WO2005025393A1 - 裏面にラッセル編地が貼着された敷物 - Google Patents

Abstract

   【課題】　一次敷物の上に敷設した場合、ずれにくい敷物を提供する。 【解決手段】　この敷物は、裏面にラッセル編地が貼着されている。ラッセル編地は、経糸である鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成されている。経糸は、鎖編みされている地糸３ａ，３ｂと、一定コースでループパイルを形成し、一定コース間では鎖編みされているパイル糸４とよりなる。パイル糸４は、二本のモノフィラメント５，５で構成されている。ループパイル長さ中において、モノフィラメント５，５は少なくとも１回以上の撚りが施されている。ループパイルを頂上近傍で切断すると、カットパイルが形成される。カットパイルは、モノフィラメント５，５間の撚りがばらけ、各モノフィラメント５，５は傾斜して起立している。この敷物を一次敷物表面に敷設すると、敷物裏面のカットパイルの各モノフィラメントが、一次敷物表面に食い込み、敷物のずれを防止しうる。

Description

明 細 書

裏面にラッセル編地が貼着された敷物

技術分野

[0001] 本発明は、自動車用床マット、室内カーペット、ホットカーペット、玄関用マット、台 所用マットなどの各種敷物に関し、特に、その裏面にラッセル編地が貼着され、滑り 止め機能が付加された敷物に関するものである。

背景技術

[0002] 従来より、自動車の床全面や室内の床全面には、敷物が敷設されていることが多い 。そして、この敷物の上に更に、比較的小さな形状の敷物が重ねて敷設されることも ある。なお、ここでは、床全面に敷設される敷物のことを一次敷物と言い、この一次敷 物の上に敷設された敷物を二次敷物と言う。

[0003] 二次敷物は、一次敷物の表面状態にもよるが、単に一次敷物上に重ねて!/、るだけ なので、ずれやすいということがあった。すなわち、一次敷物の表面と二次敷物の裏 面との摩擦係数が低 二次敷物が滑って、ずれるということがあった。このため、二 次敷物の裏面にラッセル編地を貼着し、特殊な加工を施して、二次敷物に滑り止め 機能を付加し、二次敷物をずれに《することが行われている。たとえば、ラッセル編 地に多数のループパイルを形成し、このループパイルを二次敷物の裏面に配置する ことが行われている。この場合、二次敷物裏面のループパイルが一次敷物表面に食 い込み、二次敷物が滑りに《なる。しかしながら、一般的に、ラッセル編地にループ パイルを形成した場合、当該ループパイルは編成方向に傾斜している。したがって、 ループパイノレを設けて、このループパイルを一次敷物に食い込ませても、ループパイ ルが傾斜している方向には、ずれにくいが、その反対方向には、ずれやすいという欠 点があった。また、ループパイルは、その先端が丸くなっているため、基本的に、一次 敷物に食！/、込みにく!、と 、う欠点もあった。

[0004] このため、ラッセル編地に形成した各ループパイルの 4分の 1以上を加熱溶融して、 各ループパイルを切断すると共に切断端に溶融玉を形成し、更に加熱溶融時にル ープパイルを押圧してランダム方向に傾斜させることが行われている (特許文献 1)。 二次敷物の裏面に、このような溶融玉付きカットパイルが存在していると、この溶融玉 付きカットパイルのアンカー効果によって、二次敷物がよりずれに《なるのである。ま た、ランダム方向に傾斜させることによって、いずれの方向にもずれにくくなるのであ る。

[0005] 特許文献 1：特公平 3 - 60483号公報 (第 2頁第 3欄第 37行目乃至第 4欄第 3行目、 第 2頁第 4欄第 41一 43行目、第 4頁の図面）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] しカゝしながら、特許文献 1記載の方法では、ラッセル編地に形成されたパイルをラン ダム方向に傾斜させるため、加熱時に、ループパイルを押圧しなければならないとい うことがあった。加熱時に、ループパイルを押圧すると、加熱体とラッセル編地とが近 接し、火災の危険がある。

[0007] 本発明は、特許文献 1記載の技術の如ぐループパイルを押圧してランダム方向に 傾斜させるのではなぐループノ ィルの頂上近傍を切断すれば、自動的にカットパイ ルがランダム方向に傾斜されるように工夫したものである。したがって、本発明の課題 は、簡単な方法によって、ランダム方向に傾斜して起立しているカットパイルをラッセ ル編地に形成することにある。

課題を解決するための手段

[0008] すなわち、本発明は、裏面にラッセル編地が貼着された敷物において、前記ラッセ ル編地は、経糸である鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成されており、該経糸は鎖 編みされている地糸と、一定コースでループパイルを形成し、該一定コース間では鎖 編みされているパイル糸とよりなり、該パイル糸は、少なくとも二本のモノフィラメントで 構成されて ヽると共に、該ループパイルの長さ中にお ヽて少なくとも 1回以上の撚り が施されており、且つ、該ループノィルは、その頂上近傍で切断されてカットパイルと なり、該カットパイル中の少なくとも二本のモノフィラメントは、ばらけて傾斜して起立し ていることを特徴とする裏面にラッセル編地が貼着された敷物に関するものである。

[0009] 本発明に力かる敷物は、一般的に、表面から順に、カーペット本体 11とラッセル編 地 1とが積層一体ィ匕されてなるものである力、又は、カーペット本体 11と発泡体 12と、 ラッセル編地 1とが積層一体ィ匕されてなるものである（図 1)。カーペット本体 11として は、従来公知のものが採用される。たとえば、編織物ゃ不織布等が用いられる。カー ペット本体 11とラッセル編地 1とは、任意の手段で積層一体ィ匕されている。たとえば、 カーペット本体 11とラッセル編地 1とを接着剤で貼着して積層一体ィ匕する方法が採 用される。また、カーペット本体 11が不織布の場合には、ニードリングにより、不織布 の構成繊維をラッセル編地 1の経糸及び Z又は緯糸と絡ませ、積層一体化すること ができる。この際、不織布の構成繊維の一部又は全部に、低融点繊維を採用したり、 又は低融点成分を鞘成分とし高融点成分を芯成分とする芯鞘型複合繊維を採用し て、低融点繊維や低融点成分を溶融固化させて、不織布の構成繊維とラッセル編地 1の経糸及び Z又は緯糸とを融着させ、積層一体ィ匕を更に強固にすることも好ましい ことである。また、図 1に示した敷物の場合も、カーペット本体 11と発泡体 12とは、接 着剤での貼着等の任意の手段で、積層一体化されている。特に、カーペット本体 11 が不織布である場合には、ニードリングにより、不織布の構成繊維を発泡体 12に絡 めて、積層一体化してもよい。そして、ラッセル編地 1が発泡体 12の裏面に貼着され

、敷物の裏面を形成している。

[0010] 本発明で用いるラッセル編地 1は、一般のラッセル編地であって、経糸である鎖編 糸と緯糸である挿入糸とで構成されている。本発明において、経糸 2は、地糸 3とパイ ル糸 4とで構成されている。地糸 3としては、従来公知の糸が用いられ、モノフィラメン ト、マルチフィラメント、紡績糸などが用いられる。本発明においては、パイル糸 4とし てモノフィラメントが用いられるので、地糸 3もモノフィラメントを用いるのが好まし!/、。 モノフィラメントの種類としては、ポリエチレンモノフィラメント、ポリエステルモノフィラメ ント又はポリアミド (ナイロン)モノフィラメントなどが用いられ、その繊度は 100デニー ル以上、好ましくは 300デニール程度が好まし 、。

[0011] 図 2は、ラッセル編地の経糸 2のみを示したものであり、緯糸である挿入糸は省略さ れている。図 2においては、地糸 3は、地糸 3aと地糸 3bの二本が用いられている。す なわち、二本の地糸 3a, 3bを用いて、ニ枚箴で、各々左右対称に鎖編みされて、経 糸 2が形成されている。このように、左右対称に鎖編みされることによって、鎖編糸で 構成される経糸 2の方向性がなくなり、地糸 3a及び 3bから上に浮き上がるループパ ィルが、直立しやすくなるので、好ましい。

[0012] パイル糸 4も、地糸 3と同様に鎖編みされている力 一定コースでループパイルが形 成されている。たとえば、図 2に示す如ぐ 4コース間で鎖編みされ、次のコースでル ープパイルが形成され、この後は再び 4コース間で鎖編みされ、更に次のコースでル ープパイルが形成され、以下順次同様の編成がなされる。すなわち、 4コース毎にル ープパイルが形成されていることになる。各経糸 2においても、同様にループパイル が形成されているが、隣り合う経糸 2, 2· · ·においては、同一コースにループパイル が形成されずに、千鳥状にループパイルが形成されているのが好ましい。この方が 満遍なぐ一次敷物表面に食い込むパイルが得られるからである。

[0013] 図 3は、図 2の経糸 2を構成しているパイル糸 4、地糸 3a及び地糸 3bを分解して模 式的に示したものである。図 3からも明らかなように、本発明の一実施例では、経糸 2 はパイル糸 4がー本で、地糸 3が二本で、合計三本の糸で構成されている。しかし、 経糸 2には、地糸 3とパイル糸 4が存在すればよいので、地糸 3がー本でパイル糸が 一本の合計二本で構成されていてもよい。また、地糸 3が二本でパイル糸が二本の 合計四本で構成されていてもよい。さら〖こ、地糸 3及びパイル糸 4の合計本数を五本 以上としてもよい。

[0014] 本発明において最も特徴的なことは、パイル糸 4が、少なくとも二本のモノフィラメン トで構成されていることである。このモノフィラメントの種類も、ポリエチレンモノフィラメ ント、ポリエステルモノフィラメント又はポリアミド (ナイロン)モノフィラメントなどが用いら れ、その繊度は 100デニール以上、好ましくは 300デニール程度が好ましい。そして 、この少なくとも二本のモノフィラメントには撚りが掛けられていることが必要で、しかも 、その撚り回数が一定以上であることが必要である。撚り回数は、形成されているル ープパイルの長さにおいて、少なくとも 1回以上の撚り回数である。すなわち、ループ パイルの長さにおいて、各モノフィラメントが一回り以上旋回しているため、このルー プパイルの頂上近傍で切断すると、この旋回が解けて、切断端力 Sランダム方向に向く のである。したがって、切断されたカットパイルもまた、ランダム方向に傾斜して起立 することになるのである。なお、旋回が解けるのは、各モノフィラメント 5, 5 · · ·に剛性 がある力もである。このような剛性を与える点から、モノフィラメント 5, 5 · · ·の繊度は大 きい方が好ましぐ具体的には、上記した 100デニール以上となるのである。

[0015] 本発明で用いるラッセル編地の緯糸である挿入糸としては、従来公知の任意の糸 を用いることができる。本発明においては、特に、挿入糸として紡績糸を用いるのが 好ましい。これは、図 1に示したとおり、ラッセル編地 1は発泡体 12の製造時に積層 一体化されることもあり、この場合には、発泡体 12が浸透しやすい紡績糸を用いるの が好ましいからである。また、カーペット本体 11として不織布を採用し、ニードリングに よりラッセル編地 1と積層一体ィ匕する場合においても、紡績糸の方が、不織布の構成 繊維と絡みやす 、ので好まし 、。

[0016] 本発明に係る敷物は、以下のような方法で製造することができる。たとえば、ループ パイルが形成されたラッセル編地 1に、ループパイルが形成されて 、る側と反対側に 、接着剤等でカーペット本体 11を貼着すればよい。この結果、カーペット本体 11とラ ッセル編地 1とが積層一体ィ匕された積層物が得られる。また、カーペット本体 11が不 織布の場合には、カーペット本体 11とラッセル編地 1とを積層した後、ニードリングに より、不織布の構成繊維をラッセル編地 1の経糸及び Z又は緯糸に絡み合わせて、 カーペット本体 11とラッセル編地 1とが積層一体ィ匕された積層物を得てもよい。さらに 、図 2に示したような、ループパイルが形成されたラッセル編地 1に、ループパイルが 形成されている側と反対側に発泡性榭脂及びカーペット本体 11を積層した後、発泡 性榭脂を発泡させて発泡体 12を得ると、カーペット本体 11、発泡体 12、ラッセル編 地 1の順に積層一体化された積層物が得られる。また、カーペット本体 11と発泡体 1 2とを、接着剤で又は-一ドリングにより積層一体ィ匕した後、発泡体 12側にループパ ィルが形成されていない面が当接するようにして、ラッセル編地 1を貼着し、カーぺッ ト本体 11、発泡体 12、ラッセル編地 1の順に積層一体ィ匕された積層物を得ることもで きる。その後、ラッセル編地の裏面に形成されているループパイルの頂上近傍を刃物 でカットすることによって、本発明に係る敷物を得ることができる。また、ラッセル編地 を編成する際、ループパイルを形成すると同時か又はその後、ループパイルの頂上 近傍を刃物でカットし、図 4に示したようなカットパイルを持つラッセル編地 1を得る。 そして、カットパイルが形成されている側と反対側に、カーペット本体 11を積層一体 化するか、又は発泡性榭脂及びカーペット本体 11を積層した後、発泡性榭脂を発泡 させて発泡体を得るか、あるいは発泡体 12とカーペット本体 11が積層されたものを 貼着して積層一体化する。この結果、カーペット本体 11、発泡体 12、ラッセル編地 1 (裏面には既にカットパイルが形成されている）の順に積層一体化された敷物が得ら れる。なお、カットパイルの端部は、そのままであってもよいし、毛焼きや熱ヒーターな どの手段によって加熱溶融し、溶融玉を作製して、より滑りにくい構造としてもよい。

[0017] 本発明に係る敷物は、一般的に、二次敷物として用いられ、床全面に敷設された 一次敷物の上に敷設されて用いられる。しかし、一次敷物を用いずに、直接床に敷 設して用いることもできる。

発明の効果

[0018] 本発明に係る敷物において、裏面に貼着されたラッセル編地に形成されるループ パイルを構成するノィル糸は、特定の構成となっている。すなわち、パイル糸は少な くとも二本のモノフィラメントで構成され、ループパイルの長さにおいて、少なくとも 1回 以上の撚り回数となっている。したがって、このループパイルを頂上近傍で切断する と、少なくとも一回り旋回している各モノフィラメントは、その旋回が解けてばらけ、その 切断端はランダム方向に向く。そして、その切断端を持つカットパイルもランダム方向 に向いて、傾斜して起立することになる。よって、本発明によれば、単にループパイル を切断するだけで、ランダム方向に傾斜して起立したカットパイルが得られ、これを一 次敷物などの上に敷設すれば、 、ずれの方向にもずれにくい敷物が得られる。

[0019] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、非常に簡便な方法で、裏面にい ずれの方向にも滑りにくい、滑り止め機能を持った敷物が得られると 、う効果を奏す る。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]裏面にラッセル編地が貼着されてなる敷物の模式的側面図である。

[図 2]本発明で用いるラッセル編地の編組織の一例を示す模式図である。

[図 3]図 2における経糸の編組織を、各糸毎に示した模式図である。

[図 4]図 2に示したラッセル編地のループノィルを、その頂上近傍で切断してカットパ ィルを形成した場合の模式図である。

符号の説明 [0021] 1 ラッセル編地

2 経糸

3, 3a, 3b 地糸

4 パイル糸

5 パイル糸を構成しているモノフィラメント

実施例

[0022] 実施例 1

地糸として 300デニールのポリエチレンモノフィラメントを 2本準備した。また、パイル 糸として、 300デニールのポリエステルモノフィラメントが 2本、撚り回数 180回/ mで 撚られたもの 1本を準備した。緯糸となる挿入糸としては、ポリエステル繊維とアクリル 繊維とが混合された、 3. 5番手の紡績糸を準備した。そして、この地糸、パイル糸及 び挿入糸を用い、図 2 (図 3)で示した編組織で、経糸及び緯糸カゝらなるラッセル編地 を編成すると共に、ループパイルを 4コース毎に形成した。なお、ゲージ数は 2ゲージ Zインチとし、コース数は 10コース Zインチとし、形成したループパイルの長さは 10 mmとした。また、隣り合う経糸間では、ループパイルは千鳥状に配置した。この後、 ループパイルの頂上近傍を刃物でカットして、カットパイルとした。この結果、カットパ ィルは、ランダムな方向に傾斜して起立していた。その後、カットパイルの切断端を熱 ヒーターで加熱し、切断端に溶融玉を作製した。以上のようにして、カットパイルを持 つラッセル編地を得た。

[0023] 実施例 2

パイル糸として、 300デニールのポリエステルモノフィラメントが 2本、撚り回数 180 回 Zmで撚られたもの 2本を準備し、図 2 (図 3)に示した編組織に、更にもう一本のパ ィル糸を追加した他は、実施例 1と同様にして、カットパイルを持つラッセル編地を得 た。

[0024] 実施例 3

挿入糸として、 2400デニール/ 192フィラメントのポリプロピレンマルチフィラメント を用いる他は、実施例 1と同様にして、カットパイル持つラッセル編地を得た。

[0025] 実施例 4 カーペット本体の裏面にポリウレタン樹脂を塗布し、更にその上に、実施例 1一 3で 得られた各ラッセル編地を積層した。なお、各ラッセル編地に形成されたカットパイル 側が裏面となるように、すなわちカットパイルが形成されて ヽな 、側がポリウレタン榭 脂と接触するように、積層した。そして、加熱してポリウレタン榭脂を発泡させて、カー ペット本体、発泡ポリウレタン榭脂、各ラッセル編地の順に積層された三種類の敷物 を得た。各敷物を、一次敷物の上に敷設したところ、いずれの敷物も、裏面に形成さ れたカットパイル力 一次敷物の表面によく食い込み、いずれの方向へもずれにくい ものであった。

Claims

請求の範囲

[1] 裏面にラッセル編地が貼着された敷物において、前記ラッセル編地は、経糸である 鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成されており、該経糸は鎖編みされて!/ヽる地糸と、 一定コースでループパイルを形成し、該一定コース間では鎖編みされて ヽるノ ィル 糸とよりなり、該パイル糸は、少なくとも二本のモノフィラメントで構成されていると共に

、該ループパイルの長さ中において少なくとも 1回以上の撚りが施されており、且つ、 該ループパイルは、その頂上近傍で切断されてカットパイルとなり、該カットパイル中 の少なくとも二本のモノフィラメントは、ばらけて傾斜して起立していることを特徴とす る裏面にラッセル編地が貼着された敷物。

[2] 隣り合う経糸間において、ループパイルが千鳥状に設けられている請求項 1記載の 裏面にラッセル編地が貼着された敷物。

[3] 地糸が二本のモノフィラメントでニ枚箴で、各々のモノフィラメントが左右対称に鎖 編みされて、経糸を構成している請求項 1記載の裏面にラッセル編地が貼着された 敷物。

[4] 緯糸が紡績糸である請求項 1記載の裏面にラッセル編地が貼着された敷物。

[5] 経糸である鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成されたラッセル編地であって、該経 糸は鎖編みされている地糸と、一定コースでループノィルを形成し、該一定コース間 では鎖編みされているパイル糸とよりなり、該パイル糸は、少なくとも二本のモノフイラ メントで構成されていると共に、該ループパイルの長さ中において少なくとも 1回以上 の撚りが施されていることを特徴とする敷物裏面に貼着するためのラッセル編地。

[6] 請求項 5記載のラッセル編地のループパイルの頂上近傍が切断されてカットパイル となり、該カットパイル中の少なくとも二本のモノフィラメントは、ばらけて傾斜して起立 して 、る敷物裏面に貼着するためのラッセル編地。