JP5234747B2 - 滑り防止性に優れた敷物 - Google Patents
滑り防止性に優れた敷物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5234747B2 JP5234747B2 JP2008100204A JP2008100204A JP5234747B2 JP 5234747 B2 JP5234747 B2 JP 5234747B2 JP 2008100204 A JP2008100204 A JP 2008100204A JP 2008100204 A JP2008100204 A JP 2008100204A JP 5234747 B2 JP5234747 B2 JP 5234747B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rug
- pile
- net
- yarn
- knitted fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Carpets (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
[準備工程(A)]
地糸として300デニールのポリエチレンモノフィラメントを2本準備した。また、パイル糸として、300デニールのポリエステルモノフィラメントが2本、撚り回数180回/mで撚られたもの1本を準備した。緯糸となる挿入糸としては、ポリエステル繊維とアクリル繊維とが混合された、3.5番手の紡績糸を準備した。そして、この地糸、パイル糸及び挿入糸を用い、図3(図4)で示した編組織で、経糸及び緯糸からなるラッセル編地を編成すると共に、ループパイルを4コース毎に形成した。なお、ゲージ数は2ゲージ/インチとし、コース数は10コース/インチとし、形成したループパイルの長さは10mmとした。また、隣り合う経糸間では、ループパイルは千鳥状に配置した。そして、ループパイルを形成した直後に、ループパイルの頂上近傍を刃物で切断し、カットパイルとした。この結果、カットパイルは、ランダムな方向に傾斜して起立していた。その後、カットパイルの切断端を熱ヒーターで加熱し、切断端に溶融玉を作製した。以上のようにして、ネット状ラッセル編地を準備した。
このネット状ラッセル編地のカットパイルが形成されている側の反対側に、ポリエステル短繊維85質量%と低融点ポリエステル短繊維(融点:130℃)15質量%とを混合した混合綿を集積し、目付300g/m2の繊維ウェブを積層した。この後、繊維ウェブ側から、ニードルパンチを施して、繊維ウェブ中の短繊維相互間を絡合させて短繊維集積体を形成すると共に、短繊維とネット状ラッセル編地の経糸中の地糸及び緯糸とを絡合させ、ネット状ラッセル編地と短繊維集積体とが積層一体化した積層物を得た。
この後、積層物を熱風乾燥機中に導入し、135℃に加熱して、低融点ポリエステル短繊維を溶融又は軟化させ、短繊維集積体中の短繊維相互間、及び短繊維とネット状ラッセル編地とを接着させた。
一方、ヒガシ化学社製「ラジテックスEX−6635」を水で希釈して、アクリル樹脂90質量%とシリコーン系撥水剤10質量%を含む混合エマルジョン(固形分24%)を準備した。そして、この混合エマルジョンを、ネット状ラッセル編地のカットパイルが形成されている面に、125g/m2の重量となるよう、スプレー塗布した。その後、120℃の加熱されたオーブン中に10分間通して、カットパイルを形成しているモノフィラメント表面に、アクリル樹脂とシリコーン系撥水剤とからなる樹脂被膜を固着させた。以上のようにして裏張り材を得た。
敷物本体の裏面(裏張り材と当接する面)に、アクリル樹脂エマルジョン(ヒガシ化学社製「ラジテックスEX−6388」)を1500g/m2の重量となるように塗工し、裏張り材の短繊維集積体面が当接するようにして、裏張り材を積層した。その後、120℃の加熱されたオーブン中に10分間通して、敷物本体と裏張り材とを貼合して、敷物を得た。
塗布工程(D)を省略した他は、実施例1と同様にして敷物を得た。
実施例1で得られた敷物から、30cm角の試験体Aを採取した。また、比較例1で得られた敷物から、30cm角の試験体Bを採取した。
一方、一次敷物として、市販されている自動車用タフトカーペット(1/10ゲージ)を準備した。
そして、自動車用タフトカーペットのタフト面に、試験体A及びBのネット状ラッセル編地面が当接するようにして載置し、足で踏み付けて、試験体A及びBをタフト面に定着させた。その後、プッシュブルゲージを用いて、滑り抵抗値を測定したところ、試験体Aでは1.4kgfで、試験体Bでは0.6kgfであった。
一次敷物として、市販されている自動車用タフトカーペット(1/10ゲージ)に代えて、市販されている自動車用タフトカーペット(1/8ゲージ)を用いた他は、試験例1と同様にして、滑り抵抗値を測定した。その結果、試験体Aでは1.8kgfで、試験体Bでは0.7kgfであった。
試験体Aの表面(ネット状ラッセル編地と反対面で、敷物本体の表面)に、水200gを流し落とし、8時間経過後に、裏面(ネット状ラッセル編地面)に水を浸透しているか否かを目視及び指触により調べた。その結果、試験体Aの裏面には、水が浸透していなかった。
試験体Aの表面に、温度70℃のコーヒー150mlを流し落とし、10分経過後に、裏面にコーヒーが滲み出しているか否かを目視及び指触により調べた。その結果、試験体Aの裏面には、コーヒーが浸透していなかった。なお、コーヒーは、コーヒー粉末ティースプーン2杯、ミルク粉末ティースプーン2杯、砂糖3g及び熱水残部よりなるものである。
2 裏張り材
21 ネット状ラッセル編地
22 短繊維集積体
23 短繊維
3 経糸
4,4a,4b 地糸
5 パイル糸
6 パイル糸を構成しているモノフィラメント
Claims (6)
- 一次敷物の上に敷設される二次敷物であって、敷物本体と裏張り材とが積層一体化されてなる二次敷物において、
前記裏張り材は、その裏面にネット状ラッセル編地を備えており、
前記ネット状ラッセル編地は、経糸である鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成されており、該経糸は鎖編みされている地糸と、一定コースでループパイルを形成し、該一定コース間では鎖編みされているパイル糸とよりなり、該パイル糸は、少なくとも二本のモノフィラメントで構成されていると共に、該ループパイルの長さ中において少なくとも一回以上の撚りが施されており、且つ、該ループパイルは、その頂上近傍で切断されてカットパイルとなり、該カットパイル中の少なくとも二本のモノフィラメントは、ばらけて傾斜して起立しており、
前記カットパイルを構成する前記モノフィラメント表面には、フッ素系又はシリコーン系撥水剤とアクリル樹脂との混合エマルジョンが塗布及び乾燥されてなる樹脂被膜が固着されていることを特徴とする滑り防止性に優れた二次敷物。 - 裏張り材は、ネット状ラッセル編地と短繊維集積体とが積層されてなり、該短繊維集積体は短繊維相互間が絡合していると共に、該ネット状ラッセル編地の経糸及び緯糸とが該短繊維と絡合することによって、一体化されてなる請求項1記載の滑り防止性に優れた二次敷物。
- 短繊維集積体中には低融点短繊維が混合されており、該低融点短繊維の溶融又は軟化によって、短繊維相互間が接着しており、かつ、該短繊維集積体中の該低融点短繊維と、ネット状ラッセル編地の経糸及び緯糸とが接着している請求項2記載の滑り防止性に優れた二次敷物。
- 隣り合う経糸間において、ループパイルが千鳥状に設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の滑り防止性に優れた二次敷物。
- ネット状ラッセル編地の目が、角目、菱目及び亀甲目よりなる群から選ばれた一つの目である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の滑り防止性に優れた二次敷物。
- 敷物本体と裏張り材とが、アクリル樹脂エマルジョンよりなる接着剤で貼合されることにより、積層一体化されてなる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の滑り防止性に優れた二次敷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008100204A JP5234747B2 (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 滑り防止性に優れた敷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008100204A JP5234747B2 (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 滑り防止性に優れた敷物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009247662A JP2009247662A (ja) | 2009-10-29 |
JP5234747B2 true JP5234747B2 (ja) | 2013-07-10 |
Family
ID=41308890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008100204A Active JP5234747B2 (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | 滑り防止性に優れた敷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5234747B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4908574B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2012-04-04 | 聖州企業股▲分▼有限公司 | ずれ止め層 |
JP6105860B2 (ja) * | 2012-05-25 | 2017-03-29 | 前田工繊株式会社 | 土木用袋材 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003102611A (ja) * | 2001-07-23 | 2003-04-08 | Daiwa:Kk | カーペット |
JP3653518B2 (ja) * | 2002-04-01 | 2005-05-25 | 伊藤忠商事株式会社 | 吸音材 |
JP4074657B2 (ja) * | 2003-09-10 | 2008-04-09 | 福井ファイバーテック株式会社 | 裏面にラッセル編地が貼着された敷物 |
JP2008061815A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Honshu:Kk | 室内履きの底部材 |
-
2008
- 2008-04-08 JP JP2008100204A patent/JP5234747B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009247662A (ja) | 2009-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4074657B2 (ja) | 裏面にラッセル編地が貼着された敷物 | |
US7670660B2 (en) | Composite secondary carpet backing, method of manufacture thereof, and carpet made therefrom | |
FR2508503A1 (fr) | Thibaude pour moquette | |
CA2993887C (en) | Volume nonwoven fabric | |
JP2017507252A (ja) | マイクロファイバー不織布複合物 | |
JP2019510889A5 (ja) | ||
JP5234747B2 (ja) | 滑り防止性に優れた敷物 | |
US20160257097A1 (en) | Winged fiber mat | |
JP4094606B2 (ja) | 滑り防止に用いる敷物の裏張り材 | |
EP0965300A1 (en) | Mat | |
JP6694339B2 (ja) | タイルカーペット | |
JP2002004163A (ja) | フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット | |
JP2005060888A (ja) | 内装材、及びその製造方法 | |
JP5296454B2 (ja) | 吸音遮水マット | |
JP2727097B2 (ja) | 敷 物 | |
JP3103299U (ja) | ダストマット | |
JP5825735B2 (ja) | 自動車用フロアマットの裏面に用いる防滑シート | |
JP7545833B2 (ja) | 不織布及びその製造方法、並びにマット用裏材 | |
JP2007224474A (ja) | タフテッドカーペット用一次基布 | |
JP4917718B2 (ja) | 保護マット | |
JP3066334U (ja) | 複合繊維構造体 | |
MX2007010461A (en) | Composite secondary carpet backing, method of manufacture thereof, and carpet made therefrom | |
JP2019072295A (ja) | 足ふきマット | |
JP2004248864A (ja) | タフテッドカーペット一次基布 | |
JPH10273873A (ja) | タフテッドカーペット用基布 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130321 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130321 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5234747 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |