JP5296454B2 - 吸音遮水マット - Google Patents
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試料1−1
繊度13.3デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)20重量%と、繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)20重量%と、繊度3.3デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)20重量%と、繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)でシリコン処理された撥水能を有する繊維(高安株式会社製:F071)30質量%と、繊度4.4デシテックス(dtex)、繊維長51mmのベージュ原着ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:110℃)10重量%を均一混合し、次いでカーディングして繊維層を得て、引き続き、表面に深さ11mm、打ち込み本数50本/cm2、裏面に同様に深さ9mm、打ち込み本数31本/cm2のニードルパンチ処理を施し、190℃のピンテンター式熱処理機で47秒間熱処理し、出口部に設置した一対の鉄製ローラに通して巻き取った。得られた不織布の平均目付質量は293.4g/m2で、厚さ4.1mmであった。
目付質量を変更する以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は159.5g/m2で厚さ3.0mmであった。
目付質量を変更する以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は489.1g/m2で厚さ4.2mmであった。
撥水処理した繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維を通常の繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維に変更した以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は310.0g/m2で、厚さ3.7mmであった。
撥水性繊維の繊度が2.2デシテックス(dtex)で、繊維長51mmである以外は試料1−1と同じ条件で処理を行なった、得られた不織布の平均目付質量は314.8g/m2で、厚さ3.5mmであった。
繊度13.3デシテックス(dtex),繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を25重量%に、繊度6.7デシテックス(dtex),繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を30重量%に、繊度11.1デシテックス(dtex),繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)でシリコン処理された撥水能を有する繊維、(dtex)(高安株式会社製:F071)を15重量%に変更した以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は338.1g/m2で、厚さ3.4mmであった。
繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を52重量%に繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)でシリコン処理された撥水能を有する繊維(高安株式会社製F071)を5質量%に、繊度4.4デシテックス(dtex)、繊維長51mmのベージュ原着ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:110℃)を3重量%に変更した以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は297.9g/m2で厚さ3.5mmであった。
繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を0重量%に、繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)でシリコン処理された撥水能を有する繊維(高安株式会社製F071)を50質量%にした以外は試料1−1の条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は325.9g/m2で厚さ3.9mmであった。
繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を10重量%に、繊度3.3デシテックス(dtex)、繊維長51mmのポリエステル繊維(融点:260℃)を10重量%に、繊度4.4デシテックス(dtex)、繊維長51mmのベージュ原着ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:110℃)を30重量%に変更した以外は試料1−1と同じ条件で作成した。得られた不織布の平均目付質量は345.6g/m2で厚さ2.8mmであった。
試料2−1
ポリエステル繊維(融点:260℃)のスパンボンド不織布からなる基布、目付質量120g/m2にナイロン糸(2888デシテックスのフィラメント)からなる目付質量810g/m2のパイルがループ状にタフトされた裏面にSBRラテックスをプレコート処理をして乾燥目付質量100g/m2のプレコート層を形成せしめて、ループ高さ5mm、平均目付質量1030g/m2の表皮材を得た。
ポリエステル繊維(融点:260℃)のスパンボンド不織布からなる基布、目付質量120g/m2にナイロン糸(2888デシテックスのフィラメント)からうる目付質量1610g/m2のカットパイルがタフトされた裏面にSBRラテックスをプレコート処理をして乾燥目付質量100g/m2のプレコート層を形成せしめて、カットパイル高さ11mm、平均目付質量は1830g/m2の表皮材を得た。
試料3−1
変性ポリエチレン樹脂(融点:109℃)を紡糸温度200℃、ノズル0.6mmφ、単孔吐出量1.0g/min/h、エアーサッカー法による吸引でネット上にランダムに堆積し巻き取った。巻き取ったシートはくもの巣状構造で1本の平均糸径は0.035mmφであり、平均目付質量は50g/m2であった。
単孔吐出量を1.4g/min/hとネット速度を変更した以外は試料3−1と同じ条件で実施した。巻き取ったシートはくもの巣状構造で、1本の平均糸径は0.048mmφであり、平均目付質量は100g/m2であった。
変性ポリエチレン樹脂(融点:109℃)を幅20cm、長さ4cmのノズル有効面に孔径0.8mmφのオリフィスを孔間ピッチ10mm間隔で配列したノズルより、単孔吐出量を0.92g/分にて吐出させ、ノズル面25cm下に冷却水を配し、幅25cmのステンレス製エンドレスネットを平行に15mm間隔で一対の引き取りコンベアを水面上に一部出るように配した上に引き取り、両面を挟みつつ毎分9.2mの速度で20℃の冷却水中へ引き込み固化させた後、巻き取った。巻き取ったシートはランダム構造体で繊維同士が一部融着しており、1本の平均糸径は0.32mmφであり、平均目付質量は100g/m2であった。
単孔吐出量を1.04g/min/hとネット速度5.0m/minと変更した以外は試料3−3と同じ条件で実施した。巻き取ったシートはランダム構造体で繊維同士が一部融着しており、1本の平均糸径は0.42mmφであり、平均目付質量は200g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−1の不織布をのせて積層し、150℃の熱風処理機(長さ24m、処理速度4.0m/min)に通し出口部に常温の一対の鉄製ローラでクリアランス5mm、圧力4.0Kg/cm2で積層接着して吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1423g/m2であった。
試料2−2の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−4の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−1の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は2323g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−2の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−5の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1445g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−6の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1468g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−3の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1619g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にしてその上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−8の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1456g/m2であった。。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−1の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−1の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1373g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着製シートをのせて、その上に試料1−2の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行なって、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1290g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−7の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1428g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−9の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1476g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、その上に試料3−3の熱接着性シートをのせて、その上に試料1−4の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量%は1440g/m2であった。
試料2−1の表皮材の裏面を上にして、300μmのポリエチレン粉体を散布量150g/m2散布して、その上に試料1−1の不織布をのせて積層し、実施例1と同じ積層接着処理を行って、吸音遮水マットを得た。平均目付質量は1424g/m2であった。
50cm×50cmの大きさを切り出し、そのときの重さを測定し、1m2当たりの 重量に換算する。
15cm×15cmの大きさを切り出し、初荷重0.05g/m2を掛けて、4隅の 高さを測定し、その平均値で示す。
マイクロスコープ(株式会社キーエンス製)によって糸を150培に拡大して糸の直 径を計測した。測定本数はn=10の平均値で示した。単位はmmφである。
強伸度測定
縦方向に5cm×30cmの試料を5個(n=5)採取する。
表皮材と不織布の間の剥離強力を下記条件で測定した。
JIS L 1096の6.27.1に記載のフラジール形試験機で測定した。
表皮材カーペットパイル面に蒸留水を100ccのせる。この状態で60min放置 する。
カーペット裏面への透水がまったくない。 ○
カーペット裏面への透水はないが湿っていた。 △
カーペット裏面へ透水し、水が溜まっていた。 ×
(リ)滑り止め試験
繊度6.6デシテックス(dtex)、繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)40質量%と、繊度11.0デシテックス(dtex)、繊維長64mmの黒原着ポリエステル繊維(融点:260℃)40質量%と、繊度6.7デシテックス(dtex)、繊維長64mmのグレー原着ポリエステル繊維(融点:260℃)10質量%、更に繊度4.4デシテックス(dtex)、繊維長51mmのベージュ原着ポリエステル/低融点ポリエステル複合繊維(低融点ポリエステルの融点:110℃)10質量%を均一混合して、次いで、カーディングして目付質量約400g/m2の繊維層(平均繊度:8.2デシテックス)とし、引き続き、表面に深さ10mm、打ち込み本数33本/cm2、裏面に同様に深さ7mm、打ち込み本数35本/cm2、更に表面に深さ7mm、打ち込み本数34本/cm2のニードルパンチ処理を施し、連続して熱処理機(ホットエアースルー方式)で90秒間滞留時間熱処理する。更に処理された繊維層を連続して、熱ロール(ロール温度70℃、ロール間隙間巾0.3mm)で繊維間の接着と厚み調整をしてワインダーに巻き取り、一般的な車両用フロアのニードルパンチカーペットを得た。実施例1〜6及び比較例1〜6の不織布を幅100mm、長さ120mmの塩ビプレート(厚さ3mm、重量40g)に両面テープでそれぞれ接着し、プレート上に100gの荷重を加えた状態で、各々の試料をこのパンチカーペットの表面に対し水平方向に引っ張り(引張り速度100mm/min)各試料を滑らせた時の静摩擦抵抗力を測定した。
上段は毛焼き加工した場合、、下段は毛焼き加工しない場合である。7.0N以上であればスナッギング効果があると判定できる。
JIS A 1045に基づき、管内法による建築材料の垂直入射吸音率を測定した。
不織布の表面の状態、不織布の引き回しによる伸び変形の状態、加工のし易さを下記分類に評価した。
表皮材と不織布の接着加工に何ら取り扱いに問題ない。 ○
接着加工で不織布の引き回しによる伸び変形が見受けられる △
接着加工で不織布が硬く取り扱いが悪い ×
(ヲ)裁断製品評価
製品は50cm×50cmに裁断するが、その裁断加工による裁断面の状態と製品使用状態を下記のように評価した。
裁断面はきれいで層間剥離等がなく、使用時、何ら問題ない ○
裁断面はきれいだが層間剥離がやや認められ、使用時やや問題あり △
裁断面はきれいだが層間剥離が見られ、樹脂等の漏れが認められる ×
以下、表1〜4を示す。
2:表皮材
3:裏材(吸音遮水性短繊維不織布)
4:熱接着性多孔シート
Claims (5)
- 撥水性短繊維と、熱接着性複合短繊維を含む非撥水性短繊維を、混繊比率5/95〜55/45の範囲で混繊して形成し、通気度が50.0〜300.0cc/cm2/sec,初期伸張弾性率が30〜1000N/5cm/100%である目付質量200〜500g/m2の吸音遮水性短繊維不織布に、目付質量が500〜2000g/m2の範囲にある表皮材を、目付質量50〜250g/m2の熱接着性多孔シートを介して積層一体化し、剥離強力が少なくとも10N/25mm以上となされ、かつ、不織布を構成する熱接着性複合短繊維が、高融点樹脂成分を芯部とし、低融点樹脂成分を鞘部とする芯鞘構造で、鞘部成分の融点が80〜160℃の範囲であり、不織布構成繊維中に占める該繊維の混繊比率が5/95〜20/80の範囲であることを特徴とする吸音遮水マット。
- 撥水性短繊維と、熱接着性複合短繊維を含む非撥水性短繊維を、混繊比率5/95〜55/45の範囲で混繊して形成し、通気度が50.0〜300.0cc/cm2/sec、初期伸張弾性率が30〜1000N/5cm/100%である目付質量200〜500g/m2の吸音遮水性短繊維不織布に、目付質量が500〜2000g/m2の範囲にある表皮材を、目付質量50〜250g/m2の熱接着性多孔シートを介して積層一体化し、その剥離強力が少なくとも10N/25mm以上であるマットの裏面側になる不織布の裏面に滑り止めのための毛焼き加工を施してなり、かつ、不織布を構成する熱接着性複合短繊維が、高融点樹脂成分を芯部とし、低融点樹脂成分を鞘部とする芯鞘構造で、鞘部成分の融点が80〜160℃の範囲であり、不織布構成繊維中に占める該繊維の混繊比率が5/95〜20/80の範囲であることを特徴とする吸音遮水マット。
- 吸音遮水不織布を構成する撥水性短繊維の繊度が1.0〜20デシテックス(dtex)の範囲であり、撥水性短繊維が自身撥水性を有する繊維またはポリエステル、ナイロン等の通常撥水性を有しない繊維をシリコン処理あるいはフッ素処理により撥水性を付与せしめた繊維である請求項1または2記載の吸音遮水マット。
- 表皮材が表面にループ状パイルあるいはカット状パイルを有するパイルカーペット状布である請求項1,2または3記載の吸音遮水マット。
- 熱接着性多孔シートがくもの巣状または網目状構造体で、その目付質量が50〜250g/m 2 で線径が0.01〜0.8mmφであり、融点が80〜160℃の範囲である請求項1,2,3または4記載の吸音遮水マット。
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