JP2009061992A - フロアマット - Google Patents
フロアマット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009061992A JP2009061992A JP2007233269A JP2007233269A JP2009061992A JP 2009061992 A JP2009061992 A JP 2009061992A JP 2007233269 A JP2007233269 A JP 2007233269A JP 2007233269 A JP2007233269 A JP 2007233269A JP 2009061992 A JP2009061992 A JP 2009061992A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor mat
- slip
- fiber
- floor
- nonwoven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明のフロアマット1は、(A)不織布により構成され、且つ裏面側に複数の滑り止め突起21を備える基体2と、(B)基体2の表面側に積層された表皮層3と、を備えるものであって、前記滑り止め突起21は、前記不織布に含まれる繊維の一部がニードルパンチ法により突き出された後に、焼成されて形成されたものであることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかし、前述した従来の車両用フロアマットを用いた場合には、バッキング層によって音が室内側に反射されてしまうため、フロアカーペット本来の吸音特性を生かせないという問題がある。そこで、バッキング層に通気性を持たせて室内側の音をフロアカーペットに吸音させるためにバッキング層に複数の貫通孔を形成したマットが開発されているが、十分な吸音特性を得られていないのが現状である。また、不織布からなる吸音層を備えるマットも用いられているが、このようなマットは吸音特性には優れているものの、滑り止め性に劣るため、滑り止めのためのラテックス層等を付設する必要がある。しかし、これによって得られる滑り止め性も十分と言えるものではなく、更なる改良が必要とされている。
[1](A)不織布により構成され、且つ裏面側に複数の滑り止め突起を備える基体と、(B)該基体の表面側に積層された表皮層と、を備えるフロアマットであって、前記滑り止め突起は、前記不織布に含まれる繊維の一部がニードルパンチ法により突き出された後に、焼成されて形成されたものであることを特徴とするフロアマット。
[2]前記不織布が、融点の異なる2種以上の繊維を含む前記[1]に記載のフロアマット。
[3]前記基体の裏面側の密度が、その表面側の密度よりも高密度である前記[1]又は[2]に記載のフロアマット。
また、前記基体を構成する不織布が、融点の異なる2種以上の繊維を含む場合には、滑り止め突起を容易に形成することができる。
更に、前記基体の裏面側の密度が、その表面側の密度よりも高密度である場合には、吸音特性に優れるフロアマットとすることができる。
本発明のフロアマットは、(A)不織布により構成され、且つ裏面側に複数の滑り止め突起を備える基体と、(B)該基体の表面側に積層された表皮層とを備える。
前記「基体」は、不織布により構成されている。この「不織布」を構成する繊維は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、ウール繊維等を挙げることができる。更には、これらの繊維によって形成される芯鞘構造繊維を挙げることもできる。これらの繊維は1種のみ用いられていてもよいし、2種以上混合されていてもよい。特に、本発明においては、融点の異なる繊維を2種以上用いることが好ましい。具体的には、ポリプロピレン繊維とポリエステル繊維との組み合わせ、ポリエチレン繊維とポリエステル繊維との組み合わせ、ポリアミド繊維とポリエステル繊維との組み合わせ等が好ましい。
後者の成形方法を用いた場合には、(1)表面側が低融点繊維から構成されており、裏面側が高融点繊維から構成された不織布、及び(2)表面側が高融点繊維から構成されており、裏面側が低融点繊維から構成された不織布等とすることができる。このような場合には、後述の滑り止め突起に含まれる低融点繊維や高融点繊維の含有割合を容易に調整することができる。
前記「表皮層」は、前記基体の表面側に積層されている。この表皮層の構造は特に限定されず、例えば、繊維層や発泡層等により形成されたものが挙げられる。特に、本発明のフロアマットを、自動車のフロアカーペット上に載置して用いる場合には、通気性を有する表皮層が用いられる。この場合、滑り止め突起が裏面側に形成された前記基体も十分な通気性を持っているため、滑り止め性だけでなく通気性にも優れたフロアマットとすることができ、自動車に予め配設されているフロアカーペットが有する吸音特性を阻害することがない。
尚、これらのカーペット層に用いられる繊維の種類は、フロアマットの用途に応じて適宜調整することができる。また、これらのカーペット層の裏面側(基体側)には、樹脂等による裏打ち材が形成されていてもよい。
また、表皮層と基体との接合強度等を向上させる目的で、表皮層と基体との間に、不織布層や発泡層を更に介在させてもよい。
本実施例に係るフロアマット1は、図1〜3に示すように、複数の滑り止め突起21が裏面側に形成された基体2と、この基体2の表面側に積層された表皮層3と、を備えている。尚、前記滑り止め突起21が形成されている側が、フロアマット1を載置した際に、前記タフト調フロアカーペット側となる。
また、図3に示すように、基体2においては、表面側[図3における(a)参照]の繊維密度が、裏面側[図3における(b)参照]の繊維密度よりも低密度となっている。即ち、基体2は、表皮層側が低密度であり、その反対面側が高密度である異密度構造となっている。
前記滑り止め突起21は、前記基体2を構成する不織布の繊維の一部を、ニードルパンチ法によって裏面側に突き出した後、突き出された突起部を焼成して、低融点繊維を溶融することによって突起部を硬化させたものである。尚、図2に示すように、滑り止め突起21はフロアマット1の裏面側に均一に形成されている。
尚、基体2と、表皮層3とは、ニードルパンチ法又は熱溶着樹脂を溶融することによって接合されており、十分な通気性が確保されている。
まず、図4の(A)に示すように、低融点繊維(ポリプロピレン繊維、繊維長;76mm、繊度;17dtex、融点;170℃)及び高融点繊維(種類;ポリエステル繊維、繊維長;76mm、繊度;17dtex、融点;260℃)の2種類の繊維を混合する。尚、繊維の合計を100質量%とした場合の各繊維の含有割合(低融点繊維/高融点繊維)は、48/52(質量%)である。
次いで、図4の(B)に示すように、繊維をウェブ化した後、ニードルパンチ法によって、不織布により構成された基体2を形成した。
その後、図4の(C)に示すように、基体2を構成する不織布の繊維の一部を、ニードルパンチ法によって裏面側に突き出し、次いで、突き出された突起部を160℃で焼成し、突起部に含まれる低融点繊維を溶融させた後、硬化させて、基体2の裏面側に複数の滑り止め突起21を形成した。
本実施例のフロアマット1は、複数の滑り止め突起21が裏面側に形成された基体2を備えているため、優れた滑り止め性を有している。また、このフロアマット1における基体2は不織布により構成されており、且つ通気性のある表皮層3を備えているため、全体を通して多孔質な構造となっており、優れた通気性も兼ね備えている。そのため、様々な分野のフロアマットとして幅広く利用することができる。特に、車両用フロアマットとして、自動車に配設されているフロアカーペット上に載置した場合には、このフロアカーペットが有する本来の吸音特性を阻害することなく、最大限の吸音特性を発揮させることができると共に、優れた滑り止め性を得ることができる。また、前記フロアカーペットが、高級自動車に使用されることが多い毛足の長いタフト(調)フロアカーペットであっても、本フロアマットを載置した際には、優れた滑り止め性を得ることができる。
更には、基体2の裏面側の密度が、その表面側の密度よりも高密度であるため、吸音特性にも優れている。
Claims (3)
- (A)不織布により構成され、且つ裏面側に複数の滑り止め突起を備える基体と、
(B)該基体の表面側に積層された表皮層と、を備えるフロアマットであって、
前記滑り止め突起は、前記不織布に含まれる繊維の一部がニードルパンチ法により突き出された後に、焼成されて形成されたものであることを特徴とするフロアマット。 - 前記不織布が、融点の異なる2種以上の繊維を含む請求項1に記載のフロアマット。
- 前記基体の裏面側の密度が、その表面側の密度よりも高密度である請求項1又は2に記載のフロアマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007233269A JP2009061992A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | フロアマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007233269A JP2009061992A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | フロアマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009061992A true JP2009061992A (ja) | 2009-03-26 |
Family
ID=40556983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007233269A Pending JP2009061992A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | フロアマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009061992A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101729A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Suminoe Textile Co Ltd | 防滑性に優れた自動車用マット。 |
JP7545833B2 (ja) | 2020-08-25 | 2024-09-05 | 呉羽テック株式会社 | 不織布及びその製造方法、並びにマット用裏材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3028700U (ja) * | 1996-03-04 | 1996-09-13 | 株式会社フジコー | 自動車用の泥拭きマット |
JP2002004163A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Japan Vilene Co Ltd | フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット |
JP2003300290A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-21 | Marui Sangyo Kk | 主として自動車用に好適な防音性材料 |
-
2007
- 2007-09-07 JP JP2007233269A patent/JP2009061992A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3028700U (ja) * | 1996-03-04 | 1996-09-13 | 株式会社フジコー | 自動車用の泥拭きマット |
JP2002004163A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Japan Vilene Co Ltd | フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット |
JP2003300290A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-21 | Marui Sangyo Kk | 主として自動車用に好適な防音性材料 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101729A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Suminoe Textile Co Ltd | 防滑性に優れた自動車用マット。 |
JP7545833B2 (ja) | 2020-08-25 | 2024-09-05 | 呉羽テック株式会社 | 不織布及びその製造方法、並びにマット用裏材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5266894B2 (ja) | カーペット及びその製造方法 | |
KR100965641B1 (ko) | 차량용 카펫 및 그 제조 방법 | |
JP4394638B2 (ja) | 自動車用成形敷設内装材 | |
JP2007203919A (ja) | 自動車用フロアーカーペット及びその製造方法 | |
US20040048036A1 (en) | Floor mat for automobile | |
US20120121849A1 (en) | Automobile use mat with a distinguished anti-slip feature | |
US20020187300A1 (en) | Floor mat for automobile | |
JP6560353B2 (ja) | 自動車内外装用成形体の製造方法 | |
EP1473706B1 (en) | Floor laying material, piece mat, and arranging structure thereof | |
JP4071542B2 (ja) | 自動車用フロアマット | |
JP2009061992A (ja) | フロアマット | |
JP5941294B2 (ja) | 車両用フロアマット | |
JP2006298125A (ja) | 吸音効果のある自動車用軽量フロアーマット | |
JP2011120926A (ja) | カーペット、それに用いる繊維質バッキング並びにズレ防止性を有する編物又は織物 | |
JP2017535385A (ja) | 不織布要素と発泡材要素とを備えた積層繊維複合材 | |
JP2007301774A (ja) | 自動車内装材用基材及び自動車内装材 | |
JPS62223356A (ja) | 敷設材の製造方法 | |
JP2010246929A5 (ja) | ||
JP4312551B2 (ja) | 自動車用フロアマット | |
JP2008155865A (ja) | 滑り防止性に優れた自動車用マット | |
JP2003102611A (ja) | カーペット | |
JP2007276722A (ja) | 吸音効果のある自動車用軽量フロアーマット | |
JP2009227128A (ja) | ニードルパンチカーペット。 | |
JP2009173270A (ja) | フロアマット及びその製造方法 | |
JP4568589B2 (ja) | 積層体およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130723 |