JPS62223356A - 敷設材の製造方法 - Google Patents

敷設材の製造方法

Info

Publication number
JPS62223356A
JPS62223356A JP61062178A JP6217886A JPS62223356A JP S62223356 A JPS62223356 A JP S62223356A JP 61062178 A JP61062178 A JP 61062178A JP 6217886 A JP6217886 A JP 6217886A JP S62223356 A JPS62223356 A JP S62223356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
weight
emulsion
resin
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61062178A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0146625B2 (ja
Inventor
直行 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Priority to JP61062178A priority Critical patent/JPS62223356A/ja
Publication of JPS62223356A publication Critical patent/JPS62223356A/ja
Publication of JPH0146625B2 publication Critical patent/JPH0146625B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の天井材、ドアトリム、リヤーシェル、
シートパック、トランクまわり部材等の内装材として有
用な深絞成形可能な剛性と遮へい性を兼ね備えた不織布
の製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、上記内装材としてはフェノール・アルデヒド縮合
樹脂に繊維を充填したレジンフェルト、発泡合成樹脂、
ポリプロピレン複合体、ポリプロピレン製ダンボール等
の100℃以上の温度に耐えつる素材が用いられて力る
。これら素材において、レジンフェルトは剛性、耐熱保
型性、寸法安定性、遮へb性に優れるが、成形作業性、
耐衝堪性、および軽さに乏しい欠点がある。また、ポリ
プロピレン製ダンボールは剛性、軽量性に優れるが、そ
の反面、深絞成型に乏しいし、コルゲート部材を用いる
ため強度に方向性がある。更に発泡合成樹脂、例えばポ
リスチレンは軽さに優れるが成型作業性や耐屈曲性が乏
しい欠点があり、また、成を後の外観(はだざわり)に
難点がある。内装材としての要求性能、即ち、剛性と適
度の柔軟性、軽量性、寸法安定性、耐熱保型性、成形性
の全てを満足する素材は得られてbない。
一方、ポリエチレンやポリプロピレン、低触点(140
℃)ポリエステル等の繊維を繊維バインダーとし、これ
と合成繊維よりなる繊維マットをニードリングしてウェ
ブの上下層の繊維を仮り止めした後、加熱して上記繊維
バインダーを溶融させ、他の合成繊維の結合を行って弾
力に富む不織布を導造する方法は公知である。この不織
布は軽量性、柔軟性に富むが成形性、剛性に欠けるため
平担な場所で使用される内装材としては有用であるが、
複雑な形状の場所に適用される内装材としては有用でな
い。
また、ニードルパンチ布に軟化点が100〜130℃の
熱可塑性樹脂の水性エマルジョンを塗布または含浸させ
ん後、加熱乾燥して水分を除去して成形可能な不織布を
得、これを更に加熱、プレス成形して得られた自動車の
内装材は公知である。この内装材は形状が複雑な場所に
敷設できる利点を有する。この不織布の繊維の固定はニ
ードルパンチングによる繊維同志の絡合とエマルション
樹脂の繊維への付着によるものであるが、エマルジョン
が塗布、含浸される不織布の見掛密度が0.08〜0.
13f/−と嵩高いためエマルジョン樹脂による充填効
果が悪い欠点がある。父、充填効果が不十分な為、遮へ
い性に劣る欠点がある。
本発明者は後者の成形可能な不織布のかかる寸法安定性
、剛性に乏し込欠点を適宜の軽量性、耐熱保型性、通気
性を低下させないで改良した不織布のski方去として
、先に熱可塑性樹脂製バインダー繊維が15〜50重量
憾と、該熱可塑性樹脂の融点よりも40℃以上高い融点
を有する合成繊維もしくは未燃繊維85〜50重量%と
よりなる繊維マットをニードリングした後、該マットを
前記熱可塑性樹脂製バインダー繊維は溶融するが合成繊
維または未燃繊維は溶融しない温度で加熱して熱可塑性
樹脂製バインダー繊維を溶融させ、次いで該熱可塑性樹
脂製バインダー繊維が溶融状態を保つ間に該繊維マット
を圧縮して該マットの見掛密度ヲo、t s 〜o、s
 o f/adVcA11整し、コノ圧縮された繊維マ
ットに更に成形可能な温度範囲が80〜180℃の熱可
塑性樹脂の水性エマルジョンを該繊維マットの繊維重量
に対し、エマルジョンの樹脂同型分が15〜300重量
%となる様に塗布または含浸させたのち、60〜250
℃に加熱乾燥して水分を除去して不織布を得ることを特
徴とする成形可能な不織布の製造方法を提供した(特開
昭58−87353号)。
この方法は、熱可塑性樹脂温繊維バインダーと樹脂エマ
ルジョンの併用により不織布の剛性を向上させるとと本
に、繊維同志を接着させて寸法安定性を向上させ、また
、エマルジョンを塗布または含浸させる前に繊維マット
を圧縮して空気の一部ヲ追い出し、エマルション樹脂の
マット中への充填率を多くすることを可能ならしめて不
織布の剛性向上を計っている点に大きな特徴がある。
しかし、この成形可能な不織布は、成型性、寸法安定性
、通気性(吸音性)に優れ、剛性の向上も達成出来たが
、通気性を持たせる為水の遮へい性に劣る。さらに、用
途により、より高い剛性、非透水性を要求されるものが
ある。
非透水性、剛性に優れる素材として、樹脂バッキングさ
れた不織布の裏面に発泡体シートを接着したカーペット
を我々は先に提案した。(実願昭57−170656号
、同57−195731号参照) しかし、この方法ではバッキング1−形成工程と発泡体
シートの接着工程が必要であるとと本に、発泡体シート
の折曲による破壊を防止するために、気にこの発泡体シ
ートに非発泡シートを積層する必要がある。さらに、樹
脂層が直接表層となる為、外観上の問題がある。
〔問題点を解決する具体的な手段〕
本発明は、先に提案した敷設材の性能向上、つまり遮へ
い性の改良、剛性の向上、外観性の改善を行うことを目
的でなされたものであり、バッキング材として発泡性ポ
リスチレン樹脂粒子等の発泡性樹脂拉子と樹脂水性エマ
ルジョンと不織布を組合せることによりかかる課題を解
決したものである。
即ち、本発明は、第1図に示すように下層用不織布(1
)の表面に、融点が60〜200℃、目付量が6〜20
097−〇熱可塑性樹脂製繊維バインダーの不織布(2
1重ね合せ、この上に発泡性熱可塑性樹脂粒子(3)を
、更にこの上に上層用不織布(4)を重ね合せて上層用
不織布と下層用不織布間に発泡性熱可塑性樹脂粒子を挾
んだ構造の積層体(5)となし、この積r一体にニード
ルパンチを行なって上下層を絡合せ、ついでこのニード
ルパンチ不織布積層体に樹脂水性エマルジョンを塗布含
浸し、次いで塗布面を加熱して前記発泡性熱可塑性樹脂
粒子の発泡を行うとともに樹脂水性エマルジョンを乾燥
させることを特徴とする敷設材の型造方法を提供するも
のである。
(不織布) 本発明における敷物原反としての不織布としては、羊毛
、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリアセテート、
ポリプロピレン等の天然及び樹脂繊維を素材として得た
ニードルパンチカーペットが用いられる。
このニードルパンチカーペットは合成蝋、惟および/ま
たは天然繊維よりなるi碓マットをニードリングして得
たウェブであり、このものは公知の不織布の型造方法で
製造される。即ち、1.2〜300デニール、繊維長2
5〜150曝の繊維を十分に混合、開繊されたものをウ
ェブ形成装置に供給し、該混合繊維より形成されたカー
ドを目的とする繊維目付量になる様に積み重ねて得たウ
ェブ(蚤攻維マットおよび/またはこのウェブ)を垂直
方向にニードリングしてam同志をからみ合わせること
により仮止めしたものである。
又、ニードリングしてAない不織布も使用できる。例え
ばカードより得られたウェブそのものでも良い。
この繊維の一部(マットitの15〜50市量壬の繊維
)を、融点が80〜ZOO℃と低い樹脂繊維バインダー
におきかえると得られる敷設材の強度はより向上する。
かかる繊維バインダーとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、線状ポリエステル、低分子量共縮合ポリアミ
ド等の樹脂の短繊維(長さ15〜40m)のものが用い
られる。
繊維マットを構成する合成繊維の原料としてはポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド等、前記熱可塑性樹脂
製繊維バインダーの融点よりも40℃以上、好ましくは
70℃以上高い融点(具体的には200〜280℃)を
有する熱可塑性雪詣が用いられる。また、天然繊維とし
ては木綿、麻、羊毛等が用いられる。
下層用不織布の目付量は100〜1,000f/m2、
好ましくは250〜500 f/mFであり、下層用不
織布の目付量は100〜1. Q OOt / m”、
好ましくは300〜750f/−である。
(繊維バインダーの不織布) 熱可塑性樹脂繊維バインダーの不織布(2)は、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、線状ポリエステル、ポリアミ
ド等の融点が60〜200℃、好ましくは90〜170
℃、2〜12デニール、繊維長が2〜8mの樹脂繊維を
スパンボンド法により絡み合せて得られる6〜200 
?/ぜ、好ましくは20〜6017−の目付の通気性の
あるもので、肉厚は5〜500ミクロンのものである。
また、この繊維バインダーは、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリアミド等の樹+1旨のペレットを押出機を
用いて溶融し、細い孔を多数有するダイよりトコロテン
状に押し出し、これを風に乗せて個々の繊維が収束しな
いように引出し、ダイの下方にあるスクリーン上に沈積
させ、これを巻き取り機で引きとって製造したものであ
っても良い。
かかる繊維バインダー壌不織布は水が通過できる間隙を
多数有するもので、ダイアボンド工業■よりメルトロン
Wの商品名でポリアミド系のものがPAY−200、P
AS−200、ポリエステル系のものがB5mm500
、エチレン・酢酸共重合体系のものがY7のグレード塩
で、三井石油化学工業■よりポリプロピレン系のものが
シンテックスPK−103、PK−106、PK−40
4、PK−408等の商品名で、また、ポリエチレン系
のものがアドメルの商品名で、および県別センイ■より
同様な不織布がDYNACの商品名でLNS−oooo
、LNS−2000、ES−00、B−1000,B−
2000、B−3000等のグレード塩を付して販売さ
れている。
この繊維バインダー裂不織布(2)を下層用不織布(1
)の表面に重ね合せ、その上に発泡性樹脂粒子(3)を 百層状に並べ、その上に上層不織布(4)を重ね合せて
積層体(5)とし、この積層体(5)をニードリングす
ることにより、上下層の不織布の繊維がからみあい、発
泡性樹脂粒子を安定に固定する場合、この繊維バインダ
ー製不織布(2)の存在により発泡性樹脂粒子(3)が
下層用不織布(1)の繊維マット内に埋没するのを防い
でいる。
すなわち、カードより得られる下層用不織布のウェーブ
は嵩高く、繊維密度が0.08〜0.17Fな /−と小さく、つまシ空げS1δが大きく、かつ平担で
ないので、発泡性樹脂粒子がこの二−ドルバチ不織布の
繊維マット内に埋没し、効果的に利用できない。
この埋没を防止するために、スパンボンド法等により得
られる繊維密度が0.08〜0.2 P /adと大き
く、繊維の目の細かい繊維バインダー製不織布を用いる
勿論、この繊維バインダー製不織布(2)は発泡性中の
低融点繊維バインダーと同様に、溶融して繊維の固定に
役立つ。
(発泡性熱可塑性樹脂粒子) 発泡性熱可塑性樹脂粒子としては、発泡性ポリスチレン
、発泡性α−メチレン・スチレン共重合体、発泡性ポリ
エチレン、発泡性ポリプロピレン等の粒径が0.1〜3
m程度のものが用いられる。
これらの中でも、粒径が1.5fl以下の発泡性ポリス
チレン粒子が安価であし、好ましい。
粒径が大きいと取扱いが困難となるとともに、積層体の
ニードリング時に破壊されやすくなる。
この発泡性樹脂粒子(3)は、第1図に示すように不織
布(1,4)間に出来るかぎり層状となすように並べる
とよい。
(樹脂水性エマルジョン) バッキング材として、繊維マットの係止、発泡体粒子の
接着機能をなす樹脂水性エマルジョンとしては、ガラス
転移点が一65℃〜+150℃の樹脂の水比エマルジョ
ン、例えばポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・塩化ビニリデ
ン共重合体、スチレン・ブタジェン共重合体ゴム、スチ
レン・メタクリル酸メチル共重合体、スチレン・アクリ
ル酸n −ブチル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、スチレン・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸共
重合体、塩化ビニリデン・アクリロニトリル・アクリル
酸共重合体等のラテックス、水性エマルジョンの単独並
びに混合体が用いられる。
敷設材の不織布層の柔軟性の面からはガラス転移点が2
0℃以下の樹脂水性エマルジョンやラテックスが好まし
く、逆に敷設材の不織布層に剛性や成形性を付与するに
はガラス転移点が80’C以上の樹脂水性エマルジョン
が好ましい。
ガラス転移点が80℃以上の水性エマルションとしては
、(a)、ポリメタクリルfin−プロピル(Tg81
℃)、ポリスチレン(100℃)、ポリアクリロニトリ
ル(100℃)、ポリメタクリル酸メチル(105℃)
、ポリメタクリル酸(130℃)、ポリイタコン酸(1
30℃)、ポリアクリルアミド(153℃)等のホモ重
合体の水性エマルジョンの他、(b)、これら重合体の
原料であるビニル単量体50〜100重量%、好ましく
は65〜95重量%と、他のビニル単量体、例えばアク
 、リル酸2−エチルヘキシル(Tg−85℃)、アク
リル酸n・ブチル(−54℃)、アクリル酸エチル(−
22℃)、アクリル酸イソプロピル(−5℃)、メタク
リル酸2−エチルヘキシル(−5℃)、アクリル酸n1
1プロピル(8℃)、メタクリル酸n・ブチル(20℃
)、酢酸ビニル(30℃)、メタクリル酸エチル(65
℃)、塩化ビニル(79℃)等もしくは塩化ビニリデン
(−18℃)50重量%以下、好ましくは35〜5重量
%との共重合体の水性エマルジョン〔この(b)項にお
いて、()内に示されるTgは、これらビニル単量体も
しくは塩化ビニリデンのホモ重合体のガラス転移点であ
る〕、(c)−Tgが+80〜L55Cの樹脂水性エマ
ルジョン50〜97重量%、好ましくは55〜95重量
%と、Tgが一85℃〜+80℃未満の樹脂水性エマル
ジョン50〜3重量%、好ましくは45〜5重量%との
混合物等があげられる。
水性エマルジョンの樹脂固形分濃度は通常20〜60重
量%であり、分散している樹脂粒子の径は10μ(ミク
ロン)以下、好ましくは0.05〜1.0μである。
ガラス転移点が20℃以下の樹脂水性エマルジョンとし
ては、例えば、 (+)、”#’lJル#12−エチルヘキシル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル0.2−エチルヘキシル、アクリル
酸n−プロピル、メタクリルI′j2n・ブチル、塩化
ビニリデン、エチレン、ブタジェンよ抄選ばれた単量体 20〜100直役シ (ii)、酢酸ビニル、メタクリル酸エチル、塩化ビニ
ル、メタクリルa n−7”ロビル、スチレン、アクリ
ロニトリル、メタクリル酸メチル、アクリル酸、イタコ
ン酸、アクリルアミド、メタクリルアミドより選ばれた
単量体 80重通70以下 (iii) −ジアセトンアクリルアミド、無水マレイ
ン酸、ジエチレングリコールジアクリレートよや選ばれ
た単量体     O〜5重t%の乳化重合物があげら
れる。
このエマルジョン中に、得られる不織布に菫量感を付与
するため、炭酸カルシウム、酸化鉄、フェライト、硫酸
バリウム等の無機充填剤や顔料を配合することも0Ty
Bである。
不織布間に発泡性樹脂粒子を挟み、ニードリングされた
積ifA体(3)への水性樹脂エマルジョンの塗布は、
スプレー、浸漬、はけ、フオーム塗工機、−−ル等を用
いて行われる。バッキング材の塗布瞼は、30〜1,0
00 t/n? (同型分)、好ましくは80〜300
f/−である。
一般に、樹脂水性エマルジョンの総重量は、不織布の取
量の20〜100重量%(固形分重りとなるように用い
る。
一般に繊維マットへのエマルジョンの含浸を完全とする
ため塗布されたエマルジョンは絞りロールにより圧搾さ
れる。
エマルジョンの塗布は繊維マットの片1111面より、
または両側面より行うことができる。
エマルジョ/が塗布、含浸された繊維マットは泡性熱町
塑性樹脂粒子は一部は発泡体粒子状態で繊維マット内に
存在し、一部は互の融着により発泡体シートを形成し、
敷設材に成形性と剛性と遮へい性を付与する。
塗布されたエマルジョンの加熱乾燥、および発泡性樹脂
粒子の発泡は任意の方法で行なうことができる。例えば
加熱シーリンダ−1赤外線加熱機、熱風乾燥機、サクシ
ョンドライヤー等を用いることができるが、熱風乾燥機
を使用するのが好ましい。また、乾燥は80〜180℃
で行なうことができるが、繊維劣化防止の面および発泡
を十分に行わしめるために100〜140℃の熱風で行
なうことが好ましい。
この加熱により発泡性樹脂粒子は約5〜50倍、 発泡
し、粒径が0.5〜4.5mの発泡体粒子もしくは互の
融着により発泡体シートとな忰、樹脂エマルジョンがバ
ッキングされた繊維マット中にIJc24繊維マットを
用いたときは、エマルジョン加熱乾燥時にこの繊維バイ
ンダーが溶融され、繊維マット中の繊維同志の絡み合い
がより強固となる。
(効果) 本発明の敷設材はかかる発泡体の存在ゆえに剛性及び遮
へい性が大幅に向上した敷設材となっている。
また、この敷設材を発泡体が溶融する温度に加熱し、敷
設材をプレス成形すれば所望の形状に敷設材を賦型でき
る。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
ポリエステル繊維及びボリプqピレン繊維よりなるプレ
ーンタイプ・ニードルパンチカーペット(ポリエステル
繊維80%、目付量35 Q y/lr?、密度0.1
17 t/ail )を用いた。
2 下層用不織布 15デニール、繊維長約100簡のポリエステル繊維及
びポリプロピレン(融点164℃)繊維をランダムに積
み重ねた繊維マット(目付量5002/m3、密度0.
962 f/cd)を、15mm18−32−3RBの
針を用いて1平方インチ当り50本の割合でニードリン
グして、厚さ約5鴎のニードルパンチカーペット(ポリ
エステル繊維が80%)を得た。
以下の実施例、比較例に用いた敷物原反の不織布はこれ
らのニードルパンチカーペットである。
実施例1 上記下層用不織布の成語に、三井石油化学工業■製ポリ
プロピレン繊維バインダー製不織布″シンテックスPK
−110’(商品名、目付量50y / 、/、密度0
.13 f / cvl、繊維径3デニール)を重ね合
せ、この上に平均粒径が0.33mの発泡性ポリスチレ
ン粒子(ブタン5.5重量%含有)を170 f / 
m”の割合で並べ、その上に前記上層用ニードルパンチ
カーペットを重ね合せて積層体とし、次いで上層用不織
布側からニードリングを行ない上下層の不織布繊維のか
らみ合せを行った。
次に、この積層体の全面に、バッキング材として三菱油
化バーデイツシエ■製アクリル系水性エマルジョン“ア
クロナール YJ−1650D”(商品名、樹脂同型分
50%、粒径0.2ミクロン、造膜温度7℃)を250
?/?y/(同型分)となる量逢布し、欠いてニップロ
ールを用いてエマルジョンをニードルパンチカーペット
に含浸させた。
そして、エマルジョンを含浸させたニードルパンチカー
ペットを130℃の熱風で15分間加熱して水分を除去
するとともに発泡性ポリスチレン粒子を発泡させ、嵩密
度が約0.18 t/cd、粒径が1.5 m以下のポ
リスチレン発泡体粒子の層を挾持させた敷設材を製造し
た。
さらに、この敷設材を140℃に加熱してバッキング層
の樹脂膜及びポリスチレン発泡体を軟化させ、次いで冷
却プレス金型を用いて20ky/iの圧力を1分間かけ
て成型し、自動車室内床用カーペットを製造した。
比較例1 実施例1において、上下層不織布間に発泡性ポリスチレ
ン粒子をサンドイッチしない(用いない)他は同6Q′
/Cシて敷設材(仕上の肉厚は6 m )を得、さらに
成形して自動車室内床用カーペットを得た。
実施列2 樹脂水性エマルジョンとして、アクロナールYJ−16
50Dの代りに、三菱油化バーデイツシエ■製アクリル
酸エステル・スチレン共重合体エマルジョン1アクロナ
ール YJ−70820”(商品名、樹脂の’rg約1
20℃、同型分50%、樹脂粒径約O,a ミクロン)
を用いる他は同様にして表1に示す物性の敷設材を得た
また、この敷設材を140℃に加熱してバッキング層の
樹脂膜およびポリスチレン発泡体を軟化させ、次いで冷
却プレス金型を用いて10A9/−の圧力を1分間かけ
て成形し、自動車室内床用カーペットを製・造した。
比較例2 実施例2において発泡性ポリスチレン粒子を用いない外
は同様にして表1に示す物性の敷設材を得た。
なお、カーペットの評価は次の方法による。
三点曲げ強度: 試料片(縦150+nS横5OW)をスパン100■に
て支持し、試料の中心点の箇所にインストロン型試験機
を用いて50m/分の割合で試料片に垂直に変形荷重を
負荷した際の最大屈曲抵抗値を測定した。
非透水性: JIS  A−6910の透水試験に準する。
水頭250瓢とし、12時間後に判定する。
×:水が裏面を貫通して残存していないもの。
Δ:裏面に水のにじみが認められるもの。
O:裏面に水のにじみが認められないもの。
表1
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に用いる積層体の断面図である。 図中、1は下層用不織布、2は繊維バインダー不織布、
3は発泡性ポリスチレン粒子、4は下層用不織布、5は
積層体である。 特許出願人 三菱油化バーデイツシエ沫式会社代理人 
弁理士  古 川 秀 利 代理人 弁理士  長 谷 E 大 業1図 旦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)、下層用不織布の表面に、融点が60〜200℃、
    目付量が6〜200g/m^2の熱可塑性樹脂製繊維バ
    インダーの不織布を重ね合せ、この上に発泡性熱可塑性
    樹脂粒子を、更にこの上に上層用不織布を重ね合せて上
    層用不織布と下層用不織布間に発泡性熱可塑性樹脂粒子
    を挾んだ構造の積層体となし、この積層体にニードルパ
    ンチを行なつて上下層を絡合せした後、ついでこのニー
    ドルパンチ不織布積層体に樹脂水性エマルジョンを塗布
    含浸し、次いで塗布面を加熱して前記発泡性熱可塑性樹
    脂粒子の発泡を行うとともに樹脂水性エマルジョンを乾
    燥させることを特徴とする敷設材の製造方法。 2)、下層用不織布が、融点が80〜180℃の樹脂繊
    維バインダー15〜50重量%と、該繊維バインダーよ
    りも40℃以上高い融点を有する樹脂繊維もしくは天然
    繊維85〜50重量%よりなるニードルパンチ不織布で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。 3)、発泡性熱可塑性樹脂粒子が、粒径1.5mm以下
    の発泡性ポリスチレン粒子であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 4)、発泡性熱可塑性樹脂粒子が不織布100重量部に
    対し10〜200重量部の割合で用いられることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 5)、不織布の積層体に対し、水性エマルジョンの樹脂
    が同型分量で30〜1000g/m^2の割合で塗布さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。 6)、上層用不織布の目付量が100〜1,000g/
    m^2であり、不層用不織布の目付量が100〜1,0
    00g/m^2であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の製造方法
JP61062178A 1986-03-20 1986-03-20 敷設材の製造方法 Granted JPS62223356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61062178A JPS62223356A (ja) 1986-03-20 1986-03-20 敷設材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61062178A JPS62223356A (ja) 1986-03-20 1986-03-20 敷設材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62223356A true JPS62223356A (ja) 1987-10-01
JPH0146625B2 JPH0146625B2 (ja) 1989-10-09

Family

ID=13192609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61062178A Granted JPS62223356A (ja) 1986-03-20 1986-03-20 敷設材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62223356A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0482950A (ja) * 1990-07-19 1992-03-16 Sekisui Chem Co Ltd 軽量構造材の製造方法
EP0650828A1 (de) * 1993-11-02 1995-05-03 EMPE-WERKE Ernst Pelz GmbH & Co. KG Schichtkörper, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung
GB2383053A (en) * 2001-12-11 2003-06-18 Snecma Propulsion Solide Method of forming a fibre reinforced composite material
JP2004027383A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Kasai Kogyo Co Ltd 成形用吸音マット及び車両用吸音材
JP2005204739A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Kawashima Textile Manuf Ltd 吸音布帛と吸音面材
JP2006028709A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Asahi Kasei Fibers Corp 吸音材およびその製造法
JP2009179895A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Toyota Boshoku Corp 繊維複合体及びその製造方法
JP4590483B1 (ja) * 2009-08-07 2010-12-01 中川産業株式会社 車両内装用熱膨張性基材の製造方法及びそれを用いた車両内装用基材の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6183652B2 (ja) * 2013-10-30 2017-08-23 トヨタ紡織株式会社 繊維ボード及び車両用ドアトリム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0482950A (ja) * 1990-07-19 1992-03-16 Sekisui Chem Co Ltd 軽量構造材の製造方法
EP0650828A1 (de) * 1993-11-02 1995-05-03 EMPE-WERKE Ernst Pelz GmbH & Co. KG Schichtkörper, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung
US7052632B2 (en) 2001-12-11 2006-05-30 Snecma Propulsion Solide Making a needled fiber preform for fabricating a composite material part
GB2383053A (en) * 2001-12-11 2003-06-18 Snecma Propulsion Solide Method of forming a fibre reinforced composite material
GB2383053B (en) * 2001-12-11 2005-07-13 Snecma Propulsion Solide Making a needled fiber preform for fabricating a composite material part
JP2004027383A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Kasai Kogyo Co Ltd 成形用吸音マット及び車両用吸音材
JP2005204739A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Kawashima Textile Manuf Ltd 吸音布帛と吸音面材
JP2006028709A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Asahi Kasei Fibers Corp 吸音材およびその製造法
JP4540417B2 (ja) * 2004-07-21 2010-09-08 旭化成せんい株式会社 吸音材およびその製造法
JP2009179895A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Toyota Boshoku Corp 繊維複合体及びその製造方法
JP4590483B1 (ja) * 2009-08-07 2010-12-01 中川産業株式会社 車両内装用熱膨張性基材の製造方法及びそれを用いた車両内装用基材の製造方法
WO2011016417A1 (ja) * 2009-08-07 2011-02-10 中川産業株式会社 車両内装用熱膨張性基材の製造方法及びそれを用いた車両内装用基材の製造方法
JP2011037072A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Nakagawa Sangyo Kk 車両内装用熱膨張性基材の製造方法及びそれを用いた車両内装用基材の製造方法
CN102256763A (zh) * 2009-08-07 2011-11-23 中川产业株式会社 车辆内装用热膨胀性基材的制造方法及使用该基材的车辆内装用基材的制造方法
US8216406B2 (en) 2009-08-07 2012-07-10 Nakagawa Sangyo Co., Ltd. Method for manufacturing thermally expandable base material for vehicle interior and method for manufacturing base material for vehicle interior using same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0146625B2 (ja) 1989-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4836871A (en) Manufacturing method for an expanded laminated sheet
JPH0129901B2 (ja)
JPS62223356A (ja) 敷設材の製造方法
JPH0120260B2 (ja)
JPH01209131A (ja) 繊維質積層体及びその製造方法
JPS62299582A (ja) 弾性の優れた不織布の製造方法
JPS62198446A (ja) 剛性を有する敷設材の製造方法
JPH0476782B2 (ja)
JPH01180339A (ja) 積層材の製造方法
JPH0533903B2 (ja)
JPS6256255B2 (ja)
JPH0441910B2 (ja)
JPS61135613A (ja) カ−ペツトの裏打方法
JPS61252378A (ja) 複層成型材およびその製造方法
JPH0114351B2 (ja)
JPS63139732A (ja) 積層材の製造方法
JPS6362205B2 (ja)
JPS61252377A (ja) 複層成型材およびその製造方法
JPH02459B2 (ja)
CS214516B1 (en) Method of making the non-woven textile with the form memory
JPS6341158Y2 (ja)
JPS62289678A (ja) カ−ペツトの裏打方法
JPS5976974A (ja) 複層構造の敷設材の製造方法
JPH0160576B2 (ja)
JPS6328640A (ja) 自動車用成形天井材