JP2002003787A - 光触媒性コーティング剤 - Google Patents

光触媒性コーティング剤

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JP2002003787A JP2000182912A JP2000182912A JP2002003787A JP 2002003787 A JP2002003787 A JP 2002003787A JP 2000182912 A JP2000182912 A JP 2000182912A JP 2000182912 A JP2000182912 A JP 2000182912A JP 2002003787 A JP2002003787 A JP 2002003787A
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photocatalytic
lithium silicate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コーティング剤をコート後常温で乾燥養生させ
るだけで基材に光触媒性被膜を形成でき、粉落ち現象を
起こすことなく優れた光触媒活性を発揮する光触媒性コ
ーティング剤を提供すること。 【解決手段】光触媒性コーティング剤は、光触媒のペル
オキソ改質アナターゼゾルと、ケイ酸リチウムと、有機
エマルジョンとを含有する。また、光触媒のペルオキソ
改質アナターゼゾルと、ケイ酸リチウムと、有機エマル
ジョンと、ペルオキソチタン酸溶液とを含有する。さら
に、光触媒のアナターゼ型水分散酸化チタンゾルと、ケ
イ酸リチウムと、有機エマルジョンとを含有する。前記
の各光触媒性コーティング剤は、光触媒を光触媒性コー
ティング剤の全重量に対して、0.75重量%〜2.2
5重量%の範囲内で含有することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化チタンを含有
する光触媒性コーティング剤に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒は、表面に紫外線が照射されると
電子及び正孔対を生じ、ヒドロキシラジカルやスーパー
オキサイドアニオンのラジカル物質を発生し、環境汚染
物質や悪臭物を分解することにより防汚、防臭、抗菌等
の諸機能を発揮する。光触媒には、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化タングステン、酸化亜鉛等の金属酸化物や硫化
カドミウム、硫化銅等の金属硫化物等があり、その中で
も酸化チタン、特にアナターゼ型の酸化チタンは光触媒
活性に優れていることが知られている。
【0003】そのため従来より、酸化チタンを利用して
基材に光触媒性被膜を形成する技術が種々提案されてい
る。例えば、基材にコートした酸化チタン粒子を焼結さ
せたり、あるいはゾル−ゲル法により加水分解性チタン
酸化物の膜を焼成して光触媒性被膜を形成する技術があ
った。また、酸化チタンをバインダーを用いて基材に光
触媒性被膜を形成する技術があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
酸化チタン粒子を焼結させたり、ゾル−ゲル法によるチ
タン酸化物を焼成して光触媒性被膜を形成する技術にお
いては、500℃以上の高温が必要であったため、光触
媒性被膜をコートできる基材が限定されるという不都合
があった。また、酸化チタンをバインダーを用いて光触
媒性被膜を形成する技術においても、基材にコーティン
グ剤をコート後、前記酸化チタンを焼結させたり焼成さ
せる場合ほどの高温ではないにしても何らかの加熱処理
が必要で、常温で乾燥養生させるだけで光触媒性被膜を
形成できるという技術は少なく、加熱処理により施工作
業が煩雑となるばかりか施工コストが高くつくという不
都合があった。一方、加熱処理をすることなく常温で乾
燥養生するだけで基材に光触媒性被膜を形成できる技術
も提案されているものの、形成された光触媒性被膜が粉
落ち現象を起こし、光触媒活性が低下したり、基材に触
れると衣服等を汚す虞があるというような不都合があっ
た。
【0005】そこで、本発明は上記従来の光触媒性コー
ティング剤の課題を解決するためになされたものであ
り、その目的は基材にコーティング剤をコート後常温で
乾燥養生させるだけで基材に光触媒性被膜を形成でき、
粉落ち現象を起こすことなく優れた光触媒活性を発揮す
る光触媒性コーティング剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者はアナターゼ型ゾルの酸化チタンに着目す
ると共に、バインダーにつき鋭意検討を重ねて本発明に
想到し得たものであり、請求項1に記載の発明に係る光
触媒性コーティング剤は、光触媒のペルオキソ改質アナ
ターゼゾルと、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンと
を含有することを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る光触媒
性コーティング剤は、光触媒のペルオキソ改質アナター
ゼゾルと、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンと、ペ
ルオキソチタン酸溶液とを含有することを特徴とするも
のである。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る光触媒
性コーティング剤は、光触媒のアナターゼ型水分散酸化
チタンゾルと、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンと
を含有することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4に記載の発明に係る光触媒
性コーティング剤は、請求項1〜請求項3に記載の光触
媒性コーティング剤において、光触媒を光触媒性コーテ
ィング剤の全重量に対して、0.75重量%〜2.25
重量%の範囲内で含有することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1実施形態
〜第3実施形態について説明する。
【0011】第1実施形態の光触媒性コーティング剤
は、ペルオキソ改質アナターゼゾル、ケイ酸リチウム及
び有機エマルジョンの各々を含有する。光触媒であるペ
ルオキソ改質アナターゼゾルは、表面をペルオキソ基で
修飾したアナターゼ超微粒子が水中に分散するゾルであ
り、チタン含有液体から沈殿形成によって形成した水酸
化チタンもしくはチタン酸化物を水中に分散した液に、
過酸化物を添加してペルオキソチタン溶液とした後に、
ペルオキソチタン溶液を85℃〜200℃において、4
0時間〜2時間の加熱処理を行うことにより得ることが
できる(特開平10−67516号公報参照)。このペ
ルオキソ改質アナターゼゾルによれば、アナターゼ超微
粒子の表面はペルオキソ基で修飾されており、ペルオキ
ソ基の分極により粒子間に電気的斥力が働くと考えら
れ、凝集がなく分散性に優れ、また基材に対する接着性
にも優れている。
【0012】また、本実施形態の光触媒性コーティング
剤に含有されるケイ酸リチウムは、酸化チタンに対し無
機バインダーとして作用するものであり、市販のケイ酸
リチウムを使用できる。このようなケイ酸リチウムとし
て例えば日産化学社製のリチウムシリケート35、リチ
ウムシリケート45、ZOL−510、ZOL−500
0等を挙げることができる。また、有機エマルジョンは
酸化チタンに対し有機バインダーとして作用するもので
あり、このような有機エマルジョンとしてアクリル系エ
マルジョン、エチレン酢酸ビニルエマルジョン、塩化ビ
ニルエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン等の水系
エマルジョンを例示することができる。
【0013】また、第2実施形態の光触媒性コーティン
グ剤は、ペルオキソ改質アナターゼゾル、ケイ酸リチウ
ム、有機エマルジョン及びペルオキソチタン酸溶液の各
々を含有する。ペルオキソ改質アナターゼゾル、ケイ酸
リチウム及び有機エマルジョンについては既に第1実施
形態の項で説明したので、ここではペルオキソチタン酸
溶液について説明する。ペルオキソチタン酸溶液は、過
酸化チタンの二水和物の溶液であり、公知の方法により
製造される。例えば、硫酸第二チタンや四塩化チタンの
ような無機酸塩やチタンアルコキシドに過酸化水素水を
反応させて得ることができる。なお、ペルオキソチタン
酸溶液は、コートされる基材との接着性に優れている。
【0014】また、第3実施形態の光触媒性コーティン
グ剤は、アナターゼ型水分散酸化チタンゾル、ケイ酸リ
チウム及び有機エマルジョンの各々を含有する。本実施
形態の光触媒性コーティング剤に含有されるケイ酸リチ
ウム及び有機エマルジョンについては、既に上記第1実
施形態の項で説明したのでここでは光触媒であるアナタ
ーゼ型水分散酸化チタンゾルについて説明する。光触媒
であるアナターゼ型水分散酸化チタンゾルは、アナター
ゼ型の酸化チタンの粉末を水に分散させていわゆるゾル
状(スラリー)にした酸化チタンとは区別され、酸化チ
タンの製造工程で得られる水に分散したゾル状態のアナ
ターゼ型の酸化チタンを意味する。このようなアナター
ゼ型水分散酸化チタンゾルをコーティング剤に光触媒と
して含有させることにより、酸化チタンの粉末を水に分
散させた酸化チタンを光触媒として含有させるコーティ
ング剤に比し、コーティング剤中での均一分散性に優れ
るため基材に均一な光触媒活性を付与でき、また基材と
の接着性の高い光触媒性被膜を形成できる。
【0015】このアナターゼ型水分散性酸化チタンゾル
は、公知の製法により得ることができ、硫酸チタンを加
熱しながら加水分解して得られる水に分散したゾルや酸
素雰囲気下、1000℃で塩化チタンを加水分解して得
られる水に分散したゾル等を例示できる。
【0016】次に、上記で説明した第1実施形態〜第3
実施形態における光触媒、ケイ酸リチウム及び有機エマ
ルジョンの好ましい含有量について説明する。まず、光
触媒であるペルオキソ改質アナターゼゾル又はアナター
ゼ型水分散酸化チタンゾルは、いずれの実施形態におい
ても光触媒性コーティング剤の全重量に対し、0.75
重量%〜2.25重量%の範囲内で含有させることが好
ましい。光触媒が0.75重量%より少ないと十分な光
触媒活性を期待できないからであり、また基材にコート
した光触媒性被膜を乾燥養生させるのに24時間を超え
る時間を要することがあり、施工効率上からも好ましく
ないからである。また、光触媒が2.25重量%を越え
ると基材に対する光触媒性被膜の十分な接着性が得られ
なくなり粉落ちを起こす虞があるからである。
【0017】また、ケイ酸リチウムは、いずれの実施形
態においても光触媒性コーティング剤の全重量に対し、
0.0480重量%〜0.9591重量%の範囲内で含
有させることが好ましい。ケイ酸リチウムが0.048
0重量%より少ないと光触媒性被膜の粉落ちの虞がある
からであり、0.9591重量%を越えると光触媒活性
を低下させる虞があるからである。
【0018】また、有機エマルジョンは、いずれの実施
形態においても光触媒性コーティング剤の全重量に対
し、0.0025重量%〜0.0500重量%の範囲内
で含有させることが好ましい。有機エマルジョンが0.
0025重量%より少ないと光触媒性被膜の粉落ちの虞
があり、0.0500重量%を越えると有機エマルジョ
ンに由来する有機物の光触媒による分解の影響が出る虞
があるからである。
【0019】上記の光触媒、ケイ酸リチウム及び有機エ
マルジョンあるいはペルオキソチタン酸溶液の各々は水
を加えて所定の濃度に調整され、調整された各々をミキ
サー等で混和させることにより、あるいは予め振超音波
振盪器等で十分に分散させた後、ミキサー等で混和させ
ることにより各成分が均一に分散した各実施形態の光触
媒性コーティング剤を得ることができる。
【0020】また、以上説明した各実施形態の光触媒性
コーティング剤は、ロールコート法、スプレーコート
法、ディップコート法、刷毛塗り法等種々の方法で基材
にコートできる。また、金属やセラミック等からなる内
装材、外装材、タイル・ブロック等の建築資材はもちろ
んのことプラスチックや木質材からなる基材にもコート
できる。また、各実施形態の光触媒性コーティング剤は
基材にコートされた後、常温で乾燥養生するだけで粉落
ち現象を起こさない基材との優れた接着性を備え、例え
ば0.1μm〜0.2μmの薄膜はもちろんのこと1μ
mほどの厚膜も形成できる。なお、ここで常温とは加熱
処理を伴わないことをいい通常室温のことをいう。
【0021】
【実施例】続いて、本発明を実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例4)各実施例
及び比較例の光触媒性コーティング剤は、表1に示すよ
うに比較例1及び比較例2を除き光触媒、ケイ酸リチウ
ム、アクリル系エマルジョンを各々含有する。なお、比
較例1は有機エマルジョンを欠き、比較例2はケイ酸リ
チウムを欠く。各実施例及び比較例における光触媒は、
実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例3ではペルオ
キソ改質アナターゼゾル(田中転写社製TO−240)
であり、実施例5ではアナターゼ型水分散酸化チタンゾ
ル(テイカ社製TKC304)であり、比較例4では酸
化チタン粉末(石原産業社製ST−01)を水に分散さ
せたものである。また、実施例4では予めペルオキソ改
質アナターゼゾルとペルオキソチタン酸水溶液の混合溶
液として市販される田中転写社製のTPX−220を使
用した。さらに、ケイ酸リチウムとアクリル系エマルジ
ョンはケイ酸リチウムとアクリル共重合樹脂とが予め混
合され市販される水溶液を使用した。なお、各実施例及
び比較例の各成分の含有量は、いずれも光触媒性コーテ
ィング剤の全重量に対する重量%で、光触媒は水を加え
て希釈し所定の濃度に調整し、ケイ酸リチウムとアクリ
ル系エマルジョンの濃度は前記ケイ酸リチウムとアクリ
ル共重合樹脂が混合された水溶液に、ケイ酸リチウムの
調整については日産化学社製のリチウムシリケート35
で、アクリル系エマルジョンの調整については東亜合成
社製のアクリル系共重合エマルジョン(アロンA−10
4)で行った。
【0022】
【表1】
【0023】(粉落ちの評価試験)実施例1〜実施例5
及び比較例1〜比較例4の各々について、粉落ちの評価
試験を行った。各実施例及び比較例の光触媒性コーティ
ング剤を基材のタイルにスプレーコート法によりコート
し、常温(室温)で20時間乾燥させて検体を作成し
た。試験は、透明性の高い梱包用テープ(日東電工株式
会社製)を検体のタイルに貼着してから剥がすことによ
り、梱包用テープに付着した粉を紫外可視分光光度計
(島津製作所社製UV−2100)により吸光度を測定
して行った。測定は、酸化チタンが光化学反応を起こす
バンドギャップ以上のエネルギーを持つ光の波長の上限
である400nmの前後の300nm〜600nmの範
囲で行った。このように、粉落ちの評価試験を梱包用テ
ープに付着する粉を紫外可視分光光度計により吸光度を
測定して行うこととしたのは、粉落ちの有無を厳密に評
価するためであり、また碁盤目剥離試験ではコートされ
たコーティング剤が基材から剥離するか否かは評価でき
ても、粉落ちの有無を十分に評価できない、換言すれば
粉落ちを起こしていても碁盤目剥離試験で合格するケー
スがあったからである。
【0024】結果は、図1〜図10に示す。図10はブ
ランク(光触媒性コーティング剤をコートしない梱包用
テープの紫外可視吸光スペクトル)を示し、図1〜図9
は各々順に実施例1〜実施例5及び比較例1〜比較例4
に対応する。図1〜図5で明らかなように、実施例1〜
実施例5はいずれも粉落ちを起こさなかった。特に実施
例1〜実施例4の吸光度はブランクのそれと同じであり
粉落ちを全く起こさなかった。比較例1と比較例2で
は、ケイ酸リチウムと有機エマルジョンのいずれを欠い
ても粉落ちを起こした。また、比較例3によれば光触媒
の含有量が多くなると粉落ちを起こしやすくなることが
わかる。さらに、比較例4を実施例1、実施例4及び実
施例5の各々と比較して明らかなように、酸化チタン粉
末を水に分散させた光触媒を含有する光触媒性コーティ
ング剤は粉落ちを起こしやすくなることがわかる。
【0025】また、光触媒性コーティング剤を基材にコ
ートした後、常温で乾燥養生するのに要するおおよその
時間を調べるため、指で擦ってコートされた光触媒被膜
が指に付着しなくなるまでの時間を測定した。その結
果、実施例5を除くいずれの実施例においても30分を
経過すれば指に光触媒性被膜が付着しなくなり、比較例
ではいずれも24時間以上を要した。このことから特に
実施例1〜実施例4の光触媒性コーティング剤によれ
ば、施工時間を短縮させることができる。
【0026】(メチレンブルー分解試験)光触媒性コー
ティング剤の光触媒活性を評価するために、メチレンブ
ルー分解試験を行った。試験は、上記粉落ちの評価試験
で作成したのと同じ要領で作成した検体のタイルに、各
々メチレンブルー(キシダ化学社製、0.5w/v%)
1gを水で25倍に希釈したものを3回クロススプレー
により飛散率50%で検体1枚当たり0.4gを噴霧
し、検体に高圧水銀灯により紫外線を1mw/cm
割合で照射した。評価は、検体に噴霧されたメチレンブ
ルーが光触媒により分解され退色するまでの時間を測定
して行った。結果は表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表1より、いずれの実施例においても短時
間にメチレンブルーは光触媒により分解退色され、バイ
ンダーとしてケイ酸リチウムとアクリル系エマルジョン
を含有させても光触媒活性を十分に発揮した。
【0029】なお、実施例につき、JISK5400の
促進耐候試験により耐候性が確認されており、また光触
媒活性も確認されている。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記で詳細に説明したように
構成されるため、以下の効果を奏する。請求項1〜請求
項4に記載の発明によれば、基材に光触媒性コーティン
グ剤をコートした後、常温で乾燥養生するだけで粉落ち
を起こさない光触媒性被膜を形成でき、さらに乾燥養生
期間が短いので、施工作業が簡単であるばかりか施工期
間が短縮し施工コストを低減させることができる。ま
た、基材にコートされた光触媒性被膜が粉落ちを起こさ
ないので、光触媒活性が低下することのない光触媒性被
膜を継続して維持でき、また基材に触れても衣服等を汚
す虞のない光触媒性コーティング剤を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の紫外可視吸収スペクトル
【図2】実施例2の紫外可視吸収スペクトル
【図3】実施例3の紫外可視吸収スペクトル
【図4】実施例4の紫外可視吸収スペクトル
【図5】実施例5の紫外可視吸収スペクトル
【図6】比較例1の紫外可視吸収スペクトル
【図7】比較例2の紫外可視吸収スペクトル
【図8】比較例3の紫外可視吸収スペクトル
【図9】比較例4の紫外可視吸収スペクトル
【図10】ブランクの紫外可視吸収スペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA11 AA15 BA04A BA04B BA37 BC04A BC04B BD05A BD05B CA01 CA10 CA17 DA05 EA07 EC22X EC22Y EE01 FA03 FB23 4J038 CB021 CD021 CF031 CG001 HA216 HA456 KA04 NA23 NA27 PA18 PB05 PC02 PC03 PC06 PC08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光触媒のペルオキソ改質アナターゼゾル
    と、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンとを含有する
    ことを特徴とする光触媒性コーティング剤。
  2. 【請求項2】光触媒のペルオキソ改質アナターゼゾル
    と、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンと、ペルオキ
    ソチタン酸溶液とを含有することを特徴とする光触媒性
    コーティング剤。
  3. 【請求項3】光触媒のアナターゼ型水分散酸化チタンゾ
    ルと、ケイ酸リチウムと、有機エマルジョンとを含有す
    ることを特徴とする光触媒性コーティング剤。
  4. 【請求項4】光触媒を光触媒性コーティング剤の全重量
    に対して、0.75重量%〜2.25重量%の範囲内で
    含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か1項に記載の光触媒性コーティング剤。
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