JP2002003568A - 低粘度ポリイソシアネート混合物 - Google Patents

低粘度ポリイソシアネート混合物

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JP2002003568A
JP2002003568A JP2000182650A JP2000182650A JP2002003568A JP 2002003568 A JP2002003568 A JP 2002003568A JP 2000182650 A JP2000182650 A JP 2000182650A JP 2000182650 A JP2000182650 A JP 2000182650A JP 2002003568 A JP2002003568 A JP 2002003568A
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polyisocyanate
acid
mixture
polyisocyanate mixture
viscosity
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JP2000182650A
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Yoshiyuki Asahina
芳幸 朝比奈
Hironori Katagawa
洋徳 片川
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性にすぐれ、かつ低粘度のポリイソシア
ネートを提供する。 【解決手段】 脂肪族および/または脂環族ジイソシア
ネートモノマーの少なくとも1種以上から誘導されるポ
リイソシアネート組成物とエステル結合を有するポリイ
ソシアネートとを含むことを特徴とする、ポリイソシア
ネート混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリイソシアネート
混合物及びそれを用いた塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン樹脂塗料は非常に優
れたかとう性、耐薬品性、耐汚染性を有している上に、
脂肪族、特にヘキサメチレンジイソシアネート、脂環
族、特にイソホロンジイソシアネートから誘導された無
黄変ポリイソシアネートを硬化剤としたポリウレタン塗
料は更に耐候性が優れ、その需要は増加する傾向にあ
る。しかしながら、これらの2液ポリウレタン塗料は乾
燥性が遅く、作業性が劣っていた。そのため、硬化促進
剤などを添加する場合があった。硬化促進剤の使用は塗
膜光沢、密着性の低下などの他に、酸性の他の添加剤と
併用する場合に、塩基性である硬化促進剤の機能が阻害
される場合があた。
【0003】また、地球環境に対するVOC低減化に向
けて、塗料組成物も鋭意検討されている。2液ポリウレ
タン塗料に関しては、主剤ポリオール及び硬化剤ポリイ
ソシアネートの低粘度化を行い、低VOC化が検討され
ている。ポリイソシアネート関する先行技術としては、
ポリイソシアネートの分子内にエステル結合を含まない
特開昭57−198761号公報、特開平9−2169
30号公報などが例示されるが、更なる硬化性、低粘度
化が熱望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
性が良くかつ低粘度のポリイソシアネート混合物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、前記課題を達成し、本発明に到達した。即
ち、本発明は、下記の通りである。 1.脂肪族および/または脂環族ジイソシアネートモノ
マーの少なくとも1種以上から誘導されるポリイソシア
ネート組成物とエステル結合を有するポリイソシアネー
トとを含むことを特徴とする、ポリイソシアネート混合
物。 2.エステル結合を有するポリイソシアネートの分子量
が200〜500であることを特徴とする、1記載のポ
リイソシアネート混合物。
【0006】3.エステル結合を有するポリイソシアネ
ートが下記一般式で表されることを特徴とする、1また
は2記載のポリイソシアネート混合物。 R;炭素数が2〜5のアルキル基 n=1 または 2、m=0 または 1
【0007】4.ポリイソシアネート組成物がイソシア
ヌレート構造を有するポリイソシアネートを含むことを
特徴とする、1、2または3記載のポリイソシアネート
混合物。 5.ジイソシアネートモノマーがヘキサメチレンジイソ
シアネートであることを特徴とする、1、2、3または
4記載のポリイソシアネート混合物。 6.ポリオールと1、2、3、4または5記載のポリイ
ソシアネート混合物とを含むことを特徴とする、塗料組
成物。
【0008】以下詳細に本発明を説明する。前記脂肪族
ジイソシアネートモノマーとしては、炭素数4〜30の
ものが、脂環族ジイソシアネートモノマーとしては炭素
数8〜30のものが好ましく、例えば、テトラメチレン
−1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン−1,5
−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレン−1,6
−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナート
メチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート等を挙げることが出来る。な
かでも、耐候性、工業的入手の容易さから、ヘキサメチ
レンジイソシアネート(以下HDIという)、イソホロ
ンジイソシアネート(以下IPDIという)が好まし
く、単独で使用しても、併用しても良い。
【0009】上記ジイソシアネートモノマーからポリイ
ソシアネート組成物が得られる。ポリイソシアネート組
成物は、例えば、ビウレット結合、尿素結合、イソシア
ヌレート結合、ウレトジオン結合、ウレタン結合、アロ
ファネート結合、オキサジアジントリオン結合等を含
む。ビウレット結合を有するポリイソシアネート組成物
は、例えば、水、t−ブタノール、尿素などのいわゆる
ビウレット化剤とジイソシアネートモノマーをビウレッ
ト化剤/ジイソシアネートモノマーのイソシアネート基
のモル比が約1/2〜約1/100で反応させた後、ジ
イソシアネートモノマーを除去精製し得られる。その具
体例としては特開昭53−106797号公報、特開昭
55−11452号公報、特開昭59−95259号公
報などに記載がある。
【0010】イソシアヌレート結合を有するポリイソシ
アネート組成物は、例えば触媒などにより環状3量化反
応を行い、転化率が約5〜約80重量%になった時に反
応を停止し、未反応ジイソシアネートを除去精製して得
られる。この際に、1〜6価のアルコール化合物を併用
することができる。その具体例としては、特開昭55−
38380号公報、特開昭57−78460号公報、特
開昭57−47321号公報、特開昭61−11137
1号公報、特開昭64−33115号公報、特開平2−
250872号公報、特開平6−312969号公報等
に記載がある。
【0011】ウレタン結合を有するポリイソシアネート
組成物は、例えばトリメチロールプロパンなどの2〜6
価のアルコール系化合物とジイソシアネートモノマーを
アルコール系化合物の水酸基/ジイソシアネートモノマ
ーのイソシアネート基のモル比が約1/2〜約1/10
0で反応させた後、ジイソシアネートモノマーを除去精
製し得られる。好ましいポリイソシアネート組成物はイ
ソシアヌレート構造を有している。イソシアヌレート構
造は耐熱性があり、耐候性も良好であり好ましい。
【0012】ポリイソシアネート組成物の粘度は300
〜30,000mPa・s/25℃が好ましく、更に好
ましくは300〜5,000mPa・s/25℃であ
り、特に好ましくは300〜2,000mPa・s/2
5℃である。本発明に用いるエステル結合を有するポリ
イソシアネートとは、分子内にエステル結合を有してい
るポリイソシアネートである。このポリイソシアネート
は脂肪族ポリイソシアネートであるが、エステル結合に
よりイソシアネート基の反応性が高められている。分子
量は200〜500が好ましい。分子量が200未満で
あるとこれを使用した塗膜の機械的強度が低下し、50
0を越えると低粘度化の効果が低減する傾向がある。
【0013】本発明に用いるポリイソシアネートは好ま
しくは下記一般式で示される。 R;炭素数が2〜5のアルキル基 n=1 or 2、m=0 or 1
【0014】前記ポリイソシアネートはトリイソシアネ
ートが好ましく、アミノ酸を粗原料として製造できる。
このアミノ酸としては、例えば2,5−ジアミノ吉草
酸、2,6−ジアミノヘキサン酸、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などがある。これらのアミノ酸のカルボキシ
ル基は、例えばエタノールアミンなどのアルカノールア
ミンでエステル化される。これらアミノ酸、アルカノー
ルアミンのアミノ基は予め塩酸などにより塩酸塩として
も良い。得られるエステル基を有するアミンまたはその
塩酸塩はホスゲン化などによりポリイソシアネートにな
る。
【0015】この様なポリイソシアネートの好ましい具
体例としては、特公平4−1033号公報に開示されて
いるビス(2−イソシアネートエチル)2−イソシアネ
ートグルタレート(分子量311、以下グルタミン酸エ
ステルトリイソシアネートと言う)、特開昭53−13
5931号公報に開示されているリジンエステルトリイ
ソシアネート(分子量267)などが挙げられる。前記
ポリイソシアネート組成物とエステル基含有ポリイソシ
アネートが混合され、本発明のポリイソシアネート混合
物となる。その混合比率は9/1〜1/9重量比、好ま
しくは8/2〜2/8である。
【0016】前記比が9/1を越えると、乾燥性、低粘
度化が十分でなく、1/9を下回ると塗膜の機械的物性
が低下する場合がある。前記ポリイソシアネート混合物
はイソシアネート基をブロック剤で封鎖し、ブロックイ
ソシアネートとすることもできる。そのブロック剤とし
ては、ブロック剤としては、例えば、アルコール系、ア
ルキルフェノール系、フェノール系、活性メチレン、メ
ルカプタン系、酸アミド系、酸イミド系、イミダゾール
系、尿素系、オキシム系、アミン系、イミド系、ピラゾ
ール系化合物等がある。
【0017】より具体的なブロック化剤の例を下記に示
す。 (1)メタノール、エタノール、2−プロパノール、n
−ブタノール、sec−ブタノール、2−エチル−1−
ヘキサノール、2−メトキシエタノール、2−エトカシ
エタノール、2−ブトキシエタノールなどのアルコール
類 (2)アルキルフェノール系;炭素原子数4以上のアル
キル基を置換基として有するモノおよびジアルキルフェ
ノール類であって、例えばn−プロピルフェノール、i
−プロピルフェノール、n−ブチルフェノール、sec
−ブチルフェノール、t−ブチルフェノール、n−ヘキ
シルフェノール、2−エチルヘキシルフェノール、n−
オクチルフェノール、n−ノニルフェノール等のモノア
ルキルフェノール類、ジ−n−プロピルフェノール、ジ
イソプロピルフェノール、イソプロピルクレゾール、ジ
−n−ブチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール、
ジ−sec−ブチルフェノール、ジ−n−オクチルフェ
ノール、ジ−2−エチルヘキシルフェノール、ジ−n−
ノニルフェノール等のジアルキルフェノール類
【0018】(3)フェノール系;フェノール、クレゾ
ール、エチルフェノール、スチレン化フェノール、ヒド
ロキシ安息香酸エステル等 (4)活性メチレン系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジ
エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチ
ルアセトン等 (5)メルカプタン系;ブチルメルカプタン、ドデシル
メルカプタン等 (6)酸アミド系;アセトアニリド、酢酸アミド、ε−
カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラク
タム等 (7)酸イミド系;コハク酸イミド、マレイン酸イミド
等 (8)イミダゾール系;イミダゾール、2−メチルイミ
ダゾール等 (9)尿素系;尿素、チオ尿素、エチレン尿素等
【0019】(10)オキシム系;ホルムアルドオキシ
ム、アセトアルドオキシム、アセトオキシム、メチルエ
チルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム等 (11)アミン系;ジフェニルアミン、アニリン、カル
バゾール、ジーn−プロピルアミン、ジイソプロピルア
ミン、イソプロピルエチルアミン等 (12)イミン系;エチレンイミン、ポリエチレンイミ
ン等 (13)ピラゾール系;ピラゾール、3−メチルピラゾ
ール、3,5−ジメチルピラゾール等がある。
【0020】本発明に用いるブロック剤は、アルコール
系、オキシム系、酸アミド系、活性メチレン系から選ば
れる少なくとも1種が好ましく、更に好ましくはアルコ
ール系、オキシム系、活性メチレン系である。ブロック
剤は2種以上混合しても良い。前記ポリイソシアネート
混合物は少なくともポリオールと混合されて、本発明の
塗料組成物となる。前記ポリオールとは、例えば、アク
リルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテ
ルポリオール、エポキシポリオールなどが挙げられる。
【0021】アクリルポリオールとしては、例えば、ア
クリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒ
ドロキシプロピル、アクリル酸−2−ヒドロキシブチル
等の活性水素を持つアクリル酸エステル、またはグリセ
リンのアクリル酸モノエステルあるいはメタクリル酸モ
ノエステル、トリメチロールプロパンのアクリル酸モノ
エステルあるのはメタクリル酸モノエステルの群から選
ばれた単独または混合物とアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−
ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなどのアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
−2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−3−ヒドロキ
シプロピル、メタクリル酸−4−ヒドロキシブチル等の
活性水素を持つメタクリル酸エステル、またはメタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸−n−ヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリル等のメタクリル酸エステルの群から選ばれた単独
または混合物とを必須成分とし、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジア
セトンアクリルアミド等の不飽和アミド、及びメタクリ
ル酸グリシジル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、フマル酸ジブチル、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の
加水分解性シリル基を有するビニルモノマー等のその他
の重合性モノマーの群から選ばれた単独または混合物の
存在下、あるいは非存在下において重合させて得られる
アクリルポリオールが挙げられる。
【0022】ポリエステルポリオールとしては、例えば
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、無水
マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸等のカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単独また
は混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
トリメチロールプロパン、グリセリンなどの群から選ば
れた多価アルコールの単独または混合物との縮合反応に
よって得られるポリエステルポリオール及び例えばε−
カプロラクトンを多価アルコールを用いて開環重合して
得られるようなポリカプロラクトン類等が挙げられる。
【0023】これらのポリエステルポリオールは芳香族
ジイソシアネート、脂肪族、脂環族ジイソシアネート及
びこれらから得られるポリイソシアネートで変成するこ
とができる。この場合、特に脂肪族、脂環族ジイソシア
ネート及びこれら得られるポリイソシアネートが耐候
性、耐黄変性などから好ましい。ポリエーテルポリオー
ル類としては、多価ヒドロキシ化合物の単独または混合
物に、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムなどの水
酸化物、アルコラート、アルキルアミンなどの強塩基性
触媒を使用して、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイ
ド、スチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドの
単独または混合物を付加して得られるポリエーテルポリ
オール類、更にエチレンジアミン類等の多官能化合物に
アルキレンオキサイドを反応させて得られるポリエーテ
ルポリオール類及び、これらポリエーテル類を媒体とし
てアクリルアミド等を重合して得られる、いわゆるポリ
マーポリオール類等が含まれる。
【0024】前記多価ヒドロキシ化合物としては 例えばジクリセリン、ジトリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなど 例えばエリトリトール、D−トレイトール、L−アラ
ビニトール、、リビトール、キシリトール、ソルビトー
ル、マンニトール、ガラクチトール、ラムニトール等糖
アルコール系化合物 例えばアラビノース、リボース、キシロース、グルコ
ース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ソル
ボース、ラムノース、フコース、リボデソース等の単糖
類、 例えばトレハロース、ショ糖、マルトース、セロビオ
ース、ゲンチオビオース、ラクトース、メリビオースな
どの二糖類、 例えばラフィノース、ゲンチアノース、メレチトース
などの三糖類 たとえはスタキオースなどの四糖類 などがある。
【0025】得られたポリオールの水酸基は30〜30
0mgKOH/gであることが好ましい。必要に応じ
て、酸価を持つことができる。ポリイソシアネート混合
物とポリオールが混合されて、2液ウレタン塗料の主成
分をなす。ポリイソシアネート混合物とポリオールの混
合は、ポリイソシアネート混合物のイソシアネート基と
ポリオールの水酸基の当量比率で決定される。前記イソ
シアネート基と水酸基の当量比率は5/1〜1/5、好
ましくは5/3〜3/5、更に好ましくは5/4〜4/
5である。
【0026】また、用途、目的に応じて各種溶剤、添加
剤を用いることができる。溶剤としては例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸セロソ
ルブなどのエステル類、ブタノール、イソプロピルアル
コールなどのアルコール類、トルエン、キシレン、シク
ロヘキサン、ミネラルスピリット、ナフサなどの炭化水
素類などの群から目的及び用途に応じて適宜選択して使
用することができる。これらの溶剤は単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0027】また、必要に応じて硬化促進剤例えば錫、
亜鉛、鉛等のカルボン酸等の有機金属化合物、酸化防止
剤例えばヒンダードフェノール等、紫外線吸収剤例えば
ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等、顔料例えば、
酸化チタン、カーボンブラック、インジゴ、キナクリド
ン、パールマイカ等、金属粉顔料例えばアルミ等、レオ
ロジーコントロール剤例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、尿素化合物等を添加してもよい。
【0028】この様に調整された塗料組成物は接着剤な
どにも使用できるが特に塗料としてロール塗装、カーテ
ンフロー塗装、スプレー塗装、電着塗装などにより、鋼
板、表面処理鋼板などの金属及びプラスチック、セメン
ト、ケイ酸カルシウム、石膏などの無機材料などの素材
にプライマーまたは上中塗りとして、防錆鋼板を含むプ
レコートメタル、自動車塗装など更には、カチオン電
着、アニオン電着などに美粧性、耐候性、耐酸性、防錆
性、耐チッピング性などを付与するために有用である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、実施例に基づいて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限
定されるものではない。 (粘度測定)株式会社トキメックのE型粘度計を用いて
25℃で測定した。 (ゲル分率)硬化塗膜を、アセトンに20℃で24時間
浸漬した時の未溶解部分重量の浸漬前重量に対する値を
計算し、80%未満は×、80%以上90%未満は○、
90%以上は◎で表した。
【0030】
【実施例1】HDI系イソシアヌレート型ポリイソシア
ネート組成物デュラネートTPA−100(旭化成工業
の商品名、粘度1350mPa・s/25℃)とリジン
トリイソシアネート(粘度20mPa・s/25℃、分
子量267)を重量比5:5で混合した。得られたポリ
イソシアネート混合物の粘度は120mPa・s/25
℃、イソシアネート濃度は35.2重量%であった。
【0031】
【実施例2】HDI系イソシアヌレート型ポリイソシア
ネート組成物デュラネートTPA−100(旭化成工業
の商品名、粘度1350mPa・s/25℃)とリジン
トリイソシアネート(粘度20mPa・s/25℃、分
子量267)を重量比2.5:7.5で混合した。得ら
れたポリイソシアネート混合物の粘度は45mPa・s
/25℃、イソシアネート濃度は41.2重量%であっ
た。
【0032】
【実施例3】HDI系イソシアヌレート型ポリイソシア
ネート組成物デュラネートTPA−100(旭化成工業
の商品名、粘度1350mPa・s/25℃)とリジン
トリイソシアネート(粘度20mPa・s/25℃、分
子量267)を重量比7.5:2.5で混合した。得ら
れたポリイソシアネート混合物の粘度は380mPa・
s/25℃、イソシアネート濃度は29.1重量%であ
った。
【0033】
【実施例4】HDI系イソシアヌレート型ポリイソシア
ネート組成物デュラネートTPA−100(旭化成工業
の商品名、粘度1350mPa・s/25℃)とグルタ
ミン酸エステルトリイソシアネート(粘度50mPa・
s/25℃、分子量311)を重量比5:5で混合し
た。得られたポリイソシアネート混合物の粘度は260
mPa・s/25℃、イソシアネート濃度は31.6重
量%であった。
【0034】
【実施例5】(塗料組成物)アクリルポリオールA80
1(大日本インキの商品名、樹脂分50%、樹脂分水酸
基100mgKOH/g)100部と実施例1のポリイ
ソシアネート混合物9.1部を混合し、ポリプロピレン
板状に樹脂膜厚50μmになるようにアプリケーター塗
装を行った。20℃、湿度65Rh%で24Hr放置
後、ゲル分率を測定した結果、◎であった。
【0035】
【実施例6〜8、比較例1】表1記載のポリイソシアネ
ート混合物を使用した以外は実施例5と同様に行った。
結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明のポリイソシアネート混合物は低
粘度、かつ乾燥性が速く、これを使用した塗料はVOC
を低減化し、作業性が向上した耐候性に優れた塗料組成
物となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 AA04 CA05 CB04 CB05 CB07 CC03 CC08 DA01 DB03 DB07 DC02 DC43 DC50 DF01 DF16 DF20 DF21 DF22 DG02 DG03 DG04 DG05 DG08 DG14 DP02 DP03 DP18 EA08 HA01 HA07 HA08 HA14 HB05 HB07 HB08 HB09 HB12 HC03 HC17 HC23 HC26 HC35 HC46 HC52 HC61 HC64 HC71 HC73 HD03 HD05 HD06 HD07 HD08 HD12 HD15 KA01 KB02 KC08 KC17 KC18 KD02 KE02 QA02 QA03 QA05 QB19 RA07 4J038 DG111 DG131 DG161 DG191 DG271 DG281 DG291 DG301 GA01 GA06 GA08 MA14 MA15 NA03 NA23 NA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族および/または脂環族ジイソシア
    ネートモノマーの少なくとも1種以上から誘導されるポ
    リイソシアネート組成物とエステル結合を有するポリイ
    ソシアネートとを含むことを特徴とする、ポリイソシア
    ネート混合物。
  2. 【請求項2】 エステル結合を有するポリイソシアネー
    トの分子量が200〜500であることを特徴とする、
    請求項1記載のポリイソシアネート混合物。
  3. 【請求項3】 エステル結合を有するポリイソシアネー
    トが下記一般式で表されることを特徴とする、請求項1
    または2記載のポリイソシアネート混合物。 R;炭素数が2〜5のアルキル基 n=1 または 2、m=0 または 1
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート組成物がイソシアヌ
    レート構造を有するポリイソシアネートを含むことを特
    徴とする、請求項1、2または3記載のポリイソシアネ
    ート混合物。
  5. 【請求項5】 ジイソシアネートモノマーがヘキサメチ
    レンジイソシアネートであることを特徴とする、請求項
    1、2、3または4記載のポリイソシアネート混合物。
  6. 【請求項6】 ポリオールと請求項1、2、3、4また
    は5記載のポリイソシアネート混合物とを含むことを特
    徴とする、塗料組成物。
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