JP2002002497A - 手押し車 - Google Patents

手押し車

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JP2002002497A
JP2002002497A JP2000186095A JP2000186095A JP2002002497A JP 2002002497 A JP2002002497 A JP 2002002497A JP 2000186095 A JP2000186095 A JP 2000186095A JP 2000186095 A JP2000186095 A JP 2000186095A JP 2002002497 A JP2002002497 A JP 2002002497A
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inner pipe
handle tube
lower handle
stopper
wheelbarrow
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JP2000186095A
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Masaji Ide
出 政 次 井
Itsuki Sato
藤 厳 佐
Tetsuya Hoshi
哲 也 星
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Original Assignee
Combi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手押し杆の高さ調節を手元で容易に行うこと
ができ、さらに手押し車の本体の折り畳み及び手押し杆
の位置切替も容易にできるようにすること。 【解決手段】 把持杆30の両端部にインナーパイプ3
1を連結し、そのインナーパイプに、下部ハンドルチュ
ーブ32を軸線方向に摺動可能に嵌装して手押し杆を構
成するとともに、その下部ハンドルチューブ32の上半
部一側に軸線方向に所定間隔をおいて複数個の嵌合孔3
4を穿設し、上記インナーパイプ内には、インナーパイ
プの径方向に移動自在で上記下部ハンドルチューブの嵌
合孔34に選択的に係合し得る係止片40を有し、把持
杆に設けられた手元操作レバーによって動作されるアジ
ャストスライド36を摺動自在に設け、そのアジャスト
スライド36の上方へ移動によって、上記アジャストス
ライドの内面に形成された傾斜案内溝との係合により上
記係止片40が内方に移動し、上記嵌合孔34との係合
が離脱されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベビーカーの如き
手押し車に係り、特に手押し杆の高さを調節し得るよう
にした手押し車に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、乳幼児を散歩や買物等のために屋外に連れ出す場合
に使用するベビーカーにおいては、必要に応じて折り畳
み、収納や携帯が容易になるようにするとともに、乳幼
児の背面からの手押し状態とする背面状態としたり、使
用者が乳幼児と対面した手押し状態とする対面状態とす
るものが種々提案され実用に供されている。
【0003】一方、ベビーカーを使用する場合には、使
用者である母親等が手押し杆を把持してベビーカーを押
すようにして使用するのが一般的であるため、この手押
し杆を把持する位置が適正位置より高い場合には常に両
方の腕を適正位置よりも高く持ち上げるようになるた
め、肩こり等の障害を惹起させる可能性がある。また低
すぎる場合には使用者が前屈みの状態となって使用者の
背筋に痛みその他の異常を起こし易い等の問題がある。
【0004】そこで、手押し杆を互いに摺動し得る二重
管によって構成してその手押し杆を伸縮させることによ
って、その高さを調節するようにしたものが提案されて
いる。
【0005】ところが、ベビーカーにおいては、前述の
ように折り畳み可能としたり、或は手押し杆を揺動させ
て背面状態又は対面状態とするために、手押し杆の手元
部に手元操作レバーを設け、その手元操作レバーにより
手押し杆内に挿通されている操作ワイヤを引張ることに
より折り畳み操作或は手押し杆の位置切替えを行ってい
るので、手押し杆の高さ調節のために上記手押し杆を伸
縮させると、操作ワイヤがたわみ互いに干渉する可能性
がある。したがって、手元操作レバーの操作に大きな力
が必要となり折り畳み操作等が困難となったり、或は操
作ワイヤが切断することもある等の問題がある。
【0006】また、上述のように手押し杆内には折り畳
み操作用或は手押し杆の位置切替え操作用の操作ワイヤ
が挿通されているので、高さ調節操作用のワイヤを追加
することは困難であり、手元操作によって高さ調節操作
を行うことは非常にむつかしく、しかも部品点数が多く
なり、コスト高となる等の問題がある。
【0007】本発明は、このような点に鑑み、手押し杆
の高さ調節を容易に行うことができるとともに、ベビー
カーの如き手押し車の折り畳み、及び手押し杆の位置切
替えも容易に行うことができるようにした手押し車を得
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
手押し車本体に取り付けられた手押し杆の高さを調節す
ることができるようにした手押し車において、正面視で
U字状に形成された把持杆の両端部にインナーパイプを
連結し、そのインナーパイプに、下端部が手押し車本体
に装着された下部ハンドルチューブを軸線方向に摺動可
能に嵌装して手押し杆を構成するとともに、その下部ハ
ンドルチューブの上半部一側に軸線方向に所定間隔をお
いて複数個の嵌合孔を穿設し、上記インナーパイプ内に
は、インナーパイプの径方向に移動自在で上記下部ハン
ドルチューブの嵌合孔に選択的に係合し得る係止片を有
し、把持杆に設けられた手元操作レバーによって作動さ
れるアジャストスライドを摺動自在に設け、そのアジャ
ストスライドの上方への移動によって、上記アジャスト
スライドの内面に形成された傾斜案内溝との係合により
上記係止片が内方に移動し、上記嵌合孔との係合が離脱
されるようにしたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、アジャストスライドはスプリングによって
下方に付勢されており、インナーパイプ内に挿通された
ワイヤによって上方に移動されることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2に係る発明において、下部ハンドルチュー
ブには複数の嵌合孔部を覆うパイプカバーが嵌装固着さ
れていることを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに係る発明において、下部ハンドルチュ
ーブには、手押し車本体の折り畳みロック装置のロック
解除を行うスライダが軸線方向に摺動可能に嵌装されて
おり、さらに上記下部ハンドルチューブ内には、インナ
ーパイプに対して所定範囲だけ相対的な軸線方向の移動
が可能にインナーパイプに連結され、そのインナーパイ
プが下部ハンドルチューブ内に所定量挿入されたとき、
上記スライダーを圧下するロングバーが配設されている
ことを特徴とする。
【0012】さらに請求項5に係る発明は、請求項1乃
至4のいずれかに係る発明において、下部ハンドルチュ
ーブには、手押し杆の前後揺動端において手押し車本体
の係止突起に係合し、手押し杆を固定するチェンジフッ
クが軸線方向に摺動可能に嵌装されており、インナーパ
イプが所定量だけ上動したとき、上記チェンジフックに
係合し、そのチェンジフックを上記手押し車本体の係止
突起から上方に離脱させるロングバーが設けられている
ことを特徴とする。
【0013】請求項6に係る発明は、請求項4に係る発
明において、下部ハンドルチューブの下端部と手押し車
本体の肘掛け部とを連結するアームジョイントには、前
記スライダーに設けられた突片によって摺動されるアー
ムストッパが設けられており、そのアームストッパの摺
動によって、折り畳みロック装置用ブラケットの係止溝
に対してアームストッパのストッパ片が係脱されるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0014】また請求項7に係る発明は、請求項6に係
る発明において、折り畳みロック装置用のブラケットに
は、ストッパ片が係合する弧状の溝と、その弧状の溝の
両端において半径方向に延び、ストッパ片との係合によ
って手押し車を展開状態或は折り畳み状態にロックする
ロック用溝が形成されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
【0016】図1において、符号10はベビーカー本体
であって、前輪11を有する左右一対の前脚12、後輪
13を有する左右一対の後脚14、ほぼU字状に屈曲形
成された手押し杆15、左右の肘掛け部16を有するベ
ビーシート17、及び足乗せ板を兼ねる前側連結部材1
8によって構成されている。
【0017】上記ベビーシート17は主として乳幼児が
座る座板19、背中を保持する背板20及び頭部を保護
するヘッドレスト21によって構成されており、上記座
板19の両側に肘掛け部16が一体的に形成され、その
肘掛け部16の基端部に上記背板20が水平軸線回りに
揺動可能に枢着されている。そして、左右の肘掛け部1
6の先端部間には弧状のガードアーム22が着脱自在に
掛け渡されている。
【0018】左右一対の前脚12は前記前側連結部材1
8によって互いに連結され、その各前脚12はその上端
がそれぞれ肘掛け部16に枢着されている。また、左右
の後脚14もその上端が肘掛け部16に枢着されてお
り、左右の後脚14は後側連結部材23によって互いに
連結されている。前記手押し杆15の先端にはアームジ
ョイント24の先端部が軸25によって枢着され、その
アームジョイント24の他端部が前記肘掛け部16の基
端部に枢着されており、上記アームジョイント24の先
端が後脚14に設けられている係止片26に係脱可能と
してある。
【0019】一方、肘掛け部16の外側面には、その前
部及び後部に手押し杆の位置決め用突起27が突設され
ている(図1には前部の突起のみを示す)。そして、上
記突起27に手押し杆15の先端部に設けられているチ
ェンジフック28を選択的に係合させることによって手
押し杆15の位置を固定することができる。すなわち、
図1に示す背面状態から手押し杆15を軸25を中心と
して前方に揺動させ、上記チェンジフック28を前方の
突起27に係止させることによって手押し杆15を対面
状態とすることができる。
【0020】図2の(a)は手押し杆15の中間部の縦
断正面図、(b)はその一部切欠き側面図であって、手
押し杆15を構成する正面視でU字状に形成する把持杆
30(図1)の端部にはインナーパイプ31が同一軸線
上に連結固着されており、そのインナーパイプ31に下
部ハンドルチューブ32が軸線方向に摺動可能に嵌装さ
れている。下部ハンドルチューブ32には、その上端部
近くの両側部に所定長さの長手方向に延びるスリット3
3a,33bが形成されており、さらに一方のスリット
33aには後述する係止片を嵌合させることができる嵌
合孔34が複数個適宜軸線方向に間隔を持って穿設され
ている。
【0021】一方、インナーパイプ31内には、スプリ
ング35によって下方に付勢されたアジャストスライド
36が摺動可能に配設されており、このアジャストスラ
イド36には把持杆30に設けられている手元操作レバ
ー37(図1)によって作動されるワイヤ38が連結さ
れている。しかして、上記手元操作レバー37を操作す
ることによってワイヤ38を介してアジャストスライド
36がスプリング35の力に抗して上動される。
【0022】上記アジャストスライド36内には、イン
ナーパイプ31に設けられた開口39から突出し、前記
嵌合孔34に嵌挿可能な係止片40が左右方向に移動可
能に設けられている。すなわち、上記アジャストスライ
ド36内には、前記下部ハンドルチューブ32のスリッ
ト33a,33bに両端部が係合しそのスリット33
a,33bに沿って上下可能なピン軸41が配設されて
おり、そのピン軸41に上記係止片40が左右に移動可
能に嵌装されている。また、上記アジャストスライド3
6の前後の対向する両内面には、上下方向に傾斜した摺
動案内溝42が形成されており、この摺動案内溝42
に、係止片40の外面に設けられ、上記摺動案内溝42
と同一傾斜を有する突起43が係合されている。また、
下部ハンドルチューブ32には、上記嵌合孔34等を覆
うパイプカバー44が嵌装され、その下端部が下部ハン
ドルチューブ32に固着されている。
【0023】しかして、常時においてはアジャストスラ
イド36がスプリング35によって下方に位置してお
り、係止片40が摺動案内溝42と突起43の係合によ
ってインナーパイプ31から外側方に押し出され、その
係止片40が下部ハンドルチューブ32に設けられてい
る嵌合孔34に嵌合されている(図3(a))。そし
て、この嵌合孔34への係止片40の嵌合によって、イ
ンナーパイプ31と下部ハンドルチューブ32との相対
的移動が阻止され、手押し杆15の高さが所定高さに保
持されている。
【0024】そこで、手元操作レバー37の操作によっ
てワイヤ38を介してアジャストスライド36をスプリ
ング35に抗して引き上げると、摺動案内溝42によっ
て突起43を介して係止片40がインナーパイプ31内
側に摺動され、係止片40が嵌合孔34から離脱される
(図3(b))。したがって、把持杆30によってイン
ナーパイプ31を下部ハンドルチューブ32に対して軸
線方向に伸縮させることができ、ゆわゆる手押し杆15
の高さを変更調節することができる。
【0025】このようにして、インナーパイプ31を下
部ハンドルチューブ32に対して所定量伸縮させたの
ち、手元操作レバー37を解放すると、アジャストスラ
イド36がスプリング35によって下降し、これによっ
て係止片40が外方に突出し下部ハンドルチューブ32
の前とは異なる嵌合孔34に嵌合する。したがって、イ
ンナーパイプ31と下部ハンドルチューブ32とが再び
固定され、手押し杆15の高さが新たな高さに保持され
る。
【0026】一方、図2の(a)に示すように、インナ
ーパイプ31及び下部ハンドルチューブ32内にはロン
グバー45が軸線方向に摺動可能に挿入されている。こ
のロングバー45の上半部には軸線方向に延びる長いス
リット46が設けられており、このスリット46に、係
止片40が装着されているピン軸41及びスプリング3
5の一端を支持しているスプリング受け軸47の一端部
が係合され、ロングバー45とインナーパイプ31との
相対的な軸線方向の移動が可能としてある。
【0027】図4は、手押し杆15の下端近傍の断面図
であって、その手押し杆15の下部ハンドルチューブ3
2の先端部にはチェンジフック28及び折り畳みロック
装置のロック解除用のスライダ48が軸線方向に摺動可
能に嵌装されている。すなわち、下部ハンドルチューブ
32及びその下部ハンドルチューブ32内に挿入してあ
るロングバー45の下端近傍部には、下部ハンドルチュ
ーブ32の軸線方向に互いに離間した2つの軸線方向に
延びるスリット32a,32b及び45a,45bがそ
れぞれ設けられており、スリット32a及び45aにチ
ェンジフック28の取付軸50が貫挿され、またスリッ
ト32b及び45bにスライダ48の取付軸51が貫挿
されている。しかして、上記取付軸50がスリット32
a,45a内を移動することによってチェンジフック2
8が下部ハンドルチューブ32に沿って移動することが
でき、取付軸51がスリット32b,45b内を移動す
ることによってスライダ48が下部ハンドルチューブ3
2に沿って移動することができる。
【0028】また、上記取付軸50,51には、両取付
軸50,51を互いに接近する方向に付勢するばね52
が張設してあり、このばね52の張力によって、取付軸
50がスリット32a,45aの下端に当接し、取付軸
51がスリット32b,45bの上端に当接するように
してある。
【0029】しかして、このような状態においては、チ
ェンジフック28のフック部28aが肘掛け部16の前
部或は後部の突起27に係合し、手押し杆15の揺動が
ロックされ、手押し杆15が対面状態或は背面状態に固
定されている。
【0030】そこで、手押し杆15の位置を変更する場
合には、インナーパイプ31を最も伸張した状態にした
後に、さらに上記インナーパイプ31を引っ張る方向に
若干移動させると、アジャストスライド36のピン軸4
1がロングバー45のスリット46の頂端に当接してロ
ングバー45が上方に引き上げられる。したがって、上
方ロングバー45の上動によって取付軸50がばね52
に抗して持ち上げられ、チェンジフック28が上動され
てそのフック部28aが肘掛け部16の突起27から離
脱する。図5にその状態を示す。したがって、手押し杆
15は軸25を中心に前後に揺動可能となり、手押し杆
15を背面状態或は対面状態に変更することができる。
【0031】一方、下部ハンドルチューブ32に取付け
られている軸25にはアームジョイント24の先端部及
びブラケット53が枢支されている。アームジョイント
24にはアームストッパ54が上下摺動可能に装着され
ており、ばね55によって常時上方に付勢されている。
上記アームストッパ54には、前記スライダ48と対向
する面側に、そのスライダ48から突設されたロック解
除作動部48aが当接し得る突片54aが一体に設けら
れている。
【0032】上記アームストッパ54にはブラケット5
3方向に突出するストッパ片56が一体的に形成されて
いる。また、ブラケット53にはアームジョイント24
と対向する面に上記ストッパ片56が係合する溝57が
設けられている。その溝57は軸25を中心として略2
00°の範囲にわたって延びる弧状の溝57aとその弧
状の溝57aの両端において半径方向に延びるロック用
溝57b,57cによって形成されており、上記ストッ
パ片56が上記ロック用溝57b或は57cに係合する
ことによって、ブラケット53の回動が阻止されるよう
にしてある。そして、上記ブラケット53の先端がピン
58によって後脚14に枢着されている。
【0033】また、アームジョイント24には、アーム
ジョイント24の軸線方向に延びる弾性体からなるプリ
ロックアーム59の一端が固着されている。上記プリロ
ックアーム59は、先端部がアームストッパ54に設け
られた突部60に係脱可能な垂直片部59aと、その垂
直片部59aの途中から横方向に延び先端がブラケット
53に形成されているカム面53aと係脱し得る、逆L
字状の案内片部59bによって構成されている。
【0034】しかして、手押し杆15を最も短い状態に
縮めた後、把持杆30をさらに押しインナパイプ31を
下部ハンドルチューブ32内に挿入すると、ロングバー
45のスリット45bの上端が取付軸51に当接し、そ
の取付軸51を介してスライダ48が下方に移動され
る。このようにしてスライダ48が下方に移動される
と、ロック解除作動部48aが下降してアームストッパ
54の突片54aに当接し、そのロック解除作動部48
aによってアームストッパ54が下降され、ストッパ片
56がブラケット53のロック用溝57bから離脱され
る。この状態を図6に示す。一方、このときプリロック
アーム59の垂直片部59aがアームストッパ54の突
部60の上部に当接し、アームストッパ54のストッパ
片56がロック用溝57bから離脱した状態に保持され
る。
【0035】このようにして、ストッパ片56がロック
用溝57bから離脱されると、ブラケット53のロック
が解放され、軸25の回りに回動可能となる。したがっ
て、後輪13側に押圧力を加えることにより後脚14を
介してブラケット53が揺動され、後脚14とともに肘
掛け部16等が上方に揺動され、ベビーカー本体を折り
畳ことができる。
【0036】図7(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)及び図8(a)、(b)、(c)、(d)、(e)
は、アームストッパ54及びブラケット53の動きの変
化を示す図であって、(a)に示す状態からアームスト
ッパ54が下降されストッパ片56がブラケット53の
ロック用溝57bから離脱されると、(b)に示すよう
にストッパ片56が弧状の溝57aに係合し、ブラケッ
ト53が自由に回動することができる。そして、ストッ
パ片56が弧状の溝57aに沿って移動するとブラケッ
ト53のカム面53aによってプリロックアーム59が
側方に押圧され、プリロックアーム59の垂直片部59
aがアームストッパ54の突部60から離脱する。した
がって、アームストッパ54がばね55によって上動
し、ストッパ片56がロック用溝57cに係合してブラ
ケット53が固定される。
【0037】ところで、上述のように上記ブラケット5
3の回動に応じてそのブラケット53の側面に設けられ
ているカム面53aによってプリロックアーム59が側
方に押圧され、そのプリロックアーム59の垂直片部5
9aがアームストッパ54の突部60の上方から側方に
移動されるが、その途中のおいては、垂直片部59aの
下面にアームストッパの突部60がスプリング55によ
って圧接されているので、カム面53aによって案内片
部59bを側方に押圧するだけでは、垂直片部59aを
側方に移動させることができない場合がある。
【0038】そこで、図7に示すように、弧状の溝57
aの内面には、カム面53aにより案内片部59bに側方
への力が働く位置と対応する位置に、ストッパ片56と
係合しそのストッパ片56を半径方向内方に一時的に押
圧するカム状突部57dが突設されている。したがっ
て、図7(d)に示すようにストッパ片56が上記カム
状突部57dに係合すると、そのストッパ片56が半径
方向に移動され、それとともにアームストッパの突部6
0も一体的に下方に移動して、プリロックアーム59の
垂直片部59aから離れる。そのため、図8(d)に示
すように、カム面53aとの係合によりプリロックアー
ム59に作用している力によって垂直片部59aがアー
ムストッパの突部60の上方から側方に移動される。し
たがって、図7(e)、図8(e)に示すように、ストッ
パ片56が弧状の溝57aの他端部と対応する位置に移
動するとアームストッパ54がばね55によって上動
し、ストッパ片56がロック用溝57cに係合してブラ
ケット53が固定され、ベビーカー本体の折り畳み状態
が保持される。
【0039】一方、折り畳み状態から展開状態にする場
合には、把持杆30を一旦軸線方向に押圧すると、前述
と同様にしてアームストッパ54が下方に移動され、ス
トッパ片56がロック用溝57cから解放される。した
がって、ブラケット53の固定が解除され、後脚14や
肘掛け部16を前述と逆方向に揺動させ、展開状態とす
ることができる。
【0040】なお、上記の実施の形態においては、ベビ
ーカーについて説明したが、その他の手押し車にも適用
することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、手
押し杆に設けられている手元操作レバーの操作によって
手押し杆の高さ調節固定用の係止片を下部ハンドルチュ
ーブの嵌合孔に選択的に係脱することができ、手押し杆
の途中に設けてある係止装置を直接操作する必要がなく
手元の遠隔操作により自由に高さ調節を行うことができ
る。さらに、手押し杆のインナーパイプの伸縮動作によ
ってロングバーを作動させることにより、手押し車本体
の折り畳み操作或は手押し杆の位置切替えを行うことが
でき、折り畳み操作用及び手押し杆の位置切替え操作用
の操作ワイヤを手押し杆内に挿通させる必要がなく、手
押し杆の高さ調節時にワイヤがたるんだり、操作に大き
な力が必要となる等のことがない等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるベビーカーの概略構成を示す斜
視図。
【図2】(a)は手押し杆の中間部の縦断正面図、
(b)はその一部切欠き側面図。
【図3】(a),(b)は嵌合孔への係止片の係脱状態
を示す断面図。
【図4】手押し杆の下端近傍の断面図。
【図5】手押し杆の下端近傍の断面図であって、チェン
ジフックによる係止が解放された状態を示す図。
【図6】手押し杆の下端近傍の断面図であって、アーム
ストッパによるロックが解放された状態を示す図。
【図7】(a),(b),(c),(d),(e)は折
畳み作動時におけるブラケットの移動状態説明図。
【図8】(a),(b),(c),(d),(e)は折
畳み作動時におけるアームストッパとブラケットの作動
状態説明図。
【符号の説明】
10 ベビーカー本体 12 前脚 14 後脚 15 手押し杆 16 肘掛け部 19 座板 20 背板 24 アームジョイント 25 軸 27 突起 28 チェンジフック 30 把持杆 31 インナーパイプ 32 下部ハンドルチューブ 33a,33b スリット 34 嵌合孔 36 アジャストスライド 37 手元操作レバー 40 係止片 42 摺動案内溝 43 突起 44 パイプカバー 45 ロングバー 48 スライダ 53 ブラケット 54 アームストッパ 56 ストッパ片 57a 弧状の溝 57b、57c ロック用溝 59 プリロックアーム 60 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 哲 也 埼玉県岩槻市釣上新田271 コンビ株式会 社内 Fターム(参考) 3D050 AA01 AA04 BB01 CC05 DD01 EE08 EE15 GG04 KK15 3D051 AA02 AA10 AA23 BA20 BB03 BB13 BB38 CA04 CB02 CB03 CD04 CG06 CJ01 DD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手押し車本体に取り付けられた手押し杆の
    高さを調節することができるようにした手押し車におい
    て、正面視でU字状に形成された把持杆の両端部にイン
    ナーパイプを連結し、そのインナーパイプに、下端部が
    手押し車本体に装着された下部ハンドルチューブを軸線
    方向に摺動可能に嵌装して手押し杆を構成するととも
    に、その下部ハンドルチューブの上半部一側に軸線方向
    に所定間隔をおいて複数個の嵌合孔を穿設し、上記イン
    ナーパイプ内には、インナーパイプの径方向に移動自在
    で上記下部ハンドルチューブの嵌合孔に選択的に係合し
    得る係止片を有し、把持杆に設けられた手元操作レバー
    によって作動されるアジャストスライドを摺動自在に設
    け、そのアジャストスライドの上方への移動によって、
    上記アジャストスライドの内面に形成された傾斜案内溝
    との係合により上記係止片が内方に移動し、上記嵌合孔
    との係合が離脱されるようにしたことを特徴とする、手
    押し車。
  2. 【請求項2】アジャストスライドはスプリングによって
    下方に付勢されており、インナーパイプ内に挿通された
    ワイヤによって上方に移動されることを特徴とする、請
    求項1記載の手押し車。
  3. 【請求項3】下部ハンドルチューブには複数の嵌合孔部
    を覆うパイプカバーが嵌装固着されていることを特徴と
    する、請求項1または2記載の手押し車。
  4. 【請求項4】下部ハンドルチューブには、手押し車本体
    の折り畳みロック装置のロック解除を行うスライダが軸
    線方向に摺動可能に嵌装されており、さらに上記下部ハ
    ンドルチューブ内には、インナーパイプに対して所定範
    囲だけ相対的な軸線方向の移動が可能にインナーパイプ
    に連結され、そのインナーパイプが下部ハンドルチュー
    ブ内に所定量挿入されたとき、上記スライダーを圧下す
    るロングバーが配設されていることを特徴とする、請求
    項1乃至3のいずれかに記載の手押し車。
  5. 【請求項5】下部ハンドルチューブには、手押し杆の前
    後揺動端において手押し車本体の係止突起に係合し、手
    押し杆を固定するチェンジフックが軸線方向に摺動可能
    に嵌装されており、インナーパイプが所定量だけ上動し
    たとき、上記チェンジフックに係合し、そのチェンジフ
    ックを上記手押し車本体の係止突起から上方に離脱させ
    るロングバーが設けられていることを特徴とする、請求
    項1乃至4のいずれかに記載の手押し車。
  6. 【請求項6】下部ハンドルチューブの下端部と手押し車
    本体の肘掛け部とを連結するアームジョイントには、前
    記スライダーに設けられた突片によって摺動されるアー
    ムストッパが設けられており、そのアームストッパの摺
    動によって、折り畳みロック装置用ブラケットの係止溝
    に対してアームストッパのストッパ片が係脱されるよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項4記載の手
    押し車。
  7. 【請求項7】折り畳みロック装置用のブラケットには、
    ストッパ片が係合する弧状の溝と、その弧状の溝の両端
    において半径方向に延び、ストッパ片との係合によって
    手押し車を展開状態或は折り畳み状態にロックするロッ
    ク用溝が形成されていることを特徴とする、請求項6記
    載の手押し車。
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