JP2002000671A - 自立支援装置 - Google Patents

自立支援装置

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JP2002000671A
JP2002000671A JP2000188213A JP2000188213A JP2002000671A JP 2002000671 A JP2002000671 A JP 2002000671A JP 2000188213 A JP2000188213 A JP 2000188213A JP 2000188213 A JP2000188213 A JP 2000188213A JP 2002000671 A JP2002000671 A JP 2002000671A
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lift
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axis
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Akira Amano
彰 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要介護者が介護者の助けなしで、室内の任意
の場所(トイレ、浴槽、ベッド等)へ正しい向きで自由
に移動することができ、両足での立位保持が不安定な場
合やリハビリ等の場合に、要介護者の動きをアシストし
て安全かつ容易に室内歩行を可能にする自立支援装置を
提供する。 【解決手段】 所定の場所において、ほぼ直方体の枠組
構造において上部に平行かつ水平に固定された1対のX
方向レール2と、1対のX方向レール上に両端部が支持
されこれに沿ってX方向に水平駆動されるX方向走行ビ
ーム4と、X方向走行ビームに固定されたY方向レール6
と、Y方向レールに支持されこれに沿ってY方向に水平
駆動されるY方向走行装置8と、Y方向走行装置に取付
けられ鉛直なZ軸を中心に回転駆動される旋回装置10
と、旋回装置に取付けられ被介護者1を載せるリフト12
を昇降させる昇降駆動装置14とを備える。旋回装置10
は、鉛直な固定軸10aに作用する分力Fx,Fy,Fz
とトルクTを検出する負荷検出装置16を備え、アシスト
制御装置18により要介護者の動きをアシストする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護を必要とする
人が、室内で普通の生活を自分でできるように支援する
自立支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】介護を必要とする人(要介護者)を吊り
上げて室内のトイレ、浴槽等に移動させたり、車椅子に
移し替えたりするための介護用の天井走行リフト装置と
して、例えば特開平10−155842号公報や特開平
11−89907号公報等が既に開示されている。
【0003】特開平10−155842号の「介護用天
井走行リフトの取付方法および取付具」には、建築工事
段階では、4組の取付部材支持用のフレームを天井パネ
ルの各コーナー部が接する両側面パネルに室外側から支
持固定させた後、取付部材の先端を天井パネルの下方に
突出させ、介護用リフターが嵌め込まれるレールの取付
時には、4組のうら各2組の取付部材の先端にX方向に
互いに平行して延びる着脱自在の2組の第1レールを取
付け、該該1レールの下部に第1レールに直交するY方
向に延びかつX方向に移動自在の、Y方向走行用介護用
リフターが嵌め込まれる第2レールを取り付けるように
した構造が開示されている。
【0004】また、特開平11−89907号の「被介
護者の入浴等をほぼ自動的に行う装置」には、天井に直
線状に延びる滑車装置を配設し、該滑車装置に設けたリ
フトによって、身体保持具を上昇、横移動及び加工する
動作を巻き上げモーターと横移動モーターで行い、被介
護者をベッドから台車へ移し、床面を移動した後、台車
から浴槽へ移し、また逆の動作を行うことができるよう
になった装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−1558
42号の装置は、平行に配した一対の第1レールに対し
て直交方向に配した第2レールがX方向に移動し、第2
レールに嵌め込まれた介護用リフターが第2レールに沿
ったY方向に移動可能となしたものであるが、吊り上げ
動作以外の水平移動は人力によるため、介護者が介護用
リフターを押して自由に移動させることはできるが、そ
の動作は非常に不安定であり、かつ介護者なしで被介護
者が自ら移動することは不可能である欠点があった。
【0006】また、特開平11−89907号の装置
は、駆動機構を操作して被介護者を自動的に吊り上げて
横移動モーターで横移動させることができるが、その移
動方向は一方向に限定され、その上、ベッドから浴槽へ
移動させる際に、途中に台車を介して床面上を移動させ
なければならず、労力と手間がかかる問題点があった。
【0007】上述したように、従来技術の装置は、被介
護者を単に1本のワイヤで吊り上げて人力で移動させる
か、一方向に電動で移動させるにすぎず、以下の問題点
があった。 (1)1本のワイヤで吊り上げているため、被介護者が
ワイヤを中心に回りやすく、室内のトイレ、浴槽、ベッ
ト等への移動の際には、看護者が向きを調整する必要が
ある。そのため、介護者なしで自ら移動することは不可
能であった。 (2)軽度の要介護者或いは要支援者の場合、両足を床
に付けて自分の向きを安定させることはできるが、自由
に移動する程の力が出せない。そのため、両足での立位
保持が不安定な程度の場合でも、その移動時には介護者
の助けで吊り上げて移動する必要があった。 (3)被介護者が重度の要介護者の場合、すなわち起き
上がり、立ち上がり、等が自分ではできない場合、室内
での普通の生活にも介護者が必要であり、介護者なし
で、トイレ、浴槽、ベッド等への移動さえもできない問
題点があった。
【0008】すなわち、従来技術では、要介護者は、軽
度であっても重度であっても、介護者なしで、室内の移
動さえもできない問題点があった。また、両足での立位
保持が不安定な程度の場合でも、吊り上げて移動させざ
るを得ないため、被介護者は、常に介護の助けを借りて
生活する必要があり、介護者、被介護者の双方にとって
精神的、肉体的な負担が大きい問題点があった。更に、
従来技術では、リハビリさえも自らの力のみではできな
い問題点があった。また、従来技術では1本のワイヤで
吊り上げているため、ワイヤを中心として回りやすく、
室内の特定の場所(トイレ、浴槽、ベット等)への移動
の際でも、看護者なしではできなっかった。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、要
介護者が介護者の助けなしで、室内の任意の場所(トイ
レ、浴槽、ベッド等)へ正しい向きで自由に移動するこ
とができ、両足での立位保持が不安定な場合やリハビリ
等の場合に、要介護者の動きをアシストして安全かつ容
易に室内歩行を可能にする自立支援装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
場所において、ほぼ直方体の枠組構造において上部に互
いに平行かつ水平に固定された1対のX方向レール
(2)と、該1対のX方向レール上に両端部が支持され
これに沿ってX方向に水平駆動されるX方向走行ビーム
(4)と、X方向に直交するY方向に水平に延び前記X
方向走行ビームに固定されたY方向レール(6)と、Y
方向レールに支持されこれに沿ってY方向に水平駆動さ
れるY方向走行装置(8)と、該Y方向走行装置に取付
けられ鉛直なZ軸を中心に回転駆動される旋回装置(1
0)と、該旋回装置に取付けられ被介護者(1)を載せ
るリフト(12)を昇降させる昇降駆動装置(14)と
を備え、被介護者(1)を載せたリフトの昇降とXY方
向への水平移動及びZ軸まわりの旋回を可能とした、こ
とを特徴とする自立支援装置が提供される。
【0011】上記本発明の構成によれば、昇降駆動装置
(14)により被介護者(1)を載せたリフト(12)
を昇降させ、旋回装置(10)により鉛直なZ軸を中心
にこれを回転駆動し、Y方向走行装置(8)によりこれ
をY方向に水平駆動し、X方向走行ビーム(4)により
これをX方向に水平駆動することができる。従って、こ
の装置を操作できる限りで、要介護者は介護者の助けな
しに、この装置が対応する室内の任意の場所(トイレ、
浴槽、ベッド等)へ正しい向きで自由に移動することが
できる。
【0012】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
旋回装置(10)は、鉛直な固定軸(10a)と、該固
定軸に作用するX,Y,Z軸方向の分力Fx,Fy,F
zと、Z軸まわりのトルクTを検出する負荷検出装置
(16)を備え、更に、検出された分力Fx,Fy,F
zおよびトルクTに応じてリフトの昇降とXY方向への
水平移動及びZ軸まわりの旋回を制御するアシスト制御
装置(18)を備える。この構成により、軽度の要介護
者の場合、すなわち両足での立位保持が不安定な場合や
リハビリ等の場合に、介護者の助けなしに、要介護者の
動きをアシストして安全かつ容易に室内歩行を可能にす
ることができる。
【0013】また、前記X方向走行ビーム(4)、Y方
向走行装置(8)、旋回装置(10)及び昇降駆動装置
(14)を操作する操作パネル(20)を備え、該操作
パネルにより、各駆動軸のインチング操作、所定の場所
に自動的に移動する場所指定操作、要介護者の移動をア
シストするアイスト操作のいずれかを選択作動させる。
この操作パネル(20)により、「インチング操作」を
選択すれば、各駆動軸(昇降、水平移動、旋回)を任意
にインチング操作でき、「位置指定操作」を選択すれ
ば、所定の場所(トイレ、浴槽、ベッド等)へ向きも正
しく合わせて自動的に移動でき、「アシスト操作」を選
択すれば、要介護者の動きをアシストして要介護者の意
思通りに室内歩行ができる。
【0014】更に、前記リフト(12)は、可撓性の載
荷シート(13)と、その周囲に連結された複数のワイ
ヤまたはロープ(13a)からなり、前記昇降駆動装置
(14)は、前記ワイヤを巻き上げ、巻き下ろし可能な
複数のウインチからなる。この構成により、複数のワイ
ヤで巻き上げ、巻き下ろしをするので、要介護者の姿勢
を任意に保持すると共に要介護者の意思に反する水平回
転を防止し、トイレ、浴槽、ベット等へ向きも正しく合
わせて移動できる。
【0015】前記載荷シート(13)の周囲に6本のワ
イヤまたはロープを連結し、そのうちの4本を被介護者
の両側に配し、2本を被介護者の背後に配してもよい。
この構成により、吊り上げ時の安定感を確保することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。なお、各図において、共通する部分
には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図1
は本発明の自立支援装置の全体構成図、図2は図1の全
体平面図、図3は吊上旋回装置の平面図である。図1〜
図3に示すように、本発明の自立支援装置は、1対のX
方向レール2、X方向走行ビーム4、Y方向レール6、
Y方向走行装置8、旋回装置10、及び昇降駆動装置1
4を備える。
【0017】1対のX方向レール2は、図1に示すよう
に、ほぼ直方体の室内の上部に互いに平行かつ水平に固
定される。この例では、室内の4隅に設けられた垂直な
4本の構造用柱3aの上端に4本の水平ビーム3bが矩
形に固定され、そのうちの対向する2本の水平ビーム3
bに1対のX方向レール2が設けられる。また、1対の
X方向レール2の内側に沿って水平にチェーン5aが取
付けられている。なお、図1及び図2において、X方向
レール2は水平ビーム3bの上面をそのままレールとし
て用いている。また、チャンネル材又はH型鋼で水平ビ
ーム3bを構成し、その下フランジにX方向レール2を
設けてもよい。また、別の部材でレール2を構成しても
よい。
【0018】X方向走行ビーム4は、この例ではY方向
に延びる2本の水平ビーム4aとその両端部に2本づつ
設けられた4本の車輪4bとを有する。X方向走行ビー
ム4は、この車輪4bにより1対のX方向レール2上に
両端部が支持され、これに沿ってX方向に水平に案内す
る。また、X方向走行ビーム4の両端部に設けられた駆
動モータ7aによりチェーン5aと歯合するスプロケッ
ト9aが同期して回転駆動し、X方向走行ビーム4をX
方向に水平駆動するようになっている。
【0019】Y方向レール6は、図2に示すように、X
方向に直交するY方向に水平に延び、X方向走行ビーム
4のこの例では内側に固定されている。また、このY方
向レール6に沿って水平にチェーン5bが取付けられて
いる。
【0020】Y方向走行装置8は、4本の車輪8aによ
りY方向レール6に支持され、これに沿ってY方向に水
平に案内される。また、駆動モータ7bによりチェーン
5bと歯合するスプロケット9bが回転駆動し、Y方向
走行装置8をY方向に水平駆動するようになっている。
【0021】図3に示すように、旋回装置10は、Y方
向走行装置8に固定された鉛直な固定軸10aと、この
固定軸10aに固定された大歯車10bと、これと歯合
する小歯車10cと、これを回転駆動する駆動モータ7
cとを備え、駆動モータ7cによる回転駆動により、駆
動モータ7cが取付けられた旋回装置本体11を固定軸
10aのまわりに旋回駆動するようになっている。モー
タ固定で大歯車が回転してもよい。
【0022】昇降駆動装置14は、この例では、旋回装
置本体11に取付けられた2組のウインチからなる。各
ウインチ14は駆動モータ7d、減速機14b、巻上げ
ドラム14cを備える。また、各巻上げドラム14c
は、この例ではそれぞれ2本のワイヤ13aを同期して
巻き上げ、巻き下ろしできるようになっている。
【0023】図4は、本発明における3分力計の模式的
構成図である。この図に示すように、本発明の自立支援
装置において、前記鉛直な固定軸10aには、固定軸に
作用するX,Y,Z軸方向の分力Fx,Fy,Fzと、
Z軸まわりのトルクTを検出する負荷検出装置16が取
付けられている。この負荷検出装置16は、例えば固定
軸10aの軸方向に間隔を隔てた位置にそれぞれ4枚
(合計8枚)貼付けられた歪ゲージである。なお、本発
明はかかる歪ゲージに限定されず、分力Fx,Fy,F
zとトルクTが検出できる限りで、その他の掲出手段で
もよい。
【0024】また、図1に示すように、本発明の自立支
援装置は、負荷検出装置16で検出されたX,Y,Z方
向の分力Fx,Fy,FzおよびトルクTに応じてリフ
トの昇降とXY方向への水平移動及びZ軸まわりの旋回
を制御するアシスト制御装置18を備える。このアシス
ト制御装置18により、例えば歩行者の作用荷重ベクト
ルを3次元の力(Fx,Fy,Fz)に分解し、(1)
FxとFyから歩行者の方向が決まり、FxとFyか
ら、歩行者の力(歩行速度)が決まり、X方向駆動モー
タ7aとY方向駆動モータ7bの回転数を歩行者に合わ
せることができる。また、(2)Fzから歩行者の自重
支持量を、Z方向駆動モータ7dのトルクでコントロー
ルできる。このZ方向駆動モータ7dのトルクは、リハ
ビリ度に応じて設定する。(3)Z軸まわりのトルクT
に応じて、Z軸まわりの旋回速度を駆動モータ7cによ
りコントロールできる。
【0025】図1において、本発明の自立支援装置は、
更にX方向走行ビーム4、Y方向走行装置8、旋回装置
10及び昇降駆動装置14を操作するための操作パネル
20を備える。この操作パネル20は、壁等に固定する
据付け型の他に、図6に例示するようにリモコン20a
を備えるのがよい。この操作パネル20及びリモコン2
0aには、「インチング操作」「場所指定操作」「アシ
スト操作」等の各種押しボタン(又は切換えスイッチ)
が設けられており、「インチング操作」を選択すれば、
各駆動軸(昇降、水平移動、旋回)を任意にインチング
操作でき、「位置指定操作」を選択すれば、所定の場所
(トイレ、浴槽、ベッド等)へ向きも正しく合わせて自
動的に移動でき、「アシスト操作」を選択すれば、要介
護者の動きをアシストして要介護者の意思通りに室内歩
行ができるようになっている。
【0026】図1及び図4に示すように、旋回装置10
に取付けられ被介護者1を載せるリフト12は、可撓性
の載荷シート13と、その周囲に連結された複数のワイ
ヤ13aからなる。また、この載荷シート13は、水切
れの良いメッシュ状又は布状のものであるのがよい。更
に載荷シート13の一部に、排便用、排尿用の開口を設
けるのがよい。
【0027】図5は、本発明の自立支援装置の作動説明
図であり、要介護者の移動をアシストするアシスト操作
を示している。すなわち操作パネル20又はリモコン2
0aで「アシスト操作」を選択した場合、アシスト制御
装置18により検出された分力Fx,Fy,Fzおよび
トルクTに応じてリフトの昇降とXY方向への水平移
動、FzによるZ軸方向の荷重の制御及びZ軸まわりの
旋回を制御し、(A)自力での移動時に各駆動軸(昇
降、水平移動、旋回)が自在に追従し、(B)(C)に
示すように、例えばよろけそうになるとサーボにより自
動的に転倒を防止するようになっている。従って、例え
ば軽度の要介護者(要支援状態、要介護区分1等)の場
合、すなわち両足での立位保持が不安定な場合やリハビ
リ等の場合に、介護者の助けなしに、要介護者の動きを
アシストして安全かつ容易に室内歩行を可能にすること
ができる。
【0028】図6は、本発明の装置による吊上げ前後の
作動説明図である。この図において、載荷シート13の
周囲に6本のワイヤ13aを連結し、そのうちの4本を
被介護者1の両側に配し、2本を被介護者1の背後に配
して、吊り上げ時の安定感を確保している。なお、本発
明はこれに限定されず、図1、図4、図5に示すように
4本のワイヤ13aで吊り上げてもよく、或いは2本以
上でもよい。
【0029】図6において、(A)は要介護者1の吊り
上げ前、(B)は吊り上げ中の正面、(C)はその側面
を示している。(A)に示すように、例えば、ベッド等
に座った状態で要介護者1の下に載荷シート13を挿入
することにより容易に吊り上げ準備ができ、(B)
(C)のように安定して吊り上げて、別の場所(トイ
レ、浴槽、ベッド等)へ移動できる、また、この旋回装
置は、自由回転しないので、要介護者1の向きも正しく
合わせることができる。
【0030】図7は、軽度の要介護者(要支援状態、要
介護区分1等)への適用例である。この場合、(A)に
示すように、介護者の助けなしに、要介護者の動きアシ
スト制御装置18によりアシストして室内歩行ができ、
(B)本人の希望の場所に自由に移動できる。
【0031】図8は、中度の要介護者(要介護区分2,
3等)への適用例である。この場合、自力での起き上が
りが困難でも、(A)のように補助することができ、
(B)アシスト制御装置18によりアシストして室内歩
行ができ、(C)浴槽等に自分で操作して入浴すること
が可能となる。
【0032】図9は、重度の要介護者(要介護区分4,
5等)への適用例である。この場合、自力で起き上がり
及び立ち上がりが困難でも、(A)のように起き上がり
補助し、(B)吊り上げて移動し、(C)浴槽等に自分
で操作して入浴することが可能となる。
【0033】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更でき
ることは勿論である。また、上述の実施例では、XYZ座
標の位置決め装置の説明は省略した。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、以下
の効果を得ることができる。 (1)昇降駆動装置14により被介護者1を載せたリフ
ト12を昇降させ、旋回装置10により鉛直なZ軸を中
心にこれを回転駆動し、Y方向走行装置8によりこれを
Y方向に水平駆動し、X方向走行ビーム4によりこれを
X方向に水平駆動することができる。従って、この装置
を操作できる限りで、要介護者は介護者の助けなしに、
この装置が対応する室内の任意の場所(トイレ、浴槽、
ベッド等)へ正しい向きで自由に移動することができ
る。 (2)軽度の要介護者の場合、すなわち両足での立位保
持が不安定な場合やリハビリ等の場合に、介護者の助け
なしに、要介護者の動きをアシストして安全かつ容易に
室内歩行を可能にすることができる。 (3)操作パネル20又はリモコン20aで、「インチ
ング操作」を選択すれば、各駆動軸(昇降、水平移動、
旋回)を任意にインチング操作でき、「位置指定操作」
を選択すれば、所定の場所(トイレ、浴槽、ベッド等)
へ向きも正しく合わせて自動的に移動でき、「アイスト
操作」を選択すれば、要介護者の動きをアシストして要
介護者の意思通りに室内歩行ができる。 (4)複数のワイヤで巻き上げ、巻き下ろしをするの
で、要介護者の意思に反する水平回転を防止し、かつ要
介護者の姿勢を保持して、トイレ、浴槽、ベット等へ向
きも正しく合わせて移動できる。 (5)載荷シート13の周囲に4本ないし6本のワイヤ
を連結する構成により、吊り上げ時の安定感を確保する
ことができる。
【0035】従って、本発明の自立支援装置は、要介護
者が介護者の助けなしで、室内の任意の場所(トイレ、
浴槽、ベッド等)へ正しい向きで自由に移動することが
でき、両足での立位保持が不安定な場合やリハビリ等の
場合に、要介護者の動きをアシストして安全かつ容易に
室内歩行を可能にする、等の優れた効果を有する。な
お、本発明の説明はXYZ座標で、判りやすく説明した
が、Z軸を中心とする極座標で、装置を構成できること
は言うまでもない。また、操作パネル及びリモコンの操
作に押しボタンを設けているが、その代りに音声入力装
置を設けて、操作することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立支援装置の全体構成図である。
【図2】図1の全体平面図である。
【図3】吊上旋回装置の平面図である。
【図4】3分力計の模式的構成図である。
【図5】本発明の自立支援装置の作動説明図である。
【図6】本発明の装置による吊上げ前後の作動説明図で
ある。
【図7】軽度の要介護者への適用例である。
【図8】中度の要介護者への適用例である。
【図9】重度の要介護者への適用例である。
【符号の説明】
1 被介護者(要介護者)、2 X方向レール、3a
構造用柱、3b 水平ビーム、4 X方向走行ビーム、
5a,5b チェーン、6 Y方向レール、7a,7
b,7c,7d 駆動モータ、8 Y方向走行装置、8
a 、9a,9b スプロッケット、10 旋回装置、
10a 鉛直固定軸、10b,10c 歯車、12 リ
フト、13 載荷シート、13a ワイヤ、14 昇降
駆動装置(ウインチ)、14b 減速機、14c 巻上
げドラム、16 負荷検出装置、18 アシスト制御装
置、20 操作パネル、20a リモコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の場所において、ほぼ直方体の枠組
    構造において上部に互いに平行かつ水平に固定された1
    対のX方向レール(2)と、該1対のX方向レール上に
    両端部が支持されこれに沿ってX方向に水平駆動される
    X方向走行ビーム(4)と、X方向に直交するY方向に
    水平に延び前記X方向走行ビームに固定されたY方向レ
    ール(6)と、Y方向レールに支持されこれに沿ってY
    方向に水平駆動されるY方向走行装置(8)と、該Y方
    向走行装置に取付けられ鉛直なZ軸を中心に回転駆動さ
    れる旋回装置(10)と、該旋回装置に取付けられ被介
    護者(1)を載せるリフト(12)を昇降させる昇降駆
    動装置(14)とを備え、 被介護者(1)を載せたリフトの昇降とXY方向への水
    平移動及びZ軸まわりの旋回を可能とした、ことを特徴
    とする自立支援装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回装置(10)は、鉛直な固定軸
    (10a)と、該固定軸に作用するX,Y,Z軸方向の
    分力Fx,Fy,Fzと、Z軸まわりのトルクTを検出
    する負荷検出装置(16)を備え、更に、検出された分
    力Fx,Fy,FzおよびトルクTに応じてリフトの昇
    降とXY方向への水平移動及びZ軸まわりの旋回を制御
    するアシスト制御装置(18)を備える、ことを特徴と
    する請求項1に記載の自立支援装置。
  3. 【請求項3】 前記X方向走行ビーム(4)、Y方向走
    行装置(8)、旋回装置(10)及び昇降駆動装置(1
    4)を操作する操作パネル(20)を備え、該操作パネ
    ルにより、各駆動軸のインチング操作、所定の場所に自
    動的に移動する場所指定操作、要介護者の移動をアシス
    トするアシスト操作のいずれかを選択作動させる、こと
    を特徴とする請求項1又は2のいずれかの自立支援装
    置。
  4. 【請求項4】 前記リフト(12)は、可撓性の載荷シ
    ート(13)と、その周囲に連結された複数のワイヤま
    たはロープ(13a)からなり、前記昇降駆動装置(1
    4)は、前記ワイヤを巻き上げ、巻き下ろし可能な複数
    のウインチからなる、ことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の自立支援装置。
  5. 【請求項5】 前記載荷シート(13)の周囲に6本の
    ワイヤまたはロープを連結し、そのうちの4本を被介護
    者の両側に配し、2本を被介護者の背後に配してなる、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の自立支援装置。
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