JP2002000493A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽の広さを確保しつつ、カウンターが通っ
た高級感のある浴室の提供を目的とする。 【構成】 洗い場２側から浴槽１側までカウンター３が
通された浴室において、カウンター３の浴槽１側には、
浴槽の膨出曲面部１ａに沿った切欠凹部３ａが形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、意匠性に優れた浴室
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、カウンターが浴槽側
まで通されている形式の浴室においては、カウンターと
浴槽は直線で接しており、カウンターの使い勝手と見栄
え性を重視すると、カウンターはある程度の広さが必要
であり、浴槽の寸法が小さくなってしまうという問題点
があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、浴槽の広さを良好に確
保して、しかもカウンターの通った高級感のある浴室を
得ることを目的とし、その第１の要旨は、洗い場側から
浴槽側までカウンターが通された浴室において、前記カ
ウンターの浴槽側には、浴槽形状に沿った切欠凹部が形
成されていることである。また、第２の要旨は、前記カ
ウンターの洗い場側は、十分な奥行寸法を有する直線形
状に形成されていることである。また、第３の要旨は、
前記カウンターの切欠凹部の上面を、浴槽上面外周のフ
ランジ部で覆蓋したことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、第１実施例の浴室内の斜視構成図であ
り、浴室内には、膨出状の曲面部１ａを有する浴槽１が
設置されており、この浴槽１の上面外周には膨出曲面部
１ａに対応する曲面状のフランジ部１ｂが形成されてい
る。一方、洗い場２側から浴槽１の側面側まで通ってカ
ウンター３が設置されており、このカウンター３は、洗
い場２側では、例えば、３００mm程度の奥行寸法ａが確
保された直線部３ｃとなっている。カウンター３の浴槽
１側には、浴槽１の膨出曲面部１ａに対応する形状に切
欠形成された切欠凹部３ａが形成されており、この切欠
凹部３ａに、浴槽１の膨出曲面部１ａの外周が当接状に
なって設置されている。

【０００５】図２に示すように、カウンター３の切欠凹
部３ａの上面には、浴槽１のフランジ部１ｂが被せ状に
設置されて、このフランジ部１ｂにより切欠凹部３ａの
上面が覆蓋されたものとなっている。従って、切欠凹部
３ａの切欠加工した部分はフランジ部１ｂで隠蔽されて
おり、切欠凹部３ａの加工精度が多少悪くても外側に露
出することがない。従って、このような構成では、浴槽
１を広く確保することができ、しかもカウンター３を洗
い場２側から浴槽１の側面側に通して、浴室内の意匠性
が高まり、高級感のある浴室を形成することができるも
のとなり、洗い場２側ではカウンター３の奥行寸法ａが
十分確保されているため、使い勝手が良好で見栄え性が
良好なものとなる。

【０００６】次に、図３は第２実施例を示すものであ
り、図３では、カウンターの切欠凹部３ａに、浴槽１の
フランジ部１ｂを当接させて設置したものであり、フラ
ンジ部１ｂの湾曲形状に対応して、予め切欠凹部３ａが
形成されており、切欠凹部３ａとフランジ部１ｂが隙間
なく接することにより、スッキリとした設置状態が得ら
れるように構成したものであり、図４の断面構成図で示
すように、切欠凹部３ａの下面に段部３ｄを形成させて
おき、この段部３ｄ上にフランジ部１ｂを載置させて設
置することができ、カウンター３の面を浴槽１のフラン
ジ部１ｂ面よりも高い位置に設置して、高級感のある浴
室を形成させることができるものとなる。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、洗い場側から浴槽側までカウ
ンターが通された浴室において、カウンターの浴槽側に
は、浴槽形状に沿った切欠凹部が形成されていることに
より、浴槽の広さを確保しつつ、カウンターが通った高
級感のある意匠性に優れた浴室を形成させることができ
るものとなる。

【０００８】また、カウンターの洗い場側は、十分な奥
行寸法を有する直線形状に形成されていることにより、
使用勝手が良好なものとなり、スッキリとした美観に優
れた浴室を形成させることができるものとなる。

【０００９】また、カウンターの切欠凹部の上面を、浴
槽上面外周のフランジ部で覆蓋したことにより、カウン
ターの切欠凹部の小口が浴槽により隠されるため、切欠
凹部の加工精度が多少悪くても、この部分が見えること
がなく、見栄え性に優れて高級感のある浴室が得られる
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の浴槽とカウンターの設置状態の斜
視構成図である。

【図２】図１のカウンター上に浴槽のフランジが被さっ
た状態の要部断面構成図である。

【図３】第２実施例の浴槽とカウンターの設置状態の斜
視構成図である。

【図４】図３におけるカウンターの切欠凹部と浴槽のフ
ランジ部の位置関係を示す要部断面構成図である。

【符号の説明】 １ 浴槽 １ａ 膨出曲面部 １ｂ フランジ部 ２ 洗い場 ３ カウンター ３ａ 切欠凹部 ３ｃ 直線部 ３ｄ 段部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大北 達也 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 Ｆターム(参考） 2D032 GA00

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い場側から浴槽側までカウンターが通
   された浴室において、前記カウンターの浴槽側には、浴
   槽形状に沿った切欠凹部が形成されていることを特徴と
   する浴室。
2. 【請求項２】 前記カウンターの洗い場側は、十分な奥
   行寸法を有する直線形状に形成されていることを特徴と
   する請求項１に記載の浴室。
3. 【請求項３】 前記カウンターの切欠凹部の上面を、浴
   槽上面外周のフランジ部で覆蓋したことを特徴とする請
   求項１に記載の浴室。