JP2001525858A - 低圧で重質炭化水素を水素化転換する方法 - Google Patents

低圧で重質炭化水素を水素化転換する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、常圧で565℃(1,050°F)を越える沸点を有する成分を主に含有する重質炭化水素油を接触水素化転換して、約565℃(1,050°F)未満の沸点を有する成分を含有する生成物の炭化水素油を得る方法に関する。この方法は、重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と混合する工程、得られる混合物を水素化転換ゾーンに導入する工程、反応器供給ガスを水素化転換ゾーンに導入する工程、そして水素化転換ゾーンから生成物の炭化水素油を回収する工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 低圧で重質炭化水素を水素化転換する方法 発明の技術分野 本発明は、一般的には重質炭化水素油供給原料、重質の全原油および重質の製 油所残油の水素化転換または水素化分解の改良された方法に関する。安定な方法 は、反応器供給物に、油溶性VIB族金属を包含させることによって、減圧下で達 成される。この方法は、約13,200kPa(1,900psig)を越えない、好 ましくは約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa(1,700 psig)の全反応器圧力で行うことが好ましい。 背景情報 石油産業では、常圧で約565℃(1,050°F)を越える沸点を有する石油 留分である重質炭化水素油を、より高い経済的付価値を有する、より軽質の炭化 水素に転換することが、一般的に求められている。そのうえ、重質全石油原油を 、本質的に減少した量の重質炭化水素油含量を有するより軽質の原油に転換でき る方法を、石油産業は求め続けている。重質炭化水素油、重質全原油および他の 同じような供給物、特に高い沸点の石油製油所残油の処理を通して探索された他 の利点は、水素化脱硫(HDS)、水素化脱硝(HDN)、残留炭素減少(CR R)、水素化脱金属(HDM)および沈降物減少を包含している。 水素化転換法は、また水素化分解として知られ、そしてここに引用されるが、 供給油を、不均一遷移金属触媒の存在下、水素ガスと反応させることにより、上 記の目標を達成する。不均一遷移金属触媒は、典型的には、当業者に知られてい るはずであるアルミナ、シリカ、アルミノ−シリケート類などのような、高い表 面積の耐火性酸化物の上に担持されている。このような触媒担体は、相対的に小 さい直径の細孔(すなわち、ミクロポア)、および触媒の反応特性に影響を与え る相対的に大きい直径の細孔(すなわち、マクロポア)を包含するような、複雑 な表面細孔構造を有する。細孔径サイズ、細孔径分布、細孔径比、および触媒表 面の他の特徴を改質することにより、水素化転換触媒の特性を変えるたくさんの 研究は、前述した水素化転換の目標の多くを達成している。 そのような成果の優れた例は、米国特許第5,435,908号明細書 (Nelsonら)に開示されており、そこでは担持された触媒は、炭化水素供給物か らの常圧で538℃(1,000°F)未満の沸点を有する生成物への良好な水 準の水素化転換を達成する。同時に、開示された触媒と方法は、常圧で343℃ (650°F)を越える沸点を有し、低い沈降物含量をもつ液体、および常圧で 538℃(1,000°F)を越える沸点を有し、低い硫黄含量を有する生成物 を製造する。触媒は、アルミナに担持されたVIII族非貴金属酸化物およびVIB族 金属酸化物を包含する。そのアルミナ担体は、全表面積150〜240m2/g、全 細孔容積(TPV)0.7〜0.98、およびTPV≦20%が100Å以下の 直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なくともTVPの約34%が約1 00〜200Åの直径を有する二次ミクロポアとして存在し、またTVPの約2 6〜46%が200Åを越える直径を有するマクロポアとして存在する細直径分 布を特徴とする。 重質油供給物の水素化転換の上記目標のいくつかを本質的に達成する他の方法 は、米国特許第5,108,581号明細書(Aldrichら)に開示されている。 この文献に開示されているように、分散しやすいか、または分解しやすい触媒前 駆体を水素ガス、好ましくは硫化水素を含有する水素ガスとともに一緒に重油供 給物に加え、その混合物を圧力下で加熱して、触媒濃縮物を形成する。次に、こ の触媒濃縮物を、水素化転換反応器に導入する重質油供給物のバルクに加える。 その触媒濃縮物の形成のための適切な条件は、少なくとも260℃(500°F )の温度で、170kPa(10psig)〜13,890kPa(2,000psig)の上 昇圧力を包含し、典型的な条件では380℃(716°F)および9,745kPa (1,400psig)である。この開示から教示されるように、このような条件の 目標は、水素化転換反応器内で重質油供給物のバルクと混合されるまえに、炭化 水素油中に分散した、触媒濃縮物の固体触媒粒子が形成されるように、触媒前駆 体を分解することである。 このような進展にもかかわらず、重質炭化水素油の水素化転換法は、高い反応 器温度(例えば、315℃(600°F)を越える)、および水素含有ガスの高 い圧力(例えば、13,890kPa(2,000psig))を必要とする。高い温 度と水素ガスの高い圧力が組み合わされているため、水素化転換反応器の建設と 運 転のコストは相当なものである。これらのコストを下げ、反応器の安全を改良す る一つの方法は、反応器圧力を下げることである。13,890kPa(2,000 psig)以下の圧力で水素化転換反応を運転することが、反応器内に処理しにくい 残渣の形成、および生成物流中での高い水準の沈降物形成を生起することが、当 該技術においてよく知られている。反応器および他の工程系での残渣およびその 他の沈降物の蓄積は、予測不能で不安定な反応器状態の原因となる。これを避け るには、反応器の頻繁な停止と洗浄が必要であり、反応器が「オンライン」では ないために、生産の損失を生起する。明らかに不安定で、かつ予測不能な反応状 態は、製品品質の点、反応器運転の点、またはさらに重要な安全性の点から望ま しくない。こうして、13,890kPa(2,000psig)以下の圧力でより 軽質の炭化水素を得る、重質炭化水素油、全重質原油および重質製油所残油の安 定した水素化転換法への石油産業の要望は、かなえられないままである。 発明の開示 本発明は、一般的には、重質炭化水素油供給原料、重質全原油および他の重質 製油所残油の水素化転換または水素化分解の改良された方法に関する。 下記の開示では、他に注記がなければ、全ての沸点値は常圧で測定されたと理 解されたい。 水素化転換ゾーンを離れる生成物流中での沈降物含量の本質的な減少をもたら す条件下に実施されるような運転を許容することは、本発明の特徴である。 水素化転換プロセスへの供給は、典型的には、最高0.01重量%(wt%)の 非常に低い沈降物含量を特徴としている。沈降物は、典型的には、Shell Hot Fi ltration Solid Test(SHFST)によって、試料を試験することにより測定される。 本明細書中に参考文献として組み込まれるJour.Inst.Pet.(1951)37 pages 59 5-604,Van Kerknoortらを参照されたい。先行技術中の典型的な水素化処理法は 、通常、塔底フラッシュドラム(BFD)から回収した343℃+(650°F +)生成物中に、上記のShell Hot Filtration Solid約0.17重量%、高くて 約1重量%を与える。多量の沈降物の生成は、沈降物が下流の設備で堆積し、そ れらをやがて除去しなければならないため望ましくない。このことは、当 然、その設備を望ましくなく長期間閉鎖することを必要とする。沈降物は、水素 化処理設備の下流にある装置のいろいろな部分の上や内部に堆積し、例えばポン プ、熱交換器、蒸留塔などが適切に機能することが妨げるため、沈降物はまた、 生成物中にも望ましくない。 しかし、非常に高い水準の沈降物形成(例えば、水素化処理生成物の343℃ +(650°F+)成分中に1重量%)は、減圧残油水素化処理設備を、538 ℃(1,000°F)を越える沸点を有する供給原料成分を、538℃(1,0 00°F)未満の沸点をもつ生成物へ(大体、転換率40〜65体積%[vol%]) 、安定で穏やかな転換水準で運転している精製業者によって経験されてはいない 。 本発明では、IP375/86試験法が、全沈降物の定量に非常に有用である 。該試験法は、本明細書中に参考文献として組み込まれたASTM D4870−9 2−に記載されている。該IP375/86試験法は、残渣燃料油中の全沈降物 の定量のために設計され、本発明者らの343℃+(650°F+)沸点生成物 中の全沈降物の定量に非常に適している。343℃+(650°F+)沸点生成 物は、「IP沈降物存在値(Existent IP Sediment value)」と命名される全沈降 物について、直接試験することができる。本発明者らは、IP沈降物存在試験(E xistent IP Sediment Test)は上記のShell Hot Filtration Solid Testと本質的 に同じ試験結果を与えることを見い出した。 IP375/86試験法は、約0.4〜0.5重量%未満の沈降物を含有する 試料に限定するよう推奨されているので、高い沈降物値が観察されたときは、本 発明者らは試料のサイズを小さくした。このことは、非常に大きな沈降物含量を もつ試料でも、かなり再現性のある値に導く。 用語はここで用いられるように、重質炭化水素油は、約565℃(1,050 °F)を越える沸点を有する成分を主に含有する炭化水素油である。本発明の方 法で使用される重質炭化水素油は、常圧で高い沸点を有する軽油、減圧軽油、石 炭/油混合物、残油、減圧残油、および他の同じような製油残油で代表される高 沸点石油分を包含してもよい。そのような重質炭化水素油についての表示例は、 表1の最初の欄に示された特性を有するアラビア中質/重質減圧(Arabian Medium/Heavy Vacuum)残油である。重質炭化水素油のもうひとつの表示例は、 表1の第二の欄に与えられた特性の、流動分解された重質サイクル軽油(fluid cracked heavy cycle gas oil(FC HCGO))とアラビア産中質/減圧残油(Arabia n Medium/Heavy Vacuum residue)の混合物を包含している。 用語はここで用いられるように、重質全石油原油は、約565℃(1,050° F)を越える沸点を有するかなりの量の成分を含有する、脱水された原油である。 全 重質石油原油の例は、中東産重質全石油原油であり、その特性のいくつかを表2 に要約し、そして蒸留データを表3に示す。 本発明の方法は、また、他の製油所残渣、および565℃(1,050°F) を越えて沸騰する成分の大部分を含有する高沸点油を水素化転換に有用であり、 こうして、それらを565℃(1,050°F)以下で沸騰する炭化水素生成物 に転換する。このような場合、反応器供給物は、名目上、沸点343℃+(65 0°F+)を有する塔底フラッシュドラム液(Bottom Flash Drum Liquid)、石 炭/油混合物、タールサンド抽出物、脱アスファルト工程の塔底物、および34 3℃(650°F)を越える沸点をもつ他の同じような炭化水素混合物である。 このような液はまた、565℃(1,050°F)を越えて沸騰する望ましくな く高い含量の成分、沈降物形成物、高い含量の金属、高い硫黄含有物、炭素残渣 およびアスファルテンを有すると、一般に特徴づけられる。アスファルテンはこ こでは、供給原料または生成物の中のn−ヘキサン不溶物量からトルエン不溶物 量を引いたものと定義される。 本発明は、ここに記載されるように、改善された水素化転換反応の条件に適す るどのような水素化転換ゾーンでも実施される。本発明の開示の目的のため、水 素化転換ゾーンは、スラリー技術、または沸騰床技術としても知られる膨張床技 術のいずれかで達成される。沸騰床技術を使用する場合、水素化転換ゾーンは、 担持された不均一触媒の膨張床を含む1基以上の反応器を含有するであろう。沸 騰床法では、一般的に、反応器中で触媒の適切な動きと膨張を与えるのに効果的 な空間速度で、液体供給物と水素含有供給ガスの上昇流によって、担持された触 媒の沸騰床は膨張し、変化する。こうして、触媒と反応物の接触は、担持された 触媒の生成物流への実質的なキャリオーバーがなく、促進される。担体触媒のか さ比重は、効率的な空間速度で、触媒床の適切な膨張と動きを達成する観点から 、触媒の選択における因子である。本発明の方法を実施するには、触媒を、好ま しくは直径約0.030〜0.050インチで、長さ約0.08〜0.15イン チの射出された円筒の形で、反応器空間容積の少なくとも約30%を占めるのに 十分な量で、反応器に置く。典型的には、反応器中に存在する適切な量の触媒を 保ち、一定の触媒活性を維持するよう、触媒を周期的に取り出し、それから新し い触媒と交換する。沸騰床の具体的な詳細は、本明細書中に参考文献として内容 が組み込まれている米国特許第4,549,957号明細書、米国特許 第3,188,286号明細書、米国特許第3,630,887号明細書、米国 特許第2,987,465号明細書および米国再発行特許第25,770号に例 示されるように、当業者に知られている。 本発明の方法で使用する不均一触媒は、参考文献として本明細書中に内容が組 み込まれている米国特許第5,435,908号明細書に詳細に開示されている 。触媒担体は、当業者によく知られるアルミナ、シリカ、アルミノ−シリケート 類、または他の従来の不均一触媒担体であってもよい。その中で開示されている ように、アルミナは、好ましい担体で、アルファ−、ベータ−、シータ−、また はガンマアルミナであってもよいが、ガンマアルミナを使用するのが好ましい。 使用する触媒を、選択し、全表面積(TSA)、全細孔容積(TPV)および細 孔分布(細孔大きさ分布PSD)の特性に基づいて特徴づけるべきである。全表 面積は、約150〜240で、好ましくは約165〜210である。全細孔容積 (TPV)は、約0.70〜0.98で、好ましくは0.75〜0.95であっ てよい。 細孔大きさ分布(PSD)は、基材が直径約100Å未満の一次ミクロポアを 、0.20cc/g未満、好ましくは0.15cc/g未満の量を含有するような分布で ある。この一次ミクロポアの容積を0cc/gに減少させることが望まれるが、実際 には本発明の利点は、一次ミクロポアの容積が約0.04〜0.16cc/gのとき に、達成されることが見い出された。これはTPVの約20%未満、好ましくは TPVの約18%未満に対応している。その利点は、特にTPVの約5〜18% で達成される。TPVの%率については、実際のTPV(cc/g単位)に依存して 変わるのは明らかであろう。約100〜200Åの範囲に直径を有する二次ミク ロポアは、できるだけ高く、少なくとも約0.33cc/g(TPVの34%)、より 好ましくは少なくとも約0.40cc/g(TPVの50%)で存在する。TPVに できるだけ高い(約74%まで)二次ミクロポアの容積を有することが望ましい とはいえ、本発明の利点は、二次ミクロポアの容積が約0.33〜0.6cc/gの とき、達成できることが見い出されている。 200Åを越える直径を有する細孔は、マクロポアと考えられ、0.18〜0 .45cc/g(TPVの26〜46%)の量で存在するであろうが、1,000Å を越える直径のマクロポアは、好ましくは約0.1〜0.32cc/g(TPVの14 〜33%)の量で存在する。 本発明の触媒は、本質的に二モード型(bimodal)であることは、明らかであ ろう。すなわち100〜200Åの二次ミクロポア範囲に大きなピークが一つあ り、200Å以上のマクロポア範囲に、二番目の少し小さいピークがある。 本発明の実施で用いられる触媒担体は、触媒供給業者から商業的に入手し得る か、またはここで擬ベーマイトシリカ−アルミナ約85〜90部を、再利用の細 粉約10〜15部と混合することに代表される、いろいろな方法で調製してもよ い。酸を添加し、混合物を混練し、その後、オーガー(Auger)型押出機で、直 径0.035±0.003インチのか焼された基材を生ずるような大きさの、円 筒状の穴を有するダイを通して、押出成形する。押出物を、典型的には約121 〜135℃(250〜275°F)の最終温度まで空気乾燥し、強熱固形分約2 0〜25%を有する押出物を得る。空気乾燥した押出物を、さらに間接加熱炉で 、約0.5〜4時間、空気と水蒸気の雰囲気中で、典型的には約538〜621 ℃(1,000〜1,150℃)でか焼する。 一般的には、本発明に使用されるアルミナ担体と仕上げ触媒は、表4に示す特 徴および特性を有しているであろうが、次のことに注意されたい。 欄1は、cc/gでの細孔容積と%としてのTPV、全細孔容積TPVのv%とし て記載された範囲に入る細孔によって占められる細孔容積;およびm2/gでの全表 面積を包含する触媒担体の広い特徴を列記している。 欄2は、本発明の実施において有用な第1のタイプの触媒についての広範囲の 特徴を列記している。 欄3は、本発明の実施において使用した好ましい触媒を具体的に触媒の特徴を 列記している。 欄4は、本発明の実施において有用なことが見い出された第2のタイプの触媒 についての広範囲の特徴を列記している。 触媒担体の表面の少なくとも一部は、VIII族非貴金属酸化物を2.2〜6重量 %の量で、およびVIB族金属酸化物を7〜24重量%の量で含有する生成物触媒 を与えるように、金属または金属酸化物で覆われている。VIII族金属は、鉄、コ バルトまたはニッケルのような非貴金属酸化物であってもよく、好ましくはニッ ケルである。VIB族金属は、クロム、モリブデンまたはタングステンであっても よく、好ましくはモリブデンである。 本発明の方法において使用した触媒類は、P25約2重量%以下、好ましくは 約0.2重量%未満を含有するべきであろう。リンの存在は、望ましくない沈降 物形成の一因となるので、リンを含有する成分は、触媒調製の間、意図的に添加 しないほうがよい。シリカSiO2を、少量、典型的には約2.5重量%まで混 合してもよい。 これらの触媒金属を、適切な量の水溶性金属化合物を含有する溶液で担体に噴 霧することにより、アルミナ担体上に載置してもよい。VIII族金属は、典型的に は、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、および他の同様に適切な化合物のような適 切な水溶性塩の10〜50重量%水溶液からアルミナ上に載置する。VIB族金属 は、典型的には、モリブデン酸アンモニウム、または他の適切なモリブデン酸塩 のような水溶性塩の10〜25重量%の水溶液から、アルミナ上に載置する。こ の含浸溶液を安定化させるために、少量のH22を添加してもよい。触媒にリン が混入させるのを避けるために、H3PO4で安定化した溶液は使用しないことが 好ましい。いずれの金属の載置も、アルミナ担体を15〜38℃(60〜100 °F)で適切な量の水溶液で噴霧し、続いて水切りし、104〜149℃(22 0〜300°F)で2〜10時間乾燥し、482〜677℃(900〜1,25 0°F)で0.5〜5時間か焼することにより行う。 その不均一触媒は、少なくとも触媒担体表面の一部に堆積した金属と金属酸化 物の含量により特徴づけられる。そのようなパラメーターを表5に示す。この表 に使用した欄番号は、上記の表4に使用したものに対応していることを注意され たい。 本発明の一般的な実施では、適切な量の不均一触媒を反応器内部に置く。供給 混合物を、約343〜454℃(650〜850°F)、好ましくは約371℃ (700°F)〜約441℃(825°F)の温度に保持された反応器の下部に 導入する。反応器の全圧は、約6,996kPa(1,000psig)〜約24,2 33kPa(3,500psig)であってよいが、約9,065kPa(1,300psig )〜約11,822kPa(1,700psig)に保持することが好ましい。水素含 有供給ガスは、しばしば炭化水素供給物と混合して導入する。典型的には、水素 含有供給ガスは、約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2,000 標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル(H2)/リッ トル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))、好ましくは約3 56.2リットル(H2)/リットル(油)(2,000標準ft3(H2)/バー レル(油))から約712.5リットル(H2)/リットル(油)(4,000標準ft3 (H2)/バーレル(油))の速度で導入する。沸騰床反応器では、沸騰床を通 る反応供給混合物の流れを、約0.08〜1.5m3(油)/m3(反応器空間容積 )/hの速度、好ましくは約0.1〜1.0m3(油)/m3(反応器空間容積)/ hの速度で導入する。運転の間、その床は膨張して、はっきりした上部レベルを もつ沸騰床を形成する。水素化転換/水素化分解反応により、炭化水素供給原料 の沸騰床反応器内の通過は、より高い沸点の炭化水素の少なくとも一部をより低 い沸点の炭化水素に転換する。約565℃(1,050℃)未満の沸点を有する かなりの量の成分を含む生成物の炭化水素油の回収は、反応器の沸騰床の上部水 準の上部から、従来の手段により、不均一触媒が除去されないようにして行う。 高温分離器、低温分離器、加圧フラッシュドラム、常圧および減圧分留器、およ び他の従来の手段を通過する方法のようなさらなる従来の手段が、生成物流の異 なる留分の分離に許容される。一実施態様では、生成物流の最高沸点の留分を、 炭化水素供給物の一部として水素化転換ゾーンを通して戻す。こうして、生成物 のより高沸点の留分を反応に戻す「再循環」により、最低限の反応廃棄物がもた らされる。水素化転換ゾーンの運転は、本質的には入口と出口の間の典型的な最 大温度差が約0〜27℃(0〜50°F)、好ましくは約0〜16℃(0〜30°F) で等温である。 予期されず、かつ驚くべきことに、重質炭化水素油供給物中のVIB族金属化合 物の包含が、13,200kPa(1,900psig)未満の全圧で安定な水素化転 換反応を達成することが見い出された。前記のように、本発明に先行して、その ような条件下に行われた水素化転換または水素化分解反応は、反応器や関連する 工程システムに堆積物と沈降物が集積するため、予測不能で、かつ不安定となっ ている。対照的に、そのような堆積物と沈降物の含量が、本発明の実施において はかなり減少されていることが見い出されていた。VIB族金属化合物は、一次分 解温度は少なくとも222℃(431°F)であるように、選択すべきである。 これは、ナフテン酸モリブデン(166℃(331°F))またはオクタン酸モ リブ デン(111℃(231°F))のような、先行技術で使用された他のモリブデ ン化合物の一次分解温度よりかなり高い。それに加えて、この化合物は、水素化 転換反応に使用される重質炭化水素油供給物に可溶であるべきである。 本発明の一実施態様においては、当該VIB族金属化合物を、重質炭化水素油と 混合して、水素化反応器供給混合物中に約0.005〜約0.050重量%の金 属化合物を有する混合物を得る。金属元素の量を基に計算すると、これらの金属 化合物の濃度は、0.001〜0.004重量%の金属の値に相当する。 本発明の他の関連する実施態様においては、VIB族金属化合物を、一部の重質 炭化水素油に溶解して、その金属化合物の濃度が約0.02〜0.42重量%の供 給前混合物を得て、これは存在する金属元素の量を基に計算した場合、約0.0 04〜0.03重量%の金属の濃度に相当する。この供給前混合物を、追加分の 重質炭化水素油と混合して、重質炭化水素油、および約0.005〜約0.05 0重量%で存在する金属化合物を有するVIB族金属化合物の最終反応器供給物を 得て、これは金属元素の量を基に計算した場合、約0.001〜約0.004重 量%の金属の値に相当する。 さらに他の実施態様においては、該VIB族金属化合物は、一つの油溶性モリブ デン化合物である。その油溶性モリブデン化合物を、重質炭化水素油と混合して 、水素化転換反応器への供給物中に約0.005〜約0.050重量%で存在す る金属化合物を有する混合物を得る。これらの金属化合物の濃度は、モリブデン 元素を基に計算した場合、約0.001〜約0.004重量%の値に相当する。 本発明の実施で特に有用であることが見い出されている商業的に入手し得るモリ ブデン化合物はモリブデンLIN−ALL(商標)であり、それは、OMG Americ as,Inc.(Cleveland,Ohio USA)から供されるトール油脂肪酸とモリブデンとの 反応生成物を含む独占権を有する混合物である。 したがって、上記の点から、本発明の一つの特徴は、常圧で約565℃(1, 050°F)を越える沸点を有するかなりの量の成分を含有する重質炭化水素油 を、常圧で約565℃(1,050°F)未満の沸点を有するかなりの量の成分 を含有する生成物の炭化水素油にする接触水素化転換の方法である。この方法は 、重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と混合して、約0.005〜 約0.050重量%のモリブデン化合物を有する混合物を得ることを包含してい る。一実施態様においては、これは、モリブデン化合物の濃度が約0.02〜約 0.42重量%である供給前混合物を得るために、最初の一部の重質炭化水素油 を油溶性モリブデン化合物と混合することにより、そして約0.005〜約0. 050重量%のモリブデン化合物の濃度を有する反応器供給混合物を得るため、 この供給前混合物を追加分の炭化水素油と混合することにより達成される。該モ リブデン化合物は、少なくとも222℃(431°F)の一次分解温度を有して いるように、選択される。重質炭化水素油とモリブデン化合物との混合物を、約 343℃(650°F)〜約454℃(850°F)の温度、および約6,996k Pa(1,000psig)〜約24,233kPa(3,500psig)の全圧を有する 水素化転換ゾーンに導入する。水素化転換ゾーンは、アルミナまたはシリカ−ア ルミナ担体に担持されたVIII族非貴金属酸化物、VIB族金属酸化物、リン酸化物 2重量%以下を包含する不均一触媒を含有するべきであろう。下位の実施態様に おいては、VIII族非貴金属酸化物はニッケル酸化物であり、VIB族金属酸化物は モリブデン酸化物である。他の下位の実施態様においては、触媒担体は、全表面 積約150〜240m2/g、全細孔容積(TPV)0.7〜0.98、およびTP Vの20%以下が100Å以下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少 なくともTVPの約34%が約100〜200Åの直径を有する二次ミクロポア として存在し、TVPの約26〜46%が少なくとも200Åの直径を有するマ クロポアとして存在するような、細孔分布を有するアルミナである。また、水素 化転換ゾーンに導入されるものは、主に水素ガス、好ましくは水素を少なくとも 93容積%を包含し、それは実質的に硫化水素を含有しない反応器供給ガスであ る。水素含有供給ガスを、約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2 ,000標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル(H2 )/リットル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度で 導入する。本発明のこの特徴についての下位の一実施態様では、水素化転換ゾー ンの温度は、約371℃(700°F)〜約441℃(825°F)であり、全圧 は、約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa(1,700psig)で ある。水素化転換ゾーンが沸騰床反応器であるときは、該水素化転換ゾーンへ の供給混合物の導入は、約0.08〜1.5m3(油)/m3(反応器空隙容積)/ hの速度で行う。本発明の上記の特徴のすべてを行う場合、生成物炭化水素油を 、水素化転換ゾーンから従来の手段で回収する。回収した生成物炭化水素油は、 重質炭化水素油供給物の沈降物含量のAPI比重値を10以上越えるAPI比重 値を有している。特記すべきことは、343℃(650°F)より高い沸点を有 する生成物留分の沈降物含量は、モリブデン化合物の非存在下にこの方法を実施 して得られる同一の生成物留分と比較すると、実質的に減少している。特に、達 成された沈降物値は、1重量%以下で、好ましくは0.7重量%以下である。 本発明の他の特徴は、約565℃(1,050°F)以下で沸騰する主成分を 含有する処理原油を得るために、約565℃(1,050°F)を越えて沸騰す る成分を少なくとも40重量%有する重質全石油原油を水素化分解する方法であ る。この特徴の方法は、金属化合物約0.005〜約0.050重量%を有する 反応器供給混合物生を得るため、重質全石油原油を少なくとも222℃(431 °F)の一次分解温度を有する油溶性VIB族金属化合物と混合し、沸騰床反応器内 で反応器供給混合物と水素含有供給ガスと反応させ、そして従来の手段により生 成物処理原油を回収することを含む。この特徴では、反応器は、温度約343℃ (650°F)〜約454℃(850°F)の、および全圧約13,201kPa( 1,900psig)以下である。沸騰床は、担持された不均一触媒を包含し、その 担持された不均一触媒は、VIII族非貴金属酸化物、VIB族金属酸化物、2重量% 以下のリン酸化物、およびアルミナまたはシリカ−アルミナ担体を含む。本発明 の特徴の一面は、よい結果を支えている触媒が、全表面積(TSA)約150〜 240m2/gおよび全細孔容積(TPV)約0.7〜0.98、ならびにTPVの 20%以下が100Å以下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なく ともTVPの約34%が約100〜200Åの直径を有する二次ミクロポアとし て存在し、TVPの約26〜46%が少なくとも200Åの直径を有するマクロ ポアとして存在するような細孔分布を有するように、アルミナまたはシリカ−ア ルミナ担体を選択するということである。本発明のこの特徴の他の面には、反応 器供給混合物中のVIB族金属化合物は、供給混合物へ直接混合するか、またはモ リブデン化合物の濃度が約0.020〜約0.420重量%であ る供給前混合物になるような、重質全石油原油の最初の一部を油溶性のモリブデ ン化合物との組み合わせて、約0.005〜約0.050重量%のモリブデン化 合物を有する反応器供給混合物を得て、該供給前混合物を追加の重質全石油原油 と混合することにより製造するモリブデン化合物である。本発明の本特徴の実施 から得られる回収した処理原油は、重質全原油のAPI比重値を10以上越える API比重値を有する。それに加えて、処理原油は、反応器供給混合物中にモリ ブデン化合物無添加で実施した方法から得られる同じ生成物と比較すると、約3 43℃(650°F)を越える沸点を有する処理した重質原油部分中に減少した 量の沈降物を有する。 下記の実施例は、本発明の好ましい実施態様を示すために、包含される。続く 実施例に開示された本技術は、本発明の実施においてよく機能することが発明者 によって発見された技術を表し、そしてその実施のための好ましい方法を形づけ ると考えることができ、当業者により理解されるであろう。しかしながら、当業 者は、本開示の観点において、開示された具体的な実施態様について多くの変更 をすることができ、また、本発明の範囲から離れることなく、同様な、もしくは 類似の結果が得られることを理解されたい。 下記の実施例では、重質炭化水素油の供給原料は、本発明の方法へ導入するま えに、地下から出たままの脱水以外の処理をしていない中東産重質全原油(Mid- Eastern Heavy Whole Crude)であった。該中東産重質全原油の特性を、前記の 表2および表3に示す。 実施例1.沸騰床パイロット設備を、表4および表5で欄3の特性を有する不 均一触媒で充填した。重質炭化水素油供給物を、2,515psigの液相で、反応 条件を保つため、沸騰床パイロット設備に総括液時空間速度(LHSV)0.5 4/hおよび総括平均温度415℃(780°F)で導入した。少なくとも水素 93容積%を含有し、実質的に硫化水素を含有しない水素含有供給ガスを、62 3リットル(H2)/リットル(油)(3,500標準ft3(H2)/バーレル( 油))の量で油供給物と混合した。実験の進行中、沸騰床パイロット設備の水素 化転換ゾーンを、温度約415℃(780°F)に保持した。反応のスループッ ト比は、約1.0であった。該スループット比は、体積新規供給速度に対す る再循環物を包含する体積反応器供給速度の比として定義される。水素化転換ゾ ーンの全圧を、反応が不安定になるまで減少させた。 結果の一例を、下記の表6でそれぞれのパイロット運転からのパイロット反応 生成物の特性とともに示す。それぞれの運転について数値は、反応を安定させる ために、全圧の変化の約7日後で取られたことに注意されたい。運転3419の 数値は、1,700psigでの運転が7日の安定期間の後に不安定になったため、 括弧にくくってある。表6に関して、次のことに注意されたい。API比重変化 についての値は、炭化水素油供給物のAPI比重値に比例し、転換についての値 は、炭化水素油供給物の538℃(1,000°F)を越えて沸騰する留分の容 積における%減少で、略号BFDは、343℃(650°F)の名目上の沸点を 有する生成物の炭化水素の塔底フラッシュドラム留分(Bottoms Flash Drumfrac tion)を意味し、そしてTLPは、水素化転換ゾーンから回収した全液状生成物 を意味する。 上記のデータに示されているように、当業者は、反応圧力が減少するにつれて 、BFD留分およびTLPの両方に存在する沈降物の量が増加することに注目さ れたい。沈降物のこの増加は、炭化水素供給物に存在する大きな分子量の炭化水 素 の不完全な転換によると思われる。当業者は、運転3419の沈降物の値が、典 型的には1.0重量%以下、好ましくは0.7%重量以下である水素化転換の実 施において許容され得ると考えられている典型的な値よりもかなり高いことを評 価すべきである。 運転3417についての上記のような、全圧1,700psigでの水素化転換反 応の不安定さは、遭遇した沈降の問題に詳細な展望を与える下記の表7に示すデ ータによりさらに支持される。表7を参照し、与えられた値は、「定常(Iined- out)」を有する反応である、すなわちパラメータが安定になったことをいうこ とに注意されたい。さらに注意されるべきは、VBRは、約538℃(1,00 0℃)を越える沸点を有する生成物流の留分が、水素化転換ゾーンに炭化水素供 給物の一部として再導入される方法である減圧塔底再循環物(Vacuum Bottoms R ecycle)を意味することである。この技術は、通常、炭化水素生成物の沈降物の 量を減少させるために使用される。 上記の観点から、水素化転換ゾーンを全圧11,822kPa(1,700psig )で運転される場合、沈降物の水準が迅速に増加するということを、当業者は評 価するべきであろう。減圧塔底物再循環物の使用は、これらの水素化転換条件下 には、沈降物含量を減少させなかった。VBRが一度停止されると、不安定な条 件と考えられる、許容できない高い水準に、沈降物含量は迅速に到達した。 実施例2.この実施例では、実施例1で使用した沸騰床反応器を使用した。OM G Americas,Inc.(Cleveland,Ohio USA)から入手できるモリブデンLIN−A LL(商標)を混合し、排出油システムを経由し、触媒回収管を通して水素化転 換ゾーンに導入した。モリブデン化合物の濃度は、金属約220重 量ppmに相当する、排出油の約1,500重量ppmであった。排出油流を、水素化 転換ゾーンへの注入の直前に、約200〜250°Fに加熱した。排出油流は、 設備に入っていく新規供給物の約13.6%を示す。下記の表8から分かるように 、これは注入法Aと考えられる。反応生成物の特性例を、下記の表8に示す。そ れぞれの運転の数値は、反応を安定させるため、モリブデン化合物の最初の導入 後約7日で、取ったことを注意されたい。 上記の結果をみて、モリブデン化合物の水素化転換ゾーンへの導入が、本質的 に炭化水素生成物流の沈降物含量を減少させることは、当業者は評価するべきで あろう。水素生成物流の沈降物値が、水素化転換反応器の長期運転に直接影響す ることを、当業者は評価するべきであろう。前記のように、高いBFD沈降値( すなわち、約1.0重量%を越える)は望ましくない。 実施例3.この実施例では、上記の実施例2で使用された沸騰床反応器を使用 した。OMG Americas,Inc.(Cleveland,Ohio USA)から供されるモリブデンLI N−ALL(商標)を混合し、炭化水素供給物とともに、水素化転換ゾーンに導 入した。炭化水素供給物とモリブデン化合物との混合を、新規供給システム 内のフレッシュ油ポンプを通して行った。モリブデンLIN−ALLの濃度は、 金属132重量ppmに相当する、約902重量ppmであった。この流れは、反応器 に入る新規供給物の約22.7%に当たる。その炭化水素供給物を、水素供給ガ スと混合し、合わせた供給物を反応器温度を越えるまで約11℃(20°F)加 熱した供給物加熱器に通した。合わせた供給物の供給物加熱器内の滞留時間は、 全圧11,822kPa(1,700psig)で約52秒、約1,300psigで約4 0秒であると推定される。加熱した合わせた供給物を、その後、反応器の水素化 転換ゾーンに導入した。上記の表8で注記されるよう、このモリブデンLIN− ALL(商標)導入法は、注入法Bと考えられる。反応生成物の特性例を、上記 の表8に示す。この運転の数値は、反応が安定するよう、モリブデン化合物の最 初の導入後約7日に取ったことに注意されたい。特に、本発明は、1,700ps ig未満、および上記のように1,300psig程度の圧力での水素化転換の運転を 可能にする。このことは、典型的には2,500psigまたはそれ以上である従来 の条件と対照的である。 本発明の組成物と方法は、好ましい実施態様によって記載されているが、変法 が、本発明の概念、精神および範囲から離れることなくここに記載した方法に適 用されることは、当業者には明らかであろう。本発明の他の利点は、本発明の実 施で実現され、当業者により評価されるであろう。当業者に明らかな、全ての同 様な置換や変形は、以下の請求の範囲に示されるように本発明の概念、精神およ び範囲の中にあると見なされる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年2月20日(1998.2.20) 【補正内容】 請求の範囲 1. 常圧で約565℃(1,050°F)を越える沸点を有する成分を主に含 有する重質炭化水素油を接触水素化転換して、約565℃(1,050°F)未 満の沸点を有する成分を主に含有する生成物炭化水素油を得る方法であって、 該重質炭化水素油を油溶性のモリブデン化合物と混合して、ここで該モリブデ ン化合物が、少なくとも222℃(431°F)の一次分解温度を有し、モリブ デン化合物約0.005〜0.050重量%を有する混合物を与える工程; 該混合物を水素化転換ゾールに導入し、該水素化転換ゾールが、温度約343 ℃(650°F)〜約454℃(850°F)、および全圧約6,996kPa(1 ,000psig)〜約24,233kPa(3,500psig)にあり、アルミナまた はシリカ−アルミナ担体上にVIII族非貴金属酸化物およびVIB族金属酸化物を包 含する不均一触媒を含有する工程; 反応供給ガスを水素化転換ゾールに導入し、該反応供給ガスが水素ガスの大部 分を包含し、導入を約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2,000 標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル(H2)/リッ トル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度で行う工程; および 水素化転換ゾールから生成物の炭化水素油を回収する工程 を含むことを特徴とする方法。 2. VIII族非貴金属酸化物がニッケル酸化物であり、VIB族金属酸化物がモリ ブデン酸化物である、請求項1記載の方法。 3. アルミナまたはシリカ−アルミナが、全表面積約150〜240m2/g、全 細孔容積(TPV)0.7〜0.98、およびTPVの20%以下が100Å以 下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なくともTVPの約34%が 約100〜200Åの直径を有する二次ミクロポアとして存在し、またTVPの 約26〜46%が少なくとも200Åの直径を有するマクロポアとして存在する ような細孔分布を有する、請求項1記載の方法。 4. 反応器供給ガスが、水素を少なくとも93体積%含有し、本質的に硫化水 素を含有しない、請求項1記載の方法。 5. 反応器供給ガスが、約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2 ,000標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約712.5リットル(H2)/リ ットル(油)(4,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度で導入される、 請求項4記載の方法。 6. 水素化転換ゾールの温度が、約371℃(700°F)〜約441℃(82 5°F)、全圧が、約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa(1 ,700psig)である、請求項1記載の方法。 7. 重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と混合して、モリブデン化合物 の濃度が約0.02〜約0.42重量%である供給前混合物を得て、そして前記 の供給前混合物を追加分の重質炭化水素油と混合して、約0.005〜約0.0 50重量%のモリブデン化合物の濃度を有する反応器供給混合物を得ることを包 含する、請求項1記載の方法。 8. 回収した生成物の炭化水素油が、重質炭化水素油供給物のAPI比重値よ り10以上高いAPI比重値を有する、請求項1記載の方法。 9. 水素化転換ゾールが沸騰床反応器であり、水素化転換ゾールへの混合物の 導入が、約0.08〜1.5m3(油)/m3(反応器空間容積)/hの速度で行う 、請求項1記載の方法。 10. 約565℃(1,050°F)を越えて沸騰する少なくとも40%の成 分を有する重質全石油原油を水素化分解して、約565℃(1,050°F)未 満で沸騰する成分を主に含有する処理した原油を得る方法であって、 重質全石油原油を油溶性VIB金属化合物と混合し、該金属化合物が少なくとも 222℃(431°F)の一次分解温度を有し、約0.005〜約0.050重 量%の金属を有する反応器供給混合物を得る工程; 沸騰床反応器内で該混合物および水素含有供給ガスを反応させ、該反応器が、 温度約343℃(650°F)〜約454℃(850°F)、および全圧約13, 201kPa(1,900psig)以下であり、そこで該沸騰床がVIII族非貴金属酸 化物、VIB族金属酸化物、リン化合物2%以下およびアルミナまたはシリカ−ア ルミナ担体を含む担持された不均一触媒を包含する工程;そして 反応器から処理原油を回収する工程 を含むことを特徴とする方法。 11. 反応器供給混合物中のVIB族金属酸化物が、モリブデンを含有する、請 求項10記載の方法。 12. 水素含有反応供給ガスが、大部分の水素ガスを含有し、本質的に硫化水 素を含有せず、そこでガスの導入が、約356.2リットル(H2)/リットル( 油)(2,000標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル (H2)/リットル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度 で行う、請求項11記載の方法。 13. 重質全石油原油を油溶性モリブデン化合物と混合することが、最初の一部 の重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と合わせて、モリブデン化合物の濃 度が約0.029〜約0.420重量%である供給前混合物を得ること、そして 前記の供給前混合物を追加分の炭化水素油と合わせて、約0.005〜約0.0 50重量%のモリブデン化合物の濃度を有する反応器供給混合物を得ることを含 む、請求項12記載の方法。 14. 反応器供給混合物および水素含有供給ガスを、沸騰床反応器に約0.0 8〜1.5m3(油)/m3(反応器空間容積)/hの速度で導入する、請求項1 3記載の方法。 15. 反応器の温度が、約371℃(700°F)〜約441℃(825°F) で、全圧が、約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa(1,70 0psig)である、請求項14記載の方法。 16. アルミナまたはシリカ−アルミナ担体が、全表面積(TSA)約150〜 240m2/g、全細孔容積(TPV)約0.7〜0.98の、およびTPVの20 %以下が100Å以下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なくとも TVPの約34%が約100〜約200Åの直径を有する二次ミクロポアとして 存在し、またTVPの約26〜約46%が少なくとも200Åの直径を有するマ クロポアとして存在するような細孔分布を有する、請求項15記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 69/04 C10G 69/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU (72)発明者 ポーター,マイケル・ケビン アメリカ合衆国、テキサス 77429、サイ プラス、カスケーディング・ブルック・ウ ェイ 15723

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 常圧で約565℃(1,050°F)を越える沸点を有する成分を主に含 有する重質炭化水素油を接触水素化転換して、約565℃(1,050°F)未 満の沸点を有する成分を主に含有する生成物炭化水素油を得る方法であって、 該重質炭化水素油を油溶性のモリブデン化合物と混合して、ここで該モリブデ ン化合物が、少なくとも222℃(431°F)の一次分解温度を有し、モリブ デン化合物約0.005〜0.050重量%を有する混合物を与える工程; 該混合物を水素化転換ゾーンに導入し、該水素化転換ゾーンが、温度約343 ℃(650°F)〜約454℃(850°F)、および全圧約6,996kPa(1 ,000psig)〜約24,233kPa(3,500psig)にあり、アルミナまた はシリカ−アルミナ担体上にVIII族非貴金属酸化物およびVIB族金属酸化物を包 含する不均一触媒を含有する工程; 反応供給ガスを水素化転換ゾーンに導入し、該反応供給ガスが水素ガスの大部 分を包含し、導入を約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2,000 標準ft3(H)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル(H2)/リッ トル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度で行う工程 ;および 水素化転換ゾーンから生成物の炭化水素油を回収する工程 を含むことを特徴とする方法。 2. VIII族非貴金属酸化物がニッケルであり、VIB族金属酸化物がモリブデン である、請求項1記載の方法。 3. アルミナまたはシリカ−アルミナが、全表面積約150〜240m2/g、全 細孔容積(TPV)0.7〜0.98、およびTPVの20%以下が100Å以 下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なくともTVPの約34%が 約100〜200Åの直径を有する二次ミクロポアとして存在し、またTVPの 約26〜46%が少なくとも200Åの直径を有するマクロポアとして存在する ような細孔分布を有する、請求項1記載の方法。 4. 反応器供給ガスが、水素を少なくとも93体積%含有し、本質的に硫化水 素を含有しない、請求項1記載の方法。 5. 反応器供給ガスが、約356.2リットル(H2)/リットル(油)(2 ,000標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約712.5リットル(H2)/ リットル(油)(4,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度で導入さ れる、請求項4記載の方法。 6. 水素化転換ゾーンの温度が、約371℃(700°F)〜約441℃(8 25°F)、全圧が、約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa (1,700psig)である、請求項1記載の方法。 7. 重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と混合して、モリブデン化合物 の濃度が約0.02〜約0.42重量%である供給前混合物を得て、そして前記 の供給前混合物を追加分の重質炭化水素油と混合して、約0.005〜約0.0 50重量%のモリブデン化合物の濃度を有する反応器供給混合物を得ることを包 含する、請求項1記載の方法。 8. 回収した生成物の炭化水素油が、重質炭化水素油供給物のAPI比重値よ り10以上高いAPI比重値を有する、請求項1記載の方法。 9. 水素化転換ゾーンが沸騰床反応器であり、水素化転換ゾーンへの混合物の 導入が、約0.08〜1.5m3(油)/m3(反応器空間容積)/hの速度で行 う、請求項1記載の方法。 10. 約565℃(1,050°F)を越えて沸騰する少なくとも40%の成 分を有する重質全石油原油を水素化分解して、約565℃(1,050°F)未 満で沸騰する成分を主に含有する処理した原油を得る方法であって、 重質全石油原油を油溶性VIB金属化合物と混合し、該金属化合物が少なくとも 222℃(431°F)の一次分解温度を有し、約0.005〜約0.050重 量%の金属を有する反応器供給混合物を得る工程; 沸騰床反応器内で該混合物および水素含有供給ガスを反応させ、該反応器が、 温度約343℃(650°F)〜約454℃(850°F)、および全圧約13, 201kPa(1,900psig)以下であり、そこで該沸騰床がVIII族非貴金属酸 化物、VIB族金属酸化物、リン化合物2%以下およびアルミナまたはシリカーア ルミナ担体を含む担持された不均一触媒を包含する工程;そして 反応器から処理原油を回収する工程 を含むことを特徴とする方法。 11. 反応器供給混合物中のVIB族金属酸化物が、モリブデンを含有する、請 求項10記載の方法。 12. 反応供給ガスが、大部分の水素ガスを含有し、本質的に硫化水素を含有 せず、そこでガスの導入が、約356.2リットル(H2)/リットル(油)( 2,000標準ft3(H2)/バーレル(油))〜約1,781.2リットル(H2 )/リットル(油)(10,000標準ft3(H2)/バーレル(油))の速度 で行う、請求項11記載の方法。 13. 重質全石油原油を油溶性モリブデン化合物と混合することが、最初の一 部の重質炭化水素油を油溶性モリブデン化合物と合わせて、モリブデン化合物の 濃度が約0.029〜約0.420重量%である供給前混合物を得ること、そし て前記の供給前混合物を追加分の炭化水素油と合わせて、約0.005〜約0. 050重量%のモリブデン化合物の濃度を有する反応器供給混合物を得ることを 含む、請求項12記載の方法。 14. 反応器供給混合物および水素含有供給ガスを、沸騰床反応器に約0.0 8〜1.5m3(油)/m3(反応器空間容積)/hの速度で導入する、請求項13 記載の方法。 15. 反応器の温度が、約371℃(700°F)〜約441℃(825°F) で、全圧が、約9,065kPa(1,300psig)〜約11,822kPa(1,70 0psig)である、請求項14記載の方法。 16. アルミナまたはシリカ−アルミナ担体が、全表面積(TSA)約150〜 240m2/g、全細孔容積(TPV)約0.7〜0.98の、およびTPVの20 %以下が100Å以下の直径を有する一次ミクロポアとして存在し、少なくとも TVPの約34%が約100〜約200Åの直径を有する二次ミクロポアとして 存在し、またTVPの約26〜約46%が少なくとも200Åの直径を有するマ クロポアとして存在するような細孔分布を有する、請求項15記載の方法。 17. 反応器供給混合物を反応器供給ガスと、反応圧力よりも約205kPa( 15psig)以下だけ越える圧力で合わせる工程;そして予熱し、かつ加圧した反 応器供給物を反応器に導入する直前に、加圧した反応器供給混合物を反応器供 給物加熱器中で反応器温度よりも11°(20℃)以下だけ越える温度まで予熱 する工程をさらに含む、請求項16記載の方法。 18. 該回収された処理原油が、重質全石油原油のAPI比重値を10以上越 えるAPI比重値を有する、請求項17記載の方法。 19. 該処理した原油が、反応器供給混合物中にモリブデン化合物無添加で実 施した方法から得られる同じ生成物と比較して、約343℃(650°F)を越 える沸点を有する処理した重質原油分中に、減少した量の沈降物を有する、請求 項10記載の方法。
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