JP2001521280A - プラズマ放射スペクトルの多変量統計分析を伴うプラズマ処理モニタ - Google Patents

プラズマ放射スペクトルの多変量統計分析を伴うプラズマ処理モニタ

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JP2001521280A JP2000517436A JP2000517436A JP2001521280A JP 2001521280 A JP2001521280 A JP 2001521280A JP 2000517436 A JP2000517436 A JP 2000517436A JP 2000517436 A JP2000517436 A JP 2000517436A JP 2001521280 A JP2001521280 A JP 2001521280A
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    • H01J37/32917Plasma diagnostics
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/71Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light thermally excited
    • G01N21/73Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light thermally excited using plasma burners or torches

Abstract

(57)【要約】 プラズマ処理分析技術を提供する。プラズマ処理から放射されるP個の放射波長の各強度を、処理の進行につれてモニタする。処理の進行に伴って、モニタされるP個の波長の強度間のP次元相関関係の表示が生成される。こうして生成された相関関係表示を、これまでのプラズマ処理状態に基づいて生成された所定の相関関係表示と比較して、処理の状態条件(status conditions)を検出する。この技術によれば、プラズマ処理中に放射放出データを評価するための演繹的に予測できる特定のテンプレートは必要ではない。この分析技術は、プラズマ処理中に多様な放射波長間に形成される多様な複合相関関係を調査、発見するのであって、多様な波長間の特定な関係または傾向に対する予測を強要しない。このように、放射波長間に存在することが発見された相関関係を用いてプラズマ処理をモニタする。この分析技術は、検出された放射放出波長の全スペクトルのおいて生じる相互反応の評価を可能にする。したがって、この分析技術は、処理が各段階を経て進行することによって所定処理中に生じる変化同様、電気的および物理的処理環境下での変動によって生じる変化も検出、分析できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【背景技術】
本発明は、半導体回路製造に用いるプラズマ処理をモニタする技術に関し、特
に、かかるプラズマ処理中の多様な処理段階を検出する技術に関する。
【0002】 プラズマ処理は、半導体回路製造に用いられる確立され認証された技術である
。特に、プラズマエッチング技術は、半導体物質層のパターニングにおいて規格
化された処理である。プラズマエッチング処理では、通常、プラズマ状態にある
イオン化された反応体ガスが、半導体ウエハから除去される物質層の一部と反応
する。通常、パターニングされたマスキング物質を物質層の一部に置いて、その
部分を反応体ガスから保護する。これにより、物質層を反応体プラズマガスに露
出させている間に特定パターンにエッチングできる。
【0003】 従来のプラズマエッチング処理は一連の処理段階を含む。プレエッチング、メ
インエッチング、ポストエッチングである。プレエッチングは、プラズマチャン
バのクリーニング、プラズマ照射、プラズマ固化等を含む。メインエッチングは
、物質層のエッチング処理を含む。この処理は、異なる化学作用による多数のエ
ッチング処理から成ってもよい。ポストエッチングでは、オーバーエッチング処
理として知られる追加的なエッチング、および、ポストエッチングチャンバクリ
ーニング等を行う。各段階において、プラズマチャンバに導入されイオン化され
た反応体ガスは、半導体物質とのプラズマ反応によって生じるプロダクトガスと
同様、相互反応し、また複合的かつ非線形的に電気および物理的処理とも反応す
る。
【0004】 この複合的なプラズマ相互作用の特徴が、プラズマ処理中に生成される放射放
出中に示されることが立証されている。つまり、プラズマ中のガスは、チャンバ
内の原子および分子種に特徴的な放射放出を生成する。エッチング処理中に生成
される放射放出のスペクトル分析は、相応して、周知のエッチング処理状態検出
技術に用いられてきた。多大な努力が払われて、光放射分析を用いた、メインエ
ッチング段階終結(エッチング終点として知られる)の検出技術が発達した。プ
ラズマエッチング終点とは、通常、エッチングされている層の最後の痕跡が取り
除かれる丁度その時の点であると考えられている。メインエッチング段階は、エ
ッチング層が除去された後、下部層を損傷する前に終了することが最適である。
したがって、プラズマエッチングを成功させるために、終点検出は重要なモニタ
性能である。
【0005】 プラズマエッチング終点検出は幅広い技術によって行われる。その主なものは
、メインエッチング段階と関連するガス状エッチング反応体および/またはエッ
チングプロダクトに特徴的な一個以上の波長におけるプラズマ放射放出強度のモ
ニタリングに基づく。モニタ中のプラズマ放射強度が所定の強度閾値に対して所
定の方法で変化した場合、エッチング終点検出の合図を送る。他の検出方法とし
ては、プラズマインピーダンス感知等がある。
【0006】 エッチング対象の物質層領域が広く露出されていない場合、つまり、エッチン
グパターンの露出オープン領域が小さく、プラズマから保護されるマスキング領
域が広い場合、エッチング段階終点に特徴的な放射強度の測定可能な変化は非常
に小さいので、放出分析は意味がないかもしれないことが分かった。また、この
システムが生成する放射および電気ノイズは非常に大きいので、測定可能な放射
放出を飲み込んでしまう可能性がある。しかし、半導体デバイスの線幅が細くな
るにつれ、低オープン領域エッチングパターンに対して信頼できるプラズマエッ
チング終点検出を行うことは重要である。さらに、細い線幅の装置に対して信頼
できるプラズマエッチング終点検出を行う場合の難点は、プラズマエッチング処
理の他の段階を確実にモニタすることでもある。しかし、従来のプラズマ処理モ
ニタ技術では、装置の線幅が狭い場合、得られる検出/モニタ結果は最適でない
ことが分かっている。
【0007】 また、エッチングする装置線幅が如何にあろうと、プラズマエッチング装置の
状態は時間の経過と共に変化し得る。これは、プラズマチャンバ内の沈殿物、所
謂チャンバのシーズニング、半導体物質の変化等に因る。これらの全要因は、エ
ッチング処理中に放射放出として検出される物に変化を生じ得る。その結果、あ
るエッチング処理に対して十分な放射分析がなされても、その後同様の処理条件
下で行われるエッチング処理については不十分かもしれない。つまり、プラズマ
処理環境における変化を自動的に考慮できない静止的分析調整(analysis prescr
iption )では、時間の経過と共に、実効性のない処理表示を生成することがあり
得る。これは、従来のプラズマ処理モニタリングシステムではよくあることであ
り、線幅が狭いエッチングシナリオの場合には悪化して、実質的に最適ではない
プラズマ処理モニタリングおよび制御性能となる。
【0008】
【発明の開示】
本発明は、従来のプラズマ処理モニタリングシステムの制約を克服する。これ
は、プラズマ処理中の放射放出データを評価するための演繹的に予測可能な特定
テンプレートの使用を排除して行う。本発明に係る分析技術は、プラズマ処理中
に多様な放射波長間に形成される多様な複合相関関係を調査、発見するのであっ
て、多様な波長間の特定な関係または傾向に対する予測を強要しない。このよう
に、放射波長間に存在することが発見された相関関係を用いてプラズマ処理をモ
ニタする。この性能により、本発明に係る分析技術は、検出された放射放出波長
の全スペクトルにおいて生じる相互作用を評価できる。したがって、本発明に係
る分析技術は、処理が各段階を経て進行することに因って所定処理中に生じる変
化同様、電気的および物理的処理環境下での変動に因って生じる変化も、検出、
分析できる。
【0009】 本発明に係る分析技術によれば、プラズマ処理から放射されるP個の放射波長
の各強度を、処理の進行につれてモニタする。処理の進行に伴って、モニタされ
るP個の波長の強度間のP次元相関関係の表示が生成される。こうして生成され
た相関関係表示を、これまでのプラズマ処理状態に基づいて生成された所定の相
関関係表示と比較して、処理の状態条件(status conditions)を検出する。
【0010】 上記の通り、この分析は、予測される傾向や波長強度相関関係テンプレートを
強度スペクトルに押し付けてプラズマ処理の状態条件を分析するのではなく、こ
れまでの処理で発見された相関関係の表示を現在の相関関係状態の表示と比較し
て、プラズマ処理状態条件を検出する。
【0011】 好適な実施の形態において、プラズマ処理中にモニタされる放射波長は約20
0nm〜800nmである。少なくとも2個の放射波長をモニタすることが好適
であり、少なくとも約10個、少なくとも約100個、あるいは少なくとも約5
00個の波長をモニタすることが、より好適である。
【0012】 本発明に係る分析技術は、多様なプラズマ処理やプラズマ処理段階(例えばプ
ラズマエッチング処理等)に非常に良く適合し、特に、プラズマエッチング処理
の終点段階の到達時期の検出に適合する。
【0013】 本発明に係る分析技術の実施の形態において、まず、K回のプラズマ処理を実
行する。各処理実行中にP個の放射波長の強度をモニタし、所定の相関関係表示
を生成する。これは、これまでに実行されたK回の処理における処理条件に対す
る、モニタされたP個の波長の強度に基づいて行う。あるいは、生成された相関
関係表示を所定の相関関係表示と比較するステップの前に、プラズマ処理におい
て生成することもできる。
【0014】 分析技術の他の実施の形態において、生成された相関関係表示に基づいて所定
の相関関係表示を更新できる。これは、例えば、これまでの処理条件の変化に基
づいて、指数加重(exponentially weighted)された移動平均を所定の相関関係状
態に適用して行う。本発明に係るフィルタ処理では、プラズマ処理中にJ個の放
射波長の強度をモニタする。J>Pであれば、モニタされるJ個の波長をフィル
タリングして、所定の強度基準を満たすP個の波長を選択する。
【0015】 本発明に係る分析技術の実施の形態において、プラズマ処理中のP次元強度相
関関係の表示をP次元強度相関関係値として生成する。ここで、生成された相関
関係表示を所定の相関関係表示と比較するステップは、生成された各P次元強度
相関関係値が、このプラズマ処理のこれまでの処理状態に特徴的な強度相関関係
値の所定変化内にあるか否かを検出して行う。生成された強度相関関係値が相関
関係値の所定変化内に無い場合、これは、この処理の状態条件に変化があったこ
とを示す。
【0016】 本発明に係る分析技術の更なる実施の形態において、プラズマ処理中のP次元
強度相関関係の表示を、モニタされるP個の放射波長の強度間の相関関係の最大
変化の表示として生成する。ここで、生成された相関関係表示を所定の相関関係
表示と比較するステップは、生成された相関関係の最大変化の表示と、これまで
の処理条件に特徴的な所定の最大変化表示とを比較して行う。この生成された最
大相関関係変化の表示が所定の最大変化の表示と一致しない場合、これはプラズ
マ処理の状態条件に変化があったことを示す。
【0017】 他の実施の形態において、上記分析技術を組合わせて、選択された感受性また
は時間の経過に伴うプラズマ処理の変動に強いプラズマ処理モニタシステムを生
成する。
【0018】 本発明は、分析技術を実行し、モニタされるべき選択されたプラズマ処理の必
要条件を満たす技術を採用する幅広いシステムを提供する。本発明のこの他の特
徴および利点は、請求項、後続の説明、貼付の図面より明白になるであろう。
【0019】
【発明を実施するための最良の形態】
図1Aは、本発明にしたがって構成されたプラズマ処理システム10を示すブ
ロック図である。このシステム、例えばプラズマエッチングシステムにおいて、
従来と同様に、所定のプラズマエッチングに適する構成にプラズマエッチングチ
ャンバ12を設ける。プラズマエッチングチャンバはイオン化反応体ガスのプラ
ズマ14を発生する。これは、RFパワー、変圧器に接続されたインダクティブ
パワー、その他の適切な励磁手段をチャンバ内のガスに適用して行う。従来通り
、チャンバはウエハ16の近傍にあり、ウエバ16上にある一層以上の物質層ま
たはウエハ16自身がマスクされた型にエッチングされる。チャンバ12内に放
射ポート18を設け、一本以上の光ファイバ20をこのポートに接続して、プラ
ズマ14からの放射を収集する。ここで「放射」とは、プラズマ処理中に生成さ
れる電磁放射を意味し、適切な検出システムによって検出できる。これは、放射
の可視波長に制限されない。従来同様に、複数の放射ポートをチェンバ内の様々
な位置に設けて、プラズマ内の対応する多様な位置からの放射を収集することも
できる。更に、複数の光ファイバをこれらのポートに配置し、プラズマ内の異な
る平面および角度からの放射を収集することもできる。
【0020】 放射放出プロセッサ22は、一本以上の光ファイバ20によって収集された放
射を受信し、電気信号24を生成する。この信号は、プロセッサ22が検出可能
な波長における、収集された放射放出の強度を示す。これにより放射放出プロセ
ッサ22は、プロセッサ22が感受性を有する波長における、プラズマ内に放出
された放射の強度を測定する。放射放出プロセッサは、分析対象である多数の別
個の放射波長(以後、波長チャネルと称する)を同時に処理できる構成を有し、
多数(例えば、少なくとも約1000波長チャンネル以上)の波長チャネルに対
する感受性を有することが好適である。
【0021】 電気波長チャネル強度信号24は、放射放出プロセッサからプラズマ処理アナ
ライザ26に送出される。プラズマ処理アナライザ26はこれらの信号を収集し
、分析用に記憶する。プラズマ処理アナライザ26は、オフラインと実行時の双
方(すなわちオンザフライ)で、波長チャネル強度データを分析してプラズマチ
ャンバ条件を制御するための処理性能を提供する。プラズマチャンバ条件制御は
、パワーシステム等のチャンバ制御システムに制御信号28を送出して行う。
【0022】 図1Bは、本発明に係る放射放出プロセッサ22の構成要素を示すブロック図
であり、この例示的構成は約200〜800nm波長の放射放出に対する分析に
関する。この構成において、放射放出プロセッサ22は、光放出スペクトロメー
タ30として周知のスペクトロメータを有する。これは、入力された放射の波長
を分解し、各波長チャネルを示す信号32を生成する。市販のスペクトロメータ
の一例として、SQ2000光放出スペクトロメータ(OES)がある。これは
、フロリダ州DunedinのOcean Optics, Inc.から発売
されている。このスペクトロメータは、システムに採用された解像度格子(reso
lution grating)次第で、UV、可視、短波近赤外線波長に対して感受性を有す る。約200〜1000nm波長に対する感受性が一般的に有能である。
【0023】 上記以外に市販のスペクトロメータやカスタムメードスペクトロメータも適切
である。所定のプラズマ処理において特に注目される狭間隔の2本の原子放射ラ
インを分解できるOESシステムを選ぶことが好適である。一般に、高スペクト
ル解像度を有するOESを採用することが有利である。NM州Albuquer
queのChromex Inc.から発売されているChromex OES
システムは4000本の別個の波長チャネルをモニタでき、多くの適用に使用で
きる。この程度の解像力が好適であろう。
【0024】 放射信号32は、CCD等の放射コンバータ(ここでは、光学/電気コンバー
タ(O/Eコンバータ)と称する)に送出される。放射コンバータは各放射放出
信号を対応する電気信号36に変換する。電気信号36は、その信号の波長にお
ける信号強度を示す。Ocean Optics OESは付属のCCDを提供
する。このCCDは、毎カウント約86フォトンに対する感受性を有する。低オ
ープン領域エッチングシナリオ等、処理変化の検出に非常に敏感なモニタリング
性能を必要とするプラズマ処理モニタリング適用では、高い感受性が好適である
。本質的にアナログである電気信号36は、アナログ/デジタルコンバータ38
(A/Dコンバータ)38に送信され、デジタル電気波長チャネル強度信号24
を生成して、プラズマ処理アナライザ26に送信する。Ocean Optic
s OESが提供する付属A/Dコンバータは、12ビット500kHz IS
Aボードであり、パソコン等のコンピュータに直接差し込める。これらのコンピ
ュータにデジタル波長チャネルデータを供給して分析する。電気強度波長データ
は、適切なA/Dアーキテクチャと、所定のモニタリング適用に適応するスピー
トとによってデジタル化できる。
【0025】 プラズマ処理アナライザ26は、従来の方法で放射放出プロセッサ22の出力
に接続され、波長チャネルデータを受信し、記憶する。データ記憶および分析処
理を行うようにコンピュータを制御するように従来のソフトウェア言語でプログ
ラムすることで、汎用コンピュータをアナライザとして構成できる。少なくとも
、マスコプロセッサ(math coprocessor)を有するインテル386DXプロセッサ
と互換性があるプロセッサを有するようにコンピュータを構成することが好適で
ある。メモリは最低でも4メガバイトあることが好適である。より好適には、少
なくとも100MHzインテルペンティアムプロセッサと同程度の性能を有し、
少なくとも8メガバイトのメモリを有するようにコンピュータを構成する。通常
、ある処理をモニタしながらリアルタイムで大量の波長データを分析可能にする
ために、少ないよりは多いメモリが、遅いよりは早い処理スピードのプロセッサ
が好適である。コンピュータ構成が与えられたら、本発明に係る分析技術を実行
するために非常に適切なソフトウェア環境の一つは、MATLABと呼ばれる数
学的ソフトウェアプロセッサである。これは、MA州NatickのThe M
ath Works,Inc.から発売されている。C言語等のプログラム言語
を含むこの他のソフトウェア環境を採用してもよい。
【0026】 特定目的用デジタル信号プロセッサロジック等、カスタムメイドの特定目的ハ
ードウェアを、汎用コンピュータ上のソフトウェア構成機能を実行するように製
造できる。この構成は多くの場合、コンピュータの計算速度を上回る非常に早い
計算速度を達成できる。したがって、コスト、計算速度、システムサイズ、その
他の要因との交換条件を、所定の適用に対するプラズマ処理アナライザを実行す
る際に考慮する。
【0027】 こうした考慮の末、動作において、プラズマエッチングチャンバ12内でプラ
ズマエッチング処理を開始し、進行させると、放射放出プロセッサ22はデジタ
ル波長チャネル強度データを生成する。このデータは収集され、プラズマ処理ア
ナライザ26内に保存される。アナライザは、以下で説明する本発明に係る技術
にしたがってチャネルデータを評価する。さらに、その分析に基づいて、プラズ
マ処理の状態を検出する。これは、例えば、信頼性があり、繰返し可能な処理調
節(process regulation)を実現する際に、プラズマチャンバ状態の制御に用い られる。
【0028】 光学計算技術は、放射放出プロサッサを必要としない構成で実行できる。この
構成は、プラズマ処理アナライザを光学計算システムまたは装置として体現する
。かかる構成では、プラズマチャンバから放出された放射を光信号として直接処
理し、本発明に係る分析技術を行ってプラズマチャンバ条件を制御できる。本発
明は、一般に、図1Aのプラズマ処理システムを、本発明に係る技術にしたがっ
て波長チャネル強度を分析するために必要な機能を提供しながら所定の適用を最
適に行う任意の従来構成において実行することを企図する。
【0029】 本発明に係るこれらの波長強度チャネルデータ評価技術は、多数の波長チャネ
ルデータの多変量統計的分析に基づく。つまりこの分析では、プラズマエッチン
グ等のプラズマ処理の進行に伴い、波長チャネル間の相関関係の変化を評価する
。図2は、プラズマエッチング処理中の1000本の別個の波長チャネルに対す
る時間関数として波長強度を示すプロットである。この図から、エッチング処理
中にチャネル間に相関関係が形成され、変化することが分かる。この波長チャネ
ルデータはOESを用いて生成された。このOESは、5:1比率のHBr:C
2化学物質を用いたポリシリコンプラズマエッチング処理中に、600ミリ秒 毎に1000本の個別の波長の強度をサンプリングした。このエッチングは、変
圧器に接続したパワープラズマエッチャによって、低電極RFバイアスパワー約
50ワット、内部および外部インダクティブコイルパワーそれぞれ約524ワッ
ト、302ワットによって行った。ブランケットポリシリコンエッチング処理の
平均エッチング率(mean etch rate)は、実験的に約3200Å/分であることが
分かった。
【0030】 プロットに示される強度データの時間評価は、エッチング処理の段階に直接対
応することがわかる。初めに、プラズマ励磁パワーのネットワークチューニング
が一致したこと、またRFバイアスパワーが開始されたことに因り、強度過渡期
が(intensity transient)が生じる。数サンプリング時間単位後、強度データは
メインエッチング段階と関連することが分かる。この段階でポリシリコンフィル
ムをエッチングすると、強度データはプラスマ化学反応の変化に関連することが
分かる。約350サンプリング時間単位後、波長強度データはメインエッチング
段階の終点と関連して大幅に変化することがわかる。プラズマガス種は複合的、
非直線的に相互作用することが知られてはいても、明確なチャネル対応関係が現
れる。つまり、反応体ガス種に対応する波長チャネルは、メインのエッチング終
点が近づき、消費される反応体がより少なくなると、強度の増加を示し、エッチ
ングプロダクト種に対応する波長チャネルは、メインのエッチング終点が近づき
、生成されるエッチングプロダクトがより少なくなると、強度の低下を示す。
【0031】 図3は、図2から抜粋した2本の波長チャネルに対する時間関数としての強度
値を示すプロットである。これらの波長チャネルは上記処理に従う。波長チャネ
ルIの強度はメインエッチング終点状態の開始において非常に増加する一方、波
長チャネルIIの強度は減少する。次に示す2つの化学反応は、これらのプロッ
ト経過になることが周知であるポリシリコンエッチング処理を表す。
【0032】 この処理に特徴的かつ周知であるこれらのエッチング反応に基づき、メインエ
ッチングステップが終了すると、塩素反応体ガス種に対応する波長チャネル強度
が増大し、SiClXエッチングプロダクト種に対応する波長チャネル強度が減 少することが予想される。この特定的かつ演繹的に予測されるエッチング反応体
とエッチングプロダクトとの逆向き傾向は、周知かつ予測されるプラズマエッチ
ング状態を評価するための効果的なテンプレートではあり得るが、低オープン領
域エッチング適用のように、エッチングプロダクトの集中度が極めて低いエッチ
ングシナリオにおいては、通常、非効率であることが分かる。つまり、演繹的に
予測される傾向のテンプレートをプラズマ種に強要すると、より高度なエッチン
グシナリオにおいては適切なプラズマエッチング状態検出に失敗することが分か
る。
【0033】 本発明に係る波長強度分析技術は、これらの制限的な技術の制約を克服する。
これは、波長チャネルデータのための演繹的に予測される特定テンプレートの使
用を排除して行う。本発明に係る分析技術では、一組のチャネル内の多様な全波
長チャネル間に形成される多様な複合的相関関係を調査し、発見するのであって
、チャネル間の特定な相関関係に関する予測を強要しない。チャネル間に存在す
ることが確認された相関関係を元に、プラズマ処理をモニタする。この性能によ
り、本発明に係る分析技術は、検出された波長強度の全スペクトルにおける相互
作用を評価できる。したがって、所定のプラズマ処理中の電気および物理的処理
環境の変化に因る変化や、この処理が各処理段階を進行するに伴って生じる特定
処理中の変化を検出、分析できる。
【0034】 本発明は、この前提に基づく多様な分析技術を提供する。第一の例示的技術で
は、本発明に係る2波長チャネル分析を考える。図4において、プラズマ処理中
の、例えばプラズマエッチング段階等の安定した状態では、エッチング段階中の
各時間ステップにおける2本のチャネルの測定強度は、通常、この2本のチャネ
ルの強度値によって規定される二次元空間内の局所周辺に集中発生する。プロッ
ト内の各点は、2本のチャネルの強度間の相間関係を表すことが分かる。つまり
各点は、ある一つの時間ステップにおいて、波長チャネルIの所定強度に対する
波長チャネルIIの強度を示す。
【0035】 主成分名称の適用にしたがうと、局所領域中の強度値44は、信頼楕円体45
(a confidence ellipsoid)で括ることができる。これは、エッチング段階での2
本のチャネル間の相間構造を特徴づける。楕円体45の長座標46は、相関関係
の最大変動軸を示し、第一主成分方向を規定する。楕円体45の短座標47は、
第二主成分の方向を示す。主成分と、検出可能な対応方向の数とは、十分なチャ
ネルデータが与えられれば、考察中の波長チャネルの数と等しい。つまり、この
2波長チャネルの例では、2つの主成分がある。
【0036】 この特徴的な楕円体とその位置は、その相関つまり共分散構造によって規定さ
れる。この相関構造は、測定チャネル強度の関数として直接的に、または、主成
分の座標つまり方向に添った値の直線的結合として、表現できる。本発明では、
直接表現および主成分表現の一方または双方を活用するプラズマ処理分析技術を
企図する。
【0037】 特徴的楕円体外にある強度点(例えば、図中の強度点48)は、チャネル間の
安定的相関関係の変化から統計的に有意に逸脱したことを示す。この点が示すチ
ャネル間の相関関係は、2本のチャネルに特徴的な相関関係変化内になく、特徴
的な楕円体の2つの主成分で括れない関係である。つまり、楕円体外の点は、処
理中、強度値が生成される時点で何らかの変化があったことを示す。例えば、処
理状態が安定状態処理条件(steady state process conditions)から逸脱して変 化した、等である。メインプラズマエッチング段階の分析という観点から、こう
した多チャンネル相関関係における変化の検出は、その段階の終点検出に採用で
きる。
【0038】 本発明に係るこの前提を、分析対象であるP個の波長チャネルに当てはめると
、所定プラズマ処理中の安定期におけるP個のチャネルの強度値は、通常、各チ
ャネルと他の全チャネルとの相間関係を示すP次元プロットにおけるP次元空間
内の局所周辺に集中していることが分かる。プロットにおいて、局所領域を所定
の信頼レベルに結びつける超楕円体(hyper-ellipsoid)を規定できる。これは、 波長チャネル数と等しい対応するP個の主成分によって表現できる。したがって
、超楕円体は、所定のエッチング段階でのP個の全チャネルにおける相関関係を
特徴づける。超楕円体外にある強度値のスペクトルは、P個の主成分によって規
定されるP次元相関関係の安定した変化から、統計的に有意に逸脱していること
、したがって、処理中に変化があったことを示す。
【0039】 上記の通り、この技術は、予測される傾向や波長チャネルの相関関係テンプレ
ートを強度値スペクトルに強要してプラズマ処理状態を分析するのではなく、い
かなる波長チャネル相関関係が存在するか、また、その相関関係中にいかなる変
化が存在するかを発見し、その処理に特徴的であることが知られている相関関係
の変化から強度値スペクトルが統計的に逸脱する時期を検出するものである。
【0040】 本発明によれば、考察中のプラズマ処理中にP個の波長チャネルから得られる
強度データに特徴的なP次元超楕円体の表示を、これまでに行われた一回以上の
プラズマ処理の実行またはその一部から得られた実験データを用いて生成する。
この時、分析対象であるプラズマ処理の実行中またはその実行の一部の間に、同
じP波長チャネルに対する強度データをリアルタイムで生成する。このデータを
用いて、処理中の各時間ステップにおけるP個のチャネルのスペクトルに対する
統計合成関数(ホテリングのT2統計値として知られる)を計算し、得られた時 間従属T2(t)統計値を、履歴データに基づく統計上限制御値(UCL)と比 較する。UCLは、一つのデータ値を有する所定のエッチング段階に関してP次
元空間内の特徴的な超楕円体の形および大きさを規定する。この一つのデータ値
は、処理中の所定時間tに生成された一つのデータ値T2(t)統計値と比較で きる。T2(t)統計値とUCLとの比較は、多チャネル相関関係変化の統計的 に有意な逸脱を検出し、プラズマ処理中の対応する時間tに生じた変化の表示を
生成するために分析中の処理中にオンザフライで行う。
【0041】 UCLと同様、T2(t)統計値機能は強度履歴データに基づく。特に、双方 共が履歴データの平均値および共分散に基づく。上記の通り、分析対象であるプ
ラズマ処理から履歴データを収集し、この履歴データを用いて、UCLとT2( t)統計値の計算に用いる変数を生成する。この分析技術によって特に良く扱わ
れるプラズマ処理の一例は、プラズマエッチング処理のメインエッチング段階で
ある。この適用では、所定のプラズマエッチング処理のメインエッチング段階か
らエッチング履歴データを収集、処理して、平均値および共分散データを生成す
る。具体的には、メインプラズマエッチング段階中に波長チャネルデータを収集
する。この段階はK回実行され、各実行時に、継続時間Tのウインドウにわたっ
てJ個の波長チャネルの各々の強度を時間関数tとしてモニタする。この時、図
1との関連で説明したプラズマ処理構成を用いて行う。
【0042】 図5において、第一ステップ50では、メインプラズマエッチング段階の終点
検出のためにホテリングのT2(t)分析に用いられる統計的履歴データを生成 する。このステップ50では、継続時間Tに行われるK回のメインエッチング処
理の各処理において、J個のチャネルの波長チャネル強度データを生データのR
(K、J、T)マトリクスとしてプラズマ処理アナラアイザに入力する(51)
。この形式において、マトリクスの各行kは1回からK回までの実験実行に相当
し、列jは全部でJ本のチャネル中のj番目のチャネルの強度データに相当する
。また、マトリクスの各行列層は、継続時間T中の所定時間tに相当する。この
マトリクスをフィルタリングし(52)、データマトリクスD(K、P、T)を
生成する。この時、Pは、選ばれたP個のチャネルに対してJ以下である。
【0043】 このデータマトリクスに対して対応する共分散マトリクスCを計算する(54
)。共分散マトリクスは、PxP寸法の2次元マトリクスであり、これは継続時
間TにK回行われる全処理実行から得られる全強度データに基づいて計算される
。このマトリクスは、処理実行および継続時間において波長チャネル間の従属関
係を捕捉する。PxP寸法の二次元マトリクスである逆共分散マトリクスSを計
算する(56)。さらに、K回のエッチング処理および継続時間Tにおいて選択
されたP個のチャネルの平均強度値M(p=1〜P)を計算する(58)。この
時、上限制御制限値(UCL)も計算する(60)。これは、選択されたP個の
チャネルの強度データに特徴的である。
【0044】 図6を参照しながら、生データマトリクスR(K、J、T)をフィルタリング
するステップ(52)を詳細に説明する。このフィルタリングステップは、有益
情報を含まない波長チャネルを分析から排除し、不要なデータ計算処理を軽減す
るために行う。任意の妥当なフィルタリング標準を用いてもよいし、所望なら、
フィルタリングステップを排除してもよい。フィルタリング処理の一例として、
J個の波長チャネルの各々に対して強度平均値M(j)を算出する(62)。こ
の時、全K回の処理実行および継続時間Tを考慮して行う。次に、その平均強度
値(intensity value mean) M(j)が、例えば、最小有効信号および最大可能 ノイズレベル等に相当する特定の平均閾値より大きいことによって特徴づけられ
るPチャネルのみを選択して(64)分析する。生データマトリクスR(K、J
、T)の列を切りつめて(66)、選択されたP個のチャネル行のみを残し、継
続時間Tに関して、選択されたP個のチャネルおよびK回のメインエッチング処
理に対するデータマトリクスD(K、P、T)を生成する。
【0045】 他のフィルタリング機能も実行できる。例えば、ローパスフィルタリングを行
って、ノイズスペクトルの一部を削除できる。中間フィルタリングを行って、厳
密に域外の値(severe outlying values)である強度値を削除できる。デッドバン
ドフィルタリングを行って、平均値周辺にある全強度値を平均値に押し込むこと
ができる。また、他の適切なノイズ軽減技術を実行できる。
【0046】 図7に示すように、共分散マトリクスC計算ステップ(54)は、データマト
リクスD(K、P、T)の共分散を計算して行う。はじめに、データマトリクス
D(K、P、T)を2次元マトリクスとして再フォーマットする(67)。これ
は、全時間サンプルを、処理実行の追加的実験(additional replicate)として扱
うことで行う。つまり、D(K、P、T)中の各時間サンプル「層」を2次元マ
トリクスD*(K*T、P)の終わりに連結させると、D*マトリクス内の全列数 はK処理実行のT時間サンプル倍となり、全行数はP個、つまり選択されたチャ
ネル数に対応する数になる。K回のメインエッチング処理に相当する、全データ
列(KxT)におけるP個のチャネルに対する強度値の共分散を計算する(68 )。
【0047】 図8において、逆共分散マトリクスSの計算ステップ56は、共分散マトリク
スCの疑似逆数を計算(70)して行う。疑似逆数計算が好適なのは、対応する
逆数計算よりも効果的であり、縮退マトリクス(degenerate matrix)の特異点分 解(singular value decomposition)に因って特異点(singularity)が生成される 可能性を回避するためである。特異点マトリクスが生成されなければ、疑似逆数
計算は不必要である。つまり、真の逆数計算が適切である。
【0048】 図5を参照して、継続時間Tにわたる全K回のエッチング処理において選択さ
れたP個のチャネルの強度値の平均値M(P)を、上記のように計算する(58
)。最後に、履歴データに基づいて、上限制御制限値(UCL)を計算する(6
0)。UCL計算技術の一例では、式(2)にF統計値を用いる。
【0049】 ここで、Kはこれまでに行ったメインエッチング処理の回数であり、Pは選択さ
れた波長チャネルの数であり、αは信頼レベル値である。F統計値を従来方法に
用いる。
【0050】 信頼レベルαの値によって、P次元空間中での超楕円体の大きさを設定する。
この空間は、チャネルの集合体およびこれまでのメインエッチング処理の集合体
における強度値の一般的な集中度を規定する。多数のチャネルを選択した場合、
従来通り、F分布はカイ二乗分布で近似される。これによって、式(3)が得ら
れる。
【0051】 例えば、選択されたP個のチャネルが1000と同等であり、信頼レベルαが
99%である場合、上記(3)の関係に基づき、UCLは1107である。
【0052】 こうした、これまでの統計的計算が終了すると、プラズマエッチング終点検出
を本発明にしたがってリアルタイムで行うことができる。図9のフローチャート
と図1Aにおいて、プラズマエッチング処理中のメインエッチング段階では、エ
ッチング処理が進行するにつれて、放射放出プロセッサ22が多数の波長チャネ
ルの強度データを生成し、エッチング処理アナライザ26がこれを収拾する。使
用される波長チャネルの数は、必要な計算効率、計算スピードおよび他の要因に
基づいて選択できる。しかし、これは主に、所定のOESシステムが生成可能な
明確に分解された波長チャネルの数にる制限を受けることがわかる。言い換えれ
ば、全てのあるいは多くの適用では、選択したOESシステムにおいて使用可能
な全チャネルを採用することが好適である。
【0053】 OESシステムは、メインエッチング段階において、選択された間隔でデジタ
ル波長チャネル強度データを生成して、処理中の分析時間ステップを規定するよ
うに構成される。この選択された間隔の継続時間は、システムが終点を制御でき
る所望の速度に基づくことが好適である。例えば、エッチングチャンバを制御し
て、終点状態の表示を、その状態が生じる一秒の1/10以内にしたい場合、波
長データサンプリング周波数は少なくとも毎秒10サンプルが好適である。その
他の最大制御遅延要求に対するサンプリング周波数は相応に決定できる。
【0054】 メインエッチング段階中の各サンプリング時間に、生データR(J、t)の強
度マトリクスを、時間tにおけるJ個のチャネルのグループに対して生成する(
76)。このマトリクスは、時間tにおける全チャネル値の一次元表現である。
このマトリクスをフィルタリングして(78)データマトリクスD(P、t)を
生成する。これは、これまでのデータ収拾局面において選択されたP個のチャネ
ルのみに対する時間tにおける強度データを含む。したがって、所定時間tにお
けるデータマトリクスは、選択されたP個のチャネルのみに対する強度値で形成
される。次に、時間tでのデータマトリクスD(P、t)に対してホテリングの
2(t)統計値を式(4)のように計算する。
【0055】 この時、上付文字Tは転置(transposition)を示す。
【0056】 上記のように、式(4)によって得られるT2(t)統計値は、選択されたチ ャネルにおける強度値データの共変動を考慮した複合機能(compodite function )である。T2(t)統計値は、強度値スペクトルと処理相関関係平均値の加重 し一般化した距離を示す。換言すれば、所定時間tにおいてT2(t)統計値は 、その時間でのチャネル間の相関関係に対応するP次元空間中の点と、履歴デー
タから検出されるこれらの相関関係の処理平均値との距離を示す。
【0057】 T2(t)統計値は、特徴的な長楕円体方向に沿った一般化された距離を用い て計算できる。これは、こうした方向は同じデータに対して、回転した座標シス
テムを作製するにすぎないからである。したがって、T2(t)統計値の計算は 、全主成分に向かうデータ投影(projections)を用いて均等的に行うか、これら 成分の部分集合を用いて近似できる。
【0058】 本発明において採用されるホテリングT2(t)統計値は、ある仮定に基づく 。その仮定は、ある時間サンプルにおける各波長チャネルの強度は、次の時間サ
ンプルにおけるその波長チャネルの強度に同一に分布される、というものである
。波長チャネル強度データは、分析中のエッチング処理中の時系列反応(time se
ries behavior)を獲得しないことが好適である。多様なエッチング処理中に幅広
い波長チャネルをモニタする間に得られた実験的波長チャネル強度データは、検
査中のプラズマ処理に対して、波長チャネルが時間従属反応を呈さないことを立
証した。したがって、多数のプラズマ処理分析について、上記の仮定は理に叶う
ことが分かる。しかし、選択されたプラズマ処理について波長チャネル強度が時
系列反応を獲得することが分かれば、波長チャネル強度ノイズを「漂白(whiteni
ed)」してこの反応を本質的に消去できるし、また、時系列「署名(signature)」
をチャネル強度データに適合させて「署名」からの逸脱を計算し、T2(t)統 計値を獲得できる。
【0059】 図9のフローチャートにおいて、T2(t)統計値が計算されると、終点状態 を評価して(82)、メインエッチング段階の終点に達したか否かを検出する。
上記のように、終点に達していれば、波長チャネル間の相関関係はその段階に特
徴的な方法で変化する。この結果、選択されたチャネルにおける強度スペクトル
は、メインエッチング中の安定期に選択されたチャネルの強度によって規定され
るP次元超楕円体から逸脱する。
【0060】 次に、チャネル強度相関関係が、規定された超楕円体から決定的に逸脱する時
点、つまり、Pチャネル強度相関関係が履歴データに特徴的な相関関係変化の外
に逸脱した時点を以って終点と規定する。計算上、これは、T2(t)統計値が 決定的に増大して、以前に算出したUCL値より大きな値になる時点で示される
。つまり、UCLは強度値相関関係の変化における制限を設定する測定基準であ
り、これ以上では、チャネルスペクトルは典型的な処理相関関係変化を逸脱する
【0061】 多様な条件を課して、T2(t)統計値がUCL値より決定的に上昇すること を検出できる。ある例示的状態では、T2(t)統計値が最小数の評価イベント に対するUCLより大きな値でなければ終点が示されない。図10において、こ
の例では終点評価ステップ(82)を実行するために、最初にカウンタ値cをゼ
ロに設定する(84)。次に、現在のカウンタ値を所定のカウンタ最大値Cmax と比較する。カウンタ最大値は、例えば、所定のメインエッチング処理に対して
予測される信頼レベルに元づいて選択されるので、1からより大きい整数値、た
とえば4、までの範囲に設定できる。次のステップでは、現在のカウンタ値をカ
ウンタ最大値と比較する(86)。現在のカウンタ値がカウンタ最大値よりも大
きければ、終点検出が表示される(88)。
【0062】 現在のカウンタ値がカウンタ最大値より大きくなければ、現在のT2(t)統 計値を所定のUCL値と比較する(90)。この比較において、T2(t)統計 値がUCLより大きいことが分かれば、カウンタを繰り上げる(92)。大きく
なければ、カウンタをゼロにリセットする(84)。この評価ループによって、
終点が表示される前に、Cmax個より多い数の評価イベントに対してUCL値よ りT2(t)統計値を大きくするために必要な条件を実行し、所定のエッチング 処理に対する信頼レベルに対応するように調整される。
【0063】 このような表示が行われると、プラズマ処理アナライザ26(図1)は、プラ
ズマエッチングチャンバ12のコントローラに終点を合図する。これによって、
チャンバの状態は次のエッチング段階、例えばオーバーエッチング段階、に適合
するように調整される。プラズマ処理アナライザをリセットして、現在のエッチ
ング処理の次のエッチング段階における分析、あるいは次に行うエッチング処理
における分析に備える。
【0064】
【実施例I】
図5から図10のフローチャートを参照しながらこれまでに説明した終点検出
技術を用いて、ブランケットポリシリコンプラズマエッチング処理のメインエッ
チング段階の終点を検出する。エッチング処理は、2本コイル動作用に変更した
Lam Research Transformer−Coupled Pla
sma Etcherによって行う。内部コイルエッチングパワーは約524ワ
ットに、外部コイルエッチングパワーは約302ワットに、下部電極バイアスエ
ッチングパワーは約50ワットにそれぞれ設定し、反応プラズマはHBr:Cl2
学物質とした。この状態下でのエッチング率(etch rate)は毎分約3200Åで あることがわかった。放射放出プロセッサは、上記Ocean Optics,
Inc.製のSQ2000 OESである。このシステムは、毎600ミリ秒毎
に強度値チャネルデータをサンプルして生成するように構成されている。プラズ
マ処理アナライザは、90MHzインテルペンティアムを搭載した汎用コンピュ ータとして実行される。このプロセッサには、分析ステップを実行するように、
Math Works,Inc.製のMATLABソフトウェア処理環境がプロ
グラムされている。
【0065】 2回のエッチング処理を実行する。これは、1000個のチャネルから得られ
た強度値データを以って、フィルタリングせずに行なう。つまり、K=2および
J=P=1000に対して、共分散および平均値マトリクスを生成する。UCL
の計算に用いられる信頼レベルαを、カイ二乗分布に基づいて、UCL1107
に対して99%に設定する。
【0066】 図11Aおよび図11Bは、ブランケットポリシリコンエッチング処理のメイ
ンエッチング段階中に計算されたT2(t)統計値のプロットである。図11B は、図11Aにプロットされた同じデータに対して、より細かいT2(t)統計 値スケールを提供する。各プロットは2つのデータカーブを含み、それぞれ、別
個のエッチング処理に対応する。プロットされたT2(t)統計値は、上記2回 のエッチング処理に対して計算された平均値および共分散データに基づく。初期
過渡現象が見られる。これは、パワー一致段階を含むエッチングの初期段階に因
る。また、約30秒の継続時間に相当する50の初期T2(t)統計値を計算する
が、この値は、リアルタイム終点評価処理においては無視される。
【0067】 このプロットは、初期過渡現象後の安定状態のメインエッチング処理における
2(t)統計値が非常に小さいことを示す。これは、安定状態のメインエッチ ング段階では、波長チャネル強度間の測定相関関係が、その処理に関するこれま
での強度平均値に非常に近く、これまでの特徴的な相関関係変化を逸脱していな
いことを示す。終点の始まりにおいて、T2(t)統計値が劇的に上昇する。図 11Bに明示される通り、終点状態の初めに統計値がUCLを上回って上昇する
につれて、統計値はステップ機能に近づく。これは、終点の始まりでは、波長チ
ャネル強度間の測定相関関係が、メインエッチング段階に対するこれまでの特徴
的な相関関係の変化から有意的に逸脱することを示す。この実験は、これまでの
相関関係変化からの逸脱を測定し、これに基づいて、メインエッチング段階での
早期の点から終点状態を明確に区別する技術の性能を証明する。
【0068】 この終点検出例の信号対雑音比は、T2(t)統計値に基づいて計算できる。 信号要因値をもって、終点間にほとんどのポリシリコンフィルムが取り除かれた
後のT2(t)統計値と、終点に達する前のT2(t)統計値との差とし、ノイズ
要因値をもって、メインエッチング段階の安定状態におけるT2(t)統計値の 標準的逸脱とする。この測量基準によると、本発明に係る終点検出技術をブラン
ケットポリシリコン層に適用する場合の信号対ノイズ(S/N)比率は、約30
00である。
【0069】 この非常に高い信号対ノイズ比率は、1〜2本の波長チャネルのみから得られ
た強度値データに基づく従来の終点検出における信号対ノイズ比率と好対照をな
す。図3でプロットした2本のチャネルデータをブランケットポリシリコンエッ
チング処理に対して考慮すると、波長チャネルIに対する信号対ノイズ比率は約
150である。したがって、本発明にしたがってて波長チャネルに適用されるホ
テリングのT2(t)分析は、信号対ノイズ比率を約20倍に増加できるように 見える。
【0070】
【実施例II】
エッチングすべき開放露出領域を約1〜1.5%しか含まないパターンにて厚
い紫外線フォトレジストのマスクが設けられた酸化層をプラズマエッチングする
間に、1000個の波長チャネルに関する強度値データを収集した。エッチング
は、アプライドマテリアルズ社のプラズマエッチャー内で、使用権を有する(pr
oprietary)エッチング工程手順を用いて実施された。放射放出プロセッサおよ びプラズマ工程アナライザは、上記の実施例Iのものと同様に実現された。履歴
データ分析および測定データ条件も、上記の実施例Iと同様である。
【0071】 図12は、1000個の波長チャネルの強度を、酸化物エッチング工程中の時
間の関数としてグラフで示したものである。グラフには、多段階工程との対応が
見られる。その多段階工程とは、まずアルゴンの化学作用を用いてプラズマを発
生させ、第二の化学作用を用いてフォトレジストから反射防止コーティングをエ
ッチングし、さらにメインエッチング段階においてC26の化学作用を用いて酸
化物をエッチングすることを含む。
【0072】 このプラズマエッチングシステムにおいて従来の手法を用いた場合、内部エッ
チングチャンバの壁が水晶であるため酸化物エッチング手順で使用するプラズマ
反応ガスに対して壁が反応性を示すことから、終点の自動検出は非常に困難であ
ることがわかった。したがってそのような条件下では、酸化物プラズマエッチン
グのメインエッチング段階の終点を、チャンバのライナがエッチングされつづけ
ている間にも検出しなければならない。つまり強度値データのうち、メインエッ
チング工程に関連する成分が、チャンバ壁エッチング量の関数である量にて減少
するということである。
【0073】 上記の実施例Iで実施された終点検出手法を用いて、少量開放領域の酸化物エ
ッチングを分析した。履歴データ収集期におけるチャネルフィルタステップでは
、元々の1000個の波長チャネルのうち759のチャネルが、任意単位にて約
100より高い平均強度値を示すことがわかった。100とは、ノイズ天井値と
して設定された値である。カイ二乗分布に基づいて選択された759のチャネル
に対して、99%の信頼レベルを用いてUCL値853を生成した。
【0074】 エッチング工程中に、約5ヘルツの周期で約15ミリ秒の集積時間にて、波長
チャネルの強度値を収集した。図13は、T2(t)統計値を、エッチング工程 中の時間の関数としてグラフで示したものである。
【0075】 メインエッチングステップにおいてT2(t)統計値はUCL値未満のままで あり、メインエッチングの終点に相当するとされた時点に、T2(t)統計値は UCL値を越えて明確に増加した。これは、本発明の終点検出手法が、非常に少
量の開放領域のエッチングパターンにおいても終点検出が可能であるほどに感度
が高いことを表す。もちろん本手法は、このような少量開放領域の場合でも、ブ
ランケットエッチングの場合と同様に効果的である。
【0076】 本発明は、上述の例および説明で使用した分析手法の数々の変形を含むことを
意図する。前述のとおりこの分析手法を、メインプラズマエッチング段階以外の
プラズマエッチング工程での状態条件の検出に適応させることができる。また、
プラズマエッチング工程以外のプラズマ工程での状態条件の検出にも適応可能で
ある。ある選択した分析適用例においては、その選択適用例の少なくとも二つの
放射放出チャネルからの強度値の共分散および平均値を算出することで、その適
用例のチャネル相関および相関変動の特性を描写できる。続いて、上述の終点条
件評価ステップと同じように適切な評価条件を選択し、履歴分析において見出し
た相関変動以外の工程変化の確率(または検出)の推定を生成する。
【0077】 さらに、図5〜図8の履歴統計的分析ステップは、分析すべき所定の工程中に
完了するリアルタイム分析として実施することができる。たとえばメインプラズ
マエッチング段階の終点検出の場合、履歴統計的分析は、分析する工程実行以前
の時点にオフラインで完了する代わりに、メインエッチング工程の開始時に安定
状態条件が確立されたら直ちに完了することができる。認識されるとおり、履歴
統計的分析ステップは、所定の適用例において要求される他の実行時機能をサポ
ートするよう他の方法で改変することも可能である。
【0078】 本プラズマ工程分析手法はさらに、処理中のウェハ上のエッチング終点条件な
どの、選択した工程条件の進行の度合いまたはパーセンテージを表示するよう改
変され得る。そのようなシナリオでは、たとえばもしウェハにおいてエッチング
すべき層の80%がエッチングの終点に達したときには、0.8という結果が供
給される。この機能は、たとえば工程実行中に計算したT2(t)統計値に基づ く現在のT2(t)統計値分布内に所定のT2(t)統計値が位置しない確率に対
して、ベイズの推定を実施することによって、本発明に従って実現され得る。続
いてその確率測定値を、終点に達したかどうかの確実性の度合いの非離散的測定
値として用いることができる。この手法を、現在のT2(t)統計値以外を用い るよう改変することができる。たとえばT2(t−s)、T2(t−s+1)など
(ここで、0<s<tcurrent)の、数個の過去時間のサンプルにおけるT2(t
)統計値を代わりに用いてもよい。
【0079】 本手法のさらなる改変において、T2(t)統計値を、プラズマ工程の進行に 伴って移動する時間ウィンドウ内で収集された波長チャネル強度値の時系列に基
づいて計算することが可能である。この場合、上述の分析ステップを直接に適用
できる。そしてメインプラズマエッチング段階の終点表示などの工程条件表示を
、単一の時間サンプルの波長チャネル強度値の代わりに、所定の時間ウィンドウ
内のそれらの値に基づいて生成する。
【0080】 本発明によるプラズマ工程分析手法はさらに、プラズマ工程中の時間の経過に
わたるドリフトを反映するよう改変できる。わずかな工程変化であっても、エッ
チング終点を確実に検出する能力を著しく低下させるため、そのような改変はプ
ラズマエッチング終点検出において特に重要である。ここで「工程ドリフト」と
は、工程条件のゆっくりとした変動、すなわち数回の工程の経過の間に変化する
工程条件である。公知のとおりこれらの変化は、方向が反転する場合もある。数
回の工程実行の経過にわたる工程変動はたとえば、プラズマチャンバ放射ポート
へのポリマ付着、プラズマチャンバ壁のエッチング、ウェハ材料によるプラズマ
チャンバの汚染、および他の工程環境変化に起因する。そのような変化は、中立
的な強度フィルタとして作用するとは限らず、代わりに波長に依存した強度変化
や、波長依存のチャネル相関変化を発生させることもある。結果的にそのような
変化は、時間の経過にわたって、プラズマ放射放出の強度値における予想不可能
なドリフトとして表れる。エッチング段階の特性を描写する上述のP次元超楕円
体との関連で述べれば、超楕円体が時間の経過にわたってP次元空間をドリフト
することが観察される。すなわち、波長チャネルの強度平均値および共分散行列
の、時間の経過に伴う変動が見られる。
【0081】 本発明は、そのようなドリフトに対応する手法としては数々の手法を含むこと
を意図する。それらはたとえば、平均化、フィルタリング、平滑化、または適切
な推定方法である。本発明に従う一つの手法例では、たとえば指数重み付き移動
平均(exponentially-weighted moving average)などの移動平均を用いて、ホ テリングのT2(t)分析で使用する平均および共分散因数を、ドリフトに合わ せて更新する。
【0082】 この例を、図14のフローチャートを参照して説明する。以下は、(例として
)終点条件に関して分析すべき所定のエッチング工程(たとえばメインエッチン
グ工程)であって、(たとえば)順次エッチングされる一連のN個のウェハに対
して実施される一連のN回のエッチング工程内の、番号nのエッチング工程に関
する。ここで本発明の分析手法は、上記一連の中でのその所定のエッチング工程
の位置に基づくT2(n,t)分析を可能にする。T2(n,t)の計算のための
逆共分散および平均因数を算出するための履歴統計的計算を完了した状態で、分
析95の第一のステップにおいて、メインエッチング段階中の各時間ステップに
対して、現在の工程nに関する未加工データR(n,J,t)の強度値行列を、
各時間tにおけるJ個の波長チャネル群に関連して、前述のとおりに生成する(
96)。この行列をフィルタリングし(98)、履歴データ収集期において選択
されたP個のチャネルに関する強度データのみを含む、工程nのデータ行列D(
n,P,t)を生成する。このようにして、所定の時間tに関するデータ行列は
、選択されたPチャネルの強度値のみによって構成される。
【0083】 続いてホテリングのT2(n,t)統計値を、エッチング工程nのデータ行列 D(n,P,t)に関して算出する(100)。さらに図15を参照すると、そ
の統計値は時間tに関して、 したがって計算される(110)。ここで上付き文字Tは、転置を表す。この関
数において用いる平均M(n,P)および逆共分散S(n)は、過去のある時点
で分析した履歴データに基づいて決定することもできるし、あるいは以下に説明
する方法で得られる調節済み因数を用いることもできる。
【0084】 T2(n,t)統計値の算出後、終点条件をリアルタイムに評価し(102) 、エッチング工程nにおいてメインエッチング段階の終点に達したかどうかを判
定する。その評価は、T2(n,t)統計値と、履歴データから算出したUCL 値との比較に基づいて実施される。前述のとおり、UCL値を超過するT2(n ,t)統計値の決定的増加(終点条件の開始時に相当する)がいつ起きたのかを
、条件評価を用いて検出することが可能である。ここで、前述の図10の評価ス
テップ82あるいは他の適切な評価手順を使用できる。メインエッチング段階の
終点が検出された時点で、上述のとおりプラズマチャンバ制御システムは、メイ
ンエッチング工程を停止する準備態勢に入る。
【0085】 再度図14を参照する。分析すべき新たなエッチング工程を開始する前に、履
歴データからの平均および共分散因数を更新し、過去の工程実行に加えて最新の
工程実行の条件を反映させる。この更新手法では、最新の工程実行に関するD(
n,P,t)などのフィルタしたデータ行列を、メモリ内に保持する。フィルタ
された各データ行列を切り詰め(truncated)(104)、対象のエッチング工 程段階(すなわちメインエッチング段階)からのデータのみを含むようにする。
過去の分析におけるデータ収集がエッチング工程全体に及んで実施されていた場
合は、データ行列が前の段階からのデータを含んでいてもよい。切り詰めは、対
象のエッチング段階との既知の時間的一致または他のそのような一致に基づいて
実施でき、それにより最新の工程実行、工程n、に関する切り詰め行列(たとえ
ば)G(n,P,t)を生成する。
【0086】 G(n,P,t)などの過去の工程実行からの切りつめ行列を生成した後、共
分散行列および平均因数を更新する(106)ことで、更新共分散行列因数C(
n+1)および更新平均因数M(n+1,P)を生成する。それらの因数は次の
工程分析、すなわち分析する一連のN個の工程のうちのn+1番目のエッチング
工程において使用される。続いて、対応する逆共分散行列S(n+1)を算出し
(108)、n+1番目の工程分析においてT2(n+1,t)統計値を算出す るために必要な因数をすべて用意する。
【0087】 図16のフローチャートを参照する。n+1番目の工程分析で使用する更新共
分散および平均因数は、最新の工程分析から得た切り詰め行列G(n,P,t)
に基づいて算出する。詳細には、更新共分散の算出の際はまず、工程nの間のメ
インエッチングの期間内のPチャネルの強度データから得た切り詰め行列G(n
,P,t)に関して、測定された共分散行列C^(n)を計算する(112)。
続いて、更新共分散を算出する(114)。
【0088】 前述のとおり本発明は、共分散および平均因数を更新する手法としては数々の
手法を含むことを意図する。更新関数を指数重み付き移動平均(EWMA)とし
て実現した場合は、実行nに関する測定共分散行列C^(n)にEWMAを適用
する。ここで因数重み行列W1は寸法PxPで選択され、工程環境で発生する変 動の度合いを反映するよう選択されたゼロから1の間の数値である対角成分値を
含む。工程変動が大きい場合、すなわち更新の影響を強くしたい場合は、1に近
い対角値が選択される。逆に工程変動が緩やかな場合、すなわち更新の影響を弱
くしたい場合は、0に近い対角値が選択される。選択された特定の対角値は、そ
の工程に特徴的なドリフト量およびノイズ量の両推定値を反映することが好まし
い。EWMA重み行列対角値をゼロに設定して計算を更新すると、更新を用いな
い上述の手法と同等になる。
【0089】 以上により、次の分析、すなわちn+1番目の工程の分析のための更新共分散
は、以下のとおりである。
【0090】 ここでC(n)は、現在のn工程分析に使用した共分散行列であり、切り詰め行
列G(n,P,t)に基づいて工程の最後に測定されたものとは異なる。この更
新関数は、最新の工程実行条件に最も強く重みをかけ、過去の工程実行条件には
それより弱く重みをかけることで、時間の経過に伴う工程条件の変動傾向を反映
する。
【0091】 更新平均因数を算出する際はまず、切り詰め行列G(n,P,t)の平均を計
算することによって、最新の工程の平均値M^(n,P)を算出する(116)
(図16)。続いて、算出した平均値に対して、第一の重み行列W1と同様の形 式の第二のEWMA因数重み行列W2を適用し(118)、以下のように更新平 均値を算出する。
【0092】 共分散の更新関係と同様にこの平均値の更新関係においても、最新の工程実行条
件に過去の工程実行条件より強く重みをかけることで、時間の経過に伴う工程条
件の変動傾向またはドリフトを反映させる。二つのEWMA因数重み行列が、同
一であっても異なる数値を用いていてもよいことに留意されたい。
【0093】 そして最後に、更新逆共分散因数を図17に示すように計算する(108)。
ここで退化行列(degenerate matrices)内に特異点が生じることを避けるため に、更新逆共分散は擬似反転(pseudo-inverse)として算出される。履歴因数を
更新した後、n+1番目の工程分析のために、図14の終点分析手法95を上述
のとおり実施する。
【0094】 認識されるとおり、本分析手法における上記例の更新による改変は、監視する
エッチング段階の分析の間にリアルタイムに適用できる。エッチング工程の進行
と同時に、エッチング段階の第一の部分からの強度データを用いて、更新共分散
および平均因数を生成することができる。そしてそれらの更新因数を、そのエッ
チング段階の第二の部分におけるT2(t)分析に利用することができる。この 改変手法は、プラズマエッチング工程のメインエッチング段階以外の他の段階の
検出に適用することも可能であり、また一般的に他のプラズマ工程にも、対象の
エッチング段階または工程からの強度値データを上述の方法にて用いることで適
用できる。
【0095】 本発明は、EWMA更新メカニズム以外の他の更新メカニズムをも含むことを
意図する。たとえば、ローパス、バンドパス、またはノッチフィルタリング、あ
るいはメジアンまたは他の非線型フィルタリング、あるいは推定手法を含む他の
適切な手法が使用可能である。一例では、二重指数重み付き移動平均(DEWM
A)を用いて、以降の工程分析のための更新平均および共分散因数を生成する。
この手法では、各因数の値のEWMAおよび各因数のスロープまたは傾向のEW
MAを、更新に利用する。各因数を、各因数の値のEWMAと各因数の傾向のE
WMAとの和に基づいて更新する。これらの更新を、上述のステップ106のE
WMAによる更新114および118の代わりとする。
【0096】 平均および共分散因数と同様に、制御上限を、工程内の変化を反映するよう調
節することができる。たとえば診断的測定によって、分析手法がメインエッチン
グ段階の終点の達成を早期に表示するとわかった場合は、制御上限を少量にて上
昇させることで、終点の達成の検出において必要な信頼レベルの上昇を実施でき
る。同じように、診断的測定によって分析手法がメインエッチング段階の終点の
達成を遅れて表示するとわかった場合は、制御上限を少量にて低下させることで
、終点の達成の検出において必要な信頼レベルの低下を実施できる。
【0097】 更新機能を含む場合も含まない場合も、この分析手法の性質として、プラズマ
チャンバ電源レベルに関する故障、反応ガス供給システムの故障、または他の類
似の故障によって、メインプラズマエッチング終点などの対象のプラズマ条件の
達成を誤って表示させる工程条件が発生してしまう可能性がある。認識されると
おり、走査型電子顕微鏡などの診断手法を用いて工程条件の表示の正確さを確認
することによって、多様な条件下での本手法の有効性を監視することができる。
【0098】 本発明は、同じく主成分分析に基づく追加手法を提供する。その追加手法は、
対象のプラズマ工程条件と、工程実施の間に発生するプラズマ工程の予期せぬ不
具合とを確実に識別する能力が必要な利用状況に特に適している。その追加手法
はまた、少量開放領域のプラズマエッチング工程などの困難なケースにおいても
、プラズマ工程の波長チャネル相関に対する高い感度を達成する。
【0099】 再度図4を参照し、以下を想起されたい。安定状態のプラズマ工程においては
、数量Pの各波長チャネル(たとえば図では二つの波長チャネル)の強度値を時
間の経過にわたって監視すると、チャネル強度値間の相関点が、P次元空間内の
局所的領域に密集することが見出される。各点は、所定の時点におけるチャネル
間の相関を表す。この局所的相関領域の特性を、相関を示すP次元のグラフ内の
超楕円体として描写できる。主成分分析の用語で言えばこの超楕円体は、対応す
る数P個の主成分によって特徴づけられており、それらの主成分は、各チャネル
に対する相関の分散(variance)の直交成分を表す。図4に、第一の主成分46
および第二の主成分47を示す。
【0100】 各主成分は、成分の方向またはローディング(loading)とも呼ばれる固有ベ クトルと、対応する固有値によって特徴づけられている。図4に図示する二つの
主成分は、たった今述べたとおり、選択された順序付けがなされており、それら
の相対的固有値を反映している。成分46は、成分47より大きい固有値を有す
るため、両者のうちの第一主成分である。通常の主成分用語に従えば、P次元の
超楕円体のP個の主成分は、それらの相対的固有値に基づいて降順に順序付けら
れる。そのような順序付けにおいて、最大の固有値に関連する成分は相関データ
における最大分散の方向を示すとされ、順に従って行けば、最後は相関データに
おける最小分散の方向を示すとされる成分に至る。
【0101】 本発明が提供するプラズマ工程分析の追加手法によれば、特徴的超楕円体、並
びにその超楕円体の対応の主成分固有ベクトルおよび固有値を、選択した対象の
プラズマ工程条件に関して履歴工程データに基づいて生成する。選択した工程条
件の達成を検出するためのプラズマ工程分析中に、分析中の工程の固有ベクトル
を履歴の固有ベクトルと比較し、その工程条件が達成されたかどうかを判定する
【0102】 プラズマ工程中に工程条件の変化があると、波長チャネル相関を表す超楕円体
はその向きおよびサイズを変化させ、以前の向きでは範囲外になる追加の相関点
を含むという認識に、この手法は基づいている。新しい向きは以前の向きの改変
であり、その改変は、工程変化から生じた新しい波長チャネル相関に対応する。
したがって、メインプラズマエッチング終点などの個別の工程条件は、それに対
応する超楕円体向きおよびサイズを有し、その向きおよびサイズは、たとえばメ
インエッチング段階の安定状態において特徴的なものなどの他の向きおよびサイ
ズから識別される。このように、終点条件の超楕円体に関する主成分固有ベクト
ルおよび固有値のセットは独特の相関関係を有し、その相関関係は、その関係に
対応する工程条件における変化の検出に利用可能である。
【0103】 固有ベクトルおよび固有値の両者を使用するからこそ、この検出手法では特に
高い感度が達成される。監視中の超楕円体のサイズおよび向きの両方を考慮して
いるのである。工程条件が超楕円体のサイズは実質的に変化させずに超楕円体の
向きのみを変化させた場合でも、本手法はその変化を検出できる。したがって、
小さな条件変化も検出可能である。また、所定の工程条件に特徴的な固有ベクト
ルおよび固有値関係(すなわち署名)は、署名が各条件に対して非常に特異的で
あるといえる特異性レベルを有する。それにより、工程の予期せぬ不具合や、選
択した工程条件以外の他の条件を、高い度合いにて識別することができる。
【0104】 本発明によれば、分析すべきプラズマ工程の安定状態に特徴的な固有ベクトル
署名またはローディング署名を、履歴波長チャネル強度データに基づいて生成し
、さらに検出すべき工程条件に特徴的なローディング署名をデータに基づき生成
する。続いて工程監視中にその工程のローディング署名を算出し、それを対象の
工程条件のローディング署名と、さらには安定状態条件のローディング署名と比
較し、対象の工程条件が達成されたかどうかを判定する。
【0105】 図18では、メインプラズマエッチング段階の終点の達成を検出するための監
視分析のケースを例に、上記手法を説明する。分析の第一期200では、メイン
エッチング工程の安定状態部分のローディング署名を生成する。選択した数量K
の分析すべき履歴的メインエッチング段階工程に関して、一連の実施済みK工程
の各実行kにおけるメインエッチング段階の安定状態部分に相当する各工程内の
期間に対して、数量Sの主成分候補PS,k,±を生成および選択する(202)。
続いて、K工程の各々のS主成分の固有ベクトルの方向性または向きを、以下の
とおりに選択する。
【0106】 図19A〜図19Dを参照すると、2次元グラフ内の楕円体206において、
楕円体の二つの主成分固有ベクトルに関して、ベクトル向きの可能なペアリング
が4つ存在することが示されている。第一の主成分ベクトルP1は、それぞれプ ラスまたはマイナス方向に相当する右向きまたは左向きであることが可能である
。そして第二の主成分ベクトルP2は、同じくそれぞれプラスまたはマイナス方 向に相当する上向きまたは下向きであることが可能である。図18の分析ステッ
プ204では、選択したS個の分析すべき各主成分に関してどのベクトル向きを
使用するかを決定するために、第一の履歴的実行すなわちk=1において観察さ
れる、S個の選択した各主成分の向きを、基準として使用する。同様に、他の履
歴的実行を基準として用いてもよい。続いて、第一の実行におけるs=1〜Sの
各主成分と、それ以降の各実行における対応の成分候補Ps,k,±との点乗積を算
出する。所定の成分に関して、結果として得た点乗積角の絶対値が90°未満で
ある場合、その成分候補向きを維持する。それ以外の場合はそれと反対記号の向
きを、その所定成分の固有ベクトル向きとする。この要件は、各実行において同
じ工程を実施することを前提にした場合、一連の履歴的実行において各実行の所
定の主成分固有ベクトルの向きが、同じ角度の四分区間に位置する傾向があると
いう予測に基づく。
【0107】 再度図18を参照する。固有ベクトル向きを選択した後、選択したS個の各主
成分に関して一連のK個の履歴的実行を考慮しつつ、平均主成分署名Psを算出 する(208)。つまり、S主成分の各々に関して平均主成分を生成する。次に
、各平均主成分Psと、K個の各履歴的実行における対応のs主成分との、向き の差を算出する210。詳細には、主成分sの平均主成分Psと、履歴的実行k におけるs主成分との間の角ψs,kを、以下のように計算する。
【0108】 続いてこの履歴向きデータを用いて、メインエッチング閾値固有ベクトル向き
角署名ΘS,THRESHを、信頼値に基づいて以下のように選択する(212)。その
署名は、終点条件の達成に関してメインプラズマエッチング段階を監視する際に
用いる。
【0109】 さらに本発明に従い、メインエッチング段階の安定状態部分の向き角署名を生
成するための図18に示す手順200と同じステップを、K個の履歴的エッチン
グ工程中でメインプラズマエッチング段階終点条件の開始時点を含むとわかって
いる期間に対して適用する。上記と同じ手順に従い、終点閾値固有ベクトル向き
角署名Θ* S,THRESHを、以下に詳述するとおりにステップ212で選択する。そ の署名は、終点条件の達成に関してメインプラズマエッチング段階を監視する際
に、メインエッチング閾値固有ベクトル向き角署名ΘS,THRESHと共に用いる。
【0110】 図18の手順の詳細について述べる。一連のK個の履歴的工程実行にわたって
選択された、選択数量S個の主成分候補を生成するステップ202は、図20の
フローチャートにしたがって実施される。まず、一連のK工程の各履歴工程kに
対して、その工程の波長チャネル強度データR(k,J,t)を数量Jの波長チ
ャネルについて収集し、図1のシステム構成を用いて記憶する。上述のとおり、
たとえば光学的放射分光計を含む市販の放射放出プロセッサを用いる場合、プロ
セッサによっては、分析に使用できる波長チャネル数が制限されることもある。
一般的に波長チャネル数は、少ないより多いほうが好ましい。
【0111】 メインエッチング段階署名の生成の際には、分析開始時t0から分析終了時t1 までの時間ウィンドウの間の波長強度データを選択するが、その時間ウィンドウ
全体がメインエッチング段階の安定状態部分内に位置するよう選択する。終点達
成署名を生成する際には、メインエッチング段階の終点が発生したとわかってい
る時点を含むように、第二の開始時t2から第二の終了時t3までの時間ウィンド
ウを選択する。既知の終点が時間ウィンドウの中間点になるように、この終点用
ウィンドウの開始時および終了時を選択することが好ましい。
【0112】 履歴的工程kに関して収集した波長チャネル強度データは、メインエッチング
段階については第一の行列R(k,J,t0−t1)の形式であり、終点段階につ
いては第二の行列R(k,J,t2−t3)の形式である。各行列は、使用する波
長チャネル数に等しい数量Jの列と、データサンプル回数に等しい数量の行とを
有する。メインエッチング段階の場合、行数は時間ウィンドウt1−t0内のサン
プル回数に等しく、終点段階の場合、行数は時間ウィンドウt2−t3内のサンプ
ル回数に等しい。認識されるように、要求される検出速度を達成するために、デ
ータサンプリングは上述のとおり間隔を空けて実施される。図20に示すように
、続いてメインエッチング段階行列および終点段階行列について別々に、行列計
算R(k,J,t)RT(k,J,t)を実施する(216)。ここで、上付き 文字Tは転置を表す。その結果として得た各共分散行列は、処理対象の分析時間
ウィンドウtw内の時間サンプル数に等しい同数の行と列とを有する。分析ウィ ンドウ内の時間サンプル数は、使用する波長チャネル数より少ない傾向にあるの
で、この計算によって以降のステップの必要処理が減少し、分析手法の全体的速
度を上昇できる。
【0113】 メインエッチング段階および終点段階の署名の生成に向けた次のステップでは
、各RRT行列の固有ベクトルおよび対応する固有値を算出する(218)。図 21のフローチャートによればこのステップ218では、各行列に対して、特異
値分解(SVD)または他の適切な固有値/固有ベクトル行列分解手法を実施す
る(220)。従来のSVD、または上記で特定したMATLABソフトウェア
処理環境で実施される計算履行方法などの他の計算履行方法を用いることができ
る。次に、その計算からの右固有ベクトル(right eigenvectors)Pj=1-twを、
各行列において、分析する時間ウィンドウtw内のJ波長チャネルに対応させて 指定する(222)。換言すれば、時間ウィンドウ内の各時間サンプルによって
、分析するJ波長チャネル間の相関を表す追加の主成分固有ベクトルが算出され
る。続いて、SVDステップ220で各行列に対して生成した特異値の平方根を
、分析する時間ウィンドウtw内のJ波長チャネルに関する対応の固有値λj=1-t w として指定する。
【0114】 固有ベクトルおよび固有値を算出した(218)状態で、図20のフローチャ
ートを再度参照する。続いて、J個の使用可能な主成分の中から保持すべき主成
分の数量Sを表す主成分セットサイズを算出する(228)。この計算を実施す
るために、メインエッチング段階行列の固有値を、対応の固有ベクトルと共に降
順に順序づける。また、終点段階行列の固有値を、対応の固有ベクトルと共に降
順に順序づける。そして、各段階に関して保持すべき成分数量Sは、以下の関係
に基づいて決定される。
【0115】 ここで、分散因数VFの例として0.98を用いた。選択した主成分セットで捉
えることが要求される、RRT共分散行列における分散のパーセンテージに相当 する選択値を、分散因数として設定する。たとえばVF0.98は、選択した主
成分セットがRRT行列における分散の98%を捉えることを条件として設定す る。比較的高いVFを用いると、主成分相関変動がより広範囲に及び、比較的低
いVFを用いると、主成分相関変動がより狭い範囲に及ぶ。この関係(9)の計
算を実施するにあたり、総和因数は、降順の固有値セットに対して計算される。
【0116】 続いて、関係(9)で選択分散因数を供給したS値を次のステップ230で使
用する。λj値の降順に取得した第一の数量Sの主成分を保持し、それを用いて メインエッチング段階閾値固有ベクトル向き角署名ΘS,THRESHと、終点閾値固有
ベクトル向き角署名Θ* S,THRESHとを、上記の閾値設定ステップ212で述べた とおりに算出する。上記の分散因数関係(9)をメインエッチング固有値セット
および終点固有値セットに対して実施し、続いてそれらの両関係からのS値を比
較することが好ましい。両S値のうち低い方を選択し、メインエッチング固有値
セットおよび終点固有値セットの両者に適用する。そして、S個の主成分のセッ
トをメインエッチング段階に指定し、S個の主成分のセットを終点段階に指定す
る。その両者のセットとも、K個の各履歴的エッチング工程に関する。
【0117】 図18の手順200に戻り、各履歴的エッチング工程の各主成分固有ベクトル
の方向を、第一の履歴的エッチング工程の主成分固有ベクトル向きとの比較20
4によって選択する。上述のとおりに手順を続け、K工程にわたる各主成分の平
均を計算し(208)、次に各主成分固有ベクトルと対応の平均固有ベクトルと
の間の角を算出する(210)。そしてついに、メインエッチング段階閾値固有
ベクトル向き角署名ΘS,THRESHと、終点閾値固有ベクトル向き角署名Θ* S,THRES H とが選択される。
【0118】 図22を参照する。閾値署名の選択手順の過程で、主成分の固有ベクトルと対
応の平均主成分の固有ベクトルとの間の算出角の統計的分布が生成される(23
2)。続いて閾値角を選択するが(234)、その際その閾値角が、算出角の信
頼パーセンテージCPより高いように選択する。したがって、メインエッチング
段階閾値固有ベクトル向き角署名ΘS,THRESHは、メインエッチング用主成分セッ
トからのS主成分に関する算出角の選択した信頼パーセンテージCPより高いよ
うに選択される。また終点閾値固有ベクトル向き角署名Θ* S,THRESHは、終点用 主成分セットからのS主成分に関する算出角の選択した信頼パーセンテージCP
より高いように選択される。
【0119】 履歴的エッチング工程にわたる主成分固有ベクトル角の分布は通常はガウシア
ン分布であり、算出した固有ベクトル角の標準的な統計的グラフを用いて、その
分布において対照閾値を適用できることが見出されている。したがって、たとえ
ば信頼パーセンテージCP99%では、Kエッチング工程にわたる固有ベクトル
角の99%が捉えられる。ΘS,THRESHを確立させる信頼パーセンテージは、メイ
ンエッチング段階固有ベクトル角値のセットにおける終点検出頻度に相当する。
たとえば信頼パーセンテージ99%は、100個のメインエッチング段階固有ベ
クトル角値のうちの一つに対して終点が検出されるという条件を課す。このよう
に、比較的高い信頼パーセンテージは検出工程の感度を低下させるが、認識され
るように、終点の誤検出の可能性をも低減させる。
【0120】 メインエッチング段階閾値固有ベクトル向き角署名ΘS,THRESHと終点閾値固有
ベクトル向き角署名Θ* S,THRESHとを選択した後、終点条件についてのリアルタ イムの工程監視を実施できる。図23において、メインプラズマエッチング段階
の終点検出のためのステップ240では、現在監視中のエッチング工程中の時間
ウィンドウに対応する時間tにわたって、選択した数量Jの波長チャネルに関す
る波長チャネル強度データD(J,t)を測定し、図1のシステム構成を用いて
そのデータを収集する。
【0121】 本発明による第一のシナリオでは、処理対象の時間ウィンドウの開始点を示す
第一の時間t0から、処理対象の時間ウィンドウの終了点を示すそれ以降の時間 twまで、波長チャネルデータを収集する。所定の時間ウィンドウにわたってエ ッチングが進行し、現在時間が時間ウィンドウ終了点twに等しくなるまでの間 、波長チャネルデータを記憶する。波長チャネルデータを収集する期間である時
間ウィンドウのサイズは、要求される分析感度を達成できるよう選択すればよく
、履歴チャネルデータに使用したウィンドウサイズと同じである必要はない。詳
細には、適用例によっては、リアルタイム波長チャネル収集ウィンドウサイズを
履歴ウィンドウサイズより小さくすることが好ましい場合もある。それにより、
分析開始前にウィンドウの通過を終えているようにし、発生し得る遅延を最小限
にすることができる。限定的ケースでは、波長チャネルデータの一つの時間サン
プルのみを含むよう時間ウィンドウを指定することも可能である。この極端な改
変は多くの適用においては、終点誤検出が発生しやすくなる可能性があり、好ま
しくないかもしれない。たとえば少なくとも約4個のリアルタイム波長チャネル
データサンプルを含む、より確実な分析時間ウィンドウが好ましい。
【0122】 代替のシナリオでは、エッチングの進行中、増大するデータコレクションに波
長チャネルデータの新たな時間サンプルを追加する度に、以下に説明するリアル
タイム分析を実施する。指定した時間ウィンドウに達したら直ちに、最終分析を
完了できる。その後、調節された時間ウィンドウに基づいて新しいデータ収集を
開始する。
【0123】 ウィンドウ全体のデータを収集した後に分析を実施するシナリオ例の場合、収
集されたデータは、波長チャネル数に相当する数量Jの列と、処理対象の時間ウ
ィンドウ内で収集された強度値の時間サンプル数に相当する数量twsの行とを有
するデータ行列D(J,tws)の形式にされる。続いて共分散行列DDTを生成 する。ここで上付き文字Tは転置を表す。DDT共分散行列は同数の行と列とを 有し、その数は、処理対象の時間ウィンドウ内の時間サンプル数に等しい。特異
値分解(SVD)または他の適切な手法を用いて、その共分散行列についての右
固有値ベクトルQjを算出する(246)。ここで、j=1〜twsである。続い て、計算した各特異値の平方根を、対応する固有値Vjとして指定する。ここで 、j=1〜twsである。このようにして、数量twsの主成分Qj=1twsと、対応
の固有値Vj=1twsとが生成される。
【0124】 次に、履歴データ分析期のステップ228で選択した主成分セットの数量Sの
値を、固有値の値の降順に順序づけたtws個の主成分セットに対して適用する。
その結果、比較的大きい固有値を有するS個の主成分QSのセットが、処理対象 の時間ウィンドウ内で終点条件達成を検出するためのさらなる分析のために保持
される250。
【0125】 図24に示す手順のステップ252に進む。収集データからの主成分QSのS 個の各固有ベクトルと、ステップ208で生成した終点段階主成分のセットから
取得した対応の平均主成分P* sとの間の角を算出する。図25も参照すると、こ
の計算252では、s番目の主成分に関する第一の固有ベクトル角Θ* Aが、以下
のとおりに計算される(254)。
【0126】 s番目の主成分に関する第二の固有ベクトル角Θ* Bは、同様に以下のとおりに
計算される(256)。
【0127】 これらの二つの関係は、各終点段階平均主成分の固有ベクトルと、収集データ
からの対応の主成分の固有ベクトルとの間のペアリングにおける、二つの可能な
向きを表している。次に続くステップでは、s番目の主成分に関する特徴的終点
固有ベクトル角Θ* sを、Θ* AおよびΘ* Bから以下のとおりに選択する(258)
【0128】 この条件は、所定の主成分の固有ベクトルは角の共通の半平面内(common hal
f-plane of angles)に位置すると推定されるという、上述の前提に基づく。関 係(12)による最小角の選択によって、この前提に最も合致する角が得られる
【0129】 再度図24を参照する。S個の終点固有ベクトル角Θ* sを算出した後、算出固
有ベクトル角Θ* sの各々が、ステップ212で生成した終点閾値固有ベクトル向
き角署名Θ* S,THRESHより小さいかを判定する(260)。もし固有ベクトル角 のいずれもがその条件を満たす場合は、現在の処理対象の時間ウィンドウに特徴
的な超楕円体が、履歴終点段階の超楕円体の向きおよび数値署名の範囲に位置す
ることが明確に識別される。したがって、終了条件の達成が表示される(262
)。
【0130】 少なくとも一つの算出固有ベクトル角Θ* sがその条件を満たさない場合は、固
有値ベクトル角のさらなる分析を実施する。ここで、収集データからの主成分Q s のS個の各固有ベクトルと、ステップ208で生成したメインエッチング段階 主成分のセットから取得した対応の平均主成分Psとの間の角を算出する(26 4)。図26も参照すると、この計算264では、s番目の主成分に関する第一
の固有ベクトル角ΘAが、以下のとおりに計算される(266)。
【0131】 s番目の主成分に関する第二の固有ベクトル角ΘBは、同様に以下のとおりに 計算される(268)。
【0132】 これらの二つの関係は、各終点段階平均主成分の固有ベクトルと、収集データ
からの対応の主成分の固有ベクトルとの間のペアリングにおける、二つの可能な
向きを表している。次に続くステップでは、s番目の主成分に関する特徴的メイ
ンエッチング段階固有ベクトル角Θsを、ΘAおよびΘBから以下のとおりに選択 する(270)。
【0133】 続いて再度図24を参照する。算出したメインエッチング段階固有ベクトル角
Θsのいずれかが、ステップ212で生成したメインエッチング段階閾値固有ベ クトル向き角署名ΘS,THRESHより大きいかを判定する(272)。もし主成分固
有ベクトル角のいずれかがその条件を満たす場合は、処理対象の時間ウィンドウ
に特徴的な超楕円体が、履歴データのメインエッチング段階の超楕円体の向きお
よび数値署名の範囲に位置しないことが識別される。その結果、終了条件の達成
が表示される(274)。この表示ステップは、ステップ260の終点段階閾値
固有ベクトル向き角署名の決定によって正確に識別されなかった終点条件を拾い
上げる、慎重を期すための予備的ステップである。工程におけるこのステップま
たは前の表示ステップ260での終点表示を、上述のとおりエッチングチャンバ
の制御システムに通報し、それに従ってたとえばメインエッチングパラメータを
停止するなどして、エッチングチャンバ条件を制御することができる。
【0134】 算出したメインエッチング段階固有ベクトル角Θsのいずれもが、ステップ2 12で生成したメインエッチング段階閾値固有ベクトル向き角署名ΘS,THRESH
り大きくない場合、終了条件の達成は表示されない。そして、処理対象の時間ウ
ィンドウを一つインクリメントして(276)、監視するエッチング工程におい
て時間サンプル1個分先に前進する。それにより、前回のウィンドウ内で記憶し
た波長チャネル強度データから最古の時間サンプルを除去し、エッチング工程に
おける時間の経過に沿った前進ステップに対応する次の時間サンプルをウィンド
ウに追加する。エッチング工程のフローに沿ったウィンドウ「フレーム」のこの
調節をした後、新たなウィンドウ内に位置する時間サンプルに対して、リアルタ
イム分析を再度手順ステップ242から実施する。
【0135】 本発明は、この分析手法の数々の改変を含むことを意図する。たとえば、履歴
データ分析期のステップ214で波長チャネルデータを収集するとき、並びに監
視する工程内のステップ242で現在の時間ウィンドウ内の波長チャネルデータ
を収集するとき、波長チャネルデータの強度値をフィルタリングして、所定の最
小値未満の強度値を有するチャネルを排除してもよい。このフィルタリングステ
ップによって、初期のデータ行列の列数を低減できる。ただし、保持する主成分
のセットサイズ値Sの選択に先立って実施する算出主成分の順序付けステップが
、それ元来のフィルタ作用を示すので、多くの適用例では特別のフィルタリング
ステップは必要でないと認識される。
【0136】 さらに、履歴データ用の主成分算出ステップ218の前、並びに監視される工
程用の主成分算出ステップ246の前に、データ行列を平均センタリングしても
よい。そのようなセンタリング機能を含むことで、本手順内の固有ベクトル向き
角分析によって、所定の成分についての固有ベクトル向きと平均固有ベクトル向
きとの差の検出が可能になる。
【0137】 さらなる改変では、所定の主成分とその主成分の平均との間の固有ベクトル角
の算出ステップ210,212を、対応する閾値固有ベクトル向き角の選択ステ
ップと共に変更してもよい。詳細には、固有ベクトル向き角の閾値を、履歴デー
タからの対応の固有ベクトルのすべてのペア間のすべての可能な向き角から生成
した経験分布の信頼区間に基づいて算出できる。たとえば、4つの履歴用実行を
実施して、メインエッチング段階用の4つの第一の主成分固有ベクトルを生成す
る。これらの4つのベクトルから、たとえば実行1および2、実行3および4な
どの、6つのペアリングを生成できる。そして、各ペアリングに関してペア角を
算出する。比較的少数の履歴的実行を用いて、経験固有ベクトルペアリング角の
大きな分布を生成できることがわかる。続いて、許容可能または「通常」の角に
対してたとえば95%などの信頼閾値を確立し、それを用いて「異常」角を検出
する閾値を設定できる。
【0138】 他の改変では、指数重み付き移動平均(EWMA)を、たとえば算出した閾値
角などの適切な変数に適用することで、上述のようにプラズマ工程条件のドリフ
トに基づいて分析を更新することができる。たとえば最新の実行を、新たな履歴
的実行として前述のように処理し、特徴的なメインエッチング段階および終点段
階の「平均固有ベクトル方向」PSおよびP* Sの再計算に使用できる。これらの 平均の算出の際、ステップ208で最新の実行に対して、それ以前の実行に比べ
てより大きい重みをかけることができる。それにより、結果として得られるΘS, THRESH 、ΘS * ,THRESHに、工程装置における緩やかなドリフトまたは変化を反映 することができる。
【0139】 さらなる改変によれば、ΘS,THRESH値などの閾値生成のための履歴分析を、監
視するプラズマエッチング実行中に、同工程中の波長チャネルデータの分析に先
立ってリアルタイムに実施できる。また本発明は、履歴的メインエッチング分析
および終点署名分析のうちの一方のみを使用する改変をも含むことを意図する。
たとえば終点検出分析において、測定された固有ベクトル角署名がメインエッチ
ング段階に関して生成された履歴ΘS,THRESH値より大きい場合に終点を表示する
ことが考えられる。同様に、終点検出分析において、測定された固有ベクトル角
署名が終点段階に関して生成された履歴ΘS * ,THRESH値より小さい場合に終点を 表示することも可能である。
【0140】 本発明が提供する前述のホテリングのT2(t)分析手法と同様に、固有ベク トル署名分析手法も、プラズマエッチング工程の多様な段階およびエッチング工
程以外のプラズマ工程に適用することができる。いずれの段階または工程を監視
する場合でも、波長チャネル強度値相関の特徴を表す超楕円体の主成分を、安定
状態と検出すべき条件とに関して生成し、一連の履歴データ収集手順で説明した
とおりに分析する。続いて、対象の段階または条件が検出されるべき工程のリア
ルタイムの監視を、同様に実施する。また、対象の工程段階または工程条件の検
出は、工程中の不具合条件の検出にまで範囲を広げて実施できる。不具合条件は
、それに対応した超楕円体主成分の変移を発生させる。このケースでは、不具合
閾値署名を上述の閾値と同様に生成し、監視する工程が対象の不具合条件を経た
か、あるいは特定的でない一般的不具合条件を経たかを判定する。
【0141】 図27において本発明は、前述のホテリングのT2(t)分析と、たった今説 明した固有ベクトル角向き分析とを組み合わせた、二重終点検出手法280を含
むことを意図する。この手法では、波長チャネル強度値データD(J,t)を、
選択した時間ウィンドウ内で数量Jの波長チャネルについて回数tにて測定およ
び収集する(232)。続いて、所定のT2(t)関数に対してホテリングのT2 (t)分析を実施し(284)、強度値の最新の時間サンプルに関する制御上限
(UCL)値を追加する。分析中のメインエッチング段階の終点の達成がT2( t)分析によって検出された286場合、終点の達成を表示する(288)。
【0142】 T2(t)分析によって終点が検出されない場合、所定のメインエッチング段 階および終点段階閾値角署名に対する、閾値固有ベクトル角向き分析を実施する
(290)。この分析によって終点の達成が検出された292場合、ここで終点
を表示する(294)。それ以外の場合は、次の波長チャネル強度値サンプルの
スペクトルに対して、手順をステップ282から再度実施する。
【0143】 図28に、上記二つの分析を組み合わせる代替手法300を示す。この代替手
法では、波長チャネル強度データを入力し302ホテリングのT2(t)分析を 適用する304最初のステップを、同様に実施する。ただし上述の手順とは異な
り、T2(t)分析評価306によって終点が検出されない場合、次の波長チャ ネル強度値サンプルのスペクトルに対して、分析手順をステップ302から再度
開始する。
【0144】 T2(t)分析によって終点が検出された場合、続いて閾値固有ベクトル角向 き分析を実施する(308)。ここでの終点評価310によって終点が検出され
ない場合、次のスペクトルに対して分析手順をステップ302から再度開始する
。評価310で終点が検出された場合は、終点を表示する(312)。この分析
手順300では、有効終点条件の表示には、閾値固有ベクトル角向き分析および
ホテリングのT2(t)分析の両分析による終点条件の検出を要する。上述の手 順280においては、有効終点条件の表示には、閾値固有ベクトル角向き分析あ
るいはホテリングのT2(t)分析のどちらかによる終点条件の検出を要する。 二重終点検出を要する手順300は高度の確実性を提供し、上記二つの分析のう
ちの一方による終点検出を要する手順280は高い感度を提供する。
【0145】 上記の説明には、本発明が提供するプラズマ工程監視手法の多くの利点が含ま
れている。本発明の手法は、プラズマ工程条件に対する高い感度を達成し、さら
に一連の工程の経過にわたる工程変動の条件下でも効果的に作動するという点で
確実である。本発明の手法は、工程条件の多様な表現をサポートできるようフレ
キシブルであり、所望の応答時間、並びに所望のオフラインおよびリアルタイム
処理の組み合わせによる工程条件検出に合わせて改変できる。プラズマエッチン
グ工程を含む幅広い範囲のプラズマ工程が、本発明の分析手法の対象として特に
好適であることがわかっている。もちろん、当業界に提供される本発明の精神お
よび範囲から逸れることなく、当業者が上述のプラズマ工程監視手法に多様な修
正および追加を実施することが可能であると認識される。したがって、ここで請
求する保護は、本発明の範囲内において、請求項の内容事項およびそれに同等の
すべての内容事項に対して平等に及ぶべきものと理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明に係るプラズマエッチングシステムとして構成したプラ
ズマ処理システムを示すブロック図である。
【図1B】 本発明にしたがって構成した図1Aに示す放射放出プロセッサ
を示すブロック図である。
【図2】 ポリシリコンプラズマエッチイング処理において、600の強 度サンプリング時間単位に1000個の波長に対して実験的に発見された波長チ
ャネル強度を示すプロット図である。
【図3】 図2にプロットされた2本の波長チャネルを示すプロット図であ
る。
【図4】 プラズマエッチング処理における、本発明に係る2次元放射波長
強度値相関関係プロットの例を示す図である。
【図5】 本発明が提供するプラズマ処理モニタリング技術に用いられる、
これまでの波長相関関係表示を生成するための第一の例示技術を示すフローチャ
ートである。
【図6】 図5におけるフィルタリングステップを実行するためのステップ
を示すフローチャートである。
【図7】 図5の共分散計算ステップを実行するためのステップを示すフロ
ーチャートである。
【図8】 図5の逆共分散計算ステップを実行するためのステップを示すフ
ローチャートである。
【図9】 図5のフローチャートによって生成される、これまでの波長相関
関係表示を用いたプラズマ処理モニタリング技術の一例を示す図である。
【図10】 図9の終点状態評価ステップを実行するためのステップを示す
フローチャートである。
【図11A】 ポリシリコンプラズマエッチング処理中に終点の始まりを正
確に検出するために、本発明にしたがって時間関数として生成されるホテリング
のT2(t)値を示すプロット図である。
【図11B】 ポリシリコンプラズマエッチング処理中に終点の始まりを正
確に検出するために、本発明にしたがって時間関数として生成されるホテリング
のT2(t)値を示すプロット図である。
【図12】 酸化プラズマエッチング処理において、200秒間に1000
個の波長に対して実験的に発見された波長チャネル強度を示すプロット図である
【図13】 酸化シリコンプラズマエッチング処理中に終点の始まりを正確
に検出するために、本発明にしたがって時間関数として生成されるホテリングの
2(t)値を示すプロット図である。
【図14】 一連の処理実行中に生じるプラズマ処理変動に基づいて、図9
のプラズマ処理モニタリング技術を更新する、本発明に係る技術を示すフローチ
ャートである。
【図15】 図14の終点状態評価ステップを実行するためのステップを示
すフローチャートである。
【図16】 図14に示す共分散および平均値更新計算を実行するためのス
テップを示すフローチャートである。
【図17】 図14に示す逆共分散計算ステップを実行するためのステップ
を示すフローチャートである。
【図18】 本発明に係るプラズマ処理モニタリング技術に採用される、こ
れまでの波長相関関係表示を生成するための第二の例示技術を示すフローチャー
トである。
【図19A】 図18の技術によって分析される4つの潜在的主成分の配向
を示す概略図である。
【図19B】 図18の技術によって分析される4つの潜在的主成分の配向
を示す概略図である。
【図19C】 図18の技術によって分析される4つの潜在的主成分の配向
を示す概略図である。
【図19D】 図18の技術によって分析される4つの潜在的主成分の配向
を示す概略図である。
【図20】 これまでの主成分候補を生成する、図18のステップを実行す
るステップを示すフローチャートである。
【図21】 これまでの固有ベクトルおよび固有値を計算する、図20のス
テップを実行するステップを示すフローチャートである。
【図22】 閾値固定ベクトルの配向角度を選択する、図18のステップを
実行するステップを示すフローチャートである。
【図23】 図18のフローチャートによって生成される、これまでの波長
相関関係表示を使用する例示的プラズマ処理モニタリング技術を示すフローチャ
ートである。
【図24】 図23のフローチャートの続きを示す図である。
【図25】 終点署名の為の固有ベクトル配向角度を計算する、図24のス
テップを実行するステップを示すフローチャートである。
【図26】 メインエッチング署名のための固有ベクトル配向角度を計算す
る、図24のステップを実行するステップを示すフローチャートである。
【図27】 図9および図23のフローチャートの技術を合成する第一のプ
ラズマ処理モニタリング技術を示すフローチャートである。
【図28】 図9および図23のフローチャートの技術を合成する第二のプ
ラズマ処理モニタリング技術を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チェン クアン ハン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボ ストン マサチューセッツ アベニュー 255 #916 (72)発明者 スミス テイバー エイチ アメリカ合衆国 テキサス州 ダラス ラ マンチャ ドライブ 15402ディ #2156 (72)発明者 ボーニング デュアン エス アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ベ ルモント プリーザント ストリート 693 (72)発明者 サウィン ハーベルト エイチ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 チ ェストナット ヒル ラークイン ロード 15 Fターム(参考) 2G043 AA03 CA02 CA07 EA06 FA03 FA06 GA08 GA21 GB21 HA05 JA01 KA02 KA03 KA05 LA01 NA01 NA06 5F004 AA06 AA16 CB02 CB16 【要約の続き】 動によって生じる変化も検出、分析できる。

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の状態条件を
    監視する方法であって、 プラズマ処理が進むにしたがって、プラズマ処理から放射されるP個の放射線
    波長の各々の強度を監視するステップと、 処理が進むにしたがって監視されたP個の波長の強度間のP次元の相関の表示
    を生成するステップと、 生成された相関表示と、プラズマ処理の過去の状態に基づき生成された所定の
    相関表示とを比較し、処理が進むにしたがって処理の状態条件を決定するステッ
    プと、 を含むことを特徴とするプラズマ処理の状態条件を監視する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、監視される放射された放射
    線波長が、200nmから800nmの放射線波長を含むことを特徴とする方法
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、監視される放射線波長の数
    Pが、少なくとも2であることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、監視される放射線波長の数
    Pが、少なくとも約10であることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって、監視される放射線波長の数
    Pが、少なくとも約100であることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、監視される放射線波長の数
    Pが、少なくとも約500であることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、状態条件を決定する対象の
    プラズマ処理が、プラズマエッチング処理であることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法であって、状態条件を決定する対象の
    プラズマ処理が、プラズマエッチング処理のメインエッチング段階であることを
    特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法であって、生成された相関表示と所定
    の相関表示とを比較するステップが、エッチング終点の状態に達しているかを決
    定する比較を含むことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、状態条件が決定される対
    象のプラズマ処理が、プラズマエッチング酸化物のために活性プラズマ種を用い
    るプラズマエッチング処理であることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の方法であってさらに、処理の状態条件の
    決定に応答して、プラズマ処理の処理パラメータを制御する最終ステップを含む
    ことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法であってさらに、 P個の放射線波長の各々の強度が監視されている間に、K個の過去プラズマ処
    理を実行する第一のステップと、 実行されたK個の過去プラズマ処理の処理状態におけるP個の監視された波長
    の強度に基づき、所定の相関表示を生成する第二のステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の方法であってさらに、プラズマ処理の間
    に、生成された相関表示と所定の相関表示とを比較するステップの前に、所定の
    相関の表示を生成するステップを含むことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の方法であってさらに、プラズマ処理が進
    むにしたがって、P次元の相関表示を生成するために使用するデジタル強度値信
    号を、監視されるP個の放射線波長の強度の各々に対して生成するステップを含
    むことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の方法であってさらに、生成された相関表
    示に基づき、所定の相関表示を更新するステップを含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法であって、更新ステップが、過去
    の処理状態のドリフトに基づき、所定の相関表示に指数重み付け移動平均を適用
    するステップを含むことを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の方法であって、P個の放射線波長の強度
    を監視するステップが、 P個よりも多いJ個の放射線波長の強度の各々を監視するステップと、 J個の監視された波長の強度をフィルタリングし、所定の強度基準をそれぞれ
    満たすP個の波長を選択するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の方法であって、P次元の強度の相関表示
    を生成するステップが、P次元の強度相関値を生成するステップを含み、生成さ
    れた相関表示と所定の相関表示とを比較するステップが、生成されたP次元の強
    度相関値の各々が、過去プラズマ処理の特徴である所定の強度相関値の変分以内
    であるかを決定するステップを含み、所定の強度相関値の変分以内ではないと決
    定された、生成された強度相関値により、処理の状態条件が変化したことを示す
    ことを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法であって、生成されたP次元の強
    度相関値の各々が、所定の相関値の変分以内であるかを決定するステップが、与
    えられた強度相関値に対して、 与えられた強度相関値と過去の処理状態の特徴である強度相関値の平均との違
    いの程度を生成するステップと、 この違いの程度と、相関値の最大許容変分に対して過去の処理状態に基づき生
    成された所定の制御限界とを比較するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法であって、生成されたP次元の強
    度相関値の各々が、所定の相関値の変分以内であるかを決定するステップがさら
    に、最低c個の違いの程度を所定の制御限界と比較し、対応する生成された強度
    相関値が所定の相関値変分以内ではないことを示した時に、プラズマ処理の状態
    条件が変化したことを示すステップを含むことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項19の方法であってさらに、 P個の放射線波長の各々が期間Tの間監視されてる時にK個の過去のプラズマ
    処理を実行する第一のステップと、 K個の過去の処理において期間Tの間のP個の波長の放射線波長強度値の平均
    M(P)を計算し、K個の過去の処理において期間Tの間のP個の波長の放射線
    波長強度値の行列の逆共分散Sを計算する第二のステップと、 を含み、与えられた強度相関値と強度相関値の平均との違いの程度を生成する
    ステップが、与えられた強度相関値に対応するプラズマ処理の際の時間をtとし
    、時間tにおいて監視されるP個の放射線強度の行列をD(P,t)とし、K個
    の過去の処理における期間Tの間のP個の波長の放射線波長強度値の平均をM(
    P)とし、K個の過去の処理における期間Tの間のP個の波長の放射線波長強度
    値の行列の逆分散をSとし、転置を上付きのTで表した時に、 T2(t)=(D(P,t)−M(P))**(D(P,t)−M(P))T で求められる違いの程度を生成するステップを含むことを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の方法であって、制御限界が、K個の過
    去の処理における期間Tの間に監視されたP個の放射線強度の信頼値及び分布に
    基づくことを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の方法であって、制御限界が、K個の過
    去の処理における期間Tの間に監視されたP個の放射線強度のカイ二乗分布に基
    づくことを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の方法であって、P次元の強度相関の表示
    を生成するステップが、プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の間のP
    個の監視されている放射線波長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステ
    ップを含み、生成された相関表示と所定の相関表示とを比較するステップが、生
    成された相関の最大変分の表示と、過去の処理状態の特徴である所定の最大変分
    表示とを比較するステップを含み、生成された最大相関変分の表示と所定の最大
    変分表示との不一致によりプラズマ処理の状態条件が変化したことを示すことを
    特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の方法であって、P次元の強度相関の表示
    を生成するステップが、プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の間のP
    個の監視されている放射線波長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステ
    ップを含み、生成された相関表示と所定の相関表示とを比較するステップが、生
    成された相関の最大変分の指標と、過去の処理状態の特徴である所定の最大変分
    表示とを比較するステップを含み、生成された最大相関変分の表示と所定の最大
    変分表示との一致によりプラズマ処理の状態条件が変化したことを示すことを特
    徴とする方法。
  26. 【請求項26】 請求項24に記載の方法であって、P個の監視されている
    放射線波長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステップが、監視された
    P個の放射線波長の波長強度相関の変分の主成分であって、各々がP個の放射線
    波長の一つに対応し、計算された固有値の大きさによって特徴づけされるS個の
    主成分を計算するステップを含み、生成された相関の最大変分の表示と、過去の
    処理状態の特徴である所定の最大変分表示とを比較するステップが、S個の計算
    された固有値の大きさの各々と、対応するP個の放射線波長の共通の一つを参照
    する所定の固有値の大きさとを比較するステップを含むことを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の方法であって、P個の監視されている
    放射線波長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステップが、監視された
    P個の放射線波長の波長強度相関の変分の主成分であって、各々がP個の放射線
    波長の一つに対応し、計算された固有ベクトルの向きによって特徴づけされるS
    個の主成分を計算するステップを含み、生成された相関の最大変分の表示と、過
    去の処理状態の特徴である所定の最大変分表示とを比較するステップが、S個の
    計算された固有ベクトルの向きの各々と、対応するP個の放射線波長中の共通の
    一つを参照する所定の固有ベクトルの向きとを比較するステップを含むことを特
    徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の方法であってさらに、 期間Tの間にP個の放射線波長の強度の各々が監視されている間に、K個の過
    去のプラズマ処理を実行し、 期間Tの間監視されるP個の放射線波長のための波長強度相関の変分の過去の
    主成分であって、各々が過去の向き及び過去の固有値の大きさによって特徴づけ
    られるP個の過去の主成分をK個の過去処理の各々のために計算し、 K個の過去処理の各々の過去主成分を過去の固有値の大きさに基づき降順にラ
    ンク付けし、 K個の過去処理の各々に対する最初のS個の過去の主成分によって定義できる
    強度相関の変分の所定の割合に基づきK個の過去処理の各々に対する最初のS個
    の過去の主成分を保持し、 K個の過去処理に対して、S個の過去の主成分の各々の平均過去主成分を計算
    し、 過去主成分の個有ベクトルの向きの各々と、対応する計算された平均過去主成
    分の固有ベクトルの向きとの角度を計算する第一のステップを含み、 S個の計算された固有ベクトルの向きの各々と、対応するP個の放射線波長中
    の共通の一つを参照する所定の固有ベクトルの向きとを比較するステップが、S
    個の計算された固有ベクトルの向きの各々と、対応するS個の計算された平均過
    去主成分の一つの過去の固有ベクトルの向きとを比較するステップを含むことを
    特徴とする方法。
  29. 【請求項29】 請求項28の方法であってさらに、K個の過去処理の計算
    された過去固有ベクトルの向きの角度の変分の所定の割合に基づいて、所定のし
    きい値角度を設定するステップを含み、さらに、 S個の計算された主成分の計算された固有ベクトルの向きの各々と、S個の計
    算された平均過去主成分の対応する一つの過去固有ベクトルの向きとの角度を計
    算するステップと、 計算された角度の各々を所定のしきい値角度と比較し、計算された角度が所定
    のしきい値角度よりも小さいことによりプラズマ処理の状態条件の変化を示すこ
    とを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 請求項1に記載の方法であって、P次元の強度相関の表示
    を生成するステップがP次元の強度相関値を生成するステップを含み、生成され
    た相関表示と所定の相関表示とを比較するステップが、 生成されたP次元の強度相関値の各々が、プラズマ処理の過去の処理条件の特
    徴である所定の強度相関値の変分以内であるかを決定するステップと、 所定の相関値の変分以内でないと判断された、生成された強度相関値に対して
    、プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の間監視されるP個の放射線波
    長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステップと、 生成された相関の最大変分の表示と、過去の処理条件の特徴である所定の最大
    変分表示とを比較し、生成された相関の最大変分の表示が所定の最大変分表示と
    一致しないことにより、プラズマ処理の状態条件の変化を示すステップと、を含
    むことを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 請求項1に記載の方法であって、P次元の強度相関表示を
    生成するステップがP次元の強度相関値を生成するステップを含み、生成された
    相関表示と所定の相関表示とを比較するステップが、 生成されたP次元の強度相関値の各々が、プラズマ処理の過去の処理条件の特
    徴である所定の強度相関値の変分以内であるかを判断するステップと、 所定の相関値の変分以内であると判断された、生成された強度相関値に対して
    、プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の間監視されるP個の放射線波
    長の強度間の相関の最大変分の表示を生成するステップと、 生成された相関の最大変分の表示と、過去の処理条件の特徴である所定の最大
    変分表示とを比較し、生成された最大相関変分の表示が所定の最大変分表示と一
    致しないことにより、プラズマ処理の状態条件の変化を示すステップと、を含む
    ことを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 プラズマ処理が進むにしたがってプラズマ処理の状態条件
    を監視するための装置であって、 プラズマ処理が進むにしたがって、プラズマ処理から放射されるP個の放射線
    波長の各々の強度を監視する手段と、 処理が進むにしたがってP個の監視された波長の強度間のP次元の相関表示を
    生成する手段と、 生成された相関表示と、過去のプラズマ処理の状態に基づき生成された所定の
    相関表示とを比較し、処理が進むにしたがって処理の状態条件を決定する手段と
    、 を有することを特徴とする装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の装置であって、比較手段が、生成され
    た相関表示と、過去のプラズマ処理の状態に基づき生成され所定の相関表示とを
    比較し、プラズマ処理が進むにしたがってプラズマエッチング処理の際にエッチ
    ング終点に達した状態であるかを決定する手段を備えることを特徴とする装置。
  34. 【請求項34】 請求項32に記載の装置であってさらに、プラズマ処理の
    状態条件の決定に応答して、処理のパラメータを制御する手段を有することを特
    徴とする装置。
  35. 【請求項35】 請求項32に記載の装置であってさらに、 P個の放射線波長の各々の強度が監視されている間に、K個の過去プラズマ処
    理を実行する手段と、 K個の実行された過去処理の処理状態に対するP個の監視された波長の強度に
    基づき、所定の相関表示を生成する手段と、 を有することを特徴とする装置。
  36. 【請求項36】 請求項32に記載の装置であってさらに、所定の相関表示
    を生成された相関表示に基づき更新する手段を備えることを特徴とする装置。
  37. 【請求項37】 請求項32に記載の装置であってさらに、 プラズマ処理が進むにしたがって、プラズマ処理から放射される、P個よりも
    多いJ個の放射線波長の各々の強度を監視する手段と、 J個の監視された波長強度をフィルタリングし、所定の強度基準を満たすP個
    の波長を選択する手段と、 を有することを特徴とする装置。
  38. 【請求項38】 請求項32に記載の装置であって、放射線波長強度を監視
    する手段が、約200nmから約800nmの間の放射線波長強度を監視する手
    段を備えることを特徴とする装置。
  39. 【請求項39】 請求項32に記載の装置であって、P次元の強度相関表示
    を生成する手段が、P次元の強度相関値を生成する手段を備え、生成された相関
    表示と所定の相関表示とを比較する手段が、生成されたP次元の強度相関値の各
    々がプラズマ処理の過去の処理状態の特徴である所定の強度相関値の変分以内で
    あるかを決定する手段を備え、生成された強度相関値が所定の相関値の変分以内
    でないことにより処理の状態条件の変化を示すことを特徴とする装置。
  40. 【請求項40】 請求項32に記載の装置であって、P次元の強度相関の指
    表示を生成する手段が、プラズマ処理が進むにしたがって、プラズマ処理の間に
    監視されるP個の放射線波長の強度間の相関の最大変分の表示を生成する手段を
    備え、生成された相関表示と所定の相関表示とを比較する手段が、生成された相
    関の最大変分の表示と、過去の処理状態の特徴である所定の最大変分表示とを比
    較する手段を備え、生成された最大相関変分の表示が所定の最大変分表示と一致
    しないことによりプラズマ処理の状態条件の変化を示すことを特徴とする装置。
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