JPH09181050A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

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JPH09181050A
JPH09181050A JP33924895A JP33924895A JPH09181050A JP H09181050 A JPH09181050 A JP H09181050A JP 33924895 A JP33924895 A JP 33924895A JP 33924895 A JP33924895 A JP 33924895A JP H09181050 A JPH09181050 A JP H09181050A
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plasma
emission
etching
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Takashi Fukushima
隆史 福島
Satoshi Morishita
敏 森下
Koichiro Adachi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の領域全体の発光強度分布に基づいて、
精度よく処理の制御を行なうことができるプラズマ処理
装置を提供する。 【解決手段】 プラズマ処理装置は、エッチング室1内
でプラズマエッチングを行なう処理装置2a、2b、
3、4および8と、エッチング室1内の全体の発光強度
分布を同時に検出する発光検出器5と、発光検出器5の
出力に基づいてエッチング処理の制御、たとえば終点検
出を行なう制御部6とを含む。発光検出器5はたとえ
ば、所定の領域全体の光を集光する光学系5aと、特定
波長を選択するフィルタ5bと、集光された特定波長の
光の集光面上での強度分布を検出するCCDエリアセン
サ5cとを含む。発光検出器5に代えて、光学系と、回
折格子などの分光器と、分光された光の波長別、位置別
の強度分布を検出するセンサとを設けたものを使用して
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的にプラズ
マを用いて所定の処理を行なうための装置および方法に
関し、特に半導体製造工程中におけるプラズマエッチン
グの状態をモニタすることができるプラズマ処理装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16および図17に、従来の半導体製
造工程中でプラズマを用いて半導体基板のエッチングを
行なう平行平板型プラズマエッチング装置の側断面図お
よび平断面図を示す。図16および図17を参照してこ
の平行平板型プラズマエッチング装置は、エッチング室
1と、エッチング室1内に上下に対向するように設けら
れた上部電極2aおよび下部電極2bと、上部電極2a
および下部電極2bに接続された高周波電源3と、エッ
チング室1を真空引きするための真空排気装置8と、エ
ッチング室1内のプラズマの発光強度をモニタするため
の、光センサからなる検出器55と、検出器55の出力
を受けてプラズマエッチングの終点を検出する演算を行
なう演算制御部56と、エッチング室1内に供給される
反応ガスの流量を制御するガス流量制御器8とを含む。
下部電極2bの上面にはエッチングされる半導体基板
(以下「ウェハ」と呼ぶ)が載置される。
【0003】図16および図17に示されるエッチング
装置は次のように動作する。エッチング室1内を真空排
気装置4により真空引きし、ガス流量制御器8を用いて
一定流量のガスをエッチング室1内に供給する。高周波
電源3を用いて、上部電極2aおよび下部電極2b間に
高周波電力を印加する。これにより、両電極2aおよび
2b間に電子、イオンおよびラジカルの混在したプラズ
マが発生する。このとき、下部電極2b上にウェハ7が
載置されていると、プラズマ中のイオン、ラジカルによ
りエッチングが進行する。
【0004】エッチング処理では、エッチングの終点を
検出することが重要である。このプラズマエッチング装
置では、プラズマの発光強度をモニタすることによりエ
ッチングの終点を検出している。以下にエッチングの終
点を検出するための方法について説明する。
【0005】図16および図17に示す検出器55は、
反応ガスまたは反応生成物特有の波長のみを通過するフ
ィルタを内蔵しており、当該フィルタを透過した発光強
度をモニタする。この検出器55の出力に基づいて、エ
ッチング中のプラズマの発光強度をX−Tレコーダに記
録すると、図18または図19のようになる。図18は
反応ガス特有の波長の発光強度の時間変化を示してお
り、図19は反応生成物特有の波長の発光強度の時間変
化を示している。
【0006】図18を参照して、時刻t0で高周波電力
の印加が開始されると、反応ガスから励起した分子が電
力に対応した数だけ発生し、さらにそのうちある割合で
基底状態に戻る。このとき、励起状態と基底状態にエネ
ルギ差で決まるある特有の波長の光が発生される。した
がって図18に示されるように時刻t0以降発光強度は
増大する。
【0007】時刻t1でエッチングが開始されると、励
起した分子のうちエッチングに使用されるためにエネル
ギを失うものが増える。それに対応して、発光によりエ
ネルギを失う分子の数が減るために、発光強度が低下す
る。時刻t1〜t2では、安定してウェハ面内全体がエ
ッチングされており、そのため一定の発光強度が観測さ
れる。
【0008】ウェハ面内の一部でエッチングが終了する
と、エッチングによってエネルギを失う分子の数が減り
始める。この結果、発光によりエネルギを失う分子の数
が増え始める。図18では時刻t2において一部におい
てエッチングが終了したものとする。図18に示される
ように時刻t2以降発光強度は増加を始める。
【0009】ウェハ面内全体でエッチングが終了する
と、もとの発光強度に戻る。図18では時刻t3におい
てウェハ面内全体のエッチングが終了している。その後
所定時間オーバーエッチを行ない、高周波電力の印加を
止める。図18では時刻t4で高周波電力の印加が止め
られている。
【0010】図18において、時刻t2〜t3における
発光強度の変化量を検知することにより、エッチングの
終点を検出することができる。
【0011】図19は、反応生成物の発光強度をモニタ
している例である。図19を参照して、エッチング中
は、ある量の反応生成物が発生する。これは図19にお
いて時刻t1〜t2に示されている。エッチングが終了
すると反応生成物の量が減り、図19において時刻t2
〜t3に示されるように発光強度が減少する。この発光
強度の変化量をモニタすることにより、エッチングの終
点を検出できる。
【0012】図20および図21は、従来の半導体製造
工程中においてエッチングを行なう装置の一例であるE
CR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマエッチング装
置の側断面図および平断面図をそれぞれ示す。図20お
よび図21を参照してこのECRプラズマエッチング装
置は、エッチング室1と、ECRプラズマ発生部22
と、エッチング室1内に設けられた、その上部に基板7
が載置されるウェハステージ9と、ウェハステージ9に
高周波電力を印加するための高周波電源3と、エッチン
グ室1を真空引きするための真空排気装置4と、発光強
度をモニタするための、光センサからなる検出器55
と、検出器55の出力に基づいてエッチングの終点を検
出するための演算制御部56と、エッチング室に供給さ
れるガス流量を制御するためのガス流量制御器8とを含
む。
【0013】ECRプラズマ発生部22は、マイクロ波
発生装置22cと、導波管22aと、図20に示すよう
に配置された電磁石22bとを含む。
【0014】図20および図21に示されるECRプラ
ズマエッチング装置は次のように動作する。エッチング
室1内を真空排気装置4により真空引きを行なう。ガス
流量制御器8により一定流量のガスをエッチング室1内
に供給する。電磁石22bと導波管22aにより導入さ
れるマイクロ波とによりECR条件を形成すると、電
子、イオン、およびラジカルの混在したプラズマがエッ
チング室1内に発生する。このときウェハステージ9に
高周波電源3により高周波電力を印加すると、ウェハス
テージ9上のウェハ7がプラズマ中のイオン、ラジカル
によりエッチングされる。このECRプラズマエッチン
グ装置でも、プラズマ状態のモニタ方法は、図16〜図
19を参照して説明した平行平板型プラズマエッチング
装置と同様である。
【0015】このような従来のプラズマを用いた半導体
製造装置は、ウェハ上のある場所の発光強度の変化のみ
を検出している。そのため、エッチング速度のウェハ面
内均一性が悪化したときに、これを検出することができ
ず、そのためエッチング残りや寸法の変化が生じるとい
う問題点があった。
【0016】このような問題点を解決する手段として、
特開平5−190505号公報には、図22および図2
3に示されるようなモニタ方法が提案されている。図2
2は図17に示される平行平板型プラズマエッチング装
置に対応するものであり、図23は、図21に示される
ECRプラズマエッチング装置に対応するものである。
【0017】たとえば図22を参照して、エッチング室
1に、所定の間隔で配置した複数のセンサ55a〜55
gを設け、ウェハ面内全体を任意に区分した各部分の発
光強度をそれぞれモニタし、このモニタ結果を演算して
ウェハ面内のエッチング速度の均一性をモニタするため
の演算制御部57を設ける。図23も同様である。この
ように多点センサを使用することにより、ウェハ面内全
体を区分した各領域ごとにエッチング速度をモニタする
ことが可能となる。
【0018】なお図22および図23において、図16
および図17ならびに図20および図21と同一の部品
には同一の参照符号を与えており、それらの機能も同一
である。したがってここではそれらについての詳しい説
明は繰り返さない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−1
90505号公報の提案に従うと、使用される検出器の
数に応じて演算制御部57にポートを設けることが必要
である。また、位置の分解能を上げるためには、多数の
検出器が必要であって、そのため実用的ではないという
問題点がある。
【0020】さらに、多点センサを用いるにせよ用いな
いにせよ、発光の波長別の成分を測定することができ
ず、これを測定できるようにすればより便利である。
【0021】それゆえに請求項1の記載の発明の目的
は、多数の検出器を用いる必要なく、所定の領域全体の
発光強度分布に基づいて処理の制御を行なうことができ
るプラズマ処理装置を提供することである。
【0022】請求項2に記載の発明の目的は、多数の検
出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分布
に基づいてプラズマ処理の制御を行なうことができるプ
ラズマ処理装置を提供することである。
【0023】請求項3に記載の発明の目的は、多数の検
出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分布
に基づいてプラズマエッチング処理の終点の検出を行な
うことができるプラズマ処理装置を提供することであ
る。
【0024】請求項4に記載の発明の目的は、多数の検
出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分布
に基づいて処理の制御、特にプラズマエッチングの制
御、さらに詳しくはプラズマエッチングの終点の検出を
行なうことができるプラズマ処理装置を提供することで
ある。
【0025】請求項5から7に記載の発明の目的は、多
数の検出器を用いる必要なく、所定の領域全体の、位置
別および波長別の発光強度分布に基づいて処理の制御、
特にプラズマエッチングの制御、さらに詳しくはプラズ
マエッチングの終点の検出を行なうことができるプラズ
マ処理装置を提供することである。
【0026】請求項8に記載の発明の目的は、多数の検
出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分布
に基づいて処理の制御を行なうことができるプラズマ処
理方法を提供することである。
【0027】請求項9に記載の発明の目的は、多数の検
出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分布
に基づいてエッチング処理の制御を行なうことができる
プラズマ処理方法を提供することである。
【0028】請求項10に記載の発明の目的は、多数の
検出器を用いる必要なく、所定の領域全体の発光強度分
布に基づいてエッチング処理の終点の検出を行なうこと
ができるプラズマ処理方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプラズ
マ処理装置は、所定の処理室内で、プラズマを用いて予
め定める処理を行なうための処理手段と、処理室内の、
所定の領域全体の発光強度分布を同時に検出するための
検出手段と、検出手段の出力に基づいて予め定める処理
の制御を行なうための制御手段とを含む。
【0030】検出手段により所定の領域全体の発光強度
分布を同時に検出し、この出力に基づいて処理の制御を
行なうことができるため、多数の検出器を用いる必要は
ない。
【0031】請求項2に記載の発明に係るプラズマ処理
装置は、請求項1に記載のプラズマ処理装置の構成にお
いて、予め定める処理が、半導体基板のプラズマエッチ
ング処理であることを特徴としている。したがって、半
導体基板のプラズマエッチング処理において、所定の領
域全体の発光強度分布を同時に検出するための検出手段
を設け、この検出手段の出力に基づいてプラズマエッチ
ング処理の制御を行なうことができる。
【0032】請求項3に記載の発明のプラズマ処理装置
は、請求項1に記載のプラズマ処理装置であって、さら
に、制御手段が、検出手段の出力に基づいて、プラズマ
エッチング処理の終点検出を行なうための手段を手段を
含んでいることを特徴とする。したがって、請求項3に
よれば、多数の検出器を用いなくても、所定の領域全体
の発光強度分布を同時に検出する検出手段の出力に基づ
いて、プラズマエッチング処理の終点検出を行なうこと
ができる。
【0033】請求項4に記載の発明に係るプラズマ処理
装置は、請求項1から3のいずれかに記載の構成に加え
て、検出手段は、処理手段のプラズマ発光源に対して発
光波長を選択するためのフィルタと、所定の領域全体の
プラズマ発光を集光するためのレンズ系と、フィルタに
より波長が選択され、かつレンズ系により集光されたプ
ラズマ発光の強度の、所定面上での分布を検出するため
のエリアセンサとを含む。
【0034】所定の領域全体のプラズマ発光は、フィル
タによりその発光波長が選択されて、所定面上に集光さ
れ、その所定面上でのプラズマ発光の強度の分布がエリ
アセンサにより検出される。したがって、所定の領域全
体のプラズマ発光の強度分布が、1つのエリアセンサに
より検出できる。
【0035】請求項5記載の発明に係るプラズマ処理装
置は、請求項1から3のいずれかに記載のプラズマ処理
装置の構成に加えて、検出手段は、処理手段のプラズマ
発光源に対して集光領域を限定するためのスリットを有
するスリット部材と、所定の領域全体のプラズマ発光を
集光するためのレンズ系と、スリットを通過し、かつレ
ンズ系により集光されるプラズマ発光を分光するための
分光手段と、レンズ系により集光され、かつ分光手段に
より分光されるプラズマ発光の強度の、所定面上での分
布を検出するためのエリアセンサとを含む。それによ
り、検出手段が、所定の領域全体のプラズマ発光の、位
置別および波長別の強度分布を同時に検出することがで
きる。
【0036】請求項6に記載の発明に係るプラズマ処理
装置は、請求項5記載の構成に加えて、スリット部材の
有するスリットは長方形であり、分光手段は、プラズマ
発光強度の位置別および波長別の強度分布が得られるよ
うに、スリットに対して予め選択された位置に配置され
ている。
【0037】請求項7に記載の発明に係るプラズマ処理
装置は、請求項6記載の構成に加えて、分光手段は回折
格子を含み、処理手段は、処理室内に設けられ、その上
面に半導体基板が載置される基板載置手段を含む。スリ
ット部材は、スリットの長辺が基板載置手段上に載置さ
れた半導体基板の主表面と平行になるように配置され、
回折格子は、その格子の長手方向がスリット部材のスリ
ットの長辺と平行となるように配置されている。
【0038】請求項8に記載のプラズマ処理方法は、所
定の処理室内で、プラズマを用いて予め定める処理を行
なうためのプラズマ処理方法であって、処理室内の、所
定の領域全体のプラズマの発光強度分布を同時に検出す
るステップと、検出するステップにおいて検出された発
光強度に基づいて前記予め定める処理の制御を行なうた
めのステップとを含む。
【0039】所定の領域全体のプラズマの発光強度分布
を同時に検出し、その検出結果に基づいてプラズマ処理
の制御を行なうので、複数個の検出手段を用いなくて
も、精度よくプラズマ処理を行なうことができる。
【0040】請求項9に記載の発明に係るプラズマ処理
方法は、請求項8に記載の構成に加えて、検出するステ
ップは、所定の領域全体のプラズマの発光強度の、位置
別および波長別の分布を同時に検出するステップを含
む。プラズマの発光強度を位置別だけでなく波長別にも
その分布を検出することができるので、プラズマ処理の
精度をより高めることができる。
【0041】請求項10に記載のプラズマ処理方法は、
請求項8または9に記載の構成に加えて、予め定める処
理は、半導体基板をプラズマエッチングする処理である
ことを特徴とする。処理室内のプラズマの発光強度分布
を位置別に、さらには波長別に検出し、その検出結果に
基づいてプラズマエッチング処理を制御できるので、エ
ッチング処理の精度を高めることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1に本願発明の実施形態1に係る平行平板型プラズマ
エッチング装置の側断面図を、図2に平断面図をそれぞ
れ示す。図1および図2において、図16および図17
に示した従来の平行平板型プラズマエッチング装置の部
品と同一の部品には同一の参照符号および名称を付し、
それらの説明については繰り返さないこととする。
【0043】図1および図2に示される実施形態1の平
行平板型プラズマエッチング装置が図16および図17
に示される従来の平行平板型プラズマエッチング装置と
異なるのは、従来の単なる光センサからなる検出器55
に代えて、集光のための簡単な光学系5aと、発光波長
を選択するためのフィルタ5bと、光学系5aにより集
光されフィルタ5bにより発光波長が選択されたプラズ
マ発光の強度を検出するためのエリアセンサ5cとを含
む点にある。なお図1および図2では、光学系5aとエ
リアセンサ5cとの間にフィルタ5bが配置されている
が、フィルタ5bを光学系5aよりも前に出しても差し
支えない。
【0044】この実施形態1の平行平板型プラズマエッ
チング装置では、図16および図17に示される演算制
御部56に代えて、同様のハードウェアからなるが、内
部で行なう演算処理の異なる演算制御部6を有している
点で異なっている。これは、エリアセンサ5cから得ら
れる出力が、エッチング室1内の全体のプラズマ発光の
強度分布を反映したものとなるためである。光学系5a
は、エッチング室1内の全体の領域のプラズマ発光を集
光してエリアセンサ5c上の集光面上に集光するための
ものである。
【0045】フィルタ5bは、従来の技術でも述べたよ
うに、たとえば反応ガスの波長のみを通過するフィル
タ、または反応生成物特有の波長のみを通過するフィル
タである。どのようなフィルタを使用するかによって、
既に述べたように演算制御部6によって行われる演算が
異なってくる。
【0046】図1を参照して、発光検出器5は、平行平
板型プラズマエッチング装置の電極間距離をh2とする
と、ウェハが載置される下部電極2bから1/2h2に
相当する位置よりも下部電極側に設けるのが望ましい。
すなわち、発光検出器5の光軸と下部電極2bとの間の
距離をh1とすると、h1とh2との間に次のような関
係が成立するように発光検出器の位置を定めるのが望ま
しい。これは、ウェハ7とプラズマ間に生じるシースに
近い部分の発光情報を得るためである。
【0047】h1≦h2/2 図1を参照して、発光検出器5は、その光軸が平行平板
型プラズマエッチング装置の下部電極2Bの中心を通る
線付近に合されるように配置されることが望ましい。
【0048】光学系5aとしては、下部電極2bの直径
をL1、下部電極2bの中心からエッチング装置の壁面
までの距離をL2とすると、次の式を満たすような入射
角θ1を有するレンズを使用するのが望ましい。
【0049】θ1≧2・tan-1(L1/L2) エッチングのメカニズムに関しては、従来技術において
説明したものと同様である。従来の技術で、図16およ
び図17に示される装置では、単なる光学センサからな
る1個の検出器55を使用するか、図22に示されるよ
うに複数個の光学センサを用いていた。しかしこの実施
形態1では、図1および図2に示されるように、簡単な
光学系5aと、フィルタ5bと、エリアセンサ5cとの
組合せからなる発光検出器5を1つだけ用いることによ
り、エッチング室1内全体の発光の測定を実現できる。
発光検出器5としてはたとえば、発光波長選択用フィル
タを装着した通常の写真撮影用のカメラのフィルム装填
位置にCCDエリアセンサを設けることにより実現でき
る。なおこの場合には図1および図2と異なり、フィル
タ5bが光学系5aよりも前に出ていることになる。
【0050】エッチング速度の面内均一性の分布は、大
体において同心円状の分布を示す。たとえばウェハ面内
の中央部においてエッチング速度が遅く、ウェハ周辺部
にいくほどエッチング速度が速いものとする。このと
き、CCDエリアセンサ5cから出力されるエッチング
室1内の発光強度分布は図3に示されるようになる。図
3に示されるようにこの実施形態1の発光検出器5によ
れば、ウェハの径方向と、ウェハに垂直な方向(高さ方
向)とにおける2次元的な発光強度分布を、単一の発光
検出器により得ることができる。このような2次元の光
強度分布を受けて演算制御部6がデータ処理することに
より、エッチング室1内の全体の光強度の時間変化をモ
ニタすることが可能となり、エッチング速度のウェハ面
内均一性を知ることができる。これによりウェハの終点
検出の精度を高めることができ、エッチング処理自体の
精度を高めることも可能になる。
【0051】なお、この実施形態1では、発光検出器5
をエッチングの終点検出に用いているが、プラズマを用
いる一般的なプラズマ処理装置、たとえばプラズマCV
D法(Chemical Vapor Deposition )装置のモニタや、
プラズマそのものの解析にも用いることが可能である。
またこれは、以下に述べる他の実施例についてもあては
まる。
【0052】実施形態2 図4に、本願発明をECR型プラズマエッチング装置に
適用した実施形態を図4および図5を参照して説明す
る。図4および図5において、図20および図21に示
される従来のECR型プラズマエッチング装置と同一の
部品には同一の参照符号を付している。それらの名称も
機能も同一である。したがってこれはそれらについての
詳しい説明は繰り返さない。
【0053】この実施形態2のECR型プラズマエッチ
ング装置が、図20および図21に示される従来の装置
と異なるのは、単なる光センサからなる検出器55に代
えて、集光のための簡単な光学系5aと、発光波長を選
択するためのフィルタ5bと、光学系5aにより集光さ
れ、フィルタ5bにより発光波長が選択された発光強度
を検出するためのCCDエリアセンサ5cとを含む発光
検出器5を用いる点である。この発光検出器5は、図1
および図2に示される発光検出器5と同様のものであ
る。また既に説明したように、フィルタ5bが光学系5
aよりも前に配置されていてもよい。
【0054】図4は、発光検出器5をECR型プラズマ
エッチング装置に取付けるための位置を示す、ECR型
プラズマエッチング装置の側断面図である。図4を参照
して、この発光検出器5は、ECR型プラズマエッチン
グ装置において、ECRポイント10とウェハステージ
9との間の距離をh2とすると、ウェハステージ9の上
面から1/2・h2に相当する位置よりもウェハステー
ジ9に近い位置に設けるのが望ましい。すなわち、発光
検出器5の光軸とウェハステージ9との間の距離をh1
とすると、次のような関係が成立する位置に発光検出器
5を設けるのが望ましい。これは、実施形態1と同様
に、ウェハ7とプラズマ間に生ずるシースに近い部分の
発光情報を得るためである。
【0055】h1≦1/2・h2 図5は、発光検出器5をECR型プラズマエッチング装
置に取付ける位置を示し、ECR型プラズマエッチング
装置の平断面図である。図5を参照して、発光検出器5
は、ECR型プラズマエッチング装置のウェハステージ
9の中心を通る線付近に光軸を合せるように配置される
ことが望ましい。また、光学系5aとしては、ウェハス
テージ9の直径をL1、ウェハステージ9の中心からエ
ッチング装置の壁面までの距離をL2とすると、次の関
係を満たす入射角θ1を有するレンズを使用するのが望
ましい。
【0056】θ1>2・tan-1(L1/L2) エッチングのメカニズムに関しては、従来技術と同様で
ある。この実施形態2でも、図23に示されるように7
つもの光センサを用いなくとも、単一の発光検出器5を
設けることにより、エッチング室1内全体に発光の測定
を実現することができる。この場合にも、発光検出器5
の出力を演算するためには、実施形態1と同様の演算を
行なう演算制御部6を設ければよい。
【0057】この実施形態2の発光検出器5を用いて
も、実施形態1の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0058】実施形態3 図6〜図12を参照して、本願発明の実施形態3に係る
平行平板型プラズマエッチング装置について説明する。
この実施形態3は、平行平板型プラズマエッチング装置
であるが、図6および7を図1および図2と比較すれば
わかるように、実施形態1の発光検出器5に代えて、分
光手段としての回折格子15bを有した発光検出器15
を使用し、位置別および波長別の発光強度の分布を検出
できるようにしている点が実施形態1と異なっている。
したがってこの光学検出器15の出力を演算するものと
して、実施形態1のものとは異なる演算制御部16が使
用される。なおこの実施形態3では分光手段として回折
格子を用いたが、これに限られるわけではなく、プリズ
ム等、入射光を波長別に分光できるものであればどのよ
うなものでもよい。
【0059】図6および図7において、図1および図2
と同一の部品には同一の参照符号および名称を付し、そ
れらの詳細な説明については省略する。
【0060】図8に、光学検出器15を拡大して示す。
図8を参照して、発光検出器15は、簡単な光学系15
aと、光学系15aにより集光されたプラズマ発光を分
光するための回折格子15bと、回折格子15bにより
分光されたプラズマ発光を受けて、位置別および波長別
に発光強度の分布を検出して演算制御部16に出力する
ためのCCDエリアセンサ15cとを含む。
【0061】図6に示されるように、発光検出器15
は、この平行平板型プラズマエッチング装置の電極間距
離をh2とすると、ウェハ7が載置される下部電極2b
の上面から1/2・h2に相当する位置よりも下部電極
側に設けるのが望ましい。すなわち発光検出器15の光
軸と下部電極2bの上面との距離をh1とすると、次の
関係が成立するように発光検出器15の位置を選択する
のが望ましい。
【0062】h1≦1/2・h2 これは、平行平板型プラズマエッチング装置において、
ウェハ7とプラズマ間に生じるシースに近い部分の発光
情報を得るためである。
【0063】また図7に示されるように、発光検出器
は、その光軸が平行平板型プラズマエッチング装置の下
部電極2bの中心を通る線付近に合せられるように配置
することが望ましい。
【0064】光学系15aは、図8に示されるように、
集光領域を制限するためのスリットを有するスリット部
材15a1と、スリット部材15a1のスリットにより
制限された光を集光するためのレンズ15a2とを含
む。特に図7を参照して、光学系15aは、下部電極2
bの直径をL1、下部電極2bの中心からエッチング装
置の壁面までの距離をL2とすると、次の式を満足する
入射角θ1を有するレンズを使用するのが望ましい。
【0065】θ1>2・tan-1(L1/L2) ここで、スリットはたとえば縦50〜100μm(波長
分解能を要する場合は10〜20μm)、横30mm
(受光素子であるCCDの大きさを超えない範囲)の長
方形をしており、長辺は平行平板型プラズマエッチング
装置の両電極に平行に設け、電極全域の情報が取込める
ように配置する。
【0066】図8および図9を参照して、スリット15
a1で制限されレンズ15a2で集光された光は、回折
格子15b上に集光される。スリット部材15a1のス
リットを通過した光を回折格子15b上に集光させると
き、スリットの長辺が、回折格子15bの格子と平行と
なるようにスリットと回折格子との位置を定める。そう
することにより、回折格子15bで回折した光は短辺方
向に広がり、波長情報がスプリットされる。
【0067】回折格子15bへの光の入射角をφ、回折
格子15b上の溝間隔をdとすると、波長λと回折角θ
との関係は次のようになる。
【0068】θ=sin-1(sinφ−nλ/d) ただしnは回折次数を表わす。通常は回折強度が最も強
くなるようにn=1とする。
【0069】たとえば格子間隔dが1μmの回折格子1
5bを用いて、入射角30°で波長750〜800nm
の光を分光した場合、代表的な波長における回折角は次
の表1に示すようになる。
【0070】
【表1】
【0071】この表1は、回折格子15bとCCDエリ
アセンサ15cとの距離を10cmとした場合の、波長
750nmの光の結像位置を基準として、代表的な波長
の相対的な結像位置を示している。表1に示されるよう
に、CCDエリアセンサ15c上には、ウェハ上の位置
の情報と、プラズマの発光波長の情報とが同時に得られ
る。したがって、CCDエリアセンサ15cの出力を演
算装置16により演算することで、ウェハ上の任意の位
置の任意の波長の光強度を同時に評価することが可能と
なった。なお、当然のことながら表1の値は格子間隔お
よび回折格子15bとCCDエリアセンサ15cとの距
離が変わればそれにつれて変化する。
【0072】この実施形態3の平行平板型プラズマエッ
チング装置におけるエッチングのメカニズムは、実施形
態1および図16および17に示される従来の技術にお
けるものと同じである。実施形態1では、集光のための
簡単な光学系5aと、発光波長を選択するためのフィル
タ5bと、集光されたエッチング室1内全体の発光の強
度分布を検出するためのCCDエリアセンサ5cとによ
って、エッチング室1内全体の特定波長の発光強度の分
布の測定を実現しているが、この実施形態3では、以上
述べたように集光のための簡単な光学系15aと、発光
波長を分光するための回折格子15bと、このように集
光されかつ分光された発光強度の分布を検知するための
CCDエリアセンサ15cとを設けることにより、エッ
チング室1内全体の任意の波長の任意の位置の発光強度
を測定できる。
【0073】この実施形態3から得られる発光強度分布
は、たとえば図10に示されるようになる。図10にお
いて、横軸は発光波長を、縦軸(奥行)は位置をそれぞ
れ示す。このような2次元の光強度分布から、演算制御
部16によりデータ処理をすることで、エッチング室1
内全体の光強度の時間変化をモニタすることが可能とな
る。そのためエッチング速度のウェハ面内均一性を精度
よく知ることができる。
【0074】発光波長777nm付近の光についての位
置と発光強度との測定結果の一例を図11に示す。この
ように位置別に発光強度を知ることができるので、面内
のどの部分においてエッチングが進んでいるかを容易
に、かつ精度よく知ることが可能である。
【0075】また、LSI(大規模集積回路)の多結晶
シリコンゲートを加工する際には、BrラジカルとOラ
ジカルとの比を大きくすることで、多結晶シリコンとゲ
ート絶縁膜との選択比が上がることが知られている。B
rラジカルによる発光は波長780nm、Oラジカルに
よる発光は777nmであるので、この実施形態3の装
置によりこれら波長の異なる発光を同時に観測すること
が可能になったことにより、より精度の高いエッチング
を行なうことができる。位置1000における、発光波
長別の発光強度の分布の測定結果の一例を図12に示し
ている。
【0076】実施形態4 図13および図14に、本願発明を図20および図2
1、ならびに図4および図5に示されるようなECR型
プラズマエッチング装置に適用した第2の実施形態を説
明する。図13にはこのECR型プラズマエッチング装
置の側断面図を、図14には平断面図をそれぞれ示す。
【0077】この実施形態4のECR型プラズマエッチ
ング装置は、図4および図5に示される発光検出器5お
よび演算部6に代えて、実施形態3と同様の発光検出器
15および演算部16を設けた点でのみ実施形態2と異
なっている。他の点ではこの実施形態4のECR型プラ
ズマエッチング装置は、実施形態2のECR型プラズマ
エッチング装置と同様である。また発光検出器15は、
実施形態3の発光検出器15と同じものである。したが
ってここではそれについての詳しい説明は繰り返さな
い。
【0078】図13を参照して、発光検出器15は、E
CR型プラズマエッチング装置において、ECRポイン
ト10とウェハステージ9の上面との距離をh2とする
と、ウェハステージ9の上面から1/2・h2に相当す
る高さよりもウェハステージ9に近い部分に設けるのが
望ましい。すなわち、発光検出器15の光軸とウェハス
テージ9の上面との間の距離をh1とすると、次のよう
な関係が成立する位置に発光検出器を配置するのが望ま
しい。
【0079】h1≦1/2・h2 これは、ECR型プラズマエッチング装置において、ウ
ェハ7とプラズマ間に生じるシーズに近い部分の発光情
報を得るようにするためである。
【0080】また図14を参照して、発光検出器15
は、その光軸がECR型プラズマエッチング装置のウェ
ハステージ9の中心を通る線付近に合うような位置に配
置することが望ましい。
【0081】光学系15aとしては、ウェハステージ9
の直径をL1、ウェハステージ19の中心からエッチン
グ装置の壁面までの距離をL2とすると、次のような式
を満足する入射角θ1を有するレンズを使用するのが望
ましい。
【0082】θ1≧2・tan-1(L1/L2) この実施形態4のECR型プラズマエッチング装置で
も、実施形態3と同様にウェハ上の任意の位置の任意の
波長の光強度を同時に評価することが可能である。回折
次数n=1とし、格子間隔dが1μmの回折格子15b
を用いて、入射角30°で波長750〜800nmの光
を分光した場合の、代表的な波長における回折角は既に
掲げた表1に示すものと同様である。
【0083】この実施形態4の装置でも、実施形態3と
同様にエッチング室1内全体の任意の波長の任意の位置
の発光強度を測定できる。エリアセンサ15cの出力を
演算制御部16によりデータ処理することで、エッチン
グ室1内全体の光強度の時間変化を波長別にかつ位置別
にモニタすることが可能となり、エッチング速度のウェ
ハ面内均一性を高い精度で知ることができる。また、波
長の異なる光についても強度を同時に測定できるので、
たとえばBrラジカルとOラジカルとによる発光をそれ
ぞれ同時に、かつ個別に観測することができ、たとえば
LSIの多結晶シリコンゲートを加工する際に、より精
度の高いエッチングを行なうことが可能になる。
【0084】なお、実施形態3および実施形態4の発光
検出器15に代えて、図15に示す発光検出器25を用
いることもできる。発光検出器25がたとえば図8に示
されている発光検出器15と異なるのは、集光光学系2
5a2よりも回折格子15bに近い側にスリット部材2
5a1を配置した光学系25a用いている点である。他
の点ではこの発光検出器25は図8に示される発光検出
器15と同じである。したがって他の部分についての詳
細な説明はここでは繰り返さない。
【0085】図15の光学系25aを用いた発光検出器
25によっても、実施形態3および4と同様の効果を得
ることができる。
【0086】以上のように本発明によれば、簡単な光学
系と、波長選択用のフィルタまたは発光波長分光用の回
折格子と、エリアセンサとを含む終点検出器を設けたの
で、エッチング室内全体の発光強度の分布と、さらには
発光強度分布および発光波長分布を同時にモニタするこ
とができる。実施形態1〜4では平行平板型プラズマソ
ースおよびECRプラズマソースを用いたが、ヘリコン
型プラズマソースやICP(誘導結合型プラズマ)ソー
ス、TCPソースおよび表面波プラズマソース等、プラ
ズマ源の種類によらず全く同様の効果が得られることは
言うまでもない。したがって、エッチング速度の面内均
一性や選択比を精度よくモニタすることができ、たとえ
ばプラズマエッチング処理などによって、精度高く加工
された半導体基板を得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のプラズマ処理装置である
平行平板型プラズマエッチング装置の側断面図である。
【図2】図1に示される平行平板型プラズマエッチング
装置の平断面図である。
【図3】実施形態1の装置により得られる発光強度分布
の一例を模式的に示す図である。
【図4】本願発明の実施形態2のプラズマ処理装置であ
るECR型プラズマエッチング装置の側断面図である。
【図5】図4に示されるECR型プラズマエッチング装
置の平断面図である。
【図6】本願発明の実施形態3のプラズマ処理装置であ
る平行平板型プラズマエッチング装置の側断面図であ
る。
【図7】図6に示される平行平板型プラズマエッチング
装置の平断面図である。
【図8】実施形態3の発光検出器15を拡大して示す模
式図である。
【図9】実施形態3の回折格子とスリットとの関係を模
式的に示す図である。
【図10】実施形態3の発光検出器の出力の一例を模式
的に示す図である。
【図11】実施形態3の装置の発光検出器によって、特
定の波長について位置別に得られる発光強度の分布を示
すグラフである。
【図12】実施形態3の装置により得られる、特定の位
置についての、発光波長別の発光強度の分布を示すグラ
フである。
【図13】実施形態4のプラズマ処理装置であるECR
型プラズマエッチング装置の側断面図である。
【図14】図13に示されるECR型プラズマエッチン
グ装置の平断面図である。
【図15】回折格子を用いた発光検出器の他の例を模式
的に示す図である。
【図16】従来の平行平板型プラズマエッチング装置の
側断面図である。
【図17】図16に示される装置の平断面図である。
【図18】エッチング中の反応ガスの発光強度と時間と
の関係を模式的に示す図である。
【図19】エッチング中の反応生成物の発光強度と時間
との関係を模式的に示す図である。
【図20】従来のECR型プラズマエッチング装置の側
断面図である。
【図21】図20に示される装置の平断面図である。
【図22】図16および図17に示される従来の平行平
板型プラズマエッチング装置に対する改良を示す、従来
技術の一例の装置の平断面図である。
【図23】図20および図21に示される装置の改良を
示す、従来技術のECR型プラズマエッチング装置の平
断面図である。
【符号の説明】
1 エッチング室 3 高周波電源 4 真空排気装置 5、15、25 発光検出器 6、16 演算制御部 7 ウェハ 8 ガス流量制御器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の処理室内でプラズマを用いて予め
    定める処理を行なうための処理手段と、 前記処理室内の、所定の領域全体のプラズマの発光強度
    分布を同時に検出するための検出手段と、 前記検出手段の出力に基づいて前記予め定める処理の制
    御を行なうための制御手段とを含む、プラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記予め定める処理が、半導体基板のプ
    ラズマエッチング処理である、請求項1に記載のプラズ
    マ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検出手段の出力に
    基づいて、プラズマエッチング処理の終点検出を行なう
    ための手段を含む、請求項2記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、 前記処理手段のプラズマ発光源に対して発光波長を選択
    するためのフィルタと、 前記所定の領域全体のプラズマ発光を集光するためのレ
    ンズ系と、 前記フィルタにより波長が選択され、かつ前記レンズ系
    により集光されたプラズマ発光の強度の、所定面上での
    分布を検出するためのエリアセンサとを含む、請求項1
    から3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、 前記処理手段のプラズマ発光源に対して集光領域を限定
    するためのスリットを有するスリット部材と、 前記所定の領域全体のプラズマ発光を集光するためのレ
    ンズ系と、 前記スリットを通過し、かつ前記レンズ系により集光さ
    れるプラズマ発光を分光するための分光手段と、 前記レンズ系により集光され、かつ前記分光手段により
    分光されるプラズマ発光の強度の、所定面上での分布を
    検出するためのエリアセンサとを含み、 それによって、前記検出手段が、前記所定の領域全体の
    プラズマ発光の、位置別および波長別の強度分布を同時
    に検出する、請求項1から3のいずれかに記載のプラズ
    マ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記スリット部材の有するスリットは長
    方形であり、 前記分光手段は、プラズマ発光強度の位置別および波長
    別の強度分布が得られるように、前記スリットに対して
    予め選択された位置に配置されている、請求項5記載の
    プラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記分光手段は回折格子を含み、 前記処理手段は、前記処理室内に設けられ、その上面に
    半導体基板が載置される基板載置手段を含み、 前記スリット部材は、前記スリットの長辺が前記基板載
    置手段上に載置された半導体基板の主表面と平行になる
    ように配置され、 前記回折格子は、その格子の長手方向が前記スリット部
    材のスリットの長辺と平行となるように配置されてい
    る、請求項6記載のプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 所定の処理室内で、プラズマを用いて予
    め定める処理を行なうためのプラズマ処理方法であっ
    て、 前記処理室内の、所定の領域全体のプラズマの発光強度
    分布を同時に検出するステップと、 前記検出するステップにおいて検出された発光強度に基
    づいて前記予め定める処理の制御を行なうためのステッ
    プとを含む、プラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記検出するステップは、前記所定の領
    域全体のプラズマの発光強度の位置別および波長別の分
    布を同時に検出するステップを含む、請求項8に記載の
    プラズマ処理方法。
  10. 【請求項10】 前記予め定める処理は、半導体基板を
    プラズマエッチングする処理である、請求項8または9
    に記載のプラズマ処理方法。
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