JP3144779B2 - プラズマエッチング室の監視方法 - Google Patents

プラズマエッチング室の監視方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現場監視機能を有
するプラズマエッチング工程の改善に関し、特にプラズ
マエッチング室内状態を、非侵入的に現場監視するため
の方法に関するものである。本発明で開示する方法は、
半導体素子を製造する際に最適なもので、プラズマエッ
チング室には、現場監視プローブとして容易に役立つプ
ラズマエッチングガスが入っており、他の監視プローブ
を必要としない。
【0002】
【従来の技術】プラズマエッチングとは、プラズマ内で
生成された反応性フリーラジカル又はイオンによる材料
の選択的な除去に関する工程である。プラズマとは、正
と負のイオンの濃度がほぼ等しい状態にイオン化したガ
スである。プラズマには、更に、電気的には中性である
が高い反応性を有するフリーラジカルを含むことがあ
る。一般に、プラズマは、所定のガスをプラズマ室に導
入し、プラズマ室に高周波場(以下、RF場という)を
加えて形成される。導入するガスは、特定の工程の意図
する化学反応に関与するものが選択される。前記RF場
は、中性の又は荷電された種との電子衝突を生じて放射
線を放出する。半導体層材料のエッチングの際には、通
常、エッチングガスとして気相のハロゲン含有化合物が
使用される。
【0003】プラズマエッチング工程に関する1つの問
題は、一般に、制御が難しいということである。その結
果、変化を補償するために、そのプラズマエッチング工
程を絶えず監視する必要がある。例えば、エッチング室
が古くなることがあり、すると、新しくきれいにしたエ
ッチング室に必要なエッチング時間と、しばらく使用し
てきたエッチング室に必要な時間とでは、異なることが
ある。従って、ウエハの属性や特性がロット毎に変化す
ることがしばしばある。これは、エッチング室を勤勉に
清掃することで少なくできる。しかし、清掃コストが高
く、かつ、投資生産性が無駄になることから、清掃(及
び中断)は、絶対的に必要なレベルだけにとどめておく
べきである。これら勤勉に清掃することと、できるだけ
清掃しないこととの2つの対立するニーズのバランスを
取るため、プラズマエッチング工程には、効率的な監視
装置が大いに必要とされている。
【0004】現在の所、エッチング室は、一般に、エッ
チング率、粒子総数などを調べることで監視している。
時には「チャンバ開放」手法が利用されている。これら
の手法は、全てウエハと時間を浪費するものとなってい
る。「チャンバ開放」手法も製造工程で非常に望ましく
ない中断を引き起こしている。更に、チャンバ開放状態
というのは、チャンバが真空状態にある場合と同じでは
ない。
【0005】米国特許第5,653,894号は、プラ
ズマエッチング工程の終点を判定するため、アクティブ
ニューラルネットワークの手法を利用する方法を提案し
ている。容量、電圧、電流、出力密度、順方向と反射方
向の出力、及びその他のRF処理の手法の少なくとも2
つのパラメータを集め、アクティブニューラルネットワ
ークの手法を利用して処理し、プラズマエッチング工程
の終点を判定する。上記’894特許は、集めたパラメ
ータの解析方法の改善を教示しているが、それらのパラ
メータをどのようにして収集すべきかという新しい手が
かりについては、全く提示していない。上記’894特
許は、更にエリプソメータを使用してウエハから放射さ
れる波長をモニタすることを開示している。しかし、偏
光解析結果を得るために使用する波長は、ウエハ毎に異
なり、また、全ての結果が正確に工程の終点を示すもの
ではない、ということも報告されている。
【0006】米国特許第5,596,207号は、MO
S型トランジスタの形成中におけるプラズマ又はエッチ
ングの効果を定量化する監視方法を開示している。その
監視は、導電板と半導体基板を分離する薄い酸化層から
なるMOSキャバシタを使用している。このキャパシタ
は、導電板の周囲に同一ゲート材料の導電側壁スペーサ
を配置して部分的に変更が加えられている。前記に起因
して変更を加えたMOSキャパシタに、電気的な特徴づ
けを行い、周囲の破損に関する情報がもたらされる。
【0007】米国特許第5,711,851号は、温度
に敏感なエッチング工程の性能を改善する工程を開示し
ている。この’851特許では、プラズマエッチング室
内の半導体基板のドライエッチング処理の温度を持続的
に監視し、かつ、制御して、選択度と高いエッチング率
を維持している。プラズマの形成は、エッチング温度が
所定の値を越えると終了し、別の所定の値以下になると
再開する。
【0008】米国特許第5,643,364号は、半導
体ウエハ又は基板をプラズマ処理する装置を開示してお
り、この装置は、電極又はアンテナでRF電源をプラズ
マ室に結合する結合素子から実質的に波長の8分の1以
下の距離にRF電源を配置して、高いRF周波数の固定
RF整合回路の使用を可能にしている。この’364特
許は、更に、反射方向の出力又はVSWRにおける変化
が終わる時をもって、エッチングしているか又は清掃し
ている物質の除去関数として検出することで、エッチン
グ又は清掃工程の終点を検出するための装置を開示して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の発明は、
それぞれ利点と欠点を有しているが、プラズマエッチン
グ室を監視することの重要性さの故に、特に、節約でき
る出費額及び予防できる問題に関して、従来の発明にな
い、できるだけ優れた監視方法を探すことが重要であ
る。
【0010】従って本発明の主要目的は、より優れた現
場監視機能を有するプラズマエッチング方法を開発する
ことである。より詳しくは、本発明の主要目的は、プラ
ズマエッチング室の内部状態を、非侵入的に持続的に監
視して、プラズマエッチング室内部で良質の半導体素子
を確実に製造できる技術を開発することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、1又は複数
のプラズマ種の放射スペクトル強度とプラズマエッチン
グ室のRF時間の間には、顕著な比例関係があることを
期せずして見い出した。プラズマ種のスペクトル強度
は、紫外線可視波長領域(約200nm〜800nm)
で好適に測定できる。そのようなRF時間と顕著な比例
関係をもたらすことが見い出されたプラズマ種には、
F、CF、CF2 、CF3 、CO、Oを含む。それらの
プラズマ種のどれをプローブとして使用しても、プラズ
マエッチング室の状態を監視することができる。しか
し、変動を最小にし、精度と再現性を上げるため、監視
工程では、少なくとも1対のプローブを利用し、かつ、
それらの比率の変化を用いて監視結果を報知することの
方が大いに望ましい。1対以上のプローブを利用するこ
との方が更に好ましい。より好ましい対のプローブに
は、異なる2種のガス[CF2 ]/[F]の対と、1種
のCOプラズマガスであって、2つの特有の励起状態に
あるものの対とがある。
【0012】本発明で開示する方法の主要な利点の1つ
は、非侵入的で、かつ、現場で遂行するものである、と
いうことである。監視工程で必要なプラズマ分光方法
は、吸収型又は放射型のいずれでもよい。両方とも現場
で遂行するもので、しかも、非侵入的である。吸収型
は、外部光源を必要とする。それに対して、放射型の光
源は、分子それ自身から生じる。プラズマエッチング工
程の間、エッチング分子は、非常に高い励起状態に励起
される。一般に、励起した分子は、光子を放出してその
基底状態に戻る。特定波長の光子の数(即ち、スペクト
ル強度)を測定することで、プラズマエッチング室の内
部状態を監視することができる。プラズマプローブの1
又は複数対の比率の変化を使用することで、当該方法の
精度を生産に必要なレベルに維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、プラズマエッチング
室の内部情報を連続的に監視して、プラズマエッチング
室内で良質の半導体素子を確実に製造できるようにした
より優れた非侵入的な現場監視の方法を開示する。
【0014】前述のように、従来方法では、プラズマエ
ッチング工程の進捗状況を監視するため、温度、容量、
電圧、電流、出力密度、順方向と反射方向の出力、など
を使用することを教示していた。本発明では、1又は複
数のプラズマ種の放射スペクトル強度とプラズマエッチ
ング室のRF時間との間には、顕著な比例関係があるこ
とを期せずして見い出した。プラズマ種のスペクトル強
度は、約200nmと約800nmの間の紫外線可視領
域で好適に測定できる。本発明では、F、CF、CF
2 、CF3 、CO、O等のプラズマ種がRF時間と顕著
な比例関係を示し得ることを見いだした。それらのプラ
ズマ種のどれをプローブとして使用してもプラズマエッ
チング室の状態を監視することができる。しかし、変動
を最小にし、測定精度を上げるため、監視工程では、少
なくとも1対のプローブを利用し、かつ、それらの比率
の変化を用いて監視結果を報知するようにすべきであ
る。そのようなプローブを1対以上利用することも更に
可能である。
【0015】上述のように、本発明で開示する方法の主
要な利点の1つは、それは非侵入的で、かつ、現場で遂
行するものである、ということである。監視工程で必要
なプラズマ分光方法は、吸収型又は放射型のいずれでも
よい。両方とも現場で遂行するもので、しかも、非侵入
的である。吸収型は、外部光源を必要とする。それに対
して、放射型の光源は、分子それ自身から生じる。プラ
ズマエッチング工程中、エッチング分子は、非常に高い
励起状態に励起される。一般に、励起した分子は、光子
を放出してその基底状態に戻る。特定波長の光子の数
(即ち、スペクトル強度)を測定することで、プラズマ
エッチング室の内部状態を監視することができる。プラ
ズマプローブの1又は複数対の比率の変化を使用するこ
とで、当該方法の精度を生産に必要なレベルに維持する
ことができる。
【0016】以下、本発明の具体的実施例を図面を参照
して説明する。図1は、プラズマエッチング室の内部状
態を監視するための本発明で開示する非侵入的な現場監
視方法を実施する装置の一実施例の概略図である。この
図1において、1はプラズマエッチング室、2はモノク
ロメータ、3は前記プラズマエッチング室1とモノクロ
メータ2を接続する光ファイバ、光導管などの光導体で
ある。誘電材料のプラズマエッチングで使用されるガス
は、一般に、CHF3、CF4 、C48 などで、しば
しばCO、O2 が加えられる。プラズマエッチング室1
からの光放射は、光導体3を介してモノクロメータ2に
集められる。モノクロメータ2の出力端には、感光フォ
トダイオード4を配して、収集した光子を電気信号に変
換する。電気信号は、次にコンピュータ5で処理され
る。前記モノクロメータ2内の格子角度を調節すること
で、異なる波長のスペクトル強度を分析することができ
る。図1の単純さは、本発明が非常に単純で費用的にも
効果的な方法を展開し、プラズマエッチング工程を大い
に改善するところの非常に貴重な情報を集めることがで
きる、という本発明のに別の非常に重要な利点を示して
る。
【0017】本発明を以下の実施例を参照してより詳細
に説明する。なお、本発明のより好ましい実施例を含む
以下の例の説明は、例示と説明のために提示するもので
あって、全てを網羅したものではなく、また本発明を開
示した厳密な形態に限定するものでもない。
【0018】実施例1 この実施例1の前提条件として、C48 :O2 :Ar
=5:1:20の割合で入っている新しく清掃したプラ
ズマエッチング室にて、50mTorrの圧力で誘電層
をエッチングした。まず第1に、F(3s43→3p4
3 )ガスとCF2 {A11 (v’=4) →(X
11 v”=0)}ガスの2種類のプラズマ種であっ
て、それぞれに相当する686nmと255nmのスペ
クトル線のスペクトル強度を測定した。図2は、実施例
1において、RF時間に対する[CF2 ]/[F]対の
プローブのスペクトル強度(光子の数)の比率の変化を
示すグラフである。以下の表1は、図2に示した同一デ
ータを列挙したものである。 図2に示すように、RF時間とスペクトル強度との間に
は、非常に明白な比例関係があることが分かる。この曲
線は、同様の配合により他のプラズマエッチング工程を
監視する際の基準として利用できる。
【0019】第2に、図3は、前記実施例1の前提条件
において、RF時間に対する439nm(d3 Π(v’
=10)に対応)と693nm{a3 Π(v’=2)に
対応}の波長の単一種類のCOガスプローブの分光強度
の比率の変化を示すグラフである。ここでも、RF時間
とスペクトル強度との間には、非常に明白な比例関係が
あることが分かる。この曲線も同様の配合により他のプ
ラズマエッチング工程を監視する際の他の基準として利
用できる。
【0020】実施例2 この実施例2の前提条件として、C48 :CO:Ar
=1:2.2:21の割合で入っている新しく清掃した
プラズマエッチング室にて、40mTorrの圧力で誘
電層をエッチングした。第1に、F(3s43 →3p
43 )ガスとCF2 {A11 (v’=4)→(X1
1(v”=0)}ガスの2種類のプラズマ種であっ
て、それぞれに相当する686nmと255nmのスペ
クトル線のスペクトル強度を測定した。図4は、実施例
2において、RF時間の関数に対する[CF2 ]/
[F]対のプローブのスペクトル強度(光子の数)の比
率の変化を示すグラフである。以下の表2は、図4に示
した同一データを列挙したものである。 ここでも、RF時間とスペクトル強度との間には、非常
に明白な比例関係があることが分かる。この曲線は、同
様の配合で他のプラズマエッチング工程を監視する際の
基準として利用できる。
【0021】第2に、図5は、実施例2において、RF
時間に対する439nm(d3 Π(v’=10)に対
応)と693nm{a3 Π(v’=2)に対応}の波長
の単一種類のCOガスプローブの分光強度の比率の変化
を示すグラフである。ここでも、RF時間とスペクトル
強度との間には、非常に明白な比例関係があることが分
かる。この曲線も同様の配合により、他のプラズマエッ
チング工程を監視する際の他の基準として利用できる。
【0022】前記[CF2 ]/[F]対のスペクトル強
度比とRF時間との間に比例関係があるということは、
チャンバ壁上のポリマー分子の蒸着により説明できる。
蒸着した重合体(ポリマー)の主要成分は、フッ化炭素
重合体、‐(Cxy )‐である。CF2 は、重合の前
駆物質の1つである。従って、比較的小さいRF時間、
即ち、エッチング室がきれいであるときには、放電中に
生成される大部分のCF2 は、一般に、陽極処理したア
ルミニウムからなるチャンバ壁と衝突し、フッ化炭素重
合体を形成する。このことは、[CF2 ]/[F]対の
低いスペクトル強度比に反映している。RF時間が増大
すると、チャンバ壁は、CF2 との反応が不活性なフッ
化炭素重合体層で益々被覆されることになる。従って、
エッチング室内のCF2 の濃度が増える。それと比較し
て、Fの濃度は、チャンバ壁の状態に影響されず、ま
た、Fに関係した抽出反応は、その放射スペクトル強度
がRF時間とともに減少するような重要性をとどめてい
た。その結果、[CF2 ]/[F]対のスペクトル強度
比は、図2及び図4に示すように、RF時間とともに増
大した。
【0023】前記(v’=10)と(v’=2)からな
るCOプローブの両スペクトル強度比の比例関係に関し
ては、この関係もチャンバ壁のポリマーの蒸着に関係し
ていると考えられる。CO分子が壁表面と衝突すると、
高振動状態から低振動状態に減衰しがちである。衝突を
もたらす表面により減衰率が異なることがある。例え
ば、金属(例:アルミニウム)の表面は、ポリマー被覆
(例:フッ化炭素重合体被覆)の表面よりも高い率を有
する。従って、RF時間が短いと、即ち、エッチング室
がきれいであると、CO分子の高い振動状態の大部分
は、低振動状態に減衰する。他方、RF時間が長いと、
即ち、チャンバがポリマー層で被覆されていると、かな
りの量のCOが高振動状態にとどまり、439nm
(v’=10)と693nm(v’=2)のCOの両ス
ペクトル強度間の比率の変化が増大することになる。
【0024】本発明の成功に必要な1つの主要要素は、
プラズマプローブを適切に選択することである。好適に
は、上記実施例の[CF2 ]/[F]対のように、1対
のプラズマガス、又は上記実施例の439nm(v’=
10)と693nm(v’=2)のCOのように単一種
類のガスであるが、2つの特性波長ののプラズマガスを
選択し、そして、ノイズを除去するか又は測定結果を拡
大するかのどちらかのために、それらの比率が算定され
る。更に、チャンバ壁状態の変化がスペクトル強度の変
化の原因であると考えたが、本発明は、チャンバ壁状態
を監視することに限定されるものではない。1又は複数
のプローブプラズマガスのスペクトル強度の変化を生じ
るいずれの状態においても、本発明で開示した方法で監
視することができる。
【0025】以上の本発明の実施例は、例示と説明のた
めに提示したものであり、以上の教示に鑑みて、明らか
な変更や変形が可能である。前記実施例は、本発明の原
理の最良の形の例示を提供するために選択して説明した
ものであり、それを実際に適用することで、当業者は、
本発明を意図する特定の用途に適するように様々な変更
して、様々な実施例で利用できよう。そのような全ての
変更や変形は、それらが正当かつ法的及び公平に権利を
有する見解で解釈した場合、添付の特許請求項により判
定される本発明の範囲内に含まれるものである。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記のような方法としたの
で、以下の効果を有する。 (1)プラズマエッチング室の内部状態を、非侵入的に
持続的に現場で監視できるので、良質の半導体素子や基
板などを確実に製造できる。 (2)プラズマエッチング室に入っているプラズマエッ
チングガスが現場監視プローブとして利用できるので、
他の監視プローブを必要とせず、監視のための投資生産
性に優れている。。 (3)特定波長の光子の数(即ち、スペクトル強度)を
測定することで、プラズマエッチング室の内部状態を監
視することができ、半導体素子や基板などのエッチング
の精度を生産に必要なレベルに維持することができる。 (4)極めて単純であり、かつ、むだな清掃も必要とし
ないので、費用的にも効果的な方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマエッチング室の監視方法
の一実施例を説明するための概略図である。
【図2】本発明の実施例1において、RF時間に対する
[CF2 ]/[F]対のプローブの分光強度の比率の変
化を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例1において、RF時間に対する
439nmと693nmの波長でのCOプローブの分光
強度の比率の変化を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例2において、RF時間に対する
[CF2 ]/[F]対のプローブの分光強度の比率の変
化を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例2において、RF時間に対する
439nmと693nmの波長でのCOプローブの分光
強度の比率の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…プラズマエッチング室、2…モノクロメータ、3…
光導体(光ファイバー、光導管など)、4…感光フォト
ダイオード、5…コンピュータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−186136(JP,A) 特開 平5−36644(JP,A) 特開 平5−29276(JP,A) 特開 昭57−148349(JP,A) 特開 昭62−296520(JP,A) 特開 平2−224232(JP,A) 特開 平8−37175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマエッチング室に所定のガスを導
    入し、RF場を加えてプラズマを形成し、継続的にプラ
    ズマエッチングを行うことによる前記プラズマエッチン
    グ室のチャンバ壁の汚れを監視する方法において、 (a)前記プラズマを形成するスプローブとして1対
    の波長の共通プラズマガスCOを選択し、これらのプラ
    ズマガスCOの波長の対は、エッチング室において、1
    方の波長のスペクトル強度がRF時間とともに増大し、
    他の波長のスペクトル強度がRF時間とともに減少する
    ように、d Π(v’=10)とa Π(v’=2)
    のCOの2つの異なるエネルギー状態に対応してそれぞ
    れ439nmと693nmを選択し、 (b)前記波長での前記2つのプラズマガスCOのスペ
    クトル強度を測定し、 (c)前記RF時間に対する前記波長の対のスペクトル
    強度の比率の変化を表すことにより、チャンバ壁の汚れ
    を監視するようにしたことを特徴とするプラズマエッチ
    ング室の監視方法。
  2. 【請求項2】 プラズマエッチング室に所定のガスを導
    入し、RF場を加えてプラズマを形成し、継続的に半導
    体ウエハ又は基板をプラズマエッチングすることによる
    前記プラズマエッチング室のチャンバ壁の汚れを監視す
    る方法において、 (a)光導体を介してスペクトル強度測定分析手段に接
    続したプラズマエッチング室を設け、 (b)このプラズマエッチング室に前記プラズマを形成
    するための複数のガスを導入し、 (c)前記プラズマを形成する複数のガスプローブとし
    1対の波長の共通プラズマガスCOを選択し、これら
    のプラズマガスCOの波長の対は、エッチング室におい
    て、1方の波長のスペクトル強度がRF時間とともに増
    大し、他の波長のスペクトル強度がRF時間とともに減
    少するように、d Π(v’=10)とa Π(v’
    =2)のCOの2つの異なるエネルギー状態に対応して
    それぞれ439nmと693nmを選択し、 (d)RF電源を使用してプラズマエッチング工程を行
    い、 (e)前記波長での前記2つのプラズマガスCOのスペ
    クトル強度を測定し、 (f)前記RF時間に対する前記波長の対のスペクトル
    強度の比率の変化を表すことにより、チャンバ壁の汚れ
    を監視するようにしたことを特徴とするプラズマエッチ
    ング室の監視方法。
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