JP4165638B2 - プロセスの監視方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プロセスの監視方法及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プロセスの監視方法及びプラズマ処理装置に関し、更に詳しくは、エッチングの処理状態の変化を確実に監視することができるプロセスの監視方法及びプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマを用いたエッチング方法は、従来から半導体製造工程あるいはLCD基板製造工程に広く適用されている。そのエッチング装置は、例えば、互いに平行に配設された上部電極と下部電極を備え、下部電極に被処理体(例えば、半導体ウエハ)を載置した状態で上部電極と下部電極間の放電によりエッチング用ガスからプラズマを発生させ、半導体ウエハを所定のパターンに即してエッチングする。
【0003】
エッチングの終点検出方法には質量分析、発光分光分析等の機器分析手法が用いられており、それらの中でも比較的簡易で高感度なプラズマの発光分光分析が終点検出方法として広く用いられている。この発光分光分析法でのプラズマの発光測定方法は、エッチング用ガスとその分解生成物や反応生成物などのラジカルやイオン等の活性種から最も観察し易い特定の活性種を選択し、選択された特定波長の発光強度を測定する方法である。例えば、CF等のCF系のエッチング用ガスを用いてシリコン酸化膜をエッチングする場合にはその反応生成物であるCO*の特定波長(483.5nm等)を検出し、また、CF等のCF系のエッチング用ガスを用いてシリコン窒化膜をエッチングする場合にはその反応生成物であるN*の特定波長(674nm等)を検出し、それぞれの検出強度の変化点に基づいて終点を検出している。このように従来の終点検出方法はエッチングプロセスに即して終点検出に用いる波長を変えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の終点検出方法の場合には、プラズマの発光スペクトルのうち、特定波長のみをモニターしながら終点の検出を行っているため、低開口のエッチングでは特定波長の発光強度の変化が小さく、十分な発光強度の変化を得ることが難しく、終点の検出が困難になるという課題があった。
【0005】
米国特許第5288367号明細書には、主成分分析の手法を用いて発光スペクトルの特定波長を自動的に決定し、その特定波長に基づいて終点を検出する方法が提案されている。この方法の場合には、特定波長を自動的に決定することができるものの、特定波長を用いて終点を検出する点では従来の終点検出方法と変わらない。
【0006】
また、本出願人は特開2000-331985号公報において、エッチングの終点を検出する際に、プラズマの成分波長の発光強度について主成分分析を行って第1主成分得点を求め、この第1主成分得点の経時的変化に基づいて終点を検出する方法を提案した。例えば、図9は全面に酸化膜(以下、「ベタ酸化膜」と称す。)を有するウエハをサンプルウエハとしてエッチングした場合の210〜410nmの波長領域にある成分波長の第1主成分得点の経時的変化を示すグラフである。この場合にはエッチング前からエッチング後のオーバーエッチングに至る状態の変、つまりエッチングの終点が明瞭に判る。しかし、同じ酸化膜を有し、レジストの開口率が極めて小さい低開口(例えば、開口率が0.25%)の実際のウエハの場合には、上述の第1主成分得点の経時的変化が図10に示すようになり、ノイズが大きく、終点を検出することが難しくなる。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、開口率の低い被処理体をエッチングする時にエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態の二つの状態の間でのプラズマ発光強度の変化が小さくてもその変化を確実に検出することができるプロセスの監視方法及びプラズマ処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のプロセスの監視方法は、プラズマ処理装置を用いて被処理体にエッチング処理を施す際に、光学的検出器によってプラズマの複数の成分波長の発光強度を複数の検出データとして検出し、これらの検出データの経時的変化を利用して上記被処理体のプラズマ処理状態の変化を監視するプロセスの監視方法であって、上記プラズマ処理状態が変化するエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態の二つの状態に分け、これらの状態対して一定の異なった目的変数をそれぞれ設定し、これらの目的変数説明変数として上記複数の検出データを用いる重回帰分析を行ってモデル式を予め作成し、このモデル式に実際に被処理体を処理する時に検出された上記複数の検出データを上記説明変数として当て嵌めて得られた上記目的変数に基づいてエッチングプロセスの監視を行うことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項2に記載のプラズマ処理装置は、被処理体にエッチング処理を施す際に、光学的検出器によってプラズマの複数の成分波長の発光強度を複数の検出データとして検出し、これらの検出データの経時的変化を利用して上記被処理体のプラズマ処理状態の変化を監視する制御装置を備えたプラズマ処理装置であって、上記制御装置は、上記複数の検出データを記憶する第1記憶手段と、上記プラズマ処理状態が変化するエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態に分けられた二つの状態に対して設定された一定の異なった目的変数をそれぞれ記憶する第2記憶手段と、これらの目的変数説明変数として上記複数の検出データを用いる重回帰分析を行うための多変量解析プログラムを記憶する第3記憶手段と、上記目的変数と上記説明変数に基づいて重回帰分析を行ってモデル式を作成する第1演算手段と、上記モデル式を記憶する第4記憶手段と、上記被処理体の処理時に検出された上記複数の検出データを上記説明変数として上記モデル式に当て嵌めて上記目的変数を求める第2演算手段とを有し、上記目的変数の変化に基づいてエッチングプロセスを監視することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。
まず、本発明方法に用いられる処理装置についてプラズマ処理装置を例に挙げて説明する。本実施形態のプラズマ処理装置は、例えば図1に示すように、アルミニウム製のチャンバ1と、このチャンバ1内に配置された下部電極2を、絶縁材2Aを介して支持する昇降可能なアルミニウム製の支持体3と、この支持体3の上方に配置され且つプロセスガスを供給し且つ上部電極を兼ねるシャワーヘッド(以下では、必要に応じて「上部電極」とも称す。)4とを備え、下部電極2とシャワーヘッドとの間で発生するプラズマによって支持体3上のウエハWに対してエッチング処理を行うようになっている。
【0017】
チャンバ1は上部が小径の上室1Aとして形成され、下部が大径の下室1Bとして形成されている。上室1Aはダイポールリング磁石5によって包囲されている。このダイポールリング磁石5は複数の異方性セグメント柱状磁石がリング状の磁性体からなるケーシング内に回転可能に収納されて形成され、上室1A内で全体として一方向に向かう一様な水平回転磁界を形成する。下室1Bの上部にはウエハWを搬出入するための出入口が形成され、この出入口にはゲートバルブ6が取り付けられている。また、下部電極2には整合器7Aを介して高周波電源7が接続され、この高周波電源7から下部電極2に対して13.56MHzの高周波電力Pを印加し、上室1A内で上部電極4との間で垂直方向の電界を形成する。
【0018】
下部電極2の上面には静電チャック8が配置され、この静電チャック8の電極板8Aには直流電源9が接続されている。従って、高真空下で直流電源9から電極板8Aに高電圧を印加することにより静電チャック8によってウエハWを静電吸着する。この下部電極2の外周にはフォーカスリング10が配置され、上室1A内で生成したプラズマをウエハWに集める。また、フォーカスリング10の下側には支持体3の上部に取り付けられた排気リング11が配置されている。この排気リング11には複数の孔が全周に渡って周方向等間隔に形成され、これらの孔を介して上室1A内のガスを下室1Bへ排気する。
【0019】
支持体3はボールネジ機構12及びベローズ13を介して上室1Aと下室1B間で昇降可能になっている。従って、ウエハWを下部電極2上に供給する場合には、支持体3を介して下部電極2が下室1Bまで下降し、ゲートバルブ6を開放して図示しない搬送機構を介してウエハWを下部電極2上に供給する。下部電極2と上部電極4との間の電極間距離は所定の値に設定されている。また、支持体3の内部には冷媒配管14に接続された冷媒流路3Aが形成され、冷媒配管14を介して冷媒流路3A内で冷媒を循環させ、ウエハWを所定の温度に調整する。更に、支持体3、絶縁材2A、下部電極2及び静電チャック8にはそれぞれガス流路3Bが形成され、ガス導入機構15からガス配管15Aを介して静電チャック8とウエハW間の細隙にHeガスを所定の圧力でバックサイドガスとして供給し、Heガスを介して静電チャック8とウエハW間の熱伝導性を高めている。尚、16はベローズカバーである。
【0020】
シャワーヘッド4の上面にはガス導入部4Aが形成され、このガス導入部4Aには配管17を介してプロセスガス供給系18が接続されている。プロセスガス供給系18は、Arガス供給源18A、COガス供給源18B、Cガス供給源18C及びOガス供給源18Dを有している。これらのガス供給源18A、18B、18C、18Dはバルブ18E、18F、18G、18H及びマスフローコントローラ18I、18J、18K、18Lを介してそれぞれのガスを所定の設定流量でシャワーヘッド4へ供給し、その内部で所定の配合比を持った混合ガスとして調整する。
【0021】
シャワーヘッド4の下面には複数の孔4Bが全面に渡って均等に配置され、これらの孔4Bを介してシャワーヘッド4から上室1A内へ混合ガスをプロセスガスとして供給する。また、下室1Bの下部の排気孔には排気管1Cが接続され、この排気管1Cに接続された真空ポンプ等からなる排気系19を介してチャンバ1内を排気して所定のガス圧力を保持している。排気管1CにはAPCバルブ1Dが設けられ、チャンバ1内のガス圧力に即して開度を自動的に調節する。
【0022】
また、例えばヘッドシャワー4にはコリメータ20を介してチャンバ1内のプラズマ発光を多波長に渡って検出する光学計測器21が設けられ、この光学計測器21によって測定される発光強度(検出データ)に基づいてプラズマを監視し、エッチングの終点を検出している。
【0023】
コリメータ20は、例えば図2に示すように、内径が6μm、長さが1mmのガラス製の毛細管を束ね、多数の孔20Aを全面に有する円盤状に形成されている。このコリメータ20が例えば光ファイバー先端のレンズとチャンバ1間に設けられている。このコリメータ20を使用することによりウエハW表面からの反射光を遮断することができるため、ウエハW表面のレジスト膜による干渉光の影響を抑制し、プラズマの成分波長の発光強度のノイズを1/3に低減することができ、また、上下両電極2、4それぞれの表面近傍に形成されるプラズマシースからの発光を遮断してプラズマのバルク部分からの平行光のみを取り込みことができ、ノイズをより一層低減することができる。
【0024】
而して、本実施形態では光学計測器21からの検出データを制御装置22に登録された多変量解析プログラムを用いて重回帰分析してエッチングの終点を検出する。この制御装置22は、例えば図3に示すように、光学計測器21からのプラズマの成分波長の発光強度を検出データ(検出信号)としてサンプリングする光学的信号サンプリング手段22Aと、この光学的サンプリング手段22Aからの検出信号を格納して記憶する第1記憶手段22Bと、エッチング前後の状態をそれぞれ異なった一定の数値を目的変数として記憶する第2記憶手段22Cと、これらの目的変数と複数の検出信号からなる検出データを説明変数とした重回帰分析、主成分分析等を行う多変量解析プログラムを記憶する第3記憶手段22Dと、これらの目的変数及び説明変数に基づいて重回帰分析を行ってモデルを作成する第1演算手段22Eと、重回帰分析モデルを記憶する第4記憶手段22Fと、上記モデル式にウエハWの処理時の検出データを説明変数として当て嵌めて目的変数を求める第2演算手段22Gとを有し、上記目的変数の変化に基づいてプロセスを監視するようになっている。第1、第2演算手段22E、22Gは一つのCPUに含めても良く、また、第1、第2、第3、第4記憶手段22B、22C、22D、22Fは一つの記憶装置に含めても良い。
【0025】
本実施形態では例えば図4に示すウエハWをエッチングし、光学計測器21からの検出データに基づいて制御装置22においてを重回帰分析する。このウエハWは、図4に示すように、シリコン層Siと、このシリコン層Si上に積層された熱酸化膜SiOと、この熱酸化膜SiO上に積層されたレジスト層Rとを有している。レジスト層Rには開口率が0.25%の開口部Oが形成され、この開口部Oからプラズマを照射してシリコン層Siまで熱酸化膜SiOをエッチングする。上記プラズマ処理装置を用いてウエハWをエッチングすると、光学計測器21から図5に示す発光スペクトルが得られる。即ち、例えばエッチング終了前50秒の時点ではエッチング途中にあって鎖線で示す発光スペクトルが得られ、エッチング終了後140秒の時点ではオーバーエッチングの過程にあって実線で示す発光スペクトルが得られる。この図からも明らかなように200nm〜450nmの波長領域ではエッチング前後で発光スペクトルの成分波長の発光強度が変化しているが、450nmを超えた波長領域ではエッチング前後の発光強度が殆ど変化していないことが判る。
【0026】
そこで、本実施形態ではエッチング前後で変化する210nm〜410nmの波長領域にある複数の成分波長をエッチングの終点を検出するための成分波長として使用する。この際、使用波長領域内で0.5nm刻みで発光強度を検出し、これらの発光強度を検出データとして使用する。発光強度を検出する場合にはダイポールリング磁石5が3.1秒で一回転し、一回転する間に光学測定器21でプラズマを31回測定し、つまり1秒間に10回プラズマを測定する。そして、一周する間に変動する各成分波長の発光強度の平均値を検出データとして使用する。
【0027】
而して、本実施形態では実際のウエハWをエッチングするに先立ってサンプルウエハ(ベタ酸化膜を有するウエハ)を用いて上記使用波長領域にある各成分波長の発光強度について重回帰分析を行う。i番目の測定における使用波長領域にある各成分波長の発光強度を説明変数xijとすると共にエッチング前後の二つの状態を表すそれぞれの目的変数yにはそれぞれ任意の数値を設定して重回帰分析を行って下記▲1▼に示す重回帰モデル式を作成する。下記▲1▼式において、例えば、エッチング前後で変化しない成分波長の発光強度をxi1とし、エッチング後に上昇する成分波長の発光強度をxi2とし、エッチング後に下降する成分波長の発光強度をxi3とすれば、発光強度xi1の重回帰係数Ai1は「0」に近い値を示し、発光強度xi2の重回帰係数Ai2は正に大きな値を示し、発光強度xi3の重回帰係数Ai3は負に大きな値を示す。従って、重回帰係数Ai1はエッチングの終点検出には殆ど寄与しないため、その重みは殆どなく、重回帰係数Ai2、Ai3はエッチングの終点検出に大きく寄与し、その重みが大きい。尚、下記▲1▼式において、「i」はi番目の測定を表し、[n]はn個の成分波長を表す。
=Ai1i1+Ai2i2+Ai3i3+・・・+Ainin+B・・・▲1▼
【0028】
本実施形態では、エッチング前後の二つの状態を表す目的変数として、例えばエッチング前の状態の目的変数の理論値を「1」として設定し、エッチング後のオーバーエッチング状態の目的変数の理論値を「3」として設定する。目的変数yの理論値をこのように設定することでエッチング前には目的変数の実測値yは「1」前後で変動し、エッチング後には目的変数の実測値yは「3」前後で変動する。この際、エッチング終了までには複数回の測定を行うため、測定回数分の上記▲1▼の重回帰モデル式を纏めると下記の▲2▼式の重回帰モデル式になる。下記▲2▼式において、Yは複数の複数の測定における目的変数の行列であり、Aは重回帰係数の回帰行列であり、Xは説明変数の行列であり、Bは残差の行列である。この重回帰モデル式の回帰行列AはPLS法を用いて求めることができる。PLS法の詳細は例えばJOURNAL OF CHEMOMETRICS,VOL.2(PP.211-228)(1998)に掲載されている。
Y=AX+B・・・▲2▼
【0029】
ところで、サンプルウエハの発光スペクトルの210nm〜410nmの波長領域にある複数の成分波長の発光強度の係数を上述の方法で求めて図6に示した。この図からも明らかなように210nm〜410nmの波長領域における成分波長の発光強度はいずれも正または負の値の方向に大きく振れ、各成分波長がエッチングの終点を検出する際に大きな重みを有することがわかる。
【0030】
そして、エッチング前後の状態の目的変数の理論値を「1」、「3」と設定した場合、サンプルウエハのエッチング時における発光スペクトルの各成分波長の発光強度xi1と目的変数の実測値yとの関係を図示したものが図7である。同図からも明らかなように、複数の成分波長の発光強度を用いてエッチングによる発光スペクトルの変化を実測するようにしたため、エッチング前後の変化が明瞭になり、エッチングの終点を確実に判定し、検出することができる。
【0031】
次に、低開口(開口率=0.25%)のウエハをエッチングした場合に、サンプルウエハによって求めた重回帰モデル式▲1▼の説明変数に各成分波長の発光強度を当て嵌めて目的変数の変化を図8に示した。同図に示す結果から明らかなように、低開口のウエハであっても図7に示すグラフと対応して目的変数が上昇し、サンプルウエハと同様にエッチングの終点を検出できることが判る。図7と異なり、図8では目的変数がエッチング前後で「1」から「3」に変化していないのはサンプリング(ベタ酸化膜を有するウエハ)を用いて求めた重回帰モデル式▲1▼に対して低開口率のレジスト層Rを有するウエハWのエッチング時の発光強度を当て嵌めたからである。重回帰モデル式を求める際のウエハとして実際に終点検出するウエハと同一膜構成のウエハを用いると、より明瞭な終点検出を行なうことができる。また、従来の図10に示す場合と比較して目的変数のノイズが小さく、エッチングの終点を検出し易いことが判る。
【0032】
以上説明したように本実施形態によれば、エッチング状態が変化する前後の二つの状態にそれぞれ異なった目的変数として「1」、「3」を設定し、これらの目的変数「1」、「3」と発光スペクトル複数の成分波長の発光強度(検出データ)を説明変数とする重回帰分析を行って重回帰モデル式▲1▼を予め作成し、実際にウエハWをエッチングする際に、重回帰モデル式▲1▼に逐次検出データを当て嵌めた結果に基づいてプロセスの監視を行うようにしたため、開口率の低いウエハをエッチングする時でもプラズマ発光強度の変化に伴って目的変数が急激に変化してエッチングの終点を確実に検出することができる。
【0033】
尚、上記実施形態ではプロセスとしてウエハをエッチングする場合について説明したが、本発明はプラズマ処理装置によるエッチングに制限されるものではなく、プロセスがある状態から他の状態に変化する段階がある処理装置の場合には、この変化する段階を検出する場合にも本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、開口率の低い被処理体をエッチングする時にエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態の二つの状態の間でのプラズマ発光強度の変化が小さくてもその変化を確実に検出することができるプロセスの監視方法及びプラズマ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一実施形態であるプラズマ処理装置を示す構成図である。
【図2】図1に示すプラズマ処理装置に用いられたコリメータの一例を部分的に破断して示す斜視図である。
【図3】図1に示プラズマ処理装置の制御装置の一部を示すブロック図である。
【図4】図1に示プラズマ処理装置を用いてエッチングするウエハを示す部分断面図である。
【図5】ベタ酸化膜を有するウエハをエッチングした時のプラズマの発光スペクトルを示す図である。
【図6】図5に示す発光スペクトルの成分波長の発光強度を重回帰分析した時の各成分波長の重回帰係数を示すグラフである。
【図7】図5に示す発光スペクトルの成分波長の発光強度を重回帰分析の目的変数の経時的変化を示すグラフである。
【図8】図4に示す低開口のウエハをエッチングした時の成分波長の発光強度を重回帰分析の目的変数の経時的変化を示すグラフである。
【図9】図5に示す発光スペクトルの成分波長の発光強度を主成分分析した時の第1主成分得点の経時的変化を示すグラフである。
【図10】図4に示す低開口のウエハをエッチングした時の成分波長の発光強度を主成分分析した時の第1主成分得点の経時的変化を示すグラフである。
【符号の説明】
21 光学測定器
22 制御装置
22B 第1記憶手段
22C 第2記憶手段
22D 第3記憶手段
22E 演算手段
22F 第4記憶手段
W ウエハ(被処理体)

Claims (2)

  1. プラズマ処理装置を用いて被処理体にエッチング処理を施す際に、光学的検出器によってプラズマの複数の成分波長の発光強度を複数の検出データとして検出し、これらの検出データの経時的変化を利用して上記被処理体のプラズマ処理状態の変化を監視するプロセスの監視方法であって、上記プラズマ処理状態が変化するエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態の二つの状態に分け、これらの状態対して一定の異なった目的変数をそれぞれ設定し、これらの目的変数説明変数として上記複数の検出データを用いる重回帰分析を行ってモデル式を予め作成し、このモデル式に実際に被処理体を処理する時に検出された上記複数の検出データを上記説明変数として当て嵌めて得られた上記目的変数に基づいてエッチングプロセスの監視を行うことを特徴とするプロセスの監視方法。
  2. 被処理体にエッチング処理を施す際に、光学的検出器によってプラズマの複数の成分波長の発光強度を複数の検出データとして検出し、これらの検出データの経時的変化を利用して上記被処理体のプラズマ処理状態の変化を監視する制御装置を備えたプラズマ処理装置であって、上記制御装置は、上記複数の検出データを記憶する第1記憶手段と、上記プラズマ処理状態が変化するエッチング途中の状態とエッチング終了後の状態に分けられた二つの状態に対して設定された一定の異なった目的変数をそれぞれ記憶する第2記憶手段と、これらの目的変数説明変数として上記複数の検出データを用いる重回帰分析を行うための多変量解析プログラムを記憶する第3記憶手段と、上記目的変数と上記説明変数に基づいて重回帰分析を行ってモデル式を作成する第1演算手段と、上記モデル式を記憶する第4記憶手段と、上記被処理体の処理時に検出された上記複数の検出データを上記説明変数として上記モデル式に当て嵌めて上記目的変数を求める第2演算手段とを有し、上記目的変数の変化に基づいてエッチングプロセスを監視することを特徴とするプラズマ処理装置。
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