JP2001519476A - 耐食性及び引抜き性のアルミニウム合金、その物品並びに物品の製造方法 - Google Patents

耐食性及び引抜き性のアルミニウム合金、その物品並びに物品の製造方法

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JP2001519476A JP2000515040A JP2000515040A JP2001519476A JP 2001519476 A JP2001519476 A JP 2001519476A JP 2000515040 A JP2000515040 A JP 2000515040A JP 2000515040 A JP2000515040 A JP 2000515040A JP 2001519476 A JP2001519476 A JP 2001519476A
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Abstract

(57)【要約】 耐食性、引抜き性、曲げ性及び押出性の改良された組み合わせを有するアルミニウム基合金組成物は、重量パーセントで、銅 約0.03%以下、マンガン 約0.1〜最大約1.5%、チタン 約0.03〜約0.35%、マグネシウムの量 最大約1.0%、ニッケル 0.01%未満、亜鉛 約0.06%〜約1.0%、ジルコニウムの量 最大約0.3%、鉄とケイ素の各量 最大約0.50%、クロム 最大0.20%で、残部がアルミニウム及び不可避的不純物から本質的に成る。高度の耐食性、引抜き性、曲げ性及び熱間変形能を有するアルミニウム合金物品の製造方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は耐食性アルミニウム合金に関し、更に詳しくは、引抜き性の改良のた
のためにマンガン、マグネシウム及びジルコニウムのうちの1種以上の制御され
た各量を含むAA3000系統アルミニウム合金に関する。
【0002】 (背景技術) 従来技術では、アルミニウムは、その耐食性がよく知られている。耐食性が必
要な場合には、AA1000系統アルミニウム合金が選ばれることが多い。
【0003】 更に高強度が必要な場合がある用途では、AA1000系統はAA3000系
統アルミニウム合金のような更に高度に合金化された材料に置き換えられてきた
。AA3102及びAA3003は優れた耐食性を有する高強度アルミニウム合
金の例である。
【0004】 AA3000系統のアルミニウム合金は、高強度、軽量、耐食性及び押出性の
組み合わせによって、自動車産業で広く使用されている。これらの合金は、熱交
換器又は空調凝縮器装置で使用する管材料にされることがおおい。
【0005】 或る腐食性環境に曝される時にAA3000系統合金が受ける問題の1つは、
ピッチング又は膨れ腐食である。この種の腐食は熱交換器又は空調凝縮器装置で
見られる種類の環境で発生することが多く、この腐食がアルミニウム合金管材料
の保全性を損なうと自動車部品の故障となることがある。
【0006】 改良された耐食性を有するアルミニウム合金を調べると、米国特許第4,64 9,087号及び第4,828,794号に開示されているような更に高度に合金 化された材料が開発されていた。これらの、より高度に合金化された材料は、改
良された腐食性能を持っているけれども、極めて大きい押出し力を必要とするの
で押出成形で利用されていない。
【0007】 米国特許第5,286,316号は、高度の押出性も高度の耐食性も有するアル
ミニウム合金を開示している。このアルミニウム合金は、約0.1−0.5重量
%のマンガン、約0.05−0.12重量%のケイ素、約0.10−0.20重
量%のチタン、約0.15−0.25重量%の鉄と残部がアルミニウム及び付帯
的不純物から本質的に成る。この合金は本質的に銅を含まないのが好ましく、銅
は0.01%以下に限定されている。この合金は本質的に銅を含まないので銅含
量は0.03重量%を超えない。
【0008】 米国特許第5,286,316号に開示されている合金はAA3102より改良
された耐食性を示すけれども、更に耐食性であることが望ましい。ASTM規格
G85(以後、SWAAT試験とする)に述べられている塩水-酢酸噴霧を使っ
た腐食試験では、AA3102材料で作られた凝縮器チューブは、SWAAT試
験環境では僅か8日しか持たなかった。米国特許第5,286,316号に教示さ
れた合金を使った同様な実験では、AA3102よりも長持ちした。しかしなが
ら、米国特許第5,286,316号の改良合金もSWAAT試験では20日足ら
ずで破損した。
【0009】 従来技術の耐食性合金での前述の欠点を解消する改良型アルミニウム合金が開
発された。この改良型合金は、制御された量の銅、亜鉛及びチタンを含むAA3
000系統合金である。この改良型合金は、熱間変形能も耐食性も必要とする用
途には特に好適である。この合金は、重量パーセントで、銅の量 最大0.03 %、ケイ素 約0.05%〜0.12%、マンガン 約0.1〜約0.5%、チ タン 約0.03〜約0.30%、マグネシウム 0.01%未満、ニッケル
0.01%未満、亜鉛 約0.06〜約1.0%、鉄の量 最大約0.50%、
クロム 最大0.50%で、残部がアルミニウム及び不可避的不純物から本質的
に成る。更に、銅が約0.008%以下である;チタンが約0.07〜0.20
%である;亜鉛が約0.10〜0.20%である;及び鉄が約0.05〜0.3
0%である合金の例が記載されている。この改良合金は、1996年6月6日に
出願された米国特許出願番号第08/659,787号に開示されていて、この 出願書はその全文が引用されて本明細書に組み入れられている。
【0010】 特に管材料に押出した時にこの改良型合金は極めて優れた耐食性及び熱間変形
能を示すけれども、更に冷間変形及び必要に応じて焼なましを施すとこの改良型
合金は必ずしも好適な性能を発現するとは限らない。しばしば、この改良型合金
は、熱間変形の後に冷間引抜きされて焼なましされる、又は冷間引抜きされて焼
なましされる。冷間引抜きされた合金では、加工品が破断したり受け入れられな
い表面仕上げ、例えばストレッチャストレイン又はゆず肌、となることがあるく
びれや局部変形を発生しやすい。その材料が降伏点は通るが引張強さに達しなか
った時のくびれの原因の1つは、変形又は軟化に対する耐性が不十分ことである
。冶金業界では、局部変形に耐える能力を“n値”で測定することがある。n値
は、一般的に降伏点と引張強さの差である。この値は当業界ではよく知られてい
て、本発明を理解するのに更に説明する必要はないと思われる。
【0011】 前述の改良型合金の欠点からみて、優れた耐食性及び熱間変形能ばかりでなく
、曲げ性及び引抜き性も有する新規の改良型合金を提供するニーズが生じていた
。このニーズに応えるに当たって、本発明は、制御された量のマンガン、マグネ
シウム及びジルコニウムを含み、焼なましと後続の冷間変形の有無に関係なく、
熱間変形材料の耐食性の用途ばかりでなく、熱間変形及び冷間加工される材料に
も好適なアルミニウム合金材料を提供する。
【0012】 (発明の要約) 従って、耐食性と熱間変形能の改良された組み合わせを有するアルミニウム合
金を提供することが本発明の第1の目的である。
【0013】 本発明のもう1つの目的は、製造を容易にするために管理しやすい濃度の銅を
含むアルミニウム合金を提供することである。
【0014】 本発明の更なる目的は、熱間変形能も、耐食性、引抜き性、曲げ性も有するア
ルミニウム合金を提供することである。
【0015】 本発明の別の目的は、耐食性、引抜き性及び優れた熱間変形能の改良された組
み合わせを有する押出、特に押出された凝縮器管材料を提供することである。
【0016】 本発明のその他の目的及び利点は、本発明の説明が進むにつれて明白になろう
【0017】 (発明の開示) 前記の目的及び利点を達成するに当たって、本発明は、重量パーセントで、銅 0.03%以下、マンガン 約0.1〜最大約1.5%、チタン 約0.03〜 約0.35%、マグネシウムの量 最大約1.0%、ニッケル 0.01%未満、
亜鉛 約0.06〜1.0%、ジルコニウムの量 最大約0.3%、鉄とケイ素の
各量 最大約0.50%、クロム 最大0.50%で、残部はアルミニウム及び不
可避的不純物から本質的に成る耐食性アルミニウム合金を提供する。
【0018】 更に好ましくは、銅が約0.02%以下であり、チタンが約0.12〜0.2
0%であり、亜鉛が約0.10〜0.20%であり、そして鉄が約0.05〜0
.30%である。マンガン、マグネシウム及びジルコニウムの好ましい量には、
Mn 約0.3〜1.0%、Mg 約0.2〜0.8%、及びZr 約0.1〜0
.15%が挙げられる。
【0019】 各成分の量を更に詳細に考えると、銅は好ましくは0.006%以下、更に好
ましくは0.004%以下である。ケイ素は好ましくは0.05〜0.1%、更
に好ましくは0.06%以下である。マンガンは好ましくは0.5〜1.1%、
更に好ましくは0.8%以下である。マグネシウムは、特に薄肉断面では押出性
に影響を及ぼすので、マグネシウムの好ましい量は物品の使用目的によって殆ど
決まる。この種の要件を含む用途では、マグネシウムは、好ましくは0.2%未
満、更に好ましくは0.1%未満である。マグネシウムは或る種のろう付け作業
ではろう付け性には悪影響を及ぼすと考えられる。これらの用途に使用される加
工品では、マグネシウムの量を0.2%未満に制御しなければならない。もう一
方では、マグネシウムは、特に肉厚断面では変形能に影響を及ぼす結晶粒度の制
御に役立つ。この種の用途では、マグネシウム濃度は0.2%以上、出来れば0
.3%以上が望ましい。亜鉛は、好ましくは0.14ないし0.18%の範囲、
更に好ましくは0.15%以下である。チタンは、0.14ないし0.18%の
範囲が好ましく、0.16%以下が更に好ましい。ジルコニウムは0.01%未
満が好ましい。鉄は0.07%未満が好ましい。ニッケルもクロムも0.02%
未満が好ましく、0.01%未満の量が更に好ましい。
【0020】 本発明の耐食性アルミニウム合金によって、既知のAA3000系統合金に優
る改良された耐食性が得られる。従って、本発明のアルミニウム合金は、優れた
耐食性も熱間変形能も発現する。更に、マンガン、マグネシウム及びジルコニウ
ム含量を制御することにより、本発明の合金は、引抜きや曲げのような加工作業
過程で加工品の局部変形又は不具合を発生することなく冷間加工、又は冷間加工
に続いて焼なましすることも出来る。
【0021】 本発明の合金は、前記合金組成物を鋳造し、その鋳造加工品を均質、冷却、再
加熱及び熱間変形することにより作ることが出来る。熱間変形加工品は、その熱
間加工条件で使用することが出来る、即ち、所望の最終製品用途によって冷間加
工することが出来る、又は冷間加工したのち焼なましすることが出来る。好まし
くは、熱間変形は押出しであり、冷間変形は引抜き及び/又は曲げである。本発
明の方法により、熱間変形加工品、又は後続の冷間変形用の中間加工品が作られ
る。
【0022】 (発明を実施するための好ましい形態) 本発明は、従来技術の合金よりも著しく改良された曲げ性又は引抜き性を有す
るアルミニウム合金を提供する。前述のように、優れた耐食性及び押出成形性を
発現する既知のAA3000系統合金は、特にこの合金が熱交換器又は空調装置
用の凝縮器管材料に製造される環境では熱間変形、冷間変形及び/又は焼なまし
される時、局部変形又はくびれを発生しやすい。このようなアルミニウム合金で
は、冷間変形後の表面仕上げも劣り、製品の破損も発生する。本発明の合金組成
物は、組成物の合金化元素を制御することにより熱間変形能、機械的諸特性及び
耐食性の許容レベルを依然保ちながら大幅に改良された曲げ性及び引抜き性を発
現する。
【0023】 概略的には、本発明は、重量パーセントで、銅 約0.03%以下、マンガン
約0.1〜最大1.2%又は約1.5%、チタン 約0.03〜約0.35%、 マグネシウムの量 最大約1.0%、ニッケル 0.01%未満、亜鉛 約0. 05〜約1.0%、ジルコニウムの量 最大約0.3%、鉄とケイ素の各量 最大
約0.50%、クロム 最大0.20%であって、残部がアルミニウム及び不可 避的不純物から本質的に成るアルミニウム合金を提供する。
【0024】 好ましくは、銅の含量は約0.01%未満に保たれる。チタンのパーセントは
約0.07〜0.20%に維持されるのが好ましい。亜鉛の量は約0.06〜1
.0%に維持される。
【0025】 更に好ましくは、亜鉛の量は約0.06〜0.5%、尚、更に好ましくは約0
.10〜0.20%に維持される。チタンは約0.12〜0.20%であり、そ
して鉄とケイ素は約0.05〜0.30%である。マンガン、マグネシウム及び
ジルコニウムの好ましい量には、Mn 約0.30〜0.15%、Mg 約0.
2〜0.8%及びジルコニウム 約0.05〜0.15%が挙げられる。下記の
検討により明らかなように、引抜き性を改良する過程で必要に応じてマンガン、
マグネシウム及びジルコニウムのグループの1種以上を除くことが出来る。
【0026】 本発明のアルミニウム合金組成物の改良された引抜き性及び曲げ性を実証する
ために、いろいろな量のマンガン、マグネシウム及びジルコニウムを含む一連の
合金組成物を使って検討を行なった。この検討用の対照品として使用した合金組
成物はX3030であった(組成、重量%で:Si-最大0.15%、Fe-最大
0.35%、Cu-最大0.10%、Mn-0.10%ないし0.7%、Mg-最 大0.05%、Cr-最大0.05%、Ni-不純物、Zn-0.05ないし0. 50%、Ti-0.05ないし0.35%、その他の成分-各0.05%で合計0
.15%、残部はアルミニウム)。例えば、マンガン濃度は、0.5%、0.8
%、そして1.2%の間を変動した。マグネシウム濃度は0.3%〜0.6%を
変動した。ジルコニウムの目標には0.10%と0.20%を挙げた。
【0027】 ジルコニウム、マンガン及びマグネシウムのうちの1種以上を前述の改良型ア
ルミニウム合金と組み合わせると、対照用合金の特徴を示す低い強度及び大きい
結晶粒度を解決すると考えられる。これの合金化元素は、本発明の合金の機械的
諸特性の改良、即ち強度の向上、結晶粒度の微細化、又は結晶粒成長/再結晶の
更なる抑制、に役立つと思われる。
【0028】 熱間成形条件で、並びに熱間変形、冷間変形、再加熱及び焼入れ条件で機械的
諸特性を検討した。単なる熱間変形体を使った第1試験は、押出等のような加工
を代表することを目的とした。熱間変形、冷却、冷間加工、再加熱及び焼入れを
組み合わせる第2試験は、押出又は熱間変形された加工品が、更に冷間加工、加
熱及び焼入れを施される実機加工をシミュレーションすることを目的とした。第
1試験では、合金組成を選んで、3”(76.2mm)×8”(203.2mm
)×15”(381mm)インゴットに鋳造したのち、表面を切削した。このイ
ンゴットを慣用の方法によって均質、冷却及び熱間圧延して、厚さ3/8”(9
.5mm)としたのち、引張強さ試験にかけた。第2試験では、熱間圧延した材
料を空冷した後、冷間加工、1000 (538℃)への再加熱、1時間の保持
をした後、水焼入れをした。
【0029】 図1−5に、第1試験の代表的結果をYSとUTS(KSI)、伸び及び相対
n値の項で示している。相対n値は、(UTS−YS)/YSとして計算して比
較のために実際のn値をシミュレーションする。
【0030】 図1は、マンガンを加えると従来技術のアルミニウム合金よりも大幅に相対n
値が改良されることを実証している。X3030引張強さにも改良は認められ、
しかも全く驚くことには、伸びはさほど低下していない。グラフで表すために、
伸びも相対n値も拡大倍率にされている。
【0031】 図2も、ジルコニウムを従来技術のX3030合金に加えると相対n値が増加
することを実証している。再度書くが、引張強さは増加していても、伸び又は降
伏強さの低下は見られない。
【0032】 図3は、マンガン及びジルコニウムを増加した時の結果と同様に、伸びは低下
することなくマグネシウムも相対n値及びUTS値の改良に寄与することを示し
ている。
【0033】 図4及び5は、ジルコニウム、マンガン及びマグネシウムを組み合わせた効果
を示していて、この場合、マンガンは0.5から0.8%まで変動している。図
4及び5の実例組成物の相対n値を、図1−3に示しているX3030の相対n
値と比較すると、特に、図4の実例組成物では大幅に改良された相対n値が得ら
れている。これらの相対n値は、マンガン又はジルコニウムだけを加えた時の値
よりもやはり改良されている。ここでも触れるが、伸びには低下は見られずしか
も強度値も非常に優れている。
【0034】 図1−5で実証した結果によると、本発明の合金組成物が前述の濃度のジルコ
ニウム、マンガン及びマグネシウムを含むと、引抜き性で大幅な改良が得られる
ことが判る。従って、局部変形又はくびれを発生することなく、この合金組成物
を押出したのち冷間加工することが出来る。かなりの程度の冷間加工の後の焼な
ましによっても結晶粒の激しい成長はないので、この合金は冷間加工して焼なま
しを必要とする用途にも好適である。このような予想しない結果に寄与する因子
には、熱間加工構造体が持っている相対n値が比較的高いこと、改良された強度
値、及び比較的微細な結晶粒度が挙げられる。下記で考察するように、本発明の
合金組成物の微細な結晶粒組織は、この組成物が焼なましされた後でも残ってい
る。従って、本発明の合金組成を持ち、熱間変形、冷間変形そして後続の焼なま
しをされた物品は、改良された表面組織及び高い降伏値を有する。更に詳しくは
、本発明の合金組成物は改良された引抜き性を持つので、変形物品は延伸、曲げ
、引抜き等のような後続の冷間加工を受けた時、ストレッチャストレイン及びゆ
ず肌は取り除かれる、又は無くなる。更に、物品の引抜き性が改良されるので、
加工過程での加工品の破損は少なくなる、又は無くなるので、生産性での収量が
向上する。
【0035】 表1及び2は、本発明の合金組成物を使って実施した第2試験を示している。
前述のように、この試験では熱間変形材料に、再加熱と水焼入れを行なって相対
n値にも機械的諸特性にも及ぼすこれらの工程の影響を検討した。表1及び2か
ら明らかなように、従来技術のX3030合金は強度又は相対n値に関して所望
の機械的諸特性を発現していない。これらの値を本発明の合金組成物A−Wと比
較すると、相対n値及び強度の大幅な改良が確認される、例えば、合金A−Cは
マグネシウムを含む;合金Tはマンガン、マグネシウム及びジルコニウムを含む
;そして合金J及びNは、各々、マンガンとジルコニウム、及びマグネシウムと
マンガンを含む。全体として、本発明の合金組成物A−Wでは、相対n値も、並
びに引張強さ、降伏強さ及び伸びという機械的諸特性も大幅な改良が得られる。
【0036】 表1及び2は、また、熱間変形構造体での後続の焼なましは機械的諸特性に悪
影響を及ぼさないことを示している。従って、本発明の合金組成物の物品も、冷
間加工されて焼なましされると、従来技術のX3030合金よりも大幅に改良さ
れた機械的諸特性をやはり発現するだろう。ここでも触れるが、加工品の破損が
減る及び/又は無くなるように、ストレッチャストレイン及びゆず肌は減る及び
/又は無くなるだろう。
【0037】 顕微鏡写真に関して、X3030合金と、約0.6%のマグネシウム及び1.
2%のマンガンを含む本発明の合金とを比較した。この比較は焼なまし後の押出
管材料の長軸方向断面で行なった。押出物品を焼なました後でもこの物品の全体
の結晶粒度は、従来技術のX3030物品の結晶粒度よりも著しく微細であった
。このような微細な結晶粒度によって局部変形又はくびれを発生することなく、
この物品を一様に冷間変形することが出来る。
【0038】 改良された曲げ性又は引抜き性を有する他に、本発明の合金物品も熱間変形さ
れた時、従来技術のX3030合金と同じ耐食性を発現する。従って、制御され
た量のマンガン、マグネシウム及びジルコニウムを加えることによって耐食性は
低下することはない。従って、本発明の合金も、耐食性に関しては従来技術のX
3030合金と同じ能力を有する。表3には、熱間圧延した後のA−W及びX3
030に対してASTM G85、付属書3(塩水酢酸試験、即ちSWAAT) に従って19日間の腐食試験を実施した結果を示している。
【0039】 本発明のアルミニウム基合金が従来技術のX3030合金と同様な耐食性を有
することを実証しようとしてASTM G85、付属書3規格に従って耐食性試 験を実施した。この試験では管材料を作った後、周期的な塩水酢酸噴霧試験、以
後SWAAT試験と呼ぶ、を使って耐食性試験手順を実施した。この試験では、
各管材の試験片を長さ6インチ又は12インチに切断した後、規定された期間、
前記の苛酷な環境に暴露する。規定の暴露期間間隔を終えると、試験片を酸溶液
で洗浄して腐食生成物を取り除き、腐食が無いかどうか目視検査する。第3表に
は、従来技術のX3030合金、及び本発明の合金組成物AないしWの目視観察
結果を示している。SWAAT試験期間の暴露は19日間であった。全体として
、本発明の合金AないしWの腐食は、従来技術のX3030合金の一様なエッチ
ング腐食に似ていた。従って、引抜き性を改良するするために、本発明に従って
X3030を変性しても耐食性の低下は見られない。
【0040】 本発明の合金を製造するに当たって、当業界で周知のように、この合金を鋳造
、均質及び冷却することが出来る。冷却後、この合金を熱間変形、例えばいずれ
の所望の形状にも押出すことが出来る。次に、この熱間変形合金は更に冷間加工
、例えば引抜き、曲げ、等を施すことが出来る。更なる冷間加工、例えば押出品
を冷間引抜きしたチューブをフレアリング又は曲げること、のために材料を軟化
させることが必要な場合には焼なましを行なうことが出来る。本発明の合金は、
また、引抜き、曲げ、フレアリング等のような冷間変形能と合わせて優れた耐食
性と熱間変形能を必要とするあらゆる用途に有用であると考えられる。全く驚く
ことには、本発明の合金と方法によって、耐食性及び熱間変形能ばかりでなく充
分な機械的諸特性、例えばYS、UTSや相対n値、も有する能力を組み合わせ
て、加工品は押出、急速焼入れ、冷間成形及び焼なましされる用途に特に適応可
能となる。本発明の合金は、例えば波形か平滑かどちらかの内面を有する凝縮器
チューブ、マルチボイド(multivoid)管材料、或いは凝縮器のような
熱交換器用の入口及び出口チューブとして使用するのに特に好適である。その他
の例では、本発明の組成物を使って、熱交換器用のフィンストック(finst
ock)、塩水からの腐食を受ける包装用耐食性箔、及び耐食性を必要とするそ
の他の押出物品又はその他のあらゆる物品を製造出来る。
【0041】 以上、前述の本発明の各目的及び全ての目的を達成し、耐食性、押出性及び引
抜き性の改良された組み合わせを有する新規の、改良されたアルミニウム基合金
組成物、並びにその製造方法を提供する発明を、その好ましい実施態様で開示し
てきた。
【0042】 勿論、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の教示からいろいろ
な変化、修正、及び変更は当業者によって予想することが出来る。本発明は、添
付の特許請求の範囲によってのみ限定されると考えられる。
【表1】
【表2】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 降伏強度(YS)、引張強さ(UTS)、伸び及び相対n値(相対n)と従来
技術のアルミニウム合金との関係及びその合金に及ぼすマンガンの効果を示す。
【図2】 図1と同様に従来技術のアルミニウム合金に及ぼすマグネシウムの効果を示す
【図3】 YS、UTS、伸び及び相対n値に関して従来技術のアルミニウム合金に及ぼ
すジルコニウムの効果を示す。
【図4及び5】 ジルコニウム-マンガン-マグネシウムを含む2種類のアルミニウム合金のYS
、UTS、伸び及び相対n値を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項15】 銅が約0.01%未満であり、チタンが約0.12〜0.
20%であり、亜鉛が約0.10〜1.0%でありそして鉄が約0.05〜0.
30%であることを特徴とする、請求の範囲第12項に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月2日(2001.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,UZ,VN,YU,ZW

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量パーセントで: a)銅 0.03%以下、 b)ケイ素 約0.05〜0.50%; c)マンガン 約0.1〜1.5%; d)チタン 約0.03〜0.35%; e)亜鉛 約0.06〜1.0%; f)マグネシウム 最大約1.0%; g)鉄の量 最大0.50%; h)ニッケル 0.01%未満; i)クロム 最大0.5%;及び j)ジルコニウム 最大約0.3%; 残部がアルミニウム及び付帯的不純物から本質的に成ることを特徴とする耐食性
    及び引抜き性のアルミニウム合金。
  2. 【請求項2】 銅が約.02%未満であり、チタンが約0.07〜0.20
    %であり、亜鉛が約0.10〜1.0%でありそして鉄が約0.05〜0.30
    %であることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の合金。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム合金が、マグネシウム及びジルコニウムの
    各量を含むことを特徴とする、請求の範囲第2項に記載の合金。
  4. 【請求項4】 前記マンガンが約0.3〜1.0%の範囲にあり、前記マグ
    ネシウムが約0.2〜0.6%の範囲にありそしてジルコニウムが約0.05〜
    0.15%の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の合金。
  5. 【請求項5】 マンガンが約0.5〜0.8%の範囲にあり、マグネシウム
    が0.3〜0.6%の範囲にありそしてジルコニウムが約0.08〜0.12%
    の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲第4項に記載の合金。
  6. 【請求項6】 マンガンが約0.3〜1.0%の範囲にあることを特徴とす
    る、請求の範囲第1項に記載の合金。
  7. 【請求項7】 マンガン及び亜鉛の各量が、各々、約0.2〜0.8%の範
    囲にあることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の合金。
  8. 【請求項8】 請求の範囲第1項のアルミニウム合金の前記組成を有する押
    出品。
  9. 【請求項9】 管材料の形状の、請求の範囲第8項の押出品。
  10. 【請求項10】 請求の範囲第1項の前記組成を有する冷間加工品。
  11. 【請求項11】 請求の範囲第1項の前記組成を有する、冷間加工に続いて
    焼なましされた物品。
  12. 【請求項12】 高度の耐食性を有するアルミニウム合金物品の製造方法に
    おいて、前記方法が: a)重量パーセントで、約0.1ないし1.2%のマンガン、約0.05な
    いし0.12%のケイ素、約0.03ないし0.30%のチタン、0.03重量
    %以下の銅、最大0.30%の鉄の量、約0.06〜1.0%の亜鉛、最大約0
    .8%のマグネシウム、0.01%未満のニッケル、最大0.5%のクロム、最
    大約0.2%のジルコニウム、残部がアルミニウム及び付帯的不純物から本質的
    に成る組成を有する工作物を鋳造すること; b)前記工作物を高温で均質化すること; c)前記工作物を冷却すること; d)前記工作物を高温に加熱すること; 並びに e)前記工作物を熱間変形して高度の耐食性を有するアルミニウム合金物品
    を形成すること、 から成ることを特徴とする前記方法。
  13. 【請求項13】 前記物品が管材料であることを特徴とする、請求の範囲第
    12項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記マンガンが約0.3〜1.0%の範囲にあり、前記マ
    グネシウムが約0.2〜0.6%の範囲にありそして前記ジルコニウムが約0.
    05〜0.15%の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲第13項に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 銅が約0.01%未満であり、チタンが約0.12〜0.
    20%であり、亜鉛が約0.10〜1.0%でありそして鉄が約0.05〜0.
    30%であることを特徴とする、請求の範囲第12項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記アルミニウム合金物品がその時に冷間変形されること
    を特徴とする、請求の範囲第12項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記マンガンが約0.3〜1.0%の範囲にあり、前記マ
    グネシウムが約0.2〜0.6%の範囲にありそして前記ジルコニウムが約0.
    05〜0.15%の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲第16項に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 前記アルミニウム合金物品が冷間変形に続いて焼なましさ
    れることを特徴とする、請求の範囲第12項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記マンガンが約0.3〜1.0%の範囲にあり、前記マ
    グネシウムが約0.2〜0.6%の範囲にありそして前記ジルコニウムが約0.
    05〜0.15%の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲第18項に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 請求の範囲第12項に記載の方法により製造される物品。
  21. 【請求項21】 請求の範囲第16項に記載の方法により製造される物品。
  22. 【請求項22】 請求の範囲第18項に記載の方法により製造される物品。
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