JP2001513724A - 圧力流体アキュムレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、圧力アキュムレータに関し、圧力接続部（５）を有するハウジング（１）と、ハウジング（１）内で移動可能に収容され、圧力アキュムレータ内で少なくとも２つのチャンバー（２、１１）を隔離する本体部とを有する。本体部は、金属のベローズ（３）として形成され、ハウジング（１）内で移動可能に収容され、そして１つのチャンバー（２）を囲んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 圧力流体アキュムレータ 本発明は、特に、請求項１の前段に示されたような、スリップ制御された自動 車のブレーキシステム用の圧力流体アキュムレータに関する。 請求項１の前段に示されたタイプの液圧アキュムレータは、一般に、弾性的な スプリング部材を有している。ピストンタイプのアキュムレータ（これに関して はドイツ特許出願第４１４１９２９号参照）か、ダイアフラムタイプのアキュム レータ（これに関してはドイツ特許出願第４１３１５２４号参照）かとしての圧 力流体アキュムレータの構造のタイプによって、部分的圧力に依存して、圧力流 体アキュムレータ内で頻繁に起きる高圧下のガスは、封止部またはダイアフラム を介してブレーキ流体の中に拡散する。それ故、これらの圧力流体アキュムレー タ内のガスの量は、期待されるべき拡散のために適合していなければならない。 自動車のブレーキシステムにこのタイプの圧力流体アキュムレータを使用するこ とは、特に、ガスが、ブレーキの誤作動を阻止するために再びブレーキ流体から 逃げることができることが必要である。 本発明の目的は、簡単に、低コストで、機能的に信頼可能な手段で、また従来 例について上記したような欠点のない、上述のタイプの圧力流体アキュムレータ を開発することである。 本発明によれば、この目的は請求項１の特徴部分によって達成される。 本発明の更なる態様、利点および可能な応用は、以下の従属請求項および構造 的実施例から明らかとなり、その操作のモードは、線図によって示されている。 図において、 図１は、本発明の目的物の好ましい実施例の長手方向の断面図。 図２は、本発明の目的物の特性曲線のコースを示す図。 図１の実施例は、特にスリップ制御された自動車のブレーキシステム用に使用 できる圧力流体アキュムレータを比較的拡大しして示している。そのために、ボ ウル形状のハウジング１は、ブレーキシステムとの接続に適した圧力流体開口部 ５を有している。本発明によれば、圧力流体アキュムレータは、ハウジング１に 取着され、通常高圧を受けるガスが充満されたチャンバー２を囲んでいるひだ状 ベローズ３を収容している。ガスがひだ状ベローズ３の壁部を介してチャンバー ２から、ひだ状ベローズ３の外方に設けられ圧力流体アキュムレータ５を介して ブレーキシステムと接続したチャンバー１１へ伝わるのを阻止するために、ひだ 状ベローズ３を形成するために弾性的な構造部材はあえて必要としない。それ故 、本発明によれば、専用的な金属がひだ状ベローズ３を製造するのに使用される 。ボウル形状のひだ状ベローズ３には、圧力流体開口部５に面したバルブ部材６ を保持するスプリング部材４が取着されている。さらに、好ましくは、プラスチ ックで形成された内側の本体部７が、ひだ状ベローズ３の内側に配置されている 。内側の本体部７の寸法は、圧力流体アキュムレータの圧力吸収特性を決定し、 ひだ状ベローズ３の端面用の停止部として使用される。ひだ状ベローズ３は、そ の解放端領域において、ボウル形状のハウジング１のカバーとして形成された閉 成部材９との間で圧縮され、そしてそれらの間で封止される。チャンネル形状の 供給用接続部８は、カバー形状の閉成部材９を通って延びていて、ひだ状ベロー ズ３によって囲まれているチャンバー２内に解放していて、好ましくは、アキュ ムレータの動作を特徴づける内側の本体部７を通っている。図に示したように、 ガス用に設けられた供給用接続部８は、同時に、カバー形状の閉成部材９に円筒 状の内側の本体部７を通って一部分延びた封止用ねじ１２によって閉成されてい る。ハウジング１とひだ状ベローズ３の両方は、好ましくは、図に示されたよう に、ボウル型の形状に深絞りされている。ひだ状ベローズ３の周面に関しては、 ベローズを形成する波状の輪郭が圧縮モールディングによって設けられている。 スプリング部材４に固定されたバルブ部材６は、好ましくは、加硫封止部材１０ を有している。これは、ハウジング１内の圧力流体開口部５との関係において、 特に簡単でまた信頼性のあるチャンバー１１の封止を提供する。 以下の利点が、全体から明らかになる： 閉成部材９は、ハウジング１とひだ状ベローズ３とを安定していて、かつ、ユ ニットに容易に形成できるように接続する。 ボウル形状のハウジング１は、好ましくは、深絞り部品として形成されている が、ボウルの底部に配置された圧力流体開口部５の領域に、比較的簡単に接続ね じ（内ねじまたは外ねじ）を設けることができる。このように、圧力流体アキュ ムレータは、また、システム接続用に、ねじ込み式（ｓｃｒｅｗ−ｉｎ）又はね じ込まれ式（ｓｃｒｅｗ−ｏｎ）タイプのアキュムレータとして適している。特 に実施例に示した供給用接続部８は、その構成から見て、標準すなわち直列部品 である。 シートバルブとして形成されたバルブ部材６は、平らなシートを有しているので 、圧力流体開口部５との関係において正確なセンタリングの必要がない。多分、 加硫封止部材１０は、圧力流体開口部５のハウジングにおけるバルブ部材６の上 昇された接触圧力で、封止効果をかなり向上するのを確実にする。 スプリング部材４は、都合良くひだ状ベローズ３を圧力流体開口部５から離す のを確実にし、その結果、ひだ状ベローズ３の可能な同心許容公差が補償でき、 また許容できる。さらに、チャンバー１１内の圧力流体漏洩のための、バルブ部 材６のすなわちひだ状ベローズ３の安全機能を達成するスプリング部材４は、圧 縮されたスプリング部材４によりバルブ部材６とひだ状ベローズ３とが互いに直 接作用するまで伸張できる。チャンバー２内の内部ガス圧力に対応したバルブ部 材６の安全な閉成が達成され、これは、圧力流体開口部５の出口の断面積に関連 する下部断面積の表面伝達比率による。これは、それ以上の圧力流体漏洩を阻止 する。 機能的態様： 圧力流体アキュムレータにおける最大の許容できるすなわち制限された過剰圧 力のために、チャンバー１１の流体圧力が常にチャンバー２のガス圧力よりも高 いことが、ひだ状ベローズ３の構成用に保護されなければならず、それは、ひだ 状ベローズ３の外側で許容できる過剰圧力が維持されるためである。一層から成 るひだ状ベローズ用の最大許容できる外部過剰圧力がほぼ４０バールであるので 、圧力流体アキュムレータは、ガスが供給用接続部８介して、また、圧力流体す なわちブレーキ流体が圧力流体開口部５を介して同時に充填される。これは、図 ２の線図に示された底部圧力作動点Ａを生成する。 バルブ部材６は、大気の過剰圧力をわずかに越えたひだ状ベローズ３のガス圧 力で圧力流体開口部５を閉成する。チャンバー１１のブレーキ流体の圧力、また は、ブレーキシステムの圧力流体開口部５の圧力の傾斜が大きければ大きいほど 、表面圧力の増加のために、バルブシートのバルブ部材６（圧力流体開口部５） の封止効果はより可能である。 図２の線図は、ひだ状ベローズ３のスプリングの行程に対してプロットされた 圧力アキュムレータの特性曲線変化を示している。ブレーキ流体の圧力変化に対 応する最高の特性曲線Ｂと、最低の特性曲線Ｃとは、ひだ状ベローズ３のスプリ ングの行程の機能としてガスの圧力変化を示している。上述の過剰圧力は、寸法 の基準に対応して、ひだ状ベローズの最大ストロークを持って、対応する圧力流 体アキュムレータ用の４０バールの許容可能な差圧として達成される。 所望な場合、または要望された場合、ひだ状ベローズ３のガス充填は省略する ことができる。金属ベローズのスプリング定数およびその硬さは、図２の線図に 示された高圧アキュムレータに代わって、いわゆる中間圧力アキュムレータの概 念を可能にするであろう。本発明の目的物が、中間圧力アキュムレータとして使 用された場合、供給用接続部８と、内側の本体部７と、バルブ部材６と、および スプリング部材５とは省略される。 本発明の目的物が、高圧アキュムレータまたは中間圧力アキュムレータとして 使用されることとは無関係に、特に、完全なガス気密と、少ないメンテナンスと 、および、内側の本体部７によるアキュムレータの動作の異なった圧力作動点へ の適合とを有する技術的利点が、本発明の目的物に達成される。更なる利点は、 摩耗しない操作と簡単な構造から知ることができる。かなり大きな安全条件が、 特に、許容可能な過剰圧力のほぼ１０倍の量のひだ状ベローズ３のかなり大きい 破壊限度によって達成される。さらに、精密な部品および表面仕上げを不要にす る製造技術の点からみた利点を述べる価値がある。さらに、ひだ状ベローズ３は 、ハウジング１とカバー形状の閉成部材９との間で、自動化の要求に従った溶接 シームによって封止することができる。 参照符号の一覧： １ ハウジング ２ チャンバー ３ ひだ状ベローズ ４ スプリング部材 ５ 圧力流体開口部 ６ バルブ部材 ７ 内側の本体部 ８ 供給用接続部 ９ 閉成部材 １０ 閉成部材 １１ チャンバー １２ 封止用ねじ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 圧力流体開口部を有するハウジングおよびハウジング内で移動可能に設け られた本体部を有し、圧力流体アキュムレータ内で少なくとも２つのチャンバー を互いに隔離するような、スリップ制御された自動車のブレーキシステムにおけ る圧力流体アキュムレータにおいて、 本体部が、ハウジング（１）内で移動可能であって、１つのチャンバー（２） を囲むひだ状ベローズ（３）として形成されていることを特徴とする圧力流体ア キュムレータ。 ２． ひだ状ベローズ（３）によって囲まれたチャンバー（２）は、ガスが充填 されていることを特徴とする請求項１記載の圧力流体アキュムレータ。 ３． ひだ状ベローズ（３）は、金属で形成されていることを特徴とする請求項 １または２記載の圧力流体アキュムレータ。 ４． スプリング部材（４）が、ひだ状ベローズ（３）の端面に取着されていて 、圧力流体開口部（５）に面したバルブ部材（６）を保持していることを特徴と する請求項１ないし３いずれか１項記載の圧力流体アキュムレータ。 ５． 好ましくはプラスチックで形成された内側の本体部（７）が、ひだ状ベロ ーズ（３）内に設けられていることを特徴とする請求項１ないし４いずれか１項 記載の圧力流体アキュムレータ。 ６． ひだ状ベローズ（３）が、ひだ状ベローズ（３）によって囲まれた１つの チャンバー（２）内に開口し、好ましくは、アキュムレータの動作を特徴づける 内側の本体部（７）を通った供給用接続部（８）を収容していることを特徴とす る請求項１ないし５いずれか１項記載の圧力流体アキュムレータ。 ７． ひだ状ベローズ（３）が、その解放領域でハウジング（１）とカバーとし て形成された閉成部材（９）との間に取着されていることを特徴とする請求項１ 記載の圧力流体アキュムレータ。 ８． ハウジング（１）は、深絞り部品であることを特徴とする請求項１記載の 圧力流体アキュムレータ。 ９． バルブ部材（６）が、スプリング部材（１０）を有するシートバルブとし て作動することを特徴とする請求項４記載の圧力流体アキュムレータ。 １０． ひだ状ベローズ（３）が、深絞り行程でボウル状に形成されていて、ボ ウルの外周面が圧縮モールディング行程でひだ状ベローズ（３）の波状輪郭を有 していることを特徴とする請求項１ないし７いずれか１項記載の圧力流体アキュ ムレータ。