JP2001512819A - 特に自動車で用いられる指示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車内に用いられ自動車の運転者に補助情報を供給する。基本情報を表示するためにインデックスディスク（１１）上に少なくとも１個のスケール又は類似の手段を備えている。この装置のインデックスディスク（１１）は、スケールの各々のインデックス（１２）に対し各々近接してかつ関連して配置した補助情報を表示する個別に制御できる光源であるインディケータ（１４）を含んでいる。このインディケータは前記スケールとも関係付けることが出来、自車の速度と前方車に対する相対速度より成る基本情報を表示できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の属する技術分野 本発明は、指示装置に関し、特に自動車内で使用され自動車の運転者に補助情報
を供給するためにインデックスディスク上に基本情報等を表示する少なくとも１
個のスケールを有する指示装置に関する。

【０００２】 発明の背景 今日の自動車は、通常、１つ又は若干数のコンピュータユニットを搭載してお
り、各々が自動車の特定機能を制御して、より安全で快適な運転を提供している
。 自動車の運転者には情報を好ましくはリアルタイムで供給する必要がある。現
在、例えばテキスト又は記号で関連情報を供給できる幾つかのタイプの表示装置 がある。しかしながら、これらの装置は、通常複雑で運転者に情報を集中して読 むことを要求する。概して、書かれた情報を素早く読んで利用するのは難しく、
運転者は同時に交通状態に注意を集中しなければならないので、このようなタイ
プの表示装置は、特に、すぐに変化する情報を供給するには不適当である。

【０００３】 計器パネルに配設したダイオード及びランプのような種々のタイプの光源を用
いることも知られている。供給される情報量により光源数が変わり、それらの光 源は、例えば、速度計のような運転者にとって重要な中央配置指示計器から少し
離れた場所に配置されるので、運転者は、重要計器から注意をそらして見なけれ
ばならない。光源は、例えば、指示計器盤内に最適に配置することも可能である 。しかし、その場合は、指示装置のレイアウトに影響し、例えば、光源を設置する
ために限られたスペースに穴をあけたりするので、組立てが複雑になる。

【０００４】 発明の目的と最も重要な特徴 本発明の目的は、 同時に１つ又は若干種類の情報を迅速且つ明確に供給することと、 運転者の注意を周囲の交通状態からそらすことなく、視覚情報、例えば追加情
報を供給すること、 計器パネル上の現存計器に大幅な変更を加える必要のない、小型で比較的余裕
のある指示計器を提供すること、 曖昧な表示のない指示装置を提供することである。

【０００５】 上記の目的は、指示装置のインデックスディスクに、スケールの個々のインデ
ックスに近接してインディケータを配置し、このスケールの各インデックスに関
連したインディケータを、個々に制御可能な個別の光源として補助情報を表示す
るようにして、基本情報が自車速度及び前方車に対する相対速度の補助情報とに
より構成されることによって達成される。

【０００６】 発明の実施の形態 図１，図２は、本発明を速度計１０に実装した実施例を示している。この速度
計はスケール又は速度インデックス１２を付けたインデックスディスク１１を含
んでいる。指針１３を実際の速度を表示する周知の方法で取り付けている。イン
デックスディスクは、薄いプラスチックフィルム製であり、一部を塗色し一部を
光伝送領域とし各インディケータを形成する。

【０００７】 インデックスディスク１１の上面又は裏面の好ましくは各々のインデックス１
２付近に、例えば、ランプ及び／又は発光ダイオードのような発光装置又は光源
１４より成る表示器を配設する。尚、以降、光源は複数の発光ダイオード（ＬＥ
Ｄ）であると仮定する。発光ダイオードは、制御装置（図示しない）に接続した
駆動ユニット（図示しない）に接続されている。駆動ユニットは、制御装置から
の信号に従い、複数の発光ダイオード１４を同時又は個別にオン・オフする。さ
らに、これらの発光ダイオードを例えば供給電圧により異なる色又は輝度で発光
するようにすることも可能である。

【０００８】 発光ダイオード１４は、導電可能に例えば半田付けで、又は接着剤で、導体等 を印刷(エッチングで形成)した本質的に半透明で柔軟な印刷回路基板（ＰＣＢ）
１５に取り付ける。発光ダイオードの可視性とディスクレイアウトの乱れを防止
するために、光導体１６をＬＥＤ／ＰＣＢとディスク１１の裏面の間に配設する
。例えば、プレキシブルグラス製の光導体１６上に少なくとも各ダイオード対し
１つのキャビティ１７を配置する。このキャビティは、発光ダイオードを受け入
れて光集中器として作用しコントラストを高める。各発光ダイオード１４は、デ
ィスクの下に見えないように組み込まれており、光だけが見え、ディスクのレイ
アウトを乱すことは無い。印刷回路基板（ＰＣＢ）１５は半透明で光導体の光導
体特性を妨げるような輝点又は暗点が生じるのを防止する。

【０００９】 組立て時、ＰＣＢ１５と光導体１６を互いに積み重ねてパッケージとして、イ
ンデックスディスク１１の裏面に配置しネジ、接着剤又は類似手段で固定する。

【００１０】 本実施例によれば、自動車内部のクルーズコントロールシステムが、前方車に 対する相対速度により自車の速度を制御し、指針１３で自車の実際の速度を指示
すると同時に、前方車に対する相対速度を対応する発光ダイオード１４により運
転者に対し表示する。図１はこの用途の実施例を示している。指針１３が約８５
ｋｍ／ｈを示しており、同時にインデックス８５から下方の３５までの発光ダイ オード１４の光列（黒で示す）が表示される。これは、この自動車が前方の車に
５０ｋｍ／ｈの速度で接近していることを意味する。この結果、運転者は、この
角度情報を良く直覚的に理解でき、良いタイミングでよい決断をするのに役立つ
。 この情報は、他の目的、例えば、自動車にクルーズコントロールが装備されて いれば、発光ダイオードを別の色又は別の輝度で発光させて、選択した速度を指
示したり、或いは、例えば、速度計内にエンジン速度を指示させることが出来る 。

【００１１】 以上の説明から明らかなように、本発明による指示装置は、自動車内に限定し て使用する必要はなく、２つ以上の同時情報を表示しなければならない容器及び
装置に使用することが出来る。例えば、照明目的のために追加の光源列を配置す
ることも可能である。

【００１２】 なお、以上には本発明の好適な実施態様について説明してきたが、本発明は特
許請求範囲に規定の範囲に内で幾つかの変更及び修正が可能なことは明らかであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明による速度計の概略図である。

【図２】 図２は、図１のII−II線に沿った断面図であり分解部分の詳細を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボトリング，フレドリック スウェーデン，エス−411 30 エーテボ リ，セドラ ビクトリアガータン 35 Ｆターム(参考） 2F041 EA02 EA08 2F074 AA01 BB06 CC02 DD03 EE03 FF01 FF10 GG08 GG09

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 指示装置で、特に自動車の運転者に補助情報を提供するため に自動車に用いられ、インデックスディスク（１１）上に基本情報を表示するた
   めに少なくとも１個のスケール（１２）又は類似の手段を設けた指示装置におい
   て、該装置の前記インデックスディスク（１１）が前記スケールの個別インデッ
   クスに密接に連絡及び関係し補助情報を表示する個別に制御できる光源として配
   置されたインディケータ（１４）を含み、該インディケータが前記スケールと関 係を有することができ、自車の速度と前方車に対する相対速度の補助情報より成
   る基本情報を表示出来ることを特徴とする指示装置。
2. 【請求項２】 前記光源が発光ダイオード（ＬＥＤ）より成り、少なくとも
   ２つの状態を想定して配置され、各状態単独で又は前記スケールの前記インデッ
   クスとの組合せで供給情報を構成することを特徴とする請求項１記載の指示装置
   。
3. 【請求項３】 少なくとも１つの前記光源（１４）が各インデックス（１２
   ）の近くに配置されていることを特徴とする請求項１記載の指示装置。
4. 【請求項４】 前記光源の前記状態がオン、オフ及び／又は色又は輝度変化
   であることを特徴とする請求項２記載の指示装置。
5. 【請求項５】 前記インデックスディスク（１１）が少なくとも特定の領域
   が半透明である薄い材料例えばフィルムより成り、前記装置が前記発光ダイオー ド（１４）と接続するための印刷した導体を有する本質的に半透明な支持基板（
   １５）を含み、光導体（１６）を前記発光ダイオード（１４）と前記インデック スディスク（１１）の間に挿設したことを特徴とする請求項１または２記載の指
   示装置。
6. 【請求項６】 前記光導体が前記発光ダイオードを受け入れる複数のキャビ
   ティ（７）を有することを特徴とする請求項５記載の指示装置。