JP2003315106A

JP2003315106A - 照明装置

Info

Publication number: JP2003315106A
Application number: JP2002125963A
Authority: JP
Inventors: Hideki Igarashi; 秀樹五十嵐
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 2002-04-26
Filing date: 2002-04-26
Publication date: 2003-11-06

Abstract

(57)【要約】【課題】例えば自動車等の車両用メータに搭載される
自発光型表示体を有する照明装置に関するものであり、
小型化、薄型化を達成し得る照明装置を提供する。【解決手段】指針４と、この指針４が指示する指標部
５１を有する表示板５と、指針４の回転中心側を隠蔽し
指針４の先端側と指標部５１とを観察者側に露出するよ
うに指針４の前方に配置される電界発光素子からなる自
発光型表示体９１と、を備えたことにより小型化、薄型
化を達成し得る照明装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
車両用メータに搭載される自発光型表示体を有する照明
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の照明装置にあっては例え
ば特開２００２−３９８０７号公報に開示されているも
のが知られている。この照明装置は駆動装置の回転軸に
よって軸回り回転する指針と、この指針が指示する指標
部を有する表示板と、指針の回転中心側を隠蔽し指針の
先端側と表示板の指標部とを観察者側に露出するように
指針の前方に配置される表示器とを備えている。

【０００３】表示器は例えば走行距離や警告マークから
なる所定情報を表示する液晶表示素子と、この液晶表示
素子をバックライト照明する光源と、液晶表示素子と光
源との間に配置され光源からの光を液晶表示素子にバラ
ンスよく導入するための断面略「Ｌ」字状からなる導光
手段（プリズム）とを有している。そして、光源の点灯
時には光源からの光がプリズムに供給され、このプリズ
ムに供給された光が液晶表示素子を透過して前記所定情
報がバックライト照明されるものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
照明装置の場合、液晶表示素子の所定情報を照明するに
あたって、液晶表示素子バックライト照明用の専用の光
源とプリズムが別途必要となり、装置全体が大型化する
だけでなく液晶表示素子の背面にプリズムを沿わせる構
造であるため、表示器の厚みが嵩み、これにより表示器
が指針の前方側に大きく突出するため見栄え品質の低下
を招くという問題を有していた。

【０００５】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、その主な目的は、小型化、薄型化を達成し得る照明
装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、指針と、この指針が指示する指標部を有する
表示板と、少なくとも前記指針の回転中心側を隠蔽し前
記指針の先端側と前記指標部とを観察者側に露出するよ
うに前記指針の前方に配置される自発光型表示体と、を
備えたことを特徴とする。

【０００７】また本発明は、前記自発光型表示体が電界
発光素子からなることを特徴とする。

【０００８】また本発明は、前記電界発光素子が有機発
光層を有することを特徴とする。

【０００９】また本発明は、前記自発光型表示体と前記
表示板の背後に配置される回路基板との間に前記自発光
型表示体を駆動する駆動用基板が配置されることを特徴
とする。

【００１０】また本発明は、前記自発光型表示体が少な
くとも前記指針の先端側と前記指標部とを露出させる見
返し部材と、前記駆動用基板を保持する抑え部材のどち
らか一方によって保持されることを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１，図２は本発明の実施形態を
示すもので、以下、これらに基づいて本発明の実施形態
を例えば自動車に搭載されるメータに適用した場合につ
いて説明する。なお、図１は本発明の実施形態による照
明装置の正面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。

【００１２】図１，図２において、本実施形態による照
明装置は、回路基板１と、この回路基板１に導通装着さ
れ回転軸２が前方に延びる駆動装置３と、回転軸２にて
回転駆動される指針４と、この指針４の背後に位置して
回路基板１上に配置される表示板５と、指針４を照明す
る指針用光源６と、表示板５を照明する表示用光源７
と、回路基板１と表示板５との間に配置されるケース体
８と、回路基板１に導通装着され指針４の前方に配置さ
れる発光表示ユニット９と、指針４や表示板５、発光表
示ユニット９を露出させるための見返し部材１０と、こ
の見返し部材１０の前方側に配置される透視パネル１１
とから構成される。

【００１３】回路基板１は、例えばガラスエポキシ系基
材に配線パターン（図示せず）を施した硬質回路基板か
らなり、指針用光源６と、表示用光源７と、例えば駆動
装置３の駆動・制御を行う駆動手段（図示せず）や例え
ば抵抗、コンデンサ等の各種回路部品（図示せず）が前
記配線パターンに導通接続されている。

【００１４】駆動装置３は、可動磁石式計器またはステ
ッピングモータからなり、回転軸２が回路基板１を貫通
するように、その主要部が回路基板１の背後に装着さ
れ、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パタ
ーン（前記駆動手段）に電気接続される。

【００１５】指針４は、透光性合成樹脂からなり、線状
に延びる指示部４１と、この指示部４１の回転中心部外
周を覆う遮光性合成樹脂からなるキャップ４２とを備え
ており、指示部４１はその回転中心側が発光表示ユニッ
ト９により隠蔽されると共に、その先端側が見返し部材
１０の後述する延長部から露出して表示板５の後述する
指標部を指示している。また、指示部４１の前記回転中
心部には、背後に配置された指針用光源６から発せられ
る光を受光しその光を指示部４１の先端側に反射導光す
る受光部４３が形成されている。

【００１６】表示板５は、指針４の回転軌道に沿った円
弧状の配列形状を有し指針４の指示部４１の指示対象と
なる目盛５１ａ，数字５１ｂからなる指標部５１と、こ
の指標部５１の背景を形成する背景部５２とを有してい
る。これら指標部５１、背景部５２は透光性合成樹脂か
らなる薄板状の基材５３の前面に形成された印刷層から
なり、指標部５１は白色系の透光性インクにより形成さ
れ、背景部５２は黒色系の遮光性インクにより形成され
ている。なお、これら指標部５１、背景部５２の各印刷
層はスクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成されてい
る。

【００１７】指針用光源６は、例えば赤色光を発するチ
ップ型発光ダイオードからなり、指針４の回転中心近傍
に複数個配置され、受光部４３を通じて指針４の指示部
４１を赤色に発光させる発光体である。

【００１８】表示用光源７は、例えば白色光を発するチ
ップ型発光ダイオードからなり、ケース体８内に配置さ
れ、指標部５１を白色に発光させる発光体である。

【００１９】ケース体８は、例えば白色系の合成樹脂か
らなり、表示板５を保持する保持部材としての機能、指
針用光源６や表示用光源７を収納するハウジングとして
の機能、指針用光源６や表示用光源７の光を前方側に反
射する反射部材としての機能を有している。

【００２０】発光表示ユニット９は見返し部材１０の後
述する第２の開口部１０３に臨む自発光型表示体９１
と、この自発光型表示体９１を駆動する駆動用基板９２
と、自発光型表示体９１と駆動用基板９２の背面に沿っ
て配置される抑え部材９３とを有している。

【００２１】自発光型表示体９１は、本実施形態の場
合、一対の電極間にサンドイッチした有機発光層をさら
に一対のガラス基板で封止し、前記電極間に直流を供給
することで間に挟まれた前記有機発光層が発光する電界
発光素子（有機ＥＬ）パネルからなる。

【００２２】そして、この自発光型表示体９１は、本実
施形態の場合、図１に示すように前記有機発光層が発光
することにより、車両の走行距離や燃料消費、外気温、
時刻等の所定情報を発光表示部９１ａにより発光表示す
るものである。この発光表示部９１ａは、透視パネル１
１を通じて観察者側に視認される。なお、発光表示部９
１ａの発光色は例えば青緑色からなり、前記有機発光層
自体の発光色に依存する。

【００２３】駆動用基板９２は、例えばガラスエポキシ
系基材に配線パターン（図示せず）を施した硬質回路基
板からなり、回路基板１と自発光型表示体９１との間に
配置され自発光型表示体９１の板面方向（回路基板１の
板面方向）と直交する方向に板状に延びている。また、
駆動用基板９２は自発光型表示体９１の駆動・制御を行
う駆動手段（図示せず）や、例えば抵抗、コンデンサ等
の各種回路部品（図示せず）が前記配線パターンに導通
接続されている。

【００２４】なお本実施形態では、駆動用基板９２は回
路基板１の板面方向と直交する方向に延びているが、駆
動用基板９２の配置方法は任意であり、例えば回路基板
１の板面方向に対して傾斜するように配置してもよい。

【００２５】抑え部材９３は薄板状の金属材料からな
り、断面略「Ｌ」字状にプレス形成され、自発光型表示
体９１と駆動用基板９２を保持する保持部材としての機
能を有している。

【００２６】９４は自発光型表示体９１と駆動用基板９
２とを電気的に接続するための第１のフレキシブルプリ
ント基板であり、この第１のフレキシブルプリント基板
９４の一端が自発光型表示体９１の前記電極に電気接続
され、他端が駆動用基板９２の前記配線パターンに電気
接続されている。

【００２７】このように第１のフレキシブルプリント基
板９４の前記他端を回路基板１まで延長することなく、
回路基板１の前方に配置されている駆動用基板９２に接
続することで第１のフレキシブルプリント基板９４の長
さをより短くし、これにより信号ラインがノイズの影響
を受けることを抑制している。なお、９５は回路基板１
と駆動用基板９２とを電気的に接続するための第２のフ
レキシブルプリント基板である。

【００２８】見返し部材１０は黒色系の合成樹脂からな
り、略半円環状に成形され、指針４や表示板５が露出す
る開口部１０１を備えている。また、１０２は見返し部
材１０に一体形成され自発光型表示体９１の周囲に延在
する略半円形状からなる延長部であり、この延長部１０
２に自発光型表示体９１が臨む開口孔１０３が設けられ
ている。この場合、延長部１０２が自発光型表示体９１
の前面を抑えつつ、自発光型表示体９１は抑え部材９３
によって保持されているため自発光型表示体９１は延長
部１０２と抑え部材９３との間で安定的に保持されてい
る。

【００２９】１１は透明または半透明の透視パネルであ
り、見返し部材１０の前方と周囲を覆う被覆部材として
の機能を有している。

【００３０】以上のように本実施形態では、指針４と、
この指針４が指示する指標部５１を有する表示板５と、
指針４の回転中心側を隠蔽し指針４の先端側と指標部５
１とを観察者側に露出するように指針４の前方に配置さ
れる自発光型表示体９１と、を備えたことことにより、
発光表示ユニット９の構成部品として従来は必要であっ
た専用のバックライト光源と導光手段が不要となるため
装置全体の小型化を達成することができる。

【００３１】また本実施形態では、自発光型表示体９１
が電界発光素子からなることにより、自発光型表示体９
１の板面と直交する方向に対する発光表示ユニット９の
厚さを薄くすることができ、これにより発光表示ユニッ
ト９自体が軽量化され指針４の前方に発光表示ユニット
９を容易に保持することができる。

【００３２】また本実施形態では、自発光型表示体９１
（電界発光素子）が前記有機発光層を有することによ
り、例えば外光があたっても前記有機発光層が発光する
発光領域（発光表示部９１ａ）は発光表示部９１ａの背
景を形成する非発光領域に対してコントラストよく視認
され、これにより発光表示部９１ａの視認性を高めるこ
とができる。また、液晶パネルやＶＦＤのように非発光
の発光領域が外光を受けて視認されることもなく表示品
質を向上させることができる。

【００３３】また本実施形態では、自発光型表示体９１
と表示板５の背後に配置される回路基板１との間に自発
光型表示体９１を駆動する駆動用基板９２が配置される
ことにより、第１のフレキシブルプリント基板９４の長
さが短くなることで前記信号ラインがノイズの影響を受
けることを抑制しており、これにより発光表示部９１ａ
の誤動作、表示不良を低減することができる。

【００３４】また本実施形態では、自発光型表示体９１
が延長部１０２と抑え部材９３との間に配置され、駆動
用基板９２を保持する抑え部材９３によって保持される
ことにより、自発光型表示体９１の固定信頼性を高める
ことができる。

【００３５】また本実施形態では、自発光型表示体９１
が前記有機発光層を有する電界発光素子パネルからなる
例について説明したが、本発明はこれに限定されること
はなく、任意の自発光型表示体を適用することができ、
例えば無機発光層を有する電界発光素子パネルを適用し
てもよい。

【００３６】また本実施形態では、発光表示部９１ａが
車両の走行距離や燃料消費、外気温、時刻等の所定情報
を発光表示する例について説明したが、本発明はこれに
限定されることはなく、例えば文字、記号、目盛、警報
マーク等の任意の表示部を発光表示部９１ａにより発光
表示してもよい。

【００３７】また本実施形態では、抑え部材９３が薄板
状の金属材料からなる例について説明したが、抑え部材
９３は例えば合成樹脂材料により形成してもよい。

【００３８】また本実施形態の場合、自発光型表示体９
１は延長部１０２と抑え部材９３との間に配置され抑え
部材９３によって保持されている例について説明したが
が、本発明はこれに限定されることはなく、例えば抑え
部材９３により駆動用基板９２を保持し、延長部１０２
に自発光型表示体９１の背面を沿うように延びる保持部
を設け、この保持部により自発光型表示体９１を保持し
てもよいし、抑え部材９３と前記保持部とにより自発光
型表示体９１を保持してもよい。

【００３９】また本実施形態では、延長部１０２が見返
し部材１０に一体形成された構成を適用したが、延長部
１０２は例えば見返し部材１０と別部材により形成して
もよい。

【００４０】なお本実施形態では、前記所定情報からな
る発光表示部９１ａが透視パネル１１を通じて発光表示
される例について説明したが、例えば２枚の自発光型表
示体を重ねることにより発光表示部を前面と背面に形成
して、前面に形成した発光表示部により前記所定情報を
発光表示し、背面に形成した発光表示部により指針４
（指示部４１）や表示板５を発光させるようにしてもよ
い。

【００４１】

【発明の効果】以上、本発明によれば、初期の目的を達
成することができ、小型化、薄型化を達成し得る照明装
置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態による照明装置の正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【符号の説明】

１回路基板２回転軸３駆動装置４指針５表示板６指針用光源７表示用光源８ケース体９発光表示ユニット１０見返し部材１１透視パネル４１指示部５１指標部９１自発光型表示体９１ａ発光表示部９２駆動用基板９３抑え部材９４第１のフレキシブルプリント基板１０２延長部１０３開口孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】指針と、この指針が指示する指標部を有
する表示板と、少なくとも前記指針の回転中心側を隠蔽
し前記指針の先端側と前記指標部とを観察者側に露出す
るように前記指針の前方に配置される自発光型表示体
と、を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項２】前記自発光型表示体が電界発光素子から
なることを特徴とする請求項１記載の照明装置。
【請求項３】前記電界発光素子が有機発光層を有する
ことを特徴とする請求項２記載の照明装置。
【請求項４】前記自発光型表示体と前記表示板の背後
に配置される回路基板との間に前記自発光型表示体を駆
動する駆動用基板が配置されることを特徴とする請求項
１から請求項３のうちいずれか１つに記載の照明装置。
【請求項５】前記自発光型表示体が少なくとも前記指
針の先端側と前記指標部とを露出させる見返し部材と、
前記駆動用基板を保持する抑え部材のどちらか一方によ
って保持されることを特徴とする請求項１から請求項４
のうちいずれか１つに記載の照明装置。