JP2001511121A - コポリマー1の摂取又は吸入を通じての多発性硬化症の治療 - Google Patents

コポリマー1の摂取又は吸入を通じての多発性硬化症の治療

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、コポリマー−1の摂取又は吸入による多発性硬化症の治療、及び多発性硬化症の治療のために有用な医薬組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 コポリマー1の摂取又は吸入を通じての多発性硬化症の治療 本発明の分野 本発明は、(以下に定義する)コポリマー1の摂取又は吸入による多発性硬化 症の治療に関する。本発明は、多発性硬化症の治療のために使用されるコポリマ ー1を含んで成る医薬組成物であって、摂取又は吸入による投与のために配合さ れるものにも関する。 本発明の背景 コポリマー1(Copolymer-1)であって、酢酸グラチラマー(glatiramer acetat e)としても知られ、そして商標コパキソンCopaxone 、L−チロシン、及びL−リジンを含有するポリペプチドのアセテート塩を含む 。これらアミノ酸の平均モル分率は、それぞれ、0.141,0.427,0.095、及び0.3 38であり、そしてコポリマー1の平均分子量は、4,700〜11,000ダルトンの間に ある。それは、さまざまな種における、全てのミエリン抗原、例えば、ミエリン 塩基性タンパク質(MBP)(Sela M et al.,Bull Inst Pasteur(1990)88 303-314) 、プロテオリピド・タンパク質(PLP)(Teitelbaum D et al.,J Neuroimmunol(19 96)64 209-217)、及びミエリン・オリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)(Ben- Nun A et al.,J Neurol(1996)243(Suppl 1)S14-S22)を含むマウス脊髄ホモジネ ート(mouse spinal cord homogenate(MSCH))を含むさまざまな脳炎誘発物質(e ncephalitogens)により引き起こされる実験的アレルギー性脳脊髄炎(encephalo myelitis(EAE))を抑制することが証明されている非自己抗 原である。EAEは、多発性硬化症のための認められたモデルである。 コポリマー1は、皮下、腹膜内、静脈内又は筋肉中に注射されたときに活性で あることが証明されている(D.Teitelbaum et al.,Eur.J.Immunol.(1971)1:242- 248;D.Teitelbaum et al.,Eur.J.Immunol.(1973)3:273-279)。 第III期の臨床試験において、コポリマー1の毎日の皮下注射が、障害の進行 を遅らせ、そして多発性硬化症の悪化−緩解における再発率を減少させることが 発見された(K.P.Johnson,Neurology(1995)1:65-70)。コポリマー1療法は、現 在のところ、その毎日の皮下投与に限られている。 最近、多発性硬化症の特別に認可された治療の全てが、上記活性物質の自己注 射を含む。しばしば観察される注射部位の問題は、刺激作用、過敏性、炎症、痛 み、そしてさらに壊死(少なくとも1の場合においては、インターフェロンβ 1−B処理)及び低レベルの患者の服薬遵守を含む。それ故、他の投与方法が望 ましい。 EP特許第359,783号は、自己抗原の経口投与による自己免疫疾患の治療につい て開示している。それは、多発性硬化症の治療のためのMBPの経口投与を開示し ている。自己抗原の経口投与は、“経口寛容(oral tolerance)”といわれてきた 。 PCT国際出願公開第WO91/12816、WO91/08760、及びWO92/06704は全て、さま ざまな自己抗原を用いた“経口寛容”方法を使用した他の自己免疫疾患の治療に ついて開示している。しかしながら、これらの文献のいずれも、非自己抗原コポ リマー1の経口投与による多発性硬化症の治療について全く開示していない。上 記の特許及び文献の全ての内容を全体として引用により本明細書中に取り込む。 それ故、摂取又は吸入を通じてのコポリマー1の経口投与による多発性硬化症 の治療方法を提供することが本発明の目的である。 図面の簡単な説明 図1と図2は、脾臓細胞増殖により評価されるとき、ラット(図1)及びマウ ス(図2)におけるモルモット・ミエリン塩基性タンパク質(GPBP)に対する免 疫応答に対するコポリマー−1の効果を示す。 図3と4は、サイトカイン放出に対するコポリマー−1の効果を示す。 図5は、経口投与されたコポリマー−1によるマウスにおけるEAEの抑制を示 す。(SJL/J×BALB/c)F1マウスを、PBS(■)、0.1mgコポリマー−1(□) 、0.25mgコポリマー1(▲)、又は0.5mgコポリマー−1(△)で飼養した。各 投与を、−7;−5;−3;0;2;4;及び6日目に7回行った。EAEは、MSC Hの注射により0日目に誘導された。 図6は、コポリマー−1摂取ラットの脾臓から得られたT−細胞系による増殖 及びサイトカイン分泌を示す。細胞は、培地、コポリマー−1(50μg/ml)又 はコニカバリンA(ConA)(5μg/ml)と共に培養された。これらの抗原に対する 増殖及びサイトカイン分泌応答を計測した。 図7は、コポリマー−1摂取ラットの脾臓からのT−細胞系によるEAEの阻害 を示す。細胞(20×106/ラット)を、コポリマー−1、その後のEAE誘導による 刺激の3日後に腹膜内に注射した。 図8は、コポリマー−1摂取マウスの脾臓から得られたT−細胞系によるEAE の阻害を示す。細胞(15×106/マウス)を、コポリマー−1、その後のEAE誘導 による刺激から3日後に静脈内に注射 した。 図9は、3匹のアカゲザルにおける、EAE疾患誘導後の、臨床等級対コポリマ ー1の日数を示す。 図10は、腸溶コート・対非コート医薬剤型を比較する試験における、6匹のア カゲザルにおけるEAE疾患誘導後の臨床等級対コポリマー−1の日数を示す。ゼ ロ(0)における値は、それらの結果をよりよく示すためにy−軸上で分離され ている。 本発明の詳細な説明 従って、本発明は、多発性硬化症の治療のための医薬の製造におけるコポリマ ー−1の使用に関する。上記医薬は、摂取又は吸入のいずれかを通して投与され る。 本発明は、治療的有効量のコポリマー−1の投与を含む多発性硬化症の治療方 法であって、その投与が摂取又は吸入のいずれかを通してのものであるものにも 向けられている。 本発明は、医薬として許容される担体及び治療的に有効量のコポリマー−1を 含む摂取又は吸入を通して投与される医薬組成物であって、その医薬組成物が多 発性硬化症を治療するために使用されるものにも、さらに向けられている。 上述のように、コポリマー−1は、L−グルタミン酸、L−アラニン、L−チ ロシン、及びL−リジンを含むポリペプチドのアセテート塩を含む。これらアミ ノ酸の平均モル分率は、それぞれ、0.141,0.427,0.095、及び0.338であり、そ してコポリマー−1の平均分子量は、4,700〜11,000ダルトンの間にある。 本発明は、例えば、コポリマー−1の経口投与がEAEの抑制において有効であ り、そしてそれ故、多発性硬化症の治療のために治療的価値をもつという観察に 基づく。 企図されるように、コポリマー1は、免疫系の感作の1次源であると信じられ ている粘膜層内のリンパ様組織と接触される。これらの粘膜層は、洞(sinuses) 、気管(trachea)、気管支通路(bronchial passages)(それらはBALT又は気管支関 連リンパ様組織として知られている)、及び胃腸層(GALT又は腸関連リンパ様組 織として知られている)において(必ずしも排他的ではないけれども)見られる ことができる。従って、コポリマー−1の投与は、コポリマー−1が摂取又は吸 入の方法により体内に導入されるような方法を含むと理解される。例えば、コポ リマー−1は、飼養を通じて口により、胃管を通じて、気管支通路内への吸入に より、又は鼻吸入により、投与されることができる。 本発明の1の例示的態様においては、コポリマー−1は、1日当り0.1〜1000m gの量で経口的に導入され、これは、単一投薬として又は多数投与において、投 与されることができる。当業者により理解されるように、治療的に有効な投与量 とは、一般に、患者の年齢、性、及び身体の症状の関数、並びに投与されるべき 他の同時発生処置の関数である。最適な、治療的有効投与量の決定は、十分に当 業者の範囲内にある。 コポリマー−1が経口的に導入されるとき、それは、他の食品形態と混合され 、そして固体、半固体、懸濁液、又はエマルジョンの形態で摂取されることがで き;そしてそれは、水、懸濁剤、乳化剤、香味強化剤、その他を含む、医薬とし て許容される担体と共に混合されることができる。1の態様においては、経口組 成物は、腸溶コートされている。腸溶コーティングの使用は、本分野においてよ く知られている。例えば、K.Lehman,Acrylic Coatings in Controlled Release Tablet Manufacture,Manufacturing Chemist and Aerosol News,p.39(June 1 973)、及びK.Lehman,Programmed Drug Release From Oral Program Forms;Pharma.Int.,vol.ISS 3 1971,p.34-41は、 腸溶コーティング、例えば、オイドラギットS(Eudragit S)及びオイドラギッ トL(Eudragit L)を教示している。Handbook of Pharmaceutical Excipients ,2nd.ed.,も、オイドラギットSとオイドラギットLの適用を教示している。 本発明において使用されることができる1のオイドラギットは、L30D55である 。 コポリマー−1は、吸入又は鼻滴注により上述の一定の形態において鼻に投与 されることもできる。さらに、経口的吸入も、気管及び気管支通路の粘膜層にコ ポリマー−1をデリバリーするために使用されることができる。 コポリマー−1は、本分野において知られた方法、例えば、米国特許第3,849, 550号中に開示されているものであって、チロシン、アラニン、γ−ベンジル・ グルタメート、及びε−N−トリフルオロアセチルリジンのN−カルボキシ無水 物が開始剤としてジエチルアミンを用いて無水ジオキサン中で周囲温度において 重合されるような方法により、製造されることができる。グルタミン酸のγ−カ ルボキシル基の脱ブロッキングは、氷酢酸中の臭化水素により行われ、そしてそ の後、1Mピペリジンによるリジン残基からのトリフルオロアセチル基の除去が 行われる。 PCT/WO95/31990中に記載されているように、約7±2キロダルトンの所望の 平均分子量をもつコポリマー−1は、好ましくは、保護されたコポリマー−1を 臭化水素酸と反応させてトリフルオロアセチル・コポリマー−1を作り、このト リフルオロアセチル・コポリマー−1を水性ピリビン溶液で処理してコポリマー −1を作り、そして所望の平均分子量をもつコポリマー1をもたらすように、コ ポリマー−1を精製することを含む方法により、調製されることができる。 本発明を、以下の実施例においてさらに説明する。しかしながら、本発明は、 それにより限定されるものと解釈されてはならない。特にことわらない限り、全 ての部、パーセンテージ、その他は、重量によるものである。 実施例1 抗原−PCT/WO95/31990中に記載された方法に従って調製されたコポリマー− 1をTeva Pharmaceutical Industries Ltd.,Israelから得た。GPBPを、Hirshfe ld H et al.,Febs Lett(1970)7 317-320中に記載されたような酸抽出及び硫酸 アンモニウム沈殿によるモルモットの脊髄から調製した。 動物−(PL/J×SJL/J)F1雌マウス(8〜10週齢)を、Jackson Laborat ories(Bar Harbor,ME)から得た。雌Lewisラット(8〜12週齢)を、Harlau-Ola c(Bicester,G.B.)から得た。 EAE の誘導及び評価−マウスに、4mg/mlのミコバクテリウム・チューバキュ ロウセス(mycobacterium tuberculosis)(H37Ra)(Difco Lab,Detroit,Mich.)を 含む、等容量の完全Freund'sアジュバント(CFA)中に乳化された200μgGPBPを注 射した。0.1mlの合計容量におけるエマルジョンを、4つの足蹠の全てに注射し た。直後及び24時間後に、百日咳毒素(250ng/マウス)(Sigma)を静脈内に注射し た。 ラットを、4mg/mlのH37Raを含むCFA中に1:1で乳化したGPBP25μgで免 疫化した。0.1mlの合計容量における上記エマルジョンを、その2つの足蹠に注 射した。 動物を、疾患の徴候について誘導の10日後から毎日、検査した。EAEを、以下 のように格付けした:0−疾患なし、1−ぐにゃりとした尾(limp tail)、2− 後肢麻痺、3−全4肢麻痺、4−瀕死状態、5−死。 経口寛容(Oral Tolerance)の誘導−マウスに、18−ゲージのステンレス・ス チールの飼養針(Thomas)による胃挿管により、−7,−5,−3,0,2,4 、及び6日目に、ホスフェート緩衝液化生理食塩水(PBS)中に溶解された250μg GPBP又はコポリマー−1を与えた。EAEを、0日目に誘導した。 ラットに、滅菌飼養管(Uno Plast,Denmark)を使用した胃挿管によりPBS中 に溶解された1mgGPBP又はコポリマー−1を与えた。ラットを、2〜3日の間隔 で疾患誘導前に5回(5mgの合計投与量)飼養した。対照マウスとラットを、PB Sで模擬飼養した。増殖アッセイ−脾臓細胞の増殖応答を、上記のようにEAE誘導から10〜11日後 にテストした。各群内の3動物からの細胞をプールし、そして0.2mlの最終容量 においてさまざまな抗原濃度(GPBP)をもつマイクロタイター・プレート内で3 連で培養した(5×105マウス細胞と2×105ラット細胞)。マイクロタイター・ プレートは、1%自己血清を補った(Sigma Biochemicals,St.Louis,Missouri から入手可能な)RPM1 1640培養基を含んでいた。72時間のインキュベーション の後、細胞を、18時間1μCi{3H}−チミジンでパルスし、そして次に濾紙上 に収穫し、そして放射能をカウントした。 サイトカイン分泌アッセイ−脾臓を、EAE誘導から10−11日後に取り出し、そ して各群から3匹のマウスの細胞をプールした。細胞(5×106/ml)を、抗原 (GPBP 100Fg/ml)の存在又は非存在下、10%FCS(子ウシ胎児血清)を補ったRPM I 1640中で24ウェル・プレート内で2連で培養した。上清を、20〜24時間の培養 後に収穫した。IL−2,IFN−γ,IL−4,IL−6、及びIL−10についての定量 的ELISAを、製造者の指示に従って対応のサイトカイン(Pharmingen,La Jolla ,CA)に特異的な対合mAbsを使用して行った。結果: LewisラットにおけるEAEの臨床的顕示の防止における経口投与されたコポリマ ー−1の効果を、GPBPによる経口抑制を誘導することが先に報告されている条件 下でアッセイされるとき、GPBPの効果と比較した(PJ Higgins & HL Wiener,J Immunol(1988)140 440-445)。以下の表1中に要約された結果は、コポリマー1 が、対照として役立つPBS飼養ラットに比較したとき、GPBPよりも有効であり、 そしてEAEの発生率(54%阻害)及び重度(57%阻害)の両者を有意に減少させ たということを証明している。 表1:コポリマー−1の経口投与によるラットにおけるEAEの抑制 各図は、3〜5の独立実験の累積結果を表す。p値は、対照群からの統計的に 有意な差異を表す(Fisher完全テスト)。平均最大等級を群全体について計算し た。 GPBP に対する免疫応答に対する抗原飼養の効果−疾患誘導抗原−GPBPに対する 免疫応答に対するコポリマー−1とGPBPの経口投与の効果を、マウスとラットに おいてテストした。これらの結果は図1中に要約されており、それは、GPBPで刺 激されたラット脾臓細胞懸濁液中での経口投与された化合物(コポリマー−1又 はGPBP)の各々による細胞増殖における減少を示している(図2は、マウスから の同様の結果を示す)。図に見られるように、コポリマー−1の経 口投与は、上記2つの種におけるGPBPに対する増殖性応答のほぼ完全な阻害をも たらした。両種において、コポリマー−1は、GPBPに対する応答の阻害において 、GPBPよりも有効であった。 サイトカインのレベルを、マウス由来の脾臓細胞培養物の上清中で計測した( 図3と4)。PBSを与えられた対照マウスは、GPBPに応答して、IL−2;IFN−γ 、及びIL−6(図示せず)を分泌した。コポリマー−1又はGPBPを与えられたマ ウスにおいては、GPBP刺激に応答して作られたTh1炎症誘発性サイトカインIL− 2とIFN−γの量は、対照群におけるよりも低かった。そしてコポリマー−1は 、より有効な抑制剤である。IL−4とIL−10は、いずれの処理群によっても検出 されなかった。 これらの結果は、コポリマー−1が、経口で投与されたときEAEの抑制におい て有効であるということを証明している。経口投与されたコポリマー−1の臨床 的な保護効果は、GPBPに対するT細胞の免疫応答、例えば、増殖及び炎症誘発性 サイトカイン(IL−2及びIFN−γ)放出のダウン・レギュレーションに関係す る。 実施例2 コポリマー−1の経口投与の抑制に対する追加の試験をラットとマウスにおい て行った。これらの試験は、各種における処置のための最適投与量を確立した。 コポリマー−1によるEAEの経口抑制の下にあるメカニズムを理解するために、 コポリマー1特異的T−細胞系を、コポリマー−1飼養された動物の脾臓から単 離した。上記系のインビトロ反応性及び疾患誘導に対するそれらのインビボ効果 を、試験した。 材料及び方法: コポリマー1特異的T細胞系の単離−Lewisラットに、2〜3日の間隔で、1m gコポリマー−1で5回、そして(SJL/J×BALB/c )F1マウスを、250μgコポリマー−1で7回、与えた。最後の飼養から4〜12 日後に、動物を殺し、そしてそれらの脾臓を取り出した。 3匹の動物の脾臓細胞をプールし、そして4日間1%自己血清を含有する培地 中でコポリマー−1(500μg)と共にインキュベートした(50×106/プレート) 。14〜21日目の各細胞(4−6×106/プレート)を、同質遺伝子的な照射され た(3000rad)ラット胸腺細胞(100×105/プレート)又はマウス脾臓細胞(50×106 /プレート)上に提示されたコポリマー−1に3日間露出させることにより再刺 激した。刺激の後に、T細胞成長因子(TCGF)としてのConA活性化正常マウス脾 臓細胞の10%上清中での増殖を行った。 増殖アッセイ−T細胞系(1×104細胞)を、マイクロタイター・プレート内 で0.2mlの最終容量において照射された(3000R)胸腺細胞(ラット−1×106) 又は脾臓細胞(マウス−5×105)と共に、そして上記抗原(10μgコポリマー −1;1μgConA)と共に、培養した。 48時間のインキュベーションの終わりに、培養物を、3H−チミジンでパルス し、そして6〜12時間後に収穫した。サイトカイン・アッセイ−ラット系のT細胞(0.5×106/ml)を、上記抗原(50 μgコポリマー−1、5μgConA)と共に又はなしで照射された胸腺細胞(10× 106)と共にインキュベートした。細胞を、24時間、IL−2,TNFα,IL−4、及 びIL−10−計測のために10%FCSを補ったRPMI 1640中で培養し、そしてTGFβ計 測のために72時間無血清培地−DCCM−1(Biological Industries,Kibbutz Bei t Haemek,Israel)中で、培養した。 上清中のサイトカイン・レベルを、対応のサイトカインに特異的なモノクロー ナル抗体の対を使用して定量的ELISAにおいて計測し た。 EAE の誘導−(SJL/×BALB/c)F1マウスに、1mg/mlH37Raを含有するCFA(D ifco Lab,Detroit,Mich)中で1:1比において乳化された2mgのマウス脊髄ホ モジネート(MSCH)を、全4つの足蹠に注射した。百日咳毒素(250ng/マウス、 Sigma)を、静脈内に2回、直後に1回、そして48時間後に再び注射した。 結果: 1.ラットとマウスにおける投与量応答試験 ラットに、確立されたプロトコールに従って(上記、材料及び方法を参照のこ と)、0.5,1又は2mgのコポリマー−1を5回与え、そして次に、EAE誘導につ いて攻撃した。これらの結果は、表2中に要約され、そして最も有効な投与量が 1mgのコポリマー−1であり、0.5mg又は2mgのコポリマー−1がEAEの抑制にお いてより低く有効であったということを示している。 (SJL/J×BALB/c)F1マウスに、胃挿管により−7;−5;−3;0;2 ;4;及び6日目に、0.1,0.25又は0.5mgコポリマー−1を7回与えた。EAEを 、MSCHの注射により0日目に誘導した。図5に要約された結果は、コポリマー− 1の経口投与がマウスにおいて上記疾患を抑制することができ、そしてその最も 有効な投与量が0.1mgコポリマー−1であったということを証明している。0.25m gのコポリマー−1はより低く有効であり、そして0.5mgの投与量は完全に不活性 であった。従って、マウスとラットの両者における結果は、経口コポリマー−1 が最適投与量応答曲線を有し、そしてこの有効経口投与量を上廻ることがEAEの 無効な抑制をもたらしたということを証明している。 2.コポリマー−1飼養動物から確立されたコポリマー−1特異的TS−系を 用いた試験 コポリマー−1特異的Tサプレッサー細胞系を、コポリマー−1を与えること によりEAEに対して非応答性を付与されたラット及びマウスの脾臓から単離した 。ラットから単離された上記系の増殖及びサイトカイン分泌応答を図6に示す。 この系は、コポリマー−1に応答して増殖し、そしてIL−2、いくつかのIL−10 とTGFβを分泌したが、TNFα又はIL−4を分泌しなかった。このサイトカイン特 性は、経口MBPにより誘導されることが示された(Chem et al,Science 265,123 7,1994)Th3型の細胞に匹敵する。 インビボにおいてEAEを防ぐコポリマー−1特異的系の能力を試験した。細胞 系を、コポリマー−1によるインビボ刺激の3日後に注射した(20×106細胞/ ラットをi.p.注射し、そして15×105細胞/マウスをi.v.注射した)。これらの 動物を、細胞移動直後のEAE誘導のために攻撃した。図7と8中に示された結果 は、これらの疾患が、受容体動物においてかなり阻害されたということを証明し ている。従って、ラット及びネズミの両者のコポリマー−1 T−細胞系は、コ ポリマー−1の経口投与により誘導されたEAEに対する非応答性を養子性に(ado ptively)移行した。これらの細胞は、インビボにおける病理学的な免疫応答を 能動的にダウンレギュレートする。表2:ラットにおける経口コポリマー−1の投与量応答試験 * 平均等級により計算される。 各発生率の数値は、2個体の実験の累積結果を表す。平均最大臨床等級を、群 全体について計算した。 実施例3 アカゲザルにおけるEAEの誘導に対するコポリマー−1の経口投与の効果を試 験した。 材料 コポリマー−1は、2つの投与量レベル:1mgのコポリマー−1と20mgのコポ リマー−1を含む、腸溶コートされた硬質ゼラチン・カプセル内で、Teva Pharm aceutical Industries Ltd.により提供された。各投与量レベルを、マンニトー ルを使用して配合し、そしてオイドラギットL30D55によりコートした。偽薬又 は対照カプセルは、5mgの糖を含有するカプセルを含んでいた。 子ウシMBPを、Life Technologies,Grand Island,New Yorkから購入した。こ の材料は、SDS−PAGE及び銀染色後18.5kdの単一バンドを与える高く精製された 調製物を表した。 飼養プロトコール 3匹のアカゲザルを以下のように処置した:1匹のサルを対照と して役立たせ、そして(5mgのグルコースだけを含有する)偽薬カプセルを与え た。第2及び第3のサルに、それぞれ、1mg/飼養及び20mg/飼養の投与量にお いてコポリマー−1含有カプセルを与えた。動物に、全部で10飼養について1日 おきに与えた:疾患誘導(0日目の免疫化)前5回、そしてその後、免疫化後5 回。 疾患誘導 疾患を、後足蹠内に、FCA中8mgのウシ−MBP及び3mg H37Ra M.tuberculosis の皮膚内注射により0日目に誘導し、全注射された容量は、足蹠当り0.1〜0.15m lの間にあった。上記動物を、EAEの臨床的徴候、各種血清及びCSF免疫学的マー カー、並びに脊髄及び頭蓋MRI'sについて、追跡した。 臨床的格付け 徴候の等級を以下のように与えた:0、正常な神経学的試験;1、体重減少、 摂食障害、あくび、刺激に対する遅い応答、被刺激性(irritability)又は不活 発(lethargy);2、軽い神経学的兆候、無関心、よだれ、肢を使用した不器用 さ、振戦、泣き声の変化、及び注視障害;3、中程度の神経学的兆候、失明(瞳 孔が光に反応しない)、無動症、脚弱化、又は麻痺;4、重度の神経学的兆候、 半昏睡、昏睡、四肢麻痺;5、死。 抗原−誘導リンパ球増殖 ヘパリン処置血液サンプルを、5%加熱失活胎児子ウシ血清(FCS)を含有する 、Hanksバランス塩溶液(BSS)で1:1に希釈し、そしてハイパック−フィコール (hypaque-ficol)ブラジエント中に重層した。遠心分離(2000rpm、室温で20分間 )は、希釈された血漿の回収及びその界面におけるリンパ球の分離を許容した。 この回収されたリンパ球を、Hanks BSS−5%FCS中で3回洗浄し、そしてRPMI 1 640培地、10%FCS、及び1%の以下の試薬:非必須アミノ 酸、ピルビン酸ナトリウム、L−グルタミン、2−メルカプトエタノール、及び ペニシリン/ストレプトマイシンを含む、RPMI 1640完全培地中に再懸濁させた 。この回収されたリンパ球をカウントし、そして2×106/mlの最終濃度で再懸 濁させた。100マイクロリッターの上記細胞懸濁液及び100マイクロリッターのMB P(20マイクログラム/ウェル)、100マイクロリッターのコポリマー−1(10マイ クログラム/ウェル)又は100マイクロリッターのConA(1マイクログラム/ウ ェル)を含む培養物を、丸底96ウェル・マイクロタイター・プレート内に設定し た。これら培養物を、6日間、5%CO2中で37℃で維持した。培養の5日目に、 各ウェルを、16〜18時間、1μCiの3H−チミジンでパルスした。6日目に、上 記培養物を自動細胞収獲装置により収獲し、そして液体シンチレーション法によ りカウントした。刺激誘導を以下のように測定した: 臨床結果 いずれの動物も、24日間、臨床徴候を全く示さなかった。偽薬処置動物18374 は、25日目に疾患に発達し、そしてEAEの重度の顕出(5段階評価において等級 =4+)に因り、28日目に殺されなければならなかった。20mgのコポリマー−1 で処理された、高投与量コポリマー−1処理動物18498は、60日間の観察期間に わたり有意な臨床徴候示さなかった。低投与量コポリマー−1処理動物18497は 、25日目に最小の徴候を示し始めたが、上記偽薬処置動物18374とは反対に、'49 7は、臨床徴候におけるかなり遅い増加を示し、そして28日目から33日目までに 、2〜3+で横ばいになった。この時点で、動物'497に、全部で10日目にわたり 、異なる日に5回、20mgの カプセルを与えた。図9中に見られように、3日以内に、上記動物の臨床兆候は 、0まで低下し、そして2匹のコポリマー−1飼養動物'497と'498が組織学のた めに60日目に殺されるまで、その値に留った。 フロー・サイトメトリー Epics C フロー・サイトメーターを、各サルから採集した末梢血リンパ球(P BL)と脳脊髄液(CSF)の両者を分析するために使用した。赤血球細胞を溶解させ、 そして残りの白血球細胞(WBCS)を、適当な試薬を用いた標準的な方法を使用して 洗浄し、そして染色した。以下の表3と表4は、本実施例における3匹の動物か らのPBLとCSF WBCSの染色からのデータを示す。 CD4+染色細胞の数は、対照動物18374におけるよりもコポリマー−1飼養動 物18497及び18498において僅かに大きかった。CD45RA−でもあるCD4+細胞の数 は、下記両動物が臨床徴候を示した時(+27〜+34日目)付近で、対照動物1837 4と低−投与量のコポリマー−1飼養動物18497の両者において増加するようであ るが、高−投与量コポリマー−1飼養動物18498においてはかなり一定して残っ た。CD8+CD45RA+染色細胞の数は、対照動物18374と低−投与量コポリマー− 1飼養動物18497において着実に減少したが、高−投与量コポリマー−1飼養動 物18498において僅かに増加した(これは、新たなCD4+細胞の産生を示してい る)。 対照動物18374のCSF中に在る細胞の数は、20+日目から、動物が死んだ時であ る28+日目まで、着実に増加した。分析は、CD4+細胞の大部分がCD45RA−であ ったということを示した。動物18497のCSFから集められた細胞の数は、あまりに 小さかったのでカウント又は染色できなかった。動物18498から採取した細胞の 数は、+27日目を除き、あまりに小さかったのでカウント又は染色できなか った。その時に採取したCD4+細胞は、主にCD45RA−であった。 表3:MBPで免疫化されたアカゲザルから得られたPBLの分析 ND=測定せず 表4:MBPで免疫化されたアカゲザルから得られたCSFの分析 ND=測定せず 抗原−特異的T細胞サプレッサー因子誘導物質(Tcsfi)についての分析 本実施例における上記3匹のサルの血漿中のMBP−特異的Tsfiについての分析 は、以下の表5と6中に見られる。上記動物のいずれ も、MBPによるEAE誘導後+13日目までに、MBP−特異的Tsfiを生産しなかった。 対照動物18374は、+20日目までにいずれのTsfiを生産せず、そしてその後の生 産されたレベルは、バックグラウンドのほんの少し上であった。コポリマー−1 飼養動物18497と18498は、終了直前の、+13日目から+41日目までに、Tsfiの有 意なレベルを、一貫して生産した。 表6は、Tsfiを含有していなかった血漿サンプルが、抗−TGF−ベータ抗体と 反応しなかったということを示している。3C9抗体(抗−Tsfi)とのMBP−結合を 示す血漿は、抗−TGF−ベータ抗体とも反応した。組換えヒトTGF−ベータは、抗 −TGF−ベータと反応したが、3C9抗体と反応しなかった。 表5:MBP−特異的Tサプレッサー誘導因子についてのアッセイa a.データは、1:20希釈における血漿サンプルの、405nmにおけるODを表す 。 ND=測定せず。 表6:コポリマー−1で処理されたアカゲザルの血漿中での、 MBP−特異的TsfiとTGF−ベータの間の会合 a.MBP(2.5μgのタンパク質)に結合した材料のOD405nmを表し、そして抗 ヒトTsfi(3C9)抗体と反応する。 b.MBPに結合した材料のOD405nmを表し、そして抗ヒトTGF−ベータ抗体と反 応する。 c.100ngの組換えヒトTGF−ベータで十分にコートされている。 実施例4 上記実施例3のために記載したプロトコールに実質的に従って、6匹のサルを 処置し、そしてその後に分析した。 対照偽薬飼養動物18746に、グルコースを含有するカプセルを与えた。動物185 86に、割れ目の入った腸溶コーティングをもつカプセル内の1mgコポリマー−1 を与えた。動物18639に、割れ目の入 った腸溶コーティングをもつカプセル内の20mgコポリマー−1を与えた。動物18 724に、無傷の腸溶コートされたカプセル内の1mgコポリマー−1を与えた。動 物18810に、無傷の腸溶コートされたカプセル内の10mgのコポリマー−1を与え た。動物18962に、無傷の腸溶コートされたカプセル内の20mgコポリマー−1を 与えた。 飼養、疾患誘導、及び追跡のスケジュールは、上記実施例3のものと実質的に 同じであった。 結果 図10を参照して分かるように、対照サル18746は、+21日目に始まる急性疾患 に発展し、そして疾患顕出から+23日目に死んだ。(両投与量において)胃内で 開く、“割れ目の入った(cracked)”腸溶コーティングにより処置された動物185 86と18639は、上記疾患から保護されず、そして疾患顕出から2〜3日以内に死 んだ。腸溶コートされたカプセル内のコポリマー−1を与えられたサルの全ては 、上記疾患から完全に保護され、そしてそれらが組織学のために殺されるときで ある、60日目までに、EAEの兆候を全く顕出しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GW,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 テイテルバウム,ドゥボラ イスラエル国,76209 レホボット,シュ コルニク ストリート 5 (72)発明者 ギルバート,エイドリアン イスラエル国,44448 クファー―サバ, ビアリク ストリート 24/1 (72)発明者 リネンバーグ,ミルカ イスラエル国,40600 テル―モンド,セ イファン ストリート 46 (72)発明者 リベン−クレイトマン,リブカ イスラエル国,44288 クファー―サバ, デュデイム ストリート 3/5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.治療的有効量のコポリマー−1の摂取又は吸入を含む、多発性硬化症の治 療方法。 2.前記のコポリマー−1の治療的有効量が0.1〜1000mg/日である、請求項 1に記載の方法。 3.前記コポリマー−1が経口投与される、請求項1に記載の方法。 4.前記コポリマー−1が鼻に投与される、請求項1に記載の方法。 5.前記コポリマー−1が吸入される、請求項3又は4に記載の方法。 6.前記コポリマー−1が腸溶コート形態で経口投与される、請求項3に記載 の方法。 7.多発性硬化症の治療のための医薬の製造のためのコポリマー−1の使用で あって、その医薬が摂取又は吸入を通して投与される、前記使用。 8.前記医薬が0.1〜1000mg/日のコポリマー−1を含む、請求項7に記載の 使用。 9.前記医薬が経口又は鼻投与のために配合される、請求項7又は8に記載の 使用。 10.前記投与が吸入によるものである、請求項9に記載の使用。 11.前記医薬が腸溶コートされている、請求項9に記載の使用。 12.治療的有効量のコポリマー−1及び医薬として許容される担体を含む、多 発性硬化症の治療のための医薬組成物であって、摂取又は吸入のいずれかによる 投与のために配合されている、前記組成物。 13.前記医薬組成物が、固体形態、液体形態、エアロゾル又は吸入性粉末であ る、請求項12に記載の医薬組成物。 14.前記固体形態が腸溶コートされている、請求項13に記載の医薬組成物。 15.請求項12〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物の治療的有効量を動物に 投与することを含む、動物における多発性硬化症の治療方法。
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