JP2001510818A - ジフェニルエーテル類のニトロ化法 - Google Patents

ジフェニルエーテル類のニトロ化法

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JP2001510818A JP2000504089A JP2000504089A JP2001510818A JP 2001510818 A JP2001510818 A JP 2001510818A JP 2000504089 A JP2000504089 A JP 2000504089A JP 2000504089 A JP2000504089 A JP 2000504089A JP 2001510818 A JP2001510818 A JP 2001510818A
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I): 【化1】 [式中、R1は、水素、又は場合によりハロゲン及びOHから選ばれた1個以上の置換基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、もしくはC2−C6アルキニル;又はCOOR4、COR6、CONR45もしくはCONHSO24であり;R4及びR5は、それぞれ独立して、水素であるか、又は場合により1個以上のハロゲン原子で置換されているC1−C4アルキルであり;R 6は、ハロゲン原子又はR4基であり;R2は、水素又はハロであり;R3は、場合により1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、もしくはC2−C4アルキニル;又はハロである]の化合物の調製法であって、該調製法は、一般式(II): 【化2】 [式中、R1、R2及びR3は、一般式(I)についての定義の通り]の化合物を、有機溶媒の存在下、及び無水酢酸の存在下で、硝酸及び硫酸を含むニトロ化剤と反応させることを含み、無水酢酸:一般式(II)の化合物のモル比は約1:1〜3:1で、硝酸及び硫酸を反応混合物に順次添加することを特徴とする、一般式(I)の化合物の調製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ニトロ化法に関し、特に除草剤として又は除草剤合成の中間体として
有用なジフェニルエーテル化合物のニトロ化法に関する。
【0002】 WO 9710199において、ある種の除草剤のニトロ置換ジフェニルエー
テル類の製造法に関する先行技術を検討した結果、いずれの先行技術の方法も、
工業規模の使用に特に満足のいくものではないとの結論に達した。いずれの方法
も、それらの製造工程からは所望の生成物とその他のニトロ化異性体との混合物
が得られるという共通の問題を抱えているからである。ジフェニルエーテル化合
物のニトロ化異性体は、個々に分離することが非常に困難であることが多く、そ
の他の異性体の量が多すぎするために、最終生成物は除草剤に関する管理規制当
局の要件を満たすことができない。この問題は、ニトロ化生成物が所望の除草剤
自体ではなく、除草剤合成の中間体である場合にはさらに深刻化する傾向にある
。というのは、ニトロ化化合物の混合物は、ニトロ化異性体の満足のいく分離が
できた場合に必要とされる量以上のその他の試薬を使用しなければならないこと
を意味するからである。そこで、ニトロ化工程を制御して過剰のニトロ化を回避
し、可能な限り高率の所望の異性体を含む生成混合物の製造を確実にすることが
重要となる。
【0003】 WO9710199に、一般式I:
【0004】
【化3】
【0005】 [式中、R1は、水素、又は場合によりハロゲン及びOHから選ばれた1個以上 の置換基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、もし
くはC2−C6アルキニル;又はCOOR4、COR6、CONR45もしくはCO
NHSO24であり; R4及びR5は、それぞれ独立して、水素であるか、又は場合により1個以上の
ハロゲン原子で置換されているC1−C4アルキルであり; R6は、ハロゲン原子又はR4基であり; R2は、水素又はハロであり; R3は、場合により1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4 アルキル、C2−C4アルケニル、もしくはC2−C4アルキニル;又はハロである
]の化合物の調製法であって、 該調製法は、一般式II:
【0006】
【化4】
【0007】 [式中、R1、R2及びR3は、一般式Iについての定義の通り]の化合物を、有 機溶媒の存在下、及び無水酢酸の存在下で、硝酸又は硝酸と硫酸の混合物を含む
ニトロ化剤と反応させることを含み、無水酢酸:一般式IIの化合物のモル比が約
1:1〜3:1であることを特徴とする、一般式Iの化合物の調製法が開示され
ている。
【0008】 これらの反応条件は過剰のニトロ化を削減したため、従前の方法に比べて所望
の異性体の割合が向上した。 今回、驚くべきことに、工程に硝酸と硫酸の両方を使用する場合、これらの酸
を反応混合物に順次添加することによって、過ニトロ化のレベルをさらに削減で
きることがわかった。
【0009】 本発明に従って、一般式I:
【0010】
【化5】
【0011】 [式中、R1は、水素、又は場合によりハロゲン及びOHから選ばれた1個以上 の置換基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、もし
くはC2−C6アルキニル;又はCOOR4、COR6、CONR45もしくはCO
NHSO24であり; R4及びR5は、それぞれ独立して、水素であるか、又は場合により1個以上の
ハロゲン原子で置換されているC1−C4アルキルであり; R6は、ハロゲン原子又はR4基であり; R2は、水素又はハロであり; R3は、場合により1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4 アルキル、C2−C4アルケニル、もしくはC2−C4アルキニル;又はハロである
]の化合物の調製法を提供する。
【0012】 該調製法は、一般式II:
【0013】
【化6】
【0014】 [式中、R1、R2及びR3は、一般式Iについての定義の通り]の化合物を、有 機溶媒の存在下、及び無水酢酸の存在下で、硝酸及び硫酸を含むニトロ化剤と反
応させることを含み、無水酢酸:一般式IIの化合物のモル比は約1:1〜3:1
で、硝酸及び硫酸を反応混合物に順次添加することを特徴とする。
【0015】 選択した有機溶媒中の式IIの化合物と無水酢酸の混合物に硫酸を添加し、次い
で硝酸を添加するのが特に好都合であることがわかった。 硝酸の濃度は、好ましくは約90%より大である。
【0016】 反応に用いられる、硫酸:一般式IIの化合物のモル比は、一般的に1.5:1
までであるが、硫酸:一般式IIの化合物のモル比は、0.1:1〜0.3:1が
好適である。
【0017】 ニトロ化の制御が改善されると、所望の生成物の収率が増加し、運転費用も削
減される。 本発明の構成において、一般式Iの化合物は4−ニトロ異性体を意味する。前
述した2−ニトロ異性体は、次の一般式を有する。
【0018】
【化7】
【0019】 ニトロ化反応で生成しうるその他のモノニトロ異性体は、6−ニトロ異性体を
含む。
【0020】
【化8】
【0021】 このほか、3種類の異なるジニトロ異性体も存在しうる。トリニトロ異性体も
形成されうる。 本発明の構成において、“C1−C6アルキル”という用語は、1〜6個の炭素
原子を含む飽和直鎖又は分枝炭化水素鎖のことである。具体的には、メチル、エ
チル、n−プロピル、t−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルなどである。
“C1−C4アルキル”という用語は、C1−C6アルキルの部分集合で、最大4個
の炭素原子を有するアルキル基のことである。
【0022】 “C2−C6アルケニル”という用語は、2〜6個の炭素原子を含み、最低1個
の二重結合を有する直鎖又は分枝炭化水素鎖のことである。具体的には、エテニ
ル、アリル、プロペニル及びヘキセニルなどである。“C2−C4アルケニル”と
いう用語はC2−C6アルケニルの部分集合で、最大4個の炭素原子を有するアル
ケニル基のことである。
【0023】 “C2−C6アルキニル”という用語は、2〜6個の炭素原子を含み、最低1個
の三重結合を有する直鎖又は分枝炭化水素鎖のことである。具体的には、エチニ
ル、プロピニル及びヘキシニルなどである。“C2−C4アルキニル”という用語
はC2−C6アルキニルの部分集合で、最大4個の炭素原子を有するアルキニル基
のことである。
【0024】 “ハロゲン”という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素のことであり、対
応する“ハロ”という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードのことであ
る。
【0025】 本発明の反応条件は、過剰のニトロ化反応を最小限にし、生成混合物中におけ
る所望の4−ニトロ異性体の量を最大限にするため、特に都合がよい。 本発明の方法の好適な温度範囲は、約−15〜15℃、更に好ましくは−10
〜10℃である。
【0026】 本発明の方法における、溶媒:式IIの化合物(存在するすべての異性体を含む
)の重量比は、好ましくは4.25:1以下で、1:1〜2.5:1の比が好適
である。
【0027】 反応は、任意の適切な溶媒中で実施でき、使用できる溶媒の例は、ジクロロメ
タン(DCM)、エチレンジクロリド(EDC)、クロロホルム、テトラクロロ
エチレン(パークロン)及びジクロロベンゾトリフルオリド(DCBTF)のよ
うなハロゲン化溶媒を含む。あるいは、酢酸、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン(THF)もしくはジオキサンのようなエーテル、スルホラン、ニトロベン
ゼン、ニトロメタン、液体二酸化硫黄又は液体二酸化炭素のような溶媒も、すべ
て反応に首尾よく使用できる。
【0028】 パークロンが好適な溶媒である。 硫酸の添加後、標準的には硝酸を約30分〜15時間かけて反応混合物に添加
する。添加速度は、選択した反応溶媒によって異なるが、約1〜6時間、又は好
ましくは2〜4時間かけて添加するのが、多くの溶媒、例えばEDC及びDCM
にとって適当である。
【0029】 しかしながら、反応をパークロン中で実施する場合、通常、反応速度がEDC
又はDCMのような他の溶媒中で実施する反応よりも幾分遅いので、硝酸をもっ
とゆっくり、例えば2〜15時間、又は更に好ましくは2〜6時間かけて添加す
るのが好都合であることが多い。
【0030】 本発明の方法は、一般式Iの任意の化合物の調製に使用できるが、R2がクロ ロで、R3がトリフルオロメチルであるのが特に好適である。特に好適な一般式 Iの化合物は、R1がCOOH又はCONHSO2CH3の化合物である。これら の化合物は、5−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ
)−2−ニトロ安息香酸(アシフルオルフェン[acifluorfen])及び5−(2− クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)−N−メタンスルホニ
ル−2−ニトロベンズアミド(ホメサフェン[fomesafen])であり、いずれも効 力ある除草剤である。
【0031】 アシフルオルフェンは、それだけで除草剤であるほかに、ホメサフェン合成の
中間体としても働く。アシフルオルフェンは、その酸塩化物に転化でき、次にこ
れをメタンスルホンアミドと反応させてホメサフェンを得ることができる。これ
らのステップはいずれも、例えばEP−A−0003416に開示された従来法
によって実施できる。
【0032】 本発明を以下の実施例によってさらに説明するが、実施例の中で以下の略語を
使用する。 pph−百分率; Ac2O−無水酢酸; HPLC−高速液体クロマトグラフィー。
【0033】 比較例中、“混合酸”という用語は、33.6%の硝酸と66.4%の硫酸を
含む混合物のことである。与えられたモル量は、混合物中の硝酸のモルである。比較例A パークロン中で3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキ シ)安息香酸をニトロ化してアシフルオルフェンを得るための一般法 a)ニトロ化 Ac2O(量については表I及びII参照)を、パークロン(54g、0.63 5mol)中の3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキ
シ)安息香酸(I、R1がCOOH、R2がクロロ、R3がトリフルオロメチル) (20g、0.063mol)に加え、混合物を攪拌及び40℃に加熱して出発
物質を溶解した。次に混合物を適当な反応温度に冷却した(この間出発物質の任
意の結晶化が観察された)。混合酸(13g、0.069mol)を2時間にわ
たって滴下添加し、反応をHPLCでモニターして反応の完了を調べた。さらに
混合酸を添加し、出発物質の濃度を約1pphに低減させた。 b)後処理 反応混合物を以下のように3回洗浄した。 洗浄1−水(30ml)を加え、混合物を約38℃で洗浄し、水性層を分離した
。 洗浄2−水(25ml)を加え、混合物を約38℃で洗浄し、水性層を分離した
。 洗浄3−水(25ml)を加え、混合物を約38℃で洗浄し、水性層を分離した
【0034】 次に水(80ml)を加えて混合物を38℃に加熱し、水酸化ナトリウム(4
7%溶液、6.4g、0.076mol)を加えて混合物をpH10〜11に塩
基性化した。混合物を加熱してパークロンを蒸留除去し、アシフルオルフェンの
ナトリウム塩溶液を得た。該溶液を室温に冷却し、最小限量の水の助けを借りて
ボトルに移した。これを用いて溶液の重量測定と分析を行った。
【0035】 比較例Aの一般法に従って実施した実験1.1〜2.3の結果を以下の表I及
びIIに示す。これらのいずれの実験も、84.3%の3−(2−クロロ−α,α
,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)安息香酸を含む20gの粗出発物質を
使用した。表Iに記載の実験はいずれも使用した溶媒量が54.0gであったが
、表IIに詳細を示した実験では、溶媒量が変動した。いずれの表とも、“反応物
”という用語は、3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオ
キシ)安息香酸のことである。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実施例1 3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)安息香酸ナ トリウム塩のニトロ化 3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)安息香酸
ナトリウム塩(36.4%溶液550g)をニトロ化容器に加え、次いでパーク
ロン(734g)を加えた。混合物を攪拌しながら80℃に加熱し、98%硫酸
(63g)をゆっくり加え、pHを2とした。混合物を分離させ、水性層を除去
した。溶媒層を水(100g)を用いて80℃で洗浄し、分離後、120℃まで
のバッチ温度で水を共沸除去して乾燥させた。
【0039】 パークロン中の3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオ
キシ)安息香酸溶液を60℃に冷却し、Ac2O(195g)と98%の硫酸( 63g)を攪拌しながら添加した。混合物を0℃に冷却し、90%硝酸(53g
)を0℃で3時間半かけて激しく攪拌しながら加えた。得られた混合物を0℃で
1時間攪拌し、次いで水(190g)を加えた。混合物を80℃に加熱し、次い
で沈降させた。水性層を除去し、溶媒層を水(162g)を用いて80℃で洗浄
した。約360gのパークロンを直接蒸留により除去し、残りは加えた水と共に
共沸蒸留により除去した。すべてのパークロンを除去後、得られた溶融アシフル
オルフェンと水の混合物を90℃で水酸化ナトリウム(15%溶液158g)で
処理した。添加完了後、混合物を45℃に冷却し、水酸化ナトリウム(15%溶
液39g)を添加してpHを7〜9とした。得られたアシフルオルフェンナトリ
ウム塩の40%水溶液を放置冷却した。収率85%であった。
【0040】 生成物のサンプルを酸性化し、沈殿したアシフルオルフェン酸をろ過、洗浄、
及び乾燥した。アシフルオルフェンとニトロ化異性体の真正分析標準を用い、H
PLCにより以下の分析結果を得た。
【0041】 アシフルオルフェン 76.5% 不純物は、%重量×100/%アシフルオルフェンで表した。 2’−ニトロ異性体 7.5 6’−ニトロ異性体 3.9 反応物 1.5 総ジニトロ異性体 1.1 トリニトロ類 0.4 実施例23−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)安息香酸ナ トリウム塩のニトロ化 パークロン中で3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオ
キシ)安息香酸ナトリウム塩をニトロ化してアシフルオルフェンを得るための更
なる実験を以下の一般手順に従って実施した。
【0042】 3−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)安息香酸
ナトリウム塩(100%wt、1mol/mol)とパークロン(2.26ml
/gナトリウム塩)の溶液を反応容器に入れ、80℃に加熱した。次に98%硫
酸を加えてpHを1.7に調整した。次に上部の水性相を除去し、残りの水を蒸
留除去した。共蒸留(co-distilled)したパークロンは容器に戻した。混合物を3
0〜40℃に冷却し、無水酢酸(1.8〜3.0mol/mol)と98%硫酸
(0.1〜1.0mol/mol)を加えた。混合物を0〜5℃に冷却し、98
%硝酸(約1.21mol/mol)を2〜3時間かけて加えた。この間バッチ
温度を0〜5℃に維持した。反応を採取して反応の完了をチェックし、必要であ
ればさらに硝酸を加えた。混合物を水で反応停止し、上部の水性層を80℃で除
去した。次に、反応塊を80℃で水で洗浄し、上部の水性層を除去して粗アシフ
ルオルフェン−パークロン混合物を残した。パークロンを共沸蒸留し、残ったパ
ークロンと酢酸を水蒸気蒸留によって除去し、粗アシフルオルフェン溶融物を得
た。これを15%水酸化ナトリウム水溶液を用いて90℃で中和し、アシフルオ
ルフェン塩溶液を形成させた。
【0043】 結果を表IIIに示す。
【0044】
【表3】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月28日(2000.1.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、R1は、水素、又は場合によりハロゲン及びOHから選ばれた1個以上 の置換基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、もし
くはC2−C6アルキニル;又はCOOR4、COR6、CONR45もしくはCO
NHSO24であり; R4及びR5は、それぞれ独立して、水素であるか、又は場合により1個以上の
ハロゲン原子で置換されているC1−C4アルキルであり; R6は、ハロゲン原子又はR4基であり; R2は、水素又はハロであり; R3は、場合により1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4 アルキル、C2−C4アルケニル、もしくはC2−C4アルキニル;又はハロである
]の化合物の調製法であって、 前記調製法は、一般式II:
【化2】 [式中、R1、R2及びR3は、一般式Iについての定義の通り]の化合物を、有 機溶媒の存在下、及び無水酢酸の存在下で、硝酸及び硫酸を含むニトロ化剤と反
応させることを含み、無水酢酸:一般式IIの化合物のモル比は約1:1〜3:1
で、硝酸及び硫酸を反応混合物に順次添加することを特徴とする、一般式Iの化
合物の調製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ブラウン,スティーブン・マーティン イギリス国ウエスト・ヨークシャー エイ チディー2 1エフエフ,ハダーズフィー ルド,リーズ・ロード,ゼネカ・ハダーズ フィールド・ワークス,ピー・オー・ボッ クス エイ38 (72)発明者 マックスワージー,ジェイムズ・ピーター イギリス国ウエスト・ヨークシャー エイ チディー2 1エフエフ,ハダーズフィー ルド,リーズ・ロード,ゼネカ・ハダーズ フィールド・ワークス,ピー・オー・ボッ クス エイ38 (72)発明者 レノン,マーティン イギリス国ウエスト・ヨークシャー エイ チディー2 1エフエフ,ハダーズフィー ルド,リーズ・ロード,ゼネカ・ハダーズ フィールド・ワークス,ピー・オー・ボッ クス エイ38 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC51 BB12 BB17 BB18 BB21 BB22 BB25 BB30 BC10 BE02 BE03 TB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中、R1は、水素、又は場合によりハロゲン及びOHから選ばれた1個以上 の置換基で置換されていてもよいC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、もし
    くはC2−C6アルキニル;又はCOOR4、COR6、CONR45もしくはCO
    NHSO24であり; R4及びR5は、それぞれ独立して、水素であるか、又は場合により1個以上の
    ハロゲン原子で置換されているC1−C4アルキルであり; R6は、ハロゲン原子又はR4基であり; R2は、水素又はハロであり; R3は、場合により1個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−C4 アルキル、C2−C4アルケニル、もしくはC2−C4アルキニル;又はハロである
    ]の化合物の調製法であって、 前記調製法は、一般式II: 【化2】 [式中、R1、R2及びR3は、一般式Iについての定義の通り]の化合物を、有 機溶媒の存在下、及び無水酢酸の存在下で、硝酸及び硫酸を含むニトロ化剤と反
    応させることを含み、無水酢酸:一般式IIの化合物のモル比は約1:1〜3:1
    で、硝酸及び硫酸を反応混合物に順次添加することを特徴とする、一般式Iの化
    合物の調製法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒中の式IIの化合物と無水酢酸の混合物に、硫酸を添
    加し、次いで硝酸を添加する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 硝酸の濃度が約90%より大である、請求項1又は2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 溶媒が、ジクロロメタン(DCM)、エチレンジクロリド(
    EDC)、クロロホルム、テトラクロロエチレン(パークロン)又はジクロロベ
    ンゾトリフルオリド(DCBTF)のようなハロゲン化溶媒;酢酸;アセトニト
    リル;テトラヒドロフラン(THF)又はジオキサンのようなエーテル;スルホ
    ラン;ニトロベンゼン;ニトロメタン;液体二酸化硫黄又は液体二酸化炭素であ
    る、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶媒がパークロンである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応が、約−15〜15℃の温度で実施される、前記請求項
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応が、−10〜10℃の温度で実施される、請求項6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 一般式Iの化合物において、R2がクロロ、R3がトリフルオ
    ロメチルである、前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 一般式Iの化合物が、5−(2−クロロ−α,α,α−トリ
    フルオロ−4−トリルオキシ)−2−ニトロ安息香酸(アシフルオルフェン)又
    は、 5−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−4−トリルオキシ)−N−メタ
    ンスルホニル−2−ニトロベンズアミド(ホメサフェン)である、前記請求項の
    いずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 一般式Iの化合物がアシフルオルフェンであり、さらに、
    該アシフルオルフェンをその酸塩化物に転化するステップと、該酸塩化物をメタ
    ンスルホンアミドで処理してホメサフェンにするステップとを含む、請求項1に
    記載の方法。
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