JP2001508418A - ヒトサイトメガロウイルスプロテアーゼのペプチドミメティックインヒビター - Google Patents

ヒトサイトメガロウイルスプロテアーゼのペプチドミメティックインヒビター

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JP2001508418A JP52951198A JP52951198A JP2001508418A JP 2001508418 A JP2001508418 A JP 2001508418A JP 52951198 A JP52951198 A JP 52951198A JP 52951198 A JP52951198 A JP 52951198A JP 2001508418 A JP2001508418 A JP 2001508418A
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ギュルレーズ ファーザル
ピエール ラヴァレー
ウィリアム オギルヴィー
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ベーリンガー インゲルハイム(カナダ)リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 式(I)[式中、XはCF3、C2F5、2-ベンゾチアゾール、CF2CONHR6(ここで、R6はCH2C6H5、CH2(4-ヨードフェニル)、CH3、(CH2)2OCH2C6H5、CH2-2-ベンズイミダゾール、CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン)、CH(CH3)C6H5又はCH(CH2CH3)C6H5である。)、又は2-ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-CH3、5-CH3、6-CH3又は7-CH3である。)であり;R1はH、CH3又はCH2CH3であり;R2はCH2CONH2、CH2CH2CONH2、CH2-チアゾール、CH2CON(CH3)2、CH2CO-(ピロリジノ)、CH2CH(CH3)2又はCH2C6H5であり;R3はEt、CH(CH3)2、C(CH3)3、アダマンチル、CH2C(CH3)3又はC(CH3)2CO2Hであり;R20はCOCH2C(CH3)3、COCH2CH2C6H4OH、COCH2CH(CH3)2、CO2C(CH3)3、CONHC(CH3)3、COCH2N(CH3)2、CO(CH2)3CO2H、CO-(S)-CH(NH2)C(CH3)3、CO-(S)-CH{NHC(O)O-C(CH3)3}C(CH3)3、CO-(S)-CH{NHCO(CH2)5NHC(O)OC(CH3)3}C(CH3)3又はCO-(S)-CH{NHCO(CH2)5NH2}C(CH3)3である。]の化合物。これらの化合物は、ヒトサイトメガロウイルス感染症の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトサイトメガロウイルスプロテアーゼのペプチドミメティックインヒビター 発明の分野 本発明は、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)感染症の治療用化合物、組成物及 び方法に関する。特に、本発明は、HCMVプロテアーゼの新規なペプチドミメティ ックインヒビターを提供する。 発明の背景 ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)は、全人口の80%まで感染しているヘルペス ウイルス科の非常に流行性のウイルスである。そのウイルスは、臓器移植宿主、 がん患者及びAIDS患者を含む易感染性個体における日和見感染症の原因である。 臨床症状としては、播種性疾患、肺臓炎、網膜炎、及び食道炎や大腸炎のような 胃腸感染症が含まれる。新生児のHCMV感染症が特に重大である。その疾患は、世 界で最もありふれた先天性ウイルス感染症である。新生児の1%が感染し、10%ま でが発症しかつ致命的な合併症を経験すると推定される。後者のグループの死亡 率はほぼ30%である。 ヘルペス科のウイルスは全て、ウイルスカプシドの形成中にセルフアセンブリ ングスカホールドとして機能すると思われるタンパク質をウイルス生活環の終わ りに発現する。そのアセンブリタンパク質は未熟なBカプシド内にあり、ウイル スDNAの侵入を可能にしかつ感染性ウイルス粒子を生産するためにC末端の短いセ グメントが除去処理されなければならない。最近、その処理がウイルスによって コードされるプロテアーゼによって仲介されることがわかった。プロテアーゼは 、自触媒作用で少なくとも2回切断される前駆体タンパク質として発現される( スキーム1)。切断は、UL80遺伝子産物のC末端近傍で起こり(M部位)、小さな断片 を除去し、また、前駆体の中心近くにある位置で起こり(R部位)、触媒ドメイン( N0)を切除する。N0と全長プロテアーゼ(UL80遺伝子産物)は共に触媒活性である 。 スキーム1 HCMVプロテアーゼN0は、他のヘルペスウイルスプロテアーゼとかなりの配列相 同性を示す。親和性標識実験及び部位特定突然変異誘発によりその酵素はセリン プロテアーゼであることが示される。最近の結晶学的結果からHCMVプロテアーゼ はセリンプロテアーゼの新規な構造を示し、実際にはユニークな触媒3回対称軸 を有することがわかった。 HCMVプロテアーゼがウイルス複製に絶対に必要であることは証明されなかった が、類似酵素の欠けている又はそれが欠損して発現しているHSV-1変異体は増殖 することができないことがわかった。HSVとHCMVのプロテアーゼ間の高度の相同 性により、HCMVプロテアーゼの特定の阻害剤が抗ウイルス活性を示すので治療価 値があるという考えが支持される。 発明の要約 本発明によれば、下記式Iで表される化合物が提供される。: [式中、zはC又はPであり; zがCである場合には、XはCF3;C2F5;ベンゾチアゾール;オキサゾロ[4,5b]ピリジ ン;ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH又はメチルである。); CF2CONH-R6又はC(O)NH-R6(ここで、R6はフェニル又はシクロヘキシルで置換さ れていてもよいC0-10アルキル、前記フェニル又はシクロヘキシル環はMe、ハロ ゲン、-CF3、-CH(Me)-C(O)-OBn;-C(O)NH2;又は-C(O)-モルホリノで置換されてい てもよく;前記フェニル又はシクロヘキシル環はフェニル環と縮合していてもよ い; (CH2)1-3-O-(CH2)1-3-フェニル、前記フェニルはハロゲンで置換されていてもよ い; (CH2)1-3-2-ベンズイミダゾール; (CH2)1-3-(3,4-メチレンジオキシベンゼン);又は (CH2)1-3-O-C(O)-OCH2CH=CH2である。)である;か又は zがPである場合には、Xは-(OPh)2であり; R1はH、Me又はEtであり; R2はCH2-SO2NH2;-C1-6アルキル;-(C1-6アルキル)アリール;-(C1-6アルキル)チア ゾロ;-CH2C(O)-(C1-6アルキル);-CH2C(O)-ピロリジノ;-CH2C(O)-モルホリノ;-(C1-6 アルキル)アミノ;C1-6アルキルでモノ又はジ置換されていてもよい-(C1-6ア ルキル)アミドであり、前記アルキルはピリジノで置換されていてもよく; WはNH、CH2又はCH(CH3)であり; R3は-C1-12アルキル;-(C1-6アルキル)C(O)OH;又はアダマンチルであり; nは0又は1であり、 R4は、nが1である場合、-C1-6アルキル又は-(C1-6アルキル)アリール(ここで、 前記アリールはOHで置換されていてもよい。)であり; mは0又は1であり、 R5は、mが1である場合、H又は-CH2OHであり; YはH;(CH2)2-t-Bu;又は下記式のアシル: -C(O)-(CH2)1-6-C(O)OH; -C(O)-(CH2)1-6-Ph(ここで、PhはOHで置換されていてもよい。); -C(O)-CH2N(CH3)2; -C(O)-R9;-C(O)O-R9;又は-C(O)NH-R9(ここで、R9はC1-6アルキルである。);又は -C(O)-(CH2)1-6-NH2(ここで、前記アミノ基はアミノ保護基で保護されていても よい。)である。] 式Iの化合物又はその治療的に許容しうる塩の抗サイトメガロウイルス有効量 を薬学的に許容しうる担体又は補助剤と混合して含む医薬組成物は、本発明の範 囲内に包含される。 本発明の重要な態様は、式Iの化合物又はその治療的に許容しうる塩の抗CMV 有効量、又は上記組成物を哺乳動物に投与することにより哺乳動物におけるサイ トメガロウイルス感染症を治療する方法を含む。 他の重要な態様は、式Iの化合物又はその治療的に有効な塩のCMVプロテアー ゼ阻害量、又は上記組成物にサイトメガロウイルスを曝露することによりサイト メガロウイルスの複製を阻止する方法を含む。 本発明の好ましい化合物としては下記Iで表される化合物が含まれる。 (式中、置換基は下に定義される。) 好ましくは、zはC又はPである。 更に好ましくは、zはCである。 好ましくは、XはCF3; C2F5; 2-ベンゾチアゾール; 2-オキサゾロ[4,5b]ピリジン; 2-ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-Me、5-Me、6-Me又は7-Meである。 ); CF2CONHR6又はC(O)NHR6(ここで、R6はMe、ヨード、CF3、-CH(Me)-C(O)-OBn;-C(O )NH2,又は-C(O)-モルホリノで置換されていてもよいシクロヘキシル、ナフチル 又はフェニルで置換されていてもよいC1-7アルキル; (CH2)2-O-CH2-フェニル; CH2-2-ベンズイミダゾール;又は CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン)である。)である;か又は zがPである場合には、Xは(OPh)2である。 更に好ましくは、XはCF3; C2F5; ベンゾチアゾール; ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-Me、5-Me、6-Me又は7-Meである。); -CF2CONH-CH2-フェニル;又は -C(O)NHR6(ここで、R6は-CH(Me)(CH2)4CH3;シクロヘキシル;ナフチル;-CH2-フェ ニル;-CH(CH3)-フェニル;又は-CH(CH2CH3)-フェニル;-CH2-4-ヨードフェニル;- フェニル-CH3;-フェニル-CF3;-フェニル-C(O)NH2;-フェニル-C(O)-モルホリノ;- フェニル-CH(Me)-C(O)-OBn;-(CH2)2-O-CH2-フェニル;-CH2-2-ベンズイミダゾー ル;-CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン);又は-(CH2)2-O-C(O)-OCH2CH=CH2であ る。)である;か又は zがPである場合には、Xは(OPh)2である。 最も好ましくは、XはC2F5;又は -C(O)NHR6(式中、R6は-CH2-フェニル;-CH2-4-ヨードフェニル;-CH(CH3)-フェニ ル;又は-CH(CH2CH3)-フェニル;-CH(Me)-ナフチル;-CH2CH(Me)-フェニル;-(CH2)2 -O-CH2-フェニル;-CH2-2-ベンズイミダゾール;又は-CH2-(3,4-メチレンジオキシ ベンゼン)である。)である。 好ましくは、R1はH、メチル又はエチルである。 更に好ましくは、R1はH又はメチルである。 最も好ましくは、R1はH又はメチルである。 好ましくは、R2は-CH2-フェニル; -CH2-(4-チアゾロ); -(CH2)1-4-NH2; -CH2-C(O)-tert-ブチル; -CH2-C(O)-(N-ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -CH2SO2NH2; -(CH2)1-2-アミドであり、前記アミドの窒素はCH3;t-Bu;フェニル;又は-CH2CH2- (2−ピリジノ)より独立して選ばれた置換基でモノ又はジ置換されていてもよい 。更に好ましくは、R2は-CH2-C(O)-(N−ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -CH2SO2NH2; -(CH2)C(O)NH2; -(CH2)2C(O)N(CH3)2; -CH2-C(O)-NH-t-Bu;又は -(CH2)2-C(O)-N(CH3)CH2CH2(2-ピリジノ)である。 最も好ましくは、R2は-CH2-C(O)-(N-ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -(CH2)2C(O)N(CH3)2;又は -(CH2)2-C(O)-N(CH3)CH2CH2(2-ピリジノ)である。 好ましくは、WはNH又はCH2である。 更に好ましくは、WはNHである。 好ましくは、R3はエチル;イソプロピル;t-Bu;CH2-t-Bu;又はアダマンチルであ る。 更に好ましくは、R3はエチル;イソプロピル;又はt-Buである。 最も好ましくは、R3はイソプロピル;又はt-Buである。 好ましくは、nは0又は1である。 更に好ましくは、nは0である。 また、更に好ましくは、nは1である。 好ましくは、R4は、nが1である場合、イソプロピル;t-Bu;又は4-ヒドロキシ ベンジルである。 更に好ましくは、R4は、nが1である場合、イソプロピル;又はt-Buである。 最も好ましくは、R4は、nが1である場合、t-Buである。 好ましくは、mは0又は1である。 更に好ましくは、mは0である。 好ましくは、R5は、mが1である場合、Hである。 好ましくは、YはH;-CH2-CH2-t-Bu;又は下記式のアシル: -C(O)CH3; -C(O)CH2-CH(CH3)2; -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)(CH2)2-4-ヒドロキシフェニル; -C(O)-(CH2)3-COOH; -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)NH-t-Bu; -C(O)CH2-N(CH3)2;又は -C(O)(CH2)1-6NH2 であり、前記アミノ基はアミノ保護基で保護されていてもよい。 更に好ましくは、YはH;又は下記式のアシル: -C(O)CH3; -C(O)CH2-CH(CH3)2; -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)(CH2)2-4-ヒドロキシフェニル; -C(O)-(CH2)3-COOH; -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)(CH2)5NH2;又は -C(O)(CH2)5NH-Boc である。 最も好ましくは、Yは下記式のアシル: -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)(CH2)5NH2;又は -C(O)(CH2)5NH-Boc である。 本発明の好ましい化合物は、下記の化合物からなる群より選ばれる。 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-((1S)-2-メチル- 1-[((1S)-2-メチル-1-[(メチルカルボキシアミド)メチル]カルボキシアミドプロ ピル)カルボキシアミド]プロピルカルボキシアミド)ブタンジアミド(37); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-((1S)- 1-[((1S)-1-[(1S)-2-ヒドロキシ-1-(メチルカルボキシアミド)エチル]カルボキ シアミド-2-(4-ヒドロキシフェニル)エチル)カルボキシアミド]-2-メチルプロピ ル-カルボキシアミド)ヘキサンアミド(38); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(39); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{(1S)-2-メチル- 1-[(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(40); N1-(3,3,3-トリフルオロ-(1S)-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{(1S)-2-メチ ル-1-[(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(4 3); N1-(1-エチル-3,3,3-トリフルオロ-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(44); N1-(1-(3,3,3,-トリフルオロ-1-プロピル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2- メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(45); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ペンタンジアミド(46); (3S)-3-[((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド-プロピル)カルボキシアミド]-3-[(3,3,3-トリフルオロ-1- メチル-2-オキソプロピル)カルバモイル]プロパン酸(47); N1-[(1S)-1-((1S)-2-ヒドロキシ-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプ ロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)-2-メチルプロピル]-(2S)-3-メチル- 2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(48); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-[((1S) -2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシ アミドプロピル)カルボキシアミド]ヘキサンアミド(49); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-(1,3-チアゾール-4-yl)-1-[(3,3,3-トリフルオロ -1-メチル-2-オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S )-3-メチル-2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(50); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カル ボキシアミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(51); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-4−メチル-2-[((1S )-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミドプロピル)カルボキシアミド]ペンタンアミド(52); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-フェニル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2 -(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(53); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-メチル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オ キソプロピル)カルバモイル]プロピルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2 -(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(54); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカル ボキシアミド)ブタンアミド(55); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1R)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカル ボキシアミド)ブタンアミド(56); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1−[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(57); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2,2-ジメチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル] カルボキシアミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(58); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-3,3-ジメチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル] カルボキシアミドブチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(59); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((S)-1-(1-アダマンチル)-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロ ピル]カルボキシアミドメチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(60); (3S)-3-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]-エチルカルバモイル)-2,2-ジメチル-3-[(1S)-2- メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプロパン酸(61) ; N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2-ジメチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドブ タンジアミド(62); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(4-ヒドロキシフェネチル)カルボキシアミド]-2,2-ジメチルプロピル カルボキシアミド)ブタンジアミド(63); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-1-(イソブチルカルボキシアミド)-2,2-ジメチルプロピル]カルボキシアミ ドブタンジアミド(64); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドブタンジアミド(65); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]-2,2-ジメチルプロピルカルボキシアミ ド]ブタンジアミド(66); 4N,4N-ジメチル-1N-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-2-[1-(t ert-ブトキシカルボニル-アミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシア ミド]-(2S)-ブタンジアミド(67); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル-2-[1-(te rt-ブチルアミノカルボニルアミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシア ミド]-(2S)-ブタンジアミド(68); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1-[(ジメチルアミノ)メチル]カルボキシアミド-2,2-ジメチルプロピル) カルボキシアミド]ブタンジアミド(69); 4-[(1S)-1-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル -2-オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)-2,2-ジメチルプロピル] カルバモイルブタン酸(70); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-1-メチル-2-オキソブチル)-(2S )-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミドブタンジアミド(74); N1-[3-(ベンジルカルバモイル)-3,3-ジフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル]-N 4,N4-ジメチル-(2S)-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミドブタンジアミド(75); 3-{2-[2-(3,3-ジメチルブチリルアミノ)-3,3-ジメチルブチリルアミノ]-3-ジメ チルカルバモイルプロピオニルアミノ}-2-オキソ酪酸ベンジルアミド(76); N1-[2-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジ メチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(77); ジフェニル N4,N4-ジメチル-N1-(1-アミノエチルホスフィネート)-(2S)-2-{[(1S )-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド }ブタンジアミド(79);. N1-[2-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジメ チル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル ]カルボキシアミド}ブタンジアミド(80); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イル-2-オ キソエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(81); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-yl)-2- オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド )プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(82); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2−ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(83); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(4-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(84); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(7-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(85); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(メチルカルバモイル)-2-オキソエチル]-(2S)- 2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミド}ブタンジアミド(86); N1-(2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]カルバモイル-1-メチル-2-オキソエチル)-N4 ,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(88); N1-2-[(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オキ ソエチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボ キシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(89); N1-2-[(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オ キソエチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカル ボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(90); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1S)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(91); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(92); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルプロピル]カルバモ イル-エチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(93); 本発明の態様は、更に、下記工程を含むペプチジル活性化ケトンの固相合成法 である。 a)式113のセミカルバゾン酸をその場活性化により樹脂にカップリングする工 程;[式中、Rは天然又は非天然アミノ酸の側鎖であり; X’はCF3、CF2CONH-R30、C(O)NH-R30,又はC(O)OR30 (ここで、R30は環状C3-12アルキル又は非環式C1-10アルキル又は環状C3-12アル ケニル又は非環式C2-12アルケニルであり、前記アルキル又はアルケニルはNH2、 OH、SH、ハロ又はカルボキシルで置換されていてもよく;前記アルキル又はアル ケニルはO、S及びNからなる群より独立して選ばれた少なくとも1種のヘテロ原 子を含んでもよい;か又は R30はC1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル又はカルボキシ(低級)ア ルキルで置換されていてもよいC6又はC10アリール又はC7-16アラルキルであり; 前記アリール又はアラルキルは:O、S及びNからなる群より独立して選ばれた少な くとも1種のヘテロ原子を含んでもよい。)であり、; Aは炭素原子2〜15個を有する2価の非反応性ヒドロカルビル基を含む2価のスペ ーサー基であり; Pgはアミノ保護基である。] b)前記アミノ保護基を脱保護して式103の所望の樹脂を得る工程; c)前記樹脂と1種以上のアミノ酸とを標準化学による連続法でカップリングす る工程;及び d)前記樹脂からの前記ペプチドを切断して式IIのペプチジル活性化ケトンを得 る工程。 好ましくは、本明細書に記載される切断工程は、THF、aq.HCl及びAcOH中約60 ℃で約4時間行われ; 前記樹脂を少なくとも1回ろ過する。 好ましくは、樹脂は、ベンジドリルアミン(BHA);4-メチルベンジドリルアミン (MBHA);及びアミノメチル(AM)で官能基化されたポリスチレン又はPEG化ポリスチ レンからなる群よりえらばれる。 好ましくは、その場活性化は、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3- テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU);2-(1H-ベンゾトリアゾ ール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HB TU);ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)及びジシクロヘキシルカルボジイミド( DCC)からなる群より選ばれたカップリング剤を添加して行われる。 好ましくは、アミノ保護基は、t-ブチルオキシカルボニル(Boc);9-フルオレニ ルメチルオキシカルボニル(Fmoc);及びアリルオキシカルボニル(Alloc)からなる 群より選ばれる。 好ましくは、X'はC(O)NH2CH2-フェニル又はC(O)OCH2CH=CH2である。 好ましくは、RはCH3;CH2CH3;CH2CH2CH3;(CH2)4NH2;CH(CH3)2;CH2-フェニル;(C H2)3-NH-CH=N(NH2)からなる群より選ばれる。 好ましくは、Aはシクロヘキシル、フェニル又はベンジルである。 また、本発明の態様は、更に、上で定義された式103の樹脂である。 また、本発明の態様は、更に、ペプチジル活性化ケトンの固相合成のための式 103の樹脂の使用である。 発明の詳細な説明 特にことわらない限り、本明細書に用いられる次の定義があてはまる。 (R)又は(S)が基、例えば、式Iの化合物のR4の配置を示すために用いられる場 合については、化合物に関連して示され、基のみについては示されない。 グリシンを除く天然アミノ酸は、キラル炭素原子を有する。特にことわらない 限りL配置を有する天然アミノ酸を含む化合物が好ましい。しかしながら、明記 される場合、式Iのいくつかのアミノ酸はD又はL配置をもつか又は1:1のエピマ ー混合物を含むD及びL異性体の混合物であることが企図される。 非天然アミノ酸としては、α-アミノアジピン酸、α-γ-ジアミノ酪酸、オル ニチン、ピペコリン酸、サルコシン、チロキシン、ヒドロキシリシン及びヒドロ キ シプロリンが含まれるがこれらに限定されない。 α-アミノ酸の略号を表Aに示す。 本明細書に用いられる"tert-ブチルグリシン"という用語は下記式の化合物を 意味する。 アミノ酸又はアミノ酸誘導体に関して"側鎖"という用語は、α-アミノ酸のα 炭素原子に結合した残基を意味する。例えば、グリシンのR基側鎖は水素であり 、アラニンはメチルであり、アスパラギンはCH2-C(O)NH2であり、グルタミンはC H2CH2C(O)NH2であり、tert-ブチルグリシンはtert-ブチルである。α-アミノ酸 の個々のR基又は側鎖についてはA.L.Lehningerの生化学のテキストに言及され ている(第4章を参照されたい)。 本明細書に用いられる"ハロ"という用語は、ブロモ、クロロ、フルオロ又はヨ ードより選ばれたハロゲン基を意味する。 単独で或いは他の基と組合わせて本明細書に用いられる"C1-10アルキル"又は" (低級)アルキル"という用語は、10個までの炭素原子を有する環状又は非環式(直 鎖又は分枝鎖を意味する)アルキル基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロ ピル、ブチル、ヘキシル、1-メチルエチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピ ル、1,1-ジメチルエチルが含まれる。当業者に容易に認められるように、シクロ アルキルが企図される場合、特にことわらない限りアルキル基が炭素原子を少な くとも3個含むことは明らかである。 単独で或いは他の基と組合わせて本明細書に用いられる"C2-10アルケニル"と いう用語は、炭素原子をアルキル2〜10個有しかつ二重結合を少なくとも1個含 む上で定義されたアルキル基を意味する。例えば、アルケニルとしてはアリルが 挙げられる。 単独で或いは他の基と組合わせて本明細書に用いられる"C6又はC10アリール" という用語は、炭素原子6個を有する芳香族単環系か又は炭素原子10個を有する 芳香族二環系を意味する。例えば、アリールとしてはフェニル又はナフタレンが 挙げられる。 単独で或いは他の基と組合わせて本明細書に用いられる"C7-16アラルキル"と いう用語は、アルキル基を介して結合した上で定義されたアリールを意味し、ア ルキルは炭素原子1〜6個を有する上で定義されたものである。アラルキルとして は、例えば、ベンジルやブチルフェニルが挙げられる。 本明細書に用いられる"2価のスペーサー基"は、炭素原子2〜15個を有する2価 の非反応性ヒドロカルビル基を意味し、シクロヘキサン、フェニル及びベンジル が挙げられるがこれらに限定されない。 単独で或いは他の基と組合わせて用いられる"複素環"は、窒素、酸素及びイオ ウより選ばれたヘテロ原子を1〜4個含む5、6又は7屓飽和又は不飽和複素環か ら水素を取り除くことにより得られた1価の基を意味する。適切な複素環の例 としては、ピロリジン、ピリジン、チアゾール、チアゾリジン、ベンゾチアゾー ル、ベンゾオキサゾール、ベンズイミダゾール及び3,4-メチレンジオキシベンゼ ンが挙げられる。 抗ウイルス活性 HCMVプロテアーゼの前述のペプチドミメティックインヒビター(HCMVプロテア ーゼ阻害剤)の抗ウイルス活性は、生化学、微生物学及び生物学的方法、例えば 、ウイルスの複製に重要な酵素、HCMVプロテアーゼを阻害する試験化合物の能力 の評価に基づく分析によって証明される。 HCMVプロテアーゼ阻害剤が抗ウイルス剤として用いられる場合には、その割合 が化合物の溶解度と化学的性質、投与の使用経路及び標準の生物学的実施によっ て求められる1種以上の薬学的に許容しうる担体を含む賦形剤中でヒトに経口的 又は全身的に投与される。経口投与については、化合物又はその治療的に許容し うる塩は薬学的に許容しうる担体中に約50〜500mgの範囲の所定量の有効成分を 各々含むカプセル剤又は錠剤のような単位剤形で処方される。 非経口投与については、HCMVプロテアーゼ阻害剤は薬学的に許容しうる賦形剤 又は担体との組成物として静脈内、皮下又は筋肉内に投与される。注射による投 与については、緩衝液又は防腐剤及び溶液を等張にする十分量の薬学的に許容し うる塩又はグルコースのような他の溶液を含有してもよい滅菌水性賦形剤に化合 物を溶解したものを使用することが好ましい。 上記製剤に適切な賦形剤又は担体は、標準の医薬テキスト、例えば、"Remingt on's The Science and Practice of Pharmacy",19th ed.,Mack Publishing Co mpany,ペンシルベニア州イーストン,1995又は"Pharmaceutical Dosage Forms And Drugs Delivery Systems",6th ed.,H.C.Anselら,Eds.,Williams & Wil kins,メリーランド州バルチモア,1995に記載されている。 HCMVプロテアーゼ阻害剤の用量は投与形態及び使用される具体的な活性剤で異 なる。更に、治療を受けている具体的な宿主で異なる。一般に、治療はその場合 の最適効果に達するまで少量の増加分から開始する。一般に、阻害剤化合物は悪 い又は有害な副作用を引き起こさずに抗ウイルス的に有効な結果がおおむね得ら れる濃度レベルで投与されることが最も望ましい。 経口投与については、HCMVプロテアーゼ阻害剤は、1日20〜200mg/kg体重、好 ましくは25〜100mg/kgの範囲で投与される。 眼投与については、HCMVプロテアーゼ阻害剤は、適切な製剤として局所又は眼 内(注入か又は植込)投与される。例えば、適切な製剤中の化合物を含む植込錠は 、小さな切開によって後方部分に外科的に入れられる。 全身系投与については、HCMVプロテアーゼ阻害剤は1日10〜150mg/kg体重の用 量で投与されるが、前記変動がある。しかしながら、効果的な結果を得るために 1日約10〜100mg/kg体重の範囲内の用量レベルが用いられることが最も望ましい 。 化学 種々の阻害剤及び必要とされる中間体の合成をスキーム2〜7に記載する。 トリフルオロメチルケトン官能基を含む阻害剤を3方法のうちの1つ:溶液化 学又は固相合成:スキーム2又は3で得た。α-ケトアミドを含む阻害剤を2方法 のうちの1つ:固相:スキーム3又は溶液化学:スキーム4で得た。他の活性化ケ トンを含む阻害剤を溶液化学:スキーム5によって得た。固相合成 スキーム2:P2にアスパラギン残基を組込んでいる阻害剤(スキーム2)は樹脂への 結合点としてアスパラギン側鎖を用いる固相合成によって調製される(Abraham, N.A.;Fazal,G.;Ferland,J.-M.;Rakhit,S.;Gauthier,J.,哺乳動物グルカゴ ンの新規な固相合成法,Tetrahedron Lett.1991,32,577-580)。 スキーム2 即ち、ヘミアセタール1とニトロエタン間のヘンリー反応によりニトロアルコ ール2を得、これを直ちに還元及び保護してアルコール3を得た。Boc基を除去 した後、適切な保護アスパラギン酸誘導体とカップリングして4を得た。次に、 この化合物を加水分解により脱保護し、ポリマー支持体に組込んで誘導したアミ ド樹脂5を得た。次に、必要とされるアミノ酸を標準法で導入した。その樹脂か ら加水分解し、得られたアルコールをモフアット法[(a)Pfitzner,K.E.;Moffatt ,J.G.スルホキシド-カルボジイミド反応.I.アルコールの安易な酸化.J.Am .Chem.Soc.1965,87,5661-5670.(b)Pfitzner,K.E.;Moffatt,J.G.スルホ キシド-カルボジイミド反応.II.酸化反応の範囲.J.Am.Chem.Soc.1965,8 7,5670-5678]を用いて酸化して所望のペプチドを得た。アスパラギン以外のP2 残基を含む活性化ケトンをアルコール3から標準溶液法を用いて又は下記の新規 な固相法により調製した。 スキーム3A及び3B:ペプチジルトリフルオロメチルケトン又はα-ケトアミドの 合成を、典型的には、前駆体アルコールを調製し、最終酸化工程に供することに より、溶液中で行った。この酸化はよく問題があり(特に分子内に他の酸化で きる基がある場合)、インヒビターに組込まれるファーマコフォアの使用をしば しば制限する。 ロボット工学及びコンビナトリアルケミストリー法における最近の進歩を利用 するために、我々はペプチジルトリフルオロメチルケトン又はα-ケトアミドイ ンヒビターの固相合成法を探究した。我々の目標は、最終酸化工程を行う必要が なく活性化ケトン官能基まで直接得られる方法を開発することであった。これを 目的として我々は、ケトンの可逆的保護基及びポリマー支持体に対する固定基双 方として働くセミカルバゾン結合103(スキーム3A)を用いることを考えた。同様 の固相法は、ペプチジルアルデヒドの調製についてはWebbと共同研究者によって 既に報告されている(a)Murphy,A.M.;Dagnino,R.;Pureza Jr.,L.V.;Trippe,A .J.;Sherman,S.L.;Lumpkin,R.H.;Tamura,S.Y.;Webb,T.R.J.Am.Chem.Soc .1992,114,3156;b)Webb,T.R.United State Patent 5,283,293;c)Webb,T.R .United State Patent 5,367,072)。しかしながら、我々の方法は、Webbらの方 法に記載されているホルムアルデヒドを要求せずに行う最終切断工程を含んでい る。これにより種々のファーマコフォアを阻害剤に組込むことができる。 α-ケトアミド(108)の前駆体を次のように調製した。 トリフルオロメチルケトン又はα-ケトアミド(108)をスワーン酸化により酸化 して対応するトリフルオロメチルケトンとα-ケトアミドを収率66%で得た。 一方の必要な活性化ケトンについては、所望のセミカルバゾン部分112を生成 しかつBHA樹脂に固定しているままとした。これを目的として、保護セミカルバ ジド110を脱保護し、中和した。次に、得られたセミカルバジドを還流トルエン 中活性化ケトン109と酸触媒下で縮合し、水を共沸除去してtransセミカルバゾン 112を中程度の収率で得た(ケトアミドの場合には、cis/trans混合物が得られた) 。ベンジルエステルの水素化分解は、問題なく進行して対応する酸113を定量的 収率で得た。次に、その酸をTBTUでその場で活性化し、続いてBoc保護基を除去 して所望の樹脂103を得ることによりポリスチレンBHA樹脂にカップリングした。 一方の樹脂については、固相オリゴマー化を標準法を用いて行った。セミカル バゾン結合が無水酸性条件と弱い塩基性条件双方に耐性があるので、Boc及びFmo c双方の保護アミノ酸がペプチド配列のあらゆる位置で用いられた。この適合性 により、構造ブロックの高分散性を最終阻害剤に組込むことができた。アミノ酸 のカップリングは、スキーム3Bに示されるように対応するHOBtエステルによって 行われた。合成の完了時に、分子が酸感受性側鎖保護基を取込んだ場合には75% TFA/CH2Cl2で処理することにより除去した。 スキーム3B 乾燥した樹脂を水性HClと酢酸を含有するTHF溶液中で65℃において還流するこ とによりポリマー支持体からの最終の切断を行った。収量を最大にするために、 樹脂をろ過すること及びそのプロトコールを1回以上繰り返すことが必要である ことがわかった。一般に、樹脂からの切断はバリン誘導トリフルオロメチルケト ン212-217(実施例62参照)がそのアラニン(201-207)又はエチルグリシン(208-211 )対応物よりわずかに緩慢であった。その加水分解速度の差はバリン誘導体の余 分な切断を行うことにより打ち消された。塩基性残基が配列内に有する場合には 、切断中わずかに高い濃度のHClが用いられ、最大収量を行わせるために合計3 回の切断が必要であった。遊離したセミカルバジドを捕捉するためにホルムアル デヒドの添加が不必要であることがわかった。ホルムアルデヒドは化合物の全収 率によって反映されるようにほとんど利点を与えないばかりでなく、所望の生成 物の単離、特に遊離アミノ基を含む配列の単離を複雑にした。 最後の切断中、セリン、メチオニン、チロシン、ヒスチジン、リシン又はアス パラギン酸内に有するような求核側鎖又は酸化する側鎖からの妨害はなかった。 トリフルオロメチル基に隣接したアスパラギン残基を含む阻害剤の切断は問題が あった。その場合、N-トリチル保護アスパラギンを用いること及び樹脂からの切 断後に溶液中でトリチル基を脱保護することが必要であることがわかった。しか しながら、配列内の他の所のアスパラギン残基の存在は側鎖保護を必要としなか った。 切断条件は、N-Boc、O-t-Buエーテル、O-t-Buエステル及びO-Bnエステルのよ うな種々の酸感受性保護基と十分適合するだけ緩和なものであった。しかしなが ら、切断中にメチルエステルは50%の程度まで加水分解される。たいていの場合 、樹脂からの切断前の75% TFAによる処理は酸感受性側鎖保護基を完全に脱保護 するのに十分なものであった。しかしながら、数例においては、トレオニン及び アスパラギン酸のO-t-Bu誘導体が単離され、脱保護がそれらの場合には完全でな いことが示された。 α-ケトアミドも同様の方法(実施例62の化合物218及び219)及び同様の全収率 で合成された。 その一般性により、その方法はセリンプロテアーゼの新規なトリフルオロメチ ルケトン及びα-ケトアミド阻害剤を同定するための迅速なリード最適化及びラ イブラリーの生成に適用するのに十分に適している。 精製した最終生成物のプロトコールと収率は、実施例1及び62に各々報告され ている。溶液化学 スキーム4、5及び6:トリフルオロメチルケトン以外の活性化ケトンを含むペプ チドは、標準溶液法を用いて適切に保護されたアミノアルコールと必要とされる アミノ酸又はペプチド部分とを連続してカップリングすることにより調製された 。完全なバックボーンを与えた後、得られたアルコールを酸化して所望の化合物 を得た。種々の構造ブロックの調製をスキーム4、5及び6に示す。 ワインレブアミド10とCF3CF2Liの縮合に続いてNaBH4で還元してペンタフルオ ロエチル置換アルコール11(スキーム4)を得た。 スキーム4 ブロモジフルオロ酢酸エチルとBoc-アラニナール間の超音波レフォルマツキー 反応(Thaisrivongs,S.;Pals,P.T.;Kati,W.M.;Turner,S.R.;Thomasco,L.M.; Watt,W.;ジフルロスタチン、ジフルオロスタトン、及び関連類縁体を含む強力 で特異的なレニン阻害剤の設計と合成.J.Med.Chem.1986,24,2080-2087)に 続いてベンジルアミンで処理してα,α-ジフルオロアミド13を調製した。その同 じアルデヒドに2-リチオベンゾチアゾールを加えたときの端的な方法でベンゾチ アゾール14を得た。アミド15から示されるように残りのベンゾオキサゾール誘導 体16〜21を得た。LiAlH4の作用によりアルデヒドに還元し、続いて以前に記載さ れた方法を用いてシアンヒドリン生成、部分的加水分解及び環化を行った[(a)Ed wards,P.D.;Meyer,E.F.Jr.;Vijayalakshmi,I.;Tuthill,P.A.;Andisik,D.A .;Gomes,B.;Strimpler,A.ユニークなエラスターゼ阻害剤、ペプチジルα-メ トベンゾキサゾールの設計、合成及び速度論的評価、及びブタ膵臓エラスターゼ とAc-Ala-Pro-Val-2-ベンゾオキサゾール間の共有結合複合体のX線結晶構造.J .Am.Chem.Soc.1992,114,1854-1863.(b)Edwards, P.D.;Zottola,M.A.;Davis,M.;Williams,J.;Tuthill,P.A.ヒト好中球エラス ターゼのペプチジルα-ケト複素環阻害剤.3.一連のペプチジルα-ケトベンゾ キサゾールの試験管内及び生体内効力.J.Med.Chem.1995,38,3972-3982.( c)EdWards,P.D.;Wolanin,D.J.;Andisik,D.W.;Davis,M.W.ヒト好中球エラス ターゼのペプチジルα-ケト複素環阻害剤.2.複素環を変えることの試験管内効 力に対する効果.J.Med.Chem.1995,38,76-85.(d)Tsutsumi,S.;Okonogi, T.;Shibahara,A.;Ohuchi,S.;Hatsushiba,E.;Patchett,A.A.;Christensen,B .G.新規なプロリルエンドペプチダーゼ阻害剤としてのペプチジルα-ケト複素 環の合成及び構造活性の関係.J.Med.Chem.1994,37,3492-3502]。 種々のα-ケトアミド誘導体は、スキーム5に示される別法に従って調製され た。 スキーム5 経路a:グリオキシル酸とニトロエタンとのヘンリー反応により、還元及び適切 に保護した後に23を得た。必要とするアミノ酸を標準法を用いてカップリングし てベンジルエステルを除去した後に24を得た。適切なアミド官能基を取込んで一 連のアルコール25を得、デス・マーチン試薬を用いて所望のケトンに容易に酸化 した(Dess,D.B.;Martin,J.C.第一及び第二アルコールをアルデヒド及びケト ンに変換する容易に利用できる12-I-5酸化剤.J.Org.Chem.1983,48,4155-4 156)。 経路b:また、23は対応する酸に水素添加され、適切なP1’アミンがカップリン グされた。必要とするアミノ酸を標準法を用いてカップリングして25を得た。ア ルコール25を上記のように所望のケトンに容易に酸化した。 非天然アミノ酸アダマンチルグリシン及びβ,β-ジメチルアスパラギン酸の調 製をスキーム6に示す。 スキーム6 即ち、酸27から以前に記載された方法を用いてオキサゾリジノン29を得た(Gag e,J.R.;Evans,D.A.キラルオキサゾリジノン補助剤:(2S*,3S*)-3-ヒドロキシ -3-フェニル-2-メチルプロパノン酸を用いるジアステレオ選択アルドール縮合. Org Syn.1989,68,83-91)。エノレートの生成に続いてTrisN3で処理して(Evan s,D.A.;Britton,T.C.;Ellman,J.A.;Dorow,R.L.α-アミノ酸の不斉合成.キ ラルイミドエノレートの親電子的アジ化,(R)-及び(S)-アジドカルボン酸の実用 的合成法.J.Am.Chem.Soc.1990,112,4011-4030)アジド30を得、これを加 水分解して酸31を端的な方法で得た。次に、アジド酸のカルボキシレート基に適 切なアミノ酸残基を導入した。アジド部分を還元した後にN末端のキャッピング を標準カップリング法を用いて行った。同様の方法を用いて無水物32を保護アジ ド酸36に変換した。 下記の実施例は、本発明を更に詳細に記載するために示される。本発明を実施 するために現在企図される最良の方法を示すこれらの実施例は、本発明を具体的 に示すものであり制限するものではない。 実施例 特にことわらない限り、材料は市販のものであり、精製せずに用いた。各阻害 剤の純度は、HPLC、1H-NMR及び/又は元素分析により求めた。1H-NMRスペクトル は、ブルカーAMX 400分光計により400MHzで得た。FAB質量スペクトルは、オート スペック,VG分光計により記録した。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル (10-40μm又は230-400メッシュASTM、E.Merck)か又はパーチシル10ODS-3、C18 分取用カラム(50cm×22mm)を用いた分取用HPLCにより行った。分析用HPLCは、次 の系について行った;系A:バイダックC18、10μm分析用カラム(24cm×4.6mm);移 動相、水/0.06% TFA中アセトニトリル/0.06%トリフルオロ酢酸(TFA);系B:バイダ ックC18、5μm分析用カラム(15cm×4.6mm);移動相、pH4.4の50mM NaH2PO4中ア セトニトリル;系C:バイダックC8、10μm分析用カラム(24cm×4.6mm);移動相、pH 8.0の20mM Na2HPO4中アセトニトリル;系D:対称シールドC8、10μm分析用カラム( 15cm×3.9mm);移動相、pH9.0の20mM Na2HPO4中アセトニトリル;系E:スペルコシ ルC8、5μm分析用カラム(15cm×4.6mm);移動相、pH2.0の水/0.1% TFA中アセト ニトリル/0.1% TFA。 実施例、又は本明細書全体に用いられる略号又は記号としては、Boc、tert-ブ チルオキシカルボニル;BOP:ベンゾチアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルア ミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート;DA-Tbg、デスアミノ-tert-ブチ ルグリシン(3,3-ジメチルブチルグタン酸);DCC:N,N'-ジシクロヘキシルカルボジ イミド;DIC、2-ジメチルアミノイソプロピルクロリド塩酸塩;DMF、N,N,-ジメチ ルホルムアミド;DMSO、ジメチルスルホキシド;DTT、ジチオトレイトール;EDC:1- エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩;Fmoc、9-フルオ レニルメチルオキシカルボニル;HCMV、ヒトサイトメガロウイルス;HOBt、1-ヒド ロキシベンゾトリアゾール水和物;MES、4-モルホリンエタンスルホン酸;NMP、N- メチルピロリドン;PCR、ポリメラーゼ連鎖反応;Ph、 フェニル;PMSF、フェニルメチルスルホニルフルオリド;QSAR、量的構造活性関係 ;Tbg、tert-ブチルグリシン;tBu、tert-ブチル;TFA、トリフルオロ酢酸;Trt、ト リフェニルメチル;TBTU、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチ ルウロニウムテトラフルオロボレート;TCEP、トリス(2-カルボキシエチル)ホス フィン塩酸塩;TRIS、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが含まれる。 実施例1ペプチドを固相合成する一般手順: 1-Boc/DIC/HOBt プロトコール アドバンスドケムテック(ケンタッキー州ルイビル)から販売されているACT396 ペプチドシンセザイザーによりペプチドを構築した。各反応容器に適切な樹脂10 3(0.25ミリモル)を充填し、3.5mlずつのCH2Cl2(2×)、MeOH(2×)及びCH2Cl2(2 ×)で順次洗浄した。4.8当量の試薬を次のように用いてアミノ酸をその活性化HO Btエステルとしてカップリングした:DMF(2.4ml、各1.2ミリモル)中Fmoc保護アミ ノ酸とHOBtの混合物の0.5M溶液を脱保護樹脂に加え、続いてCH2Cl2(2.4ml、1.2 ミリモル)中0.5M DIC溶液を加えた。反応容器を3.5時間振盪した。反応容器をド レーンし、残存している樹脂を5mlのCH2Cl2で2回洗浄した。新しい試薬溶液を 加え、カップリング工程を3.5時間繰り返した。カップリング後、樹脂を5mlず つのCH2Cl2(2×)、MeOH(2×)とCH2Cl2(2×)で順次洗浄した。Bocアミノ保護基を CH2Cl2中45% TFA溶液(4ml、25分間)で除去し、上記のように洗浄した。最後のカ ップリング後、5mlのCH2Cl2(3×)による洗浄工程を追加し、樹脂を減圧下で乾 燥した。2-Fmoc/TBTU/HOBt プロトコール カップリングを次のように行った以外は上記のようにペプチドを構築した:樹 脂をNMP(0.35ml)に懸濁し、NMP(1.8ml、各0.9ミリモル)中Fmoc保護アミノ酸とHO Btの混合物の0.5M溶液、DMF(1.8ml、0.9ミリモル)中TBTUの0.5M溶液及びNMP(1.8 ml、1.8ミリモル)中DIPEAの1.0M溶液で処理した。反応容器を1.25時間振盪し、 ドレーンし、残存している樹脂を3.5mlのDMFで2回洗浄した。新しい試薬溶液を 加え、カップリング工程を1.25時間繰り返した。 樹脂をDMF中ピペリジンの25%溶液で25分間処理することによりFmoc基を脱保護し た。3-Boc/TBTU/HOBt プロトコール COUPLERTM250 C(VEGA Biotechnologies)又はACT 90(Advanced ChemTech)ペ プチドシンセサイザーによりペプチドを構築した。反応容器に適切な樹脂103(0. 25ミリモル)を充填し、15mlずつのCH2Cl2(2×)、MeOH(2×)とCH2Cl2(2×)で順次 洗浄した。3当量の試薬を次のように用いてアミノ酸を活性化HOBtエステルとし てカップリングした:樹脂をDMF(15ml)に懸濁し、Boc保護アミノ酸(0.75ミリモ ル)、HOBt水和物(0.75ミリモル)、DIPEA(1.5ミリモル、0.26ml)及びTBTU(0.75ミ リモル、241mg)で処理した。反応容器を1時間振盪し、カップリングの完了をカ イザー試験によりモニターした。反応容器を1時間振盪し、カイザー試験により カップリングの完了をモニターした。不完全なカップリングの場合には、反応容 器をドレーンし、樹脂を15mlのCH2CL2で2回洗浄した。新しい試薬を加え、カッ プリング工程を延長して繰り返した。反応容器をドレーンし、樹脂を上記のよう に洗浄した。15mlの45%溶液のCH2Cl2中TFAで連続処理(5分、次に20分)すること によりBoc保護基を除去した。樹脂をCH2CL2(2×)、CH2CL2中5% DIPEA(1分、次 に5分)、CH2Cl2(2×)、MeOH(2×)及びCH2Cl2(2×)で洗浄した。固体支持体からペプチジル活性化ケトンを切断する一般手順(スキーム3Bによる) 乾燥樹脂(〜800mg)をTHF(9ml)、H2O(0.50ml)、AcOH(0.25ml)及び1M水性HCl(0. 10ml)に懸濁し、ボンベ中65℃で4時間加熱した。その溶液を冷却し、ろ過し、 上記のようにもう1回処理した。配列がリシン又はヒスチジンのような塩基性残 基を含む場合には、別の0.05mlの1M HClを用い、手順を3回繰り返した。母液を 全て合わせ、THFを減圧下で濃縮し、残留物を逆相HPLC(ワットマンHPLCカラム、 22.0mm×500mm、パーチシル10 ODS-3 M/20-50、粒径10μm、溶媒:A=0.06% TFA/H2 O、B=75% CH3CN-25% H2O(0.06% TFA含有);勾配0-〜50% B、60分)で精製した。 所望のペプチジル活性化ケトン201-219を実施例62に記載された収率で単離した 。 実施例2 α-ケトアミドの代替的合成(スキーム5による). 3-{2-[2-(3,3-ジメチルブチリルアミノ)-3,3-ジメチルブチリルアミノ]-3-ジメ チルカルバモイルプロピオニルアミノ}-2-オキソ酪酸ベンジルアミドの調製(76 、表6). α-ヒドロキシエステル23の調製.エタノール(15ml)中ニトロエタン(4.0g、53 ミリモル)の溶液に水性NaOH(68mlの2N溶液、136ミリモル)を加えた。この急速に 撹拌した溶液にグリオキシル酸(5.9g、64ミリモル)を加えた。その溶液を15時間 撹拌してから10%水性HCl(pH2)で酸性にし、水相をNaClで飽和した後にEtOAc(3× 150ml)で抽出した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮して8.1gの黄色の粘 稠な油状物を得た。この粗物質をEt3N(18ml、119ミリモル)を含むエタノール(50 ml)に溶解し、ジ-tert-ブチルジカーボネート(12.2g、56ミリモル)と使用直前に 水洗したラネーニッケル(3g)で処理した。45p.s.iで20時間水素添加し、セライ トでろ過し、濃縮した後に粗酸(11.1g)を得た。粗酸の一部(3.07g、14ミリモル) をDMF(30ml)に溶解し、水性K2CO3(4.3g、30.8ミリモル)及び臭化ベンジル(2.5ml 、21ミリモル)で処理した。室温で3時間撹拌した後、を減圧下で除去し、残留 物をEtOAc(150ml)に溶解し、水(100ml)及び食塩水(80ml)で洗浄した。有機相をM gSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮した。黄色の粗油状物(4.3g)をヘキサン中33% EtOA cで溶離するシリカゲル(230-400メッシュ)によるフラッシュクロマトグラフィー で精製して純粋なベンジルエステル23(1.8g、ニトロメタンから42%)を得た。 α-ケト酸24の合成.エステル23(4.0g、12.9ミリモル)からのtert-ブチルオキ シカルボニル(Boc)基を4N HCl/ジオキサン(30ml)を用いて45分間0℃ で除去した。濃縮し、トルエン(15ml)と共蒸発することにより塩酸塩を得た。HC l塩(12.9ミリモル)をEDC(2.6g、13.6ミリモル、1.1当量)、HOBt(1.8g、13.6ミリ モル、1.1当量)及びBoc-Asn(NMe2)-OH(3.4g、12.9ミリモル、1.1当量)とDMF(50m l)中窒素雰囲気下で合わせた。その溶液を0℃(氷浴)まで冷却した後にiPr2NEt( 7.9ml、45.3ミリモル、3.5当量)を加えた。次に、その溶液を室温で16時間撹拌 した。反応混合液をEtOAc(250ml)とNaHCO3飽和水溶液(150ml)に分配した。有機 相を5%水性HCl(150ml)、最後に食塩水(150ml)で洗浄した。乾燥(MgSO4)に続いて ろ過及び濃縮して6.0gの粗物質を得た。たいていの場合、粗物質は精製せずに次 のカップリングに適した。最後のカップリング後、α-ヒドロキシベンジルエス テルペプチドをフラッシュクロマトグラフィーで精製した。次に、ベンジルエス テル(1.10g、2.0ミリモル)からエタノール(30ml)中10% Pd/C(55mg)により大気圧 下で数時間かけて水素添加してセライトパッドでろ過した後に白色固形物(0.95g 、収率100%)することにより酸24を得た。、 適切な末端アミン(1.2当量)と共に上記一般カップリングプロトコールを用い てP1’残基のカップリングを行った。必要条件のα-ヒドロキシアミド(62mg、0. 11ミリモル)を2当量のデス・マーチンペルイオジナン(94mg、0.22ミリモル)でD MF(1ml)中4時間処理することにより最終酸化工程を行った。10%チオ硫酸ナトリ ウム(5ml)及び飽和NaHCO3(5ml)を撹拌(15分)しながら加え、続いてEtOAc(3×10m l)で抽出して所望のα-ケトアミドを得た。最後に分取用HPLCを用いて精製して 凍結乾燥後に76(51mg、収率82%)を白色固形物としてを得た。 実施例3 Fmoc-Asp(リンク樹脂)-アミノトリフルオロメチルアルコール(5)の代替的調製( スキーム2による;R:Me). 4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1,1,1-トリフルオロブタン-2-オール(3) .バリン類縁体の調製と同様の文献の手順に従って本化合物を調製した(Skiles ,J.W.;Fuchs,V.;Miao,C.;Sorcek,R.;Grozinger,K.G.;Mauldin,S.C.;Vitou s,J.;Mui,P.W.;Jacober,S.;Chow,G.;Matteo,M.;Skoog,M.;Weldon,S.T.;P ossanza,G.;Keirns,J.;Letts,G.;Rosenthal,A.N-置換ペプチジルトリフル オロメチルケトンによるヒト白血球エラスターゼ(HLE)の阻害.J.Med.Chem.1 992,35,641-662). Fmoc-Asp(Ot-Bu)-アミノトリフルオロメチルアルコール(4).溶液中でFmoc-As p(Ot-Bu)-OHとアラニン誘導アミノトリフルオロメチルアルコールをカップリン グすることにより本化合物を調製した。 上記化合物をCH2Cl2中40% TFAで脱保護し、DCC/HOBtでリンク樹脂上にカップリ ングして(5)を得た。 実施例4 他の活性化ケトンの調製(スキーム4による). 4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1,1,1,2,2-ペンタフルオロペンタン-3- オール(11).乾いた500mlの丸底フラスコに無水Et2O(100ml)、及びEt2O(100ml、 150ミリモル)中MeLi・LiBrの1.5M溶液を添加した。次に、この溶液を-78℃まで冷 却した。第2フラスコを-78℃まで冷却し、Et2O(100ml)及びCF3CF2I(44.7g、182 ミリモル)を充填した。次に、このフラスコの内容物をMeLi・LiBrスラリーにカニ ューレによって15分かけて加えた。得られた溶液を-78℃で30分間撹拌した後、 ワインレブアミド10(10.6、45.5ミリモル)を一度に加えた。反応液を-78℃で90 分間撹拌してから-30℃まで2時間加温した。飽和NH4Cl(125ml)を加えることに より反応液を急冷した。有機相をH2O(2×50ml)で洗浄し、NaSO4で乾燥し、ろ過 し、濃縮して橙色の油状物を得た。その油状物を20% MeOH/THF(100ml)に溶解し 、500mlの丸底フラスコに移した。その溶液を0℃まで冷却した後、NaBH4(1.9g 、50.1ミリモル)を5分かけて滴下した(注意!泡立ちが起こる)。次に、反応液を 0℃で1時間撹拌した。 Et2O(200ml)、次に、10%クエン酸(100ml)を加えた。水層をEt2O(3×50ml)で抽 出した。合わせた有機抽出液をNaHCO3(1×50ml)、食塩水(1×50ml)で洗浄し、Na SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフ ィー(ヘキサン中20%酢酸エチル)で精製して無色の油状物11、12.3g(92%)を得た 。 ベンジル4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ- (4S)-ペンタノエート(13).以前に記載された方法を変更してこの物質を調製し た(Thaisrivongs,S.;Pals,P.T.;Kati,W.M.;Turner,S.R.;Thomasco,L.M.;Wa tt,W.;ジフルロスタチン、ジフルオロスタチン及び関連類縁体を含む強力で特 異的なレニン阻害剤の設計と合成.J.Med.Chem.1986,24,2080-2087)。即ち 、アミド10(14.9g、64.3ミリモル)をTHF(230ml)に0℃で溶解した。LiAlH4(4.90 g、129ミリモル)を数回に分けて20分間かけて加えてから0℃で2時間撹拌した 。この溶液を500mlの10%水性クエン酸にカニューレによって加え、1時間撹拌し た。その混合液をEt2O(3×)で抽出し、合わせた有機相を水、食塩水で洗浄し、 乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮して対応するアルデヒドを白色固形物として得た( 10.7g、97%)。亜鉛末(16.2g、24.8ミリモル)をTHF(40ml)に入れ、30分間音波処理した。アルデ ヒド(10.7g、62ミリモル)とブロモジフルオロ酢酸エチル(20g、99ミリモル)を注 射器のポンプを用いて音波処理しながら30分かけて加えた。音波処理を1.5時間 続けた後、懸濁液を500mlの10%クエン酸水溶液に注入し、EtOAc(3×)で抽出した 。合わせた有機抽出液を水、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下 で濃縮した。得られた油状物は出発アルデヒドを20%含有したが精製せずに用い た。ヒドロキシエステル(2.20g、7.40ミリモ ル)、ベンジルアミン(3.96g、37.0ミリモル)及びi-Pr2NEt(4.76g、37.0ミリモル )を還流エタノール中で18時間加熱した。その溶液を濃縮乾固し、EtOAcに溶解し 、1N HCl、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮して黄色油 状物を得た。この物質をTLCグレードシリカゲルを用いるフラッシュクロマトグ ラフィーで精製して13を白色固形物として得た(1.17g、2工程について44%)。 (2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-ベンゾ[d][1,3]チアゾール-2-イル -1-プロパノール(14).メチルエステル12から以前に記載された方法を用いて本 化合物を調製した(Tsutsumi,S.;Okonogi,T.;Shibahara,A.;Ohuchi,S.;Hatsu shiba,E.;Patchett,A.A.;Christensen,B.G.新規なプロリルエンドペプチダ ーゼ阻害剤としてのペプチジルα-ケト複素環の合成及び構造-活性関係.J.Med .Chem.1994,37,3492-3502)。即ち、THF(50ml)中12(28.1g、132ミリモル)の 溶液をTHF(200ml)中LiAlH4(3.76g、396ミリモル)の懸濁液に0℃で滴下した。添 加を完了した後、その混合液を室温で1時間撹拌した。次に、セライト(34g)を 加え、続いて水(34ml)、2N NaOH(34ml)及び水(100ml)を注意して加え、撹拌を1 時間続けた。得られた白色懸濁液をろ過し、フィルターケークをEtOAcで洗浄し た。所望のアルコールを無色の油状物として得た(21.07g、91%)。 0℃における無水CH2Cl2(60ml)及びDMSO(28ml)中このアルコール(3.25g、18.5ミ リモル)とEt3N(7.75ml、55.6ミリモル)の溶液にSO3・py(8.85g、55.6ミリモル)を 少量ずつ加えた。次に、その溶 液を室温で1.5時間撹拌した後、氷水に注入し、CH2Cl2で3回抽出した。合わせ た有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮して油状物を得、これをフラッシ ュクロマトグラフィーで精製して所望のアルデヒド(2.34g、73%)を得、これを直 ちに用いた。 -78℃におけるTHF(100ml)中ベンゾチアゾール(4.43ml,40.5ミリモル)の溶液にn BuLi(26.5mlの1.4M溶液/ヘキサン、37.15ミリモル)を加えた。30分間撹拌した後 、THF中上記アルデヒド(2.34g、13.51ミリモル)の溶液を加えた。その溶液を72 分間撹拌した後、飽和NH4Clを加えることにより急冷した。EtOAcでの抽出に続い て食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー処理して 所望の生成物を橙色油状物として得た。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-ベンゾ[d][1,3]オキサゾール-2 -イル-1-プロパノール(16).15と2-アミノフェノールから以前に記載された方法 を用いて本化合物を調製した((a)Edwards,P.D.;Meyer,E.F.Jr.;Vijayalakshm i,I.;Tuthill,P.A.;Andisik,D.A.;Gomes,B.;Strimpler,A.ユニークなエラ スターゼ阻害剤、ペプチジルα-ケトベンゾオキサゾールの設計、合成及び速度 論的評価、及びブタ膵臓エラスターゼとAc-Ala-Pro-Val-2-ベンゾオキサゾール 間の共有複合体のX線結晶構造.J.Am.Chem.Soc.1992,114,1854-1863).0 ℃におけるCH2Cl2(200ml)中N-ベンジルオキシカルボニル-(S)-アラニン(20.0g、 89.7ミリモル)の溶液に1-1'-カルボニルジイミダゾール(18.2g、115.7ミリモル) を加えた。0℃で30分間撹拌した後、Et3N(16.1ml、115.7ミリモル)を加え、続 いてO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩 (11.3g、115.7ミリモル)を加えた。その混合液を0℃で1時間、次に、室温で4 時間撹拌した。CH2Cl2を加え、有機相を10% HCl水溶液、飽和NaHCO3及び食塩水 で2回洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下で除去してアミド15(24.2g)を得 、これを精製せずに用いた。 この化合物をTHF(350ml)に0℃で溶解した。THF(110ml、110ミリモル)中LiAlH4 の1.0M溶液を30分かけて滴下した。次に、撹拌を室温で2時間続けた。次に、そ の混合液を0℃まで冷却し、水(250ml)中KHSO4(22.4g)の溶液を注意して加えた 。0℃で1時間撹拌した後、その溶液をエーテルで抽出し、10% HCl水溶液で2 回、飽和NaHCO3で2回及び食塩水で1回洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ 過し、減圧下で濃縮して所望のアルデヒド(19.4g)を得、直ちにCH2Cl2(350ml)に 溶解し、0℃まで冷却した。水(150ml)中NaHSO3(55.9g、540ミリモル)の溶液を 導入し、得られた混合液を1時間撹拌した。次に、NaCN(25.0g、511ミリモル)を 加え、撹拌を一晩続けた。懸濁液をEtOAc(250ml)とヘキサン(250ml)で希釈し、 層を分離した。水及び食塩水で洗浄し、続いてMgSO4で乾燥して所望のシアノヒ ドリン(18.26g、83%)を得、これをベンゼン(350ml)に溶解し、-20℃で貯蔵した 。0℃におけるエタノール(47.1ml、803ミリモル)とCHCl3(50ml)の混合液にAc Cl(53.5ml、752ミリモル)を加えた。0℃で30分間撹拌した後、CHCl3(50ml)中上 記シアノヒドリン(5.87g、25.1ミリモル)の溶液を滴下し、撹拌を更に2時間続 けた。次に、その混合液を減圧下で濃縮し、エタノール(60ml)に溶解した。その 溶液を2-アミノフェノール(3.01g)の存在下に一晩還流した。エタノールを除去 し、残留物をEtOAcに溶解し、15% NaOH、10% HCl、NaHCO3及び食塩水で2回洗浄 し、乾燥(MgSO4)した。フラッシュクロマトグラフィー処理して所望の化合物16 を橙色のシロップとして得(4.81g、59%)、これを精製せずに用いた。ヘキサン中 30% EtOAcから再結晶して分析用試料を得た。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-(オキサゾロ[4,5,b]ピリジン-2 -イル)-1−プロパノール(17).上記シアノヒドリン(978mg,4.18ミリモル)及び2 -アミノ-3-ヒドロキシピリジン(505mg,4.60ミリモル)から上記化合物の方法を 用いてこの物質を1:1の異性体の混合物として収率12%で調製した。ヘキサン中Et OAcから再結晶することにより分析用試料を得た(1異性体)。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-(4-メチルベンゾ[d][1,3]オキサ ゾール-2-イル)-1-プロパノール(18).上記シアノヒドリン(707mg、3.02ミリモ ル)及び2-アミノ-m-クレゾール(409mg、3.32ミリモル)から上記化合物16の方法 を用いてこの物質を1:1の異性体の混合物として収率35%で調製した。ヘキサン中 EtOAcから再結晶することにより分析用試料を得た(1.3:1の異性体の混合物)。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-(5-メチルベンゾ[d][1,3]オキサ ゾール-2-イル)-1-プロパノール(19).上記シアノヒドリン(1.10g、4.70ミリモ ル)及び2-アミノ-p-クレゾール(636mg、5.17ミリモル)から上記化合物16の方法 を用いてこの物質を1:1の異性体の混合物として収率53%で得た。ヘキサン中EtOA cから再結晶することにより分析用試料を得た(7:1の異性体の混合物)。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-(6-メチルベンゾ[d][1,3]オキサ ゾール-2-イル)-1-プロパノール(20).上記シアノヒドリン(1.44g、6.15ミリモ ル)及び6-アミノ-m-クレゾール(832mg、6.77ミリモル)から上記化合物16の方法 を用いてこの物質を1:1の異性体の混合物として収率71%で調製した。ヘキサン中 EtOAcから再結晶することにより分析用試料を得た(8:1の異性体の混合物)。 (2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-1-(7-メチルベンゾ[d][1,3]オキ サゾール-2-イル)-1-プロパノール(21).上記シアノヒドリン(609mg、2.60ミリ モル)及び6-アミノ-o-クレゾール(330mg、2.60ミリモル)から上記化合物16の方 法を用いてこの物質を1:1の異性体の混合物として収率57%で調製した。フラッシ ュクロマトグラフィー(ヘキサン中30%)により分析用試料(1.2:1の異性体の混 合物)を得た。 実施例5 非天然アミノ酸の調製(スキーム6による). (4S)-3-[2-(1-アダマンチル)アセチル]-4-イソプロピル-1,3-オキサゾラン-2- オン(29).DMFを1滴含むCH2Cl2(15ml)に1-アダマンタン酢酸(1.0g、5.14ミリモ ル)を溶解した。その混合液を窒素雰囲気下に5℃で機械的に撹拌し、塩化オキ サリル(1.1当量、0.72g、496μl、5.66ミリモル)を20分かけて滴下した。2時間 後、ジクロロメタンを減圧下で蒸発した。残存している油状物をベンゼン(10ml) に溶解し、濃縮して化合物28(1.09g、100%)を淡黄色の油状物として得、これを そのまま次の反応に用いた。-40℃における無水THF(10ml)中(4S)-(-)-4-イソプ ロピル-2-オキサゾリジノン(0.66g、5.14ミリモル)の溶液にn-BuLi(3.22ml、ヘ キサン中1.6M、5.14ミリモル)を滴下した。-40℃で30分後、反応混合液を-78℃ まで冷却した。THF(1ml)に溶解した粗酸塩化物28(1.09g、5.14ミリモル)を滴下 した。次に、その混合液を0℃で1時間機械的に撹拌した。酢酸エチルを加え、 有機相を20%クエン酸水溶液、NaHCO3飽和水溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過 し、濃縮した。残存している 固形物をヘキサン/酢酸エチル(5/1)で溶離するシリカゲルによるフラッシュクロ マトグラフィーで精製して純粋な29(1.26g、80%)を白色固形物として得た。 (2S)-2-(1-アダマンチル)-2-アジドエタン酸(31).オキサゾリジノン29(4.2g 、13.7ミリモル)をTHF(15ml)に溶解し、-78℃におけるカリウムビス(トリメチル シリル)アミド(20.1ml、THF中0.69M、13.9ミリモル)の溶液に15分かけて滴下し た。-78℃で45分後、-78℃におけるTHF(10ml)中2,4,6-トリイソプロピルベンゼ ンスルホニルアジド(4.9g、15.8ミリモル)をエノレートに一度に加えた。5分後 、氷酢酸(4.6当量、3.8g、3.61ml、63.2ミリモル)を加え、その混合液を40℃で 1時間撹拌した。テトラヒドロフランを減圧下で蒸発し、残留物をEtOAcと水の 混合液に溶解した。有機相をNaHCO3飽和水溶液、次に、食塩水で洗浄し、乾燥(M gSO4)し、ろ過し、濃縮した。残存している油状物を75mlのヘキサン/酢酸エチル (2/1)に溶解した。25℃で16時間後、白色沈殿をろ過により除去し、ろ液を濃縮 して油状残留物を得、これをシリカパッドでろ過し、へキサン/酢酸エチル(8/1) で洗浄した。この物質(粗製30、1.3g、27%)をTHF/水(70ml、3/1)に溶解し、H2O2 (4当量、30%、1.69ml、15ミリモル)を0℃で加え、次に、LiOH-H2O(2.1当量、0. 33g、7.88ミリモル)を加えた。45分後、10% Na2S2O3水溶液(48ml)と固体のNaHCO3 (0.22g)を加えた。反応混合液を濃縮し、約50mlの水を加えた。水相をクロロホ ルム(4回)で洗浄し、0℃において15% HClで酸性にし、EtOAc(3回)で抽出した。 合わせたEtOAc抽出液を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮して化合物31(0.79g、粗製 30から 90%)を白色固形物として得た。 ベンジル4-[(4S)-4-イソプロピル-2-オキソ-1,3-オキサゾラン-3-イル]-2,2- ジメチル-4-オキソブタノエート(34).n-ブチルリチウム(2.4ml、ヘキサン中1.6 M、3.9ミリモル)を-40℃におけるTHF(5ml)中(4S)-(-)-4-イソプロピル-2-オキサ ゾリジノン(0.5g、3.9ミリモル)溶液に窒素雰囲気下で滴下した。-40℃で30分後 、反応混合液を-78℃まで冷却し、THF(2ml)に溶解した2,2-ジメチルコハク酸無 水物(0.5g、3.9ミリモル)を滴下した。次に、その混合液を0℃で1時間機械的 に撹拌した。酢酸エチルを加え、有機相を20%クエン酸水溶液、食塩水で洗浄し 、乾燥(MgSO4)し、濃縮して粗製33を淡黄色の固形物(1.0g)として得、これをア セトニトリル(5ml)に0℃で溶解した。1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7- エン(0.59g、583μl、3.9ミリモル)と臭化ベンジル(0.67g、463μl、3.9ミリ モル)を加えてから反応混合液を25℃で16時間撹拌した。アセトニトリルを減圧 下で蒸発した。残留物をEtOAcと20%クエン酸水溶液に分配した。有機相を水、食 塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮した。残留物をヘキサン/酢酸エ チル(4/1)で溶離するシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーで精製し て純粋な34(0.88g、32から61%)を無色の油状物として得た。 ベンジル3-アジド-2,2-ジメチルコハク酸(36).オキサゾリジノン34(8.67g、2 4.9ミリモル)をTHF(27ml)に溶解し、-78℃におけるカリウムビス(トリメチルシ リル)アミド(36.5ml、THF中0.69M、25.2ミリモル)の溶液に15分間かけて滴下し た。-78℃で45分後、-78℃におけるTHF(15ml)中2,4,6-トリイソプロピルベンゼ ンスルホニルアジド(8.89g、28.7ミリモル)をそのエノレートに一度に加えた。 5分後、氷酢酸(4.6当量、6.90g、6.56ml、0.12モル)を加え、その混合液を35-4 0℃で90分間撹拌した。テトラヒドロフランを減圧下で蒸発し、残留物をEtOAcと 水の混合液に溶解した。有機相をNaHCO3飽和水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥(MgS O4)し、ろ過し、濃縮した。残留物を150mlのヘキサン/酢酸エチル(2/1)に溶解し た。25℃で16時間後、白色沈殿をろ過により除去し、ろ液を濃縮して油状物を得 、これをシリカパッドでろ過し、ヘキサン/酢酸エチル(5/1)ですすいだ。この淡 黄色の油状物(粗製35、5.37g、55%)をTHF/水(260ml、3/1)に溶解し、H2O2(4当量 、30%、6.24ml、55ミリモル)を0℃で加え、続いて、LiOH-H2O(2.1当量、1.22g 、29ミリモル)を加えた。45分後、10% Na2S2O3水溶液(175ml)及び固体のNaHCO3( 0.81g)を加えた。テトラヒドロフランを蒸発し、水相をクロロホルムで抽出した (液-液連続抽出、24時間)。次に、水相を濃HClで0℃において酸性にし、EtOAc( 3回)で抽出した。合わせたEtOAc抽出液を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮した。残 存している油状物を酢酸エチル/酢酸(400/1)で溶離するメルクシリカゲルによる フラッシュクロマトグラフィーで精製して化合物36(0.82g、21%)を無色の油状物 として得た。 実施例6 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-((1S)-2-メチル- 1-[((1S)-2-メチル-1-[(メチルカルボキシアミド)メチル]カルボキシアミドプロ ピル)カルボキシアミド]プロピルカルボキシアミド)ブタンジアミド(37、表1). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCで行った。 実施例7 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-((1S)- 1-[((1S)-1-[(1S)-2-ヒドロキシ-1-(メチルカルボキシアミド)エチル]カルボキ シアミド-2-(4-ヒドロキシフェニル)エチル)カルボキシアミド]-2-メチルプロピ ル-カルボキシアミド)ヘキサンアミド(38、表1).活性化ケトン樹脂(実施例1)を 用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例8 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(39、表1).3(実施例3)から標準カッ プリング法を用い、トリフルオロメチルアルコールをモフアット・プフィツナー 法で酸化して、溶液において本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行 った。 実施例9 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{[(1S)-2-メチル -1-[(メチルカルボキシアミド)-プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(40 、表1).標準カップリング法を用いて溶液により本化合物を調製した。最後のト リフルオロメチルアルコールの酸化をモファット・プフィツナー法で行った。 実施例10 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-(メチルカルボキ シアミド)ブタンジアミド(41、表1).3(実施例3)から標準カップリング法を用い 、トリフルオロメチルアルコールをモファット・プフィツナー法で酸化して、溶 液において本化合物を調製した。 実施例11 N1-(3,3,3-トリフルオロ-(1R)-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[(1S)-2-メチ ル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドブタンジアミド(42, 表1).3(実施例3)から標準カップリング法を用い、トリフルオロメチルアルコー ルをモファット・プフィツナー法で酸化して、溶液において本化合物を調製した 。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例12 N1-(3,3,3-トリフルオロ-(1S)-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{[(1S)-2-メ チル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド( 43、表1).42から分取用HPLCで本化合物を分離した。 実施例13 N1-(1-エチル-3,3,3-トリフルオロ-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(44、表1).エチル類縁体として置換 した活性化ケトン(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCにより行った。 実施例14 N1-(1-(3,3,3-トリフルオロ-1-プロピル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2- メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチル-カルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(45、表1).1-ニトロエタンを1 -ニトロブタンに置き換える以外は3(実施例3)と同様の方法で本化合物を調製し た。標準カップリング条件を用いてペプチドインヒビターを調製し、最後のトリ フルオロメチルアルコールの酸化はモファット・プフィツナー法を用いた。分 取用HPLCにより精製を行った。実施例15 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ペンタンジアミド(46、表2).活性化ケトン樹脂(実施 例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った 。 実施例16 (3S)-3-[((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド-プロピル)カルボキシアミド]-3-[(3,3,3-トリフルオロ-1- メチル-2-オキソプロピル)カルバモイル]プロパン酸(47、表2).活性化ケトン樹 脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLC で行った。 実施例17 N1-[(1S)-1-((1S)-2-ヒドロキシ-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプ ロピル)カルバモイル]エチル-カルバモイル)-2-メチルプロピル]-(2S)-3-メチル -2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(48、表2).活性化ケトン樹脂(実施 例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った 。 実施例18 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-[((1S) -2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシ アミドプロピル)カルボキシアミド]ヘキサンアミド(49、表2).活性化ケトン樹 脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLC で行った。 実施例19 N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-(1,3-チアゾール-4-イル)-1-[(3,3,3-トリフルオ ロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]- (2S)-3-メチル-2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(50、表2).活性化ケ トン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取 用HPLCで行った。実施例20 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カル ボキシアミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(51、表2).活性化ケ トン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取 用HPLCで調製した。 実施例21 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-4-メチル-2-[((1S) -2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシ アミドプロピル)カルボキシアミド]ペンタンアミド(52、表2). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCにより行った。 実施例22 N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-フェニル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2 -(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(53、表2). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCで行った。 実施例23 N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-メチル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オ キソプロピル)カルバモイル]-プロピルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル- 2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(54、表2). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。 実施例24 N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチル-カルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカ ルボキシアミド)ブタンアミド(55、表2). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCで行った。 実施例25 N1-[(1S)-2-メチル-1-((1R)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチル-カルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカ ルボキシアミド)ブタンアミド(56、表2). 55から分取用HPLCにより本化合物を分離した。 実施例26 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(57、表3). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精 製を分取用HPLCにより行った。 実施例27 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2,2-ジメチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル] カルボキシアミド-プロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(58、表3).活性 化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を 分取用HPLCで行った。 実施例28 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-3,3-ジメチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル] カルボキシアミドブチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(59、表3). 活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最終の精 製を分取用HPLCで行った。 実施例29 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((S)-1-(1-アダマンチル)-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロ ピル]カルボキシアミドメチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(60、表3).標 準カップリング法を用いて溶液において本化合物を調製し、デス・マーチンペル イオジナンで酸化した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例30 (3S)-3-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]-エチルカルバモイル)-2,2-ジメチル-3-[(1S)-2- メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプロパン酸(61 、表3).標準カップリング法を用いて溶液において本化合物を調製した。β,β- ジメチルアスパラギン酸残基をγ-ベンジルエステル誘導体として組込んだ。ト リフルオロメチルアルコールの酸化をデス・マーチンペルイオジナンで行った。 最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例31 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2-ジメチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドブ タンジアミド(62、表4).標準カップリング法を用いて溶液において本化合物を 調製し、トリフルオロメチルアルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化 した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例32 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(4-ヒドロキシフェネチル)カルボキシアミド]-2,2-ジメチルプロピル カルボキシアミド)ブタンジアミド(63、表4).活性化ケトン樹脂(実施例1)を用 いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例33 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-1-(イソブチルカルボキシアミド)-2,2-ジメチルプロピル]カルボキシアミ ドブタンジアミド(64、表4).標準カップリング法を用いて溶液において本化合 物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例34 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドブタンジアミド(65、表4).活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により 本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例35 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]-2,2-ジメチルプロピルカルボキシアミ ド)ブタンジアミド(66、表4).活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により 本化合物を調製した。最後の末端t-ブチルグリシンアミン(0.3ミリモル)につい ての還元アミノ化を酢酸(150ml)を含むDMF(15ml)中3,3-ジメチルブチルアルデヒ ド(376ml、3.0ミリモル)、及びNaBH3CN(63mg、1ミリモル)を20時間加えること により固相により行った。溶媒を除去した後、通常の方法で樹脂を切断した。分 取用HPLCで精製した後、化合物を凍結乾燥後に白色固形物(20.6mg)として得た。実施例36 4N,4N-ジメチル-1N-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル-2-[1- (tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシア ミド]-(2S)-ブタンジアミド(67、表4).活性化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固 相により本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例37 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル-2-[1-(te rt-ブチルアミノカルボニル-アミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシア ミド]-(2S)-ブタンジアミド(68、表4).標準カップリング法を用いトリフルオロ メチルアルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して溶液において本化 合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例38 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1-[(ジメチル-アミノ)メチル]カルボキシアミド-2,2-ジメチルプロピル) カルボキシアミド]ブタンジアミド(69、表4).標準カップリング法を用いトリフ ルオロメチルアルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して溶液にお いて本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例39 4-[(1S)-1-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル -2-オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)-2,2-ジメチルプロピル] カルバモイルブタン酸(70、表4).標準カップリング法を用いて本化合物を調製 した。最後にグルタル酸無水物をEt3N中で開裂することによりP4残基を導入した 。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例40 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-1-アミノ-2,2-ジメチルプロピル]カルボキシアミドブタンジアミド.活性 化ケトン樹脂(実施例1)を用いて固相により本化合物を調製した。最後の精製を 分取用HPLCで行った。 実施例41 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-1-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロピル]カルボキシアミドブタンジアミド. 標準カップリング法を用いて本化合物を調製した。2-ヒドロキシイソ酪酸部分を アセチル誘導体として導入した。トリフルオロメチルアルコールをデス・マーチ ンペルイオジナンで酸化し、続いて酢酸基をNaOH水溶液で切断した。最後の精製 を分取用HPLCで行った。 実施例42 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- (ネオペンチルカルボキシアミド)ブタンジアミド.標準カップリング法を用いて 溶液において本化合物を調製し、最後のトリフルオロメチルアルコールの酸化を デス・マーチンペルイオジナンで行った。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例43 N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-1-メチル-2-オキソブチル)-(2S )-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミドブタンジアミド(74、表5).化合物11(0.92g、3.14ミリモル)を4N HCl/ ジオキサン(1.5h)で処理した後に減圧下で濃縮した。得られた塩酸塩(3.14ミリ モル)をBoc-Asn(γ-NMe2)-OH(0.93g、3.45ミリモル)、TBTU(1.21g、3.77ミリモ ル)、HOBt(0.51g、1.2ミリモル)及びi-Pr2NEt(1.64ml、9.42ミリモル)とCH2Cl2( 10ml)中で合わせた。室温で3時間後、その混合液をEtOAcに抽出し、1N HCl、Na HCO3飽和水溶液及び食塩水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧 下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(4:1 EtOAc/ヘキサン)で 精製してカップリングした生成物(0.594g、43%)を得た。 ジペプチド(0.43g、0.99ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(10ml)で2時間処理した 後、減圧下で濃縮した。得られた塩酸塩(0.99ミリモル)をBoc-Tbg-OH(0.254g、1 .1ミリモル)、BOP(0.487g、1.1ミリモル)及びi-Pr2NEt(0.52ml、3.0ミリモル)と CH2Cl2(10ml)中で合わせた。室温で2.5時間後、その混合液をEtOAcに抽出し、1N HCl、NaHCO3飽和水溶液及び食塩水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過 し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 EtOAc/ヘ キサン)で精製してカップリングした生 成物を白色固形物として得た(0.33g、60%)。次に、このペプチドp(0.30g,0.67ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(10ml)で処理 し、減圧下で濃縮した。塩酸塩をtert-ブチル酢酸(0.094μl、0.74ミリモル)、 BOP(0.33g、0.74ミリモル)、j-Pr2NEt(0.23ml、1.34ミリモル)とCH2Cl2(10ml)中 で合わせ、室温で3.5時間撹拌した。その混合液をEtOAcで希釈し、1N HCl、NaHC O3飽和水溶液及び食塩水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下 で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して所望のペプチド を白色固形物として得た(0.297g、88%)。 そうして得られたアルコール(0.26g、0.48ミリモル)をデス・マーチンペルイオ ジナン(0.51g、1.19ミリモル)とCH2Cl2(5ml)中で合わせ、4時間撹拌した。反応 混合液をEtOAcで希釈し、1:1の10% Na2S2O3:飽和NaHCO3混合液(10ml)で15分間処 理した。EtOAcで抽出した後、有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮し た。ペンタフルオロエチルケトンを3:1のヘキサン/EtOAcで摩砕して74を白色固 形物として得た(0.217g、84%)。 実施例44 N1-[3-(ベンルカルバモイル)-3,3-ジフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル]-N4, N4-ジメチル-(2S)-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミドブタンジアミド(75、表5). 化合物13(0.263g、0.73ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(6ml)で30分間処理した後 に減圧下で濃縮した。得られた塩酸塩をBOP(0.39g、0.88ミリモル)、Boc-Asn(γ -NMe2)-OH(0.191g、0.73ミリモル)及びi-Pr2NEt(0.32ml、1.83ミリモル)とCH2Cl2 (5ml)中で合わせた。4時間後、その反応液をEtOAcに注入し、1N HCl、NaHCO3 飽和水溶液及び食塩水で順次洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧 下で濃縮した。その物質を3:7のヘキサン:EtOAcで摩砕して白色固形物(0.30g、8 2%)を得た。 この物質(0.27g,0.54ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(6ml)で30分間処理した後 に減圧下で濃縮した。塩酸塩(0.54ミリモル)をBoc-Tbg-OH(0.125g、0.54ミリモ ル)、BOP(0.286g、0.65ミリモル)及びi-Pr2NEt(0.23ml、1.35ミリモル)とCH2Cl2 (3ml)中で合わせ、4時間撹拌した。その混合液をEtOAcで希釈し、1N HCl、NaHC O3飽和水溶液及び食塩水で順次洗浄した後、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で 濃縮した。生成物をTLCグレードシリカゲルを用いてフラッシュクロマトグラフ ィーにより精製して白色固形物(0.25g、76%)を得た。 このペプチドを(0.25g,0.41ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(3ml)で処理し、1 時間撹拌した後に減圧下で濃縮した。塩酸塩 (0.41ミリモル)をtert-ブチル酢酸(52μl、0.41ミリモル)、BOP(0.216g、0.49 ミリモル)及びi-Pr2NEt(0.18ml、1.02ミリモル)とCH2Cl2(3ml)中で合わせ、4時 間撹拌した。その混合液をEtOAcで希釈し、1N HCl、NaHCO3飽和水溶液及び食塩 水で順次洗浄した後、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮した。生成物をTLC グレードシリカゲル(5% MeOH/EtOAc)を用いてフラッシュクロマトグラフィーに より精製して完全に生成したペプチドを白色固形物として得た(0.191g、77%)。 そのペプチド(0.15g,0.245ミリモル)をCH2Cl2(15ml)に溶解し、デス・マーチン ペルイオジナン(0.10g,0.245ミリモル)で処理し、室温で5時間撹拌した。その 混合液を希釈し、1:1の10% Na2S2O3:飽和NaHCO3混合液で処理した(15分)。有機 相を飽和NaHCO3、10%クエン酸及び食塩水で順次洗浄した後、乾燥(MgSO4)し、ろ 過し、減圧下で濃縮した。最終生成物を分取用HPLCで精製して凍結乾燥後に化合 物75を白色固形物として得た(0.115g、77%)。 実施例45 N1-[2-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジ メチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(77、表5).エタノール(20ml)中16(265mg 、0.81ミリモル)と10% Pd/炭素(79mg)の混合液を水素雰囲気下で1時間撹拌した 。次に、その溶液をガラス微小繊維でろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をCH2C l2(6ml)に溶解し、Boc-Asn(γ-NMe2)-OH(222mg、0.85ミリモル)、HOBt(220mg、1 .63ミリモル)、i-Pr2NEt(0.56ml、3.25ミリモル)及びEDC(169mg、0.88ミリモル) を加えた。i-Pr2NEtを更に加えて8より高くし、撹拌を一晩続けた。得られた混 合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸、10% Na2CO3及び水で順次洗浄し、ガラスウ ール栓を通過させることにより乾燥した。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc )処理して所望の化合物(314mg、95%)を得た。この生成物をCH2Cl2(8ml)とTFA(2ml)の混合液中で2時間撹拌した。溶媒を除去 した後、残存しているTFAを回転蒸発器を用いてベンゼンと共沸蒸留することに より除去した。残留物をCH2Cl2(6ml)に溶解し、Boc-Tbg-OH(188mg、0.81ミリモ ル)、HOBt(209mg、1.55ミリモル)、i-Pr2NEt(0.54ml、3.10ミリモル)及びEDC(16 1mg、0.84ミリモル)を加えた。i-Pr2NEtを更に加えてpH8より高くし、撹拌を一 晩続けた。得られた混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸、10% Na2CO3及び水で 順次洗浄し、ガラスウール栓を通過させることにより乾燥した。フラッシュクロ マトグラフィー(EtOAc)処理して所望の化合物(264mg、62%)を得た。 この生成物をCH2Cl2(8ml)とTFA(2ml)の混合液中で2時間撹拌した。溶媒を除去 した後、残存しているTFAを回転蒸発器を用いてベンゼンと共沸蒸留することに より除去した。残留物をCH2Cl2(6ml)に溶解し、tert-ブチル酢酸(64mg、0.50ミ リモル)、HOBt(129mg、0.96ミリモル)、i-Pr2NEt(0.33ml、1.91ミリモル)及びED C(99mg、0.52ミリモル)を加えた。i-Pr2NEtを更に加えてpHを8より高くし、撹 拌を一晩続けた。得られた混合液をEtOAcで希釈し、10%クエン酸、10% Na2CO3、 水で順次洗浄し、ガラスウール栓を通過させることにより乾燥した。フラッシュ クロマトグラフィー(EtOAc)処理して所望の化合物(162mg、62%)を得、これを直 ちにCH2Cl2(8ml)に溶解した。デス・マーチンペルイオジナン(252mg、0.59ミリ モル)を加え、得られた混合液を1時間撹拌した。1:1の10% Na2S2O3:飽和NaHCO3 混合液を加え、両層が透明になるまで(10分)撹拌を続けた。残留物をCH2Cl2で 抽出し、NaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮した。T LCグレードシリカゲル(EtOAc中3%エタノール)を用いてフラッシュクロマトグラ フィー処理して化合物を無色の油状物として得た。この物質を最少量のCH3CNに 溶解し、水で希釈し、凍結乾燥して所望の化合物77を白色固形物として得た(99. 3mg、61%)。 実施例46 ジフェニルN4,N4-ジメチル-N1-(1-アミノエチルホスフィネート)-(2S)-2-{[(1S) -2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド} ブタンジアミド(79、表5).エタノール(75ml)中1-(N-ベンジルオキシカルボニル )-アミノエチルホスホネート(Oleksyszyn,J.;Subotkowska,L.;Mastalerz,P. ジフェニル1-アミノアルカンホスホネート類.Synthesis,1979,985-986)(8.50 g、21.0ミリモル)の加温溶液に4N HCl/ジオキサン(5.25ml、21.0ミリモル)と10% Pd/C(850mg、10% w/w)の溶液を添加した。その混合液を激しく撹拌し、水素で 3回フラッシュし、水素雰囲気(バルーン)下で16時間撹拌した。触媒をセライト でろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残存している油状物を白色沈殿が得られる までEt2O(150ml)で摩砕した。これをろ過し、乾燥して6.10g(93%)の対応する塩 酸塩を得た。DMF(8ml)中Boc-Asn(γ-NMe2)-OH(500mg、1.92ミリモル)、上記からの塩酸塩(663 mg、2.11ミリモル)、i-Pr2NEt(836μL、4.80ミリモル)及びTBTU(677mg、2.11ミ リモル)の撹拌溶液を0℃で15分間、次に、窒素雰囲気下室温で3時間撹拌した 。その溶液を食塩水に注入し、生成物をEtOAc(2×25ml)で抽出した。合わせた有 機抽出液を5% NaHCO3水溶液、1Mクエン酸及び食塩水で順次洗浄した。有機相を 乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮して0.975gの無定形固形物を得た。生成 物をフラッシュクロマトグラフィー(15-30% i-PrOH/ヘキサンの勾配)で精製して カップリングしたホスホネート誘導体を無定形固形物(0.81g、81%)として得た。 この物質(0.75g,1.44ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(30分)で処理した後、減圧 下で濃縮した。塩酸塩(1.44ミリモル)をBoc-Tbg-OH(0.40g、1.73ミリモル)、TBT U(0.555g、1.73ミリモル)及びi- Pr2NEt(1.05ml、6.05ミリモル)とDMF(8ml)中で始めは0℃(15分)、次に、室温で 16時間合わせた。反応混合液をEtOAcで希釈し、5% NaHCO3水溶液、1Mクエン酸及 び食塩水で順次洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃縮した 。TLCグレードシリカゲル(20% i-PrOH/ヘキサン)を用いたフラッシュクロマトグ ラフィーで精製して所望のジペプチド断片を白色固形物(0.773g、85%)として得 た。この物質(0.70g,1.0ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(30分)で処理した後、減圧 下で濃縮した。塩酸塩(1.0ミリモル)をtert-ブチル酢酸(191μl、1.50ミリモル )、TBTU(0.385g、1.20ミリモル)及びi-Pr2NEt(0.52ml、3.0ミリモル)とDMF(10ml )中で16時間合わせた。反応混合液をEtOAcで希釈し、5% NaHCO3水溶液、1Mクエ ン酸及び食塩水で順次洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、ろ過し、減圧下で濃 縮した。精製を分取用HPLCで行い化合物79(155mg、25%)を得た。 実施例47 N1-[2-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジメ チル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル ]カルボキシアミド}ブタンジアミド(80、表5).14から標準カップリング法を用 い複素環アルコールをモファット・プフィツナー法で酸化して本化合物を調製し た。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例48 N4,N4-メチル-N1-(1-メチル-2-[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-yl-2-オキソ エチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2−ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロ ピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(81、表5).17から標準カップリング法 を用い複素環アルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して本化合物を 調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。1:1の異性体混合物; 実施例49 N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-yl)-2- オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド )プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(82、表5).20から標準カップ リング法を用い複素環アルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して本 化合物を調製した。最後の精製を放射クロマトグラフィーで行った。 実施例50 N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-yl)-2- オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド )プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(83、表5).19から標準カップリン グ法を用い複素環アルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して本化合 物を調製した。最後の精製をフラッシュクロマトグラフィーで行った。 実施例51 N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(4-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(84、表5).18から標準カップリ ング法を用い複素環アルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して本化 合物を調製した。最後の精製をフラッシュクロマトグラフィーで行った。 実施例52 N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(7-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-yl)-2- オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2−ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(85、表5).21から標準カップリ ング法を用い複素環アルコールをデス・マーチンペルイオジナンで酸化して本化 合物を調製した。最後の精製をフラッシュクロマトグラフィーで行った。実施例53 N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(メチルカルバモイル)-2-オキソエチル]-(2S)- 2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミド}ブタンジアミド(86、表6).α-ケトアミド(実施例2)の調製の別法に従 って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例54 N1-[2-(ジメチルカルバモイル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4−ジメチル-(2 S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボ キシアミド}ブタンジアミド.α-ケトアミド(実施例2)の方法に従って本化合物 を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例55 N1-(2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]カルバモイル-1-メチル-2-オキソエチル)-N4 ,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(88、表6).α-ケトアミド(実施 例2)の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例56 N1-2-[(1,3-ベンゾジオキソ1-5-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オキソ エチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキ シアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(89、表6).α-ケトアミ ド(実施例2)の調製の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPL Cで行った。 実施例57 N1-2-[(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オ キソエチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカル ボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(90、表6).α-ケト アミド(実施例2)の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLC で行った。実施例58 N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1S)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(91、表6).α-ケトアミド(実施例2) の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例59 N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2−ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(92、表6).α-ケトアミド(実施例2) の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例60 N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルプロピル]カルバモ イル-エチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(93、表6).α-ケトアミド(実施例2 )の方法に従って本化合物を調製した。最後の精製を分取用HPLCで行った。 実施例61 表7からの化合物94〜98及び表8からの305,309及び310を経路(b),スキーム 5に従って合成した。表8からの化合物301〜303及び306〜308を実施例43の方法 に従って合成した。化合物304を実施例45の方法に従って合成した。 化合物312を次の方法に従って合成した。 N4,N4-ジメチル-N1-[1-(R/S)-メチル-2-オキソ-3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチ ル]-(2S)-2-{3-[(3,3-ジメチル-1-オキソブチル)アミノ]-4,4-ジメチル-2-オキ ソペンチル}ブタンジアミド. 4N HCl/ジオキサン(30ml)中ケトメチレン中間体(2.42g、5.24ミリモル、Mossら( J.Med.Chem.,1996,39,4173-4180)に従って調製したベンジル6,6-ジメチル- (2S)-2-(2-ジメチルアミノ-2-オキソエチル)-(5S)-5-[(tert-ブトキシカルボニ ル)アミノ]-4-オキソヘプタノエート)の溶液を周囲温度で1.5時間撹拌した。溶 媒を除去した後、残留物をCH3CNで2回共蒸発してからCH3CN(50ml)に溶解し、続 いてi-PrNEt(2.74ml、15.72ミリモル)、tert-ブチル酢酸(0.67ml、5.24ミリモル )及びTBTU(1.70g、5.29ミリモル)を添加した。室温で一晩撹拌した後、溶媒を蒸 発乾固した。室温で一晩撹拌した後、溶媒を蒸発乾固した。残留物をEtOAcに溶 解し、その溶液を10% HCl水溶液、NaHCO3飽和水溶液及び食塩水で順次洗浄し、 乾燥(MgSO4)した。溶媒を蒸発乾固して所望のアミド誘導体を褐色のゴム状残留 物として得た[2.41g、FAB MS、m/z:461(MH+)、483(M+Na)+]。粗アミドをEtOHに 溶解し、その溶液をH2の雰囲気下10% Pd/C(250mg)の存在 下に室温で18時間撹拌した。触媒をろ過し溶媒を蒸発乾固した後、油状残留物[( 1.90g、FAB MS、m/z:399(MH+)エチルエステル誘導体に対応する]を1:1のMeOH-水 混合液(75ml)に溶解し、固体のNaOH(758mg)を加えた。その溶液を室温で3時間 撹拌し、溶媒を蒸発乾固した。残留物を水に溶解し、その溶液を10% HCl水溶液 でpH2まで酸性にし、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄した。溶媒 を蒸発乾固して所望の酸を白色泡状物として得た[1.36g、C19H34N2O5のFAB MS、 m/z:371(MH)+]。 CH3CN(50ml)中粗酸(370mg)の溶液に(3R/S,4R/S)-4-アミノ-1,1,1,2,2-ペンタ フルオロ-3-ペンタノール・HCl塩(229mg、1ミリモル)、TBTU(337mg、1.05ミリモ ル)、i-Pr2NEt(0.70ml、4ミリモル)を加え、その混合液を室温で3時間撹拌した 。溶媒を蒸発乾固した後、残留物をEtOAcに溶解し、その溶液を10% HCl水溶液、 NaHCO3水溶液及び食塩水で順次洗浄した。溶媒を蒸発乾固して所望の生成物(455 mg、収率82%)を得た。C24H40N3O5F5のFABM S,m/z:546(MH)+. EtOAc中ヒドロキシトリアミド粗生成物(454mg、0.81ミリモル)の冷却溶液をデ ス・マーチンペルイオジナン(0.69g、1.63ミリモル)を用いて酸化した。通常の 単離操作の後、粗生成物(398mg)を4:1のEtOAc-ヘキサン混合液を用いるフラッシ ュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(128mg)を得た。 実施例62活性化ケトンの固相合成: 下記の表に示されるように、化学分散性の広いペプチジルトリフルオロメチル ケトンとα-ケトアミドを実施例1に記載された対応する出発樹脂103から全収率 12%-37%で得た。逆相HPLCで均一性60-80%が典型的に示された粗物質は、半分取 用HPLCで容易に精製された。トリフルオロメチルケトンとα-ケトアミド断片109 がラセミ体であるので、所望のインヒビターは通常1:1のジアステレオマー混合 物として単離した。ある場合には各異性体は精製で分離されるが、たいていの場 合にはインヒビターを活性化ケトン中心の異性体の混合物として生物学的試験に 供した。 特に、化合物218を次の方法で合成した。 セミカルバゾン誘導樹脂(103X'=C(O)NH-Bn)を用いて固相により本化合物を調 製した。固相合成及び切断条件は、実施例1に記載されたものと同じである。 化合物218のIC50は9.4μMであることがわかった。実施例63 酵素分析 材料&方法:プレートリーダー付属品を備えたパーキン・エルマーLS-50B分光蛍 光計で蛍光測定を記録した。モレキュラーデバイシーズ製のサーモマックスマイ クロプレートリーダーでUV測定を記録した。全ての特異性酵素及びその各基質は 次の製造業者から市販されている:Boehringer Mannheim(ウシ膵臓α-キモトリプ シン#103314ロット13724423-58、ブタ膵臓エラスターゼ#1027891ロット83260521 -23)、Calbiochem(ヒト好中球エラスターゼ#324681ロットB12778、ヒト肝臓カテ プシンB #219364ロットB14649、Succ-AAA-pNA #573459ロット510008)、Sigma Ch emical Co.(Succ-AAPF-pNA ♯S7388ロット31H5805、Bachem(Z-FR-pNA ♯L-1242 ロット502774、Succ-AAV-pNA ♯L-1405、ロット116699)。 HCMV N0プロテアーゼ分析:成熟切断部位に基づく内部消光の蛍光発生基質によ りHCMV N0プロテアーゼを分析した(AbZ-VVNASSRLY(3-NO2)R-OH、kcat/KM=260M-1 s-1)。Ala-Serアミド結合の切断時の蛍光増加を励起λ=312nm(スリット2.5nm)と 発光λ=415mn(スリット5mn)を用いてモニターした。インヒビターのIC50値の定 量用に96ウェルプレート方式に適応できるプロトコールを設計した。概要として は、125nM HCMV N0プロテアーゼを連続希釈インヒビター濃度の範囲(各化合物の 効力に基づいて300〜0.06μM)で30℃において5時間プレインキュベートした。 この後に蛍光発生基質を加えることにより酵素加水分解を 付属品による全走査時間が反応時間に相対して短いので蛍光測定前に消光は必要 としなかった。インキュベーションバッファー(実質的にプレインキュベーショ ンバッファーと同じ)は50mMトリス/HCl pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl、0.1mM E DTA、1mM TCEP、3% v/v DMSO及び0.05% w/vカゼインを含有した。HCMV N0プロテ アーゼ(全モノマー濃度として表される)と基質の最終濃度は、各々100nMと5μM であった。SAS NLIN法を用いた競合阻害モデルに対する阻害曲線をあてはめるこ とによってIC50値を得た。上記と同じ条件を用いて種々の基質(Abz-Tbg-Tbg-Asn (Me)2-Ala-SSRLY(3-NO2)R-OH)における開始速度(キュベット 内)及びインヒビター濃度を測定することにより阻害機序を求めた。阻害タイプ を視覚的に評価するためにコーニッシュ・ボーデン法([I]に対して[S]/v)及びデ ィクソン法([I]に対して1/v)に従ってデータをプロットした(Cornish-Bowden,A .混合、不競合及び非競合阻害剤の阻害定数を求める簡便な図式方法.Biochem .J..1974,137,143-144)。 特異性分析:種々のセリンプロテアーゼ(ヒト白血球及びブタ膵臓エラスターゼ (HLE & PPE)、ウシ膵臓α-キモトリプシン)及び1種のシステインプロテアーゼ( ヒト肝臓カテプシンB)に対する化合物の特異性を求めた。全ての場合において各 酵素に特異的な比色p-ニトロアニリド(pNA)基質を用いる96ウェルプレート方式 プロトコールを用いた。各分析は、30℃における1時間のプレインキュベーショ ン酵素-阻害剤に続いて基質の添加及びUVサーモマックスマイクロプ が含まれた。基質濃度は、基質競合を減少させるためにKMに比べてできるだけ低 く保った。化合物濃度は、その効力に基づいて300〜0.06μMに変動した。各分析 の最終条件は次の通りであった:50mMトリス/HCl pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl 、0.1mM EDTA、3% DMSO、[100μM Succ-AAPF-pNA及び250pM α-キモトリプシン] 、[133μM Succ-AAA-pNA及び8nMブタエラスターゼ]、又は[133μM Succ-AAV-pN A及び8nM白血球エラスターゼ]を含む0.01%トゥイーン-20、100mM NaH2PO4 pH6 、0.1mM EDTA、3% DMSO、1mM TCEP、0.01%トゥイーン-20、30μM Z-FR-pNA及び 5nMカテプシンB(保存酵素は使用前に20mM TCEPを含む緩衝液で活性化した)。 実施例64 生物学的データ 実施例65 76(表7)に関連した興味深い化合物は、下記構造を有する化合物98(実施例2の 方法に従って調製した)である。 HCMV N0プロテアーゼ分析においては、化合物98はIC50=0.34μMを有した。 ヨウ素原子を組込んだ化合物は、X線結晶学実験に有用な化合物であることの利 点が追加される。 実施例66 表8は、更に本発明に従って合成された化合物を示すものである。 結果及び検討 インヒビターのペプチド部分について最適化した後、活性化カルボニル基に対 する変化の影響が考察された。この官能基は、活性部位セリンと可逆的な共有結 合を形成することからセリンプロテアーゼの阻害に特に重要である。ペプチドミ メティックインヒビターと使用するのに適した多くの有効な活性化カルボニル基 が文献に記載されている(Mehdi,S.求電子カルボニル基を含む合成及び天然プ ロテアーゼ阻害剤.Bioorganic Chem.1993,21,249-259)。これらの中の主な 種類が調べられた(表6)。トリフルオロメチルケトンと比べて、ペンタフルオロ エチルケトン,α,α-ジフルオロ-β-ケトアミド,α-ケトベンゾキサゾール, α-ケトアミド及びジフェニルホスホネートを使用することにより活性が著しく 増大した。インヒビター74と76は、効力が各々10倍及び5倍だけ増大した。 阻害方法に関してHCMVプロテアーゼとの相互作用をよりよく確認するために数 種の化合物を調べた。図1は、本化合物がHCMVプロテアーゼの競合阻害剤である ことを明らかに示す化合物76の得られたディクソンプロットを示すグラフである 。 化合物63、74及び77は同様の結果を示し、全て競合方法で阻害していることが 示された(データは示されていない)。阻害開始が遅いことによりトリフルオロメ チルケトン系阻害剤とセリンプロテアーゼとの相互作用が確認されることは周知 である。この現象は、トリフルオロメチルケトンが溶液ではほとんど水和形での み存在するという所見により説明されている(Edwards,P.D.;Bernstein,P.R.エ ラスターゼの合成阻害剤.Medicinal Research Reviews,1994,14,128-194及 びその中の引用文献)。これにより極めて低濃度の阻害ケトン形が生じ、時間 依存性阻害となる。図2に示されるように、トリフルオロメチルケトン65は見掛 け速度定数5.4×10-3s-1が阻害開始の遅いことを示している。 他のカルボニル活性化基は、この遅結合挙動に感受性がないことがわかった。 化合物76の得られた進行曲線は図3に示され、急速に平衡に達している。 化合物74は76と65の中間の遅結合挙動を示し、77は76に匹敵する進行曲線を示 した。本発明の一連のインヒビターの遅結合速度論と相まってHMCVプロテアーゼ により示された非常に遅い代謝回転速度は、酵素データの信頼性に関与する。得 られたIC50値が阻害力の真の反映であることを確かめるために、阻害剤を酵素と プレインキュベートした後に基質を導入する分析条件が用いられた。 特異性:特異性を評価するために、種々のセリンプロテアーゼに対する本化合 物の阻害活性を調べた。化合物65、74-85についてブタ膵臓エラスターゼ(PPE)、 ヒト白血球エラスターゼ(HLE)、ウシ膵臓α-キモトリプシン(BPC)、及びシステ インプロテアーゼヒト肝臓カテプシンB(cat-B)に対する阻害活性を試験した(デ ータは示されていない)。化合物65、74-79は全てHLE、BPC及びcat-Bに対して良 好な特異性プロファイルを示した。これらの化合物のいくつかはPPEの弱い阻害 剤であった(同様のHCMVプロテアーゼはP1におけるアラニンが好ましい)が特異性 は20〜300倍であった。この最後の傾向に対する重要な例外は、実際にはHCMVプ ロテアーゼよりPPEに対して7倍効力があったα-ケトベンゾオキサゾール77であ る。これらの化合物の特異性プロファイルを改善するためにベンゾオキサゾール 置換基の限定SARを行った。ベンゾチアゾール80がHCMVの強力な阻害剤であるこ とがわかり(IC50 1.1μM)、PPEとも強く相互作用した(IC50 9μM)。化合物81はP PEの阻害剤ではなく、その特異性の改善はHCMVプロテアーゼに対する活性が1/18 であった。種々のメチル化ベンゾキサゾール82-85は全てHCMVプロテアーゼより 効力のあるPPE阻害剤であった。 化合物76は、これまで記載された最も効力のあるHCMV阻害剤の1種を示した。 その構造から阻害剤のC末端アミド部分を酵素のS1’結合ポケットに伸長するこ とにより効力を更に増大するという可能性が示された。P1’アミノ酸がかなり保 存される(アラニン又はセリン)という所見から、S’ポケットにおける相互作用 を利用するためにα-ケトアミド類の阻害剤のC末端を伸長することが促され た。 化合物93の効力を更に改善するために、P4残基の伸長をグリシン及びアラニン P1系(表7)において行った。アラニン及びグリシン系が等効力であるので、次の 所見が認められる。末端アミンをP4残基に組込むことにより効力が1/5になるが このアミン上にBoc基を添加することにより効力が9倍改善される。保護6-アミ ノカプロイルキャッピング基の形でP4に伸長してすることによりIC50値75nMを有 する化合物96を得た。その阻害剤からBoc基を除去すると2倍だけ効力が改善さ れて効力が40nM未満でありかつその系の最も効力のある化合物を示す化合物97を 得た。 表8:化合物301〜312は、強力な阻害剤を与えるP2側鎖の異なる置換を纏めた ものである。これらは、種々のアスパラギンアミド置換及び新規なスルホンアミ ド残基が含まれる。 表9: P1'における異なる置換を纏めるための化合物401〜414
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/99 A61K 37/02 (31)優先権主張番号 60/059,806 (32)優先日 平成9年9月23日(1997.9.23) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,JP,MX,U S (72)発明者 ラヴァレー ピエール カナダ ジェイ7エイ 4ビー2 ケベッ ク ローズメール デュ シェミノー 366 (72)発明者 オギルヴィー ウィリアム カナダ ジェイ7エイ 2エム3 ケベッ ク ローズメール リュー エッジウッド 335 (72)発明者 プーパル マルク アンドレ カナダ エイチ7エム 1ビー3 ケベッ ク ラヴァル エメ セギュアン 101

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iで表される化合物。 [式中、zはC又はPであり; zがCである場合には、XはCF3;C2F5;ベンゾチアゾール;オキサゾロ[4,5b]ピリジ ン;ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH又はメチルである。); CF2CONH-R6又はC(O)NH-R6(ここで、R6はフェニル又はシクロヘキシルで置換され ていてもよいC0-10アルキル、前記フェニル又はシクロヘキシル環はMe、ハロゲ ン、-CF3、-CH(Me)-C(O)-OBn;-C(O)NH2;又は-C(O)-モルホリノで置換されていて もよく;前記フェニル又はシクロヘキシル環はフェニル環と縮合していてもよい; (CH2)1-3-O-(CH2)1-3-フェニル、前記フェニルはハロゲンで置換されていてもよ い;(CH2)1-3-2-ベンズイミダゾール; (CH2)1-3-(3,4-メチレンジオキシベンゼン);又は (CH2)1-3-O-C(O)-OCH2CH=CH2である。)である;か又は zがPである場合には、Xは-(OPh)2であり; R1はH、Me又はEtであり; R2はCH2-SO2NH2;-C1-6アルキル;-(C1-6アルキル)アリール;-(C1-6アルキル)チア ゾロ;-CH2C(O)-(C1-6アルキル);-CH2C(O)-ピロリジノ;-CH2C(O)-モルホリノ;-(C1-6 アルキル)アミノ;C1-6アルキルでモノ又はジ置換されていてもよい-(C1-6ア ルキル)アミドであり、前記アルキルはピリジノで置換されていてもよく; WはNH、CH2又はCH(CH3)であり; R3は-C1-12アルキル;-(C1-6アルキル)C(O)OH;又はアダマンチルであり; nは0又は1であり、 R4は、nが1である場合、-C1-6アルキル又は-(C1-6アルキル)アリール(ここで、 前記アリールはOHで置換されていてもよい)であり; mは0又は1であり、 R5は、mが1である場合、H又は-CH2OHであり; YはH;(CH2)2-t-Bu;又は下記式のアシル: -C(O)-(CH2)1-6-C(O)OH; -C(O)-(CH2)1-6-Ph(ここで、PhはOHで置換されていてもよい。); -C(O)-CH2N(CH3)2; -C(O)-R9;-C(O)O-R9;又は-C(O)NH-R9(ここで、R9はC1-6アルキルである。);又は -C(O)-(CH2)1-6-NH2(ここで、前記アミノ基はアミノ保護基で保護されていても よい。)である。] 2.zがCである場合には、 XがCF3; C2F5; 2-ベンゾチアゾール; 2-オキサゾロ[4,5b]ピリジン; 2-ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-Me、5-Me、6-Me、又は7-Meである 。); CF2CONHR6又はC(O)NHR6(ここで、R6はMe、ヨード、CF3、-CH(Me)-C(O)-OBn;-C(O )NH2、又は-C(O)-モルホリノで置換されていてもよいシクロヘキシル、ナフチル 又はフェニルで置換されていてもよいC1-7アルキル; (CH2)2-O-CH2-フェニル; CH2-2-ベンズイミダゾール;又は CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン)である。)である;か又は zがPである場合には、Xが(OPh)2であり; R1がH、メチル又はエチルであり; R2が-CH2-フェニル; -CH2-(4-チアゾロ); -(CH2)1-4-NH2; -CH2-C(O)-tert-ブチル; -CH2-C(O)-(N-ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -CH2SO2NH2; -(CH2)1-2-アミドであり、前記アミドの窒素はCH3;t-Bu;フェニル;又は-CH2CH2- (2-ピリジノ)より独立して選ばれた置換基でモノ又はジ置換されていてもよい; WがNH又はCH2であり; R3がエチル;イソプロピル;t-Bu;CH2-t-Bu;又はアダマンチルであり; nが0又は1であり、 R4が、nが1である場合、イソプロピル;t-Bu;又は4-ヒドロキシベンジルであり; mが0又は1であり、 R5が、mが1である場合、Hであり; YがH;-CH2-CH2-t-Bu;又は下記式のアシル: -C(O)CH3; -C(O)CH2-CH(CH3)2; -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)(CH2)2-4-ヒドロキシフェニル; -C(O)-(CH2)3-COOH; -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)NH-t-Bu; -C(O)CH2-N(CH3)2;又は -C(O)(CH2)1-6NH2 であり、前記アミノ基はアミノ保護基で保護されていてもよい、請求項1記載の 化合物。 3.zがCである場合には、 XがCF3; C2F5; ベンゾチアゾール; ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-Me、5-Me、6-Me、又は7-Meである。) ; -CF2CONH-CH2-フェニル;又は -C(O)NHR6(ここで、R6は-CH(Me)(CH2)4CH3;シクロヘキシル;ナフチル;-CH2-フェ ニル;-CH(CH3)-フェニル;又は-CH(CH2CH3)-フェニル;-CH2-4-ヨードフェニル;- フェニル-CH3;-フェニル-CF3;-フェニル-C(O)NH2;-フェニル-C(O)-モルホリノ;- フェニル-CH(Me)-C(O)-OBn;-(CH2)2-O-CH2-フェニル;-CH2-2-ベンズイミダゾー ル;-CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン);又は-(CH2)2-O-C(O)-OCH2CH=CH2であ る。)である;か又は zがPである場合には、Xが(OPh)2であり; R1がH又はメチルであり; R2が-CH2-C(O)-(N-ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -CH2SO2NH2; -(CH2)C(O)NH2; -(CH2)2C(O)N(CH3)2; -CH2-C(O)-NH-t-Bu;又は -(CH2)2-C(O)-N(CH3)CH2CH2(2-ピリジノ)であり; WがNHであり; R3がエチル;イソプロピル;又はt-Buであり; R4が、nが1である場合、イソプロピル;又はt-Buであり; R5が、mが1である場合、Hであり; YがH;又は下記式のアシル: -C(O)CH3; -C(O)CH2-CH(CH3)2; -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)(CH2)2-4-ヒドロキシフェニル; -C(O)-(CH2)3-COOH; -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)(CH2)5NH2;又は -C(O)(CH2)5NH-Boc である、請求項2記載の化合物。 4.zがCであり; XがC2F5;又は -C(O)NHR6(ここで、R6は-CH2-フェニル;-CH2-4-ヨードフェニル;-CH(CH3)-フェ ニル;又は-CH(CH2CH3)-フェニル;-CH(Me)-ナフチル;-CH2CH(Me)-フェニル;-(CH2 )2-O-CH2-フェニル;-CH2-2-ベンズイミダゾール;又は-CH2-(3,4-メチレンジオキ シベンゼン)である。)であり; R1がH又はメチルであり; R2が-CH2-C(O)-(N-ピロリジノ); -CH2-C(O)-(N-モルホリノ); -(CH2)2C(O)N(CH3)2;又は -(CH2)2-C(O)-N(CH3)CH2CH2(2-ピリジノ)であり; WがNHであり; R3がイソプロピル;又はt-Buであり; R4が、nが1の場合、t-Buであり; mが0であり、 Yが下記式のアシル: -C(O)CH2-t-Bu(DA-Tbg); -C(O)O-t-Bu(Boc); -C(O)(CH2)5NH2;又は -C(O)(CH2)5NH-Boc である、請求項3記載の化合物。 5.下記式で表される化合物。[式中、XはCF3、C2F5、2-ベンゾチアゾール、CF2CONHR6、CONHR6(ここで、R6は CH2C6H5、CH2(4-ヨードフェニル)、CH3、(CH2)2OCH2C6H5、CH2-2-ベンズイミダ ゾール、CH2-(3,4-メチレンジオキシベンゼン)、CH(CH3)C6H5又はCH(CH2CH3)C6H5 である。);又は2-ベンゾオキサゾール-R7(ここで、R7はH、4-CH3、5-CH3、6-CH3 又は7-CH3である。)であり; R1はH、CH3又はCH2CH3であり; R2はCH2CONH2、CH2CH2CONH2、CH2-チアゾール、CH2CON(CH3)2、CH2CO-(ピロリジ ノ)、CH2CH(CH3)2又はCH2C6H5であり; R3はEt、CH(CH3)2、C(CH3)3、アダマンチル、CH2C(CH3)3又はC(CH3)2C2Hであり; R20はCOCH2C(CH3)3、COCH2CH2C6H4OH、COCH2CH(CH3)2、CO2C(CH3)3、CONHC(CH3)3 、COCH2N(CH3)2、CO(CH2)3CO2H、CO-(S)-CH(NH2)C(CH3)3、CO-(S)-CH{NHC(O)O- C(CH3)3}C(CH3)3、CO-(S)-CH{NHCO(CH2)5NHC(O)OC(CH3)3}C(CH3)3又はCO-(S)-CH {NHCO(CH2)5NH2}C(CH3)3である。] 6.下記の化合物からなる群より選ばれた、請求項1記載の化合物。 N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-((1S)-2-メチル- 1-[((1S)-2-メチル-1-[(メチルカルボキシアミド)メチル]カルボキシアミドプロ ピル)カルボキシアミド]プロピルカルボキシアミド)ブタンジアミド(37); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-((1S)- 1-[((1S)-1-[(1S)-2-ヒドロキシ-1-(メチルカルボキシアミド)エチル]カルボキ シアミド-2-(4-ヒドロキシフェニル)エチル)カルボキシアミド]-2-メチルプロピ ルカルボキシアミド)ヘキサンアミド(38); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(39); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{(1S)-2-メチル- 1-[(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(40); N1-(3,3,3-トリフルオロ-(1S)-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-{(1S)-2-メチ ル-1-[(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(4 3); N1-(1-エチル-3,3,3-トリフルオロ-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(44); N1-(1-(3,3,3,-トリフルオロ-1-プロピル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2- メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(45); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2-[((1S)-2-メチル -1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプ ロピル)カルボキシアミド]ペンタンジアミド(46); (3S)-3-[((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド-プロピル)カルボキシアミド]-3-[(3,3,3-トリフルオロ-1- メチル-2-オキソプロピル)カルバモイル]プロパン酸(47); N1-[(1S)-1-((1S)-2-ヒドロキシ-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプ ロピル)カルバモイル]エチル-カルバモイル)-2-メチルプロピル]-(2S)-3-メチル -2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(48); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-6-アミノ-2-[((1S) -2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシ アミドプロピル)カルボキシアミド]ヘキサンアミド(49); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-(1,3-チアゾール-4-イル)-1-[(3,3,3-トリフルオ ロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]- (2S)-3-メチル-2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(50); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カル ボキシアミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(51); N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-4-メチル-2-[((1S) -2-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシ アミドプロピル)カルボキシアミド]ペンタンアミド(52); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-フェニル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル- 2-(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(53); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-2-メチル-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オ キソプロピル)カルバモイル]プロピルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2 -(メチルカルボキシアミド)ブタンアミド(54); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1S)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカル ボキシアミド)ブタンアミド(55); N1-[(1S)-2-メチル-1-((1R)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピ ル)カルバモイル]エチルカルバモイル)プロピル]-(2S)-3-メチル-2-(メチルカル ボキシアミド)ブタンアミド(56); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシア ミドプロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(57); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-2,2-ジメチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル] カルボキシアミド-プロピル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(58); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-3,3-メチル-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カ ルボキシアミドブチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(59); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((S)-1-(1-アダマンチル)-1-[(1S)-2-メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロ ピル]カルボキシアミドメチル)カルボキシアミド]ブタンジアミド(60); (3S)-3-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2- オキソプロピル)カルバモイル]-エチルカルバモイル)-2,2-ジメチル-3-[(1S)-2- メチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミドプロパン酸(61) ; N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2−ジメチル-1-(メチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド ブタンジアミド(62); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(4-ヒドロキシフェネチル)カルボキシアミド]-2,2-ジメチルプロピル カルボキシアミド)ブタンジアミド(63); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-1-(イソブチルカルボキシアミド)-2,2-ジメチルプロピル]カルボキシアミ ドブタンジアミド(64); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピルカルボキシア ミド]ブタンジアミド(65); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- ((1S)-1-[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]-2,2-ジメチルプロピルカルボキシアミ ド]ブタンジアミド(66); 4N,4N-ジメチル-1N-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-2-[1-(t ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシアミド ]-(2S)-ブタンジアミド(67); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル-2-[1-(te rt-ブチルアミノカルボニルアミノ)-2,2-ジメチル-(1S)-プロピルカルボキシア ミド]-(2S)-ブタンジアミド(68); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル)-(2S)-2- [((1S)-1-[(ジメチル-アミノ)メチル]カルボキシアミド-2,2-ジメチルプロピル) カルボキシアミド]ブタンジアミド(69); 4-[(1S)-1-((1S)-2-(ジメチルカルバモイル)-1-[(3,3,3-トリフルオロ-1-メチル -2-オキソプロピル)カルバモイル]エチルカルバモイル)-2,2-ジメチルプロピル] カルバモイルブタン酸(70); N4,N4-ジメチル-N1-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロ-1-メチル-2-オキソブチル)-(2S )-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミドブタンジアミド(74); N1-[3-(ベンジルカルバモイル)-3,3-ジフルオロ-1-メチル-2-オキソプロピル]-N 4,N4-ジメチル-(2S)-2-[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミドブタンジアミド(75); 3-{2-[2-(3,3-ジメチルブチリルアミノ)-3,3-ジメチル-ブチリルアミノ]-3-ジメ チルカルバモイルプロピオニルアミノ}-2-オキソ酪酸ベンジルアミド(76); N1-[2-(1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジ メチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピ ル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(77); ジフェニル N4,N4-ジメチル-N1-(1-アミノエチルホスフィネート)-(2S)-2-{[(1S )-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド }ブタンジアミド(79);. N1-[2-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチル-2-オキソエチル]-N4,N4-ジメ チル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル ]カルボキシアミド}ブタンジアミド(80); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジン-2-イル-2-オ キソエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(81); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(6-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(82); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(5-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(83); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(4-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(84); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(7-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)-2 -オキソエチル]-(2S)-2-{[(1S)-2,2−ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミ ド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(85); N4,N4-ジメチル-N1-[1-メチル-2-(メチルカルバモイル)-2-オキソエチル]-(2S)- 2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プロピル]カルボキ シアミド}ブタンジアミド(86); N1-(2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]カルバモイル-1-メチル-2-オキソエチル)-N4 ,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(88); N1-2-[(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オキ ソエチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボ キシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(89); N1-2-[(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イルメチル)カルバモイル]-1-メチル-2-オ キソエチル-N4,N4-ジメチル-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカル ボキシアミド)プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(90); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1S)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(91); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルエチル]カルバモイ ルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド)プ ロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(92); N4,N4-ジメチル-N1-(1-メチル-2-オキソ-2-[(1R)-1-フェニルプロピル]カルバモ イルエチル)-(2S)-2-{[(1S)-2,2-ジメチル-1-(ネオペンチルカルボキシアミド) プロピル]カルボキシアミド}ブタンジアミド(93); 7.化合物No.37、38、39、44、46、50、51、53、57、58、59、60、62、63、64 、65、66、67、68、69、70、74、75、76、77、79、80、82、83、84、85、86、88 、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、218、301、302、303、304、305、 306、307、308、309、310、311、312、及び401〜414からなる群より選ばれた、 請求項6記載の化合物。 8.化合物No.37、51、58、63、64、65、70、74、75、76、77、79、80、82、83 、84、85、86、88、89、90、92、93、94、95、96、97、98、304、305、306、307 、308、309、310、311、312、401、403、404、405、406、407、408、409、410、 411、412、及び414からなる群より選ばれた、請求項7記載の化合物。 9.化合物No.74、76、88、89、90、92、93、95、96、97、98、305、308、309 、407、及び408からなる群より選ばれた、請求項8記載の化合物。 10.下記工程を含むペプチジル活性化ケトンの固相合成法。 a)式113のセミカルバゾン酸をその場活性化により樹脂にカップリングする工程 ; [式中、Rは天然又は非天然アミノ酸の側鎖であり; X’はCF3、CF2CONH-R30、C(O)NH-R30、又はC(O)OR30 (ここで、R30は環状C3-12アルキル又は非環式C1-10アルキル又は環状C3-12アル ケニル又は非環式C2-12アルケニルであり、前記アルキル又はアルケニルはNH2、 OHSH、ハロ又はカルボキシルで置換されていてもよく;前記アルキル又はアルケ ニルはO、S及びNからなる群より独立して選ばれた少なくとも1種のヘテロ原子 を含んでもよい;か又は R30はC1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル又はカルボキシ(低級)ア ルキルで置換されていてもよいC6又はC10アリール又はC7-16アラルキルであり; 前記アリール又はアラルキルは:O、S及びNからなる群より独立して選ばれた少な くとも1種のヘテロ原子を含んでもよい。)であり; Aは炭素原子2〜15個を有する2価の非反応性ヒドロカルビル基を含む2価のスペ ーサー基であり; Pgはアミノ保護基である。] b)前記アミノ保護基を脱保護して式103の所望の樹脂を得る工程; c)前記樹脂と1種以上のアミノ酸とを標準化学による連続法でカップリングす る工程;及び d)前記樹脂からの前記ペプチドを切断して式IIのペプチジル活性化ケトンを得 る工程。 10.前記切断工程がTHF、aq.HCl、及びAcOH中約60℃で約4時間行われ;前記樹脂 を少なくとも1回ろ過する、請求項9記載の方法。 11.前記樹脂がベンジドリルアミン(BHA);4-メチルベンジドリルアミン(MBHA); 及びアミノメチル(AM)で官能基化されたポリスチレン又はPEG化ポリスチレンか らなる群より選ばれる、請求項9記載の方法。 12.前記その場活性化が2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメ チルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU);2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イ ル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU);ジイ ソプロピルカルボジイミド(DIC);及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)か らなる群より選ばれたカップリング剤を添加して行われる、請求項9記載の方法 。 13.前記アミノ保護基がt-ブチルオキシカルボニル(Boc);9-フルオレニルメチル オキシカルボニル(Fmoc);及びアリルオキシカルボニル(Alloc)からなる群より選 ばれる、請求項9の方法。 14.X’がC(O)NH2CH2-フェニル又はC(O)OCH2CH=CH2である、請求項9記載の方法 。 15.RがCH3;CH2CH3;CH2CH2CH3;(CH2)4NH2;CH(CH3)2;CH2-フェニル;(CH2)3-NH-CH =N(NH2)からなる群より選ばれる、請求項9記載の方法。 16.Aがシクロヘキシル、フェニル又はベンジルである、請求項9記載の方法。 17.式103で表される樹脂。 (式中、R、X’及びAは請求項9で定義した通りである。) 18.前記樹脂がベンジドリルアミン(BHA);4-メチルベンジドリルアミン(MBHA); 及びアミノメチル(AM)で官能基化されたポリスチレン又はPEG化ポリスチレンか らなる群より選ばれる、請求項17記載の樹脂。 19.Aがシクロヘキシル、フェニル又はベンジルである、請求項17記載の樹脂。 20.ペプチジル活性化ケトンの固相合成のための下記式103で表される樹脂の使 用。 (式中、R、X’及びAは請求項9で定義された通りである。) 21.前記樹脂がベンジドリルアミン(BHA);4-メチルベンジドリルアミン(MBHA); 及びアミノメチル(AM)で官能基化されたポリスチレン又はPEG化ポリスチレンか らなる群より選ばれる、請求項20記載の前記樹脂の使用。 22.Aがシクロヘキシル、フェニル又はベンジルである、請求項20記載の使用。
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