JP2001506653A - Crfレセプターと相互作用するイソキノリナミン及びフタルアジナミン誘導体 - Google Patents

Crfレセプターと相互作用するイソキノリナミン及びフタルアジナミン誘導体

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JP2001506653A JP52799998A JP52799998A JP2001506653A JP 2001506653 A JP2001506653 A JP 2001506653A JP 52799998 A JP52799998 A JP 52799998A JP 52799998 A JP52799998 A JP 52799998A JP 2001506653 A JP2001506653 A JP 2001506653A
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Abstract

(57)【要約】 鬱病、頭痛、不安感と同様に外傷後ストレス疾患(PTSD)のようなストレス関連疾患に対処する診断や処置に有益なヒトCRF1レセプターの高選択性部分的作用薬または拮抗薬である化合物に関するものである。化合物は式(I)を有するかまたは薬学的に許容可能なその塩であって、Ar,R1,R2,R3,R4およびWは種々の有機物または無機物の置換体である。

Description

【発明の詳細な説明】 CRFレセプターと相互作用するイソキノリナミン 及びフタルアジナミン誘導体 発明は、式Iの化合物を有する医薬組成物を提供する。更に、外傷後ストレス 疾患(PTSD:post traumatic strcssdisordcr)のようなストレス関連疾患 並びにうつ病、頭痛及び不安の処置におけるそのような化合物の利用に関する。 従って、発明の広範な実施形態が式Iの化合物に向けられる: 上式において、 Arは、フェニル、1−又は2−ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル 、2−又は3−チエニル、4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン 、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル又はC1〜C6アルコキシで1、2又は3置換さ れたものであり、但し、フタルアジナミン又はイソキノリナミン環に結合する点 についてオルトのAr上の少なくとも1つの位置が置換されたものであり; R1及びR2は、同一あるいは異なるものであり、水素、C1〜C6アルキル、 ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、NH2、NH(C1〜C6アルキル )、N(C1〜C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリフルオロメチルを表し; R3及びR4は、同一あるいは異なるものであり、 C1〜C6アルコキシもしくはハロゲン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜 C6アルキル;又は C1〜C6アルキルアリールであって、アリールが、フェニル、1−又は2− ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は、2− ,4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6 アルキル、C1〜C6アルコキシで任意に1又は2置換されたもの;又は、C1〜 C6アルキル−Y−R5において、YはO、SNH、N(C1〜C6アルキル)であ り、R5は水素又はC1〜C6アルキルであるものを表し; Wは、N又はC−R6であって、R6は水素又はC1〜C6アルキルであるもの である。 これらの化合物は、CRFレセプターの高選択性部分作用薬又は拮抗薬であり 、外傷後ストレス疾患のようなストレス関連疾患並びにうつ病及び不安の処置及 び診断に有用である。 発明は更に、PTSD、うつ病及び/又は不安をり患した、例えば人間及び随 伴動物(つまり、猫及び犬)の ような哺乳動物の処置方法を包含する。そのような方法は、うつ病、不安又はP TSDを癒すのに有効量の式Iの化合物をり患哺乳動物に投与することを有する 。 発明の詳細な説明 上記式Iの化合物に加えて、発明は、式IIによって包含される化合物を提供す る: 上式において、 Arは、フェニル、1−又は2−ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル 、2−又は3−チエニル、4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン 、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシで1、2又は3置換され たものであり、但し、フタルアジナミン環に結合する点についてオルトのAr上 の少なくとも1つの位置が置換されたものであり; R1及びR2は、同一あるいは異なるものであり、水素、C1〜C6アルキル、 ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、NH2、NH(C1〜C6アルキル )、N(C1〜C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリフルオロメチルを表し; R3及びR4は、同一あるいは異なるものであり、 C1〜C6アルコキシもしくはハロゲン又はヒドロキシで任意に置換された C1〜C6アルキル;又は C1〜C6アルキルアリールであって、アリールが、フェニル、1−又は2 −ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は、2 −,4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜 C6アルキル、C1〜C6アルコキシで任意に1又は2置換されたもの;又は、C1 〜C6アルキル−Y−R5において、YはO、SNH、N(C1〜C6アルキル)で あり、R5は水素又はC1〜C6アルキルであるものを表す。 式IIの好ましい化合物は、R3及びR4が、C1〜C6アルコキシもしくはハロゲ ン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキルを個別に表し、Arが、 C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、ハロゲンもしくはヒドロキシで1、2 又は3置換されたフェニルであって、但し、フタルアジナミン環に結合する点に ついてオルトのフェニル基上の位置の少なくとも1つが置換されているものであ る。式IIの更に好ましい化合物は、R1及びR2が個別に水素又は低級アルキルで あり、最も好ましくは水素又はC1〜C3であり;Arが、C1〜C6アルキルで3 置換されたフェニルであって、但し、フタルアジナミン環に結合する点について オルトのフェニル基上の位置の少なくとも1つが置換されているものである。式 IIの最も好ましい化合物は、R1及びR2が水素であり;R3及びR4が、C1〜C6 アルコキシもしくはハロゲン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキ ルを個別に表し、Arが、C1〜C3アルキルにより、最も好ましくはメチルによ り2、4及び6位(フタルアジナミン環に結合する点に対してパラ及び2つのオ ルト)を3置換されたフェニルであるものである。式IIの特に好ましい化合物は 、R3及びR4が、個別に水素又はC1〜C4アルキル、例えば、メチル、エチル、 プロピル、ブチル、あるいはシクロプロピルメチルであるようなものである。 発明は、又、式IIIの化合物を提供する: 上式において、 Arは、フェニル、1−又は2−ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル 、2−又は3−チエニル、4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン 、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシで1、2又は3置換され たものであり、但し、フタルアジナミン環に結合する点についてオルトのAr上 の少なくとも1つの位置が置換されたものであり; R3及びR4は、同一あるいは異なるものであり、 C1〜C6アルコキシもしくはハロゲン又はヒドロキシで任意に置換された C1〜C6アルキル;又は C1〜C6アルキルアリールであって、アリールが、フェニル、1−又は2 −ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は、2 −,4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜 C6アルキル、C1〜C6アルコキシで任意に1又は2置換されたもの;又は、C1 〜C6アルキル−Y−R5において、YはO、SNH、N(C1〜C6アルキル)で あり、R5は水素又はC1〜C6アルキルであるものを表す。 式IIIの好ましい化合物は、R3及びR4が、C1〜C6アルコキシもしくはハロ ゲン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキルを個別に表し、Arが 、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、ハロゲンもしくはヒドロキシで1、 2又は3置換されたフェニルであって、但し、フタルアジナミン環に結合する点 についてオルトのフェニル基上の位置の少なくとも1つが置換されているもので ある。式IIJIの最も好ましい化合物は、R3及びR4が、C1〜C6アルコキシもし くはハロゲン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキルを個別に表し 、Arが、C1〜C3アルキルにより、最も好ましくはメチルにより2、4及び6 位(フタルアジナミン環に結合する点に対してパラ及び2つのオルト)を3置換 され たフェニルであるものである。式IIIの特に好ましい化合物は、R3及びR4が、 個別に水素又はC1〜C4アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル 、あるいはシクロプロピルメチルであるようなものである。 発明は、式IVの化合物を提供する: 上式において、 Arは、フェニル、1−又は2−ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル 、2−又は3−チエニル、4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン 、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシで1、2又は3置換され たものであり、但し、イソキノリナミン環に結合する点についてオルトのAr上 の少なくとも1つの位置が置換されたものであり; R1及びR2は、同一あるいは異なるものであり、水素、C1〜C6アルキル、 ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、NH2、NH(C1〜C6アルキル )、N(C1〜C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリフルオロメチルを表し; R3及びR4は、同一あるいは異なるものであり、 C1〜C6アルコキシもしくはハロゲン又はヒドロ キシで任意に置換されたC1〜C6アルキル;又は C1〜C6アルキルアリールであって、アリールが、フェニル、1−又は2 −ナフチル、2−,3−又は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は、2 −,4−又は5−ピリミジニルの各々において、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜 C6アルキル、C1〜C6アルコキシで任意に1又は2置換されたもの;又は、C1 〜C6アルキル−Y−R5において、YはO、SNH、N(C1〜C6アルキル)で あり、R5は水素又はC1〜C6アルキルであるものを表し; R6は、水素又はC1〜C6アルキルである。 式IVの好ましい化合物は、R3及びR4が、C1〜C6アルコキシもしくはハロゲ ン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキルを個別に表し、Arが、 C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキル、ハロゲンもしくはヒドロキシで1、2 又は3置換されたフェニルであって、但し、イソキナリナミン環に結合する点に ついてオルトのフェニル基上の位置の少なくとも1つが置換されているものであ る。式IVの最も好ましい化合物は、R3及びR4が、C1〜C6アルコキシもしくは ハロゲン又はヒドロキシで任意に置換されたC1〜C6アルキルを個別に表し、A rが、C1〜C3アルキルにより、最も好ましくはメチルにより2、4及び6位( イソキノリナミン環に結合する点に対してパラ及び2つのオルト)を3置換され たフェニルであるものである。式IVの特に好ましい化合 物は、R3及びR4が、個別に水素又はC1〜C4アルキル、例えば、メチル、エチ ル、プロピル、ブチル、あるいはシクロプロピルメチルであるようなものである 。 発明は式Vの化合物も提供する: 式中、 Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキル、C1−C6のアルコキシ で1、2もしくは3置換された(ただし、イソキノリナミン環への結合位置に対 してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1−または 2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チエニル 、4−もしくは5−ピリミジニルであり; R3およびR4は同一もしくは異なるものであって、C1−C6のアルコキシ、ヒ ドロキシもしくはハロゲンで任意に置換されたC1−C6のアルキル;または、C1 −C6のアルキルアリールであり、アリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1− C6のアルキル、C1−C6のアルコキシで任意に1もしくは2置換されたフェニ ル、1−もしくは2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もし くは3−チエニル、2−、4−もしくは5−ピ リミジニルで;または、C1−C6アルキル−Y−R5であり、YはO、S、NH 、N(C1−C6アルキル)で、R6は水素もしくはC1−C6のアルキルであり; そして、 R6は、水素もしくはC1−C6のアルキルである。 式Vの好ましい化合物は、R3とR4とが独立に、C1−C6のアルコキシ、ヒド ロキシもしくはハロゲンで任意に置換されたC1−C6のアルキルであり、Arが 、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアルコキシで 1、2もしくは3置換されたフェニル(ただし、イソキノリナミン環への結合位 置に対してフェニル基のオルト位の少なくとも1個が置換されている)のもので ある。式Vの最も好ましい化合物は、R1とR4とが独立に、C1−C6のアルコキ シ、ヒドロキシもしくはハロゲンで任意に置換されたC1−C6のアルキルであり 、Arが、C1−C3のアルキル、最も好ましくはメチルで、2、4および6位( イソキノリナミン環への結合位置に対してパラ位と両方のオルト位)に3置換さ れたフェニルであるものである。特に好ましい式Vの化合物は、R3とR4とが独 立に、水素もしくはC1−C4のアルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、 ブチルもしくはシクロプロピルメチルであるものである。 発明は式Iの化合物の製造のための中間体をも包含する。これらの中間体には 式VIの化合物がある。 式中、 XはNH2またはNO2で; R1、R2およびR6は式Iに対して上記に定義したとおりであり; Raは水素もしくはRb2C−であり、RbはC1−C6のアルキルで;および Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、イソキノリナミン環への結合位 置に対してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1− または2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チ エニル、4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニル基である。 発明はさらに、式VIIの中間体を包含する。 式中、 XはNH2またはNO2で; R1、R2およびR6は式Iに対して上記に定義したとおりであり; Raは水素もしくはRb2C−であり、RbはC1−C6のアルキルで;および Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、イソキノリナミン環への結合位 置に対してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1− または2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チ エニル、4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニル基である。 発明はさらに式VIIIの中間体を包含する: 式中、 R1、R2、R3およびR6は式Iに対して上記に定義したとおりであり:および 、 Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、イソキノリナミン環への結合位 置に対してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1− または2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チ エニル、4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニル基である。 発明によって包含されているものは、また、本発明のフタラジナミン(phthal azinamine)を製造するのに役立つ中間体でもある。従って、式IXの化合物は発 明の範囲内のものである: 式中、; R1およびR2は式Iに対して上記に定義したとおりであり:および、 Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、ベンゼン環への結合位置に対し てArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1−または2 −ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チエニル、 4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフエニル基である。 また、発明は式Xの化合物を包含する: 1およびR2は式Iに対して上記に定義したとおりであり;および、 Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、フタラジノン環への結合位置に 対してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている)フェニル、1−また は2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2−もしくは3−チエニ ル、4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニル基である。 また、発明は式XIの化合物を包含する: 1およびR2は式Iに対して上記に定義したとおりであり; Yはハロゲン、好ましくは塩素もしくは臭素であり; Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6のアルキルもしくはC1−C6のアル コキシで1、2もしくは3置換された(ただし、フタラジナミン環への結合位置 に対してArのオルト位の少なくとも1個が置換されている) フェニル、1−または2−ナフチル、2−、3−もしくは4−ピリジニル、2− もしくは3−チエニル、4−もしくは5−ピリミジニルである。 好ましいAr基は2,4,6−トリ(C1−C6)アルキルフェニル基であり、 最も好ましくは2,4,6−トリメチルフェニル基である。 この発明の典型的化合物は、式Iにより画定され、表Iの化合物及びそれらの 薬学的に許容可能の塩を含むがそれらに限定されない。毒性のない薬学的に許容 可能な塩は、種々の酸の塩を含み、それらの塩は、塩酸及びリン酸、臭化水素酸 、硫酸、スルフィン酸、ギ酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、 安息香酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、ヨウ化水素酸、酢酸のごときアルカ ン酸、HOOC−(CH2n−COOH(ここにnは0から4の整数)の塩ある いはそれらと同様のものである。当業者は、毒性を有しない薬学的に許容可能な 追加の塩の広いバリエーションを認識するであろう。 この発明はまた、式Iの化合物のアシル化されたプロドラッグをも含む。当業 者は、前記毒性を有しない薬学的に許容可能な追加の塩及び式Iにより画定され る化合物のアシル化されたプロドラッグを作製するために使用される種々の合成 方法を認識するであろう。 式Iの化合物が複数のエナンチオマーの混合物として得られるとき、これらは 通常の方法によって分離され、 それらの通常の方法は、分割剤の存在下での結晶化、あるいは例えばキラルなH PLCカラムを用いたクロマトグラフィの如きである。 この発明の化合物において、Ar基は、好ましくはフェニル基である。前記フ ェニル基は、ハロゲンあるいは水酸基あるいはC1−C6アルキルあるいはC1− C6アルコキシにより1つあるいは2つあるいは3つ置換されている。但し、こ こに前記イソキノリナミン環あるいはフタラジナミン環への結合点にオルトの位 置の、フェニル基上の複数の位置の少なくとも1つは置換されている。Arがフ ェニルである場合、前記イソキノリナミン環あるいはフタラジナミン環へ前記フ ェニル基が結合されるところの炭素原子は1−位と定義される。したがって、前 記結合位置に対してオルトの複数の位置は2および6−位であり、パラの位置は 前記フェニル基の4−位である。 (C1−C6)アルキル及び低級アルキルの語により、1〜6の炭素原子を有す る直線状及び枝別れした鎖状のアルキル基及び、シクロプロピルあるいはシクロ ブチルあるいはシクロヘキシルのごときシクロアルキル基が意味される。そのよ うなアルキル基の特定の事例は、メチルあるいはエチル、プロピル、イソプロピ ル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ネオペンチ ル及びn−ペンチルである。好適なC1−C6アルキル基は、メチルあるいはエチ ルあるいはプロピル あるいはブチルあるいはシクロプロピルメチルである。 (C1−C6)アルコキシあるいは低級アルコキシの語により、直線状あるいは 枝別れした、1〜6の炭素原子を有する鎖状アルコキシ基が意味される。 ヒドロキシC1−C6アルキルにより、末端ヒドロキシ部分を有するC1−C6ア ルキル基が意味される。 C1−C6アルコキシC1−C6アルキルにより、−(CH2xO(CH2yCH3 の式の基が意味される。ここに、x及びyは独立に1から6の整数を表わす。 C1−C6アルケニルの語により、1〜6の炭素原子及び少なくとも1つの二重 結合を有する直線状あるいは枝別れした鎖状炭化水素基が意味される。 ハロゲンあるいはハロあるいはハライドにより、フッ素及び塩素、臭素及びヨ ウ素の置換基が意味される。 アリール(C1−C6)アルキルにより、1〜6の炭素原子を有する直線状ある いは枝別れした鎖状アルキル基により親基に対して結合したアリール基が意味さ れる。前記アリール基は、フェニルあるいは1−もしくは2−ナフチル基あるい は2−,3−もしくは4−ピリジニル基あるいは、2−もしくは3−チエニル基 あるいは2−,4−,もしくは5−ピリミジニル基を含む。そして前記アリール 基は、ハロゲン及びヒドロキシ及び(C1−C6)アルキル及び(C1−C6)アル コキシから選択された2つまでの基により任意に置換される。 この発明による化合物の典型的事例は、下記の表1に 示される。 この発明の化合物の薬学的利用は、以下のCRF受容体活性についての以下の アッセイにより示される。CRF受容体結合活性についてのアッセイ CRF受容体結合は、グリゴディアリス及びド・ソーザにより記載されたアッ セイの変更されたバージョンを用いて行われる(コルチコトロピン放出因子受容 体を研究するための生化学的、薬理学的及びオートラジオグフイー法,Methods in Ncuroscicnccs、第5巻、1991年)。CRF受容体を含む細胞膜ペレット を、10mMのMgCl2及び2mMのEDTAを含むpH7.7の50mMの トリス・バッファ中で再縣濁し、48000gで10分間遠心分離する。細胞膜 は再び洗浄され、結合用バッ ファ(0.1%BSA、15mMバシトラシン及び0.01mg/mlアプロチ ニンを含有する上記トリスバッファ)において1500mg/mlの最終濃度に される。前記結合アッセイのために、100mlの細胞膜標品が、100mlの125 I−CRF(100pMの最終濃度で、SA2200 Ci/mmol)と 50mlの薬剤とを含む96ウエル・ミクロチューブプレートに加えられる。結 合は室温で2時間行われる。プレートは次にブランデル(Brandel)96ウエル 細胞ハーベスタの上で収穫され、ワラック(Wallac)1205ベータプレート( Betaplate)液体シンチレーションカウンタの上でγ線放出についてカウントさ れる。1mMの冷CRFにより非特異的結合を定義した。IC50値は、非線形曲 線フィッティングプログラムRS/1により計算される(BBNソフトウェア・ プロダクト・コーポレーション、ケンブリッジ、MA) この発明の化合物は、典型的には、IC50値として表現されるところの約0. 5ナノモル(nM)から約10マイクロモル(μM)の結合アフィニティを有する 。 一般式Iの化合物は、従来からある非毒性の薬学的に許容しうる担体、アジュ バント、および賦形剤を含む用量単位の処方剤の形で、吸引もしくはスプレー、 または直腸から、経口的、局所的、非経口的に投与することができる。本明細書 で用いられるとき、非経口という語には、皮下注射、静脈、筋肉内、胸骨内の注 射または注入 技術が含まれる。さらに、一般式Iの化合物と、薬学的に許容される担体とを含 む薬学的な処方剤が提供されている。一般式Iをもつ1個以上の化合物は、1個 以上の非毒性の薬学的に許容される担体、及び/又は希釈剤、及び/又はアジュ バント、および、望ましければ、その他の活性成分とともに存在することができ る。一般式Iの化合物を含む薬学的組成物は、例えば、錠剤、口内錠、舐剤、水 性もしくは油性の懸濁液剤、分散することができる粉末もしくは顆粒剤、乳剤、 ハード又はソフトカプ七ル、またはシロップもしくはエリキシルなどにして、経 口使用に適した形態にすることができる。 経口的に使用することを意図した組成物は、薬学的組成物を製造するための技 術分野において既知の方法によって調製することができ、また、このような組成 物は、薬学的に上品な口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香料、 着色剤、および保存剤からなる群より選択される薬剤を一つ以上含むことができ る。錠剤は、錠剤の製造に適した、非毒性の薬学的に許容しうる賦形剤と混和し た活性成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウ ム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈 剤;例えば、コーンスターチ、またはアルギン酸などの顆粒化および分散剤;例 えば、デンプン、ゼラチン、またはアカシアなどの結合剤;および、例えば、ス テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクなど の潤滑剤であろう。この錠剤は、コートしなくてもよいし、胃腸管での分散と吸 収を遅らせ、それによって、長期間にわたって作用を持続させるための既知の技 術によってコートをしてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリン、または ジステアリン酸グリセリンなどの遅延物質を用いることもできる。 また、経口使用のための処方剤は、活性成分が、例えば、炭酸カルシウム、リ ン酸カルシウム、またはカオリンなどの不活性な固形希釈剤と混合されているハ ードゼラチンのカプセルとして、または、活性成分が、水、または、例えば、ピ ーナッツ油、液体パラフィン、またはオリーブ油などの油脂媒体と混合されてい るソフトゼラチンカプセルとして存在させてもよい。 水性懸濁液剤は、水性懸濁液剤の製造に適した賦形剤と混和した活性物質を含 む。このようは賦形剤は、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ ース、ヒドロプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピ ロリドン、トラガカントゴム、およびアカシアゴムなどの懸濁剤であり、分散剤 または湿潤剤は、例えば、レシチンなどの天然のホスファチド、または、例えば 、ポリオキシエチレンステアリン酸などの脂肪酸をもつ酸化アルキレンの縮合産 物、または、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノールなど、長鎖脂肪族ア ルコールをもつ酸化エチレンの縮合産物、または、脂肪酸、およびヘキシトール に由来する部分的なエステル もつ、例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレイン酸などの酸化エチ レンの縮合産物、または、脂肪酸、および無水ヘキシトールに由来する部分的な エステルもつ、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレイン酸などの酸化エチ レンの縮合産物である。また、水性懸濁液剤は、例えば、エチル、またはp−ヒ ドロキシ安息香酸n−プロピルなどの保存剤を一つ以上、一つ以上の着色剤、一 つ以上の香料、および、スクロースまたはサッカリンなどの一以上の甘味料を含 む。 油性懸濁液剤は、活性成分を、例えば、ピーナッッ油、オリーブ油、ゴマ油、 もしくはココナッツ油などの植物油、または、液体パラフィンなどのミネラル油 の中に懸濁して処方されよう。油性懸濁液剤は、例えば、蜜ろう、固形パラフィ ン、またはセチルアルコールなどの濃化剤を含むことができる。口当たりのよい 経口調製物を提供するために、上で示されているような甘味料、および香料を加 えることができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤を添加す ることによって保存することができる。 水を加えて水性懸濁液剤を調製するのに適した分散用粉末剤および顆粒剤は、 分散または湿潤剤、懸濁剤、および、一つ以上の保存剤と混和された活性成分を 提供する。適当な分散または湿潤剤、および懸濁剤は、既に上記によって例示さ れている。例えば、甘味剤、香味剤、および着色剤などの付加的な賦形剤も入れ ることができ る。 本発明の薬学的組成物は、また、水中油型乳剤の形態でもよい。油相は、例え ば、オリーブ油またはピーナツ油などの植物油、または、例えば、液体パラフィ ンなどのミネラル油、もしくは、それらの混合液でもよい。適当な乳化剤は、ア カシアゴムまたはトラガカントゴムなどの天然のゴム、例えば、ダイズ、レシチ ンなどの天然のホスファチド、および、例えば、ソルビタンモノオレイン酸など の、脂肪酸および無水ヘキシトールから得られるエステルまたは部分的エステル 、および、例えば、ボリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸などの酸化エ チレンをもつ部分的エステルの縮合産物である。また、乳剤は甘味剤および香味 剤を含んでいてもよい。 例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、またはスクロ ースなどの甘味剤によって、シロップおよびエリキシルを処方することもできる 。このような処方剤は、粘滑剤、保存剤、および、香味ならびに着色剤を含んで いてもよい。薬学的組成物は、滅菌された注射用の、水性または油性の懸濁液の 形態でもよい。このような懸濁液は、上記された適当な分散ないし湿潤剤および 懸濁剤を用いて、既知の技術にしたがって処方することができる。滅菌された注 射用の調製液は、また、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液など、非毒性 で非経口的に許容された希釈剤または溶剤中の、滅菌された注射用溶液または懸 濁液であってもよい。用いるこ とのできる許容される賦形剤および溶媒には、水、リンゲル液、および等張の塩 化ナトリウム溶液がある。さらに、溶媒または懸濁媒質としては、滅菌した不揮 発性油(fixed oil)が、従来から用いられている。このためには、合成モノグ リセリドまたはジグリセリドを含む、刺激の少ない不揮発性油を用いることがで きる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸を、注射用液の調製に用いることができ る。 また、一般式Iの化合物は、薬剤を直腸に投与するための座薬という形態で投 与することができる。これらの組成物は、通常の温度では固体であるが、直腸の 温度では液体となるために、直腸内で溶けて薬剤を放出するという、非刺激性の 適当な賦形剤と、薬剤とを混合して調製することができる。このような物質は、 ココアバターおよびポリエチレングリコールである。 一般式Iの化合物は、滅菌した媒体の中に入れて非経口的に投与することがで きる。薬剤は、用いる賦形剤と濃度とによっては、賦形剤に懸濁、または溶解す ることができる。都合のよいように、局所麻酔剤などのアジュバント、保存剤、 および緩衝剤を賦形剤に溶解することができる。 体重1kgにつき1日当り約0.1mgから約140mgまでのオーダーにあ る投薬量レベルが、上記の症状の治療においては有用である(患者一人につき、 1日当り約0.5mgから約7g)。一回分の投薬用量の形態 を作り出すために、担体材料と結合される活性成分の量は、治療をうける本人と 、特定の投与方式によってさまざまである。投薬単位形態は、一般的に、約1m gから約500mgの間の活性成分を含む。 しかし、特定の患者に対する特異的な投薬レベルは、用いられる特異的な化合 物の活性、年齢、体重、総合的な健康状態、性別、食事、投薬時期、投与経路、 および排泄率、薬剤の組み合わせ、および治療を受けている特定の病気の重篤度 を含む、さまざまな要素に依存するということは分かるはずである。 本発明の化合物の調製に適する方法の代表的な表示をスキームI及びIIに示 す。当業者は、出発物質が多様であり、本発明により包含される化合物を製造す るために用いられる追加の工程について認識するであろう。例えば、ある状況に おいて、アミノ基のような反応性部分の保護が必要となろう。 スキームIここで、Ar,R1,R2,R3,R4及びR5は、上記の化学式Iにおいて定義さ れている。 スキームII 上記スキームにおいて、R1−R4,R6,W及びArは、上記の化学式Iにお ける定義を有する。 本出願において開示されている、すべての記事と参考文献とは、特許も含めて 、参照して本明細書に組み込まれる。 本発明は、以下の実施例によって、さらに例示されているが、それらは、範囲 または意図において、本発明を、そこで説明されている特定の処理方法及び化合 物に限定するものと考えてはならない。 実施例1 A.エチル1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−1,2−ジヒドロ−2− イソキノリンカルボキシレート THF(1.0M、11mL;1lmmol)中の2−臭化メシチルマグネシ ウムの溶液を、THF(10ml)中のイソキノリン(1.3g、10mmol )の氷冷した溶液に加えた。5分後、エチルクロロファーメートをゆっくりと滴 下して加え、この混合物を0℃で10分間さらに攪拌した後、飽和NH4Clで クエンチした。この混合物を0.5N塩酸に注ぎ、エチルエーテルで2回抽出し た。集めた有機物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、真空状態で 濃縮して、3.58gの表記の化合物(定量的に)を、更なる精製を必要とせず に次の反応において使用されるオイルとして得た。 B.エチル4−ニトロ−1(2,4,6−トリエチルフ ェニル)−1,2−ジヒドロ−2−イソキノリンカルボキシレート 酢酸(8mL)中のステップAで得られた生成物(1.6g,5.0mmol )の溶液に、外部を冷却して硝酸(90%、0.35mL,7.5mmol)を 慎重に加えた。加えた後、混合物を室温まで暖め、さらに2.5時間攪拌した。 結果として得られた黄色い懸濁液をろ過し、集めた結晶固体をメタノールで洗浄 し、風乾して、融点171℃(分解)のジヒドロニトロイソキノリンを0.83 g得た。 C.4−ニトロ−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−イソキノリン 臭化水素酸(HOAc中の3.0M、1mL)を、氷HOAc(2mL)中の ジヒドロニトロイソキノリン(0.83g)の懸濁液に加えた。この混合物をさ らに臭化水素酸溶液を時折添加(全部で3mL)しながら100℃で1日中加熱 した。反応後、混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮し、水で希釈し、エチル エーテルで2回抽出した。集めた有機物を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、Na2 SO4上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮し、シリカゲル上のクロマトグラフィ ー(ヘキサン中の5%から10%の酢酸エチル)にかけて、95gの4−ブロモ −1(2,4,6−トリメチルフェニル)イソキノリン(13%)と共に234 mgのニトロイソキノリン(35%)を固体として得た。 D.4−アミノ−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−イソキノリン MeOH(10mL)中のニトロイソキノリン(210mg、0.72mmo l)溶液を、パー(Parr)水素化ボトルに入れ、濃HCl(約0.1ml) 及び10%パラジウム/カーボン(約10mg)を加えた。この混合物を50p siの水素圧力下で4時間振とうし、セライト上でろ過した。このろ液を1N NaOHで希釈し、CH2Cl2で3回抽出し、集めた抽出物をNa2SO4上で乾 燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し及びシリカゲル上でクロマトグラフにかけて( ヘキサン中の、33%から67%の酢酸エチル)、アミノイソキノリンをオイル として135mg得た。 E.N−ブロピル−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4−イソキノリ ンアミン アミノイソキノリン(50mg、0.19mmol)をプロピオン酸(0.5 mL)中に溶解し、NaBH4(30mg)を固体として何回かに分けて加えた 。5分後に混合物を100℃で45分間加熱し、室温まで冷却した。この混合物 を1N HClで希釈し、激しく4分間かく拌し、冷1N NaOHで塩基性に し、及びCH2Cl2で3回抽出した。集めた抽出物をNa2SO4上で乾燥し、ろ 過し、及び真空中で濃縮して、次の反応においてさらなる精製を必要とせずに使 用するオイルとして表記の化合物55mgを得た。 F.N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−1−(2,4,6−トリメチル フェニル)−4−イソキノリンアミン(化合物1) DMSO(0.7ml)中のステップEで得られた生成物(72mg、9.2 4mmol)の溶液に、カリウム t−ブトキシド(40mg、0.36mmo l)を加えた後、ブロモメチルシクロプロパン(0.028mL、0.3mmo l)をゆっくりと滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌し、NH4Cl水溶 液で希釈し、及びヘキサン中の50%エチルエーテルで2回抽出した。集めた有 機物をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、及びシリカゲル上でクロマトグ ラフにかけ(ヘキサン中の6%から10%の酢酸エチル)、表記の化合物62m gをオイルとして得た。 1H NMR(CDCl3):δ0.10(m,2H)、0.50(m,2H) 、0.78(t,3H)、1.00(m、1H)、1.50(q,2H)、18 6(s,6H)、2.38(s,3H)、2.45(d,2H)、2.56(t ,2H)、4.07(s,2H),6.98(s,2H),7.42(5,1H )、7.52(d,1H),7.66(t,1H),8.48(d,1H),8 .53(s,1H)ppm 以下の化合物は、上記実施例1で定めた手順に沿って、本質的に調製された。 実施例2 N−シクロブロピルメチル−N−エチル−1−(2,4,6−トリメチルフェニ ル)−4−イソキノリンアミン 実施例3 N−ベンジル−N−プロピル−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4− イソキノリンアミン 実施例4 N−シクロプロピルメチル−N−(2−メトキシエチル)−1−(2,4,6− トリメチルフェニル)−4−イソキノリンアミン 実施例5 N,N−ジプロピル−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4−イソキノ リンアミン 実施例6 N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−3−メチル−1−(2,4,6−ト リメチルフェニル)−4−イソキノリンアミン 実施例7 A. 2−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ベンゼン酸 塩化アルミニウム(60g、0.45mol)を何回かに分けて、0℃で15 0mLの1,2−ジクロロエタン中の無水フタル(30g、0.20mol)と メシチレン(40ml)溶液に加えた。この反応混合物を室温で2時間かく拌し 、その後、氷冷水に注入した。この混合物を37%塩酸で酸性化してエーテルで 抽出した。こ のエーテル抽出物は、1N塩酸で洗浄し、乾燥し及び濃縮して、次の反応におい てさらなる精製を必要とせずに使用される白色固体として表記の化合物を59g 得た。 B.4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−1(2H)フタラジノン 15mLのEtOH中の2−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)一安息香 酸(5.0g、18.7mmol)及びヒドラジンヒドレート(2mL)の混合 物を8時間還流して攪拌した。その後、この溶媒をこの混合物から除去した。残 さを約10分間加熱して溶融させ、その後、冷却して固化した。生成した黄色い 固体は、エーテルと共に紛砕してろ過した。この固体を1N NaOH及び水で 洗浄し、及び乾燥させて、融点259−62℃の黄色固体として表記の化合物1 .8gを得た。 C.4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4−クロロ−フタラジン 5mLのPOCl3中の4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−1(2H )フタラジノン(1.0g)溶液を、80℃で2時間加熱した。過剰のPOCl3 を減圧下で除去した。生成した残さをエチルアセテートに溶解し、NHCO3及 び水で洗浄した。次に、このエチルアセテート溶液をNa2SO4上で乾燥し、更 なる精製を必要とせずに次の反応において使用される黄色固体に濃縮した。 D.N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−4− (2,4,6−トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミン(化合物2) ステップCの生成物(100mg)とN−プロピル−N−シクロプロピルメチ ルアミン(0.5mL)と1mLのトルエンとの混合物を100℃で一晩加熱し た。この混合物を冷却し、濃縮した。この残さをシリカゲルカラムクロマトグラ フィーを通して精製し、40mgの標記の化合物をオイルとして得た。 1H NMR(CDCl3):δ0.08(q,2H)、0.50(q,2H) 、0.95(t,3H)、1.20(m,1H)、1.76(m,2H)、1. 92(s,6H)、2.36(s,3H)、3.45(d,2H)、3.68( m,2H)、6.90(s,2H)、7.36(d,1H)、7.64(t,1 H)、7.74(t,1H)、8.19(d,1H)ppmとして得た。 以下の化合物は、実施例7に規定の通りの手順に従い本質的に調製された。 実施例8 N−シクロプロピルメチル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフエ ニル)−1−フタラジンアミン 実施例9 N−シクロプロピルメチル−N−メチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニ ル)−1−フタラジンアミン 実施例10 N−シクロプロピルメチル−N−(2−メトキシエチル) −4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミン 実施例11 N−ベンジル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−1−フ タラジンアミン 実施例12 N−(2’−クロロフェニルメチル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−1−フタラジンアミン 実施例13 N−(4’−クロロフェニルメチル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−1−フタラジンアミン 実施例14 N−(2’−トリルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフェ ニル)−1−フタラジンアミン 実施例15 N−(2’−メトキシフェニルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6−トリ メチルフェニル)−1−フタラジンアミン 実施例16 N−(2’−ピリジルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフ ェニル)−1−フタラジンアミン 以上のように、本発明並びに本発明を製造及び使用す る方法及び過程を、完全、簡潔かつ正確な用語により、本発明が属する分野にお ける当業者が同じものを製造及び使用することができるように記載した。上記は 、本発明の好ましい実施形態を記載したものであり、請求項において明らかにし た本発明の精神及び範囲を逸脱することなくこれを変更できることが理解される べきである。発明とみなされる対象事項を特に指摘し、明確に要求すべく、後述 の請求の範囲で本明細書を締めくくる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/22 A61P 25/22 25/24 25/24 C07D 237/34 C07D 237/34 401/12 401/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GW,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.化学式: をもつ化合物、又は、それの薬学上許容された塩、 ここで、Arは、フェニル、1−若しくは2−ナフチル、2−、3−、若しく は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は4−若しくは5−ピリミジニル であり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C2アルキル、又はC1−C6 アルコキシのモノ、ジ又はトリ置換であって、窒素含有8員環アロマティック環 に結合した位置に対してオルト位であるAr上の位置の少なくとも一つが置換さ れていることを条件としている、 R1及びR2は、同一のもの又は異なるものであり、ハロゲン、C1−C2アルキ ル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NH2、NH(C1−C6アル キル)、N(C1−C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリフルオロメチルを表す 、 R3及びR4は、同じもの又は異なるものであり、水素、ヒドロキシ若しくはC1 −C6アルコキシで任意に置換されたC1−C6アルキル;又はC1−C6アルキル アリールを表す、ただし、C1−C6アルキルアリールにおいて、アリールは、フ ェニル、1−若しくは2−ナフチル、2 −,3−若しくは4−ピリジニル、2−又は3−チエニル又は2−,4−若しく は5−ピリミジニルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アル キル、C1−C6アルコキシにより任意にモノ又はジ置換されている;又はC1− C6アルキル−Y−R5であって、Yは、O、SNH、N(C1−C6アルキル)で あり、R5は、水素又はC1−C6アルキルである、 Wは、NまたはCーR6であり、R6は水素又はC1−C6アルキルである。 2.化学式: をもつ化合物、又は、それの薬学上許容された塩、 ここで、Arは、フェニル、1−若しくは2−ナフチル、2−、3−、若しく は4−ピリジニル、2−又は3−チエニル、又は4−若しくは5−ピリミジニル であり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C2アルキル、又はC1−C6 アルコキシのモノ、ジ又はトリ置換であって、フタラジナミン環に結合した位置 に対してオルト位であるAr上の位置の少なくとも一つが置換されていることを 条件としている、 R1及びR2は、同一のもの又は異なるものであり、 水素、C1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NH2 、NH(C1−C6アルキル)、N(C1−C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリ フルオロメチルを表す、及び R3及びR4は、同じもの又は異なるものであり、ハロゲン、ヒドロキシ又はC1 −C6アルコキシで任意に置換されたC1−C6アルキル;又はC1−C6アルキル アリールを表す、ただし、C1−C6アルキルアリールにおいて、アリールは、フ ェニル、1−若しくは2−ナフチル、2−,3−若しくは4−ピリジニル、2− 又は3−チエニル又は2−,4−若しくは5−ピリミジニルであり、その各々は 、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシにより任意に モノ又はジ置換されている;又はC1−C6アルキル−Y−R5であって、Yは、 O、SNH、N(C1−C6アルキル)であり、R5は、水素又はC1−C6アルキ ルである。 3.請求項2に記載の化合物であって、 Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C2アルキル、又はC1−C6アルコキシ のモノ、ジ又はトリ置換であって、フタラジナミン環に結合した位置に対してオ ルト位であるフェニル基上の位置の少なくとも一つが置換されていることを条件 としている化合物。 4.請求項3に記載の化合物であって、R1及びR2が水 素である化合物。 5.請求項4に記載の化合物であって、R3及びR4が別個に水素又はC1−C4ア ルキルである化合物。 6.化学式: をもつ化合物、又は、それの薬学上許容された塩、 ここで、Arは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C2アルキル、又はC1−C6ア ルコキシのモノ、ジ又はトリ置換されたフェニルであり、フタラジナミン環に結 合した位置に対してオルト位であるAr上の位置の少なくとも一つが置換されて いることを条件としており、 R3及びR4は、同じもの又は異なるものであり、ハロゲン、ヒドロキシ又はC1 −C6アルコキシで任意に置換されたC1−C6アルキル;又はC1−C6アルキル アリールを表す、ただし、C1−C6アルキルアリールにおいて、アリールは、フ ェニル、1−若しくは2−ナフチル、2−,3−若しくは4−ピリジニル、2− 又は3−チエニル又は2−,4−若しくは5−ピリミジニルであり、その各々は 、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシにより任意に モノ又はジ置換されて いる;又はC1−C6アルキル−Y−R5であって、Yは、O、SNH、N(C1− C6アルキル)であり、R5は、水素又はC1−C6アルキルである。 7.請求項6に記載の化合物において、 Arは、C1−C3アルキルが、フタラジナミン環が結合した位置に対して2、 4、及び6の位置においてトリ置換されたフェニルである化合物。 8.請求項7に記載の化合物において、 Arは、2、4、6トリメチルフェニルである化合物。 9.以下の式の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩: であって、Arはフェニル,1−若しくは2−ナフチル,2−,3−,若しくは 4−ピリジニル,2−若しくは3−チエニル,又は4−若しくは5−ピリミジニ ルであって、各々はハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコ キシのモノ、ジ、またはトリ置換であって、イソキノリンアミン環への結合位置 に対してオルト位であるAr上の位置の少なくとも1つが置換されてい ることを条件とし; R1およびR2が同一または異なるものであって、水素、C1−C6アルキル、ハ ロゲン、水酸基、C1−C6アルコキシ、NH2、NH(C1−C6アルキル)、N (C1−C6アルキル)2、NO2、シアノ、トリフルオロメチルを表し; R3およびR4が同一または異なるものであって、 C1−C6アルキルであって所望によりハロゲン、水酸基、またはC1−C6アル コキシで置換されるもの;又は、 C1−C6アルキルアリールであってアリールはフェニル,1−若しくは2−ナ フチル,2−,3−,若しくは4−ピリジニル,2−若しくは3−チエニルまた は2−,4−,若しくは5−ピリミジニルであり、各々は所望によりハロゲン、 水酸基、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ;またはC1−C6アルキル−Y −R5であってYはO,SNH,N(C1−C6アルキル)、およびR5は水素また はC1−C6アルキルであるもののモノ、ジまたはトリ置換であるものを表し;お よび R6は水素またはC1−C6アルキルである ことを特徴とする化合物。 10.Arはハロゲン、水酸基、C1−C6アルキル、又はC1−C6アルコキシに よってモノ、ジ、又はトリ置換されたフェニルであって、イソキノリンアミン環 への結合位置に対してオルト位であるフェニル基上の位置の少 なくとも1つが置換されていることを条件とすることを特徴とする請求項9に記 載の化合物。 11.R1およびR2が水素であることを特徴とする請求項10に記載の化合物。 12.R3およびR4は独立して水素またはC1−C4アルキルであることを特徴と する請求項11に記載の化合物。 13.以下の式の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩: であって、Arはフェニル,1−若しくは2−ナフチル,2−,3−,若しくは 4−ピリジニル,2−若しくは3−チエニル,又は4−若しくは5−ピリミジニ ルであって、各々はハロゲン、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、C1−C6アルコ キシのモノ、ジ、またはトリ置換であって、イソキノリンアミン環への結合位置 に対してオルト位であるAr上の位置の少なくとも1つが置換されていることを 条件とし; R3およびR4が同一または異なるものであり、 C1−C6アルキルであって所望によりハロゲン、水酸基、若しくはC1−C6ア ルコキシで置換されるもの;又は C1−C6アルキルアリールであって、アリールはフェニル,1−若しくは2− ナフチル,2−,3−,若しくは4−ピリジニル,2−若しくは3−チエニルま たは2−,4−,若しくは5−ピリミジニルであり、各々は所望によりハロゲン 、水酸基、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ;またはC1−C6アルキル− Y−R5であってYはO、S、NH、N(C1−C6アルキル)、およびR5は水素 若しくはC1−C6アルキルであるもののモノ、ジまたはトリ置換であるものを表 し、 R6は水素またはC1−C6アルキルである ことを特徴とする化合物。 14.Arはイソキノリンアミン環への結合位置に対して2,4,および6位で C1−C3アルキルで置換されたフェニルであることを特徴とする請求項13に記 載の化合物。 15.Arは2,4,6−トリメチルフェニルであることを特徴とする請求項1 4に記載の化合物。 16.N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−1−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−4−イソキノリ ンアミンである請求項1に記載の化合物。 17.N−シクロプロピルメチル−N−エチル−1−(2,4,6−トリメチル フェニル)−4−イソキノリンアミンである請求項1に記載の化合物。 18.N−ベンジル−N−プロピル−1−(2,4,6−トリメチルフェニル) −4−イソキノリンアミンである請求項1に記載の化合物。 19.N−シクロプロピルメチル−N−(2−メトキシエチル)−1−(2,4 ,6−トリメチルフェニル)−4−イソキノリンアミンである請求項1に記載の 化合物。 20.N,N−ジプロピル−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)−4−イ ソキノリンアミンである請求項1に記載の化合物。 21.N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−3−メチル−1−(2,4, 6−トリメチルフェニル)−4−イソキノリンアミンである請求項1に記載の化 合物。 22.N−シクロプロピルメチル−N−プロピル−4−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−1−フタラジン アミンである請求項1に記載の化合物。 23.N−シクロプロピルメチル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチル フェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 24.N−シクロプロピルメチル−N−メチル−4−(2,4,6−トリメチル フェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 25.N−シクロプロピルメチル−N−(2−メトキシエチル)−4−(2,4 ,6−トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化 合物。 26.N−ベンジル−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)− 1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 27.N−(2’−クロロフェニルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6− トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 28.N−(4’−クロロフェニルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6− トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 29.N−(2’−トーリメチル)−N−エチル−4−(2,4,6−トリメチ ルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。 30.N−(2’−メトキシフェニルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6 −トリメチルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物 。 31.N−(2’−ピリジルメチル)−N−エチル−4−(2,4,6−トリメ チルフェニル)−1−フタラジンアミンである請求項1に記載の化合物。
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