JP2001506076A - 被試験システムの運転試験を行う運転試験装置と方法 - Google Patents

被試験システムの運転試験を行う運転試験装置と方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、多数の運転状態をとることのできる試験システムの運転試験を行う運転試験装置と方法に関する。テストケースジェネレータ(TCG)を設けて多数のテストケースを生成し、試験装置インターフェース(INT)を介してテストケースを被試験システム(SUT)に送る。試験システム(SUT)のハードウエア構成に関する情報と、試験システム(SUT)の可能な運転状態に関する情報と、試験システム(SUT)内の運転状態に変化をもたらすのに必要な試験コマンドに関する情報から、また運転状態について試験システムの実アプリケーションで確かめられる遷移確率を示すトラフィック値から、試験状態モデルジェネレータ(TSTM−G)が試験システムの試験状態モデルを確かめる。試験コマンドは、この試験状態モデルのモンテカルロ・シミュレーションに基づいて生成される。運転試験装置は、ペトリネット状態モデルと共に用いて、電話網、特にGSM網などの移動電話網の、例えば、接続線の中断を試験するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 被試験システムの運転試験を行う運転試験装置と方法 本発明は、被試験システムの運転試験を行う運転試験装置と方法に関する。詳 しく述べると、本発明は、電話網、特に移動電話網などの通信システムで運転機 能を試験する、例えば移動電話システムの負荷試験または一致試験を行う運転試 験装置に関する。 製品を構成するものがハードウエア構成要素か、ソフトウエア構成要素か、ハ ードウエアおよびソフトウエア構成要素の組合わせかに関わらず、全ての製品は 、設計段階から運転期間が終わるまで特定のライフサイクルを通る。図21aに 示すように、プログラムのコーディングCとそれに続く試験は、例えば一般にソ フトウエア構成要素を含むシステムの要求分析(RA)、高水準設計(HLD) 、詳細設計(DD)に従って行われる。次に製作者は、ソフトウエアを顧客に納 入し、その運転を立ち上げ、更に保守し(運転と保守)、製作者の支援は、「ア ウトフェーズ」の段階まで続く。基本試験BTから機能試験FT、統合試験IT 、システム試験STを経て顧客が行う受入れ試験ATまで、試験は、種々の試験 段階に分かれる。試験法としては、装置の内部機能や構成要素を試験するホワイ トボックス試験と、顧客に特有の所定の要求に装置が耐えるかどうかを調べるた めに外部インターフェースだけを試験するブラックボックス試験に区分される。 基本および機能試験段階では、手順は、主としてホワイトボックス試験法に基づ く。統合試験・システム試験・受入れ試験では、ブラックボックス法が主に用い られる(しかし、この区分は、あまり厳密なものではない。試験が後の段階に進 むに従ってブラックボックス試験の重要度が増し、それに従ってホワイトボック ス試験の重要度が減る)。 受入れ試験は、重要な試験段階である。なぜなら、システムまたは装置は、そ の後アプリケーションの現場で予想される運転条件にできるだけ近いと考えられ る試験条件の下で、顧客の前で試験されるはずだからである。顧客は、この受入 れ試験の結果から、その製品が実運転条件における指定された要求と一致するか どうか判定する。訂正が行われると条件が変わり、コーディング段階Cは、ブラ ックボックス試験法の段階にまで延びることが多いので、統合試験・システム試 験・受入れ試験は、時間的に厳しくなることが予想される。より複雑なシステム においては、多くの互換性や運転機能が試験されるので、受入れ試験は、決して 簡単な仕事ではないし、特に、訂正が行われると、訂正が試験システムの他の部 分に与える悪い影響を除くために、被試験システムが良好に作動することをすで に確認した多くの試験を繰り返す(回帰試験)必要があるので非常に時間がかか る。したがって、この段階では、効率よく働く試験ツールを用いる必要がある。 図21cは、被試験システム(SUT)のブラックボックス試験に用いる運転 試験装置の一般的構造を示す。この運転試験装置は、テストケースジェネレータ TCGと、出力装置PRNと、インターフェースINTを含む。この運転試験装 置は、インターフェースINTを介して試験システムSUTに試験コマンドを出 力して運転機能をチェックする。テストケースジェネレータTCGは、多種類の パターンの試験コマンドを生成して全ての運転機能をチェックする。試験コマン ドに対する反応は、信号の形でSUTからインターフェースINTを介して試験 装置に戻され、ここでエラー評価が行われる。エラーは、仕様と一致しないSU Tの反応(予想外の信号)から認識する。エラーがあれば、出力装置PRNに表 示する。インターフェースINTとテストケースジェネレータTCGは、非常に 重要である。なぜなら、実運転条件にできるだけ一致する試験コマンドのパター ンを出力しなければならないからである。例えば、テストケースジェネレータは 、被試験システム内のソフトウエアエラーを統計的使用試験(StUT)により 見つける役割を持つ。言い換えると、試験コマンドを生成して、実運転環境と同 じ使用特性(特定の確率分布で示された個々の機能の使用頻度と時間)を持つS UTの広範な使用をシミュレートする。その結果、実行された多数の試験パター ン、すなわちテストケースにより、被試験システムを実際に使用するときに多く 発生するエラーが明らかになる。システムソフトウエアなどの残りのエラーの数 は、いくつかの訂正段階の後の試験コマンドにより発見されるエラーの数から推 定することができる。実アプリケーションにおいて、システムが示す質のレベル を顧客に示す値である平均故障間隔(MTTF)を、これから決定することがで きる (システムの検定)。自動テストケースジェネレータは、SUT試験システムの 自動ブラックボックス試験を行う。この場合、システム環境に従って、1人また は複数のSUTユーザからの入力をシミュレートする。実運転条件の下で予想さ れる運転特性の最終的な判断基準を得るために、試験に必要な時間をできるだけ 短くして試験のコストを最小にするようなテストケース、すなわち試験コマンド の生成が最も重要である。図21bに示す移動電話システムの例を用いて以下に 説明するように、複雑なシステムの場合は、これは簡単な仕事ではない。 例えば、GSM(移動通信用グローバルシステム)標準を満足する一般的な移 動電話システムは、それぞれいくつかの基地局コントローラBSCに接続する1 台または複数台の移動交換局MSCの網を含む。各基地局コントローラBSCは 、いくつかの基地トランシーバ局BTSおよび移動局MSと通信する。MSは、 BTSと無線電波を用いて、すなわち「エアインターフェース」を介して通信す る。全ての他の構成要素は、恒久データ線を介して相互に接続する(或る場合に は、これらの線は、物理的レベルの見通し無線リンクで構成してよいが、網構造 という点からは、これも論理レベルの恒久線である)。在来型の電話網、すなわ ち公衆交換電話網(PSTN)は、通常は1台(または複数台)のMSCを介し て移動電話システムに結合する。 このシステムでシステム試験STまたは受入れ試験AT(図21a参照)を行 うには、負荷試験LTと一致試験CTと、恐らく妨害試験DTを、できるだけ組 合わせて行う必要がある(図21bの下部)。多数の呼の交換を行うときのMS CおよびMSC交換局の効率を調べる負荷試験(LT)では、信号トラフィック の形の高負荷の呼がこれらの交換局に直接かかる。例えば、MSC/BSCによ り最大500,000呼を交換するという負荷をシミュレートして、その挙動を 評価する。このため、負荷ジェネレータは用いる信号システムの通信プロトコル を識別して、対応する数(この例では500,000)の事例、すなわち個別の 呼の信号トラフィックを生成する独立のプロセスをシミュレートしなければなら ない。 作動不良(例えば、信号リンクの中断や個別の網構成要素の故障)の場合のシ ステムの挙動は、妨害試験(DT)で調べる。移動電話網は、十分な冗長度を持 っているので、このような作動不良は、例えば呼を他の交換局に経路変更するな どして完全にまたは少なくともその一部を補償することができる。このため、妨 害試験では、信号リンクを故意に中断し、またはMSCやBSC内のプロセッサ を停止させる。現在の試験では、この作動不良は、例えば交換局のハードウエア からプラグインカードを引き抜くなどして、手動で発生させる。なお、該当する 電気回線をコマンドにより開閉する装置を用いて、この手順を自動化して、この 手順を正確に再現することもできる。 一致試験(CT)では、移動局MSが相互にまたはPSTN電話と通信すると きに、呼の経路変更や会議電話などの移動電話網の個々のサービスの詳細な挙動 をチェックする。これらは、例えばサービスが正しく機能するかどうかに関係す るが、最大許容呼セットアップ時間などの保全にも関係する。移動電話網の移動 体加入者が多種類の運転機能を自由に使用できる現状を考えると、一致試験で多 種類の機能をシミュレートする必要がある。 在来型の解決法では、MSC、BSC、BTSで構成する小さな試験網に複数 の移動電話を同軸線で接続する(エアインターフェースを介して試験するのは、 外部の移動電話網が妨害を受けるので問題外である)。次に移動電話を用いて所 望の運転機能を手動でポーリングして、例えばダイアル操作や呼セットアップや 呼出しを行い、例えば呼出し信号が出ないことや呼接続信号が出ないことなどか ら、発生したと認められるエラーを手動で評価する。より高度のコンピュータ支 援の試験装置は、エアインターフェースシミュレーション(AIS)を含み、移 動電話とBTSの間の同軸線に可変減衰器を備えて個々の移動局の動きをシミュ レートし、例えば他の無線セルに「ハンドオーバー」するときに発生したエラー を評価する。現在一般に一致試験では、実際に3台(会議電話は例外的に5台) の移動電話を同時に用いることができる。これを運転するには数人の試験担当者 が必要である。 実際の移動電話システムでは、通信に参加する移動局の数は、はるかに多く、 また多種類の機能が利用されることを考えると、手動でこの一致試験を行うこと のできる移動電話の数は少なすぎるので、多数の移動電話を用いる自動試験を行 えることが望ましい。これにより、同じ時間内に試験する事例の数をかなり増や すことができる。MTTFの測定が、従ってシステムの検定が可能になるには、 テストケースは、試験するシステムの実アプリケーションと同じ特性で行わなけ ればならない。会議電話、音声メール、データ伝送などの顧客サービスは、例え ば移動電話通信装置で利用可能でなければならない。これらのサービスは、各電 話から起動することが可能でなければならない。更に、単純な電話通話などの特 定の機能は、非常に多くの人が使用するが、呼の転送やメイルボックス機能など の特殊な機能は、使用する人の数が限られており、使用頻度は、1日の中でまち まちである。統計的要因を考慮する特性MTTF値を測定するため、移動電話網 で実際使用中の運転機能の使用頻度を統計的に記録し、または(全く新しい運転 機能の場合は)推定し、できるだけ多数の移動体加入者を用いた運転試験で統計 的な代表値として再生しなければならない。 移動電話通信装置は、このように複雑なシステムであり、通常は、ハードウエ アおよびソフトウエア構成要素を相互に連結して利用し運転する。 上に述べたように移動電話通信システムは、複雑なので、個別の構成要素もシ ステム全体も正確に試験する必要がある。システムと開発が承認され発売される 前に、運転中に起こるソフトウエアおよびハードウエアのシステムエラーを突き とめるための大規模の試験が行われる。しかし、従来の試験システムでは、電話 網のハードウエアおよびソフトウエアを自動的に大規模に試験することができな い。 例えば、DE 3 211 967は、電話交換システムまたはこれに接続す る装置で、異なる操作および試験シーケンスを行う装置、特に電話交換システム 内のトラフィックのシミュレーションに用いられる、また対応する加入者シミュ レーションを備える装置について、回路を説明し、変わったパターンを示してい る。「接続」、「ダイアル」、「呼出し」、「通話」などの一般的なシステム機 能を、これらの加入者シミュレーションにより再現し、またはシミュレートする ことができる。プログラム制御の試験装置の恒久的に定められた試験プログラム に従って、レベルジェネレータが生成する或るトーン電圧を加入者シミュレーシ ョンに与える。伝送された可聴トーンと呼電流と、必要があれば、ダイアルパル スを評価して監視を行う。 DE 32 119 67に述べられている方法は、例えばハードウエアエラ ーをシミュレートすることができないという欠点がある。運転中に起こった伝送 局エラーを突きとめ、または通信システムを試験するためのハードウエアエラー は、例えば伝送局の完全に差し込み方式のユニットを抜き出し、または再び挿入 することにより、またシステム内の操作シーケンスを分析することにより突きと める。 しかし、この方法は、テストケースの再現性を支援しないし一時的に厳密な状 態を作るのに必要な正確さも支援しないので、例えばシステムの一層の開発を承 認するために一連の試験を繰り返し行わねばならないときに、または一連の試験 により正しくない結果が得られたために同じ試験状態を再現しなければならない ときに、エラーが除去されたことを確認することができない。回帰試験や、特に 通信システムなどの実時間システムでは、非常に正確な時間仕様を用いてテスト ケースを再現する必要がある。 テストケースを手動で行うと時間もかかり、試験する装置に試験担当者をつけ る必要がある。このように担当者をつけると、例えばハードウエア構成要素の除 去や再設置や電話の操作が必要なときに手動になる。 伝送局のハードウエア構成要素を除去すると、「試験の粒度」、すなわちエラ ーを突きとめる審査の精密性が可能になるだけである。この精密性は、除去され たハードウエア構成要素に対応する。 製品の試験に関連する問題点を移動電話システムに特に限定して述べたが、こ のような問題は、任意の複雑なシステムを試験するときに同様に起こる。すなわ ち、実運転条件にできるだけ対応する試験条件で運転試験を行う運転試験装置が 利用できることが一般に望ましい。上に述べたように、運転試験装置は、このよ うな複雑な運転試験をできるだけ短時間に行わなければならない。 したがって、本発明の目的は、 ・ 短時間で、テストケースを用いて運転試験を行うことのできる試験システム の運転試験を行う運転試験装置と方法を利用可能にすることである。この試験は 、試験装置を実環境で用いるときに実際に予想される運転条件をシミュレートす る。 この目的は、実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転システムに 対応する運転状態を有する試験システムの運転試験を行う運転試験装置により解 決され(請求項1)、この運転試験装置は、 a) それぞれが試験システム内で運転状態に望ましい変化を作ることを目的に し、試験コマンドを持つ多数の試験サンプルを生成するテストケースジェネレー タと、 b) 試験コマンドを受け、対応する制御信号を試験システムに出力して、運転 状態に望ましい変化をもたらす試験装置インターフェースと、 を備え、 c) 前記テストケースジェネレータは、 ・ 試験システムのハードウエア構成に関する情報から、実運転システムの可能 な運転状態に関する情報から、運転状態について運転システムの実アプリケーシ ョン中に確かめられる遷移確率を示すトラフィック値から、試験システムの許さ れた試験コマンドから、試験システムの試験状態モデルを生成する試験状態モデ ルジェネレータと、 ・ 試験状態モデルを記憶する試験状態モデル記憶装置と、 ・ 試験状態モデルを統計的に通過して望ましい運転状態遷移を生成する試験状 態モデルシミュレータと、 ・ 試験状態モデルシミュレータが生成する運転状態遷移に基づいてテストケー スの試験コマンドを順次生成する試験状態モデルコマンドジェネレータと、 を備える。 また、この目的は、実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転シス テムに対応する運転状態を有する試験システムの運転試験を行う方法によっても 解決され(請求項31)、この方法は、 a) テストケースジェネレータを有し、それぞれが試験システム内で運転状態 の所定の変化を示す試験コマンドを持つ多数のテストケースを生成し、 b) 試験コマンドを受け、対応する操作信号を試験システム(SUT)に出力 して、試験装置インターフェースを介して運転状態に所定の変化をもたらし、 c1) 試験状態モデルジェネレータを有し、試験システムのハードウエア構成 に関する情報と、実アプリケーションにおける試験システムの可能な運転状態に 関する情報と、試験システム内で運転状態に変化をもたらすのに必要な試験コマ ンドに関する情報から成り、運転状態について試験システムの実アプリケーショ ン中に確かめられる遷移確率を表すトラフィック値に基づいて試験システムの状 態モデルを生成し、 c2) 試験状態モデルシミュレータを用いて試験状態モデル内の遷移確率に従 ってランダムに制御された状態変化を順次生成し、 c3) 試験状態モデルシミュレータが生成する状態遷移と、試験状態モデルコ マンドジェネレータを用いた試験状態モデルに従って、これらの状態遷移に連結 する試験コマンドに基づいてテストケースの試験コマンドを生成する、 ステップを含む。 本発明の運転試験装置および方法では、モンテカルロ・シミュレーションでシ ミュレートした試験システムの試験状態モデルの状態(通過した)に従って、テ ストケースジェネレータは、試験コマンドを生成する。試験システムのハードウ エア構成と利用可能な操作手段に関する情報に基づいて、実際の使用中の試験シ ステムの可能な運転状態に関する情報から、これらの運転状態をもたらすのに必 要な試験コマンドから、またアプリケーション中に確かめられた状態間の遷移確 率を表すトラフィック値から試験状態モデルを生成する。モンテカルロ・シミュ レーションでは、状態モデル内の運転状態は、ランダムであるが統計的分布に従 う頻繁な遷移を行い、最も近い状態へのそれぞれ選択された遷移に基づいて試験 コマンドを生成する。実際に頻繁であるこれらの遷移は、シミュレーションでも 頻繁に発生し、顧客が用いるときに早くから発生する遷移のエラーは、シミュレ ーションでも早くから現れる。統計的使用試験(StUT)のこの原理により、 最も頻繁に起こる、従って最も重大なエラーを少ない費用で確かめることができ る。これは、普通の従来の試験法とは対照的である。従来の試験法では、試験担 当者は実際上自分の知識と信念から最良のテストケースを選択するが、結局ラン ダムに選択することになり、統計的な有意性がなく、完全性は、主張されず、頻 繁に用いられる試験システム機能のエラーが発見されずに終わる結果になること が多い。 本発明の1つの優れた実施の形態(請求項33)では、 a) 試験システム(すなわち被試験システム)は、通信装置に関係し、前記通 信装置は、複数の電話、特に移動電話と、複数の電気接続線と、電話通信装置内 で信号を送信する少なくとも1台の伝送局を含み、ここで、 b) 試験装置インターフェースとテストケースジェネレータは、電話通信装置 を運転負荷条件で試験する試験装置を形成し、前記試験装置は、 b1) 中央信号処理装置であって、 b11) 電話通信装置を試験する試験コマンドを供給する少なくとも1台 のプログラマブルデータ処理装置と、 b12) 前記プログラマブルデータ処理装置に接続し、前記試験コマンド を制御することにより前記プログラマブルデータ処理装置が生成するディジタル 試験信号を操作信号に変換するよう設計されたコンバータ装置と、 を有する中央信号処理装置と、 b2) 前記コンバータ装置に接続し、前記コンバータ装置の操作信号により 予め定められた時間、個別のまたはグループの電気接続線を前記操作信号に従っ て規則的に中断するよう設計された少なくとも1台の中断装置と、 を備え、ここで b3) 前記電話通信装置内の規則的な中断のために、信号の変化を生成して 、関連する標準信号変化からの偏差があるときは、これを発信する。 中断装置(以下、妨害要素とも呼ぶ)は、複数の制御されたスイッチから成り 、これらのスイッチは、中央信号処理装置のプログラマブルデータ処理装置によ り、プログラム制御により作動する。これにより、伝送局内または異なる伝送局 間の個別またはグループの電気接続線を規定された時間中断することができる。 非常に高い試験粒度も達成することができる。すなわち、エラーを正確に突きと めることができる。運転負荷条件は、例えば複数の呼をシミュレートする負荷ジ ェネレータにより生成することができる。所定の基本的な網負荷は、試験中に負 荷ジェネレータが生成する。 別の実施の形態では、中断装置(妨害要素)を回路カードと、伝送局の回路カ ード台板または回路カード台板に挿入された伝送局回路カードの前面との間に設 けてよい。また中断端末を種々の伝送局の間に設け、また複数の中断端末を同様 にこの方法で設けてよい。 これらの実施の形態の更に一般的な利点は、ハードウエア構成要素と構成ファ イルをメモリ装置内に記憶することも可能なことであって、これにより移動電話 および/または固定電話は、異なる形式(例えば、異なるメーカの製品)でもイ ンターフェースを介して自動的に運転し監視することができる。この方法により 、キーパッドとマイクロホンを制御し、また電話の呼出し装置やスピーカから分 岐することにより、加入者とその挙動をシミュレートすることができる。このよ うにして、加入者の動きや、2台の伝送局の間の呼をシミュレートすることもで きる。 したがって、試験プログラムは、電話を作動させ、また電話の動きをシミュレ ートする、時と方法についての命令を含んでもよい。これにより、メーカの異な る電話と同様にして通信装置を試験し、特定の加入者サービスを自動的に作動さ せることができる。呼に参加する各電話を識別する識別信号を、試験装置を試験 命令(すなわち、試験コマンド)で制御して、音声チャンネルを介して伝送する こともできる。このため、2個の電話が関わる呼や、3者以上の加入者が関わる 会議電話において、複数の電話の各対の電話間に音声チャンネルを設定すること ができる。第1の電話をはっきり識別しかつ所定の周波数を持つトーンパルスの パターンを、第1の電話から音声チャンネルを介して送信する。音声チャンネル を介して送信されたトーンパルスのパターンを受けたことを、呼に参加する第2 の電話が監視する。トーンパルスのパターンの伝送は、音声圧縮と音声伸張を用 いて、第1の電話と第2の電話の間で行う。音声圧縮および音声伸張を用いる場 合は、トーンパルスのパターンを第2の電話が受けたときに第1の電話を識別す ることもできるように、トーンパルスのパターンを選択する。 2台の電話または会議電話の場合の接続の正しい切替えを確立し、記録し、評 価することができる。これにより、長期試験や総合的な自動「ブラックボックス 」試験を更に行うことができる。 別の実施の形態では、中央信号処理装置をプログラマブルデータ処理装置(例 えば市販のコンピュータ)を介して複数の外部のプログラマブルデータ処理装置 (これも市販のコンピュータでよい)に、網を介してデータ交換のために接続す ることができる。この例では、中央信号処理装置のプログラマブルデータ処理装 置は、サーバとして働き、サーバプロセスを介してコンバータ装置に接続し、ま た階層通信プロセス(以下、クライアントプロセスと呼ぶ)を介して複数の外部 のプログラマブルデータ処理装置またはデータ表示端末に接続する。したがって 、試験命令は、複数のこれらの端末を用いて実行され、クライアントプロセスを 介して中央信号処理装置のサーバにデータを送り、ここでディジタル制御信号を 生成して、これをサーバプロセスの一部としてコンバータ装置に送信し、コンバ ータ装置は、伝送局内の中断装置を制御し、または電話を制御して監視する。ま た、これにより、外部のデータ処理装置を中央信号処理装置のデータ処理装置か ら遠く離して配置して、構内通信網(LAN)やインターネットや他の遠隔デー タ伝送装置を介して接続することができる。したがって試験命令を局所で実行す る必要はない。すなわち、試験を遠隔地で行い(遠隔試験)、試験装置を有効に 用いることができる。本発明の別の優れた実施の形態と改善を従属請求項に示す 。 添付の図面を参照し、実施の形態によって本発明を以下に説明する。 図1aは、本発明の運転試験装置の概観を示す。 図1bは、図1aのテストケースジェネレータTCGの構造を示す。 図2aは、電話網(例えば移動電話網)を試験するための運転試験装置の構造 を示す。 図2bは、図21bに示す移動電話網における負荷試験、妨害試験、および/ または一致試験を行う試験環境の例を示す。 図2cは、電話網に適用される運転試験装置の一般的な実施の形態を示す。 図3aは、状態の変化を試験装置に帰還する運転試験装置の1つの実施の形態 を示す。 図3bは、図3aに示すように状態の変化をTCGに帰還するときの関連する テストケースジェネレータTCG−Fの構造を示す。 図3cは、電話網用の試験コマンドを生成する時間連続マルコフ連鎖に基づく 試験状態モデルの例を示す。 図4aは、被試験システムの確率的ペトリネット状態モデルを用いて試験コマ ンドを生成するTCGの1つの実施の形態TCG−PNを示す。 図4bは、2台の電話が関係する電話網の試験コマンドを生成する非カラー確 率的ペトリネットの一例を示す。 図4cは、任意の数の電話が関係する電話網の試験コマンドを生成するカラー 確率的ペトリネットの例を示す。 図4dは、時間遷移ではなく、待ち時間位置で実現される図4cの例を示す。 図5aは、図4aのテストケースジェネレータの1つの実施の形態TCG−T NFであるが、試験システムからの状態の変化の帰還(同期)を含むものを示す 。 図5bは、同期位置を用いて電話網の帰還信号を識別し評価することにより補 足された図4cからの例を示す。 図5cは、電話の識別と、加入した「多者」および「呼転送」サービスをカラ ートークンの形で同期位置に記憶するカラーネットの詳細を示す。 図6は、ペトリネット状態モデルの状態を記憶された状態にリセットすること のできるテストケースジェネレータの1つの実施の形態TCG−PNRを示す。 図7aは、図4a、図5a、図6の実施の形態を組み合わせたときのテストケ ースジェネレータの1つの実施の形態のTCG−PNFRを示す。 図7bは、図7aのテストケースジェネレータにより可能になるエラーがある ときに、同期とリセットが与えられる図5bのペトリネットの詳細を示す。 図8aは、非カラー確率的ペトリネットの構成要素と動作モードを示す。 図8bは、カラートークンまたは位置と待ち時間位置の形の非カラー確率的ペ トリネットの拡張を示す。 図8cは、エディタとして実行されるペトリネットモデルジェネレータ(PN M−G)に関する簡単な電話網のペトリネットモデルの一例の外観を示す。 図9−図11は、通信システムの実施の形態のブロック図を示す。 図12は、試験シーケンスの流れ図を示す。 図13は、試験装置の一部のブロック図を示す。 図14は、試験シーケンスの一部の流れ図を示す。 図15は、伝送局内に設けられた中断装置のブロック図を示す。 図16は、中断装置の一部のブロック図を示す。 図17は、伝送局内の複数の中断装置の配置を示す。 図18は、コンバータ装置の一例を示す。 図19は、伝送局間の複数の中断装置の配置の一例を示す。 図20は、通信システムのブロック図を示す。 図21aは、特に試験段階中のソフトウエア製品の開発過程を示す。 図21bは、GSM標準に従う実際の移動電話網と、負荷試験・妨害試験・一 致試験を行う最小GSM試験網の構造を示す。 図21cは、試験システムをブラックボックス的に自動的に試験する試験環境 の一般的な表現を示す。 図1は、StUT(統計使用試験)に基づくブラックボックス試験を可能にす る運転試験装置の第一の実施例を示す。この運転試験装置の主な用途は、後で図 2を参照して説明するように、電話網用システムソフトウエアを試験することで ある。図1aにはSUT(被試験システム)が示されている。これについては、 ここでは更に詳しく述べることはしない。図1aには更に、TCG(テストケー スジェネレータ)、間に配置されるINT(インタフェース)、TRR(試験結 果レコーダ)、SUT−RA(SUTの実アプリケーション)、およびUSMS (使用統計測定システム)が示されている。 ハードウエア構成に関して、SUTは、実アプリケーションのSUT−RAに 対応し、実際の運転環境で試験した後、引き続いて使用される。 TCGは、SUTのハードウエア構成、実試験システムがとり得る、または、 とるはずの状態についての情報、状態相互間の可能な遷移についての情報、およ びSUTへの必要なコマンドについての情報を受けることにより、SUTにこの ような遷移を生じさせる。これらの状態は、純粋に仮想の値に関連するだけでな く、ある程度まではSUTまたはそれのユーザの実際にとられる運転状態にも関 連している。ユーザも、試験の目的で、トラヒック源としてシミュレーションし なければならない。これらの状態は、試験システムからの対応する信号によって 外部にディスプレイされる。運転試験装置が、たとえば、一組の交通信号灯を制 御するために使用されるシステムの試験に使用される場合には、信号は、特定の 交通信号灯の赤、琥珀、青の状態をディスプレイする。ブラックボックス手法の 一部として他のシステムを試験するために、これらの信号は、たとえば、製造プ ラント内の材料の流れ、材料の停止等をディスプレイしてもよい。ブラックボッ クス方法では、これらの信号は、SUTの内部状態についての唯一の情報として 評価される。これにより、これ(すなわち、ブラックボックス試験)が直接、S UTの内部状態を調べることができるという点でブラックボックス試験は、ホワ イトボックス試験からきわ立っている。 TCGは、トラヒックパラメータをも得る。トラヒックパラメータは、実運転 環境でトラヒックデータに対する測定装置(USMU)による測定値から抽出さ れる。あるいは、試験すべき機能が新しいために、SUT−RAでまだ使用され ていない場合には、推定される。これらのトラヒックパラメータは、実運転環境 で状態が統計的にどのように変化するかを示す確率分布のパラメータである。し たがって、分布は、実運転環境でSUTを使用しているときに期待されるべき状 態の遷移確率を示す。 上記の交通信号灯の制御運転の場合、これらのトラヒック値は、たとえば、交 通信号灯が待っているそれぞれの車両の数によって自動的に制御される場合に、 特定の時刻に交通信号灯が交差点で赤に切り換えられる頻度を示す。この頻度は 、時刻によって決まる統計的分布によって特性が表される。SUTのハードウエ ア構成についてTCGに送られる情報は、試験を受けることができ、SUTに存 在す操作媒体の種類、たとえば、試験システムに設定される交通信号灯と車両の 数を示す。 INTは、TCGの試験コマンドを試験システム内で、たとえば、交通信号灯 の制御を行うことができる信号に変換するために必要である。 TRRは、同様に、実行されたテストケースとSUTの観測された信号のすべ てを記録する。これにより、後続の評価の際に、テストケースにより状態に所望 の変化が生じたか、すなわち、テストケースのランは、成功したかを自動または 手動で)検証することができる。 図1bに示すように、TCGには、試験状態モデルジェネレータTSTM−G 、試験状態モデル記憶装置TSTM−S、試験状態モデルシミュレータTSTM −Sim、および試験状態モデルコマンドジェネレータ(TSTM−CG)が含 まれている。生成されたテストケースを後で実行するため、および/または生成 さ れたテストケースを再使用できるようにするために、テストケース記憶装置TC Sを選択的に設けてもよい。TSTM−Gは、SUT状態モデル、モデルに対す るパラメータ、およびそれぞれの遷移に割り当てられた試験動作に基づいて、試 験システムの試験状態モデルを生成するための装置である。遷移確率のような他 のパラメータ無しにSUTの可能な状態および可能な状態遷移だけが記述される SUT状態モデルと異なり、試験状態モデルは、非常に明確である。状態は、た とえば、ここでは時間にリンクすることができる。時間は、実時間または擬似さ れた時間で、適切な確率分布により(たとえば、指数分布または一定に)それぞ れの状態の生存期間のモデルを模する。1つの状態から異なる引き続く状態への 数個の遷移が可能であるとき、遷移には個別の確率が課される。代わりに、遷移 に時間を課してもよい。その結果、状態の生存期間は、最初に現れる遷移までの 継続時間によって生じる。最後に、モデルは、時間軸上の離散した点でのみ遷移 ができるようにし、ある状態から同じ状態に戻る遷移が可能なようにしてもよい 。ここでは、ある状態の生存期間は、その状態に最初に入ってから別の状態には じめて遷移するまでの時間パルスの数に対応する。 適切な試験状態モデルを生成するために、試験状態モデルジェネレータは、す べての可能な状態とこれらの状態の間の遷移についての情報(SUTの状態モデ ル)、トラヒックパラメータについての情報(状態の生存期間、遷移の確率等) 、状態が変化したときに実行されるべき、そしてSUTの中の状態に対応する変 化を生じるはずである試験コマンドについての情報、および利用可能な試験ハー ドウエア(試験のための操作手段)についての情報を入手しなければならない。 TSTM−Gは、この情報を使用することにより、利用可能な試験ハードウエア を使用する試験システムの統計試験に対するすべての必要な情報が入っている試 験状態モデルを生成する。このモデルは、TSTM−Sに記憶されている。 TSTM−Simは、今、試験状態モデルの確率的パラメータ(生存期間、遷 移確率等)に基づいて状態のランダムな変化を生成するという点で、試験状態モ デルのモンテカルロシミュレーションを行うことができる。TSTM−CGは、 生成された状態変化をSUTに対するコマンドに変換する。これにより、試験状 態モデルの中の状態のランダムシーケンスがSUTに対するテストケースとして 試験コマンドのランダムシーケンスを生成する。これらのテストケースは、この SUTの中で対応する状態変化を生じるように予定されている。本当にそうなれ ば、そのテストケースは、SUTによる処理が成功したのであり、そうでなけれ ばSUTの中にエラーがあったことになる。テストケースの正しい処理または不 良処理についての情報は、試験の間に適切なTRRによって作成される信号およ び生成されるテストケースの記録から推定されるはずである。 換言すれば、試験状態モデルは、試験システムの入力されたトラヒック値およ び可能な状態と遷移から、試験システムの中に対応する遷移を生じるために試験 システムに送出されなければならない試験コマンドから、および試験システムの 現在のハードウエア構成から生成される。このモデルに基づいて、現在の被試験 システムを使用するとき実運転環境で期待されるのとまったく同一のアプローチ と統計的頻度で、試験コマンドとともに多数のテストケースが通される。 交通信号灯の上記の例に対して、TSTM−CGは、交通信号灯の集合が個々 の状態に戻れるようにするトラヒックの流れを統計的にシミュレーションする試 験コマンドを生成する。本発明による運転試験装置を使用することにより、状態 モデルに基づいてどのような試験システムでも統計的に試験することができる。 ほんの短時間に、まさしく可能なSUT状態と状態の変化、状態を変化させるコ マンド、トラヒック値、および試験システムの現在のハードウエア構成に基づい て、試験が実行され、実運転条件で試験システムを使用しているときに実際に行 われている試験条件のもとで、試験システムが試験される。 テストケースは、SUTにより実時間で処理することができる。TCGは、生 成されたケースを直ちにINTインターフェースを介して送信し、すべての擬似 された時間は、実時間に対応する。本発明によるもう1つの実施例では、テスト ケースは、まず生成して、テストケース記憶装置TCSに入れることができる。 これにより、後で実際の試験の際にのみTCGがロードして実行する。この実施 例の利点には、(たとえば、重複を避けるように)実行前にテストケースをディ スプレイし、編集できること、テストケースを他のロケーションに送ってそこで 試験を行えること、そして新しいシミュレーションを要することなく、反復試験 の場合に数回テストケースを行えることが含まれる。 図2a、2b、2cは、移動電話システムおよび/またはPSTNの状態モデ ルに基づいて電話網を試験するための、本発明による運転試験装置の実施例を示 す。TCGのコンポーネントを制御するために、特殊なソフトウェア制御SWC tr1が設けられる。電話網のブラックボックス試験について、インターフェー スINTとして負荷ジェネレータのような既存の装置に頼ることができる。この ような装置は、SUTへのコマンドの簡単な転送に比べて、より複雑なタスクに 対して責任がある。その結果、試験システムに対するINTは、ここでは独立の テストケース実行器TCEとして実行される。これは、たとえば、接続された電 話機または移動電話機を制御する装置であってもよい。 図2bに示された移動電話システムについては、TCGは、負荷試験LT、一 致試験CT、および妨害試験DTのための試験コマンドを同時に生成する。 負荷試験ではMSCおよびBSCの交換局にはかなりの数の擬似電話接続が課 される。一致試験では、移動電話網の個々のサービスは、移動電話機MSおよび エアインターフェースシミュレータAISを個々に制御することによって試験さ れる。BTS局(基地トランシーバ局)間での呼からのハンドオーバーを生じる 移動加入者の移動に基づいて実移動電話網に生じる信号レベルの変動を擬似する ために、AISは、可変減衰器を使用する。更に、固定網と移動電話網との間の スイッチは、PSTN電話機の制御を介して試験することができる。 最後に、妨害試験では、交換センタ相互間または交換センタ内のコンポーネン ト相互間の回線が適切な妨害要素(割込み装置)により動作不能とされる。これ により、誤動作の間に移動電話網が自身を再構成する能力が検証される。 種々の試験に対して、試験の型毎にテストケースを実行するための独立の装置 LT−TCE、DT−TCEおよびCT−TCEがそれぞれ設けられ、図2bに 示されている。移動電話網に対するそれぞれのインターフェースは、極めて異な って見えるからである(負荷試験の間の信号回線、一致試験での移動電話機また は固定網電話機および妨害試験での妨害エレメント、すなわち割込み装置)。も ちろん、試験装置の可能な実行は、移動電話網に対して適切なインターフェース をそなえていれば、1つの装置の中でこれらのTCEのいくつかを組み合わせる かも知れない。 図2bで明らかなように、TCGのソフトウェア制御も遠隔局からデータ網を 介して行うこともあり得る。これにより、このような試験ハードウエアが利用で きない位置から試験ハードウエアを利用することができる(「遠隔試験」)。 図1aの全体ブロック図との類推により、電話網を試験するための試験構造の 中の装置とデータフローが図2cに概略図示されている。実電話網またはその加 入者がとり得る状態は、電話網の正式仕様から求めることができる。たとえば、 GSM網では、個別の電話機に対する「空き」、「ダイヤル」、「呼出し信号」 、「話中」、「接続」等のような簡単な状態である。現代の移動電話網は、複数 のこのような基本状態の他に、「呼転送」等のような拡張サービスに関連する状 態を利用可能にする。テストケースジェネレータに入力されるトラヒックパラメ ータは(利用できる場合)、実運転条件で使用される電話網の実測値から得られ る。これらは、もっぱらシステムに特有のものではなくて、それらが測定される 環境(位置、時間等)にも特有のものである。その結果、それらは試験システム のハードウエア構成にかかわらず、場所と時間に特有の試験状態モデルを生成す るために使用することができる。この目的のため、いかなる特殊サービス(呼転 送、ファクシミリ等)も使用することなくある時刻(午前9時−10時)に移動 加入者が短い簡単な呼を行う頻度のような統計トラヒックデータが電話網で測定 される。このような測定は、トラヒックの地方特性を測定するように、地域的に 特定の地域に限定された仕方で行うことができる(たとえば、多くの大企業が主 に短い呼を発する市部よりも、人口のまばらな地域の方が短い呼の頻度が少ない )。したがって、人口の少ない地域では、市部に比べて、移動電話機MS、基地 局コントローラBTSまたは移動サービス交換局MSCが示す状態変化について 異なる遷移確率が存在する。 テストケースジェネレータは、試験対象の電話網の現在のハードウエア構成お よび操作手段、たとえば、移動局の数、加入者が命ずる網サービス機能、固定網 電話機の数等についての情報も入手する。最後に、「受話器取り上げ」コマンド を使用して「呼出し信号」から「接続」に到達するために、電話網の中で状態変 化を生じるためのコマンドをTCGに通知しなければならない。TCGは、この 情報を使用して電話網の試験状態モデルを生成する。この電話網の試験状態モデ ルには、すべての可能な状態変化、それらの確率および実行されるべきコマンド が、利用し得る試験ハードウエアに適合するような仕方で含まれている。したが って、この場合も、生成された試験状態モデルに基づいて、TCGは、統計的に (確定的シーケンスではなくてランダムに)試験コマンドを生成する。これらの 試験コマンドは、テストケース実行器TCEを介して試験電話網のハードウエア 構成要素上で実行される。換言すれば、実際の呼は、試験電話網の中に存在する 移動電話機によって生成され、試験電話網は、これらの呼を伝えて、呼出し信号 、ラインクリア信号等を生成する。これらの信号は、試験電話網の中の状態変化 を反映する。したがって、TCEは、TCGが生成したコマンドを試験電話網の 中の実際の状態遷移に変換する。 妨害試験のための別の型のTCEがたとえば故意に障害を生成することもでき る。たとえば、図2bに示すように、2つの移動交換局MSCの間の回線に割り 込む障害を生成することもできる。これは、統計的に生成された試験コマンドに 従ってTCEが移動電話システムの中の実際の状態変化を作成するということを 意味する。したがって、TCEは、試験電話網の中の実際の状態変化のための信 号を生成する運転試験装置の一コンポーネントである。たとえば、TCEは、加 入者(移動電話機)と、ダイヤル、電話を掛けること、受話器取り上げ等の加入 者(移動電話機)の状態変化を擬似し(一致試験)、または交換局に対する妨害 の影響を擬似し(妨害試験)、または多数の電話加入者のシグナリングトラヒッ クを擬似する(負荷試験)。 本発明のもう1つの実施例によれば、図3a、3b、3cに示すように、図1 aと比較して、TCG−Eは、試験コマンドを生成するだけでなく、統計的に生 成された試験コマンドに対する応答として試験システムからの信号を介して帰還 も得る。この帰還は、双方向インターフェースBD−INTによりSUTからT CGに伝えられる信号の形式で行われる(図3a)。これらの信号は、図3bに 示すように、エラーを評価するために使用することができる。簡単な実施例では 、TSTM−Simは、状態シーケンスを生成する。これらの生成されたシーケ ンスは、TSTM−CGによりテストケース、すなわち試験コマンドのシーケン スに変換される。TSTM−Simには状態記憶装置sts(state storage)が含まれており、これにはシミュレーションの間に試験状態モ デルの現在の状態が記録される。TSTMシミュレータは、SUTに送られる各 試験コマンドに対してバッファBに、期待される信号を記憶させる。観測された 信号は、BD−INTを介してSUTにより受信され、第2のバッファAに記憶 される。2つのバッファAおよびBの中の信号を比較する比較器CMPは2つの バッファA、Bと交互作用する。それらが一致すれば、両方のバッファの信号は 消去される。一致しなければ、比較器からエラーが出力される。試験システムは 、試験状態モデルに決定されたその仕様とは明らかに異なるからである。 たとえば、TCGは、特定の移動局Yの番号を選択するための試験コマンドを 移動局Xに対して生成する。被呼移動局Yに呼出し信号が送られ、その局Xがラ インクリア信号を聞くと期待される。したがって、試験状態モデルシミュレータ は、バッファBに期待信号「Yに呼出し信号」および「Xがラインクリア信号を 聞く」を記憶する(信号は必ずしも特定のシーケンスに記憶される必要はなくて 、その中で信号が期待される時間間隔を示す時間トークンを含んでもよい)。対 応する観測された信号がSUTから(いい頃合いに)受信されれば、比較器は、 エラーを生成しない。そうでなければ、エラーが表示される(信号が全然受信さ れなかったか、またはいい頃合いに受信されなかった)。 したがって、試験状態モデルに基づいて、TCGは、相次ぐ状態変化を統計的 に生成し、結合された試験コマンドを生成し、期待信号に関連して試験電話網が 帰還する信号を評価する。これにより、図1aで必要なTRRは、TCGが識別 した記録エラーに限定されるかも知れない。 図3cは、可能な実施例を示す。この実施例では、状態モデルジェネレータT STM−Gは、試験状態モデルとして時間的に連続したマルコフ連鎖を生成する 。試験状態モデルシミュレータTSTM−Simは、ランダムにマルコフ連鎖を 通過する。左側は、マルコフ連鎖のグラフィック表現を示し、右側は、すべての 可能な遷移のパラメータの表を示す。下部には、動作パスの間に生成される可能 なテストケースが示されており、時間的な進行、TSTM−CG出力およびSU T信号が含まれている。異なるノード○は、電話網全体の可能な状態を示す。こ れらは、電話網仕様から推論できるように、個々の電話加入者の状態の可能な組 み 合わせから生じる。個々の加入者がたとえば「空き」、「ダイヤル」、「呼出し 音」、「呼出し信号」、「話中音」および「接続」の状態をとることができる場 合には、2人の加入者に対して「A空き、B空き」、「AがBにダイヤル、B空 き」、および「A、B接続」のような有効な状態が得られるのに対して、「A空 き、B接続」は、2人の加入者の場合の網の有効な状態ではない。 エッジ→は、状態相互の間の可能な遷移を示す。このような時間的に連続した マルコフ連鎖では、個々の遷移に対して離散確率の代わりに、ランダム分布−指 数分布−のパラメータである平均遷移が規定される。可能な各遷移は、平均して 、それに割り当てられた時間だけ継続するが、特定の個々の場合には、その確率 が指数分布に従うランダムな時間も得られる。このようにして、平均時間が10 sの遷移は5sまたは30s後にも生じ得る。これにより、所定の時間間隔(0 ,t)内に遷移が生じる確率は指数分布F(t)=1−exp(−t/T)、T =平均継続時間の確率関数から計算することができる。0s−5sに対しては、 T=10sでの確率は、たとえばF(5s)=39.34%である。0s−10 sに対しては、F(10s)=63.21%である。5sから10sに対しては 、F(10s)−F(5s)=63.21%−39.34%=23.87%であ る。 したがって、ある状態では、滞在時間は可能な遷移が生じるまでの最小時間と して得られる。数個の可能な遷移の中の特定の遷移が生じる確率は、この遷移の 特定のランダムに生成された継続時間が他の遷移の継続時間の最小値より短い確 率から計算される。個々の遷移に対する平均時間Tは、トラヒック値から計算さ れる。 マルコフ試験状態モデルでは、2つのPSTN電話機AおよびBに対して図3 cに示すように、14個の可能状態が必要とされる。加入者が自分自身の番号を 選択する場合さえも図示されたモデルには含まれていない。この無意味な状況も 電話網により正しく処理されなければならず、したがって試験されなければなら ない。TSTM−Simは、たとえば、図3cの下部に示された場合に対して指 数分布された遷移の継続時間により、連鎖の中の状態シーケンスを統計的に生成 する。両方の加入者とも状態「A空き、B空き」で始まり、「Aダイヤル、B空 き」または「A空き、Bダイヤル」への二つの可能な遷移の1つが生じるまで、 その状態にとどまる。この遷移は、それぞれ平均して3600s後に生じる(図 3cのパラメータ表の「平均継続時間」の列参照)。平均して、2つの中のどち らか1つが1800s後に生じる。これは状態「A空き、B空き」での平均滞在 時間でもある。例では、Aは、2170s後にダイヤルすることにより開始する 。すなわち、「A空き、BがAにダイヤル」への遷移がまずランダムに生じる。 パラメータ表から明らかなように、試験コマンド「Bオフフック、Aにダイヤル 」が実行される。すなわち、TSTM−CGは、受話器取り上げのこのコマンド を電話機Bに送信した後、パラメータとしてAへのダイヤルコマンドを送信する (特定の用途では、Aは、ここで電話機Aの呼出し番号によって置き換えられる )。試験システムでは、これらのコマンドは対応するキーを電話機Bに押させる ためのものである。これは、電話機が接続された適切なテストケース実行器TC Eによって行うことができる。例では、「AがBにダイヤル、BがAにダイヤル 」(両方の電話機が互いに起呼する)への遷移が2s後にランダムに生成される 。この遷移が行われる確率は示された平均遷移継続時間では0.2%に過ぎない (これは指数分布の性質によるものであり、これについては、ここでは更に詳し く説明することはしない)が、この状況が現実に生じることも極めてまれである 。 「A話中音、B話中音」への次の遷移では、SUTへ信号が送られないで、遷 移までの4杪間の遷移の間にSUTから、比較器CMPによって評価される信号 が受信される(下記参照)。電話機は、「A話中音、B話中音」の状態に8秒間 とどまり、その後、まず電話機Bが受話器を置き、4秒後に電話機Aが受話器を 置き、システムは、再び「A空き、B空き」の初期状態となる。 図3a、3bを参照して既に説明したように、TCGは、帰還された信号をエ ラー評価することができる。しかし、マルコフ試験状態モデルは帰還された信号 を処理して新しい試験コマンドを生成することはできず、帰還された信号を期待 信号と比較できるだけである。パラメータ表の右側の列の「期待信号」は、この 目的のためのものである。CMPは、受信した信号をこれらの期待信号と比較し 、一致しないときはエラーを登録することができる。期待信号に対して許容可能 な時間限界を規定し、いい頃合いに受信されなかった信号をエラーと識別するこ と さえ考えられる。 図3cから明らかなように、2個の電話機だけがあるマルコフ連鎖状態モデル では14個の状態○が必要とされる。電気通信網の中の独立加入者(移動電話機 または通常の電話機)の普通大きな数では、マルコフ連鎖の試験状態モデルの範 囲は大幅に広がる。しかし、マルコフ連鎖の試験状態モデルは、限定された数の 電話機を使用する効率的な試験、または単一のユーザインターフェースだけを使 用する試験システムを試験するために適切である(電話機は電話網に対して、た とえば数個のユーザインターフェースを形成する)。 図4を参照して、ペトリネット状態モデルを使用することにより、運転試験装 置の一実施例を以下に説明する。ペトリネットでは、状態に対する広大なスペー スのあるマルコフモデルを非常にコンパクトに記述することができる。このスペ ースは、数ダース以上の加入者をそなえた移動電話システムまたは電話システム を記述するために必要である。 図8aの1)に示すように、簡単なペトリネットモデルには、位置、遷移、エ ッジおよびトークンが含まれている。位置は、円○で示され、たとえば、試験シ ステムに参加する操作手段の異なる状態、たとえば電話機の操作状態または接続 の操作状態を示す。位置には、1つ以上のトークンを含めることができ、トーク ンは、小さな黒丸と表される。トークンは、電話機のような、試験システムで利 用できる操作手段を示す。ペトリネットの中のトークンの特定の分布は、マーキ ングとして示されている。特定のマーキングは、ネットの極めて特定の状態に対 応する。ネットの可能な各状態は、明白に特定のマーキングに割り当てられる。 遷移は、塗り潰した長方形で表され、操作手段の動作または相互動作、たとえば 2つの電話機の間の設定接続を表す。それらは、マーキングを新しいマーキング に変換し、したがってペトリネットのすべての状態遷移を作成する。位置と遷移 は、エッジによって一緒に接続される。1つのエッジは、必ず位置から遷移に至 る(遷移の入力エッジまたは位置の出力エッジ)、または遷移から位置に至る( 遷移の出力エッジまたは位置の入力エッジ)。遷移は、数個の位置に接続しても よい。ある遷移の入力エッジを介してこの遷移に接続される位置は、遷移のプリ レンジと呼ばれる。図8aの1)では、遷移の上の2つの位置がそのプリレン ジを形成する。ある遷移の出力エッジを介してこの遷移に接続される位置は、遷 移のポストレンジを形成する。例では、右上の位置と下の位置が遷移のポストレ ンジを形成する。この例では、ポストレンジとプリレンジは、重なる。逆に、1 つの位置は、数個の遷移に接続してもよい。同様に、遷移が位置の入力エッジま たは出力エッジによってこの位置に接続されるとき、遷移は、その位置の入力エ ッジまたは出力エッジを形成する。例に存在する遷移は、下と右上の位置に対す るプリレンジおよび上の2つの位置に対するポストレンジだけである。 図8aの2)に示すように、文献で「位置−遷移ネット」として知られている 、このような簡単なペトリネットの動作モードは、次のように表される。すなわ ち、それのプリレンジのすべての位置に少なくとも1つのトークンがあるとき、 遷移が起動される。換言すれば、それからのエッジがある遷移に至るすべての位 置に少なくとも1つのトークンが存在するときのみ、その遷移を起動することが できる。マークの無い単一の位置は、遷移を不活性にする。一般に、数個の遷移 は、多分プリレンジの共通の位置によってでも、すなわち遷移のオーバラップす るプリレンジで同時に起動することができる。図8aの左側で、たとえば、遷移 T2およびT3が起動されるが、T1は、起動されない。P1にトークンが無い からである。起動された遷移の1つがランダムに選択され、「発火する」ことが 許される。発火するとき、遷移のプリレンジの各位置から1つのトークンがそれ ぞれ減じられ、遷移のポストレンジの各位置に新しいトークンが記憶される。そ の結果、引き続くマーキング、したがってペトリネットの新しい状態が既存のマ ーキングから得られる。図8aの2)では、T2は、発火のためにランダムに選 択される。P2からトークンが減じられ、P5およびP6に新しいトークンが記 憶される。T3も発火され得る。その場合、P2およびP3からの2つのトーク ンが消費され、新しいトークンがP3およびP6に記憶される。両方の場合で、 引き続くマーキングが異なる。したがって、異なる状態への遷移が行われる。 もう1つの不活性化された遷移の発火遷移がプリレンジからトークンを除去し た(T2の例で、T3のプリレンジにもあるP2からトークンを除去した)後、 これが不活性化された場合には、競合があり、これは、発火遷移のランダム選択 によって解決された。しかし、プリレンジでどの共通のトークンも要求しない遷 移には競合が無く、引き続いて任意の順序で発火することができ、同一の最終ト ークンがそれぞれ得られる(例では、P1にトークンが入っている場合、T1と T2またはT1とT3には競合が無い)。このような遷移は、同時に発火するこ とができる。 図8aの1)に示すように、位置−遷移ネットのエッジには、エッジの重みを 示すエッジアドレスを設けてもよい。エッジの重みは、どれだけ多くのトークン をエッジが消費または作成するかを示す。アドレス「3」を与えられた遷移の入 力エッジは、たとえばプリレンジの結合された位置から3つのトークンを減じる 。存在するトークンが3個より少なければ、その遷移は、不活性化され、発火す ることができない。アドレスが「2」である遷移の出力エッジは、その遷移が発 火したとき、ポストレンジの対応する位置に2つの新しいトークンを生じる。 位置−遷移ネットのもう1つの性質は、位置の容量で構成される。ある位置が 有限の容量nをそなえていれば、これは最大fn個のトークンを受け入れること ができる。その発火の結果として、この位置のトークン数をnより大きい数に増 大する遷移は、自動的に不活性化される。すなわち、ある遷移のポストレンジに ある位置の容量が2であり、その位置に既にトークンが1つ入っており、アドレ ス2の出力エッジを横切る遷移がこの位置に接続されると、この遷移は、不活性 化される。発火の結果、2個の新しいトークンがその位置に記憶され、その位置 の容量を1トークンだけ超えることになる。 容量が有限の位置と無限の位置およびアドレスのあるエッジとアドレスの無い エッジが同じネットに混合した形式で生じ得る。アドレスの無いエッジは、アド レス1のエッジと解釈される。容量が規定されていない位置の容量は、無限大で ある。 上記の型の位置−遷移ネットは、1962年にはじめてカール・アダム・ペト リ(Carl Adam Petri)によって博士論文で記述され、通信する 有限のオートマトンの分析に使用された。このとき以来、位置−遷移ネットは、 固有の並列性をそなえた複雑なシステムの指定と分析、たとえば通信プロトコル の分析に使用されてきた。種々の拡張と新しい型のペトリネットがそれから導き 出されてきた。本発明によれば、たとえば拡張として以外の動作を示す以下の他 の型のエッジが考えられている。 図8aの3)では、以下のペトリネットのエッジ型が使用されている。 フローエッジ フローエッジは、上記の「普通の」型のエッジであり、 ある遷移のプリレンジで、それらのフローエッジにより接 続された位置〇に少なくともエッジの重みに対応する数の トークンが含まれたとき、遷移の入力エッジとして、その 遷移を起動する。遷移の出力エッジとして、フローエッジ は、発火の際にポストレンジでそれらの出力エッジに接続 された位置にエッジの重みに対応する数のトークンを入れ る。 試験エッジ 試験エッジは、遷移のプリレンジの割り当てられた位置 の内容をチェックする。エッジの重みに対応する数のトー クンがその位置に存在するときだけ、遷移は、発火するこ とができる。発火の際に、これらのトークンは除去され、 同数の新しいトークンがその位置に入れられ、その結果、 この位置のマーキングを変えることなく遷移は、事実上発 火する。試験エッジは、遷移の入力と出力のフローエッジ の組み合わせである。遷移と位置との間の同じアドレスを そなえた2つの平行でしかも方向正反対のエッジによって 、同じ動作を達成することができる。 禁止されたエッジ 禁止されたエッジは、遷移の入力エッジにだけなり得る 。禁止されたエッジは、遷移を不活性化する。結合された 位置にエッジの重みに対応する数以上のトークンが存在す るとき、遷移は、まさに発火することができない。禁止さ れたエッジは、遷移の入力エッジとして否定を実現する。 クリアエッジ クリアエッジも同様に遷移の入力エッジである。クリア エッジは、遷移の起動または不活性化には何の影響も及ぼ さない。プリレンジの対応する位置にトークンがあるか、 どれだけの個数のトークンがあるかは発火にとって重要で ない。しかし、他のエッジによって遷移が起動され、その 遷移が発火した場合には、クリアエッジを介してその遷移 に接続された位置に含まれるそれらのトークンは、すべて 除去される。いずれの場合もクリアエッジは、ある位置か らすべてのトークンを除去するので、クリアエッジは、い かなる重みも持たない。クリアエッジは、通常、無限マー キングでネットをきれいに片付ける役目を果たす。 いわゆる確率的ペトリネット(SPNでは、発火遷移のランダム選択が影響を 受けることがあり得る。これが図8aの4)に示されている。この目的のため、 時間的に連続したマルコフ連鎖に対して同様に処理される、確率的レートまたは 平均継続時間(平均継続時間=1/レート)が遷移に割り当てられる。発火遷移 を決めるとき、起動される各遷移は、ランダムな指数分布された待ち時間を確か める。待ち時間の平均値は、確率的レートまたは平均継続時間によって固定され る。しかし、個々のランダム値は、平均値より大きくなることもあるし、小さく なることもある。数個の遷移が同時に起動された場合には、最初に発火させられ るのは、最短の待ち時間を確かめた遷移である。平均して、それらの平均値(ま たはそれらの確率的レート)が他の遷移の平均値より小さい遷移は、より頻繁に 発火する。図8aの4)に示されているように、6個の発火の場合には確率的レ ートが0.1である遷移は、平均して1回だけ発火し、確率的レートが0.5で ある遷移は、5回発火する。これらの数字は、もちろん平均値に過ぎない。個々 の場合に、この比は、確率的法則に対応するように異なって見える。 GSPNと表される確率的ペトリネットの汎化では、確率的レートと継続時間 が有限である確率的遷移の他に、レートが無限であるか、または継続時間が無限 に短い確率的遷移がある。このような決定的遷移は、起動されたとき直ちに発火 し、これにより、すべての確率的遷移をヒットすることが許される。この原理は 、すべて確率的レートに優先し、それら自身の間に固定された配列をそなえた、 いわゆる決定的優先順位の段階に継続することができる。より高い決定的優先順 位をそなえた起動された遷移は、常に、より低い優先順位の他のすべての決定的 遷移の前に、そして確率的レートのすべての遷移の前に、発火させられる。簡単 な 仕方で時間を擬似するために、図3cのマルコフ連鎖の例であてはまるように、 遷移の平均継続時間は、実際の時間とみなすことができる。 確率的に分布したテストケースを生成するために、発火の間に実行されるある 動作が遷移に割り当てられるという点でマルコフ連鎖のような類似した形式でペ トリネットを使用することができる。図4aには、ペトリネット試験モデルに基 づいてテストケースジェネレータの構造が描かれている。テストケースジェネレ ータTCG−PNは、図3bの一般の帰還付きテストケースジェネレータTCG −Fに完全に類似した構造をそなえている。試験状態モデルジェネレータTST M−Gは、ペトリネットモデルジェネレータPNM−Gに置き換えられる。ペト リネットモデルジェネレータPNM−Gは、生成されたペトリネットモデルをペ トリネットモデル記憶装置PNM−Sに記憶させる。ペトリネットモデルシミュ レータPNM−Simは、ペトリネットモデルの構造(位置、遷移およびエッジ )の他に、エッジアドレス、確率的レートおよび内部マーキング記憶装置Mst に記憶されたネットの初期マーキングのような結合されたパラメータを引き継ぎ 、図3bのTSTM−Simが開始状態に基づいて時間的に連続したマルコフ連 鎖をシミュレーションする仕方と類似の仕方で初期マーキングに基づいてペトリ ネットをシミュレーションする。PNMシミュレータは、それぞれマーキング記 憶装置Mstから現在のマーキングをロードし、モンテカルロ原理に従って発火 すべき遷移を選択し、結果の順次的マーキングをマーキング記憶装置に書き戻す 。発火遷移は、ペトリネットモデルコマンドジェネレータPNM−CGに通知さ れる。ペトリネットモデルコマンドジェネレータPNM−CGは、モデル記憶装 置PNM−Sから、結合された遷移動作をロードし解釈する。SUTへのコマン ドが出力として送られる。観測された信号は、帰還としてバッファAに読み込ま れ、シミュレーションの強さについての期待信号は、ペトリネットモデルシミュ レータPNM−SimによつてバッファBに記憶される。この場合、比較器CM Pは、図3bのそれと同じである。 図4aは、ペトリネットモデルを使用する、本発明によるテストケースジェネ レータを示すのに対して、図4bは、その運転モードについて図3cのモデルに 対応する可能なペトリネット試験モデルの一実施例を示す。 図4bのネット例では、確率的レートは、遷移での平均継続時間として示され ている。PNM−CGによりSUTに送られるべき動作は、遷移シンボルの中に 示されている。位置「A空き」と位置「B空き」の中の2つのトークンは、まず 、2人の電話加入者がイナクティブ(不活性)であるということを示す。両方の ダイヤル遷移(「Aダイヤル」と「Bダイヤル」)が起動されるので、両方の電 話加入者とも今では自発的にダイヤルを開始することができる。両方が同時にダ イヤルすることもできる。特定の加入者がダイヤルするまでの平均待ち時間は、 3600sである。遷移「Bダイヤル」が発火したものとすると、「B空き」位 置からトークンが除去され、「Bダイヤル」位置にトークンが置かれ、「Bダイ ヤル」遷移に示された動作ブロックがPNM−CGによりSUTに送られる。次 に、2つの遷移、「Aダイヤル」と「A空き」が起動される。すなわち、Aもダ イヤルを開始する(これは平均して3600s続く)か、または、そうしない( この場合、正規のセットアップ接続は、平均して7s後に行われる)。位置「A 空き」から遷移「A空きでない」への禁止エッジにより、Aがまだダイヤルしな い間は、この遷移が起動されることが防止される。しかし、「Aダイヤル」が点 火し、したがって「A空き」からトークンが除去されると、「A空きでない」が 起動され、「A空き」が不活性化される。「A空き」から「A空き」に1つのフ ローエッジがあるからである。ネットのシミュレーションは、同様に継続される 。生成されるテストケースは、図3cで生成されたものに正確に対応する。 電話機AとBの状態は、もはやここでは全体の状態では概括されないで、個々 の位置で実現される。このようにして、ペトリネットモデルは、位置を節減する 。この利点は、2つの電話機の場合にはまだそれほど明らかでないが、シミュレ ーションされる電話機の数が多いほど、その効果は、大きくなる。位置の数は、 シミュレーションされる加入者の数とともに線形に増加する。これに対してマル コフ連鎖では、必要な状態の数は、指数的に増加する。 モデルのサイズのそれ以上の削減は、「カラーペトリネット」(CPN)また は「カラー確率的ペトリネット」(CPSNで行われる。カラーペトリネットの トークンは、個々に区別することができる。最も簡単な場合には、トークンが異 なるカラーをそなえていると想像することができる。この場合、たとえば、赤、 黄、緑および青の一組のトークンがある。このとき、エッジは、「カラーx」の 形式のアドレスをそなえている。アドレスが「カラーx」である2つの入力エッ ジをそなえた遷移が発火するのは、その遷移のプリレンジで、結合された位置に 同じカラーのトークンが入っている場合だけである。正確には、これらのトーク ンは、そのとき除去される。ペトリネットシミュレータは、この状況で一貫した 変数リンクを探す。すなわち、ペトリネットシミュレータは、xが同じ値である すべてのエッジアドレス「カラーx」、すなわち同じトークンカラーが識別され るような仕方でトークンを探す。選択されたカラーのトークンだけがエッジを介 して遷移を起動することができる。既存のトークンが不足しているために、これ に失敗すると、遷移が不活性化される。したがって、起動に関する限り、これは 、もはやプリレンジの位置の中のトークンの数だけで決まらず、トークンのカラ ーによっても左右される。 実際上、利用可能なカラーをあるデータ型の値として解釈する、より一般的な モデルが使用される。これにより、データ型は、カラーの集合として示される。 このようにして、「淡青色」、「空色」および「インク色」がカラー集合「青」 を形成するか、または1、6、49がカラー集合「整数」の値となり得る。カラ ーペトリネットの位置は、あるカラー集合のトークンだけを保持してもよく、こ れがこの位置のカラー集合である。また一方では、遷移は、異なるカラー集合の 位置に接続してもよい。変数の集合は、エッジアドレスとしてトークンの選択を 制御する。トークン値の変数への一貫したリンクをそれらに対して見出さなけれ ばならないからである。 図8bは、この概念を示す。カラーネットの表示法が図8bの1)に説明され ている。位置に属するカラー集合は、ここでは位置の隣にイタリック体で書かれ ている。トークンは、直接、それらのカラー(値)によって表される。ここでは 、2つのトークンを見ることができる。すなわち、整数トークンと、2つの整数 値で構成される組を形成するトークンである。それにもかかわらず、この場合は 、値に対して2つのフィールドを明らかに含むトークンにだけ関連している。類 推により、次のものが実行可能である。すなわち、それ以上のフィールドをそな えた組および異なるデータ型のフィールド(フローコンマ数、テキスト、より小 さ な組等)を組み合わせた組である。エッジアドレスには、コンマで隔てられたト ークンのリストが含まれる。これらのトークンでは、値は、変数に置き換えられ る。”(x,y)”は、たとえば2要素組のトークンを示し、”y,x”は2つ の整数のトークンを示し、”(x,y,2(a,b,c)”は2要素組のトーク ンと2つの3要素組のトークンを記述する。カラーネットでは、もはやアドレス の無いエッジは、許されず、またアドレスは、エッジに接続された位置のカラー 集合に構造的に適応しなければならない(すなわち、組(a,b)は、たとえば 整数位置の入力エッジまたは出力エッジでマークすることはできない)。 図8bの2)は、カラーネットで発火のプロセスがどのように進行するかを示 す。義務的なエッジアドレスが既に位置のカラー集合を示しているので、ここで は、わかりやすくするために位置には、それらを示していない。遷移の入力エッ ジのエッジアドレスと一致する変数リンクの1つがまず捜し求められる。これら の変数リンクは、遷移を起動する。何も見つからないと、遷移は、不活性化され る。しかし、例では、2つのリンクx=2,y=1およびx=1,y=1が可能 である。発火の間に、それらの中の1つがランダムに選択される。可能なリンク は、各々、等しい確率で選択される。選択されたリンクに応じて、結合されたト ークンが各入力エッジを介して位置から除去される。例では、アドレスがx,y のエッジがずっと右の位置から2つのトークン2および1を除去する。左の出力 エッジのアドレス(y,x)により、値が(1,2)の新しいトークンがこのエ ッジを介して左下の結合された位置に入れられる。またアドレス2yにより、値 が1の2つのトークンが右の出力エッジにより右下の結合された位置に記憶され る。 カラーペトリネットの利点は、図4cで明らかになる。このネットは図4bの 非カラーネットの11個の位置の代わりに7個の位置しか無い。しかも、これは 、非カラーネットが生成できたすべてのテストケースを実現し、実際には更に多 くのテストケースさえ実現する。まず、このネットでは「空き電話機」の位置に 3個の電話機がトークンとして記憶されていることが目ざましいことである。こ のネットは、3個の電話機、初期マーキングに対応する数のトークンが含まれて いるときには、それ以上の電話機についても、すべてのテストケースをシミュレ ー ションする。新しい位置「電話帳」も「空き電話機」と同じトークンを含んでお り、被呼加入者の選択を制御する。前の例と異なり、この場合には加入者は自身 に発呼することができる、すなわち加入者は自身の番号をダイヤルすることがで きる。その番号をダイヤルすることができるすべての加入者がこの位置に記入( マーキング)される。「Aダイヤル」の遷移では、この番号は、サンプルだけさ れ、マーキングは、変更されない(試験エッジ)。加入者が自身にダイヤルする 場合を、もう1つの確率的レートをそなえた独立の遷移により処理することは困 難ではないが、この例では、これ無しにすませた。「Aダイヤル」遷移の確率的 レートは、加入者数に合わせて変更され、1200sの平均継続時間に減らされ た。その結果、図4bのように、各個別加入者は、平均して3600s後にダイ ヤルしようとする。ダイヤル後、ダイヤルしている加入者に対応するトークンが 「空き電話機」位置から除去され、第1のコンポーネントに発呼者の値があり、 第2のコンポーネントに被呼者の値がある新しい組トークンが位置「AがBにダ イヤル」に記憶される。たとえば、これは組(1,1)、すなわち加入者1が自 身に発呼することになるかも知れない。この場合には、遷移「B空き」が不活性 化される。アドレスが「B」のフローエッジが「空き電話機」から「B空き」に 至り、「AがBにダイヤル」からエッジアドレス(A,B)を通って「B空き」 に至るエッジが必然的にBの値を値1(「AがBにダイヤル」のトークン(1, 1)の第2のコンポーネント)にリンクするので、Bが同じ値、すなわち1であ るトークンは「空き電話機」には見出されない。このトークンは、発火の間に「 Aダイヤル」から結局減じられたからである。しかも全く同じ理由で、「空き電 話機」から「B空きでない」への禁止エッジは、遷移「B空きでない」に対して 禁止の効果をそなえていない。禁止エッジは、フローエッジと全く逆の動作を行 うからである。したがって、「B空きでない」が起動され、平均して5s後に発 火する。Aが(1,1)の第1のコンポーネントにリンクされていたので、値が 1のトークンが位置「A話中音」に記憶される。これにより、普通の電話網で期 待されるように、加入者1は話中信号を聞くことがシミュレーションされる。こ のとき、加入者には短時間の後に受話器を戻すしかなく、再び「空き電話機」に 加わる。これに反して、組(1,2)が位置「AがBにダイヤル」にある場合 には、トークン値2は、まだ「空き電話機」で利用でき、遷移「B空き」が起動 されるが、「B空きでない」は、起動されない(禁止エッジが起動を妨げる)。 同時に、遷移「Aダイヤル」も起動されるので、もう1人の加入者は、いつでも ダイヤルを開始することができ、これは被呼者にも当てはまる(たとえば、2が 1にダイヤルする)。平均7秒続く擬似されたセットアップ接続の後に遷移「B 空き」が発火した場合のみ、(被呼者自身が既にダイヤルして「B空きでない」 が起動されていない限り)被呼者が「空き電話機」位置から除去され、成功裏に スイッチングされた加入者対の値をそなえた組トークンが「A呼出し音、B呼出 し信号」に記憶される。被呼者は、まだ何の動作もしていないが、被呼者は、も はや「空き」ではない。他の発呼者は、「A話中音」に終わる、すなわち話中信 号を間くことになる。この位置に基づいて、他の加入者によるダイヤルの新たな 試みは別として、被呼者Bは、今、呼を受け入れることができる(平均して10 s後の遷移「B応答」)か、または発呼者Aが受話器を置く(平均20s後の遷 移「B無応答」)。第2の場合には、両方の加入者とも再び位置「空き電話機」 に入れられ、コマンド「Aオンフック」がPNM−CGによりSUTに送られる 。 明らかなように、このネット構造は、非カラーネットよりずっと簡単であり、 しかもはるかに強力である。どんなに多数の電話機でも、単に「空き電話機」お よび「電話帳」にトークンを追加するだけで制御することができ、更に位置また は遷移を導入する必要は無い。カラーペトリネット試験モデルに基づくこのよう なテストケースジェネレータを初めに使用することにより、極めて短時間に、多 数の擬似加入者に対して電気通信システム用運用試験に通すためのテストケース または試験コマンドを自動的に遂行することができる。 図8aの4)に示されるような確率的発火の実現も、ネットの時間的進行を制 御するために図4bと4cの2つの例で使用された。確かめられた遷移継続時間 はすべて指数分布に従うので、結果として分析が簡単になっても、この型のネッ トを使用する実モデルシステムの能力は限定される。たとえば、電話の通話継続 時間については、指数分布よりもガンマ分布の方がより良く近似する動作が実際 に観測される。しかし、遷移継続時間の他の分布を許すと、確率的ペトリネット の都合のよい分析の性質は失われる。 本発明は、遷移の選択と時間の進行が分離される構成を提案する。この構成は 図8bの3)に示されている。ここには、4つの異なる時点に同じ(非カラー) ペトリネットが示されている。ここでは、発火遷移を選択するだけのためにこの ようなネットで使用される確率的レートまたは継続時間は、もはや遷移に付けら れていない。ここでは、確率的レートは時間の進行に対して全く無意味である。 この型のネットでは、遷移は常に無時的に発火するからである。その代わりに、 位置S2は、二重リングによって強調され、5sという時間が付けられている。 S2は、待ち時間付きの位置である。 この例では、T1はまず時点0sで発火する。時間は、経過していない。第2 の図では、まだ時点0sでT1により待ち時間付きの位置S2にトークンが記憶 される。S2に記憶されたトークンは、5s間「潜在」している。すなわち、あ る程度まで、実際には存在していないので、遷移T2を起動しない。これは、5 sの時点まで変わらない。次に、トークンの待ち時間が終わり、T2が起動され る。このとき、時間進行無しにT2が発火し、S2からトークンを除去する。 この例では、待ち時間は、一定であった。しかし、待ち時間は確率分布によっ て示すこともでき、したがって新しく記憶されたトークン毎に別の値をとること もできる。同じ待ち時間位置に数個のトークンが引き続いて入れられると、それ らの待ち時間は、記憶の瞬間から個々に適用される。したがって、待ち時間位置 は、すべてが待ち時間によって与えられる同じ動作時間をそなえた無限の数の動 作局のある待ち行列ネットを実現する。図4cで位置「空き電話機」を3600 sの待ち時間のある位置に置き換えると、この値は、もはやトークンの数に合わ せて変える必要は無く、より多くのトークン(より多くの加入者)は、独力で時 間単位当たり、より多くのダイヤルの試みに至る。すべての加入者は、それ自身 の待ち時間をそなえているからである。これに反して、図4cのような普通の確 率的ペトリネットでは、どれだけ多くのトークンが利用できるかにかかわりなく 、遷移は、その確率的レートに対応する頻度で発火するだけである。 図4dは、図4cと同じペトリネットを示すが、遷移に時間が付く代わりに、 位置に待ち時間が付いている。遷移に記された確率的レートは、遷移発火シーケ ンス、したがって、時間進行を生成することなく、遷移相互の間の発火頻度の相 対を決める役目だけを果たす。したがって、ここでは、それらは確率的優先順位 としてだけ示されている。時間的進行は、完全に待ち時間付きの位置の中に含ま れている。このネットでは、待ち時間は大ざっぱに図4cの待ち時間に相当する 。図4dの位置「A呼出し音、B呼出し信号」の中のトークンの滞在時間は、た とえば平均値6.67sの指数分布になっており、ran_exp(6.67s )の式で与えられる。これは待ち時間を決めるとき、指数分布に対するランダム 発生器の呼出しを記号化したものである。図4cでは、滞在時間は、2つの遷移 「B応答」と「B無応答」の指数分布発火継続時間を重畳することによって得ら れる。これにより、レート=両方の遷移レートの和(1/(10s)+1/(2 0s)=0.15/s)、平均値1/(0.15)=6.67s(平均値=レー トの逆数値)の指数分布が得られる。ダイヤル試行の間の継続時間は、図4dで は位置「起呼」によってシミュレーションされる。位置「起呼」では、非カラー トークンが除去され、発火の目的で戻される。挿入されたトークンは、潜在して いるので、遷移は、平均1200sの待ち時間の後になって再び発火することが できる。位置「空き電話機」が待ち時間付き位置として実行された場合には、被 呼加入者Bとして選択された「空き電話機」の中のトークンは、たとえまだ潜在 していても、遷移「B空き」を発火させるために利用することはできない。 待ち時間付き位置の利点は、遅延のモデルを形成するように指数分布以外の分 布を利用できるということである。確率的性質のため、時間的進行が無視されて も、ペトリネット自体は、マルコフ連鎖として動作し続ける(これは「埋込みマ ルコフ連鎖」と呼ばれる)。これは、遷移の選択が他の型の分布によって制御さ れる場合には当てはまらず、したがって、多数の場合にネットの分析を行うこと は、もはやできない。 図4に示された運転試験装置の実施例では、図3bで説明したように、試験シ ステムは、帰還された状態変化を使用して、比較器CMPでエラー評価を行うこ とができる。しかし、図4に示された実施例では、試験コマンドによって指定さ れる試験システムの状態は、各々正確にペトリネットの現在の状態(すなわち、 トークンの占める位置)に対応すると仮定しなければならない。しかし、試験コ マンドによってSUT内に期待された状態変化が生じない場合、ペトリネットと 試験システムは、同期からはずれるので、試験コマンドを更に生成してもSUT の中に再構成可能な状態変化が生じることはもはや無く、したがって、試験ラン は、停止しなければならない。状態モデルと試験システムとの間の同期が失われ ることは、もちろん、SUTの中でエラーが発見されたということを意味し、用 途によっては、一旦エラーが見出されれば、試験を停止することで充分かも知れ ない。しかし、平均罹障時間(MTTF)を判定するために、エラー後も試験を 続行して、エラー頻度の統計量を測定することが望ましい。しかし、この目的の ためには、SUTの状態についての情報を状態モデルに帰還することが必要であ る。 図5に示す本発明に従ったTCGの実施例は、本発明のこのような改善を表し ている。最初に、図5aは、帰還TCG−PNF付きペトリネットに基づくテス トケースジェネレータの構造を示す。PNMシミュレータは、付加要素として観 察された信号を受信して処理する信号ハンドラPNM−SHを含んでいる。遷移 動作だけでなく、ペトリネットモデル条件は、信号ハンドラに対する符号を含ん でいる。このモデル依存符号は、観察された信号に依存する方法でマーキン記憶 装置MSt内にトークンを入れるよう信号ハンドラを命令する。したがって、S UTの観察された信号は、そこの遷移の発火に影響を及ぼしてシミュレーション のシーケンスを変えるために、ペトリネットモデルのある同期位置に即座にトー クンとして現れる。こうして、ペトリネットモデルにおいて適切な遷移および待 ち時間阻止位置を使用して観察された信号が期待信号に対応するか、またそれが 正しい時間に受信されたかどうかを判断することができる。 信号が十分間に合って受信されるかどうかを監視する本発明に従ったペトリネ ットのこのようなネット要素を図8bの4)に示す。遷移“動作を行いタイマを スタート”によりSUTへコマンドが送信され、決定的待ち時間tを有する待ち 時間阻止位置“タイマ”内にカラートークンを格納する。同時に、同じ値のトー クンが位置“ウェイト”に格納される。同期位置として太字で表した位置“観察 された信号”は、信号受信時に信号ハンドラにより発生されるカラートークンを 受け入れる役を果たす。エッジアドレス“x”は、適切な信号しか受け入れられ ないことを保証するものである。例えば、番号3により電話の呼出信号が期待さ れる場合には、対応する信号がSUTにより受信される場合に信号ハンドラは、 値3を有するトークンを発生しなければならない。このようなトークンが待ち時 問t内に受信され、かつ“ウェイト”および“タイマ”内のトークンと一致する カラーであれば、遷移“オンタイム”が起動されて発火される。クリアエッジに より位置からの全てのトークンが待ち時間であってもなくても常にクリアされる ことをお判り願いたい。潜在的トークンも未定義マーキングに属することがある ため、待ち時間阻止位置において、これらの意味に基づいてのみクリアエッジは 、正確に知られていないトークンを明確に定義されたトークンへ変換する実際の 感覚を正当化することができる。すなわち、“オンタイム”が発火すれば、ネッ トは、期待信号が十分間に合って受信されタイマトークンが推定されると判断し ている。しかしながら、信号が受信されなければ、“オンタイム”は、起動され ず“タイマ”内のトークンの待ち時間が経過した後で遷移“タイムアウト”が発 火する。その結果、ネットは、期待信号が十分間に合って受信されず適切な遷移 動作によりエラーがプリントされることがあると判断する。遅すぎて受信される 信号は、その後“観察された信号”内に止まるが、信号が期待されない場合には (もう1つの位置で示される)正確にアクティブであるもう1つの遷移により即 座にクリアすることもできる。 図5bは、図4dからのSUTに関する同期付きペトリネットを示す、すなわ ちSUTからの信号がネット内で考慮される。ネットの構造は、大部分図4のそ れと同じである。しかしながら、ここには3つの同期位置“話中音”、“呼出音 ”および“B呼出し信号”があり、加入者Aが話中音もしくは呼出音を聞くこと 、あるいは加入者Bの電話機が呼出し中であることを知らせる。2つの待ち時間 阻止位置“話中タイマ”および“呼出し信号タイマ”が前記構造により信号が1 0s内に十分間に合って受信されるかどうかを監視する。ここで、““呼出し信 号タイマ”は、2つの信号、すなわちAにおける呼出し音およびBにおける呼出 し信号を即座に期待する。両信号共トークンとして存在しかつトークンの値がA もしくはB加入者に対応する場合しか遷移“呼出し信号OK”は”、発火されな い。一方、“呼出し信号タイマ”が自然な経過をたどると、遷移“タイムアウト ”が発火してA加入者は、電話を切りコマンド“errormsg”を使用し てエラーメッセージを出力する。話中音は、同様に処理される。同期位置から遷 移“Aダイヤル”へのクリアエッジも監視する価値がある。それらは加入者が別 の加入者へ次にダイヤルする時に、関連する全てのトークン(しかも、それだけ )が前の会話からクリアされることを保証する。クリアエッジは、遷移“Aダイ ヤル”の発火になんら影響を及ぼさないため、トークンが実際に存在するかどう かは無関係である。 同様な機構を使用してトークン(自動構成)の形の試験ペトリネット内の試験 (電話機、基地局等)やそれらの特性(たとえば、各加入者に対するGSM網内 のネットワークオペレータにより個別に解放しなければならない呼転送、会議呼 等のシミュレーションされた加入者により指示される特殊サービス)に利用でき る操作手段を自動的に輸入することができる。シミュレーションが開始される前 に、ネット内の接続された電話機の数およびカラーペトリネットの場合にはアイ デンティティをたとえばそのトークン内の双方向インターフェイスBD−INT により公表することができ(カラーネットの場合はアイデンティティを1つの値 として)、それは電話機が適切な位置へ格納されるためである。シミュレーショ ン中もしくは前に加入者に対してサービスが解放されると、加入者の値を有する カラートークンがサービスに割り当てられた特殊同期位置内に現れることがあり 、このサービスの使用を許される各加入者に対するトークンを含んでいる。その 必要条件は、各変化に対して独立にあるいはペトリネットからの要求に答えて、 インターフェイスBD−INTがこの情報を信号形式で供給することである。 電話機のアイデンティティおよび、それらにより予約される“多者転送”およ び“呼転送”サービスがカラートークンの形で同期位置に格納されるカラーネッ トからの詳細を図5cに示す。遷移“呼セットアップ”において、2台の電話機 間の呼がセットアップされる(極端に単純化した形で)。A加入者(呼を開始し た加入者)が多者サービスを予約しておれば、遷移“結合”により三者会議の形 成にさらに加入者を加えることができる。さもなくば、呼は、遷移“呼終了”に より完了するだけである。また、そのサービスを予約しておれば、ネットにより 個別の加入者が別の加入者へ呼転送を切り替えることができる。明瞭にするため に、ネットの例には加入者や電話システムが転送された呼にどのように反応する と思われるかは示されていない。 対応する信号が双方向インターフェイスBD−INTにより供給される場合に は(自律的にもしくはペトリネットからの要求に答えて)、太字同期位置内に維 持されたトークンは、シミュレーション中もしくは前に信号ハンドラPNM−S Hにより位置内に格納することができる。 図4bおよび図5bについて説明したように、試験コマンドの発生を開始する ためにトークンは、“空き電話機”および“電話帳”のような初期状態とされる 。ペトリネットがペトリネットモデルシミュレータPNM−Simにより実行さ れる間に遷移が発火し、トークンは、位置から除去されるか、もしくは他の位置 へ加えられて、新しいマーキングが得られる。したがって、ペトリネットが実行 される間の現在の“スナップショット”は、ペトリネットの特定マーキングを示 す。規則的な同期が存在する場合には、試験システムの外部状態は、試験システ ムの内部状態に対応する。 任意の初期状態もしくは中間状態を指定できるようにするために、試験コマン ドにより内部状態および外部状態をリセットできることが望ましい。図6に示す ように、本発明に従ったテストケースジェネレータのもう1つの実施例により、 このようなリセットが可能とされる。 図6は、テストケースジェネレータを示し、そのPNMシミュレータは、ペト リネットの実行中に“スナップショット”、すなわちネットの現在のマーキング を一時的に格納することができるリセット記憶装置RStを含んでいる。PNM −SimからPNM−Sへの矢印で示すように、これらのスナップショットマー キングも格納されたペトリネットモデル内に恒久的に含めることができる。この ようなマーキングの格納を行うこと、およびこれらの状態内のネットを1ステッ プでリセットできることがなぜ有益であるかについて、さまざまな理由がある。 ネットが異なる初期状態で開始される場合には、例えば所望する開始状態のライ ブラリを構成することができる(例えば、試験システムのさまざまなサービスを 個別に調べる)。試験システムのエラーが発見される場合には、ネットはエラー が発見されたマーキングを自動的に記録することができ、その後、試験官がスナ ップショットにより状況を解析することができる。最後に、TCGにより試験シ ステムエラーが発見されたら、試験システムとペトリネットモデルの両方を再同 期の目的のために定義された状態へ迅速に変換し戻すのが適切である。 対応する試験コマンドによりリセット操作が促される(遷移動作)場合には、 ペトリネットコマンドジェネレータは、リセット記憶装置RStからのスナップ ショットマーキングをロードして現在のマーキングをこのスナップショットマー キングヘセ七ットするようペトリネットモデルシミュレータを命令する。次に、 ペトリネットは、スナップショットが格納された時の状態へ1ステップでシフト し戻される。 図4、図5、図6の実施例が組み合わされた、すなわち試験コマンドがペトリ ネット状態モデルに基づいて発生され(図4)、カラートークンとの同期が実施 され(図5)かつ所定のトークンヘリセットすることができる(図6)、実施例 を図7に示す。 同期位置によりエラーを発見できるようにした後で、リセットコマンドを使用 してネットを初期状態へシフトし戻す単純な例を図7bに示す。図5bからのネ ットの一部を図7bに示し、スナップショットマーキングの格納および検索を手 配する動作が補足されている。最初に、非カラー位置“スタート”があり、それ に基づいて禁止されたエッジが遷移“Aダイヤル”の発火を防止する。替わりに 、遷移“初期”が起動される。発火すれば、リセット記憶装置内の名称“スター ト”の下のコマンド“‘スタート’格納”によって、“スタート”からトークン が除去されて現在のマーキングが格納される。したがって、スナップショットマ ーキング“スタート”は、もはや位置“スタート”内にトークンを含まず、その 結果ネットは、即座に遷移“Aダイヤル”を発火することができる。スナップシ ョットマーキング“スタート”をリロードするコマンド“‘スタート’リセット ”が、SUTからの信号が十分間に合って受信されない場合に発火する、“タイ ムアウト”遷移内に含まれている。したがって、ネットは、初期状態で再開され る。SUTも初期状態内へシフトされるように、利用可能な全ての電話機(この 呼に関わるものだけでなく)がコマンド“全て:オンフック”により切られる。 特に電話網の実施例に関して試験コマンドの発生、同期およびリセットを説明 してきたが、試験コマンドのこのような発生、同期の状態変化のこのような帰還 、 およびこのようなリセットは、電話網の試験に対して特に有利な効果は得られる が、それに限定されるものではない。被試験システムに無関係に、各受入れ試験 にとって極めて重大な“平均故障間隔”値を求めるために、前記した操作試験装 置を使用しかつペトリネットモデルに支援されて任意の試験システムを試験する ことができる。 図8cにおいて、ペトリネットのより詳細な例が最終的に単純な電話網に応用 される。ペトリネットのこのような表現は、ペトリネットの実行前および実行中 にも、図2a、図2bに示すエディタを使用してテストケースジェネレータによ りディスプレイすることができる。 図8cでは、ペトリネットモデルジェネレータPNM−Gは、非常に単純な電 話網のモデルが作り出されたエディタ(次の)として実行される。エディタ機能 および最上位ペトリネットモデル(次の−‘dem’)を有する主ウィンドウ、 遷移“AがBを呼出し”がより細かい粒度のペトリサブネット(次のサブシステ ム−‘AがBを呼出し’)としてモデル化されるより小さいウィンドウおよび位 置(次の位置)と遷移(次の遷移)の内容を示す2つの会話ウィンドウを含む、 いくつかのウィンドウが開けられる。このペトリネットモデルジェネレータでは 、遷移がサブネットを含むことができるようにモデルを階層的に構成することが でき、ここではそれらはエディタにより白で埋められた矩形として表される。こ のようなサブネット遷移に接続される全ての位置がサブネット内で入出力位置と して利用できる。サブネットは、それ自体のウィンドウ内に表現され順にサブネ ットを含むことができる。このようにして、ちょうど複雑なソフトウェアプログ ラムがそれをサブプログラムへ分割することにより判り易くされるように、かな り複雑なペトリネットも簡潔な方法で表現することができる。 遷移の確率的優先順位、SUTへ送られる試験コマンド(動作)および考えら れる述語は、ネット自体には表現されず、各遷移についてマウスをクリックさせ て開くことができるウィンドウ内に表現されてネット表現内に含まれる情報を管 理できる程度に制限するようにされる。述語は、エッジアドレスの変数にわたっ て指定することができかつ遷移が発火できるように起動する可変リンクにより満 たされなければならない論理表現である(本例では、aは、bに等しくないこと が要求される、すなわち“電話帳”からのトークンbおよび“イナクティブ加入 者”からのトークンaは、異なる値を持たなければならず、さもなくば遷移“A がBにダイヤル”は、発火しない)。この遷移により試験コマンドとしてコマン ド“=aから=bへダイヤル”が送られる、すなわちトークンbにより表される 被呼者の番号をダイヤルする発呼者がトークンaにより決定される。コマンドが 実行されると、変数aおよびbは、発火中にこれらの変数にリンクされるトーク ンの値により置換される。遷移は、ここではレート1の指数分布(“指数レート =1”)に対応する確率的優先順位で発火する。決定的優先順位を選択すること もできる。 位置情報を含むウィンドウ内で、位置の容量は、有限値もしくは無限値に設定 することができる。この位置内の全てのトークンが持たなければならないカラー は、“位置のタイプ選択”で設定することができ、本例では、位置“接続”に対 して、それらは整数の2項組として定義されるカラー“接続”のトークンである 。“待ち時間式”は、アクティブであるため位置は、待ち時間により阻止され、 待ち時間式“_ran_exponential(15000)”は、平均値1 5000の指数分布数に対して乱数発生器により発生される乱数を示す。したが って、新しい各トークンがこの分布に従って新しいランダムな待ち時間を受信し 、待ち時間は、ここではmsで示される。最後に、フィールド“含まれたトーク ン”内に2つのトークン、アクティブトークン(3,2)および潜在トークン( 1,4)が見られる。両方のトークンが(ちょうど位置自体および各遷移のよう に)、ここでは1973および1965の進行中の識別番号を有し、それらは、 内部処理のためにしか使われずペトリネットの意味において重要ではない。1, 2,3,4の値は、試験システム内の特定の電話機を示し、発生された試験シス テムへ送られる最終公式化試験コマドしかないため、それらの呼出番号は、モデ ル内で知られる必要はなく、コマンドジェネレータやテストケース実行器(IN T,TCE)だけが知っておればよい。最後に、位置ウィンドウは、それを介し て新しいトークンを定義することができる(“新しいトークン”)一連のボタン も含んでおり、トークンの値は、変えることができ(“トークン編集”)、特定 のトークンを消去することができ(“トークン削除”)あるいは全てのトークン を除去することができる(“全トークン削除”)。 図示するペトリネットの構造は、単純で図4dに示す例に完全に類似している が、その特定のインプリメンテーションは、完全に同一ではない。 前記したように、本発明に従った操作試験装置および操作試験方法では、ハー ドウエア構成、考えられる状態、状態変化に必要な試験コマンドおよびトラフィ ック値(遷移的確率および確率的優先順位)のみに基づいてエディタにより電話 網の試験状態モデルを発生、ディスプレイもしくは変化することができる。状態 モデルシミュレータが遷移的優先順位および現在のマーキングに基づいてペトリ ネットのランダムに制御されたシミュレーションを実行する。遷移が発火される と、遷移動作のテキストがコマンドジェネレータへ送られ、それは、テキストを コマンドとして解釈して対応する試験コマンドを試験システムへ送信する。 したがって、ペトリネットをこのように試験コマンドやテストケースの発生に 使用すると、操作中に実際に遭遇する操作条件に近い試験条件で、例えば電話網 や移動電話網等の、複雑な試験システムを試験できる操作試験装置を利用できる ようになる。操作が自動化され、大きな確率的に有意数のテストケースを極端に 短時間で発生することができる。その結果、統合、システムもしくは受入れ試験 のコストが低減される。 操作試験システムの実施例を以下に示し、SUTは、一般的な通信装置KVに 関連しており前記したテストケースジェネレータTCGおよび試験装置インター フェイスINTは、一緒に試験装置TVを形成する。通信装置の電気的接続線( ハードウエア妨害器)のハードウエア割込みは、発生した試験コマドにより実施 される。 本発明に従ったこのような通信装置KVおよびこのような試験装置TVを有す る通信システムKSの一般的構造を図9に示す(したがって、KVは、被試験シ ステムに対応し、試験装置インターフェイスおよびテストケースジェネレータを 含む)。 通信システムKSは、一緒に接続された通信装置KVおよび試験装置TVを含 んでいる。図9には通信装置の選択された部品、電話機T1からTnおよび送信局 UEV1からUEVn、も図示されている。T1およびT2は移動電話機を示し、 T3は従来のPSTN電話機を含んでいる。送信局UEV1およびUEV2も移動 電話機への無線通信接続をセットアップすることができる移動電話送信局である 。本発明に従って、送信局UEV3は、もう1つの通信網の送信局もしくは通信 装置内でデータを送信するもう1つの装置とすることができる。通信装置は、と りわけ、被呼移動電話機をネット内で絞り込むことができて、移動電話機が呼出 し中に送信局の捕捉エリアから移って行く場合に、対応する呼をもう1つの送信 局へ通してあるユーザサービスを起動できることを保証しなければならない。デ ータ交換の目的のために、通信装置は、試験装置に接続され、それにより試験プ ログラム(すなわち、テストケースジェネレータからの試験コマンドを有するテ ストケースの1つ以上のシーケンス)および/もしくは試験命令、すなわち通信 装置を試験する試験コマンドを発生して実行することができる。 すなわち、本実施例では、図示する通信装置KVは、試験装置TV、すなわち 前記したTCGにより状態モデルに基づいて発生される試験コマンドにより制御 される。 本発明に従った通信システムのもう1つの実施例のブロック図を図10に示す 。試験装置TVは、通信装置KVから離れて配置された中央信号処理装置ZVを 含んでいる。試験装置は、送信局UEVの複数の電気的接続線に系統的に、すな わち精密な時間的仕様により割り込みできるように通信装置の送信局UEV内に 配置される割込装置UV(すなわち、前記した妨害要素)も含んでいる。割込装 置UVは、中央信号処理装置内に配置されたコンバータ装置WVに接続されて操 作信号を受信する。コンバータ装置は、プログラマブルデータ処理装置Sに接続 されている。このデータ処理装置Sは、前記したテストケースジェネレータTC Gである。 プログラマブルデータ処理装置Sにより、試験命令を自動的に発生したりオペ レータによりインタラクティブに発生することができる。コンバータ装置は、試 験命令に従って発生されるデジタル試験信号を操作信号へ変換して割込装置UV へ送信し、それにより送信局内の個別の電気的接続線もしくは電気的接続線群に 操作信号に従って特定期間割り込むことができる。 通信システムへの割込みの影響は、例えば、手動ダイヤル、通話、ユーザサー ビスの起動により同時に確立される。 別の実施例では、割込みの影響は、送信局UEVのポーリング局を介して確立 することもできる。 本発明に従った通信システムのもう1つの実施例を図11に示す。電話機T1 からTnおよび送信局UEV1からUEVnの接続、すなわちアンテナケーブルは 、試験装置の移動シミュレーション回路BSに接続されていて、移動電話機の移 動およびエアパスをシミュレート、すなわち再生することができる。コンバータ 装置は、電話機T1からTnおよび送信局UEV1内の割込装置UVにも接続され ていて、操作信号に基づいて電話機および割込装置を制御し電話機から応答信号 を受信する(すなわち、これらの操作応答信号は、図5a以下に示す試験システ ムの観察された信号に対応し、ペトリネットTCG−PNFのテストケースジェ ネレータへ帰還される)。移動シミュレーション回路およびコンバータ装置は、 それぞれプログラマブルデータ処理装置S(テストケースジェネレータ)に接続 されている。 試験中に、送信局間の移動電話機のシミュレーションされた移動に対する試験 命令だけでなく、図10に関して前記したように、割込装置を操作するためのプ ログラマブルデータ処理装置から試験命令(すなわち、状態モデルに基づいてT CGにより発生される試験コマンド)が供給される。コンバータ装置は、電話機 のキーパッドおよびマイクロフォンを操作する操作信号も供給し、電話機のラウ ドスピーカおよび呼出装置から応答信号を受信する。 移動シミュレーションが必要でなければ、電話機および割込装置UV1-nの接 続、すなわちアンテナケーブルは、移動シミュレーション回路BSに接続する必 要がないことに注意される。1つ以上の送信局UEV1-nに付加割込装置UV1-n を設けることができる。 図10に従った通信システムにおける試験プロセスのフロー図を図12に示す 。通信装置を試験する命令(コマンド)は、プログラマブルデータ処理装置S内 で発生される、あるいはメモリ媒体に格納される試験命令もしくは試験プログラ ムが呼び出されて実行される。試験命令/試験プログラムの実行を要求される場 合には、コンバータ装置WVへ送信され、そこで操作信号へ変換されるデジタル 試 験信号がプログラマブルデータ処理装置Sにより発生される。操作信号は、割込 装置UVを制御する。したがって、送信局UEV内の1本以上の電気的接続線が 系統的に所定期間割り込まれる。同時に、通信装置KVが手動操作、例えばダイ ヤル、通話される。通信装置KVの機能は、記録される、あるいは記録されたデ ータがプログラマブルデータ処理装置Sにおいて自動的に評価される。 図11に示す通信システムに従って、試験命令/試験プログラムを制御するこ とによりネットも自動的に操作することができる。この場合、電話機T1からTn ーパッドおよびマイクロホンを操作するために、TCGにより発生されるデジタ ル試験信号は、コンバータ装置WV内のデータ処理装置Sにより付加操作信号へ 変換される。音声チャネルを介して通信装置KVから送信される操作信号、ラウ ドスピーカからの操作信号およびコンバータ装置WV内の電話機の呼出装置から の操作信号もデジタル操作応答信号へ変換され、プログラマブルデータ処理装置 Sへ送信され、そこで記録もしくは評価される。 呼に関与する各電話機を識別する識別信号を試験装置TVを介した音声チャネ ルを介して試験命令により制御されるように送信することができる。そのために 、2台の電話機を伴う呼もしくは3人以上の加入者を含む会議呼における複数の 電話機の各電話機対間で音声チャネルがセットアップされ、第1の電話機を明確 に識別する信号音パルスのパターンが第1の電話機に基づく音声チャネルを介し て送信される。音声チャネルを介して送信される信号音パルスのパターンの受信 が呼に関与する第2の電話機において監視される。第1および第2の電話機間の 信号音パルスパターンの送信は、例えば通常GSMにおいてそうであるように、 音声圧縮および音声伸長の存在の元で行われる。信号音パルスのパターンは、音 声圧縮および音声伸長を使用する場合に、それが第2の電話機で受信される時に 第1の電話機を識別することもできるように選択される。 本発明に従った試験装置の部分図を図13に示す。複数の外部データ処理装置 、すなわちデータディスプレイ局C1からCnが遠隔データ送信局DFVを介して プログラマブルデータ処理装置Sに接続されている。プログラマブル外部データ 処理装置C1からCnは、クライアントであり、プログラマブルデータ処理装置S は、サーバである。図示する典型的な実施例では、試験命令もしくは試験プロ グラムを外部データ処理装置で発生および/もしくは実行することができる。 図14は、対応する試験プロセスのフロー図である。独立した試験プログラム もしくは、試験命令を1台以上の外部データ処理装置で実行することができる。 試験命令は、外部データ処理装置により遠隔データ送信局DFVを介して“クラ イアント”プロセス内のプログラマブルデータ処理装置S(サーバ)へ送信され る。クライアントプロセス内で送信される命令に従って、サーバSは、コンバー タ装置もしくは“サーバ”プロセス内の移動シミュレーション装置へ送信される データ制御信号を発生する。 図15は、送信局内の本発明に従った割込装置の構成に対するブロック図であ る。割込装置は、通常直接接続される回路カードSKもしくは回路カードキャリ ヤSTのコンタクトストリップKL1およびKL2間に相互接続されている。この ようにして、回路カードキャリヤSTと回路カードSK間の個別のライン接続は 、特定期間だけ系統的に割り込むことができる。 図示する例とは異なり、複数の回路カードおよび非常に多数の割込装置を送信 局に設けることもできる。 図16は、本発明に従った割込装置のもう1つの例を示す。複数の可制御スイ ッチがS1からSnで示されている。個別もしくはいくつかのスイッチは、コンバ ータ装置WVからの操作信号により特定期間開放することができる。このように して、回路カードと回路カードキャリヤ間の接続線が割り込まれる。 図17は、本発明に従った割込装置のもう1つの構成図を示す。送信局は、各 各がコンバータ装置により制御可能な複数の割込装置UV1からUVnを介して回 路カードキャリヤSTに接続される複数の回路カードSK1からSKnを含んでい る。 図18は、本発明に従ったコンバータ装置WVの典型的な実施例を示す。デジ タル制御回路DSが変換回路ASに接続されている。デジタル制御回路DSには 、論理回路およびコンバータ装置WVへ適応するために電話機等の特殊構成ファ イルが送信局UEVに対して格納されるメモリが取り付けられる。回路には、論 理および操作信号を発生するのに必要なフィルタが取り付けられる。デジタル制 御回路DSのメモリ装置内に格納される構成ファイルを使用して、プログラマブ ル データ処理装置Sにより受信される試験命令がデジタル制御回路DSにより変換 回路ASへ送信されるデジタル制御信号へ変換される。変換回路において、デジ タル制御信号は、各目標装置(さまざまなメーカの電話機、さまざまなタイプの 送信局)に適応されたアナログ操作信号へ変換され、次に送信局UEV内の割込 装置を操作するように送信されるか、あるいは選択された電話機へ送信される。 図19は、本発明に従った通信装置KVの一部の典型的な実施例を示す。ここ では、割込装置UVは、さまざまな送信局UEV間の電気的接続に割り込めるよ うに構成されている。そのために、割込装置UVは、2つの送信局UEV間に配 置される。別の典型的な実施例では、さらに送信局UEV間にさらに割込装置U Vを配置することができる。 図20は、本発明に従った通信システムのもう1つの典型的な実施例のブロッ ク図を示す。送信局UEVは、移動サービス交換局MSC、基地交換局BSCお よび通信装置KV内で信号を送信する基地トランシーバ局BTSを含むGSM送 信局である。移動シミュレーション回路BSが基地トランシーバ局BTSと移動 電話機Tとの間に接続されており、このBS回路は、コンバータ装置WVにより 制御されながら移動電話機Tの移動をシミュレーションする。電話機Tおよび割 込装置UV1およびUV2もコンバータ装置WVに接続されて、そこからの操作信 号により制御され、コンバータ装置WVへ応答信号を送信するようにされている 。図10に関して前記したように、コンバータ装置WVは、プログラマブルデー タ処理装置Sにより制御される。 下記の名称が図9から図20において使用される。 KS 通信システム KV 通信装置 TV 試験装置 UEV1-n 送信局 S 中央信号処理装置(サーバ)のプログラマブルデータ処理装置 WV コンバータ装置 T1-n 電話機 C1-n 外部プログラマブルデータ処理装置 DFV 遠隔データ送信装置 SK 送信局の回路カード ST 送信局の回路カードキャリヤ KL コンタクトストリップ DS デジタル制御回路 AS 変換回路 BS 移動シミュレーション回路 ZV 中央信号処理装置 MSC 移動サービス交換局 BSC 基地交換局 BTS 基地トランシーバ局 UV 割込装置(妨害要素) したがって、図9から図20の実施例は、電話通信装置を試験する例を示し、 コンバータにより割込みハードウエアを制御するための実際の操作信号がそこか ら発生される試験コマンドがテストケースジェネレータTCG、すなわちデータ 処理装置により発生される。図5a等に一般的に示したように、同期やリセット のために操作応答信号もテストケースジェネレータへ帰還させることができる。 したがって、図1から図8に関して説明した実施例は、全て図9から図20の実 施例に適用できる。 図1から図8では、テストケースジェネレータおよびインターフェイスは、別 別に考慮されたが、インターフェイスもテストケースジェネレータへ割り当てる ことができる。例えば、テストケースジェネレータおよびインターフェイスは、 図9から図20では、試験装置TVとして結合され、中央信号処理装置のデータ 処理装置がテストケースジェネレータ機能を引き継ぎコンバータ装置や割込装置 等の他のユニットは、インターフェイスに対応する。 したがって、本発明に従った操作試験装置および方法が適用されるタイプの試 験システムは、使用するインターフェイスINTもしくはTCEに依存するにす ぎず(後者は、インターフェイスが負荷発生等のより複雑なタスクを引き受ける 場合であり、したがってテストケースを実行する(TCE)手段として実行され る)、試験コマンドにより所望の状態変化を試験システム内の実際の信号へ変換 して状態変化に対応する方法でテストケースジェネレータへ帰還させる。
【手続補正書】 【提出日】平成11年9月30日(1999.9.30) 【補正内容】 1. 請求の範囲を別紙の通りに訂正する。 2. 明細書を以下の通りに訂正する。 (1) 第7頁、第16行の「遷移」を『変化』に訂正する。 (2) 第7頁、第18行の「遷移」を『変化』に訂正する。 (3) 第7頁、第23行の「請求項31」を『請求項45』に訂正する。 (4) 第7頁、第24行の「を有し」を『により』に訂正する。 (5) 第7頁、第26行の「試験コマンドを」を『試験装置インターフェース( INT)により試験コマンドを』に訂正する。 (6) 第7頁、第27行の「試験装置インターフェース」を『前記試験装置イン ターフェース』に訂正する。 (7) 第7頁、第28行の「を有し」を『により』に訂正する。 (8) 第8頁、第6行の「状態変化」を『運転状態変化』に訂正する。 (9) 第8頁、第7行の「遷移」を『変化』に訂正する。 (10) 第8頁、第8行の「遷移」を『変化』に訂正する。 (11) 第8頁、第9行の「テストケース」を『前記テストケース(TC)』に 訂正する。 (12) 第8頁、第29行の「請求項33」を『請求項31』に訂正する。 請求の範囲 1. 実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転システム(SUT− RA)に対応する運転状態を有する試験システム(SUT)の運転試験(LT、 DT、CT)を実行する運転試験装置であって、 a) それぞれが前記試験システム内で運転状態に望ましい変化を作ることを目 的にし、試験コマンドを持つ多数のテストケース(TC)を生成するテストケー スジェネレータ(TCG)と、 b) 前記試験コマンドを受け、対応する操作信号を前記試験システム(SUT )に出力して、運転状態に前記望ましい変化をもたらす試験装置インターフェー ス(INT)とを備え、 c) 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、 ・ 前記試験システム(SUT)のハードウエア構成に関する情報から、前記実 運転システム(SUT−RA)の可能な運転状態に関する情報から、前記運転状 態について前記運転システム(SUT−RA)の実アプリケーション中に確かめ られる遷移確率を示すトラフィック値から、前記試験システム(SUT)の許さ れた試験コマンドから、前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成す る試験状態モデルジェネレータ(TSTS−G、PNM−G)と、 ・ 前記試験状態モデルを記憶する試験状態モデル記憶装置(TSTM−S、P NM−S)と、 ・ 前記試験状態モデルを統計的に通過して望ましい運転状態変化を生成する試 験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)と、 ・ 前記試験状態モデルシミュレータが生成する前記運転状態変化に基づいて前 記テストケース(TC)の試験コマンドを順次生成する試験状態モデルコマンド ジェネレータ(TSTM−CG)PNM−CG)と、 を備える運転試験装置。 2. 前記試験状態モデルコマンドジェネレータ(TSTM−CG、PNM−C G)は、ランダムに、かつ、自然の統計的規則に従ってモンテカルロ・シミュレ ーションの前記試験状態モデルを通過することを特徴とする請求項1に記載の運 転試験装置。 3. 前記試験装置インターフェース(INT)は、それぞれ各操作信号に応じ て前記試験システム内で実行される運転状態の変化を示す操作応答信号を前記試 験システム(SUT)から受け、対応する操作応答信号を前記テストケースジェ ネレータ(TCG)に出力することを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置 。 4. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、比較器(CMP)を含み、 前記試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)は、前 記状態モデルに基づいて前記試験システム(SUT)の期待操作応答信号を生成 して、これを第1の記憶装置(バッファB)に記憶し、順次送信される試験コマ ンドに応じて前記試験システム(SUT)が生成する操作応答信号を第2の記憶 装置(バッファA)に記憶し、前記比較器(CMP)は、前記試験システムが観 測した操作応答信号とシミュレーション中に生成された期待操作応答信号を比較 し、前記記憶された期待および観測操作応答信号が一致しないときは、エラー出 力を生成することを特徴とする請求項3に記載の運転試験装置。 5. 前記試験状態モデルジェネレータ(TSTM−G)は、マルコフ連鎖モデ ルに基づいて前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成することを特 徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 6. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、前記試験システム内に状態 の変化があるとき、前記試験システム(SUT)が実行すべき対応する運転機能 を示す試験コマンドを生成することを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置 。 7. 前記試験状態モデルジェネレータ(PNM−G)は、ペトリネットモデル (PNM)に基づいて前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成する ことを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 8. 前記試験システム(SUT)は、電話網および/または移動電話網である ことを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 9. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、負荷試験コマンドジェネレ ータ(LT−TCE)を用いて負荷試験(LT)を行うための試験コマンドを移 動電話網の交換局(MSC)および/またはローカル交換局(BSC)に送信す ることを特徴とする請求項8に記載の運転試験装置。 10.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、一連の移動電話(MS)と エアインターフェース・シミュレータ(AIS)を制御する一致試験コマンドジ ェネレータ(CT−TCE)を用いた一致試験(CT)のための試験コマンドを 生成し、移動電話網のユーザトラフィックを生成することを特徴とする請求項8 に記載の運転試験装置。 11.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、移動電話網の交換局間の線 を規則的に中断または切断し、および/または交換局コンピュータ内の構成要素 の動作を停止しまたは中断することのできる妨害試験コマンドジェネレータ(D T−TCE)を用いた妨害試験(DT)のための試験コマンドを生成することを 特徴とする請求項8に記載の運転試験装置。 12.前記移動電話網は、GSM移動電話網であり、前記電話網は、在来型の公 衆電話交換網(PSTN)であることを特徴とする請求項8に記載の運転試験装 置。 13.運転試験装置であって、 a) ペトリネットモデルジェネレータ(PNM−G)として実行する前記試験 状態モデルジェネレータ(TSTM−G)は、前記試験システム(SUT)の生 成されたペトリネット状態モデルをペトリネットモデル記憶(PNM−S)に書 き込み、 b) 前記試験状態モデル・シミュレータ(TSTM−Sim)PNM−Sim )は、前記ペトリネットの現在の運転状態を記憶するのに用いられるペトリネッ ト・マーキング記憶(Mst)を含むペトリネットモデル・シミュレータ(PN M−Sim)であり、 c) 前記ペトリネットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)は、前記ペト リネット・マーキング記憶(Mst)から前記ペトリネットモデルの現在の状態 をトークン(・)を有する全ての位置の現在のマーキングとして読み取り、前記 試験システム(SUT)のペトリネット状態モデル(PNM)を前記ペトリネッ トモデル記憶装置(PNM−S)から読み取り、前記ペトリネットモデルの現在 のマーキングと構造により与えられる可能な状態遷移の1つをランダムな制御方 法で選択し、この状態遷移から得られた新しいマーキングを計算して、これを現 在のマーキングとしてマーキング記憶装置(Mst)に記憶し、 d) 前記試験状態モデルコマンドジェネレータは、ペトリネットモデル・コマ ンドジェネレータ(PNM−CG)であり、行われた遷移について前記ペトリネ ットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)から通知を受けて、前記生成され たテストケースを構成する対応する試験コマンドを前記ペトリネットモデル記憶 装置(PNM−S)からロードし、これを前記試験システム(SUT)に送るこ とを特徴とする請求項7に記載の運転試験装置。 14.前記試験状態モデル記憶(TSTM−S、PNM−S)は、ペトリネット モデル記憶装置(PNM−S)であり、 ・ 前記試験システム(SUT)の個別の操作手段、サービスまたは構成要素の 可能な運転状態を示す前記ペトリネットの位置(○)と、 ・ 前記状態モデル内の状態の可能な変化を記述し、また動作の形で実行される 運転機能を含む前記ペトリネットの遷移(|)と、 ・ エッジであって、位置を遷移にまた遷移をエッジに接続し遷移の切替えの前 または後に満たされるべき条件を示し、これらの条件は、エッジを経て遷移に接 続する位置のマーキングにより与えられ、前記遷移とその結果に必要であるエッ ジ(→)と、 ・ シミュレーションの開始またはテストケースの生成の前にモデルの初期状態 を指定するトークン(・)を含む前記ペトリネット状態モデル(PNM)の位置 の初期マーキングを記憶するために設けられることを特徴とする請求項13に記 載の運転試験装置。 15.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、 ・ 前記操作応答信号を受け、前記操作応答信号から前記試験システム(SUT )の現在の状態の変化を検出し、現在の状態の変化をトークンの形で前記ペトリ ネット・マーキング記憶装置(Mst)に出力して前記ペトリネットの現在の状 態と前記試験システム(SUT)の現在の運転状態を同期させるための信号ハン ドラ(PNM−SH)を更に備えることを特徴とする請求項3および13に記載 の運転試験装置。 16.前記操作応答信号が状態の変化が更に起こることだけでなく、前記試験コ マンドの出力に応じて前記試験システム(SUT)内の状態に変化があるときに 運転機能を実行することを示したとき、前記信号ハンドラ(PNM−SH)は、 状態の変化の発生だけでなく、前記実行された運転機能に対応する値(カラート ークン)を前記ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)に送って、同期の 目的で現在の状態を更新することを特徴とする請求項15および6に記載の運転 試験装置。 17.前記信号ハンドラ(PNM−SH)は、ハードウエア構成に関する情報か ら、前記試験システム内で利用可能な操作手段またはその状態をそれぞれ示す多 数のトークン(・)を生成する(自動構成)ことを特徴とする請求項14に記載 の運転試験装置。 18.前記信号ハンドラは、前記試験システム内に操作手段が存在することだけ でなく価格の形で、その識別を示すカラートークン(・)を生成することを特徴 とする請求項6および17に記載の運転試験装置。 19.前記ペトリネットモデル記憶装置(PNM−S)は、所定の数の同期位置 (○)を含み、これらの同期位置(○)に、また必要であれば、他の位置(○) に入力エッジを介して接続する遷移(|)は、前記ペトリネット状態モデル内の この同期位置(○)を介して、前記信号ハンドラ(PNM−SH)が前記試験シ ステム(SUT)内の状態の変化を告げ、応答操作信号のために前記信号ハンド ラがトークンを前記同期位置(○)に入れるときだけ発火することを特徴とする 請求項17に記載の運転試験装置。 20.前記ペトリネットモデル記憶装置(PNM−S)は、所定数のカラー同期 位置(○)を含み、これらのカラー同期位置(○)やその他のカラー位置(○) にエッジアドレス付き入力エッジを介して接続する遷移(|)は、応答操作信号 の結果、前記信号ハンドラ(PNM−SH)が同じエッジアドレスの入力エッジ を介して前記遷移(|)に接続する全ての前記カラー位置(○)内のトークンの 値と一致する値を持つ前記同期位置(○)にカラートークンを置いたときにだけ 発火することを特徴とする請求項18と19に記載の運転試験装置。 21.或る位置(○)または同期位置(○)は、中に記憶されているトークンが 所定の待ち時間による遅延時間(△T)の後に初めて動作するよう待ち時間(△ T)が与えられ、前記待ち時間は、統計的分布により与えられる固定値またはラ ンダム値を含み、この統計的分布に従ってトークンによって変わり、待ち時間は 、実時間間隔(実時間)またはシミュレートされた時間間隔(仮想時間、すなわ ちシミュレーション時間)を実現することを特徴とする請求項14および19に 記載の運転試験装置。 22.運転試験装置であって、 a) 少なくとも前記ペトリネットのマーキングをリセット状態(スナップショ ット)として記憶することができるリセット状態記憶装置(Rst)が存在し、 b) 前記ペトリネットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)は、前記リセ ット状態記憶装置(Rst)からリセット状態(スナップショット)を読み出し て、前記ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)内の前記ペトリネットの 現在の状態(すなわち、現在のマーキング)を前記読み出したリセット状態にリ セットすることを特徴とする請求項13に記載の運転試験装置。 23.少なくとも1つの所定のリセットマーキング(スナップショット)を前記 リセット状態記憶装置(Rst)に記憶し、前記リセット手段(RS)は、前記 ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)内のトークンの現在の分布を前記 トークンのリセット分布にセットすることを特徴とする請求項22に記載の運転 試験装置。 24.前記リセット状態記憶装置(Rs)は、前記ペトリネットがシミュレー ション中にとる前記ペトリネットの現在のマーキング(スナップショット)をリ セット状態として記憶することを特徴とする請求項22に記載の運転試験装置。 25.前記試験システム(SUT)の現在の状態と前記ペトリネットの現在の状 態が一致しないときは、前記リセット手段(RS)は、前記ペトリネットの状態 をリセット状態(スナップショット)にリセットし、同時に、前記試験システム (SUT)を前記リセット状態に対応する状態にリセットする試験コマンドが生 成されることを特徴とする請求項15、16、22に記載の運転試験装置。 26.運転試験装置であって、 a) 前記トークン(・)は、電話網の加入者、加入者間の接続、加入者が用い る他の網サービスおよび/またはタイマを表し、 b) 前記位置(○)は、前記加入者がとることのできる状態、前記加入者間の 接続、前記加入者が用いる電話網サービスまたは前記試験システム(SUT)内 のタイマを示し、 c) 前記遷移(|)は、前記ネット内の前記加入者が状態の変化を作る、また は加入者自身の状態の変化を反映することができる運転機能を表すことを特徴と する請求項8および14に記載の運転試験装置。 27.前記加入者は、従来の電話網(PSTN)の電話または移動電話網の移動 電話であることを特徴とする請求項26に記載の運転試験装置。 28.前記遷移は、確定的優先権または確率的優先権で発火し、したがってラン ダムおよび確定の両コマンドシーケンスを生成することができることを特徴とす る請求項14に記載の運転試験装置。 29.待ち時間位置を実時間で用いて前記試験システム(SUT)のテストケー スを生成し、またエラーを識別し、待ち時間のシミュレーションは、実時間で行 い、前記ペトリネットモデル(PN)内の待ち時間で、制御される遅延状態遷移 は、前記試験システム(SUT)の状態遷移の対応する遅延を生成し、前記試験 システム(SUT)の帰還信号により同期位置に生成されるトークンの形で識別 可能になる前記試験システム(SUT)内の状態変化の規則的な発生は、前記ペ トリネットモデル(PN)内でタイマとして切り替えられる待ち時間位置を用い て監視することを特徴とする請求項21に記載の運転試験装置。 30.前記試験状態モデルは、恒久的に、または一時的に、すなわち、そのシミ ュレーションの間、前記試験状態モデル記憶装置(TSTM−S、PNM−S) 内に記憶されることを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 31 運転試験装置であって、 a) 前記試験システム(SUT)は、電話通信装置(KV)で形成され、前記 電話通信装置(KV)は、複数の電話(T1−Tn)、特に移動電話と、複数の電 気接続線と、前記電話通信装置(KV)内で信号を伝送する少なくとも1台の伝 送局(UEV)を含み、 b) 前記試験装置インターフェース(INT)とテストケースジェネレータ( TCG)は、前記電話通信装置(KV)を運転負荷条件で試験する試験装置(T V)を形成し、前記試験装置(TV)は、 b1) 中央信号処理装置(ZV)であって、 b11) 前記電話通信装置(KV)を試験する前記試験コマンドを供給す る少なくとも1台のプログラマブルデータ処理装置(S)と、 b12) 前記プログラマブルデータ処理装置(S)に接続し、前記試験コ マンドを制御することにより前記プログラマブルデータ処理装置(S)が生成す るデジタル信号を前記操作信号に変換するよう設計されたコンバータ装置(WV )と、を有する中央信号処理装置と、 b2) 前記コンバータ装置(WV)に接続し、前記コンバータ装置(WV) の前記操作信号により予め定められた時間、個別またはグループの電気接続線を 前記操作信号に従って規則的に中断するよう設計された少なくとも1台の中断装 置(UV)とを備え、 b3) 前記電話通信装置(KV)内の前記規則的な中断のために信号変化を 生成し、関連する標準信号変化からの偏差があるときは、これを発信することを 特徴とする請求項1に記載の運転試験装置。 32 少なくとも1つの前記1台の伝送局(UEV)内に、および/または異な る伝送局(UEV)間に配置された個別またはグループの電気接続線は、前記中 断装置(UV)により中断することができることを特徴とする請求項31に記載 の運転試験装置。 33 前記コンバータ装置(WV)が前記伝送局(UEV)から得る応答信号は 、デジタル操作応答信号に変換することができることを特徴とする請求項31ま たは32記載の運転試験装置。 34 前記コンバータ装置(WV)は、 ・ 前記プログラマブルデータ処理装置(S)が試験命令を更に制御することに より前記電話(Tn)のキーパッドおよびマイクロホンを制御し、 ・ 前記電話(Tn)のラウドスピーカおよび呼出し装置から受けた応答信号を デジタル操作応答信号に変換し、前記プログラマブルデータ処理装置(S)に送 って記憶するよう設計されることを特徴とする請求項31又は請求項31に従属 する請求項 のいずれかに記載の運転試験装置。 35 前記試験装置(TV)は、接続装置も含み、これを通して前記コンバータ 装置(WV)は、前記各電話(T1−Tn)に接続し、これを通して前記操作信号 は、前記コンバータ装置(WV)から選択された電話(Tn)に送信され、この 信号によりダイアルされた電話(Tn)から、または前記選択された電話(Tn) から応答信号が前記コンバータ装置(WV)に送信されることを特徴とする請求 項31又は請求項31に従属する請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 36 前記接続装置は、 ・ 電話のキーパッド、マイクロホン、ラウドスピーカ、呼出し装置に接続する 前記電話のアダプタと、 ・ 前記電話の前記アダプタと前記コンバータ装置の間に設けられる脱着可能な 接続線と、 を含むことを特徴とする請求項35に記載の運転試験装置。 37 前記コンバータ装置(WV)は、記憶装置を含み、電話に特有のデータお よび/または伝送局に特有のデータは、前記コンバータ装置(WV)の前記メモ リ装置の構成ファイル内に記憶され、前記コンバータ装置(WV)を異なる電話 および/または伝送局(UEV)に適応させることを特徴とする請求項31又は 請求項31に従属する請求項 のいずれかに記載の運転試験装置。 38 前記中央信号処理装置(ZV)の前記プログラマブルデータ処理装置(S )は、遠隔データ伝送装置(DFV)を介して複数の外部プログラマブルデータ 処理装置(C1−Cn)および/またはデータ表示装置に接続することを特徴とす る請求項31又は請求項31に従属する請求項のいずれかに記載の運転試験装置 。 39 遠隔データ伝送用に構内通信網(LAN)が設けられることを特徴とする 請求項38に記載の運転試験装置。 40 遠隔データ伝送用にインターネット接続が設けられることを特徴とする請 求項38に記載の運転試験装置。 41 少なくとも1台の中断装置(UV)が、前記伝送局(UEV)の少なくと も1枚の回路カード(SK)の接触片(KLI)と回路カードキャリヤ(ST) の接触片(KL2)の間に設けられることを特徴とする請求項31又は請求項3 1に従属する請求項 のいずれかに記載の運転試験装置。42 複数の回路カードが直列に接続され、それぞれ各自のアドレスを持ち、前 記回路カードは、単一の制御線を介して制御することができることを特徴とする 請求項41に記載の運転試験装置。 43 前記少なくとも1台の中断装置(UV)は、回路カードキャリヤ(ST) に接続する前記伝送局(UEV)の前記回路カード(SK)の各前部に設けられ ることを特徴とする請求項41に記載の運転試験装置。 44 前記伝送局(UEV)は、移動交換局(MSC)、基地交換局(BSC) 、基地トランシーバ局(BTS)を含むGSM伝送局であることを特徴とする請 求項31又は請求項31に従属する請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 45 .実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転システム(SUT− RA)に対応する運転状態を有する試験システム(SUT)の運転試験(LT、 DT、CT)を実行する方法であって、 a) テストケースジェネレータ(TCG)より、それぞれが前記試験システム 内で運転状態の所定の変化を示し、試験コマンドを持つ多数のテストケース(T C)を生成し、 b) 試験装置インターフェース(INT)により前記試験コマンドを受け、対 応する操作信号を前記試験システム(SUT)に出力して、前記試験装置インタ ーフェース(INT)を介して運転状態に所定の変化をもたらし、 c1) 試験状態モデルジェネレータ(TSTM−G、PNM−G)により、前 記試験システム(SUT)のハードウエア構成に関する情報と、実アプリケーシ ョンにおける前記試験システム(SUT−RA)の可能な運転状態に関する情報 と、前記試験システム(SUT)内で運転状態に変化をもたらすのに必要な試験 コマンドに関する情報から、また前記運転状態について運転システムの実アプリ ケーション中に確かめられる遷移確率を示すトラフィック値から前記試験システ ムの状態モデルを生成し、 c2) 試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)を 使用する前記試験状態モデル(TSTM)内の前記遷移確率に従ってランダムに 制御された運転状態変化を順次生成し、 c3) 前記試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim)が生成する前記 状態変化と、試験状態モデルコマンドジェネレータ(TSTM−CG、PNM− CG)による前記試験状態モデル(TSTM、PNM)に従って、これらの状態 変化に連結する試験コマンドに基づいて前記テストケース(TC)の試験コマン ドを生成するステップを含む運転試験を行う方法。 46 .前記操作信号は、テストケースを実行する装置(TCE)を介して試験装 置インターフェース(INT)として出力されることを特徴とする請求項45に 記載の運転試験を行う方法。 47.運転試験を行う方法であって、 前記運転試験(LT、DT、CT)は、電話通信装置(KV)を含む試験シス テム(SUT)を運転負荷条件で試験するために実行され、前記電話通信装置( KV)は、複数の電話(T1−Tn)、特に移動電話と、複数の電気接続線と、前 記電話通信装置(KV)内で信号を伝送する少なくとも1台の伝送局(UEV) を含み、 前記試験装置インターフェース(INT)と前記テストケースジェネレータ( TCG)は、前記電話通信装置(KV)を負荷条件で試験する試験装置(TV) を形成し、 前記方法は、 ・ 前記電話通信装置(KV)を試験するために前記試験装置(TV)の中央信 号処理装置(ZV)のプログラマブルデータ処理装置(S)で前記試験コマンド を生成して実行し、 ・ 前記試験コマンドに従って生成されたデジタル試験信号をコンバータ装置( WV)に送信して、前記デジタル試験信号を、前記複数の電気接続線の少なくと も1つの電気接続線を規則的に中断するための操作信号に変換し、 ・ 前記操作信号を前記コンバータ装置(WV)から中断装置(UV)に送信し 、前記操作信号に従って前記中断装置(UV)を制御して、少なくとも1つの電 気接続線を前記操作信号により予め定められた時間中断し、 ・ 前記規則的中断により作られた実際の運転信号変化と、関連する基準信号変 化とを比較し、 ・ 前記基準信号変化からの前記実信号変化の偏差を送信するステップを含むこ とを特徴とする請求項45に記載の運転試験を行う方法。 48.運転試験を行う方法であって、 ・ 前記コンバータ装置(WV)を用いて試験コマンドを更に制御することによ り前記電話のキーパッドとマイクロホンを制御し、 ・ 前記電話のラウドスピーカおよび呼出し装置から応答信号を受け、前記応答 信号をデジタル操作信号に変換し、前記デジタル操作応答信号を前記プログラマ ブルデータ処理装置(S)に送信するステップを含むことを特徴とする請求項4 7に記載の運転試験を行う方法。 49.運転試験を行う方法であって、 二者が関係する電話、または三者以上の参加者が関係する会議電話において、 複数の電話(T1−Tn)の各対の電話の間に音声チャンネルを設定し、 前記第1の電話を用いて、前記第1の電話をはっきり識別するトーンパルスの パターンを前記音声チャンネルを介して所定の周波数で繰り返し送信し、 前記音声チャンネルを介して送信される前記第1の電話のトーンパルスのパタ ーンの受信を呼に参加する第2の電話により監視させる、 ステップを含み、 前記第1および第2の電話の間の前記トーンパルスのパターンの伝送は、音声 圧縮と音声伸張を含み、 前記トーンパルスのパターンは、音声圧縮と音声伸張を用いた場合に、前記第 2の電話が前記トーンパルスのパターンを受信したときに前記第1の電話を識別 することができるように選択することを特徴とする請求項47または48に記載 の運転試験を行う方法。 50.前記コンバータ装置(WV)から前記試験コマンドに従って選択された電 話に接続装置を介して操作信号を送信し、 ダイアルされた電話の応答信号を前記接続装置を介して前記コンバータ装置に 送信するステップを含むことを特徴とする請求項47から49のいずれかに記載 の運転試験を行う方法。 51.前記試験装置(TV)の前記プログラマブルデータ処理装置(S)と複数 の外部プログラマブルデータ処理装置(C1−Cn)および/またはデータ表示 装置の間に遠隔データ伝送装置(DFV)を介してデータを伝送することを特徴 とする請求項47から49のいずれかに記載の運転試験を行う方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 クロイアー,ディーター ドイツ連邦共和国 ドュレン,アム シュ タインベルグ 25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転システム(SUT− RA)に対応する運転状態を有する試験システム(SUT)の運転試験(LT、 DT、CT)を実行する運転試験装置であって、 a) それぞれが前記試験システム内で運転状態に望ましい変化を作ることを目 的にし、試験コマンドを持つ多数のテストケース(TC)を生成するテストケー スジェネレータ(TCG)と、 b) 前記試験コマンドを受け、対応する操作信号を前記試験システム(SUT )に出力して、運転状態に前記望ましい変化をもたらす試験装置インターフェー ス(INT)と、 を備え、 c) 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、 ・ 前記試験システム(SUT)のハードウエア構成に関する情報から、前記実 運転システム(SUT−RA)の可能な運転状態に関する情報から、前記運転状 態について前記運転システム(SUT−RA)の実アプリケーション中に確かめ られる遷移確率を示すトラフィック値から、前記試験システム(SUT)の許さ れた試験コマンドから、前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成す る試験状態モデルジェネレータ(TSTS−G、PNM−G)と、 ・ 前記試験状態モデルを記憶する試験状態モデル記憶装置(TSTM−S、P NM−S)と、 ・ 前記試験状態モデルを統計的に通過して望ましい運転状態遷移を生成する試 験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)と、 ・ 前記試験状態モデルシミュレータが生成する前記運転状態遷移に基づいて前 記テストケース(TC)の試験コマンドを順次生成する試験状態モデルコマンド ジェネレータ(TSTM−CG、PNM−CG)と、 を備える、 運転試験装置。 2. 前記試験状態モデルコマンドジェネレータ(TSTM−CG、PNM−C G)は、ランダムに、しかし自然の統計的規則に従ってモンテカルロ・シミュレ ーションの前記試験状態モデルを通過することを特徴とする請求項1に記載の運 転試験装置。 3. 前記試験装置インターフェース(INT)は、それぞれ各操作信号に応じ て前記試験システム内で実行される運転状態の変化を示す操作応答信号を前記試 験システム(SUT)から受け、対応する操作応答信号を前記テストケースジェ ネレータ(TCG)に出力することを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置 。 4. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、比較器(CMP)を含み、 前記試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)は、前 記状態モデルに基づいて前記試験システム(SUT)の期待操作応答信号を生成 して、これを記憶装置(バッファB)に記憶し、順次送信される試験コマンドに 応じて前記試験システム(SUT)が生成する操作応答信号を記憶装置(バッフ ァA)に記憶し、前記比較器(CMP)は、前記試験システムが観測した操作応 答信号とシミュレーション中に生成された期待操作応答信号を比較し、前記記憶 された期待および観測操作応答信号が一致しないときは、エラー出力を生成する こと、 を特徴とする請求項3に記載の運転試験装置。 5. 前記試験状態モデルジェネレータ(TSTM−G)は、マルコフ連鎖モデ ルに基づいて前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成することを特 徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 6. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、前記試験システム内に状態 の変化があるとき、前記試験システム(SUT)が実行すべき対応する運転機能 を示す試験コマンドを生成することを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置 。 7. 前記試験状態モデルジェネレータ(PNM−G)は、ペトリネットモデル (PNM)に基づいて前記試験システム(SUT)の試験状態モデルを生成する ことを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 8. 前記試験システム(SUT)は、電話網および/または移動電話網である ことを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 9. 前記テストケースジェネレータ(TCG)は、負荷試験コマンドジェネレ ータ(LT−TCE)を用いて負荷試験(LT)を行うための試験コマンドを移 動電話網の交換局(MSC)および/またはローカル交換局(BSC)に送信す ることを特徴とする請求項8に記載の運転試験装置。 10.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、一連の移動電話(MS)と エアインターフェース・シミュレータ(AIS)を制御する一致試験コマンドジ ェネレータ(CT−TCE)を用いた一致試験(CT)のための試験コマンドを 生成し、このようにして移動電話網のユーザトラフィックを生成することを特徴 とする請求項8に記載の運転試験装置。 11.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、移動電話網の交換局間の線 を規則的に中断または切断しおよび/または交換局コンピュータ内の構成要素の 動作を停止しまたは中断することのできる妨害試験コマンドジェネレータ(DT −TCE)を用いた妨害試験(DT)のための試験コマンドを生成することを特 徴とする請求項8に記載の運転試験装置。 12.前記移動電話網は、GSM移動電話網であり、前記電話網は、在来型の公 衆電話交換網(PSTN)であることを特徴とする請求項8に記載の運転試験装 置。 13.運転試験装置であって、 a) ペトリネットモデルジェネレータ(PNM−G)として実行する前記試験 状態モデルジェネレータ(TSTM−G)は、前記試験システム(SUT)の生 成されたペトリネット状態モデルをペトリネットモデル記憶(PNM−S)に書 き込み、 b) 前記試験状態モデル・シミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim )は、前記ペトリネットの現在の運転状態を記憶するのに用いられるペトリネッ ト・マーキング記憶(Mst)を含むペトリネットモデル・シミュレータ(PN M−Sim)であり、 c) 前記ペトリネットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)は、前記ペト リネット・マーキング記憶(Mst)から前記ペトリネットモデルの現在の状態 をトークン(・)を有する全ての位置の現在のマーキングとして読み取り、前記 試験システム(SUT)のペトリネット状態モデル(PNM)を前記ペトリネッ トモデル記憶装置(PNM−S)から読み取り、前記ペトリネットモデルの現在 のマーキングと構造により与えられる可能な状態遷移の1つをランダムな制御方 法で選択し、この状態遷移から得られた新しいマーキングを計算して、これを現 在のマーキングとしてマーキング記憶装置(Mst)に記憶し、 d) 前記試験状態モデルコマンドジェネレータは、ペトリネットモデル・コマ ンドジェネレータ(PNM−CG)であり、行われた遷移について前記ペトリネ ットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)から通知を受けて、前記生成され たテストケースを構成する対応する試験コマンドを前記ペトリネットモデル記憶 装置(PNM−S)からロードし、これを前記試験システム(SUT)に送るこ とを特徴とする請求項7に記載の運転試験装置。 14.前記試験状態モデル記憶(TSTM−S、PNM−S)は、ペトリネット モデル記憶装置(PNM−S)であり、これは、 ・ 前記試験システム(SUT)の個別の操作手段、サービスまたは構成要素の 可能な運転状態を示す前記ペトリネットの位置(○)と、 ・ 前記状態モデル内の状態の可能な変化を記述し、また動作の形で実行される 運転機能を含む前記ペトリネットの遷移(|)と、 ・ エッジであって、位置を遷移にまた遷移をエッジに接続し遷移の切替えの前 または後に満たされるべき条件を示し、これらの条件は、エッジを経て遷移に接 続する位置のマーキングにより与えられ、前記遷移とその結果に必要であるエッ ジ(→)と、 ・ シミュレーションの開始またはテストケースの生成の前にモデルの初期状態 を指定するトークン(・)を含む前記ペトリネット状態モデル(PNM)の位置 の初期マーキングを記憶するために設けられることを特徴とする請求項13に記 載の運転試験装置。 15.前記テストケースジェネレータ(TCG)は、 ・ 前記操作応答信号を受け、前記操作応答信号から前記試験システム(SUT )の現在の状態の変化を検出し、現在の状態の変化をトークンの形で前記ペトリ ネット・マーキング記憶装置(Mst)に出力して前記ペトリネットの現在の状 態と前記試験システム(SUT)の現在の運転状態を同期させるための信号ハ ンドラ(PNM−SH)を更に備えることを特徴とする請求項3および13に記 載の運転試験装置。 16.前記操作応答信号が状態の変化が更に起こることだけでなく、前記試験コ マンドの出力に応じて前記試験システム(SUT)内の状態に変化があるときに 運転機能を実行することを示したとき、前記信号ハンドラ(PNM−SH)は、 状態の変化の発生だけでなく、前記実行された運転機能に対応する値(カラート ークン)を前記ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)に送って、同期の 目的で現在の状態を更新することを特徴とする請求項15および6に記載の運転 試験装置。 17.前記信号ハンドラ(PNM−SH)は、ハードウエア構成に関する情報か ら、前記試験システム内で利用可能な操作手段またはその状態をそれぞれ示す多 数のトークン(・)を生成する(自動構成)ことを特徴とする請求項14に記載 の運転試験装置。 18.前記信号ハンドラは、前記試験システム内に操作手段が存在することだけ でなく価格の形で、その識別を示すカラートークン(・)を生成することを特徴 とする請求項6および17に記載の運転試験装置。 19.前記ペトリネットモデル記憶装置(PNM−S)は、所定の数の同期位置 (○)を含み、これらの同期位置(○)にまた必要であれば他の位置(○)に入 力エッジを介して接続する遷移(|)は、前記ペトリネット状態モデル内のこの 同期位置(○)を介して、前記信号ハンドラ(PNM−SH)が前記試験システ ム(SUT)内の状態の変化を告げ、応答操作信号のために前記信号ハンドラが トークンを前記同期位置(○)に入れるときだけ発火することを特徴とする請求 項17に記載の運転試験装置。 20.前記ペトリネットモデル記憶装置(PNM−S)は、所定数のカラー同期 位置(○)を含み、これらのカラー同期位置(○)やその他のカラー位置(○) にエッジアドレス付き入力エッジを介して接続する遷移(|)は、応答操作信号 の結果、前記信号ハンドラ(PNM−SH)が同じエッジアドレスの入力エッジ を介して前記遷移(|)に接続する全ての前記カラー位置(○)内のトークンの 値と一致する値を持つ前記同期位置(○)にカラートークンを置いたときにだけ 発火することを特徴とする請求項18と19に記載の運転試験装置。 21.成る位置(○)または同期位置(○)は、中に記憶されているトークンが 所定の待ち時間による遅延時間(△T)の後に初めて動作するよう待ち時間(△ T)が与えられ、前記待ち時間は、統計的分布により与えられる固定値またはラ ンダム値を含み、この統計的分布に従ってトークンによって変わり、待ち時間は 、実時間間隔(実時間)またはシミュレートされた時間間隔(仮想時間すなわち シミュレーション時間)を実現することを特徴とする請求項14および19に記 載の運転試験装置。 22.運転試験装置であって、 a) 少なくとも前記ペトリネットのマーキングをリセット状態(スナップショ ット)として記憶することができるリセット状態記憶装置(Rst)が存在し、 b) 前記ペトリネットモデル・シミュレータ(PNM−Sim)は、前記リセ ット記憶装置(Rst)からリセット状態(スナップショット)を読み出して、 前記ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)内の前記ペトリネットの現在 の状態(すなわち、現在のマーキング)を前記読み出したリセット状態にリセッ トすることを特徴とする請求項13に記載の運転試験装置。 23.少なくとも1つの所定のリセットマーキング(スナップショット)を前記 リセット状態記憶装置(Rst)に記憶し、前記リセット手段(RS)は、前記 ペトリネット・マーキング記憶装置(Mst)内のトークンの現在の分布を前記 トークンのリセット分布にセットすることを特徴とする請求項22に記載の運転 試験装置。 24.前記リセット状態記憶装置(RS)は、前記ペトリネットがシミュレーシ ョン中にとる前記ペトリネットの現在のマーキング(スナップショット)をリセ ット状態として記憶することを特徴とする請求項22に記載の運転試験装置。 25.前記試験システム(SUT)の現在の状態と前記ペトリネットの現在の状 態が一致しないときは、前記リセット手段(RS)は、前記ペトリネットの状態 をリセット状態(スナップショット)にリセットし、同時に、前記試験システム (SUT)を前記リセット状態に対応する状態にリセットする試験コマンドが生 成されることを特徴とする請求項15、16、22に記載の運転試験装置。 26.運転試験装置であって、 a) 前記トークン(・)は、電話網の加入者、加入者間の接続、加入者が用い る他の網サービスおよび/またはタイマを表し、 b) 前記位置(○)は、前記加入者がとることのできる状態、前記加入者間の 接続、前記加入者が用いる電話網サービスまたは前記試験システム(SUT)内 のタイマを示し、 c) 前記遷移(|)は、前記ネット内の前記加入者が状態の変化を作るまたは 加入者自身の状態の変化を反映することができる運転機能を表すことを特徴とす る請求項8および14に記載の運転試験装置。 27.前記加入者は従来の電話網(PSTN)の電話または移動電話網の移動電 話であることを特徴とする請求項26に記載の運転試験装置。 28.前記遷移は、確定的優先権または確率的優先権で発火し、したがってラン ダムおよび確定の両コマンドシーケンスを生成することができることを特徴とす る請求項14に記載の運転試験装置。 29.待ち時間位置を実時間で用いて前記試験システム(SUT)のテストケー スを生成しまたエラーを識別し、ここで待ち時間のシミュレーションは、実時間 で行い、前記ペトリネットモデル(PN)内の待ち時間で、このようにして制御 される遅延状態遷移は、前記試験システム(SUT)の状態遷移の対応する遅延 を生成し、前記試験システム(SUT)の帰還信号により同期位置に生成される トークンの形で識別可能になる前記試験システム(SUT)内の状態変化の規則 的な発生は、前記ペトリネットモデル(PN)内でタイマとして切り替えられる 待ち時間位置を用いて監視することを特徴とする請求項21に記載の運転試験装 置。 30.前記試験状態モデルは、恒久的に、または一時的にすなわちそのシミュレ ーションの間、前記試験状態モデル記憶装置(TSTM−S、PNM−S)内に 記憶されることを特徴とする請求項2に記載の運転試験装置。 31.実運転環境において試験条件の下で用いられる実運転システム(SUT− RA)に対応する運転状態を有する試験システム(SUT)の運転試験(LT、 DT、CT)を実行する方法であって、 a) テストケースジェネレータ(TCG)を有し、それぞれが前記試験システ ム内で運転状態の所定の変化を示し、試験コマンドを持つ多数のテストケース( TC)を生成し、 b) 前記試験コマンドを受け、対応する操作信号を前記試験システム(SUT )に出力して、試験装置インターフェース(INT)を介して運転状態に所定の 変化をもたらし、 c1) 試験状態モデルジェネレータ(TSTM−G、PNM−G)を有し、前 記試験システム(SUT)のハードウエア構成に関する情報と、実アプリケーシ ョンにおける前記試験システム(SUT−RA)の可能な運転状態に関する情報 と、前記試験システム(SUT)内で運転状態に変化をもたらすのに必要な試験 コマンドに関する情報から、また前記運転状態について運転システムの実アプリ ケーション中に確かめられる遷移確率を示すトラフィック値から前記試験システ ムの状態モデルを生成し、 c2) 試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim、PNM−Sim)を 有する前記試験状態モデル(TSTM)内の前記遷移確率に従ってランダムに制 御された状態変化を順次生成し、 c3) 前記試験状態モデルシミュレータ(TSTM−Sim)が生成する前記 状態遷移と、試験状態モデルコマンドジェネレータ(TSTM−CG、PNM− CG)が生成した前記試験状態モデル(TSTM、PNM)に従って、これらの 状態遷移に連結する試験コマンドに基づいて前記テストケース(TC)の試験コ マンドを生成する ステップを含む運転試験を行う方法。 32.前記操作信号は、テストケースを実行する装置(TCE)を介して試験装 置インターフェース(INT)として出力されることを特徴とする請求項31に 記載の運転試験を行う方法。 33.運転試験装置であって、 a) 前記試験システム(SUT)は、電話通信装置(KV)で形成され、前記 電話通信装置(KV)は、複数の電話(T1−Tn)、特に移動電話と、複数の電 気接続線と、前記電話通信装置(KV)内で信号を伝送する少なくとも1台の 伝送局(UEV)を含み、 b) 前記試験装置インターフェース(INT)とテストケースジェネレータ( TCG)は、前記電話通信装置(KV)を運転負荷条件で試験する試験装置(T V)を形成し、前記試験装置(TV)は、 b1) 中央信号処理装置(ZV)であって、 b11) 前記電話通信装置(KV)を試験する前記試験コマンドを供給す る少なくとも1台のプログラマブルデータ処理装置(S)と、 b12) 前記プログラマブルデータ処理装置(S)に接続し、前記試験コ マンドを制御することにより前記プログラマブルデータ処理装置(S)が生成す るディジタル信号を前記操作信号に変換するよう設計されたコンバータ装置(W V)と、 を有する中央信号処理装置と、 b2) 前記コンバータ装置(WV)に接続し、前記コンバータ装置(WV) の前記操作信号により予め定められた時間、個別のまたはグループの電気接続線 を前記操作信号に従って規則的に中断するよう設計された少なくとも1台の中断 装置(UV)と、 を備え、 b3) 前記電話通信装置(KV)内の前記規則的な中断のために信号変化を 生成し、関連する標準信号変化からの偏差があるときは、これを発信することを 特徴とする請求項1に記載の運転試験装置。 34.少なくとも1つの前記1台の伝送局(UEV)内に、および/または異な る伝送局(UEV)間に配置された個別またはグループの電気接続線は、前記中 断装置(UV)により中断することができることを特徴とする請求項33に記載 の運転試験装置。 35.前記コンバータ装置(WV)が前記伝送局(UEV)から得る応答信号は 、ディジタル操作応答信号に変換することができることを特徴とする請求項33 または34記載の運転試験装置。 36.前記コンバータ装置(WV)は、 ・ 前記プログラマブルデータ処理装置(S)が試験命令を更に制御することに より前記電話(Tn)のキーパッドおよびマイクロホンを制御し、 ・ 前記電話(Tn)のラウドスピーカおよび呼出し装置から受けた応答信号を ディジタル操作応答信号に変換し、これを前記プログラマブルデータ処理装置( S)に送ってここに記憶するよう設計されることを特徴とする前記請求項のいず れかに記載の運転試験装置。 37.前記試験装置(TV)は、接続装置も含み、これを通して前記コンバータ 装置(WV)は、前記各電話(T1−Tn)に接続し、またこれを通して前記操作 信号は、前記コンバータ装置(WV)から選択された電話(Tn)に送信され、 この信号によりダイアルされた電話(Tn)から、または前記選択された電話( Tn)から応答信号が前記コンバータ装置(WV)に送信されることを特徴とす る前記請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 38.前記接続装置は、 ・ 電話のキーパッド、マイクロホン、ラウドスピーカ、呼出し装置に接続する 前記電話のアダプタと、 ・ 前記電話の前記アダプタと前記コンバータ装置の間に設けられる脱着可能な 接続線と、 を含むことを特徴とする請求項37に記載の運転試験装置。 39.前記コンバータ装置(WV)は、記憶装置を含み、電話に特有のデータお よび/または伝送局に特有のデータは、前記コンバータ装置(WV)の前記メモ リ装置の構成ファイル内に記憶され、これにより前記コンバータ装置(WV)を 異なる電話および/または伝送局(UEV)に適応させることを特徴とする前記 請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 40.前記中央信号処理装置(ZV)の前記プログラマブルデータ処理装置(S )は、遠隔データ伝送装置(DFV)を介して複数の外部プログラマブルデータ 処理装置(C1−Cn)および/またはデータ表示装置に接続することを特徴とす る前記請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 41.遠隔データ伝送用に構内通信網(LAN)が設けられることを特徴とする 請求項40に記載の運転試験装置。 42.遠隔データ伝送用にインターネット接続が設けられることを特徴とする請 求項40に記載の運転試験装置。 43.少なくとも1台の中断装置(UV)が、前記伝送局(UEV)の少なくと も1枚の回路カード(SK)の接触片(KL1)と回路カードキャリヤ(ST) の接触片(KL2)の間に設けられることを特徴とする前記請求項のいずれかに 記載の運転試験装置。 44.複数の回路カードが直列に接続され、それぞれ各自のアドレスを持ち、前 記回路カードは、単一の制御線を介して制御することができることを特徴とする 請求項43に記載の運転試験装置。 45.前記少なくとも1台の中断装置(UV)は、回路カードキャリヤ(ST) に接続する前記伝送局(UEV)の前記回路カード(SK)の各前部に設けられ ることを特徴とする請求項33から42に記載の運転試験装置。 46.前記伝送局(UEV)は、移動交換局(MSC)、基地交換局(BSC) 、基地トランシーバ局(BTS)を含むGSM伝送局であることを特徴とする前 記請求項のいずれかに記載の運転試験装置。 47.運転試験を行う方法であって、 前記運転試験(LT、DT、CT)は、電話通信装置(KV)を含む試験シス テム(SUT)を運転負荷条件で試験するために実行され、前記電話通信装置( KV)は、複数の電話(T1−Tn)、特に移動電話と、複数の電気接続線と、前 記電話通信装置(KV)内で信号を伝送する少なくとも1台の伝送局(UEV) を含み、 前記試験装置インターフェース(INT)と前記テストケースジェネレータ( TCG)は、前記電話通信装置(KV)を負荷条件で試験する試験装置(TV) を形成し、 前記方法は、 ・ 前記電話通信装置(KV)を試験するために前記試験装置(TV)の中央信 号処理装置(ZV)のプログラマブルデータ処理装置(S)で前記試験コマンド を生成して実行し、 ・ 前記試験コマンドに従って生成されたディジタル試験信号をコンバータ装置 (WV)に送信して、前記ディジタル試験信号を、前記複数の電気接続線の少な くとも1つの電気接続線を規則的に中断するための操作信号に変換し、 ・ 前記操作信号を前記コンバータ装置(WV)から中断装置(UV)に送信し 、前記操作信号に従って前記中断装置(UV)を制御して、少なくとも1つの電 気接続線を前記操作信号により予め定められた時間中断し、 ・ 前記規則的中断により作られた実際の信号変化と、関連する基準信号変化と を比較し、 ・ 前記基準信号変化からの前記実信号変化の偏差を送信するステップを含むこ とを特徴とする請求項31に記載の運転試験を行う方法。 48.運転試験を行う方法であって、 ・ 前記コンバータ装置(WV)を用いて試験コマンドを更に制御することによ り前記電話のキーパッドとマイクロホンを制御し、 ・ 前記電話のラウドスピーカおよび呼出し装置から応答信号を受け、前記応答 信号をディジタル操作信号に変換し、前記ディジタル操作応答信号を前記プログ ラマブルデータ処理装置(S)に送信するステップを含むことを特徴とする請求 項47に記載の運転試験を行う方法。 49.運転試験を行う方法であって、 二者が関係する電話、または三者以上の参加者が関係する会議電話において、 複数の電話(T1−Tn)の各対の電話の間に音声チャンネルを設定し、 前記第1の電話を用いて、前記第1の電話をはっきり識別するトーンパルスの パターンを前記音声チャンネルを介して所定の周波数で繰り返し送信し、 前記音声チャンネルを介して送信される前記第1の電話のトーンパルスのパタ ーンの受信を呼に参加する第2の電話により監視させる、 ステップを含み、 前記第1および第2の電話の間の前記トーンパルスのパターンの伝送は、音声 圧縮と音声伸張を含み、 前記トーンパルスのパターンは、音声圧縮と音声伸張を用いた場合に、前記第 2の電話が前記トーンパルスのパターンを受信したときに前記第1の電話を識別 することができるように選択することを特徴とする請求項47または48に記載 の運転試験を行う方法。 50.前記コンバータ装置(WV)から前記試験コマンドに従って選択された電 話に接続装置を介して操作信号を送信し、 ダイアルされた電話の応答信号を前記接続装置を介して前記コンバータ装置に 送信するステップを含むことを特徴とする請求項47から49に記載の運転試験 を行う方法。 51.前記試験装置(TV)の前記プログラマブルデータ処理装置(S)と複数 の外部プログラマブルデータ処理装置(C1−Cn)および/またはデータ表示装 置の間に遠隔データ伝送装置(DFV)を介してデータを伝送することを特徴と する請求項47から50に記載の運転試験を行う方法。
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