JP2001504684A - 髄膜炎菌種の細菌に特異的なdnaおよび蛋白質またはペプチド、それらの取得方法およびそれらの生物学的応用 - Google Patents

髄膜炎菌種の細菌に特異的なdnaおよび蛋白質またはペプチド、それらの取得方法およびそれらの生物学的応用

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Abstract

(57)【要約】 本発明のDNAは、髄膜炎菌に存在するが淋菌にもナイセリア・ラクタミカにも存在しないところの、読み取り相をもつ遺伝子(ただし、多糖性莢膜、frpA、frpC、opc、porA、ロータマーゼ、配列IS1106、IgAプロテアーゼ、ピリン、PilC、トランスフェリンに結合する蛋白質、および混濁蛋白質の生合成に関わる遺伝子を除く)の全部または一部であることを特徴とする。本発明はこれらDNAに対応するポリペプチド、およびこれらポリペプチドに対する抗体にも関する。本発明は、髄膜炎菌によって誘発された感染症および髄膜炎の予防および検出に応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 髄膜炎菌種の細菌に特異的なDNAおよび蛋白質またはペプチド、それらの取得 方法およびそれらの生物学的応用 本発明は、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)(以下Nmと略す)種の細菌 に特異的なDNAおよび蛋白質またはペプチド、それらの取得法およびそれらの 生物学的応用、とくに髄膜炎菌感染および髄膜炎の予防および検出のための応用 に関するものである。 Nmが髄膜炎の主たる病因であることは既知である。 合衆国で進められた研究は、人口の5〜10%が種々のNm株の無症状保菌者 であることを示している。Nmの伝達因子はあまり知られていない。感染者の一 部では、Nmが血流中に入り込み、そこで髄膜炎菌血を惹起する可能性および/ または髄液流中へ進み、髄膜炎を惹起する可能性がある。迅速な抗生物質療法が なければ、その感染症は速やかに進展して、致命的となる可能性がある。 他の病原体と比較して、Nmは、血液脳関門を通過することができて、髄膜に すみつくという特性を示す。それゆえ、Nmの病原性の研究は、髄膜炎という範 囲内においてのみならず、脳に関するすべての疾患という範囲においても、重要 である。 それゆえ、この細菌種に特異的なツールを上記意図の用途に利用することに興 味がもたれる。 Nmは、遺伝学上、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)(以下Ngと略す)種お よびナイセリア・ラクタミカ(Neisseria lactamica)(以下Nlと略す)種に きわめて近い。しかし、それらの病原性はきわめて異なっている。 Nmは、鼻咽腔にすみつき、つぎに咽頭上皮を通り抜けて粘膜下隙に侵入し、 そこで敗血症および髄膜炎の原因となる。 Ngは、とりわけ泌尿生殖器の局所感染の原因となる。それは、性器粘膜にす みつき、つぎに上皮を通る抜け、その後に上皮下に侵入し、そこで増殖し、強度 の炎症反応の原因となる。播種性淋菌感染が起こりうるが、稀であり、若干の株 の場合であるにすぎない。Nlに関しては、それは非病原性で あり、限局性侵襲の原因にも全身性侵襲の原因にもならないと言われている。 このように、まず考えられるのは、NmおよびNgが、きわめて近似した細菌 であるのに、異なる病原性を示すことを考慮に入れることである。 これらの細菌のゲノムは強度に相同性であるから、NmとNgのゲノムの限ら れた部分のみが、それらの病原性の原因となる特異的毒力因子をコードしている にちがいない。 Nmが、(Ngと比較して)それに特異的で、その特異的病原性の発現レベル に影響するにちがいないDNA配列を示すことは明らかである。 Nm種は、莢膜(きょうまく)多糖類の特徴に基づく血清グループによって副 分類される。 少なくとも13の血清グループが明らかにされており、それらのうちでも、血 清グループA、BおよびCが髄膜炎症例の約90%の原因である。グループAお よびCは流行性の形態の疾患で観察される。グループBは、欧州および合衆国で もっとも普通に単離される血清グループである。 Nmでは存在し、Ngでは存在しない莢膜が、髄膜炎菌由来抗髄膜炎ワクチン 作成のための基礎となった。 Nmの莢膜多糖類が、血清グループA、C、W135およびYの髄膜炎菌によ り惹起される成人での髄膜炎を予防するのに有効なことが示されたワクチンの作 成に利用された。 しかし、グループBのNmの多糖類はヒトで非免疫原性であり、ヒト神経細胞 中に存在する接着糖蛋白質とエピトープを共にするが、グループCのNmの多糖 類は、10歳未満の小児において軽度に免疫原性であることが明らかにされてい る。 それゆえ、全血清グループの髄膜炎菌により惹起される感染を予防でき、一般 の細菌性病原体、とくにNmに固有の抗原性の可変性に対応できる万能ワクチン は存在しない。 NmのグループB多糖類のヒト抗原との交差反応性、血清グループの多様性お よびNmの抗原としての多様性のために、今日までに提案された戦略は 、すべての場面で有効なワクチンに導くことができていない。 それゆえ、研究は、髄膜炎菌病原の特異性の原因をなす特徴的要素の検討に集 中された。 両細菌NmおよびNgのいずれかで検討された遺伝子の多くは、もう一方の細 菌中にそれらの相同配列をもっている。 同様に、現在までにNm中で同定された病毒因子の多くが、Ng中に対応物、 すわわちピリン、PilC蛋白質、混濁蛋白質ならびにラクトフェリンおよびト ランスフェリンの受容体をもっている。 先行技術において特性描写されている髄膜炎菌の特異的属性は、莢膜、RTX 毒素に類似の蛋白質Frp、外部構成因子蛋白質Opc、グルタチオンペルオキ シダーゼ、ポーリンPorAおよびロータマーゼ遺伝子である。 これらのうち、莢膜は、常に、Nmの病毒株中に存在する。一方、多くの細胞 外病原体が莢膜をもつが、血液脳関門を通過するわけではない。 それゆえ、いまだ同定されていない属性が、髄膜炎菌病原の特異性の原因とな っているにちがいない。これらの属性は、おそらく、髄膜炎菌の間では存在する が、淋菌では存在しないDNAによってコードされているであろう。 本発明者らは、Nmに特異的な遺伝子の差引き(サブトラクション)単離に基 づく新しいアプローチ法を開発した。これらの遺伝子はNm特異性病原に、より 詳しくは血液脳関門の通過に、関連しているにちがいない。 先行技術で開発された差引き法は、Nmのいくつかの単離株について疫学的マ ーカーの産生に成功している。これらのマーカーは有用性が限られている:それ らはNm種の血清グループの全体をカバーしない。 これらの研究に対して、本発明者らの研究は、Nmをランダム(無作為的)に 切断したNgの染色体の全体と比較・照合することによりNmには存在するがN gには存在しないDNAの全体をクローンする手段の開発に導き、かくして、N mに対して高度の特異性をもつツールを提供し、かくしてこの菌種の遺伝的可変 性に初めで対応することを可能にした。 本明細書および特許請求の範囲においてある株のDNAまたはそれらの発 現産物に関連して使用した「存在する」および「存在しない」なる語は、同じプ ローブ、同じプローブ標識強度、同じ染色体DNA量および同じ比較要素(相同 株の染色体DNA)を用いることによる同一のハイブリデーション条件(0.5 M NaPO4、pH7.2;0.001M EDTA−Na、1%、1%ウシ 血清アルブミンおよび7%ドデシル硫酸ナトリウムを用い、65℃で16時間) に関連して把握されるものである。たとえば、プローブによって得られたシグナ ルが参考株を用いて得られたものと実質的に同じであれば、当該DNAが存在す ると考える。 一方、そのシグナルがきわめて弱いときには、当該DNAは存在しないと考え る。 NmおよびNgの病原性に関して第二に考えられるのは、それらが粘膜にすみ つき、これを透過し、つぎにそれの上皮下隙を占拠することのできる能力を考慮 に入れることである。このプロセスが両病原体に共通の病毒因子に関わっている ことはきわめてありうることである。これに関して、NmおよびNgにおいて、 pili、PilC蛋白質、混濁蛋白質、、IgAプロテアーゼ、トランスフェ リンおよびラクトフェリンに結合する蛋白質、およびリポオリゴ糖などのいくつ かの病毒因子がすでに同定されていることは既知である。 それゆえ、本発明者らのアプローチは、NmおよびNgに特異性であるが非病 原性菌種Nlには存在しないNmの領域の探索、ならびに、本発明に従って開発 された手段による与えられた菌種に特異的な染色体DNA領域およびそれらの発 現産物の一般的研究方法の探索へと拡がった。 従って、本発明は、その病原性により特異的なNmのDNAおよびそれらを取 得する手段を、とりわけそれらNm特異性DNAからもっぱらなるバンク(ライ ブラリー)を構築することによって、提供することを目的とする。 本発明はまた、これらのDNA配列により導かれた産物をも対象とする。 本発明はまた、とりわけ診断、治療および予防に利用できるツールを作り上げ るためにこれらバンクの特異的で網羅的な特徴を利用することを対象とする。 本発明のDNAは、髄膜炎菌に存在するが淋菌にもナイセリア・ラクタミカに も存在しないところの、読み取り相をもつ遺伝子(ただし、多糖性莢膜、frp A、frpC、opc、porA、ロータマーゼ、配列IS1106、IgAプ ロテアーゼ、ビリン、PilC、トランスフェリンに結合する蛋白質、および混 濁蛋白質の生合成に関わる遺伝子を除く)の全部または一部であることを特徴と する。 先に明確に説明した通り、「存在する」および「存在しない」なる語は、実施 例中で記載したサザンブロットにおいて用いた、および先にも触れたハイブリデ ーション条件に関連して把握されるものである。 これらのDNAが、菌種Nmに固有の機能、より詳しくは、もっぱらNmで見 出される表現型またはもっぱらNgと共通の表現型を示す限りの変異体を包含す ることを了解されたい。 主要な一面に従えば、これらのDNAは髄膜炎菌の病原性のゆえに特異的であ り、しかもこの菌種の遺伝的可変性に拘らずそうである。 本発明の一実施態様に従えば、該DNAはNgよりもNmに特異的である。 より詳しくは、Nmに特異的なDNAはナイセリア・ラクタミカおよびナイセ リア・シネレア(Neisseria cinerea)には存在しない。 驚くべきことに、髄膜炎菌株とこれら淋菌株との間の遺伝的相違の大部分は、 大腸菌およびペスト菌について以前に述べられているように病原性区画に対応し たはっきり異なる領域に結集されているように思われる。 かくして、本発明の好ましい一態様においては、これらのDNAは、髄膜炎菌 Z2491の染色体のtufAとpilTとの間、すなわち該染色体の領域1に 存在している1つまたは複数の配列および/または髄膜炎菌特異性であるという 条件付きで、上記配列とハイブリダイズしうる1つまたは複数の配列を包含する ことによっても特徴付けられる。 本明細書および特許請求の範囲において、「特異的」とは、実施例で示し、か つ前記したハイブリデーション条件下でNmのそれらとしかハイブリダイズしな いヌクレオチド配列を意味する。 その点に関して、一般的に、明細書および特許請求の範囲において配列の「全 部または一部」というとき、この表現は上で定義した特異性に関連して把握され るべきものである。 同様に、ペプチド、ペプチド断片および抗体の全部または一部とは、天然のペ プチドまたはこのペプチドに対して生成される抗体のそれぞれの生物学的性質を 呈する産物を意味する。 領域1には、髄膜炎菌の莢膜の遺伝子が結集されている。 このタイプのDNAは、配列番号9、13、22または30および/またはあ るNm株の染色体上のこれら配列番号から前後20kb以内に位置するあらゆる 配列に全部または一部が相応する配列を示し、および/またはこれらの配列のい ずれかの少なくとも1つの断片とハイブリダイズしうる配列を示す。 本発明の他の好ましい一態様においては、これらのDNAは、髄膜炎菌Z24 91の染色体のpilQiとλ740との間、すなわち該染色体の領域2に存在 している1つまたは複数の配列および/または髄膜炎菌特異性であるという条件 付きで、上記配列とハイブリダイズしうる1つまたは複数の配列を包含すること によっても特徴付けられる。 この態様に従ったDNAは、配列番号1、2、4、6、7、10、15、31 または34および/またはあるNm株の染色体上のこれら配列番号から前後20 kb以内に位置するあらゆる配列に全部または一部が相応する配列を示し、およ び/または、これらの配列のいずれかの少なくとも1つの断片とハイブリダイズ しうる配列を示す。 本発明は、とくに、配列番号36の15620bpのDNAならびに配列番号 37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号4 2、配列番号43、配列番号44および配列番号45の読み取り枠(オープンリ ーディングフレーム)に相応する配列を対象とする。 本発明のさらに別の一態様においては、これらのDNAは、髄膜炎菌Z249 1の染色体のargFとopaBとの間、すなわち該染色体の領域3に存在して いる1つまたは複数の配列および/または髄膜炎菌特異性であると いう条件付きで、上記配列とハイブリダイズしうる1つまたは複数の配列を包含 することによっても特徴付けられる。 この態様に従ったDNAは、配列番号8、21、23、25、26、28、2 9、32または35および/またはあるNm株の染色体上のこれら配列番号から 前後20kb以内に位置するあらゆる配列に全部または一部が相応する配列を示 し、および/または、これらの配列のいずれかの少なくとも1つの断片とハイブ リダイズしうる配列を示す。 上記の領域1、2、3は、髄膜炎菌特異配列の大きい割合を示し、やはり本発 明の枠内に含まれる。 髄膜炎菌に対する特異性を代表する他のDNAは、髄膜炎菌Z2491の染色 体上に存在する1つまたは複数の配列を示すが、上に定義した領域1、2、3の 一部を構成しない。 かかるDNAは、配列番号3、5、11、12、14、16、18、19、2 0、24、27または33および/またはあるNm株の染色体上のこれら配列番 号から前後20kb以内に位置するあらゆる配列に全部または一部が相応する配 列を包含し、および/または、かかる配列とハイブリダイズしうる配列を示す。 とくに対象とする用途を考慮するとき、本発明は、より特別には、当該細菌の 病原に関わる上記DNAに関するものである。 本発明は、とくに、上に示した特性の少なくとも1つに対応し、細胞膜を越え て運び出される蛋白質をコードするDNAおよび/またはその配列の全部または 一部が該DNAの保存された領域に相応するDNAを対象とする。 かくして、本発明の別の一実施態様に従えば、それらDNAは、Ngのそれら と共通であるが、Nlには存在しない。 より特別には、それらは、Nm Z2491の染色体上の領域4(argJか らregFまで)または領域5(ラムダ375マーカーからpenAまで)に存 在するDNAおよび/またはNlよりもNmおよびNgに特異的であるという条 件付きで、該存在するDNAとハイブリダイズしうるDNAである。 「NlよりもNmおよびNgに特異的」とは、実施例(とくに実施例4参照) のハイブリダイゼーション条件下でNmおよびNgのDNAとハイブリダイズす るDNAを意味する。 領域4および5のDNAならびにこれらのDNAとハイブリダイズしうるDN Aは、Nmに固有の機能を発現するという条件付きであるが、すみつきおよび初 期侵入の段階および敗血症の拡散に関与することによって、主としてNmの病毒 性に干渉するという長所を示す。 他の態様に従えば、本発明は、少なくとも1つの上に定義した通りのDNAを 含むプラスミド、コスミド、ファージなどの伝達ベクターおよび発現ベクターを 対象とする。 本発明はまた、少なくとも一つの上に定義した通りのDNAにより形質転換さ れた宿主細胞を対象とする。 本発明の他の宿主細胞は、Nmに特異的な遺伝子または遺伝子断片を含み、そ れらの染色体が本発明の少なくとも1つのDNA、とくに病原性の原因となって いるDNAを欠失していることにより特徴付けられる。とくに、細菌細胞、とり わけNmの細胞が重要である。 本発明は、その配列の全部または一部が上に定義した通りのDNA配列または その配列の断片の転写産物に相応するRNAをも対象とする。 上に定義した通りのDNAまたはこれらのDNAの断片のアンチセンス核酸配 列も、本発明の一部をなす。 これらのアンチセンス核酸は、場合により、メチル基またはグリコシル基など の少なくとも1つの置換基を有する。 本発明の範囲に含まれる他の産物は、ポリペプチドによって構成される。 これらのポリペプチドは、先に定義した核酸によりコードされているかまたは それら核酸の配列から推定される配列の全部または一部に相応するアミノ酸連鎖 を示すことによって特徴付けられる。 それらは、細胞膜を越えて運び出されるポリペプチドの全部または一部に相応 するポリペプチド、より特別には保存された領域によりコードされているものに 相応するポリペプチドであるのが有利である。 変形として、本発明のポリペプチドは、核酸配列に相応するものに比して、し かも所与の用途、とくにワクチンとしての適用にとくに適するように、修飾され ていてもよい。 修飾とは、対応する天然ポリペプチド、とくにペリプラズムおよび外膜を通し て運び出される機能性蛋白質の生化学的性質に影響しない限りのあらゆる変化、 欠失、化学的置換を意味する。 本発明に従った他の生成物は、上記ポリペプチドに対する抗体からなる。 すなわち、本発明は、上に言及したポリペプチドの少なくとも1つのエピトー プを認識することを特徴とするポリクローナル抗体ならびにモノクローナル抗体 を対象とする。 本発明は、これら抗体の断片、より詳細にはFv、Fab、Fab’2断片を も対象とする。 上に定義した抗体またはそれらの断片を抗原−抗体型反応に従って認識しうる 抗抗体も本発明の一部をなす。 本発明に従えば、上で考慮した種々の製品は、合成および/または生物学的方 法により、オーソドックスな技法に従って操作することによって得られる。 核酸は、差引き手法に従って構築されたNm特異性DNAからなるバンクから 出発して得ることもできる。この手法は、 − 2つのDNA集団の混合、 − 差引きハイブリダイゼーション−増幅の反復の少なくとも一回の実施および − 所望のDNA(単数または複数)の回収、場合によってのそれに続く余分な 配列の除去を含めての精製 を包含する。 本発明に従えば、該2つのDNA集団はそれぞれ、それのために特定のバンク を構成すべき1つの髄膜炎菌株(いわゆる基準株)ならびに該髄膜炎菌株と約7 0%を越える相同性を示すいわゆる差引き(サブトラクション)株である1つの ナイセリア株に由来し、差引き株および基準株のDNA配列は 、それぞれ、ランダム切断およびサイズが約1kb未満の断片を生じうる制限酵 素による切断によって得られる。 本発明は、とくに: − いわゆる差引き株である1つの淋菌株の染色体DNAの、とりわけ注射器の 反復通過によるランダム切断、 − いわゆる基準株である髄膜炎菌の染色体DNAの、好ましくは約1kb未満 のサイズの断片を生じうる制限酵素による切断、 − 制限酵素で切断した基準株のDNA断片と適当なオリゴヌクレオチドプライ マーとの連結、 − ・ 相同性配列のハイブリダイゼーションための適当な条件下での2つのD NA集団の混合、 ・ その後の、自己再アニーリングした(auto-reanneles)断片の増幅および これら断片の回収、 ・ これら断片の制限酵素による消化および該オリゴヌクレオチドへの再連 結による差引きハイブリダイゼーション−増幅の反復の1回実施、続いての − 連結DNAの精製および場合によっての引き続いての上に示したごとく切断 した髄膜炎菌DNA断片と先の反復で生じた髄膜炎菌DNA断片との混合からな る差引きハイブリダイゼーションの新たな反復、所望による続いてのバンクDN Aのクローニング の各工程を包含する髄膜炎菌特異性DNAバンクの取得方法を対象とする。 使用するプライマーは、クローニング部位、たとえばプラスミドpBlues criptのEcoRI部位、への挿入を可能ならしめる使用制限酵素に適合し たオリゴデオキシヌクレオチドプライマーである。かかるプライマーは、配列表 の配列番号36〜45のもとに表されているオリゴデオキシヌクレオチドのうち から選ぶのが有利である。 こうして得られたバンクは、髄膜炎菌に特異的で、淋菌には存在しないDNA から構成されている。 それらDNAの特異性は、実施例で示したように、各反復ごとに、差引き 株と基準株とに共通の遺伝子またはClaIなどの制限酵素により消化した各々 の株の全DNAを用いて、サザンブロットにより確認されている。 各反復ごとに、DNAバンクの網羅性も、基準株に特異的であることが既知の プローブ、すなわち髄膜炎菌の場合は、とりわけfrp、opc、ロータマーゼ の各遺伝子を用いて、確認されている。 実施した実験の結果、本発明の方法に従って得られたバンクは、髄膜炎菌以外 のナイセリア種と有意の相同性を示す遺伝子、たとえばppkまたはpilC1 遺伝子を欠いている。それも、通常は2〜3回の反復操作でそうなる。 必要ならば、互いに排他的ではない2つの方法を利用することができる。 基準株のDNA集団としで反復回数nのDNAを用いて(n+1)回目の反復 を実施することができる。 変形としては、第一のバンクで用いたものと特異性の異なる制限酵素、たとえ ばMboIを用いて、第一のバンクから独立した第二のバンクを製出する。 いずれの場合にも、実施した反復の各々から生じた産物の各々を保存しておく ことが好ましい。 本発明は、NgとNmとに共通の、しかしNlと比較すれば特異的なDNAバ ンクを取得するための上記差引き手法をも対象とする。 3つの異なるバンクを、2つはNm染色体DNAのMboIおよびTsp50 91での消化により、一つはNm染色体DNAのMspIでの消化により、構築 することが有利である。2系列の差引きにより、実施例で記載したように、求め る特異性を示ずDNAを回収することが可能になる。 これらバンクの取得方法およびそれらのバンク自体も、本発明の一部をなす。 一般に、本発明の方法は、遺伝的に近く、異なる病原性を示す他の種または他 の変異体が存在するときに、所与の細胞種または同じ種の所与の変異細胞種に特 異的なDNAバンクを得るのに適用できることが指摘される。 本発明の方法を適用することにより、クリプトコックス、ヘモフィルス、 肺炎双球菌、さらには大腸菌の所与の種に、より一般的には、同じ種に属し、異 なる病原性(pathovars)を有するすべての細菌性病原体に特異的なDNAバンク が有利に構築される。 同様に、本発明は、これらのバンクから出発して、所与のある種または変異体 に特異的な病毒因子を自由に処分する手段を提供する。 それゆえ、かかるバンクは、ある病原体の特異性の原因となっている属性を自 由に処分する上で興味深いツールを構成し、この応用は、とくに、本発明に従っ て、髄膜炎菌の病原の特異性の原因である属性を含むバンクを取得することによ って例証される。 本発明の産物、核酸、ポリペプチドおよび抗体の研究により、髄膜炎菌株また はその変異体のいずれであれ、髄膜炎菌に関する絶対的特異性がはっきりとなっ た。 それゆえ、これらの産物は、成人におけるものであれ、小児におけるものであ れ、また問題の株の血清グループにかかわりなく、髄膜炎菌により惹起される感 染および髄膜炎の診断および予防にとくに適している。 分析すべき試料中の髄膜炎菌の存在を証明することによる髄膜炎菌感染、とく に髄膜炎菌性髄膜炎の本発明に従った診断方法は、 − 分析すべき試料、すなわち生体試料または細胞培養を、少なくとも1種の上 に定義した通りの核酸から、場合によりヌクレオチドプローブまたはプライマー の形で、作成した試薬、または、変形として、上に定義した通りの少なくとも1 種の抗体または抗体断片から作成した試薬と、それぞれにハイブリダイゼーショ ンまたは抗原−抗体型反応を可能ならしめる条件下で接触させ、 − 場合によって形成された反応生成物を確認する 工程により特徴付けられる。 該試薬を核酸から作成するとき、それはヌクレオチドプローブの形であっても よく、その形態においで該核酸またはその断片をその確認を可能ならしめるため に標識する。適当な標識としては、放射性、蛍光性、酵素性または発光性の標識 が挙げられる。 変形としては、該核酸が試薬として使用される宿主細胞中に包含される。 これらの様々な形態のもとに、該核酸は、そのまままたは不活性担体との組成 物の形で使用される。 該試薬を抗体または抗体断片から作成するときには、確認のためにそれを標識 することができる。もっとも普通には、蛍光性、酵素性、放射性または発光性の 標識を利用する。 使用する抗体または抗体断片は、場合により標識されていてもよいが、それを そのまままたは不活性担体との組成物の形で使用できる。 接触段階で使用する試料は、脳脊髄液、尿、血液、唾液などの哺乳動物由来の 生体試料である。 確認段階は、それが生成された場合の反応生成物を明らかにしうる条件下で実 施する。オーソドックスな手段では、蛍光反応、発光反応、呈色反応、放射能、 さらにはオートラジオグラフィー手法を利用する。生成物を定量することも可能 である。 それら標識産物、核酸および抗体も、新規産物として本発明の一部をなす。 上に定義した方法は、髄膜炎菌感染に特異的な免疫反応による診断にも適用で きる。 その時には、試薬として、天然産物に相応して前記の核酸配列によりコードさ れている本発明のポリペプチドまたは対応する天然ポリペプチドの生物学的活性 および免疫活性を有する修飾ポリペプチドを利用する。 それは、細胞膜を通して運び出される髄膜炎菌のポリペプチド、とくに保存D NA領域に対応するかかるポリペプチドの部分であるのが有利である。 本発明はまた、上に定義した方法を実施するためのキットをも対象とする。こ れらのキットは、 − 少なくとも1種の上に定義した試薬、すなわち核酸、抗体またはポリペプチ ドタイプの試薬、 − 対象とするヌクレオチドハイブリダイゼーション反応または免疫反応の実施 を可能ならしめる製品、とりわけマーカーまたは緩衝液ならびに使用説 明書 を包含することを特徴とする。 本発明の産物の特異性と、病原性区画であると解釈しうる領域に結集されてい ても、染色体上で隔離されていても、それらが髄膜炎菌Z2491染色体上に局 在していることとが、普遍的対象に対する、すなわち菌株およびそれが示す可変 性を問わない、ワクチン組成物の実現のための特別な重要性をそれらに与える。 これらの組成物は、それらのスペクトル中にとりわけ予防を包含でき、たとえば 小児用ワクチンに組み込むことができる。 それゆえ、本発明は、抗髄膜炎菌を目的とした予防をそのスペクトル中に包含 し、髄膜炎菌により惹起される可能性のあるあらゆる感染を予防するのに当てら れるワクチン組成物を対象とし、これらの組成物は、上に定義したポリペプチド または抗抗体またはそれらの断片の有効量を生理学的に許容しうる一種または複 数の担体と組み合わせて含有することを特徴とする。なお、これらの産物は、そ れらの免疫原性を増強するために、組み合わせてもよい。 利用可能な免疫原分子としては、ポリオウイルス蛋白質、破傷風毒素(テタヌ ストキシン)、さらにはピリンの超可変部に由来する蛋白質が挙げられる。 変形として、本発明のワクチン組成物は、有効量の − 上に定義した通りの核酸、 − 上で定義した通りの形質転換宿主または − 細菌の病原性に関与する少なくとも1つの本発明のDNA配列が染色体から 欠失しているNm細胞 を、生理学的に許容しうる1種または複数の担体とともに包含することを特徴と する。使用するヌクレオチド材料は、生体内でのそれの発現および対応する蛋白 質の合成を助長するプロモーターの調節下に置くことが有利である。免疫原性を 増強するために、この核酸材料を、ポリオウイルス蛋白質、破傷風毒素、ピリン の超可変部に由来する蛋白質などの担体蛋白質をコードするDNAまたはRNA と組み合わせることもできる。 本発明のワクチン組成物は、非経口経路で、または皮下に、筋肉内に、さらに はスプレーの形態で、投与する。 本発明の他の特徴および利点は、本発明を例証する下記実施例に示すが、それ らは本発明の範囲を限定するものではない。 これらの実施例においては、図1〜11を参照するが、それらはそれぞれ下記 を示す: − 図1A、1B、1C、1D、1E、1Fおよび1Gは、差引きバンクTsp 5091の分析結果を示す。 − 図2は、Ngと比較しでのZ2491株の染色体上のNm特異的配列の分布 (左部分)およびNlと比較してのNm特異的配列の分布(右部分)を示す。 − 図3A〜3Cは、本発明に従った染色体の3領域のクローンのナイセリア属 株標本パネルに対する反応性を示す。 − 図4は、プローブとして用いたオリゴヌクレオチドのNmの染色体の領域2 における位置を示す。 − 図5、6および7は、Nmの領域2の部分をプローブとして用いたときの、 ナイセリア属標本パネルのサザンブロットを示す。 − 図8A〜8Cは、12株からなるナイセリア標本パネルについての、3つの 差引きバンクを用いたザザンブロットを示す。 − 図9、10および11は、Nm、NlおよびNgに対する3つの差引きバン クのクローンの反応性を示す。 以下の実施例において、以下の材料および方法を用いた: 細菌株 − 差引きバンク構築のためには、NmのZ2491株(Achtma nら、1991年、J.Infect.Dis.164,375−382)、M S11株(Swansonら、1974年、Infect.Immun.10, 633−644)およびNlの8064株および9764株を用いたが、検討し た種の他のいかなる株も使用可能なことはもちろんである。 これらバンクの特異性を確認するために、6株のNm、4株のNg、1株 のNl(ナイセリア・ラクタミカ)および1株のNc(ナイセリア・シネレア) を用いた。 6株のNmは次のものである:、血清グループAのNm Z2491、血清グ ループCのNm 8013(XNコレクション)、血清グループに分類できない Nm 1121(XNコレクション)、血清グループAのNm 1912(XN コレクション)、血清グループAのNm 7972(XNコレクション)および 血清グループBのNm 8216(XNコレクション)。 4株のNgは次のものである:Ng MS11(パスツール研究所、パリ)、 Ng403(パスツール研究所、パリ)、Ng 6934(パスツール研究所、 パリ)、Ng WI(播種性淋菌感染例から単離)、Ng 4C1、Ng 64 93およびNg FA1090。 Nl株はNl 8064およびNl 9764(XNコレクション)であり、 Nc株はNc 32165(XNコレクション)である。 分子遺伝学的手法 とくに断らない限り、使用した手法および試薬は、サンブルックら(Samb rookら、1989年、モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マ ニュアル。コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス)により推 奨されているものに相応する。この検討において使用したオリゴデオキシヌクレ オチドは次のものである: 膜への転移(サザンブロット) 膜への転移は、正荷電ナイロン膜(ベーリンガー・マンハイム)へのキャピラ リー転移により実施した。ハイブリダイゼーションは、0.5M NaPi、p H7.2/1mM EDTA/7%SDS/1%BSAを含有する溶液中、65 ℃で実施した。膜の洗浄は、40mM NaPi、pH7.2/1mM EDT A/1%SDSを含有する溶液中で実施した。最終洗浄は、65℃で5分間実施 した。 frpAの配列に基づいたオリゴヌクレオチドを用いて得られたプローブfr pは、Z2491株遺伝子5’末端の2.4kbに相応するものである。完全遺 伝子に相応するプローブopcおよびロータマーゼは、発表されている配列に基 づいて作成したオリゴヌクレオチドを用いてZ2491株から作成した。プロー ブpilC1およびppk(ポリ燐酸キナーゼ)は、それぞれプラスミドpJL 1およびpBluePPK6001の挿入片に相応したものである。実施例1:Nmに存在するがNgには存在しないDNAバンクの構築 a.「MboI」バンク 構築 − Nm Z2491のDNAをエンドヌクレアーゼMboIにより切 断し、以下CDA(包括的差分析、Comprehensive Differ ence Analysis)と呼ぶ方法に付し、これを2回反復した。この方 法は、Ng MSI11のDNAを切断したものの過剰の存在下での差引きハイ ブリダイゼーションならびにNg MS11のDNAとは有意の相同性を欠いて いるかまたはそれを示さないために再アニーリング(re-anneler)しうる髄膜炎菌 配列をもつもののPCRによる増幅を包含する。 Ng MS11株の染色体DNAを、皮下注射器を反復通過させてランダムに 切断し、サイズが3〜10kbの範囲内になるようにする。これらのDNA断片 をフェノール抽出により精製する。 Nm Z2491の染色体DNAは、制限酵素MboIにより切断する。これ らのDNA断片(20μg)を、10ナノモルのアニーリングさせたオリゴヌク レオチドRBam12およびRBam24に連結する。過剰のプラ イマーを2%低融点アガロースゲル電気泳動により除去する。サイズが200b pを越える増幅断片を含有するゲル部分を切り出し、β−アガラーゼで消化する 。これらの断片をフェノール抽出により精製する。 差引きハイブリダイゼーション(第一回)の実施のために、オリゴヌクレオチ ドRBamに連結したNm DNAの0.2μgを、全量8mlのEE3X緩衝 液(EE1X緩衝液は、10mM N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン− N’−(プロパン−3−スルホン酸)および1mM EDTAからなる。そのp Hは8.0である。)中で40μgのNg DNAと混合する。この溶液を鉱油 で覆い、100℃で2分間加熱してDNAを変性させる。2μlの5M NaC lを加え、混合物を55℃で48時間ハイブリダイズさせる。反応混合物を、N aClおよびEE緩衝液からなる前もって加温した溶液で1/10に希釈し、直 ちに氷上に置く。 この希釈液の10μlを、PCR用反応混合物(10mMトリス−HCl,p H9.0;50mM KCl;1.5mM MgCl2;0.1%トライトンX 100;各々0.25mMの4種のデオキシヌクレオチド三燐酸;50単位/m lのTaqポリメラーゼ)400μlに加える。混合物を70℃で3分間インキ ュベートし,て、髄膜炎菌DNAの再アニーリングした断片の末端を補って完全 化する。 94℃で5分間の変性およ、び100μl当たり0.1ナノモルの割合でのオ リゴヌクレオチドRBam24の添加ののち、ハイブリダイゼーション産物をP CR(94℃で1分間、70℃で1分間および72℃で3分間を30サイクル、 続いて94℃で1分間および72℃で10分間;パーキン・エルマ−GeneA mp 9600)により増幅する。 増幅された髄膜炎菌断片を、プライマーおよび高分子量淋菌DNAのゲルで分 離する。それらをMboIにより消化し、再度オリゴヌクレオチドJBam12 およびJBam24に連結する。これらの連結されたDNAを再度ゲルおよびフ ェノール抽出により精製する。 ランダムに切断したNg DNA 40μgおよび第一回の差引きハイブリダ イゼーションから得られたJBamオリゴヌクレオチド連結DNA 2 5ngについて二回目の差引きハイブリダイゼーションを実施する。この第二回 反復の時には、自己アニーリングしたNm DNAの増幅を、オリゴヌクレオチ ドJbam24を用いて実施する。 特異性 − それらのNm特異性を確認するために、第二回CDA法反復後の 増幅された配列を標識し、6株の髄膜炎菌、4株の淋菌、1株のナイセリア・ラ クタミカおよび1株のナイセリア・シネレアからなるパネルに由来するClaI 消化DNAに対するプローブとして用いる。 実施したサザンブロットにより、第二回CDA法反復後の増幅された配列が髄 膜炎菌に相応する多くのバンドと強い反応性を示すが、Ng、Nl、Ncの諸株 に相応するバンドとの反応性は示さないことが証明される。 それゆえ、「MboI」バンクはNm特異的であると思われる。 網羅性 − バンクの網羅性を検定するために、第一回および第二回のCDA 法の反復で生じた生成物の全体ならびにNm Z2481およびNgMS11の 初期染色体材料をアガロースゲル電気泳動に付し、膜に移し、髄膜炎菌特異的で あることが既知の遺伝子、すなわちfrp、opc、ロータマーゼを含むプロー ブと接触させる(サザンブロット)。 これらのハイブリダイゼーションから、Nm特異的遺伝子frpがMboIバ ンクにおいて600bpの断片により表されるが、ロータマーゼおよびopc遺 伝子についてはいかなる活性も認められないという結果が得られる。それゆえ、 MboIバンクは、Nm特異的であるにも拘らず、網羅的であると考えることは できない。 しかしながら、高い特異性が得られたので、MboIバンクのためのCDA法 の第二回反復で生じた断片を、プラスミドpBluescriptのBamHI 部位にクローニングすることができる。 Nm特異的遺伝子のいずれかに対応する配列は、それが適当なサイズの制限断 片により担持されている場合にのみ、当該差引きバンク中に含まれうる。この条 件は、2つの因子によって左右される。第一に、より大きい断片が完全にNm特 異的である確率は低い。第二に、そのような断片が存在していたとしても、断片 のサイズの増大とともに増幅効率が低下するというPCR 手法の限界のために、それら断片がバンク中に不十分にしか出現しない。約60 0bpを越えるサイズの断片はバンク中に含まれない。Nm Z2491の染色 体中に適当なサイズのMbo断片が存在しないために、ロータマーゼおよびop c遺伝子はバンク中に含まれえない。いかなる酵素も、それ単独では、何らかの Nm特異的遺伝子に対応する小さい断片を製出することができない。それゆえ、 特異性の異なる別の制限酵素Tsp509を用いて、第二のバンクを構築した。 b.「Tsp5091」バンク 構築 − 酵素Tsp5091には、酵素MboIよりも小さいサイズ(約1 kb未満)の断片を製出することができるという利点がある。 Tsp509Iは配列AATTを認識し、EcoRIに適合する4塩基配列を 5’突出端に残す。使用するオリゴヌクレオチドはReco、JecoおよびN Ecoである。 従った方法は、上記「MboI」バンクの構築のために従った方法と一致して いる。ただし、Tsp509Iにより製出されたより低分子量断片の数がより多 いのを相殺するために、差引きハイブリダイゼーションの第一反復のために、よ り多量の髄膜炎菌DNAを用いた。第一反復のためには、400ngのNm D NA断片を、第二反復のためには、25ngのNm断片を、40μgのランダム 切断Ng DNA断片とともに、差引きハイブリダイゼーションに付す。 この「Tsp509I」バンクの構築のため、切断Ng DNA 40μgお よびTsp509I消化と第二反復から得られた断片のアダプターNEcoへの 再連結とによって得られたNm断片0.2ngを用いて、対照として、差引きハ イブリダイゼーションの第三反復を実施する。 特異性 − 先のバンクについて記載した通りにして、CDA法の第二反復で 生じた生成物を標識し、ナイセリア諸株からなるパネルに対するプローブとして 利用する。 図1Aは、CDA法の第二反復の生成物の、つぎのもののClaI消化DNA とのサザンブロットハイブリダイゼーションを示している:Nm(レー ンa)、Ng MS11(レーンb)、Nm 8013(レーンc)、Ng 4 03(レーンd)、Nm 1121(レーンe)、Ng 6934(レーンf) 、Nm 1912(レーンg)、Ng WI(DGI株)(レーンh)、Nm 7972 (レーンi)、Nl 8064(レーンj)、Nc 32165(レーンk)、 Nm 8216(レーンl)。 すべてのNm株について観察された強い反応性とは反対に、Ng、Nlおよび Ncの諸株については弱い反応性が認められるかまたはいかなる反応性も認めら れない。 該バンクの特異性を、まず、CDA法の3回の反復の各々から生じた生成物の 膜への転移(サザンブロット)をpilC1およびppkに相応するプローブと 反応させて調べた。これら2つの遺伝子はNmとNgとに共通している。 図1Bは、Tsp509で消化したNm Z2491およびNg MS11の 染色体ならびにCDA法の反復の各々から生じた生成物の電気泳動後のアガロー スゲルを示している。 レーンaには、Nmの染色体1μgを、レーンbにはNgの染色体1μgを、 レーンcにはCDAの第一反復で生じた生成物0.15μgを、レーンdには第 二反復で生じた生成物0.1μgを、レーンeには第三反復で生じた生成物0. 05μgを、それぞれ置いた。MWは分子サイズマーカーを表している。 図1Cおよび1Dは、膜への転移(サザンブロット)およびpilC1(図1 C)およびppk(図1D)とのハイブリダイゼーションののちの図1Bについ て記載したのと同様にして得られたゲルを表している。 CDA法の第二反復ののち、遺伝子pilC1およびppkに相応する配列は バンクから完全に排除されている。 網羅性 − 該バンクの網羅性を、差引きハイブリダイゼーションで生じた生 成物をNm特異性の3遺伝子(frp、ロータマーゼおよびopc)に相応する プローブと反応させることにより調べた。 これらのNm特異性プローブは、差引きハイブリダイゼーションの第一および 第二反復で生じた増幅産物と反応する。 図1E、1Fおよび1Gは、膜への転移(サザンブロット)およびfrpA( 図1E)、ロータマーゼ(図1F)およびopc(図1G)とのハイブリダイゼ ーションののちの図1Bについて記載したのと同様にして得られたゲルを表して いる。 しかし、差引きハイブリダイゼーションの第三反復は、Nm特異性配列の喪失 をもたらす。なぜなら、ロータマーゼ遺伝子およびopc遺伝子と反応する断片 がこの第三反復には欠けるからである。 これらのデータの全体を考慮するとき、CDA法の第二反復で生じた産物はN m特異性であり、Nm特異性配列の網羅的バンクを構成してもいるということに なる。 この第二反復で生じた産物を、改めて、プラスミドpBluescriptの EcoRI部位にクローニングする。 Tsp509Iにより製出されたバンクは、酵素によるより小さい制限断片の 産生に基づく理論的考察から推測されるように、MboIにより産生されたバン クよりも網羅的である。 この見地からは、Tsp509IバンクはMboIバンクよりも冗長さがより 少ないこと、すなわちそれが包含するクローンの重複がより少ないことにも注目 すべきである。Tsp509Iバンクの86%が異なる配列に相応するが、Mb oIバンクではクローンの43%が異なる配列に対応するだけである(データは 示さない)。 それゆえ、Tsp5091により製出されたバンクは、Nm特異的クローンの 源を構成する。実施例2:差引きバンクのクローンの分析 Nm特異的DNAのクローニングおよび配列決定 差引きバンクのDNAを、プラスミドpBluescriptのBamHI( MboIバンク)またはEcoRI(Tsp509Iバンク)のレベルでクロー ニングしたのち、大腸菌DH5αを形質転換する。挿入片を、プラ イマーM13−50およびM13−40を用いて形質転換コロニーについてPC Rを実施して増幅する。後者のプライマーはその5’末端がビオチニル化されて いる。 配列決定は、各PCR産物につき、ビオチニル化された鎖とビオチニル化され ていない鎖を分離後、ストレプトアビジンを用いるダイナビーズM−280シス テム(ダイナール社、オスロ)を用いて実施した。それらの配列を、コンピュー タープログラムBlastnおよびBlastx(NCBI、USAおよびファ スタ)を用い、先に発表されている配列とのそれらの相同性に従って選別する。 上記の通りプライマーM13−40およびM13−50を使用した後の形質転換 細菌コロニーからのPCR産物を、ランダムプライミングによるα−32P−dC TPの組み込みにより標識し、上記の通りに、Nm Z2491およびNg M S11株のClaIにより消化した染色体DNAの膜への転移のためのプローブ として使用して、それらの特異性を確認しようとした。 Nm Z2491株染色体上のクローンの地図の作成 「MboI」バンク(文字Bで表わす)の17クローンおよび「Tsp509 1」バンク(文字Eで表わす)の16クローンを用いて実施した検討の結果を報 告する。これらのクローンの各々は、非反復配列を有しており、Ngには対応す るものがない。 Nm特異性クローン産物に対応するDNAの配列の位置を、パルスフィールド 電気泳動(PFGE)に付したアガロースゲルの膜への転移(サザンブロット) を用い、発表されでいるNm Z2491の染色体地図(Dempseyら、1 995年、J.Bacteriol.177,6390−6400)と比較し、 決定した。 それらNm特異的クローンを、稀な切断部位を示す酵素、すなわちPacI、 PmeI、SgfI、BgIII、SpeI、NheIおよびSgfIで消化し たNm Z2491のDNAの膜上でのハイブリダイゼーション(サザンブロッ ト)のためのプローブとして利用する。 ゲル(20×20cm)は、TBE 0.5X緩衝液中の1%アガロース ゲルで、5秒と35秒との間で直線状に変動するパルスタイムに従い、6V/c mで36時間電気泳動に付した。 膜上でのハイブリダイゼーション(サザンブロット)は、先に記載した通りに 実施した。 得られた結果を図2に示す:発表されている地図上の対応するサイズの断片の 位置と比較して、反応性が局在化されていた。Dempseyら(先に引用)に より地図に記入された遺伝標識形質(マーカー)の全体の位置は、線状染色体地 図上に点によって表示してある。先行開示されているNmに特異的な遺伝子は星 印によって示されている。「frp」と呼ばれる2つの座は、frpAおよびf rpC遺伝子に相応する。「pilC」座(複数)はpilC1およびpilC 2遺伝子に相応し、これら遺伝子は相同性遺伝子対であるが、地図上では区別さ れていない。本発明のNmに特異的なクローンの位置の正確さは、反応性制限断 片の一部が重なり合うことによる。平均して、その位置は+/−20kbである 。 この地図作成は、Nmに特異的な配列のランダムではない分布を明らかにして いる。Nmに特異的な配列の大部分は、異なる3群に属している。これらの群の 1つ(領域1)は、先に記述した莢膜に関係する遺伝子の位置に相応している。 下記が識別される: − E109、E138、B230およびB323を領域1であるとして、 − B322、B220、B108、B132、B233、B328、E139 、E145およびB101を領域2であるとして、そして、 − B306、E114、E115、E124、E146、E120、E107 、E137およびE142を領域3であるとして。 髄膜炎菌に特異的であると確認された配列の63%が、これら3つの異なる領域 の内部に局在している。 この結集は、先行開示されているNmに特異的な遺伝子(frpA)frpc 、porA、opcおよび莢膜に関係する領域)の分布と対照をなしている。 この先行技術は、実際、Nmに特異的な遺伝子が、機能的に莢膜に関係す る遺伝子を除いて、染色体に沿って分散していることを示唆していた。 染色体上のNmに特異的な配列の地図作成は、先行技術と比較して予想できな い結果へと導いている。 検討した髄膜炎菌株と淋菌株との間の遺伝的差の大部分は、異なる3つの群に 結集されている。 領域1は、髄膜炎菌の莢膜に関連する遺伝子を結集している。 他の領域の遺伝子の機能は未知であるが、発表されている配列との相同性(表 1)は、領域3のいくつかの遺伝子とバクテリオファージのトランスポザーゼ蛋 白質および調節蛋白質との間の類似性を示唆している。いかなる髄膜炎菌ウイル スも確認されておらず、これらの配列がファージ起源のものであろうと想像する のは魅力的なことである。興味あることに、インフルエンザ菌のゲノムも、ファ ージMuの調節蛋白質Nerの配列と相同性の配列を含んでいるが、機能的遺伝 子であるかどうかは未知である。 クローンB208は、TonB依存性のフェリックシデロフォアに結合する蛋 白質のクラス中に保存されている領域のクローン(ドメインIII)と高い相同 性(33アミノ酸について48%同一、91%相同)を示す。 このクローンがNmに特異的な遺伝子porAならびにfer frp(鉄) により調節される遺伝子に近接していること、およびとくにそれが外膜表面に露 出したNmに特異的な受容体蛋白質である可能性は、それをさらに詳しく研究す るためのよき候補ならしめる。 クローンB339は、Nmに特異的な挿入配列IS1106に相応する。 クローンB134とアエロモナス(Aeromonas)の挿入配列との間のわずかな相 同性ならびにNmの種々の株の間でのクローンB134の重複コピーの存在は、 それが新しいタイブのNm特異性挿入配列を表わしている可能性を示唆する。 Nmに特異的なクローンを含む領域が大腸菌およびペスト菌について先に記述 した通りの病原性区画に相応する可能性は、とくに興味あるものである。 この発明において単離されたクローンは、より大きい染色体断片のクロー ニングおよび配列決定を可能ならしめることにより、そして直接的に、遺伝子座 変異のためのそれらの利用により、Nm特異的領域の直接関連性をよりよく理解 することを可能ならしめる。 最後に、微生物の病原性に関与している可能性のある髄膜炎菌特異性遺伝子を 検出することにより、抗髄膜炎菌ワクチンの利用できる適切な抗原に照準を当て ることが可能になる。 本発明方法の有効性および迅速性のため、似通った2つの病原体に固有の表現 型の原因となっている遺伝的差を探究する多くの場面で該方法を使用することが 可能となる。 ナイセリア諸株からなるバネルに対する領域1、2および3のクローンの反応 性の検討 クローンの各々の挿入断片に対応するPCR産物を集め、Nm、Ng、Nlお よびNcの諸株からなるパネルに対する膜上ハイブリダイゼーション(サザンブ ロット)のプローブとして使用した。 領域1および2は、髄膜炎菌の各々について限られた数のバンドを生じさせる 。このことは、これらの領域が、Nmに特異的であると同時に、髄膜炎菌のすべ てに共通していることを示唆している。 図3は、ナイセリア諸株からなるパネルに対する領域1、2および3のクロー ンの反応性を示している。領域1(図3A)、領域2(図3B)および領域3( 図3C)のクローンを同時に、髄膜炎菌、淋菌からなるパネルならびにNlおよ びNcの各1株に対するプローブとして用いた。 レーンはつぎの通りである:レーンaがNm Z2491の、レーンbがNg MS11の、レーンcがNm 8013の、レーンdがNg 403の、レーン eがNm 1121の、レーンfがNg 6934の、レーンgがNm 191 2の、レーンh[がNg WI (DGI株)の、レーンiがNm 7972の 、レーンjがNl 8064の、レーンkがNc 32165の、レーンlがN m 8216の各DNA。 見事なことに、領域3は血清グループAの髄膜炎菌のみと反応性を示す。 この領域3は、それゆえ、Nmのサブグループに特異的である。 クローン化された領域の可能性ある機能を評価するために、データバンクで既 知の配列との比較を実施した。 つぎの表1は、染色体地図上の特異的クローンの位置および既知配列との相同 性を示している。 括弧内は、プログラムBlastxにより与えられたままの見出された相同性の 有意性である。 *)指数「1」、「2」または「3」の付されたクローンはそれぞれ髄膜炎菌Z 2491の染色体の領域「1」、「2」または「3」のものである。+)E10 9とE138とは隣接クローンである。§)B306とE115とは一部が重な り合っている。#)B236はargF領域で弱い反応性を示しもする。q)ク ローンE103はTsp509I部位を含み、従って、2つの挿入断片を含みう るが、それは髄膜炎菌Z2491の染色体のClaI(Oks)断片としか反応 せず、地図上で1つの位置しか占めないので、ここにはこのクローンが含められ ている。 まず最初に、領域1のクローンがすべて莢膜の生合成に関与する遺伝子に相応 していることがわかる。これらの遺伝子は、先に、血清グループBのNmのあい だで研究されている(Froschら、1989年、Proc.Natl.Ac ad.Sci.USA 86,1669−1673およびFroschら、19 93年、Mol.Microbiol.,483−493)。 セラチア.マルセセンス(Serratia marcescens)の溶血素活性化物質との弱 い相同性を除けば、領域2のクローンは、DNAレベルでも蛋白質レベルでも、 発表されている配列とはいかなる有意の相同性も示さない。 領域3のクローンの2つは、DNAに結合する蛋白質、とくにバクテリオファ ージの調節蛋白質およびトランスポザーゼ蛋白質との興味ある相同性を示す。 クローンB208は、あるクラスの受容体(TonB依存性フェリックシデロ フオア)中に保存された領域の1つと強い相同性を示す。 クローンB134およびB339は、染色体の多く(それぞれ少なくとも5つ および少なくとも8つ)の領域とハイブリダイズする。 配列に関するデータは、クローンB339がNmに特異的な挿入配列S110 6に相応することを示している。 クローンB143の翻訳産物は、アエロモナス(Aeromonas)の1つの挿入配列 (SAS2)のトランスポザーゼ(Gustafsonら、1994年、J.M ol.Biol.237,452−463)と限られた相同性を示す。我々は、 膜への転移(サザンブロット)により、このクローンが、試験したパネルの各髄 膜炎菌の染色体中の重複コピーとして存在するNmに特異的な存在であることを 証明できた。 他のクローンは、発表されているナイセリアの配列と有意の相同性を示さず、 しかも、発表されているいかなる配列とも相同性を示さない。それゆえ、これら のクローンは、単離された他のクローンの大部分とともに、全く新規なNm特異 的遺伝子座のバンクを構成する。実施例3Nm染色体の領域2の研究 領域2の配列決定および特性描写 血清グループA、サブグループIV−1のZ2491株の染色体DNAを用い てのPCRによる増幅を、領域2のクローンの配列の各々から作成したオリゴヌ クレオチドプローブを用い、多くの異なる組合せに従って、実施する。チェイン ターミネーター手法ならびに自動配列決定(ABI373または377)を利用 し、2本鎖から出発して、重なり合うPCR産物の配列を決定する。 すぐに使用できるクローンの限界を越えて配列を延長するために、Z2491 株の15kbのSauIIIA部分断片をラムダDASH−II(ストラタジー ン)中にクローン化する。 領域2に重なる挿入断片を含むファージを、この領域のクローンをプローブと したハイブリダイゼーションにより確認する。挿入DNAを、挿入断片の両末端 から配列決定し、これらの配列を、ファージDNAを増幅しないで直接染色体D NAを増幅するのに役立つ新規なプライマーを作成するのに利用する。 これら新規プライマーおよび以前から利用可能な配列のプライマーを用いるこ とにより、染色体DNAの増幅が達成される。 これらのPCR産物も、2本鎖から出発して配列を決定する。これにより 、15620bpの完全配列に至る(配列番号36)。この配列の、ATGまた はGTGで始まり、高いコドン使用率により特徴付けられる読み取り枠を分析す る。この分析により、15620bpの配列の大部分を満たす7つのORF(op en reading frame)が明らかになる。これらのORFはつぎのものである: ORF-1:1330から2970(配列番号37):ORF-2:3083から9025(配列番号38);ORF-3: 9044から9472(配列番号39):ORF-4:9620から12118(配列番号40);ORF-5:12118から 12603(配列番号42);ORF-6:12794から13063(配列番号43);ORF-7:13297から14235( 配列番号44);およびORF-8:14241から15173(配列番号45). ORF−4は、コドンGTGで始まり、同じ読み枠(10127−12118 、フレーム2)中のそれよりもわずかに小さくてコドンATGに始まるORF( 配列番号41)に重なる。 ORF−4は、細菌毒素(ピオシン、コリシン)または細菌の真核細胞蛋白質 への接着に関与する表面蛋白質であるピオシン(緑膿菌)、コリシンおよびイン チミン(大腸菌)を包含するポリペプチドファミリーと構造上の相同性を示す蛋 白質をコードする。ORF−7は、配列中に潜在的膜貫通領域を含み、細菌のペ リプラズム蛋白質または外膜中にはさみ込まれる蛋白質と構造上の相同性を示す 蛋白質をコードする。ORF−4およびORF−7の構造上の相同性は、プログ ラムPropSearchを用いて確認した。 プログラムBLASTを用いてのGenBank中の他のORFと相同性の配 列の検索により、ORF−2のN末端領域と百日咳菌の繊維状ヘマグルチニンB との間の相同性(352アミノ酸について類似43%、同行36%)およびOR F−1と百日咳菌のfhaCde蛋白質との間の相同性(401アミノ酸につい て類似35%、同−27%)が明らかにされた。ORF−1とORF−2とは、 Z2491株中での隣接遺伝子であり、百日咳菌の繊維状ヘマグルチニンBとf haCとは百日咳菌中での隣接遺伝子であり、こ のことは、これらの相同性が機能上の相同性を反映している可能性を強めるもの である。 Nmに対する領域2の特異性の確認 領域2の諸クローンの配列から出発して作成したオリゴヌクレオチドプライマ ーを用いて領域2のいろいろな部分のPCRによる増幅によって得られたDNA プローブを用いて、サザンブロットを実施した。 図4に、これらオリゴヌクレオチドのおおよその位置を示した。 ORF−1の半分には、R2001(配列番号46)およびR2002(配列 番号47)と呼ぶオリゴヌクレオチドが、ORF−1の半分+ORF−2の大部 分には、オリゴヌクレオチドB332a(配列番号48)、e139a(配列番 号49)、b132a(配列番号50)およびb233b(配列番号51)が、 ORF−4の1/3+ORF−5〜7には、オリゴヌクレオチドe145a(配 列番号52)およびb101a(配列番号53)がある。 つぎのハイブリダイゼージョン条件のもとで3回のサザンブロットを実施する : 65℃で16時間、 NaPO4 0.5M、pH7.2 EDTA−Na 0.001M ドデシル硫酸ナトリウム1%。 洗浄のためには、65℃で10分間加熱し、0.5M NaPO4、pH7. 2;0.001M EDTA−Na、1%ドデシル硫酸ナトリウムを用いる。 図5、6および7は、それぞれ、上に述べたORF部分の各々を用いて得られ たサザンブロットを示している。 サザンブロットの各々において、14のレーンはそれぞれ下記に対応している : 1:MS11(Ng) 2:403(Ng) 3:FA1090(Ng) 4:W1(Ng) 5:6493(Ng) 6:マーカー(ラムダHindIII) 7:Z2491(Nm,グループA) 8:7972(Nm グループA) 9:8013(Nm,グループC) 10:1121(グループ分けできないNm) 11:1912(Nm,グループB) 13:32165(Nc) 14:8064(Nl) これらの実験ではナイセリア諸株からなるパネルを用い、各々のウエルには類 似した量の消化DNAを加えているから、これら3回のサザンブロットは、領域 2に相応する配列が試験した髄膜炎菌のすべてにあること、および試験した諸株 のNgのゲノム中には有意の相同性配列がないことをはっきりと示している。実施例4Nmのゲノムの、Nlにはなく、Ngとは共通の領域の同定 実施例1に記載した手法に従い、ただし1株のNm(Z2491)および2株 のNl(XNコレクション)用い、同量のDNAを混合して、操作する。 RおよびJのプライマー系列を用いて2回の差引きを実施する。このようにし て、3つの異なるバンクを構築する。 BamおよびEcoと呼ぶ2つのバンクは、それぞれ、Nm Z2491の染 色体DNAをMboIおよびTsp5091により消化することによって得る; Nmの染色体DNAのMspI消化に由来するClaと呼ぶ第三のバンクは、プ ライマーRMsp10、RMsp24、JMsp10およびJMsp24のセッ トを用いて得る。使用プライマーの集合を、つぎの表2に示す。 2回の差引きののち、各増幅産物全体を標識し、プローブとして利用する。 それらの差引きバンクのチェックを、12株のナイセリア(ClaI切断染色 体DNA)からなるパネルについてサザンブロットにより実施する。ハ イブリダイゼーション条件は、実施例1で示したものと同一である。 これらのサザンブロットを図8A〜8Cに示す。それらの図はそれぞれ、Mb oI/BamHIバンク、MspI/ClaIバンクおよびTsp5091/E coRIバンクに対応している。 12のレーンはそれぞれ下記に対応している: 1:Nm z2491(グループA) 2:N1 8064 3:Nm 8216(グループB) 4:N1 9764 5:Nm 8013(グループC) 6:Ng MS11 7:Nm 1912(グループA) 8:Ng 4C1 9:Nm 1121(グループ分けできない) 10:Ng FA1090 11:Nc 32165 12:Nm 7972(グループA). サザンブロット試験は、各バンクに含まれている配列がNmに特異的であり、 Nlにはないことを示している。さらに、Ngの諸株を用いて観察された反応性 は、これら配列のいくつかがNgに存在することを示唆している。 これらのバンクの各々をつぎに、Bamの場合にはpBluescriptの BamHI部位に、Ecoの場合にはEcoRI部位に、Claの場合にはCl aI部位にクローン化した。それらクローンのNmゲノムに対する特異性を確認 するために、個々のクローンの制限およびそれらの放射性標識を実施した。Nm およびNgに対して同時に反応性を示すクローンを、のちの研究のために保存し た。これらのクローンを図9、10および11に示す。それらの図は、Nm、N lおよびNgに対するBamバンクの5クローン(図9)、Ecoバンクの16 クローン(図10)およびClaバンクの13クローン(図11)のプロフィー ルを示している。 普遍プライマーおよび逆方向プライマーを用いて、これらのクローンの配列を 決定した。以下の通りである: − Bamクローン 140bpの不完全B11(配列番号66)、425bpと推定される不完全B 13(配列番号67)、181bpのB26(配列番号68)、307bpのB 33(配列番号69)、243bpのB40(配列番号70)、 − Claクローン 280bpのC16(配列番号72)、365bpと推定される不完全C20( 配列番号73)、645bpと推定される不完全C24(配列番号74)、24 5bpと推定される不完全C29(配列番号75)、381bpのC34(配列 番号76)、269bpのC40(配列番号77)、203bpのC42(配列 番号78)、229bpのp C43(配列番号79)、206bpのC45( 配列番号80)、224bpのC47(配列番号81)、212bpのC62( 配列番号82)および900bpと推定されるC130(5’...)(配列番 号83)ならびに − Ecoクローン 308bpのE2(配列番号84)、170bpと推定される不完全E5(配列 番号85)、300bpと推定される不完全E22(配列番号86)、273b pのE23(配列番号87)、271bpのE24(配列番号88)、268b pのE29(配列番号89)、275bpと推定される不完全E33(配列番号 90)、365bpと推定される不完全E34(配列番号91)、260bpの E45(配列番号92)、380bpを越えると推定されるE59(配列番号9 3)、308bpのE78(配列番号94)、286bpのE85(配列番号9 5)、238bpのE87(配列番号96)、320bpを越える不完全E94 (配列番号97)、320bpを越える不完全E103(配列番号98)および 217bpのE110(配列番号99)。 各々のクローンの地図作成を、Nm Z2491の染色体上で、実施例2で記 載した通りにして実施した。得られた結果を、図2の右側部分に示す。 これらのクローンが4および5と呼ぶ領域に対応することが確認される。それゆ え、これらの領域は、NmおよびNgに同時に存在するがNlにはない配列から 構成されれいる。従って、それらは、初期のすみつきと粘膜貫通の原因となる病 毒因子をコードする配列であると考えられる。領域4は、Nm 2491の染色 体上のargFとregFとの間に、領域5はラムダマーカー375とpenA との間に位置している。この領域は、おそらく、変異体Opaおよびトランスフ ェリン結合蛋白質をコードする配列を含んでいると思われる。 データバンクの既知の配列との比較から、50%の確率で、領域4中ではクロ ーンC130のみが相同性を、すなわちMspIメチラーゼと相同性を示す。領 域5では、クローンC8、E2、B40、C45、E23およびE103につい て、いかなる既知配列との相同性も見出されなかった。他のクローンについての 相同性はつぎの通りである: B11 アルギニンデカルボキシラーゼSpeA;C29 アルギニンデカル ボキシラーゼSpeA;C62 オキソグルタル酸/リンゴ酸トランスポーター ;反復DNAエレメント;E34 DNAの反復エレメント;E94 マウスエ ンドペプチダーゼMepA;C47 クエン酸シンターゼPrpC;E78 ク エン酸シンターゼPrpC実施例5:生体試料中に1つ以上の髄膜炎菌株が存在することの証明 脳脊髄液、尿、血液、唾液タイプの生体試料を採取する。 濾過および抽出ののち、この試料中に存在するDNAをゲル電気泳動に付し、 サザンブロッティングにより膜へ移行させる。 配列番号5の32P標識により構成されたヌクレオチドプローブをこの転移膜と ともにインキュベートする。 オートラジオグラフィーののち、反応性バンド(単数または複数)の存在によ り、試料中の髄膜炎菌の存在を診断できる。実施例6:抗髄膜炎菌を目的とした予防をそのスペクトル中に含み、あらゆる形 態の髄膜炎菌感染を防止するためのワクチン組成物 配列番号10を含む配列によりコードされたペプチドは毒素に結合される 。 そこで、この結合ペプチドを、抗ヘモフィルスおよび抗肺炎双球菌ワクチンま たは他の任意の小児用ワクチンを含有する組成物に加える。 生じた組成物は、滅菌後、非経口的に、皮下にまたは筋肉内に注射できる。 この同じ組成物を、噴霧によって粘膜に適用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 A61P 31/04 C07K 14/22 C07K 14/22 16/22 16/22 16/42 16/42 C12N 1/21 C12N 1/21 C12Q 1/68 C12Q 1/68 A G01N 33/569 G01N 33/569 F // C12P 21/02 C12P 21/02 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 スミスクライン ビーチャム イギリス国 ミドルセックス ティー ダ ブリュー 8 9 イー ピー ブレント フォート ニュー ホライズンズ コート (番地なし) (72)発明者 ナシフ ザビエル フランス国 パリー 75015 リュ ラブ ルースト 30 (72)発明者 タンスレー コラン フランス国 パリー 75015 リュ ドゥ ボジラール 156 (72)発明者 アハトマン マルク ドイツ連邦共和国 ベルリン 10969 ノ イエンブルガーシュトラーセ 16 (72)発明者 リュエル ジャン ルイ ベルギー国 リマル 1300 レジダーンス ドゥ ラ リル 18 (72)発明者 ヴィナル カーラ ベルギー国 リエージュ 4000 リュ デ ザカシア 30 (72)発明者 メルカー ペトラ ドイツ連邦共和国 ベルリン 10997 キ ュヴリーシュトラーセ 38

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.髄膜炎菌(以下Nmと表示)に存在するが淋菌(以下Ngと表示)にもナ イセリア・ラクタミカ(以下Nlと表示)にも存在しないところの、読み取り相 をもつ遺伝子(ただし、多糖性莢膜、frpA、frpC、opc、porA、 ロータマーゼ、配列IS1106、IgAプロテアーゼ、ピリン、PilC、ト ランスフェリンに結合する蛋白質、および混濁蛋白質の生合成に関わる遺伝子を 除く)の全部または一部であることを特徴とするDNA。 2.Nmには存在するが、Ngには存在しないことを特徴とする請求項1記載 のDNA。 3.Nm Z2491の染色体上のtufAとpilTとの間、すなわち該染 色体の領域1に存在する1つ以上の配列および/または該配列とハイブリダイズ しうる1つ以上のヌクレオチド配列を含有することを特徴とする請求項2記載の DNA。 4.Nm Z2491の染色体上のpilQとλ740との間、すなわち該染 色体の領域2に存在する1つ以上の配列および/または該配列とハイブリダイズ しうるヌクレオチド配列を含有することを特徴とする請求項2記載のDNA。 5.Nm Z2491の染色体上のargFとopaBとの間、すなわち該染 色体の領域3に存在する1つ以上の配列および/または該配列とハイブリダイズ しうるヌクレオチド配列を含有することを特徴とする請求項2記載のDNA。 6.それの配列の全部または一部が、配列番号9、13、22または30に相 当し、および/または、配列全体として、あるNm株の染色体上のこの配列番号 の前後20kb以内に位置し、および/または、これらの配列のいずれかの少な くとも1つの断片とハイブリダイズしうることを特徴とする請求項3記載のDN A。 7.それの配列の全部または一部が、配列番号1、2、4、6、7、10、1 5、31または34に相当し、および/または、配列全体として、ある Nm株の染色体上のこれら配列番号の前後20kb以内に位置し、および/また は、これらの配列のいずれかの少なくとも1つの断片とハイブリダイズしうるこ とを特徴とする請求項4記載のDNA。 8.配列番号36のDNA配列の全部または一部あるいは配列番号37、配列 番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番 号43、配列番号44、配列番号45の読み取り枠(オープンリーディングフレ ーム)に相当する、および/または配列全体として、あるNm株の染色体上のこ れら配列番号の前後20kb以内に位置する、および/または、これらの配列の いずれかの少なくとも1つの断片とハイブリダイズしうる配列の全部または一部 であることを特徴とする請求項4記載のDNA。 9.それの配列の全部または一部が、配列番号8、21、23、25、26、 28、29、32または35に相当し、および/または、配列全体として、ある Nm株の染色体上のこれら配列番号の前後20kb以内に位置し、および/また は、これらの配列のいずれかの少なくとも1つの断片とハイブリダイズしうるこ とを特徴とする請求項5記載のDNA。 10.それの配列の全部または一部が、配列番号3、5、11、12、14、 16、18、19、20、24、27または33に相当し、および/または、配 列全体として、あるNm株の染色体上のこの配列番号の前後20kb以内に位置 し、および/または、これらの配列のいずれかの少なくとも1つの断片とハイブ リダイズしうることを特徴とする請求項2記載のDNA。 11.Ngのそれらとは共通であるが、Nlには存在しないことを特徴とする 請求項1記載のDNA。 12.Nm Z2491の染色体上のargJとregFとの間、すなわち該 染色体の領域4に存在ずる1つ以上の配列および/または該配列とハイブリダイ ズしうるフクレオヂド配列を含有することを特徴とする請求項11記載のDNA 。 13.Nm Z2491の染色体上のラムダ375とpenAとの間、す なわち該染色体の領域5に存在する1つ以上の配列および/または該配列とハイ ブリダイズしうるフクレオチド配列を含有することを特徴とする請求項11記載 のDNA。 14.細胞膜を越えて運び出される蛋白質をコードしていることを特徴とする 上記請求項のいずれか記載のDNA。 15.それの配列の全部または一部がNm種中に保存されている領域に相当す ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか記載のDNA。 16.コスミド、プラスミド、バクテリオファージなどの伝達ベクターまたは 発現ベクター中に挿入されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか記 載のDNA。 17.請求項1〜15のいずれか記載の少なくとも1つのDNAの挿入によっ て形質転換されている宿主細胞、とくに細菌細胞またはNm細胞。 18.染色体から請求項1〜15のいずれか記載の少なくとも1つのDNA、 とくに病原性の原因であるDNAが欠失しているところのNmに特異的な遺伝子 またはそれらの断片を含む細胞、とくに細菌細胞またはNm細胞。 19.それの配列の全部または一部が請求項1〜15のいずれか記載の少なく とも1つのDNA配列またはその断片の転写物に相当することを特徴とするRN A。 20.それの配列が、請求項1〜15または19のいずれか記載の少なくとも 1つのヌクレオチド配列またはかかる配列の断片のアンチセンスに相当し、それ らが場合によりメチル基および/またはグリコシル基などの少なくとも1つの化 学的置換基を有することを特徴とするアンチセンス核酸。 21.請求項1〜15または19のいずれかに定義した核酸によりコードされ ているかまたはそれら核酸の配列から演鐸しうる配列の全部または一部に相当す るアミノ酸鎖を示[.、場合により、天然ポリペプチドで認められる生化学的性質 を変えない限りにおいて、コードされているまたは演鐸される配列に比して修飾 されていでもよいポリペプチド。 22.細胞膜を越えて運び出されるペプチド、とくに請求項14記載のD NAによりコードされているものに全部または一部が相当するペプチドであるこ とを特徴とする請求項21記載のペプチド。 23.請求項20または21記載のペプチドの少なくとも1つのエピトープに 対するポリクローナルまたはモノクローナル抗体もしくはこれらの抗体の断片、 とくにFv、Fab、Fab’2断片、あるいは抗原−抗体型反応に従って該抗 体またはそれらの断片を認識しうる抗抗体であることを特徴とする抗体。 24.− 2つのDNA集団の混合、 − 差引き(サブトラクティヴ)ハイブリダイゼーション−増幅の少なくとも1 回の反復および − 所望のDNA(単数または複数)の回収およびそれに続く場合によってのそ れらの精製および余分な配列の除去 を包含する髄膜炎菌に特異的なDNAバンク(ライブラリー)の取得方法。 25.Ngに比してNmに特異的なバンクを得るために、 − それのために特異的バンクを構築すべき1つの髄膜炎菌株、すなわち基準株 および1つの淋菌株、すなわち差引き株にそれぞれ由来する2つのDNA集団を 混合すること、それらの株のDNA配列は、 ・該差引き株の染色体DNAの、とりわけ注射器を反復通過させることによる、 ランダム切断および ・基準株の染色体DNAの、好ましくは約1kb未満の大きさの断片を生じる制 限酵素による、切断により得られたものであること、およびNmとNgとには共 通であるが、N1に比しては特異的なDNAバンクを得るために、3つの異なる バンクを、2つはNmの染色体DNAのMboIおよびTsp5091による消 化によって、第三のものはNmの染色体DNAのMspIによる消化によって、 構築し、2系列の差引きを実施し、求める特異性を示すDNAを回収すること を特徴とする請求項24記載の方法。 26.請求項24または25記載の方法を実施して得られたDNAクローンバ ンク。 27.遺伝的に近い他の種または他の変異体が存在し、異なる病原性を発現す るときに、所与の細胞または同種細胞の所与の変異体の特異的なDNAバンク、 とくにクリプトコックス、ヘモフィルス、肺炎双球菌または大腸菌に特異的なD NAバンクを取得するために、請求項24記載の方法を適用すること。 28.生体試料中の髄膜炎菌の存在を証明することによって髄膜炎菌感染、と くに髄膜炎菌性髄膜炎を診断する方法であって、 − 請求項1〜15または19に定義した少なくとも1種の核酸から出発して作 成した、場合によりヌクレオチドプローブまたはプライマーの形の、試薬、もし くは変形として、請求項23に定義した抗体または抗体断片から出発して作成し た試薬に、分析すべき生体試料を、それぞれハイブリダイゼーションまたは抗原 一抗体型反応を可能ならしめる条件下で、接触させる段階および − 場合により形成された反応生成物を確認する段階 を包含することを特徴とする該診断方法。 29.− 分析すべき生体試料を、場合により標識されていてもよい請求項2 1または22のいずれか記載の少なくとも1つのポリペプチドまたは請求項23 記載の抗体もしくはこれらの断片と、抗原−抗体型反応を可能ならしめる条件下 で接触させる段階および − 場合により形成された反応生成物を確認する段階 を包含することを特徴とする髄膜炎菌感染に特異的な免疫反応を診断する方法。 30.− 請求項28または29に定義した、すなわち核酸、抗体またはペプ チドタイプの少なくとも1種の試薬、 − 目的とするヌクレオチドのハイブリダイゼーションまたは免疫反応の実施を 可能ならしめる製品、とりわけマーカーまたは緩衝液ならびに使用説明書 を包含することを特徴とする請求項28または29のいずれか記載の方法を実施 するためのキット。 31.生理学的に許容しうる担体(単数または複数)と組合せて、有効量の − 請求項21または22記載のペプチドまたは − 請求項23記載の抗体、または抗抗体断片 を含有し、場合により、その免疫原性増強のために、ポリオウイルス蛋白質、テ タヌストキシン、ピリンの超可変領域由来の蛋白質などの担体分子と組合せられ ていてもよいことを特徴とする、そのスペクトル中に、とくに小児用の少なくと も1種のワクチンとの組合せにおいて、抗髄膜炎菌目的の予防を含み、あらゆる 形の髄膜炎菌感染を防止するためのワクチン組成物。 32.生理学的に許容しうる担体(単数または複数)と組合せて、有効量の − 請求項1〜15または19記載の核酸または − 請求項17または18記載の細胞 を含有することを特徴とする、そのスペクトル中に、とくに小児用の少なくとも 1種のワクチンとの組合せにおいて、抗髄膜炎菌目的の予防を含み、あらゆる形 の髄膜炎菌感染を防止するためのワクチン組成物。
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