JP2001503462A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
ポリエステルポリオールを含んだイソシアネート反応性組成物と有機ポリイソシアネート組成物とをアミン触媒の存在下で反応させる工程を含み、このとき前記アミンの共役アンモニウム塩のpKaが12未満であることを特徴とする、硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォームの製造法。
Description
【発明の詳細な説明】
硬質ポリウレタンフォーム
本発明は、硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレー
トフォーム、それらの製造法、および前記製造法において使用するポリオールブ
レンドに関する。
硬質ポリウレタンフォームとウレタン変性ポリイソシアヌレートフォームは一
般に、発泡剤、界面活性剤、および触媒の存在下にて、化学量論的に過剰のポリ
イソシアネートとイソシアネート反応性の化合物とを反応させることによって製
造される。このようなフォームの1つの用途としては、たとえば建築物における
断熱材がある。
一般には、ポリエーテルポリオールまたはポリエステルポリオールがイソシア
ネート反応性化合物として使用される。ポリエステルポリオールは、得られるポ
リウレタンフォームに優れた難燃性を付与し、場合によってはポリエーテルポリ
オールよりかなり安価である。
ポリエステルポリオールをベースとする硬質ポリウレタンフォーム系において
は、一般には第三級アミンが触媒として使用される。これらのポリエステル硬質
フォーム系において第三級アミン触媒を使用したときに起こる問題点は、フォー
ムがまだ完全にはキャビティを充填していない時点にて架橋した物質が得られる
ということである(たとえば積層建築用パネル)。このため、密度分布の問題と
得られたフォームの気泡伸張により寸法安定性に問題が生じる。
したがって本発明の目的は、上記のような欠点を示すことのない、ポリエステ
ルポリオールをベースとした硬質ポリウレタンフォームの製造法を提供すること
にある。
本発明によれば、硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシア
ヌレートフォームの製造法は、ポリエステルポリオールを含んだイソシアネート
反応性組成物と有機ポリイソシアネート組成物とを、アミン触媒(B)の存在下
で反応させることによって達成され、このときアミンの共役アンモニウム塩(BH+
)のpKaが12未満、好ましくは10未満、最も好ましくは8未満であることを特徴
とする。
pKa=−logKa=−log[B][H+]/[BH+]
速やかな初期フォームライズ(スムースな加工性をもたらす)を示す許容可能
なライズプロフィールが得られ、この結果、密度分布がより良好となり、最小安
定密度(minimum stable density)と充填重量(fill weight)がより低くなり
、そしてフォームの圧縮強さがより高くなる。
本発明の方法において使用すべき好ましい触媒としては、好ましくは、環中の
補足的なヘテロ原子、あるいは陽性誘起効果および/または陽性共鳴効果を有す
る官能基を含んだ脂肪族もしくは芳香族の第三級アミンがある。例としては、2
,2'−ジモルホリノジエチルエーテル、テキサキャットDP-914(テキサコケミカ
ル社から市販)、N,N−ジメチルピペラジン、1−メチルイミダゾール、2−
メチル−1−ビニルイミダゾール、1−アリルイミダゾール、1−フェニルイミ
ダゾール、1,2,4,5−テトラメチルイミダゾール、1−(3−アミノプロピル
)イミダゾール、ピリミダゾール、4−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジ
ノピリジン、4−モルホリノピリジン、4−メチルピリジン、N−ドデシル−2
−メチルイミダゾール、およびトリアジン類〔たとえば、トリス(ジメチルアミ
ノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン〕などがある。特に好ましい触媒は、2,
2'−ジモルホリノジエチルエーテル、テキサキャットDP-914、1−メチルイミ
ダゾール、および4−ジメチルアミノピリジンである。上記触媒の1種以上を、
本発明のプロセスにおいて使用することができる。
上記触媒の幾つかは、ポリウレタンフォームの製造において、主として軟質フ
ォームの製造用に知られている(たとえば、米国特許第5430071号、米国特許第3
645925号、米国特許第3661808号、米国特許第4228248号、ヨーロッパ特許第6726
96号、およびヨーロッパ特許第401787号を参照)。ポリエステルポリオールをベ
ースとする硬質ポリウレタンフォーム系においてこれらの触媒を使用することは
、これまで報告されていない。
上記の触媒は一般に、イソシアネート反応性組成物の重量を基準として0.05〜
5重量%(好ましくは0.1〜4重量%)の量にて使用される。
上記触媒のほかに、硬質ポリウレタンフォームの製造において知られている他
の触媒も使用することができる。このような触媒としては、12より大きいpKa値
を
有する脂肪族第三級アミンがある。さらの他のアミン触媒の例としては、ジメチ
ルベンジルアミン、ビス−ジメチルアミノエチルエーテル(OSi社から市販のナ
イアックスAl)、およびペンタメチルジエチレントリアミン(BASF社から市販の
デスモラピッドPV)などがある。デスモラピッドPVを追加使用するのが特に好ま
しく、これによって反応プロフィールがさらに円滑になる。前記追加触媒は一般
には、イソシアネート反応性組成物の重量を基準として0.01〜5重量%(好まし
くは0.05〜2重量%)の量にて使用される。
本明細書で使用している“ポリエステルポリオール”とは、少なくとも2のヒ
ドロキシル官能価を有するいかなるポリエステルポリオールも含み、このとき反
復構造単位の大部分がエステル結合を含有し、分子量は少なくとも400である。
本発明において使用するポリエステルポリオールは、約1.8〜8(好ましくは
約2〜6、さらに好ましくは約2〜2.5)の平均官能価を有するのが有利である
。これらのポリエステルポリオールのヒドロキシル価は、一般には約15〜750mgK
OH/g(好ましくは約30〜550mgKOH/g、さらに好ましくは約200〜550mgKOH/g)の
範囲である。ポリエステルポリオールの分子量は、一般には約400〜約10000(好
ましくは約1000〜約6000)の範囲である。ポリエステルポリオールは0.1〜20mgK
OH/gの酸価を有するのが好ましい(一般には、酸価は90mgKOH/g程度の高い値で
あってもよい)。
本発明のポリエステルポリオールは、ポリカルボン酸または酸誘導体(たとえ
ば、ポリカルボン酸の無水物もしくはエステル)と多価アルコールから公知の方
法によって製造することができる。ポリエステルポリオールの製造においては、
多酸成分および/またはポリオール成分は、2種以上の化合物の混合物として使
用することもできる。
ポリオールは、脂肪族、脂環式、芳香族、および/または複素環式であってよ
い。低分子量の脂肪族多価アルコール(たとえば、約20個以下の炭素原子を有す
る脂肪族二価アルコール)が極めて満足できるポリオールである。ポリオールは
、必要に応じて、反応時に不活性の置換基(たとえば、塩素置換基や臭素置換基
)を含んでいてもよいし、および/または不飽和であってもよい。適切なアミノ
アルコール(たとえば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびト
リ
エタノールアミンなど)も使用することができる。好ましいポリオール成分はグ
リコールである。グリコールはヘテロ原子を含有してもよいし(たとえばチオジ
グリコール)、あるいは炭素、水素、および酸素だけで構成されていてもよい。
ポリオール成分は、一般式CnH2n(OH)2で示される単純なグリコール、あるい
は一般式CnH2nOx(OH)2で示されるような、炭化水素鎖中にエーテル結合が
介在することを特徴とするポリグリコールであるのが有利である。適切な多価ア
ルコールの例としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、2,3−ブチレン
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、1,2,4−ブタントリオール、キノール、メチルグルコシド、ト
リエチレングリコール、テトラエチレングリコール、より高級のポリエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、より高級のポリプロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、グリセロール、ペンタエリトリトール、トリメチロールプ
ロパン、ソルビトール、マンニトール、ジブチレングリコール、およびより高級
のポリブチレングリコールなどがある。特に適切なポリオールはアルキレングリ
コールとオキシアルキレングリコールであり、たとえばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリ
プロピレングリコール、テトラエチレングリコール、テトラプロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、および1,4−シク
ロヘキサンジメタノール(1,4−ビス−ヒドロキシメチルシクロヘキサン)で
ある。
ポリカルボン酸成分は、脂肪族、脂環式、芳香族、および/または複素環式で
あってよく、必要に応じて、たとえばハロゲン原子で置換されていてもよく、お
よび/または不飽和であってもよい。ポリエステルポリオールを製造するための
、適切なカルボン酸およびそれらの誘導体としては、シュウ酸、マロン酸、アジ
ピン酸、グルタル酸、コハク酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、フタル酸、フタル酸無水物、テレフタル酸無水物、イソフタル酸、テレ
フタル酸、トリメリット酸、テトラヒドロフタル酸無水物、ピロメリット酸二無
水
物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラクロロフタル酸無水物、エンドメチレ
ンテトラヒドロフタル酸無水物、グルタル酸無水物、マレイン酸、マレイン酸無
水物、テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸−ビスグリコールエステル
、フマール酸、ならびに必要に応じて一塩基性の不飽和脂肪酸(たとえばオレイ
ン酸)と混合した二塩基性および三塩基性の不飽和脂肪酸などがある。
本発明のポリエステルポリオールは、実質的に純粋な反応物から製造できるが
、より複雑な成分〔たとえば、フタル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタレー
ト、およびポリエチレンテレフタレート等の製造からの副生物流(side-stream
)、廃棄物、またはスクラップ残留物〕も使用することができる。これらの成分
は、従来のエステル交換法またはエステル化法にしたがってポリオールと反応さ
せることにより、ポリエステルポリオールに転化させることができる。
ポリエステルポリオールの製造は、ポリカルボン酸またはその誘導体とポリオ
ール成分とを、公知の方法にしたがって、反応混合物のヒドロキシル価と酸価が
所望の範囲内に入るまで単に反応させることによって達成される。エステル交換
反応またはエステル化反応の後、反応生成物を必要に応じてアルキレンオキシド
と反応させることができる。
本明細書で使用している“ポリエステルポリオール”は、ポリエステルポリオ
ールの製造後に残留している少量の未反応ポリオール、および/または製造後に
加えられる非エステル化ポリオール(たとえばグリコール)を含む。ポリエステ
ルポリオールは、最大約40重量%までの遊離グリコールを含むのが有利である。
遊離グリコールの含量は、全ポリエステルポリオール成分の重量を基準として好
ましくは2〜30重量%、さらに好ましくは2〜15重量%である。
脂肪族および/または芳香族のポリエステルポリオールを、本発明にしたがっ
て使用することができる。2種以上の異なったポリエステルポリオールの混合物
も使用することができる。
本発明によれば、上記のポリエステルポリオールは、ポリイソシアネートと反
応する反応性混合物の全体を構成することができる。しかしながら、言うまでも
ないが、これらのポリオールは、当業界において従来より使用されている他のイ
ソシアネート反応性化合物と混合して使用することもでき、全イソシアネート反
応性化合物の好ましくは少なくとも10重量%が、さらに好ましくは少なくとも20
重量%が上記のポリエステルポリオールである。
本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造においてポリエステルポリオールと
組み合わせて使用することのできるイソシアネート反応性化合物は、この目的用
として当業界に知られているいかなるイソシアネート反応性化合物も含まれる。
硬質フォームの製造に対して特に重要なのは、300〜1000mgKOH/g(特に300〜700
mgKOH/g)の平均ヒドロキシル価および2〜8(特に3〜8)のヒドロキシル官
能価を有するポリオールおよびポリオール混合物である。適切なポリオールにつ
いては従来技術において十分に説明されており、アルキレンオキシド(たとえば
、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド)と1分子当たり2〜8
個の活性水素原子を有する開始剤との反応生成物がある。適切な開始剤としては
、ポリオール(たとえばグリセロール、トリメチロールプロパン、トリエタノー
ルアミン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、およびスクロース);ポリア
ミン(たとえばエチレンジアミン、トリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、およびポリメチレンポリフェニレンポリアミン);アミノアルコール(たと
えば、エタノールアミンやジエタノールアミン);およびこのような開始剤の混
合物がある。さらなる適切な高分子量ポリオールとしては、ヒドロキシル末端の
ポリチオエーテル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポリオレフィン、およびポリシロキサンがある。
硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム
の製造用として当業界に知られているいかなる発泡剤も、本発明の方法において
使用することができる。このような発泡剤としては、水、他の二酸化炭素発生化
合物、または大気圧にて−70℃以上の沸点を要する不活性低沸点化合物がある。
水を発泡剤として使用する場合、公知の方法でその量を選択して、所望の密度
を有するフォームを得ることができ、典型的な量は、全反応系を基準として0.05
〜5重量%の範囲である。
適切な不活性発泡剤としては、当業界においてよく知られていて且つ説明され
ているものがあり、たとえば炭化水素、ジアルキルエーテル、アルカン酸アルキ
ル、脂肪族と脂環式のヒドロフルオロカーボン(hydrofluorocarbon)、ヒドロ
ク
ロロフルオロカーボン、およびヒドロクロロカーボン、ならびにフッ素含有エー
テルが挙げられる。
好ましい発泡剤の例としては、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、シ
クロペンタン、もしくはこれらの混合物、1,1−ジクロロ−2−フルオロエタ
ン(HCFC 141b)、1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロエタン(HFC 134a)
、クロロジフルオロメタン(HCFC 22)、および1,1−ジフルオロ−3,3,3−
トリフルオロプロパン(HFC 245fa)などがある。低密度で寸法安定性の硬質フ
ォームを製造するための発泡剤混合物がPCT特許公開第96/12758号(該特許文献
を参照により本明細書に含める)に記載されている。これらの発泡剤混合物は一
般に、少なくとも3種(好ましくは少なくとも4種)の成分を含み、それらのう
ちの少なくとも1種が、5個または6個の炭素原子を有する(シクロ)アルカン
および/またはアセトンであるのが好ましい。
発泡剤は、所望の嵩密度(一般には15〜70kg/m3、好ましくは20〜50kg/m3、最
も好ましくは25〜40kg/m3)のフォームが得られるに足る量にて使用される。発
泡剤の典型的な量は、全反応系を基準として2〜25重量%の範囲である。
発泡剤が周囲温度以下の沸点を有する場合は、他の成分と混合するまで加圧状
態にて保持する。これとは別に、他の成分と混合するまで周囲温度未満の温度に
保持してもよい。
本発明のポリオールブレンドに対する他の任意の添加剤としては、架橋剤(た
とえば、トリエタノールアミン等の低分子量ポリオール)、加工助剤、粘度降下
剤、分散剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、充填剤(例えはカーボンブラック)
、不溶性フッ化化合物等の気泡サイズ調節剤(たとえば米国特許第4981879号、
米国特許第5034424号、米国特許第4972002号、ヨーロッパ特許第0508649号、ヨ
ーロッパ特許第0498628号、および国際公開95/18176号に記載)、非アミンのポ
リウレタン触媒(たとえば、カルボン酸の第一錫塩)、三量体化触媒(たとえば
、アルカリ金属カルボン酸塩)、界面活性剤(たとえば、ポリジメチルシロキサ
ン−ポリオキシアルキレンブロックコポリマー)、ならびに非反応性と反応性の
難燃剤(たとえば、トリスクロロプロピルホスフェート等のハロゲン化アルキル
ホスフェート、トリエチルホスフェート、ジエチルエチルホスホネート、および
ジメチ
ルメチルホスホネート)などがある。このような添加剤の使用は、当業者にはよ
く知られている。
反応プロフィールをさらに改良するための特に有用な他の添加剤は有機カルボ
ン酸であり、とりわけ少なくとも1つのOH、SH、NH2、またはNHR官能
基(式中、Rはアルキル、シクロアルキル、またはアリール基である)を有する
カルボン酸である。このようなカルボン酸はXn−R'−(COOH)mという一般
式を有し、このときXはOH、SH、NH2、またはNHRであり、R'は少なく
とも二価の炭化水素部分(典型的には、少なくとも二価の直鎖状もしくは枝分か
れ鎖状の脂肪族炭化水素部分、および/または少なくとも二価の脂環式もしくは
芳香族炭化水素部分)であり、nは少なくとも1の値を有する整数であって、炭
化水素部分に対して単官能性置換や多官能性置換が可能であり、mは少なくとも
1の値を有する整数であって、炭化水素部分に対してモノカルボキシル置換やポ
リカルボキシル置換が可能である。“少なくとも二価の炭化水素部分”は、直鎖
脂肪族部分、枝分かれ鎖脂肪族部分、脂環式部分、または芳香族部分を含めて、
1〜20個の炭素原子を有する飽和部分または不飽和部分であってよい。別な言い
方をすれば、R'は、たとえば、1〜10個の炭素原子を有する直鎖もしくは枝分
かれ鎖のアルキレン基、4〜10個の炭素原子を有する環状アルキレン基、または
アリーレン基〔6〜20個の炭素原子を有するアルカリーレン基(alkarylene gro
up)もしくはアラリーレン基(ararylene group)〕であってよい。適切な炭化
水素部分の特定の例としては、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロ
ピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−アミレン、n−デシレン、2−エチ
ルヘキシレン、o−フェニレン、m−フェニレン、p−フェニレン、エチル−p
−フェニレン、2,5−ナフチレン、p,p'−ビフェニレン、シクロペンチレン
、シクロヘプチレン、キシリレン、および1,4−ジメチレンフェニレンなどが
あるが、これらに限定されない。上記の基は、2つの利用可能な置換部位(少な
くとも1つはカルボキシル基に対するものであり、1つはOH、SH、NH2、
またはNHR基に対するものである)を有するけれども、炭化水素上のさらに他
の水素は、さらなるカルボキシル基および/またはOH、SH、NH2、もしく
はNHR基で置き換えることができると考えられる。このようなカルボン酸は一
般に、約250未満の
分子量を有する。本発明を実施する上で特に適切なカルボン酸としては、クエン
酸、ジメチロールプロピオン酸、2−ヒドロキシメチメルプロピオン酸、ビスヒ
ドロキシプロピオン酸、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ
安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸、グリコール酸、β−ヒドロキシ酪酸、クレソ
チン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、レゾルシ
ル酸、ハイドロフェルリック・アシッド(hydroferulic acid)、グリシン、ア
ラニン、およびメルカプト酢酸などがある。好ましくは、XはOHであり、nは
1であり、R'は1〜5個の炭素原子を有する直鎖または枝分かれ鎖の脂肪族炭
化水素であり、そしてmは1、2、または3である。最も好ましいカルボン酸は
、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、およびクエン酸である。前記カルボン酸の少
なくとも1種が使用されるが、これら酸の2種以上の混合物も使用することがで
きる。特に好ましいカルボン酸は、リンゴ酸またはリンゴ酸とクエン酸との、好
ましくは75:25〜25:75の重量比の(最も好ましくは約1:1の重量比の)組合せ
物である。カルボン酸は一般に、イソシアネート反応性組成物を基準として0.1
〜5重量%(好ましくは約1〜3重量%)の範囲の量で使用される。
本発明のイソシアネート反応性組成物と反応させて硬質ポリウレタンフォーム
またはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォームを形成させるのに適した有機
ポリイソシアネートは、硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソ
シアヌレートフォームの製造用として当業界に公知のいかなる有機ポリイソシア
ネートも含み、具体的には、2,4'−異性体、2,2'−異性体、4,4'−異性体
、およびこれらの混合物の形態のジフェニルメタンジイソシアネート;ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)とそのオリゴマーとの混合物〔当業界におい
ては“クルードMDI”またはポリメリックMDI(ポリメチレンポリフェニレンポリ
イソシアネート)として知られており、2より大きいイソシアネート官能価を有
する〕;2,4−異性体、2,6−異性体、およびこれらの混合物の形態のトルエ
ンジイソシアネート;1,5−ナフタレンジイソシアネート;および1,4−ジイソ
シアナートベンゼン;などの芳香族ポリイソシアネートがある。挙げることので
きる他の有機ポリイソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート、1,
6−ジイソシアナートヘキサン、および4,4'−ジイソシアナートジシクロヘキ
シ
ルメタン等の脂肪族ジイソシアネートがある。本発明の方法において使用するた
めの、さらに他の適切なポリイソシアネートは、ヨーロッパ特許公開第0320134
号に記載のポリイソシアネートである。カルボジイミド変性ポリイソシアネート
やウレトンイミン変性ポリイソシアネート等の、変性ポリイソシアネートも使用
することができる。さらに他の有用な有機ポリイソシアネートは、過剰の有機ポ
リイソシアネートと少量の活性水素含有化合物とを反応させることによって製造
されるイソシアネート末端プレポリマーである。本発明において使用すべき好ま
しいポリイソシアネートはポリメリックMDIである。
反応させようとするポリイソシアネート組成物と多官能イソシアネート反応性
組成物の量は、当業者であれば容易に決定することができる。一般には、NCO:OH
比は0.85〜1.40の範囲であり、好ましくは約0.98〜1.20の範囲である。さらに、
より高いNCO:OH比(たとえば最大3.0まで)も本発明の範囲内である。
本発明にしたがって硬質フォームの製造法を実施する際には、公知のワンショ
ットのプレポリマー法もしくはセミプレポリマー法を従来のミキシング法と一緒
に使用することができ、スラブ材、成形品、キャビティ充填材、噴霧フォーム、
フロストフォーム(frothed foam)、または他の材料(たとえばハードボード、
石膏ボード、プラスチックス、紙、または金属)との積層物の形態で硬質フォー
ムを製造することができる。
多くの場合、ポリウレタン製造用の成分を、主要なポリイソシアネート成分お
よびイソシアネート反応性成分のそれぞれをベースとした予備ブレンド配合物の
形態で準備するのが簡便である。特に、多くの反応系では、ポリイソシアネート
反応性成分のほかに主要な添加剤(たとえば、触媒や発泡剤等)を含有するポリ
イソシアネート反応性組成物を使用する。
したがって本発明はさらに、ポリエステルポリオールと前記のアミン触媒とを
含んだ多官能イソシアネート反応性組成物を提供する。
前記の予備ブレンド系を安定化させるためには、前記の(好ましくはヒドロキ
シ−)官能化のカルボン酸を加えるのが好ましい。
本発明のフォームは、面材シート(a facing sheet)の一方の側または両側に
フォームが施されるという形で積層物の製造に使用するのが有利である。積層物
は、面材シート上にフォーム形成混合物を堆積させることによって、そして好ま
しくは堆積させた混合物上に別の面材シートを配置することによって、連続的ま
たは不連続的な仕方で製造するのが有利である。建築用パネルを製造するのに従
来使用されているいかなる面材シートも使用することができ、また面材シートは
硬質であっても軟質であってもよい。
本発明の種々の態様を例示するが、下記のような成分が使用される下記実施例
に限定されることはない。
ポリオールA : 460mgKOH/gのヒドロキシル価を有する、ソルビトールを開始
剤とするポリエーテルポリオール。
ポリオールB : 356mgKOH/gのヒドロキシル価を有する脂肪族ポリエステルポ
リオール。
ポリオールC : 495mgKOH/gのヒドロキシル価を有する、芳香族アミンを開始
剤とするポリエーテルポリオール。
ポリオールD : 310mgKOH/gのヒドロキシル価を有する臭素化ポリエーテルポ
リオール。
ポリオールE : 241mgKOH/gのヒドロキシル価を有する芳香族ポリエステルポ
リオール。
ポリオールF : 575mgKOH/gのヒドロキシル価を有する脂肪族ポリエステルポ
リオール。
ポリオールG : 1122mgKOH/gのヒドロキシル価を有する、グリセロールを開始
剤とするポリエーテルポリオール。
難燃剤A : 塩素化難燃剤。
難燃剤B : リンベースの難燃剤。
界面活性剤A : シリコーン界面活性剤。
界面活性剤B : シリコーン界面活性剤。
DMP : アルドリッチ社から市販のジメチルピペラジン触媒。
NP : トーヨーソーダ・マニュファクチャリング社から市販のN−
メチル−N'−2−(ジメチル)アミノエチルピペラジン触媒。
NMM : ジャンセンケミカ社(Janssen Chemica)から市販のN−メチ
ル
モルホリン触媒。
DMEA : エアープロダクツ社から市販のN,N−ジメチルエタノールア
ミン触媒。
MM : ハンツマン社(Huntsman)から市販の4−(2−メトキシエチ
ル)モルホリン触媒。
NBM : ハンツマン社から市販のN−ブチルモルホリン触媒。
NEM : アルドリッチ社から市販のN−エチルモルホリン触媒。
TEA : BASF社から市販のトリエチルアミン触媒。
DMBA : プロテックス社(Protex)から市販のジメチルベンジルアミ
ン触媒。
DMBA : プロテックス社(Protex)から市販のジメチルベンジルアミ
ン触媒。
DMDEE : ニトロイル社(Nitroil)から市販のジモルホリノジエチルエ
ーテル触媒。
DMAP : アルドリッチ社から市販のジメチルアミノピリジン触媒。
NMI : BASF社から市販のN−メチルイミダゾール触媒。
ポリキャット(Polycat)41:エアープロダクツ社から市販のトリス(ジメチル
アミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン触媒。
ポリキャット43: エアープロダクツ社から市販のアミンベース塩触媒。
ポリキャット46: エアープロダクツ社から市販の酢酸カリウム触媒。
キャタリストLB: バイエル社から市販の酢酸カリウム触媒。
ナイアックス(Niax)Al:OSi社から市販のビス(ジメチルアミノエチル)エー
テル触媒。
テキサキャット(Texacat)DP914:テキサコ社から市販の触媒。
DMCHA : BASFから市販のジメチルシクロヘキシルアミン触媒。
デスモラピッドPV:BASF社から市販のペンタメチルジエチレントリアミン触媒。
DBTDL : ジブチル錫ジラウレート触媒。
SUPRASEC DNR: インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社から市販のポリ
メリックMDI。
SUPRASEC 2085 : インペリアル・ケミカル・インダストリーズ社から市販の
ポリメリックMDI。
SUPRASECはインペリアル・ケミカル・インダストリーズ社の商標である。
実施例1
下記の表1に記載の成分を含有するポリオール組成物とポリイソシアネート組
成物から、1.15のNCOインデックスにて硬質ポリウレタンフォームを製造した。
クリーム時間(反応混合物が発泡を開始するのに要する時間)とストリング時間
(反応混合物が流体物質から架橋物質への転移点に達するのに要する時間)とに
関して、反応プロフィールを追跡した。ストリング時間およびフォームの上昇終
了時点にて膨脹高さを測定した。これら2つの数値から、ストリング時間におけ
る膨張率(ストリング時間での高さ/上昇終了時の高さ)を決定した。得られた
結果を表1に示す。上昇プロフィールをさらに動的流れデータ解析(Dynamic Fl
ow Data analysis)によって追跡した。結果を図1と2に示す(上昇フォームの
高さ対反応時間の関係が示されている)。
これらの結果から、本発明によるアミン触媒を使用すると(フォーム番号2〜
6)、従来技術のフォーム(フォーム番号1)に比較して反応プロフィールが改
良されることがわかる(図1を参照)。デスモラピッドPVのような選定された種
類の触媒を加えると、反応プロフィールがさらに改良される(図2を参照)。 実施例2
下記の表2に記載の成分を含有するポリオール組成物とポリイソシアネート組
成物から、2.20のNCOインデックスにて硬質ポリウレタンフォームを製造した。
クリーム時間(反応混合物が発泡を開始するのに要する時間)とストリング時間
(反応混合物が流体物質から架橋物質への転移点に達するのに要する時間)とに
関して、反応プロフィールを追跡した。ストリング時間およびフォームの上昇終
了時点にて膨脹高さを測定した。これら2つの数値から、ストリング時間におけ
る膨張率(ストリング時間での高さ/上昇終了時の高さ)を決定した。得られた
結果を表2に示す。上昇プロフィールをさらに動的流れデータ解析によって追跡
した。結果を図3に示す(上昇フォームの高さ対反応時間の関係が示されている
)。
実施例3
表1に記載の配合物1、2、および7から、高圧マシン(ヘネッケHK650)を
使用してパネルを製造した。化学物質の温度:20℃;吐出量:681g/sec;圧力:15
0バール。330×100×10cmの寸法の水平金型を使用し、金型の初めの部分(initi
al part)にて横向き(右側)に注入した。金型の温度は37℃であった。フォ
ームは、40〜41g/lのオーバーパック密度となるように作製した。フォーム番号
7も、さらに高いオーバーパック密度にて作製した(フォーム番号7bis)。得
られた成形フォームに対して以下のような測定を行った:金型の先端部分(注入
部分)と金型の終端部分(パネルの終端部分)の左側および右側コーナーにおけ
るコアー密度とオーバーオール密度(標準ISO845による);先端部分の中心部と
終端部分の中心部における三次元の圧縮強さ(標準ISO844による);室温で24時
間貯蔵後の、ならびにそれぞれ、−25℃でさらに48時間、70℃および90%相対湿
度でさらに48時間、そして100℃でさらに48時間貯蔵後のパネル(終端部分)の
寸法安定性(標準ISO2796による)。
これらの結果から、本発明によるフォーム(フォーム番号2と7)は従来技術
のフォーム(フォーム番号1)に比べて良好な密度分布を有すること、そしてパ
ネル全体にわたって密度の変動が少ないことがわかる。さらに、圧縮強さも、パ
ネル全体にわたってより均一である。デスモラピッドPVを加えることによって、
さらなる改良が得られる(フォーム番号7とフォーム番号2を比較)。 実施例4
下記の表4に記載の成分を含有するポリオール組成物とポリイソシアネート組
成物から、1.15のNCOインデックスにて硬質ポリウレタンフォームを製造した。
クリーム時間(反応混合物が発泡を開始するのに要する時間)とストリング時間
(反応混合物が流体物質から架橋物質への転移点に達するのに要する時間)とに
関して、反応プロフィールを追跡した。ストリング時間およびフォームの上昇終
了時点にて膨脹高さを測定した。これら2つの数値から、ストリング時間におけ
る膨張率(ストリング時間での高さ/上昇終了時の高さ)を決定した。得られた
結果を表4に示す。これらの結果から、ジモルホリノジエチルエーテルまたはN
−エチルモルホリンを触媒として使用すると、最良の結果が得られることがわか
る。
実施例5
下記の表5に記載の成分を含有するポリオール組成物とポリイソシアネート組
成物から、1.15のNCOインデックスにて硬質ポリウレタンフォームを製造した。
クリーム時間(反応混合物が発泡を開始するのに要する時間)とストリング時間
(反応混合物が流体物質から架橋物質への転移点に達するのに要する時間)とに
関して、反応プロフィールを追跡した。ストリング時間およびフォームの上昇終
了時点にて膨脹高さを測定した。これら2つの数値から、ストリング時間におけ
る膨張率(ストリング時間での高さ/上昇終了時の高さ)を決定した。得られた
結果を表5に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年9月17日(1998.9.17)
【補正内容】
請求の範囲
1. 1.8〜8の平均官能価、15〜750mgKOH/gのヒドロキシル価、および400〜
10000の分子量を有するポリエステルポリオールを含んだイソシアネート反応性
組成物と有機ポリイソシアネート組成物とをアミン触媒の存在下で反応させる工
程を含み、このとき前記アミン触媒が、2,2'−ジモルホリノジエチルエーテル
、1−メチルイミダゾール、4−ジメチルアミノピリジン、および4−ピロリジ
ノピリジンからなる群から選ばれることを特徴とする、硬質ポリウレタンフォー
ムまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォームの製造法。
2. 前記アミン触媒が、イソシアネート反応性組成物の重量を基準として0.
05〜5重量%の量にて使用される、請求項1記載の製造法。
3. 追加の第三級アミン触媒が使用される、請求項1〜2のいずれか一項に
記載の製造法。
4. 前記追加触媒がペンタメチルジエチレントリアミンである、請求項3記
載の製造法。
5. 前記追加触媒が、イソシアネート反応性組成物の重量を基準として0.01
〜5重量%の量にて使用される、請求項3または4に記載の製造法。
6. 前記ポリエステルポリオールが、全イソシアネート反応性化合物の少な
くとも10重量%を構成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造法。
7. 前記反応が有機ヒドロキシ官能化カルボン酸の存在下で行われる、請求
項1〜6のいずれか一項に記載の製造法。
8. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、
およびクエン酸からなる群から選ばれる、請求項7記載の製造法。
9. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、クエン酸とリンゴ酸との、重量比
が約1:1の混合物として使用される、請求項8記載の製造法。
10. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、イソシアネート反応性組成物の重
量を基準として0.1〜5重量%の量にて使用される、請求項7、8、または9に記
載の製造法。
11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の製造法によって得ることのできる
硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム。
12. 1.8〜8の平均官能価、15〜750mgKOH/gのヒドロキシル価、および400〜
10000の分子量を有するポリエステルポリオールとアミン触媒とを含み、このと
き前記アミン触媒が請求項1または2に記載のものであることを特徴とするイソ
シアネート反応性組成物。
13. 前記イソシアネート反応性組成物が請求項7〜10のいずれか一項に記載
のヒドロキシ官能化有機カルボン酸をさらに含む、請求項12記載のイソシアネー
ト反応性組成物。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP
,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,
LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M
W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,
TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ポリエステルポリオールを含んだイソシアネート反応性組成物と有機ポ リイソシアネート組成物とをアミン触媒の存在下で反応させる工程を含み、この とき前記アミンの共役アンモニウム塩のpKaが12未満であることを特徴とする、 硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォームの 製造法。 2. pKaが10未満である、請求項1記載の製造法。 3. 前記アミン触媒が、2,2'−ジモルホリノジエチルエーテル、1−メチ ルイミダゾール、4−ジメチルアミノピリジン、テキサキャットDP-914、および トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジンからなる群から選ば れる、請求項1または2に記載の製造法。 4. 前記アミン触媒が、イソトアネート反応性組成物の重量を基準として0. 05〜5重量%の量にて使用される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造法 。 5. 追加の第三級アミン触媒が使用される、請求項1〜4のいずれか一項に 記載の製造法。 6. 前記追加触媒がペンタメチルジエチレントリアミンである、請求項5記 載の製造法。 7. 前記追加触媒が、イソシアネート反応性組成物の重量を基準として0.01 〜5重量%の量にて使用される、請求項5または6に記載の製造法。 8. 前記ポリエステルポリオールが、1.8〜8の平均官能価、15〜750mgKOH/g のヒドロキシル価、および400〜10000の分子量を有する、請求項1〜7のいずれ か一項に記載の製造法。 9. 前記ポリエステルポリオールが、全イソシアネート反応性化合物の少な くとも10重量%を構成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造法。 10. 前記反応が有機ヒドロキシ官能化カルボン酸の存在下で行われる、請求 項1〜9のいずれか一項に記載の製造法。 11. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、 およびクエン酸からなる群から選ばれる、請求項10記載の製造法。 12. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、クエン酸とリンゴ酸との、重量比 が約1:1の混合物として使用される、請求項11記載の製造法。 13. 前記ヒドロキシ官能化カルボン酸が、イソシアネート反応性組成物の重 量を基準として0.1〜5重量%の量にて使用される、請求項10、11、または12に記 載の製造法。 14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の製造法によって得ることのできる 硬質ポリウレタンフォームまたはウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム。 15. ポリエステルポリオールとアミン触媒とを含み、このとき前記アミン触 媒が請求項1〜4のいずれか一項に記載のものであることを特徴とするイソシア ネート反応性組成物。 16. 前記イソシアネート反応性組成物が請求項10〜13のいずれか一項に記載 のヒドロキシ官能化有機カルボン酸をさらに含む、請求項15記載のイソシアネー ト反応性組成物。
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