JP2001500396A - 座席、特に自動車の座席用のヘッドレストアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、座席の背、特に自動車の座席用の少なくとも１本の装着フォーク(mouting prong)(１１)と、これに付属したクッション(１０)とにより構成されるヘッドレストである。本発明によれば、このクッションは、前記フォークが挿入されフォークに対して固定された第１の部分（１０ａ）と、この第１の部分に対して付属した第２の部分（１０ｂ）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】 座席、特に自動車の座席用のヘッドレストアセンブリ 本発明は、ヘッドレストアセンブリに関し、特に、自動車の座席の背もたれ（ バックレスト）上に装着するための少なくとも１本のロッドと、このロッドに関 節結合されたパッド・レスト(padded rest)とからなるこの種のアセンブリに関 する。 このようなアセンブリは、周知であり、一般に２本のロッドと、これらのロッ ドの頂部に関節結合されたパッドレストとを有している。図１および図２は、そ れぞれ正面と側面から、当業界の最高水準の公知のこの種のヘッドレストアセン ブリの断面図を示している。 関節１は、装着ロッド２の頂部に配置されている。図２の矢印Ｆの方向にパッ ド・ヘッドレスト３が傾斜可能とするためには、関節１が保護ハウジング４に内 包され、かつ、ロッド２が穴(eyelets)５を通ってこれらのハウジングから抜け 出る必要がある。穴５は、自動車の方向(the direction of the vehicle)に延び ており、揺動(pivoting)を許容する。よって、パッド３が関節１の回りを揺動す ると、ロッド２は、穴５により定まるスロットの一端から他端へ移動する。 したがって、これらの公知のヘッドレストは、構造が複雑であり、したがって 高価である、という欠点を有する。というのは、それらは、揺動を可能とするた めに保護ハウジングおよび穴を必要とするとともに、それらの部品もヘッドレス トの製造工程で適合させるための付加的な操作が必要だからである。 本発明は、これらの欠点を克服することを目的とする。 すなわち、本発明の主題は、特に自動車の座席のバックレスト上に装 着するための少なくとも１本のロッドと、関節結合されたパッド・レストとを有 し、このパッドレストは、前記ロッドが挿入されこのロッドに対して移動するよ う利用できる第１の部分と、この第１の部分に対して関節結合された第２の部分 とを備えたヘッドレストアセンブリである。 すなわち、ロッドに対して移動するように利用できるパッドの部分にロッドが 挿入されるので、移動を許容するためのデバイスを何ら必要とせず、特に、穴を 削除することが可能となる。さらに、関節が密封される必要がなく、かつ、安全 性の理由から保護すべき鋭利な角を持たないならば、ハウジングも省略すること ができる。 特定の実施例においては、パッドの前記第２の部分はその上側部分で関節結合 される。 したがって、この構成は、パッドレストがその下側部分で関節結合される従来 の構成と逆である。よって、この実施例では、クッションの第１の部分は可動の 、パッドの第２の部分の頂部から下側へ向かって延びている。 衝撃の発生時に、ユーザの頭によりかかる圧力に対して関節が抵抗する必要が あることから、従来のヘッドレストは他の欠点を有することが理解されよう。し たがって、この関節は、特に剛性で頑丈でなければならない。一方、上述した実 施例では、衝撃の発生時に関節が折れ曲がることは問題ではない。なぜなら、そ のときそれら自体は完全に座席に固定されている装着ロッドに対してパッドの可 動部分が押しつけられるからである。 この理由により、本実施例においては、前記ロッドとパッドレストの前記第２ の部分との間のエネルギー吸収装置を提供することができる。 特に、前記パッドレストは一塊の発泡材(foam)内に埋め込んだ枠組みにより構 成してもよい。枠組みは、例えば、前記ロッドの頂端部に一辺に沿って取り付け られ、前記ロッドの頂端部上で揺動するプレートである。 本発明によるアセンブリは、また、例えば、ラチェット、押しボタン、または ノブのような調整手段を有してもよい。 本発明による幾つかの特定の実施例を、次のような添付の図面を参照して、非 限定的な例により以下に説明する。 図１および図２は、当該分野の技術水準を示す図である。 図３は、本発明によるヘッドレストアセンブリの原理を示す断面図である。 図４は、特定の実施例についての図３と同様の図である。 図１および図２については上述したので、再度説明はしない。 図３は、本発明によるヘッドレストアセンブリを示す。このヘッドレストアセ ンブリは、互いに対して関節結合された２つの部分１０ａ，１０ｂからなるパッ ド１０を有する。このパッドレストは、任意の公知の手段により座席のバックレ ストに固定された装着ロット１１上に装着される。 ロッド１１は、このパッドの部分１０ａの下側部分を介してパッドレスト１０ の内部から突出する。この部分１０ａは、ロッド１１に対して移動するように用 いることができる。このことは、ロッドがパッドから出るところに何ら移動装置 （travel device）は必要とされないことを意味する。 枠組み１２は、パッド１０の部分１０ｂの内部に設けられ、この枠組 み１２は関節１３によりロッド１１の端部に関節結合される。 この例では、部分１０ａ，１０ｂが両者間で鋭角をなすように、かつ、パッド １０がほぼ逆Ｖ字の断面形状を有するように、関節１３はパッド１０の部分１０ ｂの頂部に形成される。 ここで図４を参照すると、図３のヘッドレストと同じ型のヘッドレストが見ら れる。 この実施例では、パッドの第２の部分１０ｂの枠組みは、部分１０ｂの全平面 を定めるプレート１４（ここでは湾曲している）からなる。このプレート１４は 、リブ１５により補強されている。プレート１４およびリブ１５はシート金属に より形成し、あるいは、プラスチックで１個の部品にモールド成形してもよい。 プレート１４はその上側エッジに沿って、ロッド１１の頂端部に支持されたス ピンドル１６上に装着されている。 ラチェット機構は、パッドレスト１０の部分１０ａに対する部分１０ｂの傾き を調整することを可能とする。本例におけるこの機構は、リブ１５上に固着され た鋸歯状部品１６と、これと相補的な鋸歯を有する部品１７とにより構成される 。部品１７は、固定部分１０ａに関節結合され、図示しない弾性手段により部品 １６に対して押圧される。 本実施例では、任意の公知の型のエネルギー吸収手段１８も設けられる。これ らの手段は、ロッド１１に固定され、パッドレストの部分１０ｂと対向する。こ れらのエネルギー吸収デバイス１８は、パッドの部分１０ａの中に埋め込まれる 。パッドの部分１０ｂに対して矢印Ｆ１の方向に強烈な力が作用したとき、この 部分は部分１０ａに対して押圧され、この衝撃のエネルギーはデバイス１８によ り吸収される。このようにし て、ユーザの頭は強烈な衝撃から保護される。 パッドレスト１０は、任意の適当な方法により製造することができる。例えば 、前述したすべてのデバイスを埋め込んだポリウレタン発泡材(expanded polyur ethane foam)１９により構成することができる。このポリウレタン発泡材は、織 布またはプラスチックのような任意の適当な材料製の、単一のモールドキャビテ ィを形成するカバー２０内の所定位置で(in situ)モールド成形される。 このヘッドレスト１０は、まず、カバーを形成することにより作製される。カ バーの継ぎ目には、３つの穴を残す。その二つはロッド１１の貫通用であり、第 ３の穴は発泡材の注入用である。次に、ロッド、枠組み、および関節からなるア センブリは、既に平らに展開したカバーに対して所定の位置に挿入される。つい で、このアセンブリとカバーとが折り曲げられる。 パッドの部分１０ａと１０ｂに対して、中間の相対的な角度位置で、モールデ ィングが行われる。 いずれの場合も、フィラー（詰め物）材料１９は、パッドの部分１０ａ，１０ ｂ間の所望の揺動を可能とする十分な柔軟性を持つ必要がある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＵ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＥＥ，ＧＥ， ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＬＣ，ＬＫ，Ｌ Ｒ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＲＯ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に自動車の座席のバックレスト上に装着する少なくとも１本のロッド （１１）と、関節結合されたパッドレスト（１０）とを備え、前記パッドレスト は、前記ロッドが挿入されロッドに対して移動するよう利用できる第１の部分（ １０ａ）と、この第１の部分に対して関節結合された第２の部分（１０ｂ）とを 備えたことを特徴とするヘッドレストアセンブリ。 ２．パッドの前記第２の部分はその上側部分で関節結合される請求項１記載 のアセンブリ。 ３．前記ロッドと、パッドレストの前記第２の部分との間にエネルギー吸収 デバイス（１８）を設けた請求項２記載のアセンブリ。 ４．前記パッドレストは、一塊の発泡材の中に埋め込まれた枠組み（１２； １４，１５）を有する請求項１〜３のいずれか１項に記載のアセンブリ。 ５．前記枠組みは、前記ロッドの頂端部に一辺に沿って取り付けられ、前記 ロッドの頂端部上で揺動するプレート（１４）を有する請求項４記載のアセンブ リ。 ６．前記関節は、調整ラチェット（１６，１７）を有する請求項１〜５のい ずれか１項に記載のアセンブリ。