JP2001500178A - アントラキノンポリスルホンアミド着色剤 - Google Patents
アントラキノンポリスルホンアミド着色剤Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、アントラキノン発色団を含有する着色塩化ジスルホニルから、各種ジアミンを反応させることによって誘導されるアントラキノンポリスルホンアミド着色剤に関する。本発明のアントラキノンポリスルホンアミド着色剤は、プラスチック、繊維、フィルム、化粧品、皮膚に使用するクリームもしくはローション、光沢剤、ワックス、毛染め剤、コーティング、ペイント、インクなどの広範囲の製品を着色するのに有用であり、そして、現在使用されている着色剤の昇華、移行、抽出および滲出が問題になっている最終用途に特に有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
アントラキノンポリスルホンアミド着色剤
発明の背景
発明の技術分野
本発明は、着色剤が不抽出性であることが重要である各種の用途に用いるテイ
ント(tint)、トナーおよび着色剤として有用なポリスルホンアミド着色剤に関
する。その着色剤の部分はポリマー連鎖中に組み入れられているので、着色剤は
、不浸出性、不昇華性または不抽出性であり、その組成物から滲出することがな
い。本発明のポリスルホンアミド着色剤は、プラスチック、繊維、フィルム、化
粧品、皮膚に用いるクリームもしくはローション、せっけん、毛染め剤、ワック
ス、光沢剤、コーティング、ペイント、インパクトレス印刷用トナー、インクな
どの広範囲の用途に有用であり、身体が容易に吸収する毒性色素分子に対する暴
露が最小限になるのでヒトに対して安全である。したがって、本発明の着色剤組
成物は、毒性の心配がある広範囲の用途に有用である。本発明の着色剤は、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアミド、セルロースエステル、ポリウレタン
、ポリオレフィンなどの広範囲の熱可塑性プラスチックの組成物に対し、従来の
メルトブレンディング法によって、安定した着色を行うのに特に有用である。
プラスチック、ペイント、印刷インク、ゴム、化粧品および類似の物質は、一
般に、優れた明度と着色力が重要な場合に、有機顔料によって着色される。有機
顔料は、そのいくつかが潜在的発癌性物質でありかつ接触皮膚炎を起こすことが
分かっているので、使用する場合、毒性に対する配慮が長年にわたって問題にな
っている。
また、プラスチックは、ポリマーと着色剤〔通常は油溶色素(solvent dye)〕
の物理的混合物からなるカラーコンセントレートを用いて着色される。しかし、
ポリエステル、例えばポリ(エチレンテレフタレート)およびその混合物のよう
な高分子材料を着色するのに、かような物理的混合物を使用すると以下のような
多くの問題が起こる。
1.着色されたポリエステルのペレットを乾燥している間に着色剤が移行する
。
2.押出中に着色剤が移行してダイに着色剤が累積し、これらの問題によって
、清掃を行うため装置を停止することがある。特に、他の色のポリマーを同じ装
置で、続いて加工する場合、このような着色剤の移行と累積によって、清掃に時
間がかかりかつ清掃が困難になる。
3.例えば、特別の色相を得るため2種以上のカラーコンセントレートを利用
する場合、着色剤が十分うまく混合しないことがある。
4.着色された高分子材料を貯蔵中および使用中に、着色剤が拡散または滲出
することがある。
本発明のポリスルホンアミド着色剤は、従来の色素および顔料を使うことに伴
う上記問題点を解消するかまたは最少限にする。
従来技術の説明
着色剤を共重合させたポリエステルカラーコンセントレートを製造し、それを
用いて、熱可塑性ポリマーを含む各種材料を着色することは公知である(米国特
許第5,032,670号;同第5,106,942号;国際特許願公開第WO 92/07913号;同第WO
92/13921号参照)。これらの高分子着色剤を製造するのに必要な重縮合反応は
、高温
条件(250℃を超える)と、費用効率を高めるために連続式の大規模な加工を要す
る。これとは対照的に、本発明のポリスルホンアミド着色剤は、バッチ加工装置
で、比較的低温(例えば、通常100℃以下)で製造できる。
米国特許第2,994,693号、同第3,403,200号および同第5,080,764号はすべて、
着色ポリスルホンアミドを開示している。さらに詳しく述べると、米国特許第2,
994,693号は、着色ジアミノアントラキノン、ならびにカルボン酸の二酸ハロゲ
ン化物、ビス−スルホニルハロゲン化物およびビス−ハロホルメートのような二
酸ハロゲン化物から誘導されるポリスルホンアミドを開示している。アントラキ
ノン発色団を含有する本発明の着色ポリスルホンアミドとは対照的に、この従来
技術のポリスルホンアミドの色は、出発物質のジアミノアントラキノンモノマー
の色とは著しく異なるので、色相と明度の制御が困難である。本発明では、着色
アントラキノンモノマーは少なくとも二つのスルホニルハロゲン化物の基を含有
するが、これらの基は、発色系から隔離されている。したがって、着色ジスルホ
ニルハロゲン化物が着色していないジアミンと反応するとき、実質的な色ずれが
全くない。
発明の要約
本発明は、下記式Iで表される高分子着色剤を提供するものである。
式中、AQは、1〜6個の置換基で置換されてもよい二価のアントラキノン基であ
り、その置換基は、同じかもしくは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1
−C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8ア
ルキルチオ、ハロ
ゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3−C8シクロアルキルアミ
ノ、C1−C8アルカノイル、C1−C8アルコキシカルボニル、トリフルオロメチ
ル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3−C8シクロアルキルチオ、ヘテロ
アリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アロイル、
カルバモイル、スルファモイル、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ
、C1−C8アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ、
アリールオキシ、アリールアミノおよびヒドロキシルの基からなる群から選択さ
れる基であり;
XとX’は;Y、−Y−アルキレン、−Y−(アルキレン−Y’
3−C8−シクロアルキレン−Y’、およびY−アルキレン−C3−C8−シクロア
ルキレン−アルキレン−Y’からなる群から独立して選択され、これら式中mは
1〜3であり、そしてYとY’は独立して−O−,−S−,−N(R)CO−,−N(R)
SO2−または−N(R2)−であり;
ArとAr’は、独立して、二価のベンゼン基またはナフタレンの基であり、これ
らの基は1〜4個の置換基で置換されてもよく、そしてその置換基は同じかもし
くは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8ア
ルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アルキルチオおよびハロゲンの基
からなる群から選択され;
RとR’は、独立して水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、ヘ
テロアリールまたはアリールであり;
R1は二価の有機基であり、但しR1がエチレンであるとき、RとR’は結合と
してエチレン基を形成してもよい;
R2は水素、C1−C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、
C1−C8アルカノイル、アロイル、C1〜C8アルキルスルホニル、アリールスル
ホニル、カルバモイルおよびスルファモイルからなる群から選択され、ならびに
nは約3〜約30の整数である。
また、本発明は、式Iで表される単位を含んでなる高分子着色剤を提供するも
のである。
さらに、本発明は、式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Z(式中Zはハロゲンであ
る)で表されるジハロスルホニル化合物と式:HN(R)-R1-N(R’)Hで表されるジア
ミンを、前記ジハロスルホニル化合物または前記ジアミンと反応しない溶媒内で
、酸受容体の存在下、反応させることからなる、式Iで表される高分子着色剤の
製造方法を提供するものである。
本発明は、さらに、式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Z(式中、Ar,Ar’,X,
X’およびAQは前記定義と同一であり、そしてZはフッ素である)で表されるジ
ハロスルホニル化合物を提供するものである。
好ましい実施態様の詳細な説明
式中、ArとAr’は各々独立して、ベンゼンもしくはナフタレン系列の二価の基
を表し;XとX’は独立して、Y、−Y−アルキレン
シクロアルキレン、Y−C3−C8シクロアルキレン−Y’およびY−アルキレン
−C3−C8シクロアルキレン−アルキレン−Y’からなる群から選択され(但し
式中mは1〜3であり、YとY’は独立して、−O−,−S−,−N(R)CO−,−
N(R)SO2−および−N(
R2)−からなる群から選択される);AQは二価のアントラキノン基であり;Rと
R’は独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、ヘテロア
リールおよびアリールからなる群から選択され;R1は二価の有機基であり(但
し、R1がエチレンの場合、RとR’は結合してエチレン基を形成してもよい)
;そしてR2は水素、C1−C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C1−C8ア
ルカノイル、アロイル、C1〜C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カ
ルバモイルおよびスルファモイルからなる群から選択され;nは約3〜約30の整
数であり、好ましくは約5〜約20の整数である。
ArとAr’で表される二価の基は各々、1〜4個の置換基でさらに置換されてい
てもよく、そしてこれら置換基は、同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8
アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ
、C1−C8アルキルチオおよびハロゲンからなる群から選択される。
二価のアントラキノン基(AQ)は、さらに、1〜6個の置換基で置換されても
よく、その置換基は、同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1
−C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8ア
ルキルチオ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3−C8シ
クロアルキルアミノ、C1−C8アルカノイル、C3−C8アルコキシカルボニル、
トリフルオロメチル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3−C8シクロアル
キルチオ、ヘテロアリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホ
ニル、アロイル、カルバモイル、スルファモイル、アロイルアミノ、C1−C8ア
ルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ、アリールオキ
シ、アリールアミノおよびヒドロキシからなる群から
選択される。
有機基R1は、C2−C12アルキレン、C3−C8シクロアルキレン、−CH2−C3
−C8シクロアルキレン−CH2−、炭素環式アリーレンと複素環式アリーレン、お
よびこれらを組み合せた基を含む広範囲の二価の連結基から選択することができ
る。上記のアルキレン連結基は、一つ以上のヘテロ原子、例えば酸素、硫黄、窒
素、置換窒素;および/またはC3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレン
、二価の芳香族複素環式基などの環式基;または下記のエステル/アミド基:
を、その主連鎖内に含有しているかまたはその主連鎖に連結されている。
アルキレン連鎖中に環式部分を含有するC2−C12アルキレン基の例としては
、下記式で表される基がある。
R1で表されているシクロアルキレン基は、一般に、1,2−、1,3−およ
び1,4−シクロヘキシレンなどの基である。R1で表されている炭素環式アリ
ーレン基としては、一般に、1,2−、1,3−および1,4−フェニレンと1
,4−、1,5−、1,8−、2,6−および2,7−ナフタレンジイル、なら
びにこれらの基を、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシおよびハロゲンか
ら選択される一つ以上の基で置換した基がある。
二価の複素環式アリーレン基の例としては、1,3,5−トリアジン−2,4
−ジイル、6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイルなどの非置
換および置換のトリアジン;2,4−ピリミジンジイル、6−メチル−2,4−
ピリミジンジイル、6−フェニル−2,4−ピリミジンジイル、3,6−ピリダ
ジンジイルおよび2−メチル−3−オキソ−4,5−ピラジンジイルなどのジア
ジン;3,5−ジシアノ−2,6−ピリジンジイルなどのジシアノピリジン;2
,4−キノリンジイルおよび2,8−イソキノリンジイルなどのキノリンおよび
イソキノリン;2,3−キノキサリンジイルなどのキノキサリン;2,5−チア
ゾールジイル、5−メチレン−2−チアゾリル、3,5−イソチアゾルジイル、
5−メチレン−3−イソチアゾリル、1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジ
イル、1,2,4−チアジアゾール−3,5−ジイル、2,6−ベンゾチアゾー
ルジイル、2,5−ベンゾキサゾールジイル、2,6−ベンゾイミダゾールジイ
ル、6−メチレン−2−ベンゾチアゾリル、および下記式:
で表される基などのアゾール;ならびに1−メチル−3,4−マレイミジルおよ
び1−フェニル−3,4−マレイミドジイルなどのマレイミドの基がある。
上記可能な置換に加えて、上記の窒素含有アルキレン基の窒素原子は、例えば
C1−C8アルキル、アリール、C1−C8アルカノイル、アロイル、C1−C8アル
キルスルホニルまたはカルバモイル、例えば、
で置換されていてもよい。
用語“アルキレン”は、本明細書で使用する場合、1〜8個の炭素原子を含有
する直鎖または分枝鎖の二価の炭化水素部分を表し、これら部分は、C1−C8ア
ルコキシ、C1−C8アルカノイルオキシ、アロイルオキシまたはハロゲンでさら
に置換されていてもよい。用語C3〜C8シクロアルキレンは本明細書で使用する
場合、3−8の;好ましくは5もしくは6の環炭素を含有する二価のシクロアル
キレン基を表し、これらの基はC1−C8アルキルまたはハロゲンでさらに置換さ
れていてもよい。
用語“C1−C8アルキル”は、本明細書で使用する場合、一価の直鎖または分
枝鎖の炭化水素基を表し、これらの基は、C1−C8アルコキシ、C3−C8シクロ
アルキル、シアノ、アリール、ヘ
テロアリール、C1−C8アルカノイルオキシ、アロイルオキシおよびハロゲンか
ら選択される一つ以上の基でさらに置換されていてもよい。用語“C3−C8シク
ロアルキル”は、本明細書で使用する場合、3〜8個の炭素原子を含有する脂環
式炭化水素基を表し、これらの基は、C1−C8アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ
メチルまたはC1−C8アルカノイルオキシメチルで任意に置換されていてもよい
。
用語“ハロゲン”には、本明細書で使用する場合、フッ素、塩素、臭素および
ヨウ素が含まれる。用語“アリール”および“アロイル”は、本明細書で使用す
る場合、芳香族の部分がフェニル基もしくはナフチル基である基を表し、これら
の基は、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、C3
−C8シクロアルキル、ハロゲン、カルボキシ、C1−C8アルコキシカルボニル
、C1−C8アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、C1−C8アルキルスルホン
アミドおよびベンゼンスルホンアミドから選択される1〜4個の基で任意に置換
されている。ベンゾイルアミノおよびベンゼンスルホンアミドのベンゾイル基と
ベンゼン基はそれぞれ、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシおよびハロゲン
から選択される一つ以上の基によってさらに置換されていてもよい。用語“ヘテ
ロアリール”は、本明細書で使用する場合、酸素、硫黄および窒素から選択され
る少なくとも1個の“ヘテロ”原子またはこれらの原子の組合せを含有し、炭素
と結合して芳香族リングを形成する単環もしくは二環のヘテロ芳香族基を表す。
適切なヘテロアリール基の例としては、チアゾリル、キノリニル、ベンゾチアゾ
リル、ピラゾリル、ピロリル、チエニル、フリル、チアジアゾリル、オキサジア
ゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピリジル、ピリミジニルおよ
びトリアゾリル、ならびに同じかま
たは異なっていてもよく、ハロゲン、C1−C8アルキル、C1−C8アルキルチオ
、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルコキシカルボニル、C1−C8アルカノイル
−アミノ、アロイルアミノ、C1−C8アルキルスルホンアミドまたはアリールス
ルホンアミドから選択される基で1−3回置換された前記の基がある。本明細書
で使用する用語“アリーレン”は、好ましくは、二価のベンゼン基およびナフタ
レン基、ならびに同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1−
C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロゲンおよびC1−C8アルコキシカ
ルボニルから選択される一つ以上の基で置換された前記の基を意味する。好まし
いアリーレン基は、1,2−、1,3−および1,4−フェニレンである。以下
の用語:“C1−C8アルコキシカルボニル”、“C1−C8アルカノイル”、“C1
−C8アルカノイルオキシ”、“C1−C8アルカノイルアミノ”、“C1−C8ア
ルコキシ”、“C1−C8アルキルスルホニル”、“C1−C8アルキルスルホンア
ミド”、“C1−C8アルキルチオ”において、これらの基のアルキル部分は、1
〜8個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基であり、そしてC1−
C8アルカリ基の置換基として先に列挙した一つ以上の基で任意に置換されてい
る。用語“カルバモイル”と“スルファモイル”はそれぞれ、次の式:−CON(R3
)R4および−SO2N(R3)R4(式中R3とR4は、独立して、水素、C1−C8アルキル
、C3−C8シクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールから選択される)で
表される基を意味する。
上記ポリスルホンアミド着色剤は、ポリエステル特にポリ(エチレンテレフタ
レート);ポリアミド特にナイロン6(商標)およびナイロン66(商標);ポリ
オレフィン特にポリエチレンおよびポリプロピレン;ポリイミド;ポリエステル
−アミド;ならびにポリス
チレンなどの各種の熱可塑性樹脂を着色するのに有用である。これらのポリスル
ホンアミド着色剤は、低レベルで添加するとトナーとして働き、高レベルで添加
すると薄い色から濃い色まで提供するのに役立つ。これら本発明のポリスルホン
アミド着色剤は、トナーとして使用する場合、例えば、ポリエステル類を製造す
るときに固有の黄ばみを中和するために用いる場合、通常約0.5〜約15ppm、好ま
しくは1〜8ppmを添加する。本発明のスルホンアミド着色剤は、着色剤として
用いる場合、熱可塑性樹脂に、通常、0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重
量%のレベルで添加する。本発明のポリスルホンアミド着色剤を含有する熱可塑
性樹脂は、厚いプラスチックフィルムと薄いプラスチックフィルム、プラスチッ
クシート材、成型プラスチック製品および繊維の場合などのように、不抽出性ま
たは不移行性の着色剤が必要な各種の最終用途にとって有用である。本発明のポ
リスルホンアミド着色剤は、可溶性の顔料を超える利点を有している。つまり、
現在使用されている油溶色素と同様の透明なプラスチック組成物を生成するが昇
華、抽出、移行および滲出などの付随する問題がない。
長期間の高温(250℃を超える)と費用効率を上げるための連続加工を必要とす
る、従来技術の項で述べたポリエステルカラーコンセントレートに比べて、本発
明のポリスルホンアミド着色剤は、比較的低温でかつバッチ加工に適合できる方
法で製造できる。式Iで表されるポリスルホンアミドは下記の一般ルートで製造
される。
上記式中、Ar,Ar’,X,X’,AQ,R,R’,R1およびnは先に定義したの
と同じであり、そしてZはフルオロ、クロロまたはブロモであり、クロロが好ま
しい。アントラキノン発色団を含有するジハロスルホニル着色剤化合物IIを、酸
受容体の存在下、溶媒中でジアミンIIIと反応させて、式Iで表されるポリスル
ホンアミドが得られる。式IIで表され、Zがフッ素である化合物は当該技術分野
では知られておらず、そして、加水分解反応に対して特に安定であるがそれにも
かかわらず前記ジアミンと反応するので特に有用である。通常、上記アミド生成
反応は、約25℃から150℃までの温度で実施されるが、普通、約50℃から約130℃
までの温度で行われる。適切な溶媒は、IIとIIIの化合物が、所望の反応温度で
反応しやすくなるのに充分な溶解性を有する溶媒であってIIまたはIIIと反応し
ない溶媒であり、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチルスルホキ
シドおよびピリジンのような非プロトン性溶媒が特に有用である。トリアルキル
アミン類、例えばトリエチルアミンとトリ−n−ブチルアミン;N−アルキルモ
ルホリン類、例えば4−メチルモルホリン;N,N−ジアルキルピペラジン類、
例えば1,4−ジメチルピペラジン;非束縛電子対を有する二環式窒素
含有塩基、例えば1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセ−7−エン(D
BU)および1,4−ジアザジシクロ〔2,2,2〕オクタン(DABCO、登録商標);
ならびにアルカリ金属の炭酸塩と重炭酸塩、例えば炭酸カリウムのような塩基類
は、前記重縮合反応を容易にする酸受容体として有用である。
ポリスルホンアミド着色剤Iは、重量平均分子量をかなり変えることができる
ので一層有用であるが、この着色剤を高温で使用する場合、抽出、移行、昇華な
どに関連する問題を回避するため、少なくとも1,500〜20,000の重量平均分子量
を達成することが通常、望ましい。このポリスルホンアミドは、重量分子量が極
度に高くなると、着色熱可塑性樹脂に使用する場合、溶解できないので色素とし
てではなくて顔料として機能する。通常、重量平均分子量の範囲として、低い重
量平均分子量に伴う問題を回避しかつポリスルホンアミド着色剤の熱可塑性基材
中での溶解性を大きくできる範囲が選択される。
本発明を実施するのに有用な代表的ジハロスルホニルアントラキノン中間体II
を表Iに示し、代表的なジアミンを表IIに示す。表Iに示す反応物は、表IIに示
すジアミンと反応してポリスルホンアミド着色剤を生成することができる。
表 I
ジハロスルホニルアントラキノン類
表 II
ジアミン類
上記式中、QとQ’は、−O−,−S−,−SO2−,−CO−,−CO2−,−OCO2−
,−CONH−,−NHCONH−および−NHSO2−から独立
して選択される。
所望により、2種以上の着色ジハロスルホニルアントラキノン中間体を選択し
、一つ以上のジアミンと反応させて“混合”色を生成させることによって混合色
をつくることができる。例えば、黄色、赤色および青色のジハロスルホニルアン
トラキノン類を混合し、所望のジアミンと反応させて黒色のポリスルホンアミド
着色剤を製造することができる。色の技術の当業技術者には分かっているように
、個々の色、例えば、黄色、マゼンタ色およびシアン色のような減法混色の原色
を混合することによって、非常に多種の色を得ることができる(N.OHTA,Photog
raphic Science and Engineering、15巻、5号、1971年9月〜10月、395〜415頁
参照)。本発明を実施する場合、個々の着色部分は下記種々の段階で混合するこ
とができる。すなわち
a)2種以上の反応性ジハロスルホニルアントラキノン中間体を一つ以上のジ
アミンと反応させて着色ポリスルホンアミドを得る;
b)2種以上の着色ポリスルホンアミドを混合し、次に公知の方法で熱可塑性
物質に添加する。
前記ジハロスルホニルアントラキノン中間体化合物IIは、通常、二つの電子豊
富アリール基を含有するアントラキノン化合物IVを、過剰なハロスルホン酸、例
えばクロロスルホン酸、フルオロスルホン酸などと、約−10℃〜約100℃の温度
で、下記の一般ルートIにしたがって反応させることによって製造される。ルートI 上記式中、Ar,Ar’,X,X’およびZは前記意味をもっている。
上記ハロスルホン化反応の一般的な手順は、米国特許第2,731,476号;同第3,299
,103号および同第4,403,092号ならびに米国特許願第210,785号に記載されている
。上記特許および特許願はすべて本明細書に援用するものである。化合物IVに、
硫酸および/または発煙硫酸を接触させることによってスルホン化してジスルホ
ン酸誘導体Vを製造することも可能である。ルートII そして、化合物Vは、ルートIIに示すように、POCl3,PCl5,PCl3,PBr3,SOCl2
,ClSO3Hなどの各種ハロゲン化剤を用いて化合物IIに転化させることができる。
以下の実施例は、さらに、本発明のプラクティスを示す。ポリスルホンアミド
着色剤の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラ
フィー(GPC)を利用して測定した。ガラス転移温度(Tg)と溶融温度(Tm)は示
差走査熱量測定法(DSC)で測定した。実施例1
クロロスルホン酸(250ml)に、撹拌しながら、35℃より低い温度
で、1,5−ビス(2−アニシジノ)アントラキノン(45.0g、0.10m)を添加
した。添加を完了した後、反応溶液を約25℃で3.0時間撹拌し、次に撹拌しなが
ら徐々にアセトン(4.0L)に添加したが、そのとき、混合している混合物の温度
を、外部冷却によって20℃より低い温度に維持した。固体の塩化ジスルホニル化
合物を濾過によって収集し、アセトンで充分に洗浄し次に風乾した。生成物の収
量は56.4g(理論収量の87.0%)であった。電界脱離質量分析法(FDMS)で、テ
トラヒドロフラン溶液から測定した結果、分子イオンの質量は646であった。こ
れは下記の所望の構造を裏付けている。 実施例2
クロロスルホン酸(400ml)に、撹拌しながら、45℃より低い温度で、1,4−
ビス(2,6−ジエチルアニリノ)アントラキノン(50.0g、0.10m)を少量ず
つ添加した。室温で一夜、撹拌した後、反応混合物を、温度を約15℃より低い温
度に保持しながら、アセトン(1.0L)に、撹拌しながら添加した。このようにし
て生成した固体を濾過して集め、アセトン(約0℃に冷却したもの)で洗浄し、
次に風乾した。生成物は鮮やかな青色で収量は47.3g(理論収量の67.8%)であ
った。生成物のテトラヒドロフラン溶液をFDMSで測定した結果、分子イオン質量
は698であった。これは下記の所望の構造を裏付けている。 実施例3
フルオロスルホン酸(31.0ml)に、充分に撹拌しながら、1,5−ビス(4−
トリルチオ)アントラキノン(5g)を少量ずつ添加した。95〜100℃で5時間
、加熱した後、反応混合物を放冷し、氷/水(500ml)混合物中に撹拌しながら注
ぎ入れた。黄色の固体を濾過で収集し、冷水で洗浄し、次いで風乾した。生成物
の収量は6.3g(理論収量の92%)であった。生成物のDMF溶液をFDMSで測定した
結果、主要分子イオン質量は616〜617であった。これは下記の所望のフッ化ジス
ルホニル生成物に対応している。 実施例4
クロロスルホン酸(100ml)に、充分撹拌しながら、1,5−ビス(4−トリル
チオ)アントラキノン(18.1g、0.04m)を少量ずつ添加し、温度は上昇するに
まかせた。次に、反応混合物を、75〜80℃で4時間加熱し、一夜、静置し、次い
で氷/水混合物中に注入した。濾過によって収集した黄色の固体を水で洗浄した
が、これは下記の構造を有していると考えられる。
生成物は、実施例19に示すように、水に濡れたまゝでそれ以上処理せずに使用
して、黄色のポリスルホンアミド着色剤を製造した。実施例5
クロロスルホン酸(200ml)に、充分撹拌しながら、25〜50℃の1,4−ビス(
2,4−ジメチルアニリノ)アントラキノン(44.6g、0.10m)を少量ずつ添加
した。外部加熱を行わずに、反応混合物を2時間撹拌して、温度を周囲温度まで
下げた。次に、反応混合物を氷/水混合物(2L)中に注入し、青色の生成物を
濾過によって収集し、水で洗浄し、次いで風乾した(収量約75.0g)。生成物は
下記の構造を有していると考えられる。
実施例6
クロロスルホン酸(100ml)に、撹拌しつつ、昇温するにまかせて、1,4−ビ
ス(4−トルイジノ)−5,8−ジヒドロキシアントラキノン(20.0g、0.044
m)を少量ずつ添加した。約75℃で3時間加熱した後、反応混合物を、氷/水混
合物中に注入した。緑色の生成物を濾過によって収集し、水で洗浄した。この生
成物は下記の構造を有していると考えられる。 生成物を、水に濡れたまゝで、実施例18に記載したように反応させて緑色のポ
リスルホンアミド着色剤を得た。実施例7
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.51g、0.005m)とトリ−
n−ブチルアミン(1.85g、0.001m)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(2
0ml)中に充分撹拌して溶解して得た溶液に、撹拌しながら、実施例1で得た塩化
ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を添加した。得られた反応混合物を
、90〜95℃で1hr加熱し、次いでアセトン(200ml)中に注入した。赤色のポリス
ルホンアミドの着色剤を濾過によって収集し、アセトンで洗浄し、次いで風乾し
た(収量約2.34g)。この着色剤は、重量平均分子量(Mw)が9,163であり、数
平均分子量(Mn)が6.946、多分散度(Mw/Mn)が1.32、ガラス転移温度(Tg)
が80℃、そして溶融温度(Tm)が250℃であった。DMF溶液の紫外光(UV)〜可視
光吸収スペクトルの530nmにおいて、吸収極大が観察された。実施例8
実施例1で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を、1,6−
ヘキサメチレンジアミン(0.58g、0.005m)と2hr反応させ、次に実施例7に
記載したのと同様にして固体生成物を単
離した(収量、約2.49g)。生成した赤色のポリスルホンアミド着色剤は、Mwが
8,111、Mnが5,236、そして多分散度(Mw/Mn)が1.55であった。実施例9
実施例1で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を、1,4−
ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(0.68g、0.005m)と1.5hr反応させ、次
に実施例7に記載したのと同様にして固体の生成物を単離した(収量約2.97g)
。生成した赤色のポリスルホンアミド着色剤は、Mwが7,058、Mnが4,245、そして
多分散度が1.67であった。実施例10
実施例1で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を、N,N’
−ジメチルヘキサメチレンジアミン(0.72g、0.005m)と3.5hr反応させ、次に
実施例7に記載されているのと同様にして固体の高分子生成物(3.0g)を単離し
た。生成した赤色のポリスルホンアミド着色剤は、Mwが10,289、Mnが3,937、そ
して多分散度が2.61であった。実施例11
実施例1で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を、1,4−
フェニレンジアミン(0.54g、0.005m)と2.0hr反応させ、次に実施例7に記載
されているのと同様にして固体の生成物を単離した。生成した赤色のポリスルホ
ンアミド着色剤はMwが2,200、Mnが1,848、そして多分散度が1.19であった。実施例12
実施例1で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.24g、0.005m)を、ピペラジ
ン(0.43g、0.005m)と4.0hr反応させ、次に固体の生成物を実施例7と同様に
して単離した。生成した赤色のポリス
ルホンアミド着色剤はMwが10,716、Mnが4,678、そして多分散度が2.29であった
。実施例13
実施例5で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.22g、0.005m)を、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.51g、0.005m)とトリ−n−ブチル
アミン(1.85g、0.01m)をDMF(20ml)に溶解して得た溶液に少量ずつ添加し、
その反応混合物を90〜95℃で1.0hr加熱した。得られた反応混合物を室温まで放
冷してからエタノール(200ml)中に注入して固体の緑色味を帯びた青色のポリス
ルホンアミド着色剤を沈澱させ、その沈澱を濾過によって収集し、エタノールで
洗浄し次いで風乾した(収量約0.75g)。生成したポリスルホンアミド着色剤は
、Mwが2,540、Mnが2,001、多分散度が1.27、Tgが80℃、そしてTmが250℃であっ
た。DMF溶液で、吸収極大(λmax)が、UV-可視光吸収スペクトルの631nmで観察
された。実施例14
実施例2で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.50g、0.005m)を、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.51g、0.005m)とトリ−n−ブチル
アミン(1.85g,,0.01m)をDMF(30ml)に溶解して得た溶液に、充分撹拌しなが
ら少量ずつ添加し、次にその反応混合物を90〜95℃で1.0hr加熱した。放冷した
後、その反応混合物を、メタノール(200ml)中に、撹拌しながら注入した。生成
した青色のポリスルホンアミド着色剤を濾過によって収集し、メタノールで洗浄
し次いで風乾した(収量約1.85g)。この着色剤は、Mwが6,930、Mnが5,145、多
分散度が1.35、Tgが約80℃、そして溶融温度が約250℃であった。DMF溶液で、吸
収極大が、UV−可視光吸収スペクトルの579nmと624nmに観察された。実施例15
実施例2で得た塩化ジスルホニルの一部を、ヘキサメチレンジアミン(0.58g
、0.005m)とトリ−n−ブチルアミン(1.85g、0.01m)をN−メチル−2−
ピロリジノン(10.0ml)に溶解して得た溶液に、充分に撹拌しながら少量ずつ添
加し、次にその反応混合物を90〜95℃で4.0hr加熱した。放冷した後、反応混合
物を、撹拌しながら、メタノール(200ml)中に注入した。沈降した青色のポリス
ルホンアミド着色剤を濾過によって収集し、アセトンで洗浄し次いで風乾した(
0.75g)。この生成物はMwが4,976、Mnが1,081、そして多分散度が4.60であった
。実施例16
実施例2で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.50g、0.005m)を、ピペラジ
ン(0.43g、0.005m)とトリ−n−ブチルアミン(1.85g、0.01m)をDMF(20m
l)に溶解して得た溶液に、充分に撹拌しながら少量ずつ添加し、次いでその反応
混合物を90℃で3.0hr加熱した。40℃まで放冷した後、反応混合物を、アセトン(
200ml)に、撹拌しながら添加した。沈降した青色のポリスルホンアミドの固体の
着色剤を濾過によって収集し、アセトンで洗浄し次いで風乾した(1.3g)。この
生成物はMwが19,858、Mnが10,946、そして多分散度が1.81であった。実施例17
実施例2で得た塩化ジスルホニルの一部分(3.50g、 0.005m)を、N,N’
−ジメチルヘキサメチレンジアミン(0.72g、0.005m)とトリ−n−ブチルア
ミン(1.85g、0.01m)の溶液に少量ずつ添加し、その反応混合物を、撹拌しな
がら、約95℃で3.5hr加熱した。その反応混合物を放冷し、メタノール(200ml)中
に撹拌しながら注入して青色のポリスルホンアミド着色剤を沈降させ、それを
濾過で収集し、メタノールで洗浄し次に風乾した(2.5g)。この生成物はMwが2,8
28、Mnが1,329、そして多分散度が2.12であった。実施例18
実施例6で得た水に濡れた塩化ジスルホニルの1/4を、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジアミン(1.02g、0.001m)とトリ−n−ブチルアミン(3.7
g、0.002m)をDMF(80ml)に溶解して得た溶液に、充分撹拌しながら少量ずつ添
加し、その反応混合物を90〜95℃で2.5hr加熱した。放冷した後、反応混合物を
、メタノール(400ml)中に、撹拌しながら注入した。生成した緑色のポリスルホ
ンアミド着色剤を、濾過で収集し、メタノールで洗浄し、次いで風乾した(収量
約3.1g)。この生成物は、Mwが3,308、Mnが1,873、そして多分散度が1.76であ
った。実施例19
実施例4で得た水に濡れた塩化ジスルホニルの1/3を、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジアミン(1.35g、0.0133m)とトリ−n−ブチルアミン(0.
0266m)をDMF(60ml)に撹拌しながら溶解して得た溶液に少量ずつ添加し、その
反応混合物を90〜95℃で3.0hr加熱した。放冷した後、反応混合物を、メタノー
ル(400ml)中に、撹拌しながら注入し、生成物を濾過によって収集し、メタノー
ルで洗浄し次いで風乾した(収量約5.7g)。生成した黄色のポリスルホンアミ
ド着色剤は、Mwが3,771、Mnが2,471、そして多分散度が1.53であった。実施例20
実施例3で得た黄色の塩化ジスルホニルの一部分(2.46g、0.004m)を、2
,2−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(0.41g、0.004m)をDMF(25g)に
溶解して得た溶液に、撹拌しながら少量ずつ添加した。重炭酸ナトリウム(0.67
g、0.008m)を添加し
、その反応混合物を、撹拌しながら、約140℃で5.5hr加熱した。放冷した反応混
合物に、水を添加して黄色のポリスルホンアミド着色剤を沈降させ、それを濾過
によって収集し、メタノールで洗浄し、次に風乾した(収量約2.86g)。DMF溶
媒中で、UV−可視光の吸収スペクトルの445nmに、吸収極大(λmax)が観察され
た。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,BY,C
A,CN,CZ,HU,IL,JP,KR,MX,NO
,NZ,PL,RU,SG,SK,TR,UA
(72)発明者 コーテス,クラレンス アルバン,ジュニ
ア
アメリカ合衆国,テネシー 37617,バウ
ントビル,ブルックウッド コート 313
(72)発明者 ローデス,ジェリー フォースト
アメリカ合衆国,テネシー 37686,ピニ
ー フラッツ,アリソン コート 216
(72)発明者 マクスウェル,ブライアン エジソン
アメリカ合衆国,テネシー 37601,ジョ
ンソン シティー,シェルドレイク コー
ト 4
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 される高分子着色剤。 (式中、 AQは1〜6個の置換基で置換されていてもよい二価のアントラキノン基であり 、その置換基は、同じかまたは異なっていてもよく且つ、C1−C8アルキル、C1 −C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8ア ルキルチオ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3−C8シ クロアルキルアミノ、C1−C8アルカノイル、C1−C8アルコキシカルボニル、 トリフルオロメチル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3−C8シクロアル キルチオ、ヘテロアリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホ ニル、アロイル、カルバモイル、スルファモイル、アロイルアミノ、C1−C8ア ルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ、アリールオキ シ、アリールアミノおよびヒドロキシの基からなる群から選択され; XとX’は、Y、−Y−アルキレン、−Y−(アルキレン−Y’ 3−C8−シクロアルキレン−Y’およびY−アルキレン−C3−C8−シクロアル キレン−アルキレン−Y’からなる群から独立して選択され、そしてこれらの式 中、mは1〜3であり、YとY’は独立して、−O−,−S−,−N(R)CO−,− N(R)SO2−または−N(R2)−であり; ArとAr’は、独立して、二価のベンゼン基またはナフタレン基であり、これら の基は1〜4個のC1−C8アルキル、C1−C8ア ルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アルキルチ オまたはハロゲンの基で置換されていてもよく; RとR’は、独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、 ヘテロアリールまたはアリールであり; R1は二価の有機基であり、但し、R1がエチレンである場合、RとR’が結合 してエチレン基を表してもよく; R2は、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C8アルカ ノイル、アロイル、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバ モイルおよびスルファモイルからなる群から選択され;ならびに nは約3〜約30の整数である。) 2.請求の範囲1に記載の高分子着色剤であって;R1がC2−C12アルキレン 、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレンおよび複素環式アリーレンの 基からなる群から選択され、これらの基のアルキレン基が、1個以上のヘテロ原 子、環式基またはエステル/アミドの基を、その主鎖内に含有しているかまたは 該主鎖に連結して含有している高分子着色剤。 3.請求の範囲2に記載の高分子着色剤であって;R1が酸素原子、硫黄原子 もしくは窒素原子、置換窒素、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレン および二価の芳香族複素環の基からなる群から選択される一つ以上の部分を、そ の主鎖内に含有しているかまたは該主鎖に連結して含有しているアルキレン基で ある高分子着色剤。 される単位を含有してなる高分子着色剤。 (式中、 AQは1〜6個の置換基で置換されていてもよい二価のアントラキ ノン基であり、その置換基は、同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8アル キル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1 −C8アルキルチオ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3 −C8シクロアルキルアミノ、C1−C8アルカノイル、C1−C8アルコキシカル ボニル、トリフルオロメチル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3−C8シ クロアルキルチオ、ヘテロアリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、アリー ルスルホニル、アロイル、カルバモイル、スルファモイル、アロイルアミノ、C1 −C8アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ、アリ ールオキシ、アリールアミノおよびヒドロキシの基からなる群から選択され; XとX’は、Y、−Y−アルキレン、−Y−(アルキレン−Y’ 3−C8−シクロアルキレン−Y’およびY−アルキレン−C3−C8−シクロアル キレン−アルキレン−Y’からなる群から独立して選択され、そしてこれらの式 中、mは1〜3であり、YとY’は独立して−O−,−S−,−N(R)CO−,−N( R)SO2−または−N(R2)−であり; ArとAr’は、独立して、二価のベンゼン基またはナフタレン基であり、これら の基は1〜4個の置換基で置換されていてもよく、そしてこれら置換基は、同じ かまたは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1− C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アルキルチオおよびハロゲ ンの基からなる群から選択され; RとR’は、独立して、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、 ヘテロアリールまたはアリールであり; R1は二価の有機基であり、但しR1がエチレン基である場合、RとR’は結合 してエチレン基を形成してもよく; R2は、水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C8アルカ ノイル、アロイル、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバ モイルおよびスルファモイルからなる群から選択され;ならびに nは約3〜約30の整数である。) 5.請求の範囲4に記載の高分子着色剤であって;R1がC2−C12アルキレン 、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレンまたは複素環式アリーレンで あり、これらの基のアルキレン基が、1個以上のヘテロ原子、環式基またはエス テル/アミドの基を、その主鎖内に含有しているかまたは該主鎖に連結して含有 している高分子着色剤。 6.請求の範囲5に記載の高分子着色剤であって;R1が、酸素原子、硫黄原 子もしくは窒素原子、置換窒素、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレ ンおよび二価の芳香族複素環の基からなる群から選択される一つ以上の部分を、 その主鎖内に含有しているかまたは該主鎖に連結して含有しているアルキレン基 である高分子着色剤。 され、式中、 AQは1〜6個の置換基で置換されていてもよい二価のアントラキノン基であり 、その置換基は、同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1− C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アル キルチオ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3−C8シク ロアルキルアミノ、C1−C8アルカノイル、C1−C8アルコキシ カルボニル、トリフルオロメチル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3− C8シクロアルキルチオ、ヘテロアリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、 アリールスルホニル、アロイル、カルバモイル、スルファモイル、アロイルアミ ノ、C1−C8アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ 、アリールオキシ、アリールアミノおよびヒドロキシの基からなる群から選択さ れ; XとX’は、Y、−Y−アルキレン、−Y−(アルキレン−Y’ 3−C8−シクロアルキレン−Y’およびY−アルキレン−C3−C8−シクロアル キレン−アルキレン−Y’からなる群から独立して選択され、そしてこれらの式 中、mは1〜3であり、YとY’は独立して−O−,−S−,−N(R)CO−,−N( R)SO2−または−N(R2)−であり; ArとAr’は、独立して、二価のベンゼン基またはナフタレン基であり、これら の基は、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ 、アロイルアミノ、C1−C8アルキルチオおよびハロゲンの基からなる群から選 択される1〜4個の置換基で置換されていてもよく; RとR’は水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、ヘテロアリー ルまたはアリールであり; R1は二価の有機基であり、但し、R1がエチレンである場合、RとR’は結合 してエチレン基を形成してもよく; R2は水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C8アルカノ イル、アロイル、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモ イルおよびスルファモイルからなる群から選択され;ならびに nは約3〜約30の整数である;高分子着色剤の製造方法であって; 式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Z(式中、Zはハロゲンである)で表されるジハ ロスルホニル化合物の少なくとも1種と、式:HN(R)-R1-N(R’)Hで表されるジア ミンの少なくとも1種を、前記ジハロスルホニル化合物または前記ジアミンと反 応しない溶媒中でかつ酸受容体の存在下で反応させることを含んでなる製造方法 。 8.Zがフッ素、塩素または臭素である請求の範囲7に記載の方法。 9.酸受容体が塩基である請求の範囲7に記載の方法。 10.請求の範囲7に記載の方法であって;酸受容体が、トリアルキルアミン、 N−アルキルモルホリン、N,N−ジアルキルピペラジン、アルカリ金属の炭酸 塩と重炭酸塩、および非束縛電子対を含有する二環式窒素塩基からなる群から選 択される塩基である方法。 11.請求の範囲7に記載の方法であって;溶媒が、N,N−ジメチルホルムア ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチル ホスホルアミド、ジメチルスルホキシドおよびピリジンからなる群から選択され る非プロトン性溶媒である方法。 12.請求の範囲7に記載の方法であって;反応が、約25℃〜約150℃の温度で 実施される方法。 13.請求の範囲7に記載の方法であって;R1がC2−C12アルキレン、−CH2 −C3−C8シクロアルキレン−CH2−、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式ア リーレンまたは複素環式アリーレンであり、これらの基のアルキレン基が、一つ 以上のヘテロ原子、環式基またはエステル/アミドの基をその主鎖内に含有して いるかまたはその主鎖に連結して含有している方法。 14.請求の範囲8に記載の方法であって;R1が、一つ以上の酸素、硫黄もし くは窒素の原子、置換窒素、C3−C8シクロアルキレン、炭素環式アリーレンま たは二価の芳香族複素環基を、その主鎖内に含有しているかまたはその主鎖に連 結して含有しているアルキレン基である方法。 15.請求の範囲7に記載の方法であって;式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Zで 表されるジハロスルホニル化合物の2種以上を反応させることによって反応を実 施する方法。 16.請求の範囲7に記載の方法であって;式:HN(R)-R1-N(R’)Hのジアミンの 2種以上を反応させることによって反応を実施する方法。 17.請求の範囲7に記載の方法であって;式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Zで 表されるジハロスルホニル化合物の2種以上と、式:HN(R)-R1-N(R’)Hで表され るジアミンの少なくとも1種を反応させることによって反応を実施する方法。 18.請求の範囲1に記載の高分子着色剤を含有してなる着色組成物。 19.クリーム、ローション、光沢剤、ワックス、毛染め剤、ペイントまたはイ ンクである請求の範囲18に記載の着色組成物。 20.式:ZO2S-Ar-X-AQ-X’-Ar’-SO2Zで表されるジハロスルホニル化合物。 (式中、 AQは1〜6個の置換基で置換されていてもよい二価のアントラキノン基であり 、その置換基は、同じかまたは異なっていてもよく、C1−C8アルキル、C1− C8アルコキシ、C1−C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アル キルチオ、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C1−C8アルキルアミノ、C3−C8シク ロ アルキルアミノ、C1−C8アルカノイル、C1−C8アルコキシカルボニル、トリ フルオロメチル、シアノ、C3−C8シクロアルコキシ、C3−C8シクロアルキル チオ、ヘテロアリールチオ、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル 、アロイル、カルバモイル、スルファモイル、アロイルアミノ、C1−C8アルキ ルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アリールチオ、アリールオキシ、 アリールアミノおよびヒドロキシの基からなる群から選択され; XとX’は、Y、−Y−アルキレン、−Y−(アルキレン−Y’ 3−C8−シクロアルキレン−Y’およびY−アルキレン−C3−C8−シクロアル キレン−アルキレン−Y’からなる群から選択され、そしてこれらの式中、mは 1〜3であり、YとY’は独立して、−O−,−S−,−N(R)CO−,−N(R)SO2 −または−N(R2)−であり; ArとAr’は独立して、二価のベンゼン基またはナフタレン基であり、これらの 基は1〜4個の置換基で置換されていてもよく、そしてこれら置換基は、同じか または異なっていてもよく且つ、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキシ、C1 −C8アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、C1−C8アルキルチオおよびハロ ゲンの基からなる群から選択され; Rは水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、ヘテロアリールまた はアリールであり; R2は水素、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C8アルカノ イル、アロイル、C1−C8アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモ イルまたはスルファモイルであり;ならびに Zはフッ素である。)
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