JP2001356490A - フィルム貼り付き防止機能付き円筒内面走査型記録装置および画像記録方法 - Google Patents

フィルム貼り付き防止機能付き円筒内面走査型記録装置および画像記録方法

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JP2001356490A
JP2001356490A JP2000175276A JP2000175276A JP2001356490A JP 2001356490 A JP2001356490 A JP 2001356490A JP 2000175276 A JP2000175276 A JP 2000175276A JP 2000175276 A JP2000175276 A JP 2000175276A JP 2001356490 A JP2001356490 A JP 2001356490A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒内面走査型記録装置において、画像記録
済みの感材フィルムを半円筒ドラムから排出するにあた
り感材フィルムが半円筒ドラムの内面に貼り付くのを防
止する。 【解決手段】 円筒内面走査型記録装置(10)の搬送制
御部(36)は、感材フィルム(16)への記録が終わる
と、供給ローラ(20)を逆転させて記録済みフィルム
(16)を一定量供給ローラ側に一旦巻き戻することによ
り半円筒ドラム(12)の内面(14)へのフィルムの貼り
付きを解除した後、供給ローラ(20)を正転させてフィ
ルムを排出ローラ(22)まで送って排出ローラに噛み込
ませ、更に供給ローラと排出ローラを正転させることに
よりフィルムを半円筒ドラムの内面(12)から送り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒内面走査型記
録装置(版下プロッタ)および斯る装置を用いた画像記
録方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機などの版下を作成するために
円筒内面走査型記録装置が使用されている(例えば、特
開平7-92413号および特開平11-167079号参照)。円筒内
面走査型記録装置においては、感材フィルムは供給ロー
ラによって半円筒ドラムの内面に供給され、真空吸着機
構などにより半円筒ドラムの内面に吸着保持される。こ
のように半円筒ドラムの内面に吸着保持された感材フィ
ルムに光学系を用いてレーザビームを走査することによ
り画像の記録が行われる。画像の記録が終わると、真空
吸着は解除され、記録済みの感材フィルムは排出ローラ
によって半円筒ドラムから排出され、次の処理工程に送
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】感材フィルムには排出
方向側(進み側)のフィルム端部まで画像を記録する必
要があるので、画像記録時には、排出方向側のフィルム
端部は排出ローラに噛み込ませてなく、排出ローラの直
ぐ手前に位置決めしてある。このため、記録済みの感材
フィルムを排紙するに際しては、感材フィルムの排出方
向側端部が排出ローラに噛み込まれるに至るまでの間
は、排出方向側とは逆方向に位置する供給ローラにより
感材フィルムを排出ローラに向かって押し出すような動
作をさせなければならない。しかしながら、静電気的吸
着などにより感材フィルムが半円筒ドラムの内面になお
貼り付いていることがあり、感材フィルムを正常に送り
出すことができないことがあった。
【0004】そこで、本発明の目的は、円筒内面走査型
記録装置において、排出時に記録済みの感材フィルムが
半円筒ドラムの内面に貼り付くのを防止することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒内面走査
型記録装置において、感材フィルムの搬送制御部を改良
するもので、本発明によれば、感材フィルムの搬送制御
部は、感材フィルムへの記録が終わると、供給ローラを
逆転させてフィルムを一定量供給ローラ側に一旦巻き戻
することにより半円筒ドラムの内面へのフィルムの貼り
付きを解除した後、供給ローラを正転させてフィルムを
排出ローラまで送って排出ローラに噛み込ませ、更に供
給ローラおよび排出ローラを正転させることによりフィ
ルムを半円筒ドラムの内面から送り出すようにプログラ
ムしたことを特徴とするものである。
【0006】他の観点においては、本発明は、円筒内面
走査型記録装置を用いて感材フィルムに画像を記録する
方法を提供するもので、この方法は、半円筒ドラムの内
面に感材フィルムを供給し、半円筒ドラムの内面に保持
された感材フィルムに光ビームを走査することにより感
材フィルムに画像を記録し、記録済みのフィルムを一定
量巻き戻すことにより半円筒ドラムの内面へのフィルム
の貼り付きを解除し、次いで、フィルムを前進させるこ
とにより半円筒ドラムの内面からフィルムを送り出すこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、円筒内面走査
型記録装置10は半円筒ドラム12を備え、このドラム
12は半円筒形の内面14を有する。半円筒ドラム12
は従来型の真空吸着機構(図示せず)を備え、感材フィ
ルム16を半円筒形内面14に吸着するようになってい
る。
【0008】円筒内面走査型記録装置10は、更に、感
材フィルム16のロールを収容するマガジン18と、感
材フィルムをドラム12に供給する供給ローラ機構20
と、感材フィルムをドラム12から排出する排出ローラ
機構22と、ドラム12の半円筒形内面14に吸着され
た感材フィルム16にレーザビームのような光ビームを
走査するための光学系24と、排出ローラ機構22の後
段に配置されたカッター44を有する。これらの構成要
素はいづれも従来型のものであり得る。
【0009】供給ローラ機構20および排出ローラ機構
22は、夫々、駆動ローラ26、28とカウンタローラ
30、32とで構成することができる。駆動ローラ2
6、28はベルトその他の伝動手段により共通のステッ
ピングモータ34によって回転駆動される。
【0010】円筒内面走査型記録装置10は、ステッピ
ングモータ34を制御するための搬送制御部36を備え
ている。供給ローラ機構20および排出ローラ機構22
と、それらを駆動するステッピングモータ34と、後者
を制御する搬送制御部36とにより、円筒内面走査型記
録装置10のフィルム搬送系46が構成される。
【0011】搬送制御部36は、プログラム可能な中央
処理装置(CPU)38と、出力ポート40と、カウン
タ42を有する。搬送制御部36の中央処理装置38
は、図2のフローチャートに示したフィルム搬送プログ
ラムを実行するべくプログラムされている。
【0012】次に、この円筒内面走査型記録装置10の
動作を説明するに、光学系24は従来のものと同一の構
成を有し同様に動作することができるので、詳細な説明
は省略する。専らフィルム搬送系46の動作を説明する
に、中央処理装置38からの指令によりポート40はス
テッピングモータ34への指令信号を発生し、カウンタ
42はステッピングモータ34への駆動パルス信号を生
成する。中央処理装置38は、ポート40を介してステ
ッピングモータ34の回転方向の切り替えと駆動のON
/OFFを行い、カウンタ42を介してステッピングモ
ータ34の回転量と回転速度を制御する。ステッピング
モータ34の回転はベルトその他の伝動手段を介して供
給ローラ機構20の駆動ローラ26および排出ローラ機
構22の駆動ローラ28に伝えられ、それらを回転させ
る。
【0013】画像の記録に際しては、感材フィルム16
は供給ローラ機構20によりマガジン18から引き出さ
れ、ドラム12の半円筒形内面14に沿って送り出され
る。感材フィルム16は、その進み側端部が排出ローラ
28に達する直前で停止される。この位置で真空吸着機
構を作動させることにより感材フィルム16はドラムの
半円筒形内面14に吸着される。
【0014】次に、ドラムの半円筒形内面14に保持さ
れた感材フィルム16に対して光学系24によりレーザ
ビームを走査することにより従来通りに画像の記録が行
われ、感材フィルム16に潜像が形成される。
【0015】画像の記録が終わると、真空吸着を解除
し、感材フィルム16を半円筒ドラム12から送り出す
のであるが、この時、感材フィルム16は排出ローラ機
構22の駆動ローラ28とカウンタローラ32との間に
噛み込まれていないので、感材フィルム16がドラムの
半円筒形内面14に静電気的吸着などにより貼り付いて
いると、感材フィルム16が排出ローラ機構22まで送
られないことが起こり得る。そこで、本発明に従い、搬
送制御部36は、フィルム16に対する記録が終わる
と、供給ローラ機構20によりフィルム16を一定量供
給ローラ側に巻き戻すことにより、ドラムの半円筒形内
面14に対するフィルム16の貼り付きを解除する。
【0016】このため、画像の記録が終わり真空吸着が
解除されると、図2のフローチャートに示したように、
中央処理装置38は、カウンタ42に感材フィルム16
の巻き戻し量と巻き戻し速度を設定し、ポート40に供
給ローラ機構20の駆動ローラ26の逆転を設定すると
共に、駆動ローラ26の駆動を指令する。
【0017】駆動ローラ26の逆転により、感材フィル
ム16は巻き戻され、フィルム16は供給ローラ機構2
0の方に引っ張られるので、フィルム16がドラムの半
円筒形内面14に貼り付いていたとしてもフィルム16
に作用する張力によりフィルム16は半円筒形内面14
から引き剥がされる。
【0018】所定量の巻き戻しが完了すると、中央処理
装置38は、ポート40に駆動ローラ26の停止を指示
し、カウンタ42に感材フィルム16の送り(前進)量
と送り速度を設定し、ポート40に駆動ローラ26の正
転を設定すると共に、駆動ローラ26の駆動を指令す
る。感材フィルム16は或る程度の腰の強さを有するの
で、半円筒形内面14から剥離されたフィルム16は供
給ローラ機構20の駆動ローラ26の正転により前方に
押し出され、排出ローラ機構22の駆動ローラ28とカ
ウンタローラ32との間に噛み込まれる。
【0019】以後は、供給ローラ機構20と排出ローラ
機構22の通常の正転動作によりフィルム16はドラム
12の半円筒形内面14から送り出され、カッタ44に
より切断されて装置外に排出される。切断後は、フィル
ム16はその進み側端部が排出ローラ28から離脱する
まで巻き戻され、次の露光に備える。
【0020】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
記録済みの感材フィルムの排出時に、記録済みフィルム
がドラムの半円筒形内面に貼り付くことがないので、確
実かつ円滑に記録済みフィルムを送り出すことができ
る。また、本発明による改良は、搬送制御部のプログラ
ムを改変することにより極めて容易に実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒内面走査型記録装置の模式的断面
図である。
【図2】図1に示した装置の搬送制御部の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10: 円筒内面走査型記録装置 12: 半円筒ドラム 14: ドラムの半円筒形内面 16: 感材フィルム 20: 供給ローラ機構 22: 排出ローラ機構 24: 光学系 36: 搬送制御部 38: 制御部の中央処理装置 46: フィルム搬送系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 H04N 1/00 G 1/113 1/06 1/06 1/04 104Z Fターム(参考) 2H097 AA03 AA16 AB08 CA17 DB14 LA03 2H106 AB36 AB46 AB53 AB64 AB69 AB99 3F103 AA03 BA03 BA12 CA01 DA03 EA15 5C062 AA01 AB09 AB22 AB32 AB33 AB34 AB41 AC04 AC11 AC16 AC68 AD06 AE15 5C072 AA03 BA13 HA02 JA07 JA13 JB10 NA06 NA07 XA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円筒ドラムの内面に感材フィルムを供
    給する供給ローラ機構と、半円筒ドラムの内面に保持さ
    れた感材フィルムに光ビームを走査することにより感材
    フィルムに画像を記録する光学系と、記録済みの感材フ
    ィルムを半円筒ドラムの内面から排出するための排出ロ
    ーラ機構と、前記ローラ機構を駆動するモータと、前記
    モータを制御する制御部とを備えた円筒内面走査型記録
    装置において、 前記制御部は、感材フィルムへの記録が終わると、供給
    ローラを逆転させてフィルムを一定量供給ローラ側に一
    旦巻き戻することにより半円筒ドラムの内面へのフィル
    ムの貼り付きを解除した後、供給ローラを正転させてフ
    ィルムを排出ローラまで送って排出ローラに噛み込ま
    せ、更に供給ローラおよび排出ローラを正転させること
    によりフィルムを半円筒ドラムの内面から送り出すべく
    プログラムされていることを特徴とする円筒内面走査型
    記録装置。
  2. 【請求項2】 円筒内面走査型記録装置を用いて感材フ
    ィルムに画像を記録するにあたり、 半円筒ドラムの内面に感材フィルムを供給し、 半円筒ドラムの内面に保持された感材フィルムに光ビー
    ムを走査することにより感材フィルムに画像を記録し、 記録済みのフィルムを一定量巻き戻すことにより半円筒
    ドラムの内面へのフィルムの貼り付きを解除し、 次いで、フィルムを前進させることにより半円筒ドラム
    の内面からフィルムを送り出すことを特徴とする画像記
    録方法。
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