JP2788817B2 - 画像記録装置における感材密着方法 - Google Patents

画像記録装置における感材密着方法

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JP2788817B2
JP2788817B2 JP4069700A JP6970092A JP2788817B2 JP 2788817 B2 JP2788817 B2 JP 2788817B2 JP 4069700 A JP4069700 A JP 4069700A JP 6970092 A JP6970092 A JP 6970092A JP 2788817 B2 JP2788817 B2 JP 2788817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルムを吸着保持
した状態で記録ドラムを回転させながら前記フィルムに
レーザービームを照射して所望の画像を記録する画像記
録装置におけるフィルム密着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置では、所定長さの感材(以
下「フィルム」という)を記録ドラムに保持しながら、
記録ドラムを回転駆動するとともに、フィルムの回転に
同期して露光ヘッドをそのドラムの回転軸とほぼ平行な
方向に直線駆動することによって、複製画像をフィルム
に描画している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像記録装置の記録ド
ラムの表面には、複数の溝が形成され、これらの溝にダ
クトを介してブロアが接続されている。そして、以下に
説明するようにして、記録ドラムに未感光のフィルムを
密着させている。まず、フィルムの先端部を記録ドラム
上に位置決めした後、ブロアを作動させて、そのフィル
ムの先端部を記録ドラムに吸着する。それに続いて、フ
ィルムを記録ドラム側に搬送するとともに、記録ドラム
を低速で回転させて、フィルムを記録ドラムに巻き付け
る。このとき、ブロアを連続的に作動させておき、記録
ドラムと接触した部分を順次吸着していく。こうして、
フィルムを記録ドラムに密着させている。
【0004】このように従来の感材密着方法では、フィ
ルムの先端部を吸着しながら記録ドラムを回転させてフ
ィルムを順次記録ドラムに吸着保持するようにしている
ので、フィルムに歪が発生することがある。
【0005】また、フィルムの記録ドラムへの密着性を
高めるために、記録ドラムに対向してニップローラーを
設ける場合がある。この場合、ニップローラーによって
フィルムを記録ドラムに押し付けながら上記と同様にし
てフィルムを記録ドラムに密着させる。このとき、ニッ
プローラーと記録ドラムによるフィルムに対するニップ
力を均一にすることは難しく、ニップ力の不均一性によ
ってフィルムに歪が発生することもある。
【0006】以上のように、フィルムを記録ドラムに密
着させた直後においては、多くの場合、そのフィルムに
歪が生じている。したがって、その状態のままで描画処
理を実行すると、フィルムに記録された像に歪の影響が
及び、記録精度が低下する。
【0007】この発明は、上記課題を解消するためにな
されたもので、記録ドラムにフィルムを吸着保持した際
に生じる歪を解消することができる画像記録装置におけ
るフィルム密着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、感材
を吸着保持した状態で記録ドラムを回転させながら前記
感材にレーザービームを照射して所望の画像を記録する
画像記録装置における感材密着方法であって、上記目的
を達成するために、未露光の感材を前記記録ドラムに吸
着保持する工程と、前記感材を吸着保持した状態のまま
で、前記感材の先端と後端との中間点が前記記録ドラム
の回転軸から鉛直方向に伸びる線上に位置するように、
前記記録ドラムをリラクゼーション位置に位置決めする
工程と、前記リラクゼーション位置において前記感材の
前記記録ドラムへの吸着を解除し、さらに一定時間経過
した後で再度前記感材を前記記録ドラムに吸着するリラ
クゼーション処理を、少なくとも1回以上行った後で、
その感材に画像を記録する工程とを含んでいる。
【0009】また、請求項2の発明は、感材を吸着保持
した状態で記録ドラムを回転させながら前記感材にレー
ザービームを照射して所望の画像を記録する画像記録装
置における感材密着方法であって、上記目的を達成する
ために、未露光の感材を前記記録ドラムに吸着保持する
工程と、前記感材を吸着保持した状態のままで、前記感
材の先端と後端との中間点が前記記録ドラムの回転軸か
ら鉛直方向に伸びる線上に位置するように、前記記録ド
ラムをリラクゼーション位置に位置決めする工程と、前
記リラクゼーション位置において前記フィルムの前記記
録ドラムへの吸着力を一定時間の間弱めた後、その吸着
力を元に戻すリラクゼーション処理を、少なくとも1回
以上行った後で、その感材に画像を記録する工程とを含
んでいる。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、感材を吸着保持した状態
のままで、記録ドラムがリラクゼーション位置に位置決
めされる。このリラクゼーション位置では、感材の先端
と後端との中間点がその記録ドラムの回転軸から鉛直方
向に伸びる線上に位置する。それに続いて、感材の記録
ドラムへの吸着を解除し、さらにそれから一定時間経過
した後で再度感材を記録ドラムに吸着する処理、つまり
リラクゼーション処理が実行される。このように、一旦
吸着が解除されると、感材への拘束力がなくなり、感材
に生じていた歪が解消される。しかも、リラクゼーショ
ン位置では先端側の感材長さと後端側のそれがほぼ均等
であることから、吸着の一時的解除によっても、記録ド
ラムから感材が脱落することもなく、再度吸着を行うこ
とにより感材が記録ドラムに密着される。
【0011】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明と同様にして記録ドラムをリラクゼーション位置に位
置決めする。そして、感材の記録ドラムへの吸着力が一
定時間の間弱められる。こうして、リラクゼーション位
置でリラクゼーション処理が実行されて、記録ドラムか
ら感材が脱落することもなく、感材に生じていた歪が解
消される。
【0012】
【実施例】
A.概略構成 図1はこの発明にかかる感材密着方法を適用可能な画像
記録装置の外観図である。また、図2はカバー1をとっ
た状態での画像記録装置の部分斜視図である。この装置
は正面より装置本体に着脱自在な3つのマガジン100
A,100B,500を備えている。これら3つのマガ
ジンのうち、供給マガジン100A,100Bは装置本
体の正面中央部にセットされ、それぞれ未感光の感材フ
ィルムFA,FBを収納する。一方、排出マガジン50
0は装置本体の上方部にセットされる。なお、この排出
マガジン500は、後述するように、記録済みフィルム
等を一時的に保管する。
【0013】図3はこの画像記録装置の断面図である。
この装置には、搬送ユニット200が設けられており、
2つの供給マガジン100A,100Bからなる供給ユ
ニット100から感材フィルムFA(あるいはFB)を
引き出した後、さらに所定位置で切断して、感材フィル
ムFA(あるいはFB)から適当な長さ(例えば長さ
L)のフィルムFを切取る。さらに、搬送ユニット20
0によって、そのフィルムFに所望の画像を描画する画
像記録ユニット300に搬送する。
【0014】この画像記録ユニット300は、フレーム
310上で矢印A方向に回転自在な記録ドラム320
と、その記録ドラム320の回転軸と平行な方向(図3
の紙面に垂直な方向)に移動自在な露光ヘッド330と
を備えている。露光ヘッド330は記録ドラム320の
回転と同期して移動しながら、レーザービームを記録ド
ラム320に巻き付けられたフィルムFに照射して、所
望の画像を記録する。こうして、この画像記録ユニット
300において、所望の画像が記録された長さLの記録
済みフィルムEFが形成される。
【0015】さらに、図3に示すように、画像記録ユニ
ット300の上方位置に搬出ユニット400が設けられ
ている。この搬出ユニット400は剥離ツメ410を有
しており、後で詳説するようにして記録ドラム320か
ら記録済みフィルム等を剥ぎ取り、さらに搬出機構部4
30によって排出マガジン500に搬出する。こうし
て、排出マガジン500に記録済みフィルム等が一時的
に保管される。また、適宜、搬出機構部430によって
排出マガジン500から記録済みフィルムを取り出し、
図示を省略する自動現像機に搬出する。
【0016】このように搬出マガジン500が画像記録
ユニット300の上方位置に配置され、搬出ユニット3
00が記録済みフィルムの画像記録ユニット300から
排出マガジン500への搬入及び排出マガジン500か
ら自動現像機への搬出を行うように構成しているので、
フィルムの搬送スペースが小さく、しかも平面スペース
の小さな画像記録装置が得られる。
【0017】B.各部の詳細構成 次に、各部の構成について詳細に説明する。
【0018】B-1.供給ユニット100 図4は、図2のI−I方向より見た供給マガジン100
Aの模式断面図である。この供給マガジン100Aは、
上方向(同図の上方側)より感材フィルムFAを取り出
し可能な開放部(フィルム取出部)を有している下部カ
バー101と、ヒンジ102回りに揺動自在にその下部
カバー101と連結された上部カバー103とを備えて
いる。上部及び下部カバー103,101にはそれぞれ
ローラーRA,RA´が取り付けられており、図4に示
すように、上部及び下部カバー103,101が一体化
されたとき、ローラーRA,RA´は相互に当接するよ
うに構成されている。また、ローラーRA´の直下にス
モールプランジャ104が設けられており、ローラーR
A´を上方向に押し上げている。そのため、一方のロー
ラーRA´が他方のローラーRAに一定の応力で押し付
けることになるので、ローラーRA,RA´間の隙間発
生を防止することができる。また、上部及び下部カバー
103,101にはそれぞれ上部及び下部ガイドプレー
ト105,106が取り付けられている。
【0019】図5は、図2のII−II方向より見た供
給マガジン100Aの模式断面図である。下部カバー1
01の底面の一方端部(同図の右端部)には、フィルム
支持ユニット110が固定されている。一方、他方端部
(同図の左端部)には、複数の位置決めスリット120
を有する位置決めプレート121が固定されるととも
に、適当な位置決めスリット120にフィルム支持ユニ
ット110が嵌挿されている。
【0020】図6は、フィルム支持ユニット110を示
す分解斜視図である。同図に示すように、フィルム支持
ユニット110は支持プレート111を備えており、そ
の支持プレート111から突設された2つのピン112
に支持ローラー113,113がそれぞれ嵌挿されてい
る。そして、支持プレート111を位置決めプレート1
21の位置決めスリット120に嵌挿することによって
一方のフィルム支持ユニット110が所定位置に位置決
めされる一方、支持プレート111を下部カバー101
(図5)に固着することによって他方のフィルム支持ユ
ニット110が固定される。
【0021】再度、図5に戻って、供給マガジン100
Aの構成について詳説する。上部カバー103に取り付
けられたローラーRAには、後で説明するパルスモータ
ーPM1からの駆動力を伝達するためのギア130が連
結されている。そのため、このギア130に回転駆動力
が伝達されると、ローラーRAが回転するとともに、ロ
ーラーRA´がローラーRAに従動する。したがって、
ローラーRA,RA´で感材フィルムFAを挟んだ状態
のままでパルスモーターPM1を駆動させると、感材フ
ィルムFAが引出され、あるいは巻戻される。
【0022】下部カバー101の側面には、供給マガジ
ン100Aの持ち運びの便宜のために、取手140,1
40がそれぞれ取り付けられている。また、画像記録処
理最中や供給マガジン100Aの搬送最中に上部カバー
103が開くのを防止するために、マガジン100Aの
側面上部にロック機構部150,150がそれぞれ設け
られている。
【0023】図7は、ロック機構部150を示す側面図
である。このロック機構部150は、軸151回りに揺
動自在に下部カバー101に取り付けられたフック15
2と、上部カバー103に突設されたバー153とを備
えている。このフック152の一方端部152aはバー
153と係合可能な形状に仕上げられる一方、他方端部
152bはバネ154によって矢印B方向の回転力を受
けている。そのため、上部及び下部カバー103,10
1が図7に示すように一体化されると、フック152が
バネ154の付勢力により矢印B方向に揺動し、その一
方端部152aがバー153に係合され、上部及び下部
カバー103,101がロック状態になる。一方、バネ
154のバネ力に逆らってフック152を(−B)方向
に揺動する(図7の2点鎖線)と、フック152による
ロックが解除されて、上部カバー103を開くことがで
きるようになる。
【0024】図8は、供給マガジン100Aにおいて上
部カバー103を開いたときの様子を示す模式断面図で
ある。この実施例では、図8の状態のままで、供給マガ
ジン100Aからの感材フィルムFAの取り出しや供給
マガジン100AへのフィルムFAのセットを行う。例
えば、フィルムセットを行う場合には、オペレータが以
下の手順を実行する。まず、上述したように、収納する
感材フィルムFAの幅サイズに応じてフィルム支持ユニ
ット110を位置決めスリット120に嵌挿した後、感
材フィルムFAの両端部を支持ローラー113上に搭載
する。それに続いて、フィルムFAの先端部を引出し、
ローラーRA´及び下部ガイドプレート上に載せる。そ
して、上部カバー103をヒンジ102回りに揺動させ
て下部カバー101と一体化させる。こうして、図4に
示すように、ローラーRA,RA´が感材フィルムFA
を挟持し、フィルム搬送が可能となる。
【0025】また、供給マガジン100Aからの感材フ
ィルムFAの取り出しは以下のようにして行う。すなわ
ち、まずローラーRA,RA´を逆回転させて、感材フ
ィルムFAを供給マガジン100Aに巻戻す。その後、
手動でフック152を(−B)方向に揺動させてロック
を解除する。すると、バネ154のバネ力によって上部
カバー103が自動的に開く(図8)。そして、下部カ
バー101の開放部から感材フィルムFAを取り出す。
【0026】以上のように、この実施例にかかる供給マ
ガジン100Aによれば、感材フィルムFAを容易にセ
ットあるいは取り出すことが可能である。しかも、供給
マガジン100Aに収納しようとする感材フィルムFA
のサイズに応じてフィルム支持ユニット110の差替え
を行うことによって、異なるサイズの感材フィルムFA
への切り換えを容易に行うことができる。
【0027】なお、上記においては供給マガジン100
Aについて説明したが、供給マガジン100Bも同一構
成であり、上記と同一の効果を奏する。
【0028】B-2.搬送ユニット200 図3に示すように、搬送ユニット200は、供給ユニッ
ト100から感材フィルムを引き出す引出し機構部21
0と、感材フィルムFA(あるいはFB)を切断して所
定長さ(例えば長さL)のフィルムFを切り取るカッタ
ー機構部220と、そのフィルムFを画像記録ユニット
300に向けて搬送する供給機構部230と、搬送ユニ
ット200の駆動源たるパルスモーターPM1とを備え
ている。
【0029】引出し機構部210では、ギア211が設
けられており、供給マガジン100Aのギア130と歯
合されてローラーRAにパルスモーターPM1からの回
転駆動力を伝達するように構成されている。また、供給
マガジン100B側についても、ギア212が設けられ
て、上記と同様にして供給マガジン100Bのローラー
RBが駆動されるように構成されている。これらのギア
211,212にはそれぞれクラッチMCL1,MCL
2が連結されている。また、引出し機構部210には、
供給マガジン100A(あるいは100B)からの感材
フィルムFA(あるいはFB)をカッター機構部220
に搬送するためのローラーR1が設けられている。
【0030】図9は、カッター機構部220を示す斜視
図である。このカッター機構部220は、所望位置に固
定された固定カッター221と、その固定カッター22
1の先端部に沿って回転移動して感材フィルムFA(あ
るいはFB)を切断する可動カッター222,223
と、可動カッター222,223を駆動するカッター駆
動機構224とを備えている。カッター駆動機構224
では、プレート225にプーリ226,227が回転自
在に取り付けられるとともに、それらプーリ226,2
27間にワイヤ228が掛け渡されている。そして、そ
のワイヤ228に、可動カッター222,223を回転
自在に支持するカッター保持プレート229が連結され
ている。なお、可動カッター222,223の駆動源た
るモーターM2(図3)の回転軸は一方のプーリ226
に連結されており、モーターM2が回転駆動することに
よって、プレート229と可動カッター222,223
が一体となって感材フィルムFA(あるいはFB)に幅
方向X,(−X)に移動するように構成されている。
【0031】ここで、可動カッターを2枚設けている理
由は、フィルムを良好に切断するためにカッター22
2,223を固定カッター221の長手方向に対してそ
れぞれ異なる方向にわずかに傾けるとともに、フィルム
の切断方向に応じて使い分けるからである。すなわち、
プレート229をX方向に移動させて感材フィルムFA
(あるいはFB)を切断する場合には可動カッター22
2を用いる一方、(−X)方向に移動させて切断する場
合には可動カッター223を用いるためである。
【0032】図3に示すように、供給機構部230は2
組のローラー対を備えており、パルスモーターPM1の
回転駆動力が各ローラーR2,R3に伝達されるように
構成されている。また、ローラーR2には、ローラーR
2に伝達された駆動力をさらにローラーR1に伝達する
か否かを制御するクラッチMCL3が取り付けられてい
る。
【0033】表1は、クラッチMCL1〜MCL3のオ
ン/オフ状態とパルスモーターPM1の駆動力の伝達状
態との関係をまとめたものである。
【0034】
【表1】
【0035】同表において、”ON”はクラッチによっ
て回転駆動力が伝達された状態を示し、”OFF”は回
転駆動力が伝達されていない状態を示すものである。
【0036】この表1からわかるように、クラッチMC
L1〜MCL3のオン/オフ状態を制御することによっ
て、以下の4つのケースが生じる。
【0037】(1) ケース1 クラッチMCL1〜MCL3がすべてオフ状態となる
と、パルスモーターPM1の駆動力はローラーR2,R
3にのみ伝達される一方、残りのローラーRA,RB,
R1へは伝達されない。このため、ケース1ではパルス
モーターPM1の作動によってローラーR2,R3のみ
が回転し、カッター機構部220によって感材フィルム
FA(あるいはFB)から切り取られたフィルムFのみ
が画像記録ユニット300に搬送される。なお、このと
きローラーRA,RB,R1は停止しているために、カ
ッター機構部220への感材フィルムFA(あるいはF
B)の引出しは実行されない。
【0038】(2) ケース2 クラッチMCL3がオン状態となって、ローラーR2に
伝達されたパルスモーターPM1の駆動力がローラーR
1にも伝達される。
【0039】(3) ケース3 さらに、クラッチMCL1がオン状態となって、ローラ
ーR1に伝達された駆動力がさらにギア211,130
を介してローラーRAにも伝達される。その結果、供給
マガジン100Aに収納された感材フィルムFAがカッ
ター機構部220側に引き出される。
【0040】(4) ケース4 クラッチMCL1の代わりにクラッチMCL2がオン状
態となって、ローラーR1の駆動力がギア212,13
0を介してローラーRBに伝達されて、供給マガジン1
00Bの感材フィルムFBがカッター機構部220側に
引き出される。
【0041】B-3.画像記録ユニット300 図10は、この画像記録装置の画像記録ユニット300
を示す斜視図である。この画像記録ユニット300で
は、フレーム310に記録ドラム320が回転自在に保
持されている。この記録ドラム320はモーターM4の
回転軸に連結されており、モーターM4によって回転駆
動される。なお、モーターM4に取り付けられたダクト
321は図示を省略する冷却ファンに接続されており、
冷却ファンによってエアー流が発生してモーターM4が
冷却される。
【0042】この記録ドラム320の表面には、複数の
溝322が形成されている。これらの溝322はダクト
323を介して図示を省略するブロアに接続されて、例
えばフィルムFを記録ドラム320上に載置するととも
にブロアを作動させると、そのフィルムFは記録ドラム
320に吸着される。また、記録ドラム320には、複
数の凹部324が記録ドラム320の回転軸と平行に、
しかも一直線上に設けられている。なお、凹部324の
機能については、後で詳説する。
【0043】フレーム310上には、同図に示すよう
に、記録ドラム320の回転軸と平行に伸びたボールネ
ジ341が回転自在に取り付けられている。このボール
ネジ341の両端は支持部材342,343で軸支され
ている。また、ボールネジ341の中間部には露光ヘッ
ド330を搭載したステージ345が螺合されるととも
に、その一方端にはプーリ346が取り付けられてい
る。このプーリ346は、ベルト347によってパルス
モーターPM5の回転軸に取り付けられたプーリ348
と連結されている。したがって、パルスモーターPM5
が作動すると、その回転量に応じて露光ヘッド330が
記録ドラム320の回転軸に平行な方向X,(−X)に
移動する。
【0044】B-4.搬出ユニット400 次に、搬出ユニット400の構成について図3を参照し
つつ説明する。この搬出ユニット400では、記録ドラ
ム320に対向してニップローラーR4が記録ドラム3
20に接離自在に設けられている。すなわち、ニップロ
ーラーR4に接続されたソレノイドSL1が励磁されて
いないときには、図3の実線に示すようにニップローラ
ーR4は記録ドラム320から離れている。一方、ソレ
ノイドSL1が励磁されたときには、ソレノイドSL1
によってニップローラーR4は記録ドラム320に押し
付けられる(図3の2点鎖線)。また、ニップローラー
R4に隣接して、剥離ツメ410が記録ドラム320に
接離自在に設けられている。この剥離ツメ410はソレ
ノイドSL2に接続されている。
【0045】図11及び図12は、剥離ツメ410の動
作を示す模式図である。ソレノイドSL2の励磁状態で
は剥離ツメ410の先端部が記録ドラム320に摺接す
る一方、非励磁状態ではその先端部が記録ドラム320
から離隔する。特に、図11に示すように、記録ドラム
320が所定の位置にあるときには、剥離ツメ410の
先端部は記録ドラム320の凹部324に位置する。そ
して、この状態のままで記録ドラム320を矢印A方向
に回転させると、剥離ツメ410によって記録済みフィ
ルムEFが順次記録ドラム320から剥離される(図1
2)。
【0046】この剥離ツメ410の直上に、剥離ツメ4
10と連動して動作する切り換え部材420が設けられ
ている。この切り換え部材420は後述する搬出機構部
430と協同して記録済みフィルムEFの搬出経路を制
御する。なお、記録済みフィルムEFの搬出動作につい
ては、後で詳説する。
【0047】搬出ユニット400では、切り換え部材4
20と排出マガジン500との間に搬出機構部430が
設けられており、剥離ツメ410及び切り換え部材42
0に沿って搬送されてきた記録済みフィルムEFを排出
マガジン500に搬出する一方、搬出マガジン500か
ら引き出された記録済みフィルムEFを切り換え部材4
20側に送り出す。この搬出機構部430は、それぞれ
ローラーR5,R6を含む2組のローラー対を備えてい
る。これらローラーR5,R6は双方向に回転可能で、
しかも速度調整が可能なモーターM3と連結されてい
る。このため、任意の速度で、フィルムEFの排出マガ
ジン500への搬入、あるいは排出マガジン500から
のフィルムEFの搬出を行うことができる。
【0048】B-5.排出マガジン500 図13及び図14は、排出マガジン500の断面図であ
る。排出マガジン500では、カバー本体501に一対
のニップローラー502,503が回転自在に取り付け
られている。図14に示すように、これらのニップロー
ラーのうち、下方側のニップローラー503にバネ50
4が連結され、これによって上方側のニップローラー5
02に向けて付勢されている。このニップローラー50
2の一方端(図14の右端)にはギア505が連結され
ており、排出マガジン500が装置本体に装着されたと
き(図1)、搬出ユニット400のモーターM3の回転
駆動力がそのギア505に伝達されるように構成されて
いる。このようにギア505がニップローラー502を
回転させるための駆動機構として機能する。また、ニッ
プローラー503の一方端には、ギア505と歯合可能
な形状に仕上げられたギア506が連結されて、ニップ
ローラー502の回転と同時にニップローラー503が
回転する。こうして、ニップローラー502,503が
フィルムFを挟み込んだ状態のままで回転して、記録済
みフィルムEFの排出マガジン500への搬入あるいは
排出マガジン500からの搬出を行う。
【0049】また、ニップローラー502の他方端(図
14の左端)にノブ507が取り付けられている。この
ため、このノブ507を手動で回転させることによっ
て、ニップローラー502,503が回転して記録済み
フィルムEFの搬入あるいは搬出が実行される。このよ
うに、この実施例によれば、モーターM3の回転制御に
よっても、あるいはマニュアル操作によっても、記録済
みフィルムEFの搬入あるいは搬出処理を行うことがで
きる。
【0050】なお、図14において、509は排出マガ
ジン500の装置本体への着脱及び排出マガジン500
の運搬のための取手である。
【0051】図13に示すように、カバー本体501の
内部には、ループ状の内側及び外側ガイド510,51
1が取り付けられており、これらガイド510,511
によってニップローラー502,503の当接部508
を含む無端路が形成されている。一方、カバー本体50
1の外周部に記録済みフィルムEFの搬入及び搬出のた
めのスリット512が設けられるとともに、そのスリッ
ト512では上部及び下部ガイド513,514が取り
付けられている。したがって、上記のようにしてニップ
ローラー502,503を回転させると、記録済みフィ
ルムEFは上部ガイド513と下部ガイド514との
間、つまりスリット512を通過し、さらに上記無端路
に沿って巻取られる。なお、上記無端路を形成する上で
ループ状の外側ガイド511は必須要素であるが、内側
ガイド510は必ずしも必須というわけでない。
【0052】図15は、排出マガジンの動作を示す模式
図である。同図(a) に示すように、搬出ユニット400
から記録済みフィルムEFが排出マガジン500に搬送
されてくると、初期の段階ではそのフィルムEFの先端
部がニップローラー502,503間を通過し、さらに
外側ガイド511の内周側を無端路(同図の2点鎖線)
に沿って進んでいく。さらに、記録済みフィルムEFの
排出マガジン500への搬送が進行すると、フィルムE
Fはループを形成するとともに、そのフィルム先端は再
度ニップローラー502,503間を通過する(同図
(b) )。最終的には、無端路に沿ってループを形成しな
がら記録済みフィルムEFの後端部がニップローラー5
02,503間を通過して、同図(c) の状態になる。ま
た、ニップローラー502,503を逆方向に回転させ
ると、記録済みフィルムEFは前述した動作と逆の動作
で、排出マガジン500より搬出される。なお、この実
施例にかかる排出マガジン500では、上記のように記
録済みフィルムEFの先端部がニップローラー502,
503間を通過してループが順次形成されていくのに伴
って、ニップローラー503がバネ504のバネ力に逆
らいながら無端路の中心側に向かって移動するように構
成されている。従って、ループ状に巻取られた記録済み
フィルムEFの最も外側の部分は記録済みフィルムEF
の長さにかかわらず固定側のニップローラー502表面
と常に当接する位置にあることとなる。このため、記録
済みフィルムEFの搬出時に記録済みフィルムEFのガ
イド部材513等と干渉することを防止でき、記録済み
フィルムEFを常に正確にスリット512に案内するこ
とができる。
【0053】さらに、排出マガジン500は上記のよう
にして巻取られたフィルムEFの感光を防止するための
シャッター機構部520を備えている。シャッター機構
部520では、遮光板521が上部ガイド513と下部
ガイド514の間を移動することができるように構成さ
れている。この遮光板521の中央部から下方向にプレ
ート522が伸びており、その先端部がリンクプレート
523の一方端と連結されている。また、その連結部
と、下部ガイド514の近傍でカバー本体501に固定
されたプレート524との間にバネ525が接続され
て、プレート522を上方向に付勢している。軸526
を支点として揺動自在な略L字状のプレート527が設
けられており、その一方端に上記リンクプレート523
の他方端が連結されるとともに、その他方端に軸528
回りに回転自在なローラー529が連結されている。さ
らに、カバー本体501の下方部にプラグ530が挿通
されている。このプラグ530は、その先端部がローラ
ー529に当接された状態のままで、方向Y,(−Y)
に移動可能となっている。
【0054】このシャッター機構部520によれば、シ
ャッターを開くためにプラグ528を方向(−Y)に押
すと、略L字プレート527が軸526を支点として時
計方向に揺動する。すると、リンクプレート523がバ
ネ525の付勢力に逆らいながら下方に移動する。その
結果、図13(a) に示すように、遮光板521が下方に
移動してフィルムEFの通路が形成される、すなわちシ
ャッターが開く。
【0055】プラグ530を方向Yに移動させると、バ
ネ525の付勢力によって遮光板521が上方向に移動
されて上部ガイド513に接触する(図13(b) )。こ
うして、フィルムEFの通路が閉鎖される、すなわちシ
ャッターが閉じる。画像記録装置本体におけるカセット
装着部には、前記プラグ530と対応する位置に、当り
部材が設けられている。このため、排出マガジン500
を本体に装着した場合には、プラグ530と当り部材と
が当接することにより、プラグ530が図13の方向−
Yに押されることとなり、シャッターの開放状態が維持
され、排出マガジン500を本体から取外した場合には
プラグ530が方向Yに移動してシャッターが閉じる。
【0056】なお、排出マガジン500には、図示しな
いストッパー機構が設けられていて、マニュアルによ
り、シャッターを開放状態に維持することも可能となっ
ている。
【0057】以上のように、この実施例にかかる排出マ
ガジン500によれば、上記において説明したように、
簡単な構造で、常に一定状態(無端路に沿ったループ
状)で記録済みフィルムEFを保管することができる。
また、フィルムEFを完全に排出マガジン500内に搬
入し、しかもシャッター機構部520によってスリット
512からの光の入射を防止しているので、フィルムE
Fの端部の感光を防止することができる。さらに、ニッ
プローラー502,503がフィルムEFを排出マガジ
ン500に引き込む機能だけでなく、フィルムEFを巻
取る機能をも果たしているので、フィルムEFを巻取る
ための芯材が不要となり、排出マガジン500の軽量化
を図ることができる。
【0058】なお、上記の説明では、1枚の記録済みフ
ィルムEFを巻取る場合について説明したが、連続して
フィルムEFを巻取ることも可能である。すなわち、後
から排出マガジン500に搬送されてきたフィルムEF
は、すでに排出マガジン500に保管されているフィル
ムEFを取り囲むようにループを形成しながら、上記と
同様にして巻取られていく。上記のようにして複数枚の
記録済みフィルムEFを保管している排出マガジン50
0からフィルムEFを搬出する場合には排出マガジン5
00を装置から取り外し、ノブ507を回転することに
よって、その排出マガジン500からそれら記録済みフ
ィルムEFを上記の順序で取り出すことができる。すな
わち、各フィルムEFはニップローラー502,503
に挟持されながら無端路に沿ってループ状になってい
る。したがって、ニップローラー502,503を逆回
転させると、排出マガジン500に搬送されてきた順序
と逆の順序で排出マガジンから搬送されていく。ただ
し、この場合には、各フィルムEFは各々互いに重なっ
た状態で排出されることとなる。
【0059】C.電気的構成 図16は、画像記録装置の制御系のブロック図である。
制御ユニット600はメインコントロール部610、モ
ータコントロール部620及び通信部630の組合せに
よって構成されている。メインコントロール部610は
入力制御部611と出力制御部612とを有しており、
入力制御部611には次のものが接続されている。
【0060】(1) 操作パネル640 操作パネル640はキーボード641とディスプレイ6
42とを有しており、一連の画像記録処理の手順を特定
する情報などがこの操作パネル640を用いて入力され
る。
【0061】(2) リミットスイッチおよびセンサ フィルムの搬送制御などを行うために、画像記録装置の
各部にはリミットスイッチおよびセンサが配置されてい
る(図3)。これらの検出出力も入力制御部611に与
えられる。なお、それらの機能は以下の通りである。
【0062】LS1 :供給マガジン100Aのロック確
認 LS2 :供給マガジン100Bのロック確認 LS3 :排出マガジン500のセット確認 LS4 :カッター左端検出 LS5 :カッター右端検出 LS6 :フィルム飛び検出 LS10:供給ユニット100のセット確認 LS11:搬送ユニット200のセット確認 LS12:搬出ユニット400のセット確認 LS13:ドアスイッチ PH1 :感材フィルムFAの検出 PH2 :感材フィルムFBの検出 PH3 :記録済みフィルムEFの検出 PH4 :記録ドラム320でのフィルム先端の位置決め
(1) PH6 :ニップローラーR4の原点確認 PH7 :剥離ツメ410の原点確認 PH8 :記録ドラム320でのフィルム先端の位置決め
(2) PH10〜PH12:供給マガジン100Aの識別 PH13〜PH15:供給マガジン100Bの識別 一方、出力制御部612には次のものが接続されてい
る。
【0063】(1) 露光ヘッド330 露光ヘッド330は、メインコントロール部610の出
力制御部612からの制御信号に基づいてレーザービー
ムのON/OFF制御等が行われる。
【0064】(2) ソレノイドSL1及びSL2 ソレノイドSL1は、ニップローラーR4を記録ドラム
320に押し付けたり、あるいは離隔させるためのアク
チュエータである。一方、ソレノイドSL2は、剥離ツ
メ410と切り換え部材420とを同時に駆動するため
の駆動源である。
【0065】(3) ブロア350 ブロア350は、ダクト323を介して記録ドラム32
0の溝322に連結されている。したがって、ブロア3
50の制御によって溝322への負圧の供給を独立に調
整できる。
【0066】また、モータコントロール部620は次の
ものが接続されている。
【0067】(1) 搬送ローラー駆動用モーターPM1 (2) カッター駆動用モーターM2 (3) 搬出ローラー駆動用モーターM3 (4) ドラム回転駆動用モーターM4 (5) 露光ヘッド駆動用モーターPM5 モータコントロール部620の出力は、モーターPM
1,M4,PM5についてはドライブユニット621,
624,625を介して、またモーターM2については
直接、さらにモーターM3についてはスピードコントロ
ーラ623を介して信号が与えられて、それぞれ駆動す
る。
【0068】さらに、通信部630は、画像記録装置か
ら搬出される記録済みフィルムEFに現像処理を施す自
動現像機700と接続されている。そして、これらの間
で、双方向の通信が行われる。
【0069】D.画像記録動作 次に、上記構成の画像記録装置によって所望の画像を所
定サイズ(幅W×長さL)あるいはそれよりも大きなサ
イズのフィルムに記録する動作について、3つの場合に
分けて説明する。すなわち、第1実施例では供給マガジ
ン100Aに収納された感材フィルムFAのみを用い
る。また、第2実施例では供給マガジン100A,10
0Bに同一幅Wの感材フィルムFA,FBを収納し、そ
れら感材フィルムFA,FBを用いる。さらに、第3実
施例では供給マガジン100A,100Bに互いに異な
る幅WA ,WB の感材フィルムFA,FBをそれぞれ収
納し、それら感材フィルムFA,FBを使い分けながら
画像記録処理を行う。
【0070】D-1.第1実施例 図17は、第1実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。また、図18ないし図21は、
それぞれ第1実施例の動作を示す模式図である。ここで
は、まずこれらの図を参照しつつこの画像記録装置の概
略動作について説明し、その後で各ステップでの動作に
ついて詳細に説明する。
【0071】図17の最初のステップS1では、前述し
たようにして供給マガジン100Aに感材フィルムFA
をセットし、その供給マガジン100Aを装置本体に装
着する。このとき、どうしても感材フィルムFAの先端
部は感光されてしまうため、次のステップS2でその感
光部分(感材フィルムFAの先端部)を除去する(図1
8)。
【0072】ステップS3では、感材フィルムFAを所
定の長さLだけ記録ドラム320に向けて搬送した後、
カッター機構部220によって長さLのフィルムFを切
り取る。そして、そのフィルムFのみをさらに記録ドラ
ム320に搬送して記録ドラム320の所定位置にセッ
トする(図19)。この一連の処理を、この実施例では
「ローディング」と称する。
【0073】次のステップS4では、記録ドラム320
を高速回転させながら、露光ヘッド330からのレーザ
ービームを記録ドラム320の回転軸と平行な方向(図
19の紙面に対しほぼ直交する方向)に走査して、フィ
ルムFに画像を記録する(描画処理)。
【0074】描画処理が完了すると、ステップS5で上
述のように剥離ツメ410を利用して記録ドラム320
から記録済みフィルムEFを剥離するとともに、そのフ
ィルムEFを排出マガジン500に搬出する。こうし
て、図20に示すように、画像記録処理が施されたフィ
ルムEFが一時的に排出マガジン500に保管される。
この実施例では、後の説明の便宜から、この処理を「ア
ンローディング1」と称する。
【0075】次に、図17に示すように、ローディング
(ステップS6)及び描画処理(ステップS7)を連続
的に実行する一方で、記録済みフィルムEFを排出マガ
ジン500から引出し、自動現像機700に向けて搬出
する(ステップS8)。すなわち、上記ステップS3,
S4と同様にして、所定長さLのフィルムFを切り取
り、記録ドラム320の所定位置にセットした後(図2
1)、記録ドラム320を高速回転させながら、露光ヘ
ッド330からのレーザービームを走査してフィルムF
に画像を記録する。それと並行して、現像処理可能とな
った自動現像機700に向けて、その現像処理に応じた
速度(通常、ローディング時の記録ドラム320の回転
速度より遅い速度)で記録済みフィルムEFを搬出す
る。この実施例では、後の説明の便宜から、この処理を
「アンローディング2」と称する。
【0076】次のステップS9では、描画処理(ステッ
プS7)が完了した記録済みフィルムEFを排出マガジ
ン500に搬出する。そして、ステップS10で、描画
処理を終了するか否かを判断する。もし、このステップ
S10で画像記録処理を終了すると判断すると、アンロ
ーディング2(ステップS11)を実行して排出マガジ
ン500に一時保管されている記録済みフィルムEFを
自動現像機700に搬出する。一方、ステップS10
で”NO”と判断される、すなわち続けて画像記録処理
を行うと判断されると、ステップS10で”YES”と
判断されるまでステップS6〜S9を連続的に実行し
て、所望の画像を記録したフィルムEFを自動現像機7
00に搬出し続ける。
【0077】以上のように、この第1実施例によれば、
排出マガジン500を設け、画像記録ユニット300か
ら搬出される記録済みフィルムEFを一時的に保管する
一方、適宜その排出マガジン500から自動現像機70
0に記録済みフィルムEFを搬出するようにしている。
そのため、自動現像機700への記録済みフィルムEF
の搬出と並行して連続して画像記録処理を行うことがで
き、画像記録装置の処理能力が高まる。
【0078】<感光部分の除去>図22は、上記感光部
分の除去処理の手順を示す動作フローである。以下のそ
の詳細について、図23ないし図25を参照しつつ説明
する。まず、装置各部がイニシャル状態にあるかどうか
を調べる。すなわち、ニップローラーR4及び剥離ツメ
410が上昇位置にあり、クラッチMCL1ないしMC
L3がともにオフ状態にあるか否か等を判断する。そし
て、イニシャル条件を満足しているとき、ステップS2
1でクラッチMCL1,MCL3を”ON”状態にす
る。これによって、表1に示すように、搬送ユニット2
00はケース3となり、パルスモーターPM1を回転さ
せると、ローラーRA,R1,R2,R3が同時に回転
し、供給マガジン100Aに収納された感材フィルムF
Aを記録ドラム320側に搬送することができる。
【0079】次のステップS22では、パルスモーター
PM1を駆動して、センサPH1が”ON”状態になる
まで、感材フィルムFAを供給マガジン100Aから引
出した後、さらに図23に示すように距離(L1+L
2)だけ記録ドラム320に向けて搬送する。ここで、
距離L1はセンサPH1からカッター機構部220まで
の距離であり、距離L2は除去しようとするフィルム長
さである。
【0080】ステップS23では、カッター機構部22
0によって感材フィルムFAを切断して、すでに感光さ
れている部分(以下「感光フィルムP」という)を切り
取る。すなわち、カッター222,223が左端に位置
している(リミットスイッチLS4が”ON”してい
る)場合にはモーターM2を駆動して、固定カッター2
21と可動カッター223とで感材フィルムFAを切断
する。逆に、カッターが右端に位置している(リミット
スイッチLS5が”ON”している)場合には固定カッ
ター221と可動カッター222とによって感材フィル
ムFAを切断する。
【0081】ステップS24では、クラッチMCL1,
MCL3を”OFF”状態にして、搬送ユニット200
をケース1の状態にする。さらに、ステップS25で、
剥離ツメ410を降下させて、その先端部を記録ドラム
320の凹部324と接触させる。この剥離ツメ410
の降下と同時に切り換え部材420も移動して、剥離ツ
メ410及び切り換え部材420に沿って感光フィルム
Pを排出マガジン500側に搬出可能となる。
【0082】ステップS26では、パルスモーターPM
1を駆動することによってローラーR2,R3を回転し
て感光フィルムPを記録ドラム320側に搬送する。ま
た同時に、モーターM3の駆動を開始する。ニップロー
ラーR4を降下して感光フィルムPを記録ドラム320
に押し付ける(図24,ステップS28)。
【0083】さらに、次のステップS29でモーターM
4の駆動を開始させて記録ドラム320とニップローラ
ーR4で感光フィルムPを排出マガジン500側に搬出
する。こうして排出マガジン500側に搬出された感光
フィルムPはさらにモーターM3によって回転駆動され
るローラーR5,R6を経て排出マガジン500に向け
て搬出される。その結果、やがてセンサPH3が”O
N”状態になり、さらに感光フィルムPが排出マガジン
500に完全に搬出されると(図25)、”OFF”状
態に変化する。
【0084】次のステップS30では、そのセンサPH
3の”ON”状態から”OFF”状態への変化を検出す
る。そして、その変化を検出すると、一定時間経過後に
モーターPM1,M3,M4を停止する(ステップS3
1)。こうして、感光フィルムPの排出マガジン500
への搬出が完了する。
【0085】次のステップS32では、装置をイニシャ
ル状態に戻すために、剥離ツメ410及びニップローラ
ーR4を上昇させて、記録ドラム320から離隔する。
【0086】なお、排出マガジン500内の感光フィル
ムPについては、後で詳説するアンローディング2によ
って自動現像機700に搬出しても、あるいは前述のよ
うにマニュアル操作によって排出マガジン500から取
り出してもよい。
【0087】<ローディング>図26は、ローディング
の手順を示す動作フロー図である。以下その詳細につい
て図27ないし図29を参照しつつ説明する。このロー
ディングの開始時には、感材フィルムFAの先端はカッ
ター機構部220に位置しており、またニップローラー
R4及び剥離ツメ410は記録ドラム320から離隔し
ている。
【0088】まず、最初のステップS41では、クラッ
チMCL1,MCL3を”ON”状態にする。これによ
って、搬送ユニット200はケース3となり、感材フィ
ルムFAの記録ドラム320側への搬送が可能となる。
【0089】次のステップS42では、パルスモーター
PM1を駆動して、感材フィルムFAを記録ドラム32
0側に距離L3だけ搬送する。この距離L3はカッター
機構部220からセンサPH4までの距離である。
【0090】ステップS43では、センサPH4が”O
N”で、かつセンサPH8が”OFF”状態にあるか否
かを判断する。言い換えれば、感材フィルムFAがセン
サPH4及びPH8の位置を超えて搬送されていないか
どうかを判別する。このステップS43で、”NO”、
つまり感材フィルムFAの先端がセンサPH4とPH8
の間の位置にないことを判別すると、感材フィルムFA
の先端位置を調整する(ステップS44)。すなわち、
センサPH4が”OFF”状態になるまで感材フィルム
FAを巻戻した後、感材フィルムFAを再度微小距離だ
け送り出す。こうして、感材フィルムFAの先端がセン
サPH4とPH8の間に位置決めされる。
【0091】上記のようにして感材フィルムFAの先端
の位置決めが完了すると、ステップS45で記録ドラム
320を低速回転させて、記録ドラム320に設けられ
た凹部324をセンサPH4とPH8の間直下に位置決
めする。これによって、センサPH4とPH8の間の位
置で感材フィルムFAの先端と凹部324が一致する。
【0092】ステップS46では、ブロア350の作動
を開始させて、感材フィルムFAの一部を記録ドラム3
20に吸着する。それに続いて、図27に示すように、
ニップローラーR4を降下させて感材フィルムFAを押
し付ける。
【0093】次のステップS47では、パルスモーター
PM1及びモーターM4を駆動して感材フィルムFAを
所定長さL4だけ記録ドラム320に搬送する(図2
8)。ここで、距離L4はセンサPH4から図28のフ
ィルム先端位置までの距離である。
【0094】ステップS49では、カッター機構部22
0によって感材フィルムFAを切断して、長さL(=L
3+L4)のフィルムFを切り取る。そして、ステップ
S50でクラッチMCL1,MCL3を”OFF”状態
にして、搬送ユニット200をケース1の状態にする。
すなわち、搬送ユニット200は、パルスモーターPM
1を駆動すると、ローラーR2,R3が回転してフィル
ムFのみが記録ドラム320側に搬送される状態とな
る。
【0095】ステップS51では、パルスモーターPM
1を駆動して搬送ユニット200からフィルムFを記録
ドラム320に向けて搬送するとともに、それに同期さ
せながらモーターM4を駆動して、フィルムFのセンタ
ー位置CF が剥離ツメ410の直下に位置するように、
記録ドラム320を位置決めする(図29)。すなわ
ち、記録ドラム320を少なくとも1回転以上させて、
フィルムFの先端と後端との中間点(センター位置CF
)が記録ドラム320の回転軸から鉛直方向に伸びる
線上に位置するように、記録ドラム320を位置決めす
る。なお、このときの記録ドラム320の位置を「リラ
クゼーション位置」と称する。これによって、フィルム
センター位置CF からフィルム端までの距離が左右にほ
ぼ均等になる。
【0096】次のステップS52では、ニップローラー
R4を上昇させてフィルムFの記録ドラム320への押
さえつけを解除した後、ブロア350を停止させて記録
ドラム320へのフィルムFの吸着を解除する。このと
き、フィルムFは左右均等な状態で記録ドラム320上
に配置されているため、記録ドラムより落下することは
ない。そして、一定時間、例えば数秒後にブロア350
を再度作動させてフィルムFを記録ドラム320に吸着
保持する。
【0097】なお、ブロア350を停止させて記録ドラ
ム320へのフィルムFの吸着を解除した場合、フィル
ムFが長尺であれば、その両端部が自重により記録ドラ
ム320の表面から離隔してしまい、ブロア350を再
度作動させても、フィルムFの再吸着が困難となる場合
がある。このため、図3に示したように、記録ドラム3
20の下方を、フレーム310の凹部910とガイド部
材911とにより取り囲み、フィルムFの両端部が記録
ドラム320から所定距離以上離隔することを防止して
いる。このように、フィルムFの記録ドラム320への
吸着を一定時間解除させる処理(リラクゼーション処
理)を行うことによって、記録ドラム320へのローデ
ィング時にフィルムFに生じた歪やニップローラーR4
によってフィルムFに与えれた歪が解消される。したが
って、フィルムFに歪が発生していない状態で、描画処
理を実行することができ、記録精度を向上させることが
できる。
【0098】なお、上記においては、リラクゼーション
位置においてフィルムFの記録ドラム320への吸着を
解除し、さらに一定時間経過した後で再度フィルムFを
記録ドラム320に吸着するリラクゼーション処理を、
1回だけ行っているが、複数回行ってもよい。また、完
全に解除する代わりに、単に吸着力を弱めるだけでもよ
い。つまり、リラクゼーション位置においてフィルムF
の記録ドラム320への吸着力を一定時間の間弱めた
後、その吸着力を元に戻す処理を少なくとも1回以上行
うことによっても、上記と同様の効果が得られる。さら
に、エアを吹きつけて解除を早めることもできる。
【0099】上述した実施例においては、フィルムFの
先端と後端との中間点(センター位置CF)が記録ドラム
320の回転軸から鉛直方向に伸びる線上に位置するよ
うに記録ドラム320を位置決めする旨述べているが、
この位置決めはフィルムFの中間点が略上記の位置に位
置決めされ、吸着を解除し、もしくは吸着力を弱めた場
合に、フィルムFが落下しないような位置であればよ
い。本明細書で述べる中間点とは、このような場合をも
含む概念である。
【0100】<アンローディング1>図30は、アンロ
ーディング1の手順を示す動作フロー図である。まず、
最初のステップS61では、記録ドラム320を回転さ
せて凹部324が剥離ツメ410の直下に位置するよう
に位置決めする。なお、このときの記録ドラム320の
位置を以下「剥離位置」とする。そして、ステップS6
2で、剥離ツメ410及びニップローラーR4を降下さ
せる(図31)。これによって、剥離ツメ410は、図
11に示すように、記録ドラム320の凹部324に移
動し、記録ドラム320からの記録済みフィルムEFの
剥離が可能となる。
【0101】次のステップS63では、モーターM3の
駆動を開始してローラーR5,R6を回転させる。また
同時に、モーターM4を駆動して記録ドラム320を低
速回転させる。すると、図12に示すように、記録ドラ
ム320の回転にともなって、記録済みフィルムEFが
記録ドラム320から剥離される。また、剥離されたフ
ィルムEFは剥離ツメ410及び切り換え部材420に
よって形成される搬出経路に沿って搬出機構部430に
向けて送られる。さらに、そのフィルムEFはローラー
R5,R6によって排出マガジン500側に搬出され
る。そのため、一旦センサPH3は”ON”状態にな
り、その後しばらくすると、フィルムEFが排出マガジ
ン500に完全に搬出されると、”OFF”状態に変化
する。
【0102】次のステップS64では、そのセンサPH
3の”ON”状態から”OFF”状態への変化を検出す
る。そして、その変化を検出すると、一定時間経過後に
モーターM3,M4を停止する(ステップS65)。こ
うして、フィルムEFの排出マガジン500への搬出が
完了する。
【0103】最後のステップS66では、ブロア350
を停止させて吸着を解除し、ニップローラーR4及び剥
離ツメ410を上昇させる(図20)。
【0104】<アンローディング2>図32は、アンロ
ーディング2の手順を示す動作フロー図である。まず、
装置本体が、記録済みフィルムEF(あるいは感光フィ
ルムP)を自動現像機700に搬出することができる状
態にあるか否かを判断する。そして、搬出可能であり、
しかも制御ユニット600の通信部630で自動現像機
700からフィルムEFの搬出指令を受けると、以下の
ようにしてフィルムEF等が搬出される。
【0105】最初のステップS71では、モーターM3
を駆動してローラーR5,R6を高速度で逆回転させ
る。これによって、排出マガジン500からフィルムE
Fが高速で引き出され、さらに切り換え部材420に沿
って自動現像機700側に搬出される。
【0106】ステップS72及びS73でセンサPH
3,PH5が”ON”状態であるか否かを、それぞれ判
断する。そして、センサPH3が”ON”状態となり、
それに続いてPH5も”ON”状態になった時点、すな
わち図33に示すようにフィルムEFの先端がセンサP
H5を通過した時点で、ローラーR5,R6の回転速度
が自動現像機700の処理速度と一致するようにモータ
ーM3を制御する(ステップS74)。
【0107】次のステップS75では、センサPH5
が”OFF”状態になったか否かを判断する。すなわ
ち、フィルムEFが装置本体から搬出されたか否かを判
別する。そして、ステップS75で”YES”と判断す
ると、一定時間経過後にモーターM3を停止する(ステ
ップS76)。
【0108】以上のように、この実施例では、装置本体
から搬出される直前までは高速でフィルムEFを搬出す
るようにしているので、排出マガジン500からのフィ
ルムEFの搬出に要する時間を短縮することができる。
【0109】D-2.第2実施例 図34ないし図36は、第2実施例にかかる画像記録装
置の概略動作を示すフロー図である。この第2実施例で
は、予め複数の供給マガジン、例えば7つの供給マガジ
ンを用意し、各供給マガジンに感材フィルムを収納して
おく。そして、各供給マガジンの感材フィルムに関する
データをメインコントロール部610のメモリー(図示
省略)に記憶しておく。すなわち、各感材フィルムの幅
W1〜W7,初期フィルム長さL01〜L07及びフィルム
残量LR1〜LR7をそれぞれメモリーに記憶しておく。
【0110】最初のステップS81では、7つの供給マ
ガジンのうち所定幅Wの感材フィルムが収納された供給
マガジンを選択し、供給マガジン100Aとして装置本
体に装着する。すると、センサPH10〜PH12で供
給マガジンFAの下部カバー101に付された識別コー
ド(図示省略)を読み取り、供給マガジン100Aに収
納されている感材フィルムFAの残量LA を認識する。
例えば、第1の供給マガジンが供給マガジン100Aと
して装置本体に装着されると、第1の供給マガジンのフ
ィルム残量LR1が感材フィルムFAの残量LA としてメ
インコントロール部610のメモリーに記憶される。な
お、フィルム残量LA を自動的に認識する代わりに、制
御ユニット600のキーボード641を介してオペレー
タが入力するようにしてもよい。
【0111】次のステップS83では、感材フィルムF
Aの先端部、つまり感光部分を除去する。それが完了す
ると、パルスモーターPM1を逆回転させて感材フィル
ムFAを巻戻す(ステップS84)。
【0112】ステップS85では、感材フィルムFAと
同一幅Wの感材フィルムがセットされた供給マガジンを
供給マガジン100Bとして装置本体に装着する。そし
て、センサPH13〜PH15で供給マガジンFBの識
別コードを読み取り、供給マガジン100Bに収納され
ている感材フィルムFBの残量LB をメインコントロー
ル部610のメモリーに記憶する(ステップS86)。
なお、上記と同様に、キーボード641を介してオペレ
ータが残量LB を入力するようにしてもよい。
【0113】それに続いて、ステップS87で、その感
材フィルムFBの先端部を除去する。こうして、図37
に示すように、2つの供給マガジン100A,100B
の装置へのセットが完了する。
【0114】次のステップS88では、最初にフィルム
供給源として機能する供給マガジン100Bの感材フィ
ルムFBから上記のようにして所定サイズ(幅W×長さ
L)のフィルムFを切取り、そのフィルムFを記録ドラ
ム320に保持する。なお、フィルムFのサイズについ
ては、予めオペレータが入力しておく。また、フィルム
FBの切取りと同時に、メモりーに記憶されている感材
フィルム長さから切り取られたフィルムFの長さLを引
いて、供給マガジン100Bのフィルム残量LB を求
め、その残量LB をメモリーに記憶する。
【0115】それに続いて、ステップS89で所望の画
像をフィルムFに描画し、さらに次のステップS90で
その記録済みフィルムEFを排出マガジン500に搬出
する。
【0116】次のステップS91では、フィルム残量L
B と長さLを大小比較する。そして、 前者が大きい場
合、つまり供給マガジン100Bの感材フィルムFBに
よって所望の記録済みフィルムEFを作成することがで
きる場合には、前記第1実施例と同様にステップS92
〜S95を行う。そして、これらの一連の処理(ステッ
プS91〜S95)を、ステップS96で描画処理を終
了すると判断するまで、連続して実行して、所望の画像
を記録したフィルムEFを形成する。
【0117】一方、ステップS91で、フィルム残量L
B が長さLよりも小さい、すなわち供給マガジン100
Bに収納されている感材フィルムFBでは次の描画処理
を行うことができない場合には、ディスプレイ642に
その旨のメッセージを表示するとともに、感材フィルム
FBを巻戻す(ステップS97)。そして、以下のよう
に供給マガジン100Aを供給マガジン100Bの代わ
りにフィルム供給源として、そのマガジン100Aの感
材フィルムFAを用いて所望のフィルムEFを形成す
る。
【0118】ステップS98では、フィルム残量LA と
長さLを大小比較する。そして、前者が大きい場合に
は、前記第1実施例と同様にステップS99〜S102
を行う。そして、これらの一連の処理(ステップS99
〜S102)を、ステップS103で描画処理を終了す
ると判断するまで、連続して実行して、所望の画像を記
録したフィルムEFを形成する。一方、ステップS10
3で、フィルム残量LAが長さLよりも小さいと判断し
た場合には、ディスプレイ642にその旨のメッセージ
を表示する。
【0119】なお、ステップS97,S103で描画処
理を終了すると判断した時、あるいはステップS97で
供給マガジン100A,100Bに収納されている感材
フィルムFA,FBでは所定サイズ(幅W×長さL)の
フィルムFを切り取ることができないと判断した時に
は、ステップS104で排出マガジン500に一時的に
保管されている記録済みフィルムEFを自動現像機70
0に搬出する。
【0120】以上のように、この第2実施例では、一方
の供給マガジンに収納されている感材フィルムの残量が
少なくなっても、他方の供給マガジンに収納されている
感材フィルムを用いるようにしているので、第1実施例
の効果に加え、この画像記録装置を長時間稼動させるこ
とができる。また、上記実施例において、感材フィルム
の供給源が切り替わった時点で、感材フィルムがなくな
った供給マガジン100Bに新たな感材フィルムFBを
収納するとともに、供給マガジン100Aの感材フィル
ムFAの残量LA がなくなったと同時、再度供給源を供
給マガジン100Bに切り替えるようにすれば、さらに
画像記録装置の稼動効率を向上させることができる。
【0121】D-3.第3実施例 図38ないし図40は、第3実施例にかかる画像記録装
置の概略動作を示すフロー図である。まず、最初のステ
ップS111では、前述したようにして複数の供給マガ
ジンのうち幅WA の感材フィルムが収納された供給マガ
ジンを供給マガジン100Aとして装置本体に装着す
る。それに続いて、センサPH10〜PH12で供給マ
ガジンFAの識別コードを読み取り、供給マガジン10
0Aに収納されている感材フィルムFAの残量LA 及び
その幅WA をメインコントロール部610のメモリーに
記憶する(ステップS112)。そして、ステップS1
13で感材フィルムFAの感光部分を除去する。
【0122】次のステップS114では、感材フィルム
FAとは異なる幅WB を有する感材フィルムがセットさ
れた供給マガジンを供給マガジン100Bとして装置本
体に装着する。そして、ステップS115でセンサPH
13〜PH15で供給マガジン100Bの識別コードを
読み取り、供給マガジン100Bに収納されている感材
フィルムFBの残量LB 及びその幅WB をメインコント
ロール部610のメモリーに記憶する。なお、上記第2
実施例と同様に、キーボード641を介してオペレータ
がフィルム残量及びフィルム幅を入力するようにしても
よい。
【0123】それに続いて、感材フィルムFAを巻戻し
た(ステップS116)後、ステップS117で感材フ
ィルムFBの感光部分を除去する。
【0124】次のステップS118では、感材フィルム
FAの幅WA が幅Wと同一あるいはそれより広いか否か
を、また感材フィルムFBについても同様の判断を行
う。そして、このステップS118で感材フィルムF
A,FBがともに幅W以上の幅を有していると判断する
と、次のステップS119で幅WA ,WB の大小比較を
行う。
【0125】ステップS119で”YES”、つまり
(WA >WB )と判断した場合には、図39に示すステ
ップS120〜S126を実行する。すなわち、フィル
ム供給源として機能する供給マガジン100Bにセット
されている感材フィルムFBの残量LB が次のフィルム
Fの切取りに必要な感材フィルム長さLよりも長いかど
うかを判別し(ステップS120)、”YES”と判別
すると、上記第1実施例と同様にローディング、描画処
理、アンローディング1及びアンローディング2を行っ
て、記録済みフィルムEFを作成するとともに、記録済
みフィルムEFを自動現像機700に適宜搬出する(ス
テップS121)。そして、ステップS122で作業を
終了すると判断するまで上記処理(ステップS120,
S121)を繰り返し、連続的に自動現像機700に向
けて所望の画像が記録されたフィルムEFを搬出する。
また、ステップS120で”NO”と判別する、つまり
感材フィルムFBの残量LB が次のフィルムFの切取り
に必要な感材フィルム長さLよりも少なくないと判別す
ると、感材フィルムFBを巻戻した(ステップS12
3)後、上記と同様に、供給マガジン100Bの代わり
に供給マガジン100Aがフィルム供給源として機能
し、感材フィルムFAの残量LA が次のフィルムFの切
取りに必要な感材フィルム長さLよりも長く、しかも作
業を継続すると判断する間、感材フィルムFAを用いて
所望画像が記録されたフィルムEFを作成するととも
に、記録済みフィルムEFを自動現像機700に適宜搬
出する(ステップS125)。
【0126】一方、ステップS119で”NO”、つま
り(WA <WB )と判断した場合には、上記処理(ステ
ップS120〜S126)とは逆の手順で処理を行う。
すなわち、図40に示すように、感材フィルムFBを巻
戻した(ステップS127)後、まず感材フィルムFA
を用いて記録済みフィルムEFを作成するとともに、記
録済みフィルムEFを自動現像機700に適宜搬出する
(ステップS129)。そして、ステップS128で感
材フィルムFAの残量LA が次のフィルムFの切取りに
必要な感材フィルム長さLよりも少なくないと判別する
と、感材フィルムFAを巻戻した(ステップS131)
後、上記と同様に、感材フィルムFBを用いて所望の画
像を記録されたフィルムEFを連続的に作成する一方、
そのフィルムEFを自動現像機700に適宜搬出する
(ステップS133)。
【0127】したがって、供給マガジン100A,10
0Bにセットされる感材フィルムFA,FBの幅サイズ
WA ,WB が異なる場合であっても、第2実施例と同様
の効果が得られる。また、ステップS119で幅WA ,
WB の大小比較を行い、まず幅の狭いほうの感材フィル
ムを用いて所定の画像を記録するようにしているのは、
最終的に形成される記録済みフィルムEFをできるだけ
予定しているサイズ(幅W×長さL)に近いサイズのも
のに仕上げるのが好適だからである。もちろん、このよ
うな事情がない場合には、処理の順序は問わない。
【0128】なお、ステップS118で”NO”と判別
したとき、つまり感材フィルムFA,FBのうち少なく
とも一方の感材フィルムが幅Wよりも狭いと判断した場
合には、幅Wと同一あるいはそれより広い感材フィルム
を用いて記録済みフィルムEFの作成及びその記録済み
フィルムEFの自動現像機700への搬出を行う。
【0129】上記第3実施例では、幅Wと同一あるいは
それより広い感材フィルムを用いた処理が終了すると、
一連の作業を終了するようにしているが、適宜供給マガ
ジンに幅Wと同一あるいはそれより幅の広い感材フィル
ムをセットすれば、上記処理をさらに連続的に行うこと
ができる。例えば、供給マガジン100Aに収納されて
いる感材フィルムFAを用いて一連の処理を行っている
間に、もう一方の供給マガジン100Bに所定の感材フ
ィルムFBをセットし、供給マガジン100A内の感材
フィルムFAが少なくなったと同時に、感材フィルムの
供給源を供給マガジン100Bに切り替えるようにすれ
ば、さらに画像記録装置の稼動効率を向上させることが
できる。
【0130】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、感材を吸着保
持した状態のままで、記録ドラムをリラクゼーション位
置に位置決めした後、そのリラクゼーション位置におい
て感材の記録ドラムへの吸着を解除し、さらにそれから
一定時間経過した後で再度感材を記録ドラムに吸着する
リラクゼーション処理を行うようにしているので、最初
に記録ドラムに吸着保持した時点で感材に発生した歪を
解消することができる。
【0131】また、請求項2の発明では、記録ドラムを
リラクゼーション位置に位置決めした後、そのリラクゼ
ーション位置において感材の記録ドラムへの吸着力を一
定時間の間弱めた後、その吸着力を再度元に戻すリラク
ゼーション処理を行うようにしているので、請求項1の
発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる感材密着方法を適用可能な画
像記録装置の外観図である。
【図2】この画像記録装置の部分斜視図である。
【図3】この画像記録装置の断面図である。
【図4】図2のI−I方向より見た供給マガジンの模式
断面図である。
【図5】図2のII−II方向より見た供給マガジンの
模式断面図である。
【図6】フィルム支持ユニットを示す分解斜視図であ
る。
【図7】ロック機構部を示す側面図である。
【図8】図4の供給マガジンにおいて上部カバーを開い
たときの様子を示す模式断面図である。
【図9】カッター機構部を示す斜視図である。
【図10】この画像記録装置の画像記録ユニットを示す
斜視図である。
【図11】剥離ツメの動作を示す模式図である。
【図12】剥離ツメの動作を示す模式図である。
【図13】排出マガジンの断面図である。
【図14】排出マガジンの断面図である。
【図15】排出マガジンの動作を示す模式図である。
【図16】画像記録装置の制御系のブロック図である。
【図17】第1実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図18】第1実施例の動作を示す模式図である。
【図19】第1実施例の動作を示す模式図である。
【図20】第1実施例の動作を示す模式図である。
【図21】第1実施例の動作を示す模式図である。
【図22】感光部分の除去処理の手順を示す動作フロー
である。
【図23】感光部分の除去処理の手順を示す模式図であ
る。
【図24】感光部分の除去処理の手順を示す模式図であ
る。
【図25】感光部分の除去処理の手順を示す模式図であ
る。
【図26】ローディングの手順を示す動作フロー図であ
る。
【図27】ローディングの手順を示す模式図である。
【図28】ローディングの手順を示す模式図である。
【図29】ローディングの手順を示す模式図である。
【図30】アンローディング1の手順を示す動作フロー
図である。
【図31】アンローディング1の手順を示す模式図であ
る。
【図32】アンローディング2の手順を示す動作フロー
図である。
【図33】アンローディング2の手順を示す模式図であ
る。
【図34】第2実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図35】第2実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図36】第2実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図37】第2実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示す模式図である。
【図38】第3実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図39】第3実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【図40】第3実施例にかかる画像記録装置の概略動作
を示すフロー図である。
【符号の説明】
320 記録ドラム CF フィルムセンター位置 F フィルム
フロントページの続き (72)発明者 藤澤 浩之 京都市南区久世築山町465番地の1 大 日本スクリーン製造株式会社 久世工場 内 (72)発明者 柿原 孝至 京都市南区久世築山町465番地の1 大 日本スクリーン製造株式会社 久世工場 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/20 G03F 9/00 G03B 27/32 G03B 27/46 B65H 5/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感材を吸着保持した状態で記録ドラムを
    回転させながら前記感材にレーザービームを照射して所
    望の画像を記録する画像記録装置における感材密着方法
    であって、 未露光の感材を前記記録ドラムに吸着保持する工程と、 前記感材を吸着保持した状態のままで、前記感材の先端
    と後端との中間点が前記記録ドラムの回転軸から鉛直方
    向に伸びる線上に位置するように、前記記録ドラムをリ
    ラクゼーション位置に位置決めする工程と、 前記リラクゼーション位置において前記感材の前記記録
    ドラムへの吸着を解除し、さらに一定時間経過した後で
    再度前記感材を前記記録ドラムに吸着するリラクゼーシ
    ョン処理を、少なくとも1回以上行った後で、その感材
    に画像を記録する工程とを含むことを特徴とする画像記
    録装置における感材密着方法。
  2. 【請求項2】 感材を吸着保持した状態で記録ドラムを
    回転させながら前記感材にレーザービームを照射して所
    望の画像を記録する画像記録装置における感材密着方法
    であって、 未露光の感材を前記記録ドラムに吸着保持する工程と、 前記感材を吸着保持した状態のままで、前記感材の先端
    と後端との中間点が前記記録ドラムの回転軸から鉛直方
    向に伸びる線上に位置するように、前記記録ドラムをリ
    ラクゼーション位置に位置決めする工程と、 前記リラクゼーション位置において前記フィルムの前記
    記録ドラムへの吸着力を一定時間の間弱めた後、その吸
    着力を元に戻すリラクゼーション処理を、少なくとも1
    回以上行った後で、その感材に画像を記録する工程とを
    含むことを特徴とする画像記録装置における感材密着方
    法。
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