JP3279888B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP3279888B2
JP3279888B2 JP27779495A JP27779495A JP3279888B2 JP 3279888 B2 JP3279888 B2 JP 3279888B2 JP 27779495 A JP27779495 A JP 27779495A JP 27779495 A JP27779495 A JP 27779495A JP 3279888 B2 JP3279888 B2 JP 3279888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム面の塵埃
を除去する除塵部材を備えた写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現像済みのフィルムに対して所定の処
理、例えば、焼付露光、フィルムの画像情報の読取り、
フィルムに磁気記録された情報の読取り等、を実行する
場合には、このような処理が適切に実行されるようにす
るために、フィルム面上に付着した塵埃を除去する必要
がある。このような、塵埃を除去する従来装置として
は、特願平第6−234722号に開示されるものがあ
る。この従来装置には、フィルムの表裏両面それぞれに
対して接する状態に巻回された無端帯状の除塵部材と、
その除塵部材を回動させることで除塵作用させるように
巻回方向に回動駆動する駆動手段が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、除塵部材を
配置するにあたって、フィルムに対して所定の処理がな
される直前に除塵作用をできるようにしておく構成とす
るのが効果的である。除塵部材を処理位置から離れた場
所に配置すると、再度フィルムに塵埃が付着してしまう
可能性があるからである。また、フィルムに対して所定
の処理を実行するには、フィルムの搬送をする必要があ
るので、フィルムを搬送する手段と除塵部材とはユニッ
ト化をして一体的に組み込んでおくことが好ましい。こ
れは、写真処理装置の組立性を向上させることになる。
従って、上記の点について、従来装置を改善をすること
が望まれていた。
【0004】本発明の目的は、適切なフィルム処理がで
きるように、除塵部材を効果的に配置した写真処理装置
を提供することである。本発明の別の目的は、組立性を
向上した写真処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の特徴構成は次の通りである。即ち、写真処
理装置が、除塵作用面の一部を除塵作用位置に順次繰り
返し移動させて、フィルム面の塵埃を除去する除塵部材
と、その除塵部材による塵埃の除去後に、前記フィルム
に対して所定の処理を実行する処理手段と、前記フィル
ムが前記処理を実行する位置に配置されるように、前記
フィルムを搬送するフィルム搬送手段と、前記除塵部材
と前記フィルム搬送手段とを一体的に組み込んだフィル
ム搬送ユニットとを備え 前記除塵部材が、駆動ローラ
と従動ローラとに巻回する無端帯状のクリーニングベル
トを一対備え、夫々のクリーニングベルトを前記フィル
ム搬送手段によるフィルム搬送経路を挟んでフィルム搬
送方向と交差する姿勢で対向配置し、かつ 、クリーニン
グベルトの駆動によりフィルムの除塵を行うよう構成し
いることである。この構成によれば、除塵部材とフィ
ルム搬送手段とがユニット化されているので、写真処理
装置全体として組立性を向上させることができ、除塵時
にはクリーニングベルトでフィルムを挟み込みクリーニ
ングベルトが駆動されることで強制的に塵埃を除去でき
る。
【0006】本発明の別の特徴構成は、フィルム搬送ユ
ニットに、更に、クリーニングベルトの除塵作用面にお
ける非除塵作用位置に位置する部分に接触して、前記除
塵作用面に付着されている塵埃を除去する除塵除去部材
を組み込んでいることである。この構成によれば、クリ
ーニングベルトに付着した塵埃が除塵除去部材により除
去されるので、クリーニングベルトに付着した塵埃が再
びフィルムに戻ってしまうことがない。その結果、フィ
ルムに付着した塵埃をより確実に除去できる。
【0007】本発明の別の特徴構成は、フィルム搬送ユ
ニットに、更に、フィルムの情報を読取る読取り手段が
組み込まれ、その読取り手段の近傍にクリーニングベル
が配置されていることである。また、フィルム搬送ユ
ニットに、フィルムの特定の処理を実行するための開口
が設けられ、その開口の近傍にクリーニングベルトが設
けられていることである。この構成によれば、フィルム
に対してフィルム情報の読み取りや焼付露光などの所定
の処理を実行する位置の近傍において、クリーニングベ
ルトによる除塵作用が行われる。その結果、フィルムに
再び塵埃が付着する機会が減少するので適切な処理を行
うことができる。
【0008】本発明の別の特徴構成は、ィルム搬送ユ
ニットが一対の第1ユニットと第2ユニットとを開閉自
在に連結して構成され、前記第1ユニットに前記一方の
クリーニングベルトが配置され、前記第2ユニットに前
他方のクリーニングベルトが設けられていることであ
る。フィルム搬送ユニットには、例えば図2に示すよう
に、種々の部材が搭載されるが、搭載される部材の大き
さなどを考慮して、第1ユニット、第2ユニット夫々に
組み込まれる。この構成によれば、第1ユニットと第2
ユニットとの開閉により一方のクリーニングベルト他方
のクリーニングベルトとの相対的な位置関係を変更でき
る。
【0009】本発明の別の特徴構成は、除塵作用面の一
部を除塵作用位置に順次繰り返し移動させて、フィルム
面の塵埃を除去する除塵部材と、その除塵部材による塵
埃の除去後に、前記フィルムに対して所定の処理を実行
する処理手段と、前記フィルムが前記処理を実行する位
置に配置されるように、前記フィルムを搬送するフィル
ム搬送手段と、前記除塵部材と前記フィルム搬送手段と
を一体的に組み込んだフィルム搬送ユニットとを備え、
前記除塵部材は、前記フィルムの表裏両面に対して作用
する第1除塵部材と第2除塵部材とから構成されるとと
もに、前記フィルム搬送ユニットが一対の第1ユニット
と第2ユニットから構成され、前記第1ユニット又は前
記第2ユニットのいずれか一方に、前記第1除塵部材と
前記第2除塵部材とが配置されていることである。この
構成によれば、一方のユニットに、第1除塵部材と第2
除塵部材の両方が配置されるので、これら両部材間に要
求される位置精度を高いものにすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を、図
を基に説明する。写真処理装置1は、図1に示すよう
に、フィルム2の画像情報を検出するスキャナ部100
と、フィルム2の画像情報を感光材料としての印画紙3
に投影露光する露光部101と、露光済の印画紙3を現
像する現像処理部104と、各部の作動を制御するコン
トローラ105とからなる。コントローラ105には各
種の制御指示を入力するための操作卓107とスキャナ
部100にて読み取った画像情報等を表示するモニタ1
06とが接続されている。
【0011】焼き付けようとするフィルム2がスキャナ
部100に挿入されると、スキャナ部100においてフ
ィルム2の画像情報を各駒毎に読み取り、その画像情報
はコントローラ105に送られる。スキャナ部100に
おいて画像情報の読み取りを終了したフィルム2は、露
光部101に搬送される。コントローラ105は、スキ
ャナ部100にて読み取ったフィルム2の画像情報に基
づいて、各駒毎の露光条件を決定する。そして、その決
定した露光条件によって印画紙3に投影露光した際に得
られるであろう画像をシミュレートしてモニタ106に
表示する。このフィルム2は図9に示すように、画像情
報を持つ駒2aと種々の情報が磁気記録された情報部2
bからなっている。
【0012】写真処理装置1の操作者は、モニタ106
の表示をみて、適正な画像が得られていなければ、操作
卓107から決定した露光条件の修正指示を入力でき、
コントローラ105は、その修正指示に基づいて露光条
件を修正して最終的な露光条件を決定する。そしてその
決定した露光条件に基づいて、露光部101の各部の作
動を制御して、印画紙マガジン4から引き出された印画
紙3にフィルム2の画像情報を投影露光する。露光の終
了した印画紙3は、現像処理部104に搬送されて現像
処理され、フィルム2の各駒に対応して一枚づつ切断し
た状態で排出される。
【0013】以下、各部の構成について説明する。スキ
ャナ部100には、画像情報の読み取りのためにフィル
ム2を照射する光源50、スキャナ部100においてフ
ィルム2の搬送及び位置決めをするスキャナ部用フィル
ム搬送ユニット102、フィルム2の画像情報を電気信
号に変換するイメージセンサ51、及び、フィルム2の
画像情報をイメージセンサ51に結像させる読取用レン
ズ52が備えられている。
【0014】露光部101には、露光用光源60、露光
用光路に黄、マゼンタ、シアンの各フィルタが出退する
ことにより露光用光源60からの照射光の色バランスを
調整する調光フィルタ61、調光フィルタ61にて色バ
ランスを調整した光を均一に混色するミラートンネル6
2、露光部101においてフィルム2の搬送及び位置決
めをする露光部用フィルム搬送ユニット103、フィル
ム2の画像情報を印画紙3上に結像する焼付用レンズ6
3、シャッタ64、印画紙3を搬送する搬送ローラ6
5、及び、搬送ローラ65を駆動するモータ66が備え
られている。調光フィルタ61及びシャッタ64はコン
トローラ105に制御され、コントローラ105が決定
した露光条件に応じて、調光フィルタ61の各フィルタ
の位置、及び、シャッタ64の開放時間つまり露光時間
が制御される。又、モータ66は、コントローラ105
の制御によって、印画紙3を駒送りの状態で搬送する。
【0015】現像処理部104には、図示を省略する
が、露光済の印画紙3を現像処理するための複数の処理
液を充填した複数の処理タンクと、現像処理の終了した
印画紙3を各駒毎に切断するカッタとが備えられてい
る。 以下、スキャナ部100に備えられたスキャナ部
用フィルム搬送ユニット102及び露光部101に備え
られた露光部用フィルム搬送ユニット103の構成を説
明する。なお、スキャナ部用フィルム搬送ユニット10
2と、露光部用フィルム搬送ユニット103とは主たる
構成が同一であるので、露光部用フィルム搬送ユニット
103についてのみ構成を説明する。
【0016】露光部用フィルム搬送ユニット103は、
一対の枠体である上部ユニット7(第1ユニット)と下
部ユニット8(第2ユニット)とを軸70周りに枢支連
結した構成としてあり、バネ71により開き側に復帰付
勢されている。上部ユニット7と下部ユニット8とが開
いている状態を図2に示し、下部ユニット8の上面図を
図3に示す。
【0017】下部ユニット8の詳細は、図2及び図3に
示される。駆動ローラ80a,80b,80cが、フィ
ルム2を搬送するために設けられる。フィルム2の画像
面通過予定箇所を窪ませて、下部ガイド81を形成し、
フィルム2の左右両端部を案内支持する。モータ19
は、駆動ローラ80aをベルト82を介して駆動する。
光センサ84の発光部84aは、フィルム2のDXコー
ドを検出する。ネガマスク85は、フィルム2の画像部
分のうち印画紙3に焼き付ける領域を規定する開口85
aを有する。磁気ヘッドユニット86は、フィルム2の
情報部2bに磁気記録された情報を読み取る。カートリ
ッジ保持部87には、フィルムカートリッジが保持され
る。カートリッジの長手方向の支持は、一対の壁面87
cにより挟持されることで行われる。また、壁面87c
に設けられた突起87dにより、カートリッジの位置決
めが行われる。蓋87aが回動軸87b周りに、開閉可
能に構成されており、カートリッジを保持するために
は、この蓋87aを開放状態にすればよい(図2に示す
状態)。下部クリーニングベルト11とファン13と
は、フィルム面上の塵埃を除去する除塵装置の一部を構
成するものであるが、その詳細については、後述する。
モーター19は、ベルト82を介して、駆動ローラー8
0a,80b,80cを駆動する。また、モーター19
は不図示の伝達機構を介して下部クリーニングベルト1
1を駆動する。即ち、モーター19はフィルム2の搬送
と下部クリーニングベルト11の駆動の両方を行う。
【0018】上部ユニット7の詳細は、図2に示され
る。フィルム2の画像面通過予定箇所を窪ませて、上部
ガイド90が設けられ、上記の下部ガイド81と共にフ
ィルム2の左右両端部を支持案内する。圧着ローラ89
a,89b,89cは、上部ユニット7と下部ユニット
8とが閉じている状態において夫々駆動ローラ80a,
80b,80cと相対する位置に設置される。光センサ
84の発光部84aと相対する位置に、受光部84bが
設けられる。又、下部クリーニングベルト11と相対す
る位置に上部クリーニングベルト10が設けられる。こ
の上部クリーニングベルト10は、不図示のモーター、
伝達機構により駆動される。上部ユニット7と下部ユニ
ット8とは、係合部88により係合される。係合部88
は、下部ユニット8に設けられた引っかけ部88aと、
上部ユニット7に設けられた爪部88bにより構成され
る。ここで、上部クリーニングベルト10が第1除塵部
材に相当し、下部クリーニングベルト11が第2除塵部
材に相当する。
【0019】次に、図4〜図7に基づいて、第1実施形
態に係る除塵装置について説明する。尚、分かりやすく
説明するためにフィルム搬送ユニット103内の他の構
成については、図示を省略している。除塵装置には、図
4に示すように、フィルム2を挟んで上下両側に設けら
れた無端帯状の除塵部材としての上部クリーニングベル
ト10及び下部クリーニングベルト11と、これら上下
のクリーニングベルト10、11に付着した塵埃を除去
するブラシローラ12と、このブラシローラ12に付着
した塵埃を吸引するファン13と、上下のクリーニング
ベルト10、11を回動駆動するための駆動モーター1
9及び伝達装置18と、が備えられている。このファン
13は除塵除去部材として機能する。
【0020】これら上下のクリーニングベルト10、1
1を駆動するための構成は、以下の通りである。即ち、
駆動ローラ16及び従動ローラ17は、上部クリーニン
グベルト10を図5の反時計方向に駆動する。駆動ロー
ラ15及び従動ローラ14は、下部クリーニングベルト
11を図5の反時計方向に駆動する。駆動ローラ16
は、伝達装置21を介して駆動モーター22に連結され
る。この伝達装置21は、ギヤなどからなる減速装置を
含む。駆動ローラ15及びブラシローラ12も同様に、
伝達装置18を介して駆動モーター19に連結される。
上部クリーニングベルト10の屈曲部30と下部クリー
ニングベルト11の屈曲部31の両方に接するように、
略円筒形状のブラシローラ12が配置される。ブラシロ
ーラ12は図5の反時計方向に回動駆動される。吸引手
段であるファン13の開口13aは、ブラシローラ12
の外周付近に配置されている。ブラシローラ12の詳細
な構成は、図6に示される。即ち、ステンレス製の軸1
2bの周部にブラシ12aが設けられている。上下のク
リーニングベルト10、11に付着した塵埃は、ブラシ
ローラ12によって除塵され、さらにこのブラシローラ
12に付着した塵埃はファン13により吸引除去され
る。
【0021】これら除塵装置を構成する部材のうち、下
部クリーニングベルト11、駆動ローラ15、従動ロー
ラ14、ブラシローラ12、ファン13、伝達装置1
8、駆動モーター19が下部ユニット8に配置される。
また、上部べクリーニングベルト10、駆動ローラ1
6、従動ローラ17、伝達装置21、駆動モータ22が
上部ユニット7に配置される。
【0022】図7は、上下のクリーニングベルト10、
11の端面部を拡大したものである。この上下のクリー
ニングベルト10、11のフィルム2と接触する側はウ
レタンクロス10aで構成され、その反対側はタイミン
グベルト部10bを構成している。駆動ローラ15、1
6及び受動ローラ14、17の外周部は、このタイミン
グベルト部10bと係合できるような形状となってい
る。なお、このウレタンクロス10aはベルベット地の
上に、ウレタンでスキン層を形成したものである。
【0023】図5に示すように、上部クリーニングベル
ト10と下部クリーニングベルト11とは、何れも、フ
ィルム2の搬送方向視にて反時計回り方向に回動してい
るので、上下のクリーニングベルト10,11における
フィルム2の表裏両面夫々に対する一対の接触部分は、
フィルム2の搬送方向同一箇所において互いに逆方向に
回動駆動されることになる。駆動ローラ15、16及び
従動ローラ14、17は、フィルム2の左右側に離れた
箇所に設置されており、駆動ローラ15、16及び従動
ローラ14、17により形成されるクリーニングベルト
10,11の屈曲部30、31もフィルム2から離れた
箇所に位置する。また、ブラシローラ12は、図5にお
いて反時計方向に回転する。そして、この回転による遠
心力を利用することができるので、ブラシローラ12に
付着した塵埃を効率よくファン13の吸引により除去す
ることができる。さらに、ブラシローラ12の材質を導
電性のものにすることによって、フィルム2の帯電を防
止することができる。
【0024】第5図の側面図からも分かるように、駆動
ローラ15及び駆動ローラ16は写真フィルム2の搬送
方向視で左右に位置をずらせて配置している。このよう
な配置構成により、ブラシローラ12の外周部を効率よ
く上下のクリーニングベルト10、11の屈曲部30、
31に接触させることができる。このように、除塵対象
面であるフィルム2が存在する場所以外の場所で、塵埃
を除去する構成としており、フィルム2へ再び塵埃を持
ち帰るような不具合はない。
【0025】次に、第1実施形態に係る装置の作動につ
いて簡単に説明する。フィルム搬送ユニット103を開
いた状態にして、カートリッジ保持部87にフィルムカ
ートリッジをセットする。フィルムカートリッジをセッ
トした後、フィルム搬送ユニット103を閉じた状態と
する。その後、所定のスタート信号により、フィルムカ
ートリッジからフィルム2が引き出される。引き出され
たフィルム2は、駆動モーター19によって、図2また
は図3の矢印A方向に搬送される。又、フィルム2の引
出し動作に同期して、上下のクリーニングベルト10、
11が駆動される。この上下のクリーニングベルト1
0、11の作動により、フィルム2面上の塵埃が除去さ
れ、その後に磁気ヘッドユニット86により、フィルム
2の情報部2bから情報が読み取られる。このように、
情報を読み取る直前で塵埃を除去しているので、情報読
み取りの精度をあげることができる。フィルム2を矢印
A方向に搬送し、全ての駒2aに対応する磁気記録され
た情報を読み取った後、一旦フィルムを矢印B方向に搬
送して巻戻す。そして、再びフィルム2を矢印A方向に
搬送し、露光部101においてフィルムの駒2aを焼付
け露光する。フィルム2の焼付露光をする際には、フィ
ルム2の駒2aを開口85aに位置決め停止をさせて露
光を行う。
【0026】図2に示すように、上下のクリーニングベ
ルト10、11は磁気ヘッドユニット86の近傍に1箇
所(図8のX1で示される)だけ配置されているが、図
8に示すように複数箇所に配置してもよい。例えば、開
口85aと磁気ヘッド86の間に相当する箇所(X2で
示される)、開口85aの左側近傍に相当する箇所(X
3で示される)である。
【0027】[第2実施形態] 次に、第10図を基に第2実施形態を説明する。この実
施形態が第1実施形態と異なる点は、ファン13に換え
て、略円筒形状の粘着ローラ20を設けていることであ
る。この粘着ローラ20は、駆動ローラ15、ブラシロ
ーラ12とともに、駆動モーター19により回転駆動さ
れる。つまり、ブラシローラ12に付着した塵埃は粘着
ローラ20により除去されることになる。この粘着ロー
ラ20は、除塵除去部材である。この粘着ローラ20は
主にウレタン地からなる略円筒状の外観形状をしてお
り、略円筒状の外形の周面すなわちウレタン地の表面は
粘着材が塗布され、粘着面となっている。ファン13を
使用する場合に比べ、粘着ローラ20を使用するものの
方が、装置全体の小型化に寄与することができる。
【0028】[第3実施形態] 次に、第11図を基に第3実施形態を説明する。第3実
施形態は、粘着ローラ23の外周面を上下のクリーニン
グベルト10、11に作用させるように構成している。
この構成によれば、第2実施形態のようなブラシローラ
12を介さずに直接粘着ローラ21により除去できる。
従って、第2実施形態の装置に比べ、更に装置全体の小
型化に寄与することができる。この粘着ローラ23は、
除塵除去部材である。
【0029】[第4実施形態] 次に、第12図、第13図、及び第14図を基に第4実
施形態を説明する。フィルム2から塵埃を除去するに
は、除塵作用面10a,11aにフィルム2を通過させ
る必要がある。つまり、上部クリーニングベルト10と
下部クリーニングベルト11の間をフィルム2を通過さ
せる必要がある。この通過性を良好にする手段として
は、フィルム搬送面上方からみて、上側クリーニングベ
ルト10と下側クリーニングベルト11とを交差して配
置することも考えられる。しかしながら、このような手
段ではフィルム先端形状がカールしていたり折れていた
りすると、フィルム詰まり等の不具合が発生する可能性
があり、好ましい構成ではない。本実施形態では除塵作
用面10a,11aが開閉可能な構成となっており、具
体的には除塵作用面10a,11aがフィルム2に対し
て除塵作用をしない第1の位置と、除塵作用が可能な第
2の位置との間を移動可能に構成されている。この実施
形態では、図12に示される部材はすべて下部ユニット
7内に配置される。
【0030】図13は除塵作用面10a,11aが第1
の位置にある状態を示しており、14図は除塵作用面1
0a,11aが第2の位置にある状態を示している。
尚、除塵除去部材の構造は図12、13、14では図示
を省略しているが、第1〜第4実施形態の全ての構造を
利用できる。ソレノイド40の出力部にはガイド部材4
2が連結され、ガイド部材42と下部クリーニングベル
ト11とは一体的に連結されている。具体的には、駆動
ローラ15及び従動ローラ14の中心部に設けられた軸
15b、軸14bを介して連結される。このソレノイド
40は、除塵作用面10a,11aを開閉可能に駆動す
る駆動手段として機能する。光学センサー43は、例え
ば発光ダイオードである発光素子43aと受光トランジ
スタである受光素子43bとからなり、フィルム2の有
無を検出する。この光学センサー43はフィルム2の有
無を検出するための検出手段として機能する。
【0031】フィルム2の無い状態では、図13のよう
に、ガイド部材42がフィルム搬送方向視で若干傾斜し
た状態にある。従って、除塵作用面10a,11aが開
状態にあるので、フィルム2はスムーズに除塵作用面間
(上下のクリーニングベルト10、11との間)に挿入
される。 フィルム2が除塵作用面間を通過すると、光
学センサー43によりフィルム2の通過が検出される。
この検出結果に応じて、ソレノイド40がオフ状態から
オン状態に通電される。これにより、ガイド部材42を
図12又は図13に示す第1の位置から、図14に示す
第2の位置へ駆動させる。その後、除塵作業を行う。
【0032】フィルム2の除塵作業が終了し、フィルム
2が除塵作用面10a,11aから除去される。フィル
ム2が除塵作用面10a,11aから除去されたこと
も、光学センサー43により検出でき、この検出結果に
応じてソレノイド40が通電をたたれる。よって、除塵
作用面10a,11aは第2の位置から第1の位置へと
復帰し、次のフィルム2が挿入されるまでは、この第1
の位置で待機をする。これら一連の動作は、コントロー
ラ105(図1を参照)により自動制御される。
【0033】[別実施形態] 更に、本発明の別実施形態について説明する。上記実施
形態では、フィルム搬送ユニットとしてスキャナ部用と
露光部用の2つを備えた構成であるが、これを1つにす
ることもできる。つまり、露光部101の光路中に光路
切り替え用ミラーを配置して、このミラーをフィルムの
焼付露光ができる位置と、フィルム2の画像情報が読み
取れる位置とに切り替えができるようにしてもよい。
【0034】第1乃至第3実施形態では、上部ユニット
8に上部クリーニングベルト11が配置され、下部ユニ
ット7に下部クリーニングベルト10が配置されている
が、下部ユニット7に上下のクリーニングベルト10、
11の両方を配置してもよい。また、上部ユニット8
に、上下のクリーニングベルト10、11の両方を配置
してもよい。
【0035】上記実施形態では、上下のクリーニングベ
ルト10、11の駆動装置はそれぞれ独立して備えてい
るが、一つの駆動装置によって上下のクリーニングベル
ト10、11を駆動する構成としてもよい。また、下部
クリーニングベルト11の駆動とフィルム2の搬送を1
つのモーター19で行っているが、それぞれ独立した駆
動源により駆動するようにしてもよい。
【0036】除塵装置の構成としては、第1〜第4実施
形態のほか、特願平6−70331号、特願平7−14
0185号、特願平7−168443号に開示されるも
のはいずれも応用が可能である。
【0037】上記実施形態では、上下のクリーニングベ
ルト10、11フィルム2の搬送方向と90°の角度で
交差するように配置されているが、適当な角度に傾斜さ
せてもよい。
【0038】 上記第2、第3実施形態では、粘着ローラ
20,23で、塵埃除去部材を構成しているが、粘着シ
ートを順次供給し、非除塵作用位置にある除塵作用面1
0a,11aに接触させる構成としても良い。
【0039】 上記第4実施形態では、光学センサー43
によりフィルム2の有無を検出しているが、磁気的にあ
るいは機械的に検出する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルム処理装置の全体構成図であ
る。
【図2】露光用フィルム搬送ユニットを開いた状態の斜
視図である。
【図3】下部ユニットの平面図である。
【図4】第1実施形態の斜視図である。
【図5】第1実施形態の要部側面図である。
【図6】ブラシベルトの概略図である。
【図7】クリーニングベルトの要部拡大図である。
【図8】クリーニングベルトの配置例を示す図である。
【図9】現像済みフィルムの図である。
【図10】第2実施形態の要部斜視図である。
【図11】第3実施形態の要部斜視図である。
【図12】第4実施形態の斜視図である。
【図13】第4実施形態の作動状態を示す側面図であ
る。
【図14】第4実施形態の作動状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 フィルム 7 第1ユニット 8 第2ユニット 10 リーニングベルト 11 リーニングベルト 12 塵埃除去部材 102 ィルム搬送ユニット 103 ィルム搬送ユニット

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除塵作用面の一部を除塵作用位置に順次
    繰り返し移動させて、フィルム面の塵埃を除去する除塵
    部材と、 その除塵部材による塵埃の除去後に、前記フィルムに対
    して所定の処理を実行する処理手段と、 前記フィルムが前記処理を実行する位置に配置されるよ
    うに、前記フィルムを搬送するフィルム搬送手段と、 前記除塵部材と前記フィルム搬送手段とを一体的に組み
    込んだフィルム搬送ユニットとを備え 前記除塵部材が、駆動ローラと従動ローラとに巻回する
    無端帯状のクリーニングベルトを一対備え、夫々のクリ
    ーニングベルトを前記フィルム搬送手段によるフィルム
    搬送経路を挟んでフィルム搬送方向と交差する姿勢で対
    向配置し、かつ、クリーニングベルトの駆動によりフィ
    ルムの除塵を行うよう構成してある 写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルム搬送ユニットに、更に、前
    クリーニングベルトの除塵作用面における非除塵作用
    位置に位置する部分に接触して、前記除塵作用面に付着
    されている前記塵埃を除去する除塵除去部材を組み込ん
    でいる請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム搬送ユニットに、更に、前
    記フィルムの情報を読取る読取り手段が組み込まれ、そ
    の読取り手段の近傍に前記クリーニングベルトが配置さ
    れている請求項1又は2に記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム搬送ユニットが一対の第1
    ユニットと第2ユニットとを開閉自在に連結して構成さ
    れ、前記第1ユニットに前記一方のクリーニングベルト
    が配置され、前記第2ユニットに前記他方のクリーニン
    グベルトが配置されている請求項1〜3に記載の写真処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルム搬送ユニットに、前記フィ
    ルムの特定の処理を実行するための開口が設けられ、そ
    の開口の近傍に前記クリーニングベルトが設けら れてい
    請求項1〜4に記載の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 除塵作用面の一部を除塵作用位置に順次
    繰り返し移動させて、フィルム面の塵埃を除去する除塵
    部材と、 その除塵部材による塵埃の除去後に、前記フィルムに対
    して所定の処理を実行する処理手段と、 前記フィルムが前記処理を実行する位置に配置されるよ
    うに、前記フィルムを搬送するフィルム搬送手段と、 前記除塵部材と前記フィルム搬送手段とを一体的に組み
    込んだフィルム搬送ユニットとを備え、 前記除塵部材は、前記フィルムの表裏両面に対して作用
    する第1除塵部材と第2除塵部材とから構成されるとと
    もに、前記フィルム搬送ユニットが一対の第1ユニット
    と第2ユニットから構成され、前記第1ユニット又は前
    記第2ユニットのいずれか一方に、前記第1除塵部材と
    前記第2除塵部材とが配置されている 写真処理装置。
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