JP2001355862A - 床暖房パネル - Google Patents

床暖房パネル

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JP2001355862A
JP2001355862A JP2000174940A JP2000174940A JP2001355862A JP 2001355862 A JP2001355862 A JP 2001355862A JP 2000174940 A JP2000174940 A JP 2000174940A JP 2000174940 A JP2000174940 A JP 2000174940A JP 2001355862 A JP2001355862 A JP 2001355862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床下地材の上に断熱性シート等の断熱材を敷設
することなく、短時間で効率よく床暖房フロアを施工す
ることのできる床暖房パネルを提供する。 【解決手段】パネル基材11及びウレタン発砲シート等
の断熱材によって形成された裏板16a、16bからな
るパネル本体10と、このパネル本体10に内蔵される
面状発熱体20と、この面状発熱体20に結線された状
態でパネル本体10を横断する電源線30a及びアース
線30bと、この電源線30a及びアース線30bの端
部にそれぞれ接続された固定側コネクタ40a及び可動
側コネクタ40bとを備えており、裏板16a、16b
は、予め面状発熱体20の裏面側に貼着されている。ま
た、パネル基材11には、固定側コネクタ40aを収容
固定する固定側コネクタ収容凹部14aと、可動側コネ
クタ40bをパネル本体10から引出可能に収容する可
動側コネクタ収容凹部14bとが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床暖房フロアの
施工に使用される床暖房パネル、特に、パネル本体に電
気ヒータが内蔵された電気式の床暖房パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、根太工法用の床暖房パネル、即
ち、根太の上に敷設された捨貼合板等の床下地材の上に
敷設していく床暖房パネルとしては、図7(a)、
(b)及び図8(a)、(b)に示すようなものがあ
る。この床暖房パネル50は、同図に示すように、長方
形状のパネル本体51と、このパネル本体51に内蔵さ
れる自己温度制御特性を有する面状発熱体54とを備え
ており、面状発熱体54に接続された2本の電源線55
及び1本のアース線56はパネル本体51を短手方向に
横断するように配設されていると共に、この電源線55
及びアース線56の両端部にはそれぞれコネクタ57、
58が接続されている。
【0003】パネル本体51は、裏面側にヒータ収容凹
部52aが形成されたパネル基材52と、面状発熱体5
4をヒータ収容凹部52aに収容した状態に保持する、
MDF(中質繊維板)等によって形成された2枚の裏板
53a、53bとから構成されており、裏板53a、5
3bは、電源線55及びアース線56の横断部分を除い
て、面状発熱体54の発熱領域をそれぞれ覆うように、
パネル基材52に形成された、ヒータ収容凹部52aよ
り一回り大きい嵌合凹部52bに嵌め込んで固定するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この床暖房
パネル50は、上述したように、パネル基材52のヒー
タ収容凹部52aに収容された面状発熱体54が、パネ
ル基材52の嵌合凹部52bに嵌着されたMDFからな
る薄い裏板53a、53bによって、パネル基材52内
に保持されているだけなので、面状発熱体54の熱がパ
ネル本体51の裏面側に放出されやすく、この床暖房パ
ネル50を捨貼合板等の床下地材の上に直接敷設してい
たのでは、パネル本体51の表面側を効率よく加熱する
ことができず、暖房効率のよい床暖房フロアを施工する
ことができない。
【0005】従って、この床暖房パネル50を用いて床
暖房フロアを施工する場合は、捨貼合板等からなる床下
地材の上に床暖房パネル50を直接敷設するのではな
く、図9(a)、(b)に示すように、床下地材60の
上に断熱性シート61を敷設したうえで床暖房パネル5
0を敷設しなければならず、床暖房フロアを短時間で効
率よく施工することができないという問題がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、床下地材の上
に断熱性シート等の断熱材を敷設することなく、短時間
で効率よく床暖房フロアを施工することのできる床暖房
パネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、裏面側にヒータ収容凹部
が形成されたパネル基材と、前記ヒータ収容凹部に収容
される電気ヒータと、前記ヒータ収容凹部に前記電気ヒ
ータが収容された状態で、前記ヒータ収容凹部を閉塞す
る裏板とを備えた床暖房パネルにおいて、前記裏板を断
熱材によって形成したのである。なお、前記裏板は、ヒ
ータ収容凹部を完全に閉塞するものに限定されるもので
はなく、一部分を残してヒータ収容凹部を略閉塞するも
のであってもよい。
【0008】以上のように構成された床暖房パネルで
は、パネル基材のヒータ収容凹部を閉塞する裏板を断熱
材によって形成するようにしたため、ヒータ収容凹部に
収容された電気ヒータからパネル基材の裏面側への熱放
出が防止され、パネル基材の表面側を効率よく加熱する
ことができる。
【0009】従って、この床暖房パネルを用いて床暖房
フロアを施工する場合、従来の床暖房パネルのように、
捨貼合板等からなる床下地材の上に断熱性シート等の断
熱材を別途敷設する必要がなく、床下地材の上に直接敷
設することができるので、床暖房フロアを効率よく施工
することができると共に施工コストの削減を図ることが
できる。
【0010】また、この床暖房パネルを用いて床暖房フ
ロアを施工する場合は、上述したように、捨貼合板等か
らなる床下地材の上にこの床暖房パネルを直接敷設する
ことができるので、床下地材の上に断熱性シートを敷設
しなければならない従来の床暖房パネルの場合に比べ
て、断熱性シートの厚み分だけ床暖房フロアの仕上げ高
さを低くすることができるという効果がある。
【0011】さらに、断熱材は一般的に軽量であるの
で、MDF等の木質材によって裏板が形成されている従
来の床暖房パネルに比べて、パネル全体の軽量化を図る
ことができるという効果もある。
【0012】特に、請求項2に記載の床暖房パネルのよ
うに、前記裏板と前記電気ヒータとが予め固着されてい
るものにあっては、裏板付きの電気ヒータをパネル基材
のヒータ収容凹部に収容する際、電気ヒータまたは裏板
をパネル基材に固着することによって、電気ヒータの収
容作業と裏板の取付作業とを同時に行うことができるの
で、床暖房パネルを効率よく製造することができるとい
う効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1〜図4に示すように、この床暖
房パネル1は、長方形状のパネル本体10と、このパネ
ル本体10に内蔵される自己温度制御特性を有する面状
発熱体20と、この面状発熱体20に結線された状態で
パネル本体10をその短手方向に横断する電源線30a
及びアース線30bと、この電源線30a及びアース線
30bの両端にそれぞれ接続された固定側コネクタ40
a、可動側コネクタ40bとから構成されている。
【0014】前記パネル本体10は、図1(a)、
(b)及び図2(a)に示すように、表面に突板等の表
面化粧材(図示せず)が貼着された、3プライ合板また
は5プライ合板等の木質板からなるパネル基材11と、
このパネル基材11の裏面側に形成された嵌合凹部11
aに嵌め込まれる、ウレタン発泡シート等の断熱材によ
って形成された裏板16a、16bとから構成されてお
り、パネル基材11の表面には、長手方向に伸びる3本
の擬似溝12aが一定間隔で形成されていると共に、短
手方向に伸びる複数本の擬似溝12bがランダムな位置
に形成されている。
【0015】パネル基材11の端面には、図1(a)、
(b)及び図3(a)に示すように、実結合するための
雄実部13aまたは雌実部13bが形成されており、パ
ネル基材11の裏面側には、嵌合凹部11aの内側に面
状発熱体20を収容するためのヒータ収容凹部11bが
形成されている。
【0016】また、パネル基材11の裏面側には、図2
(a)に示すように、その長辺部分に前記固定側コネク
タ40a及び可動側コネクタ40bをそれぞれ収容する
ための固定側コネクタ収容凹部14a及び可動側コネク
タ収容凹部14bが形成されていると共に、電源線30
a及びアース線30bが横断する部分に両コネクタ収容
凹部14a、14bを結ぶ浅い連結溝15が形成されて
いる。図1(a)、(b)及び図3(c)に示すよう
に、固定側コネクタ40aは、固定側コネクタ収容凹部
14a内に収容された状態で固定設置されるが、可動側
コネクタ40bは、パネル基材11から引出可能に可動
側コネクタ収容凹部14b内に収容されるようになって
いる。
【0017】可動側コネクタ40bをパネル基材11か
ら引出可能に収容する可動側コネクタ収容凹部14bに
は、図2(a)及び図3(b)、(c)に示すように、
その上面に、門型の補強板17が固着されており、この
補強板17によって可動側コネクタ収容凹部14bの上
面が完全に覆われている。この補強板17は、アルマイ
ト仕上げ(絶縁処理済み)のアルミニウムによって形成
されており、図5に示すように、可動側コネクタ収容凹
部14bの上面を覆う本体部17aと、この本体部17
aの両側縁から垂下した垂下部17b、17cとから構
成されている。
【0018】可動側コネクタ収容凹部14bは、電源線
30a及びアース線30bの一部を屈曲させた状態でコ
ネクタ40bと共に収容しなければならないので、図2
(a)、図3(c)に示すように、固定側コネクタ収容
凹部14aに比べてその幅及び奥行きが大きくなってい
る。
【0019】前記面状発熱体20は、図2(b)に一点
鎖線で示すように、発熱部分21が二分割されており、
二分割された発熱部分21間の非発熱部分に、固定側コ
ネクタ40a及び可動側コネクタ40bがそれぞれ接続
された電源線30a及びアース線30bが予め結線され
た状態で配設されている。なお、この面状発熱体20に
は、表面側にアルミニウム箔等からなる熱伝導性の良好
な均熱シート(図示せず)が予め貼着された状態で、合
成樹脂フィルムによってラミネートされている。
【0020】この面状発熱体20の裏面側には、図2
(c)及び図3(a)、(b)に示すように、発熱部分
21を覆うように、一定の間隔を開けた状態で裏板16
a、16bが予め貼着されており、裏板16a、16b
の間に、電源線30a及びアース線30bが収容される
ようになっている。
【0021】このように、裏板16a、16bが貼着さ
れた面状発熱体20をパネル基材11の裏面側に形成さ
れたヒータ収容凹部11bに収容すると、裏板16a、
16bがパネル基材11に形成された嵌合凹部11aに
嵌め込まれるようになっており、ヒータ収容凹部11b
に収容される面状発熱体20は、接着剤を介してヒータ
収容凹部11bの上面に接着固定されている。
【0022】以上のように構成された床暖房パネル10
は、パネル基材11のヒータ収容凹部11bを閉塞する
裏板16a、16bをウレタン発砲シート等の断熱材に
よって形成するようにしたため、ヒータ収容凹部11b
に収容された面状発熱体20からパネル基材11の裏面
側への熱放出が防止され、パネル基材11の表面側を効
率よく加熱することができる。
【0023】従って、この床暖房パネル1を用いて床暖
房フロアを施工する場合、図6に示すように、捨貼合板
等からなる床下地材Bの上に床暖房パネル1を直接敷設
することができるので、従来の床暖房パネルのように、
床下地材の上に断熱性シート等の断熱材を別途敷設する
必要がなく、床暖房フロアを効率よく施工することがで
きると共に施工コストの削減を図ることができる。
【0024】また、この床暖房パネル1を用いて床暖房
フロアを施工する場合は、上述したように、床下地材B
の上に断熱性シートを別途敷設する必要がないので、断
熱性シートの厚み分だけ床暖房フロアの仕上げ高さを低
くすることができるという効果もある。
【0025】また、この床暖房パネル1は、一般的に軽
量である断熱材によって裏板16a、16bが形成され
ているので、MDF等の木質材によって裏板が形成され
ている従来の床暖房パネルに比べて、裏板16a、16
bの重量が小さくなり、床暖房パネル1全体の軽量化を
図ることができる。
【0026】特に、この床暖房パネル1は、裏板16
a、16bが面状発熱体20の裏面側に予め貼着されて
いるので、面状発熱体20をパネル基材11のヒータ収
容凹部11bに収容する際、面状発熱体20をパネル基
材11のヒータ収容凹部11bに接着固定することによ
って、面状発熱体20の収容作業と裏板16a、16b
の取付作業とを同時に行うことができるので、床暖房パ
ネル1を効率よく製造することができる。
【0027】なお、上述した実施形態では、断熱材によ
って形成された裏板16a、16bを面状発熱体20の
裏面側に予め貼着しているが、これに限定されるもので
はなく、面状発熱体20をパネル基材11のヒータ収容
凹部11bに収容した後、裏板16a、16bをパネル
基材11の嵌合凹部11aに嵌め込んで接着固定するこ
とも可能である。
【0028】また、上述した実施形態では、電気ヒータ
として自己温度制御特性を有する面状発熱体20を使用
しているが、これに限定されるものではなく、線ヒータ
を使用することも可能である。その場合は、裏板16
a、16bの表面側に、所定のヒータパターンに沿って
布線した状態で線ヒータを接着固定しておくことが望ま
しい。
【0029】また、上述した実施形態では、2枚の裏板
16a、16bによって、電源線30a及びアース線3
0bの横断領域を除いたヒータ収容凹部11bの略全領
域を閉塞するようにしているが、これに限定されるもの
ではなく、1枚の裏板によって、ヒータ収容凹部11b
の全領域を完全に閉塞することも可能である。
【0030】また、上述した実施形態は、パネル本体1
0が長方形状の床暖房パネルであるが、本発明の床暖房
パネルは、こういった形状に限定されるものではなく、
パネル本体が雁行形状の床暖房パネルについても適用す
ることができることは言うまでもない。
【0031】また、上述した実施形態では、アルミニウ
ム製の補強板17を使用しているが、アルミニウム以外
の金属や合成樹脂によって形成された補強板を使用する
こともでき、垂下部17b、17cを省略することも可
能である。ただし、垂下部17b、17cを設けること
によって、補強板17の強度が向上することはいうまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる床暖房パネルの一実
施形態を示す平面図、(b)は同上の床暖房パネルを示
す裏面図である。
【図2】(a)は同上の床暖房パネルにおけるパネル基
材を示す裏面図、(b)は同上の床暖房パネルにおける
面状発熱体を示す平面図、(c)は同上の面状発熱体の
裏面側に固着された裏板を示す裏面図である。
【図3】(a)は図1(a)のX−X線に沿った断面
図、(b)は図1(a)のY−Y線に沿った断面図、
(c)は図1(a)のZ−Z線に沿った断面図である。
【図4】同上の床暖房パネルにおける可動側コネクタを
可動側コネクタ収容凹部に収容した状態を示す端面図で
ある。
【図5】同上の床暖房パネルに使用される補強板を示す
斜視図である。
【図6】同上の床暖房パネルを用いた床暖房フロアの施
工方法を示す断面図である。
【図7】(a)は従来の床暖房パネルを示す平面図、
(b)は同上の床暖房パネルを示す裏面図である。
【図8】(a)は同上の床暖房パネルを示す部分断面
図、(b)は同上の床暖房パネルを示す部分分解断面図
である。
【図9】(a)、(b)は同上の床暖房パネルを用いた
床暖房フロアの施工方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床暖房パネル 10 パネル本体 11 パネル基材 14a 固定側コネクタ収容凹部 14b 可動側コネクタ収容凹部 16a、16b 裏板 17 補強板 20 面状発熱体 30a 電源線 30b アース線 40a 固定側コネクタ 40b 可動側コネクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面側にヒータ収容凹部が形成されたパ
    ネル基材と、 前記ヒータ収容凹部に収容される電気ヒータと、 前記ヒータ収容凹部に前記電気ヒータが収容された状態
    で、前記ヒータ収容凹部を閉塞する裏板とを備えた床暖
    房パネルにおいて、 前記裏板を断熱材によって形成したことを特徴とする床
    暖房パネル。
  2. 【請求項2】 前記裏板と前記電気ヒータとが予め固着
    されている請求項1に記載の床暖房パネル。
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