JP2000205585A - 折り畳み式ヒ―タ―パネル - Google Patents

折り畳み式ヒ―タ―パネル

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JP2000205585A
JP2000205585A JP11010116A JP1011699A JP2000205585A JP 2000205585 A JP2000205585 A JP 2000205585A JP 11010116 A JP11010116 A JP 11010116A JP 1011699 A JP1011699 A JP 1011699A JP 2000205585 A JP2000205585 A JP 2000205585A
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Japan
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panel
heater
shaped
heaters
foldable
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JP11010116A
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English (en)
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Ko Tanaka
絋 田中
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NIPPON KOSUMOTEKKU KK
Original Assignee
NIPPON KOSUMOTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の凹凸が少なく、施工性や安全性に優
れ、特に床暖房に適したヒーターパネルを提供すること
である。 【解決手段】 少なくと面状の電熱ヒーター(24)と
板状断熱材(22)とが重層されてなるパネル状ヒータ
ー12が、折り畳み自在に2個以上連結されたヒーター
パネル10であって、連結部16、18を挟んで隣接す
るパネル状ヒーター12端部のそれぞれに、互いに対向
する位置関係で切り欠き部20が設けられ、ヒーターパ
ネル10が折り畳まれた時に、パネル状ヒーター12間
を繋ぐ電源線(30)が切り欠き部20に収容可能な折
り畳み式ヒーターパネル10とされることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパネル状の電熱ヒー
ターに関し、特に、折り畳み式の床暖房用ヒーターパネ
ルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】床暖房は、足元から効
率よく身体を温めることができ、安全で室内空気の汚染
もないことから、高齢化社会を迎えた近年、広く普及す
る動きになってきた。電気式床暖房は温水式床暖房等と
較べ、ボイラー等の据え付け場所が要らないし、工事が
比較的簡単なため納期が短いなどの特徴があるが、さら
に広く普及していくためには次のような課題の解決が待
たれている。
【0003】すなわち、一般住宅における電気式床暖房
の場合、床下に数枚のパネル状電熱ヒーターを敷設・固
定し、その上に木質系仕上げ材や畳、あるいはカーペッ
ト等を敷きつめるのが一般的であるが、いずれの方法
も、電気工事の経験とか特殊な技術が必要とされ、専門
の施工業者が行っている。このため、施工費用が高くな
り床暖房普及の障害となっている。とりわけ、パネル状
電熱ヒーター間の電源線の接続、過剰発熱防止用のサー
モスタット及び温度ヒューズの接続、温度制御用のセン
サーの接続等々を、パネル状電熱ヒーターの限られた厚
みの中で行うことは、小型の配線用金具が市販されてい
ないため非常に難しいことである。また、漏電や火事な
どのトラブルを避けるため、確実な配線や結線が行われ
なければならない。
【0004】これら施工性の問題を解決するため、パネ
ル状ヒーターを折り畳み自在に互いに連結して予め一体
化しておき、連結作業を省略しようとする提案がある。
例えば、図14に示されるヒーターパネル50は、4枚
のパネル状ヒーター52が互いに連結部材54によって
連結されているので、保管時や運搬時には畳んでおき、
施工時に延展して敷設される。パネル状ヒーター52内
には、電源線、サーモスタット、温度ヒューズ、温度制
御用のセンサー等が予め埋設・配線されており、パネル
状ヒーター52間にも予め配線されているので、施工時
の接続作業が不要となる。また、ヒーターパネル50は
工場で製造されて確実な配線や結線が行われるので、安
全性が向上する。
【0005】しかしながら本提案においては、折り畳み
式のヒーターパネル50を延展して施工する時に、パネ
ル状ヒーター52間を繋ぐ電線が弛んで飛び出し、施工
時、ヒーターパネル50表面に凹凸が生じて平滑性が損
なわれるという問題が新たに発生した。すなわち、図1
5(a)に示されるように、ヒーターパネル50が畳ま
れた状態の連結部58では、電線56がループ状に曲が
って外部にはみだしているが、施工時に延ばされて敷設
される時には、同図(b)に示されるように、はみ出し
ていた分の電線56がヒーターパネル50の表面から突
出した状態になり表面の平滑性を著しく損ねてしまう。
【0006】折り畳み時電線56がループ状に外部には
みだす量は、主に電線56の太さと曲げ剛性に依存す
る。太い電線56を急角度に曲げようとすれば電線56
が傷んでしまうので、比較的大きな径のループにせざる
をえない。また、曲げ剛性が大きな電線56では当然大
きな径のループになる。電源線、サーモスタットや温度
ヒューズや温度制御用センサー等の配線、の中で最も太
く高剛性なのは電源線であるから、電源線の突出を防止
する対策が最も必要とされる。
【0007】また、折り畳み時に電線56がループ状に
外部にはみ出すことの別な問題は、保管時や運搬時に、
このはみ出し部分が他の物と接触して損傷する原因とな
ることである。上述したように、ヒーターパネルでは漏
電や断線に対し万全の対策が講じられなければならな
い。折角工場内で配線や結線が確実に行われたのに、使
用されるまでの取扱で損傷するようなことがあってはな
らない。
【0008】そこで本発明者は、組み立てや施工が容易
で、表面の平滑性に優れ、保管時や運搬時に損傷しにく
い、特に床暖房に有用な電熱のヒーターパネルについて
鋭意研究を重ねた結果本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る折り畳み式
ヒーターパネルの要旨とするところは、少なくとも面状
の電熱ヒーターと板状断熱材とが重層されてなるパネル
状ヒーターが、折り畳み自在に2個以上連結されたヒー
ターパネルであって、パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線
の端が位置するパネル状ヒーター端部に、切り欠き部又
は溝が設けられたことにある。
【0010】さらに、かかる折り畳み式ヒーターパネル
において、パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線の両端が位
置するパネル状ヒーター端部のそれぞれに、互いに対向
する位置関係で切り欠き部が設けられ、ヒーターパネル
が折り畳まれた時に、電源線が切り欠き部に収容可能と
されたことにある。
【0011】さらに、かかる折り畳み式ヒーターパネル
において、温度制御用部品に結線されてパネル状ヒータ
ー間を繋ぐ電線類が、電源線と共に切り欠き部に収容可
能とされたことにある。
【0012】さらにまた、かかる折り畳み式ヒーターパ
ネルが延展された時に、折り畳み連結部を挟んで隣接す
る板状断熱材端部間が、30mm以下の間隔とされたこ
とにある。
【0013】また、本発明に係る折り畳み式ヒーターパ
ネルの別の要旨とするところは、少なくとも面状の電熱
ヒーターと板状断熱材とが重層されてなるパネル状ヒー
ターが、2個以上連結されたヒーターパネルであって、
パネル状ヒーター間の連結が、折り畳み自在の固い連結
部材を用いて10mm以上の間隔とされたことにある。
【0014】さらに、これら折り畳み式ヒーターパネル
が床暖房用とされたことにある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る折り畳み式ヒ
ーターパネルの実施の形態を図面に基づいて詳しく説明
する。
【0016】図1は、本発明に係る折り畳み式ヒーター
パネルの一例を示し、4個のパネル状ヒーター12が連
結部材14で連結され、屏風状に折り畳み自在とされた
ヒーターパネル10である。蝶番14で連結される連結
部16や18を挟む各パネル状ヒーター12の端部に
は、その対向する位置のそれぞれに1個ずつの切り欠き
部20が設けられていて、パネル状ヒーター12間を繋
ぐ電源線や、温度制御用のセンサー等を接続する各種電
線類(図中省略)がその中に収められている。
【0017】図2は、図1に示される折り畳み式ヒータ
ーパネル10が延展された時の、連結部16を拡大して
示す上面図である。また、図3と図4は切り欠き部20
を拡大して示す説明図であり、図3は断面図、図4は斜
視図である。パネル状ヒーター12は、面状の電熱ヒー
ター24と板状断熱材22とが重層されて構成され、連
結部材14により間隔Lで互いに連結されている。ま
た、切り欠き部20がパネル状ヒーター12を断面コの
字形で上下に貫通する形状に形成されており、切り欠き
部20に続けて溝28が設けられている。面状の電熱ヒ
ーター24と板状断熱材22とは、本例のように全面に
わたって重層されてもよいし、板状断熱材22の一部を
避けて重層されてもよい。
【0018】図5に示されるように、板状断熱材22の
表面には、パネル状ヒーター12に予め配線又は配設さ
れる電源線、サーモスタット、温度ヒューズ、温度制御
用のセンサー、及びこれらを結ぶ配線等を埋設するため
の溝26が設けられている。パネル状ヒーター12間を
繋ぐための電線類は、溝26に連続して設けられた溝2
8に収められて切り欠き部20に導かれるので、パネル
状ヒーター12の表面に突出しない。したがって、突起
のない滑かな表面のパネル状ヒーター12が得られる。
【0019】パネル状ヒーター12どうしを折り畳み自
在に連結する連結方法は特に限定されない。例えば、皮
革、ゴムシート、プラスチックのシートやフィルム、厚
地の紙、布帛類等が連結部材14として用いられ、パネ
ル状ヒーター12間を跨いで張りつけられる。あるい
は、蝶番、リングとフックとの係合、等々の種々の手段
を採用できる。
【0020】本発明の特に有用な実施態様によれば、パ
ネル状ヒーター12間を繋ぐ電源線は、ヒーターパネル
10が折り畳まれた時に切り欠き部に収容可能とされ
る。ここでいう収容可能とは、無応力下で電源線の全て
が収容されることは勿論、応力を受けて押し込まれなが
らも屈折しない状態で電源線の全てが収容されることも
含む。また、電源線は各パネル状ヒーター12に配設さ
れたヒーターに電力を供給する電線である。図6(a)
に示されるように、ヒーターパネル10が支点31を軸
にして折り畳まれた時、パネル状ヒーター12間を繋ぐ
電源線30は、両側のパネル状ヒーター12のそれぞれ
に設けられた2個の切り欠き部20、21が重なって形
成される空間内でループ状に曲げられて収容される。そ
のためには、切り欠き部20、21は、折り畳み部を挟
んで対向する位置関係で設けられていなければならな
い。同図(b)はヒーターパネル10が延展された状態
を示す。2個の切り欠き部20、21が隣接して形成さ
れる空間は、折り畳み時の、切り欠き部20、21が重
なって形成される空間と同容積なので、電源線30をこ
の空間内に収容することが可能であり、電源線30をヒ
ーターパネル10の表面から突出しないようにできる。
【0021】本発明によれば、折り畳み式ヒーターパネ
ルを折り畳んで保管したり運搬したりする時に、折り畳
み部から電源線30が露出していないので、他のものと
接触したりして損傷することがなくなる。また、床暖房
施工時に延展・敷設されたヒーターパネル10の表面は
電源線30の突出による凹凸がなく滑らかなので、床材
をスムーズに張ることができ、綺麗な床面に仕上げられ
る。
【0022】図7は電熱ヒーター24側を接し支点31
を軸にして畳まれる時の折り畳み部を示す。同図(a)
に示されるように、電源線30が折り畳み時に切り欠き
部20、21に収容可能とされれば、同図(b)に示さ
れるように、延展時にも切り欠き部20、21に収容可
能であり、平滑な表面のヒーターパネル10として施工
できる。
【0023】切り欠き部20の大きさや形状は、少なく
とも電源線30がはみ出さないように、電源線30の性
状に基づいて設計される。上述したように、電源線30
は使用される他の電線等より太くて曲げ剛性が大きいた
め、切り欠き部20に最も収容しにくい電線である。し
たがって、電源線30が収容できる切り欠き部20が設
けられれば他の電線を一緒に纏めて収容することも可能
であるし、また、他の細い電線なら、切り欠き部20を
介さなくても、パネル状ヒーター12間の間隙に押し込
んでヒーターパネル10の表面から出ないようにするこ
とも可能である。
【0024】図8に示されるように、切り欠き部20は
パネル状ヒーター12を上下に貫いて設けられるが、パ
ネル状ヒーター12の端面からみた切り欠き部20の幅
Wは、少なくとも電源線30の幅より大きくなければな
らなし、その奥行きDは、電源線30の長さや太さや曲
げ剛性に基づいて定められる。電源線30の長さが最も
短くなるのは、図9に示されるように、パネル状ヒータ
ー12が互いに密接して連結され、電源線30が真っ直
ぐ伸びて配線される時である。
【0025】しかしながら、本発明は上述した例に限定
されず、種々の形状の切り欠き部又は溝を設けて実施さ
れるものである。パネル状ヒーター12間を繋ぐ電源線
30の端が位置する部分に切り欠き部又は溝が設けら
れ、少なくとも電源線30の一部を収容できれば、ヒー
ターパネル10が延展された時の電源線30の突出を従
来より低くし、凹凸の少ないヒーターパネル10として
施工できるようになる。図10に示される例では、折り
畳み部を挟む2個のパネル状ヒーター12の端部のそれ
ぞれに、互いに対向して2個の溝32が設けられてい
て、延展時にはみ出したループ状の電源線30を横に倒
して溝32に押し込むことにより、電源線30の突出が
抑えられている。また、図11に示される例では、片側
のパネル状ヒーター12の端部に設けられた1個の溝3
2に、延展時にはみ出したループ状の電源線30が横に
倒されて押し込まれている。
【0026】本発明の特に好ましい別の実施態様では、
温度センサー等の温度制御部品と結線した電線類を、電
源線30と共に、纏めて収容できる大きさの切り欠き部
20とされる。上述したように、温度制御用センサー等
と結線した電線類は比較的細く低剛性であるため容易に
曲げられ、切り欠き部20に収容しなくてもヒーターパ
ネル10の表面からあまり突出しないようにできる。し
かしながら、電源線30と共に切り欠き部20内に収容
すれば、配線や結線の手間が省かれ、保管や運搬時の損
傷発生が低減される効果がある。
【0027】またさらに、本発明の特に好ましい別の実
施態様では、ヒーターパネル10の延展時において、折
り畳み連結部16、18を挟んで隣接するパネル状ヒー
ター12間が、30mm以下の間隔とされる。間隔が3
0mm以上であれば、カーペット等の比較的柔らかい床
材の表面に、目視的あるいは触感的に、パネル状ヒータ
ー12間の間隙が凹部となって写り出るので好ましくな
い。また、間隔が広ければ電源線30等をその間隙に押
し込むことも可能なので、切り欠き部20を設ける効果
が薄くなる。パネル状ヒーター12間の間隔が狭いほ
ど、本発明の効果が高く発揮されるのである。
【0028】しかしながら、ヒーターパネル10の上に
合板下地や床板等の固い板状物が敷設される床暖房工法
では、パネル状ヒーター12間の間隙の影響が床表面に
現れなくなるので、パネル状ヒーター12間の間隙を比
較的広くしても実用できる場合がある。本発明の別の実
施態様では、パネル状ヒーター間の連結が、折り畳み自
在の固い連結部材を用いて10mm以上の間隔とされ
る。折り畳み自在の固い連結具とは、例えば蝶番のよう
に、一方向に折り畳み自在であるが、他の方向には容易
に変形しない高剛性の材質からなる連結部材を意味す
る。固い連結部材を用いることによって、パネル状ヒー
ター12間の距離が一定に保たれ、ヒーターパネル10
の全体寸法を設定された大きさにコントロールできるよ
うになる。パネル状ヒーター12が10mm以上の間隔
で連結されていれば、この間隙に電源線30等の電線類
を収めることができるので、電線類を突出させずに滑ら
かな表面のヒーターパネル10として敷設できる。
【0029】図12は、本実施態様の一例を示すもので
あり、パネル状ヒーター12どうしが、間隔Lで蝶番3
6により連結されている。パネル状ヒーター12の端部
には、電源線30を収容するための溝や切り欠き部が設
けられていない。ヒーターパネル10が延展して敷設さ
れる時には、図13に示されるように、パネル状ヒータ
ー12間の間隙34に電源線30が曲げて収められる。
【0030】本発明の折り畳み式ヒーターパネル10
は、床暖房や壁暖房、あるいは、移動可能な屏風式や衝
立式の暖房具等々に使用されるが、特に床暖房に有用で
ある。通常、床暖房は大面積で施工されるので、パネル
状ヒーター12を連結する作業が多い。また、滑らかな
床面に仕上げなければならない。本発明の折り畳み式ヒ
ーターパネル10によれば、パネル状ヒーター12が予
め連結されているのでパネルの連結や、電気配線・結線
の作業が不要であり、パネル状ヒーター12間を繋ぐ電
源線等を切り欠き部に収めて凹凸のない平滑な表面のヒ
ーターパネル10として施工できるので、その上に木質
系仕上げ材や畳、あるいはカーペット等の床材を敷きつ
めることにより、優れた仕上がりの暖房床面が得られ
る。電熱ヒーターから床材への熱伝達を促進するため、
金属板や金属箔等々の熱伝導性に優れた材料を電熱ヒー
ター24と床材との間に配設することも有効な手段であ
る。
【0031】本発明は上述の説明に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、電熱ヒーター、
板状断熱材等の材質や形状、電熱ヒーターと板状断熱材
との重層方法、パネル状ヒーター、ヒーターパネル等の
構成や形状や付属品等につき、当業者の知識に基づき種
々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るもの
である。
【0032】本発明の実施例を以下に詳しく説明する。
【0033】実施例1 図1に示されるのと同様の床暖房用の折り畳み式ヒータ
ーパネル10を製作した。ヒーターパネル10は、粘着
テープからなる連結部材14により、4枚のパネル状ヒ
ーター12が屏風状に折り畳めるように連結されてい
て、延展された時には、パネル状ヒーター12どうしが
密着するようにされている。各パネル状ヒーター12
は、連結される側の長さが136cm、幅が76cm、
厚さが12mmであった。また、板状断熱材22は樹脂
板であり、電熱ヒーターのヒーター容量は240W/m
2 であった。切り欠き部20は連結部16、18を挟む
パネル状ヒーター12の端部それぞれに1個ずつ設けら
れている。また、その形状は図2、図3、図8に示され
るのと同様であり、コの字形断面をして電熱ヒーター2
4と板状断熱材22を貫通していて、幅Wは2cm、奥
行きDは2cmであった。
【0034】それぞれのパネル状ヒーター12には、電
熱ヒーター24の他、サーモスタットと温度ヒューズと
温度制御用のセンサーとが配設されており、また、温度
制御用センサーと結線した電線が電源線30と共に配線
されている。電線は、図5に示されるのと同様の溝2
6、28に埋設されて切り欠き部20に導かれ、電源線
30と一緒に纏められて、パネル状ヒーター12間を跨
いでいる。電源線30は太さ8mmであり、電線と共に
纏められた太さは略12mmであった。
【0035】本例の折り畳み式ヒーターパネル10によ
れば、折り畳まれた時には、図6(a)、図7(a)に
示されるのと同様に、切り欠き部20、21に全ての電
線類を収容することができて、折り畳み部から電線がは
み出してないため、他の物と接触して損傷したりするこ
とがなく安全に保管でき運搬できた。また、延展された
時は、図6(b)、図7(b)に示されるのと同様に、
切り欠き部20、21に全ての電線類を収容することが
できて、連結部から電線が突出してないため、全体とし
て表面が滑らかな床暖房用ヒーターパネル10として敷
設できた。
【0036】
【発明の効果】本発明に係わる折り畳み式ヒーターパネ
ルによれば、パネル状ヒーターが予め連結されているの
でパネルの連結や、電気配線・結線の作業を省略でき
る。また、パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線の端に切り
欠き部又は溝が設けられていて、ヒーターパネルが延展
された時に、電源線の少なくとも一部をこれら切り欠き
部又は溝に収容できるので、従来より凹凸の少ない平滑
な表面のヒーターパネルとして施工できる。
【0037】さらに、パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線
の両端に互いに対向する位置関係で切り欠き部が設けら
れ、折り畳み式ヒーターパネルが折り畳まれた時に、電
源線の全てが切り欠き部に収容可能とされれば、電源線
が外にはみ出さないので、保管したり運搬したりする時
等に電源線が他の物と接触して損傷したりしなくなり、
漏電や断線等のトラブル発生を防げる。また延展時に
は、切り欠き部内に電源線の全部を収容できるので、さ
らに表面平滑性が改善されたヒーターパネルとして施工
できる。
【0038】さらに、パネル状ヒーター間を繋ぐ、温度
制御部品に結線された電線が、電源線と共に切り欠き部
に収容可能とされれば、配線や結線の手間が省かれ、保
管や運搬時の損傷発生が低減される効果がある。
【0039】さらにまた、ヒーターパネルが延展された
時に、折り畳み連結部を挟んで隣接するパネル状ヒータ
ー間が、30mm以下の間隔とされれば、電源線の突出
がなくてパネル状ヒーター間の間隙が狭い、全体として
凹凸の少ないヒーターパネルが得られる。
【0040】また、本発明に係わる折り畳み式ヒーター
パネルの別な実施態様によれば、パネル状ヒーター間の
連結が、折り畳み自在の固い連結部材を用いて10mm
以上の間隔とされるので、電源線等をパネル状ヒーター
間の間隙に収め、その上に合板下地や床板材を敷設する
ことにより、滑らかな表面の暖房床面を施工できる。ま
た、固い連結部材を用いているので、パネル状ヒーター
間が一定間隔に保たれ、ヒーターパネル全体の寸法を精
度良くコントロールできる。
【0041】またさらに、本発明に係わる折り畳み式ヒ
ーターパネルが床暖房用に用いられれば、大面積の施工
が多い床暖房工事で特に負担となる、パネルの連結や電
気配線・結線の作業が省略される。また、床暖房の施工
で特に大切な床面の仕上げに関し、パネル状ヒーター間
を繋ぐ電源線等を切り欠き部や溝に収めて凹凸のない平
滑な表面のヒーターパネルとして施工できるので、その
上に木質系仕上げ材や畳、あるいはカーペット等の床材
を敷きつめることにより、平面性、平滑性に優れた暖房
床面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み式ヒーターパネルの一例
を細部を省略して示す斜視図である。
【図2】本発明に係り、図1に示される連結部を示す上
面図である。
【図3】本発明に係り、図2に示される切り欠き部を拡
大して示すA−A断面図である。
【図4】本発明に係り、図3に示される切り欠き部を示
す斜視図である。
【図5】本発明に係り、パネル状ヒーターの一例を模式
的に示す斜視図である。
【図6】本発明に係り、パネル状ヒーター連結部の一例
を模式的に示す断面図であり、同図(a)は連結部が畳
まれた状態、同図(b)は連結部が延展された状態を示
す。
【図7】本発明に係り、パネル状ヒーター連結部の他の
一例を模式的に示す断面図であり、同図(a)は連結部
が畳まれた状態、同図(b)は連結部が延展された状態
を示す。
【図8】本発明に係り、切り欠き部の形状を模式的に説
明する斜視図である。
【図9】本発明に係り、パネル状ヒーター連結部の他の
一例を模式的に示す断面図であり、同図(a)は連結部
が畳まれた状態、同図(b)は連結部が延展された状態
を示す。
【図10】本発明に係り、パネル状ヒーターの端部に設
けられる溝の一例を模式的に説明する斜視図である。
【図11】本発明に係り、パネル状ヒーターの端部に設
けられる溝の他の一例を模式的に説明する斜視図であ
る。
【図12】本発明に係る折り畳み式ヒーターパネルの他
の一例を説明するものであり、パネル状ヒーター間の連
結部を拡大して示す側方断面図である。
【図13】本発明に係り、図12に示されるパネル状ヒ
ーター間の連結部間隙に、電源線が収められた状態を示
す斜視図である。
【図14】従来例に係る折り畳み式ヒーターパネルの一
例を細部を省略して示す斜視図である。
【図15】従来例に係り、パネル状ヒーター連結部の一
例を模式的に示す断面図であり、同図(a)は連結部が
畳まれた状態、同図(b)は連結部が延展された状態を
示す。
【符号の説明】
10、50:ヒーターパネル 12、52:パネル状ヒーター 14、54:連結部材 16、18、58:連結部 20:切り欠き部 22、62:板状断熱材 24、60:電熱ヒーター 26、28、32:溝 30:電源線 31:支点 34:パネル状ヒーター間の間隙 36:蝶番 56:電線 L:パネル状ヒーター間の距離 W:切り欠き部の幅 D:切り欠き部の奥行き

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも面状の電熱ヒーターと板状断
    熱材とが重層されてなるパネル状ヒーターが、折り畳み
    自在に2個以上連結されたヒーターパネルであって、該
    パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線の端が位置する該パネ
    ル状ヒーター端部に、切り欠き部又は溝が設けられたこ
    とを特徴とする折り畳み式ヒーターパネル。
  2. 【請求項2】 前記パネル状ヒーター間を繋ぐ電源線の
    両端が位置する該パネル状ヒーター端部のそれぞれに、
    互いに対向する位置関係で切り欠き部が設けられ、前記
    ヒーターパネルが折り畳まれた時に、該電源線が該切り
    欠き部に収容可能とされたことを特徴とする前記請求項
    1に記載する折り畳み式ヒーターパネル。
  3. 【請求項3】 温度制御用部品に結線されて前記パネル
    状ヒーター間を繋ぐ電線類が、前記電源線と共に、前記
    切り欠き部に収容可能とされたことを特徴とする前記請
    求項1又は請求項2に記載する折り畳み式ヒーターパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 ヒーターパネルが延展された時に、折り
    畳み連結部を挟んで隣接する前記パネル状ヒーター間
    が、30mm以下の距離とされたことを特徴とする前記
    請求項1乃至請求項3に記載する折り畳み式ヒーターパ
    ネル。
  5. 【請求項5】 少なくとも面状の電熱ヒーターと板状断
    熱材とが重層されてなるパネル状ヒーターが、2個以上
    連結されたヒーターパネルであって、該パネル状ヒータ
    ー間の連結が、折り畳み自在の固い連結部材を用いて1
    0mm以上の間隔とされたことを特徴とする折り畳み式
    ヒーターパネル。
  6. 【請求項6】 前記ヒーターパネルが床暖房用であるこ
    とを特徴とする前記請求項1乃至請求項5に記載する折
    り畳み式ヒーターパネル。
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