JP2001355330A - 床暖房用木質系仕上材 - Google Patents

床暖房用木質系仕上材

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JP2001355330A
JP2001355330A JP2000178937A JP2000178937A JP2001355330A JP 2001355330 A JP2001355330 A JP 2001355330A JP 2000178937 A JP2000178937 A JP 2000178937A JP 2000178937 A JP2000178937 A JP 2000178937A JP 2001355330 A JP2001355330 A JP 2001355330A
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plate
wood
base plate
finishing material
floor heating
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Susumu Tsukada
将 塚田
Masanao Yamanaka
政直 山中
Hisao Hitomi
久男 人見
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房により乾燥収縮し、割れや仕上材同士の
間に隙間が発生するのを防止する。 【解決手段】 1枚又は複数枚の木質系板材を積層した
台板1の一方の面2に1枚又は複数枚の木質系板材より
成る表面板4を貼り付けた床暖房用木質系仕上材におい
て、前記表面板4の繊維方向と少なくとも台板1の表面
板4と貼り合わされる面の繊維方向とが交差するように
配置し、前記表面板4には樹脂を含浸してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床暖房用木質系
仕上材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の床暖房の構造としては、図5に示
すように、コンクリートスラブ等の床基盤10上に支持
脚101で支持された床下地パネル100を並べ、この
パネル100上に捨張材102を設け、この捨張材10
2上に断熱材103を設け、この断熱材103に温水パ
イプ104を埋め込み、これら温水パイプ104と接触
するように均熱シート(アルミシートなど)105を設
け、この均熱シート105上に仕上材106を設けてい
た。そして、床の周囲に断熱材103の厚みに相当する
空間ができてしまうので、この空間に木根太107を設
けた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記仕上材106は、
材料が木質系の場合、暖房の熱により乾燥収縮し、亀裂
や割れ、あるいは仕上材106同士の間に隙間が発生し
ていた。また、仕上材106同士は実矧結合であったた
め、釘を実とみぞの個所から斜めに打ち込んで床下地に
固着する方法がとられ、そのために仕上材106間に隙
間が発生し易いものであった。
【0004】そこで、この発明は、暖房により乾燥収縮
し、割れや仕上材同士の間に隙間が発生するのを防止し
た床暖房用木質系仕上材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、1枚又は複数枚の木質系板材を積層し
た台板の一方の面に1枚又は複数枚の木質系板材より成
る表面板を貼り付けた床暖房用木質系仕上材において、
表面板の繊維方向と少なくとも台板の表面板と貼り合わ
される面の繊維方向とが交差するように配置し、表面板
には樹脂を含浸してあるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
【0007】図1に示す実施例においては、5枚の木質
系板材を積層した台板1の上に複数枚の小巾長尺の小片
からなる表面板4を貼り付けて木質系の仕上材を構成し
てある。そして、表面板4の繊維方向と少なくとも台板
1の一方の面2の繊維方向とは交差するように配置して
ある。また、表面板4には樹脂を含浸してある。図1に
示す実施例では、表面板4の繊維方向は図面上A−B方
向とし、台板1の一方の面2の繊維方向はa−bの方向
とした。なお、台板1自体の反りが生じないよう、台板
1の反対の面3の繊維方向もa−b方向とした。なお、
台板1は単板、すなわち1枚の木質系板材であってもよ
い。
【0008】図1の実施例では長手方向の側面に相欠き
加工を施し、細長い突起10が隣接する仕上材の溝11
に嵌合する。また、溝11の上側には実12を形成して
あり、この実12は隣接する仕上材の細長い突起10上
に形成された小孔13に嵌まり込む。この図1に示すよ
うな仕上材を床下地上に固着するには、細長い突起10
の上から真っ直ぐに釘を打ち込むことができ、従来のよ
うに斜めに釘を打たなくてすむため、実矧結合させた後
に、仕上材同士の間に隙間が生じにくくなる。釘を突起
10の上から垂直に打ち込むためには、表面板4の端部
からの突起10の突出長は5〜30mm程度が好まし
い。より好ましくは10〜20mm程度である。
【0009】上記表面板4に含浸させる樹脂としては、
尿素系樹脂等が用いられる。含浸方法は、尿素系樹脂を
貯留したタンク内に表面板4をディッピングし、ディッ
ピング時は常温でかつ減圧状態で含浸する。含浸率は、
表面板4を100としたときの重量比で20〜120が
好ましい。なお、表面板4は、1枚の木質系板材で構成
する場合のみならず、複数枚を側面同士を貼り合わせて
1枚の板状にして構成される場合もあり、この場合には
1枚の板状にした後に樹脂に含浸させる。また、表面板
4と台板1との接着には、水性ビニルウレタン等のウレ
タン系、酢酸ビニル系、エポキシ系、EVA系等の接着
剤が使用できる。
【0010】図2は、図1に示す左側端部の拡大図であ
り、この仕上材の全体の厚みを21mmとし、表面板4
の厚みを3mm、台板1の厚みを18mmとした。図2
における符号Xの寸法は5mm以上とする。台板1を構
成する1枚1枚の木質系板材の単板の厚みは1〜6mm
とし、巾は20〜100mmが好ましい。厚みが1mm
未満であると積層するための貼り合わせ作業がしにくく
なり、6mmを超えると樹脂含浸が難しくなる。また、
巾が20mm未満であると作業性が悪くなり、100m
mを超えると伸縮や反りが生ずる。
【0011】図3及び図4に示す他の実施例は、表面板
4の配列を変え、長手方向及び巾方向に突起10を設け
たものを示す。そして、図4は図3におけるX−X′方
向の断面を示す。この突起10は、表面板4の端部から
15mm突出させてある。
【0012】前述した図1及び図2に示す実施例の仕上
材を複数枚床下地上に固着したものを103℃のオーブ
ンに7日間放置し、表面板4の割れの発生を観察した。
その結果表面板4には、割れも亀裂も発生しなかった。
また、仕上材同士の間に隙間も殆ど生じなかった。この
隙間の発生については、表面板4に樹脂を含浸しないも
のを用いたものと比較した結果、樹脂を含浸しない表面
板4では、0.5mm程度の隙間が生じたが、樹脂を含
浸した表面板4を用いた場合には0乃至0.2mmの隙
間が観察されたに過ぎない。
【0013】図1と同様の積層構造とし、仕上材同士の
結合は従来と同様の実矧構造とし、仕上材裏面の全面に
は接着剤を塗布し、床下地上に斜めに釘を打ち込んで固
着したものを比較例とし、図1に示す実施例において突
起10の真上から真っ直ぐに床下地に釘を打ち込み、先
の比較例と同様に裏面には接着剤を塗布して床下地上に
固着した実施例とを夫々60℃の熱板の上で30日間放
置した。その結果は、比較例では仕上材同士の隙間が
0.7mm生じ、実施例では最大0.2mmの隙間が観
察された。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1枚又は複数枚の木質系板材を積層した台板の一方
の面に1枚又は複数枚の木質系板材より成る表面板を貼
り付けた床暖房用木質系仕上材において、表面板の繊維
方向と少なくとも台板の表面板と貼り合わされる面の繊
維方向とが交差するように配置し、表面板には樹脂を含
浸してあるので、床暖房の熱により仕上材が乾燥収縮
し、表面板に亀裂や割れが入るのを防止することができ
る。また、仕上材同士の間の隙間も生じにくい。すなわ
ち、表面板の収縮が台板の貼り合わせ面の繊維方向との
関係によって抑制されることとなり、表面板の乾燥収縮
による亀裂や、痩せによる隙間などの発生を抑制するこ
とができる。さらに、台板を複数の板材の積層物とした
とき、各板材の夫々の繊維方向も交差させることによ
り、より一層表面板の亀裂や収縮を抑制することがで
き、隙間の発生も抑えられる。さらに、台板の長手方向
及び巾方向の少なくとも一方向の側面から延びた相欠き
の一方を構成する突起の延出長さは表面板の端部よりも
5〜30mm延出するようにしたものにあっては、この
突起に真上から釘を床下地に打ち込むことができ、仕上
材の床下地上への固着がより確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す斜視図。
【図2】図1の左側端部の拡大図。
【図3】他の実施例を示す平面図。
【図4】図3のX−X′断面図。
【図5】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 台板 4 表面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01C AK01D AK22G AK36C AK36D AK51G AK53G AK68G AP00A AP00B AP00C AP00D BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10C BA22 BA23 CB00 EJ82C EJ82D GB08 JK01 JK14 YY00A YY00B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚又は複数枚の木質系板材を積層した
    台板の一方の面に1枚又は複数枚の木質系板材より成る
    表面板を貼り付けた床暖房用木質系仕上材において、 前記表面板の繊維方向と少なくとも台板の表面板と貼り
    合わされる面の繊維方向とが交差するように配置し、 前記表面板には樹脂を含浸してあることを特徴とする床
    暖房用木質系仕上材。
  2. 【請求項2】 前記台板は複数枚の木質系板材を積層し
    て成ることを特徴とする請求項1に記載の床暖房用木質
    系仕上材。
  3. 【請求項3】 前記台板の一方の面と反対側の面とが同
    一の繊維方向となっていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の床暖房用木質系仕上材。
  4. 【請求項4】 前記表面板に樹脂を含浸させ、この含浸
    された表面板を台板に貼り合わせることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の床暖房用木質系
    仕上材。
  5. 【請求項5】 表面板に含浸させる樹脂が尿素系樹脂で
    あることを特徴とする請求項4に記載の床暖房用木質系
    仕上材。
  6. 【請求項6】 前記台板の長手方向及び巾方向の少なく
    とも一方向の側面から延びた相欠きの一方を構成する突
    起の延出長さは表面板の端部よりも5〜30mm延出す
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載の床暖房用木質系仕上材。
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