JP2001354923A - 結束用粘着テ−プ - Google Patents

結束用粘着テ−プ

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JP2001354923A
JP2001354923A JP2000175164A JP2000175164A JP2001354923A JP 2001354923 A JP2001354923 A JP 2001354923A JP 2000175164 A JP2000175164 A JP 2000175164A JP 2000175164 A JP2000175164 A JP 2000175164A JP 2001354923 A JP2001354923 A JP 2001354923A
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JP
Japan
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adhesive tape
tape
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length
slit
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JP2000175164A
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Hidetoshi Toida
秀俊 戸井田
Yoichi Kimura
洋一 木村
Masashi Tanaka
正志 田中
Takashi Ishizuka
孝 石塚
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックフイルムを基材に用いた結束用
の粘着テープは、丈夫であるが刃物を使用しなければ切
ることができないし、逆に手切れ性を良くすると輸送中
に振動によって切れたりして充分な結束性が得られな
い。 【解決手段】 結束用粘着テ−プ1のプラスチック製基
材の両側縁のやゝ内側に、長手方向に沿って約0.5〜1.
5mm程度の長さのスリット2を一定間隔を置いて連続的
に設ける。そして、このテ−プの単位長さ当り、上記ス
リット2の長さの合計を約25〜50%に形成する。こ
れによって、充分な結束性を得ると共に手切れ性も良い
粘着テープが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品パック、野菜
類などの結束用粘着テ−プに関する。
【0002】
【従来の技術】レトルト食品のハンバ−グ、ソ−セ−
ジ、ハムなどを詰めた食品パックを2、3個束ねたり、
ネギ、ホウレン草その他の野菜類などを束ねたりしたも
のが販売されているが、こうした結束にはポリプロピレ
ンなどのプラスチックフイルムを基材に使用した粘着テ
−プが使用されている。こうした粘着テ−プは、基材の
プラスチックフイルムにバ−コ−ド等を印刷することが
できることから、POSなどの販売管理に有効であるこ
ともあって、利用範囲が次第に拡大している。しかし、
この粘着テ−プは丈夫で、セロハンテ−プのように手で
切ることができず、結束を解くためにいちいち刃物を使
用しなければならないという不便がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、粘着テ−プに手
切れ性を付与するためには、テ−プの両縁部に幅方向に
延びる短かい切目を間隔を置いて連続的に設けたり、両
縁部に粘着剤層を設けずにその部分に微細な傷痕群を設
けたりしたものが種々提案されているので、これ等を試
してみたところ、食品パックを結束したものではトラッ
ク輸送中等の揺れ、振動等による作用によってこの結束
テ−プが切れてしまい、充分な結束作用が得られないこ
とが判った。そこで、上記の如き欠点を解消し、充分な
結束作用が得られると共に、手切れ性の良好な結束用粘
着テ−プを経済的な方法で得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結束用粘
着テ−プに充分な結束性と手切れ性が得られるように種
々試験を行い、テ−プにおける歪み発生に伴う切断時の
物理的挙動を調べたところ、結束用粘着テ−プのプラス
チック製基材の両側縁のやゝ内側に、長手方向に沿って
約0.5〜1.5mm程度の長さのスリットを一定間隔を置い
て連続的に設け、このテ−プの単位長さ当りの上記スリ
ットの長さの合計を約25〜50%に形成することによ
ってこれらを満足することが判り、本発明を完成するに
至ったものである。
【0005】
【発明の実施の形態】粘着テ−プ1の基材としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステルその他のプラスチックフイルムを用いることがで
きるが、通常、ポリプロピレン、ポリエステルのフイル
ムを用いると好ましいことが多い。該フイルムの厚さは
用途に応じて適宜の厚さとするが、上記した食品パック
3の結束の場合には約30〜100μm程度にする。そ
して、この粘着テ−プの基材の幅も適宜にされるが、通
例、約15〜25mm程度、一般的には約18〜20mm程
度にすることが多い。この基材の一面に、粘着剤層を形
成する。その粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シ
リコン系などの粘着剤を使用することができる。通例、
ゴム系を使用すると好ましいことが多い。
【0006】上記粘着テ−プの両側縁のやゝ内側に、長
手方向に沿ってスリット2を一定間隔に置いて連続的に
形成する。このスリットを設ける位置は、20mm幅のテ
−プの場合、両側縁から約0.5〜2.5mm程度内側に、好
ましくは約1〜2mm程度内側に形成するとよい。テ−プ
幅がこれより狭くなった場合には上記範囲内において両
側縁からの距離をやゝ短か目にし、テ−プ幅が広くなっ
た場合には、やゝ長目にする。
【0007】上記スリットの長さは約0.5〜1.5mm程度
の長さとし、粘着テ−プ単位長さ当りのスリットの長さ
の合計が約25〜50%程度になるように形成する。こ
の割合より低い場合には低速引裂強さは強くなるけれど
も手切れ性が悪くなり、この割合より高い場合には手切
れ性が良くなるが低速引裂強さが弱くなってしまう。
【0008】上記結束用粘着テ−プは、巻戻す際に途中
でテ−プが切れることもないし、図3に示すように食品
パック3や野菜類を確実に結束しておくことができると
共に、輸送中の振動等によって切断されることはない
し、使用の際には、テ−プの側縁部を持って引裂くよう
にすればテ−プを切裂き、結束を解くことができる。
【0009】
【実施例】(例1)厚さ40μのポリプロピレンフイル
ムを基材とし、その一面に厚さ20μのゴム系粘着剤層
を設けた幅20mmの粘着テ−プを形成した。この粘着テ
−プの両側に、両側縁から1.5mm内側に入った位置に、
長さ1mmのスリットを3mm間隔を置いて形成し、スリッ
ト長さの合計が単位総長さの25%になるようにした。
上記スリットは、丸刃の周囲に規則的な切欠きを設けた
ものをテ−プに当てて回転させながら形成した。
【0010】(例2)長さ1mmのスリットを2mm間隔に
形成し、スリット長さの合計を33.3%にし、他は例1
と同様にして粘着テ−プを形成した。
【0011】(例3)長さ1mmのスリットを1mm間隔に
形成し、スリット長さの合計を50%とし、他は例1と
同様にして粘着テ−プを形成した。
【0012】(試験)上記例1、例2、例3の粘着テ−
プについて下記する試験を行った。本試験に当り、次の
比較例を用意した。
【0013】(比較例1)長さ1mmのスリットを4mm間
隔に形成し、スリット長さの合計を20%とし、他は例
1と同様にして粘着テ−プを形成した。 (比較例2)長さ1mmのスリットを0.5mm間隔に形成
し、スリット長さの合計を66.7%にし、他は例1と同
様にして粘着テ−プを形成した。 (比較例3)上記スリットの代りに、回転刃にサンドペ
−パ−を貼付け、粘着テ−プの走行方向と逆方向になる
ように回転させながら、サンドペ−パ−面を粘着テ−プ
の基材表面側の両側縁部に接触させ、側縁から幅1.5mm
のやすり処理を施した。他は例1と同様である。 (比較例4)上記例1において、スリットを形成しない
ものである。
【0014】(試験内容) (1) 低速引裂強さ: 図4に示すように、厚さ0.18mmの
鏡面ステンレスパネルを長尺方向の中央で90度に折曲
げ、この折曲片6、6の間に結束用粘着テ−プ1を張り
渡し、これを強力粘着テ−プ7、7によって固定し、引
張り試験機により矢印方向8、8に引張って測定し、そ
の最大値を低速引裂強さとした。引張り速度は300mm
/min である。測定は、上記各実施例、比較例の各1サ
ンプルについて、テ−プの一側縁から20回、他側縁か
ら20回の合計40回行い、その平均値を求めた。
【0015】(2) 輸送保持率: 内容量75g入のミー
トボールのレトルトパック3個を上記結束用粘着テ−プ
を使用して結束し、この結束した10組をタックホルダ
−型ダンボ−ル箱(220×280×140mm)に詰め
た。こうした段ボ−ル箱を例1〜3、比較例1〜4の7
種のサンプルについて4箱づつ用意し、合計28箱をト
ラックの荷台に一段置きに固定し、京都から名古屋まで
輸送して、その結束状態が保持されているか否かを確認
し、保持率を算出した。
【0016】(3) 実用手切れ度: ランダムに抽出した
主婦20名に対して、例1〜3、比較例1〜4の7種の
サンプルについて、一側縁から20回、他側縁から20
回の合計40回の手切れ試験を行い、切断された回数の
比率を求めた。
【0017】(結果)
【表1】
【0018】(例4)厚さ25μのポリエステルフイル
ムを基材とし、その一面に厚さ20μのアクリル粘着剤
層を形成した幅20mmの粘着テ−プを形成し、他は例1
と同様に形成した。 (例5)上記例4の粘着テ−プを使用し、上記例2と同
様のスリットを形成した。 (例6)上記例4の粘着テ−プを使用し、上記例3と同
様のスリットを形成した。
【0019】(比較例5)上記例4の粘着テ−プを使用
し、上記比較例1と同様のスリットを形成した。 (比較例6)上記例4の粘着テ−プを使用し、上記比較
例2と同様にスリットを形成した。 (比較例7)上記例4の粘着テ−プを使用し、上記比較
例3と同様にやすり処理をした。 (比較例8)上記例4の粘着テ−プに、スリットを形成
しないものである。
【0020】(試験・試験内容・結果)上記例4〜6、
比較例5〜8について、上記した試験内容で同様に試験
を行った。その試験の結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】(考察)上記実施例のものは、いずれも比
較例に比べて、輸送保持率が高く、実用手切れ性が良好
であることが判る。実施例中においても、スリットの総
切れ目率が低い場合には輸送保持率が高く、実用手切れ
度がやゝ低くなり、総切れ目率が高い場合には輸送保持
率がやゝ低く、実用手切れ度が高くなる傾向があるけれ
ども、いずれの実施例においても実用上は充分に有効で
あることが示されている。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記したように、充分な結束作
用が得られると共に、手切れ性も良好であって、食品パ
ック等の結束に有効に使用することができるし、その製
造も容易で経済的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の結束用粘着テ−プの一部拡大平面図であ
る。
【図3】食品パックを結束用粘着テ−プで結束した状態
を示す斜視図である。
【図4】低速引裂強さを測定するための試験方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 粘着テ−プ 2 スリット 3 食品パック 6 試験機の折曲片 7 強力粘着テ−プ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月14日(2000.6.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正志 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 (72)発明者 石塚 孝 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 Fターム(参考) 3E085 BA21 BB33 BD08 BE02 BG05 BG10 4J004 AB01 CA04 CA06 CC05 CC06 FA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製基材の一面に粘着剤層を
    設けて粘着テ−プを形成し、該粘着テ−プの基材の両側
    縁のやゝ内側に長手方向に沿って長さ0.5〜1.5mmのス
    リットを一定間隔に設け、粘着テ−プ単位長さ当りの上
    記スリットの長さの合計を25〜50%に形成したこと
    を特徴とする結束用粘着テ−プ。
  2. 【請求項2】 上記プラスチック製基材が、ポリプロピ
    レンフイルムまたはポリエステルフイルムである請求項
    1記載の結束用粘着テ−プ。
JP2000175164A 2000-06-12 2000-06-12 結束用粘着テ−プ Pending JP2001354923A (ja)

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