JP3996742B2 - 包装用容器 - Google Patents

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    • B65H2701/1752Polymer film

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状のコアにロール状に巻かれたラップフィルムやアルミニウム箔、紙等の薄膜体を包装するための包装用容器に関し、特に包装用容器に用いられるカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から種々の型式のラップフィルム用容器が知られているが、その多くは厚紙製であり、ロール状に巻かれたラップフィルムを収納する容器本体と、この容器本体に一体的に設けられた蓋体とから構成されている。また、容器から引き出されたラップフィルムを切断するための鋸刃状のカッターが蓋体の前面壁の裏面に取り付けられたものも一般的である。
【0003】
この種の容器を用いる場合、蓋体を持ち上げてラップフィルムの先端部を露出させる。そして、フィルム先端部を指で摘んで引き出した後、蓋体を閉じ、カッターにより引き出したラップフィルムを切断するのである。
【0004】
また、従来のラップフィルム用容器に用いられるカッターには、その中間部が両端部よりも容器の底辺に近付いているV字状のものがある(特公平4−19092号公報参照)。これは、カッターの最も突出している部分からラップフィルムを切断し始めることで、切断を確実に且つ容易に行うための形状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のラップフィルム用容器では、カッターがV字状となっているものでも、ラップフィルムを切断するのに大きな力を要する、或いは、使用するにつれて容器が傷む等の問題を生じる場合があった。また、特に、V字状のカッターを使用している容器では、ラップフィルムを引き出す際に、中間部の最も突出している刃にラップフィルムが引っかかって、縦方向(引出し方向)に裂けることがあった。
【0006】
この問題は紙やアルミニウム箔を収納する他の容器にも同様に存するものである。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ラップフィルム等のロール状被包装物を容易に且つ確実に切断することができ、また、被包装物の縦裂けを防止することのできる包装用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討した結果、V字状のカッターの、最も突出している中間部の刃の形状に着目し、その先端が曲面となっており、且つ、バリが形成されていることを見出した(図2及び図3参照)。このような曲面やバリが形成されるのは、カッターが打抜き加工により形成されるためである。そして、本発明者らは種々の実験から、刃の先端の形状、特に先端の曲率半径とバリの高さが被包装物、特にラップフィルムに対するカット性や縦裂け性を左右する重要な因子となっていることを見出した。それと共に、従来のV字状のカッターの最も突出している中間部の刃の曲率半径は、カッターの打抜き加工に用いる刃(金型)の耐久性を考慮し、本発明に比し曲率半径が大きく、且つ、バリが大きいものであることが分かった。このバリが大きいことが、縦裂きの原因となっていると考えられる。
【0009】
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものであり、ロール状に巻かれたラップフィルム、アルミニウム箔、紙等の被包装物を収納する容器本体と、容器本体の後面壁から回動可能に連設されている蓋体と、蓋体の前面壁の先端縁部に取り付けられた鋸刃状のカッターであり、閉蓋状態においてその中間部が両端部よりも前記容器本体の底辺に近づく凸形状ないしはV字状となっているカッターとを備える包装用容器において、カッターの刃のうち、少なくとも、閉蓋状態において容器本体の底辺に最も近い刃については、当該刃の先端の曲率半径(R)が145μm未満であり、当該刃の先端のバリの高さ(H)が50μm未満であることを一つの特徴としている。
【0010】
それと共に、次の(1)又は(2)の要件を満たすことを特徴としている。
(1)カッターの刃のうち、閉蓋状態において容器本体の底辺に最も近い刃は、その先端の曲率半径(R)が100μm未満であること。
(2)カッターの刃のうち、閉蓋状態において容器本体の底辺に最も近い刃の先端の曲率半径(R)が100μm以上、145μm未満である場合には、前記曲率半径(R)とその刃の先端のバリの高さ(H)とは、
H(μm)≧R(μm)−95
なる関係を有していること。
【0011】
このように、刃の先端の曲率半径及びバリの高さを一定の範囲に制限することで、良好なカット性が得られ、また、被包装物の縦裂けという問題も解消される。
【0012】
なお、被包装物がポリ塩化ビニリデンからなるラップフィルムである場合、上記数値範囲は特に有効なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、ポリ塩化ビニリデンからなるロール状ラップフィルムを被包装物として包装するための、本発明が適用された容器10を示す斜視図である。この容器10は、1枚の厚紙、好ましくはコートボール紙から作られている。図1に示すように、容器10は、円筒状の紙管12にロール状に巻き付けられたラップフィルム14を収納するための容器本体16と、この容器本体16に一体的に設けられた蓋体18とから構成されている。閉蓋時、この容器10の全体形状は略直方体形状をなす。
【0015】
容器本体16の上部は、ラップフィルムを引き出すための開口部として開放されている。また、蓋体18は、容器本体16の後面壁の頂縁20から連続して延びている。従って、蓋体18は容器本体16に対して回動可能であり、容器本体16の開口部を覆うことができるよう構成されている。
【0016】
蓋体18の前面壁22の裏面には、引き出されたラップフィルム14を切断するための鋸刃状のカッター24が、その刃先を前面壁22の先端縁部から突出させた状態で取り付けられている。図示実施形態においては、蓋体前面壁22の先端縁部は、その中間部が両端部よりも容器本体16の底辺26に近づく凸形状ないしはV字状をなし、その形状に合わせてカッター24もV字状のものが用いられている。このようなV字状カッター24を採用した容器10の場合、図1に示す如く、一方の手でラップフィルム14の先端部を把持し、他方の手で容器10を握ると共にその手の親指を蓋体前面壁22の中央部にあてがい、容器10を前側、すなわち矢印Aの方向にひねる。これにより、V字状カッター24の中間点の刃(底辺26に向かって最も突き出している刃)28がラップフィルム14を貫き、そのままラップフィルム14を引くと、切り込みがカッター24の左右の鋸刃30に沿ってラップフィルム14の左右に伝搬して、ラップフィルム14は切断されるのである。
【0017】
カッター24は鉄製であり、適当なプレス装置(図示しない)を用いて打抜き加工により得られたものである。その厚さは好ましくは160〜230μmの範囲、より好ましくは165〜180μmの範囲、ヤング率は好ましくは90〜200GPaの範囲、より好ましくは130〜170GPaである。なお、ヤング率は、テンシロン万能試験機RTM−100型を使用して、標線間距離を100mmとして毎分1mmの速度で引っ張り、そのときの引張り応力−ひずみ曲線の初めの直線部分を用いて求めたものである。
【0018】
カッター24の各刃28,30の形状は、図2に明示するように、略V字状であり、各刃28,30の角度は好ましくは50〜70度、より好ましくは55〜65度の範囲とされている。また、各刃28,30の先端は、カッター24が打抜き加工により形成されることから、必然的に曲面となっている。
【0019】
カッター24の各刃28,30、特に中間点の刃28は、先端の曲率半径Rが145μm未満とされている。
【0020】
また、カッター製造用プレス装置の上型及び下型の関係で、各刃28,30の先端には、図3に明示するようなバリ32が形成されることがある。刃28、30、特に中間点の刃28については、バリ32の高さHは50μm未満とされている。
【0021】
なお、本明細書において、刃28,30の先端の曲率半径R及びバリ32の高さHについての数値は、株式会社キーエンス製の超深度形状測定顕微鏡VK−8500を使用して測定、計測した値である。
【0022】
カッター24の少なくとも刃28について、その先端の曲率半径Rを145μm未満とした理由は、145μm以上とした場合には、刃28のいわゆる鋭さが失われ、ラップフィルム14に対して滑るなどし、ラップフィルム14を貫くことが困難となるためである。
【0023】
また、刃28のバリ32の高さHを50μm未満とした理由は、カッター24の裏面からの突出量が極く僅かであることから、ラップフィルム14を容器10から引き出した際、ラップフィルム14がカッター24の裏面に接していたとしても、縦方向(引出し方向)に沿ってラップフィルム14が裂けることがないからである。
【0024】
ところで、刃28の先端の曲率半径Rが100μm未満である場合、バリ32の高さHが50μm未満であれば、バリ32が全く形成されていないような場合にも良好な結果が得られるが、刃28の先端の曲率半径Rが100μm以上、145μm未満の範囲にある場合、バリ32が形成されていない場合には、本発明者らの実験等からカット性が悪くなることが分かっている。一方、バリ32が形成されており、そしてその高さHが或る大きさを越えると、曲率半径Rが100μm以上であっても、良好なカット性が得られる。これは、次に記載するような理由によるものと考えられる。
【0025】
すなわち、曲率半径Rが100μm以上である場合には、刃28の先端面34の面積が大きくなり、ラップフィルム14を貫くほどの鋭利さを既に失っていると推定されるが、バリ32が形成されている場合には、バリ32の先端がラップフィルム14に食い込み、刃28のラップフィルム14上での滑りを防止することができると考えられるからである。つまり、ラップフィルム14に対して刃28の先端が相対的に移動しなければ、刃28をラップフィルム14の一点に押し付けることが可能となり、比較的小さな力でラップフィルム14を貫通させることができるのである。
【0026】
かかる観点から、曲率半径Rとバリ32の高さHとの間の関係を具体的に定めると、
H(μm)≧R(μm)−95
という関係が成り立つ。
【0027】
なお、曲率半径Rとバリ32の高さHの上記数値的限定は、カッター24の全ての刃28,30について適用することが好ましいが、中間点の刃28についてのみとしてもよい。これは、V字状カッター24の場合、中間点の刃28がラップフィルム14の切断の起点となり、刃28によりラップフィルム14が貫通されれば、左右の刃30の状態が刃28に比して多少劣っていても、切断は容易に行われるからである。また、ラップフィルム14を引き出す際、手は図1に示す位置に置かれるため、ラップフィルム14の縦裂きの原因となる刃も中間点の刃28である場合が殆どであるからである。
【0028】
このような構成においては、上述したような切断方法でラップフィルム14を切断した場合、極めて小さな力でラップフィルム14を切断することができる。また、切断に要する力が小さいことから、容器10を強く把持する必要がなく、長期にわたって使用しても、容器10が傷んだり変形したりする等の不具合が生じない。また、前述したが、ラップフィルム14の引出し時の縦裂けという問題も防止される。
【0029】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、容器の被包装物はラップフィルムとしているが、アルミニウム箔や紙等であってもよい。また、カッターの形状も、中間部が容器10の底辺26に向かって円弧状に湾曲、突出しているようなものであってもよい。
【0030】
また、直線的なカッターについても、上記実施形態における数値的限定は有効と考えられる。
【0031】
【実施例】
次に、本発明に従って試作した種々の容器について、ラップフィルムの切断に要するカット力の試験及び官能試験を行った結果を示す。
【0032】
この試験では、中間点の刃の先端の曲率半径(R)及びバリの高さ(H)を変えたV字状カッターを複数種、用意した。各カッターは、厚さ170μm、ヤング率164GPaの鉄製である。また、各カッターは、呉羽化学工業株式会社により製造、販売されている登録商標「NEWクレラップ」に使用されている容器(長さ約31cm、幅4.5cm、高さ4.5cmのコートボール紙製の容器)に取り付けられ、当該容器内に収容されたポリ塩化ビニリデンからなるラップフィルムを実際に切断した。
【0033】
カット力については、株式会社エー・アンド・デイ製のテンシロン万能試験機RTC−1210Aを使用して引張り試験を行い、引張り力をカット力として測定した。この場合、図4に示すように、V字状カッターの中間点の刃とラップフィルムのなす角度θを60度に保ち、その刃の先端から容器の蓋体に約6mmの位置にて容器を押さえ、引張り速度1000mm/minでラップフィルムを切断した。
【0034】
60度の角度を持たせた理由は、刃とラップフィルムのなす角度が60度より小さい場合は、カット力が小さい値となるため、刃の先端形状によるカット力の変化ないしは差が小さく、刃の先端形状とカット力との間の相関が見づらくなるためである。また、V字状カッターでラップフィルムを切断する方式においては中間点の刃とラップフィルムのなす角度θが20度になることはなく、通常20度より大きい角度で切断される。更に、中間点の刃とラップフィルムのなす角度θが60度より大きくなるとカット力は大きい値となり、刃の先端形状によるカット力の差は大きくなるがラップフィルムに作用する張力が大きく、ラップフィルムが容器から引き出されるなどの現象が生じデータのバラツキが大きくなる。このような理由から刃とラップフィルムのなす角度θを60度一定とした。
【0035】
また、官能試験では、試験官が同じ容器に関して3回ずつラップフィルムを切断し、その際に感じた切れ味等の感触や要した力等を総合的に勘案し、良好と不良の2種類の評価を行った。
【0036】
このカット力試験と官能試験の結果は次の表1に示す通りである。この表1において、「○」は官能試験が良好であるという評価、「×」は不良であるという評価を表す。また、表1の結果から、刃の曲率半径R、カット力及び官能評価の関係のグラフを図4に示し、刃の曲率半径R、バリの高さH及び官能評価の関係のグラフを図5に表した。
【0037】
【表1】
Figure 0003996742
表1、図4及び図5から、刃の先端の曲率半径が100μm未満である場合には、常に、カット力が600gfという小さな値を示し、官能評価においても良好な結果が得られていることが分かる。
【0038】
また、図4からは、曲率半径が100μm以上である場合には、カット力が1200gfを越え、また官能不良という結果も現れていることが分かる。そして、図5では、官能評価が良好となる場合と不良となる場合で一定の関係が認められ、良好な領域と不良な領域を直線で仕切ると、上述した
H(μm)≧R(μm)−95
なる関係が成立していることが認められた。
【0039】
また、本発明により構成された4種類の容器(実施例1〜4)を用意すると共に、参考例1〜5、及び比較のために5種類の容器(比較例1〜5)を用意して、カット性、容器維持性及び縦裂け性についての評価試験を行った。
【0040】
実施例1〜4、参考例1〜5、及び比較例1〜5に係る容器のそれぞれは、上のカット力試験及び官能試験で試作された容器と同様にして作られたものである。また、各容器は、カッターの中間点における刃の先端の曲率半径及びバリ高さの値についてのみ異なっている。
【0041】
カット性の試験では、上記のカット力試験と同様な試験を行い、そこで得たカット力の測定値が600gf以上のものがカット性不良とし、下の表2では「×」を付し、測定値が600gf未満のものをカット性良好とし、下の表2では「○」を付した。
【0042】
600gfを基準としてカット性を判断した場合、先の官能試験の結果ともほぼ一致する。また、ラップフィルムを切断する際、600gf以上の力で切断すると、ラッブフィルムを引っ張る力が大きくなると共に、蓋体を押さえる力もより大きくなるため容器をより強い力で握ることになり、容器の中央部位付近の傷み・変形が大きくなり所定の長さのラップフィルムを最後まで使用することが困難になることから、カット力600gfの値をカット性の目安の値とした。
【0043】
また、容器維持性の試験は、容器からラップフィルムを引き出して切断するとき、カット性が悪いカッターの場合には容器に加わる力が大きくなるために容器の傷みや変形が生じることに鑑みて行うこととした。この試験では、容器からラッブフィルムを引き出し切断を繰り返し、その都度、容器の状態を観察して、容器の変形等によりラップフィルムを最後まで切断できなかったものを容器維持性が不良とし、下の表2には「×」を付し、最後まで切断できたものを容器維持性が良好とし、表2には「○」を付した。
【0044】
縦裂け性試験では、容器からラップフィルムをカッターの中間点の刃にさわるようにして引き出して、ラップフィルムに縦方向(引出し方向)の切込みの発生の有無を観察し、切込み有りを縦裂け性が有りとして表2に「×」を付し、切込み無しを縦裂け性が無しとして「○」を付した。
【0045】
それぞれの評価試験の結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
Figure 0003996742
この表2に示す通り、カッターの中間点における刃の先端の曲率半径(R)が145μm未満、バリ高さ(H)が50μm未満である場合、そして、曲率半径(R)が100μm以上である場合、H(μm)≧R(μm)−95となっているとき、カット性及び容器維持性が共に良好であり、縦裂け性も無いことが確認された。
【0047】
また、比較例1〜3では、H(μm)≧R(μm)−95の関係が満たされていないが、この場合、カット性と容器維持性が悪くなっている。また、比較例4及び5からは、バリの存在によりカット力が小さくて済み、カット性と容器維持性が良好となっているが、バリが大きすぎると縦裂けが生じ、実用的ではないことがわかった。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明による容器によれば、ラップフィルム等のロール状被包装物の切断を容易に行うことができ、繰返し使用しても容器には変形等の不具合が生じることがない。また、ラップフィルム等を引き出した際に、縦方向に切り裂かれてしまうということもなくなる。
【0049】
また、容器のカッターを製造する場合、プレス装置が用いられるが、このプレス装置は長期にわたり使用すると、摩耗等で精度が低下するため、メンテンスが必要となる。このメンテナンスの時期を判断する基準として、製造された刃の先端の曲率半径及びバリの高さが本発明で定められた範囲から逸脱した時とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラップフィルム用容器の一実施形態を示す斜視図であり、閉蓋状態を示す図である。
【図2】図1の容器におけるカッターの中間部の刃を概略的に示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿っての概略断面図である。
【図4】刃の曲率半径R、カット力及び官能評価の関係を示すグラフである。
【図5】刃の曲率半径R、バリの高さH及び官能評価の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…包装用容器、12…紙管、14…ラップフィルム、16…容器本体、18…蓋体、22…蓋体の前面壁、24…カッター、28…中間点の刃、30…刃、32…バリ、34…刃の先端面。

Claims (2)

  1. ロール状に巻かれた薄膜体の被包装物を収納する容器本体と、前記容器本体の後面壁から回動可能に連設されている蓋体と、前記蓋体の前面壁の先端縁部に取り付けられた鋸刃状のカッターであり、閉蓋状態においてその中間部が両端部よりも前記容器本体の底辺に近づく、V字状ないしは凸形状となっている前記カッターとを備える包装用容器において、
    前記カッターの刃のうち、少なくとも、閉蓋状態において前記容器本体の底辺に最も近い刃については、該刃の先端の曲率半径(R)が100μm以上、145μm未満であり、該刃の先端のバリの高さ(H)が50μm未満であり、且つ、前記曲率半径(R)と該刃の先端のバリ高さ(H)とは、
    H(μm)≧R(μm)−95
    なる関係を有していることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記被包装物がポリ塩化ビニリデンからなるラップフィルムである請求項に記載の包装用容器。
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