JP2001354677A - 光機能性有機けい素化合物の製造方法 - Google Patents

光機能性有機けい素化合物の製造方法

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JP2001354677A JP2000178707A JP2000178707A JP2001354677A JP 2001354677 A JP2001354677 A JP 2001354677A JP 2000178707 A JP2000178707 A JP 2000178707A JP 2000178707 A JP2000178707 A JP 2000178707A JP 2001354677 A JP2001354677 A JP 2001354677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光機能性有機けい素化合物を十分に高い純度
と十分に高い収率とをもって且つ安価に製造する方法を
提供すること。 【解決手段】 下記式(1)で表される光機能性化合物
と下記式(2)で表されるけい素化合物とから下記式
(3)で表される光機能性有機けい素化合物と水とを生
成する反応において、反応系中の水の濃度が反応終了時
に0.3重量%以下となるように反応を行う光機能性有
機けい素化合物の製造方法。 W−[(D’)a−X]b (1) Y−D”−SiR3-cc (2) W−[D−SiR3-ccb (3) (式中、Wは光機能性有機基を表し、D、D’および
D”は2価の官能基を表し、XおよびYは反応性基を表
し、Rは水素原子などを表し、Qは加水分解性基を表
し、aは0または1を表し、bは1〜4の整数を表し、
cは1〜3の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光機能性有機けい素
化合物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生産性、材料設計の容易さ、安全
性などの点から、有機光導電性材料を用いた電子写真感
光体、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素
子)、有機メモリー素子、有機波長変換素子などの有機
電子デバイスが注目されており、種々の改良を重ねなが
ら実用化が進められている。
【0003】これらの有機電子デバイスに使用される光
機能性有機材料には、有機電子デバイスの安定化、長寿
命化の観点から様々な特性が要求される。たとえば、有
機エレクトロルミネッセンス素子に使用される材料の場
合は、発生するジュール熱により膜のモルホルジー変化
を引き起こさないことが必要であり、また、電子写真感
光体に使用される材料の場合は、オゾンやNOxなどに対
する化学的な安定性に加えて、熱や機械力などの物理的
なストレスに対する安定性をも有していることが必要で
ある。
【0004】そこで、このような特性を有する光機能性
有機材料を得るための検討がなされている。例えば、電
子写真感光体に使用される光機能性有機材料の機械的な
強度を改善する方法として、"Proceedings of IS&T's E
leventh International Congress on Advances in Non-
Impact Printing Technologies, p.57〜59"(1995)、
特許第2575536号公報、特開平9−190004
号公報などには、ゾル−ゲル法を用いてシロキサン結合
により3次元に強固なネットワークを形成させる、いわ
ゆる有機−無機ハイブリッド化の技術が開示されてい
る。また、通常、有機材料と無機材料は本質的に性質が
大きく異なるため、相溶性が悪く、単に混合しただけで
は均一な硬化膜を形成しにくいが、これを解決する手段
として、電荷輸送材料に加水分解性基を有するけい素を
直接導入した有機けい素変成正孔輸送性化合物を用い、
無機材料と有機材料を直接強固に化学結合させることで
均一に相溶させる方法が特開平9−190004号公報
などに開示されている。また、有機エレクトロルミネッ
センス素子の分野においても、同様の有機―無機ハイブ
リッド膜を用いた技術がAdv. Mater., 1999, 107(11)、
Adv. Mater., 1999, 730(11)などに記載されている。さ
らに、光応答性材料に加水分解可能な基を有するけい素
を直接導入し、これを無機ガラス中に分散させる方法
は、電子写真感光体のみならず、ガラスの着色、ポリマ
ーレンズや塗装の表面保護、FRPやカーボン繊維強化樹
脂のためのファイバーとポリマーの接着層、非線形光学
材料、フォトクロミック材料、フォトケミカルホールバ
ーニング材料などにおいても検討されており、今後の展
開が期待されている。
【0005】このように様々な用途に使用される光機能
性有機けい素化合物の製造方法として、特開平11−2
36391号公報には、非プロトン性有機溶剤中でのエ
ステル化反応またはヒドロシリル化反応によって光機能
性化合物とけい素化合物とを反応させる技術が開示され
ている。しかしながら、このような方法を用いた場合に
は、合成工程や精製工程において光機能性有機けい素化
合物が有する加水分解性基の加水分解などにより副生成
物が生じやすく、光機能性を十分に発揮するための高い
純度と、工業レベルでの生産を可能とするための高い収
率と、をもって、且つ安価に製造するための方法として
は未だ十分なものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の関する課題に鑑みてなされたものであり、電子写真感
光体や有機エレクトロルミネッセンス素子などの材料と
して有用な光機能性有機けい素化合物を、十分に高い純
度と十分に高い収率とをもって且つ安価に製造する方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、光機能性化合物とけ
い素化合物との反応により光機能性有機けい素化合物を
製造する方法において、反応系中に存在する極微量の水
によって、原料化合物(けい素化合物)や生成物(光機
能性有機けい素化合物)の加水分解あるいはオリゴマー
化などの副反応が促進され、その結果、目的化合物の純
度や収率が低下することを見出した。そして、かかる知
見に基づいてさらに検討を重ねた結果、上記の反応にお
いて、反応系中の水の濃度を反応終了時に0〜0.3重
量%となるように制御することによって上記課題が解決
されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の光機能性有機けい素化
合物の製造方法は、下記一般式(1)で表される光機能
性化合物と下記一般式(2)で表されるけい素化合物と
から下記一般式(3)で表される光機能性有機けい素化
合物と水とを生成する反応において、反応系中の水の濃
度が反応終了時に0.3重量%以下となるように反応を
行うことを特徴とするものである。
【0009】W−[(D’)a−X]b (1) Y−D”−SiR3-cc (2) W−[D−SiR3-ccb (3) (式中、Wは光機能性を有する有機基を表し、D、D’
およびD”はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、2
価の官能基を表し、XおよびYはそれぞれ互いに反応し
得る反応性基を表し、Rは水素原子、アルキル基または
置換あるいは無置換のアリール基を表し、Qは加水分解
性基を表し、aは0または1を表し、bは1〜4の整数
を表し、cは1〜3の整数を表す。) 本発明によれば、光機能性化合物とけい素化合物との反
応において、反応系中の水の濃度を反応終了時に0.3
重量%以下となるように制御することによって、原料化
合物(けい素化合物)や目的生成物(光機能性有機けい
素化合物)の加水分解あるいはオリゴマー化などの副反
応が十分に抑制されるので、十分に高い純度と十分に高
い収率とをもって且つ安価に光機能性有機けい素化合物
を製造することができる。
【0010】ここで、光機能性とは、光エネルギーの吸
収により光異性化、フォトクロミズム、光イオン化、発
光、非線形光学効果、光電気化学効果といった物理変化
あるいは物理化学変化を示す性質をいい、上記式(1)
および(3)中、Wで表される光機能性有機基とは上記
の光機能性を有する有機基をいう。
【0011】また、上記式(1)および(2)中、Xお
よびYで表される反応性基とは、互いに反応してエーテ
ル結合、エステル結合、アミド結合、カーボネート結合
などを形成し得る官能基をいう。
【0012】さらに、上記式(2)および(3)中、Q
で表される加水分解性基とは、光機能性有機けい素化合
物(3)を用いて硬化膜を形成させる際に加水分解によ
りSi−O−Si結合を形成し得る官能基をいう。
【0013】さらにまた、本発明にかかる反応系中の水
の濃度とは、生成物としての光機能性有機けい素化合物
(3)および水と、未反応の原料化合物としての光機能
性化合物(1)およびけい素化合物(2)と、必要に応
じて使用される溶剤および酸または塩基と、を含む反応
混合物全量基準での水の濃度[重量%]をいう。
【0014】本発明の光機能性有機けい素化合物の製造
方法においては、水と共沸し得る少なくとも1種の溶剤
を用いて、反応系中の水を前記溶剤と共沸させることに
より除去し、反応系中の水の濃度が反応終了時に0.3
重量%以下となるように反応を行うことが好ましい。
【0015】また、本発明の光機能性有機けい素化合物
の製造方法においては、前記一般式(1)中のXで表さ
れる反応性基と前記一般式(2)中のYで表される反応
性基との間に反応により形成される結合がエーテル結合
またはエステル結合であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0017】本発明の光機能性有機けい素化合物の製造
方法は、下記一般式(1)で表される光機能性化合物と
下記一般式(2)で表されるけい素化合物とから下記一
般式(3)で表される光機能性有機けい素化合物と水と
を生成させる反応において、反応系中の水の濃度が反応
終了時に0.3重量%以下、好ましくは0.2重量%以
下となるように反応を行うものである。反応系中の水の
濃度が反応終了時に0.3重量%を超えると、合成工程
におけるけい素化合物(2)または光機能性化合物
(3)の加水分解性基Qにおいて加水分解、オリゴマー
化などの副反応が起こりやすくなり、その結果、得られ
る光機能性有機けい素化合物の収率や純度が低下してし
まう。
【0018】W−[(D’)a−X]b (1) Y−D”−SiR3-cc (2) W−[D−SiR3-ccb (3) (式中、Wは光機能性を有する有機基を表し、D、D’
およびD”はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、2
価の官能基を表し、XおよびYはそれぞれ互いに結合し
得る反応性基を表し、Rは水素原子、アルキル基または
置換あるいは無置換のアリール基を表し、Qは加水分解
性基を表し、aは0または1を表し、bは1〜4の整数
を表し、cは1〜3の整数を表す。) 本発明において原料化合物として使用される光機能性化
合物は、前述の通り上記一般式(1)で表されるもので
あり、好ましくはWで表される光機能性有機基が芳香環
を含む構造を有するものであり、より好ましくはWがフ
タロシアニン構造、ポルフィリン構造、アゾベンゼン構
造、スチルベン構造、トリス(ビピリジル)−ロジウム
構造、トリアリールアミン構造、ヒドラゾン構造、カル
バゾール構造などを有するものである。このような構造
を有する光機能性化合物の中でも、光キャリア輸送特性
を有するものとして、トリアリールアミン系化合物、ベ
ンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリー
ル置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アント
ラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物、キノン系化合物
またはフルオレノン系化合物が特に好適に使用される。
このような光機能性化合物を用いると、得られる光機能
性有機けい素化合物の電荷輸送能が高く、また、光エネ
ルギー吸収性および光安定性が向上する傾向にある。
【0019】他方、本発明において原料化合物として使
用されるけい素化合物は、前述の通り上記式(2)で表
されるものであり、その使用量は光機能性化合物(1)
に対して通常0.5〜5当量であり、好ましくは0.7
〜3当量である。ここで、上記式(2)中、Qで表され
る加水分解性基の好ましい例としては、水酸基、アルコ
キシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ
基、アセトキシ基、プロペノキシ基、クロロ基などが挙
げられるが、これらの中でも、−OR’(R’は炭素数
3〜10のアルキル基または炭素数1〜4のトリアルキ
ルシリル基)で表される基がより好ましい。このような
加水分解性基を有するけい素化合物を用いると、合成工
程における原料化合物(けい素化合物)や目的生成物
(光機能性有機けい素化合物)の加水分解性基における
加水分解が抑制され、目的化合物の純度および収率がよ
り向上する傾向にある。特に、R’が炭素数3〜10
(好ましくは3〜5)の分岐鎖状アルキル基である−O
R’基は、より安価に製造することができる点で特に好
ましい。
【0020】また、上記式(1)中のD’および上記式
(2)中のD”で表される2価の基は、好ましくは、−
n2n−、−Cn2n-2−、−Cn2n-4−(nは1〜
15の整数であり、好ましくは1〜10の整数であ
る)、−CH2−C64−または−C64−C64−で
表される2価の炭化水素基、オキシカルボニル基(−C
OO−)、チオ基(−S−)、オキシ基(−O−)、イ
ミノ基(−N=CH−)、またはこれら2種以上の組み
合わせによる2価の基である。なお、これらの2価の基
は側鎖にアルキル基、アルコキシ基などの置換基を有し
ていてもよい。D’およびD”が上記の好ましい2価の
基であると、得られる光機能性有機けい素化合物を材料
に用いて成膜を行う際に、3次元的な無機ガラス質ネッ
トワークに適度な可とう性が付与されて膜の強度が向上
する傾向にある。
【0021】上記式(1)中のXおよび上記式(2)中
のYで表される反応性基は、互いに反応して上記式
(3)で表される光機能性有機けい素化合物を形成し得
るものである限り特に制限はないが、その好適な組み合
わせとしては、アルデヒド基(−CHO)とアミノ基
(−NH2);カルボニル基(−C(=O)−R、ただ
し、Rはアルキル基またはアリール基)とアミノ基;ア
ミノ基とハロゲン基(−F、−Cl、−Br、−Iな
ど);カルボキシル基(−COOH)とハロゲン基、ま
たは、カルボキシル基と水酸基、が挙げられる。Xおよ
びYが上記の好適な組み合わせであると、光機能性有機
けい素化合物の製造がより容易となることに加えて、得
られる化合物の湿度などの環境変化に対する安定性が向
上する傾向にある。なお、上記の好適な組み合わせにお
いて、それぞれの反応性基はXまたはYのいずれであっ
てもよい。
【0022】本発明の製造方法により得られる光機能性
有機けい素化合物(3)の好適な例としては、下記式
(4)〜(8):
【化1】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4はそれぞれ同
一でも異なっていてもよく、置換または無置換のアリー
ル基を表し、Ar5は置換または無置換の2価の芳香族
炭化水素基を表し、kは0または1を表し、Ar1、A
2、Ar3、Ar4、Ar5のうちの1〜4個は上記一般
式(3)中の−D−SiR3-aaで表される基と結合す
る結合手を有する)
【化2】 (式中、Z1は酸素原子(=O)または=(CN)2基を
表し、Sは上記一般式(3)中の−D−SiR3-cc
表される基を表し、1,3,4,5,6,7、8位の炭
素原子はそれぞれ無置換であってもよく、ニトロ基で置
換されていてもよい)
【化3】 (式中、Z1は酸素原子(=O)または=(CN)2基を
表し、Sは上記一般式(3)中の−D−SiR3-cc
表される基を表し、1,2,3,5,6,7,8位の炭
素原子はそれぞれ無置換であってもよく、ニトロ基で置
換されていてもよい)
【化4】 (式中、Z1及びZ2はそれぞれ酸素原子(=O)または
=(CN)2基を表し、Sは上記一般式(3)中の−D
−SiR3-ccで表される基を表し、2,3,4,5,
6,7,8位の炭素原子はそれぞれ無置換であってもよ
く、ニトロ基で置換されていてもよい)
【化5】 (式中、Z1及びZ2はそれぞれ酸素原子(=O)または
=(CN)2基を表し、Sは上記一般式(3)中の−D
−SiR3-ccで表される基を表し、1,3,4,5,
6,7,8位の炭素原子はそれぞれ無置換であってもよ
く、ニトロ基で置換されていてもよい)で表される構造
を有するものが挙げられる。ここで、上記式(4)中の
k、Ar 1〜Ar5および−D−SiR3-ccで表される
基(表中のXで表される基)の好適な組み合わせを表1
〜32;上記式(5)中のZ1、Sおよび1,3,4,
5,6,7、8位の置換基の好適な組み合わせを表3
3;上記式(6)中のZ1、Sおよび1,2,3,5,
6,7,8位の置換基の好適な組み合わせを表34;上
記式(7)中のZ1、Z2、Sおよび2,3,4,5,
6,7,8位の置換基の好適な組み合わせを表35;上
記式(8)中のZ1、Z2、S、1,3,4,5,6,
7,8位の置換基の好適な組み合わせを表36、にそれ
ぞれ示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】
【表9】
【0032】
【表10】
【0033】
【表11】
【0034】
【表12】
【0035】
【表13】
【0036】
【表14】
【0037】
【表15】
【0038】
【表16】
【0039】
【表17】
【0040】
【表18】
【0041】
【表19】
【0042】
【表20】
【0043】
【表21】
【0044】
【表22】
【0045】
【表23】
【0046】
【表24】
【0047】
【表25】
【0048】
【表26】
【0049】
【表27】
【0050】
【表28】
【0051】
【表29】
【0052】
【表30】
【0053】
【表31】
【0054】
【表32】
【0055】
【表33】
【0056】
【表34】
【0057】
【表35】
【0058】
【表36】
【0059】本発明の製造方法は、前述の通り、光機能
性化合物(1)とけい素化合物(2)とを、反応終了時
の反応系中の水の濃度が0.3重量%以下となるように
反応させるものであるが、上記の反応は有機溶剤中で行
うことが好ましい。ここで、本発明において使用される
有機溶剤としては、具体的には、N−メチルピロリド
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどの非プロトン性極性溶剤;アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン系溶剤;ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフランなどのエーテル系溶剤、などが挙げら
れる。これらの有機溶剤の使用量は、通常、上記式
(1)で表される光機能性化合物1重量部に対して1〜
50重量部、好ましくは1.5〜30重量部である。
【0060】また、本発明において、酸または塩基の存
在下で上記の反応を行うことは、反応が促進されて製造
効率が向上するという点で好ましい。本発明において使
用される酸としては、具体的には、塩酸、酢酸、硫酸、
リン酸、トルエンスルホン酸などが挙げられ、他方、本
発明において使用される塩基としては、具体的には、ピ
リジン、ピペリジン、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ジメチルアミノピリジン、1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、水素化
ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの
酸または塩基の使用量は、通常、上記式(1)で表され
る光機能性化合物に対して1〜3当量、好ましくは1〜
2当量である。
【0061】さらに、本発明においては、反応系中の水
の濃度を制御する方法は、下記(a)〜(c): (a)水と共沸し得る少なくとも1種の溶剤を用いて、
反応系中の水を前記溶剤と共沸させることにより除去す
る方法、(b)乾燥剤を通して加熱還流することにより
反応系中の水を除去する方法、または、(c)上記一般
式(1)で表される化合物と上記一般式(2)で表され
る化合物との仕込量から予め得られる水の理論生成量に
基づいて、反応系中の水の濃度が反応終了時に0.3重
量%以下となる量の有機溶剤を使用する方法、のうちの
いずれかの方法であることが好ましく、下記(a)の方
法であることが特に好ましい。このような方法を用いる
と、確実且つ簡便に反応系中の水の濃度を制御すること
ができる傾向にある。
【0062】上記(a)の方法において使用される水と
共沸し得る溶剤としては、具体的には、ヘキサン、デカ
ンなどの脂肪族炭化水素系溶剤;ベンゼン、トルエンな
どの芳香族炭化水素系溶剤;クロロホルム、トリクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、などが挙げら
れ、これらの溶剤は使用する原料化合物や目的化合物の
種類によって適宜選択される。なお、上記(a)の方法
により反応系中の水の濃度を制御する場合、水と共沸し
得る溶剤とN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、N−メチルピロリドン、スルホラン、ヘキ
サメチルホスホリックトリアミドなどの非プロトン性極
性溶剤とを併用して好適に反応を行うことができるが、
水と共沸し得る溶剤の使用量は非プロトン性極性溶剤に
対して体積比で0.01〜5であることが好ましく、
0.1〜3であることが好ましい。水と共沸し得る溶剤
の使用量が前記下限値未満であると反応系からの水の除
去が不十分となる傾向にあり、他方、前記上限値を超え
ると反応により生じる塩の溶剤への溶解度が低下する傾
向にある。また、上記(a)の方法においては、上記一
般式(1)で表される光機能性化合物と、水と共沸し得
る溶剤と、非プロトン性極性溶剤と、酸または塩基と、
を混合し、予め加熱共沸によって水を除去した後、上記
式(2)で表されるけい素化合物を加えて反応を行うこ
とがさらに好ましい。
【0063】上記(b)の方法において使用される乾燥
剤としては、反応系中の水を十分に除去し得るものであ
れば特に制限はなく、シリカゲル、合成ゼオライト(モ
レキュラーシーブなど)、硫酸ナトリウムなどの従来よ
り公知の乾燥剤を使用することが可能である。これらの
乾燥剤の使用量は、生成する水の理論量1重量部に対し
て好ましくは0.5〜10重量部であり、より好ましく
は1〜7重量部である。乾燥剤の使用量が前記下限値未
満であると反応系からの水の除去が不十分となり、他
方、前記上限値を超えると反応中の攪拌や後処理が困難
となる傾向にある。
【0064】上記(c)の方法における水の理論生成量
は、例えば以下のようにして算出される。すなわち、一
般式(1)および(2)における反応性基X、Yがカル
ボキシル基と水酸基との組み合わせである場合などに
は、結合の形成に伴い脱離する水の量が理論生成量とな
る。また、一般式(1)および(2)における反応性基
X、Yがカルボキシル基とハロゲン基(−Cl、−B
r、−Iなど)との組み合わせである場合などには、結
合の形成に伴い生成するハロゲン化水素(HCl、HB
r、HIなど)と、反応系の塩基と、から生成する水の
量が理論生成量となる。このようにして得られた水の理
論生成量に基づいて、反応終了時の水の濃度が0.3重
量%以下となるために必要な量の有機溶剤(非プロトン
性極性溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤など)が使
用される。
【0065】本発明において、光機能性化合物(1)と
けい素化合物(2)とを反応させる際の反応温度に特に
制限はなく、例えば有機溶剤中での反応を行う場合には
反応温度を0℃から溶剤の沸点の間で任意に設定するこ
とができるが、好ましくは0〜150℃で行うことが好
ましい。反応温度が0℃未満であると反応の効率が低下
する傾向にあり、他方、反応温度が150℃を超えると
けい素化合物の加水分解やオリゴマー化などの副反応が
起こりやすくなる傾向にある。また、本発明における反
応時間は反応温度などの他の反応条件によって異なる
が、通常0.5〜10時間であり、好ましくは0.7〜
5時間である。
【0066】上記の製造方法により得られる光機能性有
機けい素化合物は、前述の通り、上記式(3)で表され
るものである。上記式(3)中、Wで表される光機能性
有機基は光機能性化合物(1)から、−SiR3-cc
表される置換けい素基はけい素化合物(2)から、それ
ぞれ導入されるものであり、W、R、Q、cはそれぞれ
光機能性化合物(1)またはけい素化合物(2)の説明
におけるW、R、Q、cと同一の定義内容を表す。ま
た、上記式(3)中、Dで表される2価の基は反応性基
XとYとの反応によって形成されるものであり、2価の
基D中には反応性基XとYとの反応により形成される
基、および2価の基(D’)a、D”が含まれる。ここ
で、反応性基XとYとから形成される結合としては、エ
ーテル基(−O−)エステル基(−COO−)、ビニル
基(−CH=CH−)、エチレン基(−CH2−CH
2−)、イミノ基(−N=CH−)などが挙げられる
が、これらの中でもエーテル基およびエステル基は、目
的化合物の熱、湿度などの環境変化に対する安定性、お
よび合成の容易性の点で好ましい。
【0067】本発明の製造方法により得られる光機能性
有機けい素化合物(3)は、必要に応じて、以下の手順
で単離、精製することができる。すなわち、上記の反応
終了後、反応液に水を加え、トルエン、ヘキサン、酢酸
エチルなどの溶剤で抽出し、得られた有機層を水洗、乾
燥を行い、さらに溶剤を留去することによって光機能性
有機けい素化合物(3)が得られる。さらに必要に応じ
て、得られた光機能性有機けい素化合物(3)をシリカ
ゲル、活性アルミナ、活性白土などの吸着剤を用いて精
製を行うことが可能である。
【0068】このように、本発明によれば、熱や機械的
外力などの物理的なストレスに対して十分に安定な有機
電子デバイスの材料として有用な光機能性有機けい素化
合物(3)を、十分に高い純度と十分に高い収率とをも
って安価に製造することができる。そして、本発明の製
造方法によって得られた光機能性有機けい素化合物は、
硬度、耐環境性などに優れ且つ表面エネルギーの低いポ
リシロキサン有機光導電性樹脂の材料として有用であ
り、コピー、レーザビームプリンタなどの電子写真画像
形成装置に使用される電子写真感光体、あるいは有機エ
レクトロルミネッセンス素子などにおいて必要とされる
電荷輸送層の材料といった用途のみならず、有機メモリ
ー素子、有機波長変換素子などのその他の光機能性有機
デバイスなどの幅広い分野において好適に使用される。
【0069】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0070】実施例1 200mlの二口フラスコに、下記式(1−a):
【化6】 で表されるカルボン酸10.1g、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン4.6g、ジメチ
ルホルムアミド50mlおよびトルエン30mlを加
え、窒素雰囲気下ディーンスタークトラップを用いて水
分を除去しながら3時間反応させた。この混合物を10
0℃に加熱しながら[(クロロメチル)フェネチル]ト
リメトキシシラン(m,p−置換体の混合物)7.6g
を加え、100℃で4時間撹拌した。反応終了時の反応
系(反応液)中の水の濃度を水分測定装置(CA−0
7:三菱化学製)を用いて測定したところ、0.05重
量%であった。
【0071】さらに、上記の反応液にトルエン500m
lを加え、蒸留水で十分に洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を除去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
剤 : トルエン/塩化メチレン)により精製し、下記式
(3−a):
【化7】 で表される化合物10.1gを得た(収率:64%、純
度:98%、高速クロマトグラフィにて測定)。
【0072】比較例1 200mlの二口フラスコに、上記式(1−a)で表さ
れるカルボン酸10.1g、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン4.6gおよびジメチ
ルホルムアミド50mlを加え、窒素雰囲気下100℃
に加熱しながら[(クロロメチル)フェネチル]トリメト
キシシラン(m,p−置換体の混合物)7.6gを加
え、100℃で4時間撹拌した。反応終了時の反応系
(反応液)中の水の濃度を水分測定装置(CA-07:三菱
化学製)を用いて測定したところ0.56重量%であっ
た。
【0073】さらに、上記の反応液にトルエン500m
lを加え、蒸留水で十分に洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を除去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
剤 : トルエン/塩化メチレン)により精製し、上記式
(3−a)で表される化合物7.1gを得た(収率:4
5%、純度:96%)。
【0074】実施例2 2000mlのナス型フラスコに、下記式(1−b):
【化8】 で表されるカルボン酸48.5g、炭酸カリウム32g
およびジメチルホルムアミド1500mlを加え、窒素
雰囲気下100℃に加熱しながらヨードプロピルトリイ
ソプロポキシシラン82.0gを加え、100℃で6時
間撹拌した(水の理論生成量:3.75g、反応終了時
の水の理論濃度:約0.23重量%)。反応終了時にお
ける反応系(反応液)中の水の濃度を水分測定装置(C
A−07:三菱化学製)を用いて測定したところ0.2
5重量%であった。
【0075】その後、上記の反応液にトルエン500m
l及び蒸留水3000mlを加え、有機層を蒸留水で十
分に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、さらに減圧
下溶媒を除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶剤:トルエン/塩化メチレ
ン)により精製し、下記式(3−b):
【化9】 で表される化合物90.2gを得た (収率:90%、純
度:98%)。
【0076】比較例2 ジメチルホルムアミドの量を300mlとしたこと以外
は実施例2と同様にして反応を行った(水の理論生成
量:3.75g、反応終了時の水の理論濃度:0.81
重量%)。反応終了時の反応系(反応液)中の水の濃度
を水分測定装置(CA−07:三菱化学製)を用いて測
定したところ0.82重量%であった。
【0077】その後、上記の反応液にトルエン500m
l及び蒸留水300mlを加え、有機層を蒸留水で十分
に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、さらに減圧下
溶媒を除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶剤:トルエン/塩化メチレン)
により精製し、上記式(3−b)で表される化合物7
5.9gを得た(収率:76%、純度:98%)。
【0078】実施例3 200mlのナス型フラスコに、下記式(1−c):
【化10】 で表されるフェノール誘導体10.0g、炭酸カリウム
8.3gおよびメチルエチルケトン100mlを加え、
モレキュラーシーブ4Aを用いて乾燥させながら24時
間加熱還流した。次に、この混合物にヨードプロピルト
リイソプロポキシシラン22.0gを加え、窒素雰囲気
下で72時間還流した。反応終了時の反応系(反応液)
中の水分濃度を水分測定装置(CA−07:三菱化学
製)を用いて測定したところ0.14重量%であった。
【0079】その後、上記の反応液にトルエン500m
lおよび蒸留水300mlを加え、有機層を蒸留水で十
分に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、さらに減圧
下溶媒を除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶剤:トルエン/塩化メチレ
ン)により精製し、下記式(3−c):
【化11】 で表される化合物18.1gを得た (収率:76%、純
度:98%)。
【0080】比較例3 200mlのナス型フラスコに、上記式(1−c)で表
されるフェノール誘導体10.0g、炭酸カリウム8.
3g、メチルエチルケトン100mlおよびヨードプロ
ピルトリイソプロポキシシラン22.0gを加え、窒素
雰囲気下で72時間還流した。反応終了時の反応系(反
応液)中の水の濃度を水分測定装置(CA−07:三菱
化学製)を用いて測定したところ0.70重量%であっ
た。
【0081】その後、上記の反応液にトルエン500m
lおよび蒸留水300mlを加え、有機層を蒸留水で十
分に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、さらに減圧
下溶媒を除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶剤:トルエン/塩化メチレ
ン)により精製し、上記式(3−c)で表される化合物
15.8gを得た (収率:66%、純度:96%)。
【0082】このように、実施例1〜3においてはいず
れも、十分に高い収率と十分に高い純度をもって目的の
光機能性有機けい素化合物が得られた。これに対して、
比較例1〜3の場合はいずれも粗生成物の段階で純度が
低く、高純度の目的化合物を得るための精製処理を行う
と収率が不十分であった。
【0083】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、電
子写真感光体や有機エレクトロルミネッセンス素子など
の材料として有用な光機能性有機けい素化合物を、十分
に高い純度と十分に高い収率とをもって且つ安価に製造
することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H049 VN01 VP01 VP02 VQ35 VR21 VR43 VS21 VU29 VV12 VV14 VV15 VV16 VV18 VW02 VW05 VW12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される光機能性化
    合物と下記一般式(2)で表されるけい素化合物とから
    下記一般式(3)で表される光機能性有機けい素化合物
    と水とを生成する反応において、反応系中の水の濃度が
    反応終了時に0.3重量%以下となるように反応を行う
    ことを特徴とする光機能性有機けい素化合物の製造方
    法。 W−[(D’)a−X]b (1) Y−D”−SiR3-cc (2) W−[D−SiR3-ccb (3) (式中、Wは光機能性有機基を表し、D、D’および
    D”はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、2価の官
    能基を表し、XおよびYはそれぞれ互いに反応し得る反
    応性基を表し、Rは水素原子、アルキル基または置換あ
    るいは無置換のアリール基を表し、Qは加水分解性基を
    表し、aは0または1を表し、bは1〜4の整数を表
    し、cは1〜3の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 水と共沸し得る少なくとも1種の溶剤を
    用いて、反応系中の水を前記溶剤と共沸させることによ
    り除去し、反応系中の水の濃度が反応終了時に0〜0.
    3重量%となるように反応を行うことを特徴とする、請
    求項1に記載の光機能性有機けい素化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)中のXで表される反応
    性基と前記一般式(2)中のYで表される反応性基との
    間に反応により形成される結合がエーテル結合またはエ
    ステル結合であることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の光機能性有機けい素化合物の製造方法。
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EP1860112A1 (en) * 2006-04-11 2007-11-28 Xerox Corporation Method for forming reactive silane esters
JP2011219719A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Korea Inst Of Science & Technology 光活性基を側鎖として有するはしご構造のポリシルセスキオキサン及びその製造方法

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