JP2001353735A - 表皮一体発泡成形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製造方法 - Google Patents

表皮一体発泡成形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間から
の漏出を生じ難くし、表皮とコアとの位置合わせに厳密
な精度が必要なく、さらに表皮一体発泡成形品の設計自
由度が高くなる表皮一体発泡成形品、その表皮の簡単な
製造方法及び表皮一体発泡品の製造方法を提供する。 【解決手段】 コア11とプラスチック製表皮22と、
前記コアの凹部13内面と表皮間で発泡成形された発泡
体30とよりなる表皮一体発泡成形品10において、前
記表皮のシール用側面24には、断面略くの字形にシー
ル用側面裏側25へ屈曲してその屈曲頂点26aが薄肉
となった屈曲溝26が、該屈曲溝の自由端26bを表皮
のシール用側面の自由端24bとして形成されていると
共に、前記屈曲溝の自由端がコアの凹部内面に当接する
シール部になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表皮一体発泡成
形品、その表皮の製造方法及び表皮一体発泡成形品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネルやその
他の自動車内装材等においては、プラスチック製コアと
プラスチック製表皮を発泡成形型の型内に配置し、前記
コアと表皮間でポリウレタン等の液状発泡原料を発泡さ
せて、コア表面に発泡体と該発泡体を覆う表皮を一体に
形成した表皮一体発泡成形品が多用されている。また、
前記表皮一体発泡成形品には、図15及びその断面図で
ある図16に示すように前記発泡体が表皮で覆われたパ
ット62をコア61の表面の一部に有する部分パッドタ
イプのものが、自動車の種類や内装デザイン等に応じて
しばしば用いられている。
【0003】前記部分パッドタイプの表皮一体発泡成形
品60はコア61表面の所要部に凹部63が形成され、
該凹部63内に発泡体70の表面が表皮66で覆われた
パッド62が設けられた構造からなる。前記表皮66の
意匠面67周縁の少なくとも一部は表皮裏側へ折れ曲が
ってシール用側面68とされ、該シール用側面68の外
面が前記コア61の凹部63の側壁64内面65と当接
している。
【0004】前記部分パッドタイプの表皮一体発泡成形
品の製造は、図17に示すように、発泡成形型75の上
型76に前記コア61を凹部63内面が下型77を向く
ように配置し、他方、下型77に前記表皮66を意匠面
67の裏側がコア61の凹部63内を向くように配置
し、前記表皮66とコア61との間に液状発泡原料Lを
注入して前記発泡体70を発泡成形することによりなさ
れている。その際、前記表皮66のシール用側面68
は、コア61の凹部63の側壁64内面65と対向する
ようにして配置され、前記液状発泡原料Lの発泡によっ
て増大する型内圧力、及び型内に充満する液状発泡原料
L(発泡体)により外向きに押圧されて凹部63の側壁
内面65に圧着し、それによって表皮周縁をシールして
液状発泡原料が表皮周縁から意匠面側へバリとなって漏
出するのを防止する。なお、図示の符号61aは予めコ
ア61に形成された原料注入孔、78は原料注入ヘッ
ド、78aは原料注入ヘッドの先端、79は予め上型7
6に形成された原料注入ヘッド先端を挿入するための挿
入孔を表す。
【0005】ところで、前記部分パッドタイプの表皮一
体発泡成形品の製造にあっては、液状発泡原料Lが前記
表皮66のシール用側面68とコア61の凹部63の側
壁内面65間から漏出して、表皮66の意匠面67にバ
リが付着し易いといった問題がある。
【0006】そこで、図18に示すように、前記シール
用側面68の自由端69と基部70との中間位置に断面
コの字形状の凹溝71を設けた表皮72を用いることが
提案されている。その場合、前記シール用側面68にお
ける凹溝71両側、すなわち自由端69側と基部70側
をコア61の凹部63側壁64内面65に密着させてシ
ールし、前記表皮72のシール用側面68とコアの凹部
側壁内面65間に侵入する発泡原料については表皮の凹
溝71に収容して、それ以上表皮72の意匠面側へ漏出
しないようにされる。
【0007】しかし、前記凹溝71に収容される発泡原
料の量が多いと、表皮72はシール用側面68の基部7
0を支点として、シール用側面68がコア61の凹部6
3内方へ変形し、それによって生じるシール用側面68
とコアの凹部側壁内65間の隙間から表皮72の意匠面
に発泡原料が漏出することがある。
【0008】さらに、前記シール用側面68の隙間によ
る漏出量を少しでも減らすためには、コアの凹部63の
側壁内面65と重なるシール用側面68の長さdを長く
する必要があり、その結果、発泡成形品の設計に制約を
受け、デザイン等の自由度が少なくなる問題が発生す
る。また、前記シール用側面68は凹溝71両側の部分
68a,68bが面一に成形されているため、表皮一体
発泡成形時に表皮のシール用側面68とコアの凹部側壁
内面65間に僅かな位置ずれがあっても発泡原料がシー
ル用側面68とコアの凹部側壁内面65間から漏出し易
くなる。したがって、表皮一体発泡成形時における表皮
とコアの位置精度を厳しく行う必要があり、製造作業が
面倒になる。しかも、作業にはバラツキが避けられない
ため、一定して正確な位置精度を得るのは極めて難しか
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑み提案されたもので、表皮一体発泡成形品の製造に
際して表皮のシール用側面とコアの凹部側壁間からの漏
出を生じ難くし、しかも、表皮とコアとの位置合わせに
厳密な精度が必要なく、さらに表皮一体発泡成形品の設
計自由度が高くなる、表皮一体発泡成形品、その表皮の
簡単な製造方法及び表皮一体発泡品の製造方法を提供し
ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】表皮一体発泡成形品に係
る発明は、表面に凹部が形成されたコアと、前記凹部の
側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形成さ
れて前記意匠面裏側がコアの凹部内面と対向するように
して該凹部内に配置されたプラスチック製表皮と、前記
コアの凹部と表皮間で発泡成形された発泡体とよりなる
表皮一体発泡成形品において、前記表皮のシール用側面
には、断面略くの字形にシール用側面裏側へ屈曲してそ
の屈曲頂点を薄肉にした屈曲溝が、該屈曲溝の自由端を
表皮のシール用側面の自由端として形成され、前記屈曲
溝の自由端がコアの凹部内面に当接又は近接しているこ
とことを特徴とする。
【0011】また、表皮一体発泡成形品用表皮の製造方
法に係る発明は、加熱したスラッシュ成形型の型面にプ
ラスチックパウダーを付着させ、溶融後冷却して型面形
状に賦形されたプラスチック皮膜を脱型して表皮を得る
パウダースラッシュ成形法を用い、表皮一体発泡成形時
のコアに対するシール用側面が表皮の意匠面周縁の少な
くとも一部に形成された表皮一体発泡成形品用表皮を製
造するに際し、前記スラッシュ成形型には、表皮のシー
ル用側面を形成する型面に、該成形型内へ突出する二つ
の頂点を有する断面略M字形状の突条を形成しておき、
前記スラッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを
付着させる際、前記突条における二つの内方突出頂点で
プラスチックパウダーの付着量を少なくし、前記型面に
付着したプラスチックパウダーの溶融冷却後、前記二つ
の内方突出頂点で形成された二つの屈曲頂点が薄肉に、
該屈曲頂点間が厚肉になって当該屈曲頂点間の溝内面が
前記M字と対応する断面W字形状に形成された凹溝をシ
ール用側面に有するプラスチック被膜を脱型し、その
後、前記プラスチック被膜の凹溝における二つの屈曲頂
点のうち当該被膜の意匠面から遠い位置の屈曲頂点で切
断して略くの字形状にシール用側面裏側へ屈曲した屈曲
溝をシール用側面に有する表皮を得ることを特徴とす
る。
【0012】さらに、表皮一体発泡成形品の製造方法に
係る発明は、コアの表面に形成された凹部と、前記凹部
の側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形成
されて前記意匠面裏側がコアの凹部内面と対向するよう
にして該凹部内に配置されたプラスチック製表皮との間
で液状発泡原料を発泡させて、前記コア及び表皮と一体
に発泡体を形成する表皮一体発泡成形品の製造方法にお
いて、前記表皮のシール用側面には、断面略くの字形状
にシール用側面裏側へ屈曲して該屈曲頂点が薄肉となっ
た屈曲溝を、該屈曲溝の自由端が表皮のシール用側面の
自由端を構成してコアの凹部内面に当接することとなる
ように形成しておき、前記表皮をコアの凹部に配置して
前記発泡原料の発泡を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る表
皮一体発泡成形品の断面図、図2は図1のA部分拡大断
面図、図3は他の実施例に係る表皮一体発泡成形品の断
面図である。図4はこの発明の表皮の製造方法に係る一
実施例を示すスラッシュ成形装置の断面図、図5は図4
のB部分拡大断面図、図6は同実施例におけるプラスチ
ックパウダー付着時を示すスラッシュ成形装置の断面
図、図7は図6のC部分拡大断面図、図8は同実施例に
おける脱型後のプラスチック被膜の断面図、図9は図8
のD部分における屈曲頂点での切断時を示す拡大断面図
である。また、図10はこの発明の表皮一体発泡品の製
造方法に係る一実施例を示す発泡成形型の断面図、図1
1は図10のE部分における拡大断面図、図12は同実
施例における発泡時を示す発泡成形型の断面図、図13
は図12のF部分の拡大断面図、図14はこの発明の他
の実施例に係る表皮一体発泡成形品製造時における発泡
成形型の部分拡大断面図である。
【0014】図1及び図2に示す表皮一体発泡成形品1
0は、この発明の一実施例に係るもので、従来技術の項
で説明した図15と同様の自動車のインストルメントパ
ネルに用いられる。この表皮一体発成形品10は、車両
前後方向に対応する成形品前後方向の一部に、車幅方向
と対応する成形品左右方向両端まで、プラスチック製コ
ア11の表面12の一部にパッド21が形成された、い
わゆる部分パッド一体発泡成形品と称されるものであ
る。
【0015】前記コア11は表皮一体発泡成形品10の
本体部となるもので、所望の成形品(この例ではインス
トルメントパネル)形状に形成されており、表面12の
パッド21が設けられる部分に、パッド21の大きさに
合致した凹部13が形成されている。前記凹部13は、
周縁の少なくとも一部に側壁14が形成され、表皮一体
発泡成形品の形状や大きさ等に応じて所望の深さとされ
ている。
【0016】パッド21は、表皮22によってポリウレ
タン等の発泡体30が覆われたものからなり、前記コア
11の凹部13に配置された表皮22と該凹部13の内
面13a間で液状発泡原料から発泡体30を形成するこ
とにより、表皮22と発泡体30が一体に形成され、か
つその際の発泡体30の接着性を利用してコア11の凹
部13及び表皮22と発泡体30が接着したものであ
る。
【0017】前記表皮22は、前記コア11の凹部13
にはまる大きさ及び形状にパウダースラッシュ成形され
た、軟質塩化ビニル樹脂やオレフィン系熱可塑性エラス
トマー等のプラスチック製からなり、意匠面23周縁の
少なくとも一部には前記凹部13の側壁14内面15に
対するシール用側面24が表皮22の裏側へ屈曲形成さ
れ、表皮22の意匠面23裏側がコアの凹部13内面1
3aと対向するようにして凹部13に配置されている。
前記シール用側面24は、パッド21の発泡体30を発
泡成形する際にコア11の凹部側壁内面15と圧着して
シールし、液状発泡原料が表皮22の周縁から漏出する
のを防止するものであり、コア11の凹部側壁内面15
と対向する位置に屈曲溝26が形成されている。
【0018】前記屈曲溝26は、断面略くの字形にシー
ル用側面裏側25へ屈曲して該屈曲頂点26aが薄肉に
なったもので、前記表皮22の意匠面23と略平行に設
けられている。さらに、前記屈曲溝26は、その自由端
(開放端)26bがシール用側面24の自由端(開放
端)24aとなるように形成されると共に、コア11の
凹部13内面と当接するシール部になっている。この実
施例では、前記屈曲溝自由端26bは先細の断面楔状を
した薄肉にされ、可撓性が高められている。
【0019】前記表皮22の屈曲溝26にあっては、屈
曲溝の自由端26bとシール用側面の自由端24bが一
致しているため、表皮22の意匠面23からシール用側
面の自由端24b(屈曲溝の自由端26b)までの距
離、すなわちシール用側面24の長さを、従来の部分パ
ッド表皮一体発泡成形品における表皮のシール用側面の
長さよりも短くでき、表皮22、コア11及び表皮一体
発泡成形品10の設計自由度を高めることができる。
【0020】また、前記表皮22の屈曲溝26にあって
は、この表皮一体発泡成形品10の製造時、発泡体30
のための発泡原料が表皮22とコア11の凹部13内面
間で充満し、さらに表皮22の屈曲溝自由端26bとコ
アの凹部13側壁内面15間を通って表皮22の意匠面
23側へ漏出しようとする場合、その漏出しようとする
発泡原料を屈曲溝26内に収容して表皮意匠面23まで
漏出するのを防止することができる。そのため、表皮一
体発泡成形品10は表皮22の意匠面23が漏出原料で
汚れず、美観の良好なものとなる。その場合、前記表皮
22の屈曲溝自由端26bはコアの凹部13側壁内面1
5に近接した状態となり、当該屈曲溝自由端26bとコ
アの凹部13側壁内面15間に発泡原料の硬化した樹脂
が介在することになる。
【0021】しかも、前記屈曲溝26は、その屈曲頂点
26aが薄肉となっているために開閉等の変形可能性に
優れる。したがって、前記表皮22及びコア11の成形
上のバラツキ及び表皮22をコアの凹部13に配置する
際の位置関係のバラツキ等によって、前記シール部とな
る屈曲溝自由端26bがコアの凹部13側壁内面15と
干渉する場合でも、前記屈曲溝26が変形してその自由
端26bをコアの凹部側壁内面15に圧接し、前記漏出
を効率良く防止できる。特に、後に説明する図9に示す
ように、予め前記表皮22の屈曲溝26の自由端26b
を、表皮22の意匠面23から屈曲溝26の基部26c
までの間のシール用側面24aの延長線mよりも表皮外
方側Sへ突出した状態で形成しておけば、前記シール部
となる屈曲溝26の自由端26bをコア11の凹部13
外方へ付勢した状態でコアの凹部13内面に圧接できる
ため、前記シール性がより高くなる。さらに、前記屈曲
部自由端26bが先細となって可撓性が増しているた
め、より確実にコアの凹部13内面に屈曲部自由端26
bが密着し、高いシール性を発揮することができる。
【0022】また、図3に示す他の実施例の表皮一体発
泡成形品10Aのように、前記構成の表皮22をコア1
1の凹部13に配置して表皮一体発泡成形する際に、前
記表皮22の屈曲溝26が開いて自由端26bがコアの
凹部13における側壁14間で凹部内面13aに圧接し
た場合でも、前記屈曲溝26及び自由端26bによる良
好なシール性が、図1の実施例の場合と同様に得られ
る。そのため、表皮一体発泡成形時に表皮22の配置に
バラツキがあっても、製造された表皮一体発泡成形品1
0Aの品質が一定し、美観が良好になる。
【0023】前記表皮22の製造は、公知のパウダース
ラッシュ成形法を利用して次のようにして行われる。図
4は前記表皮の製造に用いられる一実施例のスラッシュ
成形装置40断面図、図5はそのB部分の拡大断面図で
ある。スラッシュ成形装置40はバケット41とスラッ
シュ成形型45とよりなる。
【0024】前記バケット41は、プラスチックパウダ
ーPを収容するもので、上方が開口した容器状に形成さ
れている。このバケット41の開口42外周には、パウ
ダースラッシュ成形型45と合着できるように、フラン
ジ部42fが形成されている。前記プラスチックパウダ
ーPは、軟質塩化ビニル樹脂やオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー等、パウダースラッシュ成形に用いられる公
知のプラスチックパウダーから適宜選択される。
【0025】前記スラッシュ成形型45は電鋳型からな
り、前記表皮形状の型面46を内側に有する。符号46
aは前記表皮の意匠面23を形成する型面(以下意匠面
形成用型面)、46bは表皮のシール用側面24を形成
する型面(以下シール用側面形成用型面)である。前記
シール用側面形成用型面46bには、該成形型45内へ
突出する二つの頂点49a,49b間がV溝49cとな
った断面略M字形状の突条49を意匠面形成用型面46
aから離して、且つ意匠面形成用型面46aと略平行方
向に形成されている。なお、前記M字の形は、この例の
ように二つの頂点49a,49bが広がるように拡開し
たものに限られない。また、この例では、前記突条49
の二つの頂点49a,49bのうち、前記意匠面形成用
型面46aから遠い位置の頂点49bが、前記意匠面形
成用型面46aと突条49間のシール用側面を形成する
型面46cの延長線nよりも、スラッシュ成形型の外方
側Tに位置している。前記突条49のサイズ等は適宜と
されるが、一例として前記V溝49cの谷から頂点49
a,49bまでの距離が2mm、d1の値が2mm、前
記延長線nと頂点49a間の距離xが0.5〜1.0m
m、両頂点49a,49bが半径0.2mmの円弧に面
取りされている場合を挙げる。
【0026】また、前記型面46の外周には前記バケッ
ト41のフランジ部42fに対応するフランジ部46f
が設けられ、該フランジ部46fを前記バケット41の
フランジ部42fと合着させることにより、当該スラッ
シュ成形型45がバケット41と組み合わされる。さら
に、前記スラッシュ成形型45の外面には、パウダース
ラッシュ成形時に前記型面46を所要温度に加熱するた
めに、加熱オイル等の熱媒を循環させるパイプ等からな
る加熱手段47が適宜数設けられている。
【0027】このパウダースラッシュ成形装置40は、
図示しない回転機構により、前記バケット41とスラッ
シュ成形型45とを組み合わせた状態でそれらが交互に
倒立するように回転可能に構成されている。
【0028】上記成形装置40を用いる表皮の製造にお
いては、公知のパウダースラッシュ成形法にしたがい、
まず、バケット41とスラッシュ成形型45をクランプ
等により組み合わせ、前記スラッシュ成形型45の型面
46を加熱手段47により加熱しながらバケット41及
び成形型45を所要回数,所要時間回転させることによ
り、バケット41内のプラスチックパウダーPを、加熱
された成形型45の型面46へ移動及び付着させて、図
6及び図7に示すように、所要厚みのプラスチックパウ
ダー付着層22aを型面に形成する。前記成形装置40
の回転の際、スラッシュ成形型45が下方位置になった
とき、当該成形型の型面46では、平坦部分及び谷部分
でプラスチックパウダーPが堆積し易いのに対し、突部
ではプラスチックパウダーPが堆積し難いため、前記シ
ール用側面形成用型面46bの突条部49における二つ
の頂点49a,49bではプラスチックパウダーPの付
着量が少なくなり、頂点49a,49b間のV溝49c
部分(谷部分)でプラスチックパウダーPの付着量が多
くなる。
【0029】前記型面に付着したプラスチックパウダー
Pが型面の熱により溶融ゲル化した後、前記加熱を停止
して冷却し、前記型面46にプラスチック被膜22bを
形成する。そのプラスチック被膜22bは、前記突条部
49における二つの頂点49a,49bで形成された二
つの屈曲頂点26a,26e(26eは後の自由端26
bと一致)が薄肉、該屈曲頂点26a,26e間26d
が厚肉となって内面が前記突条部49のM字と対応する
断面略W字形状に形成された凹溝27を、前記シール用
側面形成用型面46bで形成されたシール用側面24に
有する。なお、前記成形型45の型面46の加熱温度及
び回転数(加熱時間)等の成形条件は、プラスチックパ
ウダーPの溶融温度及び形成する表皮の厚み等を考慮し
て定められる。
【0030】前記プラスチック被膜22bを脱型し、そ
の後、図8及び図9に示すように、プラスチック被膜2
2bの断面略W字形状の凹溝27における二つの屈曲頂
点26a,26eのうち当該被膜22bの意匠面23か
ら遠い位置の屈曲頂点26eで切断して、略くの字形状
にシール用側面24裏側25へ屈曲した屈曲溝26をシ
ール用側面24に有する表皮22を得る。前記屈曲頂点
26eの切断部は屈曲溝26の自由端26bとなる。こ
れによって得られた表皮22は、前記屈曲溝26の自由
端26bがシール用側面24の自由端24bと一致して
いる。また、前記切断時に被膜22bの屈曲頂点26e
で切断するため、切断位置を間違えにくく、しかも切断
する屈曲頂点26bが前記のように薄肉になっているた
め、切断し易く、切断作業が容易である。
【0031】さらに、前記のように被膜22bの略W字
形状の凹溝27は、屈曲頂点26a,26e間26dが
前記型面の突条49のM字における頂点49a,49b
間のV字形状を反転させた三角形状に形成され、屈曲頂
点26a,26e間の中央位置26fから屈曲頂点26
a,26eに向けて厚みが薄くなっているため、前記屈
曲頂点26eで切断して形成された自由端26bは先細
形状の薄肉となり可撓性が高まる。この自由端26bは
前記コアの凹部13の内面に対するシール部とされる。
【0032】さらにまた、前記のように被膜22bの凹
溝27を形成する型面の突条49は、該突条49の二つ
の頂点49a,49bのうち、前記表皮の意匠面形成用
型面46aから遠い位置の頂点49bが、前記意匠面形
成用型面46aと突条49間のシール用側面形成用型面
46c延長線nよりも、スラッシュ成形型の外方側Tに
位置している。そのため、前記遠い位置の頂点49bで
成形されてその後切断形成される屈曲溝26の自由端2
6bは、図9のように、表皮22の屈曲溝26と意匠面
23間のシール用側面24aの延長線mよりも表皮外方
側Sへ突出して位置することになる。
【0033】次に、前記表皮22を用いる表皮一体発泡
成形品10の製造方法について、図10ないし図13に
基づいて説明する。なお、図示の発泡成形型50は、従
来から表皮一体発泡成形に用いられているものであっ
て、上型51と下型55とを備える分割式のものであ
る。
【0034】図10及び図11に示すように、発泡成形
型50内に前記コア11と表皮22を配置する。コア1
1は凹部13内面13aが下型55を向くように上型5
1の型面52側に配置され、他方、表皮22は意匠面2
3の裏側がコア11の凹部13内面13aと対向するよ
うに下型55の型面56側に配置される。その際、前記
表皮22のシール用側面24は、コア11の凹部13の
側壁14内面15と対向するようにして配置され、前記
屈曲溝26の自由端26bがコアの凹部の側壁内面15
に当接する。その際、前記屈曲溝の自由端26bが先細
の可撓性に優れるものとなっているため、確実に凹部の
側壁内面15に当接する。さらに前記屈曲溝26はその
屈曲頂点26aが薄肉になっているため、表皮22とコ
ア11の製造時及び配置時に屈曲部26とコアの凹部側
壁14間に位置のバラツキがあって屈曲溝26における
自由端26bがコアの凹部側壁14と干渉することがあ
っても、屈曲溝26が薄肉の屈曲頂点26aによって変
形し自由端26bがコアの凹部側壁内面15に当接する
ことができる。
【0035】さらに、前記のように屈曲溝の自由端26
bが、当該屈曲溝26と意匠面23間のシール用側面2
4aの延長線mよりも表皮22外方へ突出して位置する
ように形成されているため、コア11と表皮22の配置
時、屈曲溝の自由端26bがコアの凹部13の側壁内面
15と干渉して自由端26b側が側壁内面15により表
皮22内方へ押し曲げられた状態になる。しかも前記屈
曲溝26の屈曲頂点26aが薄肉になっているため、前
記干渉が強い場合でも屈曲溝26の押し曲げ変形が可能
になる。その押し曲げに対する反発によって、屈曲溝2
6の自由端26bは、コアの凹部13外方へ付勢された
状態となり、コアの凹部側壁内面15に圧着してコアの
凹部側壁内面15と表皮のシール用側面24間をより確
実にシールする。しかも、前記のように表皮22とコア
22の位置関係にバラツキがあっても、そのバラツキを
より確実に吸収できる。なお、前記発泡成形型50への
コア11と表皮22の配置は、下型55に表皮22とコ
ア11を配置して発泡成形型50を閉じる方法であって
も、あるいは、下型55に表皮22を配置すると共に上
型51にコア11を配置して発泡成形型50を閉じる方
法、さらにはその他の方法であってもよく、適宜選択さ
れる。
【0036】続いて、前記コア11の凹部13内面13
aと表皮22との間にポリウレタン等の液状発泡原料L
を所定量注入し、図12のように、コア11と表皮22
間で発泡体30を発泡成形し、その際の接着性によって
コア11と表皮22と発泡体30が一体となった表皮一
体発泡成形品10を発泡成形型50内に成形する。図示
の符号16は予めコア11に形成された原料注入孔、5
3は原料注入ヘッド、53aは原料注入ヘッド53の先
端、54は予め上型51に形成された原料注入ヘッド先
端53aを挿入するための挿入孔を表す。なお、この実
施例では、発泡成形型の型閉め後に液状発泡原料Lを原
料注入ヘッド53によって注入するクローズド注入法が
採用されているが、発泡成形型の型閉め前に液状発泡原
料を注入するオープン注入法を採用してもよい。
【0037】前記発泡成形の際、前記表皮22のシール
用側面24は、屈曲溝26の自由端26bがコアの凹部
側壁内面15と当接し、さらに該自由端26bが発泡成
形時の圧力でもって押圧されて、コア11の凹部13の
側壁内面15に圧着し、それによって前記シール用側面
24と前記凹部側壁14間に液状発泡原料Lが侵入する
のを阻止する。さらに前記屈曲溝の自由端26bと凹部
側壁内面15間を強引に通ってシール用側面24と凹部
側壁14間に液状発泡原料Lが侵入する場合には、図1
3に示すように、前記屈曲溝26内に発泡原料L(発泡
体)を収容し、それ以上表皮22の意匠面23側へ漏出
するのを防止する。
【0038】前記発泡成形後、発泡成形型50の型開き
及び成形品の脱型を行えば、図1に示した部分パッドタ
イプの表皮一体発泡成形品10が得られる。
【0039】また、図14のように、前記表皮22をコ
ア11の凹部13に配置する際、表皮22の屈曲溝26
が自由端26bとコアの凹部内面13aが接触して開い
た場合にも、前記と同様に自由端26bによるシール効
果及び屈曲溝26内への発泡原料収容の両方によって発
泡原料の漏出を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1及
び2に係る表皮一体発泡成形品の発明によれば、表皮の
シール用側面とコアの凹部側壁間からの漏出に起因する
意匠面のバリを生じ難くでき、しかも、表皮とコアとの
位置合わせに厳密な精度が必要なくなり、さらに表皮一
体発泡成形品の設計自由度が高くなるという効果が得ら
れる。
【0041】また、請求項3ないし5に係る表皮一体発
泡成形品用表皮の製造方法の発明によれば、その後に行
われる表皮一体発泡成形品の製造時に表皮のシール用側
面とコアの凹部側壁間からの漏出に起因する意匠面のバ
リを生じ難くでき、しかも、表皮とコアとの位置合わせ
に厳密な精度が必要なくなり、さらに表皮一体発泡成形
品の設計自由度が高くなる利点を有する表皮を容易に、
かつ精度良く得ることができる。
【0042】また請求項6ないし8に係る表皮一体発泡
成形品の製造方法の発明によれば、表皮のシール用側面
とコアの凹部側壁間からの漏出に起因する意匠面のバリ
を生じ難くでき、しかも、表皮とコアとの位置合わせに
厳密な精度が必要なくなり、さらに表皮一体発泡成形品
の設計自由度が高くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る表皮一体発泡成形品
の断面図である。
【図2】図1のA部分拡大断面図である。
【図3】他の実施例に係る表皮一体発泡成形品の断面図
である。
【図4】この発明の表皮の製造方法に係る一実施例を示
すスラッシュ成形装置の断面図、である。
【図5】図4のB部分拡大断面図である。
【図6】同実施例におけるプラスチックパウダー付着時
を示すスラッシュ成形装置の断面図である。
【図7】図6のC部分拡大断面図である。
【図8】同実施例における脱型後のプラスチック被膜の
断面図である。
【図9】図8のD部分における屈曲頂点での切断時を示
す拡大断面図である。
【図10】この発明の表皮一体発泡品の製造方法に係る
一実施例を示す発泡成形型の断面図である。
【図11】図10のE部分における拡大断面図である。
【図12】同実施例における発泡時を示す発泡成形型の
断面図である。
【図13】図12のF部分の拡大断面図である。
【図14】この発明の他の実施例に係る表皮一体発泡成
形品製造時における発泡成形型の部分拡大断面図であ
る。
【図15】従来における表皮一体発泡成形品を示す斜視
図である。
【図16】図15の断面図である。
【図17】従来の表皮一体発泡成形品の製造時を示す発
泡成形型の断面図である。
【図18】従来の他の例における発泡成形型の要部を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
10 表皮一体発泡成形品 11 コア 12 コアの表面 13 コアの凹部 14 コアの凹部側壁 15 コアの凹部側壁内面 21 パッド 22 表皮 23 表皮の意匠面 24 表皮のシール用側面 24b シール用側面の自由端 25 シール用側面裏側 26 屈曲溝 26a 屈曲頂点 26b 屈曲溝の自由端 26e 意匠面から遠い位置の屈曲頂点 30 発泡体 40 スラッシュ成形型 46 型面 49 突条 49a 内方突出頂点 49b 意匠面形成用型面から遠い位置の内方突出頂点 50 発泡成形型 n スラッシュ成形型のシール用側面形成用型面延長線 L 液状発泡原料
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 37/00 B60K 37/00 A // B29K 105:04 B29K 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 31:26 31:26 Fターム(参考) 3D044 BA11 BB01 BC04 4F202 AA03 AA15 AA31 AB02 AC04 AD05 AD08 AG01 AG03 AG20 AG23 AH13 AH25 AH26 AM33 CA01 CA06 CA24 CB01 CB13 CB22 CK11 CL01 CL04 CN01 CN05 CN18 CQ03 CQ05 4F204 AA31 AB02 AD05 AD08 AD25 AG03 AG20 AH25 AH26 EA01 EB01 EB13 EE07 EF27 EK22 EL03 4F205 AA03 AA15 AC04 AG01 AG23 AH13 AH25 AH26 AM33 GA13 GB01 GC04 GE07 GN01 GN08 GN13 GN18 GW15 GW23 GW41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹部が形成されたコアと、前記凹
    部の側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形
    成されて前記意匠面裏側がコアの凹部内面と対向するよ
    うにして該凹部内に配置されたプラスチック製表皮と、
    前記コアの凹部と表皮間で発泡成形された発泡体とより
    なる表皮一体発泡成形品において、 前記表皮のシール用側面には、断面略くの字形にシール
    用側面裏側へ屈曲してその屈曲頂点を薄肉にした屈曲溝
    が、該屈曲溝の自由端を表皮のシール用側面の自由端と
    して形成され、前記屈曲溝の自由端がコアの凹部内面に
    当接又は近接していることことを特徴とする表皮一体発
    泡成形品。
  2. 【請求項2】 屈曲溝の自由端が先細となっていること
    を特徴とする請求項1記載の表皮一体発泡体成形品。
  3. 【請求項3】 加熱したスラッシュ成形型の型面にプラ
    スチックパウダーを付着させ、溶融後冷却して型面形状
    に賦形されたプラスチック皮膜を脱型して表皮を得るパ
    ウダースラッシュ成形法を用い、表皮一体発泡成形時の
    コアに対するシール用側面が表皮の意匠面周縁の少なく
    とも一部に形成された表皮一体発泡成形品用表皮を製造
    するに際し、 前記スラッシュ成形型には、表皮のシール用側面を形成
    する型面に、該成形型内へ突出する二つの頂点を有する
    断面略M字形状の突条を形成しておき、 前記スラッシュ成形型の型面にプラスチックパウダーを
    付着させる際、前記突条における二つの内方突出頂点で
    プラスチックパウダーの付着量を少なくし、 前記型面に付着したプラスチックパウダーの溶融冷却
    後、前記二つの内方突出頂点で形成された二つの屈曲頂
    点が薄肉に、該屈曲頂点間が厚肉になって当該屈曲頂点
    間の溝内面が前記M字と対応する断面W字形状に形成さ
    れた凹溝をシール用側面に有するプラスチック被膜を脱
    型し、 その後、前記プラスチック被膜の凹溝における二つの屈
    曲頂点のうち当該被膜の意匠面から遠い位置の屈曲頂点
    で切断して略くの字形状にシール用側面裏側へ屈曲した
    屈曲溝をシール用側面に有する表皮を得ることを特徴と
    する表皮一体発泡成形品用表皮の製造方法。
  4. 【請求項4】 屈曲頂点の切断により屈曲溝の自由端を
    先細にすることを特徴とする請求項3記載の表皮一体発
    泡品の製造方法。
  5. 【請求項5】 型面の断面略M字形状の突条において、
    二つの頂点のうち前記表皮の意匠面を形成する型面から
    遠い位置の頂点が、前記表皮の意匠面を形成する型面と
    突条間のシール用側面を形成する型面の延長線よりもス
    ラッシュ成形型の外方側に位置していることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の表皮一体発泡成形品用表皮の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 コアの表面に形成された凹部と、前記凹
    部の側壁内面に対するシール用側面が意匠面の周縁に形
    成されて前記意匠面裏側がコアの凹部内面と対向するよ
    うにして該凹部内に配置されたプラスチック製表皮との
    間で液状発泡原料を発泡させて、前記コア及び表皮と一
    体に発泡体を形成する表皮一体発泡成形品の製造方法に
    おいて、 前記表皮のシール用側面には、断面略くの字形状にシー
    ル用側面裏側へ屈曲して該屈曲頂点が薄肉となった屈曲
    溝を、該屈曲溝の自由端が表皮のシール用側面の自由端
    を構成してコアの凹部内面に当接することとなるように
    形成しておき、 前記表皮をコアの凹部に配置して前記発泡原料の発泡を
    行うことを特徴とする表皮一体発泡成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 屈曲溝自由端が先細になっていることを
    特徴とする請求項6記載の表皮一体発泡成形品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 屈曲溝の自由端を、表皮の意匠面から屈
    曲溝基部までの間のシール用側面の延長線よりも表皮外
    方へ突出した状態で形成しておき、前記表皮をコアの凹
    部内に配置した際に前記屈曲溝の自由端をコアの凹部外
    方へ付勢した状態で凹部内壁面に圧接させることを特徴
    とする請求項6又は7のいずれか1項に記載の表皮一体
    発泡成形品の製造方法。
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