JP2001352914A5 - - Google Patents
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する調味料。
【請求項2】 スチレン構造を有するフェノール化合物が一般式(I)
【化1】
(式中、R 1 は水素原子またはカルボキシル基を表し、R 2 は水素原子または低級アルコキシ基を表す)で表される化合物である請求項1記載の調味料(スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体における各フェノール化合物は同一でも異なっていてもよい)。
【請求項3】 一般式(I)で表される化合物が4−ビニルフェノール、フェルラ酸、p−クマル酸及び4−ビニルグアヤコールから選ばれる化合物である請求項2記載の調味料。
【請求項4】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物の2量体である請求項1〜3のいずれかに記載の調味料。
【請求項5】 スチレン構造を有するフェノール化合物の2量体が2,3−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−7−メトキシ−5−ビニルベンゾフランである請求項4記載の調味料。
【請求項6】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下で反応させることによって得られた多量体である請求項1〜5のいずれかに記載の調味料。
【請求項7】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が光の照射下に行われる請求項6記載の調味料。
【請求項8】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が酵素源の存在下に行われる請求項6または7記載の調味料。
【請求項9】 該多量体を10ppb以上含有する請求項1〜8のいずれかに記載の調味料。
【請求項10】 該調味料がアミノ酸類、有機酸類、アルコール類、糖類のいずれか1種もしくは2種以上を含有する請求項1〜9のいずれかに記載の調味料。
【請求項11】 該調味料が発酵調味料である請求項1〜10のいずれかに記載の調味料。
【請求項12】 該発酵調味料が、酢、料理酒、清酒、ワイン、みりん、醤油または味噌である請求項11記載の調味料。
【請求項13】 該調味料が畜肉エキス調味料、水産エキス調味料または野菜エキス調味料である請求項1〜10のいずれかに記載の調味料。
【請求項14】 調味料の製造法において、その製造工程のいずれかの時期にスチレン構造を有するフェノール化合物を存在させ、調味料の製造工程中または製造工程終了後に、該フェノール化合物を酸素の存在下で反応させる酸化反応工程を含むことを特徴とする調味料の製造方法。
【請求項15】 前記酸化反応工程がフェノール化合物を含む反応系内に酸素を強制的に曝気させることである請求項14記載の製造方法。
【請求項16】 前記酸化反応工程が、光の照射下に行われる請求項14または15記載の製造方法。
【請求項17】 前記酸化反応工程が、光増感物質の存在下に行われる請求項14〜16のいずれかに記載の製造方法。
【請求項18】 前記酸化反応工程が、酸化反応を促進する酵素の存在下に行われる請求項14〜17のいずれかに記載の製造方法。
【請求項19】 前記酵素がパーオキシダーゼである請求項18に記載の製造方法。
【請求項20】 該調味料が発酵調味料である請求項14〜19のいずれかに記載の製造方法。
【請求項21】 該発酵調味料が、酢、料理酒、清酒、ワイン、みりん、醤油または味噌である請求項20記載の製造方法。
【請求項22】 モロミを酸素の存在下で反応させる酸化反応工程を含むことを特徴とする酒の製造方法。
【請求項23】 モロミが、以下の(a)〜(e)の工程により得られるモロミである、請求項22記載の製造方法。
(a)水に米と液化酵素を加え液化反応させた後、得られた液化した混合液に糖化酵素を添加し糖化反応させることにより糖化液を調製する工程と、
(b)水に米麹と酵母と乳酸とを加え発酵反応させる1次発酵工程と、
(c)1次発酵工程で得られた酒母に(a)工程で得られた糖化液と米麹とを加え発酵反応させる2次発酵工程と、
(d)2次発酵工程で得られた発酵液に(a)工程で得られた糖化液を加え発酵反応させる3次発酵工程と、
(e)3次発酵工程で得られた発酵液を濾過する工程
【請求項24】 モロミが、以下の(a)〜(c)の工程により得られるモロミである、請求項22記載の製造方法。
(a)水に米と米麹と酵母とを加え発酵反応させる1次発酵工程と、
(b)1次発酵工程で得られた酒母に、水と米及び米麹とを断続的に加えて段仕込みを行う2次発酵工程と、
(c)2次発酵工程で得られた発酵液を濾過する工程
【請求項25】 前記酸化反応工程において、酸素を反応系内に、強制的に曝気させることを特徴する請求項22〜24のいずれかに記載の製造方法。
【請求項26】 前記酸化反応工程が、光の照射下に行われる請求項22〜25のいずれかに記載の製造方法。
【請求項27】 前記酸化反応工程が、光増感物質の存在下に行われる請求項22〜26のいずれかに記載の製造方法。
【請求項28】 前記酸化反応工程が、酸化反応を促進する酵素の存在下に行われる請求項22〜27のいずれかに記載の製造方法。
【請求項29】 前記酵素がパーオキシターゼである請求項28記載の製造方法。
【請求項30】 前記酵母がフェルラ酸脱炭酸酵素活性を有することを特徴とする請求項22〜29のいずれかに記載の製造方法。
【請求項31】 前記酒が料理酒である請求項22〜30のいずれかに記載の製造方法。
【請求項32】 前記酒が清酒である請求項22〜30のいずれかに記載の製造方法。
【請求項33】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を食品に存在させることを特徴とする食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項34】 スチレン構造を有するフェノール化合物が請求項2に記載の一般式(I)で表される化合物である請求項33記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項35】 一般式(I)で表される化合物が4−ビニルフェノール、フェルラ酸、p−クマル酸及び4−ビニルグアヤコールから選ばれる化合物である請求項34記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項36】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物の2量体である請求項の33〜35いずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項37】 スチレン構造を有するフェノール化合物の2量体が2,3−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−7−メトキシ−5−ビニルベンゾフランである請求項36記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項38】 該多量体を食品に対して0.5ppb以上、存在させる請求項33〜37のいずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項39】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下で反応させることによって得られる多量体である請求項33〜38のいずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項40】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が光の照射下に行われる請求項39記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項41】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が酵素源の存在下に行われる請求項39記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項42】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する消臭剤。
【請求項43】 該多量体を10ppb以上含有する請求項42記載の消臭剤。
【請求項44】 食品を請求項42または43記載の消臭剤を用いて調理することを特徴とする食品の消臭方法。
【請求項45】 食品を請求項42または43記載の消臭剤を用いて調理することを特徴とする消臭された食品の製造法。
【請求項46】 請求項45記載の製造法により得られる食品。
【請求項47】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する化粧料。
【請求項48】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する酸化防止剤。
【請求項49】 スチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下、その多量体に変換させることを特徴とするスチレン構造を有するフェノール化合物の多量体の製造方法。
【請求項50】 該多量体への変換が、光の照射下及び光増感物質の存在下に行われる請求項49記載の製造方法。
【請求項1】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する調味料。
【請求項2】 スチレン構造を有するフェノール化合物が一般式(I)
【化1】
(式中、R 1 は水素原子またはカルボキシル基を表し、R 2 は水素原子または低級アルコキシ基を表す)で表される化合物である請求項1記載の調味料(スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体における各フェノール化合物は同一でも異なっていてもよい)。
【請求項3】 一般式(I)で表される化合物が4−ビニルフェノール、フェルラ酸、p−クマル酸及び4−ビニルグアヤコールから選ばれる化合物である請求項2記載の調味料。
【請求項4】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物の2量体である請求項1〜3のいずれかに記載の調味料。
【請求項5】 スチレン構造を有するフェノール化合物の2量体が2,3−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−7−メトキシ−5−ビニルベンゾフランである請求項4記載の調味料。
【請求項6】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下で反応させることによって得られた多量体である請求項1〜5のいずれかに記載の調味料。
【請求項7】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が光の照射下に行われる請求項6記載の調味料。
【請求項8】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が酵素源の存在下に行われる請求項6または7記載の調味料。
【請求項9】 該多量体を10ppb以上含有する請求項1〜8のいずれかに記載の調味料。
【請求項10】 該調味料がアミノ酸類、有機酸類、アルコール類、糖類のいずれか1種もしくは2種以上を含有する請求項1〜9のいずれかに記載の調味料。
【請求項11】 該調味料が発酵調味料である請求項1〜10のいずれかに記載の調味料。
【請求項12】 該発酵調味料が、酢、料理酒、清酒、ワイン、みりん、醤油または味噌である請求項11記載の調味料。
【請求項13】 該調味料が畜肉エキス調味料、水産エキス調味料または野菜エキス調味料である請求項1〜10のいずれかに記載の調味料。
【請求項14】 調味料の製造法において、その製造工程のいずれかの時期にスチレン構造を有するフェノール化合物を存在させ、調味料の製造工程中または製造工程終了後に、該フェノール化合物を酸素の存在下で反応させる酸化反応工程を含むことを特徴とする調味料の製造方法。
【請求項15】 前記酸化反応工程がフェノール化合物を含む反応系内に酸素を強制的に曝気させることである請求項14記載の製造方法。
【請求項16】 前記酸化反応工程が、光の照射下に行われる請求項14または15記載の製造方法。
【請求項17】 前記酸化反応工程が、光増感物質の存在下に行われる請求項14〜16のいずれかに記載の製造方法。
【請求項18】 前記酸化反応工程が、酸化反応を促進する酵素の存在下に行われる請求項14〜17のいずれかに記載の製造方法。
【請求項19】 前記酵素がパーオキシダーゼである請求項18に記載の製造方法。
【請求項20】 該調味料が発酵調味料である請求項14〜19のいずれかに記載の製造方法。
【請求項21】 該発酵調味料が、酢、料理酒、清酒、ワイン、みりん、醤油または味噌である請求項20記載の製造方法。
【請求項22】 モロミを酸素の存在下で反応させる酸化反応工程を含むことを特徴とする酒の製造方法。
【請求項23】 モロミが、以下の(a)〜(e)の工程により得られるモロミである、請求項22記載の製造方法。
(a)水に米と液化酵素を加え液化反応させた後、得られた液化した混合液に糖化酵素を添加し糖化反応させることにより糖化液を調製する工程と、
(b)水に米麹と酵母と乳酸とを加え発酵反応させる1次発酵工程と、
(c)1次発酵工程で得られた酒母に(a)工程で得られた糖化液と米麹とを加え発酵反応させる2次発酵工程と、
(d)2次発酵工程で得られた発酵液に(a)工程で得られた糖化液を加え発酵反応させる3次発酵工程と、
(e)3次発酵工程で得られた発酵液を濾過する工程
【請求項24】 モロミが、以下の(a)〜(c)の工程により得られるモロミである、請求項22記載の製造方法。
(a)水に米と米麹と酵母とを加え発酵反応させる1次発酵工程と、
(b)1次発酵工程で得られた酒母に、水と米及び米麹とを断続的に加えて段仕込みを行う2次発酵工程と、
(c)2次発酵工程で得られた発酵液を濾過する工程
【請求項25】 前記酸化反応工程において、酸素を反応系内に、強制的に曝気させることを特徴する請求項22〜24のいずれかに記載の製造方法。
【請求項26】 前記酸化反応工程が、光の照射下に行われる請求項22〜25のいずれかに記載の製造方法。
【請求項27】 前記酸化反応工程が、光増感物質の存在下に行われる請求項22〜26のいずれかに記載の製造方法。
【請求項28】 前記酸化反応工程が、酸化反応を促進する酵素の存在下に行われる請求項22〜27のいずれかに記載の製造方法。
【請求項29】 前記酵素がパーオキシターゼである請求項28記載の製造方法。
【請求項30】 前記酵母がフェルラ酸脱炭酸酵素活性を有することを特徴とする請求項22〜29のいずれかに記載の製造方法。
【請求項31】 前記酒が料理酒である請求項22〜30のいずれかに記載の製造方法。
【請求項32】 前記酒が清酒である請求項22〜30のいずれかに記載の製造方法。
【請求項33】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を食品に存在させることを特徴とする食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項34】 スチレン構造を有するフェノール化合物が請求項2に記載の一般式(I)で表される化合物である請求項33記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項35】 一般式(I)で表される化合物が4−ビニルフェノール、フェルラ酸、p−クマル酸及び4−ビニルグアヤコールから選ばれる化合物である請求項34記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項36】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物の2量体である請求項の33〜35いずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項37】 スチレン構造を有するフェノール化合物の2量体が2,3−ジヒドロ−2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−7−メトキシ−5−ビニルベンゾフランである請求項36記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項38】 該多量体を食品に対して0.5ppb以上、存在させる請求項33〜37のいずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項39】 該多量体がスチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下で反応させることによって得られる多量体である請求項33〜38のいずれかに記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項40】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が光の照射下に行われる請求項39記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項41】 スチレン構造を有するフェノール化合物をその多量体にさせる反応が酵素源の存在下に行われる請求項39記載の食品のオフフレーバーの除去方法。
【請求項42】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する消臭剤。
【請求項43】 該多量体を10ppb以上含有する請求項42記載の消臭剤。
【請求項44】 食品を請求項42または43記載の消臭剤を用いて調理することを特徴とする食品の消臭方法。
【請求項45】 食品を請求項42または43記載の消臭剤を用いて調理することを特徴とする消臭された食品の製造法。
【請求項46】 請求項45記載の製造法により得られる食品。
【請求項47】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する化粧料。
【請求項48】 スチレン構造を有するフェノール化合物の多量体を含有する酸化防止剤。
【請求項49】 スチレン構造を有するフェノール化合物を酸素の存在下、その多量体に変換させることを特徴とするスチレン構造を有するフェノール化合物の多量体の製造方法。
【請求項50】 該多量体への変換が、光の照射下及び光増感物質の存在下に行われる請求項49記載の製造方法。
得られた両画分を減圧下で10倍濃縮した後、C18高速液体クロマトグラフィーにて分
画を行い、両画分にVGDの精製画分(画分Cとする)を得た。さらに、このVGDについて同定を行った。
高速液体クロマトグラフィーによる分画条件とVGDの同定の結果を以下に示す。
(高速液体クロマトグラフィーによる分画条件)移動相:20mmol/L酢酸ナトリウム水溶液/アセトニトリル=45/55カラム温度:40℃流速:1.0mL/分(VGDの物性)FABマススペクトル:
ポジティブモード: m/z 299 (M+H)+
ネガティブモード: m/z 297 (M-H)-1H−NMR(400MHz、CD3OD);[δ ppm(積分、多重度、結合定数J(Hz)]; 6.98 (1H, d, 2.0), 6.92 (1H, br.s), 6.91 (1H, br.s), 6.84 (1H, dd, 8.1, 2.0), 6.78 (1H, d, 8.1), 6.64 (1H, dd, 17.6, 11.0), 5.69 (1H, t, 8.9), 5.60 (1H, dd, 17.6, 1.1), 5.06 (1H, dd, 11.0, 1.1), 3.86 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.55 (1H,dd, 15.6, 9.3), 3.16 (1H, dd, 15.6, 8.5)13C−NMR(100MHz、CD3OD);δ ppm(多重度); 149.1 (s), 149.1 (s), 147.7 (s), 145.4 (s), 138.1 (d), 134.5 (s), 133.2 (s), 129.7 (s), 120.0 (d), 116.4 (d), 116.2 (d), 111.4 (d), 111.4 (t), 110.7 (d), 86.7 (d), 56.7 (q), 56.4 (
q), 39.4 (t)
実施例2
50ppm 4−ビニルグアヤコール及び0.5ppmリボフラビンを含有する7.75%エタノール水溶液20Lを蛍光灯照明付きの恒温庫内で反応温度25℃で24時間保存した。反応液を7.75%エタノール水溶液で平衡化したダイヤイオンHP20(商品名、三菱化学株式会社製)に通し、80%エタノール水溶液で洗浄後、エタノール200mLで溶出し、本発明の消臭剤を得た。この消臭剤のVGD濃度は40.4ppmであった。
画を行い、両画分にVGDの精製画分(画分Cとする)を得た。さらに、このVGDについて同定を行った。
高速液体クロマトグラフィーによる分画条件とVGDの同定の結果を以下に示す。
(高速液体クロマトグラフィーによる分画条件)移動相:20mmol/L酢酸ナトリウム水溶液/アセトニトリル=45/55カラム温度:40℃流速:1.0mL/分(VGDの物性)FABマススペクトル:
ポジティブモード: m/z 299 (M+H)+
ネガティブモード: m/z 297 (M-H)-1H−NMR(400MHz、CD3OD);[δ ppm(積分、多重度、結合定数J(Hz)]; 6.98 (1H, d, 2.0), 6.92 (1H, br.s), 6.91 (1H, br.s), 6.84 (1H, dd, 8.1, 2.0), 6.78 (1H, d, 8.1), 6.64 (1H, dd, 17.6, 11.0), 5.69 (1H, t, 8.9), 5.60 (1H, dd, 17.6, 1.1), 5.06 (1H, dd, 11.0, 1.1), 3.86 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.55 (1H,dd, 15.6, 9.3), 3.16 (1H, dd, 15.6, 8.5)13C−NMR(100MHz、CD3OD);δ ppm(多重度); 149.1 (s), 149.1 (s), 147.7 (s), 145.4 (s), 138.1 (d), 134.5 (s), 133.2 (s), 129.7 (s), 120.0 (d), 116.4 (d), 116.2 (d), 111.4 (d), 111.4 (t), 110.7 (d), 86.7 (d), 56.7 (q), 56.4 (
q), 39.4 (t)
実施例2
50ppm 4−ビニルグアヤコール及び0.5ppmリボフラビンを含有する7.75%エタノール水溶液20Lを蛍光灯照明付きの恒温庫内で反応温度25℃で24時間保存した。反応液を7.75%エタノール水溶液で平衡化したダイヤイオンHP20(商品名、三菱化学株式会社製)に通し、80%エタノール水溶液で洗浄後、エタノール200mLで溶出し、本発明の消臭剤を得た。この消臭剤のVGD濃度は40.4ppmであった。
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2001
- 2001-04-05 JP JP2001106601A patent/JP4790143B2/ja not_active Expired - Lifetime
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