JP2001352763A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2001352763A JP2001059791A JP2001059791A JP2001352763A JP 2001352763 A JP2001352763 A JP 2001352763A JP 2001059791 A JP2001059791 A JP 2001059791A JP 2001059791 A JP2001059791 A JP 2001059791A JP 2001352763 A JP2001352763 A JP 2001352763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧レベル非変換モ−ド、降圧モ−ド、昇圧
モ−ドを選択的に得ることができる電圧変換装置の低コ
スト化及び力率改善が要求されている。 【解決手段】 第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直
列回路、第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 の直列回
路、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の直列回路、及
びコンデンサCを互いに並列に接続する。交流入力端子
4を第1のインダクタL1 を介して第1及び第2のスイ
ッチQ1 、Q2 の相互接続点4に接続する。第5及び第
6のスイッチQ5 、Q6 の相互接続点10と交流出力端
子6との間に第2のインダクタL2 を接続する。第3及
び第4のスイッチQ3 、Q4 の相互接続点9を共通端子
5に接続する。出力電圧V0 を入力交流電圧Vinと同じ
くする非変換モード、V0 をVinよりも低くする降圧モ
ード、V0 をVinよりも高くする昇圧モードを得るため
に第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 の制御を切換える。
第3及び第4のスイッチQ3,Q4を高い周波数でオン
・オフして力率を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流入力電圧を複
数の形態で電圧変換すること及び力率改善を行うことが
できる単相又は多相の電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】AC−DC−AC変換可能な電力変換装
置をハーフブリッジ型AC−DCコンバータとハーフブ
リッジ型DC−ACインバータとの組み合せによって構
成することは公知である。また、AC−DC−AC変換
装置の効率を向上させるために、ハーフブリッジ型AC
−DCコンバータのスイッチとハーフブリッジ型DC−
ACインバータのスイッチの全てを高い繰返し周波数で
オン・オフ制御しないで、AC−DC−AC変換装置に
含まれているスイッチの一部のみを高い繰返し周波数で
オン・オフし、残りのスイッチを整流器として動作させ
るために交流電源電圧の周期でオン・オフする方式が本
件出願人に係る特開平8−126352号公報で提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で提案されて
いるAC−DC−AC変換装置は、入力電圧と出力電圧
とがほぼ同一になるようにコンバータ及びインバータの
スイッチを制御する第1のモードと、入力電圧よりも出
力電圧を下げるようにスイッチを制御する第2のモード
と、入力電圧よりも出力電圧を上げるようにスイッチを
制御する第3のモードとを取ることができる。AC−D
C−AC変換装置が複数のモードで動作できるように構
成されていると、同一の交流入力電圧に基づいて複数の
異なるレベルの交流出力電圧を得ること、又は異なる複
数の交流入力電圧に基づいて同一レベルの交流出力電圧
を得ることができる。ところで、上記公報には、AC−
DC−AC変換装置に含まれているスイッチのスイッチ
ング回数を少なくする技術が開示されているが、交流入
力端子における力率改善及び電流の波形改善を行うこと
は開示されていない。また、上記公報に開示されている
AC−DC−AC変換装置は、第1、第2及び第3のモ
−ドを選択的に得るために多数の切換スイッチを有し、
比較的複雑な回路構成を有している。
【0004】そこで、本発明の第1の目的は、複数の電
圧変換形態をとることができると共に力率改善を行うこ
とができる電力変換装置を提供することにある。本発明
の第2の目的は制御回路の構成を簡単にすることができ
る電力変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、実施形態を示す図面の
符号を参照して説明すると、交流電源(3)から供給さ
れた正弦波交流入力電圧(Vin)を異なるレベルの交
流出力電圧(V0)に変換する機能及び力率改善機能を
有し、前記交流出力電圧(V0)を負荷(11)に供給す
る電力変換装置であって、前記交流電源(3)の一端を
接続するための交流入力端子(4)と、前記負荷(11)
の一端を接続するための交流出力端子(6)と、前記交
流電源(3)の他端及び前記負荷(11)の他端を接続す
るための共通端子(5)と、制御可能な第1及び第2のス
イッチ(Q1,Q2)が直列に接続された第1の直列回
路と、制御可能な第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)
が直列に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路
に対して並列に接続された第2の直列回路と、制御可能
な第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)が直列に接続さ
れた回路であり且つ前記第1及び第2の直列回路に対して
並列に接続された第3の直列回路と、前記第1、第2及び
第3の直列回路に対して並列に接続されたコンデンサ
(C)と、インダクタンス手段と前記第1、第2、第3、
第4、第5及び第6のスイッチ(Q1,Q2、Q3,Q
4Q5,Q6)を制御するための制御手段(2)とから
成り、前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)の相互
接続点(8)が前記交流入力端子(4)に接続され、前
記第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)の相互接続点
(9)が前記共通端子(5)に接続され、前記第5及び
第6のスイッチ(Q5,Q6)の相互接続点(10)が
前記交流出力端子(6)に接続され、前記インダクタン
ス手段は、前記交流入力端子(4)と前記第1及び第2
のスイッチ(Q1,Q2)の相互接続点(8)との間に
接続された第1のインダクタ(L1)と前記第5及び第
6のスイッチ(Q5,Q6)の相互接続点(10)と前
記交流出力端子(6)との間に接続された第2のインダ
クタ(L2)と前記第3及び第4のスイッチ(Q3、Q
4)の相互接続点(9)と前記共通端子(5)との間に
接続された第3のインダクタ(L3)とからなる3つの
インダクタから任意に選択された少なくとも2つから成
り、前記制御手段(2)は、前記交流入力端子(4)又
は前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)の相互接
続点(8)と前記共通端子(5)との間の第1の電圧
(Vin又はVconv)と前記交流出力端子(6)又
は前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)の相互接
続点(10)と前記共通端子(5)との間の第2の電圧
(Vo又はVinv)とをほぼ等しくする第1のモード
の時に、前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)と
前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)とを前記交
流入力電圧(Vin)の周期でオン・オフ制御し、且つ
前記第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)を前記交流
入力電圧(Vin)の周期よりも短い周期でオン・オフ
制御する第1の機能と、前記第2の電圧(Vo又はVi
nv)を前記第1の電圧(Vin又はVconv)より
も低くする第2のモードの時に、前記第1及び第2のス
イッチ(Q1,Q2)を前記交流入力電圧(Vin)の
周期でオン・オフ制御し、且つ前記第3及び第4のスイ
ッチ(Q3,Q4)と前記第5及び第6のスイッチ(Q
5,Q6)とを前記交流入力電圧(Vin)の周期より
も短い周期でオン・オフ制御する第2の機能と、前記第
2の電圧(Vo又はVinv)を前記第1の電圧(Vi
n又はVconv)よりも高くする第3のモードの時
に、前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)と前記
第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)とを前記交流入
力電圧(Vin)の周期よりも短い周期でオン・オフ制
御し、且つ前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)
を前記交流入力電圧(Vin)の周期でオン・オフ制御
する第3の機能とからなるの3つの機能の内の少なくと
も2つの機能を有していることを特徴とする電力変換装
置に係わるものである。
【0006】なお、請求項2に示すように、前記インダ
クタンス手段を、前記第1及び第2のインダクタ(L
1、L2)とすることができる。また,請求項3に示す
ように,前記インダクタンス手段を、前記第1及び第3
のインダクタ(L1、L3)とすることができる。ま
た、請求項4に示すように、前記インダクタンス手段
を、前記第2及び第3のインダクタ(L2、L3)とす
ることができる。また、請求項5に示すように、前記イ
ンダクタンス手段を、前記第1、第2及び第3のインダ
クタ(L1、L2、L3)とすることができる。また、
請求項6に示すように、前記制御手段(2)は、前記第
1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)の相互接続点
(8)と前記共通端子(5)との間の第1の電圧(Vc
onv)を所望値にするための第1の指令値Vrcを前
記交流入力電圧(Vin)に同期して発生する第1の指
令値発生手段(44)と、前記第5及び第6のスイッチ
(Q5,Q6)の相互接続点(10)と前記共通端子
(5)との間の第2の電圧(Vinv)を所望値にする
ための第2の指令値Vriを前記交流入力電圧(Vi
n)に同期して発生する第2の指令値発生手段(45)
と、前記交流入力電圧(Vin)と同一の周期を有する
方形波電圧Vsを発生する方形波発生器(46)と、前記
第1の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値発生手
段(45)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vr
c−Vri+Vsを示す第1の値(Vr1)と、Vri
−Vrc+Vsを示す第2の値(Vr3)と、Vr3−
Vri又はVs−Vrc又はVs−Vriを示す第3の
値(Vr2)とを出力する演算手段(47,48,49)と、前
記演算手段(47,48,49)と前記第1、第2、第3、第
4、第5及び第6のスイッチ(Q1,Q2,Q3,Q
4,Q5,Q6)とに接続され、前記演算手段(47,
48,49)から得られた前記第1、第2及び第3の値
(Vr1,Vr3,Vr2)に基づいて前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6のスイッチ(Q1,Q
2,Q3,Q4,Q5,Q6)をオン・オフ制御するた
めの第1、第2、第3、第4、第5及び第6の制御信号
(VQ1,VQ2,VQ3,VQ4,VQ5,VQ6)を形成する制
御信号形成手段(52,53,54,55,56,5
7,58又は52,53,54,55、56'、5
7’、58’)とから成ることが望ましい。また、請求
項7に示すように、 前記制御信号形成手段は、鋸波電
圧又は三角波電圧から成る比較波(Vt)を前記交流入
力電圧(Vin)の周期よりも短い周期で発生する比較
波発生器(52)と、前記演算手段(47,48,49)と前記比
較波発生器(52)と前記第1のスイッチ(Q1)とに接
続され、前記第1の値(Vr1)と前記比較波(Vt)
とを比較して前記第1の値(Vr1)が前記比較波(V
t)よりも高い時には第1の電圧レベルとなり、前記第1
の値(Vr1)が前記比較波(Vt)よりも低い時には
第2の電圧レベルとなる第1の制御信号(VQ1)を形成
し、この第1の制御信号(VQ1)を前記第1のスイッチ
(Q1)に供給するための第1のコンパレータ(53)と前
記第1のコンパレータ(53)と前記第2のスイッチ(Q
2)とに接続され、前記第1の制御信号(VQ1)と逆位
相の第2の制御信号(VQ2)を形成し、この第2の制御
信号(VQ2)を前記第2のスイッチ(Q2)に供給する
第1のNOT回路(56)と、前記演算手段(47,48,49)
と前記比較波発生器(52)と前記第3のスイッチ(Q3)
とに接続され、前記第3の値(Vr2)と前記比較波
(Vt)とを比較して前記第3の値(Vr2)が前記比
較波(Vt)よりも高い時には第1の電圧レベルとな
り、前記第3の値(Vr2)が前記比較波(Vt)より
も低い時には第2の電圧レベルとなる第3の制御信号
(VQ3)を形成し、この第3の制御信号(VQ3)を前記
第3のスイッチ(Q3)に供給するための第2のコンパ
レータ(54)と前記第2のコンパレータ(54)と前記第4
のスイッチ(Q4)とに接続され、前記第3の制御信号
(VQ3)と逆位相の第4の制御信号(VQ4)を形成し、
この第4の制御信号(VQ4)を前記第4のスイッチ(Q
4)に供給する第2のNOT回路(57)と、前記演算手
段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と前記第5の
スイッチ(Q5)とに接続され、前記第2の値(Vr
3)と前記比較波(Vt)とを比較して前記第2の値
(Vr3)が前記比較波(Vt)よりも高い時には第1
の電圧レベルとなり、前記第2の値(Vr3)が前記比
較波(Vt)よりも低い時には第2の電圧レベルとなる
第5の制御信号(VQ5)を形成し、この第5の制御信号
(V Q5)を前記第5のスイッチ(Q5)に供給するため
の第3のコンパレータ(55)と前記第3のコンパレータ
(55)と前記第6のスイッチ(Q6)とに接続され、前
記第5の制御信号(VQ5)と逆位相の第6の制御信号
(VQ6)を形成し、この第6の制御信号(VQ6)を前記
第6のスイッチ(Q6)に供給する第3のNOT回路(5
8)とによって構成することができる。また,請求項8
に示すように、前記制御信号形成手段は、鋸波電圧又は
三角波電圧から成る比較波(Vt)を前記交流入力電圧
(Vin)の周期よりも短い周期で発生する比較波発生
器(52)と、前記演算手段(47,48,49)と前記比較波発
生器(52)と前記第1のスイッチ(Q1)とに接続さ
れ、前記第1の値(Vr1)と前記比較波(Vt)とを
比較して前記第1の値(Vr1)が前記比較波(Vt)
よりも高い時には第1の電圧レベルとなり、前記第1の値
(Vr1)が前記比較波(Vt)よりも低い時には第2
の電圧レベルとなる第1の制御信号(VQ1)を形成し、
この第1の制御信号(VQ1)を前記第1のスイッチ(Q
1)に供給するための第1のコンパレータ(53)と前記演
算手段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と前記第
2のスイッチ(Q2)とに接続され、前記第1の値(V
r1)と前記比較波(Vt)とを比較して前記第1の値
(Vr1)が前記比較波(Vt)よりも低い時には第1
の電圧レベルとなり、前記第1の値(Vr1)が前記比
較波(Vt)よりも高い時には第2の電圧レベルとなる
第2の制御信号(VQ2)を形成し、この第2の制御信号
(VQ2)を前記第2のスイッチ(Q2)に供給する第2
のコンパレータ(56´)と、前記演算手段(47,48,49)
と前記比較波発生器(52)と前記第3のスイッチ(Q3)
とに接続され、前記第3の値(Vr2)と前記比較波
(Vt)とを比較して前記第3の値(Vr2)が前記比
較波(Vt)よりも高い時には第1の電圧レベルとな
り、前記第3の値(Vr2)が前記比較波(Vt)より
も低い時には第2の電圧レベルとなる第3の制御信号
(VQ3)を形成し、この第3の制御信号(VQ3)を前記
第3のスイッチ(Q3)に供給するための第3のコンパ
レータ(54)と前記演算手段(47,48,49)と前記比較波
発生器(52)と前記第4のスイッチ(Q4)とに接続さ
れ、前記第3の値(Vr2)と前記比較波(Vt)とを
比較して前記第3の値(Vr2)が前記比較波(Vt)
よりも低い時には第1の電圧レベルとなり、前記第3の
値(Vr2)が前記比較波(Vt)よりも高い時には第
2の電圧レベルとなる第4の制御信号(VQ4)を形成
し、この第4の制御信号(VQ4)を前記第4のスイッチ
(Q4)に供給する第4のコンパレータ(57´)と、前
記演算手段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と前
記第5のスイッチ(Q5)とに接続され、前記第2の値
(Vr3)と前記比較波(Vt)とを比較して前記第2
の値(Vr3)が前記比較波(Vt)よりも高い時には
第1の電圧レベルとなり、前記第2の値(Vr3)が前
記比較波(Vt)よりも低い時には第2の電圧レベルと
なる第5の制御信号(VQ5)を形成し、この第5の制御
信号(V Q5)を前記第5のスイッチ(Q5)に供給する
ための第5のコンパレータ(55)と前記演算手段(47,4
8,49)と前記比較波発生器(52)と前記第6のスイッチ
(Q6)とに接続され、前記第2の値(Vr3)と前記
比較波(Vt)とを比較して前記第2の値(Vr3)が
前記比較波(Vt)よりも低い時には第1の電圧レベル
となり、前記第2の値(Vr3)が前記比較波(Vt)
よりも高い時には第2の電圧レベルとなる第6の制御信
号(VQ6)を形成し、この第6の制御信号(VQ6)を前
記第6のスイッチ(Q6)に供給する第6のコンパレ−
タ(58´)と、によって構成することができる。ま
た,請求項9に示すように、前記前記演算手段は、第1
の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値発生手段
(45)と前記方形波発生器(46)とに接続され、V
rc−Vri+Vsを演算して前記第1の値(Vr1)
を出力する第1の演算回路(47)と、前記第1の指令
値発性手段(44)と前記第2の指令値発生手段(4
5)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vri
−Vrc+Vsを演算して、前記第2の値(Vr3)を
出力する第2の演算回路(48)と、前記第2の指令値
発生手段(45)と前記第2の演算回路(48)とに接
続され、Vr3−Vriを演算して前記第3の値(Vr
2)を出力する第3の演算回路(49)とから成ること
が望ましい。また、請求項10に示すように、請求項9
の演算手段は、更に、前記第1の演算回路(47)に接
続され,前記第1の演算回路(47)の出力を、前記方
形波電圧(Vs)の最大値以上に設定された上限値で制
限し且つ前記方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定さ
れた下限値で制限する第1のリミッタ(50)と、前記
第2の演算回路(48)に接続され,前記第2の演算回
路(48)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値
以上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧
(Vs)の最小値以下に設定された下限値で制限する第
2のリミッタ(51)とを有していることが望ましい。
また,請求項11に示すように、前記演算手段は、前記
第1の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値発生
手段(45)とに接続され、前記第2の指令値Vriか
ら前記第1の指令値Vrcを減算して△V=Vri−V
rcを演算する第1の演算回路(47a)と、前記第1
の演算回路(47a)と前記方形波発生器(46)とに
接続され、もし、△V>0の時は、 Vr1=Vs−△V Vr3=Vs もし、△V=0の時は、 Vr1=Vs Vr3=Vs もし、△V<0の時は、 Vr1=Vs Vr3=Vs+△V を出力する第2の演算回路(48a)と、前記第1の指
令値発生手段(44)と前記第2の演算回路(48a)
とに接続され、Vr2=Vr1−Vrcを演算する第3
の演算回路(49a)とによって構成することができ
る。また、請求項12に示すように、前記演算手段は、
前記第1の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値
発生手段(45)とに接続され、ΔV1=Vrc−Vr
iを演算する第1の演算回路(47b)と、前記第1の
指令値発生手段(44)と前記第2の指令値発生手段
(45)とに接続され、Vri−Vrcを演算する第2
の演算回路(48b)と、前記第1の指令値発生手段
(44)と前記第2の指令値発生手段(45)とに接続
され、第1の演算回路(47b)から得られた前記ΔV
1が0の時及び前記ΔV1が0より大きい時にVrcを出
力し、前記ΔV1が0より小さい時にVriを出力する
選択回路(49b)と、前記第1の演算回路(47b)
と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs+(V
rc−Vri)から成る第1の値(Vr1)を出力する
第1の加算器(71)と、前記第2の演算回路(48
b)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs+
(Vri−Vrc)から成る第2の値(Vr3)を出力
する第1の加算器(73)と、前記選択回路(49b)
と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs−Vr
c又はVs−Vriから成る第3の値(Vr2)を出力
する第1の加算器(72)と、によって構成することが
できる。また、請求項13に示すように,請求項12の
演算手段に、更に、前記第1の加算器(71)に接続さ
れ,前記第1の加算器(71)の出力を、前記方形波電
圧(Vs)の最大値以上に設定された上限値で制限し且
つ前記方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定された下
限値で制限する第1のリミッタ(50)と、前記第2の
加算器(73)に接続され,前記第2の加算器(73)
の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値以上に設定
された上限値で制限し且つ前記方形波電圧(Vs)の最
小値以下に設定された下限値で制限する第2のリミッタ
(51)と前記減算器(72)に接続され,前記減算器
(72)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値以
上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧(V
s)の最小値以下に設定された下限値で制限する第3の
リミッタ(74)とを設けることが望ましい。また、請
求項14に示すように、前記演算手段は、前記第1の指
令値発生手段(44)と前記第2の指令値発生手段(4
5)とに接続され、ΔV1=Vrc−Vriを演算する
演算回路(47b)と、前記第1の指令値発生手段(4
4)と前記第2の指令値発生手段(45)と前記演算回
路(47b)とに接続され、前記演算回路(47b)か
ら得られた前記ΔV1が0の時及び前記ΔV1が0より大
きい時にVrcを出力し、前記ΔV1が0より小さい時
にVriを出力する選択回路(49b)と、前記演算回
路(47b)と前記方形波発生器(46)とに接続さ
れ、Vs+(Vrc−Vri)から成る第1の値(Vr
1)を出力する加算器(71)と、前記演算回路(47
b)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs−
(Vrc−Vri)から成る第2の値(Vr3)を出力
する第1の減算器(73´)と、前記選択回路(49
b)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs−
Vrc又はVs−Vriから成る第3の値(Vr2)を
出力する第2の減算器(72)と、によってん構成でき
る。また、請求項15に示すように、請求項14の演算
手段に、更に、前記加算器(71)に接続され,前記加
算器(71)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大
値以上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧
(Vs)の最小値以下に設定された下限値で制限する第
1のリミッタ(50)と、前記第1の減算器(73´)
に接続され,前記第1の減算器(73´)の出力を、前
記方形波電圧(Vs)の最大値以上に設定された上限値
で制限し且つ前記方形波電圧(Vs)の最小値以下に設
定された下限値で制限する第2のリミッタ(51)と前
記第2の減算器(72)に接続され,前記第2の減算器
(72)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値以
上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧(V
s)の最小値以下に設定された下限値で制限する第3の
リミッタ(74)とを設けることが望ましい。また、請
求項16に示すように、前記第1の指令値発生手段は、
前記交流入力端子(4)と前記共通端子(5)との間の
交流入力電圧(Vin)を検出し、交流入力電圧検出信
号を出力する入力電圧検出回路(41)と、前記コンデ
ンサ(C)の直流電圧を検出して直流電圧検出信号を出
力する直流電圧検出回路(42)と、前記交流入力端子
(4)を流れる電流を検出し、前記電流に比例した電圧
値を有する電流検出信号を出力する電流検出器(23)
と、基準直流電圧を発生する基準直流電圧源(59)
と、前記基準直流電圧源(59)と前記直流電圧検出回
路(42)とに接続され、前記基準直流電圧と前記直流
電圧検出信号との差を示す信号を出力する第1の減算器
(60)と、前記入力電圧検出回路(41)と前記第1
の減算器(60)とに接続され、前記交流入力電圧検出
信号に前記第1の減算器(60)の出力を乗算する乗算
器(62)と、前記乗算器(62)と前記電流検出器
(23)とに接続され、前記乗算器(62)の出力から
前記電流検出信号を減算して前記第1の指令値(Vr
c)を出力する第2の減算器(63)と、から成ること
が望ましい。また、請求項17に示すように,前記第2
の指令値発生手段は、基準出力電圧指令値を発生する基
準出力電圧指令値発生器(66)と、前記交流出力端子
(6)と前記共通端子(5)との間の出力電圧(V0)
を検出し、出力電圧検出信号を出力する出力電圧検出回
路(43)と、前記基準出力電圧指令値発生器(66)
と前記出力電圧検出回路(43)とに接続され、前記基
準出力電圧指令値と前記出力電圧検出信号との差に相当
する前記第2の指令値(Vri)を出力する第3の減算
器(67)とから成ることが望ましい。また、請求項1
8に示すように,前記基準出力電圧指令値発生器(6
6)をレベルの異なる複数の基準出力電圧指令値を選択
的に発生するように構成することができる。
【0007】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、複数のスイッ
チの内の一部を、高周波でオン・オフ動作させないで、
交流入力電圧と同一の低い周波数でオン・オフするの
で、スイッチング回数が低減し、スイッチング損失が少
なくなる。更に、第1、第2及び第3のモ−ドのいずれ
においても、第3及び第4のスイッチが高周波でオン・
オフするので、全てのモ−ドで力率改善を行うことがで
きる。また、請求項6〜18の発明によれば、交流入力
電圧Vinと同一の周期の方形波を使用してスイッチの
高周波のオン・オフ動作を選択的に禁止している。従っ
て、スイッチの高周波のオン・オフ動作の禁止を簡単な
回路で容易に達成することができる。更に、本発明によ
れば、交流入力電圧の変化に拘らず一定の交流出力電圧
を容易に得ることができる。また、同一の交流入力電圧
に基づいて複数の異なるレベルの交流出力電圧を得るこ
とができる。
【0008】
【実施形態】次に、図面を参照して本発明の実施形態を
説明する。
【0009】
【第1の実施形態】図1は本発明の第1の実施形態に従
う複数の電圧変換形態をとり得るスイッチング方式のA
C−DC−AC装置即ち電力変換装置を示す。この電力
変換装置は、力率改善機能を有する電圧調整装置と呼ぶ
こともできるものであって、大別して変換回路1とこの
制御回路2とから成る。
【0010】変換回路1は、例えば50Hzの商用交流
電源3の一端に接続された交流入力端子4、交流電源3
の他端に接続された入力側共通端子5と、第1、第2、
第3、第4、第5及び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q3
、Q4 、Q5 、Q6 と、有極の電解コンデンサからな
る直流リンク(link)コンデンサ又は直流コンデン
サとも呼ぶことができる平滑コンデンサCと、入力段の
リアクトル即ちインダクタL1 、出力段のフィルタ用リ
アクトル即ちインダクタL2 と、入力段フィルタ用コン
デンサC1 と、出力段フィルタ用コンデンサC2 と、交
流出力端子6、出力側共通端子7とから成る。なお、入
力側共通端子5と出力側共通端子7は互いに共通に接続
されている。
【0011】第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 はソース
をバルク(サブストレート)に接続した構造の絶縁ゲー
ト型(MOS型)電界効果トランジスタであって、第
1、第2、第3、第4、第5及び第6のFETスイッチ
S1 、S2 、S3 、S4 、S5、S6 とこれに逆並列に
接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6のダ
イオードD1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 とを有す
る。なお、ダイオードD1 〜D6 をスイッチQ1 〜Q6
に内蔵させないで個別部品とすることができる。また、
FETスイッチS1 〜S6 をバイポーラトランジスタ、
IGBT(絶縁・ゲート・バイポーラ・トランジスタ)等
の半導体スイッチとすることができる。
【0012】第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列
接続から成る第1の直列回路と、第3及び第4のスイッ
チQ3 、Q4 の直列接続から成る第2の直列回路と、第
5及び第6のスイッチQ5 、Q6 の直列接続から成る第
3の直列回路と、直流コンデンサCとは、互いに並列に
接続されている。
【0013】第1の直列回路を構成している第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 の相互接続点8は第1のインダ
クタL1 を介して交流入力端子4に接続されている。第
2の直列回路を構成している第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4 の相互接続点9は共通端子5に接続されてい
る。第3の直列回路を構成している第5及び第6のスイ
ッチQ5 、Q6 の相互接続点10は出力段の第2のイン
ダクタL2 を介して交流出力端子6に接続されている。
負荷11の一端は交流出力端子6に接続され、負荷11
の他端は共通端子7に接続されている。
【0014】第1のフィルタ用コンデンサC1 は入力電
流の高周波成分を除去するために交流入力端子4と共通
端子5間に接続されている。第2のフィルタ用コンデン
サC2 は出力電圧の高周波成分を除去するために交流出
力端子6と共通端子7間に接続されている。なお、入力
側の第1のインダクタL1は出力端子6に交流電源端子
3の電圧Vinよりも高い出力電圧V0を得るため、及
び交流入力端子4における力率改善及び電流の波形改善
を行うために必要なものである。図1では、交流入力端
子4と第1及び第2のスイッチQ1、Q2の相互接続点8
との間に第1のインダクタL1が接続されている。しか
し、交流電源3と第3及び第4のスイッチQ3、Q4の相
互接続点9との間の電流通路の中の任意の場所に1つ又
は複数のインダクタを接続すると、第1のインダクタL
1と同一の効果を得ることができる。例えば、インダク
タL1の代りに、破線で示インダクタL3を第3及び第
4のスイッチQ3、Q4の相互接続点9と共通端子5との
間に接続することができる。また、インダクタL1の代
りに、第1及び第2のスイッチQ1、Q2の相互接続点8
と第3及び第4のスイッチQ3、Q4の相互接続点9との
間において、第1及び第3のスイッチQ1、Q3に直列に
なるように接続された図1で破線で示す第1のインダク
タL1aと、第2及び第4のスイッチQ2、Q4に直列に
なるように接続された第2のインダクタL1bとを設け
ることができる。また、インダクタンスL1に付加して
インダクタL3、又はインダクタL1a、L1bを設ける
こともできる。
【0015】制御回路2によって第1〜第6のスイッチ
Q1 〜Q6 を制御するために、制御回路2と第1〜第6
のスイッチQ1 〜Q6 のゲート(制御端子)との間がラ
イン12、13、14、15、16、17で接続されて
いる。なお、周知のようにスイッチQ1〜Q6の制御は
ゲート・ソース間に制御信号を供給して行われる。しか
し、図1では図示を簡単化するために各スイッチQ1〜
Q6の駆動回路の詳細は省略されている。制御回路2に
よってスイッチQ1 〜Q6 の制御信号を形成するため
に、交流入力端子4及び共通端子5がライン18、19
によって、また交流出力端子6がライン20によって、
また平滑コンデンサCの両端がライン21、22によっ
て、また交流入力端子4 に流れる電流を検出する電流
検出器23がライン24によって制御回路2にそれぞれ
接続されている。
【0016】図1の制御回路2の詳細を図2によって説
明する前に、図1の変換回路1の動作を説明する。変換
回路1は、前述した特開平8−126352号公報と同
様に第1、第2及び第3のモードから選択された1つの
モ−ドで動作する。第1のモードは、電源3の電圧即ち
交流入力電圧Vin(例えば100V)とほぼ同一の出力
電圧V0 が交流出力端子6と共通端子7との間に得られ
る時に発生し、電圧非変換モードと呼ぶことができるも
のである。第2のモードは、交流入力電圧Vin(100
V)よりも低い出力電圧V0 が交流出力端子6と共通端
子7との間に得られる時に発生し、降圧モードと呼ぶこ
とができるものである。第3のモードは、交流入力電圧
Vinよりも高い出力電圧V0 が交流出力端子6と共通端
子7との間に得られる時に発生し、昇圧モードと呼ぶこ
とができるものである。なお、本実施形態では、後述か
ら明らかなように、図2の示す第1の指令値Vrcと第
2の指令値Vriとの大小関係によって、第1、第2及
び第3のモ−ドが決定されている。第1の指令値Vrc
は、図1の交流入力端子4と共通端子5との間の電圧V
in又は第1及び第2のスイッチQ1、Q2の相互接続点
8と共通端子5との間の第1の電圧Vconvと比例関係を
有する。第2の指令値Vriは、図1の交流出力端子6と
共通端子5又は7との間の電圧Vo又は第5及び第6の
スイッチQ5、Q6の相互接続点10と共通端子5又は7
との間の第2の電圧Vinvと比例関係を有する。従っ
て、第1の電圧Vconvと第2の電圧Vinvとがほぼ等し
い時を第1のモ−ド、第2の電圧Vinvが第1の電圧Vc
onvよりも低い時を第2のモ−ド、第2の電圧Vinvが第
1の電圧Vconvよりも高い時を第3のモ−ドと呼ぶこと
もできる。いずれのモードにおいても、第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 から成る入力段スイッチ回路と第5
及び第6のスイッチQ5 、Q6から成る出力段スイッチ
回路のいずれか一方又は両方の高周波(例えば20kH
z)のオン・オフが禁止される。このため入力段スイッ
チ回路及び/又は出力段スイッチ回路の損失低減効果が
生じる。
【0017】
【非変換モード】交流入力電圧Vinと同一の出力電圧V
0 を得る時に生じる非変換モード即ち第1のモードの場
合には、第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 に図3(B)
〜(G)の第1〜第6の制御信号VQ1〜VQ6が供給され
る。即ち、第1及び第5のスイッチQ1 、Q5 は電源3
の50Hzの正弦波電圧と同一の周波数の50Hz方形
波パルスによって180度間隔で断続的にオンになり、
第2及び第6のスイッチQ2 、Q6 は第1及び第5のス
イッチQ1 、Q5 と反対に動作する。また、第3及び第
4のスイッチQ3 、Q4 は図3(A)の交流入力電圧V
inの周波数の2倍よりも高い周波数(例えば20kH
z)でオン・オフ制御される。なお、前述した特開平8
‐1126352号公報の従来のAC−DC−AC変換
装置では、非変換モード時に第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4 がオフに保たれている。これに対し、本発明に
従う実施形態では力率改善及び入力電流の波形改善のた
めに第3及び第4のスイッチQ3、Q4が高い周波数でオ
ン・オフされている。図3に示すように各スイッチQ1
〜Q6 を制御すると、交流入力電圧Vinが正の半波の期
間(t0 〜t1 )では、交流電源3、第1のインダクタ
L1 、第1のスイッチQ1 、第5のスイッチQ5 、第2
のインダクタL2 、及び負荷11の経路で正方向電流が
流れる。また、交流入力電圧Vinが負の半波の期間(t
1 〜t2 )では、交流電源3、負荷11、第2のインダ
クタL2 、第6のスイッチQ6、第2のスイッチQ2 、
及び第1のインダクタL1 の経路で負方向電流が流れ
る。この非変換モードの場合、第1、第2、第5及び第
6のスイッチQ1 、Q2 、Q5 、Q6 は高周波(例えば
20kHz)でオン・オフされないので、単位時間当り
のスイッチング回数が少なくなり、スイッチング損失に
よる効率低下が少なくなる。第3及び第4のスイッチQ
3、Q4のオン・オフによる力率改善及び波形改善は次の
ように行われる。交流入力電圧Vinの正の半波の期間
であって、且つ第3のスイッチQ3がオンの期間には、
電源3、第1のインダクタL1、第1のスイッチQ1、及
び第3のスイッチQ3の経路に電流が流れる。第3のス
イッチQ3のオン・オフ時間の調整即ち制御によって、
交流入力電流を操作即ち調整することが可能になり、力
率改善及び波形改善即ち高調波成分の除去が可能にな
る。交流入力電圧Vinの負の半波期間であり、且つ第
4のスイッチQ4がオンの期間には、電源3、第4のス
イッチQ4、第2のスイッチQ2、及び第1のインダクタ
L1の経路に電流が流れる。第4のスイッチQ4のオン
・オフ時間の調整即ち制御によって、交流入力電流を操
作即ち調整することが可能になり、力率改善及び波形改
善即ち高調波成分の除去が可能になる。この結果、交流
入力電流が近似正弦波になる。
【0018】
【降圧モード】電源電圧即ち交流入力電圧Vinよりも低
い出力電圧V0が得られる時に生じる降圧モード即ち第
2のモードの場合には、第1〜第6の主スイッチQ1 〜
Q6 に図4(B)〜(G)に示す第1〜第6の制御信号
Q1〜VQ6が供給される。即ち、第1及び第2のスイッ
チQ1 、Q2 は図4(A)の交流入力電圧Vinと同一の
低周波(50Hz)でオン・オフし、第3〜第6のスイ
ッチQ3 〜Q6 は高周波(例えば20kHz)のPWM
(パルス幅変調)パルスでオン・オフする。図4の交流
入力電圧Vinの正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第
1及び第5のスイッチQ1、Q5 がオンの期間には、交
流電源3、第1のインダクタL1 、第1のスイッチQ1
、第5のスイッチQ5 、第2のインダクタL2 及び負
荷11の経路で正方向電流が流れる。この時の第5及び
第6のスイッチQ5,Q6の相互接続点10と共通端子
5又は7との間の電圧Vinvは、入力交流電圧Vin
にほぼ等しくなる。また、入力交流電圧Vinの正の半波
の期間t0 〜t1 であり且つ第1及び第6のスイッチQ
1 、Q6 がオンの期間には、交流電源3、第1のインダ
クタL1 、第1のスイッチQ1 、コンデンサC、第6の
スイッチQ6 、第2のインダクタL2 及び負荷11の経
路で正方向電流が流れる。この時の第5及び第6のスイ
ッチQ5、Q6の相互接続点10と共通端子5又は7と
の間の電圧Vinvは入力交流電圧Vinからコンデン
サCの電圧Vcを減算した値にほぼ等しくなる。
【0019】降圧モードにおける交流入力電圧Vinの負
の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第2及び第6のスイ
ッチQ2,Q6 がオンの期間には、交流電源3、負荷1
1、第2のインダクタL2 、第6のスイッチQ6 、第2
のスイッチQ2 及び第1のインダクタL1 の経路で負方
向の電流が流れる。この時の第5及び第6のスイッチQ
5、Q6の相互接続点10と共通端子5又は7との間の
電圧Vinvの値は交流入力電圧Vinにほぼ等しくな
る。また、交流入力電圧Vinの負の半波の期間t1 〜t
2 であり且つ第2及び第5のスイッチQ2,Q5 のオン
の期間には、交流電源3、負荷11、第2のインダクタ
L2 、第5のスイッチQ5 、コンデンサC、第2のスイ
ッチQ2 及び第1のインダクタL1 の経路で負方向電流
が流れる。この時の第5及び第6のスイッチQ5、Q6
の相互接続点10と共通端子5又は7との間の電圧Vi
nvの値はVin−Vcにほぼ等しくなる。上述から明
らかなように、降圧モード時には、第5及び第6のスイ
ッチQ5 、Q6 の高周波でのオン・オフ動作によって、
第5及び第6のスイッチQ5,Q6の相互接続点10と
共通端子5又は7との間の電圧Vinvが交流入力電圧
Vinとほぼ同一になる期間と、第5及び第6のスイッ
チQ5,Q6の相互接続点10と共通端子5又は7との
間の電圧Vinvが交流入力電圧Vinからコンデンサ
Cの電圧Vcを差し引いた値になる期間とが交互に生じ
る。この結果、交流入力電圧Vinよりも低い出力電圧V
0 が得られる。
【0020】降圧モード時の第3及び第4のスイッチQ
3,Q4のオン・オフによっても、非変換モード時と同
様に、力率改善及び電流の波形改善即ち高周波成分の除
去の動作が生じる。第3及び第4のスイッチQ3,Q4
のオン・オフによって次に示すようにコンデンサCの電
圧Vcの制御も達成される。降圧モードにおいてコンデ
ンサCは第1、第2、第5及び第6のスイッチQ1 Q2
、Q5 、Q6 を通る回路で充電される。このため、も
しコンデンサCの電圧Vc を制御しないと、この電圧V
c は徐々に高くなる。そこで、第3及び第4のスイッチ
Q3 、Q4 を高い周波数(例えば20kHz)でオン・
オフしてコンデンサCの電荷を放出し、この電圧Vc を
制御する。コンデンサCの放電回路は次のようにして形
成される。まず、交流入力電圧Vinが正の半波の期間t
0 〜t1 であり且つ第4のスイッチQ4 のオンの期間に
は、コンデンサC、第1のスイッチQ1 、第1のインダ
クタL1 、電源3及び第4のスイッチQ4 から成る閉回
路でコンデンサCの放電電流が流れる。この時、第1の
インダクタL1 にエネルギーが蓄積される。次に、入力
交流電圧Vinが正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第
3のスイッチQ3 のオン期間には、第1のインダクタL
1 、電源3、第3のスイッチQ3 、第1のスイッチQ1
から成る閉回路で第1のインダクタL1 のエネルギーの
放出が行われ、第1のインダクタL1 のエネルギーは電
源3に帰還される。第3及び第4のスイッチQ3 、Q4
が図4(D)(F)に示すように交流入力電圧Vinより
も十分に高い周波数でPWMパルスで断続され、このP
WMパルスの幅の制御によってコンデンサCの放電期間
が制御され、コンデンサCの電圧Vc はほぼ一定値に保
たれる。なお、交流入力電圧Vinが負の期間t1 〜t2
であり且つ第3のスイッチQ3 がオンの期間には、コン
デンサC、第3のスイッチQ3 ,電源3、第1のインダ
クタL1及び第2のスイッチQ2 から成る閉回路でコン
デンサCの電荷が放出される。また、交流入力電圧Vin
が負の期間t1 〜t2 であり且つ第4のスイッチQ4 の
オン期間には、第1のインダクタL1 、第2のスイッチ
Q2 、第4のスイッチQ4及び電源3から成る閉回路で
第1のインダクタL1 のエネルギーが放出される。
【0021】
【昇圧モード】交流入力電圧Vinよりも高い出力電圧V
0 が得られる時に生じる昇圧モード即ち第3のモードの
場合には、図5(B)〜(G)に示す制御信号VQ1〜V
Q6で第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 がオン・オフ制御
される。即ち、第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 は高周
波でオン・オフされ、第5及び第6のスイッチQ5 、Q
6 は電源周波数(50Hz)でオン・オフされる。図6
の入力交流電圧Vinが正の半波の期間t0 〜t1 であり
且つ第1及び第5のスイッチQ1 、Q5のオン期間に
は、電源3、第1のインダクタL1 、第1のスイッチQ
1 、第5のスイッチQ5 、第2のインダクタL2 、負荷
11から成る経路で第1の方向の電流が流れる。この時
の第5及び第6のスイッチQ5,Q6の相互接続点10
と共通端子5又は7との間の電圧Vinvは、交流入力
電圧Vinとほぼ同一になる。昇圧モードにおいて、交
流入力電圧Vinが正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ
第2及び第5のスイッチQ2 、Q5のオン期間には、電
源3、第1のインダクタL1 、第2のスイッチQ2 、コ
ンデンサC、第5のスイッチQ5 、第2のインダクタL
2 及び負荷11から成る経路で第1の方向の電流が流れ
る。この時には、交流入力電圧VinにコンデンサCの電
圧Vc が加算された値の出力電圧V0が得られる。
【0022】昇圧モードにおいて、入力交流電圧Vinが
負の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第2及び第6のス
イッチQ2 、Q6がオンの期間には、電源3、負荷1
1、第2のインダクタL2 、第6のスイッチQ6 、第2
のスイッチQ2 及び第1のインダクタL1 から成る経路
で第2の方向の電流が流れる。この時は入力交流電圧V
inに第1のインダクタL1 の電圧が加算されて出力電圧
V0 となる。また、入力交流電圧Vinが負の半波の期間
t1 〜t2 であり且つ第1及び第6のスイッチQ1 、Q
6がオンの期間には、電源3、負荷11、第2のインダ
クタL2 、第6のスイッチQ6 、コンデンサC、第1の
スイッチQ1 及び第1のインダクタL1 から成る経路で
第2の方向の電流が流れる。この時の第5及び第6のス
イッチQ5,Q6の相互接続点10と共通端子5又は7
との間の電圧Vinvは入力交流電圧Vinとほぼ同一
になる。
【0023】この昇圧モ−ドにおいても、第3及び第4
のスイッチQ3、Q4のオン・オフによって非変換モー
ド時と同様に力率の改善及び波形改善が行われる。第3
及び第4のスイッチQ3,Q4のオン・オフによって次
に示すようなコンデンサCの電圧Vc制御も達成され
る。昇圧モードにおいてコンデンサCの放電が生じ、こ
の電圧が低下する。そこで、第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4 を第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 よりも高
い周波数(例えば20kHz)で断続することによって
コンデンサCの電圧Vc をほぼ一定に制御する。この詳
しい動作を次に述べる。入力交流電圧Vinが正の半波の
期間t0 〜t1 であり且つ第4のスイッチQ4 のオン期
間には、電源3、第1のインダクタL1 、第1のスイッ
チQ1 、コンデンサC、第4のスイッチQ4 から成る閉
回路でコンデンサCを充電する。この時、第1のインダ
クタL1 の蓄積エネルギーの放出があるので、コンデン
サCは、電源3の電圧Vinと第1のインダクタL1 の電
圧との和で充電される。即ち、出力電圧V0 よりも高い
電圧でコンデンサCが充電される。入力交流電圧Vinが
正の半波の期間t0 〜t1 であり且つ第3のスイッチQ
3 のオン期間には、電源3、第1のインダクタL1 、第
1のスイッチQ1 、第3のスイッチQ3 の経路に電流が
流れ、第1のインダクタL1 にエネルギーが蓄積され
る。入力交流電圧Vinが負の半波の期間t1 〜t2 であ
り且つ第3のスイッチQ3がオンの期間には、電源3、
第3のスイッチQ3 、コンデンサC、第2のスイッチQ
2 及び第1のインダクタL1 から成る経路に電流が流
れ、電源3の電圧Vinと第1のインダクタL1 の電圧の
和でコンデンサCが充電される。入力交流電圧Vinが負
の半波の期間t1 〜t2 であり且つ第4のスイッチQ4
のオンの期間には、電源3、第4のスイッチQ4 、第
2のスイッチQ2 及び第1のインダクタL1 から成る経
路に電流が流れ、第1のインダクタL1 にエネルギーが
蓄積される。
【0024】上述から明らかなように、第1及び第2の
スイッチQ1,Q2は主として昇圧のために使用されて
いる。第3及び第4のスイッチQ3,Q4は、主として
力率改善及び波形改善のために使用されている。第5及
び第6のスイッチQ5,Q6は主として降圧のために使
用されている。
【0025】次に、制御回路2の詳細を図2によって説
明する。制御回路2は、入力電圧検出回路41、直流電
圧検出回路42、出力電圧検出回路43、第1の指令値
発生手段44、第2の指令値発生手段45、方形波発生
器46、第1、第2及び第3の演算回路47、48、4
9、第1及び第2のリミッタ50、51、比較波発生手
段又はキャリア波発生手段としての三角波発生器52、
第1、第2及び第3のコンパレータ53、54、55、
第1、第2及び第3のNOT回路56、57、58を有
する。
【0026】入力電圧検出回路41は、ライン18、1
9によって交流入力端子4と共通端子5とに接続されて
おり、電源3の電圧Vinを検出し、基準正弦波を発生す
る。直流電圧検出回路42はライン21、22によって
直流リンクコンデンサCの両端に接続され、直流リンク
コンデンサCの電圧Vc を示す検出信号を出力する。出
力電圧検出回路43はライン20、19によって交流出
力端子6と共通端子7に接続され、出力電圧V0 を示す
検出信号を出力する。各検出回路41、42、43は、
電源電圧Vin、コンデンサ電圧Vc 、出力電圧V0 の実
際の値よりも低い電圧を出力するが、理解を容易にする
ためにここでは実際の電圧と同一の値が出力されるもの
とする。
【0027】第1の指令値発生手段44は、入力段電圧
指令値発生手段又はコンバータ電圧指令値発生手段とも
呼ぶことができるものであり、直流基準電圧源59と、
2つの減算器60、63と、2つの比例積分(PI)回
路61、64と、乗算器62とから成る。減算器60は
基準電圧源59の基準電圧と直流電圧検出回路42の検
出出力の差を示す誤差信号を出力する。この誤差信号は
比例積分回路61を介して乗算器62に入力し、入力電
圧検出回路41から得られた基準正弦波(例えば実効値
100Vの正弦波)に乗算される。乗算器62の出力は
直流リンクコンデンサCの電圧Vc を一定に保つための
入力電流指令値である。減算器63は乗算器62の出力
(入力電流指令値)と電流検出器23に接続されたライ
ン24の検出値(検出電流値)との差を示す信号を出力
する。減算器63の出力は比例積分回路64を介して出
力される。比例積分回路64の出力は第1の指令値Vrc
となる。第1の指令値Vrcは、第1及び第2のスイッ
チQ1,Q2の相互接続点8と第3及び第4のスイッチ
Q3、Q4の相互接続点9との間の基本波の電圧Vco
nvを所望値にするための指令値である。ここで、基本
波とは電源電圧Vinと同一の周波数の信号である。な
お、この第1の指令値Vrcは電源電圧Vinに同期した正
弦波又は正弦波に近似した波形であり、直流リンクコン
デンサCの電圧を所定値に制御するための情報と入力の
力率を改善するための情報とを含む。
【0028】第2の指令値発生手段45は、出力段電圧
指令値発生手段又はインバータ電圧指令値発生手段とも
呼ぶことができるものであって、基準出力電圧指令値発
生器66と、減算器67と、比例積分微分(PID)回
路68とから成る。この具体例では、交流入力電圧Vi
nが一定の状態において交流出力電圧Voを変えること
ができるように第2の指令値発生手段45が構成されて
いる。このために、基準出力電圧指令値発生器66は可
変構成であって、第1、第2及び第3のモードに応じて
異なる値の基準出力電圧指令値を発生させることができ
る。基準出力電圧指令値発生器66は、非変換モード時
には入出力電圧が等しいこと即ちVo=Vinであること
を示す第1の基準出力電圧指令値Vo1を発生し、降圧
モード時には、出力電圧Voが交流入力電圧Vinよりも
aボルト低いこと即ちVo=Vin−aを示す第2の基準
出力電圧指令値Vo2を発生し、昇圧モード時には、出
力電圧Voが交流入力電圧Vinよりもbボルト高いこと
即ちVo=Vin+bを示す第3の基準出力電圧指令値V
o3を発生する。基準出力電圧指令値発生器66の出力
は、交流入力電圧Vinに同期して正弦波又は正弦波に
近似した波形を有する。なお、非変換モードと降圧モー
ドと昇圧モードとの全てが要求されず、3つのモ−ドの
内の任意の2つのモードのみが要求される場合には、3
つのモードから選択された2つのモードのための2つの
基準出力電圧指令値を出力するように基準出力電圧指令
値発生器66を構成する。減算器67は基準電圧指令値
発生器66の出力と出力電圧検出回路43の出力との差
を示す信号を出力する。この減算器67の出力は比例積
分微分(PID)回路68を介して出力され、第2の指
令値Vriとなる。第2の指令値Vriは第3及び第4の
スイッチQ3,Q4の相互接続点9と第5及び第6のス
イッチQ5,Q6の相互接続点10との間の基本波の電
圧Vinvを所望値にするための指令値であり、交流入
力電圧Vinに同期した正弦波又は正弦波に近似した波形
から成る。第2の指令値発生手段45から発生する第2
の指令値Vriは、交流入力電圧Vinが一定の場合に
は、非変換モード時に第1の指令値Vrcに等しい値、
降圧モード時に第1の指令値Vrcよりも低い値、昇圧
モード時に第1の指令値Vrcよりも高い値になる。交
流出力電圧Voを常に一定に保つ時には、基準電圧指令
値発生器66の出力が一定に保たれる。即ち、交流入力
電圧Vinが例えば100Vの場合と例えば200Vの
場合とのいずれであっても、一定の交流出力電圧Vo
(例えば100V)を得る時には、基準電圧指令値発生
器66の出力が一定に保たれる。このように基準電圧指
令値発生器66の出力が一定あっても、交流入力電圧V
inが変化すると、入力電圧検出回路41の出力が変化
し、第1の指令値発生手段44から得られる第1の指令
値Vrcが変化し、交流出力電圧Voを一定に保つ制御
が生じる。交流出力電圧Voまたは交流入力電圧Vin
の変化に基づく第1〜第6のスイッチQ1〜Q6の制御
モードの切り換えは後述する演算手段によって自動的に
行われる。
【0029】本実施形態の制御回路2は、降圧モード、
昇圧モ−ド、及び非変換モ−ドを選択的に設定するため
の方形波発生器46と第1、第2及び第3の演算回路47、4
8、49とを有する。
【0030】方形波発生器46は、増幅器69とリミッ
タ70とから成る。増幅器69は入力電圧検出回路41
から得られる図6(A)の50Hzの基準正弦波Vf を
ピークが200Vよりも十分に高い電圧に増幅するもの
である。リミッタ70は、三角波発生器52の出力三角
波の最大値以上の第1の電圧+Vs (+200V)と三
角波の最小値以下の第2の電圧−Vs (−200V)と
の間に増幅器出力69を制限し、図7(B)に示す+V
s の高レベルと−Vs の低レベルとを交互に有する方形
波電圧Vs を発生する。
【0031】第1の演算回路47は、コンバータ電圧指
令値発生手段即ち第1の指令値発生手段44、インバー
タ電圧指令値発生手段即ち第2の指令値発生手段45、
及び方形波発生器46に接続されており、Vrc+Vs −
Vriの演算を実行する。即ち、第1の演算回路47は加
算器と減算器とを含み、コンバータ電圧指令値即ち第1
の指令値Vrcに方形波電圧Vs を加算した値からインバ
ータ電圧指令値即ち第2の指令値Vriを減算する。な
お、加算と減算の順序を逆にしてVrc−Vri+Vs とす
ることもできる。
【0032】第2の演算回路48はコンバータ電圧指令
値発生手段即ち第1の指令値発生手段44とインバータ
電圧指令値発生手段即ち第2の指令値45と方形波発生
器46とに接続されており、Vri+Vs −Vrcの演算を
実行する。即ち、第2の演算回路48は加算器と減算器
とを含み、インバータ電圧指令値即ち第2の指令値Vri
に方形波電圧Vs を加算した値からコンバータ電圧指令
値即ち第1の指令値Vrcを減算する。なお、加算と減算
の順序を逆にしてVri−Vrc+Vs とすることもでき
る。
【0033】第1のリミッタ50は、第1の演算回路4
7の出力を方形波電圧Vs の最大値+Vs と同一又は+
Vsよりも少し高い値に設定された上限値と方形波電圧
Vsの最小値−Vs と同一又は−Vsよりも少し低い値に
設定された下限値との間に制限して第1のスイッチ制御
指令値Vr1を出力する。この具体例では上限値が+V
s、下限値が−Vsである。なお、第1のスイッチ制御指
令値Vr1は入力段スイツチQ1、Q2に基づいて発生さ
せるべき電圧を指令する第1の値と呼ぶこともできる。
第1の値Vr1は、第1及び第2のモード時に図7
(A)及び図8(A)に示すように方形波電圧Vsと同
じ値となる。第3のモードの時に図9(A)に示すよう
に+Vsと−Vsとの間の第2の値となる。
【0034】第2のリミッタ51は第2の演算回路48
の出力を方形波電圧Vs の最大値+Vs と同一又は+V
sよりも少し高い値に設定された上限値と方形波電圧Vs
の最小値−Vs と同一又は−Vsよりも少し低い値に設
定された下限値との間に制限して第2のスイッチ制御指
令値Vr3を出力する。この具体例では上限値が+Vs、
下限値が−Vsである。なお、第2のスイッチ制御指令
値Vr3を出力段スイッチQ5、Q6に基づいて発生させる
べき電圧を指令する第2の値と呼ぶこともできる。請求
項で第2の値と呼ばれているVr3は、第1及び第3の
モードの時に図7(C)及び図9(C)に示すように方
形波電圧Vsと同一になり、第2のモ−ド時に図8
(C)に示すように+Vsと−Vsとの間の値となる。
【0035】第3の演算回路49はインバータ電圧指令
値発生手段45と第2のリミッタ51とに接続され、V
r3−Vriの演算を実行する。即ち、第3の演算回路49
は減算器であって、第2のスイッチ制御指令値Vr3から
インバータ電圧指令値Vriを減算して指令値Vr2を発生
する。この指令値Vr2は、請求項で第3の値と呼ばれて
いるものであって、コンデンサCの電圧の指令値、又は
力率改善指令値と呼ぶこともできる。コンデンサCの電
圧Vcの1/2の電位を基準にして、第1及び第2のス
イッチQ1,Q2の相互接続点8の基本波の電圧をV
1,第3及び第4のスイッチQ3,Q4の相互接続点9
の基本波の電圧をV2、第5及び第6のスイッチQ5,
Q6の相互接続点10の基本波の電圧をV3とした時
に、このV1,V2,V3とスイッチ制御指令値Vr
1,Vr2,Vr3との関係は、 V1=(Vc/2)Vr1, V2=(Vc/2)Vr2, V3=(Vc/2)Vr3, Vinv=V3−V2, Vconv=V1−V2となる。 Vr2は、第1、第2及び第3のモードのいずれにおい
ても図7(B)、図8(B)及び図9(B)に示すよう
に+Vs−Vsとの間の値になる。
【0036】第1、第2及び第3の演算回路47,4
8,49と第1及び第2のリミッタ50,51とから成
る演算手段から得られる出力Vr1,Vr2,Vr3に
基づいて、第1〜第6のスイッチQ1〜Q6の第1〜第
6の制御信号VQ1〜VQ6を形成する制御信号形成手段と
して、三角波発生器52と第1、第2及び第3のコンパ
レータ53,54,55と第1、第2及び第3のNOT
回路56、57、58とが設けられている。比較波発生
器又はキャリア波発生器としての三角波発生器52は電
源3の電圧Vinの周波数(50Hz)の2倍よりも高い
周波数(例えば20kHz)の三角波電圧Vtを図7〜
図9に示すように発生する。三角波電圧Vtの最大値は
方形波電圧Vsの最大値及び第1及び第2のリミッタ5
0,51の上限値+Vsと同一又はこれよりも少し低い
値に設定される。三角波電圧Vtの最低値は、方形波電
圧Vsの最低値及び第1及び第2のリミッタ50,51
の下限値−Vsと同一又はこれよりも少し高く設定され
る。図2では1つの三角波発生器52が第1、第2及び
第3のコンパレータ53、54、55に接続されている
が、第1、第2及び第3のコンパレータ53、54、5
5のための専用の3つの三角波発生器を設けることもで
きる。また、三角波発生器52を周知の鋸波発生回路に
することができる。
【0037】第1のコンパレータ53は第1のリミッタ
50と三角波発生器52とに接続され、図7(A)、図
8(A)及び図9(A)に示すように第1の値Vr1と三
角波電圧Vt とを比較して図3(B)、図4(B)及び
図5(B)に示す第1のスイッチQ1 のオン・オフ制御
信号VQ1をライン12に出力する。
【0038】第2のコンパレータ54は第3の演算回路
49と三角波発生器52とに接続され、図7(B)、図
8(B)及び図9(B)に示すように第2の値Vr2と三
角波電圧Vt とを比較して図3(D)、図4(D)及び
図5(D)に示す第3のスイッチQ3 のオン・オフ制御
信号VQ3をライン14に出力する。
【0039】第3のコンパレータ55は第2のリミッタ
51と三角波発生器52とに接続され、図7(C)、図
8(C)及び図9(C)に示すように第2の値Vr3と三
角波電圧Vt とを比較して図3(F)、図4(F)及び
図5(F)に示す第5のスイッチQ5 のオン・オフ制御
信号VQ5をライン16に出力する。
【0040】第1の逆相信号形成手段としてのNOT回
路56は第1のコンパレータ53に接続され、第1のス
イッチQ1 のオン・オフ制御信号VQ1の逆相信号から成
る図3(C)、図4(C)及び図5(C)に示す第2の
スイッチQ2 のオン・オフ制御信号VQ2をライン13に
出力する。
【0041】第2の逆相信号形成手段としてのNOT回
路57は、第2のコンパレータ54に接続され、第3の
スイッチQ3 のオン・オフ制御信号VQ3の逆相信号から
成る図3(E)、図4(E)及び図5(E)に示す第4
のスイッチQ4 のオン・オフ制御信号VQ4をライン15
に出力する。
【0042】第3の逆相信号形成手段としてのNOT回
路は、第3のコンパレータ55に接続され、第5のスイ
ッチQ5 のオン・オフ制御信号VQ5の逆相信号から成る
図3(G)、図4(G)及び図5(G)に示す第6のス
イッチQ6 のオン・オフ制御信号VQ6を出力する。な
お、第1、第2及び第3のコンパレータ53、54、5
5に第1、第2及び第3のNOT回路56、57、58
をそれぞれ内蔵させることができる。
【0043】
【モード切換制御】次に、基準出力電圧指令値発生器6
6の出力の切換えによって出力電圧Voの切換え及びモ
ード切換を行うことができることを図10〜図12を参
照して説明する。ここで、各モードの電源電圧Vinを1
00V、非変換モードの出力電圧Voを100V、降圧
モードの出力電圧Vo を80V、昇圧モードの出力電
圧Voを120Vとする。また、理解を容易にするため
に、コンバータ電圧指令値即ち第1の指令値Vrcは各モ
ードにおいて100Vとし、またインバータ電圧指令値
即ち第2の指令値Vriは非変換モードで100V、降圧
モードで80V、昇圧モードで120Vとする。
【0044】
【非変換モード】上記条件において、電源電圧Vinの正
の半波期間の非変換モードの第1の演算回路47の出力
は、Vrc+Vs −Vri=100+200−100=20
0Vとなる。この値は第1のリミッタ50の上限に一致
するので、第1のリミッタ50から出力される第1の値
Vr1も200Vとなる。このVr1=200Vは図10に
示すように三角波電圧Vt の最大値200Vに一致し、
三角波電圧Vt を横切らない。この結果、電源電圧Vin
の正の半波の期間の第1のコンパレータ53の出力は連
続して高レベルになる。また、非変換モードにおける電
源電圧Vinの負の半波期間の第1のコンパレータ53の
出力は連続して低レベルになる。これにより、非変換モ
ード時には図3(B)(C)に示すように第1及び第2
のスイッチQ1 、Q2 は50Hzの低周波でオン・オフ制
御され、整流素子として動作する。
【0045】非変換モード時の電源電圧Vinの正の半波
期間の第2の演算回路48の出力は、Vri+Vs −Vrc
=100+200−100=200Vとなる。この値は
第2のリミッタ51の上限に一致しているので、第2の
値Vr3も200Vになる。また、電源電圧Vinの負の半
波期間のVr3は−200Vになる。この結果、第3のコ
ンパレータ55の出力は第1のコンパレータ53の出力
と同一になり、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 は図
3(F)(G)に示すように低周波(50Hz)でオン
・オフ制御され、整流素子として動作する。
【0046】非変換モード時の電源電圧Vinの正の半波
期間の第3の演算回路49の出力Vr2はVr3−Vri=2
00−100=100Vとなる。また、電源電圧Vinの
負の半波の期間の第3の演算回路49の出力Vr2は−1
00Vになる。従って、図10に示すように第2のコン
パレータ54において第3の値Vr2が三角波電圧Vtを
横切り、図3(D)(E)に示すように第3及び第4の
スイッチQ3 、Q4 に例えば20kHzの高周波のオン
・オフ制御信号(PWMパルス)が供給される。
【0047】
【降圧モード】降圧モード時の電源電圧Vinの正の半波
期間の第1の演算回路47の出力は、Vrc+Vs −Vri
=100+200−80=220Vとなる。これは第1
のリミッタ50で制限されるので、第1の値Vr1は20
0Vとなり、図11に示すように第1のコンパレータ5
3において三角波電圧Vt を横切らない。このため、第
1のコンパレータ53の出力は高レベルになる。電源電
圧Vinの負の半波ではVr1が−200Vとなり、第1の
コンパレータ53の出力は低レベルになる。従って、降
圧モード時には第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 が図
4(B)(C)に示すように低周波でオン・オフ制御さ
れ、整流素子として動作する。降圧モード時の電源電圧
Vinの正の半波期間の第2の演算回路48の出力は、V
ri+Vs −Vrc=80+200−100=180Vとな
る。この値は第2のリミッタ51で制限されないので、
第2の値Vr3も180Vとなり、第3のコンパレータ5
5において図11に示すように三角波電圧Vt を横切
る。電源電圧Vinの負の半波期間にはVr3が−180V
となり、三角波電圧Vt を横切る。従って、降圧モード
時には、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 が図4
(F)(G)に示すように高周波のオン・オフ制御信号
即ちPWMパルスで制御される。降圧モード時の正の半
波期間の第3の演算回路49の出力即ち第3の値Vr2は
Vr3−Vri=180−80=100Vになり、第2のコ
ンパレータ54において図11に示すように三角波電圧
Vt を横切る。また、負の半波期間にはVr2が−100
Vとなり、三角波電圧Vt を横切る。この結果、第3及
び第4のスイッチQ3 、Q4 には図4(D)(E)に示
すように高周波のオン・オフ制御信号が供給される。
【0048】
【昇圧モード】昇圧モード時の電源電圧Vinの正の半波
期間の第1の演算回路47の出力は、Vrc+Vs −Vri
=100+200−120=180Vとなる。これは第
1のリミッタ50の制限を受けないので、第1の値Vr1
も180Vとなり、第1のコンパレータ53を図12に
示すように三角波電圧Vt を横切る。また、負の半波期
間にはVr1が−180Vとなり、三角波電圧Vt を横切
る。この結果、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 は図
5(B)(C)に示すように高周波のオン・オフ制御信
号即ちPWMパルスで制御される。昇圧モードにおける
第2の演算回路48の出力はVri+Vs −Vrc=120
+200−100=220Vとなり、第2のリミッタ5
1で200Vに制限される。これにより、第3のコンパ
レータ55の入力即ち第2の値Vr3は200Vとなり、
図12に示すように三角波電圧Vt を横切らない。また
負の半波期間にはVr3が−200Vとなり、三角波電圧
Vt を横切らない。この結果、第5及び第6のスイッチ
Q5 、Q6 は図5(F)(G)に示すように低周波でオ
ン・オフ制御され、整流素子として動作する。昇圧モー
ド時の正の半波期間における第3の演算回路49の出力
即ち第3の値Vr2はVr3−Vri=200−120=80
Vとなり、図12に示すように三角波電圧Vt を横切
る。また負の半波期間の第3の値Vr2は−80Vとな
り、三角波電圧Vt を横切る。この結果、第3及び第4
のスイッチQ3 、Q4 は図5(D)(F)に示すように
高周波でオン・オフ制御される。なお、電源電圧即ち交
流入力電圧Vinの変化に拘らず交流出力電圧Voを一
定に保つ時にも図10〜図12と同様な動作が生じる。
【0049】上述から明らかなように本実施例は次の効
果を有する。 (1) 非変換モードには第1、第2、第5及び第6の
スイッチQ1,Q2,Q5,Q6、また降圧モードには
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 、また、昇圧モード
においては第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 をそれぞ
れ50Hzの低周波でオン・オフ制御するので、単位時
間当りのスイッチング回数及びスイッチング損失が少な
くなり、電圧変換装置の効率を高めることができる。 (2) 第1、第2及び第3のモードのいずれにおいて
も、第3及び第4のスイッチQ3、Q4が高周波でオン.
オフ制御されるので、力率改善及び交流入力電流の波形
改善即ち高調波成分の低減を図ることができる。 (3) 基準出力電圧指令値発生器66の出力を変える
ことによって第1、第2及び第3のモードの切換えが実
行され、所望の交流出力電圧Voが得られる。従って、
モード切換え回路の構成が簡単になり、電力変換装置の
コストの低減、及び小型化が達成される。 (4)基準出力電圧指令値発生器66の出力を一定に保
つことによって、入力交流電圧Vinの変化に拘らず一
定の交流出力電圧Voを得ることができる。また、入力
交流電圧Vinの変化に応じて第1〜第6のスイッチQ
1〜Q6を第1、第2及び第3のモードから選択された
最適なモードで制御することができる。
【0050】
【第2の実施形態】次に、図13を参照して第2の実施
形態の電圧変換装置を説明する。但し、図13において
図2と実質的に同一の部分には、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。また、第2の実施形態においても必
要に応じて図1〜図11を参照する。第2の実施形態の
電圧変換装置は、図1の制御回路2を図13に示す制御
回路2aに変形し、この他は図1と同一に構成したもの
である。図13の制御回路2aは、図2の制御回路2の
第1、第2及び第3の演算回路47,48,49を変形
した第1、第2及び第3の演算回路47a,48a,4
9aを設け、この他は図2と同一に形成したものであ
る。図13の第1の演算回路47aは、第1及び第2の
指令値発生手段44,45に接続され、次式の演算を行
い、差信号△Vを出力する。 △V=Vri−Vrc 第2の演算回路48aは第1の演算回路47aと方形波
発生器46とに接続され、次の演算を行う。もし△V>
0なら Vr1=Vs−△V Vr3=Vs もし△V=0なら Vr1=Vs Vr3=Vs もし△V<0なら Vr1=Vs Vr3=Vs+△V 第3の演算回路49aは第1の指令値発生手段44と第
2の演算回路48aとに接続され、次の演算を行う。 Vr2=Vrc−Vr1 図13の第1、第2及び第3のモードで第2及び第3の
演算回路48a,49aから得られるVr1,Vr2,
Vr3は、図2で同一符号で示すものと同一である。従
って、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同
一の効果を得ることができる。
【0051】
【第3の実施形態】次に、図14を参照して第3の実施
形態の電圧変換装置の制御回路2bを説明する。但し、
図14において図2と実質的に同一の部分には、同一の
符号を付してその説明を省略する。図14の制御回路2
bは、図2の制御回路2の第1、第2及び第3の演算回
路47,48,49を変形した第1及び第2の演算回路
47b,48bと選択回路49bとを設け、更に、2つ
の加算器71、73と1つの減算器72と、第3のリミ
ッタ74を設け、この他は図2と同一に形成したもので
ある。図14の第1の演算回路47bは、第1及び第2
の指令値発生手段44,45に接続され、Vrc−Vr
iの減算を行い、差信号△V1を出力する。第2の演算
回路48bは、第1及び第2の指令値発生手段44,4
5に接続され、Vri−Vrcの減算を行い、差信号△
V2を出力する。選択回路49bは、第1及び第2の指
令値発生手段44,45と第1の演算回路47bとに接
続され、第1の演算回路47bの出力△V1に基づいて
次の演算を行う。もし△V1=0ならVrcを選択す
る。もし△V1>0ならVrcを選択する。もし△V1
<0ならVriを選択する。加算器71は、第1の演算
回路47bと方形波発生器46とに接続され、これらの
出力を加算する。従って,図14の第1の演算回路47
bと加算器71との組み合せは図2の第1の演算回路4
7と等価である。減算器72は、選択回路49bと方形
波発生器76とに接続され、方形波電圧Vsから選択回
路49bの出力を減算し、図2の第3の演算回路49の
出力と実質的に同じ信号を出力する。従って,図14の
選択回路49bと減算器72との組み合せは図2の第3
の演算回路49と等価である。加算器73は、第2の演
算回路48bと方形波発生器76とに接続され、これら
の出力を加算する。従って,図14の第2の演算回路4
8bと加算器72との組み合せは図2の第2の演算回路
48と等価であり、Vri―Vrc+Vsを出力する。
第3のリミッタ74は減算器72と第2のコンパレータ
54との間に接続され、減算器72の出力を上限値+V
sと下限値―Vsとの間に制限する。第1、第2及び第
3のモードにおいて、図14の第1、第2及び第3のリ
ミッタ50,51,74から得られるVr1,Vr2,
Vr3は、図2で同一符号で示すものと同一である。従
って、第3の実施形態によっても、第1の実施形態と同
一の効果を得ることができる。
【0052】
【第4の実施形態】次に、図15を参照して第4の実施
形態の電圧変換装置の制御回路2cを説明する。但し、
図15において図2及び図14と実質的に同一の部分に
は、同一の符号を付してその説明を省略する。図15の
制御回路2cは、図14の制御回路2bの第2の演算回
路48bを省き、図14の加算器73を減算器73´に
変形し、この他は図14と同一に形成したものである。
図15の減算器73´は、第1の演算回路47bと方形
波発生器46とに接続され、方形波電圧Vsから第1の
演算回路47bの出力を減算し、Vs―(Vrc―Vr
i)=Vs―Vrc+Vriを出力する。従って,図1
5の減算器73´から図14の加算器73と同じ出力を
得ることができる。第1、第2及び第3のモードにおい
て、図15の第1、第2及び第3のリミッタ50,5
1,74から得られるVr1,Vr2,Vr3は、図2
及び図14で同一符号で示すものと同一である。従っ
て、第4の実施形態によっても、第1及び第3の実施形
態と同一の効果を得ることができる。
【0053】
【第5の実施形態】図16に示す第5の実施形態の制御
回路2dは、図2の制御回路2の第1、第2及び第3の
NOT回路56,57,58の代りに、第4、第5及び
第6のコンパレータ56’、57’、58’を設け、こ
の他は図2と同一に形成したものである。第4、第5及
び第6のコンパレータ56'、57’、58’の負入力
端子は、第1のリミッタ50と、第3の演算回路49
と、第2のリミッタ51とにそれぞれ接続され、Vr
1,Vr2,Vr3の供給を受ける。第4、第5及び第
6のコンパレータ56'、57’、58’の正入力端子
は三角波発生器52に接続されている。第4、第5及び
第5のコンパレータ56'、57’、58’は、第1、
第2及び第3のコンパレータ53,54,55から出力
される第1、第3及び第5の制御信号VQ1,VQ3,VQ5
に対して逆位相の第2、第4及び第6の制御信号VQ2
Q4,VQ6を形成してライン13,15,17に送出す
る。この図16の制御回路2dによっても図2の制御回
路2と同一の効果を得ることができる。なお、図13,
図14及び図15の第1、第2及び第3のNOT回路5
6,57,58を図16の第4、第5及び第6のコンパ
レータ56’、57’58’と同様なものに置き換える
ことができる。
【0054】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 制御回路2、2a、2bを、第1のモード即ち
非変換モードと第2のモード即ち降圧モードとの2つの
み、又は第1のモード即ち非変換モードと第3のモード
即ち昇圧モードとの2つのみ、又は第2のモード即ち降
圧モードと第3のモード即ち昇圧モードとの2つのみで
動作させることができる。 (2) 制御回路2、2a、2bの多くの部分をディジ
タル回路で構成することことができる。 (3) 第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 のオン期間
の相互間、第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 のオン期
間の相互間、第5及び第6のスイッチQ5 、Q6 のオン
期間の相互間に周知のデッドタイム(休止期間)を設け
て各スイッチのストレージによって対のスイッチが同時
にオンになることを防止し、対の直流ライン間の短絡を
防止してもよい。 (4) 第1、第2及び第3のインダクタL1,L2,
L3の全て、又はL1とL3のみ、又はL2とL3のみ
を設けることができる。 (5) 第1、第2及び第3のリミッタ50、51、7
4を省いた構成にすることができる。 (6) 方形波発生器46のリミッタ70及び第1、第
2及び第3のリミッタ50、51、74の上側制限電圧
を200Vよりも高くし、下側制限電圧を−200Vよ
りも低くすることができる。 (7) 変換回路1に対して同一回路構成のものを並列
的に接続して多相の電圧変換装置を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電圧変換装置を示す
回路図である。
【図2】図1の制御回路を示す回路図である。
【図3】図1の電圧変換装置を非変換モードで動作させ
た時の電源電圧と第1〜第6のスイッチの制御信号とを
示す波形図である。
【図4】図1の電圧変換装置を降圧モードで動作させた
時の電源電圧と第1〜第6のスイッチの制御信号とを示
す波形図である。
【図5】図1の電圧変換装置を昇圧モードで動作させた
時の電源電圧と第1〜第6のスイッチの制御信号とを示
す波形図である。
【図6】図2の方形波発生器の入力及び出力を示す波形
図である。
【図7】非変換モード時の図2の第1、第2及び第3の
コンパレータの入力を示す波形図である。
【図8】降圧モード時の図2の第1、第2及び第3のコ
ンパレータの入力を示す波形図である。
【図9】昇圧モード時の図2の第1、第2及び第3のコ
ンパレータの入力を示す波形図である。
【図10】非変換モード時の三角波電圧と各コンパレー
タの入力との関係を詳しく示す波形図である。
【図11】降圧モード時の三角波電圧と各コンパレータ
の入力との関係を詳しく示す波形図である。
【図12】昇圧モード時の三角波電圧と各コンパレータ
の入力との関係を詳しく示す波形図である。
【図13】第2の実施形態の制御回路を示す回路図であ
る。
【図14】第3の実施形態の制御回路を示す回路図であ
る。
【図15】第4の実施形態の制御回路を示す回路図であ
る。
【図16】第5の実施形態の制御回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 変換回路 2,2a、2b、2c、2d 制御回路 3 電源 44 第1の指令値発生手段 45 第2の指令値発生手段 46 方形波発生器 47、48、49 第1、第2及び第3の演算回路 50、51 第1及び第2のリミッタ 52 三角波発生器 53、54、55 第1、第2及び第3のコンパレータ 56、57、58 第1、第2及び第3のNOT回路 Q1 〜Q6 第1〜第6のスイッチ C コンデンサ L1 、L2 第1及び第2のインダクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月28日(2001.3.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項17
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【第2の実施形態】次に、図13を参照して第2の実施
形態の電圧変換装置を説明する。但し、図13において
図2と実質的に同一の部分には、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。また、第2の実施形態においても必
要に応じて図1〜図11を参照する。第2の実施形態の
電圧変換装置は、図1の制御回路2を図13に示す制御
回路2aに変形し、この他は図1と同一に構成したもの
である。図13の制御回路2aは、図2の制御回路2の
第1、第2及び第3の演算回路47,48,49を変形
した第1、第2及び第3の演算回路47a,48a,4
9aを設け、この他は図2と同一に形成したものであ
る。図13の第1の演算回路47aは、第1及び第2の
指令値発生手段44,45に接続され、次式の演算を行
い、差信号△Vを出力する。 △V=Vri−Vrc 第2の演算回路48aは第1の演算回路47aと方形波
発生器46とに接続され、次の演算を行う。もし△V>
0なら Vr1=Vs−△V Vr3=Vs もし△V=0なら Vr1=Vs Vr3=Vs もし△V<0なら Vr1=Vs Vr3=Vs+△V 第3の演算回路49aは第1の指令値発生手段44と第
2の演算回路48aとに接続され、次の演算を行う。 Vr2=Vr1−Vrc 図13の第1、第2及び第3のモードで第2及び第3の
演算回路48a,49aから得られるVr1,Vr2,
Vr3は、図2で同一符号で示すものと同一である。従
って、第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同
一の効果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 康博 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 (72)発明者 渡辺 敏彦 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 Fターム(参考) 5H007 AA02 CA02 CB17 CC12 DA06 DB02 DC02 DC05 EA09 EA13

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(3)から供給された正弦波交
    流入力電圧(Vin)を異なるレベルの交流出力電圧
    (V0)に変換する機能及び力率改善機能を有し、前記
    交流出力電圧(V0)を負荷(11)に供給する電力変換
    装置であって、前記交流電源(3)の一端を接続するた
    めの交流入力端子(4)と、前記負荷(11)の一端を接
    続するための交流出力端子(6)と、前記交流電源
    (3)の他端及び前記負荷(11)の他端を接続するため
    の共通端子(5)と、制御可能な第1及び第2のスイッチ
    (Q1,Q2)が直列に接続された第1の直列回路と、
    制御可能な第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)が直列
    に接続された回路であり且つ前記第1の直列回路に対し
    て並列に接続された第2の直列回路と、制御可能な第5及
    び第6のスイッチ(Q5,Q6)が直列に接続された回
    路であり且つ前記第1及び第2の直列回路に対して並列に
    接続された第3の直列回路と、前記第1、第2及び第3の直
    列回路に対して並列に接続されたコンデンサ(C)と、
    インダクタンス手段と前記第1、第2、第3、第4、第5
    及び第6のスイッチ(Q1,Q2、Q3,Q4Q5,Q
    6)を制御するための制御手段(2)とから成り、 前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)の相互接続点
    (8)が前記交流入力端子(4)に接続され、 前記第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)の相互接続点
    (9)が前記共通端子(5)に接続され、 前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)の相互接続点
    (10)が前記交流出力端子(6)に接続され、 前記インダクタンス手段は、前記交流入力端子(4)と
    前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)の相互接続
    点(8)との間に接続された第1のインダクタ(L1)
    と前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)の相互接
    続点(10)と前記交流出力端子(6)との間に接続さ
    れた第2のインダクタ(L2)と前記第3及び第4のス
    イッチ(Q3、Q4)の相互接続点(9)と前記共通端
    子(5)との間に接続された第3のインダクタ(L3)
    とからなる3つのインダクタから任意に選択された少な
    くとも2つから成り、前記制御手段(2)は、前記交流
    入力端子(4)又は前記第1及び第2のスイッチ(Q
    1,Q2)の相互接続点(8)と前記共通端子(5)と
    の間の第1の電圧(Vin又はVconv)と前記交流
    出力端子(6)又は前記第5及び第6のスイッチ(Q
    5,Q6)の相互接続点(10)と前記共通端子(5)
    との間の第2の電圧(Vo又はVinv)とをほぼ等し
    くする第1のモードの時に、前記第1及び第2のスイッ
    チ(Q1,Q2)と前記第5及び第6のスイッチ(Q
    5,Q6)とを前記交流入力電圧(Vin)の周期でオ
    ン・オフ制御し、且つ前記第3及び第4のスイッチ(Q
    3,Q4)を前記交流入力電圧(Vin)の周期よりも
    短い周期でオン・オフ制御する第1の機能と、前記第2
    の電圧(Vo又はVinv)を前記第1の電圧(Vin
    又はVconv)よりも低くする第2のモードの時に、
    前記第1及び第2のスイッチ(Q1,Q2)を前記交流
    入力電圧(Vin)の周期でオン・オフ制御し、且つ前
    記第3及び第4のスイッチ(Q3,Q4)と前記第5及
    び第6のスイッチ(Q5,Q6)とを前記交流入力電圧
    (Vin)の周期よりも短い周期でオン・オフ制御する
    第2の機能と、前記第2の電圧(Vo又はVinv)を
    前記第1の電圧(Vin又はVconv)よりも高くす
    る第3のモードの時に、前記第1及び第2のスイッチ
    (Q1,Q2)と前記第3及び第4のスイッチ(Q3,
    Q4)とを前記交流入力電圧(Vin)の周期よりも短
    い周期でオン・オフ制御し、且つ前記第5及び第6のス
    イッチ(Q5,Q6)を前記交流入力電圧(Vin)の
    周期でオン・オフ制御する第3の機能とからなるの3つ
    の機能の内の少なくとも2つの機能を有していることを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記インダクタンス手段は、前記第1及
    び第2のインダクタ(L1,L2)であることを特徴と
    する請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記インダクタンス手段は、前記第1及
    び第3インダクタ(L1,L3)であることを特徴とす
    る請求項1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記インダクタンス手段は、前記第2及
    び第3のインダクタ(L2,L3)であることを特徴と
    する請求項1記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記インダクタンス手段は、前記第1、
    第2及び第3のインダクタ(L1,L2,L3)である
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段(2)は、前記第1及び第
    2のスイッチ(Q1,Q2)の相互接続点(8)と前記
    共通端子(5)との間の第1の電圧(Vconv)を所
    望値にするための第1の指令値Vrcを前記交流入力電
    圧(Vin)に同期して発生する第1の指令値発生手段
    (44)と、前記第5及び第6のスイッチ(Q5,Q6)
    の相互接続点(10)と前記共通端子(5)との間の第
    2の電圧(Vinv)を所望値にするための第2の指令
    値Vriを前記交流入力電圧(Vin)に同期して発生
    する第2の指令値発生手段(45)と、前記交流入力電圧
    (Vin)と同一の周期を有する方形波電圧Vsを発生
    する方形波発生器(46)と、前記第1の指令値発生手段
    (44)と前記第2の指令値発生手段(45)と前記方形波
    発生器(46)とに接続され、Vrc−Vri+Vsを示
    す第1の値(Vr1)と、Vri−Vrc+Vsを示す
    第2の値(Vr3)と、Vr3−Vri又はVs−Vr
    c又はVs−Vriを示す第3の値(Vr2)とを出力
    する演算手段(47,48,49)と、前記演算手段(47,48,4
    9)と前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のス
    イッチ(Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6)とに接
    続され、前記演算手段(47,48,49)から得られ
    た前記第1、第2及び第3の値(Vr1,Vr3,Vr
    2)に基づいて前記第1、第2、第3、第4、第5及び
    第6のスイッチ(Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q
    6)をオン・オフ制御するための第1、第2、第3、第
    4、第5及び第6の制御信号(VQ1,VQ2,VQ3
    Q4,VQ5,VQ6)を形成する制御信号形成手段(5
    2,53,54,55,56,57,58又は52,5
    3,54,55、56'、57’、58’)とから成る
    請求項1記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 前記制御信号形成手段は、 鋸波電圧又は三角波電圧から成る比較波(Vt)を前記
    交流入力電圧(Vin)の周期よりも短い周期で発生す
    る比較波発生器(52)と、前記演算手段(47,48,49)と
    前記比較波発生器(52)と前記第1のスイッチ(Q1)
    とに接続され、前記第1の値(Vr1)と前記比較波
    (Vt)とを比較して前記第1の値(Vr1)が前記比
    較波(Vt)よりも高い時には第1の電圧レベルとな
    り、前記第1の値(Vr1)が前記比較波(Vt)より
    も低い時には第2の電圧レベルとなる第1の制御信号
    (VQ1)を形成し、この第1の制御信号(VQ1)を前記
    第1のスイッチ(Q1)に供給するための第1のコンパレ
    ータ(53)と前記第1のコンパレータ(53)と前記第2
    のスイッチ(Q2)とに接続され、前記第1の制御信号
    (VQ1)と逆位相の第2の制御信号(VQ2)を形成し、
    この第2の制御信号(VQ2)を前記第2のスイッチ(Q
    2)に供給する第1のNOT回路(56)と、前記演算手
    段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と前記第3の
    スイッチ(Q3)とに接続され、前記第3の値(Vr2)
    と前記比較波(Vt)とを比較して前記第3の値(Vr
    2)が前記比較波(Vt)よりも高い時には第1の電圧
    レベルとなり、前記第3の値(Vr2)が前記比較波
    (Vt)よりも低い時には第2の電圧レベルとなる第3
    の制御信号(VQ3)を形成し、この第3の制御信号(V
    Q3)を前記第3のスイッチ(Q3)に供給するための第
    2のコンパレータ(54)と前記第2のコンパレータ(5
    4)と前記第4のスイッチ(Q4)とに接続され、前記第
    3の制御信号(VQ3)と逆位相の第4の制御信号
    (VQ4)を形成し、この第4の制御信号(VQ4)を前記
    第4のスイッチ(Q4)に供給する第2のNOT回路(5
    7)と、前記演算手段(47,48,49)と前記比較波発生器
    (52)と前記第5のスイッチ(Q5)とに接続され、前
    記第2の値(Vr3)と前記比較波(Vt)とを比較し
    て前記第2の値(Vr3)が前記比較波(Vt)よりも
    高い時には第1の電圧レベルとなり、前記第2の値(V
    r3)が前記比較波(Vt)よりも低い時には第2の電
    圧レベルとなる第5の制御信号(VQ5)を形成し、この
    第5の制御信号(V Q5)を前記第5のスイッチ(Q5)
    に供給するための第3のコンパレータ(55)と前記第3
    のコンパレータ(55)と前記第6のスイッチ(Q6)と
    に接続され、前記第5の制御信号(VQ5)と逆位相の第
    6の制御信号(VQ6)を形成し、この第6の制御信号
    (VQ6)を前記第6のスイッチ(Q6)に供給する第3
    のNOT回路(58)と、から成る請求項6記載の電力
    変換装置。
  8. 【請求項8】 前記制御信号形成手段は、 鋸波電圧又は三角波電圧から成る比較波(Vt)を前記
    交流入力電圧(Vin)の周期よりも短い周期で発生す
    る比較波発生器(52)と、前記演算手段(47,48,49)と
    前記比較波発生器(52)と前記第1のスイッチ(Q1)
    とに接続され、前記第1の値(Vr1)と前記比較波
    (Vt)とを比較して前記第1の値(Vr1)が前記比
    較波(Vt)よりも高い時には第1の電圧レベルとな
    り、前記第1の値(Vr1)が前記比較波(Vt)より
    も低い時には第2の電圧レベルとなる第1の制御信号
    (VQ1)を形成し、この第1の制御信号(VQ1)を前記
    第1のスイッチ(Q1)に供給するための第1のコンパレ
    ータ(53)と前記演算手段(47,48,49)と前記比較波発
    生器(52)と前記第2のスイッチ(Q2)とに接続さ
    れ、前記第1の値(Vr1)と前記比較波(Vt)とを
    比較して前記第1の値(Vr1)が前記比較波(Vt)
    よりも低い時には第1の電圧レベルとなり、前記第1の値
    (Vr1)が前記比較波(Vt)よりも高い時には第2
    の電圧レベルとなる第2の制御信号(VQ2)を形成し、
    この第2の制御信号(VQ2)を前記第2のスイッチ(Q
    2)に供給する第2のコンパレータ(56´)と、前記演
    算手段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と前記第
    3のスイッチ(Q3)とに接続され、前記第3の値(Vr
    2)と前記比較波(Vt)とを比較して前記第3の値
    (Vr2)が前記比較波(Vt)よりも高い時には第1
    の電圧レベルとなり、前記第3の値(Vr2)が前記比
    較波(Vt)よりも低い時には第2の電圧レベルとなる
    第3の制御信号(VQ3)を形成し、この第3の制御信号
    (VQ3)を前記第3のスイッチ(Q3)に供給するため
    の第3のコンパレータ(54)と前記演算手段(47,48,4
    9)と前記比較波発生器(52)と前記第4のスイッチ
    (Q4)とに接続され、前記第3の値(Vr2)と前記
    比較波(Vt)とを比較して前記第3の値(Vr2)が
    前記比較波(Vt)よりも低い時には第1の電圧レベル
    となり、前記第3の値(Vr2)が前記比較波(Vt)
    よりも高い時には第2の電圧レベルとなる第4の制御信
    号(VQ4)を形成し、この第4の制御信号(VQ4)を前
    記第4のスイッチ(Q4)に供給する第4のコンパレー
    タ(57´)と、前記演算手段(47,48,49)と前記比較波
    発生器(52)と前記第5のスイッチ(Q5)とに接続さ
    れ、前記第2の値(Vr3)と前記比較波(Vt)とを
    比較して前記第2の値(Vr3)が前記比較波(Vt)
    よりも高い時には第1の電圧レベルとなり、前記第2の
    値(Vr3)が前記比較波(Vt)よりも低い時には第
    2の電圧レベルとなる第5の制御信号(VQ5)を形成
    し、この第5の制御信号(V Q5)を前記第5のスイッチ
    (Q5)に供給するための第5のコンパレータ(55)と
    前記演算手段(47,48,49)と前記比較波発生器(52)と
    前記第6のスイッチ(Q6)とに接続され、前記第2の
    値(Vr3)と前記比較波(Vt)とを比較して前記第
    2の値(Vr3)が前記比較波(Vt)よりも低い時に
    は第1の電圧レベルとなり、前記第2の値(Vr3)が
    前記比較波(Vt)よりも高い時には第2の電圧レベル
    となる第6の制御信号(VQ6)を形成し、この第6の制
    御信号(VQ6)を前記第6のスイッチ(Q6)に供給す
    る第6のコンパレ−タ(58´)と、から成る請求項6
    記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 前記演算手段は、前記第1の指令値発生
    手段(44)と前記第2の指令値発生手段(45)と前
    記方形波発生器(46)とに接続され、Vrc−Vri
    +Vsを演算して前記第1の値(Vr1)を出力する第
    1の演算回路(47)と、前記第1の指令値発生手段
    (44)と前記第2の指令値発生手段(45)と前記方
    形波発生器(46)とに接続され、Vri−Vrc+V
    sを演算して、前記第2の値(Vr3)を出力する第2
    の演算回路(48)と、 前記第2の指令値発生手段(45)と前記第2の演算回
    路(48)とに接続され、Vr3−Vriを演算して前
    記第3の値(Vr2)を出力する第3の演算回路(4
    9)と、 から成ることを特徴とする請求項6記載の電力変換装
    置。
  10. 【請求項10】 更に、前記第1の演算回路(47)に
    接続され,前記第1の演算回路(47)の出力を、前記
    方形波電圧(Vs)の最大値以上に設定された上限値で
    制限し且つ前記方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定
    された下限値で制限する第1のリミッタ(50)と、前
    記第2の演算回路(48)に接続され,前記第2の演算
    回路(48)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大
    値以上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧
    (Vs)の最小値以下に設定された下限値で制限する第
    2のリミッタ(51)とを有していることを特徴とする
    請求項9記載の電力変換装置。
  11. 【請求項11】 前記演算手段は、 前記第1の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値
    発生手段(45)とに接続され、前記第2の指令値Vr
    iから前記第1の指令値Vrcを減算して△V=Vri
    −Vrcを演算する第1の演算回路(47a)と、 前記第1の演算回路(47a)と前記方形波発生器(4
    6)とに接続され、もし、△V>0の時は、 Vr1=Vs−△V Vr3=Vs もし、△V=0の時は、 Vr1=Vs Vr3=Vs もし、△V<0の時は、 Vr1=Vs Vr3=Vs+△V を出力する第2の演算回路(48a)と、 前記第1の指令値発生手段(44)と前記第2の演算回
    路(48a)とに接続され、Vr2=Vr1−Vrcを
    演算する第3の演算回路(49a)とから成ることを特
    徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  12. 【請求項12】 前記演算手段は、前記第1の指令値発
    生手段(44)と前記第2の指令値発生手段(45)と
    に接続され、ΔV1=Vrc−Vriを演算する第1の
    演算回路(47b)と、前記第1の指令値発生手段(4
    4)と前記第2の指令値発生手段(45)とに接続さ
    れ、Vri−Vrcを演算する第2の演算回路(48
    b)と、 前記第1の指令値発生手段(44)と前記第2の指令値
    発生手段(45)とに接続され、第1の演算回路(47
    b)から得られた前記ΔV1が0の時及び前記ΔV1が0
    より大きい時にVrcを出力し、前記ΔV1が0より小
    さい時にVriを出力する選択回路(49b)と、前記
    第1の演算回路(47b)と前記方形波発生器(46)
    とに接続され、Vs+(Vrc−Vri)から成る第1
    の値(Vr1)を出力する第1の加算器(71)と、前
    記第2の演算回路(48b)と前記方形波発生器(4
    6)とに接続され、Vs+(Vri−Vrc)から成る
    第2の値(Vr3)を出力する第1の加算器(73)
    と、前記選択回路(49b)と前記方形波発生器(4
    6)とに接続され、Vs−Vrc又はVs−Vriから
    成る第3の値(Vr2)を出力する第1の加算器(7
    2)と、を有していることを特徴とする請求項6記載の
    電力変換装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記第1の加算器(71)に接
    続され,前記第1の加算器(71)の出力を、前記方形
    波電圧(Vs)の最大値以上に設定された上限値で制限
    し且つ前記方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定され
    た下限値で制限する第1のリミッタ(50)と、前記第
    2の加算器(73)に接続され,前記第2の加算器(7
    3)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値以上に
    設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧(Vs)
    の最小値以下に設定された下限値で制限する第2のリミ
    ッタ(51)と前記減算器(72)に接続され,前記減
    算器(72)の出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大
    値以上に設定された上限値で制限し且つ前記方形波電圧
    (Vs)の最小値以下に設定された下限値で制限する第
    3のリミッタ(74)とを有していることを特徴とする
    請求項12記載の電力変換装置。
  14. 【請求項14】 前記演算手段は、前記第1の指令値発
    生手段(44)と前記第2の指令値発生手段(45)と
    に接続され、ΔV1=Vrc−Vriを演算する演算回
    路(47b)と、前記第1の指令値発生手段(44)と
    前記第2の指令値発生手段(45)と前記演算回路(4
    7b)とに接続され、前記演算回路(47b)から得ら
    れた前記ΔV1が0の時及び前記ΔV1が0より大きい時
    にVrcを出力し、前記ΔV1が0より小さい時にVr
    iを出力する選択回路(49b)と、前記演算回路(4
    7b)と前記方形波発生器(46)とに接続され、Vs
    +(Vrc−Vri)から成る第1の値(Vr1)を出
    力する加算器(71)と、前記演算回路(47b)と前
    記方形波発生器(46)とに接続され、Vs−(Vrc
    −Vri)から成る第2の値(Vr3)を出力する第1
    の減算器(73´)と、前記選択回路(49b)と前記
    方形波発生器(46)とに接続され、Vs−Vrc又は
    Vs−Vriから成る第3の値(Vr2)を出力する第
    2の減算器(72)と、を有していることを特徴とする
    請求項6記載の電力変換装置。
  15. 【請求項15】 更に、前記加算器(71)に接続さ
    れ,前記加算器(71)の出力を、前記方形波電圧(V
    s)の最大値以上に設定された上限値で制限し且つ前記
    方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定された下限値で
    制限する第1のリミッタ(50)と、前記第1の減算器
    (73´)に接続され,前記第1の減算器(73’)の
    出力を、前記方形波電圧(Vs)の最大値以上に設定さ
    れた上限値で制限し且つ前記方形波電圧(Vs)の最小
    値以下に設定された下限値で制限する第2のリミッタ
    (51)と前記第2の減算器(72)に接続され,前記
    第2の減算器(72)の出力を、前記方形波電圧(V
    s)の最大値以上に設定された上限値で制限し且つ前記
    方形波電圧(Vs)の最小値以下に設定された下限値で
    制限する第3のリミッタ(74)とを有していることを
    特徴とする請求項14記載の電力変換装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の指令値発生手段は、 前記交流入力端子(4)と前記共通端子(5)との間の
    交流入力電圧(Vin)を検出し、交流入力電圧検出信
    号を出力する入力電圧検出回路(41)と、 前記コンデンサ(C)の直流電圧を検出して直流電圧検
    出信号を出力する直流電圧検出回路(42)と、 前記交流入力端子(4)を流れる電流を検出し、前記電
    流に比例した電圧値を有する電流検出信号を出力する電
    流検出器(23)と、 基準直流電圧を発生する基準直流電圧源(59)と、 前記基準直流電圧源(59)と前記直流電圧検出回路
    (42)とに接続され、前記基準直流電圧と前記直流電
    圧検出信号との差を示す信号を出力する第1の減算器
    (60)と、 前記入力電圧検出回路(41)と前記第1の減算器(6
    0)とに接続され、前記交流入力電圧検出信号に前記第
    1の減算器(60)の出力を乗算する乗算器(62)
    と、 前記乗算器(62)と前記電流検出器(23)とに接続
    され、前記乗算器(62)の出力から前記電流検出信号
    を減算して前記第1の指令値(Vrc)を出力する第2
    の減算器(63)と、 から成ることを特徴とする請求項6記載の電力変換装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第2の指令値発生手段は、基準出
    力電圧指令値を発生する基準出力電圧指令値発生器(6
    6)と、 前記交流出力端子(6)と前記共通端子(5)との間の
    出力電圧(V0)を検出し、出力電圧検出信号を出力す
    る出力電圧検出回路(43)と、前記基準出力電圧指令
    値発生器(66)と前記出力電圧検出回路(43)とに
    接続され、前記基準出力電圧指令値と前記出力電圧検出
    信号との差に相当する信号を前記第2の指令値(Vr
    i)として出力する第3の減算器(67)とから成るこ
    とを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  18. 【請求項18】 前記基準出力電圧指令値発生器(6
    6)は、レベルの異なる複数の基準出力電圧指令値を選
    択的に発生することができるものであることを特徴とす
    る請求項17記載の電力変換装置。
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