JP3203464B2 - 交流電力変換装置 - Google Patents

交流電力変換装置

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JP3203464B2
JP3203464B2 JP15276194A JP15276194A JP3203464B2 JP 3203464 B2 JP3203464 B2 JP 3203464B2 JP 15276194 A JP15276194 A JP 15276194A JP 15276194 A JP15276194 A JP 15276194A JP 3203464 B2 JP3203464 B2 JP 3203464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスを使用しない
で交流電圧を異なる振幅の交流電圧に変換することがで
きる交流電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電圧を異なるレベルの交流電圧に変
換する方式として、トランスを使用する方式、及びAC
−DC変換器とDC−AC変換器とを組み合せる方式が
ある。
【0003】図1は後者の方式の1例を示すものであっ
て、交流電源1と、昇圧用リアクトル2と、第1及び第
2のトランジスタ3、4と、第1及び第2のダイオード
5、6と、第1及び第2のコンデンサ7、8と、第3及
び第4のトランジスタ9、10と、第3及び第4のダイ
オード11、12と、平滑用リアクトル13と、負荷1
4とから成る。第1のコンデンサ7は第1のダイオード
5を介して充電され、第2のコンデンサ8は第2のダイ
オード6を介して充電され、また、第1及び第2のトラ
ンジスタ3、4によってリアクトル2に対するエネルギ
ーの蓄積が制御され、電源1の電圧とリアクトル2の電
圧とを加算した電圧によってコンデンサ7、8が充電さ
れる。コンデンサ7、8はハーフブリッジ型インバータ
の直流電源として機能し、この直流電圧が第3及び第4
のトランジスタ9、10の交互のオン・オフによって交
流電圧に変換されて負荷14に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トランスを
含む交流変換装置は、必然的に大型且つコスト高にな
る。また、図1に示す方式では、入力電圧より高い出力
電圧を得る場合、直流電源として機能するコンデンサ
7、8の電圧を高くする必要があるという問題がある。
例えば、100Vの交流電源1を使用して負荷14に2
00Vの交流電圧を供給する場合に、コンデンサ7、8
をそれぞれ282V以上に充電することが必要になり、
P点とN点との間の電圧VPNは564V以上になる。即
ち、負荷14に実効値で200Vを得る場合には、この
ピーク値以上に相当する282V以上の耐圧がコンデン
サ7、8に要求される。また、交流電源1が200Vで
負荷14に200V以下の電圧を得る場合でも、コンデ
ンサ7、8に最低でもそれぞれ入力電圧のピ−ク値に相
当する282Vが充電される。従って、コンデンサ7、
8、トランジスタ3、4、9、10、ダイオード5、
6、11、12として高耐圧部品を使用することが必要
になり、交流電力変換装置が必然的にコスト高になっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、AC−DC−A
C変換において直流電圧を低くすることができる交流電
力変換装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、第1及び第2のスイッチの直列回路と、前
記第1及び第2のスイッチの直列回路に対して並列に接
続された第1及び第2のコンデンサの直列回路と、前記
第1及び第2のコンデンサの直列回路に対して並列に接
続された第3及び第4のスイッチの直列回路と、前記第
1及び第2のスイッチの相互接続中点と前記第1及び第
2のコンデンサの相互接続中点との間に接続された交流
電源と、前記第1及び第2のスイッチの相互接続中点に
接続されている側の前記交流電源の端子と前記第3及び
第4のスイッチの相互接続中点との間に接続された負荷
と、前記第1及び第2のスイッチを交流−直流変換する
ように制御し、前記第3及び第4のスイッチを入力交流
電源位相に同期して直流−交流変換するように制御する
制御回路とを備えた交流電力変換装置に係わるものであ
る。なお、請求項2に示すように、第1及び第2のスイ
ッチの相互接続中点と第3及び第4のスイッチの相互接
続中点との間に交流電源を接続し、第3及び第4のスイ
ッチの相互接続中点と第1及び第2のコンデンサの相互
接続中点との間に負荷を接続することができる。また、
請求項3に示すように、第1及び第2のスイッチをそれ
ぞれ制御スイッチ素子とダイオードとの逆並列回路にす
ることができる。また、請求項4に示すように、第1及
び第2のスイッチをそれぞれダイオードとすることがで
きる。
【0007】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、交流
電源電圧に、第1及び第2のコンデンサの相互接続中点
と第3及び第4のスイッチの相互接続中点との間の電圧
を加算した値の電圧を負荷に供給することが可能にな
る。このため、第1及び第2のコンデンサの電圧が図1
の従来の方式よりも低くても従来と同一の負荷電圧を得
ることが可能になる。従って、第1及び第2のコンデン
サ及び第1〜第4のスイッチの耐圧を低くして低コスト
化を図ることができる。請求項2の発明によれば、交流
電源電圧から、第1及び第2のコンデンサの相互接続中
点と第3及び第4のスイッチの相互接続中点との間の電
圧(負荷電圧)を差し引いた値の電圧が第1及び第2の
スイッチの相互接続中点と第1及び第2のコンデンサ相
互接続点との間に加わることになり、第1及び第2のコ
ンデンサの電圧を低くすることができる。これにより、
第1及び第2のコンデンサ及び第1〜第4のスイッチの
低耐圧化、低コスト化が可能になる。請求項3によれ
ば、制御スイッチ素子とリアクトルとの働きによって直
流電圧の昇圧制御が可能になる。請求項4によれば、A
C−DC変換回路が簡単になる。
【0008】
【第1の実施例】次に、図2〜図6を参照して本発明の
第1の実施例に係わる交流電力変換装置を説明する。図
2に示す交流電力変換装置は、低いコンデンサ電圧で高
い負荷電圧を出力する場合の実施例であり、実効値10
0Vの正弦波交流電源1の一方の端子Aが昇圧用リアク
トル2を介して第1及び第2のトランジスタ3、4の直
列回路の相互接続中点に接続されている。第1及び第2
のトランジスタ3、4には逆並列に第1及び第2のダイ
オード5、6が接続され、これ等の並列回路がハーフブ
リッジ型のAC−DCコンバータ(交流−直流変換器)
の第1及び第2のスイッチとして機能している。第1及
び第2のコンデンサ7、8の直列回路は第1及び第2の
トランジスタ3、4の直列回路に対して並列に接続され
ている。この第1及び第2のコンデンサ7、8の相互接
続中点は端子Cに接続されている。交流電源1は端子A
とCの間に接続されている。
【0009】第3及び第4のスイッチとしての第3及び
第4のトランジスタ9、10の直列回路は第1及び第2
のコンデンサ7、8の直列回路に対して並列に接続され
ている。この第3及び第4のトランジスタ9、10には
逆並列にダイオード11、12が接続されている。第3
及び第4のトランジスタ9、10及び第3及び第4のダ
イオード11、12はハーフブリッジ型のDC−ACコ
ンバータ(直流−交流変換器)を構成するものである。
第3及び第4のトランジスタ9、10の相互接続中点は
平滑用リアクトル13を介して端子Bに接続されてい
る。負荷14は端子Bと端子Aとの間に接続されてい
る。
【0010】AC−DC制御回路15は、交流電源1の
電圧の周波数よりも十分に高い周波数で第1及び第2の
トランジスタ3、4を交互にオン・オフすると共に、第
1及び第2のコンデンサ7、8の直列回路の両端間電圧
PNを一定に制御するものである。このため、AC−D
C制御回路15は第1及び第2のトランジスタ3、4の
ベースに接続されたライン16、17、端子Aに接続さ
れたライン18、交流電源1からの電流を検出するため
の電流検出器19に接続されたライン20、P点とN点
との間の電圧を検出するライン21、22を有する。こ
のAC−DC制御回路15の詳細は追って説明する。
【0011】DC−AC制御回路23は、第3及び第4
のトランジスタ9、10を正弦波交流電圧が得られるよ
うに交互にオン・オフするものである。従って、このD
C−AC制御回路23は、第3及び第4のトランジスタ
9、10のベースに接続されたライン24、25と、端
子Aに接続されたライン26と、端子Bに接続されたラ
イン27とを有する。DC−AC制御回路23の詳細は
追って説明する。
【0012】図3は図2のAC−DC制御回路15を詳
しく示す。この制御回路15は、出力電圧VPNを検出す
るためにライン21、22に接続された電圧検出回路3
0と、基準電圧源31と、電圧検出回路30と基準電圧
源31に接続された誤差増幅器32と、電源電圧検出ラ
イン18と誤差増幅器32の出力ラインに接続された乗
算器33と、電流検出ライン20と乗算器33に接続さ
れた誤差増幅器34と、交流電源1の電圧よりも十分に
高い周波数で三角波を発生する三角波発生回路35と、
誤差増幅器34と三角波発生回路35に接続された電圧
比較器(コンパレータ)36と、この比較器36に接続
されたトランジスタ制御信号形成回路37とから成る。
制御信号形成回路37は比較器36の出力に基づいて第
1及び第2のトランジスタ3、4の制御信号を形成し、
ライン16、17に送出する。
【0013】図2のDC−AC制御回路23は図4に示
すように形成されている。即ち、このDC−AC制御回
路23は、端子A、C間の電圧を検出するライン26に
接続された位相反転回路40と、この位相反転回路40
の出力信号とライン27から得られた端子B、C間の電
圧VBCとの誤差より操作信号を形成するための誤差増幅
器41と、交流電源1の周波数よりも十分に高い周波数
で三角波を発生する三角波発生回路42と、誤差増幅器
41と三角波発生回路42とに接続された電圧比較器4
3と、この比較器43に接続されたトランジスタ制御信
号形成回路44とから成る。制御信号形成回路44は比
較器43の出力に基づいて第3及び第4のトランジスタ
9、10の制御信号を形成し、ライン24、25に送出
する。
【0014】次に、図2の交流電力変換装置の動作を説
明する。交流電源1が正方向電圧期間において、第1の
トランジスタ3がオフ制御、第2のトランジスタ4がオ
ン制御されている時には、第2のコンデンサ8と電源1
とリアクトル2と第2のトランジスタ4とから成る第1
の閉回路が形成され、第2のコンデンサ8の電圧と電源
1の電圧との和がリアクトル2に加わり、このリアクト
ル2にエネルギーが蓄積される。次に、第1のトランジ
スタ3がオン制御され、第2のトランジスタ4がオフ制
御されると、電源1とリアクトル2と第1のダイオード
5と第1のコンデンサ7とから成る第2の閉回路で第1
のコンデンサ7が電源電圧より高い値に充電される。
【0015】次に、電源1が負方向電圧期間において、
第1のトランジスタ3がオン制御、第2のトランジスタ
4がオフ制御されている時には、電源1と第1のコンデ
ンサ7と第1のトランジスタ3とリアクトル2とから成
る第3の閉回路が形成され、電源1の電圧とコンデンサ
7の電圧との和の電圧がリアクトル2に加わり、このリ
アクトル2にエネルギーが蓄積される。次に、第2のト
ランジスタ4がオン制御され第1のトランジスタ3がオ
フ制御されると、電源1と第2のコンデンサ8と第2の
ダイオード6とリアクトル2とから成る第4の閉回路が
形成され、リアクトル2の蓄積エネルギーと電源1の両
方によって第2のコンデンサ8が電源電圧よりも高い値
に充電される。
【0016】AC−DC変換動作の理解を容易にするた
めに、PN間の電圧VPNを電源1の電圧(100V)の
ピーク値に相当する141Vの2倍の282Vに制御す
るものとする。
【0017】次に、AC−DC変換回路における定電圧
制御及び電流波形制御を説明する。図3の出力電圧検出
回路30はPN間の電圧VPNを検出する。基準電圧源3
1はVPNの所望電圧値に対応した基準電圧Vr を出力す
る。誤差増幅器32は基準電圧Vr とVPN検出電圧との
誤差より操作信号を出力し、乗算器33はライン18の
入力交流電圧波形に誤差増幅器32の出力を乗算した波
形(正弦波)を出力する。誤差増幅器34はライン20
から得られる入力電流波形と乗算器出力の基準波形との
誤差より操作信号を出力する。電圧比較器36は三角波
発生回路35の三角波と誤差増幅器34の出力とを比較
してPWM波を出力する。制御信号形成回路37は比較
器36のPWM波に対応した制御信号をライン16に出
力し、これと反対位相の信号をライン17に出力する。
これにより、コンデンサ7、8の電圧を一定に制御する
ことができると共に、交流電源1からの入力電流波形を
正弦波に近似させることができる。
【0018】第1及び第2のコンデンサ7、8を直流電
源としてDC−AC変換するために、第3及び第4のト
ランジスタ9、10が交互にオン・オフする。第3のト
ランジスタ9のオン期間には、第1のコンデンサ7と第
3のトランジスタ9(又はダイオ−ド11)と平滑用リ
アクトル13と負荷14と電源1との閉回路が形成さ
れ、第4のトランジスタ10のオン期間には、第2のコ
ンデンサ8と電源1と負荷14と平滑用リアクトル13
と第2のトランジスタ10(又はダイオ−ド12)との
閉回路が形成される。負荷14は端子Bと端子Aとの間
に接続されているために、電源電圧VACと、負荷電圧即
ちAB間電圧VABを端子BとCの間の電圧VBCとの間に
次式の関係が成立する。 VAB=VAC−VBC 従って、BC間電圧VBCとして電源電圧VACと逆位相の
電圧を形成すれば、電源電圧VACよりも高い負荷電圧V
ABを得ることができる。VBCを電源電圧VABと逆位相、
同振幅で制御すると、VABは次式となる。 VAB=VAC−(−VAC) =2VAC
【0019】今、電源電圧VACと逆位相、同振幅のDC
−AC変換出力電圧VBCを作る制御回路は図4になる。
図4の位相反転回路40はAC間電圧即ち電源電圧VAC
の位相反転信号を形成する。誤差増幅器41はVACの反
転信号とライン27のBC間電圧VBCとの誤差より操作
信号V41を形成して比較器43に送る。比較器43は図
5(A)に示すように三角波V42とを比較し、図5
(B)に示すPWM波を形成する。制御信号形成回路4
4は、図5(B)の高レベル期間に第3のトランジスタ
9をオンにする信号をライン24に送出し、図5(B)
の低レベル期間に第4のトランジスタ10をオンにする
信号をライン25に送出する。
【0020】図6は図2の第3及び第4のトランジスタ
9、10から成るDC−ACコンバータの出力電圧即ち
BC間電圧VBCが交流電源電圧即ちAC間電圧VACと逆
位相、同振幅となるように制御された場合のVAC
BC、VABの関係を示す。図6(A)に示すように電源
電圧VACが所定振幅Vm の正弦波の場合に、BC間電圧
BCを図6(B)に示すように図6(A)のVACに対し
て逆位相、同振幅Vm とすれば、負荷電圧VABは図6
(C)に示すように電源電圧VACの2倍の値になる。1
00Vの電源電圧VACによって200Vの負荷電圧VAB
を得るために必要なBC間電圧VBCは100Vであり、
このBC間電圧100V(実効値)を得るために必要な
コンデンサ7、8の電圧は実効値100Vのピーク値に
対応する141Vでよい。従って、コンデンサ7、8、
トランジスタ3、4、9、10、ダイオード5、6、1
1、12の低耐圧化、低コスト化が可能になる。
【0021】
【第2の実施例】次に、図7を参照して第2の実施例の
交流電力変換装置を説明する。但し、図7及び後述する
図8、図10において図2と実質的に同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。図7の回路は図
2の回路から第1及び第2のトランジスタ3、4と、昇
圧用リアクトル2、AC−DC制御回路15とを省いた
ものに相当し、その他は図2と同一に構成されている。
従って、図7の回路はリアクトルによる昇圧作用を有さ
ない他は、図2と同一の作用及び効果を有する。なお、
電源1の電圧が100Vの場合には、コンデンサ7、8
はそれぞれ約141Vに充電される。これにより、約2
00Vの負荷電圧VABを得ることが可能になる。
【0022】
【第3の実施例】図8の第3の実施例の交流電力変換装
置は、低いコンデンサ電圧に高い電源電圧を入力する場
合の実施例であり、図2の回路における交流電源1及び
負荷14の接続位置を変えたものに相当する。即ち、図
8の回路は、交流電源1を端子Aと端子Bとの間に接続
し、負荷14を端子Bと端子Cとの間に接続し、その他
を図2と実質的に同一に構成したものである。
【0023】図8において、電源1が正方向電圧期間に
おいて、電源1、リアクトル2、第1のダイオード5、
第1のコンデンサ7、負荷14から成る閉回路で第1の
コンデンサ7が充電される。この閉回路には負荷が介在
しているため、電源1の電圧VABと、負荷14の電圧V
BCを加えた電圧が第1のコンデンサ7の充電電圧とな
る。ここでVBCをVACと逆位相に制御することにより第
1のコンデンサ7の充電電圧を低くすることができる。
また、電源1が負方向電圧期間において、電源1、負荷
14、第2のコンデンサ8、第2のダイオード6、リア
クトル2の閉回路で第2のコンデンサ8が充電される。
この場合も閉回路中に負荷14が介在するためにVBC
同様に制御することにより第2のコンデンサ8の電圧を
低くすることができる。
【0024】第1及び第2のコンデンサ7、8の直流電
圧を第3及び第4のトランジスタ9、10によって交流
電圧VBCに変換する動作は、図1及び図2のハーフブリ
ッジ型DC−ACコンバータと同一である。
【0025】図8の回路のAB間電圧即ち電源電圧VAB
とBC間電圧即ち負荷電圧VBCとAC間電圧VACとの間
に次式の関係が成立する。 VAC=VAB+VBC ここで、VBCを電源電圧VABと逆位相で振幅をVABの1
/2に制御すると、VACは次式と成る。 VAC=VAB+(−VAB/2)=VAB/2 図9(A)(B)(C)はこれ等の関係を示す。 図1
の従来回路で、例えば電源1を200V(実効値)とし
た場合、コンデンサ電圧は、電源1のピ−ク値282V
以上に充電されてしまうが、図8の回路によれば、負荷
電圧を電源1と逆位相で、振幅を電源1の1/2に制御
することにより、AC間の電圧VACを100V(実効
値)に減じることができ、それにより、コンデサ電圧
は、VACのピ−ク値141Vの充電ですむ事になる。こ
のように、低いコンデンサ電圧で、それよりも高いピ−
ク値の交流電圧を制御することができる。
【0026】
【第4の実施例】図10に示す第4の実施例の交流電力
変換装置は、図8の回路から昇圧用リアクトル2、第1
及び第2のトランジスタ3、4、AC−DC制御回路1
5、電流検出器19を除去したものに相当する。即ち、
図8ではAC−DC変換器が2つのダイオード5、6の
みで構成されている。図10のその他の回路構成は図8
と同一であるので、図8と同一の作用効果を有する。
【0027】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図2及び図7において、図11に示すように、
AC間電圧VACの検出ライン26を振幅調整回路52に
おいてライン53から与えられた振幅指令によって、振
幅を任意に調整してVBCに対する基準波形(所望電圧波
形)を作り、誤差増幅器41において基準波形とライン
27のBC間電圧VBCとの誤差より操作信号を作り、こ
れによってPWMパルスを形成してもよい。なお、図1
1の誤差増幅器41よりも後段は図4と同一回路構成で
ある。図11の方式によれば、振幅指令を1倍から−1
倍に変化することにより、負荷電圧VABをゼロから電源
電圧VACの2倍まで可変することができる。特に図2に
おいては電力が両方向であり交流電源1からの入力電流
を正弦波にできるので、入力電源公害のない実験用の交
流電圧可変装置として使用できる。 (2) 図2及び図7において、図12に示すように、
AC間電圧VACの検出ライン26を位相調整回路50に
おいてライン51から与えられた位相指令によって、位
相を任意に調整してVBCに対する基準波形(所望電圧波
形)を作り、誤差増幅器41において基準波形とライン
27のBC間電圧VBCとの誤差より操作信号を作り、こ
れによってPWMパルスを形成してもよい。なお、図1
2の誤差増幅器41よりも後段は図4と同一回路構成で
ある。図12の方式によれば、位相指令を0度から18
0度に変化することにより、負荷電圧VABをゼロから電
源電圧VACの2倍まで可変することができる。 (3) 図2及び図7において、図13に示すように、
位相同期回路54と基準波形生成回路55を設け、AC
間電圧VACの検出ライン26を基準位相とし、位相同期
回路54により基準波形生成回路55の出力波形(振幅
一定の正弦波形)をVACと同一位相に制御し、これをV
ABに対する基準波形とする。誤差増幅器41において基
準波形とライン56のAB間電圧VABとの誤差より操作
信号を作り、これによってPWMパルスを形成してもよ
い。おな、図13の誤差増幅器41よりも後段は図4と
同一回路構成である。図13の方式によれば、電源電圧
ACの変動に拘らず、負荷電圧VABを振幅一定の正弦波
形にすることができる。 (4) 図8及び図10において、図11、図12、図
13と同様な制御が可能である。実施例3、4におい
て、DC−AC変換器の出力電圧の位相または振幅を、
電源1と逆位相、1/2倍振幅から変化させることによ
り、第1及び第2のスイッチ相互接続中点と第1及び第
2のコンテンサ相互接続点との間に加わる電圧の調整が
可能である。 (5) トランジスタ3、4、9、10とダイオード
5、6、11、12との逆並列回路の代りに、図14に
示すIGBT(インシュレーテット・ゲート・バイポー
ラ・トランジスタ)とダイオードDの逆並列回路とする
こと、又は図15に示すようにダイオードDを内蔵する
絶縁ゲート型電界効果トランジスタFETとすること、
又は他の半導体制御スイッチにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の交流電力変換装置を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例の交流電力変換装置を示
す回路図である。
【図3】図2のAC−DC制御回路を詳しく示すブロッ
ク図である。
【図4】図2のDC−AC制御回路を詳しく示すブロッ
ク図である。
【図5】図4の各部の状態を示す波形図である。
【図6】図2の各部の波形図である。
【図7】第2の実施例の交流電力変換装置を示す回路図
である。
【図8】第3の実施例の交流電力変換装置を示す回路図
である。
【図9】図8の各部の波形図である。
【図10】第4の実施例の交流電力変換装置を示す回路
図である。
【図11】DC−AC制御回路の変形例を示すブロック
図である。
【図12】別の変形例のDC−AC制御回路を示すブロ
ック図である。
【図13】更に別の変形例のDC−AC制御回路を示す
ブロック図である。
【図14】スイッチの変形例を示す図である。
【図15】スイッチの別の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 交流電源 7、8 コンデンサ 14 負荷
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/5387 H02M 5/458 H02M 7/219 H02M 7/537

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のスイッチの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチの直列回路に対して並列に
    接続された第1及び第2のコンデンサの直列回路と、 前記第1及び第2のコンデンサの直列回路に対して並列
    に接続された第3及び第4のスイッチの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチの相互接続中点と前記第1
    及び第2のコンデンサの相互接続中点との間に接続され
    た交流電源と、 前記第1及び第2のスイッチの相互接続中点に接続され
    ている側の前記交流電源の端子と前記第3及び第4のス
    イッチの相互接続中点との間に接続された負荷と、 前記第1及び第2のスイッチを交流−直流変換するよう
    に制御し、前記第3及び第4のスイッチを入力交流電源
    位相に同期させて直流−交流変換するように制御する制
    御回路とを備えた交流電力変換装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のスイッチの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチの直列回路に対して並列に
    接続された第1及び第2のコンデンサの直列回路と、 前記第1及び第2のコンデンサの直列回路に対して並列
    に接続された第3及び第4のスイッチの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチの相互接続中点と前記第3
    及び第4のスイッチの相互接続中点との間に接続された
    交流電源と、 前記第3及び第4のスイッチの相互接続中点と前記第1
    及び第2のコンデンサの相互接続中点との間に接続され
    た負荷と、 前記第1及び第2のスイッチを交流−直流変換するよう
    に制御し、前記第3及び第4のスイッチを入力交流電源
    位相に同期させて直流−交流変換するように制御する制
    御回路とを備えた交流電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のスイッチは、制御ス
    イッチ素子とダイオードとの逆並列回路であり、前記交
    流電源と前記第1及び第2のスイッチの相互接続中点と
    の間にリアクトルが接続されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の交流電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のスイッチはダイオー
    ドであり、前記制御回路は前記第3及び第4のスイッチ
    を直流−交流変換するものである請求項1又は2記載の
    交流電力変換装置。
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