JP2001352244A - パイプライン型a/dコンバータ - Google Patents

パイプライン型a/dコンバータ

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JP2001352244A JP2000169860A JP2000169860A JP2001352244A JP 2001352244 A JP2001352244 A JP 2001352244A JP 2000169860 A JP2000169860 A JP 2000169860A JP 2000169860 A JP2000169860 A JP 2000169860A JP 2001352244 A JP2001352244 A JP 2001352244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積分性誤差を排除し、A/D変換の分解能を
16ビットというように大きくしても、高精度のA/D
変換出力が得られるようにした。 【解決手段】 信号処理回路32は、第1の期間と第2
の期間に、前段のステージからのアナログ信号をコンデ
ンサC11、C12でサンプルしたのち、そのコンデン
サC11、C12のいずれか一方を演算増幅器34の帰
還素子として使用し、残余のコンデンサにサンプルされ
たアナログ信号と基準電圧生成回路31の出力の加減算
を演算増幅器34が行う。そして、そのコンデンサC1
1、C12のうちのどちらを帰還素子として選択するの
かは、積分性誤差が排除できる方向に選択するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/Dコンバータ
に関し、特に、高速で動作するパイプライン型A/Dコ
ンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパイプライン型A/Dコンバータ
としては、例えば、アイトリプルイー・ジャーナル・オ
ブ・ソリッド・ステート・サーキット第32巻第3号3
月号1997年のP312〜P320に記載のものが知
られている(IEE Journal of Soli
d State Circuits.Vol.32.N
o3.March 1997.P312〜P320)。
【0003】図10は、上記の文献に記載された従来の
パイプライン型A/Dコンバータのブロック図である。
この従来のパイプライン型A/Dコンバータは、図10
に示すように、NビットのA/D変換出力を得るべく、
(N−1)個からなるステージ1が複数縦列接続される
とともに、演算回路9を備えている。各ステージ1のう
ち、最上位桁(MSB)にかかる最初のステージ1はサ
ンプルホールド回路として構成されている。その後のス
テージ1は、図10に示すように、基準電圧生成回路
2、コンデンサC1、C2やスイッチSW1〜SW4か
らなるサンプルホールド回路3、演算増幅器4などから
なる加減算回路、コンパレータ5、6やエンコーダ7か
らなる多値化回路8等から構成されている。
【0004】このような構成からなる従来のパイプライ
ン型A/Dコンバータの動作の概要について説明する。
図10に詳細に示すステージは、前段のステージの演算
増幅器4からの残余の出力Vo(N−1)をサンプルホ
ールド回路3でサンプルし、その後にそのサンプル値と
基準電圧生成回路2の出力との加減算を演算増幅器4で
行い、その算出値Vo(N)を後段のステージ1に出力
する。ここで、基準電圧生成回路2は、前段のステージ
1からのデジタル信号D(N−1)に基づき、正の基準
電圧(+Vref)、零の電圧(0V)、または負の基
準電圧(−Vr)のうちの1つを出力する。多値化回路
8は、その演算増幅器4からの出力Vnに基づいて
「1」、「0」、または「−1」の3値データを生成
し、この3値のデジタル信号D(N)を後段のステージ
1の基準電圧生成回路2と演算回路9にそれぞれ出力す
る。
【0005】このように、各ステージ1からの各デジタ
ル信号D(N)が演算回路9に入力されると、演算回路
9はそれらを所定の規則で加算して目的とするN桁のA
/D変換データを出力する。従って、このような従来の
パイプライン型A/Dコンバータは、最上位桁から順に
A/D変換出力を決定していく逐次変換型A/Dコンバ
ータよりも高速であり、この高速性を活かして50〜1
00MHzでの高品位テレビ信号等のためのA/Dコン
バータとして応用することが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すコンデンサC1、C2や演算増幅器4はスイッチトキ
ャパシタを構成し、一般に集積回路化されている。集積
回路化した場合には、両コンデンサC1、C2は相対精
度が良いが、16ビットA/Dコンバータを実現させる
ほどは良くない。
【0007】このため、従来のパイプライン型A/Dコ
ンバータのように、前段のステージの残余の出力を後段
のステージに送る場合には、その容量比の誤差による影
響が大きくなる。この結果、図10に示す従来のパイプ
ライン型A/Dコンバータでは、A/D変換の分解能を
16ビットというように大きくすると、A/D変換出力
を高精度化できないという不都合がある。
【0008】このような不都合を解消する方法として、
サンプルホールド期間を第1の期間と第2の期間に分割
し、この両期間においてサンプルホールド動作を時分割
で2回行ってデジタルデータをそれぞれ出力するととも
に、その両期間のホールド動作時には図10に示すコン
デンサC1、C2の位置を入れ替え、このようにして得
られたデジタルデータを最後に平均化する方法が考えら
れる。
【0009】この方法について、図10を参照して説明
する。まず、第1の期間のサンプル時には、前段のステ
ージからの残余の出力Vo(N−1)をコンデンサC
1、C2でサンプルし、そのホールド時には、コンデン
サC2を演算増幅器4の帰還素子として使用し、コンデ
ンサC1のサンプル値と基準電圧生成回路2の出力の加
減算を演算増幅器4で行う。この第1の期間における演
算増幅器4の積分性誤差(INL)は、ステージ1のう
ち1段目のステージ1のみにコンデンサC1、C2のエ
ラーが存在し、他の2段目以降のステージ1にはそのエ
ラーがない場合には、例えば図11(A)に示すように
誤差a、b、cとなり、その積分性誤差は基準電圧生成
回路2からの出力の差異により異なる。なお、以下の積
分性誤差の記述は、上記のような条件の下でのものとす
る。
【0010】一方、第2の期間のサンプル時には、前段
のステージからの残余の出力Vo(N−1)をコンデン
サC1、C2でサンプルし、そのホールド時には、コン
デンサC1を演算増幅器4の帰還素子として使用し、コ
ンデンサC2のサンプル値と基準電圧生成回路2の出力
の加減算を演算増幅器4で行う。この第2の期間におけ
る積分性誤差は、例えば図11(B)に示すように誤差
a’、b’、c’となり、同図(A)の積分性誤差と横
軸を中心に対称になる。
【0011】従って、第1の期間のホールド時の積分性
誤差が図11(A)に示すようになり、第2の期間のホ
ールド時の積分性誤差が同図(B)に示すようになると
きには、その両者の平均は同図(C)に示すようにな
り、その積分性誤差を減少できる。ところが、第1の期
間と第2の期間の各ホールド時には、上記のようにコン
デンサC1、C2のつなぎ替えを行うので、図11
(A)(B)に示すように、積分性誤差の不連続点にず
れが生じてしまう。このため、図11(C)に示すよう
に積分性誤差が残ってしまうという不都合がある。
【0012】このような不連続点を解消する方法とし
て、アイトリプルイー・ジャーナル・オブ・ソリッド・
ステート・サーキット第31巻第12号12月号199
6年に記載の方法が知られている(IEE Journ
al of Solid State Circuit
s.Vol.31.No12.Dec.1996)。こ
の方法について、図10を参照して説明すると、サンプ
ル期間にコンデンサC1、C2に充電し、ホールド期間
にコンデンサC2を演算増幅器4の帰還素子として使用
し、コンデンサC1のサンプル値と基準電圧生成回路2
の出力の加減算を演算増幅器4で行う。このときの演算
増幅器4による積分性誤差は、例えば図12(A)に示
すようになる。ここで、多値化回路8は、「1」、
「0」、または「−1」の3値データを2つのコンパレ
ータ5、6を使用して生成するが、その際のしきい値は
±(Vref/2)である。
【0013】ところで、ホールド期間において、前段の
ステージからのデジタル信号が「0」で、基準電圧生成
回路2の基準電圧が0Vの場合には、ホールド期間中
に、コンデンサC1を演算増幅器4の帰還素子として使
用し、コンデンサC2のサンプル値を演算増幅器4に入
力するようにする。このようにすると、演算増幅器4に
よる積分性誤差は、例えば図12(B)に示すようにな
り積分性誤差の不連続点が解消できる。
【0014】しかし、以上の方法は、積分性誤差の不連
続点を解消できるが、積分性誤差自体を解消できない上
に、上記のしきい値を±(Vref/2)に近づけるた
めにパイプライン型A/Dコンバータの特徴である冗長
性が失われてしまうという不都合がある。そこで、本発
明の目的は、上記の点に鑑み、積分性誤差を排除するこ
とにより、A/D変換の分解能を16ビットというよう
に大きくしても、高精度のA/D変換出力が得られるよ
うにしたパイプライン型A/Dコンバータを提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために、請求項1から請求項5に記
載の各発明は以下のように構成した。すなわち、請求項
1に記載の発明は、A/D変換を行うためのステージを
複数個縦列接続したパイプライン型A/Dコンバータで
あって、前記ステージは、前段のステージからのデジタ
ル信号を所定のアナログ基準信号に変換する基準信号生
成手段と、演算増幅器、第1の受動素子、および第2の
受動素子を含み、第1の期間と第2の期間には、前段の
ステージからのアナログ信号を前記両受動素子でサンプ
ルしたのち、前記両受動素子のいずれか一方を前記演算
増幅器の帰還素子として使用し、残余の受動素子にサン
プルされたアナログ信号と前記所定のアナログ基準信号
の加減算を前記演算増幅器でそれぞれ行う信号処理手段
と、前記演算増幅器からの第1の期間の出力と第2の期
間の出力とをそれぞれ多値化する多値化手段とを含むと
ともに、前記信号処理手段は、第1の期間においては、
前段のステージからのデジタル信号が第1の論理状態の
場合には前記帰還素子として前記第1の受動素子を使用
し、前記デジタル信号が第2の論理状態の場合には前記
帰還素子として前記第2の受動素子を使用し、一方、第
2の期間においては、前記第1の論理状態の場合には前
記帰還素子として前記第2の受動素子を使用し、前記第
2の論理状態の場合には前記帰還素子として前記第1の
受動素子を使用するようになっており、さらに、前記各
ステージの前記多値化手段で多値化された第1の期間の
出力と第2の期間の出力とを平均化する平均化手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のパイプライン型A/Dコンバータにおいて、前記演算
増幅器はホールド動作時においてほぼ2倍の利得を有
し、前記多値化手段は「+1」、「0」、または「−
1」の3値のデジタル信号を出力し、前記前段のステー
ジからのデジタル信号が「+1」、「−1」の場合が前
記第1の論理状態であり、そのデジタル信号が「0」の
場合が前記第2の論理状態であることを特徴とするもの
である。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のパイプライン型A/Dコンバータにおいて、前記受動
素子はキャパシタからなり、前記基準信号生成手段は、
前記デジタル信号の「+1」、「0」、「−1」に応じ
て、前記アナログ基準信号として正の基準電圧(+Vr
ef)、零の電圧(0V)、負の基準電圧(−Vre
f)を生成するようになっていることを特徴とするもの
である。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のパイプライン型A/Dコンバータにおいて、前記多値
化手段は、前記演算増幅器の出力を所定の正負のしきい
値で3値化(+1、0、−1)するコンパレータ手段を
含むことを特徴とするものである。上記の正負のしきい
値は、ほぼ(1/4)×Vrefとほぼ(−1/4)×
Vrefであることが冗長性という点では好ましい。但
し、積分性誤差を小さくするという観点からは、±1/
2(Vref)に近づけても良い。
【0019】このように本発明では、信号処理手段が、
第1の期間と第2の期間には、前段のステージからのア
ナログ信号を第1と第2の受動素子(キャパシタ)でサ
ンプルしたのち、その両受動素子のいずれか一方を演算
増幅器の帰還素子として使用し、残余の受動素子にサン
プルされたアナログ信号と、基準信号生成手段からの所
定のアナログ基準信号の加減算を演算増幅器でそれぞれ
行う。
【0020】さらに、信号処理手段は、第1の期間にお
いては、前段のステージからのデジタル信号が第1の論
理状態(例えば+1と−1の場合)の場合にはその帰還
素子として第1の受動素子を使用し、そのデジタル信号
が第2の論理状態(例えば0)の場合にはその帰還素子
として第2の受動素子を使用し、一方、第2の期間にお
いては、第1の論理状態の場合にはその帰還素子として
第2の受動素子を使用し、第2の論理状態の場合にはそ
の帰還素子として第1の受動素子を使用するようになっ
ている。
【0021】このため、本発明では、各ステージの積分
性誤差が極力排除できるようになり、例えばA/D変換
の分解能を16ビットというように大きくしても、高精
度のA/D変換出力が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本発明のパイプライン型A/
Dコンバータの実施形態の構成について、図1〜図 を
参照して説明する。この実施形態のかかるパイプライン
型A/Dコンバータは、図1に示すように、アナログ入
力信号AinをNビットのデジタル出力信号Doutに
A/D変換するために、サンプルホールド回路11−1
と、(k−1)個のステージ11−2〜11−kと、メ
モリ12と、平均化回路13とを備えている。
【0023】サンプルホールド回路11−1とステージ
11−2〜11−kは縦列接続され、各ビットを決定し
てメモリ12に出力するようになっている。すなわち、
サンプルホールド回路11−1は、後述のように期間T
の間に実行される1回のサンプル・ホール動作により、
アナログ入力信号Ainに基づいてデジタル値D1を決
定し、この決定したデジタル値D1がメモリ12に格納
されるようになっている。
【0024】ステージ11−2〜11−kは、サンプル
ホールド回路11−1または前段のステージからのアナ
ログ信号などに基づき、後述のように、第1の期間T1
のサンプル・ホールド動作により第1のデジタル値D2
〜Dkを決定するとともに、第2の期間T2のサンプル
・ホールド動作により第2のデジタル値D2〜Dkを決
定し、この決定した各デジタル値がメモリ12にそれぞ
れ格納されるようになっている。
【0025】平均化回路13は、メモリ12に格納され
る各ステージごとの第1の期間T1と第2の期間T2の
デジタル値の平均値を求め、その求めた平均値に基づい
て所定の演算により、Nビットのデジタル出力信号Do
utを求めるようになっている。次に、上述のサンプル
ホールド回路11−1の具体的な回路の構成について、
図2を参照して説明する。
【0026】このサンプルホールド回路11−1は、図
2に示すように、スイッチSW1〜SW3、コンデンサ
C1、および演算増幅器21からなり、アナログ入力信
号Ainをサンプルホールドするサンプルホールド部
と、このサンプルホールド部でサンプルホールドされた
電圧から3値データを生成する3値化回路22とから、
少なくとも構成されている。
【0027】さらに詳述すると、入力端子がスイッチS
W1とコンデンサC1を介して演算増幅器(オペアン
プ)21の−入力端子に接続自在になっているととも
に、その−入力端子がスイッチSW2を介して接地自在
になっている。演算増幅器21の+入力端子は接地され
ている。演算増幅器21の出力端子と、スイッチSW1
およびコンデンサC1の共通接続点とは、スイッチSW
3を介して接続自在になっている。演算増幅器21のア
ナログ出力信号Vo1は、後段のステージ11−2と3
値化回路22にそれぞれ供給されるようになっている。
【0028】また、スイッチSW1、SW2は、図示し
ない制御回路からのサンプリングパルスφ1によりその
接点の開閉が制御され、スイッチSW3はその制御回路
からのサンプリングパルスφ1を反転した制御信号φ2
によりその接点の開閉が制御されるようになっている。
次に、3値化回路22の具体的な構成について、図3の
ブロック図を参照して説明する。
【0029】3値化回路22は、図3に示すように、2
つのコンパレータ221、222と、デコーダ223と
から構成されている。コンパレータ221は、その+入
力端子に演算増幅器21からのアナログ信号Vo1が入
力されるとともに、その−入力端子に正のしきい値電圧
(1/4×Vref)が入力され、かつその出力がデコ
ーダ223に出力されるようになっている。コンパレー
タ222は、その+入力端子に演算増幅器21からのア
ナログ出力信号Vo1が入力されるとともに、その−入
力端子に負のしきい値電圧(−(1/4)×Vref)
が入力され、かつその出力がデコーダ223に出力され
るようになっている。
【0030】デコーダ223は、コンパレータ221と
コンパレータ222の出力との基づき、アナログ信号V
o1が(1/4×Vref)を上回る場合には「1」を
出力し、アナログ信号Vo1が(1/4×Vref)と
(−(1/4)×Vref)の間にある場合には「0」
を出力し、アナログ信号Vo1が(−(1/4)×Vr
ef)を下回る場合には「−1」を生成出力するように
なっている。
【0031】次に、上述の各ステージの具体的な構成に
ついて、図4の回路図を参照して説明する。なお、ステ
ージ11−2〜11−kは、その各構成がいずれも同一
である。各ステージは、図4に示すように、前段のステ
ージからのデジタル信号D(N−1)に基づき所定のア
ナログ基準電圧に変換する基準電圧生成回路31と、こ
の基準電圧生成回路31からのアナログ基準電圧と前段
のステージからのアナログ信号Vo(N−1)に基づ
き、後述のように期間Tの間にサンプル・ホールド動作
を時分割で2回行い、各サンプル・ホールド動作ごとに
アナログ信号Vo(N)をそれぞれ出力する信号処理回
路32と、この信号処理回路32からのアナログ信号V
o(N)が出力されるたびに、「1」、「0」、または
「−1」のデジタル信号D(N)を生成出力する3値化
回路33とを、少なくとも備えている。
【0032】なお、請求項にかかる基準信号生成手段が
基準電圧生成回路31に相当し、信号処理手段が信号処
理回路32に相当し、多値化手段が3値化回路33に相
当する。基準電圧生成回路31は、図4に示すように、
スイッチSW11〜SW13を有し、前段のステージか
らのデジタル信号D(N−1)が「1」のときにはスイ
ッチSW11のみの接点が閉となって正の基準電圧(+
Vref)が選択され、それが「0」のときにはスイッ
チSW12のみの接点が閉となり零の電圧(0V)が選
択され、それが「−1」のときにはスイッチSW13の
みの接点が閉となり負の基準電圧(−Vref)が選択
されるようになっている。
【0033】信号処理回路32は、図4に示すように、
スイッチSW21〜SW27と、コンデンサ(キャパシ
タ)C11、12と、演算増幅器34とから、少なくと
も構成されている。さらに詳述すると、入力端子34
は、スイッチSW21とコンデンサC11を介して演算
増幅器34の−入力端子と接続可能になっているととも
に、スイッチSW22とコンデンサC12を介してその
−入力端子と接続可能になっている。基準電圧生成回路
31の出力端子は、スイッチSW24とコンデンサC1
1を介して演算増幅器34の−入力端子と接続可能にな
っているとともに、スイッチSW25とコンデンサC1
2を介してその−入力端子と接続可能になっている。
【0034】また、演算増幅器34は、その−入力端子
がスイッチSW23を介して接地自在になっているとと
もに、その+入力端子が接地されている。演算増幅器3
4の出力端子と、スイッチSW25およびコンデンサC
12の共通接続点とは、スイッチSW26により接続自
在になっている。同様に、演算増幅器34の出力端子
と、スイッチSW24およびコンデンサC11の共通接
続点とは、スイッチSW27により接続自在になってい
る。
【0035】さらに、スイッチSW21〜SW23は、
図示しない制御回路からのサンプリングパルス号φ11
によりその接点の開閉が制御され、スイッチSW24、
SW26はその制御回路からの制御信号φ21によりそ
の接点の開閉が制御され、スイッチSW25、SW27
はその制御回路からの制御信号φ22によりその接点の
開閉が制御されるようになっている。
【0036】演算増幅器34から出力されるアナログ信
号Vo(N)は、後段のステージに供給されるととも
に、3値化回路33に供給されるようになっている。3
値化回路33は、図3に示す3値化回路22と同様に構
成されている。従って、この3値化回路33の場合に
は、コンパレータ221の+入力端子に演算増幅器34
からのアナログ出力信号Vo(N)が入力されるととも
に、その−入力端子に正のしきい値電圧(1/4×Vr
ef)が入力される。また、コンパレータ222の+入
力端子に演算増幅器34からのアナログ出力信号Vo
(N)が入力されるとともに、その−入力端子に負のし
きい値電圧(−(1/4)×Vref)が入力される。
【0037】次に、このような構成からなる実施形態の
各部の動作について、以下に説明する。まず、図2に示
すサンプルホールド回路11−1の動作例について、図
5を参照して説明する。図5(A)に示す周期がTから
なるサンプリングパルスφ1が「H」レベルの場合に
は、図2に示すスイッチSW1、SW2の各接点が閉
じ、アナログ入力信号VinによりコンデンサC1が充
電され、サンプル動作が行われる。
【0038】一方、サンプリングパルスφ1が「H」レ
ベルから「L」レベルに変化すると、図5(B)に示す
制御信号φ2が「L」レベルから「H」レベルに変化す
る。このため、スイッチSW1、SW2の各接点は開
き、スイッチSW3の接点が閉じた状態になるので、コ
ンデンサC1に蓄積された電荷に応じた出力電圧Vo1
が演算増幅器21の出力端子に出力される(図5(C)
参照)。
【0039】この演算増幅器21からの出力電圧Vo1
が3値化回路22に供給されると、3値化回路22は、
その出力電圧Vo1に基づいて「1」、「0」、または
「−1」の出力データD1を生成出力する(図5(D)
参照)。次に、図4に示すステージの動作について、図
6〜図9を参照しながら説明する。
【0040】図4に示すステージでは、図5(A)に示
す周期がTの通常のサンプリングパルスφ1を基にし
て、図6(A)に示すような周期がT/2の高速のサン
プリングパルスφ11を制御回路(図示せず)で生成
し、そのサンプリングパルスφ11を用いて第1の期間
T1と第2の期間T2に時分割でサンプルホールドを2
回行い、その各出力を取り出すようにしている。
【0041】具体的に説明すると、図6(A)に示すよ
うに、サンプリングパルスφ11が時刻t1において
「H」レベルになると、第1の期間T1のサンプル動作
が開始され、図4に示すスイッチSW21〜SW23の
各接点が閉状態になる。このときの信号処理回路32の
等価回路は、図7(A)に示すようになり、前段のステ
ージからのアナログ信号Vo(N−1)によりコンデン
サC11、C12がともに充電される。
【0042】その後、図6(A)に示すように、サンプ
リングパルスφ11が「H」レベルから「L」レベルに
変化すると、図6(D)に示すように、制御信号φ21
が「L」レベルから「H」レベルに変化し、第1の期間
T1のホールド動作が開始する。この結果、スイッチS
W21〜SW23の各接点が開状態になるとともに、ス
イッチSW24、SW26の各接点が閉状態になり、こ
のときの信号処理回路32の等価回路は、図7(B)に
示すようになる。このホールド動作時には、演算増幅器
34では、コンデンサC11の充電電圧と基準電圧生成
回路31の出力との加減算が行われ、その加減算値がほ
ぼ2倍に増幅されて出力される。
【0043】ここで、演算増幅器34がほぼ2倍の増幅
機能を持つのは、そのホールド動作時に、コンデンサC
11が演算増幅器34の入力素子になるとともに、コン
デンサC12が演算増幅器34の帰還素子になり、コン
デンサC11、C12の容量がほぼ同一で、その容量比
がほぼ1になっているからである。その後、図6(A)
に示すように、サンプリングパルスφ11が「L」レベ
ルから「H」レベルに変化すると、図6(D)に示すよ
うに、制御信号φ21が「H」レベルから「L」レベル
に変化し、第1の期間T1のホールド動作が終了すると
同時に、第2の期間T2のサンプル動作を開始する。こ
の結果、スイッチSW21〜SW23の各接点が再び閉
状態になる。このときの信号処理回路32の等価回路
は、図7(A)に示すようになり、前段のステージから
のアナログ信号Vo(N−1)によりコンデンサC1
1、C12がともに充電される。
【0044】引き続き、サンプリングパルスφ11が
「H」レベルから「L」レベルに変化すると、図6
(E)に示す制御信号φ22が「L」レベルから「H」
レベルに変化し、第2の期間T2のホールド動作が開始
する。この結果、スイッチSW21〜SW23の各接点
が開状態になるとともに、スイッチSW25、SW27
の各接点が閉状態になり、このときの信号処理回路32
の等価回路は、図7(C)に示すようになる。このホー
ルド動作時には、演算増幅器34では、コンデンサC1
2の充電電圧と基準電圧生成回路31の出力との加減算
が行われ、その加減算値がほぼ2倍に増幅されて出力さ
れる。
【0045】ここで、そのホールド動作時に、コンデン
サC12が演算増幅器34の入力素子になるとともに、
コンデンサC11が演算増幅器34の帰還素子になる。
このような動作により、第1の期間T1と第2の期間T
2には、上記のようにサンプルホールド動作が時分割で
2回行われ、これに応じて演算増幅器34からは図6
(F)に示すような出力Vo(N)がそれぞれ出力され
る。そして、その出力Vo1に基づき、3値化回路33
は図6(G)に示すタイミングで「1」、「0」または
「−1」の3値化を行う。
【0046】以上説明したように、この実施形態の各ス
テージでは、第1の期間T1と第2の期間T2に時分割
でサンプルホールド動作を2回行い、その各ホールド動
作時にコンデンサC11、C12の接続状態を図7の
(B)または(C)のうちの1つから選択するが、積分
性誤差が減少する方向にその選択を行うようにした点に
特徴がある。
【0047】換言すると、この実施形態では、その選択
を、制御信号φ21により開閉制御されるスイッチSW
24、SW26と、制御信号φ22により開閉制御され
るスイッチSW25、SW27により行うが、その制御
信号φ21、φ22を、前段のステージからのデジタル
信号D(N−1)の論理状態に基づいて図8に示す規則
により生成するようにし、後述のように積分性誤差をで
きるだけ排除するようにした点に特徴がある。
【0048】図6(C)には、第1の期間T1と第2の
期間において、前段のステージからのデジタル信号D
(N−1)の値がとりうる組み合わせが全て書かれてい
る。そこで、その各組み合わせにおける第1の期間T1
と第2の期間T2の各ホールド動作時のコンデンサC1
1、C12の接続状態と、そのときの積分性誤差につい
て説明する。
【0049】まず、図6の時刻t1〜時刻t2におい
て、第1の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に
示すようにデジタル信号D(N−1)が「1」のときに
は、制御信号φ21によりスイッチSW24、SW26
が閉状態となり、コンデンサC11、C12の接続状態
は図7(B)のようになる。このときの積分性誤差は、
例えば図9(A)の誤差aのようになる。
【0050】ここで、積分性誤差とは、演算増幅器34
の出力と、この出力に対応する所定の出力コードとのず
れをいう。また、時刻t1〜時刻t2において、第2の
期間T2のホールド動作時に、図6(C)に示すように
デジタル信号D(N−1)が「1」のときには、制御信
号φ22によりスイッチSW25、SW27が閉状態と
なり、コンデンサC11、C12の接続状態は図7
(C)のようになる。このときの積分性誤差は、例えば
図9(B)の誤差a’のようになる。
【0051】次に、時刻t2〜時刻t3において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「1」のときには、コン
デンサC11、C12の接続状態は図7(B)のように
なり、このときの積分性誤差は例えば図9(A)の誤差
aのようになる。一方、その第2の期間T2のホールド
動作時に、デジタル信号D(N−1)が「0」のときに
は、コンデンサC11、C12の接続状態は図7(B)
のようになり、このときの積分性誤差は例えば図9
(B)の誤差b’のようになる。
【0052】次に、時刻t3〜時刻t4において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「0」のときには、コン
デンサC11、C12の接続状態は図7(C)のように
なるので、積分性誤差は例えば図9(A)の誤差bのよ
うになる。一方、その第2の期間T2のホールド動作時
に、デジタル信号D(N−1)が「1」のときには、コ
ンデンサC11、C12の接続状態は図7(C)のよう
になるので、積分性誤差は例えば図9(B)の誤差a’
のようになる。
【0053】次に、時刻t4〜時刻t5において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「0」のときには、コン
デンサC11、C12の接続状態は図7(C)のように
なるので、積分性誤差は例えば図9(A)の誤差bのよ
うになる。一方、その第2の期間T2のホールド動作時
に、デジタル信号D(N−1)が「0」のときには、コ
ンデンサC11、C12の接続状態は図7(B)のよう
になるので、積分性誤差は例えば図9(B)の誤差b’
のようになる。
【0054】次に、時刻t5〜時刻t6において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「0」のときには、コン
デンサC11、C12の接続状態は図7(C)のように
なるので、積分性誤差は例えば図9(A)の誤差bのよ
うになる。一方、その第2の期間T2のホールド動作時
に、デジタル信号D(N−1)が「−1」のときには、
コンデンサC11、C12の接続状態は図7(C)のよ
うになるので、積分性誤差は例えば図9(B)の誤差
c’のようになる。
【0055】次に、時刻t6〜時刻t7において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「−1」のときには、コ
ンデンサC11、C12の接続状態は図7(B)のよう
になり、このときの積分性誤差は例えば図9(A)の誤
差cのようになる。一方、その第2の期間T2のホール
ド動作時に、デジタル信号D(N−1)が「0」のとき
には、コンデンサC11、C12の接続状態は図7
(B)のようになり、このときの積分性誤差は例えば図
9(B)の誤差b’のようになる。
【0056】次に、時刻t7〜時刻t8において、第1
の期間T1のホールド動作時に、図6(C)に示すよう
にデジタル信号D(N−1)が「−1」のときには、コ
ンデンサC11、C12の接続状態は図7(B)のよう
になり、このときの積分性誤差は例えば図9(B)の誤
差cのようになる。一方、その第2の期間T2のホール
ド動作時に、デジタル信号D(N−1)が「−1」のと
きには、コンデンサC11、C12の接続状態は図7
(C)のようになり、このときの積分性誤差は例えば図
9(B)の誤差c’のようになる。
【0057】次に、このような動作により、基準電圧生
成回路31の出力の切換え時において積分性誤差が低減
でき、積分性誤差の不連続性が従来よりも減少できる場
合について、図9を参照して説明する。いま、最初の期
間Tにおいて、例えば図6の時刻t1〜t2のように、
第1の期間T1のホールド動作時の積分性誤差が図9
(A)に示す誤差a、第2の期間T2のホールド動作時
の積分性誤差が図9(B)に示す誤差a’になったもの
とする。次の期間Tにおいて、例えば図6の時刻t4〜
t5のように、第1の期間T1のホールド動作時の積分
性誤差が図9(A)に示す誤差b、第2の期間T2のホ
ールド動作時の積分性誤差が図9(B)に示す誤差b’
になったものとする。さらに、その次の期間Tにおい
て、例えば図6の時刻t7〜t8のように、第1の期間
T1のホールド動作時の積分性誤差が図9(A)に示す
誤差c、第2の期間T2のホールド動作時の積分性誤差
が図9(B)に示す誤差c’になったものとする。
【0058】このような場合には、最初の期間Tから次
の期間Tに移るときに基準電圧生成回路31の出力が切
り換わって、積分性誤差が図9(A)(B)に示すよう
に不連続となるが、その不連続時の誤差Δe1、Δe2
は従来の場合に比べて小さくなる。また、その次の期間
Tからさらに次の期間Tに移るときに、積分性誤差が図
9(A)(B)に示すように不連続となるが、その不連
続時の誤差Δe3、Δe4は従来の場合に比べて小さく
なる。この結果、その不連続時にキャンセルされずに残
る積分性誤差は図9(C)に示すようになり、従来に比
べて大幅に減少可能となる。
【0059】以上説明したように、この実施形態にかか
るパイプライン型A/Dコンバータでは、各ステージ1
1−2〜11−kが、第1の期間T1と第2の期間T2
に時分割でサンプルホールド動作を行い、その各ホール
ド動作時にコンデンサC11、C12の接続状態を図7
の(B)または(C)のうちの1つから選択し、特に、
基準電圧生成回路31の出力の切換え時における積分性
誤差を低減(排除)できる方向にその選択を行うように
した。
【0060】このため、この実施形態にかかるパイプラ
イン型A/Dコンバータでは、各ステージ11−2〜1
1−kのコンデンサC11、C12の容量が同一でなく
ても、各ステージ毎の積分性誤差を従来よりも減少で
き、その結果、A/D変換の分解能を16ビットという
ように大きくしても、高精度のA/D変換出力を得るこ
とができる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、第1の
期間と第2の期間には、前段のステージからのアナログ
信号を第1と第2の受動素子でサンプルしたのち、その
両受動素子のいずれか一方を演算増幅器の帰還素子とし
て使用し、残余の受動素子にサンプルされたアナログ信
号と、基準信号生成手段からの所定のアナログ基準信号
の加減算を演算増幅器でそれぞれ行う信号処理手段を備
えるようにした。
【0062】そして、その信号処理手段は、第1の期間
においては、前段のステージからのデジタル信号が第1
の論理状態(例えば+1と−1の場合)の場合にはその
帰還素子として第1の受動素子を使用し、そのデジタル
信号が第2の論理状態(例えば0)の場合にはその帰還
素子として第2の受動素子を使用し、一方、第2の期間
においては、第1の論理状態の場合にはその帰還素子と
して第2の受動素子を使用し、第2の論理状態の場合に
はその帰還素子として第1の受動素子を使用するように
なっている。
【0063】このため、本発明によれば、各ステージの
積分性誤差が極力排除できるようになり、例えばA/D
変換の分解能を16ビットというように大きくしても、
高精度のA/D変換出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のパイプライン型A/Dコン
バータの構成例を示す全体のブロック図である。
【図2】図1のサンプルホールド回路の構成例を示す回
路図である。
【図3】図2の3値化回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図1の各ステージの構成例を示す回路図であ
る。
【図5】図2のサンプルホールド回路の動作を説明する
各部の波形図である。
【図6】図4のステージの動作を説明する各部の波形図
である。
【図7】図4の信号処理回路の各動作状態における等価
回路である。
【図8】各ステージに入力されるデジタル信号の状態
と、それに対応して生成される制御信号の関係などを示
す図である。
【図9】図4のステージにおける積分性誤差の一例を示
す図である。
【図10】従来のパイプライン型A/Dコンバータの一
例を示すブロック図である。
【図11】従来技術における積分性誤差の一例を示す図
である。
【図12】従来技術における積分性誤差の他の例を示す
図である。
【符号の説明】
SW1〜SW3 スイッチ SW11〜SW13 スイッチ SW21〜SW27 スイッチ C1 コンデンサ C11、C12 コンデンサ(キャパシタ) 11−1 サンプルホールド回路 11−2〜11−k ステージ 12 メモリ 13 平均化回路 21 演算増幅器 22 3値化回路 31 基準電圧生成回路 32 信号処理回路 33 3値化回路 34 演算増幅器 221、222 コンパレータ 223 デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換を行うためのステージを複数
    個縦列接続したパイプライン型A/Dコンバータであっ
    て、 前記ステージは、 前段のステージからのデジタル信号を所定のアナログ基
    準信号に変換する基準信号生成手段と、 演算増幅器、第1の受動素子、および第2の受動素子を
    含み、第1の期間と第2の期間には、前段のステージか
    らのアナログ信号を前記両受動素子でサンプルしたの
    ち、前記両受動素子のいずれか一方を前記演算増幅器の
    帰還素子として使用し、残余の受動素子にサンプルされ
    たアナログ信号と前記所定のアナログ基準信号の加減算
    を前記演算増幅器でそれぞれ行う信号処理手段と、 前記演算増幅器からの第1の期間の出力と第2の期間の
    出力とをそれぞれ多値化するA/D変換手段とを含むと
    ともに、 前記信号処理手段は、第1の期間においては、前段のス
    テージからのデジタル信号が第1の論理状態の場合には
    前記帰還素子として前記第1の受動素子を使用し、前記
    デジタル信号が第2の論理状態の場合には前記帰還素子
    として前記第2の受動素子を使用し、一方、第2の期間
    においては、前記第1の論理状態の場合には前記帰還素
    子として前記第2の受動素子を使用し、前記第2の論理
    状態の場合には前記帰還素子として前記第1の受動素子
    を使用するようになっており、 さらに、前記各ステージの前記多値化手段で多値化され
    た第1の期間の出力と第2の期間の出力とを平均化する
    平均化手段を備えたことを特徴とするパイプライン型A
    /Dコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記演算増幅器はホールド動作時におい
    てほぼ2倍の利得を有し、 前記多値化手段は「+1」、「0」、または「−1」の
    3値のデジタル信号を出力し、 前記前段のステージからのデジタル信号が「+1」、
    「−1」の場合が前記第1の論理状態であり、そのデジ
    タル信号が「0」の場合が前記第2の論理状態であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパイプライン型A/D
    コンバータ。
  3. 【請求項3】 前記受動素子はキャパシタからなり、 前記基準信号生成手段は、前記デジタル信号の「+
    1」、「0」、「−1」に応じて、前記アナログ基準信
    号として正の基準電圧(+Vref)、零の電圧(0
    V)、負の基準電圧(−Vref)を生成するようにな
    っていることを特徴とする請求項2に記載のパイプライ
    ン型A/Dコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記多値化手段は、前記演算増幅器の出
    力を所定の正負のしきい値で3値化(+1、0、−1)
    するコンパレータ手段を含むことを特徴とする請求項3
    に記載のパイプライン型A/Dコンバータ。
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