JP2011205541A - A/d変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】低消費電力、小型のA/D変換器を提供する。
【解決手段】アナログ入力信号をサンプリングするサンプリングキャパシタ306a、306b、306c、サンプリングされた信号をディジタル信号dijに変換するコンパレータ302a、302b、サンプリングされた信号を調整する多値出力回路307a、307b、サンプリングキャパシタ306aから出力された信号を保存するサミングノード304、保存された電荷について演算し、アナログ入力信号に基づく信号を調整するコンパレータ302a、検出回路310、遅延回路311、定電流源312、サンプリングキャパシタ306a〜306c、多値出力回路307a、307b、調整後の信号を後段の他のステージに出力するサミングノード304、サンプリングキャパシタ306a〜306c、コンパレータ302a、302b、制御回路309によりステージを構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、A/D変換器に係り、特にパイプライン型のA/D変換器に関する。
ディジタル機器の入力回路には、一般的にAnalog−to−Digital Converter(以下、A/D変換器という)が設けられている。A/D変換器のうち、特に高速で動作するものとして、パイプライン型のA/D変換器がある。
図10は、従来のパイプライン型A/D変換器を説明するための図である。図示したパイプライン型A/D変換器は、アナログ入力信号AinをNビットのディジタル信号Doutに変換する。このために、パイプライン型A/D変換器は、アナログ入力信号Ainをサンプルホールドする入力サンプルホールド(S/H)回路1、各ビットのディジタル値を決定するk個のステージS1〜Sk、各ステージにおいて決定されたN桁のディジタル値d1〜dkを格納するメモリ3、格納されたディジタル値d1〜dkに基づいてアナログ入力信号AinをA/D変換する演算を行い、ディジタル値Doutを算出する演算回路2を備えている。
図11は、図10に示したS/H回路1と、ステージS1と(図10に示した符号2203が示す部分)を示した図である。S/H回路1には、アナログ入力信号Ainが連続して入力される。ステージS1は、アナログ入力信号Ainに基づいてアナログ出力信号Aoutを出力する。S/H回路は、アナログ入力信号Ainに基づく値をステージS1に転送するサンプリングキャパシタ8c、増幅器5を備えている。アナログ入力信号Ainに基づく値は、サンプリングキャパシタ8cにおいて離散化されている。サンプリングキャパシタ8cにおいて離散化された値を、以降、離散化値と記す。
また、ステージS1は、転送された値をさらに後段の回路に転送するサンプリングキャパシタ8a、8b、離散化値をディジタル変換するA/D変換器6、サンプリングキャパシタ8bから出力された値を多値出力の所定の値に振り分ける多値出力回路9、離散化値をA/D変換器6のディジタル出力のビット数に応じたゲインGで増幅する増幅器7を備えている。なお、パイプライン型A/D変換器では、増幅器7のゲインGを、A/D変換器6のディジタル出力信号d1の桁数がNのとき、2(N-1)としなければならない。
図11に示したアナログスイッチ10a〜10kは、制御回路4によって出力されるクロック信号φ1、φ2によって開閉動作する。
クロック信号φ1、φ2は、信号値が同時にHigh(H)にならないノンオーバーラップクロックであり、Hのときにアナログスイッチ10a〜10kがオン、Lのときにアナログスイッチ10a〜10kがオフする。
すなわち、クロック信号φ2がHであるとき、図11に示したS/H回路1がサンプル動作を行い、ステージS1がホールド動作を行う。このとき、アナログスイッチ10lがオンされてアナログ入力信号Ainがサンプリングキャパシタ8cに導かれる。さらに、アナログスイッチ10jがオンするので、サンプリングキャパシタ8cに電荷がチャージされてサンプル動作が行われる。
さらに、クロック信号φ2がHである場合、アナログスイッチ10b、10eのオンによってサミングノード11に、1周期前に保存されている電荷に対し、サンプリングキャパシタ8a、8bによって演算が行われる。演算の結果得られた値は、ステージS2に転送される。この転送により、アナログ出力信号Aoutが目標値としてステージS2に出力される。なお、サンプリングキャパシタ8a、8bによる演算は、公知の方法によって行われるため、これ以上の説明を省くものとする。
一方、クロック信号φ1がHのとき、図11のS/H回路1がホールド動作を行い、ステージS1はサンプル動作を行う。このとき、アナログスイッチ10kのオンにより、クロック信号φ2がHであるときにサンプリングキャパシタ8cによってサンプリングされた電荷がステージS1に転送される。図10中に、S/H回路1とステージS1とに符号2203を付して示す。
クロック信号φ1がHであるとき、アナログスイッチ10cがオンされて、クロック信号φ2がオンされていたときサンプリングキャパシタ8cにサンプリングされていた電荷がサンプリングキャパシタ8aに導かれる。また、アナログスイッチ10dがオンされてサンプリングキャパシタ8bに導かれる。アナログスイッチ10aがオンするので、サンプリングキャパシタ8a、8bに電荷がチャージされ、サンプル動作が行われる。さらに、アナログスイッチ10iがオンされ、次のクロック信号φ2がオンされるタイミングで、サンプリングキャパシタ8cにサンプリングされた電荷が、A/D変換回路6に導かれる。
図11に示したステージS1では、A/D変換回路6の出力信号が(m+0.5)bit(mは自然数)である場合、コンパレータが2(m+1)−2個必要であり、比較の基準電圧を、±1、±2、±3、±5、…(±2(m+1)−3)/(2(m+1))としなければならない。
また、A/D変換回路6の出力信号が(m+0.5)bitである場合、図11中に示したノード13とサミングノード11との間に、アナログスイッチ10a〜10h、サンプリングキャパシタ8b、多値出力回路9を含む回路12を2(m-1)個並列に設けなければならない。
ステージS2〜Skの回路構成は全て以上説明したステージS1と同様である。ステージS1〜Skのうち、奇数番目のステージには以上説明したクロック信号φ1、クロック信号φ2が入力される。偶数番目のステージには、以上説明したクロック信号φ1のタイミングでクロック信号φ2が、クロック信号φ2のタイミングでクロック信号φ1が入力される。
以上説明したように、従来のパイプライン型A/D変換器は、S/H回路1の出力がステージS1のサンプリングキャパシタ8a、8bと、A/D変換回路6との2系統に転送されている。特に、アナログ入力信号Ainが高周波帯域成分を含む場合、S/H回路1でアナログ入力信号Ainを離散化する必要がある。このため、従来のパイプライン型A/D変換器では、S/H回路1が必要になる。
特開2000−13232号公報
しかしながら、従来のパイプライン型A/D変換器では、S/H回路1を備えることによってサンプリングの回数が増え、サンプリングノイズが増加する。具体的には、アナログスイッチ10aによるサンプリングノイズにアナログスイッチ10jによるサンプリングノイズが重畳することによってノイズが増大するという不具合がある。
また、従来のパイプライン型A/D変換器では、ステージS1〜Skにサンプルホールド動作用の増幅器、後段のステージに信号を転送するための増幅器、2(m+1)−2個のコンパレータを備える必要がある。このため、パイプライン型A/D変換器全体の消費電力や回路規模が増大するという不具合がある。
本発明は、このような点に鑑みて行われたものであり、サンプルホールド回路及び後段ステージへ信号を転送する増幅器を必要とせず、かつコンパレータの数を低減することにより、消費回路を低減し、回路規模の小型化に有利なパイプライン型のA/D変換器を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載のA/D変換器は、アナログ入力信号を入力してディジタル信号に変換すると共に、当該ディジタル信号と前記アナログ入力信号とによって生成されたアナログ出力信号を、アナログ信号出力端子から後段の他のステージに出力できるステージを、複数接続して構成されるA/D変換器であって、前記複数のステージ(例えば図1に示したステージ104S1〜104Sk)のうち少なくとも初段のステージ(例えば図1に示したステージ104S1)は、前記アナログ入力信号をサンプリングする第1ないし第3サンプリングキャパシタ(例えば図3に示したサンプリングキャパシタ306a、306b、306c)と、前記第1ないし第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた前記アナログ入力信号を第1ディジタル信号に変換する第1コンパレータ(例えば図3に示したコンパレータ302a)及び第2コンパレータ(例えば図3に示したコンパレータ302b)と、前記第2サンプリングキャパシタにサンプリングされた信号を、前記第1ディジタル信号の値に応じて調整し、第1調整信号とする第1サンプリング値調整回路(例えば図3に示した多値出力回路307a)と、前記第1調整信号が前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータによってディジタル変換されて第2ディジタル信号になり、当該第2ディジタル信号に応じて前記第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた信号を調整する第2サンプリング値調整回路(例えば図3に示し多値出力回路307b)と、前記アナログ出力端子(例えば図3に示した端子321)が電源電圧(例えば図3に示した電源電圧VDD)によって充電された後、前記第1コンパレータからの信号を所定の時間遅延させた遅延信号に基づいて、前記第1ないし第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた前記アナログ入力信号を保存するサミングノードの電圧を、基準電位に調整するプリチャージ回路(例えば図3に示したアナログスイッチ305f、定電流源312)と、前記プリチャージ回路によって調整されたアナログ出力信号を、前記アナログ信号出力端子から前記後段の他のステージに出力する転送回路(例えば図3に示したアナログスイッチ305a〜305l、端子321、サミングノード304、サンプリングキャパシタ306a、306b、306c、コンパレータ302a、302b、制御回路309)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載のA/D変換器は、請求項1において、前記複数のステージのうちの前記初段のステージより後段のステージが、前記初段のステージと同様に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載のA/D変換器は、請求項1または2において、前記複数のステージから出力される前記第1ディジタル信号及び前記第2ディジタル信号を記憶するメモリ(例えば図1に示したメモリ102)と、前記メモリに記憶された前記第1ディジタル信号及び前記第2ディジタル信号を合成演算してビット列のディジタル出力信号を出力する演算回路(例えば図1に示した演算回路101)と、をさらに備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、従来のパイプライン型のA/D変換器のように、サンプルホールド回路を用いる必要がなくなる。また、後段のステージへの転送用の増幅器を用いることがなく、かつ、コンパレータの数を低減し、A/D変換の機能を発揮することができる。
この結果、ノイズの増大を回避し、かつ、消費電力やレイアウトエリアの増大を回避し、コンパクトで省電力、低ノイズのA/D変換器を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、各ステージが、より後段のステージに順次アナログ出力信号を出力することができる。
請求項3に記載の発明によれば、各ステージから出力された第1ディジタル信号、第2ディジタル信号を合成演算し、A/D変換器によってディジタル変換されたディジタル信号を出力することができる。
本発明の一実施形態のパイプライン型A/D変換器の全体の概略を説明するための図である。 本発明の一実施形態のディジタル出力信号Doutを算出するための演算を具体的に例示して説明するための図である。 図1に示したステージ104S1〜ステージ104Skの回路構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態の5種類のクロック信号の出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態の信号の転送について説明するための図である。 本発明の一実施形態のコンパレート第1フェイズにおけるステージの状態を表した図である。 本発明の一実施形態のコンパレート第2フェイズにおけるステージの状態を表した図である。 本発明の一実施形態のプリチャージフェイズにおけるステージの状態を表した図である。 本発明の一実施形態のトランスファフェイズにおけるステージの状態を表した図である。 従来のパイプライン型A/D変換器を説明するための図である。 図10に示したS/H回路と、ステージを示した図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のパイプライン型A/D変換器の全体の概略を説明するための図である。本実施形態のパイプライン型A/D変換器は、連続的にアナログ入力信号Ainを入力し、Nビットのディジタル出力信号Doutを出力する。パイプライン型A/D変換器は、各ビットのディジタル値を決定するためk個のステージ104S1〜104Skを備えている。k個のステージ104S1〜104Skは、互いに直列(シリアル)に接続されている。
各ステージ104S1〜Skから出力された2桁のディジタル出力信号dij(iは1〜k、jは1〜n)を格納するメモリ102、メモリ102に格納されたディジタル出力信号dijに基づいて、アナログ入力信号Ainに基づく信号をディジタル出力信号Doutにする演算を行う。
ステージ104S1〜104Skは、各々アナログ入力信号Ainに基づくアナログ信号を入力し、2桁のディジタル信号dijをメモリ102に出力する。また、ステージ104S1では、アナログ入力信号Ainが、D/A変換後のディジタル出力信号dijに基づいて変換される。変換後の信号は、アナログの出力信号Aout1として後段のステージに出力される。ステージS2以降のステージ104S2〜104Skには、前段のステージから出力されたアナログ出力信号Aout2〜Aoutk-1が入力される。この入力信号を、入力されるステージにおいては、アナログ離散入力信号Vin2〜Vink-1とも記す。
メモリ102には、k個のステージ104S1〜104Skの各々からディジタル出力信号dijが入力されて格納される。このため、メモリ102には、少なくとも2ビットのディジタル出力信号dijをk×n個格納できる半導体メモリ等が用いられる。
演算回路101は、メモリ102に格納されたディジタル出力信号dijに基づいて演算を行い、N桁のディジタル出力信号Doutを算出し、出力する。ディジタル出力信号Doutを算出するための演算は、以下のように行われる。
すなわち、演算回路101は、ステージ104Skから出力されたディジタル出力信号dknの最上位の桁の値とdk(n−1)の最下位の桁の値とを2進法によって加算する。さらに、dk(n−1)の最上位の桁の値とdk(n−2)の最下位の桁の値とを2進法によって加算する。このような処理を繰り返し、ステージ104S1のディジタル出力信号d11の最下位の桁の数値とディジタル出力信号d12の最上位の桁の値までを足し合わせ、足し合わされた結果をディジタル出力信号Doutとして出力する。
図2は、ディジタル出力信号Doutを算出するための演算を具体的に例示して説明するための図である。図示した例では、4個のステージSがあって、各ステージ104S1〜104Skが2桁のディジタル出力d11、d12、d21、d22、d31、d32、d41、d42の値を、次のように定める。
d11=01
d12=10
d21=00
d22=01
d31=01
d32=10
d41=00
d42=10
このような値を、図2に示したように、1桁目の値と2桁目の値とを足し合わせることによって、ディジタル出力信号Dout「100100010」が生成される。
(ステージの回路構成)
図3は、図1に示したステージ104S1〜ステージ104Skのステージの回路構成を説明するための図である。ステージ104S1〜104Skは、全て同様に構成されていることから、本実施形態ではステージ104S1の回路構成のみを説明し、全てのステージの説明に代えるものとする。ただし、ステージ104S2〜104Skの説明においては、ステージ104S1の説明でいうアナログ入力信号Ainを、アナログ離散入力信号Vin2〜Vink-1に置き換えるものとする。
ステージ104S1には、アナログ入力信号Ainが連続して入力される。入力されたアナログ入力信号Ainは、ディジタル出力信号d11、d12を出力すると共に、後段のステージにアナログ出力信号Aoutを出力する。出力されたアナログ出力信号Aoutは、アナログ離散入力信号Vin2として次段のステージに出力される。
ステージ104S1は、入力されたアナログ入力信号Ainをサンプリングするサンプリングキャパシタ306a、306b、306c、アナログ入力信号Ainをディジタル出力信号に変換するコンパレータ302a、302b、サンプリングキャパシタ306aの出力信号を多値出力信号のいずれかに振り分ける多値出力回路308a、サンプリングキャパシタ306cの出力信号を多値出力信号のいずれかに振り分ける多値出力回路308b、コンパレータ302a、302bからのディジタル出力をステージ104S1のA/D変換結果であるディジタル出力信号d11、d12として保持する制御回路309を有している。制御回路309は、多値出力回路308a、308bを制御する信号をも出力する。
また、ステージ104S1は、コンパレータ302a、302bからの出力信号に基づいて検出信号を出力する検出回路310、検出信号に任意の遅延量を付加して出力する遅延回路311、遅延回路311から出力された信号によって定電流の出力、停止が制御される定電流源312を有している。
一般的に、パイプライン型A/D変換器では、アナログ入力信号Ainに基づく値をディジタル出力信号の数に応じた所定のゲインGで増幅し、後段のステージへ転送している。このとき、ディジタル出力信号dijの数がn個であれば、ゲインGを2(n-1)としなければならない。
また、サンプリングキャパシタ306a、306bの容量は共にCであり、サンプリングキャパシタ306cの容量は2倍の2Cである。また、図中に符号304を付して示したノードは、サミングノードであって、電荷を保存することができる。
(アナログスイッチの制御)
ステージ104S1は、クロック信号φ1、φ2の他、クロック信号φS、クロック信号φC、クロック信号φPにしたがって動作する。クロック信号φ1、クロック信号φ2、クロック信号φS、クロック信号φC、クロック信号φPは、制御回路301によって出力される。クロック信号φ1はアナログスイッチ305cの開閉を制御し、クロック信号φ2はアナログスイッチ305bの開閉を制御する。
また、クロック信号φSは、アナログスイッチ305a、305d、305e、305mの開閉を制御し、クロック信号φCはアナログスイッチ305nの開閉を制御する。クロック信号φPは、アナログスイッチ305fの開閉を制御するクロック信号である。以下、本実施形態のアナログスイッチ開閉の制御について説明する。
図4(a)〜(e)は、5種類のクロック信号φ1、φ2、φS、φC、φPの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。タイミングチャートの縦軸は信号値High(H)、Low(L)を、横軸は時間tを示している。図4(a)〜(e)のうち、図4(a)は、クロック信号φ1のタイミングチャートであり、図4(b)は、クロック信号φ2のタイミングチャートである。また、図4(c)はクロック信号φSのタイミングチャートであり、図4(d)はクロック信号φCのタイミングチャートである。さらに、図4(e)はクロック信号φPのタイミングチャートである。
本実施形態のA/D変換器では、クロック信号φSがHである期間がサンプルフェイズとなり、また、クロック信号φCがHである期間がコンパレートフェイズとなる。コンパレートフェイズのうち、制御回路309によって第1判定結果d11が出力されるまでの区間がコンパレート第1フェイズである。第1コンパレートフェイズのうち、制御回路309によって第1判定結果d11が出力された後の区間がコンパレート第2フェイズである。また、クロック信号φ2がHである区間がトランスファフェイズとなる。
また、図中に示したt1、t2、t3、t4、t5は、いずれも本実施形態のA/D変換器の動作タイミングである。t1はサンプルフェイズに含まれる任意のタイミングであり、t2はコンパレート第1フェイズに含まれる任意のタイミングである。また、t3はコンパレート第2フェイズに含まれる任意のタイミングであり、t4はトランスファフェイズに含まれ、かつ、φPがHである任意のタイミングである。t5は、トランスファフェイズに含まれ、かつ、φPがLである任意のタイミングである。
また、本実施の形態では、クロック信号φ1とクロックφSとが同時に立ちあがっている。クロック信号φSとクロック信号φCは同時にHにならないノンオーバーラップクロックとなっている。また、クロック信号φ2とクロック信号φPとは同時に立ち上がり、クロック信号φ1とクロック信号φ2は、従来技術と同様に同時にHにならないノンオーバーラップクロックとなっている。
多値出力回路307aに含まれるアナログスイッチ305g、305h、305iは、クロック信号φSがHであるサンプルフェイズにおいて全てオフされる。そして、クロック信号φCがHであり、かつ、制御回路309によって第2判定結果d12が出力されるまでの区間においてアナログスイッチ305hはオンし、アナログスイッチ305g、305iはオフされる。
φCがHであり、かつ、制御回路309によって第2判定結果d12が出力された後の区間と、φ2がHであるトランスファフェイズにおいて、アナログスイッチの開閉は制御回路309から出力される制御信号にしたがって行われる。
また、第2多値出力回路307bに含まれるアナログスイッチ305j、305k、305lは、φSがHであるサンプルフェイズにおいて全てオフされる。また、φCがHであり、かつ、制御回路309によって第1判定結果d11が出力されるまでのコンパレート第1フェイズにおいては、アナログスイッチ305kはオンし、アナログスイッチ305j、305lはオフされる。φCがHであり、かつ、制御回路309によって第1判定結果d11が出力された後のコンパレート第2フェイズと、φ2がHであるトランスファフェイズにおいては、アナログスイッチの開閉が制御回路309の出力結果にしたがって行われる。
多値出力回路307aは、ディジタル出力信号d12をアナログ信号に変換する構成であって、D/Aサブコンバータとして機能する。また、多値出力回路307bはディジタル出力信号d11をアナログ信号に変換する構成であって、D/Aサブコンバータとして機能する。
(信号の転送)
図5は、ステージ104S1において、アナログ入力信号Ainに基づく信号をゲインGで増幅し、後段のステージに転送する動作を説明するための図である。このような動作は、コンパレータ302a、検出回路310、遅延回路311、定電流源312、サンプルキャパシタ306a、306b、306c、多値出力回路307a、307bによって行われる。
図5の横軸は時間を表し、縦軸はサミングノード304にかかる電圧を表す。コンパレート第2フェイズにおいて、例えば、サミングノード304が−Ain+(1/4)・Vrとなる入力信号Ainが入力されたとすると、プリチャージフェイズ(φP=Hの区間)501においてアナログスイッチ305fがオンされる。このため、サミングノード304は、電圧{−Ain+(1/4)・Vr−(1/4)・(VDD−VC)}にプリチャージされる。トランスファフェイズ500において、サミングノード304の電圧が{VC+(1/8)・Vr}になった時刻taにコンパレータ302aが出力信号を出力し、検出回路310は、コンパレータ302aからの出力信号を検出する。なお、上記した式中のVDDは電源電圧、VCはアナログコモングラウンド電圧である。
以上の動作において、アナログスイッチ305f、定電流源312がプリチャージ回路として機能する。
遅延回路311は、検出回路310から出力された出力信号に対し、タイミングtaから一定の時間tx経過後に制御信号を出力する。出力された制御信号により、定電流源312が非出力状態へ遷移される。このとき、定電流源312は、一定の速さでサミングノード304の電圧を下げるため、コンパレータ302aからの検出信号に対し、遅延回路311によって付加される遅延量を適当な値に設定することにより、サミングノード304の電圧を正確にVCに設定することが可能となる。電圧VCは、本実施形態の基準電圧になる。
より具体的には、例えば、定電流源312がVr[V/s]の速さでサミングノード304の電圧を下げると、tx=(1/8)[s]と設定することで、サミングノード304の電圧を正確にVCに設定することが可能となる。また、サミングノード304の電圧がVCとなることにより、出力電圧Aoutは、4・Ain+Vrとなり、本実施形態は次段のステージへ正確な値の信号を転送することができる。
以上説明した本実施形態によれば、従来ではサミングノード304の電圧を基準電圧VCにするために、S/H回路に設けられる高精度で複雑な増幅器が必要であったのに対し、高精度で複雑な増幅器を用いることがなく、より簡易にサミングノード304の電圧を正確に基準電圧VCに設定することができる。
高精度で複雑な増幅器は、回路規模が大きく、パイプライン型A/D変換器の小型化を困難にする要因であった。そこで、本実施形態のように、増幅器に代えて回路規模が小さい比較器やアナログスイッチ群を設けたことによってA/D変換を可能にすれば、回路規模の小型化に有利なパイプライン型のA/D変換器を構成することができる。
(動作)
次に、以上説明したパイプライン型A/D変換器のステージ104S1の動作を説明する。
先ず、連続して入力されるアナログ入力信号Ainは、図3に示したように、アナログスイッチ305m、305cのオンによってサンプリングキャパシタ306aに導かれる。また、アナログ入力信号Ainは、アナログスイッチ305m、305dのオンによってサンプリングキャパシタ306bに導かれ、アナログスイッチ305m、305eのオンによってサンプリングキャパシタ306cに導かれる。
サンプリングキャパシタ306a、306b、306cは、アナログ入力信号Ainの電荷をチャージしてサンプリング(以降、サンプル動作とも記す)する。サンプリングされた電荷は、サミングノード304に保存される。このため、本実施形態では、サンプルホールド回路S/Hが不要となり、サンプリングの回数を1回減らすことが可能となる。サンプリングの回数を減じたことにより、本実施形態は、サンプリングトリガがアナログスイッチ305aのオンのみとなり、サンプリングノイズが増大することを抑制できる。
次のコンパレート第1フェイズにおいて、アナログスイッチ305n、305h、305kはオンされ、アナログスイッチ305a、305d、305e、305mはオフされている。このとき、サミングノード304の電圧値は−Ain[V]となる。
コンパレート第1フェイズにおいて、多値出力回路307a、307bは、それぞれ基準電圧VCに接続されている。コンパレート第1フェイズにおいて、コンパレータ302a、302b、制御回路309によって、サミングノード304の電圧値−Ainがディジタル出力信号d11に変換される。ディジタル出力信号d11は、図1に示したメモリ102に出力され、また、分岐されて多値出力回路307bを介し、アナログスイッチ305j〜305lに導かれる。
ここで、コンパレータ302a、302b、制御回路309によって演算がされ、ディジタル出力信号d11の値が決定される。多値出力回路307bでは、ディジタル出力信号d11の値が10の場合、アナログスイッチ305jがオンされ、アナログスイッチ305k、305lがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305jのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VC+Vrの電圧を出力する端子と接続される。なお、Vrは、Ainの最大入力レンジの半分であって、Vr>0である。
また、ディジタル出力信号d11の値が01の場合、アナログスイッチ305kがオンされ、アナログスイッチ305j、305lがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305kのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VCを出力する端子と接続される。さらに、ディジタル出力信号d11の値が00の場合、アナログスイッチ305lがオンされ、305j、305kがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305lのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VC−Vrの電圧を出力する端子と接続される。
なお、本実施形態では、ディジタル出力信号d11=10が出力されるアナログ入力信号Ainが入力されたとものとして、以降の説明を行う。
コンパレート第2フェイズにおいて、アナログスイッチ305jがオン、アナログスイッチ305k、305lがオフされる。このような動作により、サミングノード304の電圧値は、−Ain+(1/2)・Vrとなる。コンパレート第2フェイズでは、コンパレータ302a、302b、制御回路309によって、サミングノード304の電圧値−Ain+(1/2)・Vrがディジタル出力信号d12に変換される。ディジタル出力信号d12は、図1に示したメモリ102に出力され、また、分岐されて多値出力回路307aを介し、アナログスイッチ305g〜305iに導かれる。
ここで、コンパレータ302a、302b、制御回路309では、演算が行われ、ディジタル出力信号d12の値が決定する。多値出力回路307aでは、ディジタル出力信号d12の値が10の場合、アナログスイッチ305gがオンされ、アナログスイッチ305h、305iがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305gのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VC+Vrの電圧を出力する端子と接続される。
また、ディジタル出力信号d12の値が01の場合、アナログスイッチ305hがオンされ、アナログスイッチ305g、305iがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305hのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VCの電圧を出力する端子と接続される。
また、ディジタル出力信号d12の値が00の場合、アナログスイッチ305iがオンされ、アナログスイッチ305g、305hがそれぞれオフされる。アナログスイッチ305iのオンにより、ステージ104S1は、基準電圧VC−Vrの電圧を出力する端子と接続される。
なお、本実施形態では、ディジタル出力信号d12=00が出力されるアナログ入力信号Ainが入力されたとして以降の説明を行う。
プリチャージフェイズ501では、アナログスイッチ305fのオンによってアナログ出力信号Aoutが出力される端子321は強制的に電源電圧VDDに充電される。また、このとき、同時にアナログスイッチ305bはオンされ、アナログスイッチ305cはオフされる。
トランスファフェイズ500では、アナログスイッチ305bがオンされ、アナログスイッチ305c、305fはオフされている。コンパレータ302a、検出回路310、遅延回路311、定電流源312、サンプルキャパシタ306a、306b、306c、多値出力回路307a、307bは、アナログ入力信号Ainに基づいた値をディジタル出力信号の数に応じた所定のゲインGで増幅し、後段のステージへ転送する。転送の結果、アナログ出力信号Aout1が目標値としてステージ104S2に出力される。
次に、t1〜t5のタイミングにおける本実施の形態のステージ104S1の動作を、順を追って説明する。
t1:サンプルフェイズ(Sample phase)
図3は、図4に示したt1のタイミング、すなわちサンプルフェイズにおけるステージ104S1の状態を表した図である。
サンプルフェイズでは、アナログスイッチ305m、305cがオンされてアナログ入力信号Ainがサンプリングキャパシタ306aに導かれる。また、アナログスイッチ305m、305dがオンされて、アナログ入力信号Ainがサンプリングキャパシタ306bに導かれる。また、アナログスイッチ305m、305eがオンされて、アナログ入力信号Ainがサンプリングキャパシタ306cに導かれる。さらに、アナログスイッチ305aがオンするので、サンプルキャップ306a、306b、306cに電荷がチャージされてサンプル動作が行われる。
t2:コンパレート第1フェイズ(Compare1 phase)
図6は、図4に示したt2のタイミング、すなわちコンパレート第1フェイズにおけるステージ104S1の状態を表した図である。
コンパレート第1フェイズでは、アナログスイッチ305a、305d、305e、305mがオフされる。このため、サンプリングキャパシタ306a、306b、306cにサンプリングされたアナログ入力信号Ainの電荷がサミングノード304に保存、確定される。また、アナログスイッチ305n、305h、305kがオンされる。
ここで、コンパレート第1フェイズにおいて、多値出力回路307a、307bはそれぞれ基準電圧VCに接続されている。このため、サミングノード304の電圧値が−Ainとなり、コンパレータ302a、302b、制御回路309は、電圧値−Ainについて演算を行う。演算によって、ディジタル出力信号d11の値が決定される。なお、本実施形態では、d11=10が出力されるアナログ入力信号Ainが入力されたとものとする。
t3:コンパレート第2フェイズ(Compare2 phase)
図7は、図4に示したt3のタイミング、すなわちコンパレート2フェイズにおけるステージ104S1の状態を表した図である。
コンパレート2フェイズでは、ディジタル出力信号d11の値に基づき、多値出力回路307bに含まれるアナログスイッチの接続先(電圧値)が変更される。本実施形態では、前記したように、ディジタル出力信号d11=10なので、アナログスイッチ305jがオンされ、アナログスイッチ305k、305lがオフされる。このため、サミングノード304の電圧の値が−Ain+(1/2)・Vrとなる。コンパレータ302a、302b、制御回路309は、−Ain+(1/2)・Vrについて演算を行う。演算により、ディジタル出力信号d12の値が決定する。本実施形態では、ディジタル出力信号d12=00が出力されるアナログ入力信号Ainが入力されたものとする。
以上のようにして、ステージ104S1では、クロック信号に従って順次比較演算を行い、アナログ入力信号Ainをディジタル出力信号d11、d12に変換する。
t4:プリチャージフェイズ(Precharge phase)
図8は、図4に示したt4のタイミング、すなわちプリチャージフェイズにおけるステージS1の状態を表した図である。
このプリチャージフェイズでは、出力電圧Aoutが出力される端子321が、VDDに充電される。
t5:トランスファフェイズ(Transfer phase)〉
図9は、図4に示したt5のタイミング、すなわち図5に示したトランスファフェイズ500におけるステージ104S1の状態を表した図である。
図5に示したトランスファフェイズ500では、コンパレータ302a、検出回路310、遅延回路311、定電流源312、サンプリングキャパシタ306a、306b、306c、多値出力回路307a、307bが、サミングノード304に保存された電荷について演算を行う。演算により、アナログ入力信号Ainに基づいた値がディジタル出力信号の数に応じた所定のゲインGで増幅され、後段のステージ104S2に転送される。転送の結果、アナログ出力信号Aoutが目標値としてステージ104S2に出力される。
以上の図3、図6〜図9を使って行った説明は、ステージ104S1が2個のディジタル出力信号d11、d12を出力する場合を例にしている。したがって、ステージ104S1がm個のディジタル出力信号d11、d12、…d1mを出力する場合は、ステージ104S1のコンパレートフェイズが、コンパレート第1フェイズ、コンパレート第2フェイズ、…、コンパレート第mフェイズを持つことになる。
また、ステージ104S1がm個のディジタル出力信号を出力する場合には、アナログスイッチ305d、サンプリングキャパシタ306b、多値出力回路307aを含む回路構成308aと同様の構成の回路が、図3、図6〜9に示したノード303とサミングノード304の間に並列にm個接続される。このとき、回路構成308_xに含まれるサンプリングキャパシタの容量は、2(x-1)・Cとなる。なお、xは、m以下の自然数である。
また、このような構成の場合、ディジタル出力信号d11はm番目の多値出力回路307aに入力され、ディジタル出力信号d12はm−1番目の多値出力回路307aに入力される。ディジタル出力信号d1mは、1番目の多値出力回路307aに入力される。
以上の説明は、ステージ104S1の動作を時系列に説明したものである。なお、図4に示したタイミングt6は、クロック信号φ2の立ち上がり時刻であり、タイミングt6以降のプリチャージフェイズフェイズ、および、トランスファフェイズは、図1に示した後段のステージ104S2においてサンプルフェイズとなる。ステージ104S2、S4、…といった偶数番目のステージは、図3と同様の構成を持ち、そのアナログスイッチを駆動するクロック信号φ1がタイミングt6で立ち上がる。
また、偶数番目のステージは、その相対的な関係が図4に示したクロック信号φ1、φ2、φS、φC、φPと同様のクロック信号によって駆動されて本実施形態で説明した動作と同様に動作する。ステージ104S3、104S5、…の奇数番目のステージは、図3に示した回路と同様の構成を持ち、そのアナログスイッチを駆動するクロック信号は、全て図4に示したクロック信号と同様である。奇数番目のステージは、本実施形態で説明したステージ104S1と同様に動作する。
また、本実施形態は、全差動系の回路構成に適用することも可能である。
(実施形態の効果)
以上説明した本実施の形態によれば、従来のようなサンプルホールド回路S/Hを必要としない。このため、サンプリングによって発生するノイズを低減することができる。また、2つのコンパレータによって後段のステージに信号を転送するので、消費電力の低減及びレイアウトエリアを縮小することができる。
また、本実施の形態によれば、ステージ104S1の入力経路がサンプリングキャパシタ306a、306b、306cの1系統になる。換言すれば、アナログ入力信号Ainをサンプリングするトリガをアナログスイッチ305aのみとすることができる。このため、サンプリングノイズの増大を抑制できる。
また、ステージの出力として3値出力dijを出力するため、ディジタル出力信号が冗長性を持つことになり、従来の冗長性無しの逐次比較A/D変換器に用いられるコンパレータよりも、コンパレータ302a、302bに要求される判定精度が低くて済むという効果もある。
本発明は、パイプライン型のA/D変換器全般に適用することができる。なお、回路規模の小型化が望まれるA/D変換器に適用した場合に特に顕著な効果を得ることができる。
101 演算回路
102 メモリ
104S1〜104Sk ステージ
301、309 制御回路
302a、302b コンパレータ
303 ノード
304 サミングノード
305a〜305k アナログスイッチ
306a〜306c サンプリングキャパシタ
307a、307b、308a、308b 多値出力回路
310 検出回路
311 遅延回路
312 定電流源
321 端子
500 トランスファフェイズ
501 プリチャージフェイズ

Claims (3)

  1. アナログ入力信号を入力してディジタル信号に変換すると共に、当該ディジタル信号と前記アナログ入力信号とによって生成されたアナログ出力信号をアナログ出力信号端子から後段の他のステージに出力できるステージを、複数接続して構成されるA/D変換器であって、
    前記複数のステージのうちの少なくとも初段のステージは、
    前記アナログ入力信号をサンプリングする第1ないし第3サンプリングキャパシタと、
    前記第1ないし第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた前記アナログ入力信号を第1ディジタル信号に変換する第1コンパレータ及び第2コンパレータと、
    前記第2サンプリングキャパシタにサンプリングされた信号を、前記第1ディジタル信号の値に応じて調整し、第1調整信号とする第1サンプリング値調整回路と、
    前記第1調整信号が前記第1コンパレータ及び前記第2コンパレータによってディジタル変換されて第2ディジタル信号になり、当該第2ディジタル信号に応じて前記第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた信号を調整する第2サンプリング値調整回路と、
    前記アナログ出力端子が電源電圧で充電された後、前記第1コンパレータからの信号を所定の時間遅延させた遅延信号に基づいて、前記第1ないし第3サンプリングキャパシタにサンプリングされた前記アナログ入力信号を保存するサミングノードの電圧を、基準電位に調整するプリチャージ回路と、
    前記プリチャージ回路によって調整されたアナログ出力信号を、前記アナログ信号出力端子から前記後段の他のステージに出力する転送回路と、
    を備えることを特徴とするA/D変換器。
  2. 前記複数のステージのうちの前記初段のステージより後段のステージが、前記初段のステージと同様に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のA/D変換器。
  3. 前記複数のステージから出力される前記第1ディジタル信号及び前記第2ディジタル信号を記憶するメモリと、
    前記メモリに記憶された前記第1ディジタル信号及び前記第2ディジタル信号を合成演算してビット列のディジタル出力信号を出力する第2演算回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のA/D変換器。
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