JP2001351781A - 有機el表示素子及びその修理方法 - Google Patents

有機el表示素子及びその修理方法

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博道 加藤
Kojiro Tate
鋼次郎 舘
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泰三 石田
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な微細加工を実現しつつ表示部間の短絡
をより確実に防止できるような有機EL表示素子を提供
する。 【解決手段】 有機EL表示素子100は、基板1の一
面上に形成された陽極2と、少なくとも陽極2の一部分
を露出させるように陽極2上に突出する複数の電気絶縁
性の隔壁3と、陽極2上に形成された有機発光層4と、
有機発光層4上に形成された陰極5とを備え、隔壁3に
よって有機発光層4及び陰極5が複数部分に区画され、
この複数部分に表示部6が構成されている。ここで、隔
壁3は、少なくともその表面に複数の空孔3aの集合体
よりなる3次元網目構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た第1電極の一部分を露出させるように第1電極上に突
出する複数の電気絶縁性の隔壁を備え、この隔壁によっ
て、第1電極上に形成された有機発光層及び第2電極を
区画、分離し、複数の表示部を構成するようにした有機
EL(エレクトロルミネッセンス)表示素子及びその修
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の有機EL表示素子においては、
基板上に第1電極を形成し、この第1電極上に突出する
複数の電気絶縁性の隔壁を形成した後、第1電極上に有
機発光層、第2電極を順次蒸着法等で成膜することによ
り、有機発光層及び第2電極が隔壁によって複数部分に
区画、分離され、複数の区画された表示部(画素)が形
成される。このような有機EL表示素子としては、特開
平5−275172号公報、特開平8−315981号
公報、特開平9−161969号公報に記載のものが提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−275
172号公報は、レジストを用いてパターンとなる隔壁
を形成し、斜め蒸着により、有機発光層、第2電極を形
成するものであり、素子サイズが小さい場合には有効な
手段であるが、大型の素子を作製しようとすると、基板
の設置場所を大きくとる必要が生じる。また、基板のソ
ース側と反対側との間に膜厚分布が現れるため、良好な
微細加工ができない。
【0004】また、上記特開平8−315981号公報
に記載されるオーバーハング形状の隔壁では、オーバー
ハング部に未成膜領域が形成されるため、斜め蒸着に依
らないで有機発光層、第2電極を形成することができ、
絶縁効果も高いことが予想されるが、十分に満足し得る
ものではない。また、上記特開平9−161969号公
報では、有機発光層及び第2電極を分離する隔壁の側面
に凹溝を複数本設け、電極分離の成功確率を高くするよ
うにして、絶縁効果を高めるようにしている。
【0005】しかしながら、隔壁側面への有機発光材
料、および第2電極材料の堆積により凹溝表面が塞がっ
て連続した膜が形成され、区画された表示部間が短絡す
るという問題は依然残る。また、これら隔壁は、確率的
に発生する短絡の発生個所の特定ができず、そのため修
正が困難であり、これによる歩留り低下も問題である。
【0006】そこで、本発明は上記問題に鑑み、良好な
微細加工を実現しつつ表示部間の短絡をより確実に防止
できるような有機EL表示素子を提供することを第1の
目的とし、そのような有機EL表示素子において、も
し、短絡が発生しても容易に短絡不良を修正できるよう
な修理方法を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、基板(1)の一面上に形成さ
れた第1電極(2)と、少なくとも第1電極の一部分を
露出させるように第1電極上に突出する複数の電気絶縁
性の隔壁(3)と、第1電極上に形成された有機発光層
(4)と、有機発光層上に形成された第2電極(5)と
を備え、隔壁によって有機発光層及び第2電極を複数部
分に区画し、この複数部分に表示部(6)を構成するよ
うにした有機EL表示素子において、隔壁を、少なくと
もその表面に複数の空孔(3a)の集合体よりなる3次
元網目構造を有するものとしたことを特徴としている。
【0008】隔壁を上記3次元網目構造とすることで、
隔壁の側面及び上面に空孔が存在する。そして、第1電
極上に隔壁を形成した後、有機発光層、第2電極を順次
成膜した場合、隔壁の側面のみならず上面においても、
空孔の部分では有機発光層及び第2電極の構成材料が成
膜されない未成膜部が存在する。
【0009】そのため、上記従来の側面に凹溝を設けた
隔壁に比べて、隔壁の側面及び上面において有機発光層
及び第2電極の構成材料が連続的に成膜される確率を低
くすることができ、また、有機発光層及び第2電極を成
膜する際に、斜め蒸着のような微細加工に不利な方法を
採らなくても良い。よって、本発明によれば、良好な微
細加工を実現しつつ表示部間の短絡をより確実に防止で
きるような有機EL表示素子を提供することができる。
【0010】ここで、請求項2の発明のように、隔壁
(3)を、その突出端側が基板(1)に平行な方向に突
出するオーバーハング形状とすれば、より絶縁効果が高
まり、請求項1の発明の効果をより高レベルにて実現す
ることができる。
【0011】また、請求項3の発明のように、隔壁
(3)を、その表面近傍にのみ上記の3次元網目構造が
形成されたものとすれば、内部まで空孔を形成せずとも
良く、製造しやすい隔壁構造とすることができる。
【0012】また、請求項4の発明のように、隔壁
(3)における空孔(3a)の開口部の半径を、有機発
光層(4)の膜厚と第2電極(5)の膜厚の和以上とす
れば、空孔が有機発光層や第2電極で充填されにくくな
るため、より確実に上記未成膜部を形成することがで
き、好ましい。
【0013】また、請求項5の発明は、有機EL素子の
修理方法に関するものであり、請求項1〜請求項4に記
載の有機EL表示素子において、隔壁(3)により区画
された表示部(6)同士の間に隔壁を通して短絡が発生
した場合に、短絡が発生した隔壁の間に、第2電極
(5)を介して電流を流すことにより短絡部を焼失する
ことを特徴としている。
【0014】請求項1〜請求項4の有機EL表示素子に
おける隔壁は、上記3次元網目構造を有するものであ
り、短絡が発生しにくいことは上述の通りである。ま
た、もし短絡が発生しても、充填されたバルク構造であ
る従来の隔壁に発生する短絡部に比べて、その短絡部は
線状の細いものとなる確率が大きいため、短絡が発生し
た隔壁の間に第2電極を介して電流を流すことにより、
そのジュール熱で短絡部を焼失することができる。
【0015】よって、本発明によれば、良好な微細加工
を実現しつつ表示部間の短絡をより確実に防止できるよ
うな有機EL表示素子において、もし、短絡が発生して
も容易に短絡不良を修正できるような修理方法を提供す
ることができる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る有
機EL表示素子100の概略断面形状を示す図である。
1は透明なガラス等よりなる基板である。基板1の一面
上には、ITO(インジウムチンオキサイド)等の透明
導電膜よりなる陽極(本発明でいう第1電極)2が形成
されており、本例では、図1中の左右方向に延びるスト
ライプ状にパターニングされている。
【0018】この陽極2上及び陽極2が形成されていな
い基板1の一面上には、陽極2の長手方向と直交する方
向(図1中の紙面垂直方向)へ延びる複数個の電気絶縁
性の隔壁3が、ストライプ状に突出して形成されてい
る。つまり、基板1の一面の上方からみたとき、陽極2
と隔壁3とは互いに直交して格子を形成しており、陽極
2の一部を露出させるように、隔壁3は配置されてい
る。
【0019】この隔壁3は、少なくともその表面に複数
の空孔3aの集合体よりなる3次元網目構造を有するも
のであり、本例では、全体が上記3次元網目構造を有す
る多孔質(ポーラス)の構造としている。隔壁3の材質
としては、電気絶縁性の熱硬化性もしくは光硬化性樹脂
を多孔質となるように処理したもの、または、電気絶縁
性のガラスやセラミックス等の粒子をバインダ成分(ア
クリル系樹脂、ノボラック系樹脂等)にて3次元網目状
に結合したもの等を採用することができる。
【0020】また、陽極2上及び基板1の一面上のうち
隔壁3が形成されていない部位の上には、有機発光層4
が形成されている。この有機発光層4は、例えば、トリ
ス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体(Alq
3)、銅フタロシアニン(CuPc)、4,4’−ビス
(α−ナフチルフェニルアミノ)ビフェニル(αNP
D)等の有機EL材料よりなる。
【0021】有機発光層4の上には、Alや、MgとA
g等よりなる陰極(本発明でいう第2電極)5が形成さ
れている。そして、これら有機発光層4及び陰極5は、
これら両層4、5よりも高く突出する隔壁3により区画
され、複数部分に分離されている。これら区画された複
数部分は、基板1の一面の上方からみたとき、隔壁3の
間に位置して陽極2と直交するストライプ形状をなして
いる。
【0022】そして、これら区画された複数部分が陽極
2と重なり合う領域に、本有機EL表示素子100にお
ける表示部(画素)6が格子状に構成される。即ち、各
表示部6において、陽極2と陰極5との間に直流電圧を
印加することにより、有機発光層4にホール及び電子が
注入され、両者が再結合する際のエネルギーによって有
機発光層4が発光するようになっている。
【0023】次に、本有機EL表示素子100の製造方
法について述べる。図2は、本製造方法の第1の例(第
1の製造方法)を、図3は、本製造方法の第2の例(第
2の製造方法)を、それぞれ図1に示す素子の断面に沿
って示す工程図である。初めに、第1の製造方法につい
て述べる。まず、図2(a)に示す様に、基板1の一面
上に、スパッタ法等によりITO膜を形成し、これを周
知のフォトリソグラフ法によりパターニングして、陽極
2を形成する。
【0024】続いて、図2(b)及び(c)に示す様
に、この上に、溶媒を用いて電気絶縁性の粒子(ガラス
やセラミックス等)K0を樹脂(アクリル系樹脂やノボ
ラック系樹脂等)K1に分散させた流動性材料を塗布
し、形成された塗布膜K2をフォトリソグラフ法により
隔壁3のパターンにパターニングする。なお、この流動
性材料を隔壁3のパターンに対応して塗布する工程は、
印刷で行っても良い。
【0025】次に、図2(d)に示す様に、パターニン
グされた塗布膜K2を焼成して溶媒成分及び樹脂成分を
除去することにより、粒子K0同士が接着したり、残存
する樹脂K1をバインダ成分とすることによって、上記
3次元網目状に結合した状態となり、これによって、隔
壁3が形成される。続いて、図2(e)及び(f)に示
す様に、この上に、有機発光層4、陰極5を、通常の真
空蒸着法等により順次成膜することで、図1に示す有機
EL表示素子100が完成する。以上が第1の製造方法
である。
【0026】次に、第2の製造方法について述べる。ま
ず、図3(a)に示す様に、基板1の一面上に陽極2を
形成する。続いて、図3(b)に示す様に、この上に、
アルカリ可溶性の粒子(例えば球形状のフェノール系樹
脂)K3を分散させたアクリル系光感光性の樹脂K4を
塗布し、該樹脂K4を硬化させる。次に、図3(c)に
示す様に、KOHやNaOH等のアルカリ現像液を用い
て、硬化された樹脂K4を隔壁3のパターンにパターニ
ングすることにより、粒子K3が溶解して除去され、隔
壁3が形成される。
【0027】この後、上記第1の製造方法と同様に、有
機発光層4、陰極5を順次成膜する(図3(d)、
(f))ことで、図1に示す有機EL表示素子100が
完成する。なお、樹脂K4は、硬化した際に重合してネ
ットワークが形成されるため、特に、アルカリ可溶性の
粒子を含まないものであっても、樹脂の種類によって
は、アルカリ現像液によって当該ネットワーク以外の部
分が溶けて上記3次元網目構造を形成できる。以上が第
2の製造方法である。
【0028】ところで、本実施形態によれば、隔壁3を
上記3次元網目構造とすることで、隔壁3の側面及び上
面に空孔3aが存在する。そのため、陽極2上に隔壁3
を形成した後、有機発光層4、陰極5を順次成膜した場
合、隔壁3の側面のみならず上面においても、空孔3a
の部分では有機発光層4及び陰極5の構成材料(以下、
電極材料という)が成膜されない未成膜部が存在する。
【0029】図4は、隔壁3の上面に存在する未成膜部
K5の様子を模式的に示す図である。上記電極材料は、
成膜時には隔壁3の上面にも堆積するため、図4に示す
様に、隔壁3に対して付着する。隔壁3の上面におい
て、空孔3a以外の部分では電極材料が成膜された成膜
部K6が存在するが、空孔3aの部分では、未成膜部K
5となっているため、成膜部K6は非連続的に存在した
形となっている。なお、このことは、隔壁3の側面にお
いても勿論同様である。
【0030】そのため、上記従来の側面に凹溝を設けた
隔壁に比べて、隔壁3の側面及び上面において上記電極
材料が連続的に成膜される確率を、大幅に低くすること
ができるとともに、従来技術に示したような微細加工に
不利な斜め蒸着ではなく、通常の成膜法により有機発光
層4及び陰極5を成膜することができる。よって、本実
施形態によれば、良好な微細加工を実現しつつ表示部6
間の短絡をより確実に防止できるような有機EL表示素
子100を提供することができる。
【0031】ここで、本実施形態において、隔壁3にお
ける空孔3aの開口部の半径Rは、有機発光層4の膜厚
と陰極5の膜厚の和以上とすることが好ましい。もし、
空孔3aの開口部の半径が有機発光層4の膜厚と陰極5
の膜厚の和未満であると、図5からわかるように、隔壁
3の表面に形成される上記電極材料の膜によって、空孔
3aが充填されやすくなる。空孔3aの開口部の半径R
を、有機発光層4の膜厚と陰極5の膜厚の和以上とすれ
ば、空孔3aが有機発光層4や陰極5の成膜時に充填さ
れにくくなるため、より確実に上記未成膜部K5を形成
することができる。
【0032】また、本実施形態では、隔壁3は、上記3
次元網目構造を有するものであり、短絡が発生しにくい
ことは上述の通りであるが、もし、短絡が発生した場合
に短絡不良を容易に修理できることも必要である。実
際、電気的な検査により短絡している表示部同士につい
ては、容易に検出できるが、更に、光学的検査により具
体的な短絡箇所を特定するのは容易ではなく、そのた
め、従来では短絡不良の修正が困難であった。
【0033】しかし、本実施形態では、上記した隔壁3
の構成とすることにより、短絡箇所を特定できずとも短
絡不良を容易に修正できるという特徴を有する。この修
理方法について、図6の説明図を参照して述べる。図6
中、(a)は短絡発生の様子をモデル的に示す図、
(b)は修理の具体的方法をモデル的に示す図である。
【0034】図6(a)に示す様に、有機発光層4また
は陰極5の成膜により、上記電極材料が、隔壁3の内部
または表面において隔壁3を挟んだ両側の陰極5を短絡
するするように短絡部K7を形成すると考えられる。ま
た、この短絡部K7は、主に空孔3a以外の部分を通る
ように形成されるため、充填されたバルク構造である従
来の隔壁に発生する短絡部に比べて線状の細いものとな
る確率が大きいと考えられる。
【0035】このように、表示部6同士の間に隔壁3を
通して短絡部K7が発生した場合に、図6(b)に示す
様に、短絡が発生した隔壁3を挟んだ両側の陰極5の間
に、一定電圧を印加して電流を流すと、短絡部K7は細
いため、ジュール熱で容易に焼失させることができ(焼
失部K8)、結果的に容易に短絡不良を修正することが
できる。よって、本実施形態によれば、有機EL表示素
子100において、もし、短絡が発生しても容易に短絡
不良を修正できるような修理方法を提供することができ
る。
【0036】また、本実施形態では、次のような各変形
例を採用することも可能である。図7は第1の変形例を
示す概略断面図であり、隔壁3を、その突出端側が基板
1に平行な方向に突出するオーバーハング形状としてい
る。それによれば、隔壁3の形成後に成膜される有機発
光層4及び陰極5は、オーバーハング部3bの直下にお
いて成膜されないため、表示部6間の絶縁効果をより高
めることができる。
【0037】このオーバーハング形状を有する隔壁3
は、例えば、上記第1の製造方法において、形成された
塗布膜K2をフォトリソグラフ法により隔壁3のパター
ンにパターニングする際に、塗布膜K2の陽極2や基板
1への密着性を低くすることで、塗布膜K2のうち基板
1の近傍部位が多くエッチングされるようにすることで
形成できる。
【0038】また、第2の変形例としては、隔壁3を、
その表面近傍にのみ上記3次元網目構造が形成されたも
のとしても良い。これは、上述のように、隔壁3におい
ては、少なくとも表面(側面及び上面)が3次元網目構
造であれば、未成膜部による効果が発揮されるためであ
る。
【0039】例えば、上記第2の製造方法において、ア
ルカリ現像液を用いて硬化された樹脂K4中の粒子K3
を除去する際に、樹脂K4の内部中央付近の粒子K3
は、除去しにくい。その点、第2の変形例を採用した場
合、隔壁3の内部まで空孔3aを形成せずとも良く、隔
壁3を製造しやすい。
【0040】なお、その他の変形として、上記素子10
0とは逆に、陽極を第2電極、陰極を第1電極(基板側
電極)としてもよい。また、複数の表示部(画素)の配
列も格子(マトリクス)配列に限定されるものでは無
く、適宜自由に変更できる。
【0041】以上述べてきたように、本発明によれば、
隔壁により表示部を区画形成するようにした有機EL表
示素子において、良好な微細加工を実現しつつ表示部間
の短絡をより確実に防止できるようにすることで、高精
細で高信頼性な素子を提供できる。また、もし、短絡が
発生しても容易に修正可能な修理方法を提供すること
で、品質確保の面で万全を期すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る有機EL表示素子の概
略断面図である。
【図2】上記実施形態に係る有機EL表示素子の第1の
製造方法を示す工程図である。
【図3】上記実施形態に係る有機EL表示素子の第2の
製造方法を示す工程図である。
【図4】隔壁の上面に存在する未成膜部の様子を模式的
に示す図である。
【図5】隔壁の空孔開口部半径と有機発光層及び陰極の
膜厚との関係を示す説明図である。
【図6】上記実施形態に係る有機EL表示素子の修理方
法を示す説明図である。
【図7】上記実施形態の第1の変形例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
1…基板、2…陽極、3…隔壁、3a…空孔、4…有機
発光層、5…陰極、6…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 泰三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K007 AB18 BA06 CA01 CB01 DA01 DB03 EA00 EB00 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)の一面上に形成された第1電
    極(2)と、 少なくとも前記第1電極の一部分を露出させるように前
    記第1電極上に突出する複数の電気絶縁性の隔壁(3)
    と、 前記第1電極上に形成された有機発光層(4)と、 前記有機発光層上に形成された第2電極(5)とを備
    え、 前記隔壁によって前記有機発光層及び前記第2電極が複
    数部分に区画され、この複数部分に表示部(6)が構成
    されている有機EL表示素子において、 前記隔壁は、少なくともその表面に複数の空孔(3a)
    の集合体よりなる3次元網目構造を有することを特徴と
    する有機EL表示素子。
  2. 【請求項2】 前記隔壁(3)は、その突出端側が前記
    基板(1)に平行な方向に突出するオーバーハング形状
    となっていることを特徴とする請求項1に記載の有機E
    L表示素子。
  3. 【請求項3】 前記隔壁(3)は、その表面近傍にのみ
    前記3次元網目構造が形成されたものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の有機EL表示素子。
  4. 【請求項4】 前記隔壁(3)における前記空孔(3
    a)の開口部の半径が、前記有機発光層(4)の膜厚と
    前記第2電極(5)の膜厚の和以上であることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の有機EL
    表示素子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の有機EL表示素子において、前記隔壁(3)により区
    画された前記表示部(6)同士の間に前記隔壁を通して
    短絡が発生した場合に、 前記短絡が発生した隔壁の間に、前記第2電極(5)を
    介して電流を流すことにより短絡部を焼失することを特
    徴とする有機EL表示素子の修理方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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