JP2001351604A - バッテリターミナル - Google Patents

バッテリターミナル

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JP2001351604A
JP2001351604A JP2000167852A JP2000167852A JP2001351604A JP 2001351604 A JP2001351604 A JP 2001351604A JP 2000167852 A JP2000167852 A JP 2000167852A JP 2000167852 A JP2000167852 A JP 2000167852A JP 2001351604 A JP2001351604 A JP 2001351604A
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Japan
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battery
post
terminal
operation lever
battery terminal
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JP2000167852A
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English (en)
Inventor
Takao Murakami
孝夫 村上
Masaru Fukuda
優 福田
Keiichi Ito
桂一 伊藤
Kazuyuki Shiraki
和幸 白木
Masanori Wakui
雅徳 涌井
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Publication date
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Priority to US09/873,364 priority patent/US6830490B2/en
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリポストに対する取付作業性の向上を
図る。 【解決手段】 バッテリポスト1のアダプタ12に嵌合
するポスト嵌合部51を備えたターミナル本体50と、
ターミナル本体に回動自在に取り付けられ、第1の位置
から第2の位置への回動操作によりポスト嵌合部をアダ
プタに圧着させ、且つ、第2の位置から第1の位置への
回動操作により前記圧着を解除する操作レバー60とを
具備したバッテリターミナル100において、ターミナ
ル本体50の側板52と操作レバー60の側板62に、
操作レバー60を第1の位置と第2の位置とに弾性的に
仮保持する互いに係合可能な凹部91,92と凸部93
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れるバッテリの電極(バッテリポスト)に接続されるバッ
テリターミナルに係り、特に、インパクトレンチ等の締
め付け工具を用いることなく、操作レバーの回動操作に
よって、ワンタッチでバッテリポストへの脱着が可能な
バッテリターミナルに関する。
【0002】
【従来の技術】操作レバーを回動させることによりバッ
テリポストへの脱着を可能にしたバッテリターミナルの
例として、実開昭64−29784号公報に記載のもの
が知られている。
【0003】図6は上記公報に記載のバッテリターミナ
ルの構成を示す。このバッテリターミナル30は、ター
ミナル本体31にカムレバー(操作レバー)32を回動
可能に取り付けたものであり、ターミナル本体31は、
C環状に湾曲形成されたポスト嵌合部33と、このC環
状のポスト嵌合部33の両端から平行に延びる一対の折
返片34,35とを備えている。一対の折返片34,3
5には回動軸36が取り付けられ、この回動軸36にカ
ムレバー32が回動可能に支持されている。そして、一
方の折返片34に電線Wが接続さている。
【0004】図7(a),(b)にて作用を説明する
と、図7(a)に示すように、カムレバー32を起立さ
せた状態では、カムレバー32のカム部32aが起き上
がった状態となるため、バッテリターミナル30のポス
ト嵌合部33の口径が大となる。従って、その状態でポ
スト嵌合部33をバッテリポスト40に容易に嵌合する
ことができる。
【0005】ポスト嵌合部33をバッテリポスト40に
嵌合したら、図7(b)に示すように、カムレバー32
を倒すことにより、カム部32aをバッテリポスト40
の周面に押圧させる。そうすると、カム部32aの押圧
による反力で、バッテリターミナル30のポスト嵌合部
33の内周面がバッテリポスト40の周面に圧着され
る。その結果、ポスト嵌合部33の内周面とバッテリポ
スト40の外周面の摩擦力によって、バッテリターミナ
ル30がバッテリポスト40に電気的及び機械的に接続
される。
【0006】反対に、その状態からカムレバー32を起
立させれば、カム部32aによるバッテリポスト40へ
の押圧力が解除されるため、ワンタッチでバッテリター
ミナル30をバッテリポスト40から取り外すことがで
きる。
【0007】従って、このバッテリターミナル30によ
れば、カムレバー32の起倒というワンタッチ操作で、
バッテリターミナル30をバッテリポスト40に取り付
けたり、バッテリポスト40からバッテリターミナル3
0を取り外したりすることが容易に行える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
バッテリターミナル30においては、カムレバー32を
起立位置や倒した位置に保持しておく機構がないため、
取付作業性が悪いという問題があった。
【0009】即ち、カムレバー32を操作前の起立位置
に確実に保持しておく機構がないため、重力や振動等で
カムレバー32が勝手に回動してしまい、バッテリポス
ト40への取付時に、カムレバー32を再び起立状態に
戻した上で、取り付けを行わなくてはならず、取付作業
性が悪かった。
【0010】また、カムレバー32を倒してポスト嵌合
部33をバッテリポスト40に圧着させる際に、カムレ
バー32をどの程度回動させれば、確実な接続状態を達
成できるのかが分からないため、作業がやりにくかっ
た。
【0011】本発明は、上記事情を考慮し、取付作業性
の向上を図ることのできるバッテリターミナルを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、バッ
テリポストに嵌合するポスト嵌合部を備えたターミナル
本体と、該ターミナル本体に回動自在に取り付けられ、
第1の位置から第2の位置への回動操作により前記ポス
ト嵌合部をバッテリポストに圧着させ、且つ、第2の位
置から第1の位置への回動操作により前記圧着を解除す
る操作レバーとを具備したバッテリターミナルにおい
て、前記ターミナル本体と操作レバーとの間に、操作レ
バーを前記第1の位置または第2の位置の少なくとも一
方に仮保持するための係合手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】このバッテリターミナルでは、係合手段に
よって操作レバーを第1の位置に仮保持できるようにし
た場合は、ポスト嵌合部をバッテリポストに圧着させる
ために回動操作する前の位置で、操作レバーを仮保持し
ておくことができる。従って、従来の仮保持する機構の
ない場合に比べて、重力や振動等による操作レバーの無
用な動きを防止することができ、振動や重量に影響され
ずに、操作レバーを操作前の状態に確実に保つことがで
きて、バッテリターミナルの取付作業性の向上が図れ
る。
【0014】また、係合手段によって操作レバーを第2
の位置に仮保持できるようにした場合は、操作レバーを
第1の位置から第2の位置に回動操作した際の仮保持動
作の感触で、操作レバーの回動操作完了を判断すること
ができる。従って、どの位置まで操作レバーを回動させ
るかを特別に注意せずに取付作業を行っても、予め決ま
った位置で操作レバーを止めることができ、常に一定の
回動量を確保することができることにより、バッテリポ
ストに対する圧着力を一定に管理することができ、その
結果、接続信頼性の向上が図れる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載のバッテ
リターミナルであって、前記係合手段として、操作レバ
ーの回動時に互いに対向するターミナル本体側の側板と
操作レバー側の側板の一方に凸部を設けると共に、他方
に前記凸部に係合する凹部を設けたことを特徴とする。
【0016】このバッテリターミナルでは、側板自体の
弾性作用によって、係合手段としての凸部と凹部を弾性
的に係合させることができる。従って、所定以上の力で
操作レバーを動かせば、凸部と凹部の係合による仮保持
が解けて、操作レバーを自由に回動操作することができ
る。また、側板自体の弾性を利用して凸部と凹部が弾性
的に係合するので、係合時にクリック感を持たせること
ができ、そのクリック感によって仮保持の確認、つま
り、第1の位置や第2の位置に操作レバーを回動完了し
たことを判断することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1の(a)は実施形態のバッテリターミ
ナルとバッテリポストと電線側端子との関係を示す分解
斜視図、(b)は(a)図の一部拡大断面図である。ま
た、図2(a),(b)はバッテリターミナルをバッテ
リポストに単にセットした状態を示す平面図及び側断面
図、図3(a),(b)は図2の状態から操作レバーを
回動させてバッテリターミナルのポスト嵌合部をバッテ
リポストに対して圧着させた状態を示す平面図及び側断
面図、図4は図3と同じ状態を示す斜視図、図5は図4
のV−V矢視断面図である。尚、図2〜図5では、電線
側端子の図示を省略してある。
【0019】この実施形態のバッテリターミナル100
は、スタッドボルト式のバッテリポスト1に取り付ける
ためのものであり、バッテリポスト1には、バッテリタ
ーミナル100を取り付けるための円筒状のバッテリポ
ストアダプタ12が装着されている。
【0020】バッテリポストアダプタ12は、前記バッ
テリポスト1の雄ネジ1aに螺合する雌ネジ12bを内
周に有した筒状のバッテリターミナル取付部12aと、
その上端に一体に形成された六角部13とを有してい
る。
【0021】六角部13は、アダプタ締め付け用の工具
(インパクトレンチ等)を嵌合する部分であり、この部
分は、バッテリターミナル抜け止め用の鍔部を兼ねてい
る。従って、六角部13にインパクトレンチを嵌合する
ことで、バッテリポストアダプタ12をバッテリポスト
1に締着することができる。また、バッテリターミナル
100をバッテリポストアダプタ12に圧着させた場合
には、六角部13の鍔部としての機能により、バッテリ
ターミナル100を抜けないように止めることができ
る。そのために、六角部13の二面幅は、最低でも筒状
のバッテリターミナル取付部12aの外径よりも大きく
なっている。
【0022】ここでは、バッテリポストアダプタ12を
極力小型化するために、六角部13の二面幅は、筒状の
バッテリターミナル取付部12aの外径と同じか、それ
よりも僅かに大きい程度の寸法に設定されている。ま
た、六角部13が鍔部を兼ねていることから、高さ方向
の寸法のコンパクト化も図られている。
【0023】一方、バッテリポストアダプタ12に電気
的に接続されるバッテリターミナル100は、一枚の金
属板をプレスで折り曲げて製作したターミナル本体50
と、同じく一枚の金属板をプレスで折り曲げて製作した
操作レバー60と、回動軸70と、スタッドボルト80
とから構成されている。
【0024】スタッドボルト80は、バッテリケーブル
Wの端末に取り付けられたLA端子20を、座金23と
ナット25を用いて、バッテリターミナル100に取り
付けられるようにするために設けられている。
【0025】ターミナル本体50は、一端側にバッテリ
ポストアダプタ12に外嵌する湾曲形状のポスト嵌合部
51を備えると共に、他端側にバッテリケーブルWの端
末に取り付けたLA端子20を接続するためのスタッド
ボルト80の取付座53を備えている。
【0026】このターミナル本体50は、一枚の帯状の
金属板を厚さ方向にU字状に折り曲げて前記ポスト嵌合
部51を形成すると共に、U字状に折り曲げた金属板の
両端を操作レバー60を支持する2枚の側板52,52
として、該両側板52,52の延長部分の側縁に略直角
に延設した矩形片55a,55bをそれぞれ内側に折り
曲げて互いに重合することで、前記スタッドボルトの取
付座53を形成し、更に、該取付座53にスタッドボル
トの貫通孔56を形成することで、一体のプレス製品と
して構成されている。
【0027】この場合、2枚の側板52,52は、U字
状のポスト嵌合部51の両端の延長方向に平行に延びて
おり、両側板52,52間の間隔は、ポスト嵌合部51
の径と等しく設定されている。
【0028】そして、ポスト嵌合部51とスタッドボル
ト取付座53を連絡する2枚の側板52,52の間に、
操作レバー60の基部が挿入されている。
【0029】操作レバー60は、略矩形の天板61と、
天板61の前端両側縁に連設された一対の略円形の側板
62,62と、天板61の前端に延設された湾曲状の板
バネ65とを備えている。
【0030】天板61の中央部には、操作レバー60を
スタッドボルト取付座53の上に倒したとき、後述する
スタッドボルト80に締結したナット25との干渉を避
けるための貫通孔64が形成されている。また、天板6
1の左右両側縁には、補強のために下方に折れ曲がった
リブ63,63が設けられている。
【0031】側板62,62は、ターミナル本体50の
両側板52,52の間に嵌まる幅に形成されており、こ
れらの側板62,62に貫通させた回動軸70の両端
を、ターミナル本体50の両側板52,52の軸孔54
に支持することで、操作レバー60が、上下方向に回動
自在にターミナル本体50に取り付けられている。
【0032】尚、回動軸70は、鍔状の頭部71から、
操作レバー60の側板62,62を貫通する胴部72を
延ばし、その先端に細径軸部73を形成したもので、先
端の細径軸部73を片方の側板52の軸孔54に固着す
ることで、抜けないように止められている。
【0033】天板61の前端に延設された板バネ(弾性
押圧手段)65は、略円弧状の輪郭に湾曲させられるこ
とで、バッテリポストアダプタ12の周面に弾性的に押
圧するカム部66を構成している。このカム部66は、
図2(b),図3(b)に示すように、回動軸70の中
心から、その外周面(カム面)までの距離(半径)を滑
らかに変化させたもので、図2(b)に示すように、操
作レバー60を起立させた状態では、最小径部がポスト
嵌合部51側に向き、図3(b)に示すように、操作レ
バー60を90度スタッドボルト取付座53側に倒した
状態では、最大径部がポスト嵌合部51側に向くよう
に、その曲面(カム面)のカーブが設定されている。
【0034】そして、図2(b)に示すように、最大径
部における半径R2が、ポスト嵌合部51をバッテリポ
ストアダプタ12に嵌合したときの回動軸70の中心か
らバッテリポストアダプタ12の外周までの最大距離R
1よりも大きく設定され、図3(b)に示すように操作
レバー60を倒して、半径R2の最大径部でバッテリポ
ストアダプタ12の外周面を適正に押圧したとき、カム
部66を構成する板バネ65に所定の変形代δ2(=ラ
ップ代)が生じるようになっている。尚、図3(b)
は、変形代δ2の存在を示すために、板バネ65を変形
していない状態で示してある。
【0035】板バネ65は、カム部66の周面に沿って
配設されており、板バネ65の周方向の基端部65aが
天板61とつながっていることで固定支点として支持さ
れ、T字形に形成された先端部65bが側板62に単に
係止されていることで、回転支点として支持されてい
る。そして、板バネ65の周方向(長さ方向)の中心位
置が最大径部となるように、カム部66の輪郭が定めら
れている。尚、板バネ65は、側板62,62と切り離
されており、側板62,62に拘束されずに自由に撓み
変形できるようになっている。
【0036】また、操作レバー60の側板62とターミ
ナル本体50の側板52の対向面には、操作レバー60
を所定位置で仮保持するための係合手段としての凸部と
凹部とが設けられている。この場合、操作レバー60
を、図2の操作前の起立位置(第1の位置)と、図3の
90度倒した操作完了位置(第2の位置)との2点に弾
性的に仮保持できるように、凹部(本例では係止孔とし
て形成されている)91,92がターミナル本体50側
の側板52に形成され、これらの凹部91,92に選択
的に弾性係合する凸部93が操作レバー60側の側板6
2の外面に形成されている。
【0037】凹部91,92と凸部93は、ターミナル
本体50や操作レバー60自体の弾性を利用して係合す
るため、図1(b)に示すように、多少のラップ代δ1
を持つ関係に設定されている。
【0038】また、スタッドボルト80は、スタッドボ
ルト取付座53に下面側から上に向けて差し込まれてい
る。スタッドボルト80は、矩形板状の頭部81と、ネ
ジ軸部82とを備えており、ネジ軸部82の先端83
が、LA端子20やナット25を嵌合するため若干細径
に形成されている。
【0039】そして、このように下から上に向けて挿入
された上で、スタッドボルト80の矩形の頭部81が、
スタッドボルト取付座53の下側の側板52,52間の
空間に嵌まって回り止めされている。また、その状態
で、スタッドボルト取付座53を構成する矩形板55b
に形成した爪部58を折り曲げることにより、スタッド
ボルト80の頭部81が係止されており、それにより、
スタッドボルト80が下方へ抜け落ちないように止めら
れている。
【0040】次に作用を説明する。
【0041】このバッテリターミナル100にバッテリ
ケーブルWを接続するには、図1(a)に示すように、
ターミナル本体50の端部に上向きに突き出したスタッ
ドボルト80に、バッテリケーブルWの端末に取り付け
たLA端子20を嵌め込み、座金23を介してナット2
5をスタッドボルト80のネジ軸部82に締結すること
で行う。
【0042】バッテリターミナル100は、バッテリポ
スト1に取り付ける前には、凸部93が凹部91に係合
することで、図2に示すように、操作レバー60が起立
した位置(第1の位置)に仮保持されている。この状態
では、カム部66の最小径部がポスト嵌合部51側に向
いているので、ポスト嵌合部51の口径が大きく確保さ
れている。従って、容易にバッテリターミナル100の
ポスト嵌合部51を、バッテリポストアダプタ12に外
嵌させることができる。
【0043】ポスト嵌合部51をバッテリポストアダプ
タ12に外嵌させたら、この状態で操作レバー60を9
0度回動させ、図3〜図5に示すように、スタッドボル
ト取付座53の上に倒す(第2の位置)。操作レバー6
0を倒すと、操作レバー60の側板62に設けた凸部9
3がターミナル本体50の側板52に設けた凹部92に
係合する。この状態で、操作レバー60のカム部66の
最大径部がバッテリポストアダプタ12の外周面に押圧
接触する。そして、その押圧反力で、ポスト嵌合部51
の内周面がバッテリポストアダプタ12のバッテリター
ミナル取付部12aの外周に圧着し、バッテリターミナ
ル100とバッテリポスト1の電気的及び機械的な接続
が達成される。この状態で、バッテリポストアダプタ1
2の上端には鍔部を兼ねた六角部13があるので、バッ
テリターミナル100が抜けることはない。
【0044】また、操作レバー60の天板61にはナッ
ト25との干渉を避けるための貫通孔64があるので、
図4に示すように、操作レバー60は、スタッドボルト
取付座53の上に重なる位置まで倒し込むことができ、
圧着完了状態において、バッテリターミナル100を極
力コンパクトな形態になすことができる。
【0045】この状態から、バッテリターミナル100
を取り外す場合には、操作レバー60を図2の状態まで
起立させる。そうすると、カム部66による押圧が解除
されて、ポスト嵌合部51の口径が広がり、バッテリタ
ーミナル100を簡単にバッテリポストアダプタ12か
ら取り外すことができる。
【0046】また、この実施形態のバッテリターミナル
100によれば、次のような種々の効果を得ることがで
きる。
【0047】まず、取付前の最初の段階において、操作
レバー60側の凸部93とターミナル本体50側の凹部
91が弾性的に係合することで、操作レバー60が操作
前の起立位置に確実に仮保持されることになる。従っ
て、重力や振動等によって操作レバー60が勝手に動い
てしまうことを防ぐことができ、そのままの状態でバッ
テリターミナル100のポスト嵌合部51を、バッテリ
ポストアダプタ12の外周に容易に外嵌することができ
る。
【0048】また、操作レバー60を倒してカム部66
の押圧動作によりポスト嵌合部51をバッテリポストア
ダプタ12に圧着させるときには、操作レバー60を回
動操作完了した位置で凸部93が凹部92に係合するの
で、その感触によって操作者が操作を完了したと判断す
ることができる。
【0049】従って、どの位置まで操作レバー60を回
動させるかを特別に注意せずに取付作業を行っても、予
め決まった位置で操作レバー60を止めることができ、
常に一定の回動量を確保することにより、バッテリポス
トアダプタ12に対する圧着力を一定に管理することが
でき、その結果、接続信頼性の向上が図れる。
【0050】また、操作レバー60を図2の起立位置に
戻して、バッテリポストアダプタ12に対するポスト嵌
合部51の圧着を解除するときも、凸部93と凹部91
の係合による仮保持の感触により、操作レバー60の戻
しが適正に行われたかを判断することができる。
【0051】尚、ターミナル本体50や操作レバー60
の側板52,62自体の弾性作用によって、凸部93と
凹部91,92を弾性係合させるようにしているので、
所定以上の力で操作レバー60を動かしさえすれば、凸
部93と凹部91,92の係合による仮保持を解いて、
操作レバー60を自由に回動操作することができ、回動
操作の邪魔になることもない。また、凸部93と凹部9
1,92の係合時にクリック感を持たせることができる
ので、そのクリック感によって、仮保持の確認、つま
り、操作前位置(第1の位置)や操作完了位置(第2の
位置)に確実に操作レバー60が回動したかを知ること
ができる。
【0052】また、このバッテリターミナル100で
は、カム部66を板バネ65によって構成しているの
で、カム部66をバッテリポストアダプタ12に押圧さ
せた際のラップ代δ2を、板バネ65の弾性変形によっ
て吸収することができる。
【0053】従って、操作レバー60を回動操作する際
の力が小さくてすむ上、無理な力がバッテリポストアダ
プタ12の周面やバッテリターミナル100に加わらな
いようにすることができる。その結果、バッテリポスト
アダプタ12やバッテリターミナル100の変形を防止
することができる。また、弾性力によってカム部66の
バッテリポストアダプタ12に対する押圧接触力が決ま
るので、接触荷重が安定し、接続信頼性が向上する。
【0054】また、カム部66をバッテリポストアダプ
タ12に弾性接触させるための手段として、他の部位に
バネを取り付けることもできるが、上記のバッテリター
ミナル100では、カム部66自体を板バネ65で構成
しているので、構成を簡単にすることができる。
【0055】しかも、カム部66を構成する板バネ65
の片端(先端部65b)を回転支点により支持している
ので、板バネ65が一層曲げ変形しやすくなり、バッテ
リポストアダプタ12に対する良好な弾性接触作用を果
たすことができる。
【0056】また、このバッテリターミナル100で
は、ターミナル本体50を構成する金属板を、帯板の側
縁に矩形片55a,55bを形成したコ字形の展開形状
にすることができる。そして、矩形片55a,55bを
両側から内側に折り曲げて重合させることで、スタッド
ボルトの取付座53を構成しているので、十分な強度を
保持しながら矩形片55a,55bの突出長さを短く設
定することができる。従って、展開形状コ字形の金属板
の寸法を小さくすることができ、板取り寸法の縮小によ
り、歩留まりの向上が図れる。
【0057】また、ターミナル本体50において、スタ
ッドボルトの取付座53とポスト嵌合部51をつなぐ部
分が、ポスト嵌合部51と同じ幅の2枚の縦長の側板5
2,52によって構成されているので、その部分の断面
二次モーメントと断面係数が増加し、上下方向の曲げ剛
性や左右方向の曲げ剛性が高まり、高い強度のバッテリ
ターミナルとなる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ターミナル本体と操作レバーとの間に、操作レ
バーを操作前位置(第1の位置)または操作完了位置
(第2の位置)の少なくとも一方に仮保持するための係
合手段を設けたので、取付作業性の向上を図ることがで
きる。
【0059】即ち、係合手段によって操作レバーを操作
前位置に仮保持できるようにした場合は、重力や振動等
による操作レバーの無用な動きを防止することができ、
振動や重量に影響されずに、操作レバーを操作前の状態
に確実に保つことができて、バッテリターミナルの取付
作業性の向上が図れる。
【0060】また、係合手段によって操作レバーを操作
完了位置に仮保持できるようにした場合は、仮保持動作
の感触で、操作レバーの回動操作完了を判断することが
できる。従って、どの位置まで操作レバーを回動させる
かを特別に注意せずに取付作業を行っても、予め決まっ
た位置で操作レバーを止めることができ、取付作業性の
向上が図れる。また、バッテリポストに対する圧着力を
一定に管理することができるようになり、接続信頼性の
向上も図れる。
【0061】請求項2の発明によれば、側板自体の弾性
作用によって、係合手段としての凸部と凹部を弾性的に
係合させるようにしたので、所定以上の力で操作レバー
を動かせば、凸部と凹部の係合による仮保持を解いて、
操作レバーを自由に抵抗なく回動操作することができ
る。また、凸部と凹部の係合時にクリック感を持たせる
ことができ、そのクリック感によって仮保持の確認をす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態のバッテリターミ
ナルとバッテリポストと電線側端子との関係を示す分解
斜視図、(b)は(a)の一部拡大断面図である。
【図2】(a),(b)は前記バッテリターミナルをバ
ッテリポストに単にセットした状態を示す平面図及び側
断面図である。
【図3】(a),(b)は前記バッテリターミナルの操
作レバーを回動させてポスト嵌合部をバッテリポストに
対して圧着させた状態を示す平面図及び側断面図であ
る。
【図4】図3と同じ状態を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】従来のバッテリターミナルの一例を示す斜視図
である。
【図7】(a)は図6のバッテリターミナルをバッテリ
ポストに単にセットした状態を示す側断面図、(b)は
レバーを倒してバッテリターミナルをバッテリポストに
圧着させた状態を示す側断面図である
【符号の説明】
1 バッテリポスト 12 バッテリポストアダプタ 50 ターミナル本体 51 ポスト嵌合部 52 側板 60 操作レバー 62 側板 91,92 凹部(係合手段) 93 凸部(係合手段) 100 バッテリターミナル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 優 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 伊藤 桂一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 白木 和幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 涌井 雅徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 BA01 5H022 BB03 CC04 CC10 CC12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリポストに嵌合するポスト嵌合部
    を備えたターミナル本体と、該ターミナル本体に回動自
    在に取り付けられ、第1の位置から第2の位置への回動
    操作により前記ポスト嵌合部をバッテリポストに圧着さ
    せ、且つ、第2の位置から第1の位置への回動操作によ
    り前記圧着を解除する操作レバーとを具備したバッテリ
    ターミナルにおいて、 前記ターミナル本体と操作レバーとの間に、操作レバー
    を前記第1の位置または第2の位置の少なくとも一方に
    仮保持するための係合手段を設けたことを特徴とするバ
    ッテリターミナル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバッテリターミナルであ
    って、 前記係合手段として、操作レバーの回動時に互いに対向
    するターミナル本体側の側板と操作レバー側の側板の一
    方に凸部を設けると共に、他方に前記凸部に係合する凹
    部を設けたことを特徴とするバッテリターミナル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014046406A1 (ko) * 2012-09-19 2014-03-27 대동공업 주식회사 농용 전기동력차의 배터리 전원접속장치

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