JP2001349409A - クラッチ機構およびそれを用いた車載用av装置 - Google Patents
クラッチ機構およびそれを用いた車載用av装置Info
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Abstract
こと。 【解決手段】 ギヤが形成されたギヤ部130および該
ギヤ部と一体に並設されたホルダー部120を有し、軸
芯部に軸受孔121が貫通されてなる第1ギヤ部材11
0と、第1ギヤ部材110の軸受孔121に挿入される
シャフト140と、シャフト140に設けられ該シャフ
トと一体に回転するギヤが形成された第2ギヤ部材15
0と、第1ギヤ部材110に固定されシャフト140に
圧接してなる板バネ160とを備える。
Description
駆動機構等におけるトルクリミッターを構成するクラッ
チ機構、および自動車等の車両のダッシュボードに組み
込まれる液晶テレビ、カーナビゲーション装置等の車載
用AV装置に関する。
やカーナビゲーション装置を、運転席あるいは助手席前
面のダッシュボードに配置する場合、スペースの関係
上、それらのテレビやモニターを、通常はダッシュボー
ドの中に入れておき、使用時にのみダッシュボードの内
部から引き出して見れるようにした構造が多く採用され
ている。
れたそのような装置の概念図で、通常は自動車のダッシ
ュボード3内にケーシング2とともに収められている液
晶テレビ1が、使用時にケーシング2に備えた駆動機構
を利用して、ダッシュボード3の外側に引き出され、さ
らに所定の角度に回転されて、使用に供される状態を示
したものである。
ニター装置のモニター部を所定の角度に回転するための
従来の駆動機構の一例を、図10の車載用液晶モニター
装置の主要部を示す斜視図を基に説明する。
(チルト)駆動部70は、チルトモーター71を駆動源
とし、チルトモーター71の軸にウォームギヤ72aが
圧入設置され、ウォームギヤ72aから伝達ギヤ72g
迄伝達する伝達ギヤ72b〜72fが設置される。ま
た、モニター部100には伝達ギヤ72gと噛み合う扇
形状ギヤ101が固定されている。伝達ギヤ72bの歯
形部はウォームギヤ72aと噛み合うハス歯と伝達ギヤ
72cと噛み合う平歯とから構成され、伝達ギヤ72c
の歯形部は伝達ギヤ72bと噛み合う平歯と伝達ギヤ7
2dと噛み合う平歯とから構成されている。また、伝達
ギヤ72dの歯形部は伝達ギヤ72cと噛み合う平歯と
伝達ギヤ72eと噛み合うかさ歯とから構成され、伝達
ギヤ72eの歯形部は伝達ギヤ72dと噛み合うかさ歯
と伝達ギヤ72fと噛み合う平歯とから構成され、伝達
ギヤ72fの歯形部は伝達ギヤ72eと噛み合う平歯と
伝達ギヤ72gと噛み合う平歯とから構成されている。
チルトモーター71はチルトモーター固定用フレーム7
3でネジ固定され、チルトモーター固定用フレーム73
は駆動フレーム80にネジ固定される。伝達ギヤ72b
〜72gはチルトモーター固定用フレーム73および駆
動フレーム80にカシメ固定される金属ピン(記号説明
省略)に案内され回転自由に設置される。
ッシュボードからの排出が完了し、チルト動作開始の信
号が入ると、チルトモーター71が回転を開始し、それ
によりウォームギヤ72aが回転する。その回転力はウ
ォームギヤ72aから伝達ギヤ72bに伝達され(ウォ
ーム−ハス歯の伝達)、伝達ギヤ72bからクラッチ機
構(外力等により、モニター部100等に設定値以上の
力が加わるとその回転を遮断する働きをするもので、連
結あるいは遮断される2つのギヤを備えて成る)を構成
する伝達ギヤ72cに伝達され(平歯−平歯の伝達)、
伝達ギヤ72cから伝達ギヤ72dに伝達され(平歯−
平歯の伝達)、伝達ギヤ72dから伝達ギヤ72eに伝
達され(かさ歯−かさ歯の伝達)、伝達ギヤ72eから
伝達ギヤ72f伝達され(平歯−平歯の伝達)、伝達ギ
ヤ72fから駆動側最終の伝達ギヤ72g(平歯)に伝
達される(平歯−平歯の伝達)。さらに、伝達ギヤ72
gと噛み合う扇形状ギヤ101(平歯)に回転が伝達さ
れることで、扇形状ギヤ101と固定されたモニター部
100が設定される角度まで回転する。
80と駆動フレームの側面先端部に設けられるアーム部
82a,82bにおいて、アーム部82bは扇形状ギヤ
101の中心部を通る軸と、またアーム部82aは扇形
状ギヤ101と対向側に設置される軸により、これらの
軸を中心に回転(立上げ)する。
省略)が入ると、チルトモーター71が立上げとは逆の
回転を始め、その回転がそれ以降の伝達ギヤに伝えられ
て、モニター部100を起立状態から水平状態になるま
で立下げる。なお、その後、モニター部100は挿排駆
動部60の動作に基づいてダッシュボード内に戻される
(挿入される)。
構は、外力等により、モニター部等に設定値以上の力が
加わると歯車列の回転を遮断して、噛み合い連結する歯
車等が破損しないように作用するものである。この種の
クラッチ機構の従来の構成は、例えば、特開平10−1
48220号に開示されたクラッチ機構のように、同一
直線上に回転中心を持つ第1ギヤと第2ギヤの間に、圧
縮力を付与したコイルばねおよび摩擦係数の高いスリッ
プ部材等を介在させて、伝達トルクがそれらの摩擦抵抗
による第1ギヤと第2ギヤの一体保持力以下の場合には
第1ギヤと第2ギヤが一体に回転して歯車列の回転を伝
達し、そうでない場合には、第1ギヤと第2ギヤとの間
にスリップが生じてこれらの歯車連動を遮断するように
したものである。
ような構成の従来のクラッチ機構にあっては、下記のよ
うな問題が存在する。 クラッチを構成するギヤ部分のトルクが高い場合は、
コイルバネのバネ圧力を高くしなければならず、コイル
線形・コイル径・コイル全長等考慮すると、クラッチ機
構が全体に大きくなり、それを限られたスペースの中に
設置するのが困難になる。 バネ圧力を高くすると、バネを圧縮固定するギヤが傾
いて固定され易くなり、もしギヤが傾いて固定された場
合には、回転が不均一になり、伝達効率が悪くなったり
回転音が発生したりする。 潤滑油を歯車に付着させた場合、回転や使用温度環境
により潤滑油がスリップ部材(例えばフェルト等)に入
り込む場合があり、その場合には第1ギヤと第2ギヤを
一体に保持するための摩擦抵抗が下がり正規の動作が行
えなくなる。 クラッチ機構を構成する部品点数が多く、それがコス
トアップにつながっている。 本発明は、これらの問題を解決するためになされたもの
で、下記のような構成を採用する。
は、ギヤが形成されたギヤ部および該ギヤ部と一体に並
設されたホルダー部を有し、軸心部に軸受孔が貫通され
てなる第1ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材の軸受孔に挿
入されるシャフトと、前記シャフトに設けられ該シャフ
トと一体に回転するギヤが形成された第2ギヤ部材と、
前記第1ギヤ部材に固定され前記シャフトに圧接してな
る板バネとを備えたものである。また、前記第1ギヤ部
材のホルダー部はその軸受孔に対してほぼ直角方向に開
口する開口部を有し、前記板バネはその断面が略U字形
に屈曲しており、該略U字形板ばねが前記第1ギヤ部材
の開口部に圧入され、該略U字形板ばねのU溝部に前記
シャフトが配置されてなるものである。また、前記シャ
フトはその両端部近傍をフレームで支持することにより
回転自由に保持されるようにしたものである。
ヤの連結遮断を、コイルばね等を使用すること無しに、
シャフトと板バネの圧接により行うようにしたので、先
述したコイルばねにともなう機構の大型化やギヤの傾き
等の問題がなくなり、小型でしかも信頼性の高いクラッ
チ機構が得られることなる。また、スリップ部材も介在
させていないので、従来のようなスリップ部材の摩擦係
数低下に起因する保持力低下の問題も回避できる。
各請求項のいずれかのクラッチ機構を、車両のダッシュ
ボード部に配置したAV装置の位置を移動させるための
駆動機構の歯車列中に配置したものである。この場合、
第1ギヤ部材のギヤが駆動源側ギヤと噛み合い、第2ギ
ヤ部材のギヤが被駆動物体側ギヤと噛み合うようにして
も、あるいは、第1ギヤ部材のギヤが被駆動物体側ギヤ
と噛み合い、第2ギヤ部材のギヤが駆動源側ギヤと噛み
合うようにしても、いずれでもかまわない。
用AV装置の駆動機構に用いることで、駆動機構の伝達
トルクが高い場合でも、従来のようにコイルばねの形状
等にあわせてクラッチ機構を大きくすることが抑制さ
れ、ダッシュボード部に組み込み易い、より小型のAV
装置の製造が可能となる。
クラッチ機構の上記実施の形態を図を参照しながら詳細
に説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る
クラッチ機構の外観斜視図、、図2は図1のクラッチ機
構の分解斜視図である。
ギヤ部130および該ギヤ部と一体に並設されたホルダ
ー部120を有し軸心部にシャフト140を回転自在に
支持する軸受孔(又は軸受部)121が貫通されてなる
第1ギヤ部材110と、第1ギヤ部材110の軸心部に
挿入されたシャフト140と、第1ギヤ部材110に挿
入されたシャフト140の先端に固定された第2ギヤ部
材150と、第1ギヤ部材110のホルダー部120に
その軸受孔121に対してほぼ直角方向に貫通して開口
された開口部122に挿入固定されてシャフト140を
そのバネ圧で保持する略U字形板ばね160とを備えて
成る。
ギヤ部130とは、プラスチック材等で一体成形された
ものである。ホルダー部120の一方の開口部122か
ら略U字形板ばね160の両自由端部161を挿入する
と、その両自由端部161がホルダー部120の相対向
する面に少したわんだ形ではまり込むと共に、両自由端
部161の先端がもう一方の開口部122の端部123
と噛み合うことで、略U字形板ばね160が第1ギヤ部
材110に固定される。この略U字形板ばね160が組
み込まれた第1ギヤ部材110に、シャフト140をギ
ヤ部130側の軸受孔121から差込み、第1ギヤ部材
110のギヤ部130がシャフト140のストッパー部
142に当たるまで挿入する。なお、シャフト140の
円断面形状部141が第1ギヤ部材110の幅に対応し
ている。これによって、略U字形板ばね160は円断面
形状部141を両側から挟持する形で摩擦抵抗による保
持力によりシャフト140を保持する。さらに、シャフ
ト140のトラック断面形状部143を、プラスチック
材等で成形した第2ギヤ部材150のトラック断面穴部
151に圧入することでシャフト140と第2ギヤ部材
150が固定されて、クラッチ機構200が構成され
る。
用する。まず、第2ギヤ部材150に作用する回転負荷
(又は回転トルク)が所定値以内(略U字形板ばね16
0とシャフト140の円断面形状部141の摩擦抵抗に
よる保持力以内)のときは、略U字形板ばね160でシ
ャフト140を挟み持つ第1ギヤ部材110が、第2ギ
ヤ部材150およびシャフト140と一体に回転する。
一方、第2ギヤ部材150に作用する回転負荷が所定値
以上(略U字形板ばね160とシャフト140の円断面
形状部141の摩擦抵抗による保持力を越える値)のと
きは、第2ギヤ部材150およびシャフト140のみが
回転し、第1ギヤ部材110にはその回転が伝達されな
い。従って、第2ギヤ部材150が被駆動側に配置さ
れ、その駆動時に例えば第2ギヤ部材150側が外力に
より止められた場合は、第1ギヤ部材110側のみが回
転する状態となる。このクラッチ機構200は、以上の
ように、略U字形板ばね160とシャフト140間の摩
擦抵抗による保持力と、被駆動側に用いた第2ギヤ部材
150(第1ギヤ部材110を被駆動側に用いた場合に
は第1ギヤ部材110)に加わるトルクの大小によっ
て、第1または第2いずれかのギヤ部材がスリップし、
回転が伝わったり、伝わらなかったりする機能を有す
る。
る。本実施の形態のクラッチ機構200は、上記のよう
に作用するため、これを装置内に設置する場合は、その
シャフト140が回転自由になるように保持しなければ
ならない。図3はそのような構造にするためのクラッチ
機構200の設置例を示す斜視図、図4は図3の設置例
の分解斜視図である。
シャフト140の両端にフレーム挿入部144,145
が形成され、そのフレーム挿入部144,145が、ク
ラッチ機構を設置しようとするベースプレート(図示省
略)に固定されたフレーム170,171の穴部に挿入
される。さらに、フレーム挿入部144,145の外側
に形成したシャフト140の溝部146,147にフレ
ーム170,171の外側から止め輪180,181を
固定することにより、クラッチ機構200がその軸心方
向に位置決めされ、フレーム170,171によって回
転自由に保持される。なお、シャフト140のフレーム
170,171内側に位置する部分のシャフト径を、そ
れらのフレームの穴径よりも大きくしたり、あるいは第
1ギヤ部材及び第2ギヤ部材の幅とフレーム170,1
71の内側との幅とをほぼ等しくすることによって、上
記溝部や止め輪を用いずに、クラッチ機構200をその
軸心方向に位置決めすることもできる。
駆動機構の一例を図5に示す。なお、これは、駆動源と
して遊星ギヤが内蔵された遊星ギヤ部301を有した減
速機付きモーターユニット300を用いた場合のギヤ輪
列の例であり、モーターユニット300の出力軸にはギ
ヤ310が固定されている。この駆動機構は、モーター
ユニット300により回転駆動されるギヤ310の回転
力が、クラッチ機構200の第1ギヤ部材110のギヤ
部130に伝達され、その回転力が第2ギヤ部材150
を介して、伝達ギヤ部材320の大径ギヤ321に伝達
される。そして、大径ギヤ321と一体の小径ギヤ32
2から、所定の減速比になるように設置されたそれ以降
のギヤ(図示省略)に回転力が伝達され、最終的に被駆
動物体を駆動するものである。
って強引に動かされた場合、その力が略U字形板ばね1
60とシャフト140との摩擦抵抗による保持力を越え
ると、その力はクラッチ機構200の第1ギヤ部材11
0と第2ギヤ部材150との間で遮断され、駆動機構を
構成する歯車の損傷を防止する。
比を実現するためには、上記のような減速機付きモータ
ーユニットを用いると、全体のギヤ数を少なくでき、ま
た平歯の輪列で駆動機構を構成できる利点がある。なぜ
なら、通常のモーターを使用して配置すると、スペース
の関係上平歯のみでは配列できず、ウォーム歯車、ハス
歯歯車、かさ歯車等を用いる事になり、ギヤの種類・数
量が多くなって、コストアップや組立性・信頼性が落ち
る事になるからである。そして、減速機付きモーターユ
ニットを使用した場合は、そのモーターユニットから出
力されるトルクが通常のモーターからのトルクに比べ高
いため、このクラッチ機構が特に有効となる。
と略U字形板ばねの摩擦抵抗による保持力を利用してい
るので、従来のコイルばねを用いたものに比べて、小型
化および信頼性向上が図れ、回転音も抑制できる。従っ
て、このクラッチ機構と上記減速機付きモーターユニッ
トとを組み合わせた装置は、従来の装置に比べ、装置の
小型化、信頼性向上、騒音減少等の達成に有効な手段と
なる。そこで、以下の実施の形態2では、これらのクラ
ッチ機構と減速機付きモーターユニットとを車載用液晶
モニター装置に組み込んだ例を取り上げて説明する。
入および回転のための駆動機構を説明する車載用液晶モ
ニター装置の主要部を示す斜視図、図7は図6の装置を
その外装ケースに組み込んだ時の斜視図、図8は図7の
装置のモニター回転時の斜視図(ここでは、駆動機構を
わかり易くするため通常の設置状態とは上下を逆にして
表示している)である。
である減速機付きモーターユニットは、その内部にモー
タと減速機とを組み込んだもので、例えば、特開平2−
212645号や特開平4−366046号に開示され
ている小型減速機や、特開平6−18969号に開示さ
れているフィルム巻上げ機構が利用できる。これらの減
速機付きモーターユニットにおいて、減速機を含めたモ
ーターユニットを所定の回転数やトルク等が確保できる
ように設定しておくことで、その駆動力を伝達する歯車
輪列を平歯車のみで、しかも歯車の数を従来より少なく
構成して、必要な減速比を確保することが可能となる。
0を挿入/排出、回転等させるための駆動源およびこの
駆動源で発生した駆動力を伝達する歯車輪列等から成る
駆動機構が配置されてモニター部50を支持する駆動フ
レーム30と、駆動フレーム30を前後進させる機構を
備えた外装ケース40とを備える。
は、駆動源として所定の減速比(回転数やトルク等)に
合わせ込んだ挿排用減速機付きモーターユニット11を
備える。挿排用減速機付きモーターユニット11は駆動
フレーム30上に配置され、挿排用減速機付きモーター
ユニット11の出力軸に伝達ギヤ12aを圧入設置して
いる。伝達ギヤ12aは駆動フレーム30に回転自在に
支持されたシャフト13に圧入設置された伝達ギヤ12
bと噛み合っており、シャフト13の両端にはピニオン
ギヤ14a,14bが圧入設置されている。挿排用減速
機付きモーターユニット11は挿排モーター固定用フレ
ーム15でネジ固定され、その挿排モーター固定用フレ
ーム15は駆動フレーム30にネジ固定される。伝達ギ
ヤ12aは駆動フレーム30の側面側にカシメ固定され
た固定用ピンで案内されている。
略)が入ると、挿排用減速機付きモーターユニット11
が回転し、その回転が出力軸を介して伝達ギヤ12a
(平歯)に伝達され、伝達ギヤ12aからシャフト13
上の伝達ギヤ12b(平歯)に伝達されることで、シャ
フト13を介してピニオンギヤ14a,14bに回転が
伝達される。
面内側に差込固定されたラックギヤ41aと噛み合う位
置関係になり、ピニオンギヤ14bも同様に外装ケース
40の天面内側に差込固定されたラックギヤ41b(図
示されず)と噛み合う位置関係になり、その噛み合い力
で駆動フレーム30が排出側に進む。この時、駆動フレ
ーム30の側面部に水平方向に設置されるガイド部材3
1a,31bが、外装ケース40の内面側に水平方向に
カシメ設置される略コ字型支持部材42a,42bの内
面を案内され、これによって、駆動フレーム30の両端
で支持されるモニター部50が水平を保持しながら排出
側に進んで、ダッシュボードの外側へ排出される。
して起立した状態から再び水平状態に到ると、挿入動作
開始の信号が入り、挿排用減速機付きモーターユニット
11が排出時とは逆に回転して、その回転がそれ以降の
伝達ギヤに回転が伝達され、モニター部50が駆動フレ
ーム30とともに挿入側(ダッシュボードの内側)に進
む。
を作用させ、それらの最大位置で、モニター部50の排
出動作および挿入動作が停止されるように制御してい
る。
ターユニット11からピニオンギヤ14a,14bまで
駆動機構の輪列構成が、従来に比して格段に少なくなる
ので駆動機構のためのスペースが小さくなり、またその
輪列をすべて平歯で構成しているため、伝達効率が向上
し、かつ歯車の噛み合い音の発生も抑制できる。
20は、駆動源として、所定の減速比(回転数やトルク
等)に合わせ込んだチルト用減速機付きモーターユニッ
ト21が駆動フレーム30上に配置され、チルト用減速
機付きモーターユニット21のチルト出力軸に伝達ギヤ
22aが圧入設置される。チルト用減速機付きモーター
ユニット21はチルトモーター固定用フレーム23でネ
ジ固定され、そのチルトモーター固定用フレーム23は
駆動フレーム30にネジ固定される。伝達ギヤ22aは
駆動フレーム30の側面側にカシメ固定された固定用ピ
ン24aで回転自由に案内されている。そして、チルト
用減速機付きモーターユニット21の回転力を伝達ギヤ
22e迄伝達する伝達ギヤ22b〜22dが設置される
(ここで、伝達ギヤ22dは前後のギヤ22cと22e
の両方に係合する2段ギアとする)。さらに、モニター
部50には、伝達ギヤ22eと噛み合う扇形状ギヤ51
が固定されている。
心には、チルトモーター固定用フレーム23および駆動
フレーム30に回転自由に設置される金属ピン24bが
挿入され、これらの伝達ギヤ22b,22cおよび金属
ピン24bが、実施の形態1で説明したクラッチ機構を
構成している。即ち、伝達ギヤ22bが第1ギヤ部材の
ギヤ部130に、伝達ギヤ22cが第2ギヤ部材150
に、金属ピン24bがシャフト140にそれぞれ対応す
る。
ーター固定用フレーム23にカシメ固定される固定ピン
24c,24dに案内され回転自由に設置される。固定
ピン24c,24dは相対向する駆動フレーム30の案
内穴で受けている。また、図示していない駆動フレーム
ふたが駆動フレーム30を覆う構造となっている。
回転動作開始の信号が入ると、チルト用減速機付きモー
ターユニット21が回転を開始し、それにより伝達ギヤ
22a(平歯)が回転する。この回転力が伝達ギヤ22
aからクラッチ機構を構成する伝達ギヤ22b(平歯)
に伝達され、さらにクラッチ機構を構成するもう一つの
伝達ギヤ22c(平歯)から伝達ギヤ22d(平歯+平
歯)に伝達され、この伝達ギヤ22dから駆動側最終の
伝達ギヤ22e(平歯)に伝達される。そして、伝達ギ
ヤ22eの回転力が扇形状ギヤ51に伝達されること
で、扇形状ギヤ51と固定されたモニター部50が設定
される角度まで回転する。
0とは駆動フレーム側面先端部に設けられるアーム部3
2a,32bにおいて接続されており、アーム部32b
は扇形状ギヤ51の中心部を通る軸により、また、アー
ム部32aは扇形状ギヤ51と対向側に設置される軸に
より、これらの両軸を中心に回転(立上げ)する。
略)が入ると、チルト用減速機付きモーターユニット2
1が立上げとは逆の回転を開始し、その回転がそれ以降
の伝達ギヤに伝えられて、モニター部50を起立状態か
ら水平状態へ回転(立下げ)させる。
機構を構成する伝達ギヤ22c以降のギヤ等を用い、光
センサーでギヤ側面等に取り付けた反射板から反射を利
用する方法、伝達ギヤから可変抵抗器を回転させる別の
ギヤを構成して抵抗値を取り出す方法等で、モニター部
50の回転角度を制御することにより行っている。
ッチ機構を構成する伝達ギヤ22b,22cが一体に回
転して、チルト用減速機付きモーターユニット21の駆
動力がモニター部50の扇形状ギヤ51まで伝達される
のに対し、モニター部50が伝達ギヤ22b,22cの
一体保持力を越える力を受けた場合等には、クラッチ機
構を構成する伝達ギヤ22b,22cの連動が遮断し
て、その駆動機構の歯車輪列に過度の力が作用するのを
防止している。また、クラッチ機構自体を小型に構成で
きることに加え、チルト用減速機付きモーターユニット
21から扇形状ギヤ51に到る駆動機構の歯車数が、従
来に比して少なくなるので駆動機構のためのスペースも
小さくでき、車載用AV装置をより小型化できる。さら
に、クラッチ機構自体の信頼性向上に加えて、駆動機構
を構成する歯車輪列をすべて平歯で構成しているためそ
の伝達効率も上がり、車載用AV装置の性能が向上す
る。
出あるいは回転用駆動力伝達のための歯車列のギヤの個
数や形状等は、それらの動作に要する時間、減速機付き
モーターユニットの出力トルク、最終的に必要なトルク
等により設定される減速比等で決められる。また、上記
実施の形態においては、クラッチ機構をモニター部の回
転用駆動機構中にだけ用いたが、必要に応じて、これを
挿入/排出用駆動機構中にも用いると、駆動機構の保護
がより強化される。さらに、本発明のクラッチ機構は、
上記実施の形態の車載用液晶モニター装置に限らず、ギ
ヤ輪列で構成される駆動機構を有する装置であればどの
ような装置にも適用可能であって、例えば、ビデオ装置
やオーディオ装置のテープ挿入口の回転駆動機構、自動
車の電動ミラー駆動機構等にも適用することができる。
構成されているので、クラッチ機構およびそれを備えた
車載用AV装置の小型化および高信頼性化が達成され
る。
を示す斜視図。
を示す歯車配列図。
機構を説明する車載用液晶モニター装置の主要部を示す
斜視図。
斜視図。
構をわかり易くするため通常の設置状態とは上下を逆に
して表示)。
晶テレビが、ダッシュボードの外側に引き出され、所定
の角度に回転されて使用に供される状態を示す図。
明する車載用液晶モニター装置の主要部を示す斜視図。
Claims (6)
- 【請求項1】 ギヤが形成されたギヤ部および該ギヤ部
と一体に並設されたホルダー部を有し、軸心部に軸受孔
が貫通されてなる第1ギヤ部材と、 前記第1ギヤ部材の軸受孔に挿入されるシャフトと、 前記シャフトに設けられ該シャフトと一体に回転するギ
ヤが形成された第2ギヤ部材と、 前記第1ギヤ部材に固定され前記シャフトに圧接してな
る板バネとを、備えたことを特徴とするクラッチ機構。 - 【請求項2】 前記第1ギヤ部材のホルダー部はその軸
受孔に対してほぼ直角方向に開口する開口部を有し、前
記板バネはその断面が略U字形に屈曲しており、該略U
字形板ばねが前記第1ギヤ部材の開口部に圧入され、該
略U字形板ばねのU溝部に前記シャフトが配置されてな
ることを特徴とする請求項1記載のクラッチ機構。 - 【請求項3】 前記シャフトはその両端部近傍をフレー
ムで支持することにより回転自由に保持されることを特
徴とする請求項1または2記載のクラッチ機構。 - 【請求項4】 前記各請求項のいずれかのクラッチ機構
を、車両のダッシュボード部に配置した車載用AV装置
の位置を移動させるための駆動機構の歯車列中に配置し
たことを特徴とする車載用AV装置。 - 【請求項5】 第1ギヤ部材のギヤが駆動源側ギヤと噛
み合い、第2ギヤ部材のギヤが被駆動物体側ギヤと噛み
合うことを特徴とする請求項4記載の車載用AV装置。 - 【請求項6】 第1ギヤ部材のギヤが被駆動物体側ギヤ
と噛み合い、第2ギヤ部材のギヤが駆動源側ギヤと噛み
合うことを特徴とする請求項4記載の車載用AV装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006349040A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Seiko Epson Corp | 駆動力伝達装置、加圧ポンプ装置、液体噴射装置 |
JP2008285003A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Sanko:Kk | モニタ装置 |
JP2010111242A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-05-20 | Kojima Press Industry Co Ltd | ギヤ組付用ブラケット及びギヤの組付構造 |
JP2010537145A (ja) * | 2007-08-31 | 2010-12-02 | コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 駆動装置 |
JP2015102746A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | アルパイン株式会社 | 表示装置 |
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- 2000-06-05 JP JP2000167850A patent/JP3941344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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