JP4273409B2 - ウォームギア装置及びそのウォームギア装置を備える電子機器 - Google Patents

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本発明は、逆転動作が可能で大きな減速比を得ることのできるウォームギア装置、及びそのウォームギア装置を伝動用減速装置として備えた電子機器に関する。
歯車伝動系において、駆動側と出力側の角速度比を大きくする場合、通常の歯車装置では大径ギアのピッチ円直径が非常に大きくなるという不利があるが、ウォームギア装置ではウォームの条数とウォームホイールの歯数との比を角速度比の逆比にとるのでウォームホイールのピッチ円直径を小さくしながら大きな角速度比を得られるという利点がある。
然し、ウォームギア装置は歯面間の滑りが大きく、これによる摩擦損失のために伝動効率が悪いという不利がある。
ここに、ウォームを駆動側とした場合の伝動効率(減速効率)をη、ウォームホイールを駆動側とした場合の伝動効率(増速効率)をη、ウォームの進み角をγ、歯面間の摩擦角をρ、摩擦係数をμ、歯直角圧力角をαとすると、
η=tanγ/tan(γ+ρ) ・・・(1)
η=tan(γ−ρ)/tanγ ・・・(2)
tanρ=μ/cosα ・・・(3)
で表される。
上式(2)によれば、γ≦ρであると伝動効率がゼロ以下となり、自動締まりとなってウォームホイールでウォームを回すことができない。これは、減速装置として、逆転動作が不能であることを示すが、この性質は時に伝動系のセルフロックに有効利用される。然し、自動締まりに必要な小さな進み角では伝動効率が低い上、ウォームとウォームホイールの間に外部から過負荷が作用したときに歯部を破損する虞がある。
一方、γ>ρであればウォームホイールでウォームを回すことができる。尚、ウォームの進み角γを大きくするには、そのリードを大きくするかピッチ円直径を小さくすればよいが、ウォームのピッチ円直径を小さくするには伝達トルクなどの関係から自ずと限界がある。
このため、効率重視のウォームギア装置では進み角を大きくするため多条ウォームが一般に広く用いられる。通常、多条ウォームとして条数が3以上のウォームであれば、
γ>ρを満足するような大きな進み角にして、効率が高く逆転動作も可能となる。然し、条数の大きいウォームでは大きな減速比を得られない。
そこで、進み角が異なる大小2種類の歯部を形成したウォームを備え、進み角が小さい方の歯部に駆動力伝達用のウォームホイールを噛み合わせ、進み角が大きい方の歯部に手動力伝達用のウォームホイールを噛み合わせたウォームギア装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平5−174466号公報(段落0024〜0037、図1)
特許文献1に開示されるようなウォームギア装置によれば、進み角が小さい方の歯部と噛み合うウォームホイールにより大きな減速比で伝達機構を駆動しながら、緊急時などには進み角が大きい方の歯部と噛み合うウォームホイールによりウォームを手動で回転させることができる。
然し、特許文献1では、駆動力伝達用のウォームホイールと噛み合う歯部の進み角γは非常に小さく、γ<ρ=tan−1(μ/cosα)であるから、大きな減速比を得られても効率が悪く、ウォームとウォームホイールの間に外部から過負荷が作用したときにはウォームホイールの歯部を破損する虞がある。
このため、大きな伝達トルクが要求される場合には、駆動源として高出力モータを用いなければならず、外力によるウォームホイールの歯部の破損を防止する対策としては、伝動系にクラッチを介在させるなどの必要が生ずることから、装置の大型化、高コスト化を招くという問題がある。
一方、車載用電子機器においては、近年のカーナビゲーションシステムの普及等により大型の平面表示パネルを搭載したものが主流となっている。その種の車載用電子機器には、係る表示パネルを、不使用時にはダッシュボードに納められた機器本体に収納させ、使用時には運転席や助手席から視認できるようにダッシュボードの外側に起立させるという駆動機構が設けられている。そして、表示パネルの大型化に伴い、上記の駆動機構には逆転動作と大きな減速比が得られるウォームギア(ウォーム及びウォームホイール)を好適に用いる事ができるのであるが、車載用電子機器には、所謂1DINサイズという極めて小さいスペース(容積)に納められなければならず、ウォームギアなどの駆動機構系を大型化してしまうと、これを搭載することが難しくなるという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は動力伝達を効率よく行え、しかも減速装置として逆転動作が可能で大きな減速比を得ることのできるウォームギア装置とこれを用いた電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るウォームギア装置は、回転駆動軸に取り付けられる条数3の原動ウォーム、その原動ウォームと噛み合う第1ウォームホイール、その第1ウォームホイールと同軸に設けられる条数4の従動ウォーム、及びその従動ウォームと噛み合う第2ウォームホイールを有し、
前記第1ウォームホイールと前記従動ウォームが一体に形成され、
前記原動ウォームの進み角が前記第1ウォームホイールとの摩擦角より大きく、且つ前記従動ウォームの進み角が前記第2ウォームホイールとの摩擦角より大きく設定されて成ることを特徴とする。
又、フラット状のパネルを収容可能な筺体と、この筺体内に移動可能に設けられる走行ユニットとを備え、前記筺体に前記パネルの挿入方向及び排出方向への走行ユニットの移動案内をするガイド部が設けられると共に、前記走行ユニットには、前記ガイド部に沿って往復移動するための走行機構と、前記筺体から排出された前記パネルを旋回させてその一面が筺体に対する前記パネルの排出側に向くよう該パネルの開放動作を行うパネル旋回機構とが設けられる電子機器であって、前記走行機構が上記ウォームギア装置を有して成ることを特徴とする。
本発明に係るウォームギア装置によれば、2つのウォーム(原動ウォーム及び従動ウォーム)を組み合わせていることから小型にして大きな減速比を得ることができ、しかも原動ウォームが3条、従動ウォームが4条であり、それらの進み角がそれぞれ摩擦角より大きく設定されていることから伝動効率がよく、減速装置にして逆転動作が可能である。
又、本発明に係る電子機器によれば、走行ユニットを往復移動させる走行機構に上記のウォームギア装置を用いていることから、平歯車などによる減速歯車列を利用するものに比べて装置全体の一層の小型化を図ることができ、しかも動力の出力側となる第2ウォームホイール側から原動ホイール側への逆転動作が可能であるから係る電子機器の生産時において手動での組立を容易に行うことができ、更には筺体の外部に排出された走行ユニットに挿入方向への外力が作用した場合でもウォームギア装置が過負荷で破損することを防止できる。
以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明に係るウォームギア装置を示す。図1において、Mは駆動源としての正逆回転が可能なモータであり、その回転駆動軸には原動ウォーム(ウォームA1)が取り付けられる。ウォームA1には第1ウォームホイール(ウォームホイールB1)が噛み合わされ、ウォームホイールB1の中心部には従動ウォーム(ウォームA2)が一体に形成される。二段構造を成すウォームホイールB1とウォームA2は、モータMの回転駆動軸に対して直交する同軸(同一の回転軸C1)上に固着して設けられ、ウォームホイールB1より小径なウォームA2には円筒形の第2ウォームホイール(ウォームホイールB2)が噛み合わされる。ウォームホイールB2はギアGと一体に形成されており、そのウォームホイールB2とギアGは回転軸C1に対して直交する回転軸C2上に固着して設けられる。
特に、ウォームA1は条数3の多条ウォーム、ウォームA2は条数4の多条ウォームであり、ウォームA1の進み角γと摩擦角ρとの関係がγ>ρ、ウォームA2の進み角γと摩擦角ρの関係がγ>ρに設定される。尚、ウォームA1,A2の歯直角断面における圧力角(図11において、ウォームの歯面上の任意の点Pを通る半径線と、同点Pにおける接平面との間の鋭角)をα,α、摩擦係数をμ,μとして、
ρ=tan−1(μ/cosα)、ρ=tan−1(μ/cosα)で表される。
因みに、本例において、ウォームA1は軸ピッチ1.3178mm、リード3.9519mmの右巻きであり、ウォームA2は軸ピッチ1.3264mm、リード5.3056mmの右巻きである。一方、ウォームホイールB1は歯数40、ピッチ円直径16.77mm、ウォームホイールB2は歯数12、ピッチ円直径5.07mmであり、ウォームA1とウォームホイールB1の歯数条数比(速比)は40/3、ウォームA2とウォームホイールB2の歯数条数比(速比)は12/4、ウォームA1とウォームホイールB2の間の速比は40/1である。
又、γ=17.2127゜、γ=17.2127゜、α,α=20゜、μ,μ=0.15、ρ,ρ≒9゜である。
ここに、係るウォームギア装置は上式γ>ρ、γ>ρを満足しているので減速装置として逆転動作が可能であるが、例えばウォームA1,A2の条数が1〜2であると進み角を大きくすることが困難で伝動効率も悪くなる一方、条数を4より大きくすると大きな減速比を得られなくなる。又、ウォームA2を3条にすれば更に大きな減速比を得られるが、この場合には時として逆転動作が不能になる。これは「リードのよろめき」といったウォームの加工精度や駆動側と出力側における作用トルクのバランスに起因するものと思われる。
そこで、試行錯誤の末、上述のように駆動側の原動ウォーム(ウォームA1)を3条、出力側の従動ウォーム(ウォームA2)を4条とすることが最適であるという結果を得たものである。特に、ウォームA2を4条とすることにより、3条に比べて減速比が低下するものの逆転動作時の所要トルクを小さくすることができる。これは、後述するような車載用電子機器に利用して組立作業を容易に行えることに繋がる。
以下、係る車載用電子機器について説明すると、図2はその使用態様を示した概略図である。
図2において、1は液晶パネルや有機ELといった画像表示素子から成る表示面1Aを有したフラット状のパネル(パネル状のディスプレイ装置であり、以下表示パネルとする)、2はその表示パネルを駆動する機器本体(本例においてDVDなどのディスクを駆動するディスク再生装置)、3は表示パネルや機器本体を収容する筺体であり、その筺体3内には表示パネル1の排出/挿入を行うための走行ユニット4が前後方向(図2の左右方向)に往復移動可能に設けられる。特に、走行ユニット4は、ユニット台5の一端部に表示パネル1を連結するためのパネル連結部6を回動可能に設けて構成され、そのパネル連結部6はフレキシブル配線7を介して機器本体2と接続される。
そして、機器本体2内で再生駆動されるディスクの記録情報(地図や映像などのビジュアル信号)がフレキシブル配線7からパネル連結部6を通じて表示パネル1に入力され、これにより表示パネルの表示面1Aに映像表示が行われる。
尚、筺体3は表示パネル1を出し入れするための開口部3Aを有し、その開口部3Aを車室内に向けて車両のダッシュボード8内に固定されると共に、表示パネル1は図2(A)のようにその表示面1Aを下向きにした倒伏状態で筺体3の内部に収容される。この状態で、表示面1Aに交差する方向の表示パネルの一端面は開口部3Aから露出されるが、その一端面は操作スイッチ類をもつ操作部1Bとされ、その操作により表示パネル1を開口部3Aから筺体3の外部に排出したり、これを筺体3内に引き込んで収容したりすることができるようになっている。このような操作は、操作部1Bのほか、機器本体の操作部2Aで行うようにしてもよい。
特に、操作部1Bでは図2(B)の想像線で示されるよう表示パネル1が倒伏姿勢のまま排出するだけの場合と、図2(B)の実線で示されるよう表示パネル1が倒伏状態から起立姿勢に立ち上がって開放する場合とを選択できるようになっており、倒伏姿勢に排出された表示パネル1はパネル連結部6からの離脱が許容され、起立姿勢の表示パネル1はその一面(表示面1A)が車室内側(筺体3に対する表示パネル1の排出側)に向いて係る表示面1Aを運転席等から視認可能とされる。
尚、表示パネル1をパネル連結部6から離脱可能とする位置は、図2(B)のように、表示パネル1の全体がダッシュボードの外側に排出された位置に限らず、倒伏姿勢における表示パネル1の端部からダッシュボード8までの距離が表示パネル1を手で掴めるだけの距離HSになる位置を離脱可能位置としてもよい(図2(C)参照)。例えば、距離HSを50mmに設定することができる。表示パネル1を離脱する場合は、図2(C)の状態から図示せぬ離脱ボタンを押し、表示パネル1のロックを解除してから取り外すが、係るロック機構については説明を省略する。
又、表示パネル1が起立姿勢に開放された状態では、パネル連結部6からの表示パネル1の離脱が阻止されると共に、表示パネル1のアングル(回動角)を水平面に対する任意の角度範囲で調整可能とされる。この角度は例えば60〜105度とする。尚、倒伏姿勢での表示パネル1の排出/挿入動作は筺体3内における走行ユニット4の往復移動により行われるが、筺体3内の両側には表示パネル1の挿入方向及び排出方向に沿って走行ユニット4の移動案内を行う後述のガイド部が設けられる。
次に、筺体の構造を説明する。図3は筺体の正面概略図であり、図4及び図5にはそれぞれ図3におけるX−X断面、Y−Y断面を示す。これらの図で明らかなように、筺体3の内部両側には走行ユニット4の移動案内を行う上記のガイド部31(溝形のレール),32(L形のガイドレール)が設けられる。又、筺体3の内部天井面には走行ユニットがガイド部31,32に沿って往復移動するためのラック33が設けられると共に、ガイド部32の近傍にはこれに沿って表示パネル1を案内するパネルガイド34が突出して設けられ、そのパネルガイド34に表示パネルの側面に形成される図示せぬガイド溝が摺動自在にして嵌合するようにしてある。更に、図5から明らかなように、ガイド部32の一端は筺体3の開口部3Aから張り出しており、これによりパネル連結部6を開口部3Aから排出したときでも所定の排出量において走行ユニットのユニット台5をガイド部32で支持できるようになっている。
次に、走行ユニットの構造を説明する。図6は走行ユニットの表側を示す平面図、図7はその裏側を示す斜視図、図8はパネル連結部を取り外した走行ユニットの表側を示す斜視図である。図6及び図7から明らかなように、走行ユニット4は上記のユニット台5とこれに取り付けられるパネル連結部6から構成される。
このうち、パネル連結部6には、表示パネル1に設けられる信号入力部11に結合する信号出力部61(出力端子)、及び表示パネルに形成されるピン差込口12に挿入する左右一対のガイドピン62などが設けられ、信号出力部61には図2に示したフレキシブル配線7が接続される。
一方、ユニット台5には、図3に示した筺体のガイド部31,32に係合するガイド受51,52と左右一対のブラケット53が形成される。そして、パネル連結部6はその両側に突出する回動支点軸63がブラケット53により回転自在に支持され、その回動支点軸63上には欠歯ギア64が設けられる。
又、図8に示すように、走行ユニット(特にそのユニット台5)には筺体内に設けられる上記のガイド部31,32に沿って往復移動を行うための走行機構70と、パネル連結部に連結された表示パネルを旋回させるためのパネル旋回機構80とが設けられる。
図8及び図9に示すように、走行機構70には図1に示したウォームA1,A2やウォームホイールB1,B2などから構成されるウォームギア装置が用いられ、ウォームホイールB2と一体のギアGがギア71と噛み合わされると共に、そのギア71が回転軸72の両端に設けられるピニオン73の一方と噛み合わされ、そのピニオン73が図3などに示した筺体内のラック33と噛み合うようにしてある。このうち、ギアGには回転量検出ギア74が噛み合わされ、係るギア74の回転量がセンサ75により検知され、この回転量を基にモータMの停止制御を行う構成とされる。
よって、モータMの正逆駆動により走行ユニット4を往復移動させてその停止位置を制御できるほか、走行機構70を構成するウォームギア装置が逆転動作可能であるからモータMの停止状態において走行ユニット4を手動により往復移動させることができる。このため、車載用電子機器の生産現場において筺体内部への走行ユニット4の組み込みを手動で行えるので、製造作業が極めて容易に行える。又、当然に専用の治具も不要であり設備が簡略化できる。尚、ウォームA1とウォームホイールB2の間における逆転動作に必要な所要トルクはある程度の大きさ(本例において1Kg程度)を有しているので、車両への搭載時において車両の走行振動などで走行ユニット4が不用意に移動することはない。
一方、パネル旋回機構80は、図8及び図10に示すように旋回用駆動源81、その駆動軸に取り付けられるウォーム82、該ウォームと噛み合うウォームホイール83、該ウォームホイールと一体のギア部83Aと噛み合うギア84、該ギアと一体のウォーム部84Aと噛み合うウォームホイール85、該ウォームホイールと一体のギア部85Aと噛み合う二段ギア86、該二段ギアの小径ギア部86Aと噛み合う伝動ギア87、及び該伝動ギアと噛み合う上記の欠歯ギア64で構成され、その欠歯ギア64が回動支点軸63を支点としてパネル連結部6に固定されると共に、その他の歯車列82〜87はユニット台5に配される。
このうち、ギア86には回転量検出ギア88が噛み合わされ、その回転量(すなわちパネル旋回機構の動作量)がセンサ89により検知されるようになっている。そして、係るセンサ89の検出信号に基づいて駆動源81の駆動制御が行われ、これによりパネル連結部6の回動量(表示パネルの旋回量)が制御されるようにしてある。
従って、駆動源81を正逆に回転駆動することにより、欠歯ギア64と一体のパネル連結部6を回動せしめ、パネル連結部6に結合する表示パネルの開閉動作を行うことができる。
尚、以上のようなパネル旋回機構80において、ウォーム82とウォームホイール83は減速装置として逆転動作が可能とされるが、ウォーム部84Aとウォームホイール85は開放時の表示パネルを所定の角度に保ち得るよう、ウォーム部84Aの進み角を摩擦角以下とした逆転防止構造が適用される。
以上、本発明について説明したが、図1のような構造のウォームギア装置は上記のような表示パネル着脱式の車載用電子機器ほか、種々の機器における伝動減速装置として利用することができる。
本発明に係るウォームギア装置を示す斜視図 図1のウォームギア装置を伝動用減速装置として備える車載用電子機器の概略図 同機器を構成する筺体の正面概略図 図3のX−X断面図 図3のY−Y断面図 走行ユニットのパネル連結部から表示パネルを離脱した状態を示す平面図 走行ユニットの裏側を示す斜視図 パネル連結部を省略した走行ユニットの表側を示す斜視図 本発明のウォームギア装置を用いた走行機構を示す説明図 パネル旋回機構を示す説明図 ウォーム山直角断面図
符号の説明
A1 原動ウォーム
A2 従動ウォーム
B1 第1ウォームホイール
B2 第2ウォームホイール
パネル(表示パネル)
1A 表示面
2 機器本体
3 筺体
4 走行ユニット
5 ユニット台
6 パネル連結部
31,32 ガイド部
33 ラック
63 パネル連結部の回動支点軸
70 走行機構
80 パネル旋回機構

Claims (2)

  1. 回転駆動軸に取り付けられる条数3の原動ウォーム、その原動ウォームと噛み合う第1ウォームホイール、その第1ウォームホイールと同軸に設けられる条数4の従動ウォーム、及びその従動ウォームと噛み合う第2ウォームホイールを有し、
    前記第1ウォームホイールと前記従動ウォームが一体に形成され、
    前記原動ウォームの進み角が前記第1ウォームホイールとの摩擦角より大きく、且つ前記従動ウォームの進み角が前記第2ウォームホイールとの摩擦角より大きく設定されて成るウォームギア装置。
  2. フラット状のパネルを収容可能な筺体と、この筺体内に移動可能に設けられる走行ユニットとを備え、前記筺体に前記パネルの挿入方向及び排出方向への走行ユニットの移動案内をするガイド部が設けられると共に、前記走行ユニットには、前記ガイド部に沿って往復移動するための走行機構と、前記筺体から排出された前記パネルを旋回させてその一面が筺体に対する前記パネルの排出側に向くよう該パネルの開放動作を行うパネル旋回機構とが設けられる電子機器であって、前記走行機構が請求項1記載のウォームギア装置を有して成ることを特徴とする電子機器。
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