JP3166478B2 - 車載用ディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

車載用ディスプレイパネルの駆動装置

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JP3166478B2 JP10796394A JP10796394A JP3166478B2 JP 3166478 B2 JP3166478 B2 JP 3166478B2 JP 10796394 A JP10796394 A JP 10796394A JP 10796394 A JP10796394 A JP 10796394A JP 3166478 B2 JP3166478 B2 JP 3166478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のディスプレイ
パネルをコンソール部に略水平姿勢で格納する状態と起
立姿勢で使用可能な状態とに変位させるための車載用デ
ィスプレイパネルの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車の車内にはカーステレオ等
のオーディオ機器と並んでテレビ等のビジュアル機器も
取り付けられるようになってきている。そのディスプレ
イ部としては、ブラウン管に比べて厚さの薄い(奥行き
の小さい)液晶型のディスプレイパネルが広く用いられ
ている。しかし、ディスプレイパネルは、直射日光の当
たる位置に設置したままにするとその熱による機能障害
を招く恐れがあることから、使用しないときにはセンタ
ーコンソール部の内部に格納しておくようにしたものが
開示されている。
【0003】これは、図6に示すように、ディスプレイ
パネル81を使用しないときには、センターコンソール
部82の内部に埋設したケース83内にディスプレイパ
ネル81を同図(A)に示すように略水平姿勢にして格
納すると共に、使用するときには、ディスプレイパネル
81をセンターコンソール部82の前方へ突出させると
共に起立方向に回動させて同図(C)に示すように使用
可能な状態にするようにしたものである。しかしなが
ら、従来のものにおいては、ディスプレイパネル81を
使用する際に、同図(B)に示すようにディスプレイパ
ネル81を略水平姿勢のままで完全にケース83の外部
へ突出させた後に、ディスプレイパネル81を回動させ
て同図(C)に示す姿勢となるように駆動するようにな
っていた。このため、センターコンソール部82の前方
に位置するシフトレバーがパーキングレンジにあってセ
ンターコンソール部82に接近しているような状態でデ
ィスプレイパネル81を使用しようとすると、ディスプ
レイパネル81が略水平姿勢のままで突出したときにそ
の先端がシフトレバーに当接してしまう恐れがある。こ
のようにディスプレイパネル81がシフトレバーに当接
すると、ディスプレイパネル81を突出させるための作
動をやり直さなければならないばかりでなく、ディスプ
レイパネル81やシフトレバーに傷が付いたりディスプ
レイパネル81を突出駆動するモータの損傷等の故障を
招いたりすることとなる。
【0004】そこで、このような不具合を解消するため
に、特開平5−185877号公報には次述の手段が開
示されている。これは、センターコンソール部内に固定
したケーシングにサブケーシングを略水平方向の移動可
能に取り付けてそのサブケーシングを送り機構により同
方向に往復駆動すると共に、そのサブケーシングにディ
スプレイパネルの一端部を回動可能に支持してそのディ
スプレイパネルを回動機構により起立方向と傾倒方向に
往復駆動するようにしたものである。さらに、ケーシン
グに設けたセンサスイッチとサブケーシングに設けた当
接部材とからなる検出手段を設け、このセンサスイッチ
と当接部材との接触により回動機構の駆動を開始するタ
イミングを検出する検出手段を設けたものである。この
手段によれば、ディスプレイパネルを使用するときに
は、まず、送り機構が駆動を開始してディスプレイパネ
ルを略水平姿勢のままでサブケーシングと共に突出方向
に移動させる。次いで、ディスプレイパネルが最大突出
位置に達するより手前の位置で検知手段のセンサスイッ
チに当接部材が当接し、回動機構が駆動を開始する。こ
の後は、ディスプレイパネルが突出移動しつつ起立方向
に回動し、送り機構と回動機構が停止してディスプレイ
パネルが所定の使用可能状態となる。
【0005】このように、ディスプレイパネルが最大突
出位置に達するより前に起立方向への回動を開始するこ
とにより、ディスプレイパネルが略水平姿勢のままで最
大突出位置まで突出してその突出端がシフトレバーに当
接するという事態を回避することができ、従って、ディ
スプレイパネルがシフトレバーに当接することに起因す
る不具合を解消することができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、ディスプレイパネルが最大突出位置に達する前
に回動機構が駆動を開始するようになっていることか
ら、その回動機構の駆動開始のタイミングを検出する手
段が必要である。このため、部品点数が多くなって部品
コストが高くつくと共に構造が複雑になって組付け工数
が多くなり、製造効率の低下や製造コストの高騰を招く
という問題があった。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、請求項1の発明は、部品点数の削減と構造
の単純化を図り、製造効率を向上させると共に製造コス
トを低く抑えることを目的とするものである。請求項2
の発明は、上記請求項1の発明よりも更に製造効率を向
上させると共に更に製造コストを低く抑えることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、自動車のコンソール
部に略水平姿勢で格納されたディスプレイパネルが、進
退機構により前記コンソール部から突出して最大突出位
置に至る前に回動機構により起立方向の回動を開始した
後に突出と回動を停止して使用状態にすると共に、進退
機構と回動機構の逆作動によりコンソール部への格納状
態に復帰するようにした車載用ディスプレイパネルの駆
動装置において、回動機構は、ディスプレイパネルを回
動する従動ギヤと、進退機構と同時に回転を開始してデ
ィスプレイパネルが格納位置から前記最大突出位置に達
するより前の所定の突出位置に達したところで従動ギヤ
との噛み合いを開始するセクタギヤとを備えている構成
とした。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、セクタギヤは進退機構と共通の駆動源によって作動
を行うようになっている構成とした。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、コンソール部内に
格納されているディスプレイパネルを使用する際には、
進退機構と回動機構とを同時に駆動開始させると、進退
機構によりディスプレイパネルが略水平姿勢のままで突
出方向に移動する。この間に、回動機構のセクタギヤは
回転しているが、セクタギヤと従動ギヤとは噛み合って
いないため、ディスプレイパネルは回動せずに略水平姿
勢を保ったままてせある。ディスプレイパネルが最大突
出位置に達するより前の所定位置に到達すると、セクタ
ギヤが従動ギヤとの噛み合いを開始する。この後、ディ
スプレイパネルは、進退機構により更に突出移動を続け
ながら、セクタギヤと従動ギヤとの噛み合いにより起立
方向に回動する。ディスプレイパネルが最大突出位置に
達して所定の起立姿勢になると、進退機構と回動機構は
駆動を停止し、ディスプレイパネルは使用可能な状態と
なる。ディスプレイパネルを格納する際には、進退機構
と回動機構が共に上記とは逆方向への駆動を開始し、デ
ィスプレイパネルは傾倒方向に回転しつつコンソール部
内に引き込まれる。ディスプレイパネルが略水平姿勢に
達すると、セクタギヤが従動ギヤから外れ、ディスプレ
イパネルの回転が停止する。この後は、進退機構の駆動
によりディスプレイパネルが略水平姿勢のままでコンソ
ール部内に引き込まれ続け、ディスプレイパネルが最終
格納位置に達すると、進退機構及び回動機構が停止す
る。
【0011】請求項2の発明においては、セクタギヤは
進退機構と共通の駆動源によって作動を行うようになっ
ており、その1つの駆動源より、上記請求項1の発明と
同じ作用が行われる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ディスプレイ
パネルを回転させるための回動機構は進退機構と同時に
駆動の開始及び停止を行うようになっているため、進退
機構の駆動中に回動機構が駆動の開始及び停止を行う場
合とは異なり、回動機構の駆動開始及び停止のタイミン
グを検出するための検出手段が不要である。したがっ
て、部品点数の削減と構造の単純化を図り、製造効率を
向上させると共に製造コストを低く抑えることができる
効果がある。
【0013】請求項2の発明によれば、回動機構のセク
タギヤが進退機構と共通の駆動源によって作動するよう
になっているから、進退機構と駆動源と回動機構の駆動
源を別々に設けた場合に比べて、部品点数の削減と構造
の単純化を図ることが可能であり、したがって、請求項
1の発明よりも更に製造効率を向上させると共に製造コ
ストを低く抑えることができる効果がある。
【0014】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図4を参照して説明する。センターコンソール部内
には、厚さが薄くて幅及び奥行き寸法が大きい箱形をな
していて前面が開口したケース1が設けられている。ケ
ース1内にはスライドベース2が収容されていて、ケー
ス1の側面に形成したガイドスリット11にはスライド
ベース2の側面に突成したガイドピン21が嵌装されて
おり、このガイドスリット11とガイドピン21との係
合により、スライドベース2がケース1から略水平方向
に突出する方向及びケース1内に格納される方向の両方
向への移動可能に案内されている。
【0015】スライドベース2には、図4に示すよう
に、進退駆動用モータ31が取り付けられており、この
進退駆動用モータ31の出力軸に固着したウォーム32
には軸線を略上下方向に向けたウォームホイール33が
噛み合わされ、このウォームホイール33には一体回転
する駆動ギヤ34が固着されている。一方、ケース1に
は、スライドベース2の進退方向と平行なラック35が
固定されていて、このラック35と駆動ギヤ34とが噛
み合わされている。そして、進退駆動用モータ31が一
方向に回転すると、ウォーム32とウォームホイール3
3との噛み合い及び駆動ギヤ34とラック35との噛み
合いを介すことにより、スライドベース2が突出方向に
駆動され、進退駆動用モータ31が逆方向に回転すると
スライドベース2が格納方向に駆動されるようになって
いる。以上によって進退機構3が構成されている。この
進退機構3においては、センターコンソール部に設けた
操作部材を操作すると、進退駆動用モータ31への通電
が行われて同モータ31がスライドベース2を突出させ
る方向または格納する方向に起動するようになってい
る。また、スライドベース2が所定の距離だけ移動して
最大突出位置または完全格納位置に達すると、スライド
ベース2の位置または移動距離を検知する図示しない検
知手段からの検知信号等に基づくことにより、進退駆動
用モータ31への通電が遮断されて同モータ31が自動
的に停止するようになっている。
【0016】スライドベース2の両側端縁には一対の支
持板部22,22が設けられている。この支持板部22
の前端部には、テレビ番組やカーナビゲーションシステ
ムの地図を表示する液晶画面を備えたディスプレイパネ
ル5が、その基端部においてスライドベース2の移動方
向と直角な水平な回転軸51を中心とする回動を可能に
支持されている。このディスプレイパネル5は、その液
晶画面を下に向けた略水平姿勢と液晶画面を前方に向け
た起立姿勢との間で変位可能となっている。また、略水
平姿勢におけるディスプレイパネル5は、スライドベー
ス2に設けた図示しないストッパへの当接によって、略
水平よりも下向きに傾倒するのが防止されるようになっ
ている。スライドベース2には回転駆動用モータ41が
取り付けられ、この回転駆動用モータ41の出力軸に固
着したウォーム42には軸線をディスプレイパネル5の
回転軸51と平行に向けたウォームホイール43が噛み
合わされている。
【0017】このウォームホイール43にはセクタギヤ
45がウォームホイール43と一体回転するように固着
されている。セクタギヤ45は、全周のうちの所定の角
度の範囲に亘って噛合歯45aを形成すると共に、噛合
歯45aの形成されていない部分は噛合歯45aの歯底
よりも小径の円弧面となっているものである。一方、デ
ィスプレイパネル5の側面には、回転軸51と同心であ
って全周に噛合歯46aの形成された平歯車からなる従
動ギヤ46がディスプレイパネル5と一体回転するよう
に取り付けられており、この従動ギヤ46はセクタギヤ
45に対して両噛合歯45a,46a同士が係合可能と
なるように位置している。以上によって回動機構4が構
成されている。この回動機構4においては、進退機構3
を起動するための前記操作部材を操作すると、進退駆動
用モータ31への通電が行われるのと同時に回転駆動用
モータ41への通電が行われて同モータ41が進退駆動
用モータ31と同時に起動するようになっている。ま
た、進退駆動用モータ31への通電が遮断されて同モー
タ31が停止すると、これと同時に回転駆動用モータ4
1への通電も遮断されて同モータ41が自動的に停止す
るようになっている。セクタギヤ45の噛合歯45aの
状態及び回転駆動用モータ41の回転速度については、
スライドベース2が完全格納位置から最大突出位置の少
し手前の所定の回動開始位置までの間にあるときにはセ
クタギヤ45が1回転に満たない角度の範囲で空転して
その噛合歯45aが従動ギヤ46の噛合歯46aとは係
合せず、スライドベース2が回動開始位置から最大突出
位置までの間にあるときには両噛合歯45a,46aが
係合するように設定されている。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
ディスプレイパネル5が完全に格納された状態において
は、図1に鎖線で示すように回動機構4のセクタギヤ4
5の噛合歯45aは従動ギヤ46の噛合歯46aとは係
合していない。この状態でセンターコンソール部の操作
部材を操作すると、進退機構3の進退駆動用モータ31
と回動機構4の回転駆動用モータ41が同時に起動す
る。スライドベース2は進退駆動用モータ31の駆動に
よって突出方向への移動を開始する。また、回転駆動用
モータ41の駆動によってセクタギヤ45が図1の時計
方向への回転を開始するのであるが、その噛合歯45a
は従動ギヤ46の噛合歯46aとは係合せずに空転す
る。よって、ディスプレイパネル5は略水平姿勢のまま
でスライドベース2と一体に突出方向に移動する。
【0019】スライドベース2が所定の回動開始位置に
到達すると、図1に実線で示すように、セクタギヤ45
の噛合歯45aが従動ギヤ46の噛合歯46aへの係合
を開始する。この後は、従動ギヤ46がセクタギヤ45
との噛み合いによって図1の反時計方向へ回転し、この
従動ギヤ46と一体のディスプレイパネル5は、スライ
ドベース2と一体の突出方向の移動を続けながら、起立
方向に回動する。ディスプレイパネル5は、図2に示す
状態を経た後、図3に示すように、最大突出位置に到達
すると同時に最終起立姿勢になって使用可能状態とな
り、これと同時に、進退駆動用モータ31と回転駆動用
モータ41の駆動が停止する。このように、ディスプレ
イパネル5が最大突出位置に達するより前に起立方向へ
の回動を開始することにより、ディスプレイパネル5が
略水平姿勢のままで最大突出位置まで突出してその突出
端がシフトレバー(図示せず)に当接するという事態が
回避される。従って、ディスプレイパネル5がシフトレ
バーに当接した場合のようにディスプレイパネル5を突
出させるための作動をやり直さなければならなかった
り、ディスプレイパネル5やシフトレバーに傷が付いた
り進退駆動用モータ31の損傷を招いたりするというこ
とがない。ディスプレイパネル5が突出移動を停止して
起立姿勢になった状態では、回転駆動用モータ41への
通電が遮断されてその駆動力は作用していないのである
が、ウォーム42とウォームホイール43との噛み合い
によってディスプレイパネル5が傾倒する方向へ回動す
ることが防止されている。よって、ディスプレイパネル
5は所定の起立姿勢が保持される。
【0020】この状態からディスプレイパネル5を格納
する際には、センターコンソール部の操作部材を操作す
ると、進退機構3の進退駆動用モータ31と回動機構4
の回転駆動用モータ41が上記とは逆方向の起動を同時
に開始する。これにより、ディスプレイパネル5は、ス
ライドベース2と一体となって格納方向への移動を開始
すると共に、セクタギヤ45と従動ギヤ46の噛み合い
による傾倒方向への回動を開始する。スライドベース2
が最大突出位置から回動開始位置に達したところで、デ
ィスプレイパネル5が略水平姿勢に復帰し、同時に、回
動機構4のセクタギヤ45の噛合歯45aが従動ギヤ4
6の噛合歯46aから外れる。この後は、セクタギヤ4
5が従動ギヤ46とは噛み合わずに空転することとなる
ため、ディスプレイパネル5はスライドベース2と一体
に略水平姿勢のまま格納方向への移動を続ける。スライ
ドベース2が完全格納位置に達すると、進退駆動用モー
タ31及び回転駆動用モータ41の駆動が停止し、ディ
スプレイパネル5が完全に格納される状態に至る。
【0021】このように、本実施例装置においては、デ
ィスプレイパネル5を回動させるための回動機構4がセ
クタギヤ45を備えていて、そのセクタギヤ45が従動
ギヤ46と噛み合っている間だけディスプレイパネル5
が回動するようになっている。したがって、回動機構4
を進退機構3と同時に起動開始させるだけで、ディスプ
レイパネル5を所定の回動開始位置において起立方向へ
の回動を開始させることが可能となっており、このた
め、回動開始位置を検出するための検出手段が不要とな
っている。これにより、回動機構4の開始のタイミング
を検出する手段が必要とされていた従来の装置とは異な
り、部品点数の削減と構造の単純化を図り、製造効率を
向上させると共に製造コストを低く抑えることができる
効果がある。
【0022】なお、本実施例では、回動機構4がディス
プレイパネル5を回転駆動させていない間も回転駆動用
モータ41が駆動しているのであるが、セクタギヤ45
は従動ギヤ46と噛み合わずに空転するだけであって回
転駆動用モータ41には負荷が作用しないため、同モー
タ41の消費電力は僅かで済む。 <実施例2>次に、本発明を具体化した実施例2を図5
を参照して説明する。本実施例は、上記実施例1におけ
る進退駆動用モータ31と回転駆動用モータ41とを兼
用させた構成になるものであり、その兼用モータ(本発
明の構成要件である共通の駆動源に相当する)61は回
動機構6側に設けられている。なお、その他の構成は上
記実施例1と同じであるため説明を省略する。進退機構
7においては、ケース1のラック75に噛み合う駆動ギ
ヤ71と一体回転する駆動軸72がスライドベース2に
固定したギヤボックス26の内部に突出しており、この
駆動軸72には、ギヤボックス26内の図示しない中間
ギヤ列のうちの1つのギヤが一体回転可能に固着されて
いる。一方、回動機構6のウォームホイール63と一体
回転する回転軸64は上記ギヤボックス26内に突出し
ており、この回転軸64には、上記中間ギヤ列のうちの
1つのギヤが一体回転可能に固着されている。進退機構
7の駆動軸72と回動機構6の回転軸64は軸線方向が
互いに直角に交差しているが、中間ギヤは傘歯車等の軸
線の向きを変換することのできるギヤの噛み合いを含ん
でいるため、駆動軸72と回転軸64は兼用モータ61
の駆動により連動して回転するようになっている。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。ディス
プレイパネル5が完全に格納された状態でセンターコン
ソール部の操作部材を操作すると、兼用モータ61が起
動する。この兼用モータ61の回転力は、ウォーム6
2、ウォームホイール63、回転軸64、中間ギヤ及び
駆動軸72を介して駆動ギヤ71に伝達され、この駆動
ギヤ71とラック75との噛み合いによりスライドベー
ス2が突出方向への移動を開始する。同じく兼用モータ
61の回転力は、ウォーム62、ウォームホイール63
及び回転軸64を介してセクタギヤ65に伝達され、セ
クタギヤ65は従動ギヤ66と噛み合わずに空転状態で
回転する。よって、ディスプレイパネル5は略水平姿勢
のままでスライドベース2と一体に突出方向に移動す
る。
【0024】スライドベース2が所定の回動開始位置に
到達すると、セクタギヤ65が従動ギヤ66との噛み合
いを開始して兼用モータ61の回転力が従動ギヤ66に
伝達される状態となる。この後は、ディスプレイパネル
5がスライドベース2と一体の突出方向の移動を続けな
がら起立方向へ回動する。ディスプレイパネル5は、最
大突出位置に到達すると同時に最終起立姿勢になって使
用可能状態となり、同時に、兼用モータ61の駆動が停
止する。本実施例においても、ディスプレイパネル5が
最大突出位置に達するより前に起立方向への回動を開始
することによって、ディスプレイパネル5がシフトレバ
ーに当接するという事態が回避される。従って、ディス
プレイパネル5がシフトレバーに当接することに起因す
る不具合は回避される。
【0025】この状態からディスプレイパネル5を格納
する際には、センターコンソール部の操作部材を操作す
ると、兼用モータ61が上記とは逆方向の起動を開始す
る。これにより、ディスプレイパネル5がスライドベー
ス2と一体となって格納方向への移動を開始すると共に
傾倒方向への回動を開始する。スライドベース2が最大
突出位置から回動開始位置に達したところで、ディスプ
レイパネル5が略水平姿勢に復帰し、同時に、回動機構
6のセクタギヤ65の噛合歯(図5にあらわれない)が
従動ギヤ66の噛合歯(図5にあらわれない)から外れ
る。この後は、セクタギヤ65が空転するため、ディス
プレイパネル5はスライドベース2と一体に略水平姿勢
のまま格納方向への移動を続け、スライドベース2及び
ディスプレイパネル5が完全格納位置に達すると、兼用
モータ61の駆動が停止する。
【0026】このように、本実施例においては、上記実
施例1と同様にディスプレイパネル5の回動開始のタイ
ミングを検出するための検出手段が不要となっているの
に加え、進退機構7と回動機構6の2つの機構を1つの
兼用モータ61で作動させるようになっている。これに
より、各機構専用のモータを設けた場合に比べて、更な
る部品点数の削減と構造の単純化が図られ、製造効率を
大きく向上させると共に製造コストを極低く抑えること
ができる効果がある。なお、本実施例では、兼用モータ
61が起動している間はその駆動力が常に進退機構7に
伝達されるか、進退機構7と回動機構6の両方に伝達さ
れるようになっている。このため、兼用モータ61が無
駄に電力を消費することはない。
【0027】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明に含まれる。 (1)実施例2においては、兼用モータ61を回動機構
6側に設けた場合について説明したが、本発明によれ
ば、兼用モータを進退機構側に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のディスプレイパネルが回動開始位置
にある状態の断面図
【図2】実施例1のディスプレイパネルが起立・傾倒途
中にある状態の断面図
【図3】実施例1のディスプレイパネルが使用可能な起
立姿勢にある状態の断面図
【図4】実施例1の一部切欠平面図
【図5】実施例2の一部切欠平面図
【図6】従来例の作動状態を示す側面図
【符号の説明】
3…進退機構 4…回動機構 5…ディスプレイパネル 45…セクタギヤ 46…従動ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 11/02 H04N 5/64 521

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のコンソール部に略水平姿勢で格
    納されたディスプレイパネルが、進退機構により前記コ
    ンソール部から突出して最大突出位置に至る前に回動機
    構により起立方向の回動を開始した後に突出と回動を停
    止して使用状態にすると共に、前記進退機構と前記回動
    機構の逆作動により前記コンソール部への格納状態に復
    帰するようにした車載用ディスプレイパネルの駆動装置
    において、 前記回動機構は、前記ディスプレイパネルを回動する従
    動ギヤと、前記進退機構と同時に回転を開始して前記デ
    ィスプレイパネルが格納位置から前記最大突出位置に達
    するより前の所定の突出位置に達したところで前記従動
    ギヤとの噛み合いを開始するセクタギヤとを備えている
    ことを特徴とする車載用ディスプレイパネルの駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 セクタギヤは進退機構と共通の駆動源に
    よって作動を行うようになっていることを特徴とする請
    求項1に記載の車載用ディスプレイパネルの駆動装置。
JP10796394A 1994-04-21 1994-04-21 車載用ディスプレイパネルの駆動装置 Expired - Fee Related JP3166478B2 (ja)

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