JP2001348503A - 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法 - Google Patents
反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法Info
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Abstract
ン系反応染料の提供。 【解決手段】 水、下記アントラキノン系反応染料
(I)、この染料(I)に対して3〜20重量%の下記
アントラキノン系反応染料(II)、及び、アルキル化さ
れていてもよいナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒ
ドとの縮合物から成り、酸結合剤を含まない液状反応染
料組成物。 【化1】 【化2】
Description
(以下、酸結合剤という)水性液に対して優れた溶解性
及び安定性を有する反応染料組成物に関する。
等の染色及び捺染に多用されている。又、それらの繊維
材料を染色又は捺染する方法としては、吸尽染色法、一
浴パジング法、コールドバッチアップ法又は一相捺染法
等の種々の方法が行われている。これらの方法によって
斑のない均一な染色及び捺染を達成するためには、染料
溶液、パジング液及び捺染色糊の調製にあたって、充分
な溶解性を有し、又、染料の析出或いはゲル化等がない
安定性の良好な反応染料が必要とされている。例えば、
コールドバッチアップ染色では、パジング液の調製にあ
たっては、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、
珪酸ソーダ等の酸結合剤を含む水溶液が用いられている
が、パジング中に染色浴の中で染料が析出或いはゲル化
等の性状変化を起こさずに染色が完了できることが好ま
しい。又、吸尽染色における染料溶液の調製にあたって
は、反応染料が芒硝や食塩等の無機塩及び上述の酸結合
剤を多量に含む水溶液に対して充分な溶解性を有してい
ることが好ましい。このようなことから、アントラキノ
ン系染料の場合、特開昭55-107582号公報、特開昭60-10
8472号公報等で溶解性の改良方法が提案されている。
れているアントラキノン系反応染料を用いて染色又は捺
染する場合、反応染料の水又は酸結合剤水性液に対する
溶解性がまだ不十分であり、又、溶液の安定性も十分で
はない等の問題があり、溶解性が良好であり、且つ溶液
の安定性が良好な染料を開発する技術が強く要望されて
いる。
結合剤水性液に対して優れた溶解性を有し、又、染色途
中や、保管、流通の過程で染料の析出等がない安定な染
料溶液が得られ、染色又は捺染において均一で濃い染色
物又は捺染物が得られるアントラキノン系反応染料組成
物を得る目的で鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。
(I)
を表す。]で示されるアントラキノン系反応染料、式
(I)で示される染料に対して3〜20重量%の遊離酸
の形が、式(II)
び、アルキル化されていてもよいナフタレンスルホン酸
とホルムアルデヒドとの縮合物から成り、酸結合剤を含
まない液状反応染料組成物を提供する。
(I)において、Zで表される酸結合剤の作用で脱離す
る基としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エス
テル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原
子等が例示される。
リアクティブブルー19として公知である。
(I)を溶解後、10〜80℃の温度に保った染料溶液
の中に炭酸ソーダ等の酸結合剤を添加して、その後1〜
10分後に中和し、更に塩析法等により精製して得られ
る。
系反応染料(II)の含有量は、染料(I)の100重量部
当り3〜20重量部の範囲である。好ましくは、染料
(II)の含有量は染料(I)の100重量部当り、3〜1
5重量部の範囲である。
で又はその塩の形で存在し、好ましくは、アルカリ金属
塩及びアルカリ土類金属塩の形で存在し、特に好ましく
は、ナトリウム塩、カリウム塩及びリチウム塩の形で存
在する。本発明の反応染料組成物としては、更に、ポリ
オキシエチレン置換フェニルエーテルエステルの塩及び
ε-カプロラクタムの少なくとも一種を含有するものが
好ましい。
ていてもよいナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド
縮合物(その塩も含む)は特開昭51-52435号、
同56-143257号公報等に記載されているもので
もよく、特に限定されるものではないが、炭素数1〜4
のアルキル基を0〜3個有するナフタレンスルホン酸の
ホルムアルデヒド縮合物が好ましく、特にメチル基又は
エチル基を1又は2個有するアルキルナフタレンスルホ
ン酸のホルムアルデヒド縮合物が好適に用いられる。ナ
フタレンスルホン酸は単独でもよく、又、アルキル基の
個数の異なるものとの混合物でもよい。
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、ナフタレンスル
ホン酸のスルホン化度が50〜150%であることが好まし
い。
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、その平均縮合度
が1.1〜3の範囲であることが好ましい。
ルホン酸のホルムアルデヒド縮合物の含有量は、反応染
料(I)及び(II)からなる染料混合物に対して1重量
%以上、100重量%以下であることが好ましい。
エステルの塩としては、硫酸エステル、燐酸エステルの
ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が例示される
が、これらの中、特に硫酸エステルのナトリウム塩が好
ましい。
エステルの塩は特に限定されないが、下式(III) A-O(CH2CH2O)n-SO3H (III) [式中、Aはα-メチルベンジル又は炭素数1〜16の
アルキルで置換されているフェニル基、nは1〜20の
整数を表す。]で示される硫酸エステルの塩が好まし
い。これらの中、下式(IV)
は、下式(V)
れる硫酸エステルの塩が最も好適に用いられる。
エステルの塩は、単独のものでもよく、nが異なるもの
の混合物であってもよい。ポリオキシエチレン置換フェ
ニルエーテルエステルの塩の含有量は特に限定されない
が、上記染料混合物100重量部に対して0.01〜10重量部
の範囲であることが好ましく、5重量部以下であること
が特に好ましい。ポリオキシエチレン置換フェニルエー
テルエステルの塩の製造法は、特に限定されないが、例
えば次のようにして得ることができる。即ち、原料であ
るポリオキシエチレン置換フェニルエーテルを10〜9
0℃にした後、スルファミン酸を添加する。更に必要に
応じ、窒素ガス雰囲気で、90〜150℃において1〜
10時間熟成反応して、ポリオキシエチレン置換フェニ
ルエーテル硫酸エステルのアンモニウム塩を得る。これ
を10〜90℃に冷却後、苛性ソーダ及び必要に応じて
水を添加し、30〜90℃で処理し、10〜50℃に冷
却することによって、ポリオキシエチレン置換フェニル
エーテル硫酸エステルのナトリウム塩の水溶液を得るこ
とができる。
れるものではないが、上記染料混合物100重量部に対し
て1重量部〜30重量部の範囲であることが好ましく、
20重量部以下であることが特に好ましい。本発明の組
成物は更に芒硝を含有することができ、その含有量は上
記染料混合物100重量部に対し、無水物として30重量部
以下であることが好ましく、20重量部以下であることが
より好ましく、10重量部以下であることが特に好まし
い。
れていてもよいナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒ
ドとの縮合物、染料(I)、染料(II)及び水から成
り、酸結合剤を含まない液状反応染料組成物であるが、
更に、ポリオキシエチレン置換フェニルエーテルエステ
ルの塩及び/又はε-カプロラクタムを含んでもよい。
本発明の反応染料組成物は、好ましくは、染色浴を調製
する前に、アルキル化されていてもよいナフタレンスル
ホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物、水により予め水
性液とした反応染料、ポリオキシエチレン置換フェニル
エーテルエステルの塩やε-カプロラクタム等を混合す
ることにより、製造される。
得るために、必要に応じて、他の染料と混合して使用す
ることができる。混合して使用する染料としては、特に
制約はなく、公知の反応染料を用いることができるが、
好ましくは反応基としてスルファトエチルスルホン基、
ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフル
オロトリアジン基、モノピリジニオ(カルボキシル基又
はカルバモイル基で置換されていてもよい)トリアジン
基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリ
ミジン基、又は、トリクロロピリミジン基の少なくとも
1種を少なくとも1つ有する染料、或いは、Sumifix、S
umifix Supra、Remazol、Procion、Cibacron、Basile
n、Drimarene、Kayacion、Kayacelon React等の冠称名
で市販されている染料、更には特開昭50-178号、
特開昭56-9483号、特開昭56-15481号、特
開昭56-118976号、特開昭56-128380
号、特開昭57-2365号、特開昭57-89679
号、特開昭57-143360号、特開昭59-1545
1号、特開昭58-191755号、特開昭59-961
74号、特開昭59-161463号、特開昭60-67
54号、特開昭60-123559号、特開昭60-22
9957号、特開昭60-260654号、特開昭61-
155469号、特開昭63-77974号、特開昭6
3-225665号、特開平1-185370号、特開平
3-770号各公報に記載されている染料等が例示され
る。特に、反応基としてスルファトエチルスルホン基、
ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフル
オロトリアジン基の少なくとも1種を少なくとも1つ有
する染料、或いは、Sumifix、Sumifix Supra、Remazol
等の冠称名で市販されている染料が好ましい。
食塩等の無機塩、分散剤、ナフタレン誘導体、アントラ
キノン誘導体等の溶解向上剤、pH安定剤、ポリ燐酸塩
等の硬水軟化剤、消泡剤、その他、公知の染色助剤等を
含有することができる。
であり、式(I)及び(II)の染料並びに他の反応染料
を含む混合物の含有量は水性液体組成物の100重量部
当り、5〜50重量部である。
ネン、麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコース人絹、ベ
ンベルグ等の天然或いは再生セルロース繊維が例示され
る。又、セルロース系繊維を含有する繊維材料として
は、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/ナイロン混紡
品、木綿/羊毛混紡品等が例示される。
では、無水芒硝や食塩等の無機中性塩及び、炭酸ソー
ダ、重炭酸ソーダ、苛性ソーダ、第三燐酸ソーダ等の公
知の酸結合剤を単独に、或いは併用して染色する方法が
例示される。染色時の無機中性塩や酸結合剤の使用量
は、1g/L以上、40g/L以下でも可能である。無機
中性塩や酸結合剤の染色浴への投入は一度に行ってもよ
いし、分割して投入してもよい。その他、均染剤、緩染
剤、浴中柔軟剤等の染色助剤を公知の方法で併用しても
よい。染色温度は通常30〜95℃である。コールドバ
ッチアップ染色法では、無水芒硝や食塩等の無機中性塩
及び、苛性ソーダや珪酸ソーダ等の酸結合剤を用いてパ
ジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色す
る方法等が例示される。連続染色法では、炭酸ソーダや
重炭酸ソーダ等の酸結合剤を染料パジング液に混合し、
パジング後、乾熱又は蒸熱により染色する一浴パジング
法や、染料をパジング後、無水芒硝や食塩等の無機中性
塩及び苛性ソーダや珪酸ソーダ等の酸結合剤をパジング
し、乾熱又は蒸熱して染色する二浴パジング法等が例示
される。捺染法では重炭酸ソーダ等の酸結合剤を含む捺
染ペーストを印捺後、乾熱又は蒸熱により捺染する一相
捺染法や、捺染ペーストを印捺後、食塩等の無機中性塩
及び苛性ソーダや珪酸ソーダ等の酸結合剤を含む80℃以
上の高温溶液中に投入して捺染する二相捺染法等が例示
される。
及び酸結合剤水性液に対して優れた溶解性及び安定性を
有する。
明するが、本発明はこれらの例により限定されるもので
はない。なお、例中、部及び%は各々重量部及び重量%
を意味する。
下式(2)
レンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウ
ム塩)15部を充分混合した。この染料組成物の100
gを熱湯で溶解させた後、25℃に冷却した。
応染料組成物に50度ボーメの珪酸ソーダ150g及び
32.5%の苛性ソーダ水溶液15mLを添加し、更に
直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに調整した。その
直後に、このアルカリ性染料溶液を用いて木綿織物を公
知の方法によりパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチ
レンフィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置
後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取除き、その
後乾燥して仕上た。得られた染色物は斑のない均一で鮮
明な濃い青色であった。
(2)20部の混合物に、ナフタレンスルホン酸とホル
ムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)20部を充分混
合した。得られた染料組成物100gを熱湯で溶解させ
た後、25℃に冷却して、酸結合剤を含まない液状反応
染料組成物を得た。 (b)上記の酸結合剤を含まない液状反応染料組成物に
無水芒硝30g及び32.5%の苛性ソーダ水溶液25
mLを添加し、直ちに水を加えて全量を25℃で1Lに
調整して染料溶液を得た。直後に、染料溶液を用いて木
綿織物をパジングし、直ちに巻き上げ、ポリエチレンフ
ィルムで密閉して20℃の室内に10時間放置後、染色
物を洗浄して未固着染料を取除き、乾燥して仕上た。得
られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い青色であっ
た。
(2)5部の混合物に、ジメチルナフタレンスルホン酸
とホルムアルデヒドの縮合物3部を充分混合した。得ら
れた染料組成物100gを熱湯で溶解させた後、25℃
に冷却して、酸結合剤を含まない液状反応染料組成物を
得た。 (b)この液状反応染料組成物に50度ボーメの珪酸ソ
ーダ200gを添加し、直ちに水を加えて全量を25℃
で1Lに調整して染料溶液を得た。直後に、この染料溶
液を用いて木綿織物をパジングし、直ちに巻き上げ、ポ
リエチレンフィルムで密閉して20℃の室内に15時間
放置後、染色物を洗浄して未固着染料を取除き、乾燥し
て仕上た。得られた染色物は斑のない均一で鮮明な濃い
青色であった。
1:15、水温を50℃にした。 (a)実施例1で用いた染料(1)100部と染料
(2)10部の混合物にモノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)6部、
ジメチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮
合物(ナトリウム塩)2部、遊離酸の形が、下式(3)
ルエーテルエステルの硫酸塩0.3部、ε−カプロラク
タム5部及び無水芒硝1部を充分混合した。得られた染
料組成物6kgを公知の方法で溶解させて、酸結合剤を
含まない液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物を上記装置の浴中に投入
し、水温を50℃に保った。無水芒硝75kgを浴中に
投入し、50℃で20分間綿編物を処理し、炭酸ソーダ
30kgを浴中に投入した。次いで、50℃で60分間
綿編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常
法で洗浄して仕上た。得られた染色物は斑のない均一で
鮮明な濃い青色であった。
色装置にセットし、浴比1:6、水温を60℃にした。 (a)実施例1で用いた染料(1)100部と染料
(2)15部の混合物にモノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)10部
及び遊離酸の形が、下式(4)
ルエーテルエステルの硫酸塩0.5部を充分混合した。
得られた染料組成物5kgを公知の方法で水に溶解させ
て、酸結合剤を含まない液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物を上記装置の浴中に投入
し、水温を65℃に保った。食塩40kgを浴中に投入
し、65℃で30分間編物を処理し、第三燐酸ソーダ3
kgを浴中に投入した。次いで、65℃で60分間綿編
物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は常法で
洗浄して仕上た。得られた染色物は斑のない均一で鮮明
な濃い青色であった。
し、浴比1:10、水温を55℃にした。 (a)実施例1で用いた染料(1)100部と染料
(2)3部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)15
部、モノエチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒ
ドの縮合物(ナトリウム塩)10部、モノブチルナフタ
レンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウ
ム塩)10部、ε−カプロラクタム5部及び無水芒硝7部
を充分混合した。得られた染料組成物3kgを公知の方
法で水に溶解させて、酸結合剤を含まない液状反応染料
組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物を上記装置の浴中に投入
し、水温を55℃に保った。無水芒硝50kgを浴中に
投入し、55℃で30分間糸を処理し、炭酸ソーダ2.
5kg及び苛性ソーダ1kgを浴中に投入した。次い
で、55℃で60分間糸を処理し、染色を終了した。得
られた染色糸は常法で洗浄して仕上た。染色糸はチーズ
の内外層での濃度差のない均一で鮮明な濃い青色であっ
た。
(2)7部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)20
部、遊離酸の形が下式(6)
ルエーテルエステルの硫酸塩2部及びε−カプロラクタ
ム5部を充分混合した。得られた染料組成物80gを熱
水に溶解させ、25℃に冷却して、酸結合剤を含まない
液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物にアルギン酸ソーダ1
g、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10g及び重
炭酸ソーダ20gを添加し、更に水を加えて、全量を2
5℃で1Lとした。直後に、この液をパジング液として
用いて木綿織物をパジングした。パジングした木綿織物
を120℃で2分間乾燥後、100℃で5分間スチーミ
ングし、染料を固着させた。得られた染色物は、常法で
洗浄して仕上た。染色物は均一で鮮明な濃い青色であっ
た。
(2)8部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)17
部、遊離酸の形が上式(3)で示されるポリオキシエチ
レン置換フェニルエーテルエステルの硫酸塩4部、ε−
カプロラクタム10部、無水芒硝10部及び食塩1部を
充分混合した。得られた染料組成物80gに尿素50
g、4%アルギン酸ソーダ550g及び熱湯300gを
加えて、酸結合剤を含まない液状反応染料組成物を得
た。 (b)この液状反応染料組成物に重炭酸ソーダ20gを
加えて、捺染糊を得た。得られた捺染糊を通常の方法で
40番手シルケット加工綿ブロードに印捺後、乾燥し、
更に100℃で5分間スチーミング処理を行った。次い
で、水洗、湯洗い、ソーピング、湯洗い、水洗、乾燥し
て仕上た。得られた木綿ブロードは均一で鮮明な濃い青
色であった。
15、水温を55℃にした。 (a)実施例1で用いた染料(1)100部と染料
(2)4部の混合物に、ジメチルナフタレンスルホン酸
とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)15部及
びε−カプロラクタム10部を充分に混合した。得られ
た染料組成物0.6kgに、予め水に溶解させた遊離酸
の形が下式(7)
に溶解させた遊離酸の形が式(8)
に無水芒硝75kgを2回に分けて浴中に投入して、酸
結合剤を含まない液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物中で、55℃、20分間
編物を処理し、炭酸ソーダ30kgを3回に分けて浴中
に投入後、55℃で60分間編物を処理し、染色を終了
した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上た。染色物
は斑のない均一な茶色であった。
浴比1:10、水温を50℃にした。 (a)実施例1で得た染料組成物0.5kg、Sumifix Ye
llow 2GL special(住友化学工業株式会社製品)
1kg、及び、Sumifix Brilliant Orange 3R sp
ecial(住友化学工業株式会社製品)0.2kgを公知の方
法で水に溶解し、酸結合剤を含まない液状反応染料組成
物を得た。 (b)この液状反応染料組成物を上記染色装置の浴中に
投入し、水温を50℃に保った。無水芒硝25kgを公知
の方法で浴中に投入後、50℃で30分間糸を処理し、
第三燐酸ソーダ5kgを浴中に投入した。次いで、50
℃で60分間糸を処理し、染色を終了した。得られた染
色糸は常法で洗浄して仕上た。染色糸は、チーズの内外
層での濃度差のない均一で灰色であった。
(2)10部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)10
部、遊離酸の形が下式(9)
ルエーテル燐酸塩4部、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)5部及
びε−カプロラクタム3部を充分に混合した。得られた
染料組成物100gを熱湯で溶解後、25℃に冷却し、
酸結合剤を含まない液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物に、50度ボーメの珪酸ソ
ーダ150g及び苛性ソーダ水溶液15mLを添加後、直ち
に水を加えて、全量を1Lに調整した。直後に、この染
料溶液を用いて木綿織物をパジングし、直ちに巻き上
げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室内に20時
間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取除
き、その後乾燥して仕上た。得られた染色物は斑のない
均一で濃い青色であった。
(2)5部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)12
部、遊離酸の形が下式(10)
ルエーテル硫酸アンモニウム塩4部を充分混合し、得ら
れた染料組成物100gを熱湯で溶解後、25℃に冷却し、
酸結合剤を含まない液状反応染料組成物を得た。 (b)この液状反応染料組成物に、50度ボーメの珪酸
ソーダ150g、苛性ソーダ水溶液15mLを添加後、25℃
で直ちに水を加えて全量を1Lに調整した。直後に、こ
の染料溶液を用いて木綿織物をパジングし、直ちに巻き
上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の室内に20
時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着染料を取除
き、乾燥して仕上た。得られた染色物は斑のない均一で
濃い青色であった。
(2)7部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン
酸とホルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)15部
を充分混合して、染料組成物を得た。この染料組成物の
100gを熱湯で溶解後、25℃に冷却し、酸結合剤を
含まない液状反応染料組成物を得た。
ーメの珪酸ソーダ150g及び32.5%の苛性ソーダ
水溶液15mLを添加後、25℃で直ちに水を加えて全
量を1Lに調整した。直後に、このアルカリ性染料溶液
を用いて木綿織物を公知の方法によりパジングし、直ち
に巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して20℃の
室内に10時間放置後、染色物を常法で洗浄して未固着
染料を取除き、乾燥して仕上た。得られた染色物は斑の
ない均一で鮮明な濃い青色であった。
2部の混合物に、モノメチルナフタレンスルホン酸とホ
ルムアルデヒドの縮合物(ナトリウム塩)15部を充分
混合して、染料組成物を得た。この染料組成物の100
部を水に溶解させ、酸結合剤を含まない液状反応染料組
成物を得た。この液状反応染料組成物200gを用い、実
施例1と同様にしてアルカリ性染料溶液を作製し、木綿
織物を染色した。得られた染色物は斑のない均一で鮮明
な濃い青色であった。
Claims (11)
- 【請求項1】 水、遊離酸の形が式(I) 【化1】 [式中、Zは酸結合剤の作用で脱離する基を表す。]で
示されるアントラキノン系反応染料、式(I)で示され
る染料に対して3〜20重量%の遊離酸の形が、式(I
I) 【化2】 で示されるアントラキノン系反応染料、及び、アルキル
化されていてもよいナフタレンスルホン酸とホルムアル
デヒドとの縮合物から成り、酸結合剤を含まない液状反
応染料組成物。 - 【請求項2】式(II)で示される染料の含有量が、式
(I)で示される染料に対して15重量%以下である請
求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物が、アルキル基
で置換されていないナフタレンスルホン酸とホルムアル
デヒドとの縮合物であるか、或いは、1〜3個の炭素数
1〜4のアルキル基により置換されたナフタレンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドとの縮合物である請求項1又は
2に記載の組成物。 - 【請求項4】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のスルホン化度
が、50〜150%の範囲である請求項1〜3のいずれ
かに記載の組成物。 - 【請求項5】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとの平均縮合度が、1.1
〜3.0の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の
組成物。 - 【請求項6】アルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物の含有量が、式
(I)で示される染料と式(II)で示される染料の混合
物に対して1〜100重量%の範囲である請求項1〜5
のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項7】更に、ポリオキシエチレン置換フェニルエ
ーテルエステルの塩を含有する請求項1〜6のいずれか
に記載の組成物。 - 【請求項8】ポリオキシエチレン置換フェニルエーテル
エステルの塩の含有量が、式(I)で示される染料と式
(II)で示される染料の混合物に対して0.01〜10
重量%の範囲である請求項1〜7のいずれかに記載の組
成物。 - 【請求項9】更にε-カプロラクタムを含有する請求項
1〜8のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項10】ε-カプロラクタムの含有量が、式
(I)で示される染料と式(II)で示される染料の混合
物に対して、1〜30重量%の範囲である請求項1〜9
のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項11】更に、式(I)で示される染料と式(I
I)で示される染料の混合物に対して30重量%以下の
量の芒硝を含有する請求項1〜10のいずれかに記載の
組成物。
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JP2008512549A (ja) * | 2004-09-08 | 2008-04-24 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 赤外線透明なシアンインクジェットインク |
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- 2001-04-03 JP JP2001104300A patent/JP3680754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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