JP2001347895A - モニタ取付構造 - Google Patents

モニタ取付構造

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JP2001347895A
JP2001347895A JP2000171391A JP2000171391A JP2001347895A JP 2001347895 A JP2001347895 A JP 2001347895A JP 2000171391 A JP2000171391 A JP 2000171391A JP 2000171391 A JP2000171391 A JP 2000171391A JP 2001347895 A JP2001347895 A JP 2001347895A
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clip
grommet
monitor
movement
impact
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JP2000171391A
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Inventor
Yuuki Toyoshima
勇樹 豊嶋
Hiroto Watanabe
寛人 渡辺
Masuo Yoshida
眞素夫 吉田
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モニタの取付作業が容易で、かつ、支持剛性
ならびに衝撃吸収特性も簡単かつ安価にチューニングを
することができ、衝撃吸収後もモニタが脱落することの
ないモニタ取付構造を提供すること。 【解決手段】 モニタ2に取り付けられた各取付ブラケ
ット21a,21bにクリップ22を設け、車体側の各
支持ブラケット11a,11bにグロメット12を設
け、グロメット12には、挿入されたクリップ22を支
持しかつクリップ22に所定以上の衝撃が加わった時は
変形する桟部122を設けるとともに、その下方位置
に、桟部122が変形したときのクリップ22の所定量
の下方移動を許容する移動許容スペースと、所定量を超
える下方移動は禁止する移動阻止部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のナビゲーシ
ョン装置などのようにインストルメントパネルの上部に
設けられるモニタの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ナビゲーション装置や、あるいは
車両に関する情報を表示する装置などにあっては、イン
ストルメントパネルの上部に、これら情報を表示するモ
ニタが取り付けられるようになっている。このようなモ
ニタは、モニタの複数箇所を、それぞれ車体側に支持さ
れた支持ブラケットにねじなどの固定具によって直接固
定した取付構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インストル
メントパネルは、車両衝突時に、万一、乗員がインスト
ルメントパネルに衝突した場合には、衝撃を吸収するよ
うに構成されている。ところが、モニタは、視認性を良
好に保つため、インストルメントパネルの上部に配置さ
れることが多いが、このような設置位置では、上述のよ
うに乗員がインストルメントパネルに衝突した際に、モ
ニタにも衝突することが考えられる。そこで、このよう
な衝突時に、上記インストルメントパネルが変形して衝
撃吸収を行う際に、モニタの取付部分においても、同様
に衝撃吸収を行うとともに、インストルメントパネルの
変形を妨げないように考慮する必要がある。
【0004】このモニタにおける衝撃吸収を行うにあた
り、従来は、支持ブラケットの変形に基づいて衝撃を吸
収するようにしていた。そのため、支持ブラケットなど
のモニタを支持する部分において、必要な支持剛性なら
びに必要な衝撃吸収性能を得るために、チューニングを
行っていた。
【0005】しかしながら、上述の従来技術にあって
は、支持ブラケットなどの剛性をチューニングするにあ
たり、供試品を作成してはテストを行うという工程を繰
り返す必要があり、時間と手間を要するとともに、供試
品作成のための型廃却が発生し費用が増大するという問
題があった。また、モニタに乗員が衝突した場合、支持
ブラケットが完全に破損してモニタがインストルメント
パネルの内側に脱落すると、その後の修理などに支障が
あるため、モニタの所定以上の移動は規制したいという
要望もあった。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたものであり、モニタの取付作業が容易で、か
つ、支持剛性ならびに衝撃吸収特性も簡単かつ安価にチ
ューニングをすることができ、衝撃吸収後もモニタが脱
落することのないモニタ取付構造を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、車室内に設けられたインストルメントパ
ネルの上部に、表示画面を備えたモニタが設けられ、前
記モニタが、前記インストルメントパネルの裏側位置に
設けられた複数個の支持ブラケットで支持されて取り付
けられているモニタ取付構造において、前記モニタの少
なくとも上部に、クリップが設けられ、前記支持ブラケ
ットのうちで少なくともモニタ上部を支持する支持ブラ
ケットに、前記クリップを挿入させて受け止める樹脂製
のグロメットが設けられ、このグロメットには、クリッ
プが挿入されて通常の入力に対してクリップが移動する
のを規制して支持し、前記クリップから所定以上の下向
きの衝撃が加わった時は、変形して衝撃吸収を行う支持
部と、この支持部の下方位置に設けられて前記支持部の
変形に伴うクリップの所定量の移動を許容する移動許容
スペースと、この移動許容スペースの下方に設けられて
前記クリップの所定量を超える移動は規制する移動阻止
部と、が設けられていることを特徴とする。
【0008】なお、請求項2に記載のように、請求項1
記載のモニタ取付構造において、前記グロメットは、上
下に長い穴を囲む枠形状に形成され、前記支持部が、グ
ロメット上縁から下方に離間した位置で左右に掛け渡さ
れた桟部を備えているとともに、この桟部とグロメット
上縁とでクリップを挟持可能に形成され、前記桟部は、
クリップから所定以上の衝撃が入力されたときに破断す
るよう形成されている構成としてもよい。また、請求項
3に記載のように、請求項2記載のモニタ取付構造にお
いて、前記桟部には、衝撃入力時に破断を助成する脆弱
部が設けられている構成としてもよい。
【0009】また、請求項4に記載のように、請求項1
記載のモニタ取付構造において、前記グロメットは、上
下に長い穴を囲む枠形状に形成され、前記グロメットの
内周下縁から2枚の板状のリブが立ち上げられ、これら
リブの上端部とグロメット上縁とでクリップを挟持可能
に形成するとともに、クリップから所定以上の衝撃が入
力されたときにはリブが変形するよう形成することで前
記支持部が形成され、この支持部の下方位置にであって
2枚のリブの間には、前記移動許容スペースとしてのス
リットが形成されている構成としてもよい。
【0010】また、請求項5に記載のように、請求項4
記載のモニタ取付構造において、前記リブ部には、衝撃
入力時に変形を助成する脆弱部が設けられている構成と
しても良い。
【0011】また、請求項6に記載のように、請求項1
記載のモニタ取付構造において、前記グロメットは、上
下に長い穴を囲む枠形状に形成され、前記支持部とし
て、グロメットの穴内周の上縁に前記クリップを挿入可
能な環状のリング部が設けられ、かつ、このリング部に
脆弱部を設けて前記所定以上の衝撃入力時にリング部が
破断するよう形成されている構成としてもよい。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明では、モニタの取付に
あっては、モニタに設けたクリップを、支持ブラケット
に設けたグロメットに挿入するだけで取り付けることが
できる。したがって、取付作業性に優れている。また、
クリップは、グロメットの支持部において所定の支持力
で支持されており、通常の走行時にあっては、モニタが
ぐらつくことのないようにできる。一方、車両衝突時な
どにおいて、乗員がインストルメントパネルに衝突した
際に、モニタにも衝突するなどしてモニタに衝撃が入力
された場合には、モニタに設けられているクリップから
グロメットに対して下方に向けて衝撃が入力されて、グ
ロメットにあってはクリップを支持している支持部が、
破断、座屈、折れ曲がりなどの塑性変形を起こし、この
変形により衝撃を吸収する。また、クリップは、この支
持部が変形するのに伴って、移動許容スペース内を移動
が許容されている所定量の範囲内で下方に移動するとと
もに、所定量を超える移動は、移動阻止部において規制
される。したがって、インストルメントパネルが変形し
て衝撃吸収を行う際に、モニタ取付部においても、同様
に衝撃を吸収するとともに、モニタが下方に移動するの
を許容し、インストルメントパネルの変形を防げること
がなく、かつ所定量を超える移動は移動阻止部により規
制されるので、モニタが脱落することもない。
【0013】さらに、本発明では、上述の、グロメット
ならびにクリップによる支持剛性ならびに衝撃吸収性能
は、樹脂製グロメットの支持部の剛性により決定するこ
とができるものである。したがって、剛性の変更は、成
形型を変更すること無しに、削ったり脆弱部分を設けた
りして容易に変更可能なものであるから、剛性のチュー
ニングにかかる手間ならびに時間を削減することができ
るとともに、費用の削減を図ることができる。
【0014】請求項2および3に記載の発明にあって
は、通常時は、クリップは、グロメットの上縁と桟部と
に挟持されて支持される。また、衝撃入力時には、桟部
が破断することにより衝撃を吸収し、桟部が破断した後
は、クリップは、移動許容スペースを所定量移動する
が、移動阻止部により所定量以上の移動は阻止される。
また、支持部における支持性能ならびに衝撃吸収性能
は、支持部を構成する桟部の剛性に基づいて設定でき、
請求項1に記載の発明と同様に容易に行うことができ
る。特に、請求項3に記載のように、脆弱部を設ける場
合、この脆弱部は、溝や切れ込みなどにより形成するこ
とができるから、細かなチューニングの変更が容易であ
る。
【0015】請求項4および5に記載の発明にあって
は、通常時は、クリップは、グロメットの上縁と2枚の
リブの上端部とで挟持されて支持されている。また、衝
撃入力時には、クリップが2枚のリブを座屈や折れ曲が
りなどの変形をさせながら、リブの間に設けられた移動
許容スペースとしてのスリットを移動した後、移動阻止
部により移動が阻止される。この請求項4に記載の発明
では、衝撃吸収のチューニングは、2枚のリブの剛性に
より決定されるものであり、この場合も、請求項5に記
載のように必要に応じて脆弱部を設けるなどすることが
でき、設定が容易である。
【0016】請求項6に記載の発明にあっては、通常時
は、クリップは、グロメットに設けられたリング部に挿
入されて支持されている。また、衝撃入力時には、リン
グ部が脆弱部から破断し、これにより衝撃吸収を行う。
この請求項6に記載の発明では、衝撃吸収のチューニン
グは、リング部の剛性ならびに脆弱部の強度により設定
することができ、設定が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)まず、構成について説明する。図3は
請求項1ないし請求項3に記載した発明に対応した実施
の形態1のモニタ取付構造を適用したインストルメント
パネルを示す斜視図である。図3において、1は車両室
内に設けられたインストルメントパネルであり、その後
面の車幅方向中央部の上部にモニタ2が、その表示面2
aを斜め上方に向けて取り付けられている。
【0018】図1はモニタ2の取付状態を示す分解斜視
図、図2はモニタ2の取付状態を示す断面図である。両
図に示すとおり、前記モニタ2の背面には、左右のそれ
ぞれに上側取付ブラケット21aと下側取付ブラケット
21bとが固定されている。各取付ブラケット21a,
21bにはクリップ取付穴211が形成され、各クリッ
プ取付穴211に、クリップ22が先端を車両前方に向
けて固定されている。なお、各クリップ22は、PPな
どの熱可塑性の樹脂により形成されているもので、円盤
状の頭部22aと、頭部22aの中央に一体に設けられ
たピン部22bとで構成され、ピン部22bは、先端部
が大径で根本部が小径に形成されている。
【0019】図において、11a,11aは上側支持ブ
ラケット、11b,11bは下側支持ブラケットであ
り、インストルメントパネル1の内側にねじ11cによ
り強固に固定されている。
【0020】図において12はグロメットであり、各支
持ブラケット11a,11bにそれぞれ設けられたグロ
メット装着穴111a,111bの内周に装着されてい
る。なお、各グロメット装着穴111a,111bは、
グロメット12の装着方向が異なっている。
【0021】各グロメット12は、熱可塑性樹脂により
形成されており、クリップ挿入穴121が形成され、こ
のクリップ挿入穴121に各クリップ22のピン部22
bが挿入されて、前記モニタ2が支持されている。
【0022】さらに、前記グロメット12について詳細
に説明する。図4(a)はグロメット12およびクリッ
プ22の斜視図であり、前記グロメット12は、全体の
基本形状が長方形の上下を湾曲させた枠形状に形成した
本体12aと、この本体12aの内部において、左右方
向に掛け渡された支持部としての桟部122とを備えて
いる。そして、前記桟部122の上側に形成された穴が
前記クリップ挿入穴121であり、このクリップ挿入穴
121は、前記ピン部22bを挿入したときに、前記桟
部122とグロメット本体12aの内周上縁12bとで
前記ピン部22bを狭持し、一旦差し込んだピン部22
bが抜けにくくなる内径寸法に形成されている。また、
前記桟部122の下方には、クリップ22のピン部22
bの、所定量の移動を許容する移動許容スペースとして
の空間124と、この移動許容スペースとしての空間1
24の下方に設けられて前記クリップの所定量を超える
移動は規制する移動阻止部としてのグロメット本体12
aの内周下縁12cが設けられている。さらに、前記桟
部122には、過大な入力が入ったときに桟部122が
破断するきっかけとなる脆弱部としての切欠部123が
形成されている。
【0023】次に、モニタ2の取付手順を説明する。イ
ンストルメントパネル1に固定された各支持ブラケット
11a,11bに予めグロメット12を装着しておき、
一方、モニタ2に取り付けられている取付ブラケット2
1a,21bに、クリップ22を取り付けておく。次
に、モニタ2を、インストルメントパネル1に対して相
対的に移動させ、クリップ22のピン部22bを、グロ
メット12のクリップ挿入穴121に挿入させる。この
挿入状態でピン部22bは、上下をグロメット本体12
aの上縁12bと桟部122とに挟まれて上下および左
右に移動することなく、したがってモニタ2が上下およ
び左右に移動することなく支持され、また、ピン部22
bは先端部が大径になっているため、クリップ挿入穴1
21に一旦挿入すると抜け難くなり、この係合によりモ
ニタ2が前後に移動することもなく支持される。
【0024】次に、作用を説明する。車両衝突時に、乗
員がインストルメントパネル1に衝突したときに、同時
にモニタ2にも衝突して、モニタ2に対して車両前方斜
め下方に過大な入力があった場合、モニタ2に入力され
た荷重は、クリップ22からグロメット12に伝達さ
れ、このクリップ22の下側は、グロメット12の桟部
122により支持しているため、この入力された過大な
荷重により桟部122が、図4(b)に示すように切欠
部123から破断する。この破断により衝撃が吸収され
るとともに、インストルメントパネル1が変形して衝突
の衝撃吸収を行う際に、モニタ2の取付構造がモニタ2
の下方への移動を許容するので、これを妨げることがな
い。
【0025】さらに、桟部122が破断した後は、それ
まで桟部122に支持されていたクリップ22が移動許
容スペースとしての空間124を下方に移動するが、こ
の移動は、クリップ22が、移動阻止部としてのグロメ
ット本体12aの内周下縁12cに当たった時点で停止
し、モニタ2が、それ以上移動するのが規制される。し
たがって、乗員の身体の一部や車内の物がモニタ2の設
置個所からインストルメントパネル1の内部に進入した
り、モニタ2がインストルメントパネル1の内部に脱落
したりすることがない。
【0026】上述のように、モニタ2の支持は、支持ブ
ラケット11a,11bに設けた樹脂製のグロメット1
2に、モニタ2に取り付けた樹脂製のクリップ22を挿
入させて両者を係合させることにより行い、また、モニ
タ2に加えられた衝撃は、グロメット12に形成した桟
部122が破断することによって吸収するようにしたた
め、モニタ2の通常時における支持強度、ならびに衝撃
入力時における衝撃吸収能力については、グロメット1
2の桟部122の剛性に基づいて任意に設定できるもの
であり、特に、衝撃吸収能力については、切欠部123
により微調整が可能である。したがって、この支持強度
ならびに衝撃吸収能力の設定にあたり、いちいち成形型
を起こしてグロメット12の形状を変更することなく、
桟部122の厚みや切欠部123の大きさなどを切削加
工などにより形状を変えることで変更可能であり、この
調整作業が、簡単になり、時間ならびに手間を削減する
ことができるとともに、成形型費を削減することができ
る。
【0027】次に、他の実施の形態について説明する。
なお、他の実施の形態について説明するにあたり、実施
の形態1と共通の構成については説明を省略し、変更点
のみ説明することとする。また、以下に説明する他の実
施の形態は、それぞれグロメットの形状が実施の形態1
と異なるものである。
【0028】(実施の形態2)図5(a)は、請求項4
に記載した発明に対応した実施の形態2のモニタ取付構
造におけるグロメット50およびクリップ22を示す斜
視図である。このグロメット50において、枠状の本体
12aは実施の形態1と同様に形成されている。また、
本体12aの下端からは、前後方向に延在された2枚の
リブ52が平行に立設されている。そして、支持部とし
てのこれらリブ52の上端面52aと、本体12aの内
周上縁12aとの間とにクリップ挿入部51が形成され
ている。なお、2枚のリブ52の間には、移動許容スペ
ースとしてのスリット53が設けられており、さらにリ
ブ52の基端部には、リブ52を補強するとともに、ク
リップの下方への移動阻止部としての補強用リブ55が
直交方向に一体に形成されている。
【0029】作用を説明する。通常は、クリップ22を
クリップ挿入部51に挿入して、モニタ2が支持されて
いる。一方、モニタ2に衝撃が加わった際には、クリッ
プ挿入部51に挿入されたクリップ22下方に向けて荷
重が加わり、図5(b)に示すように、2枚のリブ52
が左右に折れて衝撃を吸収するとともに、クリップ22
がスリット53を下方へ移動する。なお、この下方移動
は、クリップ22が、補強用リブ55の高さまで移動し
た時点でリブ52の変形が止まり、移動が規制される。
また、この実施の形態2の場合、衝撃吸収能力のチュー
ニングは、リブ52の折れ曲がり具合により調整するも
のであり、この場合、リブ52に切れ込みや溝56など
の脆弱部を設けることもできる。したがって、この実施
の形態2にあっても、実施の形態1と同様に、支持剛性
ならびに衝撃吸収能力のチューニングを、手間・時間を
かけることなく安価に行うことができるという効果を得
ることができる。
【0030】(実施の形態3)実施の形態3は、請求項
4に記載の発明の適用例であり、実施の形態2の変形例
であって、グロメットの形状が、実施の形態1ならびに
実施の形態2と異なるものである。図6(a)は、実施
の形態3に適用したグロメット60およびクリップ22
を示す斜視図であって、このグロメット60には、実施
の形態1および実施の形態2と同様の本体12aの下端
部から、左右方向に延在された2枚のリブ62が、移動
許容スペースとしてのスリット63を挟んで立設されて
いる。そして、支持部としての前記リブ62の上端角部
62aと、本体12aの内周上縁12bとで、クリップ
挿入部61が形成されている。
【0031】したがって、クリップ22をクリップ挿入
部61に挿入したときには、クリップ22は、支持部と
しての2枚のリブ62の上端内側の角部62aと本体1
2aの内周上縁12aとで支持されている。
【0032】作用を説明する。モニタ2に衝撃がわった
際には、クリップ挿入部61に挿入されたクリップ22
が、図6(b)に示すように下方へ移動しようとし、2
枚のリブ62の角部62aが、それぞれ前または後ろに
折れ、または座屈し、クリップ22がスリット63を下
方へ移動する。なお、この移動は、クリップ22がスリ
ット63の下端に達する直前で、リブ62側の剛性が高
くなることで規制される。
【0033】この実施の形態3の場合も、支持剛性なら
びに衝撃吸収能力の調整は、リブ62の剛性の調整によ
り行うことができるものであり、実施の形態1ならびに
実施の形態2と同様に、手間・時間・費用をかけずに簡
単に行うことができる。
【0034】(実施の形態4)実施の形態4は、請求項
6に記載の発明に対応するものであり、実施の形態1と
はグロメットの形状が異なる。図7(a)は、実施の形
態4に適用したグロメット70およびクリップ22を示
す斜視図で、支持部が本体12aの内周上縁に一体に形
成された環状のリング部72により構成されている。す
なわち、リング部72は、クリップ22のピン部22b
を挿入可能な内径に形成されており、また、所定の衝撃
で下端部が破断するようにその下端面に脆弱部としての
溝73が形成されている。また、本体12aの内側であ
ってリング部72の下方には、移動許容スペースとして
の空間74と、この移動許容スペースの下方に設けられ
て前記クリップの所定量を超える移動は規制する移動阻
止部としてのグロメット本体12aの内周下縁12cが
設けられている。
【0035】作用を説明する。モニタ2に衝撃が加わっ
た際には、クリップ22からの入力によりリング部72
が溝73の位置で破断して、衝撃を吸収する。その後、
クリップ22は、移動許容スペースとしての空間74を
下方に移動するが、この移動は、クリップ22が、移動
阻止部としてのグロメット本体12aの内周下縁12c
に当たった時点で停止し、モニタ2がそれ以上移動する
のが規制される。この実施の形態4にあっても、衝撃吸
収のチューニングは、リング部72の剛性ならびに脆弱
部としての溝73により、簡単に設定でき、手間・時間
・費用を削減できる。
【0036】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、各実施の形態では、モニタ2の全ての取付構造に、
グロメットとクリップによる取付構造を適用したが、要
は、インストルメントパネル1およびモニタ2に乗員が
衝突したときの衝撃吸収を妨げないようモニタ2が移動
すればよいものであるから、モニタ2の上部の支持、す
なわち、上側取付ブラケット21aと上側支持ブラケッ
ト11aとの結合部のみ、本発明の取付構造を適用し、
下側取付ブラケット21bと下側支持ブラケット11b
との結合については、図8(a)(b)に示すように、
ねじ80による結合としてもよい。また図8(c)に示
すように、クリップ81による結合としても良い。この
取付構造にあっては、モニタ2に衝撃が入力されたとき
には、図外の上側取付ブラケットに設けられたクリップ
が図外の上側支持ブラケットに設けられたグロメットに
対して衝撃吸収を伴いながら下方に移動することで、モ
ニタ2は、下方の下側取付ブラケット21bと下側支持
ブラケット11bとの結合部分を中心として、上部が車
両前方斜め下に移動するような揺動を行う。したがっ
て、インストルメントパネル1が変形して衝撃吸収を行
う際に、モニタ2の上側取付部においても、同様に衝撃
吸収するとともに、モニタ2が下方に移動するのを許容
し、インストルメントパネル1の変形を妨げることな
く、かつ、モニタ2が脱落することなく衝撃吸収を行う
ことができるし、また、チューニングも上記実施の形態
と同様に行うことができ容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のモニタ取付構造を示す分解斜視
図である。
【図2】実施の形態1のモニタ取付構造を示す図1のS
2−S2線による断面図である。
【図3】実施の形態1を適用したインストルメントパネ
ルを示す斜視図である。
【図4】実施の形態1の要部の斜視図である。
【図5】実施の形態2のモニタ取付構造の要部の斜視図
である。
【図6】実施の形態3のモニタ取付構造の要部の斜視図
である。
【図7】実施の形態4のモニタ取付構造の要部の斜視図
である。
【図8】実施の形態の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 2 モニタ 2a 表示面 11a上側支持ブラケット 11b下側支持ブラケット 111a グロメット装着穴 111b グロメット装着穴 12 グロメット 12a 本体 121 クリップ挿入穴 122 桟部 123 切欠部 124 空間(移動許容スペース) 21a 上側取付ブラケット 21b 下側取付ブラケット 211 クリップ取付穴 22 クリップ 22a 頭部 22b ピン部 50 グロメット 51 クリップ挿入部 52 リブ 53 スリット(移動許容スペース) 55 補強用リブ 60 グロメット 61 クリップ挿入部 62 リブ 63 スリット(移動許容スペース) 70 グロメット 72 リング部 73 溝 74 空間(移動許容スペース) 80 ねじ 81 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 眞素夫 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体株 式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA04 BB01 BC03 BD01 BD05 3J001 FA11 GA02 GA06 HA10 JC03 JC13 KA19 KA22 KB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に設けられたインストルメントパ
    ネルの上部に、表示画面を備えたモニタが設けられ、 前記モニタが、前記インストルメントパネルの裏側位置
    に設けられた複数個の支持ブラケットで支持されて取り
    付けられているモニタ取付構造において、 前記モニタの少なくとも上部に、クリップが設けられ、 前記支持ブラケットのうちで少なくともモニタ上部を支
    持する支持ブラケットに、前記クリップを挿入させて受
    け止める樹脂製のグロメットが設けられ、 このグロメットには、クリップが挿入されて通常の入力
    に対してクリップが移動するのを規制して支持し、前記
    クリップから所定以上の下向きの衝撃が加わった時は、
    変形して衝撃吸収を行う支持部と、この支持部の下方位
    置に設けられて前記支持部の変形に伴うクリップの所定
    量の移動を許容する移動許容スペースと、この移動許容
    スペースの下方に設けられて前記クリップの所定量を超
    える移動は規制する移動阻止部と、が設けられているこ
    とを特徴とするモニタ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記グロメットは、上下に長い穴を囲む
    枠形状に形成され、 前記支持部が、グロメット上縁から下方に離間した位置
    で左右に掛け渡された桟部を備えているとともに、この
    桟部とグロメット上縁とでクリップを挟持可能に形成さ
    れ、前記桟部は、クリップから所定以上の衝撃が入力さ
    れたときに破断するよう形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のモニタ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記桟部には、衝撃入力時に破断を助成
    する脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載のモニタ取付構造。
  4. 【請求項4】 前記グロメットは、上下に長い穴を囲む
    枠形状に形成され、 前記支持部として、前記グロメットの内周下縁から2枚
    の板状のリブが立ち上げられ、 これらリブの上端部とグロメット上縁とでクリップを挟
    持可能に形成され、 前記リブは、クリップから所定以上の衝撃が入力された
    ときに変形するよう形成され、 前記支持部の下方位置にあって2枚のリブの間には、前
    記移動許容スペースとしてのスリットが形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のモニタ取付構造。
  5. 【請求項5】 前記リブ部には、衝撃入力時に変形を助
    長する脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項
    4記載のモニタ取付構造。
  6. 【請求項6】 前記グロメットは、上下に長い穴を囲む
    枠形状に形成され、 前記支持部として、グロメットの穴内周の上縁に前記ク
    リップを挿入可能な環状のリング部が設けられ、かつ、
    このリング部に脆弱部を設けてクリップから所定以上の
    衝撃が入力されたときにリング部が破断するよう形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のモニタ取付構
    造。
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